説明

半導体発光装置

【課題】色度ズレを抑制する半導体発光装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体発光装置は、半導体層と、第1の電極と、第2の電極と、透明層と、蛍光体層とを備える。半導体層は、第1の主面と、その反対側に形成された第2の主面と、発光層とを含む。第1の電極は、半導体層の第2の主面における発光層を有する領域に設けられた。第2の電極は、半導体層の第2の主面における発光層の外周よりも外側に設けられた。透明層は、半導体層の第1の主面上に設けられ、発光層が発する光に対して透明である。透明層は、発光層の外周よりも外側に形成された溝を有する。その溝内及び透明層上に、蛍光体層が設けられた。蛍光体層は、溝内に設けられ、溝の幅よりも小さい第1の蛍光体粒子と、透明層上に設けられ、溝の幅及び第1の蛍光体粒子よりも大きい第2の蛍光体粒子とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode)チップと蛍光体層とを組み合わせて白色を得る半導体発光装置が知られている。チップはその側面からも光を放出し、色度ズレを抑えるには、チップ側面からの放出光も考慮した設計が必要とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−228464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、色度ズレを抑制する半導体発光装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、半導体発光装置は、半導体層と、第1の電極と、第2の電極と、透明層と、蛍光体層とを備える。半導体層は、第1の主面と、その反対側に形成された第2の主面と、発光層とを含む。第1の電極は、半導体層の第2の主面における発光層を有する領域に設けられた。第2の電極は、半導体層の第2の主面における発光層の外周よりも外側に設けられた。透明層は、半導体層の第1の主面上に設けられ、発光層が発する光に対して透明である。透明層は、発光層の外周よりも外側に形成された溝を有する。その溝内及び透明層上に、蛍光体層が設けられた。蛍光体層は、溝内に設けられ、溝の幅よりも小さい第1の蛍光体粒子と、透明層上に設けられ、溝の幅及び第1の蛍光体粒子よりも大きい第2の蛍光体粒子とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1の実施形態に係る半導体発光装置の模式図。
【図2】同半導体発光装置における要部の平面レイアウトを示す模式平面図。
【図3】同半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。
【図4】同半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。
【図5】同半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。
【図6】同半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。
【図7】同半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。
【図8】第2の実施形態に係る半導体発光装置の模式断面図。
【図9】第3の実施形態に係る半導体発光装置の模式断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
【0008】
(第1の実施形態)
図1(a)は、本実施形態に係る半導体発光装置の模式断面図である。
【0009】
本実施形態に係る半導体発光装置は、半導体層15と、配線層、金属ピラー、補強樹脂等を含むパッケージ構造部と、透明層32と、蛍光体層33とを有し、これらはウェーハ状態で一括して形成される。半導体層15の第1の主面15aから主として光が外部へと放出される。パッケージ構造部は、光の取り出し面の反対側に設けられている。透明層32及び蛍光体層33は、光の取り出し面側に設けられている。
【0010】
半導体層15は、第1の半導体層11と第2の半導体層13を有する。第1の半導体層11は、例えばn型のGaN層であり、電流の横方向経路として機能する。但し、第1の半導体層11の導電型はn型に限らず、p型であってもよい。第2の半導体層13は、発光層12と、発光層12を挟む例えばp型のGaN層とn型のGaN層とを含む。第2の半導体層13は、第1の主面15aの反対側に設けられている。
【0011】
半導体層15における第1の主面15aの反対側の第2の主面には、凸部と凹部が設けられている。凸部は、第1の半導体層11と第2の半導体層13との積層構造を有する。その凸部の表面(第2の半導体層13の表面)には、第1の電極としてp側電極18が設けられている。凹部の表面(底面)は第1の半導体層11の表面であり、そこに第2の電極としてn側電極19が設けられている。
【0012】
p側電極18は、半導体層15の面方向において発光層12を有する領域に形成されている。n側電極19は、発光層12の外周(端部)よりも面方向に見て外側に形成されている。
