説明

和合トレーニング装置。

【課題】 利用者がステレオ音波出力器から出力される雰囲気音波を聴きながら、対象言語音声を雰囲気音波に和合させる発声語調のトレーニングを行なう和合トーニング装置の提供。
【解決手段】 トレーニング対象の歌の演奏メロディの雰囲気下で、各歌詞を和合する演奏メロディの複数の和合領域の開始時刻の△t前になると、和合する歌詞が個人通報器3から利用者1のみに通報され、利用者はステレオ音波出力器6からの演奏メロディの各和合領域の△t前に、和合発声すべき歌詞を直接聴くことができ、各和合領域B1、B2・・・では、直前に聴いて把握した正確な歌詞で、和合領域の演奏メロディに音程を狂わさずに和合して発声する発声語調のトレーニングを適確に且つ効果的に実行することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が対象言語音声を雰囲気音波の流れの中で発声する際に、その発声語調を雰囲気音波に和合させるトレーニングを行なう和合トレーニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
雰囲気音波の流れる条件下で利用者が発する対象言語音声を、雰囲気音波に和合させるように、利用者に発声語調のトレーニングを実行させることが必要な場合がある。
例えば、利用者が歌唱力を高めようとしてカラオケ装置を使用して、カラオケ装置から出力される演奏メロディを雰囲気音波とし、演奏メロディに対応する歌詞を対象言語音声として、トレーニング対象の歌を正確な歌詞で、演奏メロディに対して音程を狂わせずに追従して歌うトレーニングをすることがある。
この場合利用者は、対象の歌を正確な歌詞で、装置から出力される演奏メロディに合わせて音程を狂わすことなく発声する発声語調のトレーニングをすることが必要になる。
【0003】
この発声語調のトレーニングの過程で、一般に利用者は、歌詞と曲とでは同じ聴覚を介して取り入れられるが、脳内で記憶の度合いが異なることが多く、各種の環境条件下で感動して聴いた曲のメロディは、瞬時に脳に焼き付けられ後々までも記憶として残されることが多い。これに対して、歌詞は愛唱歌として口ずさんだものでも、年月と共に記憶が曖昧になり、メロディはよく覚えていても声を出して歌えなくなる場合がしばしばある。
この場合、カラオケ装置のモニタに表示される歌詞を黙読しながら歌うと、歌詞を追うのに精一杯のぎこちない歌い方になりがちで音程を崩すことも多くなる。また、歌詞が日本語訳されていない場合は、モニタに表示される外国語歌詞を黙読しながら歌うことはさらに大変である。
【0004】
このように、利用者が雰囲気音波を聴きながら発声する対象言語音声を、雰囲気音波に和合させるように、発声語調のトレーニングを実行するのは、対象言語音声である歌詞を、正確な歌詞で演奏メロディに合わせて音程を狂わさずに歌う場合だけではない。
同時通訳のトレーニングでも、発声語調を雰囲気音波に和合させることが必要で、例えば英語の同時通訳のトレーニングをする場合には、意味の理解できる英文の会話問答文を、会話が行なわれる環境雰囲気に適合した語調で、何度も何度も反復して大声で音読することが第1に必要なトレーニング法であると言われている。
この場合は、自己流のアクセントやイントネーションの発音語調になるのは避けねばならず、正しい音読の基礎となるネィティブスビーカの発音を聴いた後に、音読を行なうことが必要で効果的であることは明らかである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前述したような歌唱や同時通訳の発声時の語調のトレーニングの現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象言語音声を正確に且つ要求される語調で発声するトレーニングが効果的に実行可能な和合トレーニング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、請求項1記載の第1の発明は、利用者が雰囲気音波を聴きながら対象言語音声を発声し、前記利用者から発せられる対象言語音声を、前記雰囲気音波に和合させるように、前記利用者に発声語調のトレーニングを実行させる和合トレーニング装置であり、前記雰囲気音波を出力する雰囲気音波出力手段と、前記対象言語音声を誘導する誘導音波情報を、前記雰囲気音波出力手段の動作と所定の時間関係で前記利用者に通報する通報手段とを有することを特徴とするものである。
