説明

合成材料から成るボールバルブ

本発明は,プラスチックで覆われる支持構造体(3)が配置され,貫通開口(5)を有するバルブボール(2)が開放位置と閉鎖位置との間で回転可能に支持されており,該支持構造体(3)は,互いに向かい合って配置された2つの支持リング(10a,10b)と,該支持リング(10a,10b)を接続する接続部材(11)と,を含む,プラスチック製ハウジングを有するボールバルブに関する。単純な構造と向上した不浸透性とを特徴とするプラスチック製ボールバルブを作製するために,本発明は,バルブボール(2)をハウジング(4)のプラスチックから完全に分離する支持構造体(3)を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,合成材料で覆われる支持構造体が配置され,貫通開口を有するバルブボールが開放位置と閉鎖位置との間で回転することができるように取り付けられ,該支持構造体は,該バルブボールを受け取る2つの向かい合った支持リングと,該支持リングを接続する接続部材と,から成る,合成材料から成るハウジングを有するボールバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
合成材料から成るボールバルブ及びその製造方法は,欧州特許第0 575 643 B1号明細書から知られている。該ボールバルブは,基本的に,開閉部材としてのバルブボールが取り付けられたハウジングから成る。該ハウジングは,2つのパイプ接続片を含み,該パイプ接続片は,バルブボールが開放位置にある時,バルブボールの貫通孔を介して典型的な方法で互いに接続され,バルブボールが閉鎖位置にある時,バルブボールを介して互いに分離されている。該ハウジングは,射出成形工程で一体的にポリエチレンから製造される。開放位置から閉鎖位置へ回転することができるようにするため,バルブボールは,水平に並んだパイプ接続片に見られるように,略垂直軸の周りを回転することができるように取り付けられ,バルブボールを作動させるための開閉シャフトに接続される。該バルブボールは,該ハウジングに直接には取り付けられず,環状嵌合物を介して互いに接続される2つのベアリングリングを介して取り付けられる。ベアリングリングは,パイプ接続片の内側断面に対応した開口を含み,ボールバルブを通る流体の流れの方向に見られるように,バルブボールの前方及び後方に隣接する。バルブボールが開放位置にある時,その貫通孔は,ベアリングリングの開口と並んでいる。断面に見られるように,ベアリングリングは,形状が略三角形であるため,バルブボールの外周面の一部に突き出ている。バルブボールに突き出たこの領域において,各シーリングリングがベアリングリングに設けられ,バルブボールの外周面で支持される。シーリングリングの材料としては,ニトリルブチルラバーが好ましい。バルブボールから離れた位置にあって半径方向に向けられたベアリングリングの外周領域は,形状がリブ状であり,該リブは,ボールバルブの貫流方向と平行に伸びる。2つのベアリングリングのリブの外端は,環状嵌合物を介して互いに接続される。本例において,環状嵌合物は,ベアリングリングに接着又は溶接される。シーリングリングを有する2つのベアリングリング及び嵌合物は,こうして,一種のバルブボール用支持ケージを形成する。ベアリングリング,バルブボール,及び嵌合物は,青銅,真ちゅう,特殊鋼,又は合成材料,好ましくは,ガラス繊維強化合成材料又はポリプロピレンから製造しうる。また,環状嵌合物には,貫通開口が設けられ,製造工程中,ハウジングの注入合成材料は,開口を通ってバルブボールの方向及びリブの方向に突き抜けることができる。本例において,ハウジングの合成材料は,バルブボールの表面にまで貫通する。結果として,埋め込み配置された嵌合物,ベアリングリング,及びハウジングの材料間に密な接続が確立される。嵌合物は,張力,圧縮力,運動力,及びボールバルブ内で発生する回転運動を吸収する一種の強化剤としての役目を果たす。
【0003】
ボールバルブの製造に際し,最初の動作ステップの1つにおいて,ベアリングリングは,シーリングリングと共にバルブボールの反対端に設置される。続いて,環状嵌合物が,2つのベアリングリング上を摺動させられる。次に,環状嵌合物は,接着又は溶接手順により,その末端で2つのベアリングリングに接続される。次にバルブボール,ベアリングリング,及び嵌合物から成る該支持ケージは,射出成形金型に挿入され,続いて,支持ケージは,射出成形され,ハウジング材料により貫通される。該射出成形手順において,嵌合物の貫通開口は,射出成形手順中に製造されるハウジングを外部部品と内部部品に分離する役目を果たす。射出成形において製造されるハウジングが冷却される時,互いに関連した2つのハウジング部品の収縮手順が強化され,内側への放射状のハウジングの収縮が防止される。これは,バルブボールがハウジングに詰まるのを防止するはずである。バルブボールと合成材料のハウジングとの間にある程度の隙間を確保するために,ハウジングの射出成形に先立ってバルブボールが加熱される。
