説明

医薬品製剤用吸水性樹脂

【課題】 従来の吸水性樹脂は、患部からの浸出液を吸収するものの吸水ゲル表面のベトつきがあることや、吸水性樹脂の粒径など感触に問題がある。ケガや病気による患部からの浸出液を速やかに吸収するとともに、サラサラな感触を維持し、患部の治癒に優れた効果を与えることが出来る医薬品製剤用吸水性樹脂を提供する。
【解決手段】 吸水性樹脂(A)を表面架橋剤(C)で表面架橋した微粒子からなる医薬品製剤用吸水性樹脂(B)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体からの浸出液を速やかに吸収する微粒子状の医薬品製剤用吸水性樹脂に関し、更に詳しくは、創傷部などから侵出する浸出液を吸収するとともに吸収した吸水性樹脂ゲルのベタツキ感がなく、サラサラな使用感を維持することができる医薬品製剤用吸水性樹脂に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用に用いる吸水性樹脂の使用方法としては、水虫類の治療に吸水性樹脂に水分を吸水させて得られるゲル状体を用いる治療方法などが知られており、ここで使用する吸水性樹脂としてはポリアクリル酸系ポリマーが知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平8−143460号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、水虫類の治療に吸水性樹脂に水を吸水させたゲル自体を用いる治療方法は、患部のベトツキが残ることになり、水虫患部のジュクジュクした状態を改善する効果が低く、使用後の患部の感触も悪い等の問題点が患者から指摘されている。
【0004】
本発明の目的は、上記問題を解決し、患部からの浸出液を速やかに吸収するとともに、サラサラな感触を維持し、患部の治癒に優れた効果を与えることが出来る医薬品製剤用吸水性樹脂を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、医薬品製剤用吸水性樹脂について鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、吸水性樹脂(A)を表面架橋剤(C)で表面架橋した微粒子からなる医薬品製剤用吸水性樹脂(B)である。
【発明の効果】
【0006】
従来から医薬品製剤用に用いられている既に水を吸水した吸水性樹脂のゲル状体と違って、本発明の医薬品製剤用吸水性樹脂は、吸水性樹脂を表面架橋した微粒子であり、体からの浸出液を速やかに吸収するとともに吸水後のゲル体表面のベトつきも無くサラサラな使用感を与え、微粒子であることから吸水後の違和感も無く取り扱うことができるなどの極めて大きな効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明における表面架橋を行う前の吸水性樹脂(A)としては、特に限定されず、例えば、ポリアクリル酸部分中和塩の架橋体、自己架橋型ポリアクリル酸部分中和塩、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体部分中和塩の架橋物、デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン化物、アクリル酸塩−アクリルアミド共重合体架橋物、ポリアクリルアミド架橋物またはこの加水分解物、アクリル酸と2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸共重合体の塩の架橋物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体塩の架橋物、架橋カルボキシメチルセルロース塩などの公知(特開2006−122737号公報等)の吸水性樹脂が挙げられ 、これらは2種以上を併用できる。
【0008】
上記において塩としては、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など) 、アンモニウム塩、アミン塩(メチルアミン、トリメチルアミンなどのアルキルアミン塩;トリエタノールアミン、ジエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩など)などの塩が挙げられる。吸水性樹脂の吸収性能の観点から、好ましい塩はナトリウム塩またはカリウム塩である。
【0009】
食塩水などの電解質水溶液でも十分吸収する耐塩性の吸水性樹脂を用いると、医薬品製剤用に用いる場合、吸水性能に変化が無く、患部からの浸出液や汗などの塩分を含む水においても吸水剤としての性能やフィット性やサラサラ感などに優れるため、好ましい。
このような耐塩性吸水性樹脂としては、スルホン酸(塩)系吸水性樹脂、ノニオン系吸水性樹脂及びカチオン系吸水性樹脂等が挙げられる。なお、酸(塩)とは、酸又は酸塩を意味し、以下同様である。
【0010】
