説明

取り付け/取り外し機構を備える光モジュール

SFPアプリケーションで使用可能な、取り外し/取り付け機構を備える光モジュールを提供する。このような光モジュールは、例えば光トランシーバである。また、当該取り外し/取り付け機構によって、コンピュータボードアセンブリに含まれる筐体に対して行われる光モジュールの挿入/抜き取り動作が改善されるとしてもよい。取り付け/取り外しを行う取り付けアセンブリは、スロット状接合部を持つ取り付け部材を備えるとしてもよい。この接合部は、ほぼ固定された旋回部に接しており、旋回部を中心に回転する。この回転は、カムフォロワーと係合するカムを備える回転可能なアクチュエータによって実現されるとしてもよい。取り付けアセンブリを付勢して取り付け位置におさめ、接合部と旋回部を互いに接触させるには付勢装置を用いる。付勢装置について、多くの例を挙げている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光モジュールに関する。本発明は特に、筐体またはハウジング内に取り外し可能な状態で実装することができる光モジュールに関する。本出願は、米国仮出願第60/549,861号(出願日:2004年3月2日、名称:「取り外し機構を備える光モジュール」)に基づき優先権を主張する。当該出願の内容はすべて、参照により本願に組み込まれる。本出願はまた、米国仮出願第60/550,554号(出願日:2004年3月3日、名称:「取り外し機構を備える光モジュール」)に基づき優先権を主張する。当該出願の内容はすべて、参照により本願に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
情報技術(IT)の進歩に光ネットワークの普及が果たしてきた役割は大きい。ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワークやメトロエリアネットワークおよびケーブルテレビネットワークなどの光ネットワークによって、消費者が享受するサービスやアクセスできる情報が増加した。光ネットワークでは、ユーザの数が多い場合や高画質の画像音声データのようにデータ量が多い場合に必要な高帯域幅を利用することができる。
【0003】
このような光ネットワークは通常、光ファイバをバックボーンに使用し、光中継器、光増幅器および光トランシーバが光ファイバを介して接続され、光信号の送受信を行う。例えば、スイッチやルータは、トランシーバを利用して、イーサネットネットワークやそれよりも広範囲におよぶインターネットアクセスプロバイダ(ISP)ネットワークを始めとするさまざまなネットワーク環境でのデータ配信およびデータ収集を制御する。ホストバスアダプタ、RAID(redundant array of independent disks)モジュール、ファイバチャネル装置などの技術分野では、コンピュータ環境において光ネットワークを用いて記憶システムとプロセッサを接続し、コンピュータシステム間で帯域幅が広く相互接続性が高い通信を行う。
【0004】
ネットワークの種類が多様化し動作が複雑化しているために、必要な光構成要素の数も多くなっている。また、ネットワーク構築に当たっては、さまざまなベンダーから調達した部品を用いて複雑なシステムを構築しなければならない。ここにおいて、競合製品があるのは好ましいことであるが、その一方で、デバイスの構成が画一的でなくなるという問題を生じる。ネットワーク構築に必要な光モジュールを選ぶ時には、寸法によってはネットワークで使用しているデバイスの実装筐体に合わないこともあるので、注意が必要である。
【0005】
このような問題に対処するために、光トランシーバの標準規格を定めているメーカーも幾つかある。例えば、SFPトランシーバの場合、SFP/MSA(Small Form Factor Pluggable Multi−Source Agreement)規格に対応した設計とするメーカーもある。この規格は、非同期転送モード(ATM)、FDDI(Fiber distributed data interface)、ファイバチャネル、ファストイーサネットやギガビットイーサネット、SONET(Synchronous Optical Network)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)などに基づいた光システムで利用するとしてもよい。MSAではガイドランを定めて、パッケージサイズ、コネクタシステムの設計、ホストボードのレイアウト、電気的インターフェースなどを共通化している。
【0006】
しかしSFP/MSAという規格があっても、ネットワークデバイスがベンダー間で完全に共通化されているわけではない。このため、トランシーバメーカー側の、自社の製品がネットワークデバイスに合わないのではないかという懸念がなくなったわけではない。光モジュールは、長寿命を保証するために適切に係合することが肝要であるし、ネットワーク管理者や設計者が、うまく係合しなかった光モジュールを次のデバイスで利用するとは思えないので、モジュールがうまく取り付けられない場合、メーカーの評判が落ちてしまう恐れもある。これまでの筐体は、取り付けの許容範囲を広げるべくさまざまな構造が考案されてきたが、挿抜が簡単な光モジュールが望まれているので、光トランシーバに使用するには問題がある。
【0007】
光デバイス用の取り付け機構が幾つか提案されているが、密閉度が低く、時間が経つと性能が落ちる、あるいは完全に機能しなくなるという問題があった。例えば、可動部分が十分に係合しなかったり、構成材料の質が悪い、固定するための構造が不適切などの理由から通常の動作中に生じる力で可動部分が破損してしまう可能性があった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、ホストボード、光モジュールおよび筐体を含む、組み立て前のコンピュータボードアセンブリの一例を示す。
