説明

取り外し可能な蓋及びカバー付きの食品水切り器具

実施例で、開口を画定する上縁で終了する側壁を有するボウル22及び開口をほぼ覆うカバー24を含む容器と、ボウル22内に配置され、可変回転速度で軸の周囲で容器に対して回転可能な、上縁で終了する側壁を有する籠26を含む籠26アセンブリと、籠26及びカバー24に着脱式に結合した蓋28として、食品を水切りする器具が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサラダ回転器などの濡れた食品を水切りする回転器具、特に洗浄するために組み合わせたカバーから取り外すことができる蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
サラダ回転器などの、食品を水切りする様々な器具が知られている。このようなサラダ回転器は通常、ボウル、ボウルに接続されたカバー、穴あき籠、そして籠を回転するために結合したクランクタイプのレバー、プルコード、或いはその他のアクチュエータを含む。しかし、これらの従来の回転器は、作動時に常に安定しているわけではなく、作動中に横方向に動作することが多く、これは単に煩わしいだけの場合もあるが、回転器をその支持体から床に落下させることもある。このような落下によって回転器が損傷し、或いは、その食品内容物がこぼれることがある。回転器を安全に使用するために、使用者は、往々にして片手で回転器を押さえつけ、他方の手で作動させなければならない。
【0003】
また、このような器具には、回転中に籠を覆う回転蓋機構を含むものもあるが、このような機構は通常、蓋とカバーの間に食品の小片が集まることがあり、カバー及び蓋が透明な場合は、アクセスが困難な内面に望ましくない水汚れの痕跡を呈することがあり、このような小片又は水の痕跡を除去することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の器具の欠点を回避しながら、追加の構造的及び操作上の利点を提供する改良型の食品を水切りする器具を提供することが、本発明の全体的な目的である。
【0005】
本発明の重要な特徴は、間に捕捉された食品の小片を除去できるように、カバーに着脱式に結合された蓋を有する、上述したタイプの器具を提供することである。
【0006】
本発明の重要な特徴は、使用者を汚さず、籠内で水切り中の食品を汚染することもなく、籠の回転を即座に停止するブレーキを有する、上述したタイプの器具を提供することである。
【0007】
本発明のさらなる特徴は、簡単かつ便利に使用できる、上述したタイプの機器を提供することである。
【0008】
以上の特徴に関連して、本発明のさらなる特徴は、使用中にボウルが静止したままで、片手で操作できる、上述したタイプの器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の以上及び他の特徴のうち特定の特徴は、開口を画定する上縁で終了する側壁を有するボウル及び開口をほぼ覆うカバーを備える容器と、ボウル内に配置され、可変回転速度で軸の周囲を容器に対して回転可能であり、上縁で終了する側壁を有する籠を含む籠アセンブリと、籠及びカバーに着脱式に結合した蓋とを備える食品を水切りする器具を提供することによって達成することができる。
【0010】
本発明は、以降で詳細に説明され、添付図面で図示され、特に添付の請求の範囲で指摘される特定の新規の特徴及び部品の組合せで構成され、本発明の精神から逸脱することも、その利点のいずれも犠牲にすることもなく、細部を様々に変更できることが理解される。
【0011】
本発明の理解を促進するために、添付図面にはその好ましい実施例が図示され、それを調べ、以下の説明との関連で考察すると、本発明、その構造及び動作、並びに多くの利点が容易に理解され、評価されるはずである。
【実施例】
【0012】
図1から図7を参照すると、サラダ回転器20などの食品を水切りする器具が提供されている。サラダ回転器20は全体的に、ボウル22及びボウル22のカバー24を有する容器、ボウル22内に配置された穴あき籠26、籠26の蓋28、並びに蓋28を介して容器に対して穴あき籠26を回転する駆動アセンブリ30を含む。
【0013】
ボウル22は円形の形状であり、中心の縦軸A(図8に図示)及び中心に円錐形突起34を有する底壁32を有する。ボウル22は、上縁38で終了する側壁36、及び底壁32に接続され、好ましくは滑らない材料で作成される足部40も含む。
