説明

原稿読取装置

【課題】原稿搬送ユニットの裏面側にジャム解除用の開閉部材を設けた場合、開閉部材を締め忘れたまま原稿搬送ユニットを閉じてしまうことを防止する。
【解決手段】プラテンガラス22の下部に配置された画像読取部と、プラテンガラス22に対して開閉可能に取り付けられたADF24と、を備え、ADF24の搬送経路における原稿のジャムを検出するジャム検出部27と、ADF24のプラテンガラス側に設けられ、開くことで搬送経路の少なくとも一部を露出可能な開閉カバー132と、開閉カバー132の開閉状態を検出する第1検出部80と、ADF24のプラテンガラス22に対する開閉角度を検出する第2検出部81と、第2検出部81により所定角度以下にADF24が閉じられたことを検出したときに、第1検出部81により開閉カバー132が開いていると判断された場合、警告通知を行う警告通知部584と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿を搬送しながら画像情報を読み取る原稿搬送ユニットを有する原稿読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
かかる原稿読取装置として、例えば、下記特許文献1に開示されるシート搬送装置があげられる。原稿読取装置は、原稿搬送ユニットを備えており、給紙トレイに載置された原稿を1枚ずつ搬送経路に送り出し、読取位置にて画像情報を読み取った後、排出トレイへ排出される。この原稿搬送ユニット(オートドキュメントフィーダ:ADF)は、フラットヘッドスキャナー(FBS)の原稿載置面に対して、開閉可能な状態で取り付けられる。FBSで原稿を読み取る時は、ADFを開放して、原稿載置面に原稿を載置してスキャナーにより画像情報が読み取られる。
【0003】
上記の原稿搬送ユニットでは、原稿を搬送経路に沿って搬送させるため、何らかの原因で紙詰まり(ジャム)が発生することがある。ジャムが発生した場合は、原稿を搬送経路から取り出す必要があるため、搬送経路を露出するための開閉部材(開閉カバー)が設けられている。例えば、下記特許文献1では、ユニットの上部にジャム開閉カバーが設けられており、これを開くことで、ジャムを解除することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−120534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ジャムが発生する場所によっては、上部の開閉カバーを開けただけでは、詰まった原稿を取り出しにくいことがある。例えば、読取位置は原稿搬送ユニットの裏面にあり、搬送経路はユニットの裏面側にもある。この裏面側の搬送経路でジャムが発生した場合は、上部の開閉カバーを開くよりも、むしろ、原稿載置面に面する裏面側に開閉カバーを設けたほうがジャムの解除を行いやすくなる。
【0006】
この場合、裏面側の開閉カバーを開くためには、原稿搬送ユニットを原稿載置面に対して開いた状態にする必要がある。そして、開閉カバーを開き、ジャムを解除した後に、開閉カバーを閉じて、原稿搬送ユニットを閉じる動作を行う。
【0007】
しかし、開閉カバーを閉じるのを忘れて原稿搬送ユニットを閉じようとする可能性がある。特に、裏面側の開閉カバーは開閉状態が確認しにくいため、ジャムを解除した後も閉め忘れる可能性がある。仮に、開閉カバーを開いたまま原稿搬送ユニットを閉じようとすれば、開閉カバーの端部が原稿載置面(通常はガラス面)に接触し、原稿載置面に傷をつけてしまう可能性と、部品を破損してしまう可能性が生じる。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、原稿搬送ユニットの裏面側にジャム解除用の開閉部材を設けた場合、開閉部材を閉め忘れたまま原稿搬送ユニットを閉じてしまうことを防止する原稿読取装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため本発明に係る原稿読取装置は、
原稿を載置するための原稿載置面と、前記原稿載置面の下部に配置され原稿の画像情報を読み取るための画像読取部と、前記原稿載置面に対して開閉可能に取り付けられ、給紙トレイに載置された原稿を搬送経路に沿って読取位置に搬送して、前記画像読取部により画像情報を読み取った後、排出トレイに排出させる原稿搬送ユニットと、を備えた原稿読取装置であって、
前記原稿搬送ユニットの前記原稿載置面側に設けられ、開くことで前記搬送経路の少なくとも一部を露出可能な開閉部材と、
前記開閉部材の開閉状態を検出する第1検出部と、
前記原稿搬送ユニットの前記原稿載置面に対する開閉角度を検出する第2検出部と、
前記第2検出部により所定角度以下に前記原稿搬送ユニットが閉じられたことを検出したときに、前記第1検出部により前記開閉部材が開いていると判断された場合、警告通知を行う警告通知部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
