回転式液圧弁
【課題】容易に加工可能であり、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスを減少できる回転式液圧弁を提供する。
【解決手段】回転空間21と、外部及び回転空間と連通する第1油圧源外面穴P11と、第2油圧源外面穴P12と、第1油槽外面穴と、第2油槽外面穴と、第1駆動外面穴A11と、第2駆動外面穴B11と、を有する弁本体20と、弁本体の回転空間に回転可能に設けられ、軸部31と、軸部の軸方向に沿って延びて回転空間に突出する被制御部311と、軸部に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴と、第1油槽内面穴と、第1駆動内面穴A21と、第2駆動内面穴A23と、軸部に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴P22と、第2油槽内面穴T22と、第3駆動内面穴B21と、第4駆動内面穴B22と、を備え、弁本体20に対して少なくとも三つの角度に旋回できる少なくとも一つの弁芯30と、を含む。
【解決手段】回転空間21と、外部及び回転空間と連通する第1油圧源外面穴P11と、第2油圧源外面穴P12と、第1油槽外面穴と、第2油槽外面穴と、第1駆動外面穴A11と、第2駆動外面穴B11と、を有する弁本体20と、弁本体の回転空間に回転可能に設けられ、軸部31と、軸部の軸方向に沿って延びて回転空間に突出する被制御部311と、軸部に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴と、第1油槽内面穴と、第1駆動内面穴A21と、第2駆動内面穴A23と、軸部に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴P22と、第2油槽内面穴T22と、第3駆動内面穴B21と、第4駆動内面穴B22と、を備え、弁本体20に対して少なくとも三つの角度に旋回できる少なくとも一つの弁芯30と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液圧システムの制御弁に関し、特に回転式液圧弁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の液圧システムの方向制御弁(direction control valves)の機能は、油圧作動油の流れ方向を制御することにより、アクチュエータを制御して予定の動作(例えば油圧シリンダーの前進・後退、液圧モータの正逆転やアクチュエータの作動方向の切替えなど)をする。
【0003】
図1を参照する。図1に示すのは4ポート3位置の方向制御弁であり、これは、弁本体11と、弁芯12と、から構成される。弁本体11は、スライド空間111と、スライド空間111と連通して油圧源13と連接するP開口112と、スライド空間111と連通して油槽14と連接するT開口113と、スライド空間111と連通して油圧シリンダー15の前進口151と連接するB開口114と、スライド空間111と連通して油圧シリンダー15の後退口152と連接するA開口115と、を有する。弁芯12は、弁本体11内に直線的に移動可能である。弁芯12の移動により、弁本体11のP開口112、T開口113、A開口115及びB開口114が閉鎖され、又は開けられる。これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、油圧シリンダー15の作動方向を切替えることができる。
【0004】
しかし、従来の液圧システムの方向制御弁は、弁芯12が弁本体11内に直線的に移動して油圧作動油の流れ方向を制御するため、弁芯12と弁本体11の合せ精度が高度に要求され、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスがより多い欠点があった。実際には、油圧作動油の通路が設けられるブロックに従来の方向制御弁を合せて利用することが一般的であるが、液圧システムの体積が大きくなり、そして液圧システムの重量が重過ぎる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、容易に加工可能であり、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスを減少できる回転式液圧弁を提供することにある。
【0006】
本発明の次の目的は、油圧作動油の通路が設けられるブロックに合せて利用することが必要ない回転式液圧弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の回転式液圧弁によると、回転空間と、外部及び回転空間と連通する、第1油圧源外面穴と、第2油圧源外面穴と、第1油槽外面穴と、第2油槽外面穴と、第1駆動外面穴と、第2駆動外面穴と、を少なくとも有する弁本体と、弁本体の回転空間に回転可能に設けられ、軸部と、軸部の軸方向に沿って延びて回転空間に突出する被制御部と、軸部に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴と、第1油槽内面穴と、第1駆動内面穴と、第2駆動内面穴と、軸部に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴と、第2油槽内面穴と、第3駆動内面穴と、第4駆動内面穴と、を含み、弁本体に対して少なくとも三つの角度に旋回でき、これにより、弁本体の各外面穴が弁芯の各内面穴と連通し、又は連通しないようにすることができ、油圧作動油を予定方向に流させ可能である少なくとも一つの弁芯と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯が第2角度に旋回されたときには、第1油圧源内面穴が第1油圧源外面穴と連通し、第2駆動内面穴が第1駆動外面穴と連通し、第2油槽内面穴が第2油槽外面穴と連通し、第4駆動内面穴が第2駆動外面穴と連通し、弁芯が第3角度に旋回されたときには、第1油槽内面穴が第1油槽外面穴と連通し、第1駆動内面穴が第1駆動外面穴と連通し、第2油圧源内面穴が第2油圧源外面穴と連通し、第3駆動内面穴が第2駆動外面穴と連通することを特徴とする。
