説明

台詞表示装置

【課題】出演者自らが自発的に視線を動かす場合にも適切に台詞を表示する。
【解決手段】制御装置1は、出演者200の顔の位置およびその向いている方向に基づいて該出演者200が視点を向けている場所(視点C)を求め、その場所に台詞映像を投射表示するように、プロジェクタ2を制御する。出演者200の顔が向いている方向は、カメラ101〜104で撮影した出演者200の映像から求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出演者に対し台詞を提示する台詞表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュース番組などでは台詞や原稿を表示して出演者に見せる台詞表示装置が用いられている。このような台詞表示装置は、カメラのレンズ系の前にハーフミラーを備えており、このハーフミラーに台詞等を投影表示してアナウンサーなどの出演者にその映像を見せるようにする一方、当該映像はカメラの撮影映像には映り込まないようにしたものである(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平3−167969号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の台詞表示装置は、出演者がカメラに顔を向けることを前提としている。そのため、出演者は、台詞の表示されているカメラ方向に視線を固定するか、あるいは番組制作者側の意図により台詞が表示されるカメラが切り替わるのに合わせて視線を動かすことが必要であった。このように、従来の台詞表示装置は、出演者自らが自発的に視線を動かそうとすることに対応できず、適切に台詞等を表示できないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、出演者自らが自発的に視線を動かす場合にも適切に台詞を表示することが可能な台詞表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、出演者に対し台詞を提示する台詞表示装置であって、カメラで撮影した出演者の映像から該出演者の顔が向いている方向を検出する顔の向き検出手段と、前記出演者の顔の位置を特定する顔位置特定手段と、前記顔位置特定手段と前記顔の向き検出手段によって得られた出演者の顔の位置およびその向いている方向に基づいて、該出演者の視線が壁、床、または天井と交わる視点位置を算出する視点算出手段と、前記視点算出手段によって算出された視点位置に台詞映像を投射表示する制御を行う台詞表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0005】
この発明において、台詞表示装置は、出演者の顔の位置およびその向いている方向に基づいて該出演者が視点を向けている場所を求め、その場所に台詞映像を投射表示する。出演者の顔が向いている方向は、カメラ(例えば番組を撮影しているカメラ)で撮影した出演者の映像から求める。このように、本発明によれば、出演者の視点の場所に台詞映像を投射表示するので、出演者自らが自発的に視線を動かす場合にも適切に台詞を表示することが可能である。
【0006】
また、本発明は上記台詞表示装置において、前記顔の向き検出手段は、カメラで撮影した出演者の映像から該出演者の顔を検出する顔検出手段と、前記顔検出手段によって検出した顔の画像に含まれる肌色領域の大きさから顔の向いている方向を算出する演算手段と、からなることを特徴とする。
【0007】
この発明においては、出演者の顔の向きが変わると、出演者を撮影した映像中の顔部分において肌色の領域の大きさが変わることを利用し、出演者の顔が向いている方向を求めるようにした。これにより、画像処理の手法を用いて、出演者の顔の向きを求めることができる。
【0008】
また、本発明は上記台詞表示装置において、前記演算手段は、前記顔検出手段によって検出した顔の画像に含まれる肌色領域の大きさから顔の左右方向の向きを算出する顔の左右方向算出手段と、前記顔検出手段によって検出した顔の画像に含まれる肌色領域の大きさから顔の上下方向の向きを算出する顔の上下方向算出手段と、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、出演者の視点の場所に台詞映像を投射表示するので、出演者自らが自発的に視線を動かす場合にも適切に台詞を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による台詞表示装置を利用して、放送局等のスタジオで台詞表示を行っている様子を説明した図である。図1(a)はスタジオを横から見た図、図1(b)はスタジオを上から見た図である。このスタジオには4台のカメラ101〜104があり、これらカメラによって出演者200の姿をそれぞれ別の位置から撮影する。出演者200は、視点Cで示される場所(ここではスタジオの床の一部)に視線を向けており、この視点Cの方向に出演者200の顔が向いている。
【0011】
台詞表示装置は、制御装置1と、プロジェクタ2とから構成される。各カメラ101〜104(いずれか2つのカメラでよい)からの映像は制御装置1へ入力され、この制御装置1において、入力された映像に基づいて出演者200の顔がどちらの方向を向いているかが判断される。この判断結果により上記の視点Cが求められ、制御装置1は、求めた視点C(およびその周囲の所定エリア)に台詞が表示されるように、プロジェクタ2を制御する。これにより、プロジェクタ2から視点Cへ向けて台詞映像が投射され、視点Cの場所に台詞映像が表示される。
【0012】
ここで、図1中に示した各記号の定義を以下に記す。本実施形態では、カメラ101,102は、その光軸がスタジオの壁Wと垂直な面内に存在するようにして壁Wに設置されているものとする。
α:出演者200の顔の水平方向の向き(顔が壁Wに正対しているときの方向から測った角度)
β:出演者200の顔の上下方向の向き(水平面を基準として測った角度)
