取付穴等を有する溝形部材及びその成形法
【課題】個々に金型が不要で、取付穴等の位置を変えずにウエブ高さを変更できる、溝形部材とその成形法の提供。
【解決手段】ウエブ(W)の上下にフランジ(F)を形成し取付穴等を設定する溝形部材で、W面の穴を、a:上F面基準の寸法の穴とb:下F面基準の寸法の穴とに分けて設定し、W高さに拘らずa、bの寸法を一定に保つ上記溝形部材の発明と、この溝形部材用ブランク(B)の加工を、下F相当部分に開ける穴と成形後の下F面基準の寸法で開ける穴を加工するステージ(段)と所要のW高さを得んとBを送る段と上F相当部分に開ける穴と成形後の上F面基準の寸法で開ける穴を加工する段から成る前記溝形部材の成形法の発明から成る。前者は取付穴の正確な加工が可。後者はB加工後の穴開け加工が不要で、金型用具費と加工費が削減可。W高さの異なる溝形部材が同一のB型で製作可で、金型用具費の削減と金型の入替え不要。
【解決手段】ウエブ(W)の上下にフランジ(F)を形成し取付穴等を設定する溝形部材で、W面の穴を、a:上F面基準の寸法の穴とb:下F面基準の寸法の穴とに分けて設定し、W高さに拘らずa、bの寸法を一定に保つ上記溝形部材の発明と、この溝形部材用ブランク(B)の加工を、下F相当部分に開ける穴と成形後の下F面基準の寸法で開ける穴を加工するステージ(段)と所要のW高さを得んとBを送る段と上F相当部分に開ける穴と成形後の上F面基準の寸法で開ける穴を加工する段から成る前記溝形部材の成形法の発明から成る。前者は取付穴の正確な加工が可。後者はB加工後の穴開け加工が不要で、金型用具費と加工費が削減可。W高さの異なる溝形部材が同一のB型で製作可で、金型用具費の削減と金型の入替え不要。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付穴等を有する溝形部材、例えばトラックのシャシフレーム等に多用されるクロスメンバとその成形法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
前記溝形部材、例えばクロスメンバ(以下クロスメンバに例をとって話を進める)は、図10に示すように、トラックのシャシフレーム1のサイドメンバ2、2’間を連結し構造材を構成している。
【0003】
クロスメンバ3は、エンジン前部を支持するもの(3−1)、エンジン後部及び変速機等を支持するもの(3−2)、シャシフレーム1の中間に設けたもの(3−3)、後部懸架装置付近に設けたもの(3−4)及びシャシフレーム1の後部に設けたもの(3−5)などがある。
【0004】
そして、図11から図13に示すクロスメンバ3−3、3−4、3−5が一般的なものであるが、3−3はアリゲータ形、3−4、3−5は溝形(コ字形)と呼ばれるもので、3−4は2本のクロスメンバのウエブを背中合わせに結合し、しかもガセット4によりサイドメンバ2、2’に連結している。
【0005】
前記3−4に示す溝形クロスメンバの詳細を図8に示すが、溝形クロスメンバ3−4は、そのウエブ3−4−1の上、下端にそれぞれ一体的にフランジ3−4−2、3−4−3が形成されており、ウエブ3−4−1には軽量化のための穴5及び配管、配線用切欠き6が、また上、下のフランジ3−4−2、3−4−3には強度に影響を与えない程度の大きさに円滑な切欠き7が形成され、更にサイドメンバ2、2’へ取り付けるための取付穴8、9が各々形成されている。
なお後記するように、ウエブ3−4−1には前記軽量化のための穴5、切欠き6等のほかに部品取付用の穴を形成する場合もある。
【0006】
クロスメンバ3−4のウエブ3−4−1の高さ(断面高さ)、即ち正確には上フランジ3−4−2の上面から、下フランジ3−4−3の下面までの距離は、組み付けるべきサイドメンバ2(2’)の上下のフランジ2a、2bの内法より同一か僅かに小さく設定したものを用いることが必要である(図9及び図11〜13参照)。
【0007】
このようなクロスメンバ3−4をサイドメンバ2(2’)に組み付けるときは、図9に示すように、所定の位置においてクロスメンバ3−4の端部を内側を向い合わせたサイドメンバ2(2’)の上下フランジ2a、2b間に挿入し、そこに開けられた、クロスメンバ3−4の取付穴8(9)と対応する穴10に取付穴8(9)を合わせ、リベット等でサイドメンバ2(2’)に固着する。
【0008】
ところで、前記サイドメンバ2(2’)は、これを用いる車両に要求される剛性、耐久強度等に応じていくつかの断面高さのものを必要とし、このサイドメンバの高さに合致するクロスメンバ3−4を準備する必要がある。
【0009】
板金製のクロスメンバでは通常ブランク型で板材から打ち抜いた後にフォーム成形を行うが、その断面高さが異なるとブランク形状も異なるため、各々専用のブランク型が必要となり、このために高額の金型用具費が掛かっており、また断面高さ違いのクロスメンバを製作する度に金型の入替えが必要で、その段取り替えに時間が掛かるため生産効率が低下していた。
【0010】
