吻合リング供給装置の挿入および引き抜きを可能にするためのシース
【課題】吻合リング装置を移植するための外科器具を提供する。
【解決手段】吻合リング14を配備するための外科用の工具または供給装置10は、吻合リング配備機構24の中に到達している細長い軸、に連結されているハンドル17、を備えている。このリング配備機構24は、不作動状態の位置から、作動状態の位置まで、移動可能である。上記の工具の挿入または引き抜きの間に、組織が上記のリング配備機構の中に捕捉されることを防ぐために、シース32、34が、その挿入および引き抜きの間に、上記のリング配備機構を被覆することに適合している。このシースは、上記のリング配備機構と共に、不作動状態の位置から作動状態の位置に、移動可能である。また、このシースは、弾性材料、編組糸、またはその他の材料、を含むことができる。
【解決手段】吻合リング14を配備するための外科用の工具または供給装置10は、吻合リング配備機構24の中に到達している細長い軸、に連結されているハンドル17、を備えている。このリング配備機構24は、不作動状態の位置から、作動状態の位置まで、移動可能である。上記の工具の挿入または引き抜きの間に、組織が上記のリング配備機構の中に捕捉されることを防ぐために、シース32、34が、その挿入および引き抜きの間に、上記のリング配備機構を被覆することに適合している。このシースは、上記のリング配備機構と共に、不作動状態の位置から作動状態の位置に、移動可能である。また、このシースは、弾性材料、編組糸、またはその他の材料、を含むことができる。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の背景〕
本発明は、一般に、外科手術に関連しており、特に、消化系における等のような、外科処置のための装置に関連している。
【0002】
〔発明の背景〕
病的肥満にかかる世界の人口の割合は着実に増えている。深刻な肥満の人は、心臓病、発作、糖尿病、肺病、および偶発症候の、高められた危険性の影響を受けやすい。患者の生活における病的肥満の影響により、病的肥満を治療する方法が重大な研究の課題になってきている。
【0003】
病的肥満を治療するための一例の既知の方法は吻合リングの使用を含む。吻合リングを供給するための装置は当業界において知られている。この種の装置は、一般的に、最も近い胃腸の組織壁の間に形成された吻合開口部に、圧縮された吻合リングを挿入することに適合している。これらの供給装置は、圧縮された吻合リングが吻合開口部の中に置かれると作動して、その吻合リングを、その圧縮された状態、すなわち、円筒形に形づくられた状態から、作動状態、すなわち、中空のリベットの形状の状態まで、拡張させる拡張要素を含むリング配備機構、を利用することができる。
【0004】
吻合リングを拡張させるために、フィンガーまたは類似の部材を使用している一部の従来の吻合リング装置により、その吻合リング装置は、供給装置が最も近い胃腸の組織壁の近くに挿入される時に、組織がその供給装置のフィンガーの間に捕捉されること、を可能にする。同様に、吻合部位からの上記の装置の抜き取りの間に、組織が上記の配備機構の中に捕捉されることも可能にできる。しかしながら、上記のフィンガーの間の組織の捕捉は、その組織をはさむことまたは引き裂くこと、あるいは、その吻合の構造的な完全性を損なうこと等のような、望ましくない結果を生じる可能性がある。
【0005】
当業界において知られている一部の吻合リング供給装置は細長い軸に摺動自在に置かれている管状のシースを組み入れている。この管状のシースは、一般的に、上記の装置が吻合部位の近くに挿入されている間はリング配備機構の上に置かれているが、そのリングの配備を可能にするために後退させることができる。したがって、組織が吻合装置におけるリング配備機構の中に捕捉される可能性を減少させるが、その装置のフィンガーからシースを後退させるための時間および機構を必ずしも必要としない、吻合リング供給装置を有することが望ましいと考えられる。
【0006】
〔発明の概要〕
一例の実施形態において、吻合リング供給装置は細長い軸に取り付けられたハンドルを備えている。この細長い軸は吻合リング配備機構を含んでいる。このリング配備機構が吻合部位の近くに挿入されている時に、さらに、このリング配備機構がその部位から抜き取られる時に、シースがそのリング配備機構を被覆することにより、その配備機構の中に組織が捕捉されることを防ぐ。この実施形態は、外科医が、シースとリング配備機構とを別々に作動すること、を必要としない。
【0007】
別の実施形態において、吻合リング供給装置は、近位側の部分および遠位側の部分を有する細長い軸に取り付けられたハンドル、を備えている。この細長い軸の遠位側の部分はリング配備機構を含んでいる。さらに、このリング配備機構は複数のフィンガーを有しており、これらのフィンガーは、上記の細長い軸に対して縦方向に整合した状態で、不作動状態の位置から、吻合リングの一部分を作動させるために、細長い軸の縦軸からこれらのフィンガーが外側に向かって作動する第2の位置まで、移動可能である。上記の装置はさらにシースを備えており、このシースは上記のリング配備機構のフィンガーを被覆することに適合しており、さらに、このシースは上記の細長い軸に対して縦方向に整合した状態で、上記の第1の位置から、その軸に対する縦方向の整合状態からフィンガーが移動する第2の位置まで、フィンガーと共に移動することに適合している。それゆえ、上記の装置は、リング配備機構のフィンガーの中に組織が捕捉されること、を防ぐことができる。
【0008】
さらに別の実施形態において、吻合リング供給装置は、細長い軸によりリング配備機構に連結されているハンドルを備えている。このリング配備機構は縦方向の端部および中央部分を有している。また、上記の装置は、リング配備機構の縦方向の端部をその中央部分に向かって移動させることにより、吻合リングの一部分を作動させることに適合している作動機構、を備えている。さらに、上記の供給装置は、リング配備機構の縦方向の端部を被覆することに適合していて、上記装置の中央部分に向かって、上記の縦方向の端部と共に移動することに適合している、シース、を備えている。このことは、吻合リングを配備する処理に、シースの後退の工程を加えることなく、上記の装置の安全な挿入および引き抜きを可能にすることができる。
【0009】
この明細書に組み入れられていて、その一部分を構成している、添付図面は、本発明の種々の態様を例示しており、さらに、上記の本発明の概略的な説明、および下記の種々の態様の詳細な説明、と共に、本発明の原理を説明することに役立つ。
【0010】
〔発明の実施形態の詳細な説明〕
図面において、同一の参照番号または符号は幾つかの図を通して同一の構成部品を示しており、図1は、吻合リング装置(図1において示されていない)を配備して、概ね円筒形の形状から、病的な肥満の患者の肥満の胃の副行路の中等のような、吻合の標的部位において吻合装置の取り付け部分を形成できる中空のリベットまたはリングの特性を有する形状に、その吻合リング装置を作動させるように運転可能である供給装置10、を示している。図2は別の供給装置12を示している。なお、これらの供給装置10,12が、腹腔鏡式または内視鏡式、を含むがこれらに限定されない、種々の方法で使用可能であることが認められるであろう。供給装置12は、配備機構16における吻合リング14を伴って、図2において示されている。図2において、吻合リング14は、圧縮された、円筒形に形づくられている位置において示されている。一方、図3において、供給装置12の配備機構16は、吻合リング14を、作動状態の、中空のリベット形状の位置まで移動させている。さらに、図4は作動状態の位置における吻合リング14の大写しの図である。この吻合リング14は、例のみとして、ニチノール等のような、形状記憶作用(SME)の材料により構成することができ、このような材料は、係合用の中空のリベット形状への作動をさらに補助する。なお、別の適当な吻合リング14の材料も、当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。また、典型的な吻合リング14が、パーク(Park)他に発行されている、米国特許出願公開第US2003/0032967号において詳細に記載されている。
