説明

営業施設の場所を検索するシステムおよび方法

【課題】ユーザの移動経路に関連付けて営業施設の場所を検索するシステムまたは方法を提供する。
【解決手段】先ず、営業場所のそれぞれの選択肢の場所を表す場所データが受信され、次に、ユーザ所望の移動経路に対応する経路データが受信される。次いで、営業場所の選択肢のそれぞれの場所データが受信された経路データと比較される。この比較結果にしたがって、営業場所のそれぞれの選択肢の、ユーザ所望の移動経路からの距離に対応する距離データが生成され、営業場所のそれぞれの選択肢の場所、および関連する距離データに対応する表示が生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、営業施設の場所を検索するシステムおよび方法に関し、特に、ユーザの移動経路に関連付けて営業施設の場所を検索するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
検索エンジンは、小売製品、レストラン、サービス施設、またはドキュメント処理施設等の必要とされる製品またはサービスに利用可能な営業施設の場所を探すために、しばしば用いられる。ユーザは、米国GOOGLE社等が提供する汎用的な検索エンジンにクエリを書き込み、所定の必要性を満たす施設のリストを閲覧することができる。汎用的な検索エンジンとは別に、複数の営業場所を有するいくつかのビジネスは、より好都合に場所探しができる営業場所の選択肢を検索する能力もユーザに提供する。
【0003】
しばしば、ユーザが居る住所または郵便番号等の形態で提供された場所情報に関連して営業場所の照会が行われる。この場合、検索エンジンは、提供された場所情報に対応する場所に近い、多くの営業場所の選択肢のリストを提供する。場合によっては、営業場所の選択肢のリストには、提供された場所情報に対応する場所から営業施設までの概略の距離が含まれる。
【0004】
上記の従来のシステムはきわめて有用であるが、ユーザがある地点から他の地点に移動する経路の途中で商品またはサービスの提供を受ける営業場所を探す場合には、必ずしも好適ではない。すなわち、従来のシステムによれば、提供されたユーザの場所情報に対応する場所の比較的近隣ではあるが、ユーザの移動経路から大きく外れた位置にある営業場所の選択肢のリストが提供される問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−331428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の従来の問題点に鑑みてなされたもので、ユーザの移動経路に関連付けて営業施設の場所を検索するシステムまたは方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態による営業施設の場所を検索するシステムおよび方法においては、営業場所のそれぞれの選択肢(location of each alternative business location)の場所を表す場所データとともに、ユーザ所望の移動経路に対応する経路データが受信される。営業場所の選択肢のそれぞれの場所データが、受信された経路データと比較される。この比較結果にしたがって、営業場所のそれぞれの選択肢の、ユーザ所望の移動経路からの距離に対応する距離データが生成され、営業場所のそれぞれの選択肢の場所、および関連する距離データに対応する表示が生成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの移動経路に関連付けて営業施設の場所を検索するシステムおよび方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明による実施形態が適用されるシステム全体の構成例である。
【図2】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるドキュメント処理装置のハードウェアの構成例である。
【図3】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるドキュメント処理装置の機能ブロックの構成例である。
【図4】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアの構成例を説明するための図である。
【図5】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図である。
【図6】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるサーバの構成例である。
【図7】本発明の一実施形態によるシステムのブロック図の一例である。
【図8】本発明の一実施形態によるシステムの機能ブロック図の一例である。
【図9】本発明による実施形態における基本的な動作の一例を表すフローチャートである。
【図10】本発明による実施形態における動作の一例を詳細に表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、適宜、図面を参照しながら一例としての実施の形態の説明を行う。図1は本実施の形態における営業施設の場所を検索するシステム全体の構成例である。システム100は、コンピュータ・ネットワーク102として表されている分散コンピューティング環境を利用して具体化することができる。
【0011】
コンピュータ・ネットワーク102は、複数の電子装置間におけるデータの交換を可能とする本技術分野で知られている任意の分散通信システムである。コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、仮想ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット、またはこれらの任意の組合せを含む任意のコンピュータ・ネットワークである。
【0012】
また、コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、トークン・リング、IEEE802.11(x)、Ethernet(登録商標)またはその他の無線ベースまたは有線ベースのデータ通信メカニズム等の既存の多数のデータ転送メカニズムによって例示されるような物理レイヤおよびトランスポート・レイヤから構成される。尚、上記のようにコンピュータ・ネットワーク102を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、スタンドアローンの形態でも同様に実施可能である。
【0013】
また、システム100は、さらに、第1の営業場所(business location)140に関連付けされた第1のドキュメント処理装置104、および第2の営業場所142に関連付けされた第2のドキュメント処理装置114を有する。図においてはドキュメント処理装置104および114を、多様なドキュメント処理動作を実行するために適切な多機能周辺装置(Multi-Function Peripheral;以下、MFP)として示している。ここで、MFPはドキュメント処理装置の一形態であって、本発明におけるドキュメント処理装置がMFPに限定されるものではない。ドキュメント処理装置104および114は、例えば、ファクシミリ通信、画像走査、コピー、印刷、電子メール、ドキュメント管理、またはドキュメント保存等の処理を行う。また、例えば、ドキュメント処理装置104および114は、リモート・ドキュメント処理サービスを外部装置あるいはネットワークに接続された装置に対して提供する。ドキュメント処理装置104および114は、ユーザあるいはネットワークに接続された装置等とやり取りするように構成された、ハードウェア、ソフトウェアおよびこれらの任意の適切な組合せを含む。
