説明

可撓性基板保持装置及びカメラ用羽根駆動装置

【課題】作業性の悪化を防止できる可撓性基板保持装置及びカメラ用羽根駆動装置を提供する。
【解決手段】カメラ用駆動装置は、開口11を有するシャッタ基板10と、開口11を開閉する羽根のアクチュエータユニット20と、シャッタ基板10に固定される固定領域と固定領域から伸びた非固定領域30cとを有して基板10に保持されたフレキシブルプリント基板30と、フレキシブルプリント基板30とアクチュエータユニット20とを電気的に接続する導電性の素線21とを備え、固定領域は、裏面がシャッタ基板10に貼り付けられるように両面テープにより固定されると共に表面が素線21と電気的に接続される半田部40を有する第1の固定領域30aと、接続部33から退避した部分に固定突起部22により折り返されて互いに重なった状態でシャッタ基板10に固定される第2の固定領域30bとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性基板保持装置及びカメラ用羽根駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ用羽根駆動装置としては、開口を有する基板と、前記開口を開閉する羽根と、羽根を駆動させるためのアクチュエータを備えたものがある(特許文献1参照)。
図4は、従来のシャッタ基板の構成を示した説明図である。シャッタ基板110には、その中央部に撮像素子(不図示)に被写体光を結像させるための開口111が形成されている。また、シャッタ基板110の被写体側の面には、羽根(不図示)を駆動するアクチュエータユニット120が固定されている。また、シャッタ基板110の被写体側の面に、両面テープ(不図示)により、フレキシブルプリント基板130が固定されている。アクチュエータユニット120は、アクチュエータユニット120から伸びるコイル素線121を介してフレキシブルプリント基板130と電気的に接続されている。また、コイル素線121の端部は、フレキシブルプリント基板130の表面に半田部140によって接続されている。フレキシブルプリント基板130の他端は、外部装置と電気的に接続される。これにより、アクチュエータユニット120は、外部装置からの電気的信号により、その駆動が制御される。
【0003】
【特許文献1】特開2005−250297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図4に示したように、フレキシブルプリント基板130は、その端部がシャッタ基板110から外側に向けて伸びているため、例えば、シャッタ基板110に固定されたフレキシブルプリント基板130に、半田付けの作業を行う際に、誤って作業者がフレキシブルプリント基板130を引張ってしまったような場合には、両面テープによって固定されたフレキシブルプリント基板130が、シャッタ基板110からずれてしまい、作業性が悪化し、ひいては半田付けしたコイル素線121が断線する恐れがあった。また、最終完成品として、フレキシブルプリント基板130が固定されたシャッタ基板110に羽根などを組付ける際に、フレキシブルプリント基板130が何らかに接触して、フレキシブルプリント基板130が引っ張られ、このような場合にも、フレキシブルプリント基板130がシャッタ基板110からはずれ、コイル素線121が断線する恐れがあった。コイル素線121が断線すると、再度部品を交換する必要があるため生産性が悪く、製品コストが増加する。
【0005】
そこで本発明は、生産性を向上させることができる可撓性基板保持装置及びカメラ用羽根駆動装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、ベース部材と、前記ベース部材に固定される固定領域と前記固定領域から伸びた非固定領域とを有して前記ベース部材に保持された可撓性基板と、前記可撓性基板と外部装置とを電気的に接続する導電性の素線とを備え、前記固定領域は、裏面が前記ベース部材に貼り付けられるように固定されると共に表面が前記素線と電気的に接続される接続部を有する第1の固定領域と、折り返されて互いに重なった状態で前記ベース部材に固定される第2の固定領域とを含む、ことを特徴とする可撓性基板保持装置によって達成できる。