【0011】
用語の「近位側」および「遠位側」は、供給装置10を把持している臨床医に関連して、本明細書において用いられていることが認められるであろう。さらに、便宜上および明瞭にするために、「右」、「左」、「垂直」および「水平」等のような、空間的な用語は、各図面に基いて、本明細書において用いられていることが認められるであろう。しかしながら、外科器具は多くの配向および位置において用いられ、これらの用語は限定や絶対的な表現になることを意図されていない。加えて、本発明の種々の態様は内視鏡式および腹腔鏡式で行なわれる外科処置に対して適用性を有していると共に、開放性の処置またはその他の処置にも適用性を有している。なお、これらの用語または類似の用語の内の一つの本明細書における使用は、外科処置の一つのカテゴリーのみにおける使用のために、本発明を限定することであると、解釈されるべきではない。
【0012】
図1にもどり、本実施例の供給装置10は、近位側端部20および遠位側端部22を有する細長い軸18に連結されているハンドル17、を備えている。図1において示されているように、細長い軸18は、その全長に沿って、あるいは、1個以上の連結部分に沿って、柔軟である。もちろん、この軸18は交互に剛性、弾性、順応性であってもよく、あるいは、その他の特性を有していてもよい。軸18の遠位側端部22はリング配備機構24を有している。この配備機構24はハンドル17に配置されているボタンまたはレバーにより作動できる。図1において示されているように、ハンドル17は一対の作動部材26,28を有している。本実施例において、これらの作動部材26,28はスライダーを構成している。例示的な作動スライダー26,28の機能が以下において説明されている。しかしながら、これらの作動部材26,28は多様な別の形態を採り、多様な別の機能を有することも可能であることが認められるであろう。
【0013】
本実施例において、リング配備機構24は先端部分30よりも近位側に配置されている。供給装置10は、この供給装置10が吻合部位に挿入されるかその吻合部位から引き抜かれる時に、組織が配備機構24の中に捕捉されることを防ぐための特徴を含んでいる。図1において、近位側シース32および遠位側シース34が描かれている。
【0014】
図7において、本実施例のリング配備機構24は分解斜視図において示されており、近位側シース32が複数の近位側フィンガー36の上に嵌着する様子、および遠位側シース34が複数の遠位側フィンガー38の上に嵌着する様子を示している。このリング配備機構24は固定の成形された作動部材40を有している。もちろん、この成形された作動部材40は成形以外の任意の適当な方法を用いて形成されていてもよい。本実施例において、成形された作動部材40は近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38を含んでいる。また、この成形された作動部材40は中央部分46も有しており、この中央部分46は中間の管45に固定して連結されている。さらに、この中間の管45は軸18の遠位側端部22の中に固定されている。近位側フィンガー36は軸18のプッシュ/プル・ケーブル42を介して第1作動スライダー26に連結されている(図12)。これらのプッシュ/プル・ケーブル42は外側の管43に連通しており、この外側の管43は近位側フィンガー36に固定して連結されている。一方、遠位側フィンガー38は軸18の内側の管44A,44Bを介して第2作動スライダー28に連結されている(図13)。さらに、この内側の管44Aは内側の管44Bに対して固定して連結されている。近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38は、それぞれ、成形された作動部材40の中央部分46に対して二重ヒンジ型の関係にある。なお、このリング配備機構24に対応する別の適当な形態も、近位側フィンガー36と共に、当業界の通常の熟練者において明らかになるであろう。遠位側フィンガー38は、軸18の内側の管44A,44Bを介して、第2作動スライダー28に連結されている(図13)。さらに、内側管44Aは内側管44Bに固定して連結されている。近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38は、それぞれ、成形された作動部材40の中央部分46に対して、二重ヒンジ型の関係にある。なお、上記のリング配備機構24に対応する別の適当な構成も当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0015】
図8および図11はハンドル17の例示的な部品を示している。本実施例において、第1作動スライダー26の遠位側への移動はプッシュ/プル・ケーブル42を介して近位側フィンガー36に遠位側への動作を伝達することにより、近位側フィンガー36を、これらの中央部分46に対するヒンジ型の関係により、傘の様式で、外側に向けて作動させる。同様に、第2作動スライダー28の近位側への移動は、内側の管44A,44Bを介して、遠位側フィンガー38に近位側への動作を伝達し、遠位側フィンガー38を、これらの中央部分46に対するヒンジ型の関係により、外側に向けて作動させる。これにより、本実施例においては、第1作動スライダー26の遠位側への移動は吻合リング14の近位側の部分を圧縮状態の位置から作動状態の位置に作動させると共に、第2作動スライダー28の近位側への移動は吻合リング14の遠位側の部分を圧縮状態の位置から作動状態の位置に作動させる。しかしながら、別の実施形態において、第1作動スライダー26が遠位側フィンガー38に連絡して、第2作動スライダー28が近位側フィンガー36に連絡するように、ハンドル17が構成されている。さらに、このような関係を達成するための適当な構成が当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。あるいは、吻合リングを圧縮状態の位置から作動状態の位置まで作動させるための任意の別の適当な手段、方法または機構も使用可能である。
【0016】
上記のフィンガー36,38は、吻合リングの配備の前およびその間に、ペタル51に係合することにより、その吻合リングを保持して、吻合リングの配備時に、ペタル51を放出するように、構成されている。本実施例の近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38は把持用のスロット48を有しており、これらのスロット48のそれぞれは内側に向けられている保持用の先端部分50を含んでいる。これらの把持用のスロット48は、吻合リング14が圧縮状態の位置にある時に、この吻合リング14を保持することに役立つと共に、保持用の先端部分50は、吻合リング14が作動状態の位置に配備された後に、その吻合リング14のペタル51から吻合リング14が分離することを可能にできる。なお、フィンガー36,38に対応する別の適当な形態も、当業界の通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0017】
図7において示されているように、リング配備機構24は近位側フィンガー36と遠位側フィンガー38との間に隙間54を有している。近位側シース32は近位側フィンガー36を被覆することに適合しており、遠位側シース34は、組織が、供給装置10の挿入または引き抜きの間に隙間54の中に留まることを防ぐために、遠位側フィンガー38を被覆することに適合している。図5において示されているように、遠位側シース34は、第2作動スライダー28による近位側への移動に応答して、遠位側フィンガー38と共に、作動状態の位置に移動させることに適合している。このことは、吻合リング14の配備に影響することなく、あるいは、外科医がシースを後退させるための余分な時間および努力を使うことを必要とせずに、遠位側シース34が、供給装置10の挿入または引き抜きの間に、隙間54の中に組織が捕捉されることを防ぐこと、を可能にしている。図6は、作動スライダー26,28の移動の結果として、拡張状態の位置に移動している、近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38の両方、を示している。
