説明

卓上切断機

【課題】切削屑が周囲に飛散してしまうことを防止し、且つ、ダストガイドが丸のこ刃と接触してダストガイドが破損することを防止して、クリーンで安全な作業環境を提供する卓上切断機の提供。
【解決手段】ダストガイド60の基部の突起部は、フレーム51の案内部の案内溝に常時係合しており、案内溝内を相対的に移動する。ダストガイド60の基部のボルトは、リンク機構70の一端寄りの略直線状の部分に、ボルトの側面が当接するようにボルトが載置されて係合しており、ボルトはリンク機構70の略直線状の部分の長手方向にリンク機構70に対して相対的に摺動可能に支持されている。ダストガイド60は、リンク機構70により切断部50の上方向/下方向への回動と連動して切断部50に対して下方向/上方向へ移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベース部上面に加工部材を載置して切断刃を上下揺動させて加工部材を切断する卓上切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
ベース部上に加工部材を載置して切断刃を上下に揺動させることにより加工部材を切断する卓上切断機が従来より知られている。図8に示されるように、卓上切断機101はベース部110とヘッド部たる切断部150とを有しており、ベース部110を構成するターンテーブル113上面110Aには加工部材たる木材Wが設置されている。切断部150にはモータ153と丸のこ刃154とを備えており、モータ153により駆動される丸のこ刃154が回転することで木材Wが切断されるように構成されている。
【0003】
また、卓上切断機101の切断部150にはソーカバー163が設けられており、ソーカバー163は切断部150の揺動と連動して、丸のこ刃154の回転軸を中心に回動する構成となっており、作業者が丸のこ刃154に接触することを防止している。
【0004】
また、切断部150は、図示せぬダストバックやダストケースといった切削屑を溜め置く部品や、図示せぬ集塵機の集塵ホースを取付け可能な排出口156Aを有しており、切断時に生じる切削屑が周囲に飛散しない構成となっている。また、切断部150にはダストガイド160が設けられており、ダストガイド160はゴム等の柔軟な材質で構成され、切断部150が下方に揺動した際に木材Wとダストガイド160が接触したときに、ダストガイド160が変形するようになっている。このようなダストガイド160を備える卓上切断機101は、例えば特開平11−170214号公報(特許文献1)に記載されている。
【0005】
木材Wの切断の際には、作業者は図8の状態となっている卓上切断機101の切断部150のハンドル155を持ち作業者手前側、即ち図8における右方向に切断部150をスライド移動させる。図9の位置まで移動させた後に、ハンドル155に設けられたスイッチ155Aを握りモータ153を駆動させ、丸のこ刃154を回転させる。そしてハンドル155を図9における下方に揺動させることで、回動軸132Dを中心に切断部150が回動下降し、木材Wを丸のこ刃154により切断し始める。
【0006】
次に、図10に示されるように、切断部150の回動が下死点まで到達した後に作業者はハンドル155を奥側、即ち図10における左方向へ押込むことで切断部150をスライド移動させながら切断作業を続ける。このときの切削屑の流れは図15に矢印aで示されるとおりであり、切削屑の流れaはダストガイド160に案内され、排出口156Aへ到達する。そして、作業者が図11に示される最左端まで切断部150を押し終わった時点で木材Wの切断が終了し、作業者はスイッチ155Aを開放し、モータ153及び丸のこ刃154の動作を停止させる。
【特許文献1】特開平11−170214号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来の卓上切断機101では、図12に矢印で示されるように、切断部150を揺動させて切断が開始する時点での切削屑の流れaは、ダストガイド160の下方を通過し、切削屑が周囲に飛散してしまっていた。これを防止する方法としては、例えば、図13に示すようにダストガイド160を下方に長く延出する構成とすることが考えられる。
【0008】
しかし、切断部150を下死点まで回動させた後に切断部150をスライド移動させながら切断作業を続けたときにダストガイド160の変形により、図14に示すようにダストガイド160が丸のこ刃154と接触してしまい、ダストガイド160が破損するといった問題が生じていた。
【0009】