【0013】
図2(a)は、p側電極18とn側電極19の平面レイアウトの一例を示す。発光領域に形成されたp側電極18の面積の方が、n側電極19の面積よりも広い。
【0014】
半導体層15の第2の主面側は、例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜17で覆われている。p側電極18とn側電極19は、絶縁膜17から露出している。さらに、第2の主面側には、絶縁膜17、n側電極19の一部およびp側電極18の一部を覆うように、絶縁層21が設けられている。絶縁層21は、例えば、樹脂あるいはシリコン酸化膜である。
【0015】
絶縁層21において、p側電極18及びn側電極19に対する反対側の面は平坦化され、その面に第1の配線層としてのp側配線層23と、第2の配線層としてのn側配線層24が設けられている。p側配線層23とn側配線層24の平面レイアウトの一例を、図2(b)に示す。n側配線層24は、n側電極19よりも大きな面積で、絶縁層21上にレイアウトされている。
【0016】
p側配線層23は、p側電極18に達して絶縁層21に形成された第1の開口21a内にも設けられ、p側電極18と電気的に接続されている。n側配線層24は、n側電極19に達して絶縁層21に形成された第2の開口21b内にも設けられ、n側電極19と電気的に接続されている。
【0017】
p側配線層23においてp側電極18に対する反対側の面には、第1の金属ピラーとしてp側金属ピラー25が設けられている。n側配線層24においてn側電極19に対する反対側の面には、第2の金属ピラーとしてn側金属ピラー26が設けられている。p側金属ピラー25とn側金属ピラー26の平面レイアウトの一例を、図2(c)に示す。
【0018】
p側金属ピラー25の周囲、n側金属ピラー26の周囲、p側配線層23およびn側配線層24は、樹脂層28で覆われている。また、樹脂層28の一部は、絶縁膜17を介して、半導体層15の端部15eを覆っている。
【0019】
第1の半導体層11は、n側電極19及びn側配線層24を介してn側金属ピラー26と電気的に接続されている。第2の半導体層13は、p側電極18及びp側配線層23を介してp側金属ピラー25と電気的に接続されている。n側金属ピラー26及びp側金属ピラー25における樹脂層28から露出する下端面には、例えばはんだボール、金属バンプなどの外部端子31が設けられ、その外部端子31を介して、半導体発光装置は外部回路と電気的に接続可能である。
【0020】
半導体層15において発光層12を含まない部分に設けられたn側電極19と接続するn側配線層24の面積は、n側電極19側の面よりも、n側電極19とは反対側の面において大きくなっている。すなわち、n側配線層24とn側金属ピラー26とが接触する面積は、n側配線層24とn側電極19とが接触する面積より大きい。また、p側配線層23とp側金属ピラー25とが接触する面積は、p側配線層23とp側電極18とが接触する面積より大きい。また、n側配線層24の一部は、絶縁層21上を、発光層12の下に重なる位置まで延在する。
【0021】
これにより、より広い発光層12によって高い光出力を保ちつつ、半導体層15における発光層12を含まない部分の狭い面積に設けられたn側電極19から、n側配線層24を介して、より広い引き出し電極を形成できる。
【0022】
n側金属ピラー26及びp側金属ピラー25のそれぞれの厚み(図1(a)において上下方向の厚み)は、半導体層15、n側電極19、p側電極18、絶縁膜17、絶縁層21、n側配線層24およびp側配線層23を含む積層体の厚みよりも厚い。各金属ピラー25、26のアスペクト比(平面サイズに対する厚みの比)は1以上であることに限らず、その比は1よりも小さくてもよい。すなわち、金属ピラー25、26の平面サイズよりも厚みが小さくてもよい。
【0023】
本実施形態の構造によれば、半導体層15が薄くても、n側金属ピラー26、p側金属ピラー25および樹脂層28を厚くすることで機械的強度を保つことが可能となる。また、回路基板等に実装した場合に、外部端子31を介して半導体層15に加わる応力をn側金属ピラー26とp側金属ピラー25が吸収することで緩和することができる。
【0024】
n側金属ピラー26及びp側金属ピラー25を補強する役目をする樹脂層28は、回路基板等と熱膨張率が同じもしくは近いものを用いるのが望ましい。そのような樹脂層28として、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などを一例として挙げることができる。
【0025】
図1(a)及び図2(c)に示すように、n側金属ピラー26及びp側金属ピラー25よりも外側には、樹脂層28及び半導体層15を分断する第1の分離溝16aが形成され、その第1の分離溝16a内に遮光メタル27が設けられている。
【0026】
遮光メタル27は、樹脂層28及び半導体層15の端部15e近傍を貫通するピラー状に設けられている。第1の分離溝16aの内壁には、絶縁膜17が形成され、半導体層15と遮光メタル27との間に絶縁膜17が介在されている。
【0027】