【0018】
近位側および遠位側のシース32,34は近位側および遠位側のフィンガー36,38に、それぞれ、のり等のような接着剤、機械的なファスナ、あるいは、任意の適当な手段または方法により、固定できる。一例の実施形態において、近位側および遠位側のシース32,34は、それぞれ、近位側および遠位側のフィンガー36,38と共に拡張する弾性材料を含む。また、別の実施形態において、近位側および遠位側のシース32,34は編組糸により作成されている。この糸材料が弾性を全く有していなくても、この材料は容易に膨張することができ、確実に隙間54を被覆すると共に、フィンガー36,38が拡張状態の位置に移動することを可能にする。なお、シース32,34に対応する別の適当な材料および構成も当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0019】
作動の一例において、吻合リング14は、近位側および遠位側のフィンガー36,38の各スロット48を把持することにより、リング配備機構24に保持される。供給装置10は吻合部位の近くに挿入され、この場所で、開口部56が、図9において示されているように、2個の最も近い胃腸の通路58,60の中に形成される。供給装置10が挿入される時に、近位側および遠位側のシース32,34は、組織が隙間54の中に捕捉されることを防ぐように、作用する。もちろん、シース32,34は多様な他の目的に役立つこともできる。
【0020】
図10において、リング配備機構24が吻合開口部の中に挿入されると、第1および第2の作動スライダー26,28はそれぞれの作動状態の位置に移動させることが可能になり、フィンガー36,38を外側に向けて作動させる。このことにより、吻合リング14は、その圧縮状態の、円筒形状の位置から、その作動状態の、中空のリベット形状の位置まで、拡張して、胃腸の組織壁の間に吻合装置の取り付け部分を形成できる。なお、供給装置10を運転する別の応用および方法も当業界の通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0021】
上記において、本発明の種々の実施形態および概念が図示されて説明されているが、本明細書において記載されている方法およびシステムのさらに別の適応が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業界における通常の熟練者により、適当な変更により達成できる。また、幾つかの可能性のある代替例、変更例、および変形例が記述されているが、他のものも上記の教示に鑑みて当業界の熟練者において明らかになるであろう。したがって、本発明は、上記のような全ての代替例、変更例、および変形例を、添付の特許請求の範囲の各請求項の趣旨および範囲に該当し得るものとして、含むことが意図されており、本明細書および各図面において示されていて説明されている構造および動作の詳細に限定されないことが理解されるべきである。なお、付加的な利点は当業界の熟練者において容易に明らかになると考えられる。
【0022】
〔実施の態様〕
(1)吻合リング装置を移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)吻合リングを受容するように構成されているリング配備機構であって、不作動状態の、概ね円筒形の位置と、作動状態の、中空のリベットを形成する位置との間において、移動させるように構成された、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に、作動力を伝達するための作動機構と、
(iv)前記リング配備機構に前記ハンドルを連結していて、そのリング配備機構に前記ハンドルから前記作動力を伝達するように作動可能に構成されている細長い軸と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構を被覆するように構成されたシースであって、そのリング配備機構と共に、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
(2)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは弾性ポリマーを含む、外科器具。
(3)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは編組材料を含む、外科器具。
(4)実施態様3に記載の外科器具において、
前記編組材料は膨張可能である、外科器具。
(5)実施態様1に記載の外科器具において、
前記リング配備機構は、前記吻合リングの近位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な近位側部分と、前記吻合リングの遠位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な遠位側部分と、を有している、外科器具。
【0023】
(6)実施態様5に記載の外科器具において、
前記シースは、前記リング配備機構の近位側部分を被覆するように構成された近位側部分と、前記リング配備機構の遠位側部分を被覆するように構成された遠位側部分と、を有している、外科器具。
(7)実施態様6に記載の外科器具において、
前記リング配備機構の前記近位側部分に動作を伝達するための第1のアクチュエータと、前記リング配備機構の前記遠位側部分に動作を伝達するための第2のアクチュエータと、をさらに備えている、外科器具。
(8)実施態様7に記載の外科器具において、
前記第1のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記近位側部分および前記シースの前記近位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
(9)実施態様7に記載の外科器具において、
前記第2のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記遠位側部分および前記シースの前記遠位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
(10)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは、接着剤により、前記リング配備機構に固定されている、外科器具。
【0024】
(11)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは前記リング配備機構の上に圧入されている、外科器具。
(12)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは前記リング配備機構の上にスナップ嵌めされている、外科器具。
(13)吻合リングを移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)近位側部分および遠位側部分を有している細長い軸であって、当該細長い軸の前記近位側部分の近くにおいて、前記ハンドルに取り付けられている、細長い軸と、
(iii)縦方向の端部および前記細長い軸の前記遠位側部分に配置されている中央部分を有しているリング配備機構であって、圧縮状態の吻合リングを受容するように構成されている、リング配備機構と、
(iv)前記吻合リングの一部分を作動させるために、前記リング配備機構の前記縦方向の端部を当該リング配備機構の前記中央部分に向けて移動させるための作動機構と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構の前記縦方向の端部の少なくとも一部分を被覆するように構成されたシースであって、前記リング配備機構の前記縦方向の端部と共に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
(14)実施態様13に記載の外科器具において、
前記吻合リングの第2の部分を作動させるために、初期の位置から前記リング配備機構の前記中央部分に向けて、移動させるように構成された第2の縦方向の端部、をさらに備えている、外科器具。
(15)実施態様14に記載の外科器具において、