【0014】
図においては、2つの営業場所、すなわち第1の営業場所140および第2の営業場所142を示したが、システム100には、他に任意の数の営業場所を含めることができる。また、図において、第1の営業場所140には1つのドキュメント処理装置104が関連付けられ、第2の営業場所142には1つのドキュメント処理装置114が関連付けられているが、1つの営業場所に1つのドキュメント処理装置が関連付けられているのは、実施形態の一例であって、1つの営業場所に複数のドキュメント処理装置を関連付けることも可能である。ドキュメント処理装置104および114の構成等については、後ほど図2および図3を参照しながら説明を行う。
【0015】
また、ドキュメント処理装置104および114は、例えば、IEEE 1394あるいはUSBインターフェイスを有する各種ドライブ、多様なICメモリ・カード等の、複数のポータブル記憶媒体を受け入れるためのインターフェイスを備える。また、ドキュメント処理装置104および114は、例えば、タッチスクリーン、LCD、タッチパネルまたは英数字キーパッド等の、ユーザ・インターフェイス106および116を、それぞれ備える。ユーザは、ユーザ・インターフェイス106または116を介して、対応するドキュメント処理装置104または114と直接やり取りすることができる。ユーザ・インターフェイス106および116は、ユーザに対して情報を伝達するとともに、ユーザから選択内容を受け取るために有効に用いられる。
【0016】
ユーザ・インターフェイス106および116は、ユーザにデータを提供するために適切な種々のコンポーネントからなる。本発明における一実施形態において、ユーザ・インターフェイス106および116は、1または複数のグラフィック要素、テキスト・データまたは画像等をユーザに表示し、ユーザからの入力を受け取り、その入力を、後ほど説明するコントローラ108および118等の対応するバックエンド・コンポーネントに伝達する表示装置を有する。
【0017】
また、ドキュメント処理装置104および114は、それぞれ適切な通信リンク112および122を介して、コンピュータ・ネットワーク102に通信可能に接続される。通信リンク112および122としては、例えば、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、Bluetooth(登録商標)、公衆交換電話網、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続やその他の適切な有線または無線のデータ通信チャネルを用いることができる。
【0018】
また、ドキュメント処理装置104および114は、対応するドキュメント処理装置104および114による処理動作を容易にする適切なバックエンド・コンポーネントとして、それぞれ、コントローラ108および118を内蔵する。
【0019】
コントローラ108および118は、対応するドキュメント処理装置104および114の動作を制御し、あるいは対応するユーザ・インターフェイス106および116を介した画像の表示を制御し、あるいは電子画像データの操作を指示する等の処理を容易にするように構成されたハードウェア、ソフトウェアあるいはこれらの適切な組合せによって実装される。以下の説明において、ドキュメント処理装置104および114に関連する任意の多数のコンポーネントは、後に述べる動作を実行し、もしくは実行させ、もしくは制御し、または指示するように機能するハードウェアのコントローラ108および118、ソフトウェア、またはこれらの組合せを含むものとする。尚、図および上記の説明において、コントローラ108および118を、それぞれドキュメント処理装置104および114に内蔵された形態としたが、これに限定されるものではなく、コントローラ108および118は、それぞれドキュメント処理装置104および114に通信可能に接続された外部装置の形態であってもよい。コントローラ108および118との関連において説明を行う処理動作は、本技術分野において知られている任意の汎用コンピューティング・システムによって実行可能である。したがって、コントローラ108および118は、そのような汎用的なコンピューティング装置を表しており、以下の説明において使用する際にも、そのように意図されている。また、以下の説明においてはコントローラ108および118を使用しているが、これは実施形態の例にすぎず、その他の実施形態においても、本発明による営業施設の場所を検索するシステムおよび方法を利用することができる。コントローラ108および118の構成等については、後ほど図4と図5を参照しながら説明を行う。
【0020】
また、ドキュメント処理装置104および114には、それぞれデータ記憶装置110および120が通信可能に接続される。データ記憶装置110および120は、例えば、ハードディスク・ドライブ、その他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリまたはこれらの任意の組合せを含む記憶装置である。データ記憶装置110および120は、画像走査された画像データ、修整された画像データ、編集されたデータ、ユーザ情報、携帯電話データ、プリセットされた支払データ、ドキュメント・データ、画像データ、または電子データベースのデータ等を適切に保存する。一実施形態において、データ記憶装置110および120は、さらに、ドキュメント処理インストラクション、使用量データ、ユーザ・インターフェイスのデータ、ジョブ制御データ、コントローラの状態データ、コンポーネント実行データ、広告、ユーザ情報、場所情報、出力テンプレート、地図データ、マルチメディア・データ・ファイル、およびフォント等を保存する。データ記憶装置110および120は、システム100の独立したコンポーネントとして図1に例示されているが、例えば、内蔵ハードディスク・ドライブ等のような、対応するドキュメント処理装置104および114の内部記憶装置、あるいは対応するコントローラ108および118に実装される記憶装置あるいはコンポーネントであってもよい。
【0021】
