説明

商品購入適期情報配信システム、商品購入適期情報提供サーバおよび配信方法、そのプログラムおよび記録媒体

【課題】ユーザの所望するタイミングで、当該ユーザが属するグループの各構成員も含む場合の商品や商品分野に関する商品購入適期情報を配布する商品購入適期情報配信システムを提供する。
【解決手段】商品購入適期情報提供サーバ12がユーザ端末13からユーザが属するグループにおける或る商品分野に関する購入適期情報の配信要求を受け取った際に、購入履歴DB128に記録された過去の購入履歴レコードのグループ属性および当該商品分野に属する商品属性の全商品を参照して、該当する購入履歴レコードを抽出し、各購入履歴レコードの商品属性に属する全商品の購入日から、当該商品属性における購入間隔の平均日数と最終購入日から現在までの日数とを算出し、最終購入日から現在までの日数が前記平均日数に比して所定の日数閾値以上に達していた場合に、当該商品属性に属する商品を、商品購入適期情報として、要求元のユーザ端末13に対して配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品購入適期情報配信システム、商品購入適期情報提供サーバ、商品購入適期情報配信方法、商品購入適期情報配信プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の顧客への情報提供サービス技術として、従来のPOS(Point of Sales)システムにおいては、商品の販売実績のみを蓄積および分析し、商品または同類の商品群毎の販売傾向および季節毎の販売傾向等、商品または同類の商品群を主キーとした情報の分析を行うか、商品の販売実績に加え、会員カードにより会員番号を発行することにより、顧客個人情報を蓄積し、一ランク高度な情報分析(例えば、性別による販売傾向、年齢層別による販売傾向等の分析)を行い、拡販活動に活かす、というものが一般的であった。
【0003】
しかし、後者の顧客の個人情報を蓄積しているタイプのPOSシステムにおいても、あくまでも、情報蓄積および分析単位が顧客個人にとどまっていた。例えば、特許文献1の特開2001-325523号公報「商品推奨システム、商品推奨方法、記録媒体、商品販売システム、商品販売方法」においては、ユーザが商品を購入すべき購入適期に関する情報をユーザ個人に対して通知するという機能を備えている。しかし、あくまでも、販売店主体のシステムであり、各ユーザが任意の機会に或る商品についての購入適期に関する情報を得るということが不可能であり、また、ユーザが属する家族等のグループで商品を利用する場合の対策とはなっていなかった。このため、同一グループの誰かが、同一商品群の商品を購入していた場合であっても、当該グループのユーザに対して、該同一商品群の商品に関する購入適期の情報提供を行ってしまうため、同一商品群の商品を重複して購入してしまい、ユーザには、商品に関する適切な購入適期の提供とはなっていない場合が生じている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-325523号公報(第7−8頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
つまり、顧客の個人情報を蓄積しているタイプの従来のPOSシステムにおいては、あくまでも、販売店主体のものであり、かつ、情報の蓄積および分析の単位が、顧客が属するグループという観点はなく、顧客個人にとどまっていた。
【0006】
特に、消耗品(例としては、一般家庭用消耗品や一般事務用品等の小売店販売品)のような商品の場合、或る特定のグループ(例えば、家族、世帯、サークル、等)に属する複数のユーザが、共通に使う商品や一括購入して分けて使う商品が多く、購入した商品をストックしているような状況が通常であると想定される。このような場合には、従来の仕組みを用いても、商品の販売傾向を分析している店舗側にとっては、ユーザ個人単位での情報蓄積および分析による販売傾向の抽出には大きなぶれが生じてしまい、広告および商品情報発信のタイミングを逸する可能性があるという課題がある。
【0007】
また、顧客側のユーザにとっても、前述したように、或る特定の顧客グループ(家族、世帯、サークル、等)内で、同一商品を重複して購入してしまう可能性があるという課題がある。
【0008】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、ユーザが所望する任意のタイミングで、当該ユーザ本人の場合のみならず、当該ユーザが属するグループの各構成員も含む場合の過去の購入履歴に基づいて、商品属性または商品ごとの購入すべき適期に関する情報を、当該ユーザに提供することができる商品購入適期情報配信システム、商品購入適期情報提供サーバ、商品購入適期情報配信方法、商品購入適期情報配信プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するため、本発明による商品購入適期情報配信システムは、次のような特徴的な構成を採用している。
【0010】
(1)商品購入適期情報提供サーバからユーザのユーザ端末に対して商品を購入すべき適期に達している旨を示す商品購入適期情報を配信する商品購入適期情報配信システムにおいて、前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末からの配信要求を受け付けた際に、要求された商品に関する当該ユーザの過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する商品購入適期情報配信システム。
【発明の効果】
【0011】
本発明の商品購入適期情報配信システム、商品購入適期情報提供サーバ、商品購入適期情報配信方法、商品購入適期情報配信プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0012】
第1の効果は、ユーザが店舗の会員カードを作成する際に、当該ユーザが属するグループ(例えば家族)のグループ属性を会員番号に付加して申請するとともに、当該店舗を運営する販売店本社の商品購入適期情報提供サーバにグループ属性を含む形で過去の各商品の購入履歴を購入履歴レコードとして記録する購入履歴DB(データベース)を備えることによって、ユーザが指定した商品や指定した商品分野に属する各商品属性の商品群の購入適期に関する情報を得たい場合には、当該ユーザからの要求に応じて、当該ユーザ本人のみならず、当該ユーザが属するグループ内における過去の商品の購入履歴も参照して、過去の当該商品や当該商品分野の各商品属性の購入間隔に基づいて、商品や商品属性ごとに購入すべき適期に達しているか否かを判別して、要求元のユーザに対して、商品の購入適期に関する情報として、的確に提供することができることにある。
【0013】
第2の効果は、ユーザ本人のみならず当該ユーザが属するグループの過去の購入履歴を、個々の商品のみでなく、指定した商品分野に属する商品属性単位で、購入適期に達しているか否かを判定するので、ユーザ本人が属するグループ(例えば家族)で、同一商品群(商品カテゴリ)のものを重複して購入してしまうことを防止することができ、新たな顧客向けサービスとして商品購入適期情報に関するサービスを提供することができることにある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による商品購入適期情報配信システムのシステム構成の一例を説明するためのシステム構成図である。
【図2】図1に示す商品購入適期情報配信システムの商品購入適期情報提供サーバ内の各データベースに格納される情報の一例を示すテーブルである
【図3】図1に示す商品購入適期情報配信システムにおいてユーザの会員登録を行うまでの手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示す商品購入適期情報配信システムにおいて商品購入適期情報提供サーバ内の各データベースの記録内容が更新される様子の一例を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示す商品購入適期情報配信システムにおいて商品購入適期情報提供サーバからユーザ端末へ商品の購入適期に関する情報を配信する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示す商品購入適期情報配信システムのユーザ端末の画面に商品購入適期に関する情報を表示する具体的な内容の一例を示す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明による商品購入適期情報配信システム、商品購入適期情報提供サーバ、商品購入適期情報配信方法、商品購入適期情報配信プログラムおよびプログラム記録媒体の好適な実施例について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による商品購入適期情報配信システム、商品購入適期情報提供サーバおよび商品購入適期情報配信方法について説明するが、かかる商品購入適期情報配信方法をコンピュータにより実行可能な商品購入適期情報配信方法プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、商品購入適期情報配信方法プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