第1の分離溝16aは、半導体層15を、電極、配線層などと接続された発光領域と、その外側の非発光部とに分離し、第1の分離溝16aは、発光領域の周囲を連続して囲んでいる。したがって、遮光メタル27は、発光領域の周囲を連続して囲んでいる。また、遮光メタル27は、半導体層15側から、n側金属ピラー26の下端またはp側金属ピラー25の下端とほぼ同じ位置まで延在している。したがって、第1の主面15aよりも下の部分の側面からの光は、遮光メタル27によって遮光され、外部に放出されない。
【0028】
n側配線層24、p側配線層23、n側金属ピラー26、p側金属ピラー25、遮光メタル27の材料としては、銅、金、ニッケル、銀などを用いることができる。これらのうち、良好な熱伝導性、高いマイグレーション耐性及び絶縁膜との優れた密着性を備えた銅がより好ましい。
【0029】
半導体層15の第1の主面15a上には、透明層32が設けられている。透明層32は、発光層12が発する光に対して透明な材料からなり、例えば樹脂材料からなる。
【0030】
透明層32において、発光層12の外周(端部)よりも面方向の外側には溝32cが形成されている。溝32cは、透明層32を、発光領域上に設けられたレンズ部32aと、ダイシング領域に設けられたダイシング部32bとに分離する。図1(b)に示すように、溝32cは、レンズ部32aの周囲を連続して囲んでいる。
【0031】
溝32c内及び透明層32上には、蛍光体層33が設けられている。蛍光体層33は、透明樹脂中に、粒径(particle size)の異なる第1の蛍光体粒子33aと第2の蛍光体粒子33bとを分散させた構造を有する。透明樹脂は、発光層12及び蛍光体粒子33a、33bが発光する光に対する透過性を有する。
【0032】
第1の蛍光体粒子33a及び第2の蛍光体粒子33bは共に透明層32上に分布する。すなわち、第1の蛍光体粒子33a及び第2の蛍光体粒子33bは共に発光層12の真上に存在する。第1の蛍光体粒子33aの粒径は溝32cの幅よりも小さく、第2の蛍光体粒子33bの粒径は溝32cの幅及び第1の蛍光体粒子33aの粒径よりも大きい。したがって、第2の蛍光体粒子33bは、溝32c内には入らず、第1の蛍光体粒子33aのみが溝32c内に入り込む。
【0033】
発光層12から発光された光は、主に、第1の半導体層11、第1の主面15a、透明層32及び蛍光体層33を進んで、外部に放出される。蛍光体層33に含まれる第1の蛍光体粒子33a及び第2の蛍光体粒子33bは、発光層12からの光(励起光)を吸収し波長変換光を放出可能である。このため発光層12からの光と、蛍光体層33における波長変換光との混合光が放出可能となる。
【0034】
透明層32は蛍光体層33の厚さを制御する。具体的に、透明層32のレンズ部32aの表面形状に応じて、その上の蛍光体層33の面方向の厚さ分布が制御される。これにより、配光特性を制御することができる。すなわち、透明層32の形状によって、相対的に面方向の中央に比べて周辺領域を明るくしたり、あるいは周辺領域に比べて中央を明るくしたりする配光特性の制御が可能になる。透明層32のレンズ部32aの表面形状は、図示するような凹状に限らず、凸状であってもよい。
【0035】
光は、第1の主面15aの真上方向に限らず、第1の主面15aに対して斜めの方向へも放出される。本実施形態では、発光領域上の周辺に溝32cを設け、その溝32c内にも蛍光体層33の一部を充填している。このため、半導体層15から斜め上方に放出された光は、溝32c内の蛍光体層33を通過することができ、色度ズレを抑制できる。
【0036】
溝32c内に蛍光体粒子を存在させるためには、蛍光体粒子の粒径は溝32cの幅よりも小さくする。また、溝32cの幅は、デバイスの平面サイズの小型化の点から小さい方が望ましく、これに合わせて蛍光体粒子の粒径も小さくなる。しかし、蛍光体粒子の粒径は、変換効率(励起光の吸収効率)の点から大きい方が望ましい。粒径の小さな蛍光体粒子のみを用いると、その低い変換効率を補うため蛍光体層の厚さの増大をまねき、デバイスの低背化の妨げになる。また、蛍光体層の厚さの増大は、材料コストの増大をまねく。
【0037】
そこで、本実施形態では、相対的に粒径(平均粒径)の異なる第1の蛍光体粒子33aと第2の蛍光体粒子33bとを含む蛍光体層33を用いる。第1の蛍光体粒子33aは、溝32cの幅よりも小さいため溝32cの中に入る。これにより、第1の主面15aに対して斜めの方向に放出される励起光を、溝32c内の第1の蛍光体粒子33aが吸収し波長変換させることができる。また、透明層32上には面方向全体にわたって、より大粒径の第2の蛍光体粒子33bが分布しているため、高い変換効率が得られる。
【0038】
溝32c及びその中に存在する第1の蛍光体粒子33aは、透明層32のレンズ部32aの周囲を連続して囲んでいる。このため、発光領域の全周方向にわたって第1の蛍光体粒子33aにより波長変換が可能である。
【0039】
第1の蛍光体粒子33aは、発光ピーク波長が異なる複数種の蛍光体粒子(例えば赤色蛍光体粒子と緑色蛍光体粒子)を含む。同様に、第2の蛍光体粒子33bは、発光ピーク波長が異なる複数種の蛍光体粒子(例えば赤色蛍光体粒子と緑色蛍光体粒子)を含む。
【0040】
