説明

回路基板とコネクタの電気的接続構造

【課題】回路基板とコネクタを電気的に接続する構造において、電極と端子の接触部分の防水性を向上させるとともに、端子と電極を互いに離脱し難くする。
【解決手段】実装基板であるECU16に形成された電極収容凹部34には、カプラ22(コネクタ)の端子30が電気的に接続される第2電極32が収容される。一方、カプラ22に形成されたゴム収容凹部38には、端子30の先端部に当接することで電気的に接続された導電性ゴム42が収容される。導電性ゴム42には、第2電極32に指向して延在する凸部44が突出形成され、カプラ22とケーシング20が連結される際にECU16の第2底面26にカプラ22の端面が当接すると、電極収容凹部34とゴム収容凹部38に第2電極32及び導電性ゴム42の全体が収納されるとともに、凸部44が電極収容凹部34に進入して第2電極32に当接する。なお、凸部44は圧潰され、幅方向(Y方向)に沿って膨出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板とコネクタの電気的接続構造に関し、一層詳細には、回路基板に設けられた電極と、コネクタに設けられた端子とを電気的に接続するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等には、内燃機関を電気的に制御する作用を営むエンジンコントロールユニット(ECU)が搭載される。ここで、ECUは、周知の通り、コンデンサやトランジスタ、アナログ/デジタル変換回路等が回路基板に設けられて構成された実装基板であり、ケーシングに収容されることによって保護される。
【0003】
ECUと、該ECUによって制御されるべき機器とは、カプラ(コネクタ)を介して電気的に接続される。すなわち、ECUには電極が設けられ、一方、カプラに集束された信号線には端子が設けられる。電極に対して端子が電気的に接続されることにより、ECUとコネクタとが接続される。なお、一般的にECUの外表面は樹脂で被覆されており、電極は樹脂から露呈するようにして設けられている。
【0004】
この種の電気的接続構造として、特許文献1に開示されているように、導電性ゴムからなる端子を備えるものが知られている。なお、特許文献1記載の従来技術では、この端子を吸盤として機能させるようにしている。すなわち、端子を電極に押圧することで吸着させ、これにより端子と電極を電気的且つ機械的に接続する構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−172051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の従来技術においては、その図1〜図3に示される通り、電極と端子(又は端子同士)の接触部分が回路基板同士の間に介在する。すなわち、回路基板から接触部分が突出するので、各接触部分が外部から視認し得る状態となる。自動車等は雨中で運転されることがあるが、上記した接続構造をECUに採用した場合、万一、ケーシングに雨水等が進入すると、接触部分に水が到達することを防止することが容易ではない。このことから諒解されるように、特許文献1記載の従来技術には、防水性を改善すべき余地がある。
【0007】
しかも、この場合、回路基板同士の間に接触部分が突出して介在するため、一方の回路基板から他方の回路基板に至るまでの距離が大きくなる。従って、小型化を図ることが容易ではない。
【0008】
また、単なる吸着では、接合部分に剪断応力が作用するような事態が発生したとき、端子と電極(又は端子同士)が離脱することも懸念される。
【0009】
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、防水性に優れるとともに小型化を図ることができ、さらに、端子と電極が互いに離脱することを回避することが可能な回路基板とコネクタの電気的接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するために、本発明は、樹脂材で被覆された回路基板に設けられて前記樹脂材から露呈した電極と、コネクタに設けられた端子とを、導電性ゴムを介して電気的に接続する電気的接続構造であって、
前記電極が、前記回路基板に陥没形成された凹部に収容され、
前記電極と前記導電性ゴムとの接触部分が、前記回路基板と前記コネクタとで封止されることを特徴とする。
【0011】