【0016】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、会員カードにより会員番号を発行することによってユーザの個人管理を行っている販売時点情報管理システム(POS(Point of Sales)システム)において、新たに、ユーザが属するグループ(家族、世帯、サークル、等)を一意に特定するグループ属性という概念を設け、各ユーザの個人情報としてグループ属性に割り当てて、ユーザ情報として登録するユーザ情報DB(データベース)と、各ユーザが購入した商品の購入履歴を当該ユーザが属するグループのグループ属性、商品が属する商品属性とともに購入履歴レコードとして蓄積する購入履歴DBとを備えることにより、ユーザから指定された商品または指定された商品分野中の商品属性に含まれる各商品を購入すべき適期に関する情報の配信要求があった際に、当該ユーザ本人のみならず、当該ユーザが属するグループごとに、商品ごとあるいは商品属性ごとに、購入すべき適期に達している商品または商品属性の商品群を一覧表示することを特徴とする。
【0017】
かくのごとき商品購入適期情報配信システムを構成することにより、より精度の高い販売実績情報の分析を行うことができる顧客管理手段を有する商品購入適期情報配信システムを構築することが可能となり、顧客に対して、従来のPOSシステムよりも遥かに効率的な広告および商品情報の発信を行うことが可能になる。
【0018】
また、顧客グループ毎の購入実績に関する情報を同一グループ内の顧客側に提供することによって、同一グループに属する複数の顧客が同一商品群の商品を重複して購入することを防ぐことができるので、顧客グループ毎の購入実績に関する情報提供が、顧客に対する新たな魅力的なサービスの提供となり、当該サービスを提供する販売店として、他の販売店との差別化を図ることができる。
【0019】
具体的には、図1の商品購入適期情報配信システム10に示すように、ユーザによる店舗設備11への会員登録時に、会員カード113(ICカード)が作成されると同時に、当該ユーザが属するグループのグループ属性を登録することによって、当該ユーザのユーザ情報として、ユーザへ商品の購入適期に関する情報を提供する商品購入適期情報提供サーバ12中のユーザ情報DB127(DB:DataBase。以下DBと略記する)にユーザの氏名や会員番号とともにグループ属性127bも追加登録される。しかる後、店舗設備11が設置されている店舗におけるユーザの商品購入時には、店員がユーザの会員カード113をPOSレジスタ112にスキャンさせることにより、店舗サーバ111へ会員番号とともに購入した商品名を送付する。
【0020】
POSレジスタ112から送付されてきた会員番号と商品名とは、店舗サーバ111より、商品購入適期情報提供サーバ12の顧客管理部121に送付され、ユーザ情報DB127に登録されているグループ属性127bおよび商品属性DB129に設定されている商品属性(商品カテゴリ)とともに購入履歴DB128の記録内容が購入履歴レコードとして追加更新される。これにより、購入履歴DB128から、ユーザ個人や商品個々のみならず、グループ属性ごと、商品属性ごとの購入履歴レコードの抽出が可能となる。
【0021】
次に、商品購入適期情報提供サーバ12のグループ管理制御部125の制御の下、ユーザからの要求に応じて、当該ユーザ本人または当該ユーザが属するグループごと、商品または商品属性ごとの購入間隔と最終購入日とを算出し、算出した購入間隔と最終購入日とに基づいて、当該ユーザ本人または当該ユーザが属するグループごとに、購入すべき購入適期に達している商品を判別して、情報配信部126を介して、購入適期商品の一覧を、要求元のユーザのPC131、携帯端末132等のユーザ端末13に配信する。これにより、各ユーザにとって、例えば、グループごと、商品属性ごとに、購入適期となった商品を取得することができるため、ユーザは、グループ内の各ユーザに対して的確な商品購入適期に関する情報を通知することができ、同一グループにおける同一商品群の重複購入を避けることが可能となる。
【0022】
(実施形態のシステム構成例)
次に、本発明による商品購入適期情報配信システムのシステム構成について、その一例を図1を用いて説明する。図1は、本発明による商品購入適期情報配信システムのシステム構成の一例を説明するためのシステム構成図である。
【0023】
図1に示すように、商品購入適期情報配信システム10は、各店舗に設置される店舗設備11と販売店本社に設置される商品購入適期情報提供サーバ12と各ユーザが使用するユーザ端末13とから構成されている。各店舗設備11は、店舗サーバ111、POSレジスタ112の他に、ユーザが携行する会員カード113からなっている。商品購入適期情報提供サーバ12は、顧客管理部121、商品管理部122、店舗管理部123、在庫管理部124、グループ管理制御部125、情報配信部126を少なくとも備えている。ユーザ端末13は、PC(Personal Computer)131もしくは携帯端末132からなっている。
【0024】
店舗設備11の店舗サーバ111は、商品購入適期情報提供サーバ12との間で、店舗内の商品情報や商品販売購入情報等を送受信する。POSレジスタ112は、商品購入時に会員番号等のユーザ情報や購入日、購入商品名、購入商品属性、購入員数、購入金額等の決済情報を店舗サーバ111に対して提供する。会員カード113は、ユーザが携行しているICカードであり、当該ユーザの会員番号等のユーザ情報が記録されている。ユーザが商品を購入した際に、POSレジスタ112によって当該ユーザの会員カード113をスキャンすることにより、会員番号等のユーザ情報を確認することができる。
【0025】
商品購入適期情報配信システム10の商品購入適期情報提供サーバ12内の顧客管理部121は、各店舗におけるユーザに関する商品購入状況やユーザ情報を管理する部位であり、ユーザの会員番号等のユーザ情報を格納するユーザ情報DB127、商品の購入日、購入商品名、購入商品属性等の商品購入履歴をユーザの会員番号やグループ属性に関連付けて格納する購入履歴DB128を備えている。
【0026】
顧客管理部121は、店舗サーバ111から、会員番号等のユーザ情報、購入年月日、購入名、購入商品属性等の商品購入情報を受け取った際に、ユーザ情報DB127の記録内容を必要に応じて更新するとともに、購入履歴DB128の記録内容を更新する。なお、ユーザ情報DB127、購入履歴DB128それぞれには、ユーザの会員番号だけでなく、当該ユーザが属しているグループ(例えば家族等)を示すグループ属性127b、グループ属性128bも記録される。
【0027】
商品購入適期情報提供サーバ12内の商品管理部122は、商品購入適期情報提供サーバ12における商品の管理を行う部位であり、扱っている商品名、商品カテゴリ、商品属性等を、商品属性DB129に登録して管理している。商品購入適期情報提供サーバ12内の店舗管理部123は、各店舗のレイアウト、顧客属性、商品購入傾向等を管理する部位であり、商品購入適期情報提供サーバ12内の在庫管理部124は、各店舗の商品在庫を管理する部位である。
【0028】
また、商品購入適期情報提供サーバ12内のグループ管理制御部125は、ユーザのグループごとの商品購入状況を管理する部位であり、購入履歴DB128を参照して、グループごとまたはユーザ個人ごとの商品または商品属性の購入間隔を演算して、購入履歴DB128に購入間隔128fとして設定するグループ購入間隔演算部125aと、購入履歴DB128を参照して、グループごとまたはユーザ個人ごとの商品または商品属性の最終購入日を演算するグループ最終購入日演算部125bとを少なくとも備えている。
【0029】
また、商品購入適期情報提供サーバ12内の情報配信部126は、ユーザのユーザ端末13からの指定された商品分野(例えば消耗品)や商品の購入適期に関する情報の配信要求に応答して、要求された商品分野の商品や要求された商品について、購入すべき適期に達している商品属性の商品群や商品を抽出して、商品購入適期に関する情報として要求元のユーザ端末13に配信する部位である。
【0030】
次に、図1のユーザ情報DB127、購入履歴DB128、商品属性DB129の各DBに格納される情報の一例を、図2を用いて説明する。図2は、図1に示す商品購入適期情報配信システム10の商品購入適期情報提供サーバ12内の各DB(データベース)に格納される情報の一例を示すテーブルであり、図2(A)にはユーザ情報DB127の記録内容を、図2(B)には購入履歴DB128の記録内容を、図2(C)には商品属性DB129の記録内容をそれぞれ一例として示している。
【0031】
図2(A)に示すように、ユーザ情報DB127は、会員番号127a、グループ属性127b、ユーザ名127cを少なくとも含み、ユーザの属性であるユーザ情報を登録するデータベースであり、ユーザが携行する会員カード113を登録する際に、会員番号127a、ユーザ名127cが決定される。また、グループ属性127bは、当該ユーザにより設定されたグループに対して一意に付与される識別情報であり、会員カード113の登録時に、新たにグループを設定する場合には、一意の識別情報が付与され、既に登録済みのグループに新たな会員として追加される場合は、登録済みの該グループに付与されている識別情報が設定される。
【0032】
