説明

合成の織布を増白するための洗濯方法

【課題】合成の織布を増白するための洗濯方法を提供する。
【解決手段】本発明は、合成の、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル製布に対する増白剤としての、遊離の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーの組み合わせの使用に、及び対応する増白剤並びにa)遊離の蛍光増白剤をカチオン性ポリマーと接触させることにより組成物を製造すること、及びb)前記合成の、単一又はブレンドされた織布を前記a)段階で製造された組成物を用いて処理すること、を特徴とする、合成の、単一又はブレンドされた織布を増白するための洗濯方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成の、単一又はブレンドされた織布を増白するための洗濯方法における、遊離の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーの使用に、新規な蛍光増白剤に、及び新規な増白組成物に関する。
【発明の開示】
【0002】
通常、合成の織布、とりわけポリエステルは、およそ120℃以上の高温が適用されるその製造又は染色過程の間に増白される。30ないし60℃のより低温のみが適用される家庭の洗濯方法において、ポリエステルを増白することがまた必要とされている。
本発明の根底にある問題は、合成の及びとりわけポリエステル繊維の家庭内での増白のための方法を見出すことである。驚くべきことに、遊離の流動性の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーの組み合わせが、洗浄サイクルに加えられたときに、合成の織布、とりわけポリエステルをベースとした織布に対し優れた増白効果を達成することが見出された。
【0003】
このように、本発明は第一に、合成の、単一又はブレンドされた織布のための増白剤としての、遊離の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーの組み合わせの使用に関する。
洗濯方法は、ブレンドされた布は好ましくは、ポリエステル又はポリアミドを少なくとも40質量%、好ましくは少なくとも50質量%含むところの、合成の、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製織布、又はポリアミド又はポリエステルがブレンドされた織布の増白を導く。該方法は、
a)遊離の蛍光増白剤をカチオン性ポリマーと接触させることにより組成物を製造すること、及び
b)前記合成の、単一又はブレンドされた織布を、a)段階において製造した組成物を用いて処理すること、
を特徴とする。
【0004】
本発明の共通の内容において、洗濯方法は、洗剤及び/又は柔軟剤が使用されるところのすべての方法を包含する。とりわけ好ましくは、1:4以上のような液体比の洗剤及び水で、及び100℃以下、とりわけおよそ10ないしおよそ60℃の温度範囲で、織布が処理される、第一の又は第二の洗浄サイクルである。
本発明の内容において、使用された蛍光増白剤は、遊離の蛍光増白剤、即ち、封入されていない形態で、遊離の分子化合物そのままで使用されるか、又は他の化合物との混合物として使用される。
【0005】
適する蛍光増白剤は好ましくは、両親媒性である、即ち、それらは水性媒体中で、及び無極性媒体中で、ある程度の溶解性を有する界面活性である。
両親媒は、本発明の内容において、以下の意味を有する。
両親媒性の蛍光増白剤は、極性(親水性)及び無極性(疎水性)部分を含む。相の境界において(例えば水性媒体の表面)、それらは、単分子フィルム、又は水相中でミセルを形成するか、或いは、2層の隔膜へと配列する。
【0006】
適する合成の布は、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル、ポリイソプレン又はポリウレタンである。好ましい合成の布は、ポリエステル又はポリアミドであり、より好ましくはポリエステルである。
適するブレンドされた布は、合成又は天然である。
適する天然の布は、綿、ビスコース、亜麻、レーヨン又はリネンのような植物繊維、好ましくは綿であり、及びウール、モヘア、カシミヤ、アンゴラ及び絹のような動物繊維、
好ましくはウールを含む。
好ましい合成のブレンドされた織布は、ブレンドされたポリエステル又はポリアミドであり、より好ましくはポリエステルである。
好ましいブレンドされたポリエステルは、ポリエステル/綿及びポリエステル/ポリアミドである。
好ましくは、ブレンドされた布における、合成繊維と天然繊維、とりわけポリエステルと綿の質量比は、80:20ないし20:80であり、より好ましくは70:30ないし30:70である。
【0007】
好ましくは、
a)蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを水中に導入し、及び所望により
b)a)段階において製造した水性液を、前記合成の単一の又はブレンドされた織布に接触させること
を特徴とする、洗濯方法である。
本発明に従う好ましい蛍光増白剤は、式(1)
【化1】

[式中、
Lは、式(2)又は(3)
【化2】

(式中、
1及びR2は、互いに独立して、置換されているか又は未置換のアリールオキシ基;又は飽和の又は不飽和の、中断されているか又は中断されていない、置換されているか又は未置換の脂肪族基、脂環式基、脂環式基又は脂肪族アルコキシ基又はアラルキルオキシ基を表し;又はヒドロキシ基又は塩化物基を表し;又は置換されているか又は未置換のアミン基を表し;及び
3及びR4は、互いに独立して、水素原子又は置換されているか又は未置換の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていないアルキル基又は置換されているか又は未置換の炭素環式基又はヘテロ環式アリール基を表す。)で表される基を表し、及び
Mはカチオンを表す。]
に対応する。
好ましくは、前記蛍光増白剤が、式中のLが式(2)で表される基を表し、及び式中のR1及びR2が、互いに独立してアミン基である、式(1)で表される本発明による方法である。
【0008】
適する置換されたアミン基は例えば、置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていないアルキルア
ミン基、アルキレンアミン基、ジ−アルキルアミン基、ジアルキレンアミン基、N−アルキル−アリールアミン基、N−アルキレン−アリールアミン基、N−アルキレン−アラルキルアミン基又はN−アルキル−アラルキルアミン基;又は置換されているか又は未置換のアリール基又はアラルキル基又はN−アリール−アラルキルアミン基;又は中断されているか又は中断されていない、飽和の又は不飽和の脂肪族脂環式アルキルアミン基である。
置換されたアミンの適する置換基は、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、アミド基、アルコキシ基、トリアルコキシ−トリシロキサニル基、アルキルグアニジル基又はアリール基、とりわけヒドロキシ基、アリール基又はカルボキシ基である。
【0009】
好ましい置換されたアミン基は例えば、置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていない炭素原子数6ないし40のアルキルアミン基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミン基、ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミン基、N−炭素原子数1ないし4のアルキル−ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミン基、ジ−ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミン基、N−アリール−アラルキルアミン基、N−アルキル−アルキルグアニジルアミン基、アルキルグアニジルアミン基、N−アルキル−アルキルエーテルアミン基、アルキルポリアルキルエーテルアミン基又は(トリ−アルコキシ)−トリシロキサニルアルキルアミン基;又は中断されているか又は中断されていない、飽和の又は不飽和の脂肪族脂環式アルキルアミン基、好ましくはシクロヘキシルアミン基、ピロリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基、モルホリン基、及びより好ましくはシクロヘキシルアミン基及びモルホリン基;又は置換されているか又は未置換のアリールアミン基、好ましくはフェニルアミン基、アラルキルアミン基、好ましくはベンジルアミン基又はフェニルエチルアミン基、又はN−アリール−アラルキルアミン基、好ましくはN−フェニル−ベンジルアミン基である。
【0010】
置換されたアミンの例は、−NHCH3、−NHC25、−NH(n−C37)、−N
H(i−C37)、−NH(i−C49)、−N(CH32、−N(C252、−N(
i−C372、−NH(CH2CH2OH)、−NH(CH2CH2OH)2、−N(CH2
CH(OH)CH32、−N(CH3)(CH2CH2OH)、−N(C25)(CH2CH2OH)、−N(i−C37)(CH2CH2CH2OH)、−NH(CH2CH(OH)C
3)、−N(C25)(CH2CH(OH)CH3)、−NH(CH2CH2OCH3)、−NH(CH2CH2OCH2CH2OH)、−NH(CH2COOH)、−NH(CH2CH2
COOH)、−N(CH3)(CH2COOH)、−NH(CN)、−NH(C65)、−NH(C613)、−NH(CH265)、−NH(CH2CH265)、−NH(C8
17)、−NH(CH2CH2CH2OCH2CH2CH2CH3)、−NH(CH2CH2CH2N(CH2CH32)、−NH((CH3)CH2CH2O)10CH3、−NH(C1633
、−NH(C1837)、−NH(C611)、−NH(C714CHCHCH8CH17)、
−N(CH265)(C65)、−NH(CH2CH2CH2N(CH2CH32)、−N
H(CH2CH2CH2Si(OCH33)、
【化3】

である。
【0011】
式(1)で表される好ましい蛍光増白剤は、式中のLが式(2)で表される基を表し、並びに、式中のLが式(2)で表される基を表し且つ、R1が、置換されているか又は未
置換のアリールアミン基、アラルキルアミン基、N−アルキル−アリールアミン基、N−アルキレン−アリールアミン基、N−アルキル−アラルキルアミン基、N−アルキレン−アラルキルアミン基又はN−アリール−アラルキルアミン基を表し;及びR2が、置換さ
れているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていない炭素原子数6ないし40のアルキルアミン基、炭素原子数6ないし40のアルキレンアミン基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミン基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキレンアミン基、N−炭素原子数1ないし6のアルキル−アリールアミン基、N−炭素原子数1ないし6のアルキレン−アリールアミン基、N−炭素原子数1ないし6のアルキレン−アラルキルアミン基又はN−炭素原子数1ないし6のアルキル−アラルキルアミン基;置換されているか又は未置換のアリールアミン基、アラルキルアミン基又はN−アリール−アラルキルアミン基;飽和の又は不飽和の、中断されているか又は中断されていない、置換されているか又は未置換の脂肪族、脂環式アルキルアミン基を表すところの、式(1)で表される蛍光増白剤である。
【0012】
上記の遊離の蛍光増白剤の多数は既知の化合物であり、及び、例えばさらに以下記載するように、単一の化合物であるか又は混合物又は配合物として商業上入手可能である。
特に興味あるのは、使用される蛍光増白剤が、式(30)
【化4】