この構成により、例えば可撓性基板の非固定領域の箇所が、何らかの原因により引張られた場合であっても、可撓性基板は第2の固定領域において、折り返されて互いに重なった状態でベース部材に固定されているので、可撓性基板が2ヶ所で固定されているのと同じ作用をし、引張られたことによる張力が、第1の固定領域にまで伝わることを抑制できる。従って、引張られたことによる、第1の固定領域上の接続部に接続された素線の断線を防止できる。これによって組付け時などの作業性の悪化を防止し、生産性を向上させることができる。
【0007】
また、上記目的は、前記第1の固定領域の裏面が前記ベース部材に貼り付けられるように第1の固定部材により固定され、前記第2の固定領域の前記接続部から退避した部分が第2の固定部材により折り返されて互いに重なった状態で前記ベース部材に固定される、ことを特徴とする可撓性基板保持装置によって達成できる。
この構成により、可撓性基板は第1の固定領域において裏面が前記ベース部材に貼り付けられるように第1の固定部材により固定され、第2の固定領域においては、前記接続部から退避した部分に第2の固定部材により折り返されて互いに重なった状態で前記ベース部材に固定されている。つまり異なる2つの固定部材により固定されているので可撓性基板の非固定領域の箇所が、何らかの原因により引張られた場合であっても、第1の固定領域にまで伝わることを確実に抑制できる。従って、引張られたことによる、第1の固定領域上の接続部に接続された素線の断線を確実に防止できる。
【0008】
また、上記目的は、開口を有するシャッタ基板と、開口を開閉する羽根の駆動源と、前記シャッタ基板に固定される固定領域と前記固定領域から伸びた非固定領域とを有して前記基板に保持された可撓性基板と、前記可撓性基板と前記駆動源とを電気的に接続する導電性の素線とを備え、前記固定領域は、裏面が前記シャッタ基板に貼り付けられるように固定されると共に表面が前記素線と電気的に接続される接続部を有する第1の固定領域と、折り返されて互いに重なった状態で前記シャッタ基板に固定される第2の固定領域とを含む、ことを特徴とするカメラ用羽根駆動装置によって達成できる。
この構成により、例えば可撓性基板の非固定領域の箇所が、何らかの原因により引張られた場合であっても、可撓性基板は第2の固定領域において、折り返されて互いに重なった状態でシャッタ基板に固定されるので、引張られたことによる張力が、第1の固定領域にまで伝わることを抑制できる。従って、引張られたことによる、第1の固定領域上の接続部に接続された素線の断線を防止できる。従って、本発明の提供するカメラ用羽根駆動装置は、組付け時などの作業性の悪化を防止し、生産性を向上させることができる。またフレキシブルプリント基板を折り返す第2の固定領域があるので近接しているカメラ部品から逃がすために、非固定領域を第1の固定領域から急激に立ち曲げなくてすむためフレキシブルプリント基板上のプリント配線の断線を防止することができる。
【0009】
また、上記目的は、前記第1の固定領域の裏面が前記シャッタ基板に貼り付けられるように第1の固定部材により固定され、前記第2の固定領域の前記接続部から退避した部分が第2の固定部材により折り返されて互いに重なった状態で前記シャッタ基板に固定される、ことを特徴とするカメラ用羽根駆動装置によって達成できる。
この構成により、可撓性基板は第1の固定領域において裏面が前記シャッタ基板に貼り付けられるように第1の固定部材により固定され、第2の固定領域においては、前記接続部から退避した部分に第2の固定部材により折り返されて互いに重なった状態でシャッタ基板に固定されている。つまり異なる2つの固定部材により固定されているので可撓性基板の非固定領域の箇所が、何らかの原因により引張られた場合であっても、第1の固定領域にまで伝わることを確実に抑制できる。従って、引張られたことによる、第1の固定領域上の接続部に接続された素線の断線を確実に防止できる。従って、本発明の提供するカメラ用羽根駆動装置は、組付け時などの作業性の悪化を防止し、生産性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生産性を向上させることができる可撓性基板保持装置及びカメラ用羽根駆動装置を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明に係る実施例を説明する。
図1は、本実施例に係るカメラ用羽根駆動装置に用いられる、フレキシブルプリント基板を保持するシャッタ基板の説明図である。
【0012】