また、購入履歴DB128は、図2(B)に示すように、会員番号128a、グループ属性128b、商品属性128c、商品名128d、購入日128e、購入間隔128fを少なくとも含み、ユーザの商品の購入履歴を管理するデータベースである。ユーザが店舗で商品を購入した際に、店員がユーザの会員カード113をPOSレジスタ112でスキャンすることによって、会員番号が取得され、商品の購入情報とともに、店舗サーバ111から送信されてくる都度、購入履歴DB128に購入履歴レコードを追加して記録していく。
【0033】
また、商品属性DB129は、図2(C)に示すように、商品属性129a、商品カテゴリ129b、商品名129c、商品識別情報129dを少なくとも含み、各店舗で扱っている商品の属性を登録するデータベースである。該商品属性DB129は、既存のデータベースをそのまま利用することも可能である。なお、商品識別情報129dは、商品等に貼付されているバーコードが示す商品識別用のコード情報である。
【0034】
(実施形態の動作の説明)
次に、本発明の一例と示す図1、図2に示す商品購入適期情報配信システム10の動作について、その一例を、フローチャートを用いて説明する。
【0035】
なお、図1に示すように、店舗設備11としては、店舗サーバ111とPOSレジスタ112とが設置されており、両者は相互接続されている。また、店舗サーバ111は、インターネット等の通信手段により、販売店本社に設置された商品購入適期情報提供サーバ12と通信可能な状態になっているものとする。また、商品属性DB129には、図2(C)に示すように、店舗設備11が配置されている各店舗で販売されている商品に関する情報(商品属性129a、商品カテゴリ129b、商品名129c、商品識別情報129d等)が、商品属性129aにより分類され、各商品カテゴリ129bごとに分けてあらかじめ登録されているものとする。
【0036】
まず、各ユーザごとまたは各ユーザが属しているグループごとに商品(例えば消耗品)の購入適期に関する詳細な管理を行うための準備として実施される、ユーザ(顧客)の会員登録手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。図3は、図1に示す商品購入適期情報配信システム10においてユーザの会員登録を行うまでの手順の一例を説明するためのフローチャートであり、会員登録が終了した時点で、当該ユーザに会員カードが発行されるまでの手順の一例を示している。図3のフローチャートにおいて、まず、ユーザが、はじめて、店舗設備11が設置されている店舗を利用する場合、あらかじめ定めた書式の申込書を用いて会員登録の申し込みを行う(ステップS1)。
【0037】
該申込書には、当該ユーザに関する個人情報(住所、氏名、性別、生年月日、年齢、連絡先、等)に加えて、本発明の特徴であるグループ属性を一意に特定する識別情報と、既に登録済みのグループ属性(例えば当該ユーザの家族いずれかのユーザに既に付与されているグループの識別情報)に追加するか、または、新規のグループ属性(例えば当該ユーザの家族が誰もまだ登録していなく、新たなグループとして登録するグループの識別情報)を作成するかの選択情報と、を記載する。ここで、グループ属性を一意に特定する識別情報は、当該ユーザが属するグループを特定するための情報であり、図2(A)のユーザ情報DB127のグループ属性127bや図2(B)の購入履歴DB128のグループ属性128bには、4桁の数字列を当該識別情報として付与する場合を例示している。
【0038】
該申込書を受領した店舗の店員は、当該店舗にあらかじめ用意されている新規の会員カード1枚を取り出す(ステップS2)。該新規会員カードには、当該店舗が付属する販売店本社において一意に割り当てられた識別情報(つまり会員番号)だけがあらかじめ記録されている。当該店舗の店員が、店舗サーバ111のコンソールから新規会員登録の操作として、受領した申込書に記述されている個人情報と先に取り出した1枚の会員カードに記録されている会員番号の情報とを入力すると、入力されたユーザの個人情報と会員番号に関する情報が店舗サーバ111から商品購入適期情報提供サーバ12側へ送信される(ステップS3)。
【0039】
商品購入適期情報提供サーバ12は、店舗サーバ111からのユーザの個人情報と会員番号に関する情報とを新規のユーザ情報として受信すると、顧客管理部121に対して、ユーザ情報DB127への当該ユーザに関するユーザ情報の登録指示を行う。該登録指示を受け取った顧客管理部121は、受け取った該登録指示に含まれているユーザ情報をユーザ情報DB127に登録する。なお、図2(A)のユーザ情報DB127には、ユーザ情報として、会員番号127a、グループ属性127b、ユーザ名127cのみ示しているが、該登録指示に含まれているその他のユーザ情報(住所、性別、生年月日、年齢、連絡先、等)も、ユーザ情報DB127に登録される。
【0040】
このとき、ユーザのグループ属性の登録に問題がないかが確認される(ステップS4)。つまり、ユーザによる会員登録申し込み形態としてグループ属性を新規登録する場合には、登録しようとして入力されたグループ属性を示す識別情報が、ユーザ情報DB127にはまだ登録されていないか否かがチェックされ、同一のグループ属性(グループ識別情報)が重複して使用されていないことを確認する。また、既に登録済みのグループ属性に追加する場合、登録済みとされるグループ属性を示す識別情報が、ユーザ情報DB127に既に登録済みであるか否かがチェックされ、グループ属性を示す識別情報が誤って入力されていないことを確認する。
【0041】
グループ属性の登録に問題がない場合は(ステップS4のYES)、登録指示に含まれているユーザ情報をユーザ情報DB127へ登録する(ステップS5)。ユーザ情報DB127への登録が完了した場合は、商品購入適期情報提供サーバ12内の顧客管理部121は、登録要求元の店舗サーバ111に対して「登録完了」を通知する(ステップS6)。一方、グループ属性の登録に問題があった場合は(ステップS4のNO)、すなわち、グループ属性を新規登録する場合に入力されてきたグループ属性を示す識別情報が既に登録済みであった場合、あるいは、既に登録済みのグループ属性に追加する場合にも関わらず当該グループ属性を示す識別情報が未登録であった場合には、商品購入適期情報提供サーバ12内の顧客管理部121は、登録要求元の店舗サーバ111に対して「登録エラー」を通知する(ステップS8)。「登録エラー」が店舗サーバ111に返送されてきた場合、店員は、グループ属性に関する識別情報の見直しをユーザに依頼して、グループ属性に関する識別情報を変更した後(ステップS9)、ステップS3に復帰して、再度、ユーザ情報の登録手続きを繰り返す。
【0042】
以上の手続きを経て、ユーザ情報DB127へのユーザ情報の登録が無事終了して、「登録完了」が店舗サーバ111に返送されてきた時点で、ユーザの会員登録が完了し、新規に用意した会員カードが当該ユーザ専用の会員カード113となり、当該ユーザに会員カード113が手交される(ステップS7)。
【0043】
次に、会員登録を完了したユーザが、以降、店舗設備11が設置されている店舗において商品を購入した際に、ユーザが購入した商品に関する購入情報を新たな購入履歴レコードとして商品購入適期情報提供サーバ12の購入履歴DB128に追加登録する流れについて、図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、図1に示す商品購入適期情報配信システム10において商品購入適期情報提供サーバ12内の購入履歴DB128の記録内容が更新される様子の一例を説明するためのフローチャートであり、ユーザが、店舗設備11が設置されている店舗において商品を購入する都度、商品購入適期情報提供サーバ12内の購入履歴DB128に新たな購入履歴レコードが追加登録される様子を示している。
【0044】
店舗設備11が設置されている店舗において、ユーザが商品を購入する場合、POSレジスタ112に付帯するカードリーダ等の手段によりユーザが携行している会員カード113をスキャンして当該ユーザの会員番号を認識するとともに(ステップS11)、POSレジスタ112に付帯するバーコードリーダ等の手段により購入商品に貼付されている商品識別情報(バーコード)を読み取り、POSレジスタ112は、決済情報を生成してユーザに提示する(ステップS12)。さらに、POSレジスタ112は、会員番号と商品識別情報等からなる決済情報とを店舗サーバ111に送信する。店舗サーバ111は、POSレジスタ112からの会員番号、商品識別情報等からなる決済情報を保存するとともに、当該会員番号と商品識別情報と購入日とを購入記録情報として商品購入適期情報提供サーバ12に送信する(ステップS13)。
【0045】
商品購入適期情報提供サーバ12は、店舗サーバ111からの購入記録情報を受信すると、該購入記録情報に含まれている商品識別情報を商品管理部122に引き渡し、該商品識別情報に該当する商品属性情報の抽出を指示する。商品管理部122は、引き渡された商品識別情報に基づいて、商品属性DB129を検索して、当該商品識別情報に該当する商品属性情報(商品属性、商品カテゴリ、商品名等)を抽出して、返送する(ステップS14)。
【0046】
商品購入適期情報提供サーバ12は、抽出された商品属性情報と購入記録情報に含まれている会員番号と購入日とを顧客管理部121に引き継ぎ、購入履歴DB128への当該購入記録情報の登録指示を行う。該登録指示を受け取った顧客管理部121は、受け取った該登録指示に含まれている会員番号に基づいて、ユーザ情報DB127を検索して、該会員番号に該当するグループ属性を抽出する(ステップS15)。
