説明

単一指向性コンデンサマイクロホン

【課題】構成を簡略化することができる単一指向性コンデンサマイクロホンを得る。
【解決手段】音波を受けて振動する振動板12と、振動板12に対向して配置され振動板とともにコンデンサを構成する固定極13と、固定極13の振動板との対向面とは反対側の面と電気回路構成部材とを電気的に接続する電極引き出し部材50とを含むマイクロホンカプセル部10を備え、電極引き出し部材50は、導電性材料の焼結部品であることによって音響抵抗となり、かつ、筒形に形成されることにより音響容量となる空気室53を形成し、固定極13には振動板12と固定極13との間の空気室53と電極引き出し部材50で形成される空気室53を連通させる孔131が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単一指向性を得るのに必要な音響容量と音響抵抗を、構成部材の構造およびその素材を工夫することによって、簡単な構成により得ることができるようにした単一指向性コンデンサマイクロホンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンデンサマイクロホンは、音波を受けて振動する振動板と、この振動板と僅かな間隙をおいて対向する固定極を主要な構成部品として備えている。振動板と固定極はコンデンサを構成していて、振動板が音波を受けて振動すると、上記コンデンサの容量が変化するので、このコンデンサの容量変化を例えば電圧の変化として出力するように構成することによりコンデンサマイクロホンを得ることができる。コンデンサマイクロホンは構造を工夫することにより各種の指向性を持たせることができる。コンデンサマイクロホンに単一指向性を持たせるためには、固定極の後ろ側すなわち振動板とは反対側に、空気室を設けることによって音響容量を持たせ、かつ、適宜の抵抗値の音響抵抗材を配置する。
【0003】
図4乃至図6は従来の単一指向性コンデンサマイクロホンの例を示すもので、特許文献1に記載されているコンデンサマイクロホンと実質的に同じものである。図4乃至図6において、コンデンサマイクロホンは、コンデンサマイクロホンカプセル部10と、マイクロホンケース20とを含み、マイクロホンカプセル部10と、マイクロホンケース20は結合雄ねじリング30の介在のもとに互いに着脱可能になっている。マイクロホンカプセル部10は真鍮などの金属からなる円筒状のカプセルケース11を備えている。カプセルケース11の前面には前方音響端子111が形成され、ケース11の周面の後端側には後方音響端子112が形成されている。前方音響端子111はスリット状の開口からなる。後方音響端子112は円形の孔で複数個が周方向に等間隔で配置されている。
【0004】
マイクロホンケース20は真鍮などの金属製の円筒体からなり、その内部にはインピーダンス変換器としてのFET211を有する回路基板21が収納されている。マイクロホンケース20の後端部には適宜のクランプ部材あるいはケーブルブッシュによってマイクロホンケーブル23が固定されている。カプセルケース11の後端開口部の内周面には上記結合雄ねじリング30と螺合する雌ねじ114が形成されており、マイクロホンケース20の前面開口部内周面にも、上記結合雄ねじリング30と螺合する雌ねじ204が形成されている。
【0005】
カプセルケース11内には、その後端開口部から、振動板12、スペーサ122、固定極13およびその支持体14、絶縁スリーブ16がこの順序で挿入され、さらに、後方音響端子112用のサイドメッシュ17が装着されている。サイドメッシュ17は後方音響端子112からごみや異物の侵入を阻止する網状の部材で、音響抵抗材としては作用しない。振動板12は、片面に例えば金属蒸着膜を有する合成樹脂薄膜からなり、所定の張力が付与された状態で例えば真鍮製の支持リング121に固着され、支持リング121を介してカプセルケース11内に収納されている。カプセルケース11内には支持リング121を位置決めするための段差部113が形成されている。
【0006】
固定極13として、例えばアルミニウム板にフッ化エチレン樹脂(FEP)などからなる厚さ25μm程度のエレクトレット材を貼付けたエレクトレットボードを用いる場合は、自己成極性であることから、成極電源は不要であるが、成極電源を必要とする金属製の板を用いる場合もある。固定極13には適宜数の透孔が設けられている。
【0007】