システム100は、第1のドキュメント処理装置104および実質的にコンピュータ・ネットワーク102に通信可能に接続された第1のキオスク124と、第2のドキュメント処理装置114および実質的にコンピュータ・ネットワーク102に通信可能に接続された第2のキオスク132を、さらに、含む。キオスク124および132は、図に示したようにドキュメント処理装置104および114の独立したコンポーネントとして実装することができ、または対応するドキュメント処理装置104および114と一体のコンポーネントとして実装するもできる。キオスク124および132を使用することは実施形態の単なる例であり、本発明は、キオスク124および132を使用することなしに実施することもできる。キオスク124および132は、例えば、それぞれ、表示装置126および134と、ユーザ入力装置128および136とを備える。キオスク124および132は、タッチスクリーン・インターフェイス等の、ユーザ入力装置と表示装置との機能を組み合わせた装置を備えることもできる。キオスク124および132は、例えば、ユーザに指示を表示し、ユーザからドキュメント処理インストラクションを受け取り、ユーザから支払データを受け取り、およびユーザから選択データを受け取る等の機能を実行する。例えば、キオスク124および132は、クレジット・カード、クーポンまたはデビット・カード等を受け入れ、これらから支払データを読み込むために適切な磁気カード・リーダまたはバーコード・リーダ等を含む。
【0022】
また、システム100は、それぞれキオスク124および132に接続され、無数の異なるポータブル記憶装置を受け入れアクセスするために適合したポータブル記憶装置の読取り装置130および138を含む。ポータブル記憶装置としては、例えば、本技術分野で知られているような、フラッシュ・メモリ・ベースの多様なICメモリ・カード、CD−ROM、DVD−ROM、USBインターフェイスを有するフラッシュ・メモリ・ドライブ、または他の磁気記憶装置または光学記憶装置等がある。
【0023】
システム100は、さらに、通信リンク148を介してコンピュータ・ネットワーク102とデータ通信可能な、サーバ144として示したバックエンド・コンポーネントを有する。サーバ144は、実施形態の一例として、システム100の独立したコンポーネントとして図に示したが、本発明は、独立したバックエンド・サーバ・コンポーネントを使用せずに実施することもできる。すなわち、サーバ144に関連して述べられるコンポーネントを、コンピュータ・ネットワーク102に接続された適切なコンピューティング装置、例えばコントローラ108または118等に実装することもできる。サーバ144は、1または複数のサービス、ウェブ・ベースのアプリケーションおよびストレージ・オプション等をネットワークに接続された装置に提供するために適切なハードウェア、ソフトウェア、およびこれらの組合せを含む。本発明の例示的な一実施形態によれば、サーバ144は、保護されたドキュメントおよびテキスト・データの保持の管理、検索および比較の実行、経路設定動作の提供、営業場所データの保存、データ・レコードおよびアカウント情報の維持、支払データの受信、およびドキュメントの読み出し等のための、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組合せとして実装される多様なコンポーネントを含み、それらはコンピュータ・ネットワーク102を介してアクセスされる。通信リンク148としては、例えば、Bluetooth(登録商標)、WiMax、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、専用通信ネットワーク、赤外線接続、公衆交換電話網、光接続やその他の適切な有線または無線のデータ通信チャネルを用いることができる。サーバ144の構成等については、後ほど図6を参照しながら説明を行う。
【0024】
サーバ144には、データ記憶装置146が通信可能に接続される。データ記憶装置146は、例えば、ハードディスク・ドライブ、その他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリまたはこれらの任意の組合せを含む記憶装置である。このような実施形態において、データ記憶装置146は、ソフトウェアの更新、保護された電子ドキュメント、テキスト・データ、データ文字列、アカウント情報、およびポリシー情報等を適切に保存する。データ記憶装置146は、システム100の独立したコンポーネントとして図1に例示されているが、例えば、内蔵ハードディスク・ドライブ等のような、サーバ144の内部記憶装置として実装することもできる。
【0025】
システム100は、さらに、通信リンク152を介してコンピュータ・ネットワーク102とデータ通信可能なモバイル・ユーザ装置(以下、モバイル装置と言うことがある)150を有する。モバイル・ユーザ装置150は、例えば、ポータブル通信装置、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、ウェブ適合(web-enabled)携帯電話、スマート・フォン、専用通信ネットワーク用の通信装置、またはその他のウェブ適合通信装置を含む本技術分野において知られている任意のモバイル・パーソナル通信装置を用いることができる。通信リンク152は、例えば、Bluetooth(登録商標)、WiMax、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、公衆交換電話網、または、その他の適切な無線または有線のデータ通信チャネルを用いることができる。
【0026】
例えば、モバイル・ユーザ装置150は、ドキュメント処理装置104および114、またはコンピュータ・ネットワーク102に接続された他の類似装置に関連して、テキスト・メッセージの送信および受信、インターネットのブラウズ、ユーザ情報およびパスワード・データの伝達、または状態データもしくはジョブ・データの受信等を行う。
【0027】
次に、図2に、システム100の動作が実行され、図1においてはドキュメント処理装置104および114として示した、ドキュメント処理装置200のハードウェア・アーキテクチャの構成の一例を示す。ドキュメント処理装置200は、少なくとも1つのCPUから構成されるプロセッサ202を含む。プロセッサ202は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、ドキュメント処理装置200には、BIOS機能、システム機能、システム構成データおよびドキュメント処理装置200の動作に使用するその他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションのために有効に使用される、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)204が含まれている。
【0028】
また、ドキュメント処理装置200は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM206を含む。RAM206は、プロセッサ202によって処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
【0029】
ストレージ・インターフェイス208は、ドキュメント処理装置200に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存ためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス208は、参照符号216で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大容量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
