説明

半導体レーザ装置の出力制御方法及び半導体レーザ装置

【課題】PBCのレーザビームの波長及び光強度変化を抑えて、ラマン散乱光測定結果の正確性を増加させる半導体レーザ装置の出力制御方法及び半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】半導体レーザ(1−1)から出力されるレーザビームを少なくとも2個の対向した反射ミラー(1−2,1−3)で構成される共振器に与える半導体レーザ装置の出力制御方法であって、PBCからのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる前記半導体レーザの電流を、所定の周期毎の一定区間で間歇的に測定する半導体レーザ電流間歇測定ステップと、前記半導体レーザ電流間歇測定ステップで測定された電流を基準値とし、前記所定の周期毎の残りの区間の前記半導体レーザの電流が前記基準値と等しくなるように前記半導体レーザの電流を間歇的に制御する間歇制御ステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麻酔ガス等の時々刻々変化する被測定気体分子の測定に使用する半導体レーザ装置の出力制御方法及び半導体レーザ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
気体分子(ガス)の測定には、従来から赤外線吸収やラマン散乱を利用した方法が知られている。ラマン散乱は、被測定ガスの各分子がそれ自体の特徴的な散乱信号を提供するが、ラマン散乱は、光ビームの励起出力に対して、きわめて弱いラマン散乱光しか生成しないという問題点を有している。(例えば、1Wの励起出力は、1pWのラマン散乱光を生成する。)
【0003】
そこで、半導体レーザから出力されるレーザビームを少なくとも2個の対向した反射ミラーで構成される共振器に与えて前記半導体レーザからのレーザビームを増幅するPBC(Power Build-up Cavity)を構成し、当該PBCの共振器内に配置された被測定気体のラマン散乱光を測定する半導体レーザ装置が知られている。(特許文献1参照)
【0004】
出力レーザを増幅するPBCを用いたラマン測定装置の例として、図8に記載の結合型レーザ・システムがある。
図8は、結合型レーザ・システム80を原理的に示す。
結合型レーザ・システム80は、第1のミラー30と第2のミラー40の間のレーザ・キャビティ20と、レーザ・ビーム60を提供し増幅する増幅媒体50とを含む。外部キャビティ90が、第2のミラー40と第3のミラー95の間に提供され、レーザ・キャビティ20と光学的に結合される。レーザ・ビーム60は、外部キャビティ90の気体分析セル70内の励起ビームとして働く。
ミラー30、40および95に、反射率が異なる低損失ミラーを利用することによって、外部キャビティ90の共振器内にきわめて高い光強度を達成することができる。例えば、10mWの半導体レーザ・ビーム60が、外部キャビティ90を数百ワットまでポンピングすることができる。
【0005】
図8のレーザ・システム80では、外部キャビティ90内の未知の気体サンプルを調査するために、外部励起共振器(PBC)を使用すると、光センサの感度限界を十分に超えるラマン散乱光を励起するのに十分な光強度が提供される。
【0006】
図8のレーザ・システムでは、受動構成要素と能動構成要素の変化がなく、且つ、環境条件(被測定ガスの状態)が変化しない限り、レーザビーム60(図8の外部キャビティ90内の)は、光強度及び波長が実質上一定出力に維持される。
【0007】
しかし、利用するレーザ・システムの受動構成要素(たとえば光路長)の変化が起こったり環境条件(被測定ガスの状態)が変化すると、レーザビーム60の光強度及び波長が急変することがある。
【0008】
図9は、図8による構成における外部キャビティ90内の時間の経過に伴う光強度の経時変化の例を示す。
図9の光強度の変化は、レーザ・システム80の光学長を変化させる温度やその他の環境的変化によって引き起こされた可能性がある。また、同様の理由で外部キャビティ90内のレーザビームの波長も時々刻々変化することが知られている。
このような光強度変化及びレーザビームの波長変化は、ラマン散乱光測定に適用されたとき、励起出力の変化によりラマン散乱光測定結果に不測の誤差をもたらす。
【0009】
前記特許文献1には、上記レーザ・システム80の温度変化やその他の環境的変化によって引き起こされた光強度の変化によるラマン散乱光測定結果の影響を除去するために、「光共振器内のレーザ・ビームを提供し増幅するための増幅媒体を含むレーザ装置であって、レーザ・ビームを安定させるために複数の異なる光学モードを能動的に提供する手段を備えて成ることを特徴とする。」(請求項1)が開示されている。
具体的には、PBCの光強度を安定化するために、ミラーの位置を周期的に振動させたり、半導体レーザの電流を周期的に変動させたりして、PBCの光強度の最大出力は減少するが、安定な発振状態を保つ方法が提案されている。
