説明

半透過型液晶表示パネルおよび液晶表示パネルモジュール

【課題】ピクセル駆動回路の面積と回路複雑度とを低減すること。
【解決手段】 複数のピクセル432,433,442,443と、ピクセル432,433に接続された走査線411と、ピクセル442,443に接続された走査線412と、データ線421と、を備える液晶表示パネルを提供する。走査線411上の第1の走査信号は、第1の走査期間中に、ピクセル432を、データ線421からの第1の極性の第1のピクセル電圧で駆動するものであり、走査線411上の第3の走査信号は、第2の走査期間中に、ピクセル432を、データ線421からの前記第1の極性の第2のピクセル電圧で駆動するものであり、走査線411上の前記第1の走査信号と第2の走査線412上の第2の走査信号は、前記第1の走査期間中に、ピクセル443を、データ線421からの前記第1のピクセル電圧で一括して駆動するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して液晶表示(LCD)パネルに関するものであり、特に半透過型LCDパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の半透過型液晶表示装置(LCD)のタイプの一つとして、二重液晶セルギャップを有するものが知られている。二重液晶セルギャップを有するLCDの製造プロセスは複雑であり、プロセスのばらつきを制御することが困難となる場合がある。これとは対照的に、従来の半透過型LCDの他のタイプである単一セルギャップを有するものは、二重液晶セルギャップを有する半透過型LCDと比較してプロセスのばらつきが容易に制御され得る。
【0003】
単一液晶セルギャップを有する半透過型LCDでは反射型ピクセルの光路長は、透過型ピクセルの光路長の2倍となり得る。もし反射型ピクセルと透過型ピクセルとが同時に同じ輝度を表示することになっていれば、反射型ピクセルの液晶分子の有効屈折率は通常、透過型ピクセルの液晶分子の有効屈折率の半分である。よって、単一液晶セルギャップを有する半透過型LCDにおいて、透過型ピクセルと反射型ピクセルとは従来、それぞれ2つの独立した電圧−透過率カーブ(V−Tカーブ)にしたがって駆動される。
【0004】
したがって、単一液晶セルギャップを有する半透過型LCDにおける同じピクセルに同じ輝度を表示するために、透過型ピクセルと反射型ピクセルを、2つのトランジスタによって個別に駆動する必要があるかもしれない。その結果、データ線または走査線の数、データドライバまたはスキャンドライバの数、データドライバまたはスキャンドライバから出力されるピクセル電圧、および走査信号の周波数を、これに対応して増加する必要があるかもしれない。その結果、駆動回路の面積と複雑さは、大幅に増加する。
【0005】
図1A(従来技術)は、従来の半透過型LCD100のピクセル駆動回路を示すブロック図である。図1Aを参照すると半透過型LCD100は、2つのスキャンドライバ110、120とデータドライバ130と幾つかのピクセルユニットとを含む。各ピクセルユニットは、1個の透過型ピクセルと1個の反射型ピクセルとを含む。図1B(従来技術)は、図1Aの半透過型LCD100のピクセルユニット140の詳細な回路を示す。図1Bを参照するとピクセルユニット140は、それぞれトランジスタ141、142によって駆動される透過型ピクセルと反射型ピクセルとを含む。ピクセルユニット140のトランジスタ141、142は、2つの走査線を介してスキャンドライバ110、120から伝送される走査信号と、1つのデータ線を経由してデータドライバ130から伝送されるピクセル電圧とを受け取る。データドライバ130は、異なるそれぞれの時間にそれぞれ異なるピクセル電圧をトランジスタ141、142に出力する。上記のように半透過型LCD100内の各ピクセルユニットは、透過型ピクセルと反射型ピクセルとをそれぞれ駆動するために2つのトランジスタを有する。各ピクセルユニットは、2つの走査信号を与えるために2つのスキャンドライバと2つの走査線とを必要とする。その結果、ピクセル駆動回路の回路複雑度は増加する。
【0006】
図2A(従来技術)は、他の従来の半透過型LCD200のピクセル駆動回路を示すブロック図である。図2Aを参照すると半透過型LCD200は、2つのデータドライバ210、220とスキャンドライバ230と幾つかのピクセルユニットとを含む。図1Aのピクセルユニットと同様に図2Aの各ピクセルユニットは、1個の透過型ピクセルと1個の反射型ピクセルとを含む。図2B(従来技術)は、図2Aの半透過型LCD200のピクセルユニット240の詳細な回路を示す。図2Bを参照するとピクセルユニット240は、透過型ピクセルと反射型ピクセルとを含む。透過型ピクセルと反射型ピクセルはそれぞれ、トランジスタ241、242によって駆動される。ピクセルユニット240のトランジスタ241、242は各々、同じ走査線を介してスキャンドライバ230から伝送される走査信号と、2つのそれぞれのデータ線を経由してデータドライバ210、220から伝送されルピクセル電圧とを受け取る。上述のように半透過型LCD200の各ピクセルユニット内の2つのトランジスタは、2つのピクセル電圧を与えるために2つのデータドライバと2つのデータ線とを必要とする。その結果、ピクセル駆動回路の回路複雑度は増加する。
【0007】
図3A(従来技術)は、他の従来の半透過型LCD300のピクセル駆動回路を示すブロック図である。図3Aを参照すると半透過型LCD300は、2つのデータドライバ310、320と2つのスキャンドライバ330、340と幾つかのピクセルユニットとを含む。図1Aのピクセルユニットと同様に図3Aの各ピクセルユニットは、1個の透過型ピクセルと1個の反射型ピクセルとを含む。図3B(従来技術)は、図3Aの半透過型LCD300のピクセルユニット350の詳細な回路を示す。図3Bを参照するとピクセルユニット350は、透過型ピクセルと反射型ピクセルとを含む。透過型ピクセルと反射型ピクセルはそれぞれ、トランジスタ351、352によって駆動される。ピクセルユニット350のトランジスタ351、352は、2つのそれぞれの走査線を介してスキャンドライバ330、340から伝送される走査信号と、2つのそれぞれのデータ線を経由してデータドライバ310、320から伝送されるピクセル電圧とを受け取る。上述のように半透過型LCD300の各ピクセルユニット内の2つのトランジスタは、2つのピクセル電圧を与えるために2つのデータドライバと2つのデータ線とを、また2つの走査信号を与えるために2つのスキャンドライバと2つの走査線とを必要とする。この結果、ピクセル駆動回路の回路複雑度は更に増加する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