【0030】
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、ドキュメント処理装置200が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、ドキュメント処理装置200の外部装置との1または複数のコネクションを確立する。図においては、一例として、Ethernet(登録商標)、トークン・リング等といった固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも1つのネットワーク・インターフェイス・カード214と、WiFi(Wireless Fidelity)、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス218を示している。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図においては、ネットワーク・インターフェイス・カード214は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはこれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク220を介したデータ交換を行うために、相互接続されている。
【0031】
プロセッサ202、読出し専用メモリ(ROM)204、RAM206、ストレージ・インターフェイス208およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム210の間のデータ通信は、バス212によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
【0032】
ドキュメント処理装置200における実行可能なインストラクションは、ワークステーション、他のドキュメント処理装置、その他のサーバ等の複数の外部装置との通信を円滑に実行する。動作の際、代表的な装置は自立的に動作するが、しばしば、ローカル・ユーザによる直接的な制御が望ましい場合もある。ローカル・ユーザによる直接的な制御は、ユーザ入出力(I/O)パネル224へのオプションの入出力(I/O)インターフェイス222を介して実行することができる。
【0033】
また、1または複数のドキュメント処理エンジンへのインターフェイスも、バス212を介してデータ通信を行う。図に示した実施形態においては、印刷インターフェイス226、コピー・インターフェイス228、画像走査インターフェイス230およびファクシミリ・インターフェイス232は、それぞれ、印刷エンジン234、コピー・エンジン236、画像走査エンジン(スキャナ)238、およびファクシミリ・エンジン240との通信を容易にする。ドキュメント処理装置200は、1または複数のドキュメント処理機能を適切に実行する。複数のドキュメント処理動作を実行するシステムは、通常、多機能周辺装置(MFP)または多機能装置と呼ばれる。
【0034】
次に、システム100の動作が実行されるドキュメント処理装置300の機能ブロック構成の一例を示す。図3は、ソフトウェアおよびオペレーティング・システム機能と関連して、図2に示したハードウェアの機能性を例示している。
【0035】
ドキュメント処理装置300は、1または複数のドキュメント処理動作を円滑に実行するドキュメント処理エンジン302を含む。ドキュメント処理エンジン302は、印刷エンジン304、ファクシミリ・エンジン306、画像走査エンジン(スキャナ)308およびコンソール・パネル310を含む。印刷エンジン304は、ドキュメント処理装置300に伝達される電子ドキュメントを、物理的なドキュメント、すなわちハードコピーの出力を可能とする。ファクシミリ・エンジン306は、ファクシミリ・モデム等の装置を介して、外部のファクシミリ装置との間で相互にファクシミリ通信を行う。
【0036】
画像走査エンジン(スキャナ)308は、ハードコピー・ドキュメントを受け取り、このハードコピー・ドキュメントに対応する画像データに変換するように機能する。コンソール・パネル310等のユーザ・インターフェイスは、ユーザからのインストラクションの入力と、ユーザへの情報の表示を可能にする。画像走査エンジン308は、有形のドキュメントの入力を、ビットマップ・フォーマット、ベクター・フォーマットまたはページ記述言語(PDL)フォーマットの電子的な形態へ変換し、さらに、光学文字認識のためにも構成されている。また、有形のドキュメントの画像走査は、ファクシミリ動作においても有効に機能する。
【0037】
図3に示したドキュメント処理エンジン302は、ドライバ326を介したネットワークとのインターフェイス316も備え、例えばネットワーク・インターフェイス・カードから構成されている。ネットワークは、有線、無線あるいは光によるデータ通信のような任意の適切な物理的レイヤおよび物理的でないレイヤによって、十分なやり取りを実現する。
【0038】
ドキュメント処理エンジン302は、1または複数のデバイス・ドライバ314と適切な通信を行う。デバイス・ドライバ314は、実際のドキュメント処理動作を実行するために、ドキュメント処理エンジン302と、1または複数の物理的装置との間のデータ交換を可能とする。このようなドキュメント処理動作には、ドライバ318による印刷、ドライバ320によるファクシミリ通信、ドライバ322による画像走査、およびドライバ324によるユーザ・インターフェイス機能の中の1または複数のものが含まれる。これらの多様な装置は、ドキュメント処理エンジン302と関連する1または複数の対応したエンジンと結合されている。本発明においては、ドキュメント処理動作の任意のセットまたはサブセットが想定されている。複数の利用可能なドキュメント処理オプションを含むドキュメント処理装置は、前述したようにMFP等と呼ばれる。
【0039】
次に、一例として、図4は、システム100の動作が実行されるバックエンド・コンポーネント、すなわち、図1においてはコントローラ108および118として示したコントローラ400のハードウェア・アーキテクチャの構成図の一例である。尚、図4では、コントローラのコンポーネントの意義をより明確にするため、参照符号432で表した、コントローラ以外のドキュメント処理装置のコンポーネントの一部を併せて示す。コントローラ400は、本明細書に記載する動作を円滑に実行する能力を有する、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング装置を表す。コントローラ400には、少なくとも1つのCPUを含むプロセッサ402が含まれる。プロセッサ402は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、コントローラ400には、BIOS機能、システム機能、システム構成データおよびコントローラ400の動作に使用する他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションのために有効に使用される、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)404が含まれる。