そこで、従来上記のようにクロスメンバ3−4の高さ、正確には上フランジ3−4−2の上面から、下フランジ3−4−3の下面までの距離の大きいものが必要なとき、これに低価格で対応できる例えば次のようなクロスメンバ等が案出されている。
【0011】
即ち、(1)特開平9−308923号公報には、平板素材の所定長さに亘ってU字状スリットを連続して形成し、次にこのような板を、前記U字状スリットと直角方向に引張して幅を拡大する板部材の拡幅成形法に関する第1の発明と、第1の発明により拡幅成形したものを折曲げてチャンネル状に成形する、チャンネル状板部材の拡幅成形法に関する第2の発明とからなるクロスメンバが示されており、両発明は、大きな力の掛からない板部材または飾り板等において材料の節約と軽量化が同時に図れるとともに、クロスメンバ等のチャンネル状板部材を、従来の丸穴と異なるデザイン上の新鮮さをもったものとすることができるとしている。
【0012】
(2)特開2000−25646号公報には、断面が「L」の字状であって同一形状をした第1部材及び第2部材のそれぞれの第1及び第2ウエブの幅方向の一端部同士をリベットで締結して一体にすることでクロスメンバを製造する方法が示され、軽量且つ低コストでウエブ高さを調節し得るとしている。
【0013】
(3)特開2005−178542号公報には、クロスメンバにおける、その両端付近のウェブに上下動可能にL型スライドプレートを装着し、クロスメンバの少なくとも上下の一方は、前記プレートを介してサイドメンバの上フランジ、又は下フランジと接続するクロスメンバが示され、断面高さの小さなクロスメンバをサイドメンバの断面高さに応じて容易且つ確実に装着することができ、クロスメンバ等の金型代、加工費を大幅に節減できるとしている。
【0014】
(4)また、これはクロスメンバではないが、上記クロスメンバと類似する技術思想をもつものとして、特開2005−153810号公報には、サイドメンバの長手方向全域で上下フランジ及びウエブに開ける穴のうち、断面の縦方向にて用途別に分類される穴群の、断面の縦方向端部付近を含めてパターンを複数車種で共通化し、サイドメンバの加工時、当該サイドメンバ用ブランクの縦方向一端部から他端部に向っての所定の穴群を先行加工し、そのサイドメンバのウエブの必要長さに応じブランクの送りピッチを変えて送りを行い、その後残りの穴群の加工と端部の切断を行うようにした車両用サイドメンバの製作方法が示され、断面高さの異なるサイドメンバを同一のブランク型で製作できて金型費が大幅に低減、金型の入替えもなく、高生産稼働率となるとしている。
【0015】
しかしながら、上記(1)はウエブに開けられる穴(スリット)が多いため捩じり剛性が低いほか、上記穴(スリット)は近接する上または下のフランジとの距離が一定のため、ウエブの高さが変わるごとに上下穴ピッチが変化し、そのため同一物品を同一位置に装着するためにウエブの高さの変わるごとに取付穴を変えなければならないという不具合がある。
【0016】
上記(2)は、ウエブ連結用のリベットの穴が近接する上または下のフランジとの距離を一定とするため、ウエブの高さが変わるごとに取付穴の位置を変えなければならないほか、ウエブが分割構造のため一体構造のものに比して耐久強度が低いという不具合がある。
【0017】
上記(3)は、ウエブが分割構造であるため、耐久強度が低いほか、フランジ面が連続していないため、捩じり剛性も低いという不具合がある。
【0018】
上記(4)は、穴群の設定の基準が明確でないため、ウエブにおける部品取付用の穴の上下方向ピッチを正確に保持し難い不具合がある。
【0019】
【特許文献1】特開平9−308923号公報
【特許文献2】特開2000−25646号公報
【特許文献3】特開2005−178542号公報
【特許文献4】特開2005−153810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明が解決しようとする課題は、個々に金型を要せずに且つ取付穴等の位置を変えずにウエブ高さ(断面高さ)を変更できる、取付穴等を有する溝形部材とその成形法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記課題を解決するための本発明は、ウエブの上下に一体的にフランジを形成し、取付穴等を設定する溝形部材において、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の発明及び前記溝形部材のためのブランクの加工において、下フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第1のステージと、前記第1のステージと所定の間隔で隣接し、上フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第2のステージと、所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法の発明とから成る。