印刷装置及びその制御方法
【課題】複数の排紙トレイを有する印刷装置において、複数の印刷要求の処理順序によらず、各印刷要求を連続した排紙トレイに排紙することができるようにする。
【解決手段】複数の排紙トレイを有し、前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知して、新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する印刷装置であって、印刷要求を受けた場合に、その印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析し、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する。そして、前記解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する。
【解決手段】複数の排紙トレイを有し、前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知して、新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する印刷装置であって、印刷要求を受けた場合に、その印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析し、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する。そして、前記解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、複数の排紙トレイを有する印刷装置は、複数の印刷要求を連続で処理する場合、印刷済み用紙を取りやすくするため、印刷要求ごとに別々の排紙トレイに印刷済み用紙を排紙する。また、１つの印刷要求で複数の排紙トレイを必要とする場合、印刷装置は、印刷済み用紙を取りやすくするため、連続した排紙トレイに印刷済み用紙を排紙するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００２−２００３０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の印刷装置は、新たな印刷要求を受けたとき、印刷済み用紙が無い排紙トレイ群のうち、最も多くの排紙トレイを有する排紙トレイ群を排紙先として、印刷済み用紙を排紙する。また、複数ある排紙トレイ群はそれぞれ排紙トレイ数が異なっている。そこで、必要とする排紙トレイ数が異なる印刷要求を連続して印刷する場合であって、必要とする排紙トレイ数が多い順に印刷要求を印刷した場合、可能な限り、各印刷要求により連続した排紙トレイに排紙される。逆に、必要とする排紙トレイ数が少ない順に印刷要求を印刷した場合、最も多くの排紙トレイを有する排紙トレイ群が、排紙トレイ数が少ない印刷要求により使用される。このため、必要とする排紙トレイ数が多い順に印刷要求を印刷した場合に比べ、より多くの排紙トレイを必要とする後続の印刷要求が、連続した排紙トレイに排紙できない。
【０００５】
本発明は前述の問題点に鑑み、複数の排紙トレイを有する印刷装置において、複数の印刷要求の処理順序によらず、各印刷要求を連続した排紙トレイに排紙できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の印刷装置は、複数の排紙トレイを有する印刷装置であって、前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知する検知手段と、新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する排紙手段と、前記新たな印刷要求を受けた場合に、前記新たな印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析する解析手段と、前記検知手段による検知の結果に基づいて、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する検索手段と、前記解析手段により解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、複数の印刷要求を受けた場合に、各印刷要求を可能な限り連続した排紙トレイに排紙することが可能となり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】実施形態に係る印刷装置を含むシステム全体の構成例を示図である。
【図２】印刷装置のコントローラ部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図３】コントローラ部による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図４】必要な排紙トレイ数を解析する手順の一例を示すフローチャートである。
【図５】排紙トレイ群を検索する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図６】排紙トレイ群を選択する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図７】印刷装置の排紙部の具体的な状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について詳細に説明する。
図１は、本実施形態に係る印刷装置１０２を含むシステム全体の構成例を示図である。
図１において、情報処理装置１０１は、印刷装置１０２に接続されており、ユーザの操作に従い、印刷要求を生成する。印刷要求は、通常、印刷装置１０２で解釈可能なページ記述言語（ＰＤＬ）と呼ばれる形式のデータで記述される。印刷装置１０２に最適なＰＤＬを生成するためには、通常、プリンタドライバと呼ばれる専用ソフトウェアを情報処理装置１０１にインストールする。そして、ユーザにより、情報処理装置１０１が操作され、プリンタドライバを利用して印刷装置１０２に印刷要求を行う。
【００１０】