【0007】
第1の発明では、利用者は雰囲気音波出力手段から発せられる雰囲気音波を聴きながら、対象言語音声を雰囲気音波に和合するような語調で発声するトレーニングを行なうが、通報手段によって、雰囲気音波出力手段の動作と所定の時間関係で、対象言語音声を誘導する誘導音波情報が利用者に通報される。
このために利用者は、雰囲気音波の出力と所定の時間関係で通報される誘導音波情報から対象言語音声を誘導抽出して把握し、把握した対象言語音声に基づいて、対象言語を雰囲気音波に和合させるような語調で対象言語音声を発声するトレーニングを行なう。
【0008】
同様に前記目的を達成するために、請求項2記載の第2の発明は、第1の発明において、誘導音波情報が対象言語音声であることを特徴とするものである。
【0009】
第2の発明によると、第1の発明での作用に加えて、通報手段によって利用者には誘導音波情報として、対象言語音声が通報されるので、利用者は雰囲気音波の出力と所定の時間関係で、対象言語音声を直接且つ的確に把握する。
【0010】
同様に前記目的を達成するために、請求項3記載の第3の発明は、第1の発明において、誘導音波情報が、雰囲気音波の内容の説明音声であることを特徴とするものである。
【0011】
第3の発明によると、第1の発明での作用に加えて、通報手段によって利用者には誘導音波情報として、雰囲気音波の内容の説明音声が通報されるので、利用者は雰囲気音波の出力と所定の時間関係で、雰囲気音波の内容を把握理解し、理解した雰囲気音波の内容に基づいて、対象言語音声を雰囲気音波に和合させるような語調で対象言語音声を発声する発声語調のトレーニングを行なう。
【0012】
同様に前記目的を達成するために、請求項4記載の第4の発明は、第1の発明または第2の発明において、所定の時間関係が雰囲気音波の和合領域の出力開始の所定時間前であることを特徴とするものである。
【0013】
第4の発明によると、第1の発明または第2の発明での作用に加えて、通報手段による通報が雰囲気音波の和合領域の出力開始の所定時間前に行なわれ、利用者は雰囲気音波の和合領域の出力の所定時間前に、誘導音波情報の通報を受けるので、雰囲気音波の和合領域の出力前に誘導音波情報から対象言語音声を迅速且つ正確に把握する。
【0014】
同様に前記目的を達成するために、請求項5記載の第5の説明は、第1の発明または第3の発明において、所定の時間関係が、雰囲気音波の出力時間内であることを特徴とするものである。
【0015】
第5の発明によると、第1の発明または第3の発明での作用に加えて、通報手段による通報が雰囲気音波の出力時間内に行なわれるので、利用者は出力される雰囲気音波に密着して誘導音波情報から対象言語音声を適確に誘導把握する。
【発明の効果】
【0016】
第1の発明によると、雰囲気音波出力手段から発せられる雰囲気音波を聴きながら、対象言語音声を雰囲気音波に和合するような語調で発声トレーニングを行なう利用者には、通報手段によって、雰囲気音波出力手段の動作と所定の時間関係で、対象言語音声を誘導する誘導音波情報が通報される。
このために、利用者は雰囲気音波の出力と所定の時間関係で通報される誘導音波情報から対象言語音声を正確に誘導抽出して把握することが可能になり、正確に把握した対象言語音声に基づいて、対象言語音声を雰囲気音波に和合させる発声語調のトレーニングを効率よく行なうことが可能になる。
【0017】
第2の発明によると、第1の発明で得られる効果に加えて、通報手段によって利用者には誘導音波情報として対象言語音声が通報されるので、利用者は直接対象言語を聞き取ることが可能になり、対象言語音声を雰囲気音波に和合させる発声語調のトレーニングをより効率よく簡単に行なうことが可能になる。
【0018】
第3の発明によると、第1の発明で得られる効果に加えて、通報手段によって利用者には誘導音波情報として、雰囲気音波の内容の説明音声が通報されるので、利用者は雰囲気音波の出力と所定の時間関係で、誘導音波情報により、雰囲気音波の内容を把握理解し、理解した雰囲気音波の内容に基づいて、対象言語音声の発声語調のトレーニングを、雰囲気音波に対応密着させて、適確且つ効率的に行なうことが可能になる。