【0004】
さらに,合成材料から成るさらなる開閉バルブ及びその製造方法は,欧州特許第1 121 549 B1号明細書から知られている。その基本構成の点において,該開閉バルブは,2つのベアリングリングを接続する嵌合物を除き,上述したボールバルブに対応している。本特許によれば,嵌合物は,射出成形部品として2段階で製造される。第1段階で,好ましくは,可塑性合成材料,特に,接着性コポリマー,から成る成形部品が製造され,射出成形(sic)される。該成形部品は,嵌合物の外形を形成し,よって,その後にポリエチレンから噴射されるハウジングの内形をも形成する。製造の第2段階で,合成材料,好ましくは,ガラス繊維強化合成材料又はポリプロピレン,が内側から成形部品へと噴射される。該合成材料が成形部品に噴射される時,成形部品の一部が溶融し,成形部品と第2の方法段階で導入される合成材料との間に溶接接続が形成される。このように,嵌合物は,可塑性合成材料,特に,接着性コポリマー,から成る第1の外層と,合成材料,好ましくは,接着性コポリマー,から成る第2の外層と,合成材料,好ましくは,ガラス繊維強化合成材料又はポリプロピレン,から成る第2の内層と,から成る。該嵌合物はまた,上述した貫通開口を含み,開閉バルブの最終製造段階の間,ハウジング用注入ポリエチレンは,嵌合物の貫通開口からバルブボールへ通り抜けることができ,よって,嵌合物は,ハウジング材料に埋め込まれる。
【0005】
さらに,バルブボールと二分ハウジングとを有するボールバルブが,欧州特許第0 756 681 B1号明細書から知られている。該ハウジングは,中央で分かれており,貫流方向に見られるように,バルブボールの調整スピンドルを中央で二分する面で横方向に分かれている。半分のハウジングは,ボールバルブインサートを受け取るための陥凹を含む。ボールバルブインサートは,組み立て中に二分ハウジングに挿入され,2つの半分のハウジングは,ネジで互いに固定される。ボールバルブインサートは,ハウジング内の陥凹と比べて特大であるため,シーリングは,実現されるプレテンションにより達成される。該ボールバルブインサートは,基本的に,貫流方向に見られるように,フランジを前方及び後方に有するシームレスなライニングで全体的に囲まれた対向ベアリングスピゴットと,開閉シャフトを有するバルブボールと,から成る。ボールバルブインサートのライニングは,シームレスでフランジからフランジへと続き,PFA,PTFE,FEPなどのフッ素合成材料から製造されるため,ボールバルブインサートのさらなる部品は,媒体に接触せず,このような高品質材料から製造される必要がない。バルブボールを取り除くためには,ライニングを分割して破壊する必要がある。バルブボールは,ライニング内で回転可能であり,バルブボールの表面に対して,及び部分的にベアリングスピゴット及び開閉シャフトに対して位置する。バルブボールから離れたライニングの外側には,ボールバルブインサートのさらなるハウジング本体を嵌合する弾性嵌合物が配置される。弾性嵌合物は,ハウジング本体に対してライニングをシールする役目を果たす。ハウジング本体は,金属又は合成材料から製造することができ,組み立てのために半分に分けられる。ハウジング本体は,射出成形合成材料から分けることなく製造することもできる。その際,ハウジング本体の合成材料の加工温度は,ライニング及び弾性嵌合物の加工温度よりも低い必要がる。また,ライニング及びハウジング本体は,ポジティブロックで又は接着剤を用いて接着により機械的に接続される。開閉シャフトの領域のボールバルブインサートをシールするために,ボールバルブインサートは,弾性嵌入物上に位置し,スリーブ形状の圧力フランジによりプレテンションされる圧力片をさらに含む。圧力フランジは,所望のシール強度が得られるまでライニングの方向に同心円状に開閉シャフトを取り囲む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
該先行技術に基づき,本発明の目的は,単純な製造と向上した強固なシール強度とを特徴とする,合成材料から成るボールバルブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
該目的は,請求項1に記載の特徴を有するボールバルブにより達成される。本発明の有利な実施形態は,請求項2〜11に記載される。
【0008】