(式中、
20は、水素原子、又は置換されているか又は未置換のアリール基、アラルキル基又はN−アリール−アラルキル基を表し;及び
21は、置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていない炭素原子数6ないし40のアルキル基、炭素原子数6ないし40のアルキレン基、炭素原子数1ないし6のジアルキル基、炭素原子数1ないし6のジアルキレン基;置換されているか又は未置換のアラルキル基を表し;及び
Mはカチオンを表す。)
に対応する新規化合物である、本発明に従う方法である。
式(30)で表される化合物は一般に、従来既知の方法と同様に、例えばジアミノスチルベンジスルホン酸の適する塩を塩化シアヌルとを反応させ、得られた生成物を適するアニリンと反応させ、及びこうして得られた中間体をアミンR21−NH2を用いて所望の生
成物に転換することにより、得られ得る。反応条件及び精製は慣用の方法に従う。
【0013】
本発明において適するカチオン性ポリマーはしばしば、窒素原子を含む。本発明のカチオン性ポリマーは、ホモ−、ヘテロ−、直鎖状の又は架橋されたポリマーであり得る。
本発明において適するカチオン性ポリマーは、カチオン縮合された及び/又は付加された、ホモ−、ヘテロ−、直鎖状の又は架橋されていてもよいポリマーである。
適する架橋されたポリマーは、例えばポリエチレン官能性を含む架橋剤を含む。
適するカチオン性ポリマーは、澱粉、セルロースエーテル、とりわけヒドロキシエチルセルロース、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミン、ポリイミン、ポリウレア、ポリアルケニルカルボキシレート、とりわけポリアクリレート又はポリメタクリレート、ポリアルケニルヒドロキシカルボニル基、とりわけポリ酢酸ビニル、ポリアルケニルアミンカルボニル、とりわけポリビニルアミンカルボニル、ポリアルケニルアミド、とりわけポリアクリルアミド、ポリアルケノイル、ポリアルケニルエーテル、とりわけポリビニルエーテル、ポリアルケニロイル、とりわけポリビニロイル、ポリアルキレンオキシド、とりわけポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルイミダゾール、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマーを含むポリマー、ポリアミン−N−オキシド、ポリアミン、とりわけポリエチルアミン又はポリ−ジメチルアリルアンモニウムハロゲニド、とりわけポリ−ジメチルアリルアンモニウムクロリド(ポリ−DADMAC)、ポリイミン、とりわけポリエチルイミンのカチオン性誘導体、及びそれらの混合物から選択され得る。
好ましいカチオン性ポリマーは、およそ2000ないしおよそ30000000の範囲内の分子量を有する。
さらに好ましいカチオン性ポリマーは、水溶液中で.001以上のカチオン電荷密度を有する。
本明細書において使用される用語としてのポリマーの“カチオン電荷密度”は、前記モノマー単位の分子量に対する、前記ポリマーが形成されるモノマー単位の正電荷の数の比率に関する、即ち、

カチオン電荷密度= 正電荷の数
モノマー単位の分子量

である。
カチオン電荷密度掛ける前記ポリマー分子量が、所定のポリマー鎖上の正電荷活性部位の数を決定する。
好ましくは、カチオン性ポリマーは水溶性である。
【0014】
好ましいカチオン性ポリマーは、式

−(CR56−CR7Q)−

[式中、
5、R6、R7の各々は独立して、水素原子、置換されているか又は未置換の炭素原子
数1ないし4のアルキル基、所望により置換されているフェニル基、所望により置換されているベンジル基、炭素環式基及びヘテロ環式基から選択され、及び
Qは、式

−(CH2x−(CO)y−R8

(式中、
xは0ないし6を表し、及びyは0又は1を表し、
8は、−O(CH2z+(R93-、−OCO(CH2z+(R93-、−NH
CO(CH2z+(R93-、−(CH2z+(R93-、窒素ヘテロ環式四級アンモニウム基、窒素ヘテロ環式N−オキシド基、芳香族N−ヘテロ環式四級アンモニウム基、芳香族N−ヘテロ環式N−オキシド基を表し;
ここでzは0ないし6を表し、
-は、アルカリ金属イオンのような水溶性カチオンを表し、及び
9は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基及び炭素原子数2ないし8のヒ
ドロキシアルキル基から選択される。)で表される基より選択される。]で表されるものか;或いは
式:
【化5】

(式中、
各々R10は独立して、隣接するR10単位と環基を形成する他に、重合を伝播させ得る単位を含むオレフィンを表し;
各々R11は、炭素原子数1ないし12の直鎖状の又は枝分れ状のアルキル基、ベンジル基、置換されているベンジル基を表す。)
で表されるモノマーから誘導される、少なくとも1種の好ましいカチオン性モノマー単位を含む。
【0015】
少なくとも1つの正電荷を有する好ましいモノマー単位は、窒素原子が4級化されており、及びR12が独立してカルボキシレート及びスルホネートから選択され、及びR5が上
記されたとおりに定義されるところの、ヘテロ環式N−R5−R12部分を含む。
好ましいモノマー単位は、環状部分が窒素原子のような1つ以上のヘテロ原子を含み、且つ環内に又は環に結合した1つ以上の不飽和結合を有するもの、例えばピロリドン、イミダゾール及びそれらの混合物である。
上記定義された好ましいカチオン性モノマー単位との共重合のための好ましいコモノマーは、式

−(CR56−CR712

[式中、
5ないしR7は、上記で定義されたとおりであり;及び
12は独立して、ヒドロキシ基、R5ないしR7のいずれに対しても定義された基、及び式

−(CH2x−(CO)y−R13

(式中、
xは0ないし6を表し、及びyは0又は1を表し、及び
13は、水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニトリロ基、−OR3、−O(C
2xN(R92、−OCO(CH2xN(R92、−NHCO(CH2xN(R92、−(CH2xN(R92、炭素環式基、ヘテロ環式基、−NHCHOを表し、
zは0ないし6を表し、及びR9は上記で定義されたとおりである。)で表される基か
ら選択される。]
で表されるものである。
【0016】
これらポリマーは、商業上入手可能であるか、又は国際公開第01/53600号パンフレットに記載されるように製造され得る。
さらに、上記定義された好ましいカチオン性モノマー単位との共重合のための好ましいコモノマーは、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾール又はスチレンの誘導体、アルケニルオキシアルキルエステル、とりわけ酢酸ビニル、アルケノイルアルキルアミド、とりわけビニルアルキルアミド、アルケニルアミド、とりわけアクリルアミド、アルケノイル、アルケニルエーテル、とりわけビニルエーテル、アルケニロイル、とりわけビニロイル、アルキレンオキシド、とりわけエチレンオキシド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾール、アミン−N−オキシド、アミン、とりわけエチルアミン又はアリルハリド基を有するアミン、及びそれらの混合物である。
さらに、上記定義された好ましいカチオン性モノマー単位との反応のための好ましいポリマーは、セルロース又は澱粉の誘導体、とりわけヒドロキシエチルセルロースの誘導体である。
【0017】
カチオン性ポリマーの例は、以下の商業上入手可能な材料を含む:クロスフィールド(Crosfield)よりの、クロスカラーPMF(CROSCOLOR PMF)(1981年7月,コード番号7894)及びクロスカラーNOFF(1988年1月,コード番号8544);サンドズ(Sandoz)よりのインドソルE−50(INDOSOL E−50)(2月27日,1984年,参照番号6008.35.84;ポリエチレンアミンベース);サンドズよりのサンドフィクスTPS(SANDOFIX TPS)が、本発明での使用のための好ましい染料固定剤である。他の限定されない例は、サンドズよりのサンドフィクスSWE(カチオン性樹脂化合物),チトベイトリッチゲーエムベーハー(CHTBeitlich GMBH)よりの、レウィンSRF(REWIN SRF)、レウィンSRF−O及びレウィンDWR;チバガイギーよりの、チノフィクスECO(Tinofix(登録商標)ECO)、チノフィクスFRD及びソルフィン(Solfin)(登録商標)を含む。本発明の組成物中での使用のための好ましい染料固定剤は、クラリアント社(Clariant)よりのカータフィクスCB(CARTAFIX
CB(登録商標)である。他のカチオン性の染料固定剤は、“Aftertreatment for Improving the Fastness of Dyes on Textile Fibres”,Christopher C.Cook,Rev.Prog.Coloration,第12巻に記載されている。
さらに、好ましいポリマーは、ポリビニルピロリドン(PVP)及び国際公開第97/23591号パンフレット及び国際公開第97/23592号パンフレットに記載されるようなポリビニルピロリドン/ポリビニルイミダゾール(PVP/PVI)である。
より好ましいカチオン性ポリマーは、ポリアリーレート、セルロース及び上記定義され
たようなポリアミンの誘導体である。
【0018】
最も好ましいカチオン性ポリマーは、式(25)、(26)及び(27)
【化6】