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、ウエブの上下に一体的にフランジを形成し、取付穴等を設定する溝形部材において、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の発明及び前記溝形部材のためのブランクの加工において、下フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第1のステージと、前記第1のステージと所定の間隔で隣接し、上フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第2のステージと、所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法の発明とから成るので、上記取付穴等を有する溝形部材の発明では、該溝形部材のウエブの高さを変更するときも、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つようにしたので、ウエブ面に配置する部品取付穴の上下ピッチを一定に保つことができ、正確な加工が成される効果がある。
【0023】
また、取付穴等を有する溝形部材の成形法の発明では、前記穴について上フランジ面を基準とするか下フランジ面を基準とするかを任意に選択して加工することができ、ブランク加工後の穴開け加工が不要または少数となり、金型用具費とプレス加工費の削減が可能となる。
【0024】
本発明の上記取付穴等を有する溝形部材及びその成形法によって、ウエブ高さ(断面高さ)の異なる溝形部材が同一のブランク型で製作でき、金型用具費が削減できるほか、従来ウエブ高さ(断面高さ)の異なる溝形部材を製作する度にプレス機から金型を入れ替える必要がなくなり、段取り替え工数の削減によって生産効率が向上できる。
【0025】
更に、本発明溝形部材では、参考文献に示した例に比較して多くの穴を開けず、また分割することなくウエブ高さ(断面高さ)の異なる溝形部材を製作できるから、強度、耐久性、捩じり剛性が低下することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の好ましい実施の形態を図1乃至図7により説明すると、本発明はウエブ31の上下に一体的にフランジ32、33を形成し、取付穴34等を設定する溝形部材30において、前記ウエブ31面に設定する穴34を、a.下フランジ33面を基準とした寸法にて開けられる穴34−1と、b.上フランジ32面を基準とした寸法にて開けられる穴34−2に分けて設定し、前記ウエブ31の高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材30の発明及び前記溝形部材30のためのブランク40の加工において、下フランジ33に相当する部分43に開けられる穴43−1及び成形後の下フランジ33面を基準とした寸法にて開けられる穴34−1を加工する第1のステージと、上フランジ32に相当する部分42に開けられる穴42−1及び成形後の上フランジ32面を基準とした寸法にて開けられる穴34−2を加工する第2のステージと、所要のウエブ41の高さHを得るようにブランク40を送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法とから成る。
【実施例1】
【0027】
図に示す実施例について更に詳細に説明すると、図1、図2は前記クロスメンバに例をとった溝形部材で、以下クロスメンバ30A、30Bとして説明するが、図1はウエブの高さが最も低いタイプのクロスメンバ30A、図2はウエブの高さを高いものとしたタイプのクロスメンバ30Bの半裁正面図であり、両者ともウエブ30A−1、30B−1には軽量化のための穴5及び配管、配線用切欠き6が、また上、下のフランジ30A−2、30B−2には図示していないが円滑な切欠きが形成され、更にサイドメンバへ取り付けるための取付穴が各々形成されている。
【0028】
図3及び図4は、各々上記クロスメンバ30A、30Bのブランク40A、40Bの送り工程のレイアウトを示す半裁平面図で、矢印で示すように右から左に送るよう構成されている。なお、図中2点鎖線はブランク40における上、下フランジ相当部分42、43とウエブ相当部分41の境界(折れ目)を示すものである。
【0029】
所要寸法の帯状鋼板は図の右から左へ送られ、先ず下フランジ33に相当する部分43に開けられる、線43−1で囲まれた穴(サイドメンバへの取付穴)9及び成形後の下フランジ33面を基準とした寸法にて開けられる、線34−1で囲まれた穴11、12(図5参照)を加工する第1のステージを行う。
【0030】