単一液晶セルギャップを有する従来の半透過型LCDは、二重液晶セルギャップを有する半透過型LCDと比較してプロセスのばらつきを容易に制御され得るが、2つのピクセル電圧は各ピクセルユニット内の透過型ピクセルと反射型ピクセルとに独立してそれぞれ供給されなくてはならない可能性がある。その結果、前述したように各ピクセルユニットは、走査信号とピクセル電圧とを与えるために2つのスキャンドライバおよび/または2つのデータドライバを、また走査信号とピクセル電圧とを伝送するために2つの走査線または2つのデータ線を必要とする。したがって半透過型LCDにおける駆動回路の面積と複雑度は大幅に増加し、そのためにLCDパネルの口径比は減少し、製造コストも大幅に増加する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様にかかる液晶表示パネルは、第1のピクセルと第2のピクセルと第3のピクセルと第4のピクセルとを含む複数のピクセルと、前記第1のピクセルと前記第2のピクセルとに接続された第1の走査線と、前記第3のピクセルと前記第4のピクセルとに接続された第2の走査線と、を含む複数の走査線と、第1のデータ線を含む複数のデータ線と、を備え、前記第1の走査線上の第1の走査信号が、第1の走査期間中に、前記第1のピクセルを、前記第1のデータ線からの第1の極性の第1のピクセル電圧で駆動するものであり、前記第1の走査線上の第3の走査信号が、第2の走査期間中に、前記第1のピクセルを、前記第1のデータ線からの前記第1の極性の第2のピクセル電圧で駆動するものであり、前記第1の走査線上の前記第1の走査信号と前記第2の走査線上の第2の走査信号が、前記第1の走査期間中に、前記第4のピクセルを、前記第1のデータ線からの前記第1のピクセル電圧で一括して駆動するものであることを特徴とする。
【0010】
本発明の別の態様にかかる方法は、第1のピクセルを、第1の走査線を介して、第1の走査期間中に第1の極性の第1のピクセル電圧で、第2の走査期間中に前記第1の極性の第2のピクセル電圧で駆動することと、第2のピクセルを、前記第1の走査線と第2の走査線とを介して、前記第1の走査期間中に前記第1のピクセル電圧で駆動することと、を含み、前記第1のピクセル電圧が前記第2のピクセル電圧と等しくないことを特徴とする。
【0011】
本発明のさらに別の態様にかかる液晶表示パネルは、第1の走査期間中に第1の極性の第1のピクセル電圧を、第2の走査期間中に前記第1の極性の第2のピクセル電圧を伝送するための第1のデータ線と、第1の走査信号を伝送するための第1の走査線と、第2の走査信号を伝送するための第2の走査線と、前記第1の走査線に接続された第1のピクセルと、前記第1の走査線と前記第2の走査線とに接続された第1のトランジスタと、前記第2の走査線に接続された第2のピクセルと、を備え、前記第1の走査期間中に、前記第1の走査信号が前記第1のピクセルと前記第1のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号が前記第2のピクセルを動作可能にするために前記第1のトランジスタを介して前記第2のピクセルに伝送され、前記第1のピクセルと前記第2のピクセルとの各々が前記第1のデータ線から伝送される前記第1のピクセル電圧を受け取り、更に前記第2の走査期間中に、前記第1の走査信号が前記第1のピクセルと前記第1のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号が前記第2のピクセルを動作不能にするために前記第1のトランジスタを介して前記第2のピクセルに伝送され、前記第1のピクセルが前記第1のデータ線から伝送される前記第2のピクセル電圧を受け取ることを特徴とする。
【0012】
本発明のさらに別の態様にかかる液晶表示パネルは、複数のピクセルと、第1の走査線が第1のピクセルを制御するものであり、第2の走査線が活性化された前記第1の走査線に応答して第2のピクセルを制御するものである、複数の走査線およびデータ線と、前記第1および第2のピクセルに第1のデータ線上の第1の極性の第1の電圧を書き込むために、第1の走査期間中に、前記第1および第2の走査線の双方を活性化するためのスキャンドライバと、を備え、前記スキャンドライバが前記第1のピクセルに前記第1のデータ線上の前記第1の極性の第2の電圧を書き込んで前記第2のピクセルを前記第1の電圧に維持するために、第2の走査期間中に、前記第1の走査線を活性化状態に維持して前記第2の走査線を非活性化するものであることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
下記の説明は、添付図面を参照して行われる。各種の図面において同じ参照番号は、同じまたは類似の要素を識別するために使用され得る。下記の説明は、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、および技法といった特定の詳細事項を説明することによって、請求されている本発明の種々の態様の完全な理解を与えるが、このような詳細事項は説明目的で提供されており、限定と見られるべきでない。更に当業者であれば、本開示を考慮して、請求されている本発明の種々の態様がこれら特定の詳細事項から離れた他の例または実現形態において実施され得ることを認識できる。下記の開示におけるある幾つかの連結点で、不必要な詳細事項によって本発明の説明を曖昧にすることを避けるために、周知の装置、回路および方法の説明は省略されている。
【0014】
図4は、本発明の一実施形態によるLCDパネルのピクセル駆動回路の一部分を示す図である。図4を参照するとLCDパネルは、走査線411、412、413と、データ線421と、ピクセル432、433(第1のピクセルユニットの)と、関連トランジスタ431と、ピクセル442、443(第2のピクセルユニットの)と、関連トランジスタ441と、を含む。なお、対応する1対のピクセルを有する各ピクセルユニットを備えたピクセルユニットのアレイが設けられている。本発明の一実施形態によるLCDパネルのピクセル432、433を駆動するためにピクセル432、433はそれぞれ、走査期間T1中および走査期間T2中、データ線421から伝送されるピクセル電圧D2とピクセル電圧D1とを受け取る。走査線411と走査線412はそれぞれ、走査信号S1とS2を伝送する。ピクセル432とトランジスタ431は、走査信号S1によって制御され得る。トランジスタ431が動作可能になると走査信号S2は、ピクセル433の動作可能化を制御するためにトランジスタ431を介してピクセル433に伝送される。
【0015】
走査期間T1中、走査信号S1は、ピクセル432とトランジスタ431が動作できるように、動作可能となる。こうして走査信号S2は、トランジスタ431を介してピクセル433に伝送され得る。走査期間T1中、走査信号S2も、ピクセル442が動作可能となるように、動作可能となる。ピクセル432と433が動作可能となった後にこれらのピクセルは、データ線421から伝送されるピクセル電圧D1を受け取る。こうして両ピクセル432、433は、走査期間T1中、ピクセル電圧D1を蓄積する。
