説明

商品販売データ処理装置、商品販売データ処理プログラムおよび商品販売データ処理システム

【課題】ジャーナルデータのより有効な利用を可能とする。
【解決手段】実施形態の商品販売データ処理装置は、処理手段、生成手段および送信手段を含む。処理手段は、商品販売に関するデータ処理を行う。生成手段は、データ処理に関する履歴を表すジャーナルデータを生成する。送信手段は、ジャーナルデータを複数の送信宛先のそれぞれへ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品販売データ処理装置、商品販売データ処理プログラムおよび商品販売データ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
POS(point-of-sale)システムでは、商取引の実施状況を管理することなどを目的として、POS端末が生成したジャーナルデータをジャーナルサーバにて管理している。
【0003】
このためPOS端末は、ジャーナルデータをジャーナルサーバに送信する機能を持つ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−72989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
POS端末は、予め定められた1つのジャーナルサーバのみにジャーナルデータを送信する。
【0006】
このため、ジャーナルサーバ以外においてジャーナルデータを使用することはできなかった。
【0007】
このような事情から、ジャーナルデータのより有効な利用を可能とすることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の商品販売データ処理装置は、処理手段、生成手段および送信手段を含む。処理手段は、商品販売に関するデータ処理を行う。生成手段は、データ処理に関する履歴を表すジャーナルデータを生成する。送信手段は、ジャーナルデータを複数の送信宛先のそれぞれへ送信する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一実施形態に係るPOSシステムのブロック図。
【図2】図1中のPOS端末のブロック図。
【図3】図1中の撮像装置のブロック図。
【図4】図1中のジャーナルサーバのブロック図。
【図5】図1中の映像検索サーバのブロック図。
【図6】図2中のCPUによる商取引処理のフローチャート。
【図7】図2中のCPUによる日計処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下実施の形態の一例を図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、商品販売データ処理システムとしてPOSシステムを、また商品販売データ処理装置としてPOS(point-of-sale)端末装置を例に説明する。
【0011】
図1は本実施形態に係るPOSシステム1のブロック図である。
【0012】
POSシステム1は、複数のPOS端末100、複数の撮像装置200、ジャーナルサーバ300、映像検索サーバ400を含む。
【0013】
POS端末100は、買い上げ商品の登録、買上金額の算出、決済、あるいはポイント処理などのような商品販売に係わる各種のデータ処理を行う。
【0014】
複数の撮像装置200は、複数のPOS端末100のいずれかに対応付けられている。各撮像装置200は、対応付けられたPOS端末100における操作状況を撮像する。
【0015】
ジャーナルサーバ300は、複数のPOS端末100でそれぞれ生成されるジャーナルデータを一括管理する。
【0016】
映像検索サーバ400は、複数の撮像装置200のそれぞれで得られた映像データを、各撮像装置200に対応付けられたジャーナルデータに関連付けて管理する。
【0017】
これら複数のPOS端末100、複数の撮像装置200、ジャーナルサーバ300、映像検索サーバ400は、いずれも通信ネットワーク500に接続されている。通信ネットワーク500としては、例えばLAN(local area network)またはインターネットが単独で、あるいはLANおよびインターネットを組み合わせて利用される。
【0018】
図2はPOS端末100のブロック図である。
【0019】
POS端末100は、CPU(central processing unit)101、ROM(read-only memory)102、RAM(random-access memory)103、補助記憶ユニット104、時計ユニット105、モードスイッチ106、ドロワ開放ユニット107、入出力ポート(I/O)108、通信インタフェース(通信I/F)109,110,111,112,113、114,115、スキャナ116、キーボード117、オペレータ用表示器118、客面表示器119、プリンタ120、カードリーダ121、リーダ/ライタ122および通信デバイス123を含む。そして、CPU101、ROM102、RAM103、補助記憶ユニット104、時計ユニット105、入出力ポート108、通信インタフェース109〜113および通信デバイス123は、バス124にそれぞれ接続されている。
【0020】
CPU101は、ROM102およびRAM103に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、POS端末100としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
【0021】
ROM102は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM102は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM102は、CPU101が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合も有る。