次に上フランジ32に相当する部分42に開けられる、線42−1で囲まれた穴(サイドメンバへの取付穴)8及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる、線34−2で囲まれた穴13、14を加工する第2のステージを行い、更に前記軽量化のための穴5、配管、配線用切欠き6及び円滑な切欠き7を形成し、更に所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージを行う。
【0031】
前記ブランク40の加工において、図3に示すものでは、第3のステージにおける鋼板の送り量は小さいが、図4に示すものでは、その送り量はウエブにおける高さ調整エリアに応じて大きくとるものとする。
【0032】
上記のように加工して得られたクロスメンバについて、図6に示すウエブの高さの低いもの30Aも、図7に示すウエブの高さの高いもの30Bも、上フランジ32を基準とした寸法にて開けられる穴13,14までの寸法A、B及び下フランジ33を基準とした寸法にて開けられる穴11、12までの寸法C、Dは変らないが、図7に示すウエブの高さの高いもの30Bでは、結果的にe、fに示す寸法が変動するのみである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は前記トラックのシャシフレームにおけるクロスメンバに適用されるだけでなく、建築構造材にも応用できる。
【0034】
また、前記トラックのシャシフレームにおけるクロスメンバであっても、前述したアリケータ型に本発明を応用すれば、前後方向の幅違いのものも同一ブランク型で製作でき経済効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバの半裁正面図で、ウエブ高さの低いものである。
【図2】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバの半裁正面図で、ウエブ高さの高いものである。
【図3】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバのブランクの半裁平面図で、ウエブ高さの低いものである。
【図4】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバのブランクの半裁平面図で、ウエブ高さの高いものである。
【図5】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバのブランクの半裁平面図で、ブランクに開けられる穴の基準を示すものである。
【図6】本発明により製作された溝形部材としてのクロスメンバを示すもので、ウエブ高さの低いものである。
【図7】本発明により製作された溝形部材としてのクロスメンバを示すもので、ウエブ高さの高いものである。
【図8】従来の一般的なクロスメンバの斜視図である。
【図9】図8のクロスメンバをサイドメンバに組み付ける状態を示す斜視図である。
【図10】車両用シャシフレームの一例を示す平面図である。
【図11】図10に使用されたクロスメンバの一例である。
【図12】図10に使用されたクロスメンバの他の一例である。
【図13】図10に使用されたクロスメンバの更に他の一例である。
【符号の説明】
【0036】
1 シャシフレーム、2、2’ サイドメンバ、2a、2b サイドメンバのフランジ、
3、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、30A、30B クロスメンバ、
3−4−1 クロスメンバ3−4のウエブ、3−4−2 同クロスメンバの上フランジ、3−4−3 同クロスメンバの下フランジ、
4 ガセット、5 軽量化のための穴、6 切欠き、7 大きな円滑な切欠き、
8、9 取付穴、10、11、12、13、14 サイドメンバの穴、
30、30A、30B 溝形部材(クロスメンバ)、
30A−1、30B−1、31 ウエブ、
30A−2、32 上フランジ、30B−2、33 下フランジ、
34、34−1、34−2、42−1、43−1 穴、
40、40A、40B ブランク、41 ウエブ相当部分、
42 上フランジ32に相当する部分、43 下フランジ33に相当する部分。
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付穴等を有する溝形部材、例えばトラックのシャシフレーム等に多用されるクロスメンバとその成形法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
前記溝形部材、例えばクロスメンバ(以下クロスメンバに例をとって話を進める)は、図10に示すように、トラックのシャシフレーム1のサイドメンバ2、2’間を連結し構造材を構成している。
【0003】
クロスメンバ3は、エンジン前部を支持するもの(3−1)、エンジン後部及び変速機等を支持するもの(3−2)、シャシフレーム1の中間に設けたもの(3−3)、後部懸架装置付近に設けたもの(3−4)及びシャシフレーム1の後部に設けたもの(3−5)などがある。
【0004】