本発明は,ハウジングの合成材料で覆われる又は射出成形される支持構造体が配置され,貫通開口を有するバルブボールが開放位置と閉鎖位置との間で回転することができるように取り付けられ,支持構造体は,バルブボールを受け取る2つの対向する支持リングと,該支持リングを接続する接続部材と,から成る,合成材料から成るハウジングを有するボールバルブに関し,支持構造体は,バルブボールとハウジングの合成材料とを完全に切り離すことにより,製造の単純化及び組み立ての単純化が達成される。従って,所望の量の間隙の形の隙間は,部品の寸法にのみ基づいて,バルブボールの外面及び支持構造体の内面の間で調整することができ,射出成形過程におけるボールバルブのハウジングの製造中に変化しない。本発明によるバルブボールを有する支持構造体は,既に機能性自己完結型ボールバルブを形成している。支持構造体を,典型的にポリエチレンから作られる既存のパイプライン網に都合良く接続することができるようにするために,支持構造体は,接続片をも形成するポリエチレン製のハウジングと共に射出成形される。該ボールバルブにおいて,開閉機能は,バルブボールを有する支持構造体が引き受け,接続機能は,接続片を有するハウジングが引き受ける。支持構造体は,閉鎖されるので,バルブボールをハウジングの射出成形手順中に加熱する必要がない。必要なのは,ハウジングの収縮力が支持構造体を損傷しないようにすることのみである。
【0009】
バルブボールを支持構造体に組み入れる際,バルブボールの外面と支持構造体の内面との間の間隙の調整は,ベアリング表面を接続部材上に配置し,ベアリング表面を支持リング上に配置することにより,支持リングが接続部材により接続された後に,支持リングが互いに事前に選択した間隔を置いて配置され,結果として小間隙がバルブボールと支持リングとの間に残ることにより容易になる。
【0010】
支持構造体は,支持リングを反対端から接続部材へ挿入すると,支持リングは,階段様突起に,接続部材の階段様伸長上に形成されるベアリング表面に対して位置するベアリング表面を形成することにより都合良く組み立てられる。
【0011】
バルブボールの動作中,バルブボールと支持リングとの間の間隙を大幅に変更することなくバルブボールに作用する力を支持リングに確実に導入することができるようにするために,支持リングは,スリーブ形状の接続部材に挿入され,挿入部位において保持部品により,各支持リングが保持される。
【0012】
構造上の観点から,支持部品は,長肢と短肢を有するU字型のクランプとして形成されるのが特に好都合であると考えられ,長肢は,支持リングと接触し,短肢は,接続部材に支持される。
【0013】
支持構造体の組み立ては,環状支持部品を2つの部品で形成することによりさらに容易になり,ヒンジを介して開放し,ラッチ接続部を介して閉鎖することができる。
【0014】
接続片の安定性を向上させるために,バルブボールから離れた側において,支持リングは,接続片を形成するハウジングの合成材料の一部に囲まれる管状接続部品を含むようになっている。
【0015】
ボールバルブの部品の材料として,ハウジングは,熱可塑性合成材料,特に,ポリエチレン又はポリ塩化ビニル又はエラストマーから射出成形され,支持リング,接続部材,及び保持部品から成る支持構造体は,耐熱性・高性能エンジニアリング合成材料,特に,ガラス繊維強化ポリアミドから射出成形され,ハウジングに接続される表面は,接着剤としての接着層でコーティングされ,媒体に接続される支持構造体の表面は媒体耐性保護層でコーティングされる,ことが特に有利であるとして浮上してきている。該支持構造体は,バルブボールに作用する力を確実に吸収することができ,加圧下でもバルブボールの変形が小さいため,シール部材は,バルブボールとしっかりと接触している。本例において,「媒体耐性」の語は,合成材料が,ガス,水,原油や化学製品といった,パイプラインで運ばれ,よってボールバルブを流れる物質によって攻撃されない,ことを意味するものと理解される。
【0016】
特に有利には,バルブボールは,支持部材及びカバー層から成る複合部品の形で構成され,カバー層は,支持部材を完全に取り囲み,支持部材は,耐熱性・高性能エンジニアリング合成材料,特に,ガラス繊維強化ポリアミド,から製造され,カバー層は,媒体耐性合成材料,特に,フッ素合成材料,ポリエチレン,ポリオキシメチレン,又はエラストマーから製造される。支持構造体が高性能エンジニアリング合成材料から製造され,バルブボールもまた寸法安定性があることにより,一方において,ボールバルブのシール強度は増大し,他方において,支持構造体もバルブボールも高圧下でもそれほど変形しない。結果として,バルブボールは,支持構造体中を自由に移動することが可能となり,よって,ボールバルブの開閉手順に高破壊トルクが必要とされない。必要な回転モーメントもまた,バルブボールの調整範囲にわたって一定である。バルブボールの複合構造は,バルブボールの軽量構造,軽量化,及び材料の削減をもたらす。さらに,カバー層は,媒体の要求に適合するよう単純な形で有利に構成することができる。
【0017】
ボールバルブのシール強度を向上させるために,支持リングと接続部材との間の接触領域は,シール又は接着されるようになっている。よって,シール部材もまた,それぞれの場合において,バルブボールと支持リングとの間に配置される。
【0018】
以下,図面に示される例示の実施形態を参照して,本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は,ボールバルブの縦断面図を示す。
【図2】図2は,図1のボールバルブのバルブ本体の詳細図を示す。
【図3】図3は,図2の側面図を示す。