【0022】
RAM103は、CPU101が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM103は、CPU101が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。RAM103の記憶領域の一部は、商品リストエリアとして使用される。
【0023】
補助記憶ユニット104は、例えばハードディスクドライブやSSD(solid state drive)などであり、CPU101が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU101での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット104が記憶するデータには、PLU(price look up)ファイルおよびジャーナルデータを含む。PLUファイルは、POS端末100が使用される店舗で販売または提供される商品(物品またはサービス)についての情報が記述されている。ジャーナルデータは、決済済みの取引の内容を取引毎に表した取引データを複数含む。
【0024】
ROM102、RAM103または補助記憶ユニット104に記憶されるアプリケーションプログラムには、後述する処理に関して記述した商品販売データ処理プログラムを含む。この商品販売データ処理プログラムがRAM103または補助記憶ユニット104に記憶される場合、POS端末100の譲渡は、一般的に商品販売データ処理プログラムがRAM103または補助記憶ユニット104に記憶された状態にて行われる。しかし、POS端末100を商品販売データ処理プログラムがRAM103または補助記憶ユニット104に記憶されない状態で譲渡されるとともに、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して決済処理プログラムを譲渡され、この商品販売データ処理プログラムが上記の別途に譲渡されたPOS端末100のRAM103または補助記憶ユニット104に書き込まれても良い。
【0025】
時計ユニット105は、定常的に計時動作を行い、日付および時刻を表した日時情報を生成する。時計ユニット105には、例えばTOD時計が利用できる。
【0026】
モードスイッチ106は、特定の鍵によって回転可能な鍵穴の向きを検出し、その検出結果をモード信号として出力する。鍵穴の向きには業務モードがそれぞれ割り付けられており、モード信号はこれらの動作モードのいずれが選択されているかを示す信号となる。業務モードは、登録、点検および精算などの各モードを含む。
【0027】
ドロワ開放ユニット107は、ドロワを自動的に開放する。
【0028】
入出力ポート108は、モードスイッチ106が出力するモード信号をモードデータに変換してRAM103に書き込んだり、CPU101からドロワ開放が指示されたことに応じてドロワ開放ユニット107を駆動するための駆動信号をドロワ開放ユニット107に対して出力する。
【0029】
通信インタフェース109〜115には、スキャナ116、キーボード117、オペレータ用表示器118、客面表示器119、プリンタ120、カードリーダ121がそれぞれ接続される。通信インタフェース109〜115は、これら接続されたデバイスとCPU101との通信をインタフェースする。通信インタフェースとしては、例えばRS(recommended standard)−232C、PS/2、USB(universal serial bus)、LVDS(low voltage differential signaling)、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1284(いわゆるセントロニクス仕様)などの周知の規格に準拠したデバイスを適宜に利用できる。典型的には、通信インタフェース109にはUSBが、通信インタフェース110にはPS/2またはUSBが、通信インタフェース111にはLVDSが、通信インタフェース112にはRS−232CまたはUSBが、通信インタフェース113にはIEEE1284またはUSBが、通信インタフェース114,115にはRS−232CまたはUSBが適用される。
【0030】
スキャナ116は、商品や伝票に印刷されたバーコードを読み取る。スキャナ116には、固定タイプおよびハンディタイプのいずれか、またはその双方を含み得る。
【0031】
キーボード117は、オペレータによる操作の内容を表したコマンドを出力する。
【0032】
オペレータ用表示器118は、例えばLCD(liquid crystal display)であり、CPU101の制御の下に任意の画像を表示可能である。オペレータ用表示器118は、オペレータに対して提示するべき各種の情報を表した画像を表示するために利用される。
【0033】
客面表示器119は、例えばLCDまたは蛍光管表示器であり、CPU101の制御の下に任意の画像を表示可能である。客面表示器119は、顧客に対して提示するべき各種の情報を表した画像を表示するために利用される。
【0034】
プリンタ120は、例えばサーマルプリンタやドットインパクトプリンタなどであり、レシートなどの伝票を印刷する。
【0035】
カードリーダ121は、クレジットカードに記録されたクレジットデータを読み取る。
【0036】
リーダ/ライタ122は、ポイントカードに記録されたポイントデータを読み取る。リーダ/ライタ122は、ポイントデータをポイントカードに書き込む。
【0037】
通信デバイス123は、通信ネットワーク500を介してジャーナルサーバ300および映像検索サーバ400などと通信する。通信デバイス123としては、例えば既存のLAN通信デバイスを適用できる。
【0038】