そして、図11から図13に示すクロスメンバ3−3、3−4、3−5が一般的なものであるが、3−3はアリゲータ形、3−4、3−5は溝形(コ字形)と呼ばれるもので、3−4は2本のクロスメンバのウエブを背中合わせに結合し、しかもガセット4によりサイドメンバ2、2’に連結している。
【0005】
前記3−4に示す溝形クロスメンバの詳細を図8に示すが、溝形クロスメンバ3−4は、そのウエブ3−4−1の上、下端にそれぞれ一体的にフランジ3−4−2、3−4−3が形成されており、ウエブ3−4−1には軽量化のための穴5及び配管、配線用切欠き6が、また上、下のフランジ3−4−2、3−4−3には強度に影響を与えない程度の大きさに円滑な切欠き7が形成され、更にサイドメンバ2、2’へ取り付けるための取付穴8、9が各々形成されている。
なお後記するように、ウエブ3−4−1には前記軽量化のための穴5、切欠き6等のほかに部品取付用の穴を形成する場合もある。
【0006】
クロスメンバ3−4のウエブ3−4−1の高さ(断面高さ)、即ち正確には上フランジ3−4−2の上面から、下フランジ3−4−3の下面までの距離は、組み付けるべきサイドメンバ2(2’)の上下のフランジ2a、2bの内法より同一か僅かに小さく設定したものを用いることが必要である(図9及び図11〜13参照)。
【0007】
このようなクロスメンバ3−4をサイドメンバ2(2’)に組み付けるときは、図9に示すように、所定の位置においてクロスメンバ3−4の端部を内側を向い合わせたサイドメンバ2(2’)の上下フランジ2a、2b間に挿入し、そこに開けられた、クロスメンバ3−4の取付穴8(9)と対応する穴10に取付穴8(9)を合わせ、リベット等でサイドメンバ2(2’)に固着する。
【0008】
ところで、前記サイドメンバ2(2’)は、これを用いる車両に要求される剛性、耐久強度等に応じていくつかの断面高さのものを必要とし、このサイドメンバの高さに合致するクロスメンバ3−4を準備する必要がある。
【0009】
板金製のクロスメンバでは通常ブランク型で板材から打ち抜いた後にフォーム成形を行うが、その断面高さが異なるとブランク形状も異なるため、各々専用のブランク型が必要となり、このために高額の金型用具費が掛かっており、また断面高さ違いのクロスメンバを製作する度に金型の入替えが必要で、その段取り替えに時間が掛かるため生産効率が低下していた。
【0010】
そこで、従来上記のようにクロスメンバ3−4の高さ、正確には上フランジ3−4−2の上面から、下フランジ3−4−3の下面までの距離の大きいものが必要なとき、これに低価格で対応できる例えば次のようなクロスメンバ等が案出されている。
【0011】
即ち、(1)特開平9−308923号公報には、平板素材の所定長さに亘ってU字状スリットを連続して形成し、次にこのような板を、前記U字状スリットと直角方向に引張して幅を拡大する板部材の拡幅成形法に関する第1の発明と、第1の発明により拡幅成形したものを折曲げてチャンネル状に成形する、チャンネル状板部材の拡幅成形法に関する第2の発明とからなるクロスメンバが示されており、両発明は、大きな力の掛からない板部材または飾り板等において材料の節約と軽量化が同時に図れるとともに、クロスメンバ等のチャンネル状板部材を、従来の丸穴と異なるデザイン上の新鮮さをもったものとすることができるとしている。
【0012】
(2)特開2000−25646号公報には、断面が「L」の字状であって同一形状をした第1部材及び第2部材のそれぞれの第1及び第2ウエブの幅方向の一端部同士をリベットで締結して一体にすることでクロスメンバを製造する方法が示され、軽量且つ低コストでウエブ高さを調節し得るとしている。
【0013】
(3)特開2005−178542号公報には、クロスメンバにおける、その両端付近のウェブに上下動可能にL型スライドプレートを装着し、クロスメンバの少なくとも上下の一方は、前記プレートを介してサイドメンバの上フランジ、又は下フランジと接続するクロスメンバが示され、断面高さの小さなクロスメンバをサイドメンバの断面高さに応じて容易且つ確実に装着することができ、クロスメンバ等の金型代、加工費を大幅に節減できるとしている。
【0014】
(4)また、これはクロスメンバではないが、上記クロスメンバと類似する技術思想をもつものとして、特開2005−153810号公報には、サイドメンバの長手方向全域で上下フランジ及びウエブに開ける穴のうち、断面の縦方向にて用途別に分類される穴群の、断面の縦方向端部付近を含めてパターンを複数車種で共通化し、サイドメンバの加工時、当該サイドメンバ用ブランクの縦方向一端部から他端部に向っての所定の穴群を先行加工し、そのサイドメンバのウエブの必要長さに応じブランクの送りピッチを変えて送りを行い、その後残りの穴群の加工と端部の切断を行うようにした車両用サイドメンバの製作方法が示され、断面高さの異なるサイドメンバを同一のブランク型で製作できて金型費が大幅に低減、金型の入替えもなく、高生産稼働率となるとしている。