【0014】
籠26は、図7で最もよく見られるように、様々な長さの複数の長手方向リブ44によって接続された複数の横方向の同軸円形リブ42を含む。リブ42と44は協働して、様々な大きさで全体的に長方形の複数の口46を画定する。籠26は、円錐形突起34に載って回転支承部を形成する円錐形突起50を中心に有する底部48も含む。リブ42と44は一緒になって、上縁54で終了する側壁52を形成する。
【0015】
蓋28は、図1A、図2A、図3、図4及び図7で最もよく見られるように、自身から外側に突出する複数のリブ58を有する円筒形の周方向側壁56を含む。図3を参照すると、リブ58は協働して、籠26の円筒形周縁54から内側に突出する複数の対合リブと着脱式に結合する着脱式結合部を提供する。
【0016】
蓋28は一体構造であるか、複数の部片で構成することができ、籠を完全に覆うか、開放構造又は穴あき構造でよい。蓋28は、リング67を支持する環状溝60も含んでよい。蓋28は、蓋28から垂下する円錐台形の中心部分62、円錐台形中心部分62と一体になって肩65を形成するカバー係合部材64、及び中心部分62と一体である内部の上向き突起部分66を含む。上向き突起部分66は幅が変化し、自身の上に形成された肩表面68を有する。
【0017】
図7に見られるように、カバー24は、ボウル22の上縁38の内径とほぼ等しい外径を有し、それによって上縁38との間に摩擦嵌めを形成する円筒形側壁72を含む。カバー24は、上面部分78、垂下し、ほぼ円錐台形の中心表面部分80、底面部分82、及び蓋28の上向き突起部分66の一部の周囲に同軸で配置可能な、全体的に円筒形の上向き突起部分84(図3に図示)も有する。栓75が、上向き突起部分66の下端を閉鎖して、食品がその内部に入るのを防止する。上向き突起部分84は駆動アセンブリ33と係合する。
【0018】
図3から図7で最もよく見られるように、円筒形表面部分80は、円錐台形の中心表面部分80の長さの一部に延在するスロット81を含む。上向き突起部分66はスロット81と係合し、スロット81の上端が肩68上で停止する。
【0019】
図3から図6に示すように、カバー24は蓋28と着脱式に係合可能である。着脱式係合は、カバー24の蓋係合部材74が円錐台形の中心部分62を内側へと下降するにつれ、蓋28のカバー係合部材64がその停止位置から偏倚することによって達成される。蓋係合部材74は肩76を含み、これは円錐台形中心部分62の肩65と突き合わせ係合した状態で停止する。したがって、以下でさらに詳述するように、1つの実施例では、蓋28の回転運動は、スロット81と上向き突起部分66、さらにカバー係合部材64と蓋係合部材74との係合によって達成される。カバー24を蓋28から係合解除するには、使用者はグリップ70に沿ってカバー係合部材64を押下し、これは係合の触覚を増大させ、円錐台形中心部分80を変形して蓋係合部材74を円錐台形中心部分62のさらに内側に押すのに十分な力を加え、したがって図5から図6に示すように、肩76が肩65と係合しなくなる。蓋28とカバー24を相互に着脱式に係合できるようにすることで、使用者が蓋28をカバー24から分離し、その間に捕捉される食品屑を除去することができる。
【0020】
図8を参照すると、駆動アセンブリ30は縦軸Aに沿って動作可能な直線往復運動する取っ手構造94(又はプランジャ・アセンブリ)を含む。往復運動する取っ手構造94は円板形の上端96、つまりボタン構造、及びそこから垂下する同軸の円筒形側壁98を含む。円筒形側壁98は、その上端に隣接するスロット99を有する。
【0021】
再び図8を参照すると、駆動アセンブリ30は、取っ手構造94の往復運動を籠26の回転運動に変換する変換機構112も含んでよい。変換機構112は、取っ手構造94と同軸で、一方端が好ましくはピン107によって円板形の上端96に接続された細長い螺旋ねじ軸114を含む。細長い螺旋軸114は、円筒形側壁98の下端の下にわずかな距離だけ延在する。
【0022】
変換機構112は、ねじ式係合のために自身を通して螺旋軸114を受けるように成形されたスロット118を有するナット116も含む。
【0023】
