説明

印刷装置及び印刷制御プログラム

【課題】有人運転状態の場合に、人手を要する画像データを優先的に印刷することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】有人運転モード設定部22に有人運転モードが設定された有人運転状態では、印刷制御部12は、HDD44にスプールされている印刷ジョブの印刷情報に、印刷条件設定部20に設定されている印刷条件が含まれている画像データを有人運転時印刷データとして識別し、無人運転時印刷データの印刷を禁止し、有人運転時印刷データを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及び印刷制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、生産性向上のため、例えば、オンデマンド印刷等で使用される大型のプリンタ等では、ユーザがプリンタの側で印刷状況を監視しながら印刷する有人運転状態だけではなく、昼休みや夜間等のユーザが無人運転状態でも印刷が実施されている。
【0003】
このような無人の状態での印刷効率を向上するために、必要最小限に縮小印字を行って用紙切れによるプリンタ装置の休止を防ぐ技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、プリンタにセットされているペーパで処理可能なものを優先的にプリントしたり、無人運転状態に切替える前に、最も処理数の多いサイズのペーパのセットをユーザに促したりする技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。また、夜間(無人状態)に夜間用に用意された用紙等を使用して印刷する技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開平7−195749号公報
【特許文献2】特開2003−114782号公報
【特許文献3】特開2000−112694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷を行う画像データの中には、印刷に際して人手を要するために印刷装置が有人運転状態の場合に印刷を行う画像データと、人手をあまり要さないために運転状態が有人か無人かに係わらず印刷を行う画像データと、がある。
【0005】
有人か無人かに係わらず印刷を行う画像データの印刷を有人運転状態の場合に行うことにより、無人運転状態の場合に人手を要する画像データが残ってしまうことがある。
【0006】
本発明は、有人運転状態の場合に、人手を要する画像データを優先的に印刷することができる印刷装置及び印刷制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の印刷装置は、印刷手段の運転状態を、ユーザの監視下で画像データの印刷を行う有人運転状態に設定するための有人運転設定手段と、前記画像データ及び前記画像データの印刷に関する印刷情報を複数記憶する記憶手段と、前記有人運転設定手段により前記印刷手段の運転状態が有人運転状態に設定されている場合は、前記記憶手段に記憶されている前記印刷情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記画像データの中から有人運転時に印刷される条件を示す有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別し、識別した前記有人運転時印刷データが印刷されるように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、を備える。
【0008】
請求項2に記載の印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記有人運転時印刷条件を設定する有人運転時印刷条件設定手段をさらに備える。
【0009】
請求項3に記載の印刷装置は、請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、前記印刷手段による前記画像データの印刷の際に発生した不具合を前記ユーザに報知する報知手段をさらに備える。
【0010】
請求項4に記載の印刷装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置において、前記印刷情報は、前記画像データを前記印刷手段で印刷する際にジャムが発生しやすいかを示すジャム発生情報を含み、前記印刷制御手段は、前記ジャム発生情報に基づいて、ジャムが発生しやすい前記画像データを前記有人運転時印刷条件を満たす有人運転時印刷データとして識別する。
【0011】
請求項5に記載の印刷装置は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置において、前記印刷情報は、前記画像データを印刷する印刷用紙に関する用紙情報を含み、前記印刷制御手段は、前記用紙情報に基づいて前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する。
【0012】
