説明

印刷システム

【課題】 プリンタ装置の操作パネルを操作し、ホスト機器のアプリケーションを起動し、印刷することができる印刷システムを提供する。
【解決手段】 アプリケーションプログラム3、プリンタドライバ4、及びプリンタ監視部5を備えたホスト機器2と、操作パネル7、パネル制御部8、プリンタエンジン9、及び印刷制御部10を備えたプリンタ装置2をネットワークで接続する。プリンタ装置2の近くにいる利用者は、プリンタ装置2の操作パネル7を操作し、ホスト機器1のアプリケーションを起動モードにする。パネル制御部8は、起動可能なアプリケーションの一覧の送信要求をホストコンピュータ1に送信する。アプリケーションプログラム3は、これに基づいて印刷するファイルを決定、作成し、プリンタドライバ4で印刷データを作成してプリンタ装置2に送信して印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスト機器とプリンタ装置が接続された印刷システムに関し、特にプリンタ装置を操作してホスト機器から印刷データを受信し、印刷を行う印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からネットワークに接続されたプリンタ装置を使用して印刷処理を行う印刷システムが提案されている。例えば、図17はその例を示す図であり、ファイルサーバ21とプリンタ装置24がネットワーク20で接続された印刷システムの例である。ファイルサーバ21は、ネットワーク通信部22、及びディスク23で構成される。また、プリンタ装置24は、ネットワーク通信部25、印刷制御部28、プリンタエンジン29、パネル制御部26、操作パネル27で構成される。
【0003】
ここで、先ずプリンタ装置24からファイルサーバ21に印刷データの取得要求を行う。要求を受けたファイルサーバ21は、ネットワーク通信部22から印刷データをネットワーク20を介してプリンタ装置24に送信する。そして、プリンタ装置24のネットワーク通信部25は自分宛の印刷データを選択受信し、印刷制御部28へ転送する。印刷制御部28は、発行した取得要求に対する返信である印刷データファイルをプリンタエンジン29を使って用紙に印刷する。
【0004】
尚、特許文献1は、利用者がホストコンピュータの入力装置を操作し、ネットワークに接続されたプリンタ装置で印刷を行うシステムである。また、特許文献2は、ネットワークプリンタシステムであって、上記説明と同様、プリンタ装置での操作により、所望の印刷データファイルをファイルサーバからコマンド形式で取得し、当該ファイルを印刷するシステムである。また、印刷の為のファイルサーバのアドレスやファイル名などの設定情報は、プリンタ装置で操作入力、又はプリンタ装置に保持し、ユーザ毎に管理する。
【特許文献1】特開平4−18631号公報
【特許文献2】特開2002−157099号公報(段落番号13〜15、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、ホストコンピュータとプリンタ装置が離れた場所に在り、かつ利用者がプリンタ装置の近くにいる場合、使い勝手が悪い。
また、上記特許文献2では、ファイルサーバのディスクに格納する印刷データファイルは、通常アプリケーションプログラムが印刷用に出力したデータをプリンタドライバで特定の種類のプリンタ用データに変換する。したがって、複数種類のプリンタ装置で同等に打ち出す場合、ファイルサーバでは、複数種類のプリンタドライバにより複数種類のプリンタ装置に対応する印刷出力データに変換しておかなければならない。
【0006】
さらに、ファイルサーバのディスクに格納されている印刷データファイルは、利用者がファイルサーバのディスクに格納した時点の内容である。ワードプロセッサのようなアプリケーションプログラムの場合、利用者が編集した内容を反映する文書ファイルとなる。利用者が、文書ファイルを変更すると、ファイルサーバのディスクの印刷データファイルを更新する必要があり、文書ファイルと印刷データファイルの管理がプリンタドライバによるファイル変換のため煩雑になるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明はホストコンピュータとプリンタ装置がネットワークで接続された印刷システムにおいて、利用者がプリンタ装置の操作パネルを操作し、ホストコンピュータのアプリケーションを起動し、印刷することができる印刷システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は本発明によれば、複数のアプリケーションプログラムが稼働可能に構成されたホスト機器と、該ホスト機器からの印刷情報を印刷する印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、前記印刷装置は、稼働可能なアプリケーション種別情報を前記ホスト機器から受信する受信手段と、前記アプリケーション種別情報を表示する表示手段と、起動すべきアプリケーションを選択入力する入力手段と、選択されたアプリケーションの指定情報、及び印刷に必要なパラメータ情報を前記ホスト機器へ送信する送信手段とを備え、前記ホスト機器は、前記入力手段により選択されたアプリケーションを起動し、印刷装置から送信されたパラメータ情報に従って生成した印刷情報を前記印刷装置に送出する制御手段を備える印刷システムを提供することによって達成できる。
