説明

受動分散要素の存在下でのポジショニング

受動分散要素に対するポジショニング基準信号(PRS)の異なる送信を容易にするシステムおよび方法について説明する。受動分散要素のためのPRSは、さまざまなシンボル系列などを使用して、関係するアクセスポイントにおいてPRSのために利用されるリソースと異なるリソースを介して送信することができる。この点について、ワイヤレスデバイスは、アクセスポイントからのPRSと受動分散要素からのPRSを区別でき、これによって、ポジション決定などの、このようなRSに関わる処理の混乱を軽減することができる。あるいは、受動分散要素はPRSの送信を抑制でき、対応するアクセスポイントは、ワイヤレスデバイスに、PRSに基づいてポジショニングを決定することのみを指示することができる。したがって、ワイヤレスデバイスは、ポジションを決定するために、アクセスポイントから送信されたPRSを利用する(および受動分散要素から送信された他の基準信号は利用しない)ことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2009年6月26日に出願された、「POSITIONING IN THE PRESENCE OF PASSIVE DISTRIBUTED ELEMENTS」という名称の米国特許仮出願第61/220,987号の利益を主張するものであり、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、1つまたは複数のデバイスへの基準信号の送信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、たとえば音声、データなどの種々のタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。代表的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムとすることができる。このような多元接続システムの例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムなどがある。さらに、これらのシステムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)などの規格に準拠することができ、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、シングルキャリアHSUPA(SC−HSUPA)、デュアルキャリアHSUPA(DC−HSUPA)などの1つまたは複数のプロトコルを使用することができる。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスに対する通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信を介して1つまたは複数のアクセスポイント(たとえば、基地局、フェムトセル、ピコセル、中継ノードなど)と通信することができる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)とは、アクセスポイントからモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)とは、モバイルデバイスからアクセスポイントへの通信リンクを指す。さらに、モバイルデバイスとアクセスポイントの間の通信は、単入力単出力(SISO)システム、多入力単出力(MISO)システム、多入力多出力(MIMO)システムなどにより確立することができる。さらに、モバイルデバイスは、ピアツーピアワイヤレスネットワーク構成において、他のモバイルデバイスと通信することができる(および/または、アクセスポイントは、他のアクセスポイントと通信することができる)。
【発明の概要】
【0005】
特許請求の範囲に記載される主題の種々の態様の基本的な理解を可能にするために、以下に、そのような態様の簡略化した概要を提示する。この概要は、すべての企図される態様の広範な概要ではなく、そのような態様の主な要素または重要な要素を識別することもそのような態様の範囲を説明することも意図していない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の前置きとして簡略化した形で、開示する態様のいくつかの概念を提示することである。
【0006】
1つまたは複数の実施形態およびその対応する開示によれば、種々の態様について、関係するアクセスポイントのためのさまざまな送信パラメータと比較して、受動分散要素(passive distributed element)のポジショニング基準信号(positioning reference signal)(PRS)のためのさまざまな送信パラメータの利用を容易にすることに関して説明する。たとえば、受動分散要素は、PRSを送信するためにアクセスポイントによって利用されるリソースと異なるリソースを介して、および/またはそれらのリソース内のさまざまなシンボル系列を使用して、PRSを送信することができる。さらに、アクセスポイントは、PRSの処理を容易にするために、1つまたは複数のワイヤレスデバイスに、関係するリソースまたはシンボル系列を供給することができる。別の実施例では、受動分散要素は、ワイヤレスデバイスがアクセスポイントからのPRSのみを測定できるように、PRSの送信を抑制することができる。この例では、ワイヤレスデバイスは、受動分散要素によって送信されるアクセスポイントのCRSからのポジションをさらに決定することを減らすためにポジショニングを決定する際にのみPRSを測定するためにシグナリングされることができる。
【0007】
一態様によれば、アクセスポイントからPRSを受信することと、そのアクセスポイントによって用いられる受動分散要素から異なるPRSを受信することとを含む方法が提供される。この方法は、PRSをアクセスポイントと、異なるPRSを受動分散要素と関連付けることをさらに含む。
【0008】
別の態様はワイヤレス通信装置に関係する。このワイヤレス通信装置は、アクセスポイントからPRSを取得し、このアクセスポイントに関係する受動分散要素から異なるPRSを取得するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。この少なくとも1つのプロセッサは、さらに、アクセスポイントに関係するPRSと受動分散要素に関係する異なるPRSとを識別するように構成される。このワイヤレス通信装置は、この少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリも備える。
【0009】
さらに他の一態様は装置に関係する。この装置は、アクセスポイントからPRSを、このアクセスポイントによって用いられる受動分散要素から異なるPRSを受信するための手段を含む。この装置は、PRSをアクセスポイントと、異なるPRSを受動分散要素と関連付けるための手段も含む。
【0010】
さらに別の態様はコンピュータプログラム製品に関係し、このコンピュータプログラム製品は、少なくとも1台のコンピュータにアクセスポイントからPRSを取得させるためのコードと、この少なくとも1台のコンピュータにこのアクセスポイントに関係する受動分散要素から異なるPRSを取得させるためのコードとを含むコンピュータ可読媒体を有することができる。このコンピュータ可読媒体は、この少なくとも1台のコンピュータに、アクセスポイントに関係するPRSと受動分散要素に関係する異なるPRSとを識別させるためのコードも備えることができる。
【0011】
さらに、追加の態様は、アクセスポイントからPRSを、このアクセスポイントによって用いられる受動分散要素から異なるPRSを取得する基準信号(RS)受信構成要素を含む装置に関係する。この装置は、PRSをアクセスポイントと、異なるPRSを受動分散要素と関連付けるRSソース決定構成要素をさらに含む。
【0012】
別の態様によれば、ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを受信することを含む方法が提供される。この方法は、ポジショニングデータを決定するために1つまたは複数の信号タイプの信号を測定することも含む。
【0013】
別の態様はワイヤレス通信装置に関係する。このワイヤレス通信装置は、ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを取得するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。この少なくとも1つのプロセッサは、さらに、ポジショニングデータを決定するために1つまたは複数の信号タイプの信号を処理するように構成される。このワイヤレス通信装置は、この少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリも備える。
【0014】
さらに他の一態様は装置に関係する。この装置は、ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを受信するための手段を含む。この装置は、ポジショニングデータを決定するために1つまたは複数の信号タイプの信号を測定するための手段も含む。
【0015】
さらに別の態様はコンピュータプログラム製品に関係し、このコンピュータプログラム製品は、少なくとも1台のコンピュータに、ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを取得させるためのコードを含むコンピュータ可読媒体を有することができる。このコンピュータ可読媒体は、この少なくとも1台のコンピュータに、ポジショニングデータを決定するために1つまたは複数の信号タイプの信号を処理させるためのコードも備えることができる。
【0016】
さらに、追加の態様は、ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを取得する支援データ受信構成要素を含む装置に関係する。この装置は、ポジショニングデータを見分けるために1つまたは複数の信号タイプの信号を測定するポジション決定構成要素をさらに含むことができる。
【0017】
別の態様によれば、PRSを送信するための1つまたは複数のパラメータを生成することと、異なるPRSに関係する1つまたは複数の異なるパラメータを生成することとを含む方法が提供され、この異なるPRSは、受動分散要素に関係する。この方法は、1つまたは複数のパラメータに従ってワイヤレスネットワークでPRSを送信することをさらに含む。
【0018】
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関係する。このワイヤレス通信装置は、PRSを送信するための1つまたは複数のパラメータを決定し、異なるPRSを送信するための1つまたは複数の異なるパラメータを決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができ、この異なるPRSは、受動分散要素に関係する。この少なくとも1つのプロセッサは、さらに、1つまたは複数のパラメータに従ってPRSを送信するように構成される。このワイヤレス通信装置は、この少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリも備える。
【0019】
さらに他の一態様は装置に関係する。この装置は、PRSを送信するための1つまたは複数のパラメータおよび異なるPRSを送信するための1つまたは複数の異なるパラメータを生成するための手段を含み、この異なるPRSは、受動分散要素に関係する。この装置は、1つまたは複数のパラメータに従ってワイヤレスネットワークでPRSを送信するための手段も含む。
【0020】
さらに別の態様はコンピュータプログラム製品に関係し、このコンピュータプログラム製品は、少なくとも1台のコンピュータに、PRSを送信するための1つまたは複数のパラメータを決定させるためのコードと、この少なくとも1台のコンピュータに、異なるPRSを送信するための1つまたは複数の異なるパラメータを決定させるコードとを含むコンピュータ可読媒体を有することができ、この異なるPRSは、受動分散要素に関係する。このコンピュータ可読媒体は、この少なくとも1台のコンピュータに、1つまたは複数のパラメータに従ってPRSを送信させるためのコードも備えることができる。
【0021】
さらに、追加の態様は、PRSを送信するための1つまたは複数のパラメータおよび異なるPRSを送信するための1つまたは複数の異なるパラメータを生成する構成要素を含む装置に関係し、この異なるPRSは、受動分散要素に関係する。この装置は、1つまたは複数のパラメータに従ってワイヤレスネットワークでPRSを送信する送信構成要素をさらに含むことができる。
【0022】
さらに他の一態様によれば、ポジショニングデータを計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信することを含む方法が提供される。この方法は、この1つまたは複数のワイヤレスデバイスに1つまたは複数の信号タイプの信号を送信することをさらに含む。
【0023】
別の態様はワイヤレス通信装置に関係する。このワイヤレス通信装置は、ポジショニングデータを計算するために1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を提供するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。この少なくとも1つのプロセッサは、さらに、1つまたは複数のワイヤレスデバイスに1つまたは複数の信号タイプの信号を送信するように構成される。このワイヤレス通信装置は、この少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリも備える。
【0024】
さらに他の一態様は装置に関係する。この装置は、ポジショニングデータを計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信するための手段を含む。この装置は、この1つまたは複数のワイヤレスデバイスに1つまたは複数の信号タイプの信号を送信するための手段も含む。
【0025】