【0015】
しかしながら、上記(1)はウエブに開けられる穴(スリット)が多いため捩じり剛性が低いほか、上記穴(スリット)は近接する上または下のフランジとの距離が一定のため、ウエブの高さが変わるごとに上下穴ピッチが変化し、そのため同一物品を同一位置に装着するためにウエブの高さの変わるごとに取付穴を変えなければならないという不具合がある。
【0016】
上記(2)は、ウエブ連結用のリベットの穴が近接する上または下のフランジとの距離を一定とするため、ウエブの高さが変わるごとに取付穴の位置を変えなければならないほか、ウエブが分割構造のため一体構造のものに比して耐久強度が低いという不具合がある。
【0017】
上記(3)は、ウエブが分割構造であるため、耐久強度が低いほか、フランジ面が連続していないため、捩じり剛性も低いという不具合がある。
【0018】
上記(4)は、穴群の設定の基準が明確でないため、ウエブにおける部品取付用の穴の上下方向ピッチを正確に保持し難い不具合がある。
【0019】
【特許文献1】特開平9−308923号公報
【特許文献2】特開2000−25646号公報
【特許文献3】特開2005−178542号公報
【特許文献4】特開2005−153810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明が解決しようとする課題は、個々に金型を要せずに且つ取付穴等の位置を変えずにウエブ高さ(断面高さ)を変更できる、取付穴等を有する溝形部材とその成形法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記課題を解決するための本発明は、ウエブの上下に一体的にフランジを形成し、取付穴等を設定する溝形部材において、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の発明及び前記溝形部材のためのブランクの加工において、下フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第1のステージと、前記第1のステージと所定の間隔で隣接し、上フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第2のステージと、所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法の発明とから成る。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、ウエブの上下に一体的にフランジを形成し、取付穴等を設定する溝形部材において、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の発明及び前記溝形部材のためのブランクの加工において、下フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第1のステージと、前記第1のステージと所定の間隔で隣接し、上フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第2のステージと、所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法の発明とから成るので、上記取付穴等を有する溝形部材の発明では、該溝形部材のウエブの高さを変更するときも、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つようにしたので、ウエブ面に配置する部品取付穴の上下ピッチを一定に保つことができ、正確な加工が成される効果がある。
【0023】
また、取付穴等を有する溝形部材の成形法の発明では、前記穴について上フランジ面を基準とするか下フランジ面を基準とするかを任意に選択して加工することができ、ブランク加工後の穴開け加工が不要または少数となり、金型用具費とプレス加工費の削減が可能となる。
【0024】
本発明の上記取付穴等を有する溝形部材及びその成形法によって、ウエブ高さ(断面高さ)の異なる溝形部材が同一のブランク型で製作でき、金型用具費が削減できるほか、従来ウエブ高さ(断面高さ)の異なる溝形部材を製作する度にプレス機から金型を入れ替える必要がなくなり、段取り替え工数の削減によって生産効率が向上できる。
【0025】