【0040】
また、コントローラ400には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM406が含まれている。RAM406は、プロセッサ402により処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
【0041】
ストレージ・インターフェイス408は、コントローラ400に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存のためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス408は、参照符号416で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大容量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
【0042】
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム410は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、コントローラ400が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム410は、コントローラ400に対する外部装置との1または複数のコネクションのインターフェイスを適切にとる。例えば、図に示すように、Ethernet(登録商標)、トークン・リング等の固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも1つのネットワーク・インターフェイス・カード414と、WiFi(Wireless Fidelity)、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス418が接続される。また、ネットワーク・インターフェイス・サブシステム410は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図に示すように、ネットワーク・インターフェイス・カード414は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはそれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク420を介したデータ交換を行うために、相互接続される。
【0043】
プロセッサ402、読出し専用メモリ(ROM)404、RAM406、ストレージ・インターフェイス408およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム410の間のデータ通信は、バス412によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
【0044】
また、ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス422もバス412を介してデータ通信を行う。ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス422は、様々なドキュメント処理動作を実行するために、ドキュメント処理ハードウェア432との接続を提供する。そのようなドキュメント処理動作には、コピー・ハードウェア424によって実行されるコピー、画像走査ハードウェア426によって実行される画像走査、印刷ハードウェア428によって実行される印刷、およびファクシミリ・ハードウェア430によって実行されるファクシミリ通信がある。コントローラ400は、これらのドキュメント処理動作のいずれかまたは全部を適切に動作させる。複数のドキュメント処理動作を実行可能なシステムは、前述したように、MFPまたは多機能装置と呼ばれる。システム100の機能は、ドキュメント処理装置と関連するインテリジェント・サブシステムとして図4に示したコントローラ400(図1においてはコントローラ108および118として示されている)を含む、ドキュメント処理装置104および114等の適切なドキュメント処理装置において実行される。
【0045】
次に、一例として、システム100の動作が実行されるコントローラの機能ブロックと動作の概要を説明する。図5において、ソフトウェアおよびオペレーティング・システム機能と関連して、図4に示したハードウェアの機能性を例示する。尚、図5においても、コントローラの機能要素の意義をより明確にするため、コントローラ以外のドキュメント処理装置の機能要素の一部を併せて示している。
【0046】
図5に示すように、コントローラ機能は、ドキュメント処理エンジン502を有する。ドキュメント処理エンジン502は、印刷動作、コピー動作、ファクシミリ通信動作および画像走査動作を可能にする。これらの機能は、産業界において一般に好まれるドキュメント処理周辺装置であるMFPと関連付けられることが多い。しかし、コントローラが上記のドキュメント処理動作のすべてを可能にする必要は必ずしもない。コントローラは、上記のドキュメント処理動作のサブセットである、専用のドキュメント処理装置、あるいはより限定した目的のドキュメント処理装置においても有効に用いられる。
【0047】
ドキュメント処理エンジン502はユーザ・インターフェイス・パネル510と適切にインターフェイスされており、ユーザまたは管理者は、このユーザ・インターフェイス・パネル510を介して、ドキュメント処理エンジン502によって制御される機能にアクセスすることができる。アクセスは、コントローラにローカル接続されたインターフェイスを介して行われるか、遠隔のシン・クライアント(thin client)またはシック・クライアント(thick client)によって遠隔から行われる。
【0048】
ドキュメント処理エンジン502は、印刷機能部504、ファクシミリ通信機能部506および画像走査機能部508とデータ通信を行う。これらの機能部504、506、508は、印刷、ファクシミリの送受信、およびドキュメント画像をコピーのために取得するか、またはドキュメント画像の電子バージョンを生成するための、ドキュメント画像走査の実際の処理動作を容易にする。
【0049】
ジョブ・キュー(job queue)512は、印刷機能部504、ファクシミリ通信機能部506および画像走査機能部508とデータ通信を行う。ビットマップ・フォーマット、ページ記述言語(PDL)フォーマットまたはベクター・フォーマット等の種々の画像形式は、画像走査機能部508からジョブ・キュー512を介して以降の処理のために中継される。
【0050】