さらに別の態様はコンピュータプログラム製品に関係し、このコンピュータプログラム製品は、少なくとも1台のコンピュータに、ポジショニングデータを計算するために1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を提供させるためのコードを含むコンピュータ可読媒体を有することができる。このコンピュータ可読媒体は、この少なくとも1台のコンピュータに、1つまたは複数のワイヤレスデバイスに1つまたは複数の信号タイプの信号を送信させるためのコードも備えることができる。
【0026】
さらに、追加の態様は、ポジショニングデータを計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信する支援データ提供構成要素を含む装置に関係する。この装置は、1つまたは複数のワイヤレスデバイスに1つまたは複数の信号タイプの信号を通信する送信構成要素をさらに含むことができる。
【0027】
前述のおよび関係する目的を達成するために、1つまたは複数の実施形態は、以下に十分に説明し、特に特許請求の範囲で示す特徴を備える。以下の説明および添付図面は、この1つまたは複数の実施形態の特定の例示的な態様を詳細に説明する。しかし、これらの態様は、さまざまな実施形態の原理が用いられることのできる種々の方法のほんの数例を示すに過ぎず、説明する実施形態は、そのようなすべての態様およびそれらの均等物を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】アクセスポイントの通信範囲を増加させるために受動分散要素を提供するシステムのブロック図。
【図2】ワイヤレス通信環境内で使用するための例示的な通信装置を示す図。
【図3】対応するアクセスポイントに関するポジショニング基準信号(PRS)と異なる、受動分散要素に関係するPRSを送信するための例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【図4】受動分散要素からのPRSの送信を抑制するための例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【図5】PRSをアクセスポイントまたは対応する受動分散要素と関連付ける例示的な方法の流れ図。
【図6】支援データに基づいてPRSをアクセスポイントまたは受動分散要素に関連させる例示的な方法の流れ図。
【図7】ポジションを決定するために使用可能な信号タイプを指定するインジケータを受信する例示的な方法の流れ図。
【図8】アクセスポイントに関するPRSおよび関係する受動分散要素のための異なるPRSを生成する例示的な方法の流れ図。
【図9】ポジションを決定するために使用可能な1つまたは複数の信号タイプを示す例示的な方法の流れ図。
【図10】PRSをアクセスポイントまたは関係する受動分散要素と関連付ける例示的な装置のブロック図。
【図11】ポジションを決定するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを受信する例示的な装置のブロック図。
【図12】送信のためのPRSおよび受動分散要素による送信のためのPRSを生成する例示的な装置のブロック図。
【図13】ポジションを決定するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプを示す例示的な装置のブロック図。
【図14】本明細書において説明する機能の種々の態様を実施するために利用できる例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図15】本明細書において説明する機能の種々の態様を実施するために利用できる例示的なワイヤレス通信デバイスのブロック図。
【図16】本明細書において記載する種々の態様による例示的なワイヤレス多元接続通信システムを示す図。
【図17】本明細書において説明する種々の態様が機能できる例示的なワイヤレス通信システムを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、特許請求の範囲に記載される主題の種々の態様を、図面を参照して説明する。図面全体を通して、同じ参照番号を使用して同じ要素を指す。以下の説明では、1つまたは複数の態様の完全な理解を得るために、説明として、多数の具体的な詳細が記載されている。しかし、そのような態様(複数可)はこれらの具体的な詳細がなくても実施できることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の態様の説明を簡単にするために、よく知られている構造およびデバイスをブロック図の形で示す。
【0030】
本出願で使用される場合、「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語はコンピュータ関連エンティティ、すなわちハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかを指すものとする。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、集積回路、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションとそのコンピューティングデバイスの両方が構成要素となることができる。1つまたは複数の構成要素はプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐でき、1つの構成要素は、1台のコンピュータ上に配置でき、および/または2台以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらの構成要素は、種々のデータ構造が記憶されている種々のコンピュータ可読媒体から実行することができる。構成要素は1つまたは複数のデータパケット(たとえば、信号により、ローカルシステム内、分散システム内の別の構成要素と、および/またはインターネットなどのネットワークを介して他のシステムと対話するある構成要素からのデータ)を有する信号などに従い、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスによって通信することができる。
【0031】
そのうえ、種々の態様について、ワイヤレス端末および/または基地局に関連して本明細書で説明する。ワイヤレス端末とは、音声および/またはデータの接続性をユーザに提供するデバイスを指すことができる。ワイヤレス端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどのコンピューティングデバイスに接続でき、または携帯情報端末(PDA)などの自己完結型(self contained)デバイスとすることができる。ワイヤレス端末は、ワイヤレスデバイス、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、遠隔局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。ワイヤレス端末は、加入者局、ワイヤレスデバイス、セルラー電話、PCS電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。基地局(たとえば、アクセスポイントまたは進化型ノードB(eNB)または他のノードB)とは、エア−インターフェースを介して、1つまたは複数のセクタを通してワイヤレス端末と通信するアクセスネットワーク内のデバイスを指すことができる。基地局は、受信したエア−インターフェースフレームをインターネットプロトコル(IP)パケットに変換することによって、ワイヤレス端末と、IPネットワークを含むことができるアクセスネットワークの残部の間のルータとして機能することができる。また、基地局は、エアインターフェースの属性の管理を調整する。
【0032】
さらに、本明細書において説明する種々の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実施することができる。それらの機能は、ソフトウェアで実施する場合、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読媒体上に送信されてもよい。コンピュータ可読媒体としては、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方がある。記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体とすることができる。例を挙げると、限定ではないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用でき、かつコンピュータがアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書では、ディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスク(BD)を含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)はレーザにより光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0033】
本明細書において説明する種々の技法は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、および他のそのようなシステムなどの種々のワイヤレス通信システムに使用することができる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書においては、同義で使用されることが多い。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実施することができる。UTRAには、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変種がある。さらに、CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856の各規格を包含する。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM)(登録商標)などの無線技術を実施することができる。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、FLASH−OFDM(登録商標)などの無線技術を実施することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用する今後予定されているリリースであり、ダウンリンク上でOFDMAを、アップリンク上でSC−FDMAを用いる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という組織からの文書で説明されている。さらに、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という組織からの文書で説明されている。
【0034】
種々の態様を、いくつかのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むことができるシステムとして提示する。これら種々のシステムは、追加のデバイス、構成要素、モジュールなどを含むことができ、および/または図に関連して説明されるデバイス、構成要素、モジュールなどのすべてを必ずしも含まなくてよいことを理解し、了解されたい。これらの手法の組み合わせも使用することができる。
【0035】
ここで図面を参照すると、図1は、1つまたは複数の受動分散要素を使用して1つまたは複数のデバイスへのワイヤレスネットワークアクセスの提供を容易にする例示的なシステム100を示す。システム100は、ワイヤレスデバイス104にコアネットワーク(図示せず)へのアクセスを提供するアクセスポイント102を含む。たとえば、アクセスポイント102は、ワイヤレスデバイス104にワイヤレスネットワークアクセスを直接的にならびに/あるいは1つまたは複数の受動分散要素106および/または108によって提供することができ、これは、たとえば、アクセスポイント102に結線されてもよく、および/またはワイヤレスで接続されてもよい。アクセスポイント102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルのアクセスポイント、eNB、モバイル基地局、中継ノード、その一部などの1つまたは複数のネットワーク構成要素へのアクセスを提供する実質的に任意のデバイスとすることができる。ワイヤレスデバイス104は、モバイルデバイス、UE、モデム(または他のコード付きデバイス)、その一部などの、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受け取る実質的に任意のデバイスとすることができる。受動分散要素106および108は、無線周波数(RF)リピータ、remote radio head(RRH)、その一部、またはアクセスポイントからの信号をリモートで送信する実質的に任意のデバイスとすることができる。
【0036】
一例によれば、受動分散要素106および108は、説明するように、アクセスポイント102によって送信された信号を送信して、その可聴性(hearability)を改善することができる。したがって、たとえば、アクセスポイント102がPRS、CRSなどを送信する場合、受動分散要素106および108は、実質的に同じPRS、CRSなどを送信することができる。ワイヤレスデバイス104がそのポジションを決定しようとする場合、ワイヤレスデバイス104が、受動分散要素106および108から受信されたPRS、CRSなどをアクセスポイント102のロケーションと関連付けるので、その受信されたPRS、CRSなどが、誤ったポジション決定を引き起こすことがある。アクセスポイント102は、たとえば、さまざまな期間中にアクセスポイント102が受動分散要素106および108にさまざまな信号を送信させることができるように、受動分散要素106および108において送信を制御することができる。この点について、たとえば、受動分散要素106および108は、ワイヤレスデバイス104における混乱を軽減するために、アクセスポイント102と異なるPRS、CRSなどを送信することができる。
