説明

印刷システム

【課題】本発明は印刷装置の消費電力の削減を図る印刷システムに関し、特にコントローラに電源を供給することなく、更なる省電力を可能にする印刷システムを提供するものである。
【解決手段】節電スケジュール機能によって、第1の節電状態と第2の節電状態との切り換えが可能な印刷装置と、該印刷装置にネットワークを介して接続されたホスト機器とを有する印刷システムであって、上記印刷装置は、該装置を上記第2の節電状態に設定する電源制御手段と、上記第2の節電状態に設定する際、上記ホスト機器に上記装置の起動再開時刻の情報を含む上記第2の節電状態の設定通知を行なう送信手段と、上記ホスト機器から起動再開通知を受信し、上記第2の節電状態から装置を駆動状態に設定する制御手段とを有し、上記ホスト機器は、上記印刷装置から送信された上記起動再開時刻の情報を使用し、上記起動再開時刻に達すると上記起動再開通知を上記印刷装置に出力する起動再開出力制御手段を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置の消費電力の削減を図る印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、地球環境の保持が世界的に叫ばれ、地球温暖化防止会議を中心としてCO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスの排出規制が実現化に向かっている。このような状況において、印刷装置においてもCO2削減に対応する取り組みが行われている。特に、印刷装置の非稼働時における消費電力の削減が重要であり、従来所定時間印刷装置を使用しない場合、スリープモードに移行し、消費電力の軽減を図っている。
【0003】
上記状況において、特許文献1に係る発明は、コンピュータ装置のシステム本体に主電源が投入されていない状態で、所定のアクセスポイントから送信されるブロードキャストフレーム、又はマルチキャストフレームに含まれるマジックパケットを認識し、システム本体に対して主電源を投入する技術を開示する。
【0004】
また、特許文献2に係る発明は、不特定多数のデバイスにマジックパケットによって電源投入を行う際、ネットワーク上のデバイスが全て起動してしまうことを防止する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−018377号公報
【特許文献2】特開2007−088707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1及び2は共に、コンピュータネットワークに接続されたデバイスへの遠隔電源投入機能を使用するものである。このため、デバイスである、例えば印刷装置側では、CPUを含むコントローラの稼動が条件である。したがって、CPUを含むコントローラが稼動していない場合には、上記機能を使用することはできない。
このため、従来の印刷装置では、CPUを含むコントローラの電源まで供給しない省電力制御を行うことはできなかった。
【0007】
そこで、本件発明はコントローラに電源を供給することなく、更なる省電力を可能にする印刷システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は第1の発明によれば、節電スケジュール機能によって、第1の節電状態と第2の節電状態との切り換えが可能な印刷装置と、該印刷装置にネットワークを介して接続されたホスト機器とを有する印刷システムにおいて、前記印刷装置は、該装置を前記第2の節電状態に設定する電源制御手段と、前記第2の節電状態に設定する際、前記ホスト機器に前記装置の起動再開時刻の情報を含む前記第2の節電状態の設定通知を行なう送信手段と、前記ホスト機器から起動再開通知を受信し、前記第2の節電状態から装置を駆動状態に設定する制御手段とを有し、前記ホスト機器は、前記印刷装置から送信された前記起動再開時刻の情報を使用し、前記起動再開時刻に達すると前記起動再開通知を前記印刷装置に出力する起動再開出力制御手段を有する印刷装置を提供することによって達成できる。
【0009】
また、上記課題は第2の発明によれば、前記第2の節電状態は前記ホスト機器から送信される印刷データの受信及び解析制御を行う制御部への電源供給も停止する節電状態である印刷システムを提供することによって達成できる。
【0010】
また、上記課題は第3の発明によれば、前記起動再開出力制御は、ステータスモニタの機能を使用して行う印刷システムを提供することによって達成できる。
【0011】
また、上記課題は第4の発明によれば、ネットワークを介してホスト機器に接続され、節電スケジュール機能によって第1の節電状態と第2の節電状態との切り換えが可能な印刷装置において、該装置を前記第2の節電状態に設定する電源制御手段と、前記第2の節電状態に設定する際、前記ホスト機器に前記装置の起動再開時刻の情報を含む前記第2の節電状態の設定通知を行なう送信手段と、前記ホスト機器から起動再開通知を受信し、前記第2の節電状態から装置を駆動状態に設定する制御手段とを有する印刷装置を提供することによって達成できる。