【0016】
走査期間T2中、走査信号S1はなお、ピクセル432とトランジスタ431とを動作可能にしている。同様に走査信号S2はこうして、トランジスタ431を介してピクセル433に伝送され得る。しかしながら走査信号S2は、ピクセル433が本発明の一実施形態にしたがって動作不能となるように、走査期間T2中、動作不能に変化する。こうしてピクセル432は、走査期間T2中、動作可能となり、データ線421から伝送されるピクセル電圧D2を受け取ることができる。しかしながらピクセル433は、動作不能にされてピクセル電圧D2を受け取ることができない。こうして走査期間T2中、ピクセル432はピクセル電圧D2を蓄積し、ピクセル433はピクセル電圧D1を蓄積する。その結果、ピクセル432、433はそれぞれ、対応する輝度レベルを表示するために走査期間T1、T2中に、データ線421からそれぞれ伝送されるピクセル電圧D2、D1を蓄積する。
【0017】
LCDパネルのピクセル駆動回路は、半透過型LCDパネルに適用可能である。半透過型LCDパネルでは各ピクセルユニットは、透過型ピクセルと反射型ピクセルとを持つことができる。
【0018】
図5は、本発明の一実施形態による半透過型LCDパネルのピクセル駆動回路の一部分を示す図である。ピクセル540は、トランジスタ541と蓄電キャパシタ542とを含む。ピクセル550は、トランジスタ551と蓄電キャパシタ552とを含む。この例ではピクセル540と550はそれぞれ、透過型ピクセルと反射型ピクセルである。ピクセル540および550はそれぞれ、走査期間T1および走査期間T2中にそれぞれデータ線521から伝送されるピクセル電圧DA2およびピクセル電圧DA1を受け取る。ピクセル電圧DA1およびDA2はそれぞれ、図6Aの反射型ピクセルのV−Rカーブおよび図6Bの透過型ピクセルのV−Tカーブといった、電圧−透過率カーブ(V−Tカーブ)および電圧−反射率カーブ(V−Rカーブ)にしたがって出力される反射型ピクセル電圧および透過型ピクセル電圧である。この例の表示装置は、本発明の一実施形態によるノーマリーブラックモードにある。
【0019】
走査線511、512、513はそれぞれ、走査信号S1、S2、S3を伝送する。トランジスタ530とピクセル540のトランジスタ541は、走査信号S1によって制御される。トランジスタ530がオンになると、走査信号S2はトランジスタ530を介してトランジスタ551に伝送され、ピクセル550のトランジスタ551をオンになる、またはオンにならないように制御する。
【0020】
図7は、図5の走査線511、512、513とデータ線521から反転駆動プロトコル(例えば行反転)にしたがってそれぞれ出力される走査信号とピクセル電圧とのタイミング図の一例を示す。図7では、カーブ610はデータ線521上の反転電圧レベルに対応し;カーブ620は走査信号S1の電圧レベルに対応し、カーブ630は走査信号S2の電圧レベルに対応し、カーブ640は走査信号S3の電圧レベルに対応する。
【0021】
下記の説明において、図5、7を共に参照する。走査期間T1の間、走査信号S1はトランジスタ530、541がオンになるような高いレベルにあり、走査信号S2はトランジスタ530を介してピクセル550のトランジスタ551に伝送され得る。走査期間T1の間、走査信号S2もまた、トランジスタ551がオンになるような高いレベルにある。トランジスタ541、551がオンになった後に、蓄電キャパシタ542、552はデータ線521から伝送されたピクセル電圧DA1を受け取って蓄積できる。したがって両蓄電キャパシタ542、552は、走査期間T1中、データ線521から伝送されたピクセル電圧DA1を蓄積する。
【0022】
走査期間T2中、走査信号S1はトランジスタ530、541がオンになるような高いレベルに在る。同様に走査信号S2は、こうしてトランジスタ530を介してピクセル550のトランジスタ551に伝送され得る。しかしながら走査期間T2中に走査信号S2は、トランジスタ551がオフになるような低いレベルに移行している。こうして蓄電キャパシタ542がデータ線521から伝送されるピクセル電圧DA2を受け取ることができ、蓄電キャパシタ552がピクセル電圧DA2を受け取れないように、走査期間T2中、トランジスタ551はオフになり、トランジスタ541はオンになる。
【0023】
こうして走査期間T2中、蓄電キャパシタ542はピクセル電圧DA2を蓄積し、蓄電キャパシタ552はピクセル電圧DA1を蓄積する。その結果、本発明の一実施形態によればピクセル540、550はそれぞれ、対応する輝度レベルを表示するために、走査期間T1と走査期間T2のときにデータ線521からそれぞれ伝送されたピクセル電圧DA2とピクセル電圧DA1を蓄積する。ピクセル540、550は、例えばこれらのピクセルが異なるピクセル電圧レベルで駆動されるまで所望の期間中、この状態を保持する。
【0024】
同様にデータ線521はそれから、走査期間T3、T4中にそれぞれピクセル電圧DA3、DA4をピクセル580、570に伝送する。ピクセル570と580はそれぞれ、本発明の一実施形態による透過型ピクセルと反射型ピクセルである。ピクセル電圧DA3とDA4はそれぞれ、異なるV−RおよびV−Tカーブにしたがって出力される反射型ピクセル電圧と透過型ピクセル電圧である。この特定の例ではピクセル電圧レベルDA3およびDA4は、行反転駆動技法にしたがって駆動される。しかしながら本発明はこの駆動技法に限定されない。
【0025】
なお図5、7を参照すると走査期間T3中、走査信号S2はトランジスタ560とピクセル570のトランジスタ571とがオンになるような高いレベルに在る。こうして走査線513から伝送される走査信号S3は、トランジスタ560を介してピクセル580のトランジスタ581に伝送され得る。走査期間T3中、走査信号S3はトランジスタ581がオンになるような高いレベルに在る。トランジスタ571、581がオンになった後に両蓄電キャパシタ572、582はデータ線521から伝送されたピクセル電圧DA3を受け取って蓄積する。こうして両蓄電キャパシタ572、582は、走査期間T3の間中、ピクセル電圧DA3を蓄積する。
【0026】
この後、走査期間T4中、走査信号S2はなお、トランジスタ560、571がオンになるような高いレベルにある。走査信号S3は、こうしてトランジスタ560を介してトランジスタ580に伝送され得る。しかしながら走査期間T4中に走査信号S3はトランジスタ581がオフになるような低いレベルに移行している。こうしてトランジスタ571は、蓄電キャパシタ572がデータ線521から伝送されるピクセル電圧DA4を受け取れるように走査期間T4中にオンになる。トランジスタ581は、蓄電キャパシタ582がピクセル電圧DA4を受け取れないように、オフになる。