【0047】
さらに、顧客管理部121は、商品管理部122から引き継いだ購入商品に関する商品属性情報の中から商品名および/または商品属性を取り出し、登録指示に含まれている会員番号と取り出した商品名および/または商品属性との2つの情報をキーにして、当該会員番号のユーザが属するグループの誰か(当該ユーザを含むグループ構成員の誰か)が当該商品名および/または当該商品属性の商品を過去に購入した購入履歴レコードについて新しい日付から古い日付へ遡るように購入履歴DB128を検索する。検索結果として、当該会員番号のユーザ本人または当該ユーザが属するグループに関し、当該商品名および/または当該商品属性の商品を過去に購入した最終の購入日情報を取得する。顧客管理部121は、取得した過去の最終購入日と受け取った登録指示に含まれている購入日との日数の差を求めることによって、当該会員番号のユーザ本人または当該ユーザが属するグループに関する当該商品名および/または当該商品属性の商品の購入間隔を算出する(ステップS16)。
【0048】
しかる後、顧客管理部121は、図2(B)に示すような会員番号128a、グループ属性128b、商品属性128c、商品名128d、購入日128e、購入間隔128fからなる購入履歴レコードとして、受け取った該登録指示に含まれている会員番号、ユーザ情報DB127から抽出したグループ属性、商品管理部122から通知されてきた商品属性情報(商品属性、商品カテゴリ、商品名等)、算出して求めた購入間隔を含む新たなレコードを生成して、購入履歴DB128に登録する(ステップS17)。
【0049】
以上により、購入履歴DB128への新たな購入履歴レコードの追加登録動作を終了するが、かかる購入履歴レコードの追加登録動作は、ユーザが商品を購入する都度、繰り返され、購入履歴DB128の購入履歴レコードが随時蓄積されていく。
【0050】
次に、ユーザから商品の購入適期に関する情報の配信要求があった場合の動作例について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5は、図1に示す商品購入適期情報配信システム10において商品購入適期情報提供サーバ12からユーザ端末13へ商品の購入適期に関する情報を配信する動作の一例を説明するためのフローチャートであり、PC131や携帯端末132からなるユーザ端末13からの商品(本実施例では商品分野として消耗品を指定した場合を例にとって示す)に関する購入適期情報の配信要求が発生した場合、該配信要求に応じて、商品購入適期情報提供サーバ12の情報配信部126から要求元のユーザ端末13に商品分野“消耗品”に属する各商品属性の商品群についてその購入適期に関する情報を配信する動作を示している。なお、図6は、図1に示す商品購入適期情報配信システム10のユーザ端末13の画面に購入適期に関する情報を「商品購入適期一覧画面」として画面表示する具体的な内容の一例を示す画面図であり、商品分野“消耗品”に属する商品属性の商品群の購入適期に関する情報を例にとって示している。
【0051】
図5のフローチャートにおいて、ユーザがPC131、携帯端末132等のユーザ端末13に商品や商品分野例えば消耗品に関する購入適期の一覧情報の配信要求を入力すると、ユーザ端末13から、インターネットなどの通信手段を介して、商品購入適期情報提供サーバ12の情報配信部126に対して、ユーザから指示された商品や商品分野例えば消耗品に関する購入適期の一覧情報の配信要求が送信される(ステップS21)。
【0052】
該配信要求を受け取った情報配信部126は、要求元のユーザ端末13に対して、グループ属性を反映すべきか否かを問い合わせる。該問合せを受け取ったユーザ端末13(PC131または携帯端末132)は、画面上にグループ属性を反映するか否かの問合せ画面を表示し、ユーザの選択を促す。ユーザが指定した商品や商品分野例えば消耗品に関する購入適期にグループ属性を反映するか否かを選択する操作を行うと、該選択結果は、問合せ元の商品購入適期情報提供サーバ12の情報配信部126に返送される。なお、かかるグループ属性を反映するか否かは、ユーザがユーザ端末13に商品や商品分野例えば消耗品に関する購入適期の一覧情報の配信要求を入力した時点で、ユーザ端末13から、直ちに、ユーザに問合せを行うことによって、ユーザに選択させることにより、情報配信部126に対して配信要求を送信する際に、グループ属性に関する選択結果を該配信要求に付した形式で送信するようにしても良い。
【0053】
グループ属性に関する選択結果を受け取った情報配信部126は、該選択結果を参照して、グループ属性を反映する選択結果であったか否かを判別する(ステップS22)。
【0054】
グループ属性を反映する選択結果であった場合は(ステップS22のYES)、情報配信部126は、要求元のユーザからの配信要求に付されている会員番号を、顧客管理部121に送付して、当該会員番号のユーザが属するグループのグループ属性に関する各購入履歴レコードの返送を要求する。
【0055】
該返送要求を受け取った顧客管理部121は、まず、送付されてきた会員番号に基づいて、ユーザ情報DB127を検索して、当該会員番号のユーザが属するグループのグループ属性を抽出し、しかる後、抽出したグループ属性に基づいて、購入履歴DB128を検索し、当該グループ属性に関する購入履歴レコードを抽出して、要求元の情報配信部126に返送する(ステップS23)。
【0056】
一方、グループ属性を反映しないという選択結果であった場合は(ステップS22のNO)、情報配信部126は、要求元のユーザからの配信要求に付されている会員番号を、顧客管理部121に送付して、当該会員番号のユーザに関する各購入履歴レコードの返送を要求する。
【0057】
該返送要求を受け取った顧客管理部121は、送付されてきた会員番号に基づいて、購入履歴DB128を検索して、当該会員番号に関する購入履歴レコードを抽出して要求元の情報配信部126に返送する(ステップS30)。
【0058】
ステップS23またはステップS30によって、顧客管理部121からの購入履歴レコードを受け取った情報配信部126は、ユーザからの要求が、商品分野例えば消耗品に属する商品属性の商品群の購入適期に関するものであった場合、顧客管理部121から返送されてきた購入履歴レコードを、まず、商品属性ごとに並べ替える(ステップS24)。
【0059】
しかる後、商品属性ごとに並べ替えた購入履歴レコードを、グループ最終購入日演算部125bに送付して、各商品属性ごとの最終購入日の算出を指示する。グループ最終購入日演算部125bは、送付されてきた購入履歴レコードの購入日を参照することにより、各商品属性ごとの最終購入日を算出する(ステップS25)。つまり、グループ属性を反映している場合は、当該ユーザが属するグループのグループ属性内における商品属性ごとの最終購入日を算出し、グループ属性を反映しない場合は、当該ユーザにおける商品属性ごとの最終購入日を算出する。
【0060】
次いで、情報配信部126は、算出された各商品属性ごとの最終購入日があらかじめ定めた直近の日例えば本日または昨日であるか否かを確認する(ステップS26)。各商品属性の商品(消耗品)の中で、最終購入日が直近の日のものがあった場合には(ステップS26のYES)、商品分野例えば消耗品に関する購入適期の一覧情報の配信要求を行ったユーザ本人または当該ユーザ本人が属するグループ内の誰かが直近の日に当該商品を購入している旨を示す表示(例えば図6の符号B6に示すような「最近〜さんが購入しました」というメッセージ)を商品購入適期一覧画面に追加するように編集する(ステップS31)。
【0061】
一方、或る商品属性の各商品(消耗品)について、最終購入日が直近の日のものではなかった場合には(ステップS26のNO)、当該商品属性に属する各商品の購入間隔に基づいて、当該商品属性の過去における購入間隔を算出する(ステップS27)。例えば、商品属性ごとに並べ替えた購入履歴レコードとして設定されている各商品の購入間隔のうち、該当する商品属性に属する各商品の購入間隔の平均を算出して、当該商品属性の過去における購入間隔とする。なお、グループ属性を反映しない場合には、ステップS30にて当該ユーザに関する購入履歴レコードが抽出されているものの、商品属性ごとに並べ替えた購入履歴レコードに設定されている購入間隔が、グループ内の購入間隔のみが設定されていて、該購入間隔を利用することができない場合もあり得る。かかる場合には、該当する商品属性に属する各商品の購入日によって並べ替えを行った後、直前の商品の購入日との差を求めて、各商品の購入間隔を算出し直す処理をまず行ってから、各商品の購入間隔の平均を求めることによって、当該商品属性の過去における購入間隔を算出する。
【0062】
次いで、情報配信部126は、ステップS25にて算出した当該商品属性に関する最終購入日から現在(本日)までの日数を算出し、算出した日数とステップS27にて算出した過去における当該商品属性の購入間隔が示す日数とを比較する(ステップS28)。算出した現在までの日数が、当該商品属性の過去における購入間隔が示す日数に比して、あらかじめ定めた日数閾値n(例えば7日)以上の日数が経過していた場合(ステップS28のYES)、当該商品属性の商品は購入適期に達しているものと判断して、当該商品属性の商品一覧の表示(例えば図6の符号B3に示すような商品カテゴリが「シャンプー」および該「シャンプー」という商品カテゴリに属する図6の符号B6に示すような各商品)を商品購入適期一覧画面として編集する(ステップS29)。