印刷装置１０２は、コントローラ部１０２１、操作パネル部１０２２、印刷部１０２３、給紙部１０２４、及び排紙部１０２５を備えている。コントローラ部１０２１は、情報処理装置１０１に接続されており、印刷要求を受ける。操作パネル部１０２２は、コントローラ部１０２１から通知される情報に従い、印刷要求の経過や印刷装置１０２の状態を表示する。また、操作パネル部１０２２は、処理中の印刷要求の中断、中止、再開など、ユーザの操作を受け付け、コントローラ部１０２１に通知する。
【００１１】
印刷部１０２３は、コントローラ部１０２１の指示に従い、印刷要求の画像を用紙に印刷する。給紙部１０２４は、コントローラ部１０２１の指示に従い、印刷部１０２３に用紙を供給する。排紙部１０２５は、印刷部１０２３から印刷済み用紙を受け取り、コントローラ部１０２１の指示に従い、指定の排紙トレイに搬送する。また、排紙部１０２５は、複数の排紙トレイを有しており、それぞれの排紙トレイはコントローラ部１０２１から識別可能である。また、各排紙トレイは、印刷済み用紙の有無を検知する手段を有しており、用紙の有無の状態は、コントローラ部１０２１から認識可能である。本実施形態では、説明の都合上、各排紙トレイに識別番号０から１８を割り当てている。
【００１２】
図２は、図１におけるコントローラ部１０２１の詳細な構成例を示すブロック図である。
図２において、ＣＰＵ２０１は、印刷装置１０２の制御プログラムを実行する。ＲＡＭ２０２は、印刷要求のデータを記憶する。また、ＲＡＭ２０２は、制御プログラムが必要とする変数や配列を記憶する。ＲＯＭ２０３は、印刷装置１０２の制御プログラムを記憶している。操作パネル制御部２０４は、操作パネル部１０２２を制御する。通信部２０５は、情報処理装置１０１と通信して、印刷要求のデータを受信する。給紙制御部２０６は、給紙部１０２４を制御する。印刷制御部２０７は、印刷部１０２３を制御する。排紙制御部２０８は、排紙部１０２５を制御する。
【００１３】
図３は、図１におけるコントローラ部１０２１による処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図３は、ユーザにより情報処理装置１０１が操作されて印刷要求を行い、コントローラ部１０２１が印刷要求を受信したときの、コントローラ部１０２１の処理手順を示している。
情報処理装置１０１から印刷要求を受信すると処理を開始し、ステップＳ３０１において、コントローラ部１０２１は、印刷要求を解析し、必要とする排紙トレイ数を計算する。
【００１４】
次に、ステップＳ３０２において、コントローラ部１０２１は、印刷済み用紙が無い排紙トレイ群を検索する。そして、ステップＳ３０３において、コントローラ部１０２１は、ステップＳ３０１及びステップＳ３０２の結果から、印刷済み用紙を排紙すべき排紙トレイ群を選択する。次に、ステップＳ３０４において、コントローラ部１０２１は、印刷要求の画像を用紙に印刷し、ステップＳ３０３で選択した排紙トレイ群に、印刷済み用紙を排紙する。
【００１５】
図４は、図３のステップＳ３０１における、必要な排紙トレイ数を解析する詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップＳ４０１において、コントローラ部１０２１は、印刷要求の全データをＲＡＭ２０２に格納する。そして、ステップＳ４０２において、コントローラ部１０２１は、印刷要求の全データを解析して、印刷枚数を計算する。印刷要求のデータには、画像データ、ページ設定（部数、レイアウト、拡大縮小）、仕上げ（片面、両面、余白）などの情報が含まれる。コントローラ部１０２１は、印刷要求の各種情報を解析し、排紙トレイに排紙する印刷枚数を計算する。次に、ステップ４０３において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイの最大積載枚数を鑑みて、印刷要求で必要とする排紙トレイ数を計算する。
【００１６】
図５は、図３のステップＳ３０２における、排紙トレイ群を検索する詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップＳ５０１において、コントローラ部１０２１は、印刷済み用紙が無い排紙トレイの連続した数をカウントする変数Ｒｕｎに初期値０をセットする。そして、ステップＳ５０２において、コントローラ部１０２１は、印刷済み用紙が無い排紙トレイ群の数を記憶する変数ＧｒｏｕｐＮｕｍに初期値０をセットする。
【００１７】
次に、ステップＳ５０３において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイ群の情報（排紙トレイ識別番号、用紙が無い排紙トレイの連続数）を記憶する配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐの全要素に初期値０をセットする。そして、ステップＳ５０４において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイの排紙トレイ識別番号のインデックス変数Ｉに初期値０をセットする。
【００１８】
次に、ステップＳ５０５において、コントローラ部１０２１は、インデックス変数Ｉが排紙トレイの総数より小さいかどうか判断する。この判断の結果、インデックス変数Ｉが排紙トレイの総数より小さい場合は、ステップＳ５０６へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５１４へ進む。そして、ステップＳ５０６において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイ識別番号であるインデックス変数Ｉの排紙トレイに印刷済み用紙があるかどうかを判断する。この判断の結果、排紙トレイに用紙がある場合は、ステップＳ５１０へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５０７へ進む。そして、ステップＳ５０７において、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎに、Ｒｕｎ＋１の値をセットする。
【００１９】