【0012】
また、上記課題は第5の発明によれば、節電スケジュール機能によって、第1の節電状態と第2の節電状態との切り換えが可能な印刷装置と、該印刷装置にネットワークを介して接続されたホスト機器とを有する印刷システムにおける節電方法であって、前記印刷装置は、該装置を前記第2の節電状態に設定する電源制御処理と、前記第2の節電状態に設定する際、前記ホスト機器に前記装置の起動再開時刻の情報を含む前記第2の節電状態の設定通知を行なう送信処理と、前記ホスト機器から起動再開通知を受信し、前記第2の節電状態から装置を駆動状態に設定する制御処理とを行い、前記ホスト機器は、前記印刷装置から送信された前記起動再開時刻の情報を使用し、前記起動再開時刻に達すると前記起動再開通知を前記印刷装置に出力する起動再開出力制御処理を行う節電方法を提供することによって達成できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、従来行われている節電制御に比べ、制御部への電源供給も停止する節電制御を行うので、更に印刷装置の電力消費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態に使用する印刷装置のソフトウェア構成を示す図である。
【図2】本実施形態の印刷システムを説明するシステム構成である。
【図3】パーソナルコンピュータ(PC)に表示されるWebブラウザ画面の例を示す図である。
【図4】不揮発性メモリに構築される節電設定情報のテーブル例を示す図である。
【図5】本実施形態の処理を説明する図であり、特に節電スケジュールの処理を説明するフローチャートである。
【図6】トラップパケットのデータフォーマットを説明する図である。
【図7】本実施形態の処理を説明する図であり、特にステータスモニタの処理を説明するフローチャートである。
【図8】パーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイに表示されるステータスモニタ処理の画面例を示す図である。
【図9】起動時刻テーブルの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図2は本実施形態の印刷システムを説明するシステム構成である。本実施形態の印刷システムは、印刷装置1とホスト機器であるパーソナルコンピュータ(PC)がネットワークで接続された構成である。尚、ホスト機器であるパーソナルコンピュータ(PC)はネットワークに複数接続されており、代表して1台のパーソナルコンピュータ(PC1)について内部構成を示す。
【0016】
先ず、印刷装置1は、CPU2、ROM3、RAM4、不揮発性メモリ5、RTC(リアルタイムクロック)6、電源制御回路7、バッテリー8、NIC(Network Interface Card)回路9、ホスト(Host)I/F回路10、ビデオ(Video)I/F回路11、エンジン(Engine)I/F回路12で構成されている。
【0017】
CPU2はROM3に記憶されたプログラムに従って印刷装置1の各種制御を行う。また、RAM4はCPU2が行う処理のワークエリアとして使用される。また、後述する受信バッファやフレームメモリとしても機能する。
また、EEPROM等で構成される不揮発性メモリ5には、後述する節電設定情報のテーブルが構築される。尚、RTC6は、後述するトラップパケットを生成する際のTrap発生時間の設定等に使用される。
【0018】
ホストI/F回路10は、不図示のプリンタサーバやパーソナルコンピュータ(PC)と通信を行う際のインタフェースであり、例えばパラレルインターフェイスであるセントロニクスや、USB(universal serial bus)仕様で接続される。
【0019】
また、ビデオI/F回路11には不図示の印字ヘッドが接続され、描画データの出力制御を行うインタフェースであり、エンジンI/F回路12は不図示のプリンタエンジンの各部の制御を行うインタフェースである。
【0020】
また、NIC回路9は、LAN(local area network)に接続されたホスト機器であるパーソナルコンピュータ(PC)とのデータの授受を行うインタフェースである。このNIC回路9を介してパーソナルコンピュータ(PC)から印刷装置1に印刷データが送信され、後述するトラップパケットが印刷装置1からパーソナルコンピュータ(PC)に送信され、WoLマジックパケットがパーソナルコンピュータ(PC)から印刷装置1に送信される。
【0021】