上記支持体14は、固定極13の周縁部を支持することができる大径円筒部141と、これよりも小径であって支持体14の後端側に同軸的に連続して一体に形成された小径円筒部142を含む円筒体からなる。上記大径円筒部141内に、音響抵抗材151がダンパー152とともに収納されている。音響抵抗材151は、例えば目の細かな網状の素材からなる。ダンパー152は音響抵抗材151を上記大径円筒部141内の底面に押圧して固定するもので、通気性を有するスポンジなどが用いられる。
【0008】
上記小径円筒部142は、マイクロホンカプセル部10とマイクロホンケース20とを結合したときにFET211のゲート電極と接触し得る長さを有している。上記大径円筒部141と小径円筒部142の内周は連通しており、小径円筒部142には後方音響端子112からの音が入り込む複数個の音導孔143が穿たれている。これにより、後方音響端子112からの音は、音導孔143から小径円筒部142内に入り、大径円筒部141および固定極13に図示しない透孔を通って振動板12の背面側に導かれ、その途中で音響抵抗材151による音響抵抗を受ける。
【0009】
後部の音響抵抗材151からの音漏れ、すなわち音響抵抗材151を通らないで振動板12の背面側に至る音の流れは、もっぱら支持体14の大径円筒部141と小径円筒部142の内周側の段差部144(図6参照)を伝わって大径円筒部141の径方向に発生する。上記単一指向性マイクロホンの例によれば、大径円筒部141と小径円筒部142を同軸的に前後に配置しているため、マイクロホンカプセル部10が限られた口径であっても、上記段差部144の面積を大きくして、この段差部144と音響抵抗材151との接触面積を十分に確保することができる。これにより、大径円筒部141の内径は設計上許される範囲でできるだけ大きくし、小径円筒部142の内径は設計上許される範囲でできるだけ小さくして、後部音響端子112から振動板12に至るまでの音響抵抗のばらつきを抑え、指向周波数応答、感度およびS/N比にばらつきの少ない小口径のコンデンサマイクロホンを得ることができる。
【0010】
単一指向性コンデンサマイクロホンでは、単一指向性を得るために固定極の後ろ側に音響容量(空気室)と音響抵抗を備えている。上記音響容量(空気室)は、一般に固定極を保持する絶縁座で作り、絶縁座の後部の開口に音響抵抗を取り付けることで単一指向性を得るための音響回路を構成している。また、固定極から信号を取り出すための引き出し電極が設けられる。前記従来例では、小口径の単一指向性コンデンサマイクロホンを実現するために、大径円筒部141と小径円筒部142を有する支持体14を導電性材料で形成し、この支持体14を固定極13とFET211を電気的に接続する電極引き出し部材とするとともに、小径円筒部142の周壁に孔を形成してこれを後部音響端子143とし、さらに、支持体14内を音響容量(空気室)としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第4110068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前記従来の単一性コンデンサマイクロホンにおいて、固定極とFETなどからなるインピーダンス変換器あるいは回路基板等を電気的につなぐ電極引き出し部材(前記従来例では「支持体14」に相当)の形状あるいは素材を工夫することによって、構成を簡略化しながら単一指向性コンデンサマイクロホンを得ることができることがわかった。
【0013】
そこで本発明は、ここまで説明してきた従来の単一性コンデンサマイクロホンをさらに改良し、電極引き出し部材に空気室を設けてこれを音響容量とするとともに、電極引き出し部材が音響抵抗としても機能するようにして、構成を簡略化することができる単一指向性コンデンサマイクロホンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る単一指向性マイクロホンは、音波を受けて振動する振動板と、この振動板に対向して配置され上記振動板とともにコンデンサを構成する固定極と、上記固定極の上記振動板との対向面とは反対側の面と電気回路構成部材とを電気的に接続する電極引き出し部材とを含むマイクロホンカプセル部と、を備え、上記電極引き出し部材は、導電性材料の焼結部品であることによって音響抵抗となり、かつ、筒形に形成されることにより音響容量となる空気室を形成し、上記固定極には上記振動板と上記固定極との間の空気室と上記電極引き出し部材で形成される空気室を連通させる孔が形成されていることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