次に、ステップＳ５０８において、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎが１かどうか判断する。この判断の結果、変数Ｒｕｎが１の場合は、ステップＳ５０９へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５０５へ戻る。そして、ステップＳ５０９において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＧｒｏｕｐＮｕｍ番目の要素の排紙トレイ識別番号にインデックス変数Ｉをセットし、ステップＳ５０５へ戻る。
【００２０】
一方、ステップＳ５１０においては、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎが０でないかどうか判断する。この判断の結果、変数Ｒｕｎが０でない場合は、ステップＳ５１１へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５０５へ戻る。そして、ステップＳ５１１において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＧｒｏｕｐＮｕｍ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数に変数Ｒｕｎをセットする。次に、ステップＳ５１２において、コントローラ部１０２１は、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍに、ＧｒｏｕｐＮｕｍ＋１の値をセットする。そして、ステップＳ５１３において、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎに０をセットし、ステップＳ５０５へ戻る。
【００２１】
一方、ステップＳ５１４においては、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎが０でないかどうか判断する。この判断の結果、変数Ｒｕｎが０でない場合は、ステップＳ５１５へ進み、そうでない場合、処理を終了する。そして、ステップＳ５１５において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＧｒｏｕｐＮｕｍ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数に変数Ｒｕｎをセットする。そして、ステップＳ５１６において、コントローラ部１０２１は、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍに、ＧｒｏｕｐＮｕｍ＋１の値をセットし、処理を終了する。
【００２２】
図６は、図３のステップＳ３０３における、排紙トレイ群を選択する詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップＳ６０１において、コントローラ部１０２１は、選択した排紙トレイ群の排紙トレイ識別番号を記憶する変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄに初期値０をセットする。そして、ステップＳ６０２において、コントローラ部１０２１は、用紙が無い排紙トレイの連続数の最小値を記憶する変数Ｍｉｎに初期値として排紙トレイ総数をセットする。
【００２３】
次に、ステップＳ６０３において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのインデックス変数Ｊに初期値０をセットする。そして、ステップＳ６０４において、コントローラ部１０２１は、インデックス変数Ｊが変数ＧｒｏｕｐＮｕｍより小さいかどうか判断する。この判断の結果、インデックス変数Ｊが変数ＧｒｏｕｐＮｕｍより小さい場合は、ステップＳ６０５へ進み、そうでない場合は、処理を終了する。
【００２４】
次に、ステップＳ６０５において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、ステップＳ３０１で計算した必要排紙トレイ数以上かどうかを判断する。この判断の結果、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、必要排紙トレイ数以上の場合は、ステップＳ６０６へ進み、そうでない場合は、ステップＳ６０４へ戻る。
【００２５】
次に、ステップＳ６０６において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、変数Ｍｉｎより小さいかどうか判断する。この判断の結果、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、変数Ｍｉｎより小さい場合は、ステップＳ６０７へ進み、そうでない場合は、ステップＳ６０４へ戻る。そして、ステップＳ６０７において、コントローラ部１０２１は、変数Ｍｉｎに、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数をセットする。
【００２６】
次に、ステップＳ６０８において、コントローラ部１０２１は、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄに、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の排紙トレイ識別番号をセットし、ステップＳ６０４へ戻る。なお、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍが０の場合や、ステップＳ６０５の判断が常にステップＳ６０４へ戻る場合は、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄが初期値０のままである。よって、コントローラ部１０２１は、排紙トレイ識別番号が０の排紙トレイを選択する。
【００２７】
図７は、排紙トレイに印刷済み用紙がある状態で、印刷装置１０２が２つの印刷要求を連続して処理した場合の、排紙部１０２５の具体的な状態の一例を示す図である。