【0009】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯が第1角度に旋回されたときには、弁芯の各内面穴が弁本体の各外面穴と連通しないことを特徴とする。
【0010】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、互いに連通する、複数の第1圧力バランス穴と、複数の第2圧力バランス穴と、を有し、弁芯が第1角度に旋回されたときには、第1圧力バランス穴のうちの一つが第1油圧源外面穴と連通し、第2圧力バランス穴のうちの一つが第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする。
【0011】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯が第1角度、第2角度及び第3角度に旋回されていないときには、第1圧力バランス穴のうちの一つが第1油圧源外面穴と連通し、第2圧力バランス穴のうちの一つが第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする。
【0012】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、第1駆動内面穴と連通する、第3油圧源内面穴と、第3油槽内面穴と、を含み、弁芯が第1角度に旋回されたときには、第3油圧源内面穴が第1油圧源外面穴と連通し、第3油槽内面穴が第1油槽外面穴と連通することを特徴とする。
【0013】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、第1駆動内面穴と連通する、第5駆動内面穴と、第4油槽内面穴と、第3駆動内面穴と連通する、第6駆動内面穴と、第5油槽内面穴と、を含み、弁芯が第1角度に旋回されたときには、第5駆動内面穴が第1駆動外面穴と連通し、第4油槽内面穴が第1油槽外面穴と連通し、第6駆動内面穴が第2駆動外面穴と連通し、第5油槽内面穴が第2油槽外面穴と連通することを特徴とする。
【0014】
本発明の回転式液圧弁によると、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴は、互いに連通せず、同じ油圧源と連接することを特徴とする。
【0015】
本発明の回転式液圧弁によると、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴は、その間に通路が設けられ、互いに連通することを特徴とする。
【0016】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、複数の駆動内面穴と、複数の油圧源内面穴と、複数の油槽内面穴と、を含み、弁芯が第1角度に旋回されたときには、各駆動内面穴、各油圧源内面穴及び各油槽内面穴は、それぞれ弁本体の各油圧源外面穴、各油槽外面穴及び各駆動外面穴と連通し、又は連通せず、これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作をすることができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の回転式液圧弁によれば、次のような効果がある。
(1)容易に加工可能であり、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスを減少できる。
【0018】
(2)油圧作動油の通路が設けられるブロックに合せて利用することが必要ない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来の液圧弁の制御状態を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例1を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施例1の組合済み状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1の斜視図であって、弁本体の内部の状態を示す。
【図5】本発明の実施例1の斜視図であって、弁芯の内部の状態を示す。
【図6】本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯が第1角度に旋回された状態を示す。
【図7】図6における7-7線の断面図である。
【図8】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯が第1角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図9】本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯が第2角度に旋回された状態を示す。
【図10】図9における10-10線の断面図である。
【図11】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯が第2角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図12】本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯が第3角度に旋回された状態を示す。
【図13】図12における13-13線の断面図である。
【図14】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯が第3角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図15】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯の内面穴と弁本体の外面穴が一部に重ねて流量を制御する状態を示す。