電極引き出し部材は、その空気室が固定極の後ろ側の音響容量となり、かつ、焼結部品からなることによって後部音響抵抗を構成しているため、単一指向性コンデンサマイクロホンを構成することができる。したがって、電極引き出し部材に音導孔を設ける必要がないから電極引き出し部材の構造を単純化することができ、後部音響抵抗を構成するための音響抵抗材を設ける必要もないから、部品点数を少なくすることができる利点もある。焼結部品は寸法や密度をばらつきなく精度よく製作することができるため、音響抵抗のばらつきをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る単一指向性コンデンサマイクロホンの実施例を示す縦断面図である。
【図2】上記実施例のマイクロホンカプセル部を示す分解縦断面図である。
【図3】上記実施例のマイクロホンカプセル部とマイクロホンケースを分離した状態で示す縦断面図である。
【図4】従来の単一指向性コンデンサマイクロホンの例を示す縦断面図である。
【図5】上記従来例のマイクロホンカプセル部とマイクロホンケースを分離した状態で示す縦断面図である。
【図6】上記従来例のマイクロホンカプセル部を示す分解縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る単一指向性コンデンサマイクロホンの実施例を、図1乃至図3を参照しながら説明する。図4乃至図6に示す従来例の構成部材あるいは構成部分と実質同一の構成部材あるいは構成部分には共通の符号を付している。
【実施例】
【0018】
図1乃至図3に示す単一指向性コンデンサマイクロホンの実施例は、コンデンサマイクロホンカプセル部10と、マイクロホンケース20とを含み、マイクロホンカプセル部10と、マイクロホンケース20は結合雄ねじリング30の介在のもとに互いに着脱可能になっている。マイクロホンカプセル部10は真鍮などの金属からなる円筒状のカプセルケース11を備えている。カプセルケース11の前面には前方音響端子111が形成され、ケース11の周面の後端寄りの位置には後方音響端子112が形成されている。前方音響端子111はスリット状の開口からなる。後方音響端子112は円形の孔で複数個が周方向に等間隔で配置されている。
【0019】
マイクロホンケース20は真鍮などの金属製の円筒体からなり、その内部にはインピーダンス変換器としてのFET211を有する回路基板21が収納されている。FET211、回路基板21を含む電気的な構成部材を、本明細書では電気回路構成部材という。マイクロホンケース20の後端部には適宜のクランプ部材あるいはケーブルブッシュによってマイクロホンケーブル23が固定されている。マイクロホンケーブル23の各ケーブルは、上記電気回路構成部材の所定位置に接続されている。カプセルケース11の後端開口部の内周面には上記結合雄ねじリング30の前半部に形成された雄ねじと螺合する雌ねじ114が形成されており、マイクロホンケース20の前面開口部内周面にも、上記結合雄ねじリング30の後半部に形成された雄ねじと螺合する雌ねじ204が形成されている。
【0020】
カプセルケース11内には、その後端開口部から、振動板12、スペーサ122、固定極13およびこの固定極13の支持体としても機能する電極引き出し部材50、絶縁スリーブ16などからなる内蔵部品がこの順序で挿入されている。さらに、絶縁スリーブ16の後方から、押圧リング18がカプセルケース11の内周に形成されている雌ねじにねじ込まれ、押圧リング18が絶縁スリーブ16を適宜の押圧力で押圧することにより、上記内蔵部品がカプセルケース11内に位置決めされて固定されている。カプセルケース11内には、押圧リング18の後ろからサイドメッシュ17が装着され、サイドメッシュ17は後方音響端子112をカプセルケース11の内周面側から覆っている。サイドメッシュ17は後方音響端子112からごみや異物の侵入を阻止する網状の部材で、音響抵抗材としては作用しない。振動板12は、片面に例えば金属蒸着膜を有する合成樹脂薄膜からなり、所定の張力が付与された状態で例えば真鍮などの素材からなる支持リング121に固着され、支持リング121を介してカプセルケース11内に収納されている。カプセルケース11内には支持リング121を位置決めするための段差部113が形成されている。