【0037】
一例では、受動分散要素106および108は、アクセスポイント102および/または他の受動分散要素によって利用されるリソースと異なるリソースを介してPRSを送信することができる。この例では、アクセスポイント102はさらに、ワイヤレスデバイス104に、PRSを送信するために受動分散要素106および108によって利用されるリソースに関する1つまたは複数のパラメータ、受動分散要素106および108によって送信されたPRSに関係する識別情報などと共に、受動分散要素106および108に関するロケーション情報を供給することができる。アクセスポイント102がそのロケーション、PRSパラメータなどに関する類似の情報を提供できることを了解されたい。この点について、ワイヤレスデバイス104は、関係するロケーション情報に基づいてポジショニングを決定するために、受動分散要素106および/もしくは108のうちの1つまたは複数またはアクセスポイント102によって送信された少なくとも1つのPRSを利用することができる。追加または代替として、受動分散要素106および108は、アクセスポイント102または他の受動分散要素によって送信されるPRSと区別するために異なるPRS系列を使用してPRSを送信することができる。同様に、この例では、アクセスポイント102は、PRSの識別およびロケーション情報との関連付けを容易にするためにワイヤレスデバイス104に系列情報を供給することができる。
【0038】
いずれの場合にも、アクセスポイント102がさらに、受動分散要素106および108に、割り当てられたリソースおよび/またはPRS系列をシグナリングするか、またはリソースを介してまたはPRS系列を使用して受動分散要素106および108に、対応するPRSを送信させることができることを了解されたい。一例では、アクセスポイント102は、ランダム関数、受動分散要素の識別子を考慮(factor)する擬似ランダム関数、ハードコーディング、規格、構成などに従って生成された複数組のリソースなどを使用して、受動分散要素106および108のための1組のリソースおよび/またはPRS系列を決定することができる。
【0039】
別の実施例では、受動分散要素106および108は、ポジショニングを決定する際の混乱を軽減するためにPRSの送信を抑制する。しかし、受動分散要素106および108は、依然として、種々の目的で(たとえば、チャネル推定を容易にするなどのために)CRSを送信することができる。ワイヤレスデバイス104は、この例では、ポジショニングを決定するために、PRSに加えてまたはその代替としてCRSを利用でき、これが前述のように誤った結果を招くことがある。したがって、受動分散要素106および108がポジショニングに使用されない場合、アクセスポイント102は、ロケーションを決定する目的でPRSを測定するためだけにワイヤレスデバイス104にインジケータを供給することができる。この点について、ポジショニングを決定するとき、ワイヤレスデバイス104は、受動分散要素106および108(およびアクセスポイント102)から送信されたCRSを無視することができる。この例では、ワイヤレスデバイス104は、ポジショニングを決定するために、アクセスポイント102から送信されたPRSのみ(および/または他のアクセスポイントからのPRS)を測定する。
【0040】
次に図2を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークに参加できる通信装置200が示されている。通信装置200は、ワイヤレス端末、モバイルデバイス、アクセスポイント、その一部、またはワイヤレスネットワーク内でRSを受信できる実質的に任意のデバイスとすることができる。通信装置200は、ワイヤレスネットワーク内で送信されたRSに関係する支援データを取得する支援データ受信構成要素202と、アクセスポイントおよび/または関係する受動分散要素(図示せず)から1つまたは複数のRSを取得できるRS受信構成要素204と、1つまたは複数の得られたRSのうちの少なくとも1つを処理できるRS利用構成要素206とを含むことができる。
【0041】
一例によれば、支援データ受信構成要素202は、アクセスポイントおよび/または1つまたは複数の関係する受動分散要素によって送信されたRSを利用することに関係するアクセスポイントから支援データを取得することができる。たとえば、支援データ受信構成要素202は、受動分散要素のロケーションに関係するデータ、受動分散要素によって送信されたRSの特徴を識別することに関係するデータ(たとえば、利用されたリソース、利用されたRS系列、RSに存在する識別子など)、通信装置200での計算の実施に利用できるRSのタイプのインジケータなどを取得することができる。さらに、RS受信構成要素204は、アクセスポイントおよび/または1つもしくは複数の受動分散要素からRSを取得することができる。RS利用構成要素206は、たとえば、支援データに応じてRSを処理および利用することができる。
【0042】
たとえば、支援データが、受動分散要素および/または対応するアクセスポイントによって送信されたRSの特徴を識別する場合、RS利用構成要素206は、受信されたRSを受動分散要素および/またはアクセスポイントと関連付けることができる。さらに、支援データが受動分散要素および/またはアクセスポイントのロケーションを含む場合、RS利用構成要素206はさらに、受信されたRSと関連付けられた受動分散要素および/またはアクセスポイントのロケーションを決定することができる。RS利用構成要素206は、たとえば、受信されたRSの受信された信号強度ならびに対応する受動分散要素および/またはアクセスポイントのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、通信装置200のポジションを計算することができる。
【0043】
別の実施例では、支援データが、特定の計算に利用できるRSのタイプを指定する指示を含む場合、RS利用構成要素206は、他のRSを無視することができる。したがって、一例では、前述のように、アクセスポイントは、受動分散要素がPRSを送信できなくても、PRSを送信することができる。したがって、支援データは、ポジショニングを決定するためにPRSのみを測定するように指定することができる。一例では、他のビット値が、実質的に任意のRSをポジショニングに利用できることを示す場合、これは1ビットのインジケータとすることができる。説明したように、支援データが、ポジショニングのためにPRSのみを測定することを示すとき、RS利用構成要素206は、受動分散要素および/またはアクセスポイントから受信されたCRSまたは他のRSを無視することができる。したがって、この例でも、ポジショニングは、アクセスポイントに関係するRSを送信する受動分散要素から混乱が引き起こされることなく、決定されることができる。一方、支援データが、実質的に任意のRSを利用できることを示すとき、RS利用構成要素206は、ポジショニングを決定するために、関係するアクセスポイント(および/または潜在的な受動分散要素)からの実質的に任意のRSを処理することができる。しかし、一例では、このインジケータは、アクセスポイントが受動分散要素を活用しない場合に指定することができる。
【0044】
次に図3を参照すると、関係するアクセスポイントによって送信されるPRSとは異なる、受動分散要素に関係するPRSの送信を容易にするワイヤレス通信システム300が示されている。システム300は、ワイヤレスデバイス104などの1つまたは複数のワイヤレスデバイスにコアネットワーク(図示せず)へのアクセスを提供するアクセスポイント102を含む。さらに、アクセスポイント102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、モバイル基地局、その一部、および/またはワイヤレスネットワークアクセスを提供する実質的に任意のデバイスとすることができる。さらに、たとえば、ワイヤレスデバイス104は、UE、モデム(または他のコード付きデバイス)、その一部、および/またはワイヤレスネットワークへのアクセスを受ける実質的に任意のデバイスとすることができる。さらに、アクセスポイント102は、信号電力を増加させるために、受動分散要素106などの1つまたは複数の受動分散要素を利用することができる。説明したように、受動分散要素106は、RFリピータ、RRHなどとすることができる。
【0045】
アクセスポイント102は、アクセスポイントまたは1つもしくは複数の受動分散要素に関係するPRSを送信するために1つまたは複数のリソースを決定するPRSリソース選択構成要素302と、アクセスポイントまたは1つもしくは複数の受動分散要素に関係するPRSを送信するために1つまたは複数のPRS系列を見分けるPRS系列決定構成要素304とを備えることができる。アクセスポイント102はまた、アクセスポイントおよび1つまたは複数の受動分散要素のPRSに関係する支援データを作成して送信する支援データ提供構成要素306と、ワイヤレスデバイスにPRSおよび/または他のデータを送信する送信構成要素308と、1つまたは複数の受動分散要素に、PRSまたは他のデータをワイヤレスデバイスに送信させるリモート送信構成要素310とを含む。
【0046】
受動分散要素106は、アクセスポイント102から信号(たとえば、有線接続もしくはワイヤレス接続を介した専用信号またはブロードキャスト)を取得する受信構成要素312と、アクセスポイント102から受信した信号を送信する送信構成要素314とを含むことができる。ワイヤレスデバイス104は、1つまたは複数のアクセスポイントおよび対応する受動分散要素に関係する支援データを取得する支援データ受信構成要素316と、1つもしくは複数のアクセスポイントまたは対応する受動分散要素からRSを取得するRS受信構成要素318とを備える。ワイヤレスデバイス104はまた、1つまたは複数のRSの送信元であるアクセスポイントまたは受動分散要素を見分けるRSソース決定構成要素320と、受信されたRS(複数可)に少なくとも部分的に基づいてワイヤレスデバイス104のポジションを計算するポジション決定構成要素322とを含むことができる。
【0047】
一例によれば、PRSリソース選択構成要素302は、アクセスポイント102に関係するPRSの送信に利用するために、1組のリソース(たとえば、時間/周波数リソース、OFDMシンボル、またはその一部など)または1つまたは複数の関係するパラメータを決定することができる。さらに、PRSリソース選択構成要素302は、受動分散要素106に関係するPRSを通信するために異なるリソースを選択することができる。たとえば、PRSリソース選択構成要素302は、パターンまたは系列に従って、ランダムに、擬似ランダムに(たとえば、受動分散要素106の識別子がアクセスポイント102によって割り当て可能な場合、識別子の機能に基づいて)など、アクセスポイント102および受動分散要素106(ならびに他の受動分散要素)のためのリソースを決定することができる。さらに、パターン、系列、または擬似ランダム関数は、ハードコーディング、規格、構成などの一部として定義することができる。説明したように、PRSに異なるリソースを割り当てることによって、アクセスポイント102によって送信されるPRSと、受動分散要素106によって送信されるPRSとの区別を容易にすることができる。
【0048】
追加または代替として、PRS系列決定構成要素304は、アクセスポイント102および受動分散要素106のためのPRSを送信する際に利用するために、異なるシンボル系列(たとえば、OFDMシンボル系列)または1つまたは複数の関係するパラメータを生成することができるかまたはそれを見分けることができる。いずれの場合にも、支援データ提供構成要素306は、アクセスポイント102によって送信されるPRSと受動分散要素106によって送信されるPRSの識別を容易にするために、ロケーション、利用されるPRSリソース、利用されるPRS系列、PRSの識別子などのアクセスポイント102および/または受動分散要素106に関する情報ならびに/あるいは他の情報を作成する。同様に、説明したように、PRS系列は、パターンまたは系列に従って、ランダムに、識別子に基づいて擬似ランダムになど、割り当てることができる。支援データ提供構成要素306は、ワイヤレスデバイス104に支援データを送信することができ、これは、アクセスポイント102からのブロードキャスト、専用信号としてのワイヤレスデバイス104への送付などを含むことができる。
【0049】
支援データ受信構成要素316は、支援データを取得し、後でアクセスポイント102および/または受動分散要素106からのPRSを検出する際に利用するためにその支援データを格納することができる。一例では、送信構成要素308は、PRSリソース選択構成要素302によってアクセスポイント102のために決定されたリソースを介して、アクセスポイント102に関係するPRSを送信することができる。同様に、リモート送信構成要素310は、受動分散要素106に、PRSリソース選択構成要素302によって受動分散要素106のために決定されたリソースを介してそれに関係するPRSを送信させることができる。受信構成要素312はPRSを取得でき、送信構成要素314は、リソースを介してPRSを送信することができる。どちらの場合も、RS受信構成要素318は、対応するリソースを介してPRSのうちの少なくとも1つを取得することができる。説明したように、RSソース決定構成要素320は、PRSが受信されるリソースおよび支援データに少なくとも部分的に基づいて、PRSがアクセスポイント102によって送信されたのかそれとも受動分散要素106によって送信されたのかを見分けることができる。
【0050】