そこで本発明は、切削屑が周囲に飛散してしまうことを防止し、且つ、ダストガイドが丸のこ刃と接触してダストガイドが破損することを防止して、クリーンで安全な作業環境を提供する卓上切断機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、加工部材を支持するベース部と、切断刃を支持するとともに該切断刃の一部を覆う切断部ケーシングを有する切断部と、該切断部を該ベース部の上方で上下方向に揺動可能に支持する揺動支持部と、該切断部に設けられ該加工部材から発生する切断屑を該切断部の外部へ排出可能な排出口が形成された排出部と、該切断部ケーシングから下方へ延出して設けられ、該切断屑を該排出部へ導入するダストガイドとを有する卓上切断機において、該切断部の上方向/下方向への揺動に連動してダストガイドを該切断部に対して相対的に下方向/上方向へ移動させるダストガイド連動手段を有する卓上切断機を提供している。
【0011】
ここで、該ベース部に支持されて該揺動支持部を保持すると共に、該ベース部の上面と該切断刃とが交差する交差線と略平行な方向に該揺動支持部を移動可能とするスライド支持部を備えることが好ましい。
【0012】
また、該切断部ケーシングには案内部が設けられ、該ダストガイドは、変形可能なガイド部と、該ガイド部を支持する基部と、該基部に設けられ該案内部に係合することにより該ダストガイドを案内可能な突起部とを有することが好ましい。
【0013】
また、該ダストガイド連動手段はリンク機構からなり、該ダストガイドは該リンク機構に支持され、該切断部には、該切断部ケーシングに対して相対的に回動可能なソーカバーが設けられ、該ソーカバーは、該リンク機構に連結され該切断部の揺動に連動して回動することが好ましい。
【0014】
また、該揺動支持部はヒンジ部を有し該切断部は該ヒンジ部に揺動可能に支持され、該ダストガイド連動手段は該切断部の揺動に連動して該ダストガイドを移動させることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1又は請求項2記載の卓上切断機によれば、切断部の上方向/下方向への揺動に連動してダストガイドを切断部に対して相対的に下方向/上方向へ移動させるダストガイド連動手段を有するため、切断部を下方向へ揺動させて加工部材を切断する際に、ダストガイドを上方向へ移動させることができる。このため、ダストガイドが変形可能な材料で構成されていた場合に、切断部を下方向へ揺動させたときにダストガイドが変形して切断刃によって切断されてしまうことを防止することができる。また、切断刃が上方向に移動したときには、ダストガイドが下方向へ移動するので、加工部材とダストガイドとの間を切削屑が通過して切削屑が周囲に飛散することを防止することができる。
【0016】
本発明の請求項3記載の卓上切断機によれば、ダストガイドは変形可能なガイド部を有するため、ダストガイトが加工部材に当接したときに加工部材にキズ等付けることを防止することができる。また、切断部ケーシングには案内部が設けられ、ダストガイドはガイド部を支持する基部と、基部に設けられ案内部に係合することによりダストガイドを案内可能な突起部とを有するため、切断部ケーシングの案内部によって安定して所定の方向に移動可能にダストガイドを案内することができる。
【0017】
本発明の請求項4記載の卓上切断機によれば、ダストガイド連動手段はリンク機構からなり、ダストガイドはリンク機構に支持され、切断部には、切断部ケーシングに対して相対的に回動可能なソーカバーが設けられ、ソーカバーは、リンク機構に連結され切断部の揺動に連動して回動するため、リンク機構と別途ダストガイド連動手段を設けずに済み、構成の簡単な卓上切断機とすることができる。
【0018】
本発明の請求項5記載の卓上切断機によれば、揺動支持部はヒンジ部を有し切断部はヒンジ部に揺動可能に支持され、ダストガイド連動手段は切断部の揺動に連動してダストガイドを移動させるため、ダストガイド連動手段の構成を簡単にすることができ、構成の簡単な卓上切断機とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態にかかる卓上切断機について図1から図7に基づき説明する。図1に示されるように、卓上切断機1は、スライド機構を備えた卓上丸鋸であり、ベース部10と、支持部30と、切断部50とから主に構成されている。
【0020】
ベース部10は、加工部材である木材Wを載置するための上面10Aと、支持部30との連結箇所となるピン11とを備えて構成されている。このピン11は、その軸方向が上面10Aと平行になるように構成されており、ピン11の軸方向においてピン11に対して木材Wが載置される場所側を前側とし、前側の反対側を後側と定義する。また上面10Aの上方を上側、上側の反対側を下側と定義する。また、前後方向に垂直且つ上下方向に垂直の方向を左右方向と定義し、図1の紙面の裏側から表側へ向かう方向を左方向と定義し、図1の紙面の表側から裏側へ向かう方向を右方向と定義する。
【0021】