【0063】
一方、当該商品属性に関する最終購入日から現在(本日)までの日数が、当該商品属性の過去における購入間隔が示す日数に比して、あらかじめ定めた日数閾値n(例えば7日)以上の日数が経過していなかった場合は(ステップS28のNO)、当該商品属性については購入適期にまだ達していないものと判断して、他の商品属性に関する判定処理に移行する。しかる後、すべての商品属性について、ステップS28,S29の処理を終了すると、情報配信部126は、編集した商品購入適期一覧画面を、要求元のユーザ端末13に返送する。
【0064】
要求元のユーザ端末13は、返送されてきた商品購入適期一覧画面をユーザ端末13(例えばPC131または携帯端末132)に画面表示することによって、ユーザに提示する。この結果、当該ユーザは、指定した商品分野例えば消耗品に関して、当該ユーザ本人も含め、当該ユーザが属するグループ(例えば家族)について、購入適期に達している商品属性を容易に把握することができるとともに、当該ユーザ本人も含め、当該ユーザが属するグループ(例えば家族)の誰かが、現在から見て直近の日(本日や昨日等)に、既に、当該商品属性に属する商品を購入済みか否かという情報も容易に把握することができる。
【0065】
ユーザ端末13に画面表示される「商品購入適期一覧画面」について、図6を用いてさらに説明する。
【0066】
図6の符号B1に示すように、「商品購入適期一覧画面」のタイトル行には、ユーザが商品購入適期の一覧情報の配信を要求する商品分野が消耗品であることを示すタイトルとして「消耗品チェックリスト」が表示され、さらに、図6の符号B2に示すように、当該ユーザ端末13から配信要求を行ったユーザの会員番号に基づいてユーザ情報DB127のユーザ名127cから抽出した当該ユーザの氏名が「○○様」と表示される。
【0067】
また、購入適期に達している商品属性の商品を一覧表示するために、まず、図6の符号B3に示すように、消耗品という商品分野に属する各商品属性のうち、該当する商品属性に関する商品カテゴリを、商品属性DB129の商品カテゴリ129bから抽出して、「シャンプー」や「石鹸」と表示する。
【0068】
さらに、それぞれの商品カテゴリに属する各商品について、購入履歴レコードとして抽出されている過去に購入された各商品の商品名が、該商品の画像イメージとともに、図6の符号B4に示すように、それぞれの商品カテゴリの名称の下に一覧表示される。なお、当該商品の購入履歴レコードに記録されている購入日から求められた最終購入日についても、図6の符号B7に示すように、当該商品名、画像イメージとともに表示される。ここで、一覧表示された各商品は、当該ユーザ本人が購入したものか、当該ユーザ本人が属するグループの誰かが購入したものかのいずれかを識別することができる情報を付加して表示するようにしても良い。例えば、ユーザ本人が購入した場合とグループ内の他の人が購入した場合とで、背景色を変更したり、文字色を変更したりするようにしても良い。
【0069】
なお、当該商品属性に属する各商品として、購入履歴レコードには記録がなく、当該ユーザや当該ユーザが属するグループの誰もが購入したことがない商品が、商品属性DB129に存在している場合、商品属性DB129に登録されている該商品についても、新しい商品として、図6の符号B5に示すように、該商品の商品名、該商品の画像イメージととともに表示するようにし、かかる新商品については、最終購入日の代わりに、「お勧め品」を挿入して表示するようにしても良い。
【0070】
(本実施形態の効果の説明)
前述したように、本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
【0071】
第1の効果は、ユーザが店舗の会員カード113を作成する際に、当該ユーザが属するグループ(例えば家族)のグループ属性を会員番号に付加して申請するとともに、当該店舗を運営する販売店本社の商品購入適期情報提供サーバ12にグループ属性を含むユーザ情報を登録するユーザ情報DB127とユーザの会員番号およびグループ属性を含む形で過去の各商品の購入履歴を商品属性ごとに記録する購入履歴DB128とを備えることによって、当該ユーザが指定した商品や指定した商品分野に属する各商品属性の購入適期に関する情報を得たい場合には、当該ユーザからの要求に応じて、当該ユーザ本人のみならず、当該ユーザが属するグループ内における過去の商品の購入履歴も参照して、過去の当該商品や当該商品分野の各商品属性の購入間隔に基づいて、商品や商品属性ごとに購入すべき適期に達しているか否かを判別して、要求元のユーザに対して、商品の購入適期に関する情報として、的確に提供することができることにある。
【0072】
第2の効果は、ユーザ本人のみならず当該ユーザが属するグループの過去の購入履歴を、個々の商品のみでなく、指定した商品分野に属する商品属性単位で、購入適期に達しているか否かを判定するので、ユーザ本人が属するグループ(例えば家族)で、同一商品群(商品カテゴリ)のものを重複して購入してしまうことを防止することができ、新たな顧客向けサービスとして、商品購入適期情報に関するサービスを提供することができることにある。
【0073】
(本発明の他の実施形態)
前述の実施形態においては、商品属性つまり商品群(商品カテゴリ)単位で、購入すべき適期に達しているか否かを判定して、ユーザに商品購入適期に関する情報を提供している例を図5に説明したが、場合によっては、ユーザからの商品購入適期に関する情報の配信要求が、特定の商品名に対する要求となる場合もあり得る。
【0074】
かかる場合には、図1に示す商品購入適期情報提供サーバ12の情報配信部126において、ユーザが指定した商品名に基づいて、購入履歴DB128を検索することができるようにすれば良い。
【0075】
また、ユーザによっては、商品属性ごとに、グループ属性を適用するか否かを選択することができることを期待する場合もあり得る。かかる場合には、図5のフローチャートのステップS22ではなく、ステップS24とステップS25との間に、グループ属性を適用する商品属性か否かを判別する処理を追加して、それぞれに応じた商品属性に関する最終購入日や購入間隔を算出するようにすれば良い。
【0076】
さらには、図6の「商品購入適期一覧画面」をユーザ端末13に画面表示する場合、商品購入適期情報提供サーバ12の在庫管理部124において、商品購入適期情報の配信要求元のユーザが利用する店舗における在庫情報の確認を行い、「商品購入適期一覧画面」として表示される各商品について、当該店舗における在庫情報を表示する機能を、情報配信部126に備えるようにしても良く、さらに、当該店舗に在庫がない場合には、当該店舗の最寄りの店舗に在庫があれば、最寄りの当該店舗を「商品購入適期一覧画面」に追加表示する機能を備えるようにしても良い。
【0077】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、当該ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付す上記(1)の商品購入適期情報配信システム。
(3)前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記グループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された商品に関して、当該ユーザ端末のユーザのみならず当該ユーザが属するグループとしてあらかじめ登録されているグループの各構成員の過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(2)の商品購入適期情報配信システム。
(4)前記グループの各構成員の過去の購入履歴として、前記配信要求に要求された商品があらかじめ定めた直近の日に購入されていた場合、その旨の情報を付した前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(3)の商品購入適期情報配信システム。
(5)前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、指定した商品分野に属する各商品の購入適期情報の配信を要求する商品分野指定情報を付す上記(1)ないし(4)のいずれかの商品購入適期情報配信システム。
(6)前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記商品分野指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された前記商品分野に属する商品カテゴリを示す商品属性ごとの各商品の過去の購入履歴に基づいて、当該商品分野に属する前記商品属性ごとの前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(5)の商品購入適期情報配信システム。
(7)要求された前記商品分野に属する前記商品属性の商品として、要求元の前記ユーザ端末のユーザが過去に購入したことがない商品が前記商品購入適期情報提供サーバに登録されていた場合、過去に購入したことがない当該商品もお勧め品として含む前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(6)の商品購入適期情報配信システム。