前記リング配備機構の前記第2の縦方向の端部を被覆するように構成された第2のシースであって、前記リング配備機構の前記第2の縦方向の端部と共に移動させるように構成された、第2のシース、をさらに備えている、外科器具。
【0025】
(16)吻合リングを移植するための器具において、
(i)遠位側端部および近位側端部を有していて、この遠位側端部が縦方向および半径方向を定めている軸線を有している軸と、
(ii)前記軸線における前記軸の前記遠位側端部において位置決めされているリング配備機構であって、第1の位置から第2の位置に、前記半径方向に移動させるために作動可能な複数の部材を有しており、前記第1の位置が吻合リングの不作動状態の位置に対応していて、前記第2の位置が吻合リングの作動状態の位置に対応している、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に連絡している作動機構であって、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記複数の部材を移動させるために作動可能である、作動機構と、
(iv)前記複数の部材の少なくとも一部分を被覆している1個以上のシースであって、それぞれの対応している部材と共に、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記半径方向に、移動させるように構成されている、1個以上のシースと、
を備えている、器具。
(17)実施態様16に記載の器具において、
前記1個以上のシースの移動は、前記縦方向において実質的に制限されている、器具。
(18)実施態様16に記載の器具において、
前記1個以上のシースは、弾性材料または糸材料の内の少なくとも1種類、を含む、器具。
(19)実施態様16に記載の器具において、
前記複数の部材は、前記縦方向に移動させるように、さらに作動可能である、器具。
(20)実施態様16に記載の器具において、
前記1個以上のシースのそれぞれは、前記複数の部材の各部材により定められる隙間を被覆するように、構成されている、器具。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】吻合リング供給装置の斜視図である。
【図2】不作動状態の位置において吻合リングを保持している吻合リング供給装置の遠位側部分の部分的な斜視図である。
【図3】作動状態の位置において吻合リングを保持している、シースを伴わずに示されている図2の装置の遠位側部分の部分的な斜視図である。
【図4】作動状態の吻合リングの前面図である。
【図5】リング配備機構の遠位側部分が作動状態にある、図1の装置の吻合リング供給装置の斜視図である。
【図6】リング配備機構の遠位側の部分および近位側部分の両方が作動状態にある、図1の装置の斜視図である。
【図7】図1の装置の吻合リング配備機構の斜視の分解図である。
【図8】左側のハウジングの半分が省かれている、図1の装置の近位側部分の、斜視の、断面の分解図である。
【図9】吻合開口部を通して挿入されている、図1の装置の遠位側部分の部分的な断面図である。
【図10】近位側の胃腸の組織壁の間の吻合装置の取り付け部分を形成している、図1の装置の遠位側部分の部分的な断面図である。
【図11】図1の装置の近位側部分の部分的な断面図である。
【図12】図11のパネル12に沿う断面図である。
【図13】図11のパネル13に沿う断面図である。
【開示の内容】
【0001】
〔発明の背景〕
本発明は、一般に、外科手術に関連しており、特に、消化系における等のような、外科処置のための装置に関連している。
【0002】
〔発明の背景〕
病的肥満にかかる世界の人口の割合は着実に増えている。深刻な肥満の人は、心臓病、発作、糖尿病、肺病、および偶発症候の、高められた危険性の影響を受けやすい。患者の生活における病的肥満の影響により、病的肥満を治療する方法が重大な研究の課題になってきている。
【0003】
病的肥満を治療するための一例の既知の方法は吻合リングの使用を含む。吻合リングを供給するための装置は当業界において知られている。この種の装置は、一般的に、最も近い胃腸の組織壁の間に形成された吻合開口部に、圧縮された吻合リングを挿入することに適合している。これらの供給装置は、圧縮された吻合リングが吻合開口部の中に置かれると作動して、その吻合リングを、その圧縮された状態、すなわち、円筒形に形づくられた状態から、作動状態、すなわち、中空のリベットの形状の状態まで、拡張させる拡張要素を含むリング配備機構、を利用することができる。
【0004】
吻合リングを拡張させるために、フィンガーまたは類似の部材を使用している一部の従来の吻合リング装置により、その吻合リング装置は、供給装置が最も近い胃腸の組織壁の近くに挿入される時に、組織がその供給装置のフィンガーの間に捕捉されること、を可能にする。同様に、吻合部位からの上記の装置の抜き取りの間に、組織が上記の配備機構の中に捕捉されることも可能にできる。しかしながら、上記のフィンガーの間の組織の捕捉は、その組織をはさむことまたは引き裂くこと、あるいは、その吻合の構造的な完全性を損なうこと等のような、望ましくない結果を生じる可能性がある。
【0005】
当業界において知られている一部の吻合リング供給装置は細長い軸に摺動自在に置かれている管状のシースを組み入れている。この管状のシースは、一般的に、上記の装置が吻合部位の近くに挿入されている間はリング配備機構の上に置かれているが、そのリングの配備を可能にするために後退させることができる。したがって、組織が吻合装置におけるリング配備機構の中に捕捉される可能性を減少させるが、その装置のフィンガーからシースを後退させるための時間および機構を必ずしも必要としない、吻合リング供給装置を有することが望ましいと考えられる。
【0006】
〔発明の概要〕
一例の実施形態において、吻合リング供給装置は細長い軸に取り付けられたハンドルを備えている。この細長い軸は吻合リング配備機構を含んでいる。このリング配備機構が吻合部位の近くに挿入されている時に、さらに、このリング配備機構がその部位から抜き取られる時に、シースがそのリング配備機構を被覆することにより、その配備機構の中に組織が捕捉されることを防ぐ。この実施形態は、外科医が、シースとリング配備機構とを別々に作動すること、を必要としない。
【0007】
別の実施形態において、吻合リング供給装置は、近位側の部分および遠位側の部分を有する細長い軸に取り付けられたハンドル、を備えている。この細長い軸の遠位側の部分はリング配備機構を含んでいる。さらに、このリング配備機構は複数のフィンガーを有しており、これらのフィンガーは、上記の細長い軸に対して縦方向に整合した状態で、不作動状態の位置から、吻合リングの一部分を作動させるために、細長い軸の縦軸からこれらのフィンガーが外側に向かって作動する第2の位置まで、移動可能である。上記の装置はさらにシースを備えており、このシースは上記のリング配備機構のフィンガーを被覆することに適合しており、さらに、このシースは上記の細長い軸に対して縦方向に整合した状態で、上記の第1の位置から、その軸に対する縦方向の整合状態からフィンガーが移動する第2の位置まで、フィンガーと共に移動することに適合している。それゆえ、上記の装置は、リング配備機構のフィンガーの中に組織が捕捉されること、を防ぐことができる。
【0008】
さらに別の実施形態において、吻合リング供給装置は、細長い軸によりリング配備機構に連結されているハンドルを備えている。このリング配備機構は縦方向の端部および中央部分を有している。また、上記の装置は、リング配備機構の縦方向の端部をその中央部分に向かって移動させることにより、吻合リングの一部分を作動させることに適合している作動機構、を備えている。さらに、上記の供給装置は、リング配備機構の縦方向の端部を被覆することに適合していて、上記装置の中央部分に向かって、上記の縦方向の端部と共に移動することに適合している、シース、を備えている。このことは、吻合リングを配備する処理に、シースの後退の工程を加えることなく、上記の装置の安全な挿入および引き抜きを可能にすることができる。
【0009】
この明細書に組み入れられていて、その一部分を構成している、添付図面は、本発明の種々の態様を例示しており、さらに、上記の本発明の概略的な説明、および下記の種々の態様の詳細な説明、と共に、本発明の原理を説明することに役立つ。