【0009】
このように構成することにより、例えば利用者はプリンタ装置のオペレーションパネルを操作して、使用するアプリケーションを選択し、ホスト機器に選択したアプリケーションを使用した印刷データの作成を行わせることができる。
【0010】
また、上記アプリケーション種別情報の取得は、プリンタ装置からのアプリケーション種別情報の取得要求に基づいて行われ、ホスト機器はこの取得要求に従って、前記アプリケーション種別情報をプリンタ装置に送信する。
【0011】
また、前記送信手段は、前記パラメータ情報に加えて印刷装置の機種情報をホスト機器に送信する構成である。このように構成することにより、ホスト機器のプリントサーバは印刷処理を行う印刷装置に対応したコマンド変換を行うことができる。
【0012】
したがって、前記ホスト機器は、受信した前記パラメータ情報及び印刷装置の機種情報に従って画像情報を生成し、前記印刷装置に送信し、ホスト機器において容易にアプリケーションを使用した印刷データの作成を行わせるものである。
【0013】
また、前記アプリケーション種別情報にはグループIDが含まれ、該グループIDの選択処理を行い、選択したグループIDに含まれるアプリケーションの種別選択を行う構成である。このように構成することにより、アプリケーションの選択が容易になる。また、アプリケーションプログラムの起動要求に暗証番号を設定し、セキュリティの優れた印刷システムとすることができる。
【0014】
また、複数のホスト機器から、ネットワークアドレスが含まれるアプリケーション種別情報を受信し、集約して記憶すると共に、前記印刷装置から取得要求がある場合、前記アプリケーション種別情報を送信するサーバが前記ネットワークに接続され、前記印刷装置からのアプリケーションの起動要求は、前記アプリケーション種別情報から取得した対応するホスト機器のネットワークアドレスに送信する構成としてもよい。
【0015】
このように構成することにより、ネットワークに接続された多くのコンピュータのアプリケーションを使用することができ、極めて有用な印刷システムとなる。
さらに、前記印刷装置は、印刷以外の機能を含む複合機であってもよい。例えば、複写機能やファクシミリ機能を併せ持つ印刷装置を使用した印刷システムであってもよい。このように構成することにより、より汎用性のある印刷システムとすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ネットワークを使用した印刷システムにおいて、利用者はプリンタ装置を操作してホスト機器のアプリケーションを起動して印刷を行うことができる。したがって、例えば利用者がプリンタ装置の近傍にいるとき、ホスト機器の設置場所から離れた場所からも希望するアプリケーションを使用した印刷出力が可能である。
【0017】
また、印刷データの生成が、印刷時に行われるので印刷データの更新を管理する必要や多数のプリンタ用の印刷データを用意、格納する必要がない。
また、各アプリケーションにグループIDを設け、所望するアプリケーションの選択及び抽出を容易に行うことができる。また、アプリケーションの起動要求に暗証番号を使用し、ホスト機器で実行されるアプリケーションのセキュリティを確保できる。
【0018】
さらに、複数のホスト機器のアプリケーション情報をサーバでまとめて管理し、極めて有用な印刷システムとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
先ず、本例の印刷システムを説明する。
【0020】
図1は、本例の印刷システムを説明するシステム構成図である。同図において、本システムはネットワークを介して接続されたホストコンピュータ1と印刷装置としてのプリンタ装置2で構成される。ホストコンピュータ1はアプリケーションプログラム3、プリンタドライバ4、プリンタ監視部5、及びネットワーク通信部6で構成されている。
【0021】
アプリケーションプログラム3は、例えばワープロソフト、表計算ソフト等のプログラムであり、更に同じアプリケーションプログラムであってもプログラム起動時のパラメータを変えることによって異なる印刷画像の作成を行うことができる。プリンタドライバ4はアプリケーションプログラム3が作成する画像情報を印刷データに変換するプログラムであり、上記プリンタ装置2に対応する印刷データに変換する。
【0022】
プリンタ監視部5は起動可能なアプリケーションプログラムの一覧情報の取得要求や、アプリケーションの起動要求等の受信を監視する。また、ネットワーク通信部6はホストコンピュータ1がネットワークを介して通信を行う際のインターフェイスである。
【0023】