【図16】本発明の実施例1の弁本体を示す断面図であって、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴が互いに連通しない状態を示す。
【図17】本発明の実施例1の弁本体を示す断面図であって、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴が互いに連通する状態を示す。
【図18】本発明の実施例2を示す分解斜視図である。
【図19】本発明の実施例3を示す分解斜視図であって、弁本体と弁芯が分離され、且つ弁芯に第1圧力バランス穴と第2圧力バランス穴が設けられている状態を示す。
【図20】本発明の実施例3の組合済み状態を示す斜視図である。
【図21】図20における21-21線の断面図である。
【図22】本発明の実施例3を示す模式図であって、弁芯が第1角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図23】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がM型であることを示す。
【図24】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がYP型であることを示す。
【図25】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能が別のM型であることを示す。
【図26】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がH型であることを示す。
【図27】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がK型であることを示す。
【図28】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がP型であることを示す。
【図29】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がD型であることを示す。
【図30】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がJ型であることを示す。
【図31】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がN型であることを示す。
【図32】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がC型であることを示す。
【図33】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がY型であることを示す。
【図34】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がPY型であることを示す。
【図35】本発明の実施例4を示す分解斜視図である。
【図36】本発明の実施例5を示す模式図であって、一つの弁座に三つの回転式液圧弁が設けられている状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0021】
まず、図2乃至図5を参照する。本実施例の回転式液圧弁は、弁本体20と、弁芯30と、から構成される。
弁本体20は、回転空間21と、外部及び回転空間21と連通する、第1油圧源外面穴P11と、第2油圧源外面穴P12と、第1油槽外面穴T11と、第2油槽外面穴T12と、第1駆動外面穴A11と、第2駆動外面穴B11と、を有する。本実施例では、弁本体20は、弁本体20aと、螺子20cにより弁本体20aの両端に締結される弁蓋20bと、から構成される。回転空間21、第1油圧源外面穴P11、第2油圧源外面穴P12、第1油槽外面穴T11、第2油槽外面穴T12、第1駆動外面穴A11及び第2駆動外面穴B11は、弁本体20aに成形される。第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12は、互いに連通せず、同じ油圧源と連接する。これにより、図16に示すように、第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12の圧力は同じである。一方、第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12は、その間に通路が設けられ、互いに連通し、第1油圧源外面穴P11又は第2油圧源外面穴P12に油圧源を連接してもよい。これにより、図17に示すように、第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12の圧力は同じである。
【0022】
弁芯30は、弁本体20の回転空間21に回転可能に設けられ、軸部31と、軸部31の軸方向に沿って延びて回転空間21に突出する被制御部311と、軸部31に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴P21と、第1油槽内面穴T21と、第1駆動内面穴A21と、第2駆動内面穴A22と、軸部31に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴P22と、第2油槽内面穴T22と、第3駆動内面穴B21と、第4駆動内面穴B22と、を含む。弁芯30は、弁本体20に対して少なくとも三つの角度に旋回でき、これにより、弁本体20の各外面穴が弁芯30の各内面穴と連通し、又は連通しないようにすることができ、油圧作動油を予定方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作(例えば油圧シリンダーの前進・後退、液圧モータの正逆転やアクチュエータの作動方向の切替えなど)をすることができる。特に、電磁弁、ステッピングモータ、又はサーボモータによって被制御部311を駆動することにより、弁本体20に対して弁芯30を予定の角度に旋回できる。