請求項6に記載の印刷装置は、請求項5に記載の印刷装置において、前記印刷用紙を備える印刷用紙給紙手段と、前記印刷用紙給紙手段に備えられた前記印刷用紙の枚数を検知する印刷用紙枚数検知手段と、をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記印刷用紙枚数検知手段により検知した前記印刷用紙の枚数と前記用紙情報とに基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する。
【0013】
請求項7に記載の印刷装置は、請求項5または請求項6に記載の印刷装置において、前記印刷手段により前記画像データが印刷された前記印刷用紙が排出される排出手段と、前記排出手段に排出可能な前記印刷用紙の排出可能枚数を検知する排出可能枚数検知手段と、をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記排出可能枚数検知手段により検知した前記排出可能枚数と前記用紙情報とに基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する。
【0014】
請求項8に記載の印刷装置は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置において、前記画像データの印刷により消耗する消耗品の消耗度合を検知する消耗度合検知手段をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記消耗度合検知手段により検知した前記消耗度合と前記印刷情報とに基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する。
【0015】
請求項9に記載の印刷装置は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の印刷装置において、前記印刷情報は、前記画像データの印刷中にユーザが前記印刷用紙に印刷された印刷画像を確認するための確認用印刷を行うか否かを示す印刷方式情報を含み、前記印刷制御手段は、前記印刷方式情報に基づいて、前記確認用印刷を行う前記画像データを前記有人運転時印刷条件を満たす有人運転時印刷データとして識別する。
【0016】
請求項10に記載の印刷装置は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置において、前記印刷情報は、前記画像データのセキュリティに関するセキュリティ情報を含み、前記印刷制御手段は、前記セキュリティ情報に基づいて、前記画像データを前記有人運転時印刷条件を満たす有人運転時印刷データとして識別する。
【0017】
請求項11に記載の印刷装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の印刷装置において、前記印刷制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記画像データの中に前記有人運転時印刷条件を満たす画像データが識別されない場合は、前記記憶手段に記憶されている前記画像データを前記印刷手段により印刷するよう制御する。
【0018】
請求項12に記載の印刷装置は、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の印刷装置において、前記印刷制御手段は、前記有人運転設定手段により前記印刷手段の運転状態が有人運転状態に設定されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている前記画像データの中から前記印刷情報に基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記有人運転時印刷データ以外の画像データを無人運転時印刷データとして識別し、識別した前記無人運転時印刷データを前記印刷手段により印刷するよう制御する。
【0019】
請求項13に記載の印刷制御プログラムは、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の印刷装置における前記印刷制御手段としてコンピュータを機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、人手を要する画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0021】
請求項2に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に優先的に印刷するための印刷条件を設定することができる、という効果が得られる。
【0022】
請求項3に記載の本発明によれば、印刷の際に不具合が発生したことをユーザに認識させることができる、という効果が得られる。
【0023】
請求項4に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、ジャムが発生しやすい画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0024】
請求項5に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、用紙情報に基づいて人手を要する画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0025】
請求項6に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、印刷用紙切れが発生し易い画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0026】