ベース部材であるシャッタ基板10は、カメラ用に用いられるものであり、その中央部には開口11が形成され、撮像素子(不図示)に結像させる被写体からの光を通過させる。また、シャッタ基板10の撮像素子側には開口11を開閉する羽根(不図示)が配置され、開口11を所定のタイミングで開閉する。シャッタ基板10は、円形状に形成され、被写体側の面に、外部装置としてのアクチュエータユニット20や、フレキシブルプリント基板30が固定されている。
【0013】
アクチュエータユニット20は、電磁アクチュエータを備えたユニットであり、羽根に駆動力を供給する。アクチュエータユニット20は、シャッタ基板10の被写体側に配置されている。アクチュエータユニット20は、電磁アクチュエータの出力軸(不図示)に連結された出力ピン(不図示)を介して、シャッタ基板10に配置されたアクチュエータユニット20と相反する側に配置された羽根へとその駆動力を供給する。尚、シャッタ基板10のアクチュエータユニット20が配置されている箇所には、出力ピンの回動を逃がすための逃げ孔(不図示)が形成されている。
【0014】
また、このアクチュエータユニット20は、コイル素線21と、周方向に複数の磁極に着磁されて回動自在に支持されたロータ(不図示)と、コイル素線21へ通電によりロータに対して磁力を生じるステータ(不図示)などから構成される。このコイル素線21は、アクチュエータユニット20内でステータに巻回されており、その端部がアクチュエータユニット20から外に引き出され、コイル素線21は、後述するフレキシブルプリント基板30のランド部33(接続部)に半田付することによって導通される導電性の素線である。
【0015】
フレキシブルプリント基板30は、可撓性を有して、外部装置としてのアクチュエータユニット20と、他の外部装置とを電気的に接続する。また、フレキシブルプリント基板30は、第1の固定領域30a、第2の固定領域30b、非固定領域30cから構成される。第1の固定領域30aは、シャッタ基板10の外輪郭に沿うように円弧状となってシャッタ基板10に対して固定されている。第1の固定領域30aの裏面は、両面テープ(第1の固定部材、不図示)によりシャッタ基板10に対して貼付されている。
【0016】
また、第1の固定領域30aの表面には、ランド部33が設けられ、コイル素線21が半田付され、フレキシブルプリント基板30上に電気的に接続されている。この、フレキシブルプリント基板30の裏面がシャッタ基板10に対向し、両面テープにより固定されると共に表面がコイル素線21を介してアクチュエータユニット20と電気的に接続される半田部40を有する領域を第1の固定領域30aとする。半田部40は、半田部40から反射した2次光が開口11内に入ることがないように、シャッタ基板10の外周縁寄りに設けられている。このため、フレキシブルプリント基板30そのものもシャッタ基板10の外周縁寄りに配置される。
【0017】
また、フレキシブルプリント基板30の、半田部40が設けられた固定領域30aから退避した部分は、開口11に向かって伸長し、この伸長した部分が開口11の手前で開口11から離れる方向に折り返されている。この折り返された部分は、固定突起部22(第2の固定部材)によりシャッタ基板10に固定されている。また、フレキシブルプリント基板30は、固定突起部22により固定された箇所から、シャッタ基板10の外側に伸びるように配置されている。
【0018】
このランドが形成された固定領域30aから退避した部分に、固定突起部22により折り返されて互いに重なった状態でシャッタ基板10に固定される領域を第2の固定領域30bとする。前述した第1の固定領域30a及び第2の固定領域30bでフレキシブルプリント基板30の固定領域とする。
【0019】
フレキシブルプリント基板30はシャッタ基板10に対して両面テープで固定されていると共に、固定突起部22によっても固定されている。この固定突起部22から、シャッタ基板10の外側に伸びるフレキシブルプリント基板30の領域を非固定領域30cとする。非固定領域30cでは、フレキシブルプリント基板30はシャッタ基板10に固定されていない。
【0020】
次に、フレキシブルプリント基板30をシャッタ基板10に固定する手順について説明する。図2及び図3は、フレキシブルプリント基板30をシャッタ基板10に固定する途中での状態を示した説明図である。まず、アクチュエータユニット20が設置されてないシャッタ基板10の被写体側の面に、イカリ状に形成されたフレキシブルプリント基板30を貼り付ける。尚、この状態でのシャッタ基板10の被写体側の面には、固定突起部22が、図1において示した最終部品での固定突起部22よりも高く、かつ径が小さく形成されている。詳しくは後述する。