【0009】
【図2】図2は、取り付け機構、アクチュエータおよび付勢装置を含む取り付けアセンブリの一例を示す分解図である。
【0010】
【図3】図3は、図2に示す取り付け機構の一例を示す拡大図である。
【0011】
【図4】図4は、図2に示す取り付けアセンブリのハウジングの一例を示す拡大図である。
【0012】
【図5】図5は、図2に示す付勢装置の一例を示す拡大図である。
【0013】
【図6A】図6Aは、図2に示す取り付けアセンブリの取り付け位置の一例を示す部分側面図で、幾つかの特徴部分を破線で示す。
【0014】
【図6B】図6Bは図6Aと類似しているが、取り付けアセンブリの取り外し位置を示す。
【0015】
【図7】図7は、別の実施例に係る取り付けアセンブリを示す分解図である。
【0016】
【図8】図8は、図7に示す取り付けアセンブリに含まれる付勢装置の一例を示す拡大図である。
【0017】
【図9】図9は、図7に示す取り付けアセンブリに含まれる別の付勢装置の一例を示す拡大図である。
【0018】
【図10】図10は、実施例に係る取り付けアセンブリのハウジングを示す。
【0019】
【図11A】図11Aは、図7に示す取り付けアセンブリの取り付け位置の一例を示す部分側面図で、幾つかの特徴部分を破線で示す。
【0020】
【図11B】図11Bは図11Aと類似しているが、取り付けアセンブリの取り外し位置を示す。
【0021】
【図12】図12は、別の実施例に係る、互いに相対的に動くことが可能な2つの部材を備える付勢装置を示す。
【0022】
【図13】図13は、別の実施例に係る付勢装置を示す。
【0023】
【図14A】図14Aは、図12または図13に示す付勢装置を備える取り付けアセンブリの一例を示す部分側面図で、幾つかの特徴部分を破線で示す。
【0024】
【図14B】図14Bは図14Aと類似しているが、取り付けアセンブリの取り外し位置を示す。
【0025】
【図15】図15は、別の実施例に係る、スプリング部材を2つ別々に備える付勢装置を含む光モジュールを示す。
【0026】
【図16】図16は、図15に図示したスプリング部材のうちの一方を示す。
【0027】
【図17A】図17Aは、図15に示す付勢装置を利用した光モジュールの取り付け位置を示す部分側面図である。
【0028】
【図17B】図17Bは、図15に示す付勢装置を利用した光モジュールの取り外し位置を示す部分側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
ケースに対して選択的に取り付け/取り外しが行われる取り付け機構の例を説明する。以下で説明する例は、筐体に挿入される光モジュールに関連し、そのような光モジュールで使用されるとしてもよい。光モジュールの例としてSFP光トランシーバなどを挙げるが、本願の開示範囲は例示されたものに限定されない。また、本願の教示範囲は説明する実施例に限定されず、ほかの実施例も含むことは明らかである。
【0030】
図1は、ホストボード1002、光モジュール1004および筐体1006を備えるコンピュータボードアセンブリ1000の組み立て前の状態を示す。アセンブリ1000は、スイッチ、ルータ、サーバまたはパソコンといった、プロセッサによって構成されるシステムの一部としてもよい。このようなシステムデバイスの規格の例には、非同期転送モード(ATM)、FDDI(Fiber distributed data interface)、ファイバチャネル、ファストイーサネットやギガビットイーサネット、SONET(Synchronous Optical Network)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)などがある。
【0031】
ホストボード1002は、マイクロプロセッサ(不図示)と接続されるとしてもよい。例えば、ホストボード1002は、マザーボードの一部としてもよいし、マザーボードに接続された拡大用スロット(不図示)に挿入可能としてもよい。ホストボード1002と光モジュール1004を接続できるように、ホストボード1002は、光モジュール1004上の端部コネクタ1010に結合されるコネクタ1008を備えるとしてもよい。図1には示していないが、光モジュール1004は、端部コネクタ1010を含むプリント配線基板(PCB)を内蔵するとしてもよい。光モジュール1004が光トランシーバの場合、このPCBは、端部コネクタ1010上のピンと通信を行う、マイクロプロセッサを含む制御回路を備えるとしてもよい。このような制御回路は、例えば光トランシーバ用の制御回路である。光モジュール1004が別の光デバイスであれば、PCBも別の制御回路を備えるとしてもよい。光モジュール1004は特定の光デバイスに限定されない。
【0032】
筐体1006は、接着剤、はんだ、ラッチ、止め具、圧入などの実装方法によってホストボード1002に実装可能としてもよい。図示した例では、筐体1006は複数のスロット1012を備える。このスロット1012の位置は、筐体1006をホストボード1002にねじ込み式で実装する時に利用される、ホストボード1002に設けられた複数の穴部1014の位置と整合している。筐体1006は、アルミニウム、スチールおよびステンレススチールなどの金属材料から形成され、SFP/MSA規格に準拠した寸法を持つとしてもよい。また、光モジュールは、壁1018、1020、1022および1024で囲まれた、筐体1006のスロット1016に挿入可能であるとしてもよい。壁1024は、光モジュール1004の格納式ラッチ1028を収納および固定する、ラッチ収納部1026を有する。格納式ラッチ1028は、筐体1006に対する光モジュール1004の選択的な取り付け/取り外しのために用いられる取り付け機構(図2に詳細を図示する)の一部である。図示した構成を持つ場合、光モジュール1004は大きさの異なる筐体に対して、取り付け/取り外しが行えるとしてもよい。例えば、光モジュール1004の上表面1030に対するラッチ1028の上方向への伸長部分によって、取り付け範囲を大きくするとしてもよい。ラッチ1028を大きくすることによって、y軸に関して拡大された寸法を持つ筐体と係合するとしてもよい。