請求項7に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、排出先が一杯になり易い画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0027】
請求項8に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、消耗品の消耗度合が高い画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0028】
請求項9に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、確認用印刷を行う画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0029】
請求項10に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、セキュリティ上の理由がある画像データを優先的に印刷することができる、という効果が得られる。
【0030】
請求項11に記載の本発明によれば、有人運転状態の場合に、人手をあまり要さない画像データを印刷することができる、という効果が得られる。
【0031】
請求項12に記載の本発明によれば、無人運転状態の場合に、人手をあまり要さない画像データを印刷することができる、という効果が得られる。
【0032】
請求項13に記載の本発明によれば、コンピュータにより、有人運転状態の場合に、人手を要する画像データを優先的に印刷させることができる、という効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0034】
なお、本実施の形態において有人運転時印刷データとは、印刷の際にユーザの人手を要する、または要する可能性が高いため、有人運転状態の場合に印刷を行う必要がある画像データのことをいう。具体的には、例えば、印刷中に、ジャムが発生し易い、用紙切れを起こす、排出先が一杯になる、消耗品が不足する、及び画質確認をユーザが行う等や、個人情報が含まれる等セキュリティ上の理由によりユーザの監視下で印刷を行わなければいけない画像データや、両面印刷等により印刷が速く終了する画像データ等が挙げられる。また、その他には、ユーザが印刷の際に人手を要すると判断する画像データが挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
また、本実施の形態で画像データとは、ページ記述言語で記述されたページ等、各ページに記述される内容を表すデータをいい、印刷情報とは、各頁を印刷する形態、具体的には用紙の種類や処理内容等の印刷に関する属性を表す情報をいう。
【0036】
図1は、本実施の形態に係る印刷装置10の概略構成の一例を示すブロック図である。
【0037】
本実施の形態に係る印刷装置10は、印刷制御部12、GUI−I/F(グラフィック・ユーザ・インターフェイス)14、操作/表示装置16、報知部18、印刷条件設定部20、有人運転モード設定部22、印刷機構制御部24、印刷機構部26、用紙枚数検知部28、空き容量検知部30、消耗品管理部32、及びホストI/F(ホストインターフェイス)32を備えて構成されている。
【0038】
印刷制御部12は、印刷装置10の制御を行なうものであり、CPU38、ROM40、RAM42、及びHDD44を含んで構成されている。CPU38では、詳細を後述する印刷制御処理が実行される。当該印刷制御処理の印刷制御処理プログラムは、記録媒体としてのROM40に記憶されている。なお、当該印刷制御処理プログラムは、CD−ROM(図示省略)や、DVD−ROM(図示省略)、リムーバブルディスク(図示省略)等の記録媒体に記録しておき、HDD44等にインストールし、CPU38により読込まれて実行されるようにしてもよい。HDD44には、給紙トレイ46に備えられた用紙の枚数が予め定めた枚数以下の場合に、ユーザに用紙切れの発生を予告し、用紙を補充するように促す報知を行うための予め定めた枚数及び排出トレイ48の空き容量(排出可能枚数)が予め定められた枚数以下の場合に、ユーザに排出トレイ48が一杯になることを予告し、排出された用紙を取り除くように促す報知を行うための予め定められた排出可能枚数等が予め記憶されている。また、HDD44には、ホストI/F34を介してホスト装置36から受信した、印刷ジョブがスプールされる。なお、本実施の形態の印刷装置10は、受信した印刷ジョブを複数個、HDD44にスプールし、キューの待ち行列に従い、順次、印刷を行なうものであるが、これに限らず、ホスト装置36から受信した印刷ジョブを直に印刷する、オンラインプリンタ等の印刷装置であってもよい。また、本実施の形態では、印刷ジョブとは、画像(文字も含む)データ及び当該画像データの印刷に関する印刷情報が対応付けられているものである。
【0039】
操作/表示装置16は、ユーザが有人運転時印刷データと判断するための印刷条件の設定や有人運転時印刷データの指定、有人運転モードの設定、有人運転時印刷データの印刷等に関する操作を行なうと共に、ユーザに対して印刷状態の不具合(詳細後述)や印刷を禁止された画像データの情報等の表示を、GUI−I/F14を介して行なうためのものである。報知部18は、ユーザに対して印刷中に生じた用紙切れ等の不具合(詳細後述)を報知するためのものであり、一例としては、警告音発生装置等である。また、報知部18は、操作/表示装置16に上記不具合を表示させる。