図8の実施例に見られるように、駆動アセンブリ30は、上壁122及びほぼ円筒形の側壁124を有するキャップ120も含む。ほぼ円筒形の側壁124は、下端に半径方向内側に延在する突起126を含む。キャップ120は、肩表面71の上で蓋28の上向き突起部分61の末端63の周囲に配置され、突起126がスロット73内に配置されて、上向き突起部分61に取り付けられたキャップ120を維持する。キャップ120はナット116の軸方向の運動を制限する。
【0024】
再び図8を参照すると、駆動アセンブリ30は、上向き突起部分84aの溝130内に配置され、往復運動する取っ手構造94の円板形上部分96に当たっている螺旋圧縮ばね128も含む。
【0025】
動作時には、駆動アセンブリ30は以下のように働く。変換機構112は通常、ナット116の係合部分(図示せず)が蓋28の係合部分132から軸方向に隔置された非係合の常時休止状態にある。ばね128が駆動アセンブリ30をこの状態に偏倚する。
【0026】
往復運動する取っ手構造94の円板形上部分96に下向きの力を加えると、往復運動する取っ手構造94と取り付けられた螺旋軸114とナット116が最初に、一緒になって軸方向下側へと移動し、したがってナット116の係合部分が蓋28の関連する係合部分132に接触する。ここで、変換機構112が係合状態になる。
【0027】
同じ方向に力を加え続けると、螺旋軸114がナット116のスロット118を通って軸方向に移動し、ナット116を回転させる。これによって回転するナット116の係合部分が蓋28の係合部分132と接触して、蓋28及びそれに結合された穴あき籠26を縦軸Aの周囲で回転させる。往復運動する取っ手構造の円板形上端96又は他の部分がカバー24の一部と接触するまで、往復運動する取っ手構造94を下方向に突っ込むことができる。下向きの力が終了すると、蓋28が回転し続けるにつれて蓋28の係合部分132から結合解除するように、ナットが自由に螺旋軸114を上る。下向きの力がもう加わらないと、ばね128によって往復運動する取っ手構造94、螺旋軸114及びナット116が最初に一緒になって軸方向上向きに動作し、ナット116がキャップ120の上壁122に接触すると、ナット116のさらなる軸方向の動作が停止する。ここで、変換機構112は係合解除状態になる。しかし、螺旋軸114及び往復運動する取っ手構造94は、軸方向上向きに動作し続ける。この軸方向の動作中に、螺旋軸114はナット116のスロット118を通って動作し、これを回転させる。必要に応じて、突っ込む動作を繰り返し、濡れた食品又は洗浄した食品が配置された籠26を回転することができる。穴あき籠26が回転すると、食品上の液体が、ボウル22内へ遠心力によって口46を通して穴あき籠26から送り出され、それによって籠内の食品を水切りする。
【0028】
蓋28を籠26に結合することができる上述の係合に加えて、穴あき籠26のリブ44と蓋28のリブ58が協働して、往復運動する取っ手構造94が下方向に突っ込まれた場合に、確実に籠26を回転させる。蓋28が回転すると、その各リブ58がリブ44と接触し、穴あき籠26を回転することができる。
【0029】
本発明では、駆動アセンブリ30の代替品を使用してもよい。例えば、駆動アセンブリの変換機構は、直線往復運動する取っ手構造(又はプランジャ・アセンブリ)が垂直に配置された歯竿(ラック歯車)を有する軸を含んでよい歯車システムを含むことができる。歯車システムは、蓋28(及び籠26)上に配置されるか、それに結合された環状歯竿、及び垂直の歯竿を環状歯竿に結合する中間の1次歯車も含む。プランジャ・アセンブリに下向きの力を加えると、垂直歯竿が1次歯車と係合し、1次歯車が円形竿と係合して、蓋及びそれに結合した籠を回転させる。下向きの力が終了すると、蓋28が籠26とともに回転し続けるにつれ、中間歯車は円形竿から自由に結合解除する。
【0030】
図8及び図8Aに示すように、サラダ回転器20は、往復運動する取っ手構造94の軸方向の運動を防止する止め機構100を含んでよい。止め機構100は、円筒形側壁98のスロット99及びカバー42によって支持されるラッチ102を含む。
【0031】
ラッチ102は、突起106で終了する中心部分104を含む。図8及び図8Aに見られるように、往復運動する取っ手構造94の軸方向の運動を防止することが望ましい場合は、取っ手構造94を十分に押下し、突起106が往復運動する取っ手構造94のスロット99に入るように、ラッチ102を滑動させる。
【0032】