ジョブ・キュー512は、また、ネットワーク・サービス機能部514ともデータ通信を行う。一実施形態において、ジョブ制御信号、状態データまたは電子ドキュメント・データが、ジョブ・キュー512とネットワーク・サービス機能部514との間で交換される。このように、クライアント側ネットワーク・サービス機能520を介したコントローラ機能へのネットワーク・ベースのアクセスに適切なインターフェイスが提供され、このインターフェイスは任意の適切なシン・クライアントまたはシック・クライアントである。また、ウェブ・サービス・アクセスは、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ユニフォーム・データ・ダイアグラム・プロトコルまたは他の任意の適切な交換メカニズムによって実行される。ネットワーク・サービス機能部514は、また、FTP、電子メール、テルネット(TELNET)等を介した通信のために、クライアント側ネットワーク・サービス機能520とのデータ交換も有効に提供する。このように、コントローラ機能は、種々のネットワーク・アクセス・メカニズムによって、電子ドキュメントおよびユーザ情報のやり取りを容易にする。
【0051】
ジョブ・キュー512は、また、画像プロセッサ516ともデータ通信を行う。画像プロセッサ516は、印刷機能部504、ファクシミリ通信機能部506または画像走査機能部508等の装置機能部と、電子ドキュメントを交換するために適したフォーマットに変換するラスタ画像処理(RIP)、ページ記述言語インタープリタまたは任意の適切な画像処理を行うメカニズムである。
【0052】
さらに、ジョブ・キュー512はジョブ解析部(job parser)518とデータ通信を行い、このジョブ解析部518はクライアント装置サービス部522等の外部装置からの印刷ジョブ言語ファイルを受け取る働きをする。クライアント装置サービス部522は、電子ドキュメントの印刷、ファクシミリ通信、またはコントローラ機能による処理が有効である他の適切な電子ドキュメントの入力を含む。ジョブ解析部518は、受け取った電子ドキュメント・ファイルを解析し、前述した機能およびコンポーネントと関連する処理のために、解析した電子ドキュメント・ファイル情報をジョブ・キュー512に中継する働きをする。
【0053】
次に、一例として、図1においてはサーバ144として示した、サーバ600のハードウェア構成を説明する。図6は、サーバ600のハードウェア・アーキテクチャの概略構成図の一例である。
【0054】
サーバ600は、少なくとも1つのCPUから構成されるプロセッサ602を含む。プロセッサ602は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、サーバ600は、BIOS機能、システム機能、システム構成およびサーバ600の動作に使用する他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションを保存する、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)604を含む。
【0055】
また、サーバ600は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM606を含む。RAM606は、プロセッサ602により処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
【0056】
ストレージ・インターフェイス608は、例えば、サーバ600に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存ためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス608は、参照符号616で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大容量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
【0057】
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム610は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、サーバ600が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム610は、サーバ600に対する外部装置との1または複数のコネクションのインターフェイスを適切にとる。図には、例えば、Ethernet(登録商標)またはトークン・リング等の固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも1つのネットワーク・インターフェイス・カード614と、WiFi、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス618を示す。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム610は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図においては、ネットワーク・インターフェイス・カード614は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはこれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク620を介したデータ交換を行うために、相互接続されている。
【0058】
プロセッサ602、読出し専用メモリ(ROM)604、RAM606、ストレージ・インターフェイス608およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム610の間のデータ通信は、バス612によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
【0059】
サーバ600における適切な実行可能なインストラクションは、ワークステーション、ドキュメント処理装置あるいは他のサーバ等の複数の外部装置との通信を容易にする。動作において、一般的なサーバは自立的に動作するが、ユーザによる直接的な制御が望ましい場合もあり、このような直接的な制御は、オプションの入出力インターフェイス622を介して実行される。
【0060】
次に図7に、一実施形態によるシステム700のブロック図の一例を示す。図に示すように、システム700は、場所データ入力部702を含み、場所データ入力部702は、営業場所の選択肢のそれぞれの場所に対応する場所データを受信する。また、システム700は、ユーザ所望の移動経路に対応する経路データを受信する経路データ入力部704を含む。経路データ入力部704によって受信された経路データと、場所データ入力部702によって受信された場所データは、比較器706に入力され、比較される。システム700は、さらに、比較器706の出力にしたがって、所望の移動経路からの営業場所の選択肢のそれぞれの距離に対応する距離データを算出する距離データ計算器708を含む。さらに、システム700は、営業場所のそれぞれの選択肢の場所、および各選択肢の場所に関連する距離データを、ユーザに表示する表示部710を備える。
【0061】
一実施形態において、システム700は、営業場所に関連する距離データに対して順序付けられた営業場所の選択肢に対応する順序付けられたリスト・データを生成するリスト・データ生成器(図示せず)を、さらに、備える。表示部710は、生成された前記リスト・データを反映した表示を含む。