【0027】
したがって走査期間T4中、蓄電キャパシタ572はピクセル電圧DA4を蓄積し、蓄電キャパシタ582はピクセル電圧DA3を蓄積する。こうしてピクセル570、580は、対応する輝度レベルを表示するために走査期間T3、T4の間中、データ線521からそれぞれ伝送されたピクセル電圧DA4、DA3を蓄積する。
【0028】
本発明の一実施形態によれば半透過型LCDパネル500の他のピクセルを駆動する方法は、ピクセル540、550、570、580を駆動する方法と同じである。
【0029】
単一液晶セルギャップを有する半透過型LCD500の利点は、一例としてピクセル540、550を取り上げることによって説明される。2つの走査期間中、トランジスタ541、551のオン/オフ状態は、ピクセル550、540がそれぞれ反射型ピクセル電圧と透過型ピクセル電圧を受け取ることができるように、トランジスタ530と走査線511、512から出力される2つの走査信号とにしたがって制御または駆動される。2つの走査線511、512は互いに隣接するように配置された透過型ピクセル540と反射型ピクセル550とによって共用される。
【0030】
言い換えれば本発明の一実施形態では、走査線512はピクセル570とピクセル550とに接続され、走査線513は追加のピクセル(番号付けされていない)とピクセル580とに接続される。走査線512上の第1の走査信号521は走査期間T1中、データ線521からの第1のピクセル電圧DA1にピクセル570を駆動し得る。走査線512上の第3の走査信号521はまた第2の走査期間T2中、データ線521からの第2のピクセル電圧DA2にピクセル570を駆動し得る。また走査線512上の第1の走査信号と走査線513上の第2の走査信号は一括して、第1の走査期間T1中、データ線521からの第1のピクセル電圧DA1にピクセル580を駆動できる。本発明の一実施形態では、第1の走査線上の第1の走査信号と第3の走査信号は、等しい振幅の単一パルスを継ぎ目なしに形成できるという点で互いに連続している。例えば図7に関して前に示されたように、走査線512上の走査信号は期間T3、T4中、「高い」状態にあり、したがって期間T3、T4を通じて連続する実質的に一定の振幅の単一パルスを形成する。
【0031】
こうして本発明の一実施形態によれば、1個の透過型ピクセルと1個の反射型ピクセルは、半透過型LCDパネル500における修正された平均ピクセル電圧を受け取るために、単に1本の走査線と1本のデータ線とを使用しなければならないだけである。ところで半透過型LCDパネル500は、追加のスキャンドライバとデータドライバとを加えることなしに、ピクセルを駆動するために単に1個のスキャンドライバと1個のデータドライバとを使用しなくてはならないだけである。その結果、半透過型LCDパネル500のピクセル駆動回路の面積と回路複雑度は大幅に低減でき、製造コストも節約され得る。
【0032】
上記の半透過型LCDパネル500ではピクセル540、570は透過型ピクセルであり、ピクセル550、580は反射型ピクセルである。実際にはピクセル540、570は反射型ピクセルであることも可能であり、ピクセル550、580は透過型ピクセルであってもよい。データ線521は走査期間T1およびT3中、透過型ピクセル電圧をトランジスタ541、551、571、581に伝送することができ、データ線521は走査期間T2およびT4中、反射型ピクセル電圧をトランジスタ541および571に伝送することができる。
【0033】
しかしながら反射型ピクセルと透過型ピクセルとが同じ輝度を表示することを要求されるとき、必要とされる反射型ピクセル電圧は必要とされる透過型ピクセル電圧より低い可能性がある。したがってもしピクセル550および580が反射型ピクセルであってピクセル540および570が透過型ピクセルであれば、走査期間T1、T3中にすべてのトランジスタ541、551、571、581に反射型ピクセル電圧を与えることは、より電力効率的であり得る。これに対し、もしピクセル550、580が透過型ピクセルであってピクセル540、570が反射型ピクセルであれば、走査期間T1、T3中にすべてのトランジスタ541、551、571、581に透過型ピクセル電圧を与えることは、より電力効率的でない可能性がある。
【0034】
図8は、本発明の一実施形態による、方向A1−A2に沿って得られる図5の半透過型LCDパネル500を示す横断面図である。図8に示されるように半透過型LCDパネル500は、単一液晶セルギャップ549を有する。
【0035】
図9は、本発明の他の実施形態によるピクセル駆動回路の一部分を示す図である。ピクセル840はトランジスタ841と蓄電キャパシタ842とを含む。ピクセル850はトランジスタ851と蓄電キャパシタ852とを含む。図9でピクセル840と850はそれぞれ、例えば透過型ピクセルと反射型ピクセルである。ピクセル840および850はそれぞれ、走査期間TM1およびTM2中にデータ線821からそれぞれ伝送されるピクセル電圧DT2およびピクセル電圧DT1を受け取る。ピクセル電圧DT1およびDT2は、V−RカーブおよびV−Tカーブにしたがって出力される反射型ピクセル電圧および透過型ピクセル電圧である。
【0036】
走査線811および812はそれぞれ、走査信号G1およびG2を伝送する。トランジスタ830とピクセル840のトランジスタ841は、走査信号G1によって制御される。トランジスタ830がオンになると、走査信号G2はピクセル850のトランジスタ851をオンになるように、またはオンにならないように制御するためにトランジスタ830を介してトランジスタ851に伝送される。
【0037】
走査期間TM1中、トランジスタ841、851は両蓄電キャパシタ842、852がピクセル電圧DT1を蓄積するようにオンになる。走査期間TM2中、トランジスタ841は蓄電キャパシタ842がピクセル電圧DT2を受け取るようにオンになる。しかしながらトランジスタ851は、蓄電キャパシタ852がピクセル電圧DT2を受け取れないようにオフになる。この回路の動作は、本発明の一実施形態による図5の半透過型LCDパネルの動作に類似している。前述のようにピクセル840、850はそれぞれ、対応する輝度レベルを表示するために走査期間TM1、TM2の間中、データ線821から伝送されるピクセル電圧DT2とピクセル電圧DT1を蓄積する。
【0038】
図10は、本発明の一例による半透過型LCDパネル900によるピクセル駆動回路の一部分を示す図である。ピクセル940はトランジスタ941と蓄電キャパシタ942とを含む。ピクセル950はトランジスタ951と蓄電キャパシタ952とを含む。ピクセル970はトランジスタ971と蓄電キャパシタ972とを含む。ピクセル980はトランジスタ981と蓄電キャパシタ982とを含む。この例ではピクセル940、950は反射型ピクセルであり、ピクセル970、980は透過型ピクセルである。