追加または代替として、送信構成要素308は、PRS系列決定構成要素304によって生成されたかまたはこれによって決定されたシンボル系列を使用してアクセスポイント102に関係するPRSを送信することができる。同様に、リモート送信構成要素310は、受動分散要素106に、PRS系列決定構成要素304によってそれのために見分けられるシンボル系列を介してそれに関係するPRSを送信させることができる。説明したように、受信構成要素312は、シンボル系列を利用するPRSを取得でき、送信構成要素314は、受動分散要素106のためのシンボル系列を使用してPRSを送信することができる。RS受信構成要素318は、PRSのうちの少なくとも1つを受信することができ、同様に(またはさらに)、RSソース決定構成要素320は、受信されたシンボル系列および支援データに少なくとも部分的に基づいて、PRSがアクセスポイント102に関係するのかそれとも受動分散要素106に関係するのかを決定することができる。いずれの場合にも、RSソース決定構成要素320が、アクセスポイント102なのかそれとも受動分散要素106かを見分けると、ポジション決定構成要素322は、たとえばPRSの強度および決定されたPRSソースのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスデバイス104のポジションを決定することができる。
【0051】
図4を参照すると、受動分散要素を利用するアクセスポイントからのRSの処理を容易にするワイヤレス通信システム400が示されている。システム400は、ワイヤレスデバイス104などの1つまたは複数のワイヤレスデバイスにコアネットワーク(図示せず)へのアクセスを提供するアクセスポイント102を含む。さらに、アクセスポイント102は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルアクセスポイント、ピコセルアクセスポイント、モバイル基地局、その一部、および/またはワイヤレスネットワークアクセスを提供する実質的に任意のデバイスとすることができる。さらに、たとえば、ワイヤレスデバイス104は、UE、モデム(または他のコード付きデバイス)、その一部、および/またはワイヤレスネットワークへのアクセスを受ける実質的に任意のデバイスとすることができる。さらに、アクセスポイント102は、信号電力を増加させるために、受動分散要素106などの1つまたは複数の受動分散要素を利用することができる。説明したように、受動分散要素106は、RFリピータ、RRHなどとすることができる。
【0052】
アクセスポイント102は、アクセスポイントおよび/またはそのアクセスポイントによって用いられる1つもしくは複数の受動分散要素のRSに関係する支援データを生成および送信する支援データ提供構成要素402と、ワイヤレスデバイスにRSおよび/または他のデータを送信する送信構成要素308と、1つまたは複数の受動分散要素に、RSまたは他のデータをワイヤレスデバイスに送信させるリモート送信構成要素310とを備えることができる。受動分散要素106は、アクセスポイント102から信号(たとえば有線接続またはワイヤレス接続を介した専用信号またはブロードキャスト)を取得する受信構成要素312と、アクセスポイント102から受信した信号を送信する送信構成要素314とを含むことができる。ワイヤレスデバイス104は、1つまたは複数のアクセスポイントおよび対応する受動分散要素に関係する支援データを取得する支援データ受信構成要素404と、1つまたは複数のアクセスポイントまたは対応する受動分散要素からRSを取得するRS受信構成要素318と、受信したRSに少なくとも部分的に基づいてワイヤレスデバイス104のポジションを計算するポジション決定構成要素406とを備える。
【0053】
一例によれば、アクセスポイント102は、受動分散要素106にPRSを送信させることなく、PRSを送信することができる。しかし、アクセスポイント102は、受動分散要素106にCRSを送信させて、受動分散要素106から受信するデバイスが、受動分散要素106と通信(たとえば、それから受信した信号に対してチャネル推定を実施するなど)できるようにすることができる。この例では、(説明したように、たとえば、受動分散要素106から受信されたCRSがアクセスポイント102に関係し、受動分散要素106がリモートで配置されるので)アクセスポイント102は、ワイヤレスデバイス104に、ポジションを決定する際にCRSを考慮しないように通知することができる。したがって、この例では、支援データ提供構成要素306は、ワイヤレスデバイス104に、ポジショニングを決定する際にPRSのみを使用されるべきことを示す支援データを送信することができる。支援データ受信構成要素404は、ポジショニングのためのPRSの測定で利用するために、この指示を取得することができる。
【0054】
この点について、たとえば、送信構成要素308は、アクセスポイント102に関係するPRSを送信でき、リモート送信構成要素310は、送信のために受動分散要素106にPRSを転送することを抑制することができる。RS受信構成要素318は、PRSを得ることができる。ポジション決定構成要素406は、たとえば、PRSが実際にPRSである(CRSまたは他のRSではない)ことを決定でき、PRSに少なくとも部分的に基づいてワイヤレスデバイス104のポジションを決定することができる。さらに、送信構成要素308はCRSを送信でき、リモート送信構成要素310は、受動分散要素106にCRSを送信させることができる。受信構成要素312はCRSを受信でき、送信構成要素314はCRSを送信することができる。RS受信構成要素318は、アクセスポイント102および/または受動分散要素106からCRSを受信することができる。しかし、ポジション決定構成要素322は、たとえば、支援データ中のインジケータに少なくとも部分的に基づいてワイヤレスデバイス104のポジションを決定するためにCRSを無視することができる。
【0055】
別の実施例では、支援データ提供構成要素402は、インジケータをさまざまな値に設定することができる。たとえば、インジケータは、1つの値はポジションを決定する際にPRSを利用することのみを示すが、他の値はポジションを決定する際にPRSを利用することのみを示さない、1ビットのインジケータとすることができる。したがって、支援データ提供構成要素402がインジケータに後者の値に設定することを知らせるとき、RS受信構成要素318は、上述のPRSおよびCRS(複数可)を取得でき、ポジション決定構成要素406は、PRSおよび/またはCRS(複数可)に少なくとも部分的に基づいてワイヤレスデバイス104のポジションを見分けることができる。この例では、支援データ提供構成要素402が、アクセスポイント102に関係するロケーション情報を支援データ内にさらに含むことができることを了解されたい。さらに、このインジケータ値は、たとえば、セル内のすべてのRSがアクセスポイント102によって生成される(したがって、説明したように、RSからロケーションを決定する際に受動分散要素と混同されない)ように受動分散要素106が存在しない場合に利用することができる。
【0056】
次に図5〜9を参照すると、本明細書において記載される種々の態様に従って実施できる方法が示されている。説明を簡単にするために、方法を一連の動作として示し、説明しているが、いくつかの動作は、1つまたは複数の態様によれば、本明細書において示し説明する順序と異なる順序で行われてもよく、および/または本明細書において示し説明する動作以外の動作と同時に行われてもよいので、方法は動作の順序に制限されないことを理解し、了解されたい。たとえば、方法が代替方法として、状態図におけるように、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表すことができることは、当業者には理解し、了解されよう。さらに、1つまたは複数の態様による方法を実施するために、説明する動作がすべて必要とされるわけではない。
【0057】
図5を参照すると、アクセスポイントからのPRSと受動分散要素からのPRSを区別するための例示的な方法500が示されている。502では、PRSをアクセスポイントから受信することができる。504では、このアクセスポイントによって用いられる受動分散要素から、異なるPRSを受信することができる。説明したように、たとえば、PRSは、PRSおよび異なるPRSが送信/受信される1組のリソース、PRSおよび異なるPRSを備えるシンボル系列などに少なくとも部分的に基づいて、異なるPRSとは異なる。506では、PRSをアクセスポイントと、異なるPRSを受動分散要素と関連付けることができる。これは、PRSの違い(たとえば、関連付けられた1組のリソース、シンボル系列など)に少なくとも部分的に基づくことができる。PRSおよび異なるPRSが適切なノードと関連付けられると、それらのPRSは、ポジショニングデータなどの1つまたは複数のメトリクスを計算するために利用することができる。一例では、説明したように、アクセスポイントのPRSと受動分散要素の異なるPRS、アクセスポイントのロケーションと受動分散要素のロケーションなどを区別するためのパラメータを含む支援データを受信することができる。
【0058】
次に図6を参照すると、支援データに少なくとも部分的に基づいてPRSとアクセスポイントおよび受動分散要素との関連を容易にする例示的な方法600が示されている。602では、アクセスポイントおよび1つまたは複数の受動分散要素によって送信されるPRSに関係するアクセスポイントから支援データを受信することができる。説明したように、受動分散要素は、セルのカバレッジを拡張するためにアクセスポイントによって利用されることができる。さらに、説明したように、支援データは、アクセスポイントによって送信されるPRSに対応する複数組のリソースおよび受動分散要素によって送信されるPRSに対応する異なる複数組のリソース、PRSを備えるシンボル系列および異なるPRSを備える異なるシンボル系列、アクセスポイントに関係するロケーションおよび受動分散要素のうち少なくとも1つに関係する異なるロケーションなどに関係する1つまたは複数のパラメータを含むことができる。604では、アクセスポイントからPRSを、受動分散要素から異なるPRSを受信することができる。説明したように、このPRSおよびこの異なるPRSは、関係するリソース、シンボル系列などについて異なり得る。したがって、606では、支援データに少なくとも部分的に基づいて、PRSはアクセスポイントに関連し、異なるPRSは受動分散要素に関連することができる。
【0059】
図7を参照すると、ポジションの計算に利用できる信号の決定を容易にする例示的な方法700が示されている。702では、ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを受信することができる。一例では、受動分散要素は、対応するアクセスポイントに関係するCRSを送信することができる。したがって、ポジショニングに(PRSのみを使用する代わりに)CRSを使用しないように指定することにより、その結果発生する混乱を軽減することができる。しかし、アクセスポイントは、受動分散要素を有さない場合、ポジショニングを決定するために実質的に任意のRSを利用できることを示すことができる。説明したように、一例では、これは、支援データ内の1ビットのインジケータとすることができる。いずれの場合にも、704では、ポジショニングデータを決定するために1つまたは複数の信号タイプの信号を測定することができる。
【0060】
次に図8を参照すると、受動分散要素を介したPRSと異なるPRSの通信を容易にする例示的な方法800が示されている。802では、PRSを送信するために1つまたは複数のパラメータを生成することができる。804では、異なるPRSに関係する1つまたは複数の異なるパラメータを生成することができる。説明したように、1つまたは複数のパラメータおよび1つまたは複数の異なるパラメータは、PRSの送信に利用する1組のリソースおよび異なるPRSの送信に利用する異なる1組のリソース、PRSを備えるシンボル系列および異なるPRSを備える異なるシンボル系列などに対応することができる。さらに、たとえば、1つまたは複数のパラメータまたは異なるパラメータは、(アクセスポイントのロケーションおよび対応する受動分散要素のロケーションなども含むことができる)支援データを使用してワイヤレスデバイスに通信することができる。別の実施例では、異なるPRSに関係する1つまたは複数の異なるパラメータは、受動分散要素で異なるPRSまたはPRSを送信しないように指定することができる。806では、PRSは、1つまたは複数のパラメータに従ってワイヤレスネットワークで送信することができる。この点について、説明したように、たとえば、ワイヤレスデバイスは、たとえばポジションを決定するためにPRS(および/または異なるPRSが送信された場合は、異なるPRS)を利用することができる。
【0061】
図9を参照すると、ポジションの決定に利用できる1つまたは複数の信号タイプの指示を容易にする例示的な方法900が示されている。902では、ポジショニングデータを計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信することができる。説明したように、この指示を支援データ内で受け取ることができる。指示は、たとえば、ポジションを決定するためにPRSのみを使用するべきかどうかを指定する1ビットのインジケータとすることができる。904では、1つまたは複数のワイヤレスデバイスに1つまたは複数の信号タイプの信号を送信することができる。したがって、ワイヤレスデバイスは、ポジションを決定するために少なくとも信号(たとえば、および他のアクセスポイントまたは受動分散要素からの1つまたは複数のタイプの他の信号)を利用することができる。
【0062】
本明細書において説明する1つまたは複数の態様によれば、アクセスポイントでPRSを、関係する受動分散要素で異なるPRSを送信し、PRSおよび異なるPRSのためのシンボル系列の生成などのためのリソースの決定に関する推論を行うことができることが了解されよう。本明細書では、「推論する」または「推論」という用語は、一般に、イベントおよび/またはデータにより得られた一連の観測からのシステム、環境、および/またはユーザについての状態の推理またはその推論のプロセスを指す。推論は、たとえば、特定の状況または動作を識別するために用いることもできるし、状態に関する確率分布を生成することもできる。この推論は、確率的、すなわちデータおよびイベントの考慮に基づく、対象となる状態に関する確率分布の計算とすることができる。推論は、1組のイベントおよび/またはデータからの、より高いレベルの構成に用いられる技法も指すことができる。このような推論の結果、イベントが時間的に近接して関連しているかどうか、ならびにイベントおよびデータが1つまたはいくつかのイベントおよびデータソースに由来するかにかかわらず、1組の観測されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータから新規イベントまたは動作が構築される。