一方、プリンタ装置2は操作パネル7、パネル制御部8、プリンタエンジン9、印刷制御部10、及びネットワーク通信部11で構成されている。
ネットワーク通信部11は、プリンタ装置2がネットワークを介して通信を行う際のインターフェイスであり、パネル制御部8及び印刷制御部10とデータの送受信を行う。パネル制御部8は、操作パネル7に表示する情報を制御し、また利用者の操作パネル7への操作を監視するプログラムである。操作パネル7の操作に応じて、例えば後述する“起動可能なアプリケーションの一覧の取得要求”等の要求を行い、ネットワーク通信部11からホストコンピュータ1に送信する。
【0024】
操作パネル7は、不図示の液晶ディスプレイ等の表示装置とボタンやタッチパネル等の入力装置で構成される。表示装置は、パネル制御部8から指示された内容を表示する。入力装置は、利用者によるボタン及びタッチパネルの操作状態をパネル制御部8に通知する。
【0025】
印刷制御部10は、描画処理を行うプログラムである。ホストコンピュータ1からの印刷データをネットワーク通信部11から受け取り、用紙へ印刷するための画像を描画する。プリンタエンジン9は、各種機構部及び制御プログラムであり、印刷制御部10が描画した画像を受け、用紙へ印刷する。
【0026】
次に、図2に起動可能なアプリケーションの例を示す。同図に示すアプリケーションは、プリンタ装置2から起動できる表示文字列と、起動コマンド、及び起動パラメータを列挙したものである。プリンタ装置7からの要求により、後述するようにホストコンピュータ1からプリンタ装置2に送信される。
【0027】
また、同図に示す“表示文字列”は、アプリケーションの機能等を表し、利用者がアプリケーションプログラム3を選択する為、プリンタ装置2が操作パネル7に表示するものである。
【0028】
“起動コマンド”は、ホストコンピュータ1で起動可能なアプリケーションの実行プログラムのファイル名である。また、“起動パラメータ”は、ホストコンピュータ1がアプリケーションプログラム3を起動する時、アプリケーションプログラム3へ引き渡すパラメータである。
【0029】
この起動パラメータは、アプリケーションプログラム3の種類ごとに異なる意味を持つ。例えば、アプリケーションがワードプロセッサであれば、印刷する文書ファイル名前等を指定する。また、文書ファイルを印刷する為に画像データをプリンタドライバ4に出力するよう指示するパラメータも存在する。
【0030】
利用者が操作パネル7を操作し、アプリケーションプログラムを選択すると、対応する起動コマンドと起動パラメータは、後述する“プリンタモデル”と共にホストコンピュータ1へ送信される。ホストコンピュータ1では、受信した起動コマンドに基づいてアプリケーションプログラム3を起動する。
【0031】
例えば、図2に示す表示文字列“カイシャ アンナイ”の場合、起動コマンドは“WordProcessor.exe”であり、起動パラメータは“Annai.doc”である。表示文字列が“テンキヨホウ”の場合は、起動コマンドは“Application.exe”であり、起動パラメータは空白である。この場合、起動パラメータを指定しなくてもアプリケーション側から供給されるファイルが印刷される。
【0032】
次に、図3にアプリケーションの起動要求例を示す。同図は、ホストコンピュータ1がアプリケーションを起動する為に必要な起動要求の付加データである。起動コマンドと起動パラメータは、前述の図2で示したものと同じである。利用者が図2で示した一覧から選択した起動要求が送信される。
【0033】
プリンタモデルは、プリンタドライバに対応するプリンタの種類を表す識別データである。この識別データは、プリンタのメーカや機種の違いごとに固有の値が割り振られ、設定される。プリンタモデルは、アプリケーションによらず、プリンタ装置によって決まる値である。
【0034】
尚、図3に示す例は、図2の文字列“ホウコクショ”が選択されたときのものである。起動コマンドが“Viewer.exe”で、起動パラメータが“/p Report.dat”である。プリンタモデルは、Model−2である。
【0035】
次に、図4にホストコンピュータ1に備えられているプリンタモデルとプリンタドライバの対応例を示す。ホストコンピュータ1は、アプリケーションの起動要求を受信すると、プリンタドライバ4を選択して使用する。例えば、プリンタモデルModel−1は、同図に示すようにプリンタドライバDriver−001に対応する。
【0036】
以上の構成において、以下に実施形態1の処理動作を説明する。
図5は本例の処理動作を説明するフローチャートである。尚、同図のフローチャートの説明では、ホストコンピュータ1とプリンタ装置2の処理の流れを対比して示す。
【0037】
先ず、プリンタ装置2のパネル制御部8は、操作パネル7に対する操作に基づいて、ホストコンピュータ1のアプリケーション3を起動するモードが選択されたか判断する(ステップ(以下、Sで示す)1)。ここで、当該モードが選択されたと判断すると(S1がYES)、起動可能なアプリケーション一覧の取得要求をホストコンピュータ1に行う(S2)。