【0023】
図6乃至図8を参照する。図6は本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯30が第1角度に旋回された状態を示す。図7は図6における7-7線の断面図である。図8は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30が第1角度に旋回され、且つ弁本体20が展開された状態を示す。弁芯30が第1角度(0度)(すなわち、いわゆるニュートラルポジションである)に旋回されたときには、弁芯30の各内面穴が弁本体20の各外面穴と連通しない。このときのニュートラルポジションの機能がO型であり、油圧源からの油圧作動油はアクチュエータに流れてアクチュエータを作動することができない。
【0024】
図9乃至図11を参照する。図9は本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯30が第2角度に旋回された状態を示す。図10は図9における10-10線の断面図である。図11は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30が第2角度に旋回され、且つ弁本体20が展開された状態を示す。図11に示すように、弁本体20が回転せず(0度)、弁芯30が時計方向に120度に旋回されて、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。弁芯30が第2角度(120度)に旋回されたときには、第1油圧源内面穴P21が第1油圧源外面穴P11と連通し、第2駆動内面穴A22が第1駆動外面穴A11と連通し、第2油槽内面穴T22が第2油槽外面穴T12と連通し、第4駆動内面穴B22が第2駆動外面穴B11と連通する。このとき、油圧源からの油圧作動油はアクチュエータに流れてアクチュエータを作動できる。油圧作動油の流れ通路は、油圧源からの油圧作動油は、第1油圧源外面穴P11から弁本体20に進入して、第1駆動外面穴A11を経由して弁本体20から流出して、アクチュエータに流入して前記アクチュエータを作動して、前記アクチュエータ内の油圧作動油は、第2駆動外面穴B11から弁本体20に進入して、第2油槽外面穴T12を経由して弁本体20から流出して、油槽に戻る。
【0025】
図12乃至図14を参照する。図12は本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯30が第3角度に旋回された状態を示す。図13は図12における13-13線の断面図である。図14は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30が第3角度に旋回され、且つ弁本体20が展開された状態を示す。図14に示すように、弁本体20が回転せず(0度)、弁芯30が反時計方向に120度に旋回されて、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。弁芯30が第3角度(-120度)に旋回されたときには、第1油槽内面穴T21が第1油槽外面穴T11と連通し、第1駆動内面穴A21が第1駆動外面穴A11と連通し、第2油圧源内面穴P22が第2油圧源外面穴P12と連通し、第3駆動内面穴B21が第2駆動外面穴B11と連通する。このとき、油圧源からの油圧作動油はアクチュエータに流れてアクチュエータを作動できる。油圧作動油の流れ通路は、油圧源からの油圧作動油は、第2油圧源外面穴P12から弁本体20に進入して、第2駆動外面穴B11を経由して弁本体20から流出して、アクチュエータに流入して前記アクチュエータを作動して、前記アクチュエータ内の油圧作動油は、第1駆動外面穴A11から弁本体20に進入して、第1油槽外面穴T11を経由して弁本体20から流出して、油槽に戻る。
【0026】
このような構成によれば、弁本体20と弁芯30の加工が容易となり、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスを減少でき、そして油圧作動油の通路が設けられるブロックに合せて利用することが必要ないため、液圧システムの体積を減少でき、液圧システムの重量を減少することもできる。
【0027】
特に、本発明は、ステッピングモータ、又はサーボモータにより、弁本体20に対して弁芯30を予定の角度に旋回して、互いに連通する外面穴と内面穴を一部に重ねることができるため、油圧作動油の流量を制御できる。図15を参照する。図15は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30の内面穴と弁本体20の内面穴が一部に重ねて流量を制御する状態を示す。図15に示すように、弁本体20が回転せず(0度)、弁芯30が特定角度に旋回されて、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。第1油槽内面穴T21が第1油槽外面穴T11と一部に連通し、第1駆動内面穴A21が第1駆動外面穴A11と一部に連通し、第2油圧源内面穴P22が第2油圧源外面穴P12と一部に連通し、第3駆動内面穴B21が第2駆動外面穴B11と一部に連通する。このように、油圧作動油の流量を制御できる。
【実施例2】
【0028】
図18を参照する。本実施例の回転式液圧弁は、弁本体40と、弁本体40に回転可能に設けられる弁芯30と、から構成され、その構成及び効果は実施例1の回転式液圧弁と同じであるため、説明を省略した。
【0029】
本実施例の回転式液圧弁の実施例1の回転式液圧弁と相違する点は、弁本体40に三つの回転空間41が設けられ、回転空間41には、弁芯30をそれぞれ組付けられることにある。これにより、一つの回転式液圧弁で複数のアクチュエータを制御できる。
【実施例3】
【0030】