図７（Ａ）には、排紙部１０２５は、排紙トレイ識別番号１から３、１０から１５の各排紙トレイに印刷済みの用紙がある状態を示している。この状態で、印刷装置１０２は、１つ目の印刷要求を受信する。そして、コントローラ部１０２１がステップＳ３０１において必要な排紙トレイ数を解析した結果、必要な排紙トレイ数が２であるとする。次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０２において排紙トレイ群を検索すると、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐは次のようになる。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．排紙トレイ識別番号は０、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．連続数は１。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．排紙トレイ識別番号は４。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．連続数は６。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．排紙トレイ識別番号は１６。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．連続数が３。また、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍは３となる。
【００２８】
次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０３において排紙トレイ群を選択すると、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄは１６となる。次に、コントローラ部１０２１は、ステップＳ３０４において印刷処理を行うと、１つ目の印刷要求では、排紙部１０２５の排紙トレイ識別番号１６、１７の排紙トレイに排紙され、排紙部１０２５は図７（Ｂ）に示す状態となる。
【００２９】
さらに、図７（Ｂ）に示す状態で、印刷装置１０２は、２つ目の印刷要求を受信する。そして、コントローラ部１０２１がステップＳ３０１において必要な排紙トレイ数を解析した結果、必要な排紙トレイ数が５であるとする。次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０２において排紙トレイ群を検索すると、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐは次のようになる。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．排紙トレイ識別番号は０。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．連続数は１。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．排紙トレイ識別番号は４、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．連続数は６、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．排紙トレイ識別番号は１８、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．連続数が１。また、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍは３となる。
【００３０】
次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０３において排紙トレイ群を選択すると、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄは４となる。次に、コントローラ部１０２１は、ステップＳ３０４において印刷処理を行うと、２つ目の印刷要求は、排紙部１０２５の排紙トレイ識別番号４から８の排紙トレイに排紙され、排紙部１０２５は図７（Ｃ）に示す状態となる。
【００３１】
以上のように本実施形態によれば、複数の印刷要求を受けた場合に、各印刷要求を可能な限り連続した排紙トレイに排紙することが可能となり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【００３２】
（その他の実施形態）
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア（プログラム）を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ等）がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【００３３】
１０２１ コントローラ部、１０２３ 印刷部、１０２５ 排紙部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、複数の排紙トレイを有する印刷装置は、複数の印刷要求を連続で処理する場合、印刷済み用紙を取りやすくするため、印刷要求ごとに別々の排紙トレイに印刷済み用紙を排紙する。また、１つの印刷要求で複数の排紙トレイを必要とする場合、印刷装置は、印刷済み用紙を取りやすくするため、連続した排紙トレイに印刷済み用紙を排紙するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００２−２００３０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の印刷装置は、新たな印刷要求を受けたとき、印刷済み用紙が無い排紙トレイ群のうち、最も多くの排紙トレイを有する排紙トレイ群を排紙先として、印刷済み用紙を排紙する。また、複数ある排紙トレイ群はそれぞれ排紙トレイ数が異なっている。そこで、必要とする排紙トレイ数が異なる印刷要求を連続して印刷する場合であって、必要とする排紙トレイ数が多い順に印刷要求を印刷した場合、可能な限り、各印刷要求により連続した排紙トレイに排紙される。逆に、必要とする排紙トレイ数が少ない順に印刷要求を印刷した場合、最も多くの排紙トレイを有する排紙トレイ群が、排紙トレイ数が少ない印刷要求により使用される。このため、必要とする排紙トレイ数が多い順に印刷要求を印刷した場合に比べ、より多くの排紙トレイを必要とする後続の印刷要求が、連続した排紙トレイに排紙できない。