【0038】
次に、ホストコンピュータ1のプリンタ監視部5は、起動可能なアプリケーション一覧の取得要求が送信されてきたか判断する(S3)。ここで、要求がない場合は処理(S5)に進む。一方、取得要求を受信した場合は、起動可能なアプリケーション一覧をプリンタ装置2へ送信する(S3がYES、S4)。
【0039】
次に、プリンタ装置2のパネル制御部8は、ホストコンピュータ1から送信されてきた起動可能なアプリケーション一覧を取得する(S6)。そして、取得したアプリケーション一覧を操作パネル7に表示し(S7)、利用者によってアプリケーションが選択されたかを判断する(S8)。この処理は前述の図2に示すアプリケーション一覧が操作パネル7に表示され、利用者が使用を希望するアプリケーションの1つを選択するか否かを判断する処理である。
【0040】
ここで、アプリケーションが選択されると、選択されたアプリケーションの起動要求を発行してホストコンピュータ1に送信する(S9)。この時、ホストコンピュータ1に送信される起動要求は、図3で説明した起動コマンド、起動パラメータ、及びプリンタモデルの情報である。
【0041】
ホストコンピュータ1のプリンタ監視部5は、アプリケーションの起動要求が送信されてきたか判断し(S5)、起動要求を受信すると(S5がYES)、送信された起動コマンドを用いて、指定されたアプリケーションを起動する(S10)。また、プリンタモデルの情報からプリンタ装置に対応するプリンタドライバを選択する。
【0042】
次に、アプリケーションプログラム3では、指定された起動パラメータにより、先ず画像情報データを生成し、プリンタドライバ4に出力する。プリンタドライバ4は、プリンタ用の印刷データに変換する(S11)。そして、印刷データをアプリケーション起動要求元のプリンタ装置へ送信する(S12)。
【0043】
プリンタ装置2の印刷制御部10は、印刷データを受信したか判断し(S13)、印刷データを受信すると(S13がYES)、印刷制御部10で印刷データの受信完了を確認し、その後印刷データに従ってイメージデータの生成を行い、印刷データを印刷する(S14)。
【0044】
以上のように処理することによって、利用者はプリンタ装置2のオペレーションパネルを操作して、ホストコンピュータ1のアプリケーションを選択でき、当該アプリケーションを利用して送信された印刷データの印刷処理を行うことができる。
(実施形態2)
次に本発明の実施形態2を説明する。
【0045】
システム構成は、上記実施形態1と同じである。本実施形態2は上記実施形態1に以下の変更を加えるものである。すなわち、起動可能なアプリケーション一覧にグループIDを付加する。また、アプリケーションの起動要求に暗証番号を必要とするシステムにする。
【0046】
図6は本例で使用する起動可能なアプリケーション一覧である。尚、同図において、表示文字列、起動コマンド、起動パラメータについては、前述の実施形態1と同じである。一方、新たに付加されたグループIDは、アプリケーションプログラムを分類するものであり、アプリケーション1つずつにグループIDが付けられている。尚、グループIDの名称は、例えば利用者の組織別の名称、個人名又は機能名等であり、任意である。また、グループIDが付いていないものは、どのグループにも属さないもの、例えば共通のアプリケーションである。
【0047】
グループIDは、起動可能なアプリケーション一覧と共にプリンタ装置2に送信され、操作パネル7に表示される。例えば、多数のアプリケーションがある場合、グループIDで先ず検索を行う。これにより、アプリケーションの選択が容易になる。
【0048】
また、暗証番号は、アプリケーションの起動要求の付加データである。利用者が、アプリケーションを起動する際、セキュリティを確保する構成である。例えば、起動するアプリケーションを選択し、暗証番号を入力することにより、アプリケーションの起動が可能となる。尚、同図では4ケタの数字の暗証番号が登録され、暗証番号はアプリケーションに対応して設けられ、暗証番号が空白になっているものは、暗証番号を必要とせずに起動できるものである。尚、図7は図6の構成から暗証番号のエリアを除いたアプリケーション一覧を示す。
【0049】
一方、図8はグループIDの抽出を行った例を示し、この情報をもとにどれかのグループIDの検索を行う。例えば、図9はグループID“Yamazaki”を指定して検索した結果である。尚、本例ではグループIDが付加されないアプリケーションも表示する。
【0050】
図10は、アプリケーションの起動要求の例を示す。本例では、前述の実施形態1の場合に比べ、暗証番号が付加される。例えば、同図の例では起動コマンドが“Viewer.exe”、起動パラメータが“/p Report.dat”、プリンタモデルが“Model−2”、暗証番号“9542”である。
【0051】