例えば、発光層12として青色光を発光するものを用い、第1の蛍光体粒子33a及び第2の蛍光体粒子33bとして、青色光に励起されて赤色を発光する赤色蛍光体粒子と緑色を発光する緑色蛍光体粒子を用いることで、青色光と赤色光と緑色光との混合として、演色性(光源を照明として使う場合の物体の色の見え方を決める性質)の高い白色または電球色を得ることができる。第1の蛍光体粒子33aとして赤色蛍光体粒子、第2の蛍光体粒子33bとして緑色蛍光体粒子を用いても良い。
【0041】
また、蛍光体粒子として、以下に例示するようなサイアロン系化合物に発光中心元素を添加させた組成のものを用いることで、波長変換効率の温度特性が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。緑色サイアロン系蛍光体、赤色サイアロン系蛍光体は、青色光で高効率に励起されるため、青色光を発光する発光層と組み合わせることで、様々な色合いを持つ高効率の発光デバイスを得ることができる。青色の励起光に対して黄色蛍光体を組み合わせる場合よりも、青色励起光に対して赤色サイアロン系蛍光体及び緑色サイアロン系蛍光体を組み合わせる場合の方が、高い演色性を有する白色が得られ、高温での劣化も抑えられる。また、赤色サイアロン系蛍光体は、紫外光から青色光まで広い励起帯域で高効率に励起可能であり、ブロードな発光スペクトルを有し、特に白色LEDに適している。
【0042】
例えば、赤色蛍光体として、波長250nm乃至500nmの光で励起した際に波長580nm乃至700nmの間に発光ピークを示し、下記の式(1)を満たすものを用いることができる。
【0043】
(M1−xa1AlSib1c1d1 (1)
但し、上記式(1)中、MはSiおよびAlを除く少なくとも1種の金属元素であり、特にCa若しくはSrの少なくとも一方が望ましい。Rは発光中心元素であり、特にEuが望ましい。
【0044】
例えば、Mは、Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Gd、La、Lu、Sc、Li、Na、K、B、Ga、In、およびGeからなる群から選択される少なくとも1種である。また、Rは、Eu、Ce、Mn、Tb、Yb、Dy、Sm、Tm、Pr、Nd、Pm、Ho、Er、Gd、Cr、Sn、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Ag、Cd、In、Sb、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、およびFeからなる群から選択される少なくとも1種である。 ここで、x、a1、b1、c1、d1は、0<x≦1、0.6<a1<0.95、2<b1<3.9、0.25<c1<0.45、4<d1<5.7の関係を満たしている。
上記組成式(1)で表されるサイアロン系蛍光体を用いることで、波長変換効率の温度特性が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。
【0045】
例えば、緑色蛍光体として、波長250nm乃至500nmの光で励起した際に波長490nm乃至580nmの間に発光ピークを示し、下記の式(2)を満たすものを用いることができる。
【0046】
(M1−xa2AlSib2c2d2 (2)
但し、上記式(2)中、MはSiおよびAlを除く少なくとも一種の金属元素であり、特にCa若しくはSrの少なくとも一方が望ましい。Rは発光中心元素であり、特にEuが望ましい。
【0047】
例えば、Mは、Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Gd、La、Lu、Sc、Li、Na、K、B、Ga、In、およびGeからなる群から選択される少なくとも1種である。また、Rは、Eu、Ce、Mn、Tb、Yb、Dy、Sm、Tm、Pr、Nd、Pm、Ho、Er、Gd、Cr、Sn、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Ag、Cd、In、Sb、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、およびFeからなる群から選択される少なくとも1種である。 ここで、x、a2、b2、c2、d2は、0<x≦1、0.93<a2<1.3、4.0<b2<5.8、0.6<c2<1,6<d2<11の関係を満たしている。
上記組成式(2)で表されるサイアロン系蛍光体を用いることで、波長変換効率の温度特性が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。
【0048】
あるいは、緑色蛍光体として、波長250nm乃至500nmの光で励起した際に波長490nm乃至580nmの間に発光ピークを示し、下記の式(3)を満たすものを用いることができる。
【0049】
(M1−xa2AlSib2c2d2 (3)
但し、上記一般式(3)中、MはSiおよびAlを除く少なくとも一種の金属元素であり、特にCa若しくはSrの少なくとも一方が望ましい。Rは発光中心元素であり、特にEuが望ましい。
【0050】