【０００５】
本発明は前述の問題点に鑑み、複数の排紙トレイを有する印刷装置において、複数の印刷要求の処理順序によらず、各印刷要求を連続した排紙トレイに排紙できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の印刷装置は、複数の排紙トレイを有する印刷装置であって、前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知する検知手段と、新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する排紙手段と、前記新たな印刷要求を受けた場合に、前記新たな印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析する解析手段と、前記検知手段による検知の結果に基づいて、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する検索手段と、前記解析手段により解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、複数の印刷要求を受けた場合に、各印刷要求を可能な限り連続した排紙トレイに排紙することが可能となり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】実施形態に係る印刷装置を含むシステム全体の構成例を示図である。
【図２】印刷装置のコントローラ部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図３】コントローラ部による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図４】必要な排紙トレイ数を解析する手順の一例を示すフローチャートである。
【図５】排紙トレイ群を検索する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図６】排紙トレイ群を選択する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図７】印刷装置の排紙部の具体的な状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について詳細に説明する。
図１は、本実施形態に係る印刷装置１０２を含むシステム全体の構成例を示図である。
図１において、情報処理装置１０１は、印刷装置１０２に接続されており、ユーザの操作に従い、印刷要求を生成する。印刷要求は、通常、印刷装置１０２で解釈可能なページ記述言語（ＰＤＬ）と呼ばれる形式のデータで記述される。印刷装置１０２に最適なＰＤＬを生成するためには、通常、プリンタドライバと呼ばれる専用ソフトウェアを情報処理装置１０１にインストールする。そして、ユーザにより、情報処理装置１０１が操作され、プリンタドライバを利用して印刷装置１０２に印刷要求を行う。
【００１０】
印刷装置１０２は、コントローラ部１０２１、操作パネル部１０２２、印刷部１０２３、給紙部１０２４、及び排紙部１０２５を備えている。コントローラ部１０２１は、情報処理装置１０１に接続されており、印刷要求を受ける。操作パネル部１０２２は、コントローラ部１０２１から通知される情報に従い、印刷要求の経過や印刷装置１０２の状態を表示する。また、操作パネル部１０２２は、処理中の印刷要求の中断、中止、再開など、ユーザの操作を受け付け、コントローラ部１０２１に通知する。
【００１１】
印刷部１０２３は、コントローラ部１０２１の指示に従い、印刷要求の画像を用紙に印刷する。給紙部１０２４は、コントローラ部１０２１の指示に従い、印刷部１０２３に用紙を供給する。排紙部１０２５は、印刷部１０２３から印刷済み用紙を受け取り、コントローラ部１０２１の指示に従い、指定の排紙トレイに搬送する。また、排紙部１０２５は、複数の排紙トレイを有しており、それぞれの排紙トレイはコントローラ部１０２１から識別可能である。また、各排紙トレイは、印刷済み用紙の有無を検知する手段を有しており、用紙の有無の状態は、コントローラ部１０２１から認識可能である。本実施形態では、説明の都合上、各排紙トレイに識別番号０から１８を割り当てている。
【００１２】
図２は、図１におけるコントローラ部１０２１の詳細な構成例を示すブロック図である。
図２において、ＣＰＵ２０１は、印刷装置１０２の制御プログラムを実行する。ＲＡＭ２０２は、印刷要求のデータを記憶する。また、ＲＡＭ２０２は、制御プログラムが必要とする変数や配列を記憶する。ＲＯＭ２０３は、印刷装置１０２の制御プログラムを記憶している。操作パネル制御部２０４は、操作パネル部１０２２を制御する。通信部２０５は、情報処理装置１０１と通信して、印刷要求のデータを受信する。給紙制御部２０６は、給紙部１０２４を制御する。印刷制御部２０７は、印刷部１０２３を制御する。排紙制御部２０８は、排紙部１０２５を制御する。
【００１３】
図３は、図１におけるコントローラ部１０２１による処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図３は、ユーザにより情報処理装置１０１が操作されて印刷要求を行い、コントローラ部１０２１が印刷要求を受信したときの、コントローラ部１０２１の処理手順を示している。
情報処理装置１０１から印刷要求を受信すると処理を開始し、ステップＳ３０１において、コントローラ部１０２１は、印刷要求を解析し、必要とする排紙トレイ数を計算する。
【００１４】
次に、ステップＳ３０２において、コントローラ部１０２１は、印刷済み用紙が無い排紙トレイ群を検索する。そして、ステップＳ３０３において、コントローラ部１０２１は、ステップＳ３０１及びステップＳ３０２の結果から、印刷済み用紙を排紙すべき排紙トレイ群を選択する。次に、ステップＳ３０４において、コントローラ部１０２１は、印刷要求の画像を用紙に印刷し、ステップＳ３０３で選択した排紙トレイ群に、印刷済み用紙を排紙する。
【００１５】