【0010】
〔発明の実施形態の詳細な説明〕
図面において、同一の参照番号または符号は幾つかの図を通して同一の構成部品を示しており、図1は、吻合リング装置(図1において示されていない)を配備して、概ね円筒形の形状から、病的な肥満の患者の肥満の胃の副行路の中等のような、吻合の標的部位において吻合装置の取り付け部分を形成できる中空のリベットまたはリングの特性を有する形状に、その吻合リング装置を作動させるように運転可能である供給装置10、を示している。図2は別の供給装置12を示している。なお、これらの供給装置10,12が、腹腔鏡式または内視鏡式、を含むがこれらに限定されない、種々の方法で使用可能であることが認められるであろう。供給装置12は、配備機構16における吻合リング14を伴って、図2において示されている。図2において、吻合リング14は、圧縮された、円筒形に形づくられている位置において示されている。一方、図3において、供給装置12の配備機構16は、吻合リング14を、作動状態の、中空のリベット形状の位置まで移動させている。さらに、図4は作動状態の位置における吻合リング14の大写しの図である。この吻合リング14は、例のみとして、ニチノール等のような、形状記憶作用(SME)の材料により構成することができ、このような材料は、係合用の中空のリベット形状への作動をさらに補助する。なお、別の適当な吻合リング14の材料も、当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。また、典型的な吻合リング14が、パーク(Park)他に発行されている、米国特許出願公開第US2003/0032967号において詳細に記載されている。
【0011】
用語の「近位側」および「遠位側」は、供給装置10を把持している臨床医に関連して、本明細書において用いられていることが認められるであろう。さらに、便宜上および明瞭にするために、「右」、「左」、「垂直」および「水平」等のような、空間的な用語は、各図面に基いて、本明細書において用いられていることが認められるであろう。しかしながら、外科器具は多くの配向および位置において用いられ、これらの用語は限定や絶対的な表現になることを意図されていない。加えて、本発明の種々の態様は内視鏡式および腹腔鏡式で行なわれる外科処置に対して適用性を有していると共に、開放性の処置またはその他の処置にも適用性を有している。なお、これらの用語または類似の用語の内の一つの本明細書における使用は、外科処置の一つのカテゴリーのみにおける使用のために、本発明を限定することであると、解釈されるべきではない。
【0012】
図1にもどり、本実施例の供給装置10は、近位側端部20および遠位側端部22を有する細長い軸18に連結されているハンドル17、を備えている。図1において示されているように、細長い軸18は、その全長に沿って、あるいは、1個以上の連結部分に沿って、柔軟である。もちろん、この軸18は交互に剛性、弾性、順応性であってもよく、あるいは、その他の特性を有していてもよい。軸18の遠位側端部22はリング配備機構24を有している。この配備機構24はハンドル17に配置されているボタンまたはレバーにより作動できる。図1において示されているように、ハンドル17は一対の作動部材26,28を有している。本実施例において、これらの作動部材26,28はスライダーを構成している。例示的な作動スライダー26,28の機能が以下において説明されている。しかしながら、これらの作動部材26,28は多様な別の形態を採り、多様な別の機能を有することも可能であることが認められるであろう。
【0013】
本実施例において、リング配備機構24は先端部分30よりも近位側に配置されている。供給装置10は、この供給装置10が吻合部位に挿入されるかその吻合部位から引き抜かれる時に、組織が配備機構24の中に捕捉されることを防ぐための特徴を含んでいる。図1において、近位側シース32および遠位側シース34が描かれている。
【0014】
図7において、本実施例のリング配備機構24は分解斜視図において示されており、近位側シース32が複数の近位側フィンガー36の上に嵌着する様子、および遠位側シース34が複数の遠位側フィンガー38の上に嵌着する様子を示している。このリング配備機構24は固定の成形された作動部材40を有している。もちろん、この成形された作動部材40は成形以外の任意の適当な方法を用いて形成されていてもよい。本実施例において、成形された作動部材40は近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38を含んでいる。また、この成形された作動部材40は中央部分46も有しており、この中央部分46は中間の管45に固定して連結されている。さらに、この中間の管45は軸18の遠位側端部22の中に固定されている。近位側フィンガー36は軸18のプッシュ/プル・ケーブル42を介して第1作動スライダー26に連結されている(図12)。これらのプッシュ/プル・ケーブル42は外側の管43に連通しており、この外側の管43は近位側フィンガー36に固定して連結されている。一方、遠位側フィンガー38は軸18の内側の管44A,44Bを介して第2作動スライダー28に連結されている(図13)。さらに、この内側の管44Aは内側の管44Bに対して固定して連結されている。近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38は、それぞれ、成形された作動部材40の中央部分46に対して二重ヒンジ型の関係にある。なお、このリング配備機構24に対応する別の適当な形態も、近位側フィンガー36と共に、当業界の通常の熟練者において明らかになるであろう。遠位側フィンガー38は、軸18の内側の管44A,44Bを介して、第2作動スライダー28に連結されている(図13)。さらに、内側管44Aは内側管44Bに固定して連結されている。近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38は、それぞれ、成形された作動部材40の中央部分46に対して、二重ヒンジ型の関係にある。なお、上記のリング配備機構24に対応する別の適当な構成も当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0015】
図8および図11はハンドル17の例示的な部品を示している。本実施例において、第1作動スライダー26の遠位側への移動はプッシュ/プル・ケーブル42を介して近位側フィンガー36に遠位側への動作を伝達することにより、近位側フィンガー36を、これらの中央部分46に対するヒンジ型の関係により、傘の様式で、外側に向けて作動させる。同様に、第2作動スライダー28の近位側への移動は、内側の管44A,44Bを介して、遠位側フィンガー38に近位側への動作を伝達し、遠位側フィンガー38を、これらの中央部分46に対するヒンジ型の関係により、外側に向けて作動させる。これにより、本実施例においては、第1作動スライダー26の遠位側への移動は吻合リング14の近位側の部分を圧縮状態の位置から作動状態の位置に作動させると共に、第2作動スライダー28の近位側への移動は吻合リング14の遠位側の部分を圧縮状態の位置から作動状態の位置に作動させる。しかしながら、別の実施形態において、第1作動スライダー26が遠位側フィンガー38に連絡して、第2作動スライダー28が近位側フィンガー36に連絡するように、ハンドル17が構成されている。さらに、このような関係を達成するための適当な構成が当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。あるいは、吻合リングを圧縮状態の位置から作動状態の位置まで作動させるための任意の別の適当な手段、方法または機構も使用可能である。
【0016】