図19乃至図22を参照する。本実施例の回転式液圧弁は、弁本体20と、弁本体20に回転可能に設けられる弁芯30と、から構成され、その構成及び効果は実施例1の回転式液圧弁と同じであるため、説明を省略した。
【0031】
本実施例の回転式液圧弁の実施例1の回転式液圧弁と相違する点は、弁芯30は、更に、互いに連通する、複数の第1圧力バランス穴301と、複数の第2圧力バランス穴302と、を有し、弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、第1圧力バランス穴301のうちの一つが第1油圧源外面穴P11と連通し、第2圧力バランス穴302のうちの一つが第2油圧源外面穴P12と連通することにある。このように、弁本体20の回転空間21において、弁芯30は圧力のバランスを保持可能であり、弁本体20の第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12とに流入する油圧作動油の圧力が大きすぎることにより、弁芯30が回転空間21内に回転不能となることを回避できる。
【0032】
同じように、弁芯30が第1角度、第2角度及び第3角度に旋回されていないときには、第1圧力バランス穴301のうちの一つが第1油圧源外面穴P11と連通し、第2圧力バランス穴302のうちの一つが第2油圧源外面穴P12と連通する。このように、上記と同じ効果を達成できる。
【0033】
本発明は、ユーザのニーズによって異なるニュートラルポジション機能を有する回転式液圧弁を設計することができる。すなわち、弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、異なるニュートラルポジション機能を達成できる。
【0034】
図23を参照する。図23は本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がM型であることを示し、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。すなわち、弁芯30は、更に、第1駆動内面穴A21と連通する、第3油圧源内面穴P23と、第3油槽内面穴T23と、を含む。弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、第3油圧源内面穴P23が第1油圧源外面穴P11と連通し、第3油槽内面穴T23が第1油槽外面穴T11と連通する。
【0035】
図24を参照する。図24は本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がYP型であることを示し、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。すなわち、弁芯30は、更に、第1駆動内面穴A21と連通する、第5駆動内面穴A23と、第4油槽内面穴T24と、第3駆動内面穴B21と連通する、第6駆動内面穴B23と、第5油槽内面穴T25と、を含む。弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、第5駆動内面穴A23が第1駆動外面穴A11と連通し、第4油槽内面穴T24が第1油槽外面穴T11と連通し、第6駆動内面穴B23が第2駆動外面穴B11と連通し、第5油槽内面穴T25が第2油槽外面穴T12と連通する。
【0036】
もちろん、本発明の回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能は他の複数の形態を有する。すなわち、弁芯は、更に、複数の駆動内面穴と、複数の油圧源内面穴と、複数の油槽内面穴と、を含む。前記弁芯が第1角度に旋回されたときには、前記各駆動内面穴、前記各油圧源内面穴及び前記各油槽内面穴は、それぞれ前記弁本体の前記各油圧源外面穴、前記各油槽外面穴及び前記各駆動外面穴と連通し、又は連通しない。これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作をすることができる。
【0037】
図25乃至図34を参照する。図25乃至図34に示すのは、本発明の回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能が別のM型、H型、K型、P型、D型、J型、N型、C型、Y型及びPY型であり、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。もちろん、本発明はこれらに限定されない。
【実施例4】
【0038】
図35を参照する。本実施例では、弁本体20は、弁本体20aと、螺子20cにより弁本体20aの底端に締結される弁蓋20bと、から構成される。弁芯30は回転空間21に回転可能に設けられる。
【実施例5】
【0039】
図36を参照する。本実施例の回転式液圧弁は弁座50を含む。弁座50は、複数の収容空間51と、収容空間51を閉鎖する上蓋52と、を有する。各収容空間51は本発明の回転式液圧弁を収容可能である。弁座50には、本発明の回転式液圧弁の弁本体20の各外面穴と連通可能な貫通孔53が設けられる。このように、複数のアクチュエータを制御できる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、液圧弁に適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
11:弁本体、12:弁芯、13:油圧源、14:液圧弁、15:油圧シリンダー、20,40:弁本体、20a:弁本体、20b:弁蓋、20c:螺子、21,41:回転空間、28:通路、30:弁芯、31:軸部、50:弁座、51:収容空間、52:上蓋、53:貫通孔、111:スライド空間、112:P開口、113:T開口、114:B開口、115:A開口、151:前進口、152:後退口、301:第1圧力バランス穴、302:第2圧力バランス穴、311:被制御部、A11:第1駆動外面穴、A21:第1駆動内面穴、A22:第2駆動内面穴、A23:第5駆動内面穴、B11:第2駆動外面穴、B21:第3駆動内面穴、B22:第4駆動内面穴、B23:第6駆動内面穴、P11:第1油圧源外面穴、P12:第2油圧源外面穴、P21:第1油圧源内面穴、P22:第2油圧源内面穴、P23:第3油圧源内面穴、T11:第1油槽外面穴、T12:第2油槽外面穴、T21:第1油槽内面穴、T22:第2油槽内面穴、T23:第3油槽内面穴、T24:第4油槽内面穴、T25:第5油槽内面穴。