【0040】
印刷条件設定部20は、有人運転時印刷データと判断するための印刷条件を設定するためのものである。本実施の形態では、具体的例として、印刷中にジャムが発生し易い、用紙切れが発生する、排出トレイが一杯になる、及び消耗品が不足する等の画像データの印刷の際に発生する状態や、ユーザが画質確認を行う及びセキュリティ上の理由からユーザが監視する等の画像データの印刷形態や、画像データ名及びユーザの名称等ユーザが個別に指定する画像データに関する情報等を有人運転時印刷データの印刷条件として設定する。なお、画像データに対応する印刷情報に基づいて印刷条件を満たす場合に、当該画像データが有人運転時印刷データとして判断される。
【0041】
有人運転モード設定部22は、印刷装置10の運転状態を設定するためのものであり、具体的には、ユーザにより有人運転モードが設定されると、印刷装置10は有人運転状態になる。なお、本実施の形態では、有人運転モードが設定されていない場合は無人運転モードとみなし、印刷装置10は無人運転状態になる。有人運転モードの設定は、図示しないタイマー等により設定した時刻になると自動的に無人運転モードと有人運転モードとを切り替えるようにしてもよい。
【0042】
印刷機構制御部24は印刷機構部26を制御するものであり、印刷機構部26は、当該制御に基づいて画像データを用紙に印刷する。印刷機構部26は、印刷を実行するための具体的な印刷機構(図示省略)、給紙トレイ46、及び排出トレイ48を含んで構成されている。給紙トレイ46は画像データを印刷するための用紙を備えるものである。本実施の形態では、給紙トレイ46は例えば、用紙サイズ等用紙の種類毎に異なる等、複数の給紙トレイを含む。なお、画像データを印刷するための用紙を備えておくものならば給紙トレイに限定されず、トレイ以外の給紙手段を用いてもよい。また、排出トレイ48は画像データが印刷された用紙が排出される排出先である。本実施の形態では排出トレイ48は例えば、用紙の種類毎に異なる等、複数の排出トレイを含む。なお、画像データが印刷された用紙が排出される排出先であれば排出トレイに限定されず、トレイ以外の排出手段を用いてもよい。
【0043】
用紙枚数検知部28は、給紙トレイ46に備えられている用紙の枚数を検知するためのものであり、具体的例としては、給紙トレイ46の位置に基づき検知するセンサや、備えられている用紙の重量により検知するセンサ等が挙げられる。空き容量検知部30は、排出トレイ48の空き容量、即ち、排出トレイ48上に排出可能な用紙の枚数を検知するためのものである。具体的例としては、排出トレイ48の位置に基づき検知するセンサや、排出されている用紙の重量により検知するセンサ等が挙げられる。消耗品管理部32は、印刷により消耗される消耗品の消耗具合を管理するためのものである。本実施の形態で消耗品とは、用紙以外をいい、具体的例としては、トナー、ホチキス針、製本用糊等が挙げられる。
【0044】
ホストI/F34は、ユーザによりホスト装置36から印刷を指示された印刷ジョブを通信するためのネットワークインターフェイスである。
【0045】
GUI−I/F14、印刷条件設定部20、有人運転モード設定部22、印刷機構制御部24、用紙枚数検知部28、空き容量検知部30、消耗品管理部21、ホストI/F34、CPU38、ROM40、RAM42、及びHDD44は、コントロールバスやデータバス等のバス50を介して、互いに情報等の授受が可能に接続されている。
【0046】
次に、本実施の形態の印刷装置10で実行される処理について図2〜図5を参照して詳細に説明する。
【0047】
(メイン処理)
まず、図2を参照して、本実施の形態の印刷装置10で実行される印刷制御処理の全体について詳細に説明する。図2は、印刷制御処理におけるメイン処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、例えば、印刷装置10に電源が投入された場合等に実行される。
【0048】
まず、ステップ100では、印刷モードや印刷条件等の設定をユーザが実行するか否か判断する。例えば、ユーザから設定指示入力があった場合等、設定を実行する場合は肯定されて、ステップ102へ進む。
【0049】
ステップ102では、印刷モードの設定を行うか否か判断する。否定されるとステップ106へ進み、印刷条件設定部20に印刷条件の設定を行った後、ステップ108へ進む。これにより、有人運転時印刷データと判断するための印刷条件が設定される。一方、肯定されるとステップ104へ進み、有人運転モード設定部22に印刷モードの設定を行ったのち、ステップ108へ進む。これにより、印刷装置10の運転モードが有人運転モード及び無人運転モードのいずれかに設定される。
【0050】
一方、ステップ100で否定された場合は、ステップ108へ進み、印刷ジョブが入力されたか否か判断する。入力されていない場合は否定されて、ステップ100に戻り待機状態になる。一方、入力された場合は肯定されて、ステップ110へ進む。
【0051】
ステップ110では詳細を後述する有人運転時印刷データ判断処理を行い、HDD44にスプールされている印刷ジョブの画像データ毎に印刷情報と印刷条件とに基づいて有人運転時印刷データか判断し、判断結果をHDD44に記憶した後、ステップ112へ進む。