【0019】
第4の発明によると、第1の発明または第2の発明で得られる効果に加えて、通報手段による通報が雰囲気音波の和合領域の出力開始の所定時間前に行なわれるので、利用者は、通報された誘導音波情報から対象言語音声を雰囲気音波の和合領域の出力前に、迅速且つ正確に把握することが可能になり、正確且つ迅速に把握した対象言語音声に基づいて、対象言語音声を雰囲気音波に和合させる発声語調のトレーニングを、迅速に且つ効率よく行なうことが可能になる。
【0020】
第5の発明によると、第1の発明または第3の発明で得られる効果に加えて、通報手段による通報が雰囲気音波の出力時間内に行なわれるので、発声語調のトレーニングを、雰囲気音波に濃度よく密着させて、適確に行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】 本発明の第1の実施例の構成を示す説明図である。
【図2】 本発明の各実施例でのトレーニング動作を示すブロック説明図で、(a)は第1の実施例でのトレーニング動作を示すブロック説明図、(b)は第2の実施例でのトレーニング動作を示すブロック説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
先ず、本発明の第1の実施例を、図1及び図2(a)を参照して説明する。
【第1の実施例】
【0023】
第1の実施例は、本発明がカラオケ装置による歌唱力向上のトレーニングに適用された場合であり、図1に示すように、利用者1はトレーニングの対象となる歌の歌詞が表示されるモニタ7を見つつ、カラオケ装置本体5に接続されたステレオ音波出力器6から出力される演奏メロディを雰囲気音波としてを聴きながら、歌唱力向上のトレーニングを行なうように構成されている。
この状態で、利用者1は対象言語音声である歌詞を、演奏メロディに合わせて音程を狂わせずに、正確な歌詞で演奏メロディに和合させるような語調で歌う発声トレーニングを行なうことになる。この場合、カラオケ装置本体5に接続された個人通報器3から、イヤホーン2を介して利用者1に対象言語音声を誘導する誘導音波情報が、ステレオ音波出力器6の動作と所定の時間関係で通報される構成になっている。
【0024】
第1の実施例では、ステレオ音波出力器6の雰囲気音波の和合領域の出力開始の所定時間前に、個人通報器3から誘導音波情報として、トレーニングの対象となる歌の歌詞が利用者1に直接通報されるので、利用者1は対象言語音声である歌詞を、演奏メロディの和合領域の開始前に直接聴いて直ちに把握する。
この動作を図2(a)を参照して説明すると、ステレオ音波出力器6からは、演奏メロディである雰囲気音波が出力されているが、時刻t1から時刻t2までの時間に、利用者1により歌詞が和合される第1の和合領域B1が存在し、時刻t3から時刻t4までの時間に、利用者1により歌詞が和合される第2の和合領域B2が存在する。図示はしていないが、この他にも利用者1により歌詞が和合される第3の和合領域B3、第4の和合領域B4・・・と複数の和合領域が存在する。
【0025】
第1の実施例では、第1の和合領域B1の開始時刻t1の所定時間△t前に、利用者1に個人通報器3から対象言語音声通報A1が行なわれ、同様に第2の和合領域B2の開始時刻t3の所定時間△t前に、利用者1に個人通報器3から対象言語音声通報A1が行なわれる。
利用者1は、雰囲気音波としてステレオ音波出力器6から演奏メロディが流れる中で、演奏メロディの第1の和合領域B1の演奏開始時刻t1の所定時間△t前に、和合領域B1のメロディに和合すべき歌の歌詞を、イヤホーン2を介して直接聴き取る。そして、所定時間△t後の時刻t1に演奏が開始され、時刻t2に演奏が終了する第1の和合領域B1において、利用者1はイヤホーン2を介して聴き取り把握した歌詞を、演奏メロディに合わせて音程を狂わさずに正確な歌詞で歌うことにより発声語調のトレーニングを実行する。
【0026】
同様にして、利用者1は、雰囲気音波としてステレオ音波出力器6から演奏メロディが流れる中で、演奏メロディの第2の和合領域B2の演奏開始時刻t3の所定時間△t前に、和合領域B2のメロディに和合すべき歌の歌詞を、イヤホーン2を介して直接聴き取る。そして、所定時間△t後の時刻t3に演奏が開始され、時刻t4に演奏が終了する第2の和合領域B2において、利用者1はイヤホーン2を介して聴き取り把握した歌詞を、演奏メロディに合わせて音程を狂わさずに正確な歌詞で歌うことにより発声語調のトレーニングを実行する。