(式中、nは、中断されているか又は中断されていない、置換されているか又は未置換の、枝分れしているか又は枝分れしていない炭素原子数1ないし30のアルキル基を表し、及びR’は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)
【化7】

(式中、xは、及びR”は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)、
【化8】

(式中、R”’は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)
で表されるものである。
【0019】
一般的に、上記したようなカチオン性ポリマーは従来既知であり;多くは商業上入手可能である。
本発明の明細書において使用される用語及び表現は好ましくは、以下の意味を有する。
1、R2、R3及びR4の適する置換基は、例えば、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、スルフィン酸エステル、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、アミン、アルキルアミン、ジアルキルアミン、シアノ基、ポリアルコキシ基からなる官能基又は誘導体化された官能基であって、それ自体が所望により他のそのような基と組み合わせ得、及び言及した官能基又は誘導体化された官能基により置換され得るものから選択され得る。
言及される置換基及び基はまた、基−O−、−S−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、−C(=O)−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−、−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−C(=O)−、−S(=O)−、−S(=O)2−、−S(=
O)−O−、−S(=O)2−O−、−O−S(=O)−、−O−S(=O)2−、−S(=O)−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−、−S(=O)2−N(炭素原子数1
ないし4のアルキル)−、−(炭素原子数1ないし4のアルキル)N−S(=O)−、−(炭素原子数1ないし4のアルキル)N−S(=O)2−、−P(=O)−、−P(=O
)−O−、−O−P(=O)−及び−O−P(=O)−O−からの1つ以上の2価基により中断され得る。中断のための好ましい基は−O−である。例は、−C36−O−C511、又は−(CH2(CH3)CH2−O)10−CH3である。
【0020】
アルキル基は好ましくは、炭素原子数6ないし40のアルキル基、好ましくは又は炭素原子数1ないし4のものである。
アルキル基に対して与えられる定義は、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アラルキル基又はアルキルアミン基のようなアルキル基を含有するすべての表現、及びアルキレン及びアルキレンを含むすべての表現の類似に対応している。
炭素原子数6ないし40のアルキル基は例えば、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、第三ノニル基、デシル基、ウンデシル基又はドデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基又はテトラコタン基である。
炭素原子数1ないし12のアルキル基は例えば、メチル基、エチル基、n−又はイソ−プロピル基又はn−、第二又は第三ブチル基又は直鎖状の又は枝分れ状のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、第三ノニル基、デシル基、ウンデシル基又はドデシル基である。
炭素原子数1ないし8のアルキル基は例えば、メチル基、エチル基、n−又はイソ−プロピル基、n−、第二又は第三ブチル基又は直鎖状の又は枝分れ状のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基又はオクチル基である。
炭素原子数1ないし4のアルキル基は例えば、メチル基、エチル基、n−又はイソプロピル基又はn−、第二又は第三ブチル基である。
【0021】
炭素原子数2ないし20のアルケニル基は例えば、ビニル基、アリル基、2−又は3−ブテニル基、イソブテニル基又はn−ペンタ−2,4−ジエニル基である。
炭素原子数2ないし20のアルキニル基は、例えば、1−又は2−プロピニル基である。
アルコキシ基は好ましくは、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基及びより好ましくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基である。
炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキル基は例えば、ヒドロキシエチル基、n−又はイソ−ヒドロキシプロピル基又はn−、第二−又は第三ヒドロキシブチル基又は直鎖状の又は枝分れしているヒドロキシペンチル基、ヒドロキシヘキシル基、ヒドロキシヘプチル基、ヒドロキシオクチル基、イソヒドロキシオクチル基である。
環状脂肪族アルキル基は、飽和の又は不飽和のビシクロアルキル基、又はモノシクロアルキル基、ヘテロ又は炭素環式基であり得る。
好ましいモノシクロアルキル基は、炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基である。
炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基は例えば、シクロプロピル基、ジメチルシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基、及び好ましくは炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基である。
好ましいビシクロアルキル基は、炭素原子数7ないし12のビシクロアルキル基である。
炭素原子数7ないし12のビシクロアルキル基は例えば、ボルニル基又はノルボルニル基である。
好ましい不飽和モノシクロアルキル基は、炭素原子数4ないし12のシクロアルケニル基である。
炭素原子数4ないし12のシクロアルケニル基は例えば、シクロペンタジエニル基又はシクロヘキセニル基である。
【0022】
好ましいヘテロシクロアルキル基は炭素原子数2ないし11のヘテロシクロアルキル基である。
炭素原子数2ないし11のヘテロシクロアルキル基は好ましくは、4又は5個の炭素原子及び基O、S及びNからの1又は2個のヘテロ原子を含む。例は、オキシラン基、アジリン基、1,2−オキサチオラン基、ピラゾリン基、ピロリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基、モルホリン基、テトラヒドロフラン基又はテトラヒドロチオフェン基、及び好ましくはモルホリン基である。
アリール基は炭素環式又はヘテロ環式アリール基であり得る。
アリール基に対して与えられる定義は、アリールオキシ基、アリールチオ基、アラルキル基又はアリールアミン基のようなアリール基を含むすべての表現の類似に対応している。
好ましくは炭素原子数6ないし16のアリール基である。
炭素原子数6ないし16のアリール基は例えば、単環式、2環式又は3環式、例えばフェニル基、ナフチル基、インデニル基、アズレニル基又はアントリル基である。
好ましいヘテロ環式アリール基は、炭素原子数2ないし15のヘテロアリール基である。
炭素原子数2ないし15のヘテロアリール基は好ましくは、単環式であるか、或いは他のヘテロ環と、又はアリール基、例えばフェニル基と縮合され、及び好ましくは、群O、S及びNからの1又は2個の、窒素原子の場合には4個までのヘテロ原子を含む。適する置換基は、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジン、ビピリジン、ピコリルイミン、ピラン、チオピラン、フェナントロリン、ピリミジン、ビピリミジン、ピラジン、インドール、クマロン、チオナフテン、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ジチアゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、キノリン、イソキノリン、アクリジン、クロメン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジン、トリアジン、チアントレン(thianthrene)、プリン又はテトラゾールから誘導される。
アラルキル基は好ましくは、炭素原子数7ないし16のアラルキル基である。
炭素原子数7ないし16のアラルキル基は好ましくは、7ないし12の炭素原子、例えばベンジル基、1−又は2−フェネチル基又はシンナミル基を含む。
【0023】
カチオンMは好ましくは、水素原子又はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンンモニウム又はアミンから形成されたカチオンである。好ましくは、Na、K、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−又はテトラ−炭素原子数1ないし4のアルキルアンモニウム、モノ−、ジ−又はトリ−炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキルアンモニウム、又は炭素原子数1ないし4のアルキル基と炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基との混合物により、ジ−又はトリ−置換されているアンモニウムである。非常に好ましいのはナトリウムである。
ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子、好ましくは塩素原
子であり得る。
【0024】
本発明の内容において、洗濯組成物は、洗剤組成物又は所望により液体であり得る柔軟剤組成物である。
上記記載したように、本発明において使用される遊離の蛍光増白剤は、それ自体が封入されていない形態で使用される分子化合物である。それは単一の化合物又は種々の蛍光増白剤の混合物であり得る。遊離の蛍光増白剤はしばしば、以下に説明する塩又は製剤補助剤のような他の化合物とともに遊離の蛍光増白剤を含む混合物として使用される。それは固体又は液体配合物であり得る。
蛍光増白剤を含む配合物及びその製造方法は、従来既知であり、及び本発明の範囲に包含される。
【0025】
適する貯蔵安定性の配合物は例えば、米国特許第5076968号明細書、米国特許第5518657号明細書、米国特許第5429767号明細書に記載されているか、又は例えば、金属イオン封鎖剤、安定剤、分散剤、乳化剤、であり、又は所望の配合物の補助剤のような適する他の構成成分は、米国特許第5076968号明細書、米国特許第5518657号明細書、米国特許第5437818号明細書、米国特許第5429767号明細書、米国特許第5622749号明細書、米国特許第5695687号明細書、米国特許第6153123号明細書、米国特許第6133215号明細書及び米国特許第6660705号明細書に記載されている。
適する蛍光増白剤の固体配合物は例えば、無機塩又は有機塩のような塩を含む。
適する無機塩は、アルカリ金属クロリド、アルカリ金属スルフェート、アルカリ金属カルボネート、アルカリ金属ホスフェート又はアルカリ土類金属クロリド、アルカリ土類金属スルフェート、又はアルカリ土類金属カルボネート、アルカリ土類金属ホスフェート又はそれらの混合物である。
【0026】
適する蛍光増白剤の液体配合物は例えば、分散剤、乳化剤、多糖類、とりわけ非イオン性の又はアニオン性多糖類、電解質、安定剤、界面活性剤、とりわけ非イオン性の又はアニオン性の界面活性剤、防腐剤、繊維柔軟剤、抗再汚染防止剤、及び例えば、消泡剤、アルカリ剤、繊維柔軟剤、抗再汚染防止剤、抗酸化剤、補助ビルダー、例えばポリアクリル酸、及び香料、有機溶媒、例えばグリコール、例えばエチレングリコール、グリコール−炭素原子数1ないし4のアルキルエーテル又はエステルのような所望の補助剤を含む。
【0027】
適する分散剤は例えば、アニオン性の又は非イオン性である。例は、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルスルホン酸塩、飽和の又は不飽和の脂肪酸、アルキル又はアルキレンエーテルカルボン酸塩、スルホン化脂肪酸塩又はエステル、ホスフェートエステル、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はアルキレンオキシド付加物、ショ糖/脂肪酸エステル、脂肪酸/グリコールモノエステル、アルキルアミンオキシド及び芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、並びに、リグニンスルホネート又は上記引用した分散剤の混合物である。非イオン性の界面活性剤、例えばポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル又はアルケニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はアルキレンオキシド付加物、とりわけ脂肪アルコールとの低級エチレンオキシド付加物が好ましい。
【0028】
適する乳化剤は例えば、アニオン性の又は非イオン性である。
言及され得るアニオン性の乳化剤の例は:カルボン酸及びその塩、例えばラウリン酸、
ステアリン酸又はオレイン酸のナトリウム、カリウム又はアンモニウム塩、アミノカルボン酸のアシル化生成物及びその塩、例えばオレイルサルコシド、硫酸のナトリウム塩、例えば脂肪アルコールスルフェート、例えばラウリルスルフェート及びヤシ油スルフェート、ヒドロキシ脂肪酸エステルのスルフェート、例えば硫酸化されたヒマシ油、及び脂肪酸ヒドロキシアルキルアミドのスルフェート、例えば硫酸化されたヤシ油酸エタノールアミド、及び部分エステル化されたか又はエーテル化されたポリヒドロキシ化合物のスルフェート、例えば硫酸化されたオレイン酸モノグリセリド又はグリセロールエーテル−スルフェート、及びさらには、置換されたポリグリコールエーテルのスルフェート、例えばノニルフェニルポリグリコールエーテルスルフェート、スルホネート、例えば1級及び2級アルキルスルホネート、例えば炭素原子数12ないし16のパラフィンスルホン酸及びそのナトリウム塩、アミド又はエステル形態で結合されたアシル基を有するアルキルスルホネート、例えばオレイル−メチル−タウリド、及びポリカルボン酸エステル例えばジイソオクチルスルファトコハク酸のスルホネート;及びさらには、芳香族基、例えばアルキルベンゼン基、例えばドデシルベンゼン基、アルキルナフタレン基、例えばジブチルナフタレン基、及びアルキルベンズイミダゾール、例えばテトラデシルベンズイミダゾール−スルホネートを有するものである。
【0029】
言及され得る非イオン性乳化剤の例は:多価アルコールのエステル及びエーテル、例えばアルキルポリグリコールエーテル、例えばラウリルアルコール又はオレイルアルコール、ポリエチレングリコールエーテル、アシルポリグリコールエーテル、例えばオレイン酸ポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、例えばノニル−及びドデシルフェノールのエトキシ化生成物、アシル化されたアミノ−アルカノールポリグリコールエーテル、及びさらにその上、脂肪アミンから誘導された既知の非イオン性界面活性剤、例えばステアリルアミン、脂肪酸アミド又は糖及びそれらの誘導体である。
【0030】
適する多糖類は例えば、キサンタン又はカルボキシメチルセルロースナトリウムであり、好ましくはキサンタンである。
好ましくは、多糖類は、液体配合物の全質量に対し、0.01ないし1質量%の量で、好ましくは0.05ないし0.5質量%の量で該液体配合物中で使用される。
【0031】
適する電解質は例えば、アルカリ金属クロリド、アルカリ金属スルフェート、アルカリ金属カーボネート又はアルカリ土類金属クロリド、アルカリ土類金属スルフェート、又はアルカリ土類金属カーボネート又はそれらの混合物である。
好ましくは、電解質は、液体配合物の全質量に対し、0.1ないし25質量%の量で、好ましくは0.1ないし20質量%の量で該液体配合物中で使用される。
【0032】
適する安定剤は、フロー特性を調節する及び又は沈澱を防止するのに効果的ないかなる材料でもある。そのような安定剤の例は例えば、カオリン、Mg/Alシリケート、とりわけベントナイト、モンモリロナイト、ゼオライト又は高分散シリシリク酸(silicilic acid)を含む。
【0033】
非イオン性界面活性剤は好ましくは、アルコキシ化脂肪酸アルコールであり、とりわけエトキシ化脂肪酸アルコールであり、及びより好ましくは、エチレンオキシド3ないし20モルによりエトキシ化された炭素原子数8ないし18の脂肪酸アルコールであり、エチレンオキシド3ないし20モルによりエトキシ化された炭素原子数11ないし13の脂肪酸アルコールが最も好ましく、その中で、エチレンオキシド9モルによりエトキシ化された炭素原子数13の脂肪酸アルコール(マーリパルO13/90(Marlipal O13/90))が選択される成分である。
【0034】
本発明のさらに好ましい態様において、カチオン性ポリマー及び遊離の蛍光増白剤は、
洗浄サイクルを開始するときに液体に添加される。
より好ましくは、洗浄サイクルは、カチオン性ポリマー100質量部に対し、遊離の蛍光増白剤0.1ないし1000質量部、好ましくは10ないし200質量部を導入することにより開始される。
最も好ましくは、蛍光増白剤が、式(4)ないし(19)
【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