【0039】
本発明の一実施形態によればピクセル940および950それぞれ、走査期間K1および走査期間K2中にデータ線921からそれぞれ伝送されるピクセル電圧P2およびピクセル電圧P1を受け取る。ピクセル970および980それぞれ、走査期間K1および走査期間K2中にデータ線922からそれぞれ伝送されるピクセル電圧P4およびピクセル電圧P3を受け取る。
【0040】
ピクセル電圧P1、P2は第1のV−Rカーブにしたがって出力される反射型ピクセル電圧である。ピクセル電圧P3、P4は第2のV−Tカーブにしたがって出力される透過型ピクセル電圧である。
【0041】
走査線911、912はそれぞれ、走査信号SN1、SN2を伝送する。トランジスタ930と、ピクセル940のトランジスタ941と、トランジスタ960と、ピクセル970のトランジスタ971とは、走査信号SN1によって制御される。トランジスタ930がオンになると走査信号SN2は、ピクセル950のトランジスタ951をオンになるように、またはオンにならないように制御するためにトランジスタ930を介してトランジスタ951に伝送される。トランジスタ960がオンになると走査信号SN2は、ピクセル980のトランジスタ981をオンになるように、またはオンにならないように制御するためにトランジスタ960を介してトランジスタ981に伝送される。
【0042】
図11は、図10の走査線911、912とデータ線921、922から出力された走査信号とピクセル電圧のタイミング図の一例を示す。図11においてカーブ111はデータ線921上の電圧レベルに対応し、カーブ112はデータ線922上の電圧レベルに対応し、カーブ113は走査信号SN1の電圧レベルに対応し、カーブ114は走査信号SN2の電圧レベルに対応する。カーブ111の電圧レベルは、カーブ111とカーブ112の電圧レベルが本発明の一実施形態による同じ極性を持つように、または代替実施形態では反対極性を持つように、選択され得る。図11ではカーブ111と112の電圧レベルは同じ極性を有する。
【0043】
下記は、図10、11を共に参照する。走査期間K1中、走査信号SN1はトランジスタ930、941がオンになるような高いレベルを有する。こうして走査信号SN2はトランジスタ930を介してピクセル950のトランジスタ951に伝送され得る。走査期間K1中、走査信号SN2もまた、トランジスタ951がオンになるような高いレベルを持ち得る。トランジスタ941、951がオンになった後に、蓄電キャパシタ942、952はデータ線921から伝送されるピクセル電圧P1を受け取って蓄積し始める。
【0044】
ところで本発明の一実施形態によればハイレベル走査信号SN1は、走査期間K1中、トランジスタ960、971をオンにすることもできる。こうして走査信号SN2は、トランジスタ960を介してピクセル980のトランジスタ981に伝送され得る。走査期間K1の間中、ハイレベル走査信号SN2はまた、トランジスタ981をオンにする。トランジスタ971、981がオンになった後に、蓄電キャパシタ972、982はデータ線922から伝送されたピクセル電圧P3を受け取って蓄積し得る。
【0045】
こうして両蓄電キャパシタ942、952は走査期間K1中にデータ線921から伝送されるピクセル電圧P1を蓄積し、また両蓄電キャパシタ972、982はデータ線922から伝送されるピクセル電圧P3を蓄積する。
【0046】
次に走査信号SN1はなお、トランジスタ930、941がオンになるように、走査期間K2の間中、高いレベルに在る。同様に走査信号SN2はこうしてトランジスタ930を介してピクセル950のトランジスタ951に伝送され得る。しかしながら走査期間K2の間中、走査信号SN2はトランジスタ951をオフにするために低いレベルに在る。
【0047】
その間、ハイレベル走査信号SN1もまた、走査期間K2の間中、トランジスタ960、971をオンにする。同様に走査信号SN2はこうしてトランジスタ960を介してピクセル980のトランジスタ981に伝送され得る。走査期間K2においてローレベル走査信号SN2はまた、トランジスタ981をオフにする。
【0048】
こうしてトランジスタ941、971は、蓄電キャパシタ942がデータ線921から伝送されるピクセル電圧P2を受け取ることができ、また蓄電キャパシタ972がデータ線922から伝送されるピクセル電圧P4を受け取れるように、走査期間K2の間中、オンになる。更にトランジスタ951、981は、蓄電キャパシタ982がピクセル電圧P2を受け取らないように、また蓄電キャパシタ952がピクセル電圧P4を受け取らないように、オフになる。
【0049】
こうして走査期間K2の間中、蓄電キャパシタ942はピクセル電圧P2を蓄積し、蓄電キャパシタ952はピクセル電圧P1を蓄積する。蓄電キャパシタ972はピクセル電圧P4を蓄積し、蓄電キャパシタ982はピクセル電圧P3を蓄積する。
【0050】
したがって反射型ピクセル940、950はそれぞれ、対応する輝度レベルを表示するために走査期間K1と走査期間K2の間中、データ線921からそれぞれ伝送されるピクセル電圧P2、P1を蓄積する。透過型ピクセル970、980はそれぞれ、対応する輝度レベルを表示するために走査期間K1と走査期間K2の間中、データ線922から伝送されるピクセル電圧P4、P3を蓄積する。
【0051】
半透過型LCDパネル900の他のピクセルを駆動する方法は、ピクセル940、950、970、980を駆動する方法と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0052】
本発明の一実施形態によればピクセル940、950は反射型ピクセルであり、ピクセル970、980は透過型ピクセルであり得る。実際にはピクセル940、950が透過型ピクセルであってもよく、ピクセル970、980が反射型ピクセルであってもよい。
【0053】
本発明の一実施形態によれば、半透過型LCDパネル900(図10)と500(図5)との間の違いは単に例として透過型ピクセルと反射型ピクセルとの間の位置関係に関係している。半透過型LCDパネル500ではピクセル540と550は互いに実質的に隣接しており、それぞれ同じデータ線から伝送されるピクセル電圧を受け取る透過型ピクセルと反射型ピクセルである。半透過型LCDパネル900ではピクセル940と950はデータ線921から伝送されるピクセル電圧を受け取る反射型ピクセルである。またピクセル940と950は隣接していない。例えばピクセル940と950はデータ線921によって分離されている。したがって半透過型LCDパネル900は、例えば透過型ピクセルと反射型ピクセルのジグザグ配置のそれの使用によって改善された画像表示品質を有する。単に例として反射型ピクセル940は、透過型ピクセル970とはジグザグに配置されている。