【0021】
シャッタ基板10にフレキシブルプリント基板30を固定するには、図2に示すように、第1の固定領域30aの裏面に予め両面テープを貼り付けておき、又は、第1の固定領域30aの位置に対応するシャッタ基板10の所定の箇所に両面テープを予め貼り付けておき、第2の固定領域30bに形成された孔部31に固定突起部22が貫通するように、シャッタ基板10にフレキシブルプリント基板30を固定する。
【0022】
尚、第2の固定領域30bには、孔部31、孔部32の2箇所の孔部が所定の間隔を隔てて形成されており、まず第1の固定領域30aにより近い孔部31に固定突起部22を貫通させる。
【0023】
次に、図3に示すように、非固定領域30cを固定突起部22が設けられた側に引き寄せて、孔部32が固定突起部22に貫通されるように、第2の固定領域30bの部分で折り曲げる。この状態で、固定突起部22の先端を熱カシメにより溶かしてその先端を潰すようにシャッタ基板10側に押し付ける。これにより、固定突起部22の先端部が潰れて、図1に示した固定突起部22の状態となり、フレキシブルプリント基板30は固定突起部22によって固定される。ここで小型化のために固定突起部22を外周寄りに設けてもよい。その後に、アクチュエータユニット20を逃げ孔12が形成された位置に固定して、コイル素線21をランド部33に接触させた状態で半田付することによって、最終部品として完成する。
【0024】
このように、図3に示した状態で固定突起部22を熱カシメによりフレキシブルプリント基板30をシャッタ基板10に固定する。その後に、アクチュエータユニット20を設置してコイル素線21をランド部33に接触させて半田付する作業を行う。このため、例えば、半田付している作業中やその後の組立作業中に、誤って作業者が非固定領域30cを引張ってしまったような場合であっても、第2の固定領域30bで折り返された状態でフレキシブルプリント基板30が固定されており、かつ第1の固定領域30aの裏面は両面テープによりシャッタ基板10に対して固定されているので、第2の固定領域30bで1箇所のみで固定するより、より強固にフレキシブルプリント基板30をシャッタ基板10に固定でき、また第1の固定領域30aまでもが引張られることを抑制することができる。従って、コイル素線21の断線を防止することができ、部品交換をする必要がないため作業性の悪化を防止できる。また製品コストを抑え、生産性を向上させることができる。
【0025】
また、最終部品として完成した後についても、非固定領域30cが引張られた場合であっても、第1の固定領域30aまでも引張られることが抑制されるので、コイル素線21の断線を防止でき、生産性を向上させることができる。また、最終部品としてカメラに取り付けた際、シャッタ基板10にレンズ鏡筒等のカメラ部品が接する場合がある。このような場合、フレキシブルプリント基板30を折り返す第2の固定領域30bがないと、フレキシブルプリント基板30がシャッタ基板10の外周縁寄りにあるため、第1の固定領域30aから非固定領域30cを急激に立ち曲げて、接しているカメラ部品から逃がす必要がある。フレキシブルプリント基板30をこのように急激に立ち曲げると基板内のプリント配線が断線するおそれが生じる。フレキシブルプリント基板30を開口11側で折り返す第2の固定領域30bがあると、前述のようなシャッタ基板10にカメラ部品が接する場合でも、第1の固定領域30aから急激に立ち曲げなくてすむためフレキシブルプリント基板30上のプリント配線の断線を防止することができる。
【0026】
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、変形・変更が可能である。
【0027】
上記実施例において、固定突起部22が1つの場合において説明したが、固定突起部22が2つあってもよい。この場合、シャッタ基板10に対するフレキシブルプリント基板30の非固定領域30cの位置精度が良くなり、より確実にシャッタ基板10にフレキシブルプリント基板30を固定することができる。
【0028】
上記実施例において、フレキシブルプリント基板30をシャッタ基板10に固定してからアクチュエータユニット20をシャッタ基板10に固定し、コイル素線21をランド部33に半田付する例を示したが、アクチュエータユニット20をシャッタ基板10に固定した後、フレキシブルプリント基板30をシャッタ基板10に固定し、コイル素線21をランド部33に半田付してもよい。