【技術分野】
【0001】
本発明は、液圧システムの制御弁に関し、特に回転式液圧弁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の液圧システムの方向制御弁(direction control valves)の機能は、油圧作動油の流れ方向を制御することにより、アクチュエータを制御して予定の動作(例えば油圧シリンダーの前進・後退、液圧モータの正逆転やアクチュエータの作動方向の切替えなど)をする。
【0003】
図1を参照する。図1に示すのは4ポート3位置の方向制御弁であり、これは、弁本体11と、弁芯12と、から構成される。弁本体11は、スライド空間111と、スライド空間111と連通して油圧源13と連接するP開口112と、スライド空間111と連通して油槽14と連接するT開口113と、スライド空間111と連通して油圧シリンダー15の前進口151と連接するB開口114と、スライド空間111と連通して油圧シリンダー15の後退口152と連接するA開口115と、を有する。弁芯12は、弁本体11内に直線的に移動可能である。弁芯12の移動により、弁本体11のP開口112、T開口113、A開口115及びB開口114が閉鎖され、又は開けられる。これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、油圧シリンダー15の作動方向を切替えることができる。
【0004】
しかし、従来の液圧システムの方向制御弁は、弁芯12が弁本体11内に直線的に移動して油圧作動油の流れ方向を制御するため、弁芯12と弁本体11の合せ精度が高度に要求され、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスがより多い欠点があった。実際には、油圧作動油の通路が設けられるブロックに従来の方向制御弁を合せて利用することが一般的であるが、液圧システムの体積が大きくなり、そして液圧システムの重量が重過ぎる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、容易に加工可能であり、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスを減少できる回転式液圧弁を提供することにある。
【0006】
本発明の次の目的は、油圧作動油の通路が設けられるブロックに合せて利用することが必要ない回転式液圧弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の回転式液圧弁によると、回転空間と、外部及び回転空間と連通する、第1油圧源外面穴と、第2油圧源外面穴と、第1油槽外面穴と、第2油槽外面穴と、第1駆動外面穴と、第2駆動外面穴と、を少なくとも有する弁本体と、弁本体の回転空間に回転可能に設けられ、軸部と、軸部の軸方向に沿って延びて回転空間に突出する被制御部と、軸部に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴と、第1油槽内面穴と、第1駆動内面穴と、第2駆動内面穴と、軸部に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴と、第2油槽内面穴と、第3駆動内面穴と、第4駆動内面穴と、を含み、弁本体に対して少なくとも三つの角度に旋回でき、これにより、弁本体の各外面穴が弁芯の各内面穴と連通し、又は連通しないようにすることができ、油圧作動油を予定方向に流させ可能である少なくとも一つの弁芯と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯が第2角度に旋回されたときには、第1油圧源内面穴が第1油圧源外面穴と連通し、第2駆動内面穴が第1駆動外面穴と連通し、第2油槽内面穴が第2油槽外面穴と連通し、第4駆動内面穴が第2駆動外面穴と連通し、弁芯が第3角度に旋回されたときには、第1油槽内面穴が第1油槽外面穴と連通し、第1駆動内面穴が第1駆動外面穴と連通し、第2油圧源内面穴が第2油圧源外面穴と連通し、第3駆動内面穴が第2駆動外面穴と連通することを特徴とする。
【0009】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯が第1角度に旋回されたときには、弁芯の各内面穴が弁本体の各外面穴と連通しないことを特徴とする。
【0010】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、互いに連通する、複数の第1圧力バランス穴と、複数の第2圧力バランス穴と、を有し、弁芯が第1角度に旋回されたときには、第1圧力バランス穴のうちの一つが第1油圧源外面穴と連通し、第2圧力バランス穴のうちの一つが第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする。
【0011】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯が第1角度、第2角度及び第3角度に旋回されていないときには、第1圧力バランス穴のうちの一つが第1油圧源外面穴と連通し、第2圧力バランス穴のうちの一つが第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする。
【0012】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、第1駆動内面穴と連通する、第3油圧源内面穴と、第3油槽内面穴と、を含み、弁芯が第1角度に旋回されたときには、第3油圧源内面穴が第1油圧源外面穴と連通し、第3油槽内面穴が第1油槽外面穴と連通することを特徴とする。