【図4】図4は,図1のボールバルブのシール部材の拡大詳細図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は,本発明によるボールバルブ1の縦断面図を示す。内側から外側へ見えるように,ボールバルブ1は,基本的に,バルブボール2,支持構造体3,及びハウジング4,から成る。
【0021】
典型的に,ボールバルブ1において開閉部材として機能するバルブボール2は,中央に円筒状貫通開口5を含む。図1において,バルブボール2は,開放位置にて示され,貫通開口5は,ハウジング4の一部を形成する2つの並んで相互に向かい合った接続片4aを接続し,結果,流体がボールバルブ1を流れることができる。バルブボール2を開放位置から閉鎖位置へ移動させることができるようにするために,バルブボールは,本例の場合,垂直軸Aの周りを回転することができるように支持構造体3に取り付けられる。このために,バルブボール2は,下端領域に環状スピゴット2aを含み,その縦軸Lは,軸Aと平行に伸びる。環状スピゴット2aの縦軸Lはまた,貫通開口5の貫流方向Dに対して直角に伸びる。スピゴット2aの反対側のバルブボール2の上端には,陥凹2bが設けられ,調整スピンドル7がポジティブロックで嵌合する。この調整スピンドル7により,バルブボール2を,外側から開放位置から閉鎖位置へ(又はその逆に)移動させることができる。調整スピンドル7と陥凹2bとの間のポジティブロック接続は,例えば,多角形やトルクス接続として,また,矩形断面を有するスロットとしても形成することができる。
【0022】
バルブボール2自体は,ハイブリッド構造又は複合構造で製造される。貫通開口5により略スリーブ状であるバルブボール2の内部には,支持部材2cが設けられる。支持部材2cは,例えば,ガラス繊維強化ポリアミドなどの耐熱性・高性能エンジニアリング合成材料から製造される。バルブボール2の軽量構造を達成するために,該支持部材2cは,可能であれば,例えば,図中スピゴット2aの領域に示されるような閉孔8を含む。該支持部材2cは,バルブボール2の最終形状を得るために,射出成形過程でカバー層2dの形の媒体耐性合成材料で覆われる。カバー層2dの合成材料としては,フッ素合成材料,ポリエチレン,ポリオキシメチレン(POM)やエラストマーが含まれる。カバー層2dに噴射するに先立って,支持部材2cの表面が接着層の形の接着剤2e又はプライマーで下処理される。接着剤2eは,射出成形コポリマーとすることもできる。カバー層2dが支持部材2cを完全に取り囲み,結果として,支持部材2cは,パイプライン,よってボールバルブ1を通じて運ばれる媒体又は流体と接触しない。接続は,接着剤2eなしに確立することもできる。カバー層2dは,およそ5〜25mm,好ましくは8〜10mmの厚さを含み,バルブボール2の所望又は所要の真円度を得るために,機械加工又は他の適切な方法で加工することができる。こうして形成されるバルブボール2は,軽量,侵食性媒体に対する高抵抗,及び高度の寸法安定性を特徴とする。高度の寸法安定性は,高圧が閉鎖状態のバルブボール2に存在していても,バルブボール2の変形により生成される破壊トルクがボールバルブ1を開放するのを困難にしない。
【0023】
上述したバルブボール2は,軸Aの周りを回転するように支持構造体3に取り付けられ,シール部材9により支持構造体3に対してシールされる。支持構造体3は,複数の部品,特に,第1の支持リング10a,スリーブ状接続部材11,及び第2の支持リング10bから構成される。第1の支持リング10a,接続部材11,及び第2の支持リング10bは,貫流方向Dに見られるように,一列に配置される。言い換えれば,接続部材11は,バルブボール2を取り囲む支持構造体3を形成するために,第1の支持リング10aを,間隔を置いて配置される第2の支持リング10bと接続する。2つの支持リング10a及び10bのそれぞれは,ハウジング4の接続片4aの合成材料で取り囲まれる接続部品10cと,貫流方向Dに見られるように,前方及び後方の領域において反対端からバルブボール2を環状に取り囲む支持部品10dと,を含む。また,バルブボール2に面した側において,支持部品10dのそれぞれは,バルブボール2の外面のシール面2fに付随する円弧面10eを含む。さらに,支持リング10a及び10bには,それぞれの接続部品10cの領域に格子状の開口13が設けられる。結果として,射出成形過程中に導入されるハウジング4の合成材料は,接続部品10cに侵入することができ,よって,形成中に接続片4aは,支持リング10a及び10bの接続部品10cとの密接な接続を確立する。
【0024】
さらに,支持リング10a及び10bのそれぞれにおいて,バルブボール2に面する円弧面10cの領域には,断面に見られるように,形状が三角形の陥凹12が設けられており,環状陥凹12は,シール部材9のための2つのベアリング面12a及び12bを含み,これらは,互いに直角に並べられ,また,それぞれ貫流方向Dと平行及び垂直に並べられている。該陥凹12において,バルブボール2のシール面2fに対して第1の支持リング10a又は第2の支持リング10bをシールするシール部材9が受け取られる。