【0063】
図10を参照すると、アクセスポイントから送られたPRSと関係する受動分散要素から送られたPRSの区別を容易にするシステム1000が示されている。たとえば、システム1000は、少なくとも一部は、基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する別のデバイス内に存在することができる。システム1000は複数の機能ブロックを含むように表されており、これらの機能ブロックは、コンピュータ可読記憶媒体から取り出された命令および/またはデータを使用してプロセッサによって実施される機能を表す機能ブロックとすることができることを了解されたい。システム1000は、連携して機能できる電気的構成要素の論理グルーピング1002を含む。たとえば、論理グルーピング1002は、アクセスポイントからPRSを、アクセスポイント1004によって用いられる受動分散要素から異なるPRSを受信するための電気的構成要素を含むことができる。説明したように、異なるリソースを介して、異なるシンボル系列から構成されるなど、PRSおよび異なるPRSを受信することができる。さらに、論理グルーピング1002は、PRSをアクセスポイントと、異なるPRSを受動分散要素1006と関連付けるための電気的構成要素を備えることができる。
【0064】
説明したように、たとえば、電気的構成要素1006は、PRSおよび異なるPRSのさまざまなパラメータ(たとえば、リソース、シンボル系列など)を識別することに少なくとも部分的に基づいて関連付けることができる。さらに、この点について、論理グルーピング1002は、PRSまたは異なるPRS1008に関係する複数組のリソースまたはシンボル系列を含むアクセスポイントから支援データを受信するための電気的構成要素を含むことができる。さらに、システム1000は、電気的構成要素1004、1006、および1008に関連付けられた機能を実行するための命令および/またはデータを保持するメモリ1010を含むことができる。電気的構成要素1004、1006、および1008は、メモリ1010の外部にあるように示されているが、これらのうちの1つまたは複数はメモリ1010の内部に存在できることを理解されたい。
【0065】
次に図11を参照すると、ポジショニングの決定に利用するための1つまたは複数の信号タイプの決定を容易にするシステム1100が示されている。たとえば、システム1100は、少なくとも一部は、基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する別のデバイス内に存在することができる。システム1100は複数の機能ブロックを含むように表されており、これらの機能ブロックは、コンピュータ可読記憶媒体から取り出された命令および/またはデータを使用してプロセッサによって実施される機能を表す機能ブロックとすることができることを了解されたい。システム1100は、連携して機能できる電気的構成要素の論理グルーピング1102を含む。たとえば、論理グルーピング1102は、ポジション1104を決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを受信するための電気的構成要素を含むことができる。
【0066】
説明したように、このインジケータは、ポジションを決定する際にPRSのみを使用するかどうかを指定でき、したがって一例では1ビットのインジケータとすることができる。たとえば、受動分散要素を利用するアクセスポイントでは、PRSのみを測定するように指定することによって、受動分散要素は、ポジショニングを決定するためにそれらの測定を許可しなくても、PRSを送信せず、依然としてCRSおよび他のRSを送信することができる。さらに、論理グルーピング1102は、ポジショニングデータ1106を決定するために1つまたは複数の信号タイプの信号を測定するための電気的構成要素を備えることができる。さらに、システム1100は、電気的構成要素1104および1106に関連付けられた機能を実行するための命令および/またはデータを保持するメモリ1108を含むことができる。電気的構成要素1104および1106は、メモリ1108の外部にあるように示されているが、これらのうちの1つまたは複数はメモリ1108の内部に存在できることを理解されたい。
【0067】
図12を参照すると、PRSを送信することおよび受動分散要素に異なるPRSを送信させることを容易にするシステム1200が示されている。たとえば、システム1200は、少なくとも一部は、基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する別のデバイス内に存在することができる。システム1200は複数の機能ブロックを含むように表されており、これらの機能ブロックは、コンピュータ可読記憶媒体から取り出された命令および/またはデータを使用してプロセッサによって実施される機能を表す機能ブロックとすることができることを了解されたい。システム1200は、連携して機能できる電気的構成要素の論理グルーピング1202を含む。たとえば、論理グルーピング1202は、PRSを送信するための1つまたは複数のパラメータおよび異なるPRSを送信するための1つまたは複数の異なるパラメータを生成するための電気的構成要素を含むことができ、この異なるPRSは、受動分散要素1204に関係する。説明したように、異なるリソースを介して、異なるシンボル系列を使用してなど、PRSおよび異なるPRSを生成することができる。さらに、論理グルーピング1202は、1つまたは複数のパラメータ1206に応じてワイヤレスネットワークでPRSを送信するための電気的構成要素を備えることができる。
【0068】
さらに、論理グルーピング1202は、1つまたは複数の異なるパラメータ1208に従って異なるPRSを送信するために受動分散要素に異なるPRSを提供するための電気的構成要素を含むことができる。この点について、説明したように、PRSおよび異なるPRSを受信するワイヤレスデバイスは、(たとえば、ポジションを決定するために)この2つを区別することができる。そのうえ、論理グルーピング1202は、1つまたは複数のワイヤレスデバイス1210に支援データを送信するための電気的構成要素を含む。説明したように、たとえば、支援データは、PRSおよび異なるPRS、アクセスポイントおよび受動分散要素のロケーションなどの識別を容易にするために、PRSおよび異なるPRSに関係する複数組のリソース、シンボル系列などを含むことができる。さらに、システム1200は、電気的構成要素1204、1206、1208、および1210に関連付けられた機能を実行するための命令および/またはデータを保持するメモリ1212を含むことができる。電気的構成要素1204、1206、1208、および1210は、メモリ1212の外部にあるように示されているが、これらのうちの1つまたは複数はメモリ1212の内部に存在できることを理解されたい。
【0069】
次に図13を参照すると、ポジションの決定に使用可能な1つまたは複数の信号タイプの指示を容易にするシステム1300が示されている。たとえば、システム1300は、少なくとも一部は、基地局、モバイルデバイス、またはワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する別のデバイス内に存在することができる。システム1300は複数の機能ブロックを含むように表されており、これらの機能ブロックは、コンピュータ可読記憶媒体から取り出された命令および/またはデータを使用してプロセッサによって実施される機能を表す機能ブロックとすることができることを了解されたい。システム1300は、連携して機能できる電気的構成要素の論理グルーピング1302を含む。たとえば、論理グルーピング1302は、ポジショニングデータ1304を計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信するための電気的構成要素を含むことができる。
【0070】
説明したように、このインジケータは、ポジションを決定する際にPRSのみを使用するかどうかを指定でき、したがって一例では1ビットのインジケータとすることができる。たとえば、システム1300が受動分散要素を利用する場合、PRSのみを測定するように指定することによって、受動分散要素は、リモートに配置された受動分散要素がシステム1300のRSを送信することに起因する混乱を緩和するようにポジショニングを決定するためにそれらの測定を許可しなくても、PRSを送信せず、依然としてCRSおよび他のRSを送信することができる。さらに、論理グルーピング1302は、1つまたは複数のワイヤレスデバイス1306に1つまたは複数の信号タイプの信号を送信するための電気的構成要素を備えることができる。さらに、システム1300は、電気的構成要素1304および1306に関連付けられた機能を実行するための命令および/またはデータを保持するメモリ1308を含むことができる。電気的構成要素1304および1306は、メモリ1308の外部にあるように示されているが、これらのうちの1つまたは複数はメモリ1308の内部に存在できることを理解されたい。
【0071】
図14は、本明細書において説明する機能の種々の態様を実施するために利用できるシステム1400のブロック図である。一例では、システム1400は、基地局またはノードB1402を含む。図示のように、ノードB1402は、1つまたは複数の受信(Rx)アンテナ1406を介して1つまたは複数のUE1404から信号(複数可)を受信し、1つまたは複数の送信(Tx)アンテナ1408を介して1つまたは複数のUE1404に送信することができる。さらに、ノードB1402は、受信アンテナ(複数可)1406から情報を受信する受信機1410を備えることができる。一例では、受信機1410は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1412に動作可能に関連付けられることができる。次に、復調されたシンボルは、プロセッサ1414によって分析することができる。プロセッサ1414はメモリ1416に結合でき、メモリ1416は、コードクラスタ、アクセス端末の割り当て、それに関係するルックアップテーブル、固有のスクランブル系列に関係する情報、および/または他の適切なタイプの情報を記憶することができる。一例では、ノードB1402は、プロセッサ1414を用いて、方法500、600、700、800、900、および/または他の類似の適切な方法を実施することができる。ノードB1402はまた、送信アンテナ(複数可)1408を通して送信機1420によって送信するための信号を多重化できる変調器1418を含むことができる。
【0072】
図15は、本明細書において説明する機能の種々の態様を実施するために利用できる別のシステム1500のブロック図である。一例では、システム1500は、モバイル端末1502を含む。図示のように、モバイル端末1502は、1つまたは複数の基地局1504から信号(複数可)を受信し、1つまたは複数のアンテナ1508を介して1つまたは複数の基地局1504を送信することができる。さらに、モバイル端末1502は、アンテナ(複数可)1508から情報を受信する受信機1510を備えることができる。一例では、受信機1510は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1512に動作可能に関連付けられることができる。次に、復調されたシンボルは、プロセッサ1514によって分析することができる。プロセッサ1514はメモリ1516に結合でき、メモリ1516は、モバイル端末1502に関係するデータおよび/またはプログラムコードを記憶することができる。さらに、モバイル端末1502は、プロセッサ1514を用いて、方法500、600、700、800、900、および/または他の類似の適切な方法を実施することができる。モバイル端末1502はまた、前の図で説明した1つまたは複数の構成要素を用いて、説明した機能を実現することができる。一例では、これらの構成要素は、プロセッサ1514によって実施されることができる。モバイル端末1502はまた、アンテナ(複数可)1508を通して送信機1520によって送信するための信号を多重化できる変調器1518を含むことができる。
【0073】
次に図16を参照すると、ワイヤレス多元接続通信システムの例示が種々の態様により提供されている。一例では、アクセスポイント1600(AP)は、複数のアンテナグループを含む。図16に示すように、あるアンテナグループはアンテナ1604および1606を含むことができ、別のアンテナグループはアンテナ1608および1610を含むことができ、別のアンテナグループはアンテナ1612および1614を含むことができる。図16では、各アンテナグループに対して2本のアンテナのみが示されているが、これより多いかまたは少ないアンテナを各アンテナグループに対して利用できることを了解されたい。別の例では、アクセス端末1616はアンテナ1612および1614と通信でき、ここでアンテナ1612および1614は、順方向リンク1620を介してアクセス端末1616に情報を送信し、逆方向リンク1618を介してアクセス端末1616から情報を受信する。追加および/または代替として、アクセス端末1622はアンテナ1606および1608と通信でき、ここでアンテナ1606および1608は、順方向リンク1626を介してアクセス端末1622に情報を送信し、逆方向リンク1624を介してアクセス端末1622から情報を受信する。周波数分割複信システムでは、通信リンク1618、1620、1624、および1626は、異なる周波数を通信に使用することができる。たとえば、順方向リンク1620は、逆方向リンク1618によって使用される周波数と異なる周波数を使用することができる。
【0074】