図3は撮像装置200のブロック図である。
【0039】
撮像装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、補助記憶ユニット204、カメラ205および通信デバイス206を含む。これら撮像装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、補助記憶ユニット204、カメラ205および通信デバイス206は、いずれもバス207に接続される。
【0040】
CPU201は、ROM202およびRAM203に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、後述のような撮像装置200の動作を実現するべく処理を行う。
【0041】
ROM202は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM202は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM202は、CPU201が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合も有る。
【0042】
RAM203は、CPU201が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM203は、CPU201が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。RAM204は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0043】
補助記憶ユニット204は、例えばハードディスクドライブやSSDなどであり、CPU201が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU201での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット204は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0044】
カメラ205は、視野内を撮像して映像データを取得する。カメラ205は、対応付けられたPOS端末100のキーボード117などがその視野内に位置するように配置される。かくしてカメラ205は、対応付けられたPOS端末100における操作状況を表した映像データを生成する。なお、カメラ205としては、ビデオカメラおよびスチルカメラのいずれも適用可能である。
【0045】
通信デバイス206は、通信ネットワーク500を介して映像検索サーバ400などと通信する。
【0046】
図4はジャーナルサーバ300のブロック図である。
【0047】
ジャーナルサーバ300は、CPU301、ROM302、RAM303、補助記憶ユニット304および通信デバイス305を含む。これらジャーナルサーバ300は、CPU301、ROM302、RAM303、補助記憶ユニット304および通信デバイス305は、いずれもバス306に接続される。
【0048】
CPU301は、ROM302およびRAM303に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、後述のようなジャーナルサーバ300の動作を実現するべく処理を行う。
【0049】
ROM302は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM302は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM302は、CPU301が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合も有る。
【0050】
RAM303は、CPU301が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM303は、CPU301が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。RAM304は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0051】
補助記憶ユニット304は、例えばハードディスクドライブやSSDなどであり、CPU301が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU301での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット304は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0052】
通信デバイス305は、通信ネットワーク500を介してPOS端末100および撮像装置200などと通信する。
【0053】
図5は映像検索サーバ400のブロック図である。
【0054】
映像検索サーバ400は、CPU401、ROM402、RAM403、補助記憶ユニット404および通信デバイス405を含む。これら映像検索サーバ400は、CPU401、ROM402、RAM403、補助記憶ユニット404および通信デバイス405は、いずれもバス406に接続される。
【0055】
CPU401は、ROM402およびRAM403に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、後述のような映像検索サーバ400の動作を実現するべく処理を行う。
【0056】
ROM402は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM402は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM402は、CPU401が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合も有る。