スルホン酸(塩)系吸水性樹脂としては、(メタ)アクリルアミド−N−アルキル(炭素数1〜5)スルホン酸及び/又はそのアルカリ金属塩の架橋物、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜5)スルホン酸(アルカリ金属塩)の架橋物、スチレンスルホン酸(アルカリ金属塩)の架橋物等;及びこれらスルホン酸系ポリマーの構成成分と(メタ)アクリル酸(アルカリ金属中和塩)等に代表されるカルボン酸系モノマーの共重合物の架橋体等を例示できる。なお、(メタ)アクリルとは、メタクリル又はアクリルを意味し、以下同様である。
【0011】
ノニオン系吸水性樹脂としては、(メタ)アクリルアミド重合体架橋物、ビニルアルコール重合体架橋物、エチレンオキサイド重合体架橋物、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜5)(メタ)アクリレート架橋重合体、ポリエチレングリコール(ポリエチレングリコール(以下、PEGと略記)の数平均分子量:200〜4,000)(メタ)アクリレート重合体架橋物、メトキシPEG(PEGの数平均分子量:200〜4,000)(メタ)アクリレート架橋重合体、デンプン架橋体、ヒドロキシエチルセルロース架橋体:及びこれらノニオン系ポリマーの構成成分と(メタ)アクリル酸(アルカリ金属中和塩)等に代表されるカルボン酸(塩)系モノマーの共重合物の架橋体等を例示できる。
【0012】
カチオン系吸水性樹脂は、ジアルキル(炭素数1〜4)アミノアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート及びその4級塩(アルキル(炭素数1〜4)ハライド又はジアルキル(炭素数1〜4)硫酸との反応物)、ジアルキル(炭素数1〜4)アミノヒドロキシアルキル(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート及びその4級塩、ジアルキル(炭素数1〜4)アミノ(メタ)アクリルアミド及びその4級塩、ジアルキル(炭素数1〜4)アミノヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド及びその4級塩、N−アルキル(炭素数1〜4)アミノビニルピリジニウムハライド、トリアルキル(炭素数1〜4)アリルアンモニウムハライド等に代表されるカチオン系モノマー(a)の重合体架橋物;これらカチオンモノマー(a)と(メタ)アクリルアミド、ビニルアルコール(酢酸ビニルケン化物)、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜5)(メタ)アクリレート、PEG(数平均分子量:200〜4,000)(メタ)アクリレート、ポリメトキシPEG(PEGの数平均分子量:200〜4,000)(メタ)アクリレート等に代表されるノニオン系モノマー(b)との共重合体架橋物;該カチオン系モノマーと該ノニオン性系モノマー及び(メタ)アクリル酸等に代表されるカルボン酸系モノマー(c)の共重合体架橋物等を例示できる。
【0013】
耐塩性吸水性樹脂のうち、吸水性樹脂の吸収性能の観点から、好ましくはスルホン酸(塩)系吸水性樹脂である。
【0014】
(A)に使用される架橋剤(C)としては、公知(特開2006−122737号公報等)の架橋剤が使用できる。
【0015】
上記のうち、吸水性樹脂(A)としては、最終的に得られる医薬品製剤用吸水性樹脂(B)の吸収性能の観点から、酸基を有するラジカル重合性モノマー及び/又は加水分解により酸基を形成するラジカル重合性モノマーと架橋剤及び必要によりグラフト基剤からなる重合成分を水溶液重合し、必要により加水分解して中和し、乾燥、粉砕して得られる吸水性樹脂が好ましい。
更に好ましくは、吸収性能に優れ、水可溶性成分量の少ない樹脂が得られると言う点で、ラジカル重合性モノマーとしてアクリル酸(塩)を使用し、架橋剤として2個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物を使用して重合し得られる吸水性樹脂である。
【0016】
吸水性樹脂(A)の製造法については、ラジカル重合開始剤を使用する逆相懸濁重合法、水溶液重合法(特に水溶液断熱重合法)、光開始重合法、噴霧重合法、電子線や紫外線などで重合を開始させる方法など従来から公知の重合方法が含まれ、好ましくは逆相懸濁重合法および水溶液断熱重合法である。
【0017】
表面架橋後の本発明の医薬品製剤用吸水性樹脂(B)の形状の観点から、吸水性樹脂(A)は粒子であることが好ましい。粒子の形状については、微粉状、パール状、破砕状、塊状、リン片状、顆粒状、造粒状などがあるが、医薬品製剤用に用いる吸水性樹脂としては、吸水性能に加えて使用感に優れる微粉状、パール状が好ましい。
【0018】
吸水性樹脂(A)の粒度としては、皮膚への違和感及びサラサラ感の観点から、重量平均粒径が2〜100μmであり、10〜60μmの範囲の粒子が90質量%以上のものが好ましい。
【0019】