更に、本発明溝形部材では、参考文献に示した例に比較して多くの穴を開けず、また分割することなくウエブ高さ(断面高さ)の異なる溝形部材を製作できるから、強度、耐久性、捩じり剛性が低下することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の好ましい実施の形態を図1乃至図7により説明すると、本発明はウエブ31の上下に一体的にフランジ32、33を形成し、取付穴34等を設定する溝形部材30において、前記ウエブ31面に設定する穴34を、a.下フランジ33面を基準とした寸法にて開けられる穴34−1と、b.上フランジ32面を基準とした寸法にて開けられる穴34−2に分けて設定し、前記ウエブ31の高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材30の発明及び前記溝形部材30のためのブランク40の加工において、下フランジ33に相当する部分43に開けられる穴43−1及び成形後の下フランジ33面を基準とした寸法にて開けられる穴34−1を加工する第1のステージと、上フランジ32に相当する部分42に開けられる穴42−1及び成形後の上フランジ32面を基準とした寸法にて開けられる穴34−2を加工する第2のステージと、所要のウエブ41の高さHを得るようにブランク40を送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法とから成る。
【実施例1】
【0027】
図に示す実施例について更に詳細に説明すると、図1、図2は前記クロスメンバに例をとった溝形部材で、以下クロスメンバ30A、30Bとして説明するが、図1はウエブの高さが最も低いタイプのクロスメンバ30A、図2はウエブの高さを高いものとしたタイプのクロスメンバ30Bの半裁正面図であり、両者ともウエブ30A−1、30B−1には軽量化のための穴5及び配管、配線用切欠き6が、また上、下のフランジ30A−2、30B−2には図示していないが円滑な切欠きが形成され、更にサイドメンバへ取り付けるための取付穴が各々形成されている。
【0028】
図3及び図4は、各々上記クロスメンバ30A、30Bのブランク40A、40Bの送り工程のレイアウトを示す半裁平面図で、矢印で示すように右から左に送るよう構成されている。なお、図中2点鎖線はブランク40における上、下フランジ相当部分42、43とウエブ相当部分41の境界(折れ目)を示すものである。
【0029】
所要寸法の帯状鋼板は図の右から左へ送られ、先ず下フランジ33に相当する部分43に開けられる、線43−1で囲まれた穴(サイドメンバへの取付穴)9及び成形後の下フランジ33面を基準とした寸法にて開けられる、線34−1で囲まれた穴11、12(図5参照)を加工する第1のステージを行う。
【0030】
次に上フランジ32に相当する部分42に開けられる、線42−1で囲まれた穴(サイドメンバへの取付穴)8及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる、線34−2で囲まれた穴13、14を加工する第2のステージを行い、更に前記軽量化のための穴5、配管、配線用切欠き6及び円滑な切欠き7を形成し、更に所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージを行う。
【0031】
前記ブランク40の加工において、図3に示すものでは、第3のステージにおける鋼板の送り量は小さいが、図4に示すものでは、その送り量はウエブにおける高さ調整エリアに応じて大きくとるものとする。
【0032】
上記のように加工して得られたクロスメンバについて、図6に示すウエブの高さの低いもの30Aも、図7に示すウエブの高さの高いもの30Bも、上フランジ32を基準とした寸法にて開けられる穴13,14までの寸法A、B及び下フランジ33を基準とした寸法にて開けられる穴11、12までの寸法C、Dは変らないが、図7に示すウエブの高さの高いもの30Bでは、結果的にe、fに示す寸法が変動するのみである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は前記トラックのシャシフレームにおけるクロスメンバに適用されるだけでなく、建築構造材にも応用できる。
【0034】
また、前記トラックのシャシフレームにおけるクロスメンバであっても、前述したアリケータ型に本発明を応用すれば、前後方向の幅違いのものも同一ブランク型で製作でき経済効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバの半裁正面図で、ウエブ高さの低いものである。
【図2】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバの半裁正面図で、ウエブ高さの高いものである。
【図3】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバのブランクの半裁平面図で、ウエブ高さの低いものである。
【図4】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバのブランクの半裁平面図で、ウエブ高さの高いものである。
【図5】本発明に係る溝形部材としてのクロスメンバのブランクの半裁平面図で、ブランクに開けられる穴の基準を示すものである。
【図6】本発明により製作された溝形部材としてのクロスメンバを示すもので、ウエブ高さの低いものである。
【図7】本発明により製作された溝形部材としてのクロスメンバを示すもので、ウエブ高さの高いものである。