再び図1から図2Aを参照すると、籠26の回転を停止するためにブレーキ・アセンブリ200が設けられ、ブレーキ・アセンブリ200を収容するためにカバー24が設けられたサラダ回転器20が図示されている。
【0033】
ブレーキ・アセンブリ200は、ブレーキ・パッドに結合したアクチュエータ202を含む。アクチュエータ202は、ゴム又はプラスチックなどの可撓性で弾性の材料から形成され、可撓性かつ弾性であるような形状及び寸法にされる。アクチュエータ202は、上壁208に接続した環状側壁206を含む。上壁208は内面及び外面210、212、並びにその中心で内面210から垂下するほぼ円筒形の突起214を有する。突起214は遠位端に軸方向のボア216を有する。
【0034】
ブレーキ・パッド204は、プラスチックなどの硬質材料で形成される。ブレーキ・パッド204は、自身と一体である円筒形側壁220及び底壁222を含む。側壁220は、その開放端に半径方向外側に延在する環状フランジ220Aを有する。底壁222と円筒形側壁220がボア218を画定する。底壁222は内面及び外面224、226を有する。ブレーキ・パッド204は、その中心で底壁222の内面224から上方向に突出する円筒形突起228も有する。
【0035】
図1A及び図2Aに見られるように、ブレーキ・パッド204は、締まり嵌めなどによってアクチュエータ202に結合される。特に、アクチュエータ202の円筒形突起214は、ブレーキ・パッド204の円筒形側壁220のボア218内に配置される。また、ブレーキ・パッド204の円筒形突起228は、アクチュエータ202の円筒形突起214の内部ボア216内に配置される。
【0036】
図1Aに見られるように、カバー24は内面及び外面229A、229Bを有し、カバー24の内面229Aから垂下して遠位端が底壁232と一体である円筒形側壁230によって境界をつけられた円形開口を含む。底壁232からは、放射状スロット236を有する第1環状側壁234が直立している。第1環状側壁234より短くて、太く、それと同軸である第2環状側壁238が、底壁232の上下両方に延在している。第2環状側壁238は、第1環状側壁234の半径方向内側に配置される。第2環状側壁238は口240を画定する。底壁232は、全体的に側壁234と238の間にある口も含んでよい。口によって水分又は水が必要に応じて円形開口から流れ出すことができる。
【0037】
ブレーキ・アセンブリ200は、カバー24に支持され、担持される。アクチュエータ202の側壁206が、円筒形側壁230と第1環状側壁234の間に配置され、底壁232に載る。第1環状側壁234は、アクチュエータ202の側壁206の内径とほぼ等しい外径を有し、それとの締まり嵌めを形成する。ブレーキ・アセンブリ200がカバー24に担持されると、アクチュエータ202の上壁208がカバー24の外面229Bに配置されるので有利である。ブレーキ・パッド204は、第2環状側壁238によって画定された口240内に延在する。
【0038】
ブレーキ・アセンブリ200は、図1及び図1Aに示すような非係合位置と、図2及び図2Aに示すような係合位置との間で動作可能である。非係合位置では、第1サラダ回転器20の実施例に関して以上で検討したように、蓋28及び籠26が自由に回転する。
【0039】
蓋28は環状ブレーキ表面61を含み、ブレーキ・パッド204は、係合位置にある場合に、これに摩擦力を加える。環状ブレーキ表面61は蓋28と一体であるか、環状溝60に挿入することによって蓋28の一部となった別個のリング67でもよい。リング67は、ゴム又はプラスチックなどの可撓性で弾性の材料で形成してよく、蓋28の溝60に填るような形状及び寸法である。係合位置では、ブレーキ・パッド204の底壁222が、蓋28の環状ブレーキ表面61と接触して、蓋28及び接続された籠26の回転を停止する。透明なカバー24を通して見える、蓋28とのブレーキ・パッド204の摩擦による磨耗という不快な外観は、磨耗を環状ブレーキ表面61に制限することによって最小限に抑えられる。
【0040】
ブレーキ・アセンブリ200は、図2及び図2Aに見られるように、単に指などでアクチュエータ202の上壁208に下向きの圧力を加えることによって、係合位置へと移動する。それに結合されたブレーキ・パッド204は、第2環状側壁238によって案内されて、下方向に移動し、口240を通って蓋28に接触し、蓋28及び籠26の回転を停止させる。第2環状側壁238も、ブレーキ・パッド204の底壁222の表面区域の大部分が蓋28と接触するようにブレーキ・パッド204の回転する蓋による傾斜を防止するのに役立つ。環状フランジ220Aは、第2環状側壁238の上端と接触して、ブレーキ・パッド204をカバー24に組み付けた状態で維持する。