【0033】
光モジュールは挿入可能であればどのようなモジュールでもよく、例えばSFP/MSAの条件を満たした光トランシーバであってもよい。光モジュール1004は、端部コネクタ1010、メインハウジング1030および取り付け/取り外しアセンブリ(説明を簡単にするため取り付けアセンブリと呼ぶ)1032を含む。メインハウジング1030は、金属、ダイカスト材料あるいはプラスチックなどの材料で形成され、光モジュール1004のPCBを収納するとしてもよい。取り付けアセンブリ1032は、挿入可能なファイバコネクタ1038および1040を光モジュール1004に接続する際に使用される、レセプタクル1034および1036を持つ。図示したレセプタクル1034および1036ならびにコネクタ1038および1040は例にすぎない。レセプタクル1034および1036は、上述したが、SFP規格に準拠した光トランシーバ用の光ファイバコネクタを収納できるように形成するとしてもよい。2つのレセプタクル1034および1036を図示しているが、光モジュール1004が有するレセプタクルの数はこれより増減させてもよい。
【0034】
図2は、光モジュール1004が有する取り付けアセンブリ1032の組み立て前の状態を示す。図2では、ハウジング1206に実装可能な取り付け/取り外し機構1202および回転可能なアクチュエータ1204を示す。取り付けアセンブリ1032はほかに、同じくハウジング1206に実装可能な付勢装置1208などを備える。機構1202は金属製で、例えばシートメタルから形成してもよいし、ダイカスト処理または金属注入成形処理で形成してもよい。付勢装置は、例えば取り付け機構を取り付け位置に付勢するとしてもよい。以下で詳しく説明するが、取り付け機構1202は、付勢装置1208を介してハウジング1206に接続される構成としてもよい。本明細書では、旋回可能な接合部を支持し、アクチュエータに対してスプリング力を印加する付勢装置の例を幾つか説明する。このため、付勢装置はスプリング装置でもあるとしてもよい。
【0035】
アクチュエータ1204は、ハウジング1206上の受け入れスロット1212に回転可能な状態で挿入することができるコネクタ1210を備える。図示した例では、対向する2つの受け入れスロット1212が設けられている。受け入れスロット1212は通常図示した例のようにC字形をしており、コネクタ1210が軸方向以外に動かないよう抑止突起部1214(図5を参照のこと)で抑止している。受け入れスロット1212は、図示した例以外の形状を持つとしてもよい。例えば、アクチュエータのコネクタ1210がスプリングで付勢されたプッシュピン形状である場合、これを格納する受け入れスロットは環状としてもよい。
【0036】
アクチュエータ1204は、コネクタ1210以外に、支持アーム1218および1220間に延びるハンドル1216を備える。ハンドル1216ならびに支持アーム1218および1220は同一の材料で形成するとしてもよい。材料の例としては、プラスチックが挙げられ、金型成形または押し出し成形で形成する。ほかの材料としては、例えば、シートメタルがある。コネクタ1210も同様の材料で形成するとしてもよい。また、以上の構成要素には被覆を行うとしてもよい。ハンドル1216の大きさは、例えば、指で簡単に光モジュール1004が取り外せるように調整するとしてもよい。
【0037】
以下で詳細に説明するが、実際に使用する場合、ハンドル1216は、受け入れスロット1212によって決められるある軸を中心に回転して、光モジュールを取り付け位置から取り外し位置へと動かす。図示した例によると、コネクタ1210は、取り付け位置にある場合に水平配向となるカム1222を備える。取り付け位置(例えば、図1および図6A)から取り外し位置(図6B)へとアクチュエータ1216を回転させると、カム1222は取り付け機構1202のカム表面と係合して、ラッチ1028をある軸を中心に回転させる。このようにして、筐体1006に対するラッチ1028の取り付け/取り外しが制御される。
【0038】
筐体1006、特にラッチ収納部1026に対して、光モジュール1004の選択的な取り付け/取り外しを行うために、取り付け機構1202(図3を参照のこと)はスロット状接合部1300を備えるとしてもよい。スロット状接合部1300は、ハウジング1206(図2を参照のこと)上の旋回部1303に実装可能な、管状の壁1302によって形成されている。このスロット状接合部1300の形状は、旋回部1303に対する両者の共通軸を中心とした回転運動を可能にするべく、旋回部1303の形状と補完的なものになっている。取り付け機構1202は、ラッチ1028がハウジング1206(図2を参照のこと)のラッチチェンバ1305に収まるように、ハウジング上に配置されるとしてもよい。
【0039】
壁1302は第1通常L字型部材1304に接合されている。部材1304は、延長アーム1306によってラッチ1028と接合されている。壁1302はまた、第2通常L字型部材1308に接合され、続いてカムフォロワー1310と接合されている。カムフォロワー1310は、連結部1312と係合部1314から形成され、係合部1314は連結部1312との間の角度を決める。図示した例によると、カムフォロワー1310の形状および寸法、連結部1312と係合部1314の配向および両者間の角度は、カム力から回転力への変換(例えば、カム1222のカム力を接合部1300に対する回転力に変換し、旋回部1303を中心として接合部1300を回転させること)に影響をおよぼす可能性がある。
【0040】