例えば、Mは、Mg、Ca、Sr、Ba、Y、Gd、La、Lu、Sc、Li、Na、K、B、Ga、In、およびGeからなる群から選択される少なくとも1種である。また、Rは、Eu、Ce、Mn、Tb、Yb、Dy、Sm、Tm、Pr、Nd、Pm、Ho、Er、Gd、Cr、Sn、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Ag、Cd、In、Sb、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、およびFeからなる群から選択される少なくとも1種である。 ここで、x、a2、b2、c2、d2は、0<x≦1、0.94<a2<1.1、4.1<b2<4.7、0.7<c2<0.85、7<d2<9の関係を満たしている。
上記組成式(3)で表されるサイアロン系蛍光体を用いることで、波長変換効率の温度特性が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。
【0051】
また、赤色蛍光体としては、例えば、CaAlSiN:Euなどの窒化物系蛍光体を用いてもよい。また、緑色蛍光体としては、例えば、(Ba,Ca,Mg)10(PO・Cl:Euなどのハロ燐酸系蛍光体を用いてもよい。
【0052】
また、第1の蛍光体粒子33a及び第2の蛍光体粒子33bとして、黄色蛍光体を用いてもよい。黄色蛍光体として、例えば、(Sr,Ca,Ba)SiO4:Euなどのシリケート系蛍光体を用いることができる。また、青色蛍光体を用いてもよい。青色蛍光体として、例えば、BaMgAl1017:Euなどの酸化物系蛍光体を用いることができる。
【0053】
また、本実施形態では、ピラー状の遮光メタル27が、第1の主面15aより下の構造部を囲んでいる。これにより、半導体層15の側面から外部に放出される横方向の漏れ光を防止できる。このことによっても、色度ズレが抑制される。さらに、樹脂層28を、発光層12からの光に対して遮光性を有するものにすれば、横方向の漏れ光を確実に防止できる。
【0054】
透明層32における溝32cより内側の部分であるレンズ部32aは発光領域上に設けられ、そのレンズ部32aを適切な形状に形成することで、配光特性を制御できる。
【0055】
レンズ部32aの平面サイズを半導体層15の平面サイズよりも大きくした場合には、ダイシング部32bが図1に示す位置よりもさらに外側に形成されることになり、半導体発光装置全体の平面サイズを増大させてしまう。また、ダイシング部32bを設けずに、レンズ部32aをダイシング領域にまで広げて形成して、レンズ部32aをカットすると、設計通りの光学性能が得られないおそれがある。したがって、溝32cよりも内側の部分であるレンズ部32aの平面サイズは、半導体層15の平面サイズよりも小さくすることが望ましい。
【0056】
また、遮光メタル27が溝32cよりも内側に設けられ、レンズ部32aの下に位置すると、発光層12の側面から放出され溝32cに向けて斜め上方に進む光の一部を遮光メタル27が遮光してしまうおそれがある。また、遮光メタル27が溝32cよりも外側、すなわちダイシング領域に設けられると、ダイシング領域の幅の増大をまねく。したがって、遮光メタル27は、溝32cの下にレイアウトすることが望ましい。
【0057】
次に、図3(a)〜図7(b)を参照して、本実施形態に係る半導体発光装置の製造方法について説明する。
【0058】
図3(a)に示すように、基板1の主面上に第1の半導体層11を形成し、その上に発光層12を含む第2の半導体層13を形成する。これら半導体層15が例えば窒化物系半導体の場合、半導体層15は例えばサファイア基板上に結晶成長させることができる。
【0059】
次に、図示しないレジストを用いた例えばRIE(Reactive Ion Etching)法で、第2の半導体層13の一部を除去して、図3(b)に示すように、第1の半導体層11の一部を露出させる。
【0060】
さらに、第1の分離溝16a及び第2の分離溝16bを形成する。第1の分離溝16a及び第2の分離溝16bはいずれも基板1に達し、半導体層15を複数に分離する。第1の分離溝16aは、分離された半導体層15の周囲を連続して囲む。第2の分離溝16bは、ダイシング領域50に、例えば格子状の平面パターンで形成される。第2の分離溝16bは、隣接する第1の分離溝16a間に形成される。
【0061】
次に、図3(c)に示すように、基板1上の露出しているすべての面に、例えばCVD(chemical vapor deposition)法で絶縁膜17を形成する。絶縁膜17は、第1の分離溝16a及び第2の分離溝16bの内壁にも形成される。
【0062】
次に、絶縁膜17を選択的に開口し、図4(a)に示すように、第2の半導体層13上にp側電極18を、第1の半導体層11の第2の主面上にn側電極19を形成する。
【0063】
次に、図4(b)に示すように、基板1上の露出している部分すべてを、絶縁層21で覆う。この後、例えばウェットエッチングにより絶縁層21をパターニングし、図4(c)に示すように、p側電極18に達する第1の開口21aと、n側電極19に達する第2の開口21bを形成する。
【0064】
次に、絶縁層21の上面、開口21a、21b、分離溝16a、16bの内壁(側面及び底面)にシード金属22を形成し、さらに図示しないめっきレジストを形成した後、シード金属22を電流経路としたCuめっきを行う。シード金属22は、例えばCuを含む。