【0025】
全体的に,2つの支持リング10a及び10bのそれぞれは,それぞれの接続部品10cの領域に形状が円筒状及び格子状である管状構造を有し,後続の支持部品10dに,動作中バルブボール2に作用する力を吸収するための増大した壁厚を有し,円弧面10eとともにバルブボール2の方向に伸びる。結果として,外見上,小間隙14のみが,バルブボール2のシール面2fと支持リング10a及び10bの円弧面10eの間に残り,よって,媒体がシール部材9を越えてバルブボール2又は調整スピンドル7の方向に貫入する場合,ボールバルブ1は,全体として小隙間しか有さない。間隙14は,幅1/10mm〜5/10mmである。
【0026】
バルブボール2から離れた外側10fにおいて,第1の支持リング10a及び第2の支持リング10bは,形状が略円筒状である。しかしながら,バルブボール2から離れた該外側10fにおいて,支持リング10a及び10bのそれぞれには,突起10gが設けられる。突起10gは,階段状に外側に伸びて,貫流方向Dに対して略垂直に並んだベアリング面10hを形成する。支持構造体3を形成するために,第1の支持リング10a及び第2の支持リング10bが,端から,円筒状内側11aを含む略スリーブ状の接続部材11に挿入される。内面11aの2つの反対端に,接続部材11はまた,貫流方向Dに対して略垂直に並んだベアリング面11cを形成する外向きの階段様伸長11bを含む。2つのベアリング面11c間の間隔aは,こうして,円弧面10eとバルブボール2のシール面2fとの間に残る間隙14の範囲,及びバルブボール2を支持構造体3に固定する際のシール部材9のプレテンションの範囲を最終的に決定する。
【0027】
第1の支持リング10a及び第2の支持リング10bをそれぞれ接続部材11の反対端に保持するために,2つの保持部品15a,15bが設けられる。保持部品15a,15bは,断面に見られるように,U字型で長肢15c及び短肢15dを有して形成される。保持部品15a,15bが取り付け状態にある時,長肢15cは,シール部材9の反対にある保持面10iに対して位置し,ボールバルブ1の貫流方向Dに対して直角に並び,接続部材11の外面11dでフラッシュで(in a flush manner)終了する。保持部品15a,15bの短肢15dは,接続部材11の対向面11eに対して位置する。該対向面11eは,同様に,ボールバルブ1の貫流方向Dに対して直角に並んでいる。クランプ状保持部品15a,15bは,このように,長肢15cとともに,ベアリング面10hが接続部材のベアリング面11cに対して位置するようになるまで,第1の支持リング10a及び第2の支持リング10bを外側から接続部材11の開放端へ促す役目を果たす。該保持力を印加できるようにするために,保持部品15a,15bは,接続部材11の対向面11eに対する短肢15dに支持されている。
【0028】
保持部品15a,15bの組み立てに際し,これらを2つの部品で形成し,両端の一方を連結式に接続し,ラッチ又はスナップアクション接続の一種により他方の端を閉鎖するようになっている。保持部品15a,15bによる接続部材11を介した2つの支持リング10a及び10bの該機械的固定に加え,接続部材2aの内面11aと2つの支持リング10a及び10bの外側10fとをさらにシール又は接着するようになっている。
【0029】
さらに,貫流方向Dに見られるように,接続部材11は,中央の領域にスリーブ11fを含み,調整スピンドル7が回転取り付けされ,シーリングリング16によりシールされている。該スリーブ11fは,縦伸長を貫流方向Dに対して直角に並んでいる。
【0030】
第1の支持リング10a,接続部材11,第2の支持リング10b,及び2つの保持部材15a,15bから実質的に形成される支持構造体3は,基本的に,高度の強度及び耐熱性を特徴とする,いわゆる高性能エンジニアリング合成材料から射出成形過程で製造される。例えば,ガラス繊維強化ポリアミドに言及する。ポリアミドを使用する際,支持構造体3の表面の領域は,パイプライン(図示せず),よってボールバルブ1の媒体と接触可能な保護層17でコーティングされる。接着剤,又は,好ましくは,射出成形コポリマーを,保護層17として使用することができる。さらに,すべての表面,好ましくは,支持構造体3の外面は,ハウジング4の合成材料と支持構造体3との間の密接な接続を確立するために,接着層としての接着剤18,又は,好ましくは,射出成形コポリマーにより取り囲まれる。
【0031】
従って,接着剤18は,スリーブ11fの外側の領域から始まり,接続部材11の外面11dの領域に続き,保持部15a,15bの短肢15dを取り囲み,保持部15a,15bの長肢15cに入り,支持リング10a及び10bの接続部品10cに作用する。
【0032】