【0052】
ステップ112では、印刷装置10の設定が有人運転モードであるか否かを判断する。有人運転モード設定部22に有人運転モードが設定されていない場合は否定されて、ステップ114へ進み、詳細を後述する無人運転時印刷処理により有人運転時印刷データ以外の画像データ(無人運転時印刷データ)の印刷を行った後、ステップ118へ進む。一方、有人運転モードが設定されている場合は肯定されて、ステップ116へ進み、詳細を後述する有人運転時印刷処理により有人運転時印刷データの印刷を行なった後、ステップ118へ進む。
【0053】
ステップ118では、本処理を終了するか否かを判断する。終了しない場合は否定されて、ステップ100に戻り、本処理を繰り返す。一方、例えば、印刷装置10の電源をオフにする場合等は肯定されて、本処理を終了する。
【0054】
(有人運転時印刷データ判断処理)
次に、有人運転時印刷データ判断処理(図2のステップ110の処理)について、図3を参照して詳細に説明する。図3は、有人運転時印刷データ判断処理の一例を示すフローチャートである。
【0055】
まず、ステップ200では、HDD44にスプールされている印刷ジョブの中から1つの印刷ジョブ(画像データ)の印刷情報を読取る。
【0056】
次のステップ202では、読取った印刷情報に基づいてジャムが発生し易いか否か判断する。ジャムが発生し易いか否かの判断の具体的例としては、用紙の種類、厚さ、サイズ、給紙トレイ、排出トレイ、ホチキスの有無、紙折り、及び両面等、ジャムが発生し易いとして予め定められた特定の印刷処理を行う情報が印刷情報に含まれているか否かにより判断する。ジャムが発生し易い場合は肯定され、当該画像データは有人運転時印刷データと判断し、ステップ216へ進む。否定された場合はステップ204へ進む。
【0057】
ステップ204では、印刷情報に基づいて給紙トレイ46に備えられている用紙が充分にあるか否か判断する。用紙が充分にあるか否かの判断の具体的例としては、印刷中に用紙が不足したり、異なる種類の用紙に入れ替える必要があったりする印刷処理を行う情報が印刷情報に含まれているか否かにより判断する。給紙トレイ46に備えられている用紙だけでは用紙が不足する場合は否定され、当該画像データは有人運転時印刷データと判断し、ステップ216へ進む。肯定された場合はステップ206へ進む。
【0058】
ステップ206では、印刷情報に基づいて排出トレイ48の空き容量が充分にあるか否か判断する。空き容量が充分にあるか否かの判断の具体的例としては、空き容量検知部30で検知した枚数以上の枚数を印刷する(排出する)印刷処理を行う情報が印刷情報に含まれているか否かにより判断する。排出先が一杯になる場合は否定され、当該画像データは有人運転時印刷データと判断し、ステップ216へ進む。肯定された場合はステップ208へ進む。
【0059】
ステップ208では、印刷情報に基づいて消耗品が足りるか否か判断する。消耗品が足りるか否かの判断の具体的例としては、印刷中に消耗品管理部32で管理する消耗品の残量(消耗度合)以上に印刷に使用する消耗品の量が多い印刷処理を行う情報が印刷情報に含まれているか否かにより判断する。不足する場合は否定され、当該画像データは有人運転時印刷データと判断し、ステップ216へ進む。肯定された場合はステップ210へ進む。
【0060】
ステップ210では、印刷情報に基づいて印刷中にユーザが画質確認を実行するか否か判断する。画質確認を実行するか否かの判断の具体的例としては、サンプル出力指示により印刷中のページを余分に1枚印刷してトップトレイに出力するダイナミックサンプルや予め定められた枚数または予め定められた部数毎等の決まったタイミングでサンプルを出力するスタティックサンプル等の印刷処理を行う情報が印刷情報に含まれているか否かにより判断する。ユーザが確認を実行する場合は肯定され、当該画像データは有人運転時印刷データと判断し、ステップ216へ進む。否定された場合はステップ212へ進む。
【0061】
ステップ212では、印刷情報に基づいてセキュリティ上の理由があるか否か判断する。セキュリティ上の理由があるか否かの判断の具体的例としては、個人情報が含まれている画像データや特定のユーザまたはホスト装置36から印刷指示を受けた画像データ等の印刷処理を行う情報が印刷情報に含まれているか否かにより判断する。上記のようなセキュリティ上の理由からユーザの監視下で印刷を行う場合は否定され、当該画像データは有人運転時印刷データと判断し、ステップ216へ進む。肯定された場合はステップ214へ進む。
【0062】
ステップ214では、ユーザが設定した印刷条件が読取った印刷情報に含まれているか否か判断する。具体的には、ステップ202〜ステップ212の印刷条件の他に、印刷条件設定部20にユーザが設定した印刷条件が読取った印刷情報に含まれているか否かにより判断する。含まれている場合は肯定され、当該画像データは有人運転時印刷データと判断し、ステップ216へ進む。
【0063】
ステップ202〜ステップ214により有人運転時印刷データと判断した場合のステップ216では、読取った印刷情報に対応する画像データを有人運転時印刷データとして設定した後、ステップ218へ進む。なお、本実施の形態では、HDD44に画像データと共に当該設定を記憶する。
【0064】
一方、ステップ214で否定された場合もステップ218へ進む。なお、ステップ214で否定された場合とは、読取った印刷情報に対応する画像データは有人運転時印刷データではなく、無人運転時印刷データであることを示している。