【0054】
単一液晶セルギャップを有する半透過型LCDパネル900を採用することは、ピクセル駆動回路の面積と複雑さとを減らすことができる。半透過型LCDパネル500と同様に、1個の透過型ピクセルと1個の反射型ピクセルは各々、半透過型LCDパネル900において正しい平均ピクセル電圧を受け取るために単に1本の走査線と1本のデータ線とを必要とするだけである。その一方で、半透過型LCDパネル900は、追加のスキャンドライバとデータドライバとを加えることなしに、ピクセルを駆動するために単に1個のスキャンドライバとデータドライバとを必要とするだけである可能性がある。その結果、より低い製造コストという結果を得ながら、半透過型LCDパネル900のピクセル駆動回路の面積と回路複雑度は大幅に削減される。
【0055】
図12は、本発明の一実施形態によるLCDパネルモジュールを示す。図12を参照するとLCDパネルモジュールは、スキャンドライバ150とデータドライバ160と図4のLCDパネルと同じ、または類似であるLCDパネル170とを含み得る。LCDパネル170は、走査線171、172とデータ線173とトランジスタ174とピクセル175、176とを含み得る。この実施形態では本発明のこの実施形態によるLCDパネルモジュールは、LCDパネル170内のピクセル175、176を駆動する方法にしたがって説明される。
【0056】
データドライバ160は、走査期間C1と走査期間C2のうちにデータ線173にピクセル電圧V1、V2を出力する。走査期間C1中、スキャンドライバ150は走査信号S1、S2を動作可能にする。走査信号S1、S2は、ピクセル175、176がピクセル電圧V1を蓄積するように、それぞれ走査線171、172を介してトランジスタ174とピクセル175に伝送される。走査期間C2中、スキャンドライバは、ピクセル175がデータ線173から伝送されるピクセル電圧V2を受け取って、ピクセル176がピクセル電圧V2を受け取れないように、走査信号S1を動作可能にして走査信号S2を動作不能にする。ピクセル175および176はそれぞれ、対応する輝度レベルを表示するために走査期間C1およびC2の間中、データ線173から伝送されるピクセル電圧V2およびV1を蓄積する。走査期間C1およびC2中のピクセル175および176の駆動方法は、本発明の一実施形態による図4のピクセル432および433の駆動方法と同じである。
【0057】
本発明の一実施形態によるLCDパネル内のすべての2個のピクセルは、同じデータ線から伝送される2つのピクセル電圧が受け取られるように、2つの走査期間において1個のトランジスタと2つの走査信号とを介して動作可能にされる、または動作可能にされないように制御される。本発明の一実施形態によるLCDパネルでは、2つのピクセルは、平均電圧を得るようにデータ線から伝送される2つのピクセル電圧を受け取るために単に1本のデータ線と1本の走査線とを必要とするだけである。したがって本発明の実施形態によるLCDパネルを半透過型PCDパネルに適用することによって、スキャンドライバとデータドライバの数と、走査線とデータ線の数を減らすことが可能である。
【0058】
こうして前述のように単一液晶セルギャップを有するLCDパネルの製造プロセスは、二重液晶セルギャップを有するLCDパネルの製造プロセスより単純であって、プロセスのばらつきも、より容易に制御され得る。しかしながら本発明の種々の実施形態によるLCDパネルは、従来の二重液晶セルグループに関連するものより容易に製造でき、またより複雑でないピクセル駆動回路を持つことができる。
【0059】
本発明は例示の目的でまた好ましい実施形態に関して説明されてきたが、本発明がこれらに限定されないことは理解されるべきである。むしろ、種々の変更と類似の構成と手順とをカバーすることが意図されており、したがって添付の請求項の範囲は、このような変更と類似の構成および手順とをすべて包含するように最も広い解釈が認められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1A】従来の半透過型LCDのピクセル駆動回路を示すブロック図である。
【図1B】図1Aの半透過型LCDのピクセルユニットの詳細な回路を示す図である。
【図2A】他の従来の半透過型LCDのピクセル駆動回路を示すブロック図である。
【図2B】図2Aの半透過型LCDのピクセルユニットの詳細な回路を示す図である。
【図3A】他の従来の半透過型LCDのピクセル駆動回路を示すブロック図である。
【図3B】図3Aの半透過型LCDのピクセルユニットの詳細な回路を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態によるLCDパネルのピクセル駆動回路の一部分の概略図である。
【図5】本発明の一実施形態による半透過型LCDパネルのピクセル駆動回路の一部分の概略図である。
【図6A】本発明の一実施形態による電圧−反射率カーブの一例のグラフである。
【図6B】本発明の一実施形態による電圧−透過率カーブの一例のグラフである。
【図7】本発明の一実施形態による図5の走査線とデータ線からの走査信号とピクセル電圧のタイミング図の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態による図5の半透過型LCDパネルを示す横断面図である。
【図9】本発明の一実施形態によるピクセル駆動回路の一部分の概略図である。
【図10】本発明の一実施形態による半透過型LCDパネル900によるピクセル駆動回路の一部分の概略図である。
【図11】本発明の一実施形態による図10の走査線とデータ線から出力される走査信号とピクセル電圧のタイミング図の一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態によるLCDパネルモジュールの概略図である。
【符号の説明】
【0061】
150 スキャンドライバ
160 データドライバ
170 LCDパネル
171,172,411,412,413,512,513,911,912 走査線
173,421,521,921,922 データ線
175,176,432,433,442,443,540,550,570,580,840,850,940,950,970,980 ピクセル
500,900 半透過型LCDパネル500
174,530,541,551,560,571,580,581,841,851,930,941,951,960,981 トランジスタ
542,552,572,582,842,952,972,982 蓄電キャパシタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のピクセルと第2のピクセルと第3のピクセルと第4のピクセルとを含む複数のピクセルと、