【特許文献1】特開2000−208865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、レーザ・システムの受動構成要素(例えば、光路長)の変化や被測定ガスの状態変化等の環境的変化によって引き起こされたPBCのレーザビームの波長及び光強度変化を抑えて、ラマン散乱光測定結果の正確性を増加させる半導体レーザ装置の出力制御方法及び半導体レーザ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために、半導体レーザから出力されるレーザビームを少なくとも2個の対向した反射ミラーで構成される共振器に与え、前記レーザビームを増幅するPBCの前記共振器内に配置された被測定気体によるラマン散乱光を測定する半導体レーザ装置の出力制御方法であって、前記PBCからのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる前記半導体レーザの電流を、所定の周期毎の一定区間で間歇的に測定する半導体レーザ電流間歇測定ステップと、前記半導体レーザ電流間歇測定ステップで測定された電流を基準値とし、前記所定の周期毎の残りの区間の前記半導体レーザの電流が前記基準値と等しくなるように前記半導体レーザの電流を間歇的に制御する間歇制御ステップと、を含むことを特徴とする。(請求項1)
【0012】
また、前記半導体レーザ電流間歇測定ステップでは、前記所定の周期毎の一定区間において、前記半導体レーザの電流を所定の範囲で変動させ、前記変動時におけるPBCのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる電流値を基準値として測定することを特徴とする。(請求項2)
また、前記半導体レーザ電流間歇測定ステップでは、前記PBCのレーザビームをハーフミラーで分割した一方のレーザビームの入力波長に応じて透過率が連続的に変化するフィルタを介した光強度と、前記ハーフミラーで分割した他方の光強度との比を求めて、レーザビームの波長が設定波長となる前記半導体レーザの電流として測定することを特徴とする。(請求項3)
また、前記被測定気体は、麻酔ガス、環境ガス若しくは呼吸気等の時々刻々変化する気体であることを特徴とする。(請求項4)
【0013】
また、半導体レーザから出力されるレーザビームを少なくとも2個の対向した反射ミラーで構成される共振器に与え、前記半導体レーザからの出力レーザを増幅するPBCの前記共振器内に配置された被測定気体のラマン散乱光を測定する半導体レーザ装置であって、前記PBCのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる前記半導体レーザの電流を、所定の周期毎の一定区間で間歇的に測定する半導体レーザ電流間歇測定手段と、前記半導体レーザ電流間歇測定手段で測定された電流を基準値とし、前記所定の周期毎の残りの区間の前記半導体レーザの電流が前記基準値と等しくなるように前記半導体レーザの電流を間歇的に制御する間歇制御手段と、を含むことを特徴とする。(請求項5)
【0014】
また、前記半導体レーザ電流間歇測定手段には、前記所定の周期毎の一定区間において、前記半導体レーザの電流を所定の範囲で変動させる電流変動手段を備え、前記変動時におけるPBCのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる電流値を基準値として測定することを特徴とする。(請求項6)
また、前記半導体レーザ電流間歇測定手段には、前記PBCのレーザビームをハーフミラーで分割した一方のレーザビームの入力波長に応じて透過率が連続的に変化するフィルタを介した光強度と、前記ハーフミラーで分割した他方の光強度との比を求める光強度比測定手段を備え、前記光強度比測定手段の出力によって、レーザビームの波長が設定波長となる前記半導体装置の電流を測定することを特徴とする。(請求項7)
また、前記半導体レーザの電流を所定周期毎の一定区間で所定範囲に亘って変動させている間には、被測定気体のラマン散乱光測定を実行しないことを特徴とする。(請求項8)
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、被測定ガスの状態変化等の環境的変化によって引き起こされたPBCのレーザビームの波長及び光強度変化を抑えて、ラマン散乱光の測定結果の正確性を増加させることが可能な半導体レーザ装置の出力制御方法及び半導体レーザ装置が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の半導体レーザ装置の構成を図1を用いて説明する。
図1において、1は半導体レーザ1−1から出力されるレーザビームをレンズ1−4を介して、2個の対向した高反射ミラー1−2,1−3で構成される共振器に与えて前記半導体レーザ装置からのレーザビームを増幅するPBC(Power Build-up Cavity)である。
【0017】
図1のPBCでは、2枚の高反射ミラーで構成される共振器で増幅された半導体レーザからのレーザビームによって励起された、共振器内の被測定気体の状態(気体の種類及び流量等)に応じて変化するラマン散乱光を測定する。
【0018】
また、図1における受光部5及び受光部6は、PBCのレーザビームの光強度及び波長を検出するための検出部である。
前記検出部を構成する第1の受光部5は、前記半導体レーザビームをハーフミラー4を介して分割されたPBCのレーザビームの光強度を直接検出し、第2の受光部6は、ハーフミラー4を介して分割されたPBCのレーザビームの光強度をフィルタ3を介して前記半導体レーザ出力を検出している。