から選択されるところの、本発明に従う使用である。
【0035】
上記の成分の使用と並び、本発明はさらに、洗濯による対応する増白方法、並びにそのような方法において使用される洗剤又は柔軟剤組成物の製造方法を包含する。
本発明のさらなる態様は、式(30)
【化25】

(式中、
20は、水素原子、又は置換されているか又は未置換のアリール基、アラルキル基又はN−アリール−アラルキル基を表し;及び
21は、置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていない炭素原子数6ないし40のアルキル基、このましくは炭素原子数8ないし40のアルキル基、より好ましくは炭素原子数12ないし40のアルキル基、炭素原子数6ないし40のアルキレン基、好ましくは炭素原子数8ないし40のアルキレン基、より好ましくは炭素原子数12ないし40のアルキレン基、炭素原子数1ないし40のジアルキル基、好ましくは炭素原子数8ないし40のジアルキル基、より好ましくは炭素原子数12ないし40のジアルキル基、炭素原子数1ないし6のジアルキレン基、好ましくは炭素原子数8ないし40のジアルキレン基、より好ましくは炭素原子数12ないし40のジアルキレン基、置換されているか又は未置換のアラルキル基を表し;及び
Mはカチオンを表す。)
で表される新規蛍光増白剤化合物に関する。
【0036】
本発明の他の態様は、上記定義された式(30)に従う蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを含む、合成の、単一又はブレンドされた織布を増白するための洗剤組成物に関する。上記したように、とりわけ好ましい織布は、ポリエステル又はポリアミド製の織布、或いはポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布であって、前記ブレンドされた織布は好ましくは、ポリエステル又はポリアミドの少なくとも40質量%、好ましくは少なくとも50質量%を含む。
【0037】
さらに、本発明は、上記定義された式(30)に従う蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを含む、合成の、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、或いはポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布であって、前記ブレンドされた織布は好ましくは、ポリエステル又はポリアミドの少なくとも40質量%、好ましくは少なくとも50質量%を含む織布を増白するための液体洗剤組成物に関する。
【0038】
さらに、本発明は、上記定義された式(30)に従う蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを含む、合成の、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、或いはポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布あって、前記ブレンドされた織布は好ましくは、ポリエステル又はポリアミドの少なくとも40質量%、好ましくは少なくとも50質量%を含む織布を増白するための柔軟剤組成物に関する。
【0039】
さらに、本発明は、下記定義される増白剤を含む、合成の、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、或いはポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布を増白するための洗剤組成物に関する。
通常、洗剤組成物は、カチオン性ポリマー100質量部に対し、遊離の蛍光増白剤を0.1ないし1000質量部、とりわけ1ないし200質量部、及びより好ましくは10ないし80質量部、並びに、水を0ないし2000質量部、とりわけ400ないし1500質量部含む。それは、液体又は粉体状の固体組成物であり得る。
【0040】
さらに、本発明は、上記定義された増白剤及びカチオン性ポリマーを含む、合成の、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、或いはポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布であって、前記ブレンドされた織布は好ましくは、ポリエステル又はポリアミドの少なくとも40質量%、好ましくは少なくとも50質量%を含む織布を増白するための柔軟剤組成物に関する。
柔軟剤組成物は、一般的な繊維柔軟剤化合物並びに布地柔軟剤化合物の混合物を含む。
【0041】
(i)カチオン性四級アンモニウム塩。そのようなカチオン性四級アンモニウム塩の対イオンは、塩化物又は臭化物のようなハロゲン化物、硫酸メチル、又は文献中によく知られている他のイオンであり得る。好ましくは対イオンは、硫酸メチル又はいかなる硫酸アルキル又はいかなるハロゲン化物であり、硫酸メチルが本発明の乾燥剤が添加された製品のために最も好ましい。
カチオン性四級アンモニウム塩の例は、以下のものを含むがそれらに限定されない。
(1)少なくとも2種の炭素原子数8ないし30の、好ましくは炭素原子数12ないし22のアルキル又はアルケニル鎖を有する非環式四級アンモニウム塩、例えば、ジ牛脂ジメチルアンモニウム硫酸メチル、ジ(水素化牛脂)ジメチルアンモニウム硫酸メチル、ジ(水素化牛脂)ジメチルアンモニウム塩化メチル、ジステアリルジメチルアンモニウム硫酸メチル、ジココジメチルアンモニウム硫酸メチル等。布地柔軟剤化合物が、少なくとも1個のエステル結合を介して分子に結合している2個の炭素原子数12ないし18のアルキル基又はアルケニル基を有する化合物を含む水不溶性四級アンモニウム物質である場合に、とりわけ好ましい。四級アンモニウム物質が2個のエステル結合を有する場合に、より好ましい。本発明の使用のためのとりわけ好ましいエステル結合された四級アンモニウム物質は、式:
【化26】