図４は、図３のステップＳ３０１における、必要な排紙トレイ数を解析する詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップＳ４０１において、コントローラ部１０２１は、印刷要求の全データをＲＡＭ２０２に格納する。そして、ステップＳ４０２において、コントローラ部１０２１は、印刷要求の全データを解析して、印刷枚数を計算する。印刷要求のデータには、画像データ、ページ設定（部数、レイアウト、拡大縮小）、仕上げ（片面、両面、余白）などの情報が含まれる。コントローラ部１０２１は、印刷要求の各種情報を解析し、排紙トレイに排紙する印刷枚数を計算する。次に、ステップ４０３において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイの最大積載枚数を鑑みて、印刷要求で必要とする排紙トレイ数を計算する。
【００１６】
図５は、図３のステップＳ３０２における、排紙トレイ群を検索する詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップＳ５０１において、コントローラ部１０２１は、印刷済み用紙が無い排紙トレイの連続した数をカウントする変数Ｒｕｎに初期値０をセットする。そして、ステップＳ５０２において、コントローラ部１０２１は、印刷済み用紙が無い排紙トレイ群の数を記憶する変数ＧｒｏｕｐＮｕｍに初期値０をセットする。
【００１７】
次に、ステップＳ５０３において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイ群の情報（排紙トレイ識別番号、用紙が無い排紙トレイの連続数）を記憶する配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐの全要素に初期値０をセットする。そして、ステップＳ５０４において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイの排紙トレイ識別番号のインデックス変数Ｉに初期値０をセットする。
【００１８】
次に、ステップＳ５０５において、コントローラ部１０２１は、インデックス変数Ｉが排紙トレイの総数より小さいかどうか判断する。この判断の結果、インデックス変数Ｉが排紙トレイの総数より小さい場合は、ステップＳ５０６へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５１４へ進む。そして、ステップＳ５０６において、コントローラ部１０２１は、排紙トレイ識別番号であるインデックス変数Ｉの排紙トレイに印刷済み用紙があるかどうかを判断する。この判断の結果、排紙トレイに用紙がある場合は、ステップＳ５１０へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５０７へ進む。そして、ステップＳ５０７において、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎに、Ｒｕｎ＋１の値をセットする。
【００１９】
次に、ステップＳ５０８において、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎが１かどうか判断する。この判断の結果、変数Ｒｕｎが１の場合は、ステップＳ５０９へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５０５へ戻る。そして、ステップＳ５０９において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＧｒｏｕｐＮｕｍ番目の要素の排紙トレイ識別番号にインデックス変数Ｉをセットし、ステップＳ５０５へ戻る。
【００２０】
一方、ステップＳ５１０においては、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎが０でないかどうか判断する。この判断の結果、変数Ｒｕｎが０でない場合は、ステップＳ５１１へ進み、そうでない場合は、ステップＳ５０５へ戻る。そして、ステップＳ５１１において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＧｒｏｕｐＮｕｍ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数に変数Ｒｕｎをセットする。次に、ステップＳ５１２において、コントローラ部１０２１は、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍに、ＧｒｏｕｐＮｕｍ＋１の値をセットする。そして、ステップＳ５１３において、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎに０をセットし、ステップＳ５０５へ戻る。
【００２１】
一方、ステップＳ５１４においては、コントローラ部１０２１は、変数Ｒｕｎが０でないかどうか判断する。この判断の結果、変数Ｒｕｎが０でない場合は、ステップＳ５１５へ進み、そうでない場合、処理を終了する。そして、ステップＳ５１５において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＧｒｏｕｐＮｕｍ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数に変数Ｒｕｎをセットする。そして、ステップＳ５１６において、コントローラ部１０２１は、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍに、ＧｒｏｕｐＮｕｍ＋１の値をセットし、処理を終了する。
【００２２】
図６は、図３のステップＳ３０３における、排紙トレイ群を選択する詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップＳ６０１において、コントローラ部１０２１は、選択した排紙トレイ群の排紙トレイ識別番号を記憶する変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄに初期値０をセットする。そして、ステップＳ６０２において、コントローラ部１０２１は、用紙が無い排紙トレイの連続数の最小値を記憶する変数Ｍｉｎに初期値として排紙トレイ総数をセットする。
【００２３】