【0065】
これにより、図5(a)に示すように、絶縁層21上に、選択的にp側配線層23とn側配線層24が形成される。p側配線層23は、開口21a内にも形成され、p側電極18と接続される。n側配線層24は、開口21b内にも形成され、n側電極19と接続される。p側配線層23及びn側配線層24はめっき法により同時に形成される。p側配線層23及びn側配線層24のめっきに使っためっきレジストは薬液で除去される。
【0066】
次に、金属ピラー形成用の別のめっきレジスト(図示せず)を形成し、前述したシード金属22を電流経路としたCuめっきを行う。これにより、図5(b)に示すように、p側配線層23の上方にp側金属ピラー25が形成され、n側配線層24の上方にn側金属ピラー26が形成される。さらに、第1の分離溝16a内の絶縁膜17の側面及び底面にもシード金属22が形成されており、第1の分離溝16a内及びその上方に、ピラー状に遮光メタル27が形成される。他の部分はめっきレジストで覆われ、金属が析出しない。
p側金属ピラー25、n側金属ピラー26および遮光メタル27は、めっき法により同時に形成される。
【0067】
その後、金属ピラー形成用のめっきレジストを薬液で除去し、さらにシード金属22の露出している部分を除去する。これにより、p側配線層23とn側配線層24とのシード金属22を介した電気的接続が分断される。さらに、遮光メタル27と、他の電極や配線層とのシード金属22を介した電気的接続も分断される。
【0068】
次に、図5(c)に示すように、p側配線層23、n側配線層24、p側金属ピラー25、n側金属ピラー26、遮光メタル27、絶縁膜17および絶縁層21を、樹脂層28で覆う。このとき、ダイシング領域50に形成された第2の分離溝16b内に、樹脂層28の一部が埋め込まれる。
【0069】
その後、樹脂層28の表面を研削してp側金属ピラー25及びn側金属ピラー26の端面を露出させる。そして、その露出面に、必要に応じて、はんだボール、金属バンプなどの外部端子31(図6(a))を設ける。この後、基板1を除去する。
【0070】
基板1は、例えばレーザーリフトオフ法により第1の半導体層11から除去される。具体的には、基板1の裏面側から第1の半導体層11に向けてレーザ光が照射される。レーザ光は、基板1に対して透過性を有し、第1の半導体層11に対しては吸収領域となる波長を有する。
【0071】
レーザ光が基板1と第1の半導体層11との界面に到達すると、その界面付近の第1の半導体層11はレーザ光のエネルギーを吸収して分解する。例えば、第1の半導体層11がGaNの場合、Gaと窒素ガスに分解する。この分解反応により、基板1と第1の半導体層11との間に微小な隙間が形成され、基板1と第1の半導体層11とが分離する。レーザ光の照射を、設定された領域ごとに複数回に分けてウェーハ全体にわたって行い、基板1を除去する。
【0072】
基板1の除去後、図6(b)に示すように、第1の主面15a上に、透明層32を形成する。さらに、透明層32に溝32cを形成する。溝32cによって、透明層32はレンズ部32aとダイシング部32bとに分断される。ダイシング部32bは、第2の分離溝16bが形成されたダイシング領域50に設けられる。
【0073】
透明層32は、例えば、屈折率1.45、波長380nm〜750nmの光に対する透過率が99%のシリコーン樹脂であり、液状もしくはペースト状の状態で第1の主面15a上に供給された後、例えばインプリント法によりパターニングされて硬化される。例えば、テンプレートを透明層32に接触させた状態で、紫外線が照射されて透明層32は硬化される。この硬化後、テンプレートが透明層32から分離される。
【0074】
次に、図7(a)に示すように、溝32c内及び透明層32上に、蛍光体層33を形成する。蛍光体層33は、透明樹脂中に、前述した第1の蛍光体粒子33aと第2の蛍光体粒子33bを分散させた構造を有する。第1の蛍光体粒子33a及び第2の蛍光体粒子33bは、例えば80重量%の割合で透明樹脂中に含まれる。
【0075】
透明樹脂は、例えば、屈折率1.53、波長380nm〜750nmの光に対する透過率が99%のジメチルシロキサン樹脂であり、真空(減圧)下で印刷法により液状もしくはペースト状の状態で溝32c内及び透明層32上に供給される。溝32c内には、溝32cの幅よりも小さな第1の蛍光体粒子33aが入り込む。この後、透明樹脂は熱硬化される。
【0076】
第1の主面15a上から基板1を除去した後に、透明層32及び蛍光体層33を形成することで、光取り出し効率の向上を図れる。
【0077】
蛍光体層33の形成後、図7(b)に示すように、ダイシングして個片化する。このとき、基板1はすでに除去され、さらにダイシング領域には、いずれも樹脂である透明層32のダイシング部32b及び樹脂層28が設けられているため、容易にダイシングでき生産性を向上できる。
【0078】