上記のフィンガー36,38は、吻合リングの配備の前およびその間に、ペタル51に係合することにより、その吻合リングを保持して、吻合リングの配備時に、ペタル51を放出するように、構成されている。本実施例の近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38は把持用のスロット48を有しており、これらのスロット48のそれぞれは内側に向けられている保持用の先端部分50を含んでいる。これらの把持用のスロット48は、吻合リング14が圧縮状態の位置にある時に、この吻合リング14を保持することに役立つと共に、保持用の先端部分50は、吻合リング14が作動状態の位置に配備された後に、その吻合リング14のペタル51から吻合リング14が分離することを可能にできる。なお、フィンガー36,38に対応する別の適当な形態も、当業界の通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0017】
図7において示されているように、リング配備機構24は近位側フィンガー36と遠位側フィンガー38との間に隙間54を有している。近位側シース32は近位側フィンガー36を被覆することに適合しており、遠位側シース34は、組織が、供給装置10の挿入または引き抜きの間に隙間54の中に留まることを防ぐために、遠位側フィンガー38を被覆することに適合している。図5において示されているように、遠位側シース34は、第2作動スライダー28による近位側への移動に応答して、遠位側フィンガー38と共に、作動状態の位置に移動させることに適合している。このことは、吻合リング14の配備に影響することなく、あるいは、外科医がシースを後退させるための余分な時間および努力を使うことを必要とせずに、遠位側シース34が、供給装置10の挿入または引き抜きの間に、隙間54の中に組織が捕捉されることを防ぐこと、を可能にしている。図6は、作動スライダー26,28の移動の結果として、拡張状態の位置に移動している、近位側フィンガー36および遠位側フィンガー38の両方、を示している。
【0018】
近位側および遠位側のシース32,34は近位側および遠位側のフィンガー36,38に、それぞれ、のり等のような接着剤、機械的なファスナ、あるいは、任意の適当な手段または方法により、固定できる。一例の実施形態において、近位側および遠位側のシース32,34は、それぞれ、近位側および遠位側のフィンガー36,38と共に拡張する弾性材料を含む。また、別の実施形態において、近位側および遠位側のシース32,34は編組糸により作成されている。この糸材料が弾性を全く有していなくても、この材料は容易に膨張することができ、確実に隙間54を被覆すると共に、フィンガー36,38が拡張状態の位置に移動することを可能にする。なお、シース32,34に対応する別の適当な材料および構成も当業界における通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0019】
作動の一例において、吻合リング14は、近位側および遠位側のフィンガー36,38の各スロット48を把持することにより、リング配備機構24に保持される。供給装置10は吻合部位の近くに挿入され、この場所で、開口部56が、図9において示されているように、2個の最も近い胃腸の通路58,60の中に形成される。供給装置10が挿入される時に、近位側および遠位側のシース32,34は、組織が隙間54の中に捕捉されることを防ぐように、作用する。もちろん、シース32,34は多様な他の目的に役立つこともできる。
【0020】
図10において、リング配備機構24が吻合開口部の中に挿入されると、第1および第2の作動スライダー26,28はそれぞれの作動状態の位置に移動させることが可能になり、フィンガー36,38を外側に向けて作動させる。このことにより、吻合リング14は、その圧縮状態の、円筒形状の位置から、その作動状態の、中空のリベット形状の位置まで、拡張して、胃腸の組織壁の間に吻合装置の取り付け部分を形成できる。なお、供給装置10を運転する別の応用および方法も当業界の通常の熟練者において明らかになるであろう。
【0021】
上記において、本発明の種々の実施形態および概念が図示されて説明されているが、本明細書において記載されている方法およびシステムのさらに別の適応が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業界における通常の熟練者により、適当な変更により達成できる。また、幾つかの可能性のある代替例、変更例、および変形例が記述されているが、他のものも上記の教示に鑑みて当業界の熟練者において明らかになるであろう。したがって、本発明は、上記のような全ての代替例、変更例、および変形例を、添付の特許請求の範囲の各請求項の趣旨および範囲に該当し得るものとして、含むことが意図されており、本明細書および各図面において示されていて説明されている構造および動作の詳細に限定されないことが理解されるべきである。なお、付加的な利点は当業界の熟練者において容易に明らかになると考えられる。
【0022】
〔実施の態様〕
(1)吻合リング装置を移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)吻合リングを受容するように構成されているリング配備機構であって、不作動状態の、概ね円筒形の位置と、作動状態の、中空のリベットを形成する位置との間において、移動させるように構成された、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に、作動力を伝達するための作動機構と、
(iv)前記リング配備機構に前記ハンドルを連結していて、そのリング配備機構に前記ハンドルから前記作動力を伝達するように作動可能に構成されている細長い軸と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構を被覆するように構成されたシースであって、そのリング配備機構と共に、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
(2)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは弾性ポリマーを含む、外科器具。
(3)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは編組材料を含む、外科器具。
(4)実施態様3に記載の外科器具において、
前記編組材料は膨張可能である、外科器具。
(5)実施態様1に記載の外科器具において、
前記リング配備機構は、前記吻合リングの近位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な近位側部分と、前記吻合リングの遠位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な遠位側部分と、を有している、外科器具。
【0023】
(6)実施態様5に記載の外科器具において、
前記シースは、前記リング配備機構の近位側部分を被覆するように構成された近位側部分と、前記リング配備機構の遠位側部分を被覆するように構成された遠位側部分と、を有している、外科器具。
(7)実施態様6に記載の外科器具において、
前記リング配備機構の前記近位側部分に動作を伝達するための第1のアクチュエータと、前記リング配備機構の前記遠位側部分に動作を伝達するための第2のアクチュエータと、をさらに備えている、外科器具。
(8)実施態様7に記載の外科器具において、
前記第1のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記近位側部分および前記シースの前記近位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
(9)実施態様7に記載の外科器具において、
前記第2のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記遠位側部分および前記シースの前記遠位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
(10)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは、接着剤により、前記リング配備機構に固定されている、外科器具。
【0024】
(11)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは前記リング配備機構の上に圧入されている、外科器具。