かかる構成を有する原稿読取装置の作用及び効果を説明する。この原稿読取装置は、原稿載置面に対して開閉可能に取り付けられる原稿搬送ユニットを備えている。原稿搬送ユニットは、ジャム検出部を備えており、原稿の搬送中にジャムが発生した場合、これを検出する。また、原稿載置面側(裏面側)に、搬送経路の少なくとも一部を露出可能な開閉部材が設けられている。第1検出部は、開閉部材の開閉状態を検出する。また、原稿搬送ユニットの開閉状態を検出するために第2検出部が設けられ、開閉角度の検出を行う。そして、ジャムが発生して、原稿搬送ユニットを開き、更に開閉部材も開いて、ジャムの解除を行った後、開閉部材を開いたまま原稿搬送ユニットを閉じようとすれば、所定角度以下に閉じた時点で警告通知がなされる。これにより、ユーザーは、開閉部材を閉め忘れていることに気が付き、原稿載置面の損傷や部品の破損等の問題をなくすことができる。以上のように、開閉部材を締め忘れたまま原稿搬送ユニットを閉じてしまうことを防止することができる。
【0011】
本発明において、前記搬送経路に設けられたジャム検出センサーが前記第1検出部の機能を兼ねていることが好ましい。
【0012】
ジャム検出センサーは、ジャムが発生したか否かを検出する目的で設けられる。このセンサーを利用して、第1検出部の機能を兼ねることで、部品点数を減らし、構成を簡素化することができる。
【0013】
本発明において、前記開閉部材が閉じている場合、前記ジャム検出センサーによりジャムが検出されると、前記開閉部材の開放を促すメッセージを出力するメッセージ出力部を備えていることが好ましい。
【0014】
開閉部材の開放を促すメッセージを出すことで、ユーザーは、ジャム処理の対応として、開閉部材を開かねばならないことを認識することができる。これにより、ジャムの解除をスムーズに行うことができる。
【0015】
本発明において、前記警告通知部は、警告音又は音声案内を出力することが好ましい。視覚的な表示による通知では、ユーザーが見落とすことがある。そこで、音あるいは音声で通知をすることにより、確実にユーザーにジャムの発生を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る原稿読取装置が用いられたデジタル複合機の外観を示す斜視図
【図2】イメージスキャナ装置の構成を示す正面断面図
【図3】導入経路及び片面用排出経路を説明する模式図
【図4】第1反転経路を説明する模式図
【図5】第2反転経路を説明する模式図
【図6】両面用排出経路を説明する模式図
【図7】裏面側の開閉カバーの構成を示す図
【図8】裏面側の開閉カバーが開いた状態を示す図
【図9】搬送ユニットを開いた状態を示す図
【図10】開閉カバーを開いたまま搬送ユニットを閉じていく状態を示す図
【図11】第2検出部の構成を示す図
【図12】制御機能を示すブロック図
【図13】原稿搬送ユニット24の底部でジャムが発生した場合のジャム解除の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る原稿読取装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る原稿読取装置が用いられたデジタル複合機の外観を示す斜視図である。
【0018】
<複合機の全体構成>
複合機1は、コピー機能及びファクシミリ機能を備えており、イメージスキャナ装置(原稿読取装置を構成する)11を複合機1の上部に備えている。また、複合機1は、コピー部数、ファクシミリ送信先及び原稿読み取り等を指示するための操作パネル12を備えている。
【0019】
さらに、複合機1は、記録媒体としての用紙に画像を形成する画像形成部等を内蔵した複合機本体13と、用紙を順次供給する給紙カセット14と、を備えている。なお、複合機本体13は、通信回線を介して画像情報を伝送するための不図示の送受信部等を備えている。
【0020】
次に、図2を参照して、複合機1が備えるイメージスキャナ装置11について説明する。図2は、イメージスキャナ装置11の構成を示す正面断面図である。なお、本実施形態における正面図は、搬送されるシート状原稿の幅方向から見た図に相当する。
【0021】
図2に示すように、イメージスキャナ装置11は、原稿台カバー21と、プラテンガラス22(原稿載置面に相当)と、コンタクトガラス23と、を備えている。この原稿台カバー21には、原稿搬送ユニット(オートドキュメントフィーダー、ADFとも称する)24が備えられている。また、イメージスキャナ装置11は、プラテンガラス22及びコンタクトガラス23の下方に、原稿100の画像情報を読み取るためのスキャナーユニット25(画像読取部に相当)を備えている。
【0022】
スキャナーユニット25は、原稿台の内部で左右方向に移動可能なキャリッジ110を備えている。このキャリッジ110には、光源111と、複数の反射ミラー112と、集光レンズ113と、CCD114と、が配置されている。光源111は、読み取り原稿に対して光を照射し、読み取り原稿からの反射光は、複数の反射ミラー112で反射した後、集光レンズ113を透過および収束してCCD114において結像される。そして、CCD114は、入射された収束光を電気信号に変換して出力する。
【0023】
また、原稿台カバー21が備える原稿搬送ユニット24は、図2に示すように、当該原稿台カバー21の上部に設けられた給紙トレイ52と、この給紙トレイ52の下方に設けられた排紙トレイ53と、を備える。また、原稿搬送ユニット24の内部には、給紙トレイ52と排紙トレイ53をと連結する原稿搬送経路40が形成されている。