また、ダイシング領域には、半導体層15が存在せず、第2の分離溝16bが形成され、その第2の分離溝16b内に樹脂層28の一部が埋め込まれている。したがって、ダイシング時に半導体層15が受けるダメージを回避することができる。さらに、樹脂層28が埋め込まれた部分を切断することで、個片化されたデバイスにおける半導体層15の端部は樹脂層28で覆われ保護される。
【0079】
個片化された半導体発光装置は、1つの半導体層15を含むシングルチップ構造であってもよいし、複数の半導体層15を含むマルチチップ構造であってもよい。
【0080】
ダイシングされる前までの前述した各工程は、ウェーハ状態で一括して行われるため、個片化された個々のデバイスごとに、配線及びパッケージングを行う必要がなく、大幅な生産コストの低減が可能になる。すなわち、個片化された状態で、すでに配線及びパッケージングが済んでいる。また、個々のデバイスの平面サイズをベアチップ(半導体層15)の平面サイズに近くした小型化が容易になる。また、ウェーハレベルで検査することが可能となる。このため、生産性を高めることができ、その結果として価格低減が容易となる。
【0081】
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る半導体発光装置の模式断面図である。
本実施形態では、蛍光体層36は、2回に分けて形成された第1の蛍光体層34と第2の蛍光体層35とを有する。第1の蛍光体層34は、溝32cの幅よりも小さな第1の蛍光体粒子34aを含み、第2の蛍光体層35は、溝32cの幅及び第1の蛍光体粒子34aよりも大きな第2の蛍光体粒子35aを含む。
【0082】
まず先に第1の蛍光体層34を形成する。このとき、第1の蛍光体層34に含まれる第1の蛍光体粒子34aは溝32cの幅よりも小さいため溝32c内に入り込む。第1の蛍光体層34を硬化させた後、その上に第2の蛍光体粒子35aを含む第2の蛍光体層35を形成する。
【0083】
本実施形態においても、溝32cの幅よりも小さな第1の蛍光体粒子34aを用いることで、平面サイズの増大を抑えるために溝32cの幅を狭くしても、確実に溝32c内に第1の蛍光体粒子34aを分散させることができる。さらに、相対的に粒径の大きな第2の蛍光体粒子35aも用いることで、変換効率の低下を抑制できる。
【0084】
(第3の実施形態)
基板1はすべて除去しないで、図9に示すように、薄く研削した上で第1の主面15a上に残してもよい。基板1を薄層化して残すことにより、基板1をすべて除去する構造よりも機械的強度を高めることができ、信頼性の高い構造とすることができる。また、基板1が残っていることで、個片化した後の反りを抑制でき、回路基板等への実装が容易になる。
【0085】
また、この場合、基板1を、前述した透明層として用いることもできる。すなわち、基板1において、発光層12の端部よりも面方向の外側に溝1aが形成され、その溝1a内に溝1aの幅よりも小さな第1の蛍光体粒子33aが設けられている。このため、半導体層15から斜め上方に放出された光は、溝1a内の蛍光体層33を通過することができ、色度ズレを抑制できる。
【0086】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形、代用、省略が可能である。
【0087】
例えば、上記実施形態においては、第1の蛍光体粒子と第2の蛍光体粒子とが、別の蛍光体であり、発光ピーク波長が異なる蛍光体について説明したが、第1の蛍光体粒子と第2の蛍光体粒子とは、同一の材料からなり、粒径が異なる蛍光体を用いてもよい。
また、第1の蛍光体粒子と第2の蛍光体粒子とは、黄色と黄色、赤色と赤色、緑色と緑色というように、励起または発光スペクトルは異なるものの同じ発光光を出すもの同士であっても良い。
【符号の説明】
【0088】
1…基板、11…第1の半導体層、12…発光層、13…第2の半導体層、15…半導体層、16a…第1の分離溝、16b…第2の分離溝、17…絶縁膜、18…p側電極、19…n側電極、21…絶縁層、21a…第1の開口、21b…第2の開口、22…シード金属、23…p側配線層、24…n側配線層、25…p側金属ピラー、26…n側金属ピラー、27…遮光メタル、28…樹脂層、32…透明層、32c…溝、33,36…蛍光体層、33a,34a…第1の蛍光体粒子、33b,35a…第2の蛍光体粒子、34…第1の蛍光体層、35…第2の蛍光体層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の主面と、その反対側に形成された第2の主面と、発光層とを含む半導体層と、
前記第2の主面における前記発光層を有する領域に設けられた第1の電極と、
前記第2の主面における前記発光層の外周よりも外側に設けられた第2の電極と、
前記半導体層の前記第1の主面上に設けられ、前記発光層が発する光に対して透明であって、前記発光層の前記外周よりも外側に形成された溝を有する透明層と、
前記溝内及び前記透明層上に設けられた蛍光体層であって、前記溝内に設けられ、前記溝の幅よりも小さい第1の蛍光体粒子と、前記透明層上に設けられ、前記溝の幅及び前記第1の蛍光体粒子よりも大きい第2の蛍光体粒子とを含む蛍光体層と、
を備えたことを特徴とする半導体発光装置。
【請求項2】
前記溝は、前記透明層の周囲を連続して囲んでいることを特徴とする請求項1記載の半導体発光装置。
【請求項3】