【0062】
さらに他の実施形態において、システム700には、少なくとも1つの営業タイプに関するクエリに対応するクエリ・データを受信するクエリ・データ入力部(図示せず)と、クエリ・データに応答して関連するデータベース内のエントリを検索する検索システム(図示せず)と、検索システムの出力にしたがって場所データを生成する場所データ生成器(図示せず)とが、さらに、含まれる。
【0063】
この実施形態においては、クエリ・データを、ネットワークを介して、検索システムに送信するネットワーク・データ出力ポート(図示せず)を含めることができる。また、クエリ・データは、所定の電子ドキュメントに対する所望のドキュメント処理動作を実行することができる営業タイプに関するクエリに対応する。
【0064】
さらなる実施形態において、システム700は、所望の移動経路と営業場所のうちの少なくとも1つの選択肢との間の経路に関する方向データを生成する方向データ生成器(図示せず)を、さらに、備える。
【0065】
次に図8に、本発明の一実施形態によるシステムの機能ブロック図の一例を示す。場所データ入力部802は、複数の営業場所の選択肢のそれぞれ、例えば第1の営業場所140および第2の営業場所142の場所に対応する場所データを受け取る。経路データ入力部804は、ユーザ、例えばモバイル・ユーザ装置150に関連するユーザ所望の移動経路に対応する経路データを受け取る。本発明の一実施形態によれば、モバイル装置150に関連するユーザは、コンピュータ・ネットワーク102を介してサーバ144と通信し、選択された出発地点から選択された行き先地点まで、例えばホテルから空港、または会議場等までの適切な経路データを受信する。比較部806は、受け取られた場所データと、受け取られた経路データとを比較する。距離データ生成部808は、比較部806からの出力にしたがって、所望の移動経路からの営業場所の選択肢のそれぞれの距離に対応する距離データを生成する。表示生成部810は、営業場所のそれぞれの選択肢の場所、および各選択肢の場所に関連する距離データに対応する表示を生成する。
【0066】
次に、本発明における動作の概要の一例を、フローチャートを参照しながら説明する。図9は、本実施の形態における基本的な動作の一例を示すフローチャートである。先ず、S902で、それぞれの営業場所の選択肢140および142の場所を表す場所データがモバイル装置150によって受信される。ここで、モバイル装置150の使用は実施形態の一例にすぎず、本技術分野で知られている任意の適切なコンピューティング装置を介して実施することができる。本発明の一実施形態によれば、場所データは、それぞれの営業場所140および142についての場所データを保持するように構成されたサーバ144から、あるいは営業場所140および142からモバイル装置150への通信を介して、受信される。
【0067】
S904において、ユーザの所望する移動経路に対応する経路データが受信される。例えば、経路データが、ユーザによって選択される出発地点から行き先地点までの移動経路に対応する。本発明の一実施形態によれば、適切な地図データを用いて出発地点と行き先地点の間の経路を生成するサーバ144から、経路データが、モバイル装置150によって受信される。本発明の別の例示的な実施形態によれば、モバイル装置150が、例えば米国GOOGLE社等が提供するサービス、または有料サービス等の、適切な地図サービスにアクセスし、経路データを受信する。
【0068】
S906においては、営業場所の選択肢140および142のそれぞれの場所データが、受信された経路データと比較される。すなわち、モバイル・ユーザ装置150または他の適切な装置は、営業場所の選択肢140および142を、選択された経路と比較する。次にS908において、S906で実行された比較結果にしたがって、営業場所のそれぞれの選択肢140および142の、ユーザ所望の移動経路からの距離に対応する距離データが生成される。その後S910において、営業場所のそれぞれの選択肢の場所、および関連する距離データに対応する表示が生成される。すなわち、営業場所140および142、移動経路、および当該移動経路からの営業場所140および142の計算された距離を示す表示がモバイル装置150上に生成される。
【0069】
さらに、本発明における動作の一例について図10のフローチャートを用いて詳述する。先ず、S1002において、ユーザは、モバイル装置150またはその他の適切なコンピューティング装置によって、所定の電子ドキュメントに対する所望のドキュメント処理動作を実行することができる営業タイプに関するクエリ・データを、コンピュータ・ネットワーク102を介して、サーバ144に提出する。本発明の一実施形態によれば、サーバ144は、複数の営業場所の選択肢140および142、それらの場所のそれぞれの位置、およびそれらの場所に関連するドキュメント処理能力に対応するデータベースを、データ記憶装置146に保持する。S1004において、サーバ144は、コンピュータ・ネットワーク102を介して、クエリ・データを受信する。S1006において、サーバ144は、クエリ・データに対応する所望の能力を備える営業場所の選択肢140および142の少なくとも一方について、データ記憶装置146のデータベース内のエントリを検索する。
【0070】
S1008においては、データベースの検索の結果にしたがって、営業場所の選択肢140および142の少なくとも一方の場所に対応する場所データが生成される。次にS1010で、生成された場所データが、サーバ144からモバイル装置150によって受信される。次にS1012において、モバイル装置150は、例えば、ユーザのホテルおよび空港、会議センタ、またはオフィス・ビルディング等の、出発地点および行き先地点に対応する出発地点データおよび行き先地点データを、ユーザから受け取る。次にS1014で、S1012において受け取った出発地点データおよび行き先地点データに基づいて、所望の移動経路に対応する経路データが決定される。そのような経路データを、例えば、モバイル装置150上で動作するアプリケーション、サーバ144上で動作する地図アプリケーション、またはコンピュータ・ネットワーク102を介してアクセスされる、例えば、米国GOOGLE社の地図アプリケーション等によって生成することができる。
【0071】
次にS1016において、モバイル装置150またはサーバ144等は、場所データを経路データと比較する。S1018においては、モバイル装置150、サーバ144、またはシステム100に関連する他の適切なコンポーネントが、所望の移動経路と、データベースの検索結果に基づく営業場所の選択肢140および142の少なくとも一方との間の経路に関する方向データを生成する。すなわち、モバイル装置150、サーバ144、またはシステム100に関連する他の適切なコンポーネントが、所望の能力を備えた営業場所の選択肢140または142の、所望の移動経路からの相対距離を判定する。次いでS1020において、所望の移動経路からの距離に対して順序付けられた、それぞれの営業場所のリストが生成される。別の言い方をすると、モバイル装置150またはサーバ144は、所望のドキュメント処理能力を備える各営業場所の選択肢140および142のリストを、所望の移動経路に対する営業場所の近さに基づいて、例えば、最も近い営業場所を最初にリストし、次に近い営業場所を2番目にリストし、以下同様の形で、生成する。その後S1022で、リストした営業場所の選択肢の表示が、それらそれぞれの所望の移動経路からの距離とともに生成される。このような表示がモバイル装置150上において生成される。このことによって、ユーザは移動中に営業場所140または142の場所を特定し、最も近い営業場所にて所望のドキュメント処理を実行可能にする。