(8)前記商品購入適期情報提供サーバは、ユーザごとの過去の商品の購入履歴を購入履歴レコードとして蓄積する購入履歴データベースを備えており、前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている当該ユーザを特定する会員番号と商品または商品分野とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該会員番号と当該商品または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを抽出し、抽出した各抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品または当該商品分野の商品が購入すべき適期に達しているか否かを判別する上記(1)ないし(7)のいずれかの商品購入適期情報配信システム。
(9)前記商品購入適期情報提供サーバは、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(8)の商品購入適期情報配信システム。
(10)前記商品購入適期情報提供サーバは、前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品分野に基づいて、前記購入履歴データベースから、当該商品分野に属する商品属性に該当する前記購入履歴レコードを前記抽出購入履歴レコードとして抽出した際に、当該商品属性に属する全商品の購入日に基づいて、当該商品属性の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている当該商品属性に属する全商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(8)の商品購入適期情報配信システム。
(11)前記商品購入適期情報提供サーバは、前記購入履歴データベースに蓄積する前記購入履歴レコードとして、各ユーザが属するグループを識別するグループ属性をさらに有しており、前記ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った際に、当該ユーザが属するグループを識別する前記グループ属性を抽出した後、抽出した前記グループ属性と前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品および/または商品分野に属する商品属性とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該グループ属性と当該商品および/または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを、前記抽出購入履歴レコードとして抽出する上記(8)ないし(10)のいずれかの商品購入適期情報配信システム。
(12)ユーザのユーザ端末に対して商品を購入すべき適期に達している旨を示す商品購入適期情報を配信する商品購入適期情報提供サーバであって、前記ユーザ端末からの配信要求を受け付けた際に、要求された商品に関する当該ユーザの過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する商品購入適期情報提供サーバ。
(13)前記ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付した前記配信要求を前記ユーザ端末から受け取った場合、要求された商品に関して、当該ユーザ端末のユーザのみならず当該ユーザが属するグループとしてあらかじめ登録されているグループの各構成員の過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(12)の商品購入適期情報提供サーバ。
(14)前記グループの各構成員の過去の購入履歴として、前記配信要求に要求された商品があらかじめ定めた直近の日に購入されていた場合、その旨の情報を付した前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(13)の商品購入適期情報提供サーバ。
(15)指定した商品分野に属する各商品の購入適期情報の配信を要求する商品分野指定情報を付した前記配信要求を前記ユーザ端末から受け取った場合、要求された前記商品分野に属する商品カテゴリを示す商品属性ごとの各商品の過去の購入履歴に基づいて、当該商品分野に属する前記商品属性ごとの前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(12)ないし(14)のいずれかの商品購入適期情報提供サーバ。
(16)要求された前記商品分野に属する前記商品属性の商品として、要求元の前記ユーザ端末のユーザが過去に購入したことがない商品が登録されていた場合、過去に購入したことがない当該商品もお勧め品として含む前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(15)の商品購入適期情報提供サーバ。
(17)ユーザごとの過去の商品の購入履歴を購入履歴レコードとして蓄積する購入履歴データベースを備えており、前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている当該ユーザを特定する会員番号と商品または商品分野とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該会員番号と当該商品または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを抽出し、抽出した各抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品または当該商品属性の商品が購入すべき適期に達しているか否かを判別する上記(12)ないし(16)のいずれかの商品購入適期情報提供サーバ。
(18)抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(17)の商品購入適期情報提供サーバ。
(19)前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品分野に基づいて、前記購入履歴データベースから、当該商品分野に属する商品属性に該当する前記購入履歴レコードを前記抽出購入履歴レコードとして抽出した際に、当該商品属性に属する全商品の購入日に基づいて、当該商品属性の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている当該商品属性に属する全商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(17)の商品購入適期情報提供サーバ。
(20)前記購入履歴データベースに蓄積する前記購入履歴レコードとして、各ユーザが属するグループを識別するグループ属性をさらに有しており、前記ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った際に、当該ユーザが属するグループを識別する前記グループ属性を抽出した後、抽出した前記グループ属性と前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品および/または商品分野に属する商品属性とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該グループ属性と当該商品および/または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを、前記抽出購入履歴レコードとして抽出する上記(17)ないし(19)のいずれかの商品購入適期情報提供サーバ。
(21)商品購入適期情報提供サーバからユーザのユーザ端末に対して商品を購入すべき適期に達している旨を示す商品購入適期情報を配信する商品購入適期情報配信方法であって、前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末からの配信要求を受け付けた際に、要求された商品に関する当該ユーザの過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する商品購入適期情報配信方法。
(22)前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、当該ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付す上記(21)の商品購入適期情報配信方法。
(23)前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記グループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された商品に関して、当該ユーザ端末のユーザのみならず当該ユーザが属するグループとしてあらかじめ登録されているグループの各構成員の過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(22)の商品購入適期情報配信方法。
(24)前記グループの各構成員の過去の購入履歴として、前記配信要求に要求された商品があらかじめ定めた直近の日に購入されていた場合、その旨の情報を付した前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(23)の商品購入適期情報配信方法。