【0024】
ユーザーが図1に示す操作パネル12(表示部に相当)を操作して、イメージスキャナ装置11をオートドキュメントフィードスキャナとして使用するように指示すれば、給紙トレイ52に重ねてセットされた原稿100が、原稿搬送経路40に沿って1枚ずつ搬送される。そして、原稿搬送経路40に沿って搬送される原稿100がコンタクトガラス23のガラス面(読取位置116)を通過するときに、この原稿100の画像情報がスキャナーユニット25によって読み取られる。その後、原稿100は、原稿搬送経路40に沿って搬送されて、排紙トレイ53へ排出される。
【0025】
一方、イメージスキャナ装置11をブックスキャナとして使用する場合は、読み取るべき原稿をユーザーがプラテンガラス22上に載置する。そして、原稿搬送ユニット24の下部に配置されたプラテンシート51によって、原稿を上側から押圧して、動かないように固定する。この状態で、キャリッジ110が左右方向に移動しながらスキャナーユニット25が読み取りを行うことで、原稿の画像情報が読み取られる。
【0026】
<原稿搬送ユニット(ADF)の詳細構成>
次に、原稿搬送ユニット24の内部の構成を詳細に説明する。なお、以下の説明において、正面視で給紙トレイ52がある側を単に「右側」と称し、正面視におけるその反対側を単に「左側」と称することがある。
【0027】
本実施形態に係る原稿搬送ユニット24は、原稿100の片面(第1面)のみを読み取るときと、原稿100の両面(第1面及び第2面)を読み取るときと、原稿100の搬送される経路が異なるように構成されている。はじめに、原稿100の片面のみを読み取るときの経路と、その経路に配置される部材について、図2及び図3を参照して説明する。図3は、導入経路41及び片面用排出経路43を説明する模式図である。
【0028】
原稿100の片面のみを読み取るときは、図3に示すように、原稿100を読取位置116まで案内するための導入経路41と、原稿100を読取位置116から排紙トレイ53まで案内するための片面用排出経路43と、に沿って原稿100が搬送される。
【0029】
導入経路41には、上流側から順に、ピックアップローラ30と、分離ローラ31と、レジストローラ32と、三連ローラ33と、搬送ローラ(送りローラ)34と、が配置されている。以下、上流側から下流側の順で、導入経路41の経路上に配置される各部の構成について説明する。
【0030】
導入経路41の上流側の端部近傍には、ピックアップローラ30及び分離ローラ31が配置されている。ピックアップローラ30は、分離ローラ31の回転軸を中心にして回動可能に構成されており、原稿搬送ユニット24の非動作時においては、図2における上側にピックアップローラ30が保持されている。一方、原稿100を繰り込む際はピックアップローラ30が下方に回動し、給紙トレイ52に重ねてセットされている原稿100のうち、最上層にある原稿100の端部に接触する。この状態でピックアップローラ30が回転することによって、給紙トレイ52の最上層の原稿100が分離ローラ31へ搬送される。
【0031】
ピックアップローラ30の駆動によって分離ローラ31へ送られた原稿100は、回転駆動する分離ローラ31によって1枚ずつ分離された後に、下流側に配置されたレジストローラ32へ搬送される。
【0032】
レジストローラ32は、対向するローラと共に、搬送されてくる原稿100の先端部を一時的に止めて弛ませ、所定時間後に弛みを除去しつつ下流側に搬送する。これにより、原稿100の斜行が矯正される。レジストローラ32を通過した原稿100は、下流側に配置された三連ローラ33へ搬送される。
【0033】
なお、分離ローラ31から三連ローラ33のやや上流側までの導入経路41は、直線状の経路となっている。
【0034】
三連ローラ33は、中央に配置される駆動ローラ331と、この駆動ローラ331を挟持するように上下に配置される従動ローラ332,333とで構成されている。導入経路41に沿って搬送される原稿100は、駆動ローラ331とその上方に配置される従動ローラ332の間を通過して左斜め下方へ搬送される。三連ローラ33を通過した原稿100は、下流側に配置された搬送ローラ34へ搬送される。なお、駆動ローラ331の下方に配置される従動ローラ333は、従動ローラ332と回転方向が逆となっており、駆動ローラ331と従動ローラ333との間を通過する原稿100を右側へ搬送することができる。
【0035】
搬送ローラ34は、対向するローラと共に原稿100をニップして回転することで、この原稿100を右斜め下側(読取位置116側)へ搬送する。そして、原稿100が読取位置116を通過するときに、スキャナーユニット25によって第1面(表面)の画像情報が読み取られる。なお、この搬送ローラ34は、回転方向を切り換え可能に構成されており、逆方向に回転することで、原稿100を左斜め上方向(三連ローラ33側)へ搬送することができる。
【0036】
なお、三連ローラ33のやや上流側から読取位置116までの導入経路41は、左側に膨らんだ(左側に凸になるように湾曲した)経路(図3に示す導入湾曲経路411)となっている。