【0065】
ステップ218では、HDD44にスプールされている全印刷ジョブについて終了したか否かを判断する。まだ画像データが有人運転時印刷データであるか判断していない印刷ジョブがある場合は否定されて、ステップ200に戻り本処理を繰り返す。一方、全ての印刷ジョブについて判断を行った場合は肯定されて本処理を終了する。
【0066】
(無人運転時印刷処理)
次に、無人運転時印刷処理(図2のステップ114の処理)について、図4を参照して詳細に説明する。図4は、無人運転時印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【0067】
まず、ステップ300では、HDD44にスプールされている印刷ジョブの中から1ジョブ分の画像データの種類を識別する。本実施の形態では、HDD44に記憶されている有人運転時印刷データの設定により識別する。
【0068】
次のステップ302では識別した画像データの種類が有人運転時印刷データであるか否か判断する。有人運転時印刷データである場合は肯定されて、ステップ304へ進み、印刷を禁止した後、次のステップ306では印刷を禁止した画像データ(有人運転時印刷データ)の情報の表示を操作/表示装置16に指示した後、ステップ310へ進む。
【0069】
一方、有人運転時印刷データでない場合、すなわち、無人運転時印刷データである場合は否定されて、ステップ308へ進み、当該無人運転時印刷データの印刷を印刷機構制御部24に指示した後、ステップ310へ進む。当該指示により、印刷機構制御部24は、印刷機構部26により無人運転時印刷データを印刷する。
【0070】
ステップ310では、HDD44にスプールされている全印刷ジョブについて終了したか否かを判断する。まだ処理していない印刷ジョブがある場合は否定されて、ステップ300に戻り本処理を繰り返す。一方、全ての印刷ジョブについて行った場合は肯定されて本処理を終了する。
【0071】
このように、印刷装置10の運転状態が有人運転モードではない、無人運転状態の場合は、有人運転時印刷データの印刷は禁止され、無人運転時印刷データが印刷される。
【0072】
なお、本実施の形態では、印刷を禁止された有人運転時印刷データはHDD44に保持される。HDD44に保持されている有人運転時印刷データは、有人運転モードに切り替わった後に、印刷が行なわれる。このとき、他の画像データよりも優先的に印刷するようにしてもよい。
【0073】
また、印刷を禁止した有人運転時印刷データの情報は、本処理に示したように、印刷を禁止する毎に行なうようにしても良いが、これに限らず、有人運転モードに切り替わった後に、まとめて表示させるようにしても良い。
【0074】
(有人運転時印刷処理)
次に、有人運転時印刷処理(図2のステップ116の処理)について、図5を参照して詳細に説明する。図5は、有人運転時印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【0075】
まず、ステップ400では、HDD44にスプールされている印刷ジョブの中から1ジョブ分の画像データの種類を識別する。本実施の形態では、HDD44に記憶されている有人運転時印刷データの設定により識別する。
【0076】
次のステップ402では識別した画像データの種類が有人運転時印刷データであるか否か判断する。有人運転時印刷データでない場合、すなわち、無人運転時印刷データである場合は否定されて、ステップ404へ進み、HDD44にスプールされている画像データの中に有人運転時印刷データが有るか否か判断する。無い場合は否定されてステップ406へ進み、当該無人運転時印刷データの印刷を印刷機構制御部24に指示した後、ステップ424へ進む。当該指示により、印刷機構制御部24は、印刷機構部26により無人運転時印刷データを印刷する。このように、有人運転モードであっても、有人運転時印刷データがスプールされていない場合(印刷が指示されていない場合)は、無人運転時印刷データを印刷する。
【0077】
一方、HDD44に有人運転時印刷データがスプールされている場合は肯定されてステップ408へ進み、当該無人運転時印刷データの印刷を禁止した後、次のステップ410では印刷を禁止した画像データ(無人運転時印刷データ)の情報の表示を操作/表示装置16に指示した後、ステップ424へ進む。なお、本実施の形態では、印刷を禁止された無人運転時印刷データはHDD44に保持される。HDD44に保持されている無人運転時印刷データは、無人運転モードに切り替わった後に、印刷が行なわれる。このように、有人運転モードでは、有人運転時印刷データがスプールされている場合は、無人運転時印刷デーの印刷は行わない。
【0078】
ステップ402で有人運転時印刷データである場合は肯定されて、ステップ412へ進み、印刷を開始するよう印刷機構制御部24に指示する。当該指示により、印刷機構制御部24は、印刷機構部26により有人運転時印刷データの印刷を開始する。
【0079】
次のステップ414では、用紙枚数検知部28で検知した給紙トレイ46に備えられている用紙の枚数がHDD44に記憶されている予め定められた枚数以下であるか否か判断する。予め定められた枚数以下である場合は肯定されて、ステップ420へ進む。予め定められた枚数よりも多い場合は否定されて、ステップ416へ進む。ステップ416では、空き容量検知部30で検知した排出トレイ48に排出可能な用紙の枚数がHDD44に記憶されている予め定められた枚数以下であるか否か判断する。予め定められた枚数以下である場合は肯定されて、ステップ420へ進む。予め定められた枚数よりも多い場合は否定されて、ステップ418へ進む。