【0021】
固定極13として、例えばアルミニウム板にフッ化エチレン樹脂(FEP)などからなる厚さ25μm程度のエレクトレット材を貼付けたエレクトレットボードを用いる場合は、自己成極性であることから、成極電源は不要であるが、成極電源を必要とする金属製の板を用いる場合もある。固定極13には適宜数の透孔131が設けられている。
【0022】
上記電極引き出し部材50は、固定極13の周縁部を支持することができる大径円筒部51と、これよりも小径であって電極引き出し部材50の後端側に同軸的に連続して一体に形成された小径円筒部52を含む円筒体からなる。電極引き出し部材50は、導電性材料の焼結部品からなり、焼結部品特有の無数の微小な孔(ポーラス)を持っている。そのため、空気抵抗を持ちながらも空気を通すことができ、適宜の音響抵抗を持って音波を通すことができる。また、電極引き出し部材50は、大径円筒部51とこれに続く小径円筒部52からなる円筒形に形成されていて、大径円筒部51の開放した前端が固定極13の背面に押し当てられることにより、音響容量となる空気室53を形成している。
【0023】
電極引き出し部材50は、大径円筒部51と小径円筒部52との境界の外周に、半径方向に広がる顎状の段差部55を有している。この段差部55が絶縁スリーブ16の内向きフランジ161で押され、電極引き出し部材50の開放した前端が固定極13を前方に押している。固定極13はスペーサ122を、スペーサ122は支持リング121に固着された振動板12を前方に押し、支持リング121がカプセルケース11内の段差部113に押し当てられることにより、これらの部品がカプセルケース11内に位置決めされて固定されている。絶縁スリーブ16は、電極引き出し部材50の大径円筒部51の外周全体と固定極13の外周の一部を覆い、電極引き出し部材50と固定極13をカプセルケース11から電気的に絶縁している。絶縁スリーブ16の前端とスペーサ122との間に隙間が生ずるように絶縁スリーブ16の寸法が決められ、振動板12、スペーサ122、固定極13、電極引き出し部材50がこの順で互いに密着するように構成されている。
【0024】
電極引き出し部材50は、上記のように、導電性材料の焼結部品であることによって音響抵抗となり、かつ、筒形に形成されることにより音響容量となる空気室53を形成している。固定極13には振動板12と固定極13との間の空気室53と電極引き出し部材50で形成される空気室53を連通させる孔131が形成されている。
【0025】
上記小径円筒部5は、マイクロホンカプセル部10とマイクロホンケース20とを結合したときにFET211のゲート電極と接触し得る長さを有している。上記大径円筒部51と小径円筒部52の内周は連通して上記空気室53を形成しており、前記押圧リング18の後端から後方に電極引き出し部材50の小径円筒部52の後半部分が露呈している。上記小径円筒部52の後半部分の無数の微細なポーラスは、後方音響端子112からの音が入り込む音導孔として作用するようになっている。これにより、後方音響端子112からの音は、上記ポーラスから小径円筒部52内に入り、大径円筒部51および固定極13の透孔131を通って振動板12の背面側に導かれ、その途中で上記ポーラスによる音響抵抗を受ける。
【0026】
単一指向性コンデンサマイクロホンでは、単一指向性を得るために固定極の後ろ側に音響容量(空気室)と音響抵抗を備えている。本発明の図示の実施例に係るコンデンサマイクロホンによれば、上記音響容量を、固定極13の振動板12との対向面とは反対側の面と電気回路構成部材であるFET211とを電気的に接続する電極引き出し部材50の空気室53が形成している。また、電極引き出し部材50は、それ自身が有する無数のポーラスが音響抵抗として作用し、上記音響容量と相まって単一指向性コンデンサマイクロホンを実現している。よって、上記実施例によれば、電極引き出し部材50が、単一指向性コンデンサマイクロホンを実現するための音響容量および後部音響抵抗材として機能するため、音響抵抗材を別部材として使用する必要がなく、また、音響抵抗材を押圧するためのスポンジのような押圧部材も不要であり、電極引き出し部材50に孔開け加工を施す必要もない。このように、本発明によれば、構成が簡単で部品数が少ない単一指向性コンデンサマイクロホンを提供することができる。
【0027】