【0057】
RAM403は、CPU401が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM403は、CPU401が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。RAM404は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0058】
補助記憶ユニット404は、例えばハードディスクドライブやSSDなどであり、CPU401が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU401での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット404は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0059】
通信デバイス405は、通信ネットワーク500を介してPOS端末100および撮像装置200などと通信する。
【0060】
なお、ジャーナルサーバ300および映像検索サーバ400としては、例えば汎用のサーバ用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。
【0061】
次に以上のように構成されたPOSシステム1の動作について説明する。
【0062】
鍵によって業務モードが登録モードに設定されたことがモードスイッチ106により検出されているとき、CPU101は、PLUコードが入力されるのを待ち受ける。そしてPLUコードが入力されたことに応じてCPU101は、図6に示す商取引処理を開始する。
【0063】
ステップSa1においてCPU101は、商品登録処理を行う。この商品登録処理は、1顧客が買い上げる全ての商品のPLUコードおよび数量を入力し、これらをRAM103中の商品リストエリアに書き込む処理である。決済の実行を要求する操作がオペレータにより行われたならば、CPU101はステップSa2へ進む。
【0064】
ステップSa2においてCPU101は、決済処理を行う。この決済処理は、商品リストエリアに記憶されているPLUコードおよび数量に基づいて買上金額を算出し、この買上金額を決済し、そして、レシートを発行するなどの処理である。
【0065】
ステップSa3においてCPU101は、補助記憶ユニット104が記憶しているジャーナルデータを更新する。すなわちCPU101は、今回の商取引を管理するための予め定められた複数のデータからなるデータレコードをジャーナルデータに追加する。このジャーナルデータの更新を終えたんならばCPU101は、図6に示す処理を終了する。
【0066】
なお、以上の商取引処理は、登録モードが設定されている間、繰り返し実行される。
【0067】
鍵によって業務モードが登録モードに設定されたことがモードスイッチ106により検出されたことに応じてCPU101は、図7に示す処理を開始する。
【0068】
ステップSb1においてCPU101は、日計精算処理を行う。この日計精算処理は、1営業日内における各種の集計処理などを含む周知の処理である。
【0069】
ステップSb2においてCPU101は、補助記憶ユニット104が記憶しているジャーナルデータをジャーナルサーバ300へ送信する。具体的には、ジャーナルファイルの送信には、例えばFTP(file transfer protocol)を使用する。ジャーナルサーバ300のアドレスは、例えばPOSシステム1の構築時に、その作業者によって補助記憶ユニット104に書き込まれる。そしてCPU101は、このようにして補助記憶ユニット104が記憶しているアドレスに宛ててジャーナルデータを通信ネットワーク500へと送出するように通信デバイス123を制御する。
【0070】
ステップSb3においてCPU101は、補助記憶ユニット104が記憶しているジャーナルデータを映像検索サーバ400へ送信する。具体的には、ジャーナルファイルの送信には、例えばFTPを使用する。映像検索サーバ400のアドレスは、例えばPOSシステム1の構築時に、その作業者によって補助記憶ユニット104に書き込まれる。そしてCPU101は、このようにして補助記憶ユニット104が記憶しているアドレスに宛ててジャーナルデータを通信ネットワーク500へと送出するように通信デバイス123を制御する。
【0071】
ジャーナルサーバ300においてCPU301は、複数のPOS端末100のそれぞれから上記のように送信されたジャーナルデータを収集し、これらを一括管理するための処理を行う。この処理は、既存のジャーナルサーバで行われている処理と同様であって良い。
【0072】
一方で、撮像装置200においてCPU201は、カメラ205が出力する映像データを、補助記憶ユニット204に蓄積する。そしてCPU201は、予め定められたタイミングにおいて、補助記憶ユニット204が記憶する映像データを映像検索サーバ400へ送信する。
【0073】
映像検索サーバ400は、複数のPOS端末100のそれぞれから上記のように送信されたジャーナルデータを収集するとともに、複数の撮像装置200から上記のように送信された映像データを収集する。そして映像検索サーバ400は、互いに対応付けられたPOS端末100および撮像装置200から得たジャーナルデータおよび映像データを互いに関連付けて管理する。なお、この管理は任意の形態で行われてよい。例えば、特開2010−72989号公報に開示された技術を利用できる。
【0074】
以上のようにPOSシステム1によれば、POS端末100がジャーナルサーバ300および映像検索サーバ400の双方に、それぞれジャーナルデータを送信する。かくして、ジャーナルサーバ300における一括管理と映像検索サーバ400における映像と関連付けての管理とのような複数の形態でのジャーナルデータの管理を個別に実施することが可能である。