【0037】
<片面用排出経路>
次に、片面用排出経路43について説明する。片面用排出経路43には、上流側から順に、三連ローラ35と、搬送ローラ36と、共通ローラ38及び対向ローラ39と、が配置されている。以下、上流側から下流側の順で、片面用排出経路43の経路上に配置される各部の構成について説明する。
【0038】
読取位置116のやや下流側には、上下に分岐する箇所があり、この分岐箇所の近傍には、三連ローラ35が配置されている。この三連ローラ35は、中央に配置されるレジストローラ351(第2送りローラ、駆動ローラ)と、レジストローラ351を挟持するように上下に配置される従動ローラ352,353とで構成されている。スキャナーユニット25によって画像情報が読み取られた原稿100は、レジストローラ351とその上方に配置される従動ローラ352との間を通過して右斜め上側へ搬送される。この三連ローラ35を通過した原稿100は、下流側に配置された搬送ローラ36によって、この搬送ローラ36の右斜め下側に位置する共通ローラ38へ搬送される。なお、このレジストローラ351は、前記のレジストローラ32と同等の構成となっており、レジストローラ351とその下方に配置される従動ローラ353との間を左斜め下側へ搬送される原稿100の斜行を矯正することができる。
【0039】
共通ローラ38は、対向するように配置された対向ローラ39と共に原稿100をニップして回転することで、この原稿100を右側へ搬送して、排紙トレイ53に排出する。以上のようにして、給紙トレイ52にセットされた原稿100の片面のみの画像情報が読み取られる。なお、この共通ローラ38は回転方向を切り換え可能に構成されており、原稿100の排出を行うときと逆方向に回転することで、原稿100を左側(読取位置116側)へ搬送することができる。
【0040】
<両面読み取り>
次に、原稿100の両面を読み取るときの経路について、図2及び図4から図6までを参照して説明する。図4は、第1反転経路45を説明する模式図である。図5は、第2反転経路46を説明する模式図である。図6は、両面用排出経路47を説明する模式図である。
【0041】
原稿100の両面を読み取るときにおいても、原稿100の片面のみを読み取るときと同様に、給紙トレイ52にセットされた原稿が導入経路41に沿って読取位置116まで搬送される。そして、原稿100の第1面の画像情報がスキャナーユニット25によって読み取られる。また、本実施形態の原稿搬送ユニット24は、原稿100の搬送方向の長さ(原稿長さ)を検出可能に構成されており、検出された原稿長さに基づいて不図示の経路ガイド等を操作することで、導入経路41の次に原稿100が搬送される経路を切り換え可能に構成されている。
【0042】
初めに、原稿長さが短い場合に原稿100が搬送される経路について説明する。この場合の原稿100は、導入経路41に沿って読取位置116まで搬送された後に、図4に示す第1反転経路45に沿って搬送されるように構成されている。この第1反転経路45は、上流側から順に、第1反転前経路451と、第1反転中経路452と、第1反転後経路453とから構成されている。
【0043】
第1反転前経路451には、上流側から順に、三連ローラ35と搬送ローラ36とが配置されている。第1反転前経路451に沿って搬送される原稿100は、片面用排出経路43と同様に、レジストローラ351とその上方に配置される従動ローラ352の間を通過して右斜め上方へ搬送される。そして、原稿100は、搬送ローラ36によって、右方向へ搬送されて第1反転中経路452へ搬送される。
【0044】
第1反転中経路452は、途中までは片面用排出経路43と同様に、右斜め下方へ原稿100を案内する。しかし、その途中の分岐箇所から後は、原稿100が左斜め下方へ搬送されるように案内する。この第1反転中経路452は、右側に膨らんだ(右側に凸となるように湾曲した)経路となっている。この第1反転中経路452に沿って搬送されることで、原稿100の表裏が反転する。つまり、第1反転中経路452に沿って搬送される前までは下側(スキャナーユニット25側)を向いていた第1面が、第1反転中経路452に沿って搬送された後は、上側を向くようになる。そして、第1反転中経路452に沿って搬送された原稿100は、第1反転後経路453へ搬送される。
【0045】
第1反転後経路453には、上流側から順に、搬送ローラ37と三連ローラ35とが配置されている。第1反転後経路453に沿って搬送される原稿100は、搬送ローラ37によって左側へ搬送されて、三連ローラ35のレジストローラ351によって斜行が矯正された後に、読取位置116を通過する。このようにして、原稿長さが短い場合の原稿100を反転させている。
【0046】
次に、原稿長さが長い場合の原稿100を反転させる経路について説明する。ここで、原稿長さが長い場合とは、原稿長さが第1反転経路45の長さと同等か、原稿長さのほうが長い場合を意味する。仮に、原稿長さが長い原稿100を第1反転経路45に沿って搬送した場合、原稿100の後端部が読取位置116にまだ残っている状態で反転後の原稿100の先端部が読取位置116を通過しようとするため、原稿100が重なってしまい、紙詰まりを起こしてしまう。そのため、図5に示すように、原稿長さが長い場合における原稿100が通過する第2反転経路46は、第1反転経路45よりも長く構成されている。