【0029】
非固定領域30cが半田部40を覆う形状としてもよく、この場合、コイル素線21の断線防止のみならず、半田部40から反射した被写体側からの2次光が開口11内に入ることを防止することができる。
【0030】
上記実施例において、シャッタ基板10が被写体側となるカメラ用羽根駆動装置を詳述したが、シャッタ基板10が撮像素子側となってもよい。
【0031】
上記実施例において、フレキシブルプリント基板130が両面テープ(不図示)によりシャッタ基板10に固定されているカメラ用羽根駆動装置を詳述したがこのような構成に限定されない。例えば接着剤により固定してもよく、また別途固定用の突起部設け、その突起部を熱カシメによりその先端を潰すことによって固定してもよい。
【0032】
第2の固定領域30bにおいて、固定突起部22を熱カシメによりその先端を潰すことによって、フレキシブルプリント基板30をシャッタ基板10に固定するように構成したが、このような構成に限定されない。例えば接着剤や両面テープを用いて固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】フレキシブルプリント基板を保持するシャッタ基板の説明図である。
【図2】フレキシブルプリント基板をシャッタ基板に固定する途中での状態を示した説明図である。
【図3】フレキシブルプリント基板をシャッタ基板に固定する途中での状態を示した説明図である。
【図4】従来のシャッタ基板の説明図である。
【符号の説明】
【0034】
10 シャッタ基板
11 開口
12 逃げ孔
20 アクチュエータユニット
21 コイル素線
22 固定突起部
30 フレキシブルプリント基板
30a 第1の固定領域
30b 第2の固定領域
30c 非固定領域
31、32 孔部
33 ランド部
40 半田部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材と、前記ベース部材に固定される固定領域と前記固定領域から伸びた非固定領域とを有して前記ベース部材に保持された可撓性基板と、前記可撓性基板と外部装置とを電気的に接続する導電性の素線とを備え、
前記固定領域は、裏面が前記ベース部材に貼り付けられるように固定されると共に表面が前記素線と電気的に接続される接続部を有する第1の固定領域と、折り返されて互いに重なった状態で前記ベース部材に固定される第2の固定領域とを含む、ことを特徴とする可撓性基板保持装置。
【請求項2】
前記第1の固定領域は、裏面が前記ベース部材に貼り付けられるように第1の固定部材により固定され、前記第2の固定領域は、前記接続部から退避した部分に第2の固定部材により折り返されて互いに重なった状態で前記ベース部材に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性基板保持装置。
【請求項3】
開口を有するシャッタ基板と、開口を開閉する羽根の駆動源と、前記シャッタ基板に固定される固定領域と前記固定領域から伸びた非固定領域とを有して前記基板に保持された可撓性基板と、前記可撓性基板と前記駆動源とを電気的に接続する導電性の素線とを備え、
前記固定領域は、裏面が前記シャッタ基板に貼り付けられるように固定されると共に表面が前記素線と電気的に接続される接続部を有する第1の固定領域と、折り返されて互いに重なった状態で前記シャッタ基板に固定される第2の固定領域とを含む、ことを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
【請求項4】
前記第1の固定領域は、裏面が前記シャッタ基板に貼り付けられるように第1の固定部材により固定され、前記第2の固定領域は、前記接続部から退避した部分に第2の固定部材により折り返されて互いに重なった状態で前記シャッタ基板に固定される、ことを特徴とする請求項3に記載のカメラ用羽根駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−129291(P2008−129291A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−313608(P2006−313608)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(396004981)セイコープレシジョン株式会社 (481)
【Fターム(参考)】