φ1(φ2):カメラ101(102)から見た出演者200の方向(壁Wに垂直な方向から水平方向に測った角度)
D:カメラから出演者200の顔までの直線距離
d:出演者200と壁Wとの距離
η:鉛直方向を基準とするカメラの光軸の角度
h:出演者200の顔の高さ
X1(X2):カメラ101(102)の位置
H:カメラの床からの高さ
【0013】
図2は、台詞表示装置の一部をなしている上記制御装置1の構成を示すブロック図である。制御装置1は、顔の向き検出部10と、顔位置特定部20と、視点算出部30と、台詞表示制御部40と、を含んで構成される。顔の向き検出部10は、更に、顔検出部11と、顔の左右方向算出部12と、顔の上下方向算出部13と、からなる。
【0014】
顔の向き検出部10は、2台のカメラ(カメラ101,102とする)からの出演者200を写した映像に基づいて当該出演者200の顔の左右(水平)方向の向きαと上下方向の向きβを検出し、検出したα,βを視点算出部30へ出力する。
【0015】
より詳しくは、カメラからの映像は顔検出部11へ入力され、顔検出部11は、この映像から周知の顔検出アルゴリズムを用いた画像処理により出演者200の顔を検出する。検出結果は、顔画像Fとして、顔の左右方向算出部12、顔の上下方向算出部13、および顔位置特定部20へ出力される。この顔画像Fは、例えば、カメラからの入力映像に対し検出した顔の部分だけを残すフィルタをかけることにより生成したものであるとする。
【0016】
顔の左右方向算出部12は、カメラ101の映像による顔の検出結果である顔画像F1と、カメラ102の映像による顔の検出結果である顔画像F2とに基づいて、出演者200の顔の左右方向の向きαを算出する。顔の左右方向の向きαは、出演者200の顔がカメラのレンズ中心を向いている時とそうでない時とで顔の肌色部分がカメラの撮影映像に写る大きさが異なることを利用し、顔画像Fに含まれる肌色領域の大きさから算出することができる。但し、顔が右と左に同じ角度だけ向いたときの肌色領域の大きさは同じであり、1台のカメラの映像では顔が右向きか左向きかを区別できないので、カメラ2台分による顔画像F1,F2を使用して、顔の左右方向の向きαを求める。また、出演者200の顔の向きは同じでも、出演者200がカメラの正面にいる時と正面からずれた時とで肌色領域の大きさは変わるので、これを補正するために、αの算出には、顔位置特定部20より得られる各カメラ101,102から見た顔の方向φ1とφ2も利用する。また、肌色領域の大きさは出演者200とカメラとの距離(出演者200と壁Wとの距離d)にも依存するので、αの算出には、顔位置特定部20より得られる距離dも利用する。
【0017】
顔の上下方向算出部13は、顔の左右方向算出部12と同様にして、出演者200の顔の上下方向の向きβを算出する。但し、βの算出には、距離dではなくカメラから出演者200の顔までの直線距離Dが用いられる。
なお、顔の左右方向算出部12と顔の上下方向算出部13におけるαおよびβの算出方法の詳細は後述する。
【0018】
顔位置特定部20は、2つの顔検出部11から得られる2台のカメラ101,102による顔画像F1およびF2に基づいて、スタジオ内における出演者200の顔の位置を特定する。顔画像F1からは、この画像内の顔の位置によりカメラ101から見た出演者200の顔の方向φ1が求められ、また顔画像F2からは、同様にしてカメラ102から見た出演者200の顔の方向φ2が求められる。このφ1およびφ2と、カメラ101および102のスタジオ内の位置(X1,X2,H)とにより、出演者200の顔の位置Pを特定することができる。また位置Pから更に、距離dとDを求めることができる。顔位置特定部20は、特定した顔の位置Pを視点算出部30へ出力し、また、顔の方向φ1およびφ2、ならびに距離dおよびDを顔の左右方向算出部12と顔の上下方向算出部13へ出力する。
【0019】
なお、周知のステレオカメラ方式等を用いてカメラ101から出演者200の顔までの距離Dを求めることが可能であり、顔位置特定部20は、この距離Dと、カメラ101の位置と、カメラ101から見た出演者200の顔の方向φ1と、を用いることにより出演者200の顔の位置Pを求めてもよい。
【0020】
視点算出部30は、顔位置特定部20から得られた出演者200の顔の位置P、顔の向き検出部10から得られた出演者200の顔の左右の向きαおよび上下の向きβ、ならびに予め知られた出演者200の顔の高さhに基づいて、位置Pの出演者200の視線とスタジオの壁や床、天井とが交わる点、即ち視点Cを算出する。
【0021】
台詞表示制御部40は、視点算出部30により求められた視点Cの周囲の所定の大きさのエリアに台詞が表示されるように、プロジェクタ2を制御する。このとき、プロジェクタ2からの投射面となる視点Cの周囲の上記エリアは、スタジオの壁、床、あるいは天井であるので、出演者200に正対していない場合があり、その場合に台詞映像をそのままの形で投射すると、出演者200から見た台詞の文字が斜めに映り、見難くなる。これを防ぐため、台詞表示制御部40は、出演者200から見たときに文字が正しい形で見えるように、台詞映像を出演者の視線と上記エリアの面とのなす角度に応じて予め変形してから、この変形した台詞映像を投射するようにするのが好ましい。
【0022】
次に、図3〜5を用いて、顔の左右方向算出部12による顔の左右方向の向きα、および顔の上下方向算出部13による顔の上下方向の向きβの算出方法を説明する。
図3は、出演者200がカメラの正面(カメラの光軸方向)にいる場合のαの求め方を説明する図であり、出演者200の頭部とカメラの位置関係をスタジオの上から見下ろした様子を描いている。この図において、出演者200の頭部は半径wの半円筒形OSTUであるとしている。円弧STUが出演者200の顔であり、この部分がカメラで撮影した映像では肌色領域となる。
【0023】
図3(a)は、出演者200がカメラのレンズ中心から角度α=αだけ左を向き、カメラのレンズ中心Pと点Sを通る直線PSが円Oの接線となっている状態である。このような角度αは、次式(1)で与えられる。
【0024】
【数1】