【0080】
ステップ418では、印刷中に不具合が発生したか否かを判断する。不具合が発生していない場合は否定されて、ステップ422へ進む。一方、ジャム等の不具合が発生した場合は肯定されて、ステップ420へ進む。
【0081】
ステップ420では、用紙切れや、排出先の空き容量の不足、不具合の発生を報知するよう報知部18に指示した後、ステップ422へ進む。ステップ422では、印刷を終了するか否か判断する。全ページ及び全部数等、画像データを全て印刷した場合等は肯定されてステップ424へ進む。一方、まだ印刷していないページがある場合等は否定されてステップ414に戻り、本処理を繰り返す。このように、有人運転モードでは、有人運転時印刷データの印刷を行う。印刷中は、用紙切れや排出先が一杯になることを事前にユーザに報知する。また、発生した不具合をユーザに報知する。
【0082】
ステップ424では、HDD44にスプールされている全印刷ジョブについて終了したか否かを判断する。まだ処理していない印刷ジョブがある場合は否定されて、ステップ400に戻り本処理を繰り返す。一方、全ての印刷ジョブについて行った場合は肯定されて本処理を終了する。
【0083】
なお、本実施の形態では、HDD44に印刷ジョブがスプールされると、有人運転時印刷データ判断処理(図3の処理)を行い、スプールされている画像データが有人運転時印刷データか無人運転時印刷データか判断し、判断結果をスプールに設定(記憶)しておき、有人運転時印刷処理及び無人運転時印刷処理、それぞれの処理の開始時に当該設定により印刷データの種類を識別しているがこれに限らない。例えば、有人運転時印刷処理及び無人運転時印刷処理、それぞれの処理の開始時にスプールされている画像データが有人運転時印刷データか無人運転時印刷データか判断し識別するようにしてもよい。
【0084】
また、本実施の形態では、無人運転時印刷処理(無人運転モード)を行う場合、全ての有人運転時印刷データの印刷を禁止しているがこれに限らず、無人運転時印刷データがスプールされていない場合は、有人運転時印刷データの中でも、例えば、ジャムが発生する可能性が他の画像データに比べて低い画像データ等、不具合が発生しづらい画像データ等を印刷するようにしてもよい。この場合、例えば、印刷条件設定部20に設定されている有人運転時印刷データの印刷条件に有人運転モードで印刷するべき優先度を設けておき、優先度の低い印刷条件に該当する印刷情報を含む画像データは、無人運転モード中に無人運転時印刷データがスプールされていない場合は有人運転時印刷データであっても印刷するようにすればよい。
【0085】
以上説明したように、本実施の形態では、印刷条件設定部20に設定されている印刷条件が印刷情報に含まれる画像データを有人運転時印刷データとして識別することにより、有人運転モード設定部22に有人運転モードが設定された有人運転状態では、印刷制御部12は、HDD44に有人運転時印刷データがスプールされている場合は、無人運転時印刷データの印刷は禁止し、有人運転時印刷データを印刷する。即ち、本実施の形態の印刷装置10は、有人運転モードの場合に、有人運転時印刷データを優先的に印刷する。
【0086】
これにより、有人運転モードでは有人運転時印刷データが優先的に印刷され、無人運転モードでは有人運転モード時に印刷されなかった無人運転時印刷データの印刷が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る印刷装置で実行される印刷制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る印刷装置で実行される有人運転時印刷データ判断処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る印刷装置で実行される無人運転時印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る印刷装置で実行される有人運転時印刷処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
10 印刷装置
12 印刷制御部
16 操作/表示装置
18 報知部
20 印刷条件設定部
22 有人運転モード設定部
24 印刷機構制御部
26 印刷機構部
28 用紙枚数検知部
30 空き容量検知部
32 消耗品管理部
44 HDD
46 給紙トレイ
48 排出トレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷手段の運転状態を、ユーザの監視下で画像データの印刷を行う有人運転状態に設定するための有人運転設定手段と、
前記画像データ及び前記画像データの印刷に関する印刷情報を複数記憶する記憶手段と、
前記有人運転設定手段により前記印刷手段の運転状態が有人運転状態に設定されている場合は、前記記憶手段に記憶されている前記印刷情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記画像データの中から有人運転時に印刷される条件を示す有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別し、識別した前記有人運転時印刷データが印刷されるように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、