以下、本例の処理動作を図11に示すフローチャートを使用して説明する。尚、本例の場合、前述の実施形態1の図5と比較し、処理(S6−1、S6−2)、処理(S8−1)、処理(S5−1)が追加されている。以下、上記部分を中心に説明し、実施形態1と同じ処理については説明を省略する。
【0052】
前述と同様にして、ホストコンピュータ1からの起動可能なアプリケーションの一覧をホストコンピュータ1から取得すると(S6)、起動可能なアプリケーション一覧からグループID欄に表れるグループIDを抽出し、プリンタ装置2の操作パネル7に表示する(S6−1)。この時、前述の図8に示すグループIDが表示される。
【0053】
次に、操作パネル7が操作され、グループが選択されたか判断する(S6−2)。ここで、グループが選択されると、選択されたグループのアプリケーションを表示文字列で操作パネル7に表示する。例えば、前述のグループID“Yamazaki”が指定されると、図9に示すアプリケーション一覧が表示される(S7)。
【0054】
次に、操作パネル7でアプリケーションが選択されたか判断する(S8)。そして、アプリケーションが選択されると、操作パネル7に暗証番号の入力要求を行い、暗証番号が入力されたかを判断する(S8−1)。
【0055】
次に、暗証番号が入力されると、例えば前述の図10に示すような選択されたアプリケーションの起動要求をホストコンピュータ1に行う(S9)。
ホストコンピュータ1のプリンタ監視部5では、アプリケーションの起動要求を受けると(S5)、暗証番号が一致するか判断する(S5−1)。そして、一致すると、指定したアプリケーションを起動する(S10)。以降の処理は、実施形態1と同じであり、同じ印刷が行われる。
【0056】
以上のように、本例によればグループIDを使用してアプリケーションの選択を容易とし、更にアプリケーションプログラムの起動要求に暗証番号を使用し、セキュリティの優れたシステムとすることができる。
(実施形態3)
次に本発明の実施形態3を説明する。
【0057】
本例はアプリケーションプログラム3が起動後、実行に必要な入力データを取得する為、プリンタ装置2に入力要求を送信する。そして、入力要求が表示され、利用者がプリンタ装置2の操作パネル7からデータ又は値を入力して、ホストコンピュータ1に送信する。このデータ又は値により、ホストコンピュータ1は印刷する内容を決定し、印刷処理を行う。データ又は値は、例えば印刷ファイルの入力部分のデータ、印刷部分の頁、印刷手法など任意である。
【0058】
図12に、本例の処理動作を説明するフローチャートを示す。本例と前述の実施形態1の図5と異なる処理は、プリンタ装置2のパネル制御部8の判断(S18)〜処理(S21)までと、ホストコンピュータ1のアプリケーションの判断(S15)〜処理(S17)までが加わったことである。以下、上記箇所を中心に説明し、実施形態1と同じ処理の説明は省略する。
【0059】
前述と同様、プリンタ装置2のパネル制御部8はアプリケーションの起動要求を行い、ホストコンピュータ1のプリンタ監視部5で起動要求を受信すると(S5)、アプリケーションを起動する。アプリケーションプログラム3は、利用者からのプログラム動作の決定のための入力データが必要かを判断する(S15)。ここで、必要でない場合は、処理(S11)に進むが、入力が必要である場合、入力データ要求とプリンタ装置2の操作パネル7に表示する文字列をプリンタ装置2に送信する(S16)。
【0060】
プリンタ装置2のパネル制御部8では、アプリケーションの入力データの要求と表示する文字列を受信したか判断する(S18)。ここで、受信すると、受信した表示文字列を操作パネル7に表示する(S18がYES、S19)。
【0061】
パネル制御部8は、利用者が表示された表示文字列を参考にして操作パネル7を操作してデータを入力したか判断する(S20)。そして、入力を確認すると、入力されたデータをホストコンピュータ1のアプリケーションへ送信する(S21)。この時送信されるデータは、例えば印刷部分の頁や、印刷手法などのデータである。
【0062】
アプリケーションプログラム3は、プリンタ装置2からの入力データを受信し(S17)、更なる入力が必要か判断し、必要でない場合には、起動パラメータと入力データに従って印刷データを生成する(S11)。そして、印刷データをプリンタ装置2に送信し(S12)、以後プリンタ装置2の印刷制御部10によって印刷処理が行われる。
【0063】
以上のように、本例によればアプリケーションを実行する際、利用者に印刷に必要な情報の入力を確認し、必要である場合には利用者の要求を反映させた印刷処理を行うことができる。
【0064】
(実施形態4)
次に本発明の実施形態4を説明する。
本例は、起動可能なアプリケーション一覧の情報をサーバコンピュータに集めて登録しておき、プリンタ装置2はアプリケーション一覧の情報をサーバコンピュータに要求する構成である。以下、具体的に説明する。
【0065】
図13に本例のシステム構成を示す。同図の構成は、前述の実施形態1のシステム構成にサーバコンピュータ15がネットワークに追加された構成である。また、不図示の任意のホストコンピュータもネットワークに複数接続されている。