組み立ての例を示すと、普通は図示したように管状の旋回部1303(図4を参照のこと)に隣接するように、接合部1300を配置する。旋回部1303は、2つのレセプタクル1034および1036の上方に配設された基部1400の一端に配設される。レセプタクル1034および1036は各々、ファイバコネクタ用のフェルールに対するOSA接合部1402および1404を備えるとしてもよい。図示した接合部1402および1404は例にすぎない。
【0041】
ハウジング1206はまた、付勢装置1208を固定するための、対向するノッチ1406(図示しているのは1つだけ)を有する。図示した例によると、ハウジング1206はさらに、取り付け位置において回転可能なアクチュエータ1204と横並びになる壁特徴部1408(配設は任意、図示しているのは1つだけ)を備える。壁特徴部1408は、取り付け位置でアクチュエータ1204を止める構造としてもよいし、アクチュエータ1204と横並びになるとしてもよい。
【0042】
取り付け機構1202は、付勢装置1208によって、ハウジング1206に対して所定の位置に固定されるとしてもよい。付勢装置1208については、図5で詳細に説明されている。付勢装置1208は、一対の対向するフランジ1500および1502を備える。フランジ1500および1502はそれぞれ、ノッチ1406と係合し固定し合うノッチ用スロット1504および1506を持つ。この係合および固定は、例えば、スロット状接合部1300と旋回部1303の位置合わせが行われた後で、実施される。図示した例によれば、付勢装置1208は、ラッチ1028が突き出た状態である取り付け位置に収まるよう、取り付け機構1202を付勢するための支持部材1508を持つ。支持部材1508は例えばリーフスプリングであるとしてもよい。図示した例によると、支持部材1508は支持部1510に対して所定の角度を持つように構成されており、この所定の角度を維持しようとする耐性によって取り付け位置への付勢を実現する。別の実施例によれば、支持部材1508と支持部1510は同一平面上にあるとしてもよい。別の実施例によれば、付勢装置1208は図8に示すような保持部材を含むとしてもよい。
【0043】
支持部材1508は、接合部1300と係合することによって取り付け機構を付勢するとしてもよい。実施例によっては、支持部材1508は、接合部1300と旋回部1303の係合を確かなものとするために、接合部1300の外表面に対して力を加えるとしてもよい。スナップフィット方式などを用いることによって、旋回部に自主的に係合する接合部1300としてもよいが、この場合、支持部材1508は、接合部1300と旋回部1303の結合が外れないようにさらに力を加えるとしてもよい。スプリング装置の構成については、ほかにもさまざまな例が考えられる。
【0044】
図6Aおよび図6Bは、筐体1006に対する光モジュール1004の選択的な取り付け/取り外しが行われる場合の回転可能ラッチ1204の動作の一例を示す。図6Aでは、アクチュエータ1204が壁特徴部1408に隣接する状態でハウジング1206に対して閉じられている、取り付け位置を示す。ラッチ1028がラッチ収納部1026内に固定された状態で、光モジュール1004が筐体1006内に取り付けられている。図示した例によると、ラッチ1028は結合入口面1600を有する。この面1600は、モジュールが挿入されている間筐体の壁面に係合させることができるので、ラッチ1028が屈曲してチェンバ1305に収納されることができ、光モジュール1004が問題なく筐体1006に差し込まれる。モジュール挿入中は、ラッチ1028を筐体などと係合させることによって、チェンバ1305内にラッチ1028の一部分を引っ込めた状態としてもよい。ラッチ1028はさらに、ほぼ直角の面1602を備える。この面1602は、光モジュール1004を取り付け位置から出そうと引っ張る力(図で言うと右方向)に対して抵抗する。ラッチ1028の形状や構成は上記以外であってもよい。入口面および出口面が曲線状または直線状である構成でもよいし、ラッチ用開口部1026の端部を中心として回転可能なC字型のハンドルであってもよい。
【0045】
光モジュール1004はさらに、頂点1610で合う第1斜面1606および第2斜面1608から形成される保持スプリング1604を備える。スプリング1604は壁1018の下側表面と係合するように屈曲することができる。スプリング1604は、筐体1006に対し外向きの力をかけるとしてもよい。これに対して筐体1006は逆に、対向する内向きの力を印加する。この力は光モジュール1004を通過し、ラッチ1028がラッチ収納部1026から最大限突き出るようにする。
【0046】
図6Bでは、(例えば、操作者の指によって)力が印加されアクチュエータ1204を回転させ、ほぼ90度引っ張り出している。この角度は例として挙げたにすぎず、取り外すためにアクチュエータを曲げる角度は、90度以外であってもよい。アクチュエータ1204が回転すると、図示した例では、カム1222が水平位置(図6A参照)から垂直位置(図6B)へと回転する。取り付け/取り外し位置での配向については、これ以外であってもよい。さらに、屈曲を大きくするためにカム1222の寸法を変えてもよい。また、カムとカムフォロワーの係合面積を大きくするために、コネクタ1210の長手方向に沿ってカム1222を長くするとしてもよい。
【0047】
図示した例によると、カム1222は取り付け機構1202のカムフォロワー1310の少なくとも一部を屈曲する。すると、接合部1300が旋回部1303を中心に(例えば、接合部1300と旋回部1303の共通軸を中心に)回転する。この回転により、ラッチ1028がハウジング1206内、例えばラッチチェンバ1305内に引っ張り出される。この結果、光モジュール1004が取り外し位置に収まり、筐体1006から取り外し可能になるとしてもよい。ラッチ1028は完全に引き出された状態で、筐体から光モジュールを自由に動かせるとしてもよい。
【0048】