(25)前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、指定した商品分野に属する各商品の購入適期情報の配信を要求する商品分野指定情報を付す上記(21)ないし(24)のいずれかの商品購入適期情報配信方法。
(26)前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記商品分野指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された前記商品分野に属する商品カテゴリを示す商品属性ごとの各商品の過去の購入履歴に基づいて、当該商品分野に属する前記商品属性ごとの前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(25)の商品購入適期情報配信方法。
(27)要求された前記商品分野に属する前記商品属性の商品として、要求元の前記ユーザ端末のユーザが過去に購入したことがない商品が前記商品購入適期情報提供サーバに登録されていた場合、過去に購入したことがない当該商品もお勧め品として含む前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信する上記(26)の商品購入適期情報配信方法。
(28)上記(21)ないし(27)のいずれかの商品購入適期情報配信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施している商品購入適期情報配信プログラム。
(29)上記(28)の商品購入適期情報配信プログラムを、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
【符号の説明】
【0078】
10 商品購入適期情報配信システム
11 店舗設備
12 商品購入適期情報提供サーバ(販売店本社サーバ)
13 ユーザ端末
111 店舗サーバ
112 POSレジスタ
113 会員カード
121 顧客管理部
122 商品管理部
123 店舗管理部
124 在庫管理部
125 グループ管理制御部
125a グループ購入間隔演算部
125b グループ最終購入日演算部
126 情報配信部
127 ユーザ情報DB
127a 会員番号
127b グループ属性
127c ユーザ名
128 購入履歴DB
128a 会員番号
128b グループ属性
128c 商品属性
128d 商品名
128e 購入日
128f 購入間隔
131 PC
132 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品購入適期情報提供サーバからユーザのユーザ端末に対して商品を購入すべき適期に達している旨を示す商品購入適期情報を配信する商品購入適期情報配信システムにおいて、前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末からの配信要求を受け付けた際に、要求された商品に関する当該ユーザの過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする商品購入適期情報配信システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、当該ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付すことを特徴とする請求項1に記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項3】
前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記グループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された商品に関して、当該ユーザ端末のユーザのみならず当該ユーザが属するグループとしてあらかじめ登録されているグループの各構成員の過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項2に記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項4】
前記グループの各構成員の過去の購入履歴として、前記配信要求に要求された商品があらかじめ定めた直近の日に購入されていた場合、その旨の情報を付した前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項3に記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、指定した商品分野に属する各商品の購入適期情報の配信を要求する商品分野指定情報を付すことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項6】
前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記商品分野指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された前記商品分野に属する商品カテゴリを示す商品属性ごとの各商品の過去の購入履歴に基づいて、当該商品分野に属する前記商品属性ごとの前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項5に記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項7】
要求された前記商品分野に属する前記商品属性の商品として、要求元の前記ユーザ端末のユーザが過去に購入したことがない商品が前記商品購入適期情報提供サーバに登録されていた場合、過去に購入したことがない当該商品もお勧め品として含む前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項6に記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項8】
前記商品購入適期情報提供サーバは、ユーザごとの過去の商品の購入履歴を購入履歴レコードとして蓄積する購入履歴データベースを備えており、前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている当該ユーザを特定する会員番号と商品または商品分野とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該会員番号と当該商品または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを抽出し、抽出した各抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品または当該商品分野の商品が購入すべき適期に達しているか否かを判別することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項9】
前記商品購入適期情報提供サーバは、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項8に記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項10】
前記商品購入適期情報提供サーバは、前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品分野に基づいて、前記購入履歴データベースから、当該商品分野に属する商品属性に該当する前記購入履歴レコードを前記抽出購入履歴レコードとして抽出した際に、当該商品属性に属する全商品の購入日に基づいて、当該商品属性の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている当該商品属性に属する全商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項8に記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項11】
前記商品購入適期情報提供サーバは、前記購入履歴データベースに蓄積する前記購入履歴レコードとして、各ユーザが属するグループを識別するグループ属性をさらに有しており、前記ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った際に、当該ユーザが属するグループを識別する前記グループ属性を抽出した後、抽出した前記グループ属性と前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品および/または商品分野に属する商品属性とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該グループ属性と当該商品および/または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを、前記抽出購入履歴レコードとして抽出することを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の商品購入適期情報配信システム。
【請求項12】