【0041】
圧力を解放すると、アクチュエータ202の可撓性で弾性の性質がブレーキ・アセンブリ200を元の非係合位置へと偏倚する。或いは、圧縮ばねなどのばね、又は他の偏倚手段を使用して、ブレーキ・アセンブリ200を非係合位置へと偏倚し、それによってアクチュエータ202をほぼ任意の材料で形成するか、ブレーキ・パッドと一体ユニットとして一体形成する、或いはその両方を実行することができる。或いは、ブレーキ・パッド24を蝶番式にカバー24に結合して、蓋28に対するブレーキ・パッド204の運動の全体的に軸方向の関係の制御を容易にすることができる。
【0042】
図8及び図8Aに示す別の実施例では、カバー24に担持されたブレーキ・アセンブリ300が図示されている。この実施例では、ブレーキ・アセンブリ300は、アクチュエータ302及びレバー本体304を含む。レバー本体304は、蓋係合アーム306及びカバー係合アーム308を含む。カバー係合アーム308は、カバー24と係合して、以下で詳述するようにレバー本体304の旋回点を提供するように一連の肩310を有する。レバー本体304は、蓋28の回転を停止するように、蓋係合アーム306を通して蓋28へと十分な摩擦力を伝達するように十分堅いプラスチックなどの弾性材料で形成する。蓋係合アームを通して回転する蓋に加えられる摩擦力は、蓋28の回転をさらに迅速に停止するように、回転する蓋28を回転していないカバー24の一部に押しつけるのに十分な力にしてもよい。
【0043】
蓋28は、蓋係合アーム306を収容する環状溝29を含んでよい。動作時には、図8及び図8Aに示すように、使用者がアクチュエータ302を押下し、それによってレバー本体304を下方向に圧迫する。このように加えた力は、レバー本体304を通って蓋係合アーム306及びカバー係合アーム308に伝達される。肩310は、カバー係合アーム308の動作を減少させるか、防止し、したがってレバー本体304を、蓋28と接触する蓋係合アーム306とともに下方向に旋回させ、強制的に蓋28をカバー24と接触させて、蓋28の回転を中止させる。
【0044】
使用者が加えた下方向の圧力が解放されると、レバー本体304の一体突起(図示せず)の可撓性で弾性の性質によって、ブレーキ・アセンブリ300が元の非係合位置へと偏倚される。或いは、圧縮ばねなどのばね、又は他の偏倚手段を使用して、ブレーキ・アセンブリ300を非係合位置へと偏倚し、それによってアクチュエータ302をほぼ任意の材料で形成するか、レバー本体304と一体ユニットとして一体形成する、或いはその両方を実行することができる。
【0045】
本発明の特定の実施例を図示し、説明してきたが、より広義の態様の本発明から逸脱することなく、変更及び改造を実行できることが、当業者には認識される。したがって、添付の特許請求の範囲の目的は、本発明の真の精神及び範囲に入るような変更及び改造全てを含むことである。以上の説明及び添付図面で述べた事柄は、例示によって提供されたもので、限定するものではない。本発明の実際の範囲は、先行技術に基づく適切な観点で見た添付の特許請求の範囲によって定義されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の食品を水切りする器具の1つの実施例の側面図と、非係合状態にあるブレーキ・アセンブリの部分断面図である。
【図1A】図1に示したブレーキ・アセンブリの拡大部分図である。
【図2】図1の食品を水切りする器具の実施例の側面図と、係合状態にあるブレーキ・アセンブリの部分断面図である。
【図2A】図2に示したブレーキ・アセンブリの拡大部分図である。
【図3】係合解除した状態の蓋及びカバーの実施例の部分上斜視図である。
【図4】係合解除した状態の蓋及びカバーの実施例の部分下斜視図である。
【図5】係合状態にある図3及び図4の蓋及びカバーの実施例の側断面図である。
【図6】蓋とカバーを係合解除するために力を加える方向を示す係合状態にある図5の蓋及びカバーの実施例の側断面図である。
【図7】図1の実施例の組立分解断面図である。