取り付け/取り外し動作中の接合部1300と旋回部1303は、摩擦力および/または接合部1300に対して付勢装置1208が印加する付勢力によって、互いに接触したままとなる。図示した例によると、この付勢力は、付勢装置1208の支持部1510との係合によって生じる。または、支持部材1508との係合によって発生するとしてもよい。図示された例では、カムフォロワー1310と係合している支持部材1508は、支持部材1508のスプリング力よりも強い、カム1222のカム力によって屈曲するとしてもよい。支持部材1508は、金属のように弾力性のある材料から形成してもよく、カム1222のカム力に対向するスプリング力を生成するとしてもよい。具体的には、アクチュエータ1204を回転させて取り付け位置に戻すと、支持部材1508のスプリング力によってカムフォロワー1310は付勢され、図6Aに示す位置に戻る。この結果、旋回部1303を中心として接合部1300が(逆時計回りに)回転し、ラッチ1028はチェンバ1305を出て、ラッチ収納部1026に対して固定(取り付け)位置に落ち着く。カムフォロワー1314は、ラッチ1028を付勢して取り付け位置(図6Aを参照のこと)に戻せるよう、弾性力のある材料で形成するか、弾性力を持つ構成(例えば、支持部と接続部材の間をスプリング接続とする)としてもよい。付勢装置1208が旋回部1303に対して接合部1300を付勢することによって、取り付け/取り外し動作中でも、接合部1300と旋回部1303間の接触を維持できるようにするとしてもよい。
【0049】
上述した例以外に多くの実施例が考えられる。図7に、上述した装置1032と同様の特徴を持つ光モジュールサブアセンブリ1800の一例を示す。説明では、上記と同じ参照番号を使用する。
【0050】
アセンブリ1800は取り付けアセンブリ1032と類似している。アクチュエータ1204に類似する回転可能なアクチュエータ1802は、回転可能なコネクタ1804を備える。コネクタ1804は、ハウジング1206の受け入れスロット1212に係合または接続されるとしてもよい。取り付け機構1202は、上記と同じくハウジング1206に実装することができる。図示した実施例によると、アセンブリ1800とアセンブリ1032の相違点は、付勢装置1208の代わりに、2つの別々の装置から構成される付勢装置を使用することである。このような付勢装置は、別々にハウジングに実装され、別々に動く支持装置1806とスプリング装置1810を備えるとしてもよい。ここで、支持装置1806はスプリング力を印加するとしてもよい。
【0051】
図8の拡大図で示すように、装置1806は、互いに対向する2つのフランジ1812および1814を備える。フランジ1812および1814はそれぞれ、ノッチ1816および1818を有する。図示した例によると、支持部1820がフランジ1812および1814間に設けられ、保持部材1822および1824が支持部1820に設けられている。保持部材1822および1824は、スプリング装置1806が外れないようにハウジング1206内の受け入れスロット(不図示)のうち対応するものと結合されるとしてもよい。
【0052】
支持装置1806は、支持部材1508よりも短く、支持部1820から延伸する支持部材1826を備える。支持部材1826の長さは接合部1300と係合するためには十分である。支持部材1826と接合部1300の係合によって、接合部1300は、旋回部1303に結合、または旋回部1303に対して付勢される。一方、支持部材1826の延伸方向の長さは、図示した例によると、カムフォロワー1310に対する係合および付勢には十分でない。
【0053】
一方、スプリング装置1810(図9を参照のこと)は、取り付け機構1202を取り付け位置に付勢する。スプリング装置1810は、カンチレバー構成で、リーフスプリングである支持部材2000を備える。支持部材2000は、2つのC字型実装アーム2002および2004から延伸している。実装アーム2002および2004は、つまむことのできる留め金2006および2008を持つ。留め金2006および2008は、図10に示す、ハウジング1206内に設けられたスロット2010および2012に固定されるように、スロット2010および2012内へと導入されるとしてもよい。スロット2010および2012は、旋回部1303の底部と基部1400の間に設けられているとしてもよい。留め金2006および2008は、保持用小突起部2014および2016を有し、ハウジング1206からスプリング装置1810が外れないようにするとしてもよい。実施例によっては、スプリング装置1810が開口部2018を持ち、ハウジングに支持装置1806を実装した時に支持部材1826を開口部2018内に収納するとしてもよい。
【0054】
図11Aおよび図11Bはそれぞれ、取り付け位置および取り外し位置にある光モジュール1800を示す。光モジュール1800についての取り付け/取り外し動作は、図6Aおよび図6Bを参照して説明した動作と同様であるので、以下ではすべての手順を繰り返し説明することはしない。図11Aおよび図11Bによると、支持部材1826と接合部1300が係合される。また、リーフスプリング2000と連結部分1312が係合され、少なくとも図11Bに示した取り外し位置において、カムフォロワー1314が上向きに付勢されている。例えば、取り付け位置にある時も、リーフスプリング2000は連結部分1312を付勢してコネクタ1210および/またはカム1222と係合させるとしてもよい。
【0055】
図11Bに示すように、アクチュエータ1204を回転させると、カム1222とカムフォロワー1310が係合され、部材1314を屈曲する。すると、リーフスプリング2000も屈曲され、接合部1300が旋回部1303を中心に回転する。この結果、ラッチ1028が上昇して、取り付け位置に収まる。この取り付け位置において、リーフスプリング2000と取り付け機構1202は係合されたままとなっている。接合部1300は支持部材1826によって支持され、接合部1300と旋回部1303の係合が維持される。支持部材1826による支持はリーフスプリング2000の付勢力とは無関係で、リーフスプリングは別に、スロット2010および2012を介して、ハウジング1206によって支持されている。