前記第1の蛍光体粒子は、前記溝内と、前記発光層の真上とに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体発光装置。
【請求項4】
前記透明層における前記溝より内側の部分の平面サイズは、前記半導体層の平面サイズよりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項5】
前記半導体層の前記第2の主面側に設けられ、前記第1の電極に達する第1の開口と、前記第2の電極に達する第2の開口とを有する絶縁層と、
前記絶縁層における前記半導体層に対する反対側の面及び前記第1の開口内に設けられ、前記第1の電極と接続された第1の配線層と、
前記絶縁層における前記半導体層に対する反対側の面及び前記第2の開口内に設けられ、前記第2の電極と接続された第2の配線層と、
前記第1の配線層における前記第1の電極に対する反対側の面に設けられた第1の金属ピラーと、
前記第2の配線層における前記第2の電極に対する反対側の面に設けられた第2の金属ピラーと、
前記第1の金属ピラーの周囲及び前記第2の金属ピラーの周囲を覆う樹脂層と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記第1の金属ピラー及び前記第2の金属ピラーよりも外側で前記樹脂層及び前記半導体層を分断する分離溝内に設けられた遮光メタルをさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の半導体発光装置。
【請求項7】
前記遮光メタルは、前記透明層における前記溝より内側の部分よりも外側に設けられたことを特徴とする請求項6記載の半導体発光装置。
【請求項8】
前記遮光メタルは、前記溝の下に設けられたことを特徴とする請求項6または7に記載の半導体発光装置。
【請求項9】
第1の主面と、その反対側に形成された第2の主面と、発光層とを含む半導体層と、
前記第2の主面における前記発光層を有する領域に設けられた第1の電極と、
前記第2の主面における前記発光層の外周よりも外側に設けられた第2の電極と、
前記半導体層の前記第2の主面側に設けられ、前記第1の電極に達する第1の開口と、前記第2の電極に達する第2の開口とを有する絶縁層と、
前記絶縁層における前記半導体層に対する反対側の面及び前記第1の開口内に設けられ、前記第1の電極と接続された第1の配線層と、
前記絶縁層における前記半導体層に対する反対側の面及び前記第2の開口内に設けられ、前記第2の電極と接続された第2の配線層と、
前記第1の配線層における前記第1の電極に対する反対側の面に設けられた第1の金属ピラーと、
前記第2の配線層における前記第2の電極に対する反対側の面に設けられた第2の金属ピラーと、
前記第1の金属ピラーの周囲及び前記第2の金属ピラーの周囲を覆う樹脂層と、
前記第1の金属ピラー及び前記第2の金属ピラーよりも外側で前記樹脂層及び前記半導体層を分断する分離溝内に設けられた遮光メタルと、
を備えたことを特徴とする半導体発光装置。
【請求項10】
前記遮光メタルは、前記半導体層における発光領域の周囲を連続して囲んでいることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項11】
前記遮光メタルは、前記半導体層側から、前記第1の金属ピラーの下端または前記第2の金属ピラーの下端とほぼ同じ位置まで延在していることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項12】
前記樹脂層の一部が、前記半導体層の端部を覆っていることを特徴とする請求項5〜11のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項13】
前記第2の配線層と前記第2の金属ピラーとが接触する面積は、前記第2の配線層と前記第2の電極とが接触する面積より大であることを特徴とする請求項5〜12のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項14】
前記第1の配線層と前記第1の金属ピラーとが接触する面積は、前記第1の配線層と前記第1の電極とが接触する面積より大であることを特徴とする請求項5〜13のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項15】
前記第1の金属ピラー及び前記第2の金属ピラーのそれぞれの厚みは、前記半導体層、前記第1の電極、前記第2の電極、前記絶縁層、前記第1の配線及び前記第2の配線を含む積層体の厚みよりも厚いことを特徴とする請求項5〜14のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
【請求項16】
前記第1の電極の面積は、前記第2の電極の面積よりも広いことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載の半導体発光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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