ホスト機器であるパーソナルコンピュータ(PC)は、アプリケーション14、プリンタドライバ15、及び記憶部16で構成され、不図示のキーボードやディスプレイを備える。尚、他のパーソナルコンピュータ(PC)の構成も、同様の構成である。
図1は上記印刷装置1のソフトウェア構成を示す図であり、上記CPU2、ROM3、RAM4による処理を説明する図である。尚、同図に示す円内には、CPU2が実行する処理動作が記載されている。
【0022】
パーソナルコンピュータ(PC)から送信された印刷データは、NIC回路9を介して受信処理17され、RAM4内の受信バッファ4aに格納される。その後、印刷要求に従って受信バッファ4aに格納された印刷データが読み出され、コマンド解析等の印刷制御処理18が施され、RAM4内のフレームメモリに描画される。そして、フレームメモリに描画されたビデオデータは、前述のビデオI/F回路11を介して不図示の印字ヘッドに送信され、用紙に印刷出力される。
【0023】
また、NIC回路9を介して節電設定情報も入力し、節電設定処理19によってディープスリープ時刻の設定処理が行われる。また、節電設定処理19によって設定されたスリープ時刻の情報は不揮発性メモリ5に記憶される。
【0024】
スケジュール処理20は、不揮発性メモリ5に記憶したスリープ時刻に従って後述するトラップパケットをパーソナルコンピュータ(PC)に送信し、同時に電源制御回路7への電源供給を停止する。
【0025】
上記不揮発性メモリ5へのスリープ時刻の設定は以下のようにして行われる。図3はパーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイに表示されるWebブラウザ画面であり、印刷装置1の節電設定を行う際の設定画面である。印刷装置1の利用者は、この画面を参照し、節電スケジュールを設定する。例えば、同図に示す例では、ディープスリープの開始時刻を12:00に設定し、終了時刻を12:59に設定している。また、節電オフの開始時刻を13:00に設定し、終了時刻を17:29に設定している。
尚、節電スケジュールの設定を複数行うことができることは勿論であり、「挿入」、「削除」、「上へ」、「下へ」等のボタンを操作して、節電スケジュールを設定する。
【0026】
図4は不揮発性メモリ5に構築される節電設定情報のテーブル例である。このテーブル5aは、節電情報1〜nの設定エリアを有し、各節電情報の設定エリアは動作設定エリア5a−1、ディープスリープ開始時刻(時)設定エリア5a−2、ディープスリープ開始時刻(分)設定エリア5a−3、ディープスリープ終了時刻(時)設定エリア5a−4、ディープスリープ終了時刻(分)設定エリア5a−5で構成されている。尚、他の節電情報2〜nの設定エリアについても同様の構成である。
【0027】
したがって、例えば前述の図3に示す節電スケジュールの設定によれば、節電情報1のディープスリープ開始時刻(時)設定エリア5a−2には“12”が記憶され、ディープスリープ開始時刻(分)設定エリア5a−3には“00”が記憶され、ディープスリープ終了時刻(時)設定エリア5a−4には“12”が記憶され、ディープスリープ終了時刻(分)設定エリア5a−5には“59”が記憶される。
また、動作設定エリア5a−1への動作設定は、節電オフの場合“0”が設定され、節電オンの場合“1”が設定される。
【0028】
以上の構成において、以下に本例の処理動作を説明する。
本例の印刷装置1は、前述のようにパーソナルコンピュータ(PC)から送信される印刷データを受信し、印刷制御処理18を行いビデオデータに変換した後、印字ヘッドに出力して用紙への印刷出力を行う。また、前述のように、不揮発性メモリ5には節電設定情報を記憶したテーブル5aが構築され、スケジュール処理20が実行される。
【0029】
図5は上記スケジュール処理20を説明するフローチャートである。このスケジュール処理20は、印刷装置1の電源が投入されると、例えば1分周期のタイマーを起動し(ステップ(以下、Sで示す)1)、イベントを待つ(S2)。
【0030】
このスケジュール処理20は上記のように1分周期であり、1分毎に現在時分と節電設定情報を照合する(S3がYES、S4)。すなわち、RTC6が1分間を計測すると、図4に示すテーブル5aから動作設定の情報を読み出し節電設定がオンであるか照合する。具体的には、テーブル5aの動作設定エリア5a−1に設定されているフラグを参照し、例えば“1”が設定されている場合(S5がYES)、節電設定がオンであり、更にディープスリープ開始時刻の判断を行う(S6)。尚、動作設定エリア5a−1に設定されているフラグが、例えば“0”である場合(S5がNO)、節電設定がオフであり、イベント待ち状態に戻る(S5がNO、S2)。
【0031】
ここで、上記図4に示す例では、節電設定情報が設定(“1”)されており、更にディープ開始時刻の判断を行う(S6)。この判断はテーブル5aのディープスリープ開始時刻(時)設定エリア5a−2及びディープスリープ開始時刻(分)設定エリア5a−3から節電設定開始時分の情報を読み出し、現在時分との比較を行う。