本発明においては、端子に電気的に接続された導電性ゴムが、回路基板に形成された凹部に進入して電極に接触する。これにより形成された接触部分が回路基板とコネクタに封入されるので、該接触部分がシールされる。このため、防水性が向上する。
【0012】
しかも、導電性ゴムは可撓性を示すため、仮に前記接触部分に剪断応力が作用した場合には、導電性ゴムが撓むように変形する。このような変形が起こることにより、導電性ゴムと電極との接触が維持される。
【0013】
以上のように、凹部に収容された電極に対して導電性ゴムを接触させるとともに、電極と導電性ゴムとの接触部分をシールすることにより、防水性に優れ、且つ導電性ゴムが電極から離脱し難い電気的接続構造を得ることができる。
【0014】
加えて、凹部に電極を収容するとともに、この凹部に導電性ゴムを進入させるので、回路基板の端面上に実装された電極に対して導電性ゴムを接触させる場合に比して、回路基板からコネクタに至るまでの距離が小さくなる。このため、回路基板とコネクタの組立体の小型化を図ることができる。これにより省スペース化を図ることができるとともに、組立体の配置レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0015】
なお、電極及びコネクタは複数個であってもよい。この場合には、複数個の電極のそれぞれに対して複数個のコネクタの各端子が電気的に接続すればよい。
【0016】
この場合、端子を、回路基板の厚み方向に対して傾斜するように接続することが好ましい。これにより端子を集約することが容易となるので、回路基板とコネクタの組立体の小型化を図ることができる。結局、一層の省スペース化を図ることができる。勿論、組立体の配置レイアウトの自由度も一層向上する。
【0017】
また、端子の少なくとも一部を、導電性ゴムによって被覆するようにしてもよい。この場合、端子の被覆された部位が導電性ゴムによって保護されるので、端子、特に、電極に電気的に接続される部位に対する防水効果が一層向上する。
【0018】
導電性ゴムの電極に臨む側の端面には、該電極に指向して延在し且つ該電極に接触する凸部を突出形成することが好ましい。
【0019】
このような構成とした場合、導電性ゴムの可撓性がさらに大きくなる。従って、振動等の外力に起因して導電性ゴムと電極との接触部位に剪断応力が作用したとしても、凸部が撓み易いので、導電性ゴムと電極との接触を容易に維持することができる。
【0020】
導電性ゴムには、この構成に加え、電極に臨む側の端面に、該電極に指向して延在するリブを突出形成することが好ましい。なお、リブの高さ方向寸法は、前記凸部に比して小さく設定される。
【0021】
このようなリブが存在することにより、導電性ゴムの剛性が大きくなる。このため、導電性ゴムの耐久性が向上するとともに、接続構造を構成する際に所定の部材に対して導電性ゴムを組み付けすることが容易となる。
【0022】
ここで、前記凸部は電極に接触して圧潰されるが、この際には、圧潰押圧力が作用する方向に対して略直交する方向、例えば、凸部の幅方向に膨出する。この膨出した部位は、前記凸部と前記リブの間に形成される空間に進入する。このため、膨出した部位がリブ等に干渉することが回避される。従って、基板とコネクタの間に間隙が形成されること、換言すれば、シール性が低下することが回避される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、回路基板に凹部を陥没形成してこの内部に電極を収容するとともに、前記凹部に進入した導電性ゴムを該電極に接触させることで形成される接触部分を封止するようにしている。このため、シール性、すなわち、防水性が向上する。
【0024】
その上、このように構成することにより、回路基板の端面上に電極を実装し且つ該電極に対して導電性ゴムを接触させる場合に比して、回路基板からコネクタに至るまでの距離が小さくなる。このため、回路基板とコネクタの組立体の小型化を図ることができる。
【0025】
しかも、仮に前記接触部分に剪断応力が作用した場合には、可撓性である導電性ゴムが撓むように変形する。このような変形が起こることにより、剪断応力が作用した場合においても、導電性ゴムと電極との接触が維持される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】自動車に搭載されるスロットルシステムの概略正面一部断面図である。
【図2】図1のスロットルシステムの要部拡大一部断面分解図である。
【図3】導電性ゴムの全体概略斜視図である。
【図4】図1のスロットルシステムの要部拡大一部断面図である。
【図5】図4から導電性ゴムが撓んだ状態を示す要部拡大一部断面図である。