ユーザのユーザ端末に対して商品を購入すべき適期に達している旨を示す商品購入適期情報を配信する商品購入適期情報提供サーバであって、前記ユーザ端末からの配信要求を受け付けた際に、要求された商品に関する当該ユーザの過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項13】
前記ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付した前記配信要求を前記ユーザ端末から受け取った場合、要求された商品に関して、当該ユーザ端末のユーザのみならず当該ユーザが属するグループとしてあらかじめ登録されているグループの各構成員の過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項12に記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項14】
前記グループの各構成員の過去の購入履歴として、前記配信要求に要求された商品があらかじめ定めた直近の日に購入されていた場合、その旨の情報を付した前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項13に記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項15】
指定した商品分野に属する各商品の購入適期情報の配信を要求する商品分野指定情報を付した前記配信要求を前記ユーザ端末から受け取った場合、要求された前記商品分野に属する商品カテゴリを示す商品属性ごとの各商品の過去の購入履歴に基づいて、当該商品分野に属する前記商品属性ごとの前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項16】
要求された前記商品分野に属する前記商品属性の商品として、要求元の前記ユーザ端末のユーザが過去に購入したことがない商品が登録されていた場合、過去に購入したことがない当該商品もお勧め品として含む前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項15に記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項17】
ユーザごとの過去の商品の購入履歴を購入履歴レコードとして蓄積する購入履歴データベースを備えており、前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている当該ユーザを特定する会員番号と商品または商品分野とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該会員番号と当該商品または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを抽出し、抽出した各抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品または当該商品属性の商品が購入すべき適期に達しているか否かを判別することを特徴とする請求項12ないし16のいずれかに記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項18】
抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日に基づいて、当該商品の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項17に記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項19】
前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品分野に基づいて、前記購入履歴データベースから、当該商品分野に属する商品属性に該当する前記購入履歴レコードを前記抽出購入履歴レコードとして抽出した際に、当該商品属性に属する全商品の購入日に基づいて、当該商品属性の過去の購入間隔の平均日数を算出するとともに、抽出した各前記抽出購入履歴レコードに記録されている当該商品属性に属する全商品の購入日のうち最新の購入日に相当する最終購入日から現在までの日数を算出し、前記最終購入日から現在までの日数が、前記平均日数よりもあらかじめ定めた日数閾値以上に達していた場合には、当該商品を購入すべき適期に達しているものと判別し、前記商品購入適期情報として、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項17に記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項20】
前記購入履歴データベースに蓄積する前記購入履歴レコードとして、各ユーザが属するグループを識別するグループ属性をさらに有しており、前記ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った際に、当該ユーザが属するグループを識別する前記グループ属性を抽出した後、抽出した前記グループ属性と前記ユーザ端末からの前記配信要求に付されている商品および/または商品分野に属する商品属性とに基づいて前記購入履歴データベースを検索し、当該グループ属性と当該商品および/または当該商品分野に属する商品属性とに該当する前記購入履歴レコードを、前記抽出購入履歴レコードとして抽出することを特徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載の商品購入適期情報提供サーバ。
【請求項21】
商品購入適期情報提供サーバからユーザのユーザ端末に対して商品を購入すべき適期に達している旨を示す商品購入適期情報を配信する商品購入適期情報配信方法であって、前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末からの配信要求を受け付けた際に、要求された商品に関する当該ユーザの過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする商品購入適期情報配信方法。
【請求項22】
前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、当該ユーザ端末のユーザ本人が属するグループに関する商品の購入適期情報の配信を要求するグループ指定情報を付すことを特徴とする請求項21に記載の商品購入適期情報配信方法。
【請求項23】
前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記グループ指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された商品に関して、当該ユーザ端末のユーザのみならず当該ユーザが属するグループとしてあらかじめ登録されているグループの各構成員の過去の購入履歴に基づいて、当該商品に関する前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項22に記載の商品購入適期情報配信方法。
【請求項24】
前記グループの各構成員の過去の購入履歴として、前記配信要求に要求された商品があらかじめ定めた直近の日に購入されていた場合、その旨の情報を付した前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項23に記載の商品購入適期情報配信方法。
【請求項25】
前記ユーザ端末から前記商品購入適期情報提供サーバに対して要求する前記配信要求に、指定した商品分野に属する各商品の購入適期情報の配信を要求する商品分野指定情報を付すことを特徴とする請求項21ないし24のいずれかに記載の商品購入適期情報配信方法。
【請求項26】
前記商品購入適期情報提供サーバが、前記ユーザ端末から前記商品分野指定情報を付した前記配信要求を受け取った場合、要求された前記商品分野に属する商品カテゴリを示す商品属性ごとの各商品の過去の購入履歴に基づいて、当該商品分野に属する前記商品属性ごとの前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項25に記載の商品購入適期情報配信方法。
【請求項27】
要求された前記商品分野に属する前記商品属性の商品として、要求元の前記ユーザ端末のユーザが過去に購入したことがない商品が前記商品購入適期情報提供サーバに登録されていた場合、過去に購入したことがない当該商品もお勧め品として含む前記商品購入適期情報を、要求元の前記ユーザ端末に対して配信することを特徴とする請求項26に記載の商品購入適期情報配信方法。
【請求項28】
請求項21ないし27のいずれかに記載の商品購入適期情報配信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする商品購入適期情報配信プログラム。
【請求項29】
請求項28に記載の商品購入適期情報配信プログラムを、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−224945(P2010−224945A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72409(P2009−72409)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】