【図8】従来の一般的なクロスメンバの斜視図である。
【図9】図8のクロスメンバをサイドメンバに組み付ける状態を示す斜視図である。
【図10】車両用シャシフレームの一例を示す平面図である。
【図11】図10に使用されたクロスメンバの一例である。
【図12】図10に使用されたクロスメンバの他の一例である。
【図13】図10に使用されたクロスメンバの更に他の一例である。
【符号の説明】
【0036】
1 シャシフレーム、2、2’ サイドメンバ、2a、2b サイドメンバのフランジ、
3、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5、30A、30B クロスメンバ、
3−4−1 クロスメンバ3−4のウエブ、3−4−2 同クロスメンバの上フランジ、3−4−3 同クロスメンバの下フランジ、
4 ガセット、5 軽量化のための穴、6 切欠き、7 大きな円滑な切欠き、
8、9 取付穴、10、11、12、13、14 サイドメンバの穴、
30、30A、30B 溝形部材(クロスメンバ)、
30A−1、30B−1、31 ウエブ、
30A−2、32 上フランジ、30B−2、33 下フランジ、
34、34−1、34−2、42−1、43−1 穴、
40、40A、40B ブランク、41 ウエブ相当部分、
42 上フランジ32に相当する部分、43 下フランジ33に相当する部分。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエブの上下に一体的にフランジを形成し、取付穴等を設定する溝形部材において、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材。
【請求項2】
前記溝形部材のためのブランクの加工において、下フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第1のステージと、前記第1のステージと所定の間隔で隣接し、上フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第2のステージと、所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法。
【請求項3】
前記溝形部材が自動車のクロスメンバ及び/又はサイドフレームであることを特徴とする請求項1記載の取付穴等を有する溝形部材。
【請求項4】
前記溝形部材が自動車のクロスメンバ及び/又はサイドフレームであることを特徴とする請求項2記載の取付穴等を有する溝形部材の成形法。
【請求項1】
ウエブの上下に一体的にフランジを形成し、取付穴等を設定する溝形部材において、前記ウエブ面に設定する穴を、a.上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴と、b.下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴とに分けて設定し、前記ウエブの高さにかかわらず前記a、bの寸法を一定に保つことを特徴とする取付穴等を有する溝形部材。
【請求項2】
前記溝形部材のためのブランクの加工において、下フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の下フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第1のステージと、前記第1のステージと所定の間隔で隣接し、上フランジに相当する部分に開けられる穴及び成形後の上フランジ面を基準とした寸法にて開けられる穴を加工する第2のステージと、所要のウエブ高さを得るようにブランクを送る第3のステージとから成ることを特徴とする取付穴等を有する溝形部材の成形法。
【請求項3】
前記溝形部材が自動車のクロスメンバ及び/又はサイドフレームであることを特徴とする請求項1記載の取付穴等を有する溝形部材。
【請求項4】
前記溝形部材が自動車のクロスメンバ及び/又はサイドフレームであることを特徴とする請求項2記載の取付穴等を有する溝形部材の成形法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−269584(P2009−269584A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143680(P2008−143680)
【出願日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【出願人】(390001579)プレス工業株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【出願人】(390001579)プレス工業株式会社 (173)
【Fターム(参考)】
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