【0013】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、第1駆動内面穴と連通する、第5駆動内面穴と、第4油槽内面穴と、第3駆動内面穴と連通する、第6駆動内面穴と、第5油槽内面穴と、を含み、弁芯が第1角度に旋回されたときには、第5駆動内面穴が第1駆動外面穴と連通し、第4油槽内面穴が第1油槽外面穴と連通し、第6駆動内面穴が第2駆動外面穴と連通し、第5油槽内面穴が第2油槽外面穴と連通することを特徴とする。
【0014】
本発明の回転式液圧弁によると、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴は、互いに連通せず、同じ油圧源と連接することを特徴とする。
【0015】
本発明の回転式液圧弁によると、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴は、その間に通路が設けられ、互いに連通することを特徴とする。
【0016】
本発明の回転式液圧弁によると、弁芯は、更に、複数の駆動内面穴と、複数の油圧源内面穴と、複数の油槽内面穴と、を含み、弁芯が第1角度に旋回されたときには、各駆動内面穴、各油圧源内面穴及び各油槽内面穴は、それぞれ弁本体の各油圧源外面穴、各油槽外面穴及び各駆動外面穴と連通し、又は連通せず、これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作をすることができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の回転式液圧弁によれば、次のような効果がある。
(1)容易に加工可能であり、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスを減少できる。
【0018】
(2)油圧作動油の通路が設けられるブロックに合せて利用することが必要ない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来の液圧弁の制御状態を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例1を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施例1の組合済み状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1の斜視図であって、弁本体の内部の状態を示す。
【図5】本発明の実施例1の斜視図であって、弁芯の内部の状態を示す。
【図6】本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯が第1角度に旋回された状態を示す。
【図7】図6における7-7線の断面図である。
【図8】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯が第1角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図9】本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯が第2角度に旋回された状態を示す。
【図10】図9における10-10線の断面図である。
【図11】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯が第2角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図12】本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯が第3角度に旋回された状態を示す。
【図13】図12における13-13線の断面図である。
【図14】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯が第3角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図15】本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯の内面穴と弁本体の外面穴が一部に重ねて流量を制御する状態を示す。
【図16】本発明の実施例1の弁本体を示す断面図であって、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴が互いに連通しない状態を示す。
【図17】本発明の実施例1の弁本体を示す断面図であって、弁本体の第1油圧源外面穴と第2油圧源外面穴が互いに連通する状態を示す。
【図18】本発明の実施例2を示す分解斜視図である。
【図19】本発明の実施例3を示す分解斜視図であって、弁本体と弁芯が分離され、且つ弁芯に第1圧力バランス穴と第2圧力バランス穴が設けられている状態を示す。
【図20】本発明の実施例3の組合済み状態を示す斜視図である。
【図21】図20における21-21線の断面図である。
【図22】本発明の実施例3を示す模式図であって、弁芯が第1角度に旋回され、且つ弁本体が展開された状態を示す。
【図23】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がM型であることを示す。
【図24】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がYP型であることを示す。
【図25】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能が別のM型であることを示す。
【図26】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がH型であることを示す。
【図27】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がK型であることを示す。