(式中、各々のR14基は独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は炭素原子数2ないし4のアルケニル基より選択され;Tは−O−C(O)−又は−C(O)−O−のいずれかを表し、及び式中、各々のR15基は独立して、炭素原子数8ないし28のアルキル基又はアルケニル基より選択され;及びeは0ないし5の整数でる。)
により表され得る。
四級アンモニウム材料の第二の好ましい型は、式:
【化27】

(式中、R14、e及びR15は上記定義されたとおりである。)
により表され得る。
(2)イミダゾリニウム型の環状四級アンモニウム塩、例えばジ(水素化牛脂)ジメチルイミダゾリニウム硫酸メチル、1−エチレン−ビス(2−牛脂−1−メチル)イミダゾリニウム硫酸メチル等;
(3)ジアミド四級アンモニウム塩、例えば:メチル−ビス(水素化牛脂アミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウム硫酸メチル、メチルビ(牛脂アミドエチル)−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム硫酸メチル等;
(4)生分解性の四級アンモニウム塩、例えばN,N−ジ(牛脂−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム硫酸メチル及びN,N−ジ(牛脂−オキシ−プロピル)−N,N−ジメチルアンモニウム硫酸メチル。生分解性の四級アンモニウム塩は、例えば参照によりここに組み込まれている米国特許第4,137,180号明細書、第4,767,547号明細書及び第4,789,491号明細書に記載されている。
好ましい生分解性の四級アンモニウム塩は、参照によりここに組み込まれている米国特許第4,137,180号明細書に記載されるような生分解性のカチオン性ジエステル化合物を含む。
【0042】
(ii)少なくとも1つの及び好ましくは2つの炭素原子数8ないし30の、好ましくは炭素原子数12ないし22のアルキル鎖を有する三級脂肪アミン。例は、硬化牛脂−ジ−メチルアミン及び環状アミン、例えば1−(水素化牛脂)アミドエチル−2−(水素化牛脂)イミダゾリンを含む。本組成物のために使用され得る環状アミンは、参照によりここに組み込まれている米国特許第4,806,255号明細書に記載されている。
【0043】
(iii)1分子当り8ないし30個の炭素原子及び1個のカルボキシル基を有するカルボン酸。アルキル部分は、8ないし30個の、好ましくは12ないし22個の炭素原子を有する。アルキル部分は、直鎖状又は枝分れ状、飽和又は不飽和であり得、直鎖状飽和アルキルが好ましい。ステアリン酸は、本組成物の使用のための好ましい脂肪酸である。こ
れらのカルボン酸の例は、少量の他の酸を含み得る市販等級のステアリン酸及びパルミチン酸、及びそれらの混合物である。
【0044】
(iv)多価アルコールのエステル、例えばソルビタンエステル又はグリセロールステアレート。ソルビタンエステルは、ソルビトール又はイソ−ソルビトールと、ステアリン酸のような脂肪酸との縮合生成物である。好ましいソルビタンエステルはモノアルキルである。ソルビタンエステルの一般例は、ソルビタンとステアリン酸イソソルビタンの混合物であるスパン(SPAN(登録商標))60(ICI製)である。
【0045】
(v)脂肪アルコール、エトキシ化脂肪アルコール、アルキルフェノール、エトキシ化アルキルフェノール、エトキシ化脂肪アミン、エトキシ化モノグリセリド及びエトキシ化ジグリセリド。
【0046】
(vi)ミネラルオイル、及びポリオール、例えばポリエチレングリコール。
これらの柔軟剤は、その関連事項が参照によりここに組み込まれている、米国特許第4,134,838号明細書により明確に記載されている。本発明の使用のための好ましい布地柔軟剤は、非環状四級アンモニウム塩である。上記の布地柔軟剤の混合物がまた使用され得る。
【0047】
本発明において使用される柔軟剤組成物は、該布地柔軟剤組成物の全量に基づき、布地柔軟成分を、好ましくはおよそ0.1ないしおよそ95質量%含む。好ましくは、0.5ないし50質量%、とりわけ2ないし50質量%、及び最も好ましくは2ないし30質量%の量である。
布地柔軟剤組成物はまた、標準的な市販の布地柔軟剤組成物に対して慣用である添加剤、例えば、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、多価アルコール、例えばグリセロール及びプロピレングリコールのようなアルコール;両性及び非イオン性界面活性剤、例えばイミダゾールのカルボキシル誘導体、オキシエチル化脂肪アルコール、水素化及びエトキシ化ヒマシ油、アルキルポリグリコシド、例えばデシルポリグルコース及びドデシルポリグルコース、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸、エトキシ化脂肪酸グリセリド又は脂肪酸部分グルコシド;また無機又は有機塩、例えば水溶性カリウム塩、ナトリウム塩又はマグネシウム塩、非水溶性溶媒、pH緩衝剤、香料、キレート剤、染料、ヒドロトロープ剤、消泡剤、再堆積剤、酵素、蛍光増白剤、防縮剤、染み抜き剤、殺菌剤、殺カビ剤、染料固着剤、又は移染防止剤(国際公開第02/02865号パンフレットに記載されるような)、抗酸化剤、防錆剤、しわ改善剤又は染み低減剤、例えばポリオルガノシロキサンである。最後の2種の添加剤は、国際公開第0125385号パンフレットに記載されている。
そのような添加剤は好ましくは、布地柔軟剤組成物の全質量に基づき、0ないし30質量%の量で使用される。好ましくは、0ないし20質量%であり、とりわけ0ないし10質量%であり、及び最も好ましくは0ないし5質量%である。
【0048】
布地柔軟剤組成物は好ましくは、水溶液の形態にある。布地柔軟剤組成物は好ましくは、該組成物の全質量に基づき、25ないし90質量%の含量で水分を含む。より好ましくは、水分含量は、50ないし90質量%、とりわけ60ないし90質量%である。
布地柔軟剤組成物は好ましくは、2.0ないし9.0、とりわけ2.0ないし5.0のpH値を有する。
柔軟剤組成物は、固体又は液体であり得る。好ましくは、液体の柔軟剤組成物である。通常、該柔軟剤組成物は、カチオン性ポリマーを100質量部として、遊離の蛍光増白剤を0.1ないし1000質量部、とりわけ1ないし200質量部、よりとりわけ10ないし80質量部、並びに水を0ないし2000質量部、とりわけ400ないし1500質量部含む。
柔軟剤組成物はしばしば、従来既知の他の成分を含む。
【0049】
洗剤組成物、液体の洗剤組成物又は柔軟剤組成物中のカチオン性ポリマーと蛍光増白剤の比は、1:10ないし1000:1であり、好ましくは1:2ないし10:1(カチオン性ポリマー:蛍光増白剤)である。
洗剤は、固体として、又は例えば5ないし50%の、好ましくは10ないし35%の水を含む水溶液として、又は5%以下の、好ましくは0ないし1質量%の水を含み、及び例えば英国特許出願公開第2158454号明細書に記載される非イオン性界面活性剤中のビルダーの懸濁液に基づいた非水溶液洗剤として配合され得る。
【0050】
アニオン性界面活性剤成分は、例えば、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、オレフィンスルホネート、アルカンスルホネート、脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボキシレート又はスルホ脂肪酸塩又はそのエステルであり得る。好ましいのは、アルキル基中に10ないし20個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネート、8ないし18個の炭素原子を有するアルキルスルフェート、8ないし18個の炭素原子を有するアルキルエーテルスルフェート、及びパーム油又は牛脂から誘導され且つ8ないし18個の炭素原子を有する脂肪酸塩である。アルキルエーテルスルフェートに付加されるエチレンオキシドの平均モル数は、好ましくは1ないし20、好ましくは1ないし10である。塩は、好ましくはナトリウム及びカリウム、とりわけナトリウムのようなアルカリ金属から誘導される。非常に好ましいカルボキシレートは、式:R−CO(R1)CH2COOM1(式中、Rは、アルキル又はアルケ
ニル基中に9ないし17個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基であり、R1
は、炭素原子数1ないし4のアルキル基であり、及びM1は、アルカリ金属、とりわけナ
トリウムである。)で表されるアルカリ金属サルコシネートである。
【0051】
非イオン性界面活性剤成分は例えば、1級及び2級アルコールエトキシレート、とりわけアルコール1モル当りエチレンオキシド平均1ないし20モルによりエトキシ化されている炭素原子数8ないし20の脂肪族アルコールであり、及びよりとりわけ、アルコール1モル当りエチレンオキシド平均1ないし10モルによりエトキシ化されている炭素原子数10ないし15の1級及び2級脂肪族アルコールである。エトキシ化されていない非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド、グリセロールモノエーテル、及びポリヒドロキシアミド(グルカミド)を含む。
アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の全量は、好ましくは、5ないし50質量%、好ましくは5ないし40質量%及びより好ましくは5ないし30質量%である。これらの界面活性剤に関して、下限は10質量%であることが好ましい。
【0052】
ビルダー成分は、アルカリ金属ホスフェート、とりわけトリポリホスフェート;カーボネート又はビカーボネート、とりわけそのナトリウム塩;シリケート又はジシリケート;アルミノシリケート;ポリカルボキシレート;ポリカルボン酸;有機ホスホネート;又はアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート);又はこれらの混合物であり得る。
好ましいシリケートは、式NaHSim2m+1・pH2O又はNa2Sim2m+1・pH2
O(式中、mは、1.9ないし4の数であり、及びpは0ないし20である。)の結晶層状ケイ酸ナトリウムである。
好ましいアルミノシリケートは、ゼオライトA、B、X、及びHSと称される商業上入手可能な合成材料、又はこれらの混合物である。ゼオライトAが好ましい。
好ましいポリカルボキシレートは、ヒドロキシポリカルボキシレート、特にクエン酸塩、ポリアクリレート及び無水マレイン酸とのこれらのコポリマーを含む。
好ましいポリカルボン酸は、ニトリロ三酢酸及びエチレンジアミン四酢酸を含む。
好ましい有機ホスホネート又はアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)は、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート、ニトリロトリメチレンホスホネート
、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート及びジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートである。
ビルダーの量は、好ましくは5ないし70質量%、好ましくは5ないし60質量%、及びより好ましくは10ないし60質量%である。ビルダーに関して、下限は15質量%、とりわけ20質量%であることが好ましい。
【0053】
適する過酸化物成分は例えば、文献において既知であり且つ商業上入手可能である、布材料を慣用の洗濯温度、例えば5ないし95℃で漂白する、有機及び無機過酸化物(過酸化ナトリウムのような)を含む。特に、有機過酸化物は例えば、少なくとも3個、好ましい6ないし20個の炭素原子のアルキル鎖を有する、モノパーオキシド又はポリパーオキシドであり;特に6ないし12個の炭素原子を有するジパーオキシジカルボキシレート、例えばジパーオキシパーアゼレート、ジパーオキシパーセバケート、ジパーオキシフタレート及び/又はジパーオキシドデカンジオエート、とりわけその対応する遊離酸が興味深い。しかしながら、パースルフェート、パーボレート及び/又はパーカーボネートのような非常に活性な無機過酸化物を使用することが好ましい。もちろん、有機及び/又は無機過酸化物の混合物を使用することも可能である。
過酸化物の量は、好ましくは0.5ないし30質量%、好ましくは1ないし20質量%、及びより好ましくは1ないし15質量%である。過酸化物が使用される場合に、下限は好ましくは2質量%、とりわけ5質量%である。
【0054】
更に、本洗剤は、所望により酵素を含み得る。酵素は、染み抜きのために洗剤に添加され得る。酵素は通常、タンパク質又はデンプンのいずれかに基づく染み、例えば血液、牛乳、草又は果汁により起きる染みに対する性能を改良する。好ましい酵素は、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ及びリパーゼである。好ましい酵素は、セルラーゼ及びプロテアーゼ、とりわけプロテアーゼである。セルラーゼは、セルロース及びその誘導体に作用し、及びこれらをグルコース、セロビオース、セロオリゴ糖に加水分解する酵素である。セルラーゼは、汚れを除去し、及び手触りの粗さを和らげる作用を有する。使用される酵素の例は、以下:
米国特許第6,242,405号明細書,第14コラム,第21行ないし第32行に与えられたプロテアーゼ;
米国特許第6,242,405号明細書,第14コラム、第33行ないし第46行に与えられたリパーゼ;
米国特許第6,242,405号明細書,第14コラム,第47行ないし第56行に与えられたアミラーゼ;及び
米国特許第6,242,405号明細書,第14コラム,第57行ないし第64行に与えられたセルラーゼ
を含むが、決してこれらに限定されない。
酵素は、所望により洗剤中に存在し得る。使用される場合、酵素は通常、洗剤の全質量に基づき、0.01ないし5質量%、好ましくは0.05ないし5質量%、及びより好ましくは0.1ないし4質量%の量で存在する。
【0055】
本発明に従う洗剤に対する別の好ましい添加剤は、織布の洗濯中に、洗濯条件下で布から放出された洗浄液中の染料により起きる汚染を阻害するポリマーである(染料固定剤、移染防止剤)。そのようなポリマーは、好ましくは、アニオン性又はカチオン性置換基の組み込みにより修飾され得るポリビニルピロリドン、ポリビニルイミダゾール又はポリビニルピリジンN−オキシドであり、とりわけ5000ないし60000の範囲の、よりとりわけ10000ないし50000の範囲の分子量を有するものである。そのようなポリマーは通常、洗剤の全質量に基づき、0.01ないし5質量%、好ましくは0.05ないし5質量%、とりわけ0.1ないし2質量%の量で使用される。好ましいポリマーは、国際公開第02/02865号パンフレット(とりわけ第1頁の最終パラグラフ及び第2頁
の最初のパラグラフを参照のこと)に与えられるポリマーである。
【0056】
使用される洗剤は通常、汚れ浮かせ剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム;pHを調節するための塩、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のケイ酸塩;発泡調節剤、例えば、セッケン;噴霧乾燥性及び顆粒化特性を調節するための塩、例えば、硫酸ナトリウム;香料;及びまた、適切な場合、帯電防止剤及び柔軟剤;スメクタイト粘土のようなもの;光退色剤;顔料;及び/又はシェーディング剤のような、1種以上の補助剤を含む。これらの成分はもちろん、使用される如何なる漂白系に対しても安定であるべきである。そのような補助剤は、洗剤の全質量に基づき、例えば、0.1ないし20質量%、好ましくは0.5ないし10質量%、とりわけ0.5ないし5質量%の量で存在し得る。
【0057】
本洗剤組成物は、粉体、顆粒、タブレット及び液体形態を含む、種々の物理形態をとり得る。その例は、慣用の粉体状強力洗剤、コンパクト及びスーパーコンパクト強力洗剤及び強力洗剤タブレットのようなタブレットである。1つの重要な物理形態は、洗濯機に加えるために適合させた、いわゆる濃縮顆粒である。
重要なものはまた、いわゆるコンパクト(又はスーパーコンパクト)洗剤である。洗剤製造の分野において、最近、増量した活性物質を含むコンパクト洗剤製造へと発展する傾向にある。洗浄プロセス中のエネルギー消費を最小にするために、コンパクト洗剤はほぼ40℃の低い温度にて、又は室温、例えば25℃においてさえも効率的に作用できることが望まれている。そのような洗剤は通常、少量の、硫酸ナトリウム又は塩化ナトリウムのような充填剤又は加工助剤しか含まない。そのような充填剤の量は通常、洗剤の全質量に基づき、0ないし10質量%、好ましくは0ないし5質量%、とりわけ0ないし1質量%である。そのような洗剤は通常、650ないし1000g/L、好ましくは700ないし1000g/L、及びとりわけ750ないし1000g/Lのバルク密度を有する。
【0058】
本洗剤はまた、タブレットの形態で存在し得る。タブレットの関連する特性は、分配の容易さ及び取扱いの便利さである。タブレットは、最もコンパクトな固体洗剤の供給物であり、及び例えば、0.9ないし1.3kg/Lのバルク密度を有する。迅速な崩壊を可能にするために、洗濯用洗剤タブレットは、一般に以下の特別な崩壊剤:
−炭酸/炭酸水素/クエン酸のような発泡剤;
−セルロース、カルボキシメチルセルロース、架橋ポリ(N−ビニルピロリドン)のような膨潤剤;
−酢酸Na(K)、又はクエン酸Na(K)のような急速に溶解する物質;
−ジカルボン酸のような迅速に溶解する水溶性の硬いコーティング
を含む。
タブレットはまた、上記崩壊剤の如何なる組合わせも含み得る。
【0059】
非水性液体洗剤組成物は、キャリヤーとして他の溶媒を含み得る。メタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールにより例示される、低分子量の1級又は2級アルコールが適する。一価アルコールは、界面活性剤を可溶化するのに好ましいが、2ないしおよそ6個の炭素原子及び2ないしおよそ6個のヒドロキシ基を含むもののようなポリオール(例えば、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、及び1,2−プロパンジオール)がまた使用され得る。本組成物は、5%ないし90%、典型的には10%ないし50%のそのようなキャリヤーを含み得る。本洗剤はまた、いわゆる“単位液体量”形態として存在し得る。
【0060】
所望により、洗剤組成物、液体洗剤組成物及び柔軟剤組成物は、蛍光増白剤を含む液体及び固体配合物に対してすでに上記されたもののような他の成分を含み得る。
【0061】
本方法は通常、5ないし100℃、とりわけ5ないし60℃の範囲の温度で行われる。好ましくは、5ないし40℃、とりわけ5ないし35℃、及びより好ましくは5ないし30℃の範囲の温度である。
【0062】
本明細書における洗剤組成物は好ましくは、水性の洗濯操作における使用の間、洗浄水がおよそ6.5ないしおよそ11、好ましくはおよそ7.5ないし11のpHを有するように配合される。洗濯製品は典型的にはpH9ないし11である。推奨される使用水準にpHを制御するための技術は、緩衝剤、アルカリ、酸等の使用を含み、及び当業者には既知である。
【0063】
本明細書における機械洗濯方法は典型的には、本発明の有効量の機械洗濯用洗剤組成物が溶解されたか又は分散された、洗濯機中の水性洗浄液により汚れた洗濯物を処理することを含む。有効量の洗剤組成物とは、例えば、5ないし85リットルの容量の洗浄液中に溶解されたか又は又は分散された20gないし300gの製品を意味し、これらの量は、慣用の機械洗濯法において一般に使用される典型的な製品用量及び洗浄液容量である。例えば:
−洗濯槽中におよそ45ないし83リットルの水、およそ10ないしおよそ14分間の洗浄サイクル、及びおよそ10ないしおよそ50℃の洗浄水温度を使用する、上入れ式の垂直軸米国型自動洗濯機;
−洗濯槽中におよそ8ないし15リットルの水、およそ10ないしおよそ60分間の洗浄サイクル、及びおよそ30ないしおよそ95℃の洗浄水温度を使用する、前面入れ式の水平軸ヨーロッパ型自動洗濯機;
−洗濯槽中におよそ26ないし52リットルの水、およそ8ないしおよそ15分間の洗浄サイクル、及びおよそ5ないし25℃の洗浄水温度を使用する、上入れ式の垂直軸日本型自動洗濯機。
液比は好ましくは、1:3ないし1:100、とりわけ1:4ないし1:40、よりとりわけ1:4ないし1:15である。非常に好ましいのは、1:4ないし1:10、とりわけ1:5ないし1:9の液比である。
この布の洗剤処理は、通常の洗濯機中で家庭用処理として行われ得る。
【0064】
従って、合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製織布、又はポリアミド又はポリエステルがブレンドされた織布を増白するための洗剤組成物の製造方法は、遊離の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを前記組成物と接触させることからなる。
対応して、合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製織布、又はポリアミド又はポリエステルがブレンドされた織布を増白するための柔軟剤組成物の製造方法は、
a)蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを前記柔軟剤組成物と接触させること
からなる。
一般に、これら組成物のための成分は、いかなる順序でも一緒に添加され得;しかしながら幾つかの場合、ある順番が有利であり得る、例えば
−蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーが洗剤又は柔軟剤組成物に添加されるか、又は
−蛍光増白剤が洗剤又は柔軟剤組成物に添加され、そしてその後カチオン性ポリマーが添加されるか、又は
−カチオン性ポリマーが洗剤又は柔軟剤組成物に添加され、そしてその後蛍光増白剤が添加される。
【0065】
合成の織布、単一の又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製織布、又はポリアミド又はポリエステルがブレンドされた織布を増白するための洗剤組成物の製造方法は、従って蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを前記洗剤組成物と接触させ
ることからなる。
合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製織布、又はポリアミド又はポリエステルがブレンドされた織布を増白するための柔軟剤組成物の製造方法は、従って蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを前記洗剤組成物と接触させることからなる。
【0066】
結果として、本発明の他の目的は、遊離の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマー及び所望により水を含む増白剤である。
所望により、増白剤は、蛍光増白剤を含む液体及び固体配合物のためのすでに上記したもののような、他の成分を含み得る。
さらに、本発明は、合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド又はポリエステル製の織布、又はポリアミドがブレンドされた織布に対する、カチオン性ポリマー及び遊離の蛍光増白剤及び所望により水からなる、増白剤に関する。
好ましくは、カチオン性ポリマー100質量部、遊離の蛍光増白剤0.1ないし1000質量部、とりわけ1ないし200質量部、よりとりわけ10ないし200質量部、たとえば10ないし80質量部、及び水0ないし2000質量部、とりわけ400ないし1500質量部を含む、合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド又はポリエステル製の織布、又はポリアミドがブレンドされた織布に対する、増白剤である。
さらに好ましくは、カチオン性ポリマー100質量部、蛍光増白剤1ないし50質量部、好ましくは10ないし40質量部を含む、合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、又はポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布に対する、増白剤である。
本発明の、合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル製の織布、又はポリアミド製織布、又はポリアミド又はポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布に対する増白剤の製造方法は、遊離の流動性の蛍光増白剤、又はそのような遊離の蛍光増白剤を含む液体配合物0.1ないし1000質量部、とりわけ1ないし200質量部を、カチオン性ポリマー100質量部及び水0ないし2000質量部、とりわけ400ないし1500質量部と接触させることからなる。
【0067】
一般に、成分の添加は、如何なる順序でも効果的であり、例えば、蛍光増白剤がカチオン性ポリマーに添加されるか、又はカチオン性ポリマーが蛍光増白剤に添加される。好ましくは、蛍光増白剤がカチオン性ポリマーに与えられる。製造温度は通常、15ないし35℃、好ましくは19ないし25℃の範囲である。好ましくは、カチオン性ポリマーは、水に添加され、そしてその後蛍光増白剤が添加される。
所望により、増白剤は、例えば遊離の蛍光増白剤源としてこのような配合を用いて、蛍光増白剤を含む液体及び固体配合物に対してすでに上記のもののような他の成分を含み得る。
本発明の最も好ましい特徴は、合成の織布、とりわけポリエステル製織布に対する増白剤として、遊離の蛍光増白剤、とりわけ遊離の流動性の蛍光増白剤、及びカチオン性ポリマーの組み合わせの使用である。
【実施例】
【0068】
実施例
式(5’)で表される化合物の製造
【化28】