【0025】
出演者200の顔の向きαがα≦αの場合、点Pを通る円Oの接線の接点は、αの値によらず常に円弧ST上の1点と円弧TU上の1点となる。よって、この場合、カメラから出演者200の顔の肌色領域を見込む角度は2αで一定であり、出演者200がカメラのレンズ中心方向を向いたときと同じで変わらない。このときのカメラに撮影された映像における肌色の面積aは、次式(2)のように表される。但し、比例係数はカメラの焦点距離などの光学系パラメータによって決まる値である。
【0026】
【数2】

【0027】
図3(b)は、出演者200の顔が更に左を向いて、α>αとなった状態である。この状態では、出演者200の顔の右端部に相当する点Sは、点Pを通る円Oの接線の接点Vよりもカメラから見て右側に移動する。よって、カメラの撮影映像において図の円弧SV部分が肌色領域ではなくなるため、カメラから出演者200の顔の肌色領域のうちカメラの光軸より左側部分(図では下側)を見込む角度は、上記のαから図中θで示す角度に減少する。このときのカメラに撮影された映像における肌色の全体の面積をaとすると、角度θに対応する部分の面積は、肌色領域全体の面積aから光軸より右側部分の肌色の面積a/2を除いた面積であり、次式(3)のように表される。但し、比例係数は上記の式(2)の場合と同じである。
【0028】
【数3】

【0029】
式(2)と式(3)の比例係数は同じなので、これら2つの式の比をとると次式(4)を得る。この式が、出演者200がカメラの正面にいる場合に出演者200の顔の向きαを求める式である。
【0030】
【数4】

【0031】
図4は、出演者200がカメラの正面から角度φだけ水平方向にずれた場合のαの求め方を説明する図であり、図3と同様にスタジオの上から出演者200とカメラを見下ろした様子を描いている。図4に示されるように、出演者200が顔の向きを保ったままカメラの光軸に垂直な方向に平行移動(壁Wとの距離dは変わらない)して、カメラから出演者200を見た方向がカメラの光軸から角度φとなった場合、出演者200の顔は角度φだけ横を向くことになる。したがって、出演者200がカメラの正面から角度φだけ水平方向にずれた場合には、αを求める上記の式(4)は、次式(5)のように補正することができる。
【0032】
【数5】

【0033】
ここで、出演者200の顔が角度φだけ横を向くことに対応して式(4)のαをα−φで置き換えるとともに、カメラから出演者200までの距離が変わることに対応して式(4)のdをdφで置き換えた。dφは次式(6)で与えられる。
【0034】
【数6】