前記第1のピクセルと前記第2のピクセルとに接続された第1の走査線と、前記第3のピクセルと前記第4のピクセルとに接続された第2の走査線と、を含む複数の走査線と、
第1のデータ線を含む複数のデータ線と、
を備え、
前記第1の走査線上の第1の走査信号は、第1の走査期間中に、前記第1のピクセルを、前記第1のデータ線からの第1の極性の第1のピクセル電圧で駆動するものであり、
前記第1の走査線上の第3の走査信号は、第2の走査期間中に、前記第1のピクセルを、前記第1のデータ線からの前記第1の極性の第2のピクセル電圧で駆動するものであり、
前記第1の走査線上の前記第1の走査信号と前記第2の走査線上の第2の走査信号は、前記第1の走査期間中に、前記第4のピクセルを、前記第1のデータ線からの前記第1のピクセル電圧で一括して駆動するものであることを特徴とする液晶表示パネル。
【請求項2】
単一液晶セルギャップを有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項3】
前記第1のピクセルと前記第4のピクセルとを含む第1のピクセルユニットを備え、
前記第1のピクセルは透過型ピクセルを含み、前記第4のピクセルは反射型ピクセルを含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項4】
前記第1のピクセルは透過型ピクセルを含み、前記第2のピクセルは反射型ピクセルを含み、前記第3のピクセルは透過型ピクセルを含み、前記第4のピクセルは反射型ピクセルを含むことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示パネル。
【請求項5】
前記第1の走査線と前記第2の走査線と前記第4のピクセルとに接続された第1のトランジスタを更に備え、
前記第1の走査線は前記第1のトランジスタの制御ノードに接続し、前記第2の走査線は前記第1のトランジスタの第1の追加ノードに接続し、前記第4のピクセルは前記第1のトランジスタの第2の追加ノードに接続し、前記第2の走査線上の前記第2の走査信号は前記第1の走査信号が前記第1のトランジスタを動作可能にするときに前記第4のピクセルを制御することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項6】
前記第1のピクセル電圧は前記第2のピクセル電圧より低いことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項7】
前記第1のピクセルは前記第2のピクセルに直接には隣接していないことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項8】
前記第1の走査線と前記第2の走査線との各々は第1のスキャンドライバに接続されるが第2のスキャンドライバには接続されず、前記第1のデータ線は第1のデータドライバに接続されるが第2のデータドライバには接続されないことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項9】
前記第2の走査線上の前記第2の走査信号は、前記第1の走査期間中に、前記第3のピクセルを、前記第1のデータ線からの前記第1のピクセル電圧で駆動するものであり、
前記第2の走査線上の第4の走査信号は、第3の走査期間中に、前記第3のピクセルを、前記第1のデータ線からの第3のピクセル電圧で駆動するものであり、
前記第2の走査線上の第5の走査信号は、第4の走査期間中に、前記第3のピクセルを、前記第1のデータ線からの第4のピクセル電圧で駆動するものであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項10】
前記第1の走査線上の前記第3の走査信号は前記第1の走査線上の前記第1の走査信号に続いており、前記第1の走査信号に等しい振幅を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
【請求項11】
第1のピクセルを、第1の走査線を介して、第1の走査期間中に第1の極性の第1のピクセル電圧で、第2の走査期間中に前記第1の極性の第2のピクセル電圧で駆動することと、
第2のピクセルを、前記第1の走査線と第2の走査線とを介して、前記第1の走査期間中に前記第1のピクセル電圧で駆動することと、
を含み、
前記第1のピクセル電圧は前記第2のピクセル電圧と等しくないことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記第1および第2の双方の走査期間中に、前記第1の走査線上に第1の走査信号を保持することと、
前記第1の走査期間中に前記第2の走査線上で第2の走査信号を活性化するが、前記第2の走査期間中では前記第2の走査信号を非活性化することと、
を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の走査線と前記第2の走査線とを単一のスキャンドライバで駆動することを更に含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のピクセル電圧と前記第2ピクセル電圧とを単一のデータドライバで供給することを更に含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のピクセル電圧と前記第2ピクセル電圧とを第1のデータ線から受け取ることを更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第3のピクセルを、前記第1の走査線を介して、第3の走査期間中に第3のピクセル電圧で駆動し、第4の走査期間中に第4のピクセル電圧で駆動することと、
第4のピクセルを、前記第1の走査線と前記第2の走査線とを介して、前記第3の走査期間中に前記第3のピクセル電圧で駆動することと、
を更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のピクセルと前記第2のピクセルとの各々は反射型ピクセルであり、前記第3のピクセルと前記第4のピクセルとの各々は透過型ピクセルであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のデータ線から前記第1のピクセル電圧と前記第2のピクセル電圧とを受け取り、第2のデータ線から第3のピクセル電圧と第4のピクセル電圧とを受け取ることを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
第1の走査期間中に第1の極性の第1のピクセル電圧を伝送し、第2の走査期間中に前記第1の極性の第2のピクセル電圧を伝送するための第1のデータ線と、