【0027】
このように第1の実施例によると、利用者1はトレーニング対象の歌の演奏メロディが、ステレオ音波出力器6から流れる雰囲気の中で、歌詞を和合すべき演奏メロディの複数の和合領域の演奏開始時刻の所定時間△t前に、個人通報器3によって対応する歌詞を、イヤホーン2を介してそれぞれ聴き取り把握する。そして利用者1は、所定時間△t後に演奏が開始される各和合領域B1、B2・・・では、それぞれ直前に直接聴いて把握した正確な歌詞で、対応する和合領域の演奏メロディに音程を狂わすことなく和合して発声する発声語調のトレーニングを適確に且つ効果的に実行する。
このトレーニングによると、モニタ7に表示される歌詞を余裕を持って黙読して、楽しい雰囲気の中でトレーニングが実行され、日本語訳のない外国語の歌調での歌唱トレーニングも能率よく実行される。さらに、歌詞の事前通報もイヤホーン2を介して、利用者1のみに行なわれ、トレーニングを一緒に行なう歌詞を周知している他の実行者を煩わすこともない。
【0028】
以上に説明したように、第1の実施例によると、ステレオ音波出力器6からトレーニング対象となる歌の演奏メロディが流れる雰囲気下で、それぞれの歌詞が和合される演奏メロディ内の複数の和合領域の演奏開始時刻の所定時間△t前になると、対応して和合される歌詞が個人通報器3からイヤホーン2を介して利用者1のみに通報される。このために、利用者1はステレオ音波出力器6からの演奏メロディが、各和合領域の所定時間△t前になると、和合発声すべき歌詞を個人通報器3からイヤホーン2を介して直接聴くことができ、演奏が開始される各和合領域B1、B2・・・では、それぞれ直前に聴いて把握した正確な歌詞で、対応する和合領域の演奏メロディに音程を狂わすことなく和合して発声する発声語調のトレーニングを適確に且つ効果的に実行することが可能になる。
直前の歌詞の通報は、利用者1のみが聴取できるので、トレーニングを一緒に行なう他の実行者を煩わすこともなくすることが可能になり、利用者に歌詞が演奏メロディの和合領域の所定時間△t前に直接通報されるので、外国語の歌詞での発声語調のトレーニングも適確に且つ効果的に実行することが可能になる。
【0029】
本発明の第2の実施例を図2(b)を参照し、図1を流用して説明する。
【第2の実施例】
【0030】
第2の実施例は、本発明がネィティブスピーカの会話を瞬時に把握理解し、順次迅速に日本語に翻訳する同時通訳のトレーニングに適用された場合である。
外国語例えば英語の同時通訳のトレーニングでは、利用者は意味の理解できる英文の会話問答文を会話が行なわれる環境雰囲気に適合した語調で、何度も何度も反復して大声で発音することが基本的に必要である。この際、正しい音読の基礎となるネィティブスビーカの発音を先ず聴くことが大切で、この場合には単語を一つ一つ聴いて覚えるのではなく、文章全体をリズムとして覚えることが必要である。次いで、ネィティブスビーカの発音に語調を合わせて、ネイティブスピーカと共に発音をし、このトレーニングを繰り返した後に、ネイティブスピーカの会話問答を順次日本語に同時通訳するトレーニングに進むことが要求される。
【0031】
第2の実施例ではステレオ音波出力器6から、図2(b)に示すように時刻t1から時刻t2までの時間帯に、雰囲気音波としてネイティブスピーカの会話音声と背景雰囲気音が出力される。
同時にこの時間帯において、個人通報器3Aから利用者1には、ネイティブスピーカの解説者による英語での解説、例えば「・・日本の宗教について話をしながら、中年の米国人夫婦が神宮前の大通りを歩いています。奥さんが日本の宗教は大変理解し易いと話しています。これに対してご主人は・・・」というような説明音声通報A2が、イヤホーン2を介して通報される。
この説明音声通報A2を聴いて、利用者1はステレオ音波出力器6から出力されるネイティブスピーカの会話問答の進行する雰囲気を想像しながら、必要があればモニタ7に表示される英語会話文で、会話を文章で確認しながらネイティブスピーカの会話を聴き取り把握する第1のトレーニングを行なう。