支持構造体3が,よって接着剤18も,バルブボール2を完全に取り囲み,開口がなく,ハウジング4の合成材料が,射出成形手順中にバルブボール2の方向に貫通することができるのは明らかである。支持構造体3及びバルブボール2は,このように,密閉された機能的ボールバルブ1を既に形成している。
【0033】
ボールバルブ1の最終製造段階で,接着剤18で取り囲まれた,支持構造体3,バルブボール2,及び調整スピンドル7は,射出成形金型に挿入され,前記部品を,熱可塑性樹脂,好ましくは,ポリエチレン又はポリ塩化ビニル又はエラストマーで射出成形することによりハウジング4が製造される。ハウジング4は,支持構造体3を機械的及び化学的負荷から保護する役目を果たす。なぜなら,支持構造体3の高性能材料は,一般に,それほど耐性を有さないためである。本例において,接続片4aは,開口6を含み,その開口断面は,バルブボール2の貫通開口5の断面に相当する。接続片4aの領域において,使用される熱可塑性樹脂はまた,接続され図示されないパイプラインを溶接し加圧するのを可能にし,あるいは,接続片4aの外面を介して切断されるねじを接続するのを可能にする。
【0034】
「接着剤」や「プライマー」の語は,μmレンジの薄層のことを言い,これらは,フレーム溶射処理,プラズマ処理,旋回焼結処理において適用され,例えば,合成材料粉末,適当な溶媒中のエマルションとしての合成材料粉末,などの適切な材料から作られる。接着剤の材料は,一般に,接着される材料と適合する材料(合成材料)からなる。接着は,分子構造の接着,拡散,及び/又は水素結合の形成などの作用によりなされる。
【0035】
図2は,図1のボールバルブのバルブ本体2の拡大詳細図を示し,上述したバルブ本体2を支持部材2c,接着層2e,及びカバー層2dに分解した様子を明確に示している。突起2aの領域において,フレーム様支持部材2cは,支持部材2c内の孔8を介してさらなる軽量化が達成できるように適切な安定性を提供する。
【0036】
図3は,図2の側面図を示す。
【0037】
合成材料バルブボールの実施例は,独立した発明概念であると考えられる。貫通開口を有し,開放位置と閉鎖位置との間で回転することができるようにボールバルブのハウジングに取り付け可能なボールバルブの合成材料バルブボールの寸法安定性を向上させるために発明に不可欠な特徴は,支持部材とカバー層とから成る複合部品の形のバルブボールを構築することである。結果として,バルブボールにおいて,支持部材により提供される高い寸法安定性と,カバー層により提供される効果的な媒体耐性の特徴を組み合わせることが可能になる。効果的な寸法安定性は,バルブボールが,高い動作圧力下でもわずかしか変形せず,よってまた,バルブボールに対する高破壊トルクを克服する必要なくしてボールバルブのハウジング内で閉鎖位置から開放位置に効果的に回転できるようにする。所要の回転モーメントもまた,バルブボールの調整範囲にわたって一定である。バルブボールの複合構造は,軽量構造,軽量化,及び材料の削減をもたらす。直径が大きいバルブボールはまた,射出成形が可能である。そのようなバルブボールは,押出半製品から製造する必要がない。効果的な媒体耐性を得るために,カバー層が支持部材を完全に取り囲むようになっている。さらに,有利な態様では,カバー層は,媒体の要求を満たすように都合良く適合させることができる。特に有利な態様では,支持部材は,耐熱性・高性能エンジニアリング合成材料,特に,ガラス繊維強化ポリアミドから製造され,カバー層は,媒体耐性合成材料,特に,フッ素合成材料,ポリエチレン,ポリオキシメチレン,エラストマー,又はゴムなどの熱硬化性材料から製造され,カバー層に接続される支持部材の表面は,接着剤としての接着層でコーティングされるようになっている。バルブボールの軽量構造は,支持部材が少なくとも1つの閉鎖孔を含むことにより達成される。バルブボールが効果的に誘導され,都合良く調整されうるために,外側に突き出るスピゴットがバルブボールの一端に配置され,調整スピンドルを受け取る陥凹がバルブボールの反対端に配置される。特に好ましい態様では,孔がスピゴットの領域に配置されるようになっている。
【0038】
図4は,図1に示されるボールバルブ1のシール部材9の拡大詳細図を示す。図4は,プロファイルシールの形の環状シール部材9の断面を明確に示す。シール部材9は,基本的に,キャリア部材9bを介して互いに接続される2つのシール体9aから成る。シール体9aは,断面に見られるようにそれぞれ半円形であり,封口の機能を有する,あるいは,Oリングに相当する。なぜなら,半円形の外面形状は,バルブボール2のシール面2fと接触しているためである。シール部材9の作用の方向に見られるように,すなわち,媒体を運ぶボールバルブ1の領域からボールバルブ1の調整スピンドル7の方へ,2つのシール体9aが,一列に互いに間隔を置いて配置される。第2の支持リング10bからバルブボール2のシール面2fの方向に見られるように,2つのシール体9aは,キャリア部材9bから突き出ており,陥凹20がシール体9aの間に存在する。2つのシール体9aの間の該陥凹20の中央には,矩形断面を有し,好ましくはポリアミドファイバーパッドから製造される環状貯蔵部材19が配置される。