【0032】
ここで、テーブル5aから読み出した節電設定開始時分の情報が、現在時分と一致していない場合、イベント待ち状態に戻る(S6がNO、S2)。一方、節電設定開始時分の情報が、現在時分と一致すると、即ちテーブル5aに設定されたディープスリープの設定時分に達すると(S6がYES)、トラップパケットの送信処理を行う(S7)。
【0033】
具体的には、ステータスモニタに対し、スリープ終了時の起動要求を行うため、トラップパケットを送信する。図6はトラップパケットのファーマットを説明する図である。トラップパケット23はPDU(プロトコルデータユニット)タイプ記述部、PDUの長さ記述部、オブジェクトID記述部、エージェントアドレス記述部、Trap番号記述部、拡張Trap番号記述部、Trap発生時間記述部、付加データ記述部で構成されている。
【0034】
上記Trap番号記述部には、本トラップパケット23の機能を示すコードが記述され、Trap発生時間記述部には、印刷装置1が本トラップパケットを作成した時分が記述される。また、付加データ記述部には、テーブル5aのディープスリープ終了時刻(時)設定エリア5a−4とディープスリープ終了時刻(分)設定エリア5a−5に記憶されたディープスリープの終了時刻の情報が記述される。
したがって、スケジュール処理20は上記処理(S7)によって、NIC回路9を介してトラップパケット23を対応するパーソナルコンピュータ(PC)に送信する。その後、上記CPU2等のコントロール部の電源供給を停止すべく、電源制御回路7にスリープ設定を行う(S8)。
【0035】
一方、パーソナルコンピュータ(PC)側では、図7に示すステータスモニタ処理を行う。また、図8はパーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイに表示されるステータスモニタ処理の画面であり、本例のディープスリープ制御を含め、印刷装置1の各種管理を行うモニタである。例えば、給紙口にセットされた用紙サイズや、色毎のトナー残量の管理等を行う。尚、本例の説明では、ディープスリープの管理について特に説明する。
【0036】
先ず、1分の周期タイマを起動し(ステップ(以下、STで示す)1)、イベントを待つ(ST2)。すなわち、1分間隔でイベントを待ち、先ず指示されるイベントがトラップパケット23であるか判断する(ST3)。
【0037】
ここで、指示されるイベントがトラップパケット23である場合(ST3がYES)、トラップパケット23の付加データの起動要求時刻と送信元アドレスを起動時刻テーブルへ登録する(ST4)。すなわち、前述のトラップパケット23を受信すると、図9に示す記憶部16に構築されたテーブル16aに起動要求時刻と送信元アドレスを記憶する。
【0038】
尚、記憶部16に構築されたテーブル16aは、起動要求時刻毎に送信元アドレスと起動時刻(時、分)の情報を記憶するエリアを有し、起動要求時刻1〜nに対応する送信元アドレスと起動時刻(時、分)の情報が記憶される。
【0039】
例えば、前述の図3に示すディープスリープ終了時刻(時、分)の情報が図4のディープスリープ終了時刻(時)設定エリア5a−4、及びディープスリープ終了時刻(分)設定エリア5a−5に設定され、トラップパケット23の付加データ記述部に記述されていた場合、起動要求時刻1のエージェントアドレス、即ち送信元アドレスには印刷装置1のアドレスが記憶され、起動時刻(時)のエリアに“12”が記憶され、起動時刻(分)のエリアに“59”が記憶される。
【0040】
その後、1分周期の周期タイマがタイムアウトする毎に起動時刻テーブル16aを参照し(ST5がYES、ST6)、起動要求時刻に達したか判断する(ST7)。すなわち、現在時刻が起動時刻テーブル16aの起動要求時刻に達したか判断する。そして、起動要求時刻に達すると(ST7がYES)、印刷装置1にWoLマジックパケットを送信する(ST8)。また、起動時刻テーブル16aから該当エントリーを削除する(ST9)。すなわち、起動時刻テーブル16aから起動要求時刻1のエリアに記憶されたエージェントアドレス、及び起動時刻(時、分)のデータを削除する。
【0041】
一方、印刷装置1では、WoLマジックパケットを受信すると、NIC回路9は電源制御回路7にウエイクアップ信号を出力し、電源制御回路7を駆動する。すなわち、NIC回路9は、NIC回路9に接続されたバッテリ8から電源制御回路7に対して電源供給を行い、電源制御回路7に電源を供給する。
【0042】
この処理によって、電源制御回路7は駆動を開始し、CPU2やROM3、RAM4等に電源供給が行われる。したがって、以後CPU2の制御によってシステムプログラムが駆動し、印刷装置1の駆動が可能になる。
【0043】