第1の走査信号を伝送するための第1の走査線と、
第2の走査信号を伝送するための第2の走査線と、
前記第1の走査線に接続された第1のピクセルと、
前記第1の走査線と前記第2の走査線とに接続された第1のトランジスタと、
前記第2の走査線に接続された第2のピクセルと、
を備え、
前記第1の走査期間中に、前記第1の走査信号は前記第1のピクセルと前記第1のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号は前記第2のピクセルを動作可能にするために前記第1のトランジスタを介して前記第2のピクセルに伝送され、前記第1のピクセルと前記第2のピクセルとの各々は前記第1のデータ線から伝送される前記第1のピクセル電圧を受け取り、
更に前記第2の走査期間中に、前記第1の走査信号は前記第1のピクセルと前記第1のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号は前記第2のピクセルを動作不能にするために前記第1のトランジスタを介して前記第2のピクセルに伝送され、前記第1のピクセルは前記第1のデータ線から伝送される前記第2のピクセル電圧を受け取ることを特徴とする液晶表示パネル。
【請求項20】
前記第1のトランジスタは前記第1の走査線に接続される制御端子と前記第2の走査線に接続される第1の端子とを有し、
前記第1のピクセルは、
前記第1の走査線に接続される制御端子と前記第1のデータ線に接続される第1の端子とを有する第2のトランジスタと、
前記第2のトランジスタの第2の端子に接続される第1の蓄電キャパシタと、
を備え、
前記第2のピクセルは、
前記第1のトランジスタの前記第2の端子に接続される制御端子と前記第1のデータ線に接続される第1の端子とを有する第3のトランジスタと、
前記第3のトランジスタの第2の端子に接続される第2の蓄電キャパシタと、
を有し、
前記第1の走査期間中に、前記第1の走査信号は前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号は前記第1の蓄電キャパシタと前記第2の蓄電キャパシタとが各々、前記第1のピクセル電圧を受け取って蓄積するように、前記第3のトランジスタを動作可能にするために前記第1のトランジスタを介して前記第3のトランジスタに伝送され、
更に前記第2の走査期間中に、前記第1の走査信号は前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号は前記第1の蓄電キャパシタが前記第2のピクセル電圧を受け取って蓄積するように、前記第3のトランジスタを動作不能にするために前記第1のトランジスタを介して前記第3のトランジスタに伝送されることを特徴とする請求項19に記載の液晶表示パネル。
【請求項21】
当該液晶表示パネルは半透過型液晶表示パネルであり、前記第1のピクセルと前記第2のピクセルの一方は透過型ピクセルを含み、前記第1のピクセルと前記第2のピクセルの他方は反射型ピクセルを含むことを特徴とする請求項19に記載の液晶表示パネル。
【請求項22】
前記第1のピクセルは前記透過型ピクセルを含み、前記第2のピクセルは前記反射型ピクセルを含むことを特徴とする請求項21に記載の液晶表示パネル。
【請求項23】
第2のデータ線と、
前記第1の走査信号によって制御される第3のピクセルと、
前記第1の走査信号によって制御される第2のトランジスタと、
前記第2の走査線に接続される第4のピクセルと、
を更に備え、
前記第1の走査期間中に、前記第1の走査信号は前記第3のピクセルと前記第2のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号は前記第3のピクセルと前記第4のピクセルとの各々が前記第2のデータ線から伝送される第3のピクセル電圧を受け取るように前記第4のピクセルを動作可能にするために前記第2のトランジスタを介して前記第4のピクセルに伝送され、
更に前記第2の走査期間中に、前記第1の走査信号は前記第3のピクセルと前記第4のトランジスタとを動作可能にし、前記第2の走査信号は前記第3のピクセルが前記第2のデータ線から伝送される第4のピクセル電圧を受け取るように前記第4のピクセルを動作不能にするために前記第4のトランジスタを介して前記第4のピクセルに伝送されることを特徴とする請求項19に記載の液晶表示パネル。
【請求項24】
当該液晶表示パネルは半透過型液晶表示パネルであり、前記第1のピクセルと前記第2のピクセルとの各々は透過型ピクセルを含み、前記第3のピクセルと前記第4のピクセルとの各々は反射型ピクセルを含むことを特徴とする請求項23に記載の液晶表示パネル。
【請求項25】
当該液晶表示パネルは半透過型液晶表示パネルであり、前記第1のピクセルと前記第2のピクセルとの各々は反射型ピクセルを含み、前記第3のピクセルと前記第4のピクセルとの各々は透過型ピクセルを含むことを特徴とする請求項23に記載の液晶表示パネル。
【請求項26】
複数のピクセルと、
第1の走査線が第1のピクセルを制御するものであり、第2の走査線が活性化された前記第1の走査線に応答して第2のピクセルを制御するものである、複数の走査線およびデータ線と、
前記第1および第2のピクセルに第1のデータ線上の第1の極性の第1の電圧を書き込むために、第1の走査期間中に、前記第1および第2の走査線の双方を活性化するためのスキャンドライバと、
を備え、
前記スキャンドライバは前記第1のピクセルに前記第1のデータ線上の前記第1の極性の第2の電圧を書き込んで前記第2のピクセルを前記第1の電圧に維持するために、第2の走査期間中に、前記第1の走査線を活性化状態に維持して前記第2の走査線を非活性化するものであることを特徴とする液晶表示パネル。
【請求項27】
前記第1のピクセルは透過型ピクセルを含み、前記第2のピクセルは反射型ピクセルを含むことを特徴とする請求項26に記載の液晶表示パネル。
【請求項28】
単一液晶セルギャップを有することを特徴とする請求項27に記載の液晶表示パネル。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−225472(P2008−225472A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−57349(P2008−57349)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(599142729)奇美電子股▲ふん▼有限公司 (19)
【氏名又は名称原語表記】Chi Mei Optoelectronics Corporation
【住所又は居所原語表記】NO.1,Chi−Yeh Road,Tainan Science− Based Industrial Park,Tainan Country,Taiwan,R.O.C.
【Fターム(参考)】