他の合成材料を使用することもできる。貯蔵部材19をブラシ又はスポンジ,例えば,静電荷を放散させるために青銅から成るブラシ又はスポンジ,として形成することもできる。貯蔵部材19は,第1のシール体9aの下を貫通してきた微粒子を収容する役目と,それによって,第2のシール体9aを保護する役目を果たす。これにより,第2のシール体9aのシール強度が増大する。さらに,ファイバーパッドとして形成される貯蔵部材19は,潤滑剤で含浸されている又は満たされている。フッ素含有潤滑剤を使用するのが好ましい。潤滑剤充填は,2つのシール体9aにより保護されるので,媒体によって運び去られず,よって接着効果を生じることなく何年にもわたって遊休させた後でもボールバルブを再び作動させることができる。潤滑剤はまた,粒子の受け取り及び保持を助ける。
【0039】
図4は,原形を示すために,シール体9a及び貯蔵部材19の圧力を加えられていない形を示す。もちろん,シール体9a及び貯蔵部材19は,取り付けられた状態で圧縮され,シール面2fに対して位置する。
【0040】
断面に見られるように,シール部材9は,基本的に,直角三角形の形状を有しており,シール体9aは,斜辺の端の領域において突き出ている。2つのカテーテルは,支持リング10bにおいて陥凹12のベアリング面12a,12bと接触している。
【0041】
2つのシール体9a,キャリア部材9b,及び貯蔵部材19は,一体で形成される。シール体9a及びキャリア部材9bは,エラストマー,特に,ニトリルブチルラバーから射出成形過程で製造され,貯蔵部材19は,該射出成形過程中にシール体9a及びキャリア部材9bに接続される。さらなる製造段階において,シール体9は,第1又は第2の支持リング10a,10bの型に挿入され,支持リング10a,10bの合成材料により射出成形される。
【0042】
シール部材の実施形態は,独立した発明概念であると考えられる。貫通開口を有するバルブボールが開放位置と閉鎖位置との間で回転することができるように取り付けられ,バルブボールが環状シール部材を介してハウジングに対してシールされる,合成材料から成るハウジングを有するボールバルブの場合において,単純な製造と向上したシール強度を得るために発明に不可欠な特徴は,各シール部材がバルブボールと接触する2つのシール体を含むようにすることである。シール体の支持リングへの接続は,シール部材のシール体がキャリア部材を介して互いに接続されることにより容易になる。シール効果の向上は,シール部材のシール体が,シール部材の作用方向に見られるように,一列に間隔を置いて配置されることにより達成される。シール効果はまた,断面及びバルブ本体との接触領域に見られるように,シール体がOリング様の半円形状で形成されることにより向上する。第1のバルブ本体を通った不純物は,シール部材のシール体の間にバルブ本体と接触する貯蔵部材が配置されていることにより,媒体から取り除かれる。従って,第2のシール体の作用は,不純物によって害されない。貯蔵部材が立方形であり,ポリアミドから成るファイバーパッドであることが特に有利であることが証明されている。ハウジングにシール部材を挿入する環状陥凹を設け,陥凹は,断面に見られるように,互いに直角に配置される2つのベアリング面を含み,シール部材は,略直角三角形の形状を有する,ことが特に有利である。好ましい態様において,シール体は,ハウジングからバルブ本体の方向に突き出るようになっている。シール部材の取り扱いは,各シール部材がシール体と一体で形成され,エラストマー,特に,ニトリルブチルラバー,から製造されることにより容易になる。各シール部材は,バルブボールを受け取る2つの向かい合った支持リングから成る支持構造体を介してハウジングに取り付けられるようになっている。該支持構造体は,高度の寸法安定性を有するため,シール部材は,小変形しか補償する必要がない。
【符号の説明】
【0043】
1 ボールバルブ
2 バルブボール
2a スピゴット
2b 陥凹
2c 支持部材
2d カバー層
2e 接着剤
2f シール面
3 支持構造体
4 ハウジング
4a 接続片
5 貫通開口
6 開口
7 調整スピンドル
8 孔
9 シール部材
10a 第1の支持リング
10b 第2の支持リング
10c 接続部品
10d 支持部品
10e 円弧面
10f 外側
10g 突起
10h ベアリング面
10i 保持面
11 接続部材
11a 内面
11b 伸長
11c ベアリング面
11d 外面
11e 対向面
11f スリーブ
12 陥凹
12a ベアリング面
12b ベアリング面
13 開口
14 間隙
15a 第1の保持部品
15b 第2の保持部品
15c 長肢
15d 短肢
16 シーリングリング
17 保護層
18 接着剤
19 貯蔵部材
20 陥凹
a 間隔
A 軸
D 貫流方向
L 縦軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成材料から成るハウジング(4)を有するボールバルブであって,