本発明の方法で使用される表面架橋前の吸水性樹脂(A)の生理食塩水に対する保水量は50〜100g/gが好ましく、さらに好ましくは55〜80g/gである。
【0020】
本発明において架橋剤(C)としては、吸水性樹脂(A)の官能基と反応しうる基を2個以上有する架橋剤が使用される。架橋剤としては、公知(特開2006−122737号公報等)の架橋剤が含まれ、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル等のポリグリシジル化合物、グリセリン、エチレングリコール等の多価アルコール、エチレンカーボネート、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂等のポリアミン樹脂、エチレンジアミン等のポリアミン化合物、アジリジン化合物等が挙げられる。好ましくは、比較的低い温度で架橋反応を行うことができると言う点で、ポリグリシジル化合物およびポリアミン樹脂である。これらの架橋剤は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0021】
吸水性樹脂(A)に対する架橋剤(C)の使用量は、架橋剤の種類、得られる医薬品製剤用吸水性樹脂(B)の性能目標などによって種々変化させることができるが、吸水性樹脂(A)の重量に基づいて0.1〜20重量%が好ましく、さらに好ましくは、0.5〜15重量%、特に好ましくは1.0〜10重量%である。架橋剤の使用量が0.1重量%以上である場合、表面の架橋度が十分であり、吸水力が高いものの吸水後のゲル強度が十分となりサラサラ感が生じやすくなるため好ましい。一方、架橋剤の使用量が20重量%以下である場合、表面の架橋が過度とならず基本性能である吸水量が向上し、吸水後のゲル強度と吸水量とを高いレベルでバランスできるため好ましい。
【0022】
本発明において吸水性樹脂(A)に対する表面架橋反応は、架橋剤、有機溶剤および水からなる混合水溶液を使用するのが好ましい。上記混合水溶液は、吸水性樹脂(A)に対して噴霧撹拌する方法等によって、均一に接触させとともに加熱反応を行うことにより架橋反応を進めることができる。加熱反応の方法は、従来公知の方法および装置で行うことができる。例えば、回転式乾燥機、パドルドライヤー、ナウター型乾燥機、ロータリーキルン等を使用することができる。加熱反応の条件は、架橋剤の種類、使用量、得られる吸水性樹脂の性能目標等により適宜選択することができるが、例えばポリグリシジル化合物を架橋剤として使用する場合、通常100〜160℃の温度で、20〜60分間の加熱することで実施される。架橋反応の際には、架橋反応の促進剤(例えば、アジピン酸、酢酸などの有機カルボン酸化合物;メルカプトエタノール、チオリンゴ酸、メルカプト酢酸などのチオール化合物;トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどの1価アミン化合物等)を共存させることにより、架橋反応の効率を向上させることができる。また、表面架橋して得られた吸水性樹脂に更に追加の表面架橋を施して、2段階で表面架橋を行ってもよい。
【0023】
上記記載の表面架橋反応に用いる混合水溶液に用いる有機溶剤の種類については特に限定はなく、従来から公知の溶媒が使用可能である。架橋剤の吸水性樹脂(A)の粒子内部への浸透度合い、架橋剤の反応性等を考慮して適宜選択して使用することができるが、好ましくは、比誘電率が25以上のアルコール系有機溶剤を少なくとも1種含有する有機溶媒を使用することである。このような有機溶媒としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、メタノール等が挙げられる。このような溶媒は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。溶媒の使用量は、溶媒の種類により変化させることができる。
【0024】
表面架橋によって得られる本発明の医薬品製剤用吸水性樹脂(B)は、表面架橋反応時に互いに凝集などを起こしていることから、必要により粉砕や篩別を行うことにより微粉状の粒子に調整を行うのが好ましい。粒度は、皮膚への違和感及びサラサラ感の観点から、重量平均粒径が2〜100μmであり、10〜60μmの範囲の粒子が90質量%以上のものが好ましい。
【0025】
本発明の医薬品製剤用吸水性樹脂(B)の含水率(重量%)は、吸収性能の観点から、1〜15が好ましく、さらに好ましくは2〜12、特に好ましくは4〜10である。なお、含水率は、乾燥工程のみで決まるのではなく、表面架橋工程及び必要に応じて行われる加水工程等で調整される。なお、含水率は、120±5℃、30分で乾燥前後の重量減少率により求められる。
【0026】
医薬品製剤用吸水性樹脂(B)の生理食塩水に対する保水量は15〜50g/gが好ましく、さらに好ましくは20〜40g/gである。
【0027】