【0056】
このほかの実施例として、図12および図13に、図2に示す付勢装置1208および図7に示す2部構成の付勢装置(装置1806およびスプリング1810)の代わりとなるスプリングを示す。付勢装置2100(図12を参照のこと)は、接合部と旋回部を係合させる支持部材2104および、例えばカムフォロワーと係合することによって、取り付け機構を取り付け位置へと付勢する支持部材2106を持つ、カンチレバーアーム2102を備える。上述の例と同様に、付勢装置2100はさらに、ハウジングに実装される時に使用する、対向するフランジ2108および2110を備える。
【0057】
付勢装置2100は支持部材を2つ持つ。使用時これらの支持部材は、互いに相対的に動くことが可能であり、そのため別々の付勢力またはスプリング力を生成することも可能である。支持部材2106は支持部材2104に対して相対的に動かすことができるので、支持部材2104の接合部1300に対する支持力に影響をおよぼすことなく、カムフォロワー1314が印加する力によって支持部材2106が屈曲されるとしてもよい。支持部材2106の構成および構成材料については、支持部材2106が対向するスプリング力を生じるようなものを選ぶとしてもよい。図示した例によると、支持部材2106は、C字型の屈曲ギャップ2112によって支持部材2104から分離されている。図示したギャップ2112の形状は例にすぎず、ほかの形状としてもよい。図示した例によると、支持部材2104と支持部材2106が互いに相対的に動くことができるように、支持部材2104はギャップ2112によって支持部材2106から分離されている。付勢装置2100内で支持部材2104および2106がどの程度相対的に動くことができるかは、各支持部材の反発力の大きさと共に、構成材料および/または構成を変えることで調整するとしてもよい。
【0058】
図13は、別の構成を持つ付勢装置の一例を示す。付勢装置2200は、付勢装置2100と類似した構成となっているが、すそ端部2208を持つ屈曲ギャップ2206によって分離された支持部材2202および2204を備える点において異なるとしてもよい。すそ端部2208を設けてあるので、支持部材2204は、例えばカムフォロワーによって印加される力によって、大きく屈曲するとしてもよい。こうすることによって、取り付け位置から取り外し位置へとアクチュエータを動かす時にアクチュエータにかかる力が少なくてすむとしてもよい。さらに、このような構造により、取り付け状態と取り外し状態が繰り返し切り替えられる場合に支持部材2202にかかる負担を減らすとしてもよい。図14Aおよび図14Bは、付勢装置2200を有する光モジュールの取り付け位置および取り外し位置を示す部分図である。付勢装置2100を有するモジュールの取り付け位置および取り外し位置も同様の図で示されるものと考えられる。
【0059】
実施例によっては、付勢装置は接合部の外表面と接して、ほぼ固定された旋回部と取り付け機構が係合するよう、取り付け機構を付勢する。また、取り付け機構を付勢して旋回部と係合させる場合、付勢装置と接合部の外表面は接しない実施例もあるとしてもよい。図15に一例として光モジュール2300を示す。光モジュール2300の構成要素のうち幾つかは図1に示す光モジュール1004と類似しており、そのため同一の参照番号を用いている。取り付け機構1202ならびに、上述のアクチュエータ1204および1802に類似した回転可能なアクチュエータ2302は、上記実施例と同様にハウジング1206にはめ込まれるとしてもよい。しかし光モジュール1004と違うのは、モジュール2300では付勢装置1208に類似した第1付勢装置2304を備える点である。この第1付勢装置2304は、スロット状接合部1300と旋回部1303を接触および係合させるための支持部は有していない。第1付勢装置2304は、カムフォロワー1310に対してスプリング付勢力を印加するリーフスプリング2306を備える。図17Aおよび図17Bに示すように、接合部の外表面とリーフスプリング2306は係合せず、両者間には間隙があるとしてもよい。なお、装置2304は、ノッチによってハウジング1206に実装するとしてもよい。
【0060】
もう1つの付勢装置2308を、第1付勢装置2304とは別にハウジング1206に実装するとしてもよい。組み立ての一例によると、アクチュエータ2302を回転させている間、付勢装置2308はスロット状接合部1300を管状の旋回部1303に対して付勢し、両者を接触させる。付勢装置2308はまた、カムフォロワー1310を付勢するスプリング力を印加するとしてもよい。このため、図示した例においては、取り付けアセンブリ2310を付勢して図16Aに示す取り付け位置へと動かすスプリング力が2つあるとしてもよい。なお、付勢装置2304および2308は互いに相対的に動かすことができるとしてもよい。
【0061】
図16に付勢装置2308の一実施例を示す。付勢装置2308は、スロット2010および2012(図10を参照のこと)の(図示されていない)反対側の端部に実装される実装部2312および2314を備える。実装部分2312および2314は受け入れスロット2316によって互いに分離されており、受け入れスロット2316内にスロット状接合部1300を位置させるとしてもよい。また、スプリング部材2318が上昇部分2320および2322から延伸している。
【0062】