【0032】
このネイティブスピーカの会話聴き取りの第1のトレーニングを済ませた利用者1は、図2(b)の時刻t3から時刻t4までの時間帯において、ステレオ音波出力器6から出力されるネイティブスピーカの会話音声に合わせて、モニタ7に表示される英語会話文を、会話が行なわれる環境雰囲気に適合した語調で発音する対象言語発声Eを、何度も何度も反復して大声で実行する第2のトレーニングを行なう。
この第2のトレーニングで利用者1は、ネイティブスピーカの正しい会話音声に合わせて、会話問答の対象言語発声Eを自己流のアクセントやイントネーションを持つ発音語調になることを避け、ネイティブスピーカの正しい会話音声で正しく発音するトレーニングを実行する。
【0033】
第2のトレーニングを繰り返し、ステレオ音波出力器6から出力されるネイティブスピーカの会話音声に合わせて、会話問答の対象言語発声Eを正しいアクセントやイントネーションの発音語調で発音できるようになった段階で、利用者1は第3のトレーニングに入る。
第3のトレーニングでは、図2(b)の時刻t5から時刻t6の時間帯において、ステレオ音波出力器6からネイティブスピーカの会話音声と背景雰囲気音とが出力されるが、ネイティブスピーカの会話音声に反応して、利用者1はこの時間帯でネイティブスピーカの会話音声を日本語に逐次通訳し、対象言語音声発声Fを行なうトレーニングが実行される。
【0034】
以上に説明したように第2の実施例によると、利用者1は、イヤホーン2からの説明音声通報A2により雰囲気を想像しながら、ステレオ音波出力器6からのネイティブスピーカの会話問答を、モニタ7に表示される英語会話文で会話を文章で確認しながら、進行する会話の聴き取り力を能率的に向上させることが可能になる.
また、第2のトレーニングを繰り返すことにより、利用者1は会話問答の対象言語発声Eを、ステレオ音波出力器6からのネイティブスピーカの会話音声に合わせて、正しい発音語調で発音することが可能になる。
そして、第1トレーニングと第2のトレーニングでの効果が得られた段階で、ステレオ音波出力器6からのネイティブスピーカの会話音声と背景雰囲気音との下で、利用者1はネイティブスピーカの会話音声に反応して、その会話音声を日本語に逐次通訳する同時通訳のトレーニングを実行するので、同時通訳の能力を短期間で確実に取得することが可能になる。
【符号の説明】
【0035】
1 利用者
2 イヤホーン
3、3A 個人通報器
5 カラオケ装置本体
6 ステレオ音波出力器
7 モニタ
A1 対象言語音声通報
A2 説明音声通報
B1、B2 和合領域
C1 対象言語音声発声
D1 雰囲気音波出力
E 対象言語音声発声
F 同時通訳発声

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が雰囲気音波を聴きながら対象言語音声を発声し、前記利用者から発せられる対象言語音声を、前記雰囲気音波に和合させるように、前記利用者に発声語調のトレーニングを実行させる和合トレーニング装置であり、
前記雰囲気音波を出力する雰囲気音波出力手段と、
前記対象言語音声を誘導する誘導音波情報を、前記雰囲気音波出力手段の動作と所定の時間関係で前記利用者に通報する通報手段と
を有することを特徴とする和合トレーニング装置。
【請求項2】
誘導音波情報が、対象言語音声である請求項1記載の和合トレーニング装置。
【請求項3】
誘導音波情報が、雰囲気音波の内容の説明音声である請求項1記載の和合トレーニング装置。
【請求項4】
所定の時間関係が、雰囲気音波の和合領域の出力開始の所定時間前である請求項1または請求項2記載の和合トレーニング装置。
【請求項5】
所定の時間関係が、雰囲気音波の出力時間内である請求項1または請求項3記載の和合トレーニング装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−28195(P2011−28195A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188728(P2009−188728)
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【出願人】(391064027)
【Fターム(参考)】