【図6】導電性ゴムによって被覆された端子の先端部の要部拡大一部断面図である。
【図7】別の形状の導電性ゴムの全体概略縦断面図である。
【図8】また別の形状の導電性ゴムを含むスロットルシステムの要部拡大一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る回路基板とコネクタの電気的接続構造につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
図1は、自動車に搭載されるスロットルシステム10の概略正面一部断面図である。このスロットルシステム10は、スロットルボディ12に回転自在に軸支されたバタフライ弁からなるスロットルバルブ14と、該スロットルバルブ14の開度等に基づいて燃料噴射量を調整するECU16とを含んで構成される。なお、図1中の参照符号18は、スロットル開度センサを示す。
【0029】
スロットルシステム10はケーシング20を有し、ECU16は、このケーシング20内に収容される。また、ケーシング20には、コネクタとしてのカプラ22が連結されている。
【0030】
ECU16は、第1底面24及び第2底面26の双方にコンデンサ等の所定の素子(図示せず)が実装された、いわゆる両面実装基板によって構成される。スロットル開度センサ18に臨む第1底面24には、該スロットル開度センサ18とECU16を電気的に接続するための第1電極28が設けられ、一方、カプラ22に臨む第2底面26には、カプラ22に集束された複数個の信号線29の各々に設けられた端子30を電気的に接続するための第2電極32が、複数個設けられる。
【0031】
ECU16の外表面には、第1電極28及び第2電極32が設けられた部位を除き、樹脂材(図示せず)がモールドされている。換言すれば、第1電極28及び第2電極32は、樹脂材から露呈している。
【0032】
本実施の形態に係る電気的接続構造は、前記第2電極32と、カプラ22の端子30との接続に採用される。具体的には、図2に要部を拡大して示すように、ECU16の第2底面26には、電極収容凹部34が陥没形成される。すなわち、第2電極32は、樹脂材がモールドされた部位に対して凹んだ電極収容凹部34に配置されている。なお、図2から諒解されるように、この場合、電極収容凹部34の深さ方向(図1及び図2におけるX方向に沿う方向)寸法は、第2電極32の高さ方向(X方向)寸法に比して大きく設定される。従って、第2電極32は、突出することなく電極収容凹部34に収容される。
【0033】
一方、カプラ22には、端子30を個別に挿入するための挿入孔36と、該挿入孔36に連通するゴム収容凹部38が形成される。前記挿入孔36は、ECU16の厚み方向(X方向)に沿う方向に対して傾斜するように形成されている。従って、挿入孔36に挿入された端子30もまた、ECU16の厚み方向(X方向)に沿う方向に対して所定角度で傾斜する。
【0034】
各挿入孔36に挿入された端子30の先端部は、ECU16の幅方向(Y方向)に向かうように屈曲されており、この屈曲部位が、挿入孔36におけるゴム収容凹部38に臨む開口近傍に形成された段部40に着座する。
【0035】
ゴム収容凹部38には、断面略山字形状である導電性ゴム42が収容される。該導電性ゴム42の平坦な底面は端子30の屈曲部位と接触しており、これにより、導電性ゴム42と端子30とが電気的に接続されている。
【0036】
本実施の形態において、図3に示すように、導電性ゴム42には、第2電極32に指向して延在する凸部44、及び該凸部44を囲繞する円環状凸部として形成されたリブ46が設けられる。このリブ46の高さ方向寸法は、凸部44に比して小さく設定されている。このリブ46が存在することにより、導電性ゴム42の剛性が向上する。従って、導電性ゴム42をゴム収容凹部38に収容することが容易となる。
【0037】
凸部44は導電性ゴム42の幅方向(Y方向)略中央に設けられ、一方、リブ46は、幅方向端部に設けられる。このため、凸部44とリブ46は所定間隔で互いに離間する。この離間に伴い、凸部44とリブ46の間に空間が形成される。以下、この空間を「逃げ部」と指称するとともに、その参照符号を48とする。
【0038】
ゴム収容凹部38の深さ方向(X方向)寸法は、リブ46の高さ方向(X方向)寸法に比して大きく設定される。このため、リブ46がゴム収容凹部38から突出することはない。
【0039】