ベース部10はベース12とターンテーブル13とを有している。ターンテーブル13は平面視でベース12の中央に埋設されており、ターンテーブル13はベース12により水平方向へ回転自在、即ち、略鉛直方向へ指向する回転軸を中心に回転自在に支持されている。ターンテーブル13の上面は、ベース12の上面と同一面となっており、ターンテーブル13の上面及びベース12の上面はベース部10の上面10Aを構成する。
【0022】
ベース12上面には、図1乃至図3に示されるように、木材2の側面を支持する一対のフェンス14、14が、所定の距離で離間して図1の紙面の表と裏とを結ぶ方向に一直線上に延出して立設されている。なお、図においては、一対のフェンス14、14のうちの一方のみが現れている。ターンテーブル13の上面中央であって一対のフェンス14、14の間の位置には、後述のように切断刃たる丸のこ刃54が下方に揺動したときに、ターンテーブル13上面よりも下方へ侵入可能な図示せぬ溝が形成されている。
【0023】
支持部30は、スライド支持部31と、揺動支持部32とから主に構成されている。スライド支持部31はその一端がベース部10にピン11で支持されて、上面10Aの上方に延出して設けられている。よって支持部30は、ピン11を傾動軸としてベース部10の上面10Aに対して傾動可能となっている。スライド支持部31の他端には、後述のスライドバー32Bを保持する保持部31Aが設けられている。この構成により、後述のように下方へ揺動した切断刃とベース部10の上面10Aとが交差する交差線と略平行な方向に揺動支持部32が移動可能に保持されている。
【0024】
揺動支持部32は、ホルダ32Aと、スライドバー32Bとから主に構成されている。ホルダ32Aは、その後端にスライドバー32Bが設けられており、スライドバー32Bは保持部31Aにより摺動可能に担持されている。よって揺動支持部32は、保持部31Aを支持箇所として前後方向にスライド可能となっている。ホルダ32Aは、その上部に腕部32Cを有しており、保持ピン32Dによって後述のように切断部50を揺動可能に軸支している。また腕部32Cと切断部50との間にはバネ32Eが設けられており、このバネ32Eが腕部32Cに対して切断部50を上方に付勢している。ホルダ32A、腕部32C、保持ピン32D、及び後述のフレーム51の図1に示される最後端はヒンジ部を構成する。
【0025】
切断部50は、フレーム51と、カバー52と、モータ53と、丸のこ刃54とから主に構成されている。フレーム51は、その後端部分でホルダ32Aに保持ピン32Dにより腕部32Cに対して揺動可能に軸支されている。丸のこ刃54は、図1に示される卓上切断機1の状態で、フレーム51に回転軸が前後方向と直交するように設けられており、この丸のこ刃54の略上部を覆うように、カバー52がフレーム51に設けられている。フレーム51とカバー52とは切断部ケーシングに相当する。
【0026】
図3に示されるように、切断部50を揺動して上面10Aに近接させた状態で、カバー52の前側には、切断時の把握箇所となるハンドル55が設けられており、ハンドル55にはモータ53の回転を制御するスイッチ55Aが設けられている。またカバー52の後方側には、カバー52内に入った切削屑であって丸のこ刃54と木材Wとの当接位置で発生する切削屑が流入する図示せぬ流入口と切削屑が排出される排出口56Aとが形成された流入排出部56が設けられている。流入排出部56の排出口56Aには、図示せぬダストバッグ等を装着可能であり、流入排出部56に流入した切削屑を収容可能である。流入排出部56は排出部に相当する。
【0027】
モータ53はフレーム51の上部に設けられており、丸のこ刃54を駆動可能である。またカバー52の下部であって後方側位置には、ダストガイド60が丸のこ刃54の後方下部に対向して設けられており、丸のこ刃54と木材Wとの当接位置で発生する切削屑をカバー52(図4)内に導入する。後述のダストガイド60の一対の側壁部の一方に対向するカバー52の内周面は、図7に示されるように案内部52Aを有しており、案内部52Aには、丸のこ刃54の略周方向に延出する案内溝52aが形成されている。また、後述のダストガイド60の一対の側壁部の他方に対向するカバー52の位置には、図7に示されるように、カバー52の外周と内周とを貫通する貫通孔52bが形成されている。
【0028】
ダストガイド60は、図4に示されるようにガイド部61と基部62とを有しており、ガイド部61は変形可能なゴムにより構成されている。このため、ダストガイトのガイド部61が木材Wに当接したときに木材にキズ等付けることを防止することができる。ガイド部61は、図4に示されるように略台形状をした一対の側壁部61A、61Bと、一対の側壁部61A、61Bを結ぶ略長方形状をした底壁部61Cとからなる略コの字型をなしており、その内周面に沿ってガイド部61の長手方向へ、即ち、図4の下方から上方へ切削屑を流して流入排出部56へ導くことができるように構成されている。ガイド部61の長手方向の一端寄り、即ち、図4の上端寄りの位置には、図示せぬ一対の貫通孔が形成されている。