【0066】
サーバコンピュータ15は、ネットワーク通信部16とプリンタ監視部17を備える。ネットワーク通信部16は、サーバコンピュータ15がネットワークを介して通信を行う際のインターフェイスである。プリンタ監視部17は、ホストコンピュータ1から送信された起動可能なアプリケーション一覧を記憶する。そして、プリンタ装置2からの取得要求に応じて、記憶している起動可能なアプリケーション一覧を送信する。プリンタ監視部17は、これらの動作を実行するプログラムを備える構成である。また、本例のプリンタ装置2はスキャナコントローラ13、及びFAXコントローラ14を含む構成であり、複合機でもある。但し、複合機の構成について後述する。
【0067】
図14に、サーバコンピュータ15のプリンタ監視部17が記憶する起動可能なアプリケーション一覧を示す。実施形態1で説明したアプリケーション一覧(図2参照)に比べて新たにホストコンピュータ1のネットワークアドレスを格納している。これは、当該アプリケーションを備えているホストコンピュータ1のネットワークアドレスである。
【0068】
次に、図15に本例の処理動作を説明するフローチャートを示す。サーバコンピュータ15と任意のホストコンピュータ1とプリンタ装置2の処理動作の流れを対比して示す。
先ず、任意の各ホストコンピュータ(例えば、ホストコンピュータ1)のプリンタ監視部5は、サーバコンピュータ15に対し、当該ホストコンピュータ1が記憶している起動可能なアプリケーション一覧を送信する(ステップ(以下、STで示す)1)。この一覧は、例えば実施形態1の図2と同じであり、表示文字列、起動コマンド、起動パラメータで構成される。
【0069】
次に、サーバコンピュータ15のプリンタ監視部17は、複数のホストコンピュータから送信される起動可能なアプリケーション一覧を受信したか判断する(ST2)。ここで、受信しない場合、判断(ST4)に進む。一方、受信した場合(ST2がYES)、受信した起動可能なアプリケーション一覧を送信してきたホストコンピュータ1のネットワークアドレスと共に記憶し、前述の図14に示すように起動可能なアプリケーション一覧のリストに加える(ST3)。
【0070】
一方、プリンタ装置2のパネル制御部8は、操作パネル7でホストコンピュータ1のアプリケーションを起動するモードを選択すると(ST5)、起動可能なアプリケーション一覧の取得要求をサーバコンピュータ15に送信する(ST6)。
【0071】
サーバコンピュータ15のプリンタ監視部17は、起動可能なアプリケーション一覧の取得要求を受信したか判断する(ST4)。そして、取得要求を受信すると(ST4がYES)、サーバコンピュータ15が記憶している、例えば図14に示す起動可能なアプリケーション一覧をプリンタ装置2に返信する(ST7)。
【0072】
次に、プリンタ装置2のパネル制御部8は、起動可能なアプリケーション一覧をサーバコンピュータ15から受信し(ST8)、受信したアプリケーション一覧を操作パネル7に表示する(ST9)。尚、この時アプリケーションの表示文字列と共にホストコンピュータ1を示す表示を行ってもよい。
【0073】
次に、利用者により、操作パネル7でアプリケーションが選択されると(ST10)、当該アプリケーションを備えたホストコンピュータ1を受信した起動可能なアプリケーション一覧より特定し、そのネットワークアドレスのホストコンピュータ1に対してアプリケーションの起動を要求する(ST11)。この起動要求は、前述の実施形態1の図3と同じである。
【0074】
ホストコンピュータ1のプリンタ監視部5は、アプリケーションの起動要求を受信したか判断し(ST12)、起動要求されたアプリケーションを起動する(ST13)。以後は前述の実施形態の説明と同様であり、ホストコンピュータ1のアプリケーションで印刷データを生成し、プリンタ装置2の印刷制御部10に送信して印刷する(ST14〜ST17)。
【0075】
以上のように、本例によればサーバコンピュータを使用してシステムを構築するものであり、利用者はプリンタ装置2のオペレーションパネルを操作して、サーバコンピュータに登録されたアプリケーションを選択でき、当該アプリケーションを利用して送信された印刷データの印刷処理を行うことができる。
【0076】
尚、上記実施形態1〜4の説明において、図1に示す構成のプリンタ装置2を使用したが、プリンタ装置2として、例えばファクシミリ機能や、スキャナ機能、コピー機能を備えた複合機であってもよい。図16は、この場合の複合機19の構成を示す図である。尚、図2に示す複合機19は使用する用紙に非接触ICタグ(以下、RFIDタグ(Radio Frequency IDタグ)という)を貼付或いは漉き込んで取り付けられた用紙を使用する例であり、RFIDタグに関する構成も含まれる。
【0077】