合成材料で覆われる支持構造体(3)が配置され,貫通開口(5)を有するバルブボール(2)が開放位置と閉鎖位置との間で回転することができるように取り付けられ,
該支持構造体(3)は,該バルブボール(2)を受け取る2つの向かい合った支持リング(10a,10b)と,該2つの支持リング(10a,10b)を接続する接続部材(11)と,から成り,
該支持構造体(3)は,該バルブボール(2)を該ハウジング(4)の合成材料から完全に分離することを特徴とする,
ボールバルブ。
【請求項2】
前記2つの支持リング(10a,10b)が前記接続部材(11)により接続された後に該2つの支持リング(10a,10b)が互いに事前に選択された間隔(a)を置いて配置されるように,ベアリング面(11c)が該接続部材(11)に配置され,ベアリング面(10h)が該2つの支持リング(10a,10b)に配置され,結果として,前記バルブボール(2)と該2つの支持リング(10a,10b)との間に小間隙(14)が残ることを特徴とする,
請求項1に記載のボールバルブ。
【請求項3】
前記2つの支持リング(10a,10b)は,前記接続部材(11)の反対端から挿入され,該2つの支持リング(10a,10b)は,階段様突起(10g)に,該接続部材(11)の階段様伸長(11b)に形成されるベアリング面(11c)に対して位置するベアリング面(10h)を形成することを特徴とする,
請求項2に記載のボールバルブ。
【請求項4】
前記2つの支持リング(10a,10b)は,スリーブ状の前記接続部材(11)に挿入され,それぞれ,保持部品(15a,15b)により挿入位置において保持されることを特徴とする,
請求項1〜3のいずれか一項に記載のボールバルブ。
【請求項5】
前記保持部品(15a,15b)は,長肢(15c)と短肢(15d)とを有するU字型クランプとして形成され,該長肢(15c)は,前記2つの支持リング(10a,10b)と接触し,該短肢(15d)は,前記接続部材(11)に支持されることを特徴とする,
請求項4に記載のボールバルブ。
【請求項6】
前記環状保持部品(15a,15b)が2つの部品で形成され,ヒンジを介して開放可能であり,ラッチ接続を介して閉鎖可能であることを特徴とする,
請求項4又は5に記載のボールバルブ。
【請求項7】
前記バルブボール(2)から離れた側において,前記2つの支持リング(10a,10b)は,接続片(4a)を形成する前記ハウジング(2)の合成材料の一部に取り囲まれる管状接続部品(10c)を含むことを特徴とする,
請求項1〜6のいずれか一項に記載のボールバルブ。
【請求項8】
前記ハウジング(2)は,熱可塑性合成材料,特に,ポリエチレン又はポリ塩化ビニル又はエラストマーから射出成形され,前記2つの支持リング(10a,10b),前記接続部材(11)及び前記保持部品(15a,15b)から成る前記支持構造体(3)は,耐熱性・高性能エンジニアリング合成材料,特に,ガラス繊維強化ポリアミドから射出成形され,該ハウジング(2)に接続される表面は,接着層としての接着剤(18)でコーティングされ,前記媒体に接続される該支持構造体(3)の表面は,媒体耐性保護層(17)でコーティングされることを特徴とする,
請求項1〜7のいずれか一項に記載のボールバルブ。
【請求項9】
前記バルブボール(2)は,支持部材(2c)及びカバー層(2d)から成る複合部品の形で製造され,該カバー層(2d)は,該支持部材(2c)を完全に取り囲み,該支持部材(2c)は,熱耐性・高性能エンジニアリング合成材料,特に,ガラス繊維強化ポリアミドから製造され,該カバー層(2d)は,媒体耐性合成材料,特に,フッ素合成材料,ポリエチレン,ポリオキシメチレン,又はエラストマーから製造されることを特徴とする,
請求項8に記載のボールバルブ。
【請求項10】
前記2つの支持リング(10a,10b)と前記接続部材(11)との間の接触領域は,シール又は接着されることを特徴とする,
請求項1〜9のいずれか一項に記載のボールバルブ。
【請求項11】
シール部材(9)が前記バルブボール(2)と前記2つの支持リング(10a,10b)との間に配置されることを特徴とする,
請求項1〜10のいずれか一項に記載のボールバルブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−528231(P2010−528231A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508823(P2010−508823)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【国際出願番号】PCT/EP2008/056164
【国際公開番号】WO2008/142071
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.トルクス
【出願人】(509317966)
【出願人】(509317977)
【Fターム(参考)】