【0035】
以上により、顔の左右方向算出部12は、式(5)を用いて出演者200の顔の向きαを算出することができる。aは顔検出部11から入力された顔画像Fにより求められる出演者200の顔の肌色領域の面積であり、この値を左辺に代入することによって未知数αが求まる。但し、式(5)は解析的に解くことが難しいので、例えば、左辺の値に対応するαの値を予め数値計算などにより求めてこれら2つの値をテーブルに保持しておき、顔画像Fから求まるaによって左辺の値を計算し、更にこのテーブルを利用することにより、αの値を求めるようにする。なお、カメラの正面でカメラのレンズ中心を向いた状態において予め顔の肌色領域の面積を求めておき、これをaの値とする。
【0036】
ここで、上述したように1台のカメラの映像では顔が右向きか左向きかを区別できないが、このことに対応して、1つの顔画像Fについて式(5)を解くと、2つの異なる解αが得られることになる。したがって、解αを1つに決めるために、顔の左右方向算出部12は、2つの顔画像F1とF2に対して式(5)を適用し、これらから共通して得られる解を正しい解αとする。
【0037】
図5は、顔の上下方向の向きβの求め方を説明する図であり、出演者200の頭部とカメラの位置関係をスタジオの横から見た様子を描いている。この図において、出演者200の頭部は縦の長さ2wの平面であるとしている。この平面のカメラ側(図右側)の面が出演者200の顔であり、カメラで撮影した映像では肌色領域となる。
【0038】
図5(a)は、出演者200がカメラに正対している状態である。このときのカメラに撮影された映像における肌色の面積bは、次式(7)のように表される。但し、比例係数はカメラの焦点距離などの光学系パラメータによって決まる値である。
【0039】
【数7】

【0040】
図5(b)は、出演者200がカメラに対して角度ζだけお辞儀をしたように下を向いた状態である。このときのカメラに撮影された映像における肌色の面積bは、次式(8)のように表される。但し、比例係数は上記の式(7)の場合と同じである。
【0041】
【数8】

【0042】
式(7)と式(8)の比例係数は同じなので、これら2つの式の比をとると次式(9)を得る。
【0043】
【数9】

【0044】
顔の上下方向算出部13は、式(9)を用いてカメラに対するお辞儀の角度ζを算出することができる。bは顔検出部11から入力された顔画像Fにより求められる出演者200の顔の肌色領域の面積であり、bはカメラに正対した状態において予め求めた顔の肌色領域の面積である。これらの値を左辺に代入することによって未知数ζが求まる。但し、式(9)は解析的に解くことが難しいので、例えば、左辺の値に対応するζの値を予め数値計算などにより求めてこれら2つの値をテーブルに保持しておき、顔画像Fから求まるbによって左辺の値を計算し、更にこのテーブルを利用することにより、ζの値を求めるようにする。出演者200の顔の向きβは、このζの値から、次式(10)により求めることができる(図1参照)。
β=ζ−(90°−η) (10)
【0045】
なお、カメラに正対した状態の肌色の面積bは、出演者200の実際の顔の肌色部分の面積(あるいは人間の実際の顔の肌色部分の平均的な面積)と、カメラの焦点距離と、カメラから出演者200までの距離Dとを用いて、カメラの撮像面上の面積に換算して求めることもできる。
【0046】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態による台詞表示装置を利用して、放送局等のスタジオで台詞表示を行っている様子を説明した図である。
【図2】台詞表示装置の一部をなす制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】出演者がカメラの正面にいる場合のαの求め方を説明する図である。
【図4】出演者がカメラの正面から角度φだけ水平方向にずれた場合のαの求め方を説明する図である。
【図5】顔の上下方向の向きβの求め方を説明する図である。
【符号の説明】
【0048】
1…制御装置 2…プロジェクタ 10…顔の向き検出部 11…顔検出部 12…顔の左右方向算出部 13…顔の上下方向算出部 20…顔位置特定部 30…視点算出部 40…台詞表示制御部 101〜104…カメラ 200…出演者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出演者に対し台詞を提示する台詞表示装置であって、
カメラで撮影した出演者の映像から該出演者の顔が向いている方向を検出する顔の向き検出手段と、
前記出演者の顔の位置を特定する顔位置特定手段と、
前記顔位置特定手段と前記顔の向き検出手段によって得られた出演者の顔の位置およびその向いている方向に基づいて、該出演者の視線が壁、床、または天井と交わる視点位置を算出する視点算出手段と、
前記視点算出手段によって算出された視点位置に台詞映像を投射表示する制御を行う台詞表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする台詞表示装置。
【請求項2】
前記顔の向き検出手段は、
カメラで撮影した出演者の映像から該出演者の顔を検出する顔検出手段と、
前記顔検出手段によって検出した顔の画像に含まれる肌色領域の大きさから顔の向いている方向を算出する演算手段と、
からなることを特徴とする請求項1に記載の台詞表示装置。
【請求項3】
前記演算手段は、
前記顔検出手段によって検出した顔の画像に含まれる肌色領域の大きさから顔の左右方向の向きを算出する顔の左右方向算出手段と、
前記顔検出手段によって検出した顔の画像に含まれる肌色領域の大きさから顔の上下方向の向きを算出する顔の上下方向算出手段と、
からなることを特徴とする請求項2に記載の台詞表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−312141(P2008−312141A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−160368(P2007−160368)
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】