図17Aおよび図17Bは、モジュール2300について2つの動作位置を示す部分図である。図17Aは取り付け位置にあるモジュール2300を示す。カム2324は水平状態、付勢装置2304および2308は屈曲されていない状態にある。図17Bは取り外し位置にあるモジュール2300を示す。取り外し位置は、付勢装置2304および2308のスプリング付勢力より大きい、両装置を屈曲させるほどのカム力を生じさせるのに十分なだけ、カム2324を回転させた場合に実現する。図示した例によると、カムフォロワー1310はカム1222と係合するように配置され、付勢装置2308は、モジュールの使用中はスロット状接合部1300を付勢して旋回部1303と接触させるために、カムフォロワー1310とリーフスプリング2306の間に配置されている。このような構成によって、接合部と旋回部の間で生じている付勢は、取り付け機構のうち接合部以外の部分、例えばカムフォロワーに相当する部分に対して付勢力を印加することによって実現するとしてもよい。
【0063】
本明細書で開示した光モジュールには多くの応用例があるとしてもよい。例としては、ファイバチャネル方式の記憶システムで用いられる光トランシーバが挙げられる。そのような光トランシーバは、例えば、ファイバチャネル方式で4ギガビット毎秒を達成し、記憶領域デバイス/アプリケーションについては2ギガビット毎秒を達成するとしてもよい。また光トランシーバは一般的に、組み込み型ストレージスイッチに用いられるとしてもよい。例えば、光トランシーバは、高速光通信を実現するホストバスアダプタ(HBA)、スイッチおよびRAIDモジュールで使用するとしてもよい。このようなモジュールは、製造工程中や使用中において、MSA筐体やほかの筐体に対するインストールが柔軟に行えるホットプラグ機能を持つとしてもよい。光トランシーバは例えば、850nmのマルチモード光ファイバトランシーバとしてもよい。これ以外の赤外線領域や近赤外線領域の通信波長を代わりに使用するとしてもよい。上述した使用環境は例にすぎず、本発明に係る光モジュールは、取り付け/取り外し状態を含むシステムであればどんなものにでも利用可能である。ほかの使用環境には、上述したが、ファストイーサネットやギガビットイーサネットなどが例として挙げられる。
【0064】
本明細書では本発明の教示に基づいて構成された装置について説明したが、本願の範囲は説明内容に限定されるものではない。本願の範囲には、文字通りまたは均等論に従って解釈される請求項の開示範囲にある限り、本発明の教示に基づく実施形態はすべて含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と当該基部内に設けられたラッチ用開口部を持つ筐体に光モジュールを取り外し可能に取り付ける装置であって、
旋回部および軸に沿って並べられた少なくとも1つの受け入れスロットを持つハウジング、
前記軸を中心として動くように前記少なくとも1つの受け入れスロット内に配設されるコネクタを持つ回転可能なアクチュエータであって、前記コネクタは第1位置と第2位置の間で回転可能なカムを持つアクチュエータ、
取り付け位置と取り外し位置の間で動くことができる取り付け機構であって、前記旋回部を中心とした回転運動を行うように前記旋回部に接続するためのスロット状接合部、前記スロット状接合部の回転運動に応じて動くことができるラッチ、ならびにカムフォロワーを含む取り付け機構、
前記取り付け位置に収まるように前記取り付け機構を付勢する付勢装置
を備える装置。
【請求項2】
前記付勢装置は前記スロット状接合部に係合し、前記スロット状接合部を前記旋回部に対して付勢する
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記付勢装置は前記カムフォロワーと係合し、前記取り外し位置において前記カムフォロワーを前記カムに対して付勢する
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記付勢装置はリーフスプリングである
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
付勢装置は第1支持部材および第2支持部材を有する
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1支持部材が前記スロット状接合部を前記旋回部に対して付勢し、前記取り外し位置において前記第2支持部材が前記カムフォロワーを前記カムに対して付勢する
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は互いに相対的に動くことが可能である
請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記第1支持部材および前記第2支持部材はカンチレバーアーム上にあり、少なくとも部分的に互いに分離されている
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は前記ハウジングに別々に実装可能である
請求項5に記載の装置。
【請求項10】
前記カムフォロワーは弾力性を有する部材で、前記第2位置にある前記カムは前記カムフォロワーを屈曲する
請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記カムフォロワーを屈曲させることにより、前記ラッチは回転して前記ハウジング内に引き出された状態となる
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記付勢装置は、前記ハウジングに実装可能な、対向するフランジを持つ
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記回転可能なアクチュエータはプラスチックからなり、金型成形または押し出し成形によって形成される
請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記付勢装置は、第1スプリング部材、ならびに前記カムフォロワーと前記第1スプリング部材の間に配設された第2スプリング部材を有し、前記第2スプリング部材は前記カムフォロワーと係合することによって、前記スロット状接合部を付勢して、前記スロット状接合部と前記旋回部を係合させる