図1に示すように、ケーシング20の側部には係合用突起50が設けられ、一方、カプラ22の内壁には係合用陥没52が形成される。係合用突起50が係合用陥没52に係合することにより、カプラ22とケーシング20が堅牢に連結される。なお、図1中の参照符号54は、シール材を示す。
【0040】
カプラ22とケーシング20が連結されると、図1及び図4に示すように、凸部44が圧潰されることに伴って幅方向(Y方向)に膨出する。この点については後述する。
【0041】
本実施の形態に係る電気的接続構造は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
【0042】
上記したように、スロットルシステム10を組み立てる際には、カプラ22とケーシング20が連結される。この最中には、図1及び図4に示すように、導電性ゴム42の凸部44がECU16の電極収容凹部34に進入し、第2電極32に接触する。なお、凸部44の高さ方向(X方向)寸法が大きいため、該凸部44が圧潰される。その結果、凸部44に、幅方向(Y方向)に向かう膨出が起こる。
【0043】
ここで、上記したように、凸部44とリブ46の間には逃げ部48が形成されている。凸部44の膨出した部位は、この逃げ部48に進入する。単に導電性ゴム42の底部の高さ方向寸法を大きくするのみで剛性を向上させようとした場合、凸部44やリブ46の高さ方向寸法によっては、圧潰後の凸部44の一部が電極収容凹部34に収納されず、このためにECU16又はカプラ22が堰止されてケーシング20とカプラ22とを連結することが困難となる懸念がある。これに対し、本実施の形態によれば、膨出した部位が逃げ部48に進入するために、圧潰された凸部44が全て電極収容凹部34に収納される。従って、ケーシング20とカプラ22を容易に連結することができる。この際、ケーシング20に形成された係合用突起50が、カプラ22に形成された係合用陥没52に係合し、これによりケーシング20とカプラ22の連結強度が確保される。
【0044】
このように、本実施の形態においては、リブ46が設けられることによって剛性が向上するとともに、凸部44とリブ46との間に逃げ部48が形成されることによってケーシング20とカプラ22を容易に連結することが可能な導電性ゴム42を構成することができる。なお、導電性ゴム42のリブ46の高さ方向(X方向)寸法は、ゴム収容凹部38の深さ方向(X方向)寸法よりも小さいため、リブ46が第2電極32に接触することはない。
【0045】
そして、凸部44と第2電極32が互いに接触すると、導電性ゴム42及び第2電極32の全体がカプラ22のゴム収容凹部38とECU16の電極収容凹部34に収納されるとともに、ECU16の第2底面26に対してカプラ22の端面が当接する。その結果、導電性ゴム42と第2電極32の接触部分がECU16とカプラ22に封止される。この封止により、導電性ゴム42と第2電極32の接触部分に水等が到達することを回避することができる。
【0046】
以上のような理由から、導電性ゴム42と第2電極32の接触部分の防水性が向上する。
【0047】
また、端子30がECU16の厚み方向(X方向)に沿う方向に対して傾斜するように配置されるので、厚み方向(X方向)に沿う方向に端子30を延在させる場合に比して端子30を容易に集約させることができる。その上、ECU16の第2底面26にカプラ22の端面が当接するので、第2底面26とカプラ22との間に第2電極32や導電性ゴム42が露呈する場合に比してスロットルシステム10が小型化する。
【0048】
以上のことが相俟って、省スペース化を図ることができる。これにより、スロットルシステム10の配置レイアウトの自由度が向上する。
【0049】
このように構成されたスロットルシステム10を搭載した自動車が運転に供されると、スロットルシステム10に振動が加わる。その結果として、ECU16とカプラ22との間に剪断応力が作用し、若干ではあるが、ECU16とカプラ22が相対的に位置ズレを起こすことも予想される。
【0050】
しかしながら、そのような事態が万一生じたとしても、本実施の形態では、図5に示すように、端子30と第2電極32の間に介在する導電性ゴム42の凸部44が弾性変形を起こして撓む。このため、導電性ゴム42が第2電極32及び端子30の双方から離間することが回避されるので、端子30から第2電極32に至るまでの電気的接続を維持することができる。
【0051】
以上のように、本実施の形態によれば、ECU16とカプラ22の電気的接続構造の防水性を向上させることが可能となるとともに、端子30と第2電極32の電気的接続を容易に維持することが可能となる。