【0047】
第2反転経路46は、第2反転前経路461と、第2反転中経路462と、第2反転後経路463とから構成されている。第2反転前経路461は、第1反転前経路451よりも更に右側へ延びている。第2反転中経路462は、第1反転中経路452と同様に、右側に膨らんだ(右側に凸となるように湾曲した)経路を有している。第2反転後経路463は、第1反転後経路453よりも更に右側へ延びている。
【0048】
なお、第2反転後経路463が原稿100を左側へ搬送するときに共通ローラ38を経由するが、前述のように、共通ローラ38は回転方向を切り換え可能であるため、共通ローラ38により原稿100を左側へ搬送することができる。このように共通ローラ38は、排出ローラとしての機能と搬送ローラとしての機能とを備えている。このように、原稿長さが長い場合の原稿100を反転させている。
【0049】
そして、第1反転経路45又は第2反転経路46によって反転され、第2面(裏面)の画像情報が読み取られた原稿100は、図6に示す両面用排出経路47へ搬送される。
【0050】
両面用排出経路47に沿って搬送される原稿100は、読取位置116を左側へ通過した後に、搬送ローラ34によって左斜め上側へ搬送される。そして、原稿100は、駆動ローラ331と、その下方に配置される従動ローラ333との間を通過して右方向へ搬送される。
【0051】
なお、読取位置116から三連ローラ33までの両面用排出経路47は、左側に膨らんだ(左側に凸になるように湾曲した)経路(図6に示す排出湾曲経路471)となっている。なお、導入湾曲経路411に沿って搬送される原稿100と、排出湾曲経路471に沿って搬送される原稿100とでは、原稿100の搬送方向が互いに逆方向となっている。この点、本実施形態の搬送ローラ34は、回転方向を切り換え可能であり、更に、従動ローラ332と従動ローラ333の回転方向が互いに逆方向となるため、上記の双方向搬送に対応している。
【0052】
そして、両面用排出経路47に沿って搬送され、三連ローラ33を通過した原稿100は、右方向に搬送され、搬送ローラ36を経由した後に、右斜め下方へ搬送される。そして、片面用排出経路43に沿って搬送される原稿100と同様に、共通ローラ38及び対向ローラ39によって、排紙トレイ53に排出される。なお、搬送ローラ36のやや下流の分岐箇所から共通ローラ38のやや上流の分岐箇所までの両面用排出経路47は、第2反転前経路461と第2反転後経路463とを接続している(図6に示す接続経路472)。以上のように、給紙トレイ52にセットされた原稿100の両面の画像情報が読み取られる。
【0053】
<ジャム検出部>
次に、ジャム検出部27の構成を説明する。ジャム検出部27は、図7に示すように、ジャム検出センサー270により構成されており、発光部270aと受光部270bにより構成されている。搬送経路を挟んでジャム検出センサー270と対向する位置に反射部271が設けられている。反射部271は、例えば、反射ミラーにより構成することができる。原稿100が存在していないときは、発光部270aから出力された光は、反射部271で反射されて、受光部270bにより検出される。これにより、搬送経路には原稿100が存在しないことが分かる。
【0054】
また、原稿100が存在する場合は、発光部270aからの光は原稿100で遮断されるため、受光部270bで受光することができない。これにより、搬送経路における原稿100の存在を判断することができる。
【0055】
ジャム検出センサー270は、原稿100の裏面読み取り時において、搬送されてきた原稿100の先端部を検出し、画像情報の読み取りタイミングを設定するために設けられる。通常通りに原稿100が搬送されていれば、所定時間内に原稿100の後端部が検出される。一方、ジャム(紙詰まり)が発生した場合は、原稿100の後端部を所定時間内に検出することができない。これにより、ジャム発生の有無を判断することができる。従って、ジャム検出センサー270は、原稿の読み取りタイミングの制御と、ジャム発生の有無を検出する、という機能を備えている。
【0056】
なお、図7に示すジャム検出センサー270は、反射型光センサーであるが、透過型光センサーを用いてもよい。この場合は、搬送経路を挟むように発光部と受光部が設けられ、原稿100が存在していれば、発光部からの照射光は遮断され、受光部で受光することができない。原稿100が存在していなければ、受光部へ光が到達し、受光することができる。光センサーの具体的な構成は、種々の変形例が可能である。
【0057】
なお、図7では、三連ローラ35の上流側にジャム検出センサー270を配置しているが、適宜の場所に複数のジャム検出センサーを配置することができる。配置する場所により、どの場所でジャムが発生したのかを検出することができ、その後の処理を適切に行うことができる。
【0058】