同図において、複合機19は、複写制御部19a、文書印刷データ受信部19b、画像データ描画部19c、描画データ転送部19d、プリンタエンジン19e、IDリーダ19f、排紙制御部19g、文書印刷データファイル19h、スキャナ19i、IDリーダ19j、スキャン制御部19k、オペレーションパネル19m、文書印刷データ格納バッファ19n、画像メモリ19p、スキャン画像バッファ19q、ID対応管理テーブル19r、文書印刷データファイル名バッファ19sで構成されている。
【0078】
文書印刷データ受信部19bは、前述のホストコンピュータ1からネットワークを介して供給される印刷データを受信し、文書印刷データ格納バッファ14に1頁分又は1文書分の文書印刷データを格納し、印刷データの保持完了を画像データ描画部19cに通知する。
【0079】
画像データ描画部19cは、文書印刷データの展開完了通知を受けると、文書印刷データ格納バッファ19nに記憶した印刷データを順次解析し、1頁分の描画のためのメモリである画像メモリ19pに解析データを描画する。画像メモリ19pには順次画像データが展開され、例えば1頁分の画像データの展開が完了すると、画像データ描画部19cは、複写制御部19aに対して画像メモリ描画完了通知を行う。
【0080】
画像メモリ19pに画像データが展開されると、描画データ転送部19dは画像データを画像メモリ19pから読み出し、プリンタエンジン19eに転送する。プリンタエンジン19eは、例えば感光体、帯電器、現像器、転写器等で構成され、描画データ転送部19dから供給される画像データを用紙に印刷する。尚、IDリーダ19fは、プリンタエンジン19eに備え付けられ、前述のように用紙に貼付或いは漉き込んで取り付けられたRFIDタグと通信を行い、RFIDタグ内のデータを読み出し、或いは印刷した画像に関連する情報を書き込む。
【0081】
排紙制御部19gは、RFIDタグが内蔵された用紙の排紙が行われる際、IDリーダ19fで読み取った、例えば個々のRFID素子を識別するための識別情報、即ちID番号とID番号取得を複写制御部19aに通知する。また、文書印刷データファイル19hには、複写制御部19aが文書印刷データ格納バッファ19nから読み出した文書印刷データのファイルが格納される。
【0082】
スキャナ19iは複写機能を確保する構成であり、用紙に付加されたRFIDタグとスキャン時に通信を行うIDリーダ19jを備える。スキャナ制御部19kは、複写制御部19aの制御に従ってスキャナ19i、及びIDリーダ19jの制御を行い、スキャナ19iで読み取った原稿画像をスキャン画像バッファ19qに格納する。
【0083】
ID対応管理テーブル19rは、IDリーダ19fで読み取ったICタグのID番号とその用紙に記録されると共に、文書印刷データファイル19hに記憶されている文書印刷データファイルの文書印刷データファイル名とを対応付けて記憶する。
【0084】
文書印刷データファイル名バッファ19sは、複写制御部19aが文書印刷データ格納バッファ19nからの文書印刷データファイルを作成したときにそのファイル名を保持するバッファである。ID番号読み取り後に、ID番号と文書印刷データファイル名を対応させて、ID対応管理テーブル19rに書き込まれる。オペレーションパネル19mは、例えば利用者が操作を行うものであり、例えばスキャナ19iを使用する際操作する。
【0085】
したがって、上記構成の複合機19を使用して本例の処理を行ってもよい。この場合、複写制御部19aが本発明の各種処理を実行する。このようなシステムとすることにより、スキャナ機能やファクシミリ機能等を有する複合機を適用し、より汎用性のある印刷システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】実施形態1のシステム構成図である。
【図2】実施形態1で使用する起動可能なアプリケーション一覧の例を示す図である。
【図3】実施形態1で使用するアプリケーションの起動要求の例を示す図である。
【図4】実施形態1で使用するプリンタモデルとプリンタドライバの対応例を示す図である。
【図5】実施形態1の処理動作を説明するフローチャートである。
【図6】ホストコンピュータの登録データを示す図である。
【図7】実施形態2で使用する起動可能なアプリケーション一覧を示す図である。
【図8】グループIDの種類の抽出を行った例を示す図である。
【図9】グループIDで選択した起動可能なアプリケーションの例を示す図である。
【図10】実施形態2のアプリケーションの起動要求の例を示す図である。
【図11】実施形態2の処理動作を説明するフローチャートである。
【図12】実施形態3の処理動作を説明するフローチャートである。
【図13】実施形態3のシステム構成を示すシステム構成図である。
【図14】実施形態4のサーバコンピュータのプリンタ監視部が記憶する起動可能なアプリケーション一覧を示す図である。
【図15】実施形態4の処理動作を説明するフローチャートである。
【図16】プリンタ装置として複合機を使用する例について説明する図である。
【図17】従来のネットワークで接続された印刷システムを示す図である。
【符号の説明】
【0087】
1・・・ホストコンピュータ
2・・・プリンタ装置、
3・・・アプリケーションプログラム