(12)実施態様1に記載の外科器具において、
前記シースは前記リング配備機構の上にスナップ嵌めされている、外科器具。
(13)吻合リングを移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)近位側部分および遠位側部分を有している細長い軸であって、当該細長い軸の前記近位側部分の近くにおいて、前記ハンドルに取り付けられている、細長い軸と、
(iii)縦方向の端部および前記細長い軸の前記遠位側部分に配置されている中央部分を有しているリング配備機構であって、圧縮状態の吻合リングを受容するように構成されている、リング配備機構と、
(iv)前記吻合リングの一部分を作動させるために、前記リング配備機構の前記縦方向の端部を当該リング配備機構の前記中央部分に向けて移動させるための作動機構と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構の前記縦方向の端部の少なくとも一部分を被覆するように構成されたシースであって、前記リング配備機構の前記縦方向の端部と共に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
(14)実施態様13に記載の外科器具において、
前記吻合リングの第2の部分を作動させるために、初期の位置から前記リング配備機構の前記中央部分に向けて、移動させるように構成された第2の縦方向の端部、をさらに備えている、外科器具。
(15)実施態様14に記載の外科器具において、
前記リング配備機構の前記第2の縦方向の端部を被覆するように構成された第2のシースであって、前記リング配備機構の前記第2の縦方向の端部と共に移動させるように構成された、第2のシース、をさらに備えている、外科器具。
【0025】
(16)吻合リングを移植するための器具において、
(i)遠位側端部および近位側端部を有していて、この遠位側端部が縦方向および半径方向を定めている軸線を有している軸と、
(ii)前記軸線における前記軸の前記遠位側端部において位置決めされているリング配備機構であって、第1の位置から第2の位置に、前記半径方向に移動させるために作動可能な複数の部材を有しており、前記第1の位置が吻合リングの不作動状態の位置に対応していて、前記第2の位置が吻合リングの作動状態の位置に対応している、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に連絡している作動機構であって、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記複数の部材を移動させるために作動可能である、作動機構と、
(iv)前記複数の部材の少なくとも一部分を被覆している1個以上のシースであって、それぞれの対応している部材と共に、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記半径方向に、移動させるように構成されている、1個以上のシースと、
を備えている、器具。
(17)実施態様16に記載の器具において、
前記1個以上のシースの移動は、前記縦方向において実質的に制限されている、器具。
(18)実施態様16に記載の器具において、
前記1個以上のシースは、弾性材料または糸材料の内の少なくとも1種類、を含む、器具。
(19)実施態様16に記載の器具において、
前記複数の部材は、前記縦方向に移動させるように、さらに作動可能である、器具。
(20)実施態様16に記載の器具において、
前記1個以上のシースのそれぞれは、前記複数の部材の各部材により定められる隙間を被覆するように、構成されている、器具。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】吻合リング供給装置の斜視図である。
【図2】不作動状態の位置において吻合リングを保持している吻合リング供給装置の遠位側部分の部分的な斜視図である。
【図3】作動状態の位置において吻合リングを保持している、シースを伴わずに示されている図2の装置の遠位側部分の部分的な斜視図である。
【図4】作動状態の吻合リングの前面図である。
【図5】リング配備機構の遠位側部分が作動状態にある、図1の装置の吻合リング供給装置の斜視図である。
【図6】リング配備機構の遠位側の部分および近位側部分の両方が作動状態にある、図1の装置の斜視図である。
【図7】図1の装置の吻合リング配備機構の斜視の分解図である。
【図8】左側のハウジングの半分が省かれている、図1の装置の近位側部分の、斜視の、断面の分解図である。
【図9】吻合開口部を通して挿入されている、図1の装置の遠位側部分の部分的な断面図である。
【図10】近位側の胃腸の組織壁の間の吻合装置の取り付け部分を形成している、図1の装置の遠位側部分の部分的な断面図である。
【図11】図1の装置の近位側部分の部分的な断面図である。
【図12】図11のパネル12に沿う断面図である。
【図13】図11のパネル13に沿う断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吻合リング装置を移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)吻合リングを受容するように構成されているリング配備機構であって、不作動状態の、概ね円筒形の位置と、作動状態の、中空のリベットを形成する位置との間において、移動させるように構成された、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に、作動力を伝達するための作動機構と、
(iv)前記リング配備機構に前記ハンドルを連結していて、そのリング配備機構に前記ハンドルから前記作動力を伝達するように作動可能に構成されている細長い軸と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構を被覆するように構成されたシースであって、そのリング配備機構と共に、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
【請求項2】
請求項1に記載の外科器具において、
前記シースは弾性ポリマーを含む、外科器具。
【請求項3】
請求項1に記載の外科器具において、
前記シースは編組材料を含む、外科器具。
【請求項4】
請求項3に記載の外科器具において、
前記編組材料は膨張可能である、外科器具。
【請求項5】
請求項1に記載の外科器具において、
前記リング配備機構は、前記吻合リングの近位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な近位側部分と、前記吻合リングの遠位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な遠位側部分と、を有している、外科器具。
【請求項6】
請求項5に記載の外科器具において、
前記シースは、前記リング配備機構の近位側部分を被覆するように構成された近位側部分と、前記リング配備機構の遠位側部分を被覆するように構成された遠位側部分と、を有している、外科器具。
【請求項7】
請求項6に記載の外科器具において、
前記リング配備機構の前記近位側部分に動作を伝達するための第1のアクチュエータと、前記リング配備機構の前記遠位側部分に動作を伝達するための第2のアクチュエータと、をさらに備えている、外科器具。
【請求項8】
請求項7に記載の外科器具において、
前記第1のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記近位側部分および前記シースの前記近位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
【請求項9】
請求項7に記載の外科器具において、
前記第2のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記遠位側部分および前記シースの前記遠位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
【請求項10】
請求項1に記載の外科器具において、
前記シースは、接着剤により、前記リング配備機構に固定されている、外科器具。
【請求項11】