通信するように設計されたアンテナの各グループおよび/またはエリアは、アクセスポイントのセクタと呼ばれることがある。一態様によれば、アンテナグループは、アクセスポイント1600によって対象とされるエリアセクタ内のアクセス端末に通信するように設計することができる。順方向リンク1620および1626を介する通信では、アクセスポイント1600の送信アンテナは、異なるアクセス端末1616および1622に対する順方向リンクの信号対雑音比を向上させるためにビームフォーミングを利用することができる。また、そのカバレッジにわたってランダムに分散されたアクセス端末に送信するためにビームフォーミングを使用するアクセスポイントは、単一アンテナを通してそのすべてのアクセス端末に送信するアクセスポイントよりも、近接セル内のアクセス端末に対してより少ない干渉を生じさせる。
【0075】
アクセスポイント、たとえばアクセスポイント1600は、端末との通信に使用される固定局とすることができ、また、基地局、ノードB、アクセスネットワーク、および/または他の適切な用語で呼ばれることがある。さらに、アクセス端末、たとえばアクセス端末1616または1622も、モバイル端末、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、端末、ワイヤレス端末、および/または他の適切な用語で呼ばれることがある。
【0076】
次に図17を参照すると、本明細書において説明する種々の態様が機能できる例示的なワイヤレス通信システム1700を示すブロック図が提供されている。一例では、システム1700は、送信機システム1710と受信機システム1750とを含む多入力多出力(MIMO)システムである。ただし、送信機システム1710および/または受信機システム1750は、たとえば(たとえば、基地局上の)複数の送信アンテナが単一アンテナデバイス(たとえば、移動局)に1つまたは複数のシンボルストリームを送信できる多入力単出力システムにも適用できることを了解されたい。さらに、本明細書において説明する送信機システム1710および/または受信機システム1750の態様は、単出力単入力アンテナシステムと共に利用できることを了解されたい。
【0077】
一態様によれば、いくつかのデータストリームのためのトラフィックデータが、送信機システム1710においてデータソース1712から送信(TX)データプロセッサ1714に提供される。一例では、各データストリームは、次に、それぞれの送信アンテナ1724を介して送信することができる。さらに、TXデータプロセッサ1714は、符号化されたデータを提供するために、それぞれのデータストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームのためのトラフィックデータのフォーマット、符号化、およびインターリーブを行うことができる。一例では、各データストリームのための符号化されたデータは、次に、OFDM技法を使用してパイロットデータと多重化することができる。このパイロットデータは、たとえば、既知の方法で処理される既知のデータパターンとすることができる。さらに、このパイロットデータは、チャネル応答を推定するために受信機システム1750で使用することができる。送信機システム1710に戻ると、各データストリームのための多重化されたパイロットデータおよび符号化されたデータは、変調シンボルを提供するために、それぞれのデータストリームに対して選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調する(すなわちシンボルマッピングする)ことができる。一例では、各データストリームに対するデータ転送速度、符号化、および変調は、プロセッサ1730上で実施された命令および/またはプロセッサ1730によって提供された命令によって決定することができる。
【0078】
次に、すべてのデータストリームに対する変調シンボルはTX MIMOプロセッサ1720に提供でき、TX MIMOプロセッサ1720は、(たとえば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理することができる。TX MIMOプロセッサ1720は、次に、NT台のトランシーバ1722a〜1722tにNT個の変調シンボルストリームを提供することができる。一例では、各トランシーバ1722は、それぞれのシンボルストリームを受信して処理し、1つまたは複数のアナログ信号を提供することができる。各トランシーバ1722は、次に、このアナログ信号をさらに調節(condition)して(たとえば、増幅する、フィルタリングする、およびアップコンバートする)、MIMOチャネルを介して送信に適した変調された信号を提供することができる。したがって、次に、トランシーバ1722a〜1722tからのNT個の変調された信号は、それぞれNT本のアンテナ1724a〜1724tから送信することができる。
【0079】
別の態様によれば、送信された変調された信号は、受信機システム1750においてNR本のアンテナ1752a〜1752rで受信することができる。各アンテナ1752から受信された信号は、次に、それぞれのトランシーバ1754に提供することができる。一例では、各トランシーバ1754は、それぞれの受信された信号を調節し(たとえば、フィルタリングする、増幅する、およびダウンコンバートする)、この調節された信号をデジタル化してサンプルを提供し、次にこのサンプルを処理して対応する「受信された」シンボルストリームを提供することができる。次に、RX MIMO/データプロセッサ1760は、NR台のトランシーバ1754からNR個の受信されたシンボルストリームを受信し、特定の受信機処理技法に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボルストリームを提供することができる。一例では、各検出されたシンボルストリームは、対応するデータストリームに対して送信された変調シンボルの推定であるシンボルを含むことができる。RX MIMO/データプロセッサ1760は、次に、各検出されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号することによって、各シンボルストリームを少なくとも部分的に処理し、対応するデータストリームに対するトラフィックデータを復元することができる。したがって、RX MIMO/データプロセッサ1760による処理は、送信機システム1710においてTX MIMOプロセッサ1720およびTXデータプロセッサ1718によって実施される処理と相補的なものとすることができる。RX MIMO/データプロセッサ1760は、さらに、データシンク1764に処理されたシンボルストリームを提供することができる。
【0080】
一態様によれば、RX MIMO/データプロセッサ1760によって生成されるチャネル応答推定は、受信機における空間/時間処理の実施、電力レベルの調整、変調速度もしくは変調方式の変更、および/または他の適切な行為を実施するために使用することができる。さらに、RX MIMO/データプロセッサ1760は、さらに、たとえば検出されたシンボルストリームの信号対雑音干渉比(SNR)などのチャネル特性を推定することができる。RX MIMO/データプロセッサ1760は、次に、プロセッサ1770に推定されたチャネル特性を提供することができる。一例では、RX MIMO/データプロセッサ1760および/またはプロセッサ1770は、さらに、システムの「動作」SNRの推定を導出することができる。次に、プロセッサ1770はチャネル状態情報(CSI)を提供でき、CSIは、通信リンクおよび/または受信されたデータストリームに関する情報を備えることができる。この情報は、たとえば、動作SNRを含むことができる。CSIは、次に、TXデータプロセッサ1718によって処理され、変調器1780によって変調され、トランシーバ1754a〜1754rによって調節され、送信機システム1710に返送されることができる。さらに、受信機システム1750におけるデータソース1716は、TXデータプロセッサ1718によって処理されるべき追加データを提供することができる。
【0081】
送信機システム1710に戻ると、次に、受信機システム1750からの変調された信号は、アンテナ1724によって受信され、トランシーバ1722によって調節され、復調器1740によって復調され、RXデータプロセッサ1742によって処理されて、受信機システム1750によって報告されたCSIを復元することができる。一例では、次に、この報告されたCSIは、プロセッサ1730に提供され、1つまたは複数のデータストリームに対して使用すべきデータ転送速度ならびにコーディングおよび変調方式を決定するために使用されることができる。次いで、この決定されたコーディングおよび変調方式は、量子化のために、および/または後で受信機システム1750への送信に使用するために、トランシーバ1722に提供することができる。追加および/または代替として、報告されたCSIは、TXデータプロセッサ1714およびTX MIMOプロセッサ1720に対する種々の制御を発生させるためにプロセッサ1730によって使用することができる。別の例では、CSIおよび/またはRXデータプロセッサ1742によって処理される他の情報は、データシンク1744に提供することができる。
【0082】
一例では、送信機システム1710におけるプロセッサ1730および受信機システム1750におけるプロセッサ1770は、それぞれのシステムにおける動作を指示する。さらに、送信機システム1710におけるメモリ1732および受信機システム1750におけるメモリ1772は、それぞれプロセッサ1730および1770によって使用されるプログラムコードおよびデータの記憶域を提供することができる。さらに、受信機システム1750では、種々の処理技法を使用し、NR個の受信された信号を処理して、NT個の送信されたシンボルストリームを検出することができる。これらの受信機処理技法は、等化技法とも呼ばれることがある空間受信機処理技法および空間時間受信機処理技法ならびに/あるいは「逐次干渉除去」または「逐次除去」受信機処理技法とも呼ばれることがある「逐次ヌル化/等化および干渉除去(successive nulling/equalization and interference cancellation)」受信機処理技法を含むことができる。
【0083】
本明細書において説明する態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはこれらの任意の組み合わせによって実施できることを理解されたい。システムおよび/または方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントで実施されるとき、記憶構成要素などの機械可読媒体に記憶することができる。コードセグメントは、手続き、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造、もしくはプログラム文の任意の組み合わせを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容を渡すおよび/もしくは受け取ることによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合することができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ受け渡し、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の適切な手段を使用して、渡し、転送し、または送信することができる。
【0084】
ソフトウェア実装のために、本明細書において説明する技法は、本明細書において説明する機能を実施するモジュール(たとえば、手続き、関数など)により実施することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶し、プロセッサによって実行することができる。このメモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部で実施でき、その場合、当技術分野で知られている種々の手段によりプロセッサに通信可能に結合することができる。
【0085】
以上の説明は、1つまたは複数の態様の例を含む。もちろん、上述の態様を説明するために構成要素または方法のあらゆる考えられる組み合わせを説明することは可能ではないが、種々の態様の多数のさらなる組み合わせおよび並べ換えが可能であることが当業者には認識されよう。したがって、説明した態様は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲に含まれるかかるすべての改変形態、変更形態、および変形形態を包含するものである。そのうえ、「含む」という用語が詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、そのような用語は、「備える」という用語が特許請求の範囲内で移行語として用いられるときに解釈されるように「備える」と同様に包括的であることが意図されている。そのうえ、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで使用される「または」という用語は、「非排他的論理和」であることを意味する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスポイントからポジショニング基準信号(PRS)を受信することと、
前記アクセスポイントによって用いられる受動分散要素から異なるPRSを受信することと、
前記PRSを前記アクセスポイントと、前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付けることとを備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項2】