請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記第1スプリング部材と前記第2スプリング部材は別々に前記ハウジングに実装可能であって、互いに相対的に動くことが可能である
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
コンピュータボードアセンブリであって、
電子コンピュータボード、
前記電子コンピュータボードに実装された筐体であって、基部と当該基部内に設けられたラッチ収納部を持つ筐体、
前記筐体に対して選択的に取り付け可能な光モジュール
を備え、
前記光モジュールは
旋回部、
軸に沿って並べられた少なくとも1つの受け入れスロット、
前記軸を中心として動くように前記少なくとも1つの受け入れスロット内に配設されるコネクタを持つ回転可能なアクチュエータ、
前記コネクタの動きに応じて第1位置と第2位置の間で回転可能なカム、
取り付け位置と取り外し位置の間で動くことができる取り付け機構であって、前記旋回部を中心とした回転運動を行うように前記旋回部と接続するためのスロット状接合部、前記スロット状接合部の運きに応じて動くことができるラッチ、ならびにカムフォロワーを含む取り付け機構、
前記取り付け位置に収まるように前記取り付け機構を付勢する付勢装置
を含むコンピュータボードアセンブリ。
【請求項17】
前記光モジュールの一端に配設された少なくとも1つのSFF(Small Form Factor)レセプタクル
をさらに含む請求項16に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項18】
前記光モジュールは光トランシーバである
請求項16に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項19】
前記付勢装置は、前記接合部を前記旋回部に対して付勢するために配設されている
請求項16に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項20】
前記付勢装置は、前記取り外し位置において前記カムフォロワーを前記カムに対して付勢するために配設されている
請求項16に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項21】
付勢装置は第1支持部材および第2支持部材を有する
請求項16に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項22】
前記第1支持部材は前記スロット状接合部を前記旋回部に対して付勢し、前記第2支持部材は、前記第1位置または前記第2位置の少なくともどちらかにおいて、前記カムフォロワーを前記カムに対して付勢する
請求項21に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項23】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は互いに相対的に動くことが可能である
請求項21に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項24】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は、前記光モジュールのハウジングに別々に実装可能である
請求項21に記載のコンピュータボードアセンブリ。
【請求項25】
ラッチ収納部を持つ筐体に対して光モジュールの取り付け/取り外しを選択的に行う方法であって、
取り付け装置のスロット状接合部をハウジングの管状旋回部に係合させることであって、前記スロット状接合部は、前記ラッチ収納部に収納され得るラッチと接続されている、
前記旋回部の軸を中心にして前記スロット状接合部を回転させるために、前記旋回部と接するように前記スロット状接合部を付勢すること、
アクチュエータを手動で第1位置から第2位置に動かすこと
を含み、
前記取り付け装置は、前記アクチュエータが前記第1位置にある時には取り付け位置にあり、前記アクチュエータが前記第2位置にある時には取り外し位置にある
方法。
【請求項26】
前記アクチュエータを手動で動かして、カムを第1位置から第2位置へと回転させること、
前記カムに応じた動きをするカムフォロワーを設けること
を含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記スロット状接合部を付勢して前記旋回部と接触させる第1支持部材と、前記カムフォロワーを付勢して前記カムと係合させる第2支持部材を持つ付勢装置を、前記ハウジングに実装すること
を含む請求項26に記載の方法。
【請求項28】
少なくとも前記第2支持部材が、前記第1支持部材に対して相対的に動くことが可能である
請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は、前記ハウジングに別々に実装可能であって、互いに相対的に動くことが可能である
請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【公表番号】特表2007−522530(P2007−522530A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553288(P2006−553288)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/004479
【国際公開番号】WO2005/093482
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】