【0019】
図2は、図1の第2の受光部6の前段に配置されるフィルタ3の特性(透過率)(相対値)の1例を示す図である。
図2のフィルタ特性は、半導体レーザの波長付近(図2では、655〜665nm)で透過率が100〜0%に変化する特性で、本発明の実施例では、図2のフィルタを用いてPBCのレーザの波長を659nmで安定するように半導体レーザ電流が制御される。(なお、このフィルタ特性は、あくまでも1例であって、使用する半導体レーザの発振波長に応じて最適のものを選択するのが望ましい。)
【0020】
次に、検出部で検出したPBCのレーザビームの光強度の測定結果を用いて、半導体レーザ電流を制御して、PBCのレーザビームの波長及び光強度を安定化させる制御について図3〜6を用いて説明する。
図3は、半導体レーザ電流(LD電流)を所定の周期毎に間歇的に制御する態様を模式的に表した図であり、図4は、図3の一部を拡大して表した図である。
【0021】
図3の上段の信号は、所定周期毎の制御のための同期信号を示している。
同期信号は、半導体レーザ電流を間歇的に制御するタイミング信号であって、図3の例では40msec毎であるが、必ずしも40msecである必要はない。
【0022】
図3の中段の信号は、同期信号のタイミング以降における半導体レーザ電流を決定するために同期信号の直前で、半導体レーザ電流を所定の幅で変化させた時の電流を示している。
【0023】
図3の下段の信号は、同期信号のタイミング以降における半導体レーザ電流を決定するために同期信号の直前で、半導体レーザ電流を所定の幅で変化させた時の、第1の受光部5で検出したPBCの光強度及び、第2の受光部6のフィルタ付PBCの光強度を示している。(図3では、説明のために、PBCの光強度とフィルタ付PBCの光強度とが大きな差があるように示しているが、同期信号以降における両者の差は、実際には僅かである。)
【0024】
図4は、同期信号のタイミング以降における半導体レーザ電流を決定するためにの同期信号の直前で、半導体レーザ電流を所定の幅で変化させた時の状態を時間的に拡大して示した図である。
【0025】
図4に示す如く、半導体レーザ電流(LD電流)の間歇的制御が開始されるタイミングである同期信号の直前に、次の所定周期の間に基準となる半導体レーザ電流を測定するために、所定の区間(図4では3.5msecであるが、必ずしも3.5msecである必要はない。)に亘って半導体レーザ電流を所定の幅(例えば、前の周期の半導体レーザ電流に所定の電流をプラス及びマイナスした幅)で変動させる。
【0026】
上記の如く、半導体レーザ電流を所定の幅で変動させると、前記第1の受光部5及び第2の受光部6で測定されたPBCの光強度及びフィルタ付PBCの光強度は図4の下段に示すように変化する。
この半導体レーザ電流を所定の幅で変動させた期間における、前記第1の受光部5及第2の受光部6の光強度が等しい(又は、その差が小さい)時(t1)の、半導体レーザ電流(i1)を次の同期信号以降の半導体レーザ電流の基準値として採用して、同期信号から次の半導体レーザ電流を所定の幅で変動させるまでの期間に亘って、半導体レーザ電流が前記基準値に等しくなるように制御する。
【0027】
図3及び図4は、本発明の機能(作用・効果)を説明するための模式図であって、実際の本発明の半導体レーザ装置における測定値は、図5(図3に対応)及び図6(図4に対応)に示す如く、各時間毎に細かく変動している。(この変動は、光路長を変化させる温度変化や被測定気体の状態変化等の環境的変化による。)
【0028】
図4(図6)に示す如く、半導体レーザ電流を所定の幅で変化させている区間では、前記第1の受光部5及第2の受光部6の光強度のみでなく、共振器内のレーザビームの波長及び光強度変動しているので、より正確な測定結果を得るために当該区間を除外して被測定気体の測定をするのが望ましい。
【0029】
次に、本発明の間歇的な半導体レーザ電流の制御と実行したときのPBCのレーザビーム波長の変化状況を間歇的な制御をしていない場合との比較を図7に示す。
図7(b)は、横軸に時間(T)をとり、縦軸にPBCのレーザビーム波長(nm)の変化をとったグラフであって、時間の変化に応じて大きくPBCのレーザビーム波長が変化している。しかし、図7(a)に示す如く、本発明の間歇的制御を実行した場合には、時間の変化に対して、レーザビーム波長の変化が抑制されているのが理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の半導体レーザ装置の構成を示す図である。
【図2】図1の第2の受光部6の前段に配置されるフィルタ3の特性である透過率(相対値)の1例を示す図である。
【図3】半導体レーザ電流(LD電流)を所定の周期毎に間歇的に制御する態様を模式的に表した図である。
【図4】図3の一部を拡大した図である。
【図5】本発明の半導体レーザ装置における図3に対応する実際の測定値の1例を示す図である。
【図6】本発明の半導体レーザ装置における図4に対応する実際の測定値の1例を示す図である。
【図7】本発明の間歇的な半導体レーザ電流の制御を実行したときのPBCのレーザビーム波長の変化状況と間歇的な制御をしていない場合との比較を示す図である。