前記異なるPRSを受信することが、前記PRSが受信される1組のリソースとは異なる1組のリソースを介して前記異なるPRSを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記異なるPRSを受信することが、前記PRSのシンボル系列と異なるシンボル系列を介して前記異なるPRSを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アクセスポイントから支援データを受信することをさらに備え、前記PRSを前記アクセスポイントと、前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付けることが、前記支援データに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記支援データを受信することが、前記アクセスポイントのロケーションおよび前記受動分散要素の異なるロケーションを受信することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ロケーションおよび前記アクセスポイントおよび前記受動分散要素の前記異なるロケーションならびに前記PRSおよび前記異なるPRSに少なくとも部分的に基づいてポジションを決定することをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記支援データを受信することが、前記PRSおよび前記異なるPRSに関係する異なる複数組のリソースまたは異なるシンボル系列を受信することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
アクセスポイントからポジショニング基準信号(PRS)を取得し、
前記アクセスポイントに関係する受動分散要素から異なるPRSを取得し、
前記アクセスポイントに関係する前記PRSと前記受動分散要素に関係する前記異なるPRSを識別する
ように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備えるワイヤレス通信装置。
【請求項9】
前記PRSに関係する1組のリソースが、前記異なるPRSに関係する1組のリソースと異なる、請求項8に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項10】
前記PRSのシンボル系列が、前記異なるPRSのシンボル系列と異なる、請求項8に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに、前記アクセスポイントから支援データを受信するように構成され、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて、前記アクセスポイントに関係する前記PRSと前記受動分散要素に関係する前記異なるPRSを識別する、請求項8に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項12】
前記支援データが、前記アクセスポイントのロケーションと、前記受動分散要素の異なるロケーションとを含む、請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項13】
前記支援データが、前記PRSおよび前記異なるPRSに関係する異なる複数組のリソースまたはシンボル系列の異なる複数の指示を含む、請求項8に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項14】
アクセスポイントからポジショニング基準信号(PRS)を、前記アクセスポイントによって用いられる受動分散要素から異なるPRSを受信するための手段と、
前記PRSを前記アクセスポイントと、前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付けるための手段とを備える、装置。
【請求項15】
前記アクセスポイントから、前記PRSまたは前記異なるPRSに関係する複数組のリソースまたはシンボル系列を含む支援データを受信するための手段をさらに備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記関連付けるための手段が、前記複数組のリソースおよび前記PRSが受信されるリソースのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記PRSを前記アクセスポイントと関連付け、前記関連付けるための手段が、前記複数組のリソースおよび前記異なるPRSが受信される異なるリソースのうちの異なる1つに少なくとも部分的に基づいて前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付ける、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記関連付けるための手段が、前記シンボル系列および前記PRSを備えるシンボル系列のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記PRSを前記アクセスポイントと関連付け、前記関連付けるための手段が、前記シンボル系列および前記異なるPRSを備える異なるシンボル系列のうちの異なる1つに少なくとも部分的に基づいて前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付ける、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記支援データが、前記アクセスポイントのロケーションと、前記受動分散要素の異なるロケーションとをさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
少なくとも1台のコンピュータに、アクセスポイントからポジショニング基準信号(PRS)を取得させるためのコードと、
前記少なくとも1台のコンピュータに、前記アクセスポイントに関係する受動分散要素から異なるPRSを取得させるためのコードと、
前記少なくとも1台のコンピュータに、前記アクセスポイントに関係する前記PRSと前記受動分散要素に関係する前記異なるPRSを識別させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記PRSに関係する1組のリソースが、前記異なるPRSに関係する1組のリソースと異なる、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記PRSのシンボル系列が、前記異なるPRSのシンボル系列と異なる、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも1台のコンピュータに、前記アクセスポイントから支援データを受信させるためのコードと、前記少なくとも1台のコンピュータに、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて前記アクセスポイントに関係する前記PRSと前記受動分散要素に関係する前記異なるPRSを識別させるための前記コードとをさらに備える、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記支援データが、前記アクセスポイントのロケーションと、前記受動分散要素の異なるロケーションとを含む、請求項22に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記支援データが、前記PRSおよび前記異なるPRSに関係する異なる複数組のリソースまたはシンボル系列のさまざまな指示を含む、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
アクセスポイントからポジショニング基準信号(PRS)を、前記アクセスポイントによって用いられる受動分散要素から異なるPRSを取得する基準信号(RS)受信構成要素と、
前記PRSを前記アクセスポイントと、前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付けるRSソース決定構成要素とを備える装置。
【請求項26】
前記アクセスポイントから、前記PRSまたは前記異なるPRSに関係する複数組のリソースまたはシンボル系列を含む支援データを取得する支援データ受信構成要素をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記RSソース決定構成要素が、前記複数組のリソースおよび前記PRSが受信されるリソースのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記PRSを前記アクセスポイントと関連付け、前記RSソース決定構成要素が、前記複数組のリソースおよび前記異なるPRSが受信される異なるリソースのうちの異なる1つに少なくとも部分的に基づいて前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付ける、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記RSソース決定構成要素が、前記シンボル系列および前記PRSを備えるシンボル系列のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記PRSを前記アクセスポイントと関連付け、前記RSソース決定構成要素が、前記シンボル系列および前記異なるPRSを備える異なるシンボル系列のうちの異なる1つに少なくとも部分的に基づいて前記異なるPRSを前記受動分散要素と関連付ける、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記支援データが、前記アクセスポイントのロケーションと、前記受動分散要素の異なるロケーションとをさらに備える、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを受信することと、
ポジショニングデータを決定するために前記1つまたは複数の信号タイプの信号を測定することとを備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項31】
前記インジケータを受信することが、前記ポジションを決定するためにポジショニング基準信号(PRS)のみが受信可能であることを指定する前記インジケータを受信することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
1つまたは複数のPRSおよび1つまたは複数の共通基準信号(CRS)を受信することをさらに備え、前記信号を測定することが、前記ポジショニングデータを決定するために前記1つまたは複数のPRSのみを測定することを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを取得し、
ポジショニングデータを決定するために前記1つまたは複数の信号タイプの信号を処理する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える、ワイヤレス通信装置。
【請求項34】
前記インジケータが、前記1つまたは複数の信号タイプとしてポジショニング基準信号のみを指定する、請求項33に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項35】
ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを受信するための手段と、
ポジショニングデータを決定するために前記1つまたは複数の信号タイプの信号を測定するための手段とを備える装置。
【請求項36】
前記インジケータが、前記1つまたは複数の信号タイプとしてポジショニング基準信号のみを指定する、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
少なくとも1台のコンピュータに、ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを取得させるためのコードと、
前記少なくとも1台のコンピュータに、ポジショニングデータを決定するために前記1つまたは複数の信号タイプの信号を処理させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記インジケータが、前記1つまたは複数の信号タイプとしてポジショニング基準信号のみを指定する、請求項37に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項39】
ポジションを決定するために1つまたは複数のアクセスポイントまたは受動分散要素から受信可能な1つまたは複数の信号タイプを指定するインジケータを取得する支援データ受信構成要素と、
ポジショニングデータを見分けるために前記1つまたは複数の信号タイプの信号を測定するポジション決定構成要素とを備える装置。
【請求項40】
前記インジケータが、前記1つまたは複数の信号タイプとしてポジショニング基準信号のみを指定する、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
ポジショニング基準信号(PRS)を送信するために1つまたは複数のパラメータを生成することと、
異なるPRSに関係する1つまたは複数の異なるパラメータを生成することであって、前記異なるPRSが受動分散要素に関係する、ことと、
前記1つまたは複数のパラメータに従ってワイヤレスネットワークで前記PRSを送信することとを備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項42】
前記異なるPRSに関係する前記1つまたは複数の異なるパラメータを生成することが、前記受動分散要素による前記異なるPRSの送信のために前記PRSに関係する1組のリソースと異なる前記異なるPRSのための1組のリソースを生成することを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記異なるPRSに関係する前記1つまたは複数の異なるパラメータを生成することが、前記受動分散要素による前記異なるPRSの送信のために前記PRSのシンボル系列と異なる前記異なるPRSのための異なるシンボル系列を生成することを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