【0072】
本発明の好ましい実施形態の以上の説明は、例示と説明のために行った。説明は網羅的ではなく、本発明を開示した形態に限定しようとするものでもない。以上の開示を鑑みて明らかな修正または変形が可能である。実施形態は、本発明の原理とその実際的な応用例を最もよく示し、それにより当業者が、本発明を、意図された特定の使用に適した様々な実施形態において様々な修正で使用できるように選択され説明された。そのようなすべての修正と変形は、特許請求の範囲の記載に明示されるとおりの本発明の原理および範囲内において、当業者によって行われ得ることは明らかであり、特許請求の範囲の記載によって定められる本発明の範囲内にある。
【符号の説明】
【0073】
100、700 システム
102 コンピュータ・ネットワーク、分散通信システム
104、114 ドキュメント処理装置、MFP
106、116 ユーザ・インターフェイス
108、118 コントローラ
110、120、146 データ記憶装置
112、122、148、152 通信リンク
124、132 キオスク
126、134 表示装置
128、136 ユーザ入力装置
130、138 ポータブル記憶装置の読取り装置
140、142 営業場所
144 サーバ
150 モバイル・ユーザ装置、モバイル装置
200、300 ドキュメント処理装置
202、402、602 プロセッサ
204、404、604 読出し専用メモリ、ROM
206、406、606 RAM
208、408、608 ストレージ・インターフェイス
210、410、610 ネットワーク・インターフェイス・サブシステム
212、412、612 バス
214、316、414、614 ネットワーク・インターフェイス・カード
216、416、616 ディスク・ドライブ
218、418、618 無線インターフェイス
220、420、620 物理的ネットワーク
222、622 オプションの入出力インターフェイス
224 ユーザ入出力パネル
226 印刷インターフェイス
228 コピー・インターフェイス
230 画像走査インターフェイス
232 ファクシミリ・インターフェイス
234、304 印刷エンジン
236 コピー・エンジン
238、308 画像走査エンジン
240、306 ファクシミリ・エンジン
310 コンソール・パネル
314 デバイス・ドライバ
318、320、322、324、326 ドライバ
400 コントローラ
422 ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス
424 コピー・ハードウェア
426 画像走査ハードウェア
428 印刷ハードウェア
430 ファクシミリ・ハードウェア
432 ドキュメント処理ハードウェア
502、302 ドキュメント処理エンジン
504 印刷機能部
506 ファクシミリ通信機能部
508 画像走査機能部
510 ユーザ・インターフェイス・パネル
512 ジョブ・キュー
514 ネットワーク・サービス機能部
516 画像プロセッサ
518 ジョブ解析部
520 クライアント側ネットワーク・サービス機能
522 クライアント装置サービス部
600 サーバ
702 場所データ入力部
704 経路データ入力部
706 比較器
708 距離データ計算器
710 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
営業場所の選択肢のそれぞれの場所に対応する場所データを受信する場所データ入力部と、
ユーザ所望の移動経路に対応する経路データを受信する経路データ入力部と、
この経路データ入力部によって受信された前記経路データと、前記営業場所の選択肢のそれぞれの場所データとを比較する比較器と、
この比較器の出力にしたがって、前記所望の移動経路からの前記営業場所の選択肢のそれぞれの距離に対応する距離データを算出する距離データ計算器と、
前記営業場所のそれぞれの選択肢の場所、および前記それぞれの選択肢の場所に関連する距離データを表示する表示部と
を備えることを特徴とする営業場所を検索するシステム。
【請求項2】
前記営業場所に関連する前記距離データに対して順序付けられた前記営業場所の選択肢に対応する順序付けられたリスト・データを生成するリスト・データ生成器を、さらに、備え、
前記表示部は、生成された前記リスト・データを反映した表示を含むことを特徴とする請求項1に記載の営業場所を検索するシステム。
【請求項3】
少なくとも1つの営業タイプに関するクエリに対応するクエリ・データを受信するクエリ・データ入力部と、
前記クエリ・データに応答して関連するデータベース内のエントリを検索する検索システムと、
この検索システムの出力にしたがって前記場所データを生成する場所データ生成器と
を、さらに、備えることを特徴とする請求項1に記載の営業場所を検索するシステム。
【請求項4】
営業場所のそれぞれの選択肢の場所に対応する場所データを受信するステップと、
ユーザ所望の移動経路に対応する経路データを受信するステップと、
前記営業場所の選択肢のそれぞれの場所データを前記受信した経路データと比較する比較ステップと、
この比較ステップで実行された比較結果にしたがって、前記所望の移動経路からの前記営業場所の選択肢のそれぞれの距離に対応する距離データを生成するステップと、
前記営業場所のそれぞれの選択肢の場所、および前記それぞれの選択肢の場所に関連する距離データに対応する表示を生成するステップと
を含むことを特徴とする営業場所を検索する方法。
【請求項5】
前記営業場所に関連する前記距離データに対して順序付けられた前記営業場所の選択肢に対応する順序付けられたリスト・データを生成するステップを、さらに、含み、
生成された前記リスト・データにしたがって前記表示が生成されることを特徴とする請求項4に記載の営業場所を検索する方法。
【請求項6】
少なくとも1つの営業タイプに関するクエリに対応するクエリ・データを受信するステップと、
前記受信されたクエリ・データにしたがって関連するデータベース内のエントリを検索する検索ステップと、
前記検索ステップの結果にしたがって前記場所データを生成するステップと
を、さらに、含むことを特徴とする請求項4に記載の営業場所を検索する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−92482(P2010−92482A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232498(P2009−232498)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】