【0029】
基部62は、ガイド部61の長手方向の図4に示される上端部に設けられている。基部62は、変形しない材料により構成されており、図4に示されるように略台形状をした一対の側壁部62A、62Bと、一対の側壁部62A、62Bを結ぶ略長方形状をした底壁部62Cとからなる略コの字型をなしている。基部62の一対の側壁部62A、62Bがガイド部61の一対の側壁部61A、61Bの内周面に面で固定され、基部62の底壁部62Cがガイド部61の底壁部61Cの内周面に面で固定されている。
【0030】
基部62の一対の側壁部62A、62Bの一方62Aには、図4に示されるように突起部64が設けられており、突起部64はガイド部61の図示せぬ一対の貫通孔のうちの一方を貫通している。また基部62の一対の側壁部62A、62Bの他方62Bには、図示せぬ雌ネジが形成されており、図示せぬ雌ネジには、ガイド部61の図示せぬ一対の貫通孔の他方とフレーム51の貫通孔52bとを貫通するボルト65が螺合している。突起部64は、フレーム51の案内部52Aの案内溝52aに常時係合しており、案内溝52a内を相対的に移動することによりダストガイド60は案内部52Aによって上下方向且つ丸のこ刃54の周方向に安定して案内されるように構成されている。
【0031】
また、切断部50にはソーカバー63が設けられている。ソーカバー63は、図5等に示されるように、側面視でカバー52を丸のこ刃54の周方向に拡張したような略扇形形状をなしており、カバー52の内周面に沿って設けられている。ソーカバー63は、丸のこ刃54の回転軸によって丸のこ刃54と同軸的に、フレーム51及びカバー52に対して相対的に回転可能に支承されている。ソーカバー63は後述のリンク機構70に連結されており、丸のこ刃54の前方寄りの下部を覆うように構成されている。また、図5等に示されるようにソーカバー63には長孔63aが形成されている。長孔63aは、図5に示される略扇形をしたソーカバー63の輪郭を規定する半径に相当する2つの辺のうちの上方に位置する辺に沿って、当該辺の近傍の位置で当該扇形の半径方向に延出している。
【0032】
また、切断部50にはリンク機構70が設けられている。リンク機構70は、図5に示されるように、略逆S形状をなす部材により構成されており、その一端はホルダ32Aに対して回動可能にホルダ32Aに支承されている。リンク機構70は、図5に示されるように、一端から他端寄りに向けて略直線状をなして丸のこ刃54の回転軸の方向へ延出し、回転軸までの距離が所定の距離となった位置で上方へ折れ曲がり、丸のこ刃54の周方向へ丸のこ刃54の回転軸に沿って延出している。そしてリンク機構70の他端は、ソーカバー63の長孔63aに、当該長孔63aに対して相対的に移動可能に係合している。
【0033】
リンク機構70の一端寄りの略直線状の部分には、図7に示されるようにボルト65の側面が当接するようにボルト65が載置されて係合しており、ボルト65はリンク機構70の当該略直線状の部分の長手方向、即ち図7の左右方向にリンク機構70に対して相対的に摺動可能に支持されている。リンク機構70はダストガイド連動手段に相当する。
【0034】
木材の切断に際しては、先ず、切断部50を上死点に位置させ、ターンテーブル13上面に木材3を載置する。このときリンク機構70によってダストガイド60は切断部50の下方に突出している。また、リンク機構70によってソーカバー63は、図1において時計方向へフレーム51及びカバー52に対して相対的に回動した状態となっており丸のこ刃54を最も広い面積で覆っている。
【0035】
次に、切断を開始するために、作業者がスイッチ55Aを握りモータ53を駆動させ、丸のこ刃54を回転させる。そして、ハンドル55を下方向へ移動させることで、リンク機構70により図2に示されるように切断部50の回動と連動して、ダストガイド60は切断部50に対して上方向へ移動することにより切断部50内部へ移動する。これと同時に、リンク機構70によりソーカバー63は、図1において反時計方向へフレーム51及びカバー52に対して相対的に回動する。
【0036】
ダストガイド60が切断部50内へ移動している最中に切削屑の流れは、ダストガイド60によって案内され、流入排出部56の排出口56Aへ到達する。さらに切断を進め切断部50が下方へ揺動して下死点に到達した際には、図3に示すように、ダストガイド60はさらに切断部50内へ移動する。このため、従来のように、ダストガイド60が丸のこ刃54と接触してしまい、ダストガイド60が破損することを防止することができる。このとき、リンク機構70によってソーカバー63は、図3において反時計方向へフレーム51及びカバー52に対して相対的に最も回動した状態となっている。
【0037】