【図8】非係合状態にある図2の器具のブレーキ・アセンブリの代替実施例の断面図である。
【図8A】係合状態にある図8のブレーキ・アセンブリの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を水切りする器具であって、
頂部が開放した容器及び前記容器の開放頂部をほぼ覆うカバーと、
前記容器内に配置され、軸の周囲で前記容器に対して回転可能な籠と、
前記籠を回転させる駆動機構と、
前記籠及び前記カバーに着脱式に結合した蓋とを備える器具。
【請求項2】
さらに、前記蓋を前記カバー上で弾性的に保持する保持構造を備える、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記保持構造が、それぞれ前記蓋及び前記カバー上に相互に着脱式に係合可能である第1及び第2係合部分を有するラッチ機構を含む、請求項2に記載の器具。
【請求項4】
前記第1係合部分が、前記第2係合部分と係合し、係合解除するように偏向可能である、請求項3に記載の器具。
【請求項5】
前記駆動機構が回転式部分を含み、前記蓋が一緒に回転するために前記回転式部分に結合される、請求項1に記載の器具。
【請求項6】
さらに、その相対的回転を防止するために前記蓋及び前記駆動機構の回転式部分上に構造を備える、請求項5に記載の器具。
【請求項7】
さらに、前記容器に対する前記籠の回転速度を減少させるブレーキ・アセンブリを備える、請求項1に記載の器具。
【請求項8】
前記ブレーキ・アセンブリが、前記蓋上のブレーキ表面と、前記ブレーキ表面と係合し、係合解除するように動作するために前記カバーに担持されるブレーキ・パッドとを含む、請求項7に記載の器具。
【請求項9】
さらに、前記軸にほぼ平行な方向で前記パッドを前記ブレーキ表面と係合させ、係合解除するために動作させるために、前記パッドに結合したアクチュエータを備える、請求項8に記載の器具。
【請求項10】
前記ブレーキ表面がほぼ環状の形状である、請求項9に記載の器具。
【請求項11】
さらに、前記軸にほぼ垂直の方向で前記パッドを前記ブレーキ表面と係合させ、係合解除するために動作させるために、前記パッドに結合したアクチュエータを備える、請求項8に記載の器具。
【請求項12】
前記蓋が、前記ブレーキ・パッドによって動作し、前記カバーに担持された非回転表面と摩擦係合するように装着される、請求項11に記載の器具。
【請求項13】
食品を水切りする器具であって、
頂部が開放した容器と、
前記容器の開放頂部をほぼ覆うカバーと、
前記容器内に配置され、軸の周囲で前記容器に対して回転可能な籠と、
前記籠を回転させる駆動機構と、
前記籠及び前記カバーに着脱式に結合した蓋と、
前記蓋上で全体的に前記軸に平行に延在するブレーキ表面と、全体的に前記軸に垂直の方向に動作して、前記ブレーキ表面と係合し、係合解除するために前記カバーに担持されたブレーキ・パッドとを含むブレーキ・アセンブリとを備える器具。
【請求項14】
前記ブレーキ表面がほぼ円筒形の形状である、請求項13に記載の器具。
【請求項15】
さらに、前記カバーに担持され、第1手動係合式部分及び前記ブレーキ・パッドに接続した第2部分を含むアクチュエータ・レバーを備える、請求項13に記載の器具。
【請求項16】
前記カバーが第1部分を含み、前記蓋が、所定の力で前記ブレーキ・パッドが前記ブレーキ表面と係合したことに応答して、前記第1部分と摩擦係合するように動作可能である、請求項13に記載の器具。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図2A】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【公表番号】特表2008−532696(P2008−532696A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501936(P2008−501936)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/008863
【国際公開番号】WO2006/101796
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(506410110)ヘレン オブ トロイ リミテッド (23)
【Fターム(参考)】