吻合リングを移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)近位側部分および遠位側部分を有している細長い軸であって、当該細長い軸の前記近位側部分の近くにおいて、前記ハンドルに取り付けられている、細長い軸と、
(iii)縦方向の端部および前記細長い軸の前記遠位側部分に配置されている中央部分を有しているリング配備機構であって、圧縮状態の吻合リングを受容するように構成されている、リング配備機構と、
(iv)前記吻合リングの一部分を作動させるために、前記リング配備機構の前記縦方向の端部を当該リング配備機構の前記中央部分に向けて移動させるための作動機構と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構の前記縦方向の端部の少なくとも一部分を被覆するように構成されたシースであって、前記リング配備機構の前記縦方向の端部と共に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
【請求項12】
吻合リングを移植するための器具において、
(i)遠位側端部および近位側端部を有していて、この遠位側端部が縦方向および半径方向を定めている軸線を有している軸と、
(ii)前記軸線における前記軸の前記遠位側端部において位置決めされているリング配備機構であって、第1の位置から第2の位置に、前記半径方向に移動させるために作動可能な複数の部材を有しており、前記第1の位置が吻合リングの不作動状態の位置に対応していて、前記第2の位置が吻合リングの作動状態の位置に対応している、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に連絡している作動機構であって、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記複数の部材を移動させるために作動可能である、作動機構と、
(iv)前記複数の部材の少なくとも一部分を被覆している1個以上のシースであって、それぞれの対応している部材と共に、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記半径方向に、移動させるように構成されている、1個以上のシースと、
を備えている、器具。
【請求項1】
吻合リング装置を移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)吻合リングを受容するように構成されているリング配備機構であって、不作動状態の、概ね円筒形の位置と、作動状態の、中空のリベットを形成する位置との間において、移動させるように構成された、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に、作動力を伝達するための作動機構と、
(iv)前記リング配備機構に前記ハンドルを連結していて、そのリング配備機構に前記ハンドルから前記作動力を伝達するように作動可能に構成されている細長い軸と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構を被覆するように構成されたシースであって、そのリング配備機構と共に、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
【請求項2】
請求項1に記載の外科器具において、
前記シースは弾性ポリマーを含む、外科器具。
【請求項3】
請求項1に記載の外科器具において、
前記シースは編組材料を含む、外科器具。
【請求項4】
請求項3に記載の外科器具において、
前記編組材料は膨張可能である、外科器具。
【請求項5】
請求項1に記載の外科器具において、
前記リング配備機構は、前記吻合リングの近位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な近位側部分と、前記吻合リングの遠位側部分を配備するために、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に移動可能な遠位側部分と、を有している、外科器具。
【請求項6】
請求項5に記載の外科器具において、
前記シースは、前記リング配備機構の近位側部分を被覆するように構成された近位側部分と、前記リング配備機構の遠位側部分を被覆するように構成された遠位側部分と、を有している、外科器具。
【請求項7】
請求項6に記載の外科器具において、
前記リング配備機構の前記近位側部分に動作を伝達するための第1のアクチュエータと、前記リング配備機構の前記遠位側部分に動作を伝達するための第2のアクチュエータと、をさらに備えている、外科器具。
【請求項8】
請求項7に記載の外科器具において、
前記第1のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記近位側部分および前記シースの前記近位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
【請求項9】
請求項7に記載の外科器具において、
前記第2のアクチュエータの作動は、前記リング配備機構の前記遠位側部分および前記シースの前記遠位側部分の両方を、前記不作動状態の位置から前記作動状態の位置に、移動させる、外科器具。
【請求項10】
請求項1に記載の外科器具において、
前記シースは、接着剤により、前記リング配備機構に固定されている、外科器具。
【請求項11】
吻合リングを移植するための外科器具において、
(i)ハンドルと、
(ii)近位側部分および遠位側部分を有している細長い軸であって、当該細長い軸の前記近位側部分の近くにおいて、前記ハンドルに取り付けられている、細長い軸と、
(iii)縦方向の端部および前記細長い軸の前記遠位側部分に配置されている中央部分を有しているリング配備機構であって、圧縮状態の吻合リングを受容するように構成されている、リング配備機構と、
(iv)前記吻合リングの一部分を作動させるために、前記リング配備機構の前記縦方向の端部を当該リング配備機構の前記中央部分に向けて移動させるための作動機構と、
(v)前記器具の挿入および引き抜きの間に、前記リング配備機構の前記縦方向の端部の少なくとも一部分を被覆するように構成されたシースであって、前記リング配備機構の前記縦方向の端部と共に、移動させるように構成された、シースと、
を備えている、外科器具。
【請求項12】
吻合リングを移植するための器具において、
(i)遠位側端部および近位側端部を有していて、この遠位側端部が縦方向および半径方向を定めている軸線を有している軸と、
(ii)前記軸線における前記軸の前記遠位側端部において位置決めされているリング配備機構であって、第1の位置から第2の位置に、前記半径方向に移動させるために作動可能な複数の部材を有しており、前記第1の位置が吻合リングの不作動状態の位置に対応していて、前記第2の位置が吻合リングの作動状態の位置に対応している、リング配備機構と、
(iii)前記リング配備機構に連絡している作動機構であって、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記複数の部材を移動させるために作動可能である、作動機構と、
(iv)前記複数の部材の少なくとも一部分を被覆している1個以上のシースであって、それぞれの対応している部材と共に、前記第1の位置から前記第2の位置に、前記半径方向に、移動させるように構成されている、1個以上のシースと、
を備えている、器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−312052(P2006−312052A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−128518(P2006−128518)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−128518(P2006−128518)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【Fターム(参考)】
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