本発明記載の医薬品製剤用吸水性樹脂(B)は、医薬品製造工程における任意の段階で粉体ブレンドや練り込みなど通常の方法により薬理活性を持った化合物と組み合わせることができる。薬理活性を持った化合物のうち、特に外用剤として用いる感染症に用いる薬剤(抗生物質、合成抗菌剤、抗真菌薬、抗ウイルス薬など)、皮膚に作用する薬剤(アトピー性皮膚炎剤、皮膚真菌症薬剤など)に対して用いると有効である。
【0028】
医薬品として使用に際しては、(1)PEG、薬剤および吸水性樹脂(B)を撹拌混合して軟膏を作成し、患部に塗布する方法、(2)エチルアルコール、薬剤および吸水性樹脂(B)を混合した混合溶液を患部に塗布する方法、(3)微粒子状の薬剤および吸水性樹脂(B)を粉体ブレンドしたものを患部に散布する方法、(4)吸水性樹脂(B)粉末を患部に散布した後、薬剤を塗布する方法などその目的によって選ぶことが出来る。
【実施例】
【0029】
以下の製造例、実施例及び比較例にて本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
実施例1
アクリル酸100g、テトラアリロキシエタン0.25g、精製水343gを混合して断熱重合可能な重合槽に入れ、溶液中に窒素ガスを導入することにより、溶液中の溶存酸素量を0.3ppm以下、溶液温度を5℃とした。この重合溶液に、0.1%過酸化水素水5g、0.1%アスコルビン酸水溶液2g、1%のV−50(和光純薬工業製アゾ系触媒)水溶液5gを添加して重合を開始させたところ(アクリル酸の重合濃度:22%)、発熱とともにゲル状となった。
重合開始から8時間後に生成したゲル状含水架橋重合体を取り出した。この含水ゲル状重合体をニーダーで小片に細断しながら、50%の水酸化ナトリウム水溶液80gを添加し、均一に混練して72モル%のアクリル酸の中和を行った。この中和された含水ゲル状重合体を150℃に加熱されたドラムドライヤーで乾燥した後、ジェット粉砕器により20〜50μmの粒度に粉砕して、表面架橋前の吸水性樹脂(1)を得た。
上記吸水性樹脂(1)50gをエチレングリコールジグリシジルエーテル5g、メタノール90g、水10gの混合水溶液に含浸させ、その後110℃で加熱処理を行った。得られた表面架橋後の吸水性樹脂を篩別を行い、20〜50μmに粒度をそろえた医薬品製剤用吸水性樹脂(A1)を得た。このものの生理食塩水に対する保水量は35g/gであった。
【0031】
実施例2
医薬品製剤用吸水性樹脂(A1)パウダーを、浸出液でジメジメした水虫患者の足指間のつけ根に上記パウダーを散布し、5分後患部の状態を観察した。浸出液は吸収されて患部は乾いた状態になり患部はサラサラ感とした感じであった。この状態での治療薬による処置を続けることで浸出液や臭いも消失し、健康な皮膚を取り戻した。
【0032】
比較例1
吸水性樹脂(1)パウダーを、浸出液でジメジメした水虫患者の足指間のつけ根に散布し、5分後患部の状態を観察した。浸出液は吸収されたものの、浸出液を吸水した吸水性樹脂が吸水ゲルとなり患部に留まっており、患部はベトついていた。この状態での治療薬による処置は有効に作用せず、治療に長期間を要した。
【0033】
比較例2
吸水性樹脂(1)1gに水150gとを混合し所定時間放置してゲル化させ、これをポリ袋に収め、その中に足指間のつけ根に浸出液でジメジメした水虫を患っている人の足を入れて袋口を縛り、約30分漬けた後に出して洗った。浸出液は吸収されたものの、患部はベトついていた。この状態での治療薬による治療は充分ではなく、患部からの浸出液や臭いが続いた。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の医薬品製剤用吸水性樹脂(B)は、創傷部からの浸出液を吸収するとともに使用感においても良好な製剤用吸水性樹脂を提供するものである。
また、本医薬品製剤用吸水性樹脂(B)は、医療用だけでなく汗などを吸収させるとともにサラサラ感に優れることから、制汗剤や粉体の消臭剤などに有効に使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸水性樹脂(A)を表面架橋剤(C)で表面架橋した微粒子からなる医薬品製剤用吸水性樹脂(B)。
【請求項2】
(C)の使用量が(A)の重量に基づいて0.1〜20重量%である請求項1に記載の吸水性樹脂。
【請求項3】
(B)の重量平均粒径が2〜100μmであり、10〜60μmの範囲の粒子が90重量%以上である請求項1または2に記載の吸水性樹脂。
【請求項4】
(B)が、ポリアクリル酸部分中和塩の架橋体である請求項1〜3のいずれかに記載の吸水性樹脂。

【公開番号】特開2009−73951(P2009−73951A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−244776(P2007−244776)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(000002288)三洋化成工業株式会社 (1,719)
【Fターム(参考)】