次に、ステップＳ６０３において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのインデックス変数Ｊに初期値０をセットする。そして、ステップＳ６０４において、コントローラ部１０２１は、インデックス変数Ｊが変数ＧｒｏｕｐＮｕｍより小さいかどうか判断する。この判断の結果、インデックス変数Ｊが変数ＧｒｏｕｐＮｕｍより小さい場合は、ステップＳ６０５へ進み、そうでない場合は、処理を終了する。
【００２４】
次に、ステップＳ６０５において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、ステップＳ３０１で計算した必要排紙トレイ数以上かどうかを判断する。この判断の結果、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、必要排紙トレイ数以上の場合は、ステップＳ６０６へ進み、そうでない場合は、ステップＳ６０４へ戻る。
【００２５】
次に、ステップＳ６０６において、コントローラ部１０２１は、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、変数Ｍｉｎより小さいかどうか判断する。この判断の結果、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数が、変数Ｍｉｎより小さい場合は、ステップＳ６０７へ進み、そうでない場合は、ステップＳ６０４へ戻る。そして、ステップＳ６０７において、コントローラ部１０２１は、変数Ｍｉｎに、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の用紙が無い排紙トレイの連続数をセットする。
【００２６】
次に、ステップＳ６０８において、コントローラ部１０２１は、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄに、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐのＪ番目の要素の排紙トレイ識別番号をセットし、ステップＳ６０４へ戻る。なお、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍが０の場合や、ステップＳ６０５の判断が常にステップＳ６０４へ戻る場合は、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄが初期値０のままである。よって、コントローラ部１０２１は、排紙トレイ識別番号が０の排紙トレイを選択する。
【００２７】
図７は、排紙トレイに印刷済み用紙がある状態で、印刷装置１０２が２つの印刷要求を連続して処理した場合の、排紙部１０２５の具体的な状態の一例を示す図である。
図７（Ａ）には、排紙部１０２５は、排紙トレイ識別番号１から３、１０から１５の各排紙トレイに印刷済みの用紙がある状態を示している。この状態で、印刷装置１０２は、１つ目の印刷要求を受信する。そして、コントローラ部１０２１がステップＳ３０１において必要な排紙トレイ数を解析した結果、必要な排紙トレイ数が２であるとする。次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０２において排紙トレイ群を検索すると、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐは次のようになる。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．排紙トレイ識別番号は０、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．連続数は１。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．排紙トレイ識別番号は４。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．連続数は６。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．排紙トレイ識別番号は１６。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．連続数が３。また、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍは３となる。
【００２８】
次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０３において排紙トレイ群を選択すると、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄは１６となる。次に、コントローラ部１０２１は、ステップＳ３０４において印刷処理を行うと、１つ目の印刷要求では、排紙部１０２５の排紙トレイ識別番号１６、１７の排紙トレイに排紙され、排紙部１０２５は図７（Ｂ）に示す状態となる。
【００２９】
さらに、図７（Ｂ）に示す状態で、印刷装置１０２は、２つ目の印刷要求を受信する。そして、コントローラ部１０２１がステップＳ３０１において必要な排紙トレイ数を解析した結果、必要な排紙トレイ数が５であるとする。次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０２において排紙トレイ群を検索すると、配列ＴｒａｙＧｒｏｕｐは次のようになる。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．排紙トレイ識別番号は０。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［０］．連続数は１。ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．排紙トレイ識別番号は４、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［１］．連続数は６、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．排紙トレイ識別番号は１８、ＴｒａｙＧｒｏｕｐ［２］．連続数が１。また、変数ＧｒｏｕｐＮｕｍは３となる。