本発明による卓上切断機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、ボルト65はリンク機構70上に載置されていたが、リンク機構に対して相対的に回動可能にボルトを支承するようにして、リンク機構の延出方向へ移動不能としてもよい。
【0038】
また、リンク機構によりダストガイド60が上下するように構成されていたが、この構成に限定されず、リンク機構とは別個にダストガイドを上下する構成として、切断部の上方向/下方向への揺動に連動してダストガイドを切断部に対して相対的に下方向/上方向へ移動させるようにしてもよい。
【0039】
また、切断部50を前後方向にスライド可能であったが、スライド可能でない構成であってもよい。また、ダストガイド60のガイド部61はゴムにより構成されていたがゴムに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態に係る卓上切断機を示す左側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る卓上切断機を示す左側面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る卓上切断機を示す左側面図。
【図4】本発明の実施の形態に係る卓上切断機のダストガイドを示す側面図。
【図5】本発明の実施の形態に係る卓上切断機の切断部を示す右側面図。
【図6】本発明の実施の形態に係る卓上切断機の切断部を示す右側面図。
【図7】本発明の実施の形態に係る卓上切断機のリンク機構とダストガイドとを示す要部断面図。
【図8】従来の卓上切断機を示す左側面図。
【図9】従来の卓上切断機を示す左側面図。
【図10】従来の卓上切断機を示す左側面図。
【図11】従来の卓上切断機を示す左側面図。
【図12】従来の卓上切断機において切削屑の流れを示す左側面図。
【図13】従来の卓上切断機において切削屑の流れを示す左側面図。
【図14】従来の卓上切断機を示す左側面図。
【図15】従来の卓上切断機において切削屑の流れを示す左側面図。
【符号の説明】
【0041】
1・・・卓上切断機 10・・・ベース部 31A・・・保持部 32・・・揺動支持部 50・・・切断部 52A・・・案内部 52a・・・案内溝 54・・・丸のこ刃 56・・・流入排出部 56A・・・排出口 60・・・ダストガイド 61・・・ガイド部 62・・・基部 62A・・・突起部 63・・・ソーカバー W・・・木材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工部材を支持するベース部と、
切断刃を支持するとともに該切断刃の一部を覆う切断部ケーシングを有する切断部と、
該切断部を該ベース部の上方で上下方向に揺動可能に支持する揺動支持部と、
該切断部に設けられ該加工部材から発生する切断屑を該切断部の外部へ排出可能な排出口が形成された排出部と、
該切断部ケーシングから下方へ延出して設けられ、該切断屑を該排出部へ導入するダストガイドとを有する卓上切断機において、
該切断部の上方向/下方向への揺動に連動してダストガイドを該切断部に対して相対的に下方向/上方向へ移動させるダストガイド連動手段を有することを特徴とする卓上切断機。
【請求項2】
該ベース部に支持されて該揺動支持部を保持すると共に、該ベース部の上面と該切断刃とが交差する交差線と略平行な方向に該揺動支持部を移動可能とするスライド支持部を備えることを特徴とする請求項1記載の卓上切断機。
【請求項3】
該切断部ケーシングには案内部が設けられ、
該ダストガイドは、変形可能なガイド部と、該ガイド部を支持する基部と、該基部に設けられ該案内部に係合することにより該ダストガイドを案内可能な突起部とを有することを特徴とする請求項1記載の卓上切断機。
【請求項4】
該ダストガイド連動手段はリンク機構からなり、該ダストガイドは該リンク機構に支持され、
該切断部には、該切断部ケーシングに対して相対的に回動可能なソーカバーが設けられ、該ソーカバーは、該リンク機構に連結され該切断部の揺動に連動して回動することを特徴とする請求項1記載の卓上切断機。
【請求項5】
該揺動支持部はヒンジ部を有し該切断部は該ヒンジ部に揺動可能に支持され、該ダストガイド連動手段は該切断部の揺動に連動して該ダストガイドを移動させることを特徴とする請求項1記載の卓上切断機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−73920(P2008−73920A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254575(P2006−254575)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(000005094)日立工機株式会社 (1,861)
【Fターム(参考)】