なお、電極引き出し部材50は、固定極13と電気回路構成部材とを電気的に接続するものであって、上記電気回路構成部材とは、図示の実施例のようにインピーダンス変換器としてのFET211に限らず、例えば、回路基板21の所定の回路パターンである場合もあり得る。
焼結によって電極引き出し部材を製作するに当たり、焼結条件を調整してポーラスの密度、大きさなどを調整することにより、音響抵抗値を適宜調整することができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、単一指向性を得るために固定極の後ろ側に音響容量と音響抵抗を備える必要がある単一指向性コンデンサマイクロホンにおいて、電極引き出し部材を、音響容量としても音響抵抗材としても兼用させることができるため、小型で低コストの単一指向性コンデンサマイクロホンを得ることができる。
【符号の説明】
【0029】
10 コンデンサマイクロホンカプセル
11 カプセルケース
12 振動板
13 固定極
16 絶縁座
20 マイクロホンケース
30 結合雄ねじリング
50 電極引き出し部材
51 大径円筒部
52 小径円筒部
53 空気室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音波を受けて振動する振動板と、この振動板に対向して配置され上記振動板とともにコンデンサを構成する固定極と、上記固定極の上記振動板との対向面とは反対側の面と電気回路構成部材とを電気的に接続する電極引き出し部材とを含むマイクロホンカプセル部を備え、
上記電極引き出し部材は、導電性材料の焼結部品であることによって音響抵抗となり、かつ、筒形に形成されることにより音響容量となる空気室を形成し、
上記固定極には上記振動板と上記固定極との間の空気室と上記電極引き出し部材で形成される空気室を連通させる孔が形成されている単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項2】
マイクロホンカプセル部は、マイクロホンケースに結合されている請求項1記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項3】
電極引き出し部材はマイクロホンカプセル部に配置されていて、マイクロホンカプセル部がマイクロホンケースに結合されることにより電極引き出し部材を介して固定極と電気回路構成部材が電気的に接続されている請求項1記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項4】
電気回路構成部材はマイクロホンケース側に配置されている請求項2または3記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項5】
電気回路構成部材はインピーダンス変換用のFETである請求項2,3または4記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項6】
インピーダンス変換用のFETは回路基板に実装されている請求項5記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項7】
マイクロホンカプセル部は、カプセルケース内に振動板と固定極と電極引き出し部材を含む内蔵部品が組み込まれることによって構成されている請求項1乃至6のいずれかに記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項8】
電極引き出し部材は大径円筒部と小径円筒部が連続した一体成形品で、大径円筒部の外周とカプセルケースの内周面との間に絶縁スリーブが介在している請求項1乃至7のいずれかに記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。
【請求項9】
マイクロホンカプセル部とマイクロホンケースは、結合雄ねじリングを介して結合されている請求項1乃至8のいずれかに記載の単一指向性コンデンサマイクロホン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−176613(P2011−176613A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39024(P2010−39024)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000128566)株式会社オーディオテクニカ (787)
【Fターム(参考)】