第一段階:
水185mL中のジアミノスチルベンジスルホン酸−2ナトリウム塩18.5gの水溶液を、温度が−8℃ないし+5℃の範囲に保持され得るような速度で(およそ30分間)、そして同時に15%が炭酸ナトリウムである炭酸ナトリウム溶液(20質量%)を添加することによりpH値を4.5ないし5の範囲に保持しながら、メチルエチルケトン130mL、脱イオン水80mL、氷150g及び塩化シアヌル18.5gの混合物に添加した。黄色懸濁液を得た。
第二段階:
第一段階で製造した懸濁液にアニリン9.2gを10分間で添加し、そして同時に、15%が炭酸ナトリウムである炭酸ナトリウム溶液(20質量%)を添加することによりpHを6.8ないし7.5の範囲に保持した。
添加後、得られた混合物を40ないし45℃の範囲の温度まで加温した。同時に炭酸ナトリウム溶液(20質量%)を添加することにより、pH値を6.8ないし7.5の範囲に調節し、そしてその後、反応混合物を60℃まで加熱した。
第三段階:
第二段階で得られた反応混合物に、60℃にてヘキシルアミン12gを添加した。そして反応混合物をおよそ30分間で98℃まで加熱し、そして同時に水酸化ナトリウム(16%溶液)を添加することにより8.8ないし9.2の範囲にpHを維持することによりメチルエチルケトン及び蒸留水の混合物140mLを。pH値が8.8ないし9.2の範囲で一定になったときに(およそ1時間後)、反応混合物を30℃まで冷却した。粗のベージュ色懸濁液が得られ、それを濾過した。濾過残留物を真空中で乾燥した。黄色粉体の式(5’)で表される化合物50.5gが得られた。
【0069】
適用例:
蛍光増白剤を、繊維1kg当り64マイクロモル/1洗浄サイクルのFWA値に基づいた濃度の配合剤として、ECE77洗剤に配合した。
FWA=蛍光増白剤
ECE77(ISO105−CO6;DIN54017に従う定義)
【表1】

以下の条件にて洗浄試験を行った:

洗剤投与量 : 繊維1kg当り40g
液比 : 10ないし1
洗浄温度 : 40℃
洗浄時間 : 20分
試験繊維 : 100%ポリエステル(PES)即ちNo5−3218
洗浄サイクル: 1ないし3及び5
屋内乾燥 : 40℃のキャビネット中

レオビス(Rheovis)(登録商標)CDP4質量%(洗剤の質量に基づく)の添加なしに及び添加して。レオビスCDPは、液体分散ポリマー技術に基づくアクリルポリマーである。
ΔWn:n回の洗浄サイクル後の、増白していないPESに対する白色度の増加。
質量比は、洗剤の全質量に関して与えられる。
【0070】
実施例1:

【化29】

で表される蛍光増白剤を用いた上記の適用方法
ここで、以下のポリマーを使用した:
実施例1a)
a)レオビスCDP4質量%を使用、及び
実施例1b)
b)マグナフロク(Magnafloc)(登録商標)LT35(高カチオン電荷及び低−中分子量の液体等級の高分子電解質)5質量%を使用、及び
実施例1c)
c)ゼタグ(Zetag)(登録商標)(液体形態で供給されている高カチオン性有機凝固剤)を使用。
【表2】