【図8】従来の結合型レーザ・システム80の原理を示す図である。
【図9】図8による構成における外部キャビティ90内の光強度の経時変化の例を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1:PBC
1−1:半導体レーザ
1−2:高反射ミラー
1−3:高反射ミラー
1−4:レンズ
3:フィルタ
4:ハーフミラー
5:第1の受光部
6:第2の受光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体レーザから出力されるレーザビームを少なくとも2個の対向した反射ミラーで構成される共振器に与え、前記レーザビームを増幅するPBCの前記共振器内に配置された被測定気体によるラマン散乱光を測定する半導体レーザ装置の出力制御方法であって、
前記PBCからのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる前記半導体レーザの電流を、所定の周期毎の一定区間で間歇的に測定する半導体レーザ電流間歇測定ステップと、
前記半導体レーザ電流間歇測定ステップで測定された電流を基準値とし、前記所定の周期毎の残りの区間の前記半導体レーザの電流が前記基準値と等しくなるように前記半導体レーザの電流を間歇的に制御する間歇制御ステップと、
を含むことを特徴とする半導体レーザ装置の出力制御方法。
【請求項2】
前記半導体レーザ電流間歇測定ステップでは、
前記所定の周期毎の一定区間において、前記半導体レーザの電流を所定の範囲で変動させ、前記変動時におけるPBCのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる電流値を基準値として測定することを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置の出力制御方法。
【請求項3】
前記半導体レーザ電流間歇測定ステップでは、
前記PBCのレーザビームをハーフミラーで分割した一方のレーザビームの入力波長に応じて透過率が連続的に変化するフィルタを介した光強度と、前記ハーフミラーで分割した他方の光強度との比を求めて、レーザビームの波長が設定波長となる前記半導体レーザの電流として測定することを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置の出力制御方法。
【請求項4】
前記被測定気体は、麻酔ガス、環境ガス若しくは呼吸気等の時々刻々変化する気体であることを特徴とする請求項1〜3に記載の半導体レーザ装置の出力制御方法。
【請求項5】
半導体レーザから出力されるレーザビームを少なくとも2個の対向した反射ミラーで構成される共振器に与え、前記半導体レーザからの出力レーザを増幅するPBCの前記共振器内に配置された被測定気体のラマン散乱光を測定する半導体レーザ装置であって、
前記PBCのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる前記半導体レーザの電流を、所定の周期毎の一定区間で間歇的に測定する半導体レーザ電流間歇測定手段と、
前記半導体レーザ電流間歇測定手段で測定された電流を基準値とし、前記所定の周期毎の残りの区間の前記半導体レーザの電流が前記基準値と等しくなるように前記半導体レーザの電流を間歇的に制御する間歇制御手段と、
を含むことを特徴とする半導体レーザ装置。
【請求項6】
前記半導体レーザ電流間歇測定手段には、
前記所定の周期毎の一定区間において、前記半導体レーザの電流を所定の範囲で変動させる電流変動手段を備え、
前記変動時におけるPBCのレーザビームの光強度が設定値以上でかつ波長が設定波長となる電流値を基準値として測定することを特徴とする請求項5に記載の半導体レーザ装置。
【請求項7】
前記半導体レーザ電流間歇測定手段には、
前記PBCのレーザビームをハーフミラーで分割した一方のレーザビームの入力波長に応じて透過率が連続的に変化するフィルタを介した光強度と、前記ハーフミラーで分割した他方の光強度との比を求める光強度比測定手段を備え、
前記光強度比測定手段の出力によって、レーザビームの波長が設定波長となる前記半導体装置の電流を測定することを特徴とする請求項6に記載の半導体レーザ装置。
【請求項8】
前記半導体レーザの電流を所定周期毎の一定区間で所定範囲に亘って変動させている間には、被測定気体のラマン散乱光測定を実行しないことを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体レーザ装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図2】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−206414(P2009−206414A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49654(P2008−49654)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000230962)日本光電工業株式会社 (179)
【Fターム(参考)】