4・・・プリンタドライバ
5・・・プリンタ監視部
6・・・ネットワーク通信部、
7・・・操作パネル
8・・・パネル制御部
9・・・プリンタエンジン、
10・・・印刷制御部
11・・・ネットワーク通信部
13・・・スキャナーコントローラ
12ネットワーク通信部
13・・・スキャナーコントローラ
14・・・FAXコントローラ
15・・・サーバコンピュータ
16・・・ネットワーク通信部
17・・・プリンタ監視部
19・・・複合機
19a・・・複写制御部
19b・・・文書印刷データ受信部
19c・・・画像データ描画部
19d・・・描画データ転送部
19e・・・プリンタエンジン
19j、19f・・・IDリーダ
19g・・・排紙制御部
19h・・・文書印刷データファイル
19i・・・スキャナ
19k・・・スキャナ制御部
19m・・・オペレーションパネル
19n・・・文書印刷データ格納バッファ
19p・・・画像メモリ
19q・・・スキャン画像バッファ
19r・・・ID対応管理テーブル
19s・・・文書印刷データファイル名バッファ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションプログラムが稼働可能に構成されたホスト機器と、該ホスト機器からの印刷情報を印刷する印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、
稼働可能なアプリケーション種別情報を前記ホスト機器から受信する受信手段と、
前記アプリケーション種別情報を表示する表示手段と、
起動すべきアプリケーションを選択入力する入力手段と、
選択されたアプリケーションの指定情報、及び印刷に必要なパラメータ情報を前記ホスト機器へ送信する送信手段とを備え、
前記ホスト機器は、
前記入力手段により選択されたアプリケーションを起動し、印刷装置から送信されたパラメータ情報に従って生成した印刷情報を前記印刷装置に送出する制御手段を備える、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記印刷装置は、前記アプリケーション種別情報の取得要求を行い、前記ホスト機器は前記取得要求に従って、前記アプリケーション種別情報を返信することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記送信手段は、前記パラメータ情報に加えて印刷装置の機種情報をホスト機器に送信することを特徴とする請求項1、又は2記載の印刷システム。
【請求項4】
前記ホスト機器は、受信した前記パラメータ情報及び印刷装置の機種情報に従って画像情報を生成し、前記印刷装置に送信することを特徴とする請求項3記載の印刷システム。
【請求項5】
前記アプリケーション種別情報にはグループIDが含まれ、該グループIDの選択処理を行い、選択したグループIDに含まれるアプリケーションの種別選択を行うことを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の印刷システム。
【請求項6】
前記アプリケーション種別情報には、アプリケーションに対応して暗証番号が含まれ、該暗証番号を指定してアプリケーションの選択を行うことを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の印刷システム。
【請求項7】
前記ホスト機器は前記アプリケーション起動時、前記印刷装置に入力要求を行い、該印刷装置からの返信に基づいて印刷内容を設定することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載の印刷システム。
【請求項8】
複数のホスト機器から、ネットワークアドレスが含まれるアプリケーション種別情報を受信し、集約して記憶すると共に、前記印刷装置から取得要求がある場合、前記アプリケーション種別情報を送信するサーバが前記ネットワークに接続され、
前記印刷装置からのアプリケーションの起動要求は、前記アプリケーション種別情報から取得した対応するホスト機器のネットワークアドレスに送信することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項9】
前記印刷装置は、印刷以外の機能も含む複合機であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、及び8記載の印刷システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2006−18592(P2006−18592A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−195846(P2004−195846)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(000104124)カシオ電子工業株式会社 (601)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】