原稿搬送ユニット24の外観部には、図7に示すように、裏面側にカバー130、側面から上部にかけて開閉可能な開閉カバー131が設けられている。さらに、裏面側にも、開閉可能な開閉カバー132(開閉部材に相当)が設けられている。この開閉カバー132は、底面側からジャムを解除するために設けられている。導入経路41でジャムが生じた場合は、上部の開閉カバー131を開くことで、搬送経路を露出させて原稿100を取り出すことができる。上部の開閉カバー131は、回転支点131a周りに回転させることができる。
【0059】
図7のように、原稿100の両面を読み取る場合は、原稿搬送ユニット24の底部にも搬送経路が存在するため、そのような底部でジャムが発生した場合、上部の開閉カバー131を開いただけでは、原稿100を取り出すことが困難な場合がある。特に、原稿100の両面読み取りのため反転経路を有する場合は、底部の搬送経路も長くなる。そこで、底部にも開閉可能な開閉カバー132を設けている。
【0060】
図8は、開閉カバー132を開いた状態を示している。開閉カバー132は、不図示のロック機構により原稿搬送ユニット24の裏面側にロックされており、これを手動操作で解除することで、開閉カバー132を開くことができる。なお、ロック機構は公知の構造を採用することができる。
【0061】
開閉カバー132の回転中心は、共通ローラ38の回転軸38aと同軸に設定されている。また、三連ローラ35の従動ローラ353と、搬送ローラ37に圧接する従動ローラ37aは、開閉カバー132と一体的にユニット化されている。これにより、底面側の搬送経路を露出させることができ、底面側の搬送経路でジャムが発生したとしても、原稿100を取り出すことができる。
【0062】
また、ジャム検出部27のジャム検出センサー270も開閉カバー132とユニット化されており、開閉カバー132を開くと、ジャム検出センサー270も一緒に移動する。このジャム検出センサー270は、開閉カバー132の開閉状態を検出する第1検出部80(図12参照)として機能する。すなわち、開閉カバー132を開くと、ジャム検出センサー270と反射部271との間隔が大きくなるため、開閉カバー132が開いている状態と判断できる。
【0063】
なお、開閉カバー132の開閉状態の検出は、ジャム検出センサー270と兼用する必要はなく、専用のセンサーにより行ってもよい。
【0064】
裏面側の開閉カバー132を開くためには、原稿搬送ユニット24(原稿台カバー21)を開いた状態にする必要がある。図9は、原稿搬送ユニット24を開いた状態で、かつ、開閉カバー132も開いた状態を示す。この状態で、原稿搬送ユニット24の裏面側から原稿100を取り出し、ジャムを解消させることができる。
【0065】
ジャムを解除した後は、開閉カバー132を閉じて、原稿搬送ユニット24を閉じる必要があるが、開閉カバー132を開いたまま原稿搬送ユニット24を閉じようとすれば、図10のような状態になる。そうすると、開閉カバー132の端部がプラテンガラス22(原稿載置面)、左右方向の原稿ガイド220、又は、前後方向の原稿ガイド221に接触し、これらの部品を損傷し、あるいは、破壊してしまうことがある。そこで、本発明では、開閉カバー132を開いたまま原稿搬送ユニット24を閉じようとすれば、警告通知を行うようにしている。
【0066】
<第2検出部の構成>
そのために、まず、原稿搬送ユニット24の開閉状態を検出するための第2検出部81を設けている。第2検出部81の構成を図11に示す。
【0067】
図11に示すように、第2検出部81は、検出部材810を備えている。 図11(a)(b)(c)は検出部材810が原稿搬送ユニット24により押し込まれていくときの状態を示す。図11(d)は、第2検出部81の平面図を示す。
【0068】
検出部材810はその先端部分が外部に突出しており(図9、図10参照)、突出方向に不図示のばねにより付勢されている。検出部材810の上部先端は、付勢力に抗して、原稿搬送ユニット24の閉じ動作により下方に押し込まれる構成となっている。
【0069】
検出部材810には、第1プレート811と第2プレート812が一体となっており、これらプレート811,812も検出部材810と一体に上下動する。第1プレート811の鉛直方向の長さは、第2プレート812の鉛直方向の長さよりも短く設定されている。
【0070】
第1プレート811側には、第1検出センサー813が設けられており、発光部813aと受光部813bが第1プレート811を挟むような位置関係にある。第2プレート812側にも、第2検出センサー814が設けられており、発光部814aと受光部814bが第2プレート812を挟むような位置関係にある。
【0071】
プレート811,812が、発光部813a,814aと受光部813b,814bの間に位置している時は、光が遮断されている状態であるが、プレート811,812が下がると、受光部813b,814bに光が到達する。これにより、タイミングを検出することができる。
【0072】
第1検出センサー813は、原稿搬送ユニット24が20°(所定角度に相当)開いた状態か否かを検出する。すなわち、原稿搬送ユニット24を大きく開いた状態から徐々に閉じていく時に、角度θが20°になったときに、第1検出センサー813から第1プレート811が退避し、光を受光可能になる(図11(b)参照)。この角度は20°でなくてもよく、例えば、15°〜25°の範囲で適宜設定できる。もちろん15°〜25°以外の範囲でも設定可能である。