W1は、1回の洗浄サイクル後の、増白していないポリエステルに対する白色度の増加分である。
W2は、2回の洗浄サイクル後の、増白していないポリエステルに対する白色度の増加分である。
W3は、3回の洗浄サイクル後の、増白していないポリエステルに対する白色度の増加分である。
式(4)及び(6)ないし(19)で表される蛍光増白剤を蛍光増白剤(5)に替えることにより、本願実施例1に従い適用した。すべての試験された蛍光増白剤は、1回、2回及び3回の洗浄サイクル後に増白していないポリエステルに対する白色度の顕著な増加を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成の、単一又はブレンドされた織布のための増白剤としての、遊離の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーの組み合わせの使用。
【請求項2】
前記合成の織布は、ポリエステル又はポリアミド製の織布、又はポリアミド又はポリエステルがブレンドされた織布である、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記遊離の蛍光増白剤は、両親媒性である、請求項1に記載の使用。
【請求項4】
合成の、単一又はブレンドされた織布を増白するための洗濯方法であって、
a)遊離の蛍光増白剤をカチオン性ポリマーと接触させることにより組成物を製造すること、及び
b)前記合成の、単一又はブレンドされた織布を、a)段階において製造した組成物を用いて処理すること、
を特徴とする、洗濯方法。
【請求項5】
前記a)段階は、遊離の蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを水中に導入することからなる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記a)段階は、洗浄サイクルを開始するために行われる、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
カチオン性ポリマー及び遊離の蛍光増白剤及び所望により水を含む、合成の、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、或いは、ポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布のための増白剤。
【請求項8】
カチオン性ポリマー100質量部、遊離の蛍光増白剤0.1ないし1000質量部、とりわけ1ないし200質量部、及び水0ないし2000質量部、とりわけ400ないし1500質量部を含む、請求項7に記載の増白剤。
【請求項9】
前記遊離の蛍光増白剤は、式(1)
【化1】

[式中、
Lは、式(2)又は(3)
【化2】


(式中、
1及びR2は、互いに独立して、置換されているか又は未置換のアリールオキシ基;又は飽和の又は不飽和の、中断されているか又は中断されていない、置換されているか又は未置換の脂肪族基、脂環式基、脂環式基又は脂肪族アルコキシ基又はアラルキルオキシ基を表し;又はヒドロキシ基又は塩化物基を表し;又は置換されているか又は未置換のアミン基を表し;及び
3及びR4は、互いに独立して、水素原子又は置換されているか又は未置換の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか中断されていないアルキル基又は置換されているか又は未置換の炭素環式基又はヘテロ環式アリール基を表す。)で表される基を表し、及び
Mはカチオンを表す。]
で表される化合物である、請求項7に記載の増白剤。
【請求項10】
前記遊離の蛍光増白剤は、式中のLが式(2)で表される基を表し、及び式中のR1及び
2が、互いに独立してアミン基を表すところの式(1)で表されるものである、請求項
9に記載の増白剤。
【請求項11】
前記遊離の蛍光増白剤は、式中のLが式(2)で表される基を表し、及び式中のR1及び
2が、互いに独立して、置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状
の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていないアルキルアミン基、アルキレンアミン基、ジ−アルキルアミン基、ジアルキレンアミン基、N−アルキル−アリールアミン基、N−アルキレン−アリールアミン基、N−アルキレン−アラルキルアミン基又はN−アルキル−アラルキルアミン基;又は置換されているか又は未置換のアリール基又はアラルキル基又はN−アリール−アラルキルアミン基;又は中断されているか又は中断されていない、飽和の又は不飽和の脂肪族脂環式アルキルアミン基を表すところの式(1)で表されるものである、請求項9に記載の増白剤。
【請求項12】
前記遊離の蛍光増白剤は、式中のLが式(2)で表される基を表し、及び式中のR1が、
置換されているか又は未置換のアリールアミン、アラルキルアミン、N−アルキル−アリールアミン、N−アルキレンアリールアミン、N−アルキル−アラルキルアミン、N−アルキレン−アラルキルアミン又はN−アリール−アラルキルアミンを表し;及びR2が、
置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていない炭素原子数6ないし40のアルキルアミン基、炭素原子数6ないし40のアルキレンアミン基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキルアミン基、ジ−炭素原子数1ないし6のアルキレンアミン基、N−炭素原子数1ないし6のアルキル−アリールアミン基、N−炭素原子数1ないし6のアルキレン−アリールアミン基、N−炭素原子数1ないし6のアルキレン−アラルキルアミン基又はN−炭素原子数1ないし6のアルキル−アラルキルアミン基;置換されているか又は未置換のアリールアミン基、アラルキルアミン基又はN−アリール−アラルキルアミン基;飽和の又は不飽和の、中断されているか又は中断されていない、置換されているか又は未置換の脂肪族、脂環式アルキルアミン基を表すところの式(1)で表されるものである、請求項9に記載の増白剤。
【請求項13】
前記遊離の蛍光増白剤は、式(30)
【化3】

(式中、
20は、水素原子、又は置換されているか又は未置換のアリール基、アラルキル基又はN−アリール−アラルキル基を表し;及び
21は、置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていない炭素原子数6ないし40のアルキル基、炭素原子数6ないし40のアルキレン基、炭素原子数1ないし6のジアルキル基、炭素原子数1ないし6のジアルキレン基;置換されているか又は未置換のアラルキル基を表し;及び
Mはカチオンを表す。)
で表されるものである、請求項9に記載の蛍光増白剤。
【請求項14】
前記カチオン性ポリマーは、およそ2000ないしおよそ30000000の範囲内の分子量を有する、請求項7に記載の増白剤。
【請求項15】
前記カチオン性ポリマーは、式

−(CR56−CR7Q)−

[式中、
5ないしR7の各々は独立して、水素原子、置換されているか又は未置換の炭素原子数1ないし4のアルキル基、所望により置換されているフェニル基、所望により置換されているベンジル基、炭素環式基及びヘテロ環式基から選択され、及び
Qは、式

−(CH2x−(CO)y−R8

(式中、
xは0ないし6を表し、及びyは0又は1を表し、
8は、−O(CH2z+(R93-、−OCO(CH2z+(R93-、−NH
CO(CH2z+(R93-、−(CH2z+(R93-、窒素ヘテロ環式四級アンモニウム基、窒素ヘテロ環式N−オキシド基、芳香族N−ヘテロ環式四級アンモニウム基、芳香族N−ヘテロ環式N−オキシド基を表し;
ここでzは0ないし6を表し、
-は、アルカリ金属イオンのような水溶性カチオンを表し、及び
9は、水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基及び炭素原子数2ないし8のヒ
ドロキシアルキル基から選択される。)で表される基より選択される。]で表されるもの
か、或いは
式:
【化4】

(式中、
各々R10は独立して、隣接するR10単位と環基を形成する他に、重合を伝播させ得る単位を含むオレフィンを表し;
各々R11は、炭素原子数1ないし12の直鎖状の又は枝分れ状のアルキル基、ベンジル基、置換されているベンジル基を表す。)
で表されるモノマーから誘導される少なくとも1種のカチオン性モノマー繰り返し単位を含むものである、請求項7に記載の増白剤。
【請求項16】
前記カチオン性ポリマーは、カチオン性モノマー単位との共重合のためのコモノマーを含み、前記コモノマーは、式

−(CR56−CR712

[式中、
5、R6及びR7は、請求項15で定義されたとおりであり;
12は独立して、ヒドロキシ基、R5ないしR7のいずれかに対して定義された基、及び式

−(CH2x−(CO)y−R13

(式中、
xは0ないし6を表し、及びyは0又は1を表し、及び
13は、水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニトリロ基、−OR3、−O(C
2xN(R92、−OCO(CH2xN(R92、−NHCO(CH2xN(R92、−(CH2xN(R92、炭素環式基、ヘテロ環式基、−NHCHOから選択され、
ここで、R3は、水素原子又は置換されているか又は未置換の、枝分れしているか、枝分
れしていない、中断されているか又は中断されていないアルキル基、又は置換されているか又は置換されていない炭素環式又はヘテロ環式アリール基を表し、
zは0ないし6を表し、及びR9は請求項15で定義されたとおりである。)で表され
る基から選択される。]
で表されるものである、請求項15に記載の増白剤。
【請求項17】
前記カチオン性ポリマーは、式(25)、(26)及び(27)
【化5】

(式中、nは、中断されているか又は中断されていない、置換されているか又は未置換の、枝分れしているか又は枝分れしていない炭素原子数1ないし30のアルキル基を表し、及びR’は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)、
【化6】

(式中、xは、及びR”は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)、
【化7】

(式中、R”’は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す。)
で表される化合物を含む、請求項7に記載の増白剤。
【請求項18】
式(30)
【化8】

(式中、
20は、水素原子、又は置換されているか又は未置換のアリール基、アラルキル基又はN−アリール−アラルキル基を表し;及び
21は、置換されているか、未置換の、飽和の又は不飽和の、枝分れ状の、枝分れしていない、中断されているか又は中断されていない炭素原子数6ないし40のアルキル基、炭素原子数6ないし40のアルキレン基、炭素原子数1ないし6のジアルキル基、炭素原子数1ないし6のジアルキレン基;置換されているか又は未置換のアラルキル基を表し;及び
Mはカチオンを表す。)
で表される化合物。
【請求項19】
合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、或いはポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布を増白するための、請求項7ないし17のいずれかに定義された蛍光増白剤を含む洗剤組成物。
【請求項20】
合成の織布、単一又はブレンドされた織布、とりわけポリエステル又はポリアミド製の織布、或いはポリエステル又はポリアミドがブレンドされた織布を増白するための、請求項18に定義された式(30)に従う蛍光増白剤及びカチオン性ポリマーを含む洗剤組成物。
【請求項21】
水溶液の形態にある、請求項19又は20に記載の洗剤組成物。

【公表番号】特表2008−546916(P2008−546916A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−516279(P2008−516279)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【国際出願番号】PCT/EP2006/062950
【国際公開番号】WO2006/134044
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】