を備えた印刷装置。
【請求項2】
前記有人運転時印刷条件を設定する有人運転時印刷条件設定手段をさらに備えた、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷手段による前記画像データの印刷の際に発生した不具合を前記ユーザに報知する報知手段をさらに備えた、
請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記印刷情報は、前記画像データを前記印刷手段で印刷する際にジャムが発生しやすいかを示すジャム発生情報を含み、
前記印刷制御手段は、前記ジャム発生情報に基づいて、ジャムが発生しやすい前記画像データを前記有人運転時印刷条件を満たす有人運転時印刷データとして識別する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記印刷情報は、前記画像データを印刷する印刷用紙に関する用紙情報を含み、
前記印刷制御手段は、前記用紙情報に基づいて前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記印刷用紙を備える印刷用紙給紙手段と、
前記印刷用紙給紙手段に備えられた前記印刷用紙の枚数を検知する印刷用紙枚数検知手段と、をさらに備え、
前記印刷制御手段は、前記印刷用紙枚数検知手段により検知した前記印刷用紙の枚数と前記用紙情報とに基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する、
請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記印刷手段により前記画像データが印刷された前記印刷用紙が排出される排出手段と、
前記排出手段に排出可能な前記印刷用紙の排出可能枚数を検知する排出可能枚数検知手段と、をさらに備え、
前記印刷制御手段は、前記排出可能枚数検知手段により検知した前記排出可能枚数と前記用紙情報とに基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する、
請求項5または請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記画像データの印刷により消耗する消耗品の消耗度合を検知する消耗度合検知手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、前記消耗度合検知手段により検知した前記消耗度合と前記印刷情報とに基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記画像データを有人運転時印刷データとして識別する、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記印刷情報は、前記画像データの印刷中にユーザが前記印刷用紙に印刷された印刷画像を確認するための確認用印刷を行うか否かを示す印刷方式情報を含み、
前記印刷制御手段は、前記印刷方式情報に基づいて、前記確認用印刷を行う前記画像データを前記有人運転時印刷条件を満たす有人運転時印刷データとして識別する、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記印刷情報は、前記画像データのセキュリティに関するセキュリティ情報を含み、
前記印刷制御手段は、前記セキュリティ情報に基づいて、前記画像データを前記有人運転時印刷条件を満たす有人運転時印刷データとして識別する、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項11】
前記印刷制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記画像データの中に前記有人運転時印刷条件を満たす画像データが識別されない場合は、前記記憶手段に記憶されている前記画像データを前記印刷手段により印刷するよう制御する、
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項12】
前記印刷制御手段は、前記有人運転設定手段により前記印刷手段の運転状態が有人運転状態に設定されていない場合は、前記記憶手段に記憶されている前記画像データの中から前記印刷情報に基づいて、前記有人運転時印刷条件を満たす前記有人運転時印刷データ以外の画像データを無人運転時印刷データとして識別し、識別した前記無人運転時印刷データを前記印刷手段により印刷するよう制御する、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の印刷装置における前記印刷制御手段としてコンピュータを機能させるための印刷制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−76268(P2010−76268A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−247354(P2008−247354)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】