【0052】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0053】
例えば、上記した実施の形態においては、導電性ゴム42に対して端子30を当接させるようにしているが、図6に示すように、導電性ゴム42の内部に端子30を埋入するようにしてもよい。この場合、端子30が導電性ゴム42によって被覆されるので、端子30からの防水効果が一層向上するという利点がある。
【0054】
また、この実施の形態では、リブ46を設けた導電性ゴム42を用いるようにしているが、リブ46を設けることは必須ではなく、図7に示すように、凸部44のみを設けた導電性ゴム60を用いるようにしてもよい。
【0055】
これとは別に、図8に示すように、第2電極32が収容された電極収容凹部34の残部と、ゴム収容凹部38に嵌合する形状の導電性ゴム62を用いるようにしてもよい。
【0056】
さらに、第2電極32と端子30は複数個である必要はなく、単数個であってもよい。そして、端子30を、第2電極32の厚み方向(X方向)に沿う方向に延在するように接続してもよい。
【0057】
さらにまた、本発明は、自動車に搭載されるECU16の第2電極32と、カプラ22の端子30との電気的接続構造にのみ限定されるものではなく、回路基板の電極と、コネクタの端子とを電気的に接続する様々な場合に採用することが可能である。
【符号の説明】
【0058】
10…スロットルシステム 14…スロットルバルブ
16…ECU 20…ケーシング
22…カプラ 24、26…底面
28、32…電極 30…端子
34…電極収容凹部 36…挿入孔
38…ゴム収容凹部 42、60、62…導電性ゴム
44…凸部 46…リブ
48…逃げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂材で被覆された回路基板(16)に設けられて前記樹脂材から露呈した電極(32)と、コネクタ(22)に設けられた端子(30)とを、導電性ゴム(42)を介して電気的に接続する電気的接続構造であって、
前記電極(32)が、前記回路基板(16)に陥没形成された凹部(34)に収容され、
前記電極(32)と前記導電性ゴム(42)との接触部分が、前記回路基板(16)と前記コネクタ(22)とで封止されることを特徴とする回路基板(16)とコネクタ(22)の電気的接続構造。
【請求項2】
請求項1記載の接続構造において、前記電極(32)及び前記コネクタ(22)が複数個設けられるとともに、前記複数個の電極(32)のそれぞれに対して前記複数個のコネクタ(22)の各端子(30)が電気的に接続されたことを特徴とする回路基板(16)とコネクタ(22)の電気的接続構造。
【請求項3】
請求項2記載の接続構造において、前記端子(30)が前記回路基板(16)の厚み方向に対して傾斜するように接続されたことを特徴とする回路基板(16)とコネクタ(22)の電気的接続構造。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続構造において、前記導電性ゴム(42)が前記端子(30)の少なくとも一部を被覆していることを特徴とする回路基板(16)とコネクタ(22)の電気的接続構造。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の接続構造において、前記導電性ゴム(42)の前記電極(32)に臨む側の端面に、前記電極(32)に指向して延在し且つ該電極(32)に接触する凸部(44)が突出形成されたことを特徴とする回路基板(16)とコネクタ(22)の電気的接続構造。
【請求項6】
請求項5記載の接続構造において、前記導電性ゴム(42)の前記電極(32)に臨む側の端面に、前記電極(32)に指向して延在し且つ前記凸部(44)に比して高さ方向寸法が小さなリブ(46)が突出形成され、前記凸部(44)が前記電極(32)に接触して圧潰されることで膨出した際、膨出した部位が前記凸部(44)と前記リブ(46)の間に形成される空間(48)に進入することを特徴とする回路基板(16)とコネクタ(22)の電気的接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−253725(P2011−253725A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127010(P2010−127010)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】