【0075】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
【0076】
ジャーナルデータの送信を、予め定められた時刻となったときや、操作者により要求されたときなどのような別のトリガ事象の発生に応じて行っても良い。
【0077】
ジャーナルデータの送信先は、ジャーナルサーバ300および映像検索サーバ400には限らず、いずれか一方または双方がジャーナルデータに関して別の処理を行うサーバ装置であっても良い。また、ジャーナルデータの送信先を3つ以上のサーバ装置としても良い。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
1…POSシステム、100…POS端末、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…補助記憶ユニット、105…時計ユニット、106…モードスイッチ、107…ドロワ開放ユニット、108…入出力ポート、109〜115…通信インタフェース、116…スキャナ、117…キーボード、118…オペレータ用表示器、119…客面表示器、120…プリンタ、121…カードリーダ、122…リーダ/ライタ、123…通信デバイス、200…撮像装置、201…CPU、202…ROM、203…RAM、204…補助記憶ユニット、205…カメラ、206…通信デバイス、300…ジャーナルサーバ、301…CPU、302…ROM、303…RAM、304…補助記憶ユニット、305…通信デバイス、306…バス、400…映像検索サーバ、401…CPU、402…ROM、403…RAM、404…補助記憶ユニット、405…通信デバイス、500…通信ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品販売に関するデータ処理を行う処理手段と、
前記データ処理に関する履歴を表すジャーナルデータを生成する生成手段と、
前記ジャーナルデータを複数の送信宛先のそれぞれへ送信する送信手段とを具備した商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記送信手段は、前記ジャーナルデータの前記複数の送信宛先のそれぞれに対する送信を、単一のトリガ事象の発生に応じて開始する請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
それぞれ送信宛先を表す複数の宛先データを記憶する第1の記憶デバイスと、
ジャーナルデータを記憶する第2の記憶デバイスと、
通信網を介する通信を行う通信デバイスと、
商品販売に関するデータ処理を行う処理手段と、
前記処理手段による前記データ処理の実行に伴って、前記第2の記憶デバイスが記憶する前記データ処理の履歴を表すようにジャーナルデータを更新する更新手段と、
前記第1の記憶デバイスが記憶する複数の宛先データが表す複数の送信宛先のそれぞれに対して前記第2の記憶デバイスが記憶する前記ジャーナルデータを送信するように前記通信デバイスを制御する制御手段とを具備した商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記複数の送信宛先のそれぞれに対する前記ジャーナルデータの送信のための制御を、単一のトリガ事象の発生に応じて開始する請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
それぞれ送信宛先を表す複数の宛先データを記憶する第1の記憶デバイスと、ジャーナルデータを記憶する第2の記憶デバイスと、通信網を介する通信を行う通信デバイスとともに商品販売データ処理装置に備えられたコンピュータを、
商品販売に関するデータ処理を行う処理手段と、
前記処理手段による前記データ処理の実行に伴って、前記第2の記憶デバイスが記憶する前記データ処理の履歴を表すようにジャーナルデータを更新する更新手段と、
前記第1の記憶デバイスが記憶する複数の宛先データが表す複数の送信宛先のそれぞれに対して前記第2の記憶デバイスが記憶する前記ジャーナルデータを送信するように前記通信デバイスを制御する制御手段として機能させるための商品販売データ処理プログラム。
【請求項6】
それぞれ通信網に接続された商品販売データ処理装置、撮像装置、第1のサーバ装置および第2のサーバ装置を含み、
前記商品販売データ処理装置は、
商品販売に関するデータ処理を行う処理手段と、
前記データ処理に関する履歴を表すジャーナルデータを生成する生成手段と、
前記ジャーナルデータを前記第1のサーバ装置および前記第2のサーバ装置のそれぞれへ送信する第1の送信手段とを具備し、
前記第1のサーバ装置は、
前記第1の送信手段が送信した前記ジャーナルデータを受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段が受信した前記ジャーナルデータを管理する手段とを具備し、
前記撮像装置は、
前記商品販売データ処理装置の操作状況を表した映像データを取得する撮像手段と、
前記撮像手段が取得した前記映像データを前記第2のサーバ装置へ送信する第2の送信手段とを具備し、
前記第2のサーバ装置は、
前記第1の送信手段が送信した前記ジャーナルデータを受信する第2の受信手段と、
前記第2の送信手段が送信した前記映像データを受信する第3の受信手段と、
前記第2の受信手段が受信した前記ジャーナルデータと前記第3の受信手段が受信した前記映像データとを互いに関連付けて管理する手段とを具備する商品販売データ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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