【００３０】
次に、コントローラ部１０２１が、ステップＳ３０３において排紙トレイ群を選択すると、変数ＵｓｉｎｇＴｒａｙＩｄは４となる。次に、コントローラ部１０２１は、ステップＳ３０４において印刷処理を行うと、２つ目の印刷要求は、排紙部１０２５の排紙トレイ識別番号４から８の排紙トレイに排紙され、排紙部１０２５は図７（Ｃ）に示す状態となる。
【００３１】
以上のように本実施形態によれば、複数の印刷要求を受けた場合に、各印刷要求を可能な限り連続した排紙トレイに排紙することが可能となり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【００３２】
（その他の実施形態）
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア（プログラム）を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ等）がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【００３３】
１０２１ コントローラ部、１０２３ 印刷部、１０２５ 排紙部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数の排紙トレイを有する印刷装置であって、
前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知する検知手段と、
新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する排紙手段と、
前記新たな印刷要求を受けた場合に、前記新たな印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析する解析手段と、
前記検知手段による検知の結果に基づいて、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する検索手段と、
前記解析手段により解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する選択手段とを有することを特徴とする印刷装置。
【請求項２】
複数の排紙トレイを有する印刷装置の制御方法であって、
前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知する検知ステップと、
新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する排紙ステップと、
前記新たな印刷要求を受けた場合に、前記新たな印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析する解析ステップと、
前記検知ステップにおける検知の結果に基づいて、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する検索ステップと、
前記解析ステップにおいて解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する選択ステップとを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項３】
請求項２記載の印刷装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項１】
複数の排紙トレイを有する印刷装置であって、
前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知する検知手段と、
新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する排紙手段と、
前記新たな印刷要求を受けた場合に、前記新たな印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析する解析手段と、
前記検知手段による検知の結果に基づいて、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する検索手段と、
前記解析手段により解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する選択手段とを有することを特徴とする印刷装置。
【請求項２】
複数の排紙トレイを有する印刷装置の制御方法であって、
前記複数の排紙トレイにおいて印刷済み用紙の有無を検知する検知ステップと、
新たな印刷要求を受けて用紙に画像を印刷し、前記排紙トレイに印刷済みの用紙を排紙する排紙ステップと、
前記新たな印刷要求を受けた場合に、前記新たな印刷要求で必要とする排紙トレイ数を解析する解析ステップと、
前記検知ステップにおける検知の結果に基づいて、印刷済み用紙が無い排紙トレイが連続している排紙トレイ群を検索する検索ステップと、
前記解析ステップにおいて解析された排紙トレイ数以上の排紙トレイを有する排紙トレイ群のうち、最も少ない排紙トレイ数の排紙トレイ群を選択する選択ステップとを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項３】
請求項２記載の印刷装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１２−１２１７６（Ｐ２０１２−１２１７６Ａ）
【公開日】平成２４年１月１９日（２０１２．１．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１５０９９１（Ｐ２０１０−１５０９９１）
【出願日】平成２２年７月１日（２０１０．７．１）
【出願人】（０００００１００７）キヤノン株式会社 (59,756)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１月１９日（２０１２．１．１９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年７月１日（２０１０．７．１）
【出願人】（０００００１００７）キヤノン株式会社 (59,756)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]