【0073】
第2検出センサー814は、原稿搬送ユニット24が閉じる直前、または閉じた状態を検出する(図11(c)参照)。閉じる直前とは、例えば、角度θが5゜以下であり、閉じた状態とはθ=0である。なお、この角度は、第1検出センサー813により検出されるタイミングの角度よりも小さければ、任意に設定可能である。
【0074】
上記のように、原稿搬送ユニット24を閉じていく時に2つのタイミングで開閉状態を検出している。これらのセンサーは、もともとプラテンガラス22に載置された原稿のサイズを検出する目的で設けられている(例えば、特開2010−219667号公報)。本発明では、この第2検出部81の機能を、開閉カバー132の閉め忘れ警告を行う機能も兼用させるものである。
【0075】
<制御関係>
次に、制御部58の構成について、図12のブロック図により説明する。制御部58の構成は、本発明と関連する主要な部分を説明する。制御部58は、ジャム検出センサー270を有するジャム検出部27の検出結果に基づいて、ジャムが発生したか否かを検出する。また、複数のジャム検出センサーを配置している場合は、どの場所でジャムが発生したかを判断することができる。
【0076】
ジャムが発生したことは、メッセージ出力部585の機能に基づいて、表示パネル120に表示させることができる。また、底部の搬送経路にあるジャム検出センサー270によりジャムが検出された場合は、開閉カバー132を開放するように促すメッセージを出力することができる。メッセージは、視覚的な表示を表示パネル120にしてもよいし、スピーカーやブザー等の音声出力部586により出力してもよい。
【0077】
また、第1検出部80(ジャム検出部27)により開閉カバー132の開閉状態を検出され、かつ、原稿搬送ユニット24がプラテンガラス22に対して閉じていくときに所定角度以下になった場合、制御部58は、警告通知部584により警告通知を行わせる。警告通知部584による警告は表示パネル120に行ってもよいが、ユーザーはただちに開閉カバー132が開いていることを認識することができる。
【0078】
なお、前述のように、本実施形態ではジャム検出部27と第1検出部80の機能は、兼用されているが、これらを別個独立した機能として構成してもよい。
【0079】
<ジャム解除の動作>
次に、原稿搬送ユニット(ADF)24の底部でジャムが発生した場合のジャム解除の動作を図13により説明する。三連ローラ35の上流側にあるジャム検出センサー270により、ジャムが検出されたと仮定する。制御部58によりいずれかの場所でジャムが発生した場合は、その旨が表示パネル120に表示される。
【0080】
まずジャム検出センサー270がオンか否かを制御部58により判断する(S2)。ジャム検出センサー270がオンであるということは、原稿100が存在しているか、開閉カバー132が開いているかのどちらかである。ジャム検出センサー270がオフであるということは、原稿100が無く、かつ、開閉カバー132も閉じているということである。
【0081】
従って、ジャム検出センサー270がオフで、かつ、ジャムが発生している場合、ジャムは底部で発生しているのではなく、他の箇所で発生していることになる。そこで、上部からのジャム解除をするような指示を表示パネル120で行う(S20)。次に、ジャムを解除(原稿100を取り除く)して終了する(S21)。
【0082】
ステップS2において、ジャム検出センサー270がオンであると判断された場合、原稿搬送ユニット24の裏面からのジャム解除を行うように、表示パネル120に表示させる(S3)。すなわち、底面側の開閉カバー132を開くように表示パネル120で指示する。次に、第1検出センサー813がオンになったか否かを制御部58により判断する(S4)。第1検出センサー813がオンであることは、原稿搬送ユニット24が所定角度以上開いた(持ち上げられた)ことを意味する。開閉カバー132を開くためには、原稿搬送ユニット24を開く必要があるからである。第1検出センサー813がオフであるということは、原稿搬送ユニット24が閉じている状態、又は、所定角度以下しか開いていない状態を示す。従って、ステップS4においては、ステップS2へ戻る。
【0083】
次に、ジャム検出センサー270がオンになったか否かを判断する(S5)。ジャム検出センサー270がオフになっている場合、表示パネル120におけるジャム解除の指示表示を消す(S22)。これは、上部から原稿100を引き出してジャムを解除できるケースもあるからである。
【0084】
ステップS5において、ジャム検出センサー270がオンのままである場合、第1検出センサー813がオフか否かを判断する(S6)。オフであれば、原稿搬送ユニット24は所定角度以上開いた状態のままであるから、オンになるまで待機する。オンになれば、原稿搬送ユニット24を閉じていく過程で所定角度以下になったこと判断することができる。
【0085】
ステップS6で所定角度以下になった時、再び、ジャム検出センサー270がオンになったか否かを判断する(S7)。オフになっていれば、原稿100はなく、かつ、開閉カバー132も閉じられていると判断できるので、表示パネル120におけるジャム解除の指示表示を消して(S22)、終了する。