したがって、本実施形態によれば、印刷装置1を予め設定した時間だけディープスリープ状態に設定でき、この時間CPU等の制御部にも電源供給を行わないので、電力消費をより削減することができる。
尚、上記バッテリ8に代えて、AC電源を整流して使用する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1・・・印刷装置
2・・・CPU
3・・・ROM
4・・・RAM
5・・・不揮発性メモリ
5a−1・・動作設定エリア
5a−2・・ディープスリープ開始時刻(時)設定エリア
5a−3・・ディープスリープ開始時刻(分)設定エリア
5a−4・・ディープスリープ終了時刻(時)設定エリア
5a−5・・ディープスリープ終了時刻(分)設定エリア
6・・・RTC
7・・・電源制御回路
8・・・バッテリ
9・・・NIC回路
10・・ホストI/F回路
11・・ビデオI/F回路
12・・エンジンI/F回路
14・・アプリケーション
15・・プリンタドライバ
16・・記憶部
17・・受信処理
18・・印刷制御処理
19・・NIC回路
20・・スケジュール処理
23・・トラップパケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
節電スケジュール機能によって、第1の節電状態と第2の節電状態との切り換えが可能な印刷装置と、該印刷装置にネットワークを介して接続されたホスト機器とを有する印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、
該装置を前記第2の節電状態に設定する電源制御手段と、
前記第2の節電状態に設定する際、前記ホスト機器に前記装置の起動再開時刻の情報を含む前記第2の節電状態の設定通知を行なう送信手段と、
前記ホスト機器から起動再開通知を受信し、前記第2の節電状態から装置を駆動状態に設定する制御手段と、を有し、
前記ホスト機器は、前記印刷装置から送信された前記起動再開時刻の情報を使用し、前記起動再開時刻に達すると前記起動再開通知を前記印刷装置に出力する起動再開出力制御手段を、
有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記第2の節電状態は前記ホスト機器から送信される印刷データの受信及び解析制御を行う制御部への電源供給も停止する節電状態であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記起動再開出力制御は、ステータスモニタの機能を使用して行うことを特徴とする請求項1、又は2に記載の印刷システム。
【請求項4】
ネットワークを介してホスト機器に接続され、節電スケジュール機能によって第1の節電状態と第2の節電状態との切り換えが可能な印刷装置において、
該装置を前記第2の節電状態に設定する電源制御手段と、
前記第2の節電状態に設定する際、前記ホスト機器に前記装置の起動再開時刻の情報を含む前記第2の節電状態の設定通知を行なう送信手段と、
前記ホスト機器から起動再開通知を受信し、前記第2の節電状態から装置を駆動状態に設定する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
節電スケジュール機能によって、第1の節電状態と第2の節電状態との切り換えが可能な印刷装置と、該印刷装置にネットワークを介して接続されたホスト機器とを有する印刷システムにおける節電方法であって、
前記印刷装置は、
該装置を前記第2の節電状態に設定する電源制御処理と、
前記第2の節電状態に設定する際、前記ホスト機器に前記装置の起動再開時刻の情報を含む前記第2の節電状態の設定通知を行なう送信処理と、
前記ホスト機器から起動再開通知を受信し、前記第2の節電状態から装置を駆動状態に設定する制御処理と、を行い、
前記ホスト機器は、前記印刷装置から送信された前記起動再開時刻の情報を使用し、前記起動再開時刻に達すると前記起動再開通知を前記印刷装置に出力する起動再開出力制御処理を、
行うことを特徴とする節電方法。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図3】
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【図4】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−84023(P2012−84023A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231074(P2010−231074)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000104124)カシオ電子工業株式会社 (601)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】