1つまたは複数のワイヤレスデバイスに、前記PRSを送信するための前記1つまたは複数のパラメータおよび前記異なるPRSに関係する前記1つまたは複数の異なるパラメータを含む支援データを送信することをさらに備える、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記支援データを送信することが、前記1つまたは複数のワイヤレスデバイスにアクセスポイントのロケーションおよび前記受動分散要素の異なるロケーションを送信することを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記支援データを送信することが、前記PRSおよび前記異なるPRSが送信されるさまざまな複数組のリソースまたは前記PRSおよび前記異なるPRSに関係するさまざまなシンボル系列を送信することを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記1つまたは複数の異なるパラメータに従って前記異なるPRSを送信するために前記受動分散要素に前記異なるPRSを提供することをさらに備える、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記異なるPRSに関係する前記1つまたは複数のパラメータを生成することが、前記受動分散要素における前記異なるPRSまたは前記PRSの送信を抑制することに対応するために前記1つまたは複数のパラメータを生成することを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
ポジショニング基準信号(PRS)を送信するために1つまたは複数のパラメータを決定することと、
異なるPRSを送信するために1つまたは複数の異なるパラメータを決定することであって、前記異なるPRSが受動分散要素に関係する、ことと、
前記1つまたは複数のパラメータに従って前記PRSを送信することと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備えるワイヤレス通信装置。
【請求項50】
前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記PRSのための異なる1組のリソースと異なる前記異なるPRSのための1組のリソースを含む、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項51】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記PRSのための異なるシンボル系列と異なる前記異なるPRSのためのシンボル系列を含む、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項52】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに、1つまたは複数のワイヤレスデバイスに、前記PRSを送信するための前記1つまたは複数のパラメータと前記異なるPRSを送信するための前記1つまたは複数の異なるパラメータとを含む支援データを送信するように構成される、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項53】
前記支援データが、前記ワイヤレス通信装置のロケーションと前記受動分散要素の異なるロケーションとをさらに含む、請求項52に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項54】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに、前記1つまたは複数の異なるパラメータに従った送信のために前記異なるPRSを前記受動分散要素に通信するように構成される、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項55】
前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記受動分散要素における前記異なるPRSの送信を抑制することに関係し、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記受動分散要素に前記異なるPRSを送信させることを抑制する、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項56】
ポジショニング基準信号(PRS)を送信するための1つまたは複数のパラメータおよび異なるPRSを送信するための1つまたは複数の異なるパラメータを生成するための手段であって、前記異なるPRSが、受動分散要素に関係する、手段と、
前記1つまたは複数のパラメータに従ってワイヤレスネットワークで前記PRSを送信するための手段とを備える装置。
【請求項57】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記PRSのための1組のリソースに対応し、前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記異なるPRSのための異なる1組のリソースに対応する、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記PRSのためのシンボル系列に対応し、前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記異なるPRSのための異なるシンボル系列に対応する、請求項56に記載の装置。
【請求項59】
1つまたは複数のワイヤレスデバイスに支援データを送信するための手段をさらに備え、前記支援データが、前記PRSおよび前記異なるPRSに関係する1つまたは複数のパラメータを含む、請求項56に記載の装置。
【請求項60】
前記支援データが、前記装置のロケーションと、前記受動分散要素の異なるロケーションとをさらに含む、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記1つまたは複数の異なるパラメータに従って前記異なるPRSを送信するために前記受動分散要素に前記異なるPRSを提供するための手段をさらに備える、請求項56に記載の装置。
【請求項62】
少なくとも1台のコンピュータに、ポジショニング基準信号(PRS)を送信するために1つまたは複数のパラメータを決定させるためのコードと、
前記少なくとも1台のコンピュータに、異なるPRSを送信するために1つまたは複数の異なるパラメータを決定させるためのコードであって、前記異なるPRSが受動分散要素に関係する、コードと、
前記少なくとも1台のコンピュータに、前記1つまたは複数のパラメータに従って前記PRSを送信させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項63】
前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記PRSのための異なる1組のリソースと異なる前記異なるPRSのための1組のリソースを含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項64】
前記1つまたは複数のパラメータが、前記PRSの異なるシンボル系列と異なる前記異なるPRSのためのシンボル系列を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項65】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも1台のコンピュータに、1つまたは複数のワイヤレスデバイスに、前記PRSを送信するための前記1つまたは複数のパラメータと前記異なるPRSを送信するための前記1つまたは複数の異なるパラメータとを含む支援データを送信させるためのコードをさらに備える、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項66】
前記支援データが、アクセスポイントのロケーションと、前記受動分散要素の異なるロケーションとをさらに含む、請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項67】
前記コンピュータ可読媒体が、前記少なくとも1台のコンピュータに、前記1つまたは複数の異なるパラメータに従った送信のために前記受動分散要素に前記異なるPRSを通信させるためのコードをさらに備える、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項68】
前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記受動分散要素における前記異なるPRSの送信を抑制することに関係する、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項69】
ポジショニング基準信号(PRS)を送信するための1つまたは複数のパラメータおよび異なるPRSを送信するための1つまたは複数の異なるパラメータを生成する構成要素であって、前記異なるPRSが受動分散要素に関係する、構成要素と、
前記1つまたは複数のパラメータに従ってワイヤレスネットワークで前記PRSを送信する送信構成要素とを備える装置。
【請求項70】
前記構成要素がPRSリソース選択構成要素であり、前記1つまたは複数のパラメータが、前記PRSのための1組のリソースに対応し、前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記異なるPRSのための異なる1組のリソースに対応する、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
前記構成要素がPRS系列決定構成要素であり、前記1つまたは複数のパラメータが、前記PRSのためのシンボル系列に対応し、前記1つまたは複数の異なるパラメータが、前記異なるPRSのための異なるシンボル系列に対応する、請求項69に記載の装置。
【請求項72】
1つまたは複数のワイヤレスデバイスに支援データを送信する支援データ提供構成要素をさらに備え、前記支援データが、前記PRSおよび前記異なるPRSに関係する1つまたは複数のパラメータを含む、請求項69に記載の装置。
【請求項73】
前記支援データが、前記装置のロケーションと、前記受動分散要素の異なるロケーションとをさらに含む、請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記1つまたは複数の異なるパラメータに従って前記異なるPRSを送信するために前記受動分散要素に前記異なるPRSを通信するリモート送信構成要素をさらに備える、請求項69に記載の装置。
【請求項75】
ポジショニングデータを計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信することと、
前記1つまたは複数のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数の信号タイプの信号を送信することとを備える、ワイヤレス通信の方法。
【請求項76】
前記指示を送信することが、ポジショニングデータを計算するためにポジショニング基準信号のみが受信可能であることをシグナリングすることを含む、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ポジショニングデータを計算するために1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を提供し、
前記1つまたは複数のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数の信号タイプの信号を送信する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備えるワイヤレス通信装置。
【請求項78】
前記1つまたは複数の信号タイプが、ポジショニング基準信号のみに関係する、請求項77に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項79】
ポジショニングデータを計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信するための手段と、
前記1つまたは複数のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数の信号タイプの信号を送信するための手段とを備える装置。
【請求項80】
前記1つまたは複数の信号タイプが、ポジショニング基準信号に関係する、請求項79に記載の装置。
【請求項81】
少なくとも1台のコンピュータに、ポジショニングデータを計算するために1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を提供させるためのコードと、
前記少なくとも1台のコンピュータに、前記1つまたは複数のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数の信号タイプの信号を送信させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項82】
前記1つまたは複数の信号タイプが、ポジショニング基準信号のみに関係する、請求項81に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項83】
ポジショニングデータを計算するために受信可能な1つまたは複数の信号タイプに関係する1つまたは複数のワイヤレスデバイスに指示を送信する支援データ提供構成要素と、
前記1つまたは複数のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数の信号タイプの信号を通信する送信構成要素とを備える装置。
【請求項84】
前記1つまたは複数の信号タイプが、ポジショニング基準信号に関係する、請求項83に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2012−531830(P2012−531830A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517796(P2012−517796)
【出願日】平成22年6月25日(2010.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/040090
【国際公開番号】WO2010/151829
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】