【0086】
そして、ステップS7でジャム検出センサー270がオンになっていれば、警告通知部584により表示パネル120の警告表示、及び/又は、警告音又は音声による案内を出力する(S8)。この警告には、次のような意味がある。ジャム検出センサー270がオンであるということは、開閉カバー132が開いている可能性があるので、開閉カバー132を開いたまま原稿搬送ユニット24を閉じようとしていることを警告する。また、仮に、開閉カバー132が閉じていた場合は、原稿100が残ったままであると判断できるので、ジャムを解除すべきことを意味する警告となる。
【0087】
警告通知を行っている時に、第1検出センサー813がオンになったか否かを判断する(S9)。第1検出センサー813がオフのままであれば、原稿搬送ユニット24を所定角度以上になるように戻していないと判断できるので、ステップS8に戻り、警告通知を継続する。
【0088】
第1検出センサー813がオフになれば、原稿搬送ユニット24を所定角度以上になるように開いたと判断できるので、警告通知を終了する(S10)。その後、ステップS5に戻り、同様の手順を行う。
【0089】
<別実施形態>
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
【0090】
開閉カバー132の回転軸は、前後方向(回転軸38aの方向)に設定されているが、これに限定されるものではない。例えば、左右方向に回転軸を設定してもよい。また、前後方向に設定する場合でも、回転軸38aとは異なる位置に回転中心を設定してもよい。
【0091】
本実施形態では、第2検出部81は、原稿のサイズを検出するセンサーを兼用しているが、これらとは別個独立して設けてもよい。検出する時の角度は、適宜変更することができる。
【0092】
ジャム検出部27を構成するジャム検出センサー270と反射部271の配置を逆にしてもよい。すなわち、開閉カバー132の側に反射部271を配置してもよい。
【0093】
上記実施形態で用いた縮小光学系のスキャナーユニット25に代えて、密着型イメージセンサ等を使用する構成に変更することができる。
【0094】
上記実施形態ではイメージスキャナ装置11は複合機1の一部として備えられているが、この構成に代えて、単体のイメージスキャナ装置として構成することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 複合機
100 原稿
116 読取位置
12 操作パネル
120 表示パネル
131 開閉カバー
132 開閉カバー
22 プラテンガラス
23 コンタクトガラス
24 原稿搬送ユニット(ADF)
27 ジャム検出部
270 ジャム検出センサー
58 制御部
584 警告通知部
585 メッセージ出力部
586 音声出力部
80 第1検出部
81 第2検出部
810 検出部材
813 第1検出センサー
814 第2検出センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を載置するための原稿載置面と、前記原稿載置面の下部に配置され原稿の画像情報を読み取るための画像読取部と、前記原稿載置面に対して開閉可能に取り付けられ、給紙トレイに載置された原稿を搬送経路に沿って読取位置に搬送して、前記画像読取部により画像情報を読み取った後、排出トレイに排出させる原稿搬送ユニットと、を備えた原稿読取装置であって、
前記原稿搬送ユニットの前記原稿載置面側に設けられ、開くことで前記搬送経路の少なくとも一部を露出可能な開閉部材と、
前記開閉部材の開閉状態を検出する第1検出部と、
前記原稿搬送ユニットの前記原稿載置面に対する開閉角度を検出する第2検出部と、
前記第2検出部により所定角度以下に前記原稿搬送ユニットが閉じられたことを検出したときに、前記第1検出部により前記開閉部材が開いていると判断された場合、警告通知を行う警告通知部と、を備えたことを特徴とする原稿読取装置。
【請求項2】
前記搬送経路に設けられたジャム検出センサーが前記第1検出部の機能を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項3】
前記開閉部材が閉じている場合、前記ジャム検出センサーによりジャムが検出されると、前記開閉部材の開放を促すメッセージを出力するメッセージ出力部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
【請求項4】
前記警告通知部は、警告音又は音声案内を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の原稿読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−156635(P2012−156635A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12037(P2011−12037)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】