【図28】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がP型であることを示す。
【図29】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がD型であることを示す。
【図30】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がJ型であることを示す。
【図31】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がN型であることを示す。
【図32】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がC型であることを示す。
【図33】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がY型であることを示す。
【図34】本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がPY型であることを示す。
【図35】本発明の実施例4を示す分解斜視図である。
【図36】本発明の実施例5を示す模式図であって、一つの弁座に三つの回転式液圧弁が設けられている状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0021】
まず、図2乃至図5を参照する。本実施例の回転式液圧弁は、弁本体20と、弁芯30と、から構成される。
弁本体20は、回転空間21と、外部及び回転空間21と連通する、第1油圧源外面穴P11と、第2油圧源外面穴P12と、第1油槽外面穴T11と、第2油槽外面穴T12と、第1駆動外面穴A11と、第2駆動外面穴B11と、を有する。本実施例では、弁本体20は、弁本体20aと、螺子20cにより弁本体20aの両端に締結される弁蓋20bと、から構成される。回転空間21、第1油圧源外面穴P11、第2油圧源外面穴P12、第1油槽外面穴T11、第2油槽外面穴T12、第1駆動外面穴A11及び第2駆動外面穴B11は、弁本体20aに成形される。第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12は、互いに連通せず、同じ油圧源と連接する。これにより、図16に示すように、第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12の圧力は同じである。一方、第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12は、その間に通路が設けられ、互いに連通し、第1油圧源外面穴P11又は第2油圧源外面穴P12に油圧源を連接してもよい。これにより、図17に示すように、第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12の圧力は同じである。
【0022】
弁芯30は、弁本体20の回転空間21に回転可能に設けられ、軸部31と、軸部31の軸方向に沿って延びて回転空間21に突出する被制御部311と、軸部31に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴P21と、第1油槽内面穴T21と、第1駆動内面穴A21と、第2駆動内面穴A22と、軸部31に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴P22と、第2油槽内面穴T22と、第3駆動内面穴B21と、第4駆動内面穴B22と、を含む。弁芯30は、弁本体20に対して少なくとも三つの角度に旋回でき、これにより、弁本体20の各外面穴が弁芯30の各内面穴と連通し、又は連通しないようにすることができ、油圧作動油を予定方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作(例えば油圧シリンダーの前進・後退、液圧モータの正逆転やアクチュエータの作動方向の切替えなど)をすることができる。特に、電磁弁、ステッピングモータ、又はサーボモータによって被制御部311を駆動することにより、弁本体20に対して弁芯30を予定の角度に旋回できる。
【0023】
図6乃至図8を参照する。図6は本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯30が第1角度に旋回された状態を示す。図7は図6における7-7線の断面図である。図8は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30が第1角度に旋回され、且つ弁本体20が展開された状態を示す。弁芯30が第1角度(0度)(すなわち、いわゆるニュートラルポジションである)に旋回されたときには、弁芯30の各内面穴が弁本体20の各外面穴と連通しない。このときのニュートラルポジションの機能がO型であり、油圧源からの油圧作動油はアクチュエータに流れてアクチュエータを作動することができない。
【0024】
図9乃至図11を参照する。図9は本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯30が第2角度に旋回された状態を示す。図10は図9における10-10線の断面図である。図11は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30が第2角度に旋回され、且つ弁本体20が展開された状態を示す。図11に示すように、弁本体20が回転せず(0度)、弁芯30が時計方向に120度に旋回されて、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。弁芯30が第2角度(120度)に旋回されたときには、第1油圧源内面穴P21が第1油圧源外面穴P11と連通し、第2駆動内面穴A22が第1駆動外面穴A11と連通し、第2油槽内面穴T22が第2油槽外面穴T12と連通し、第4駆動内面穴B22が第2駆動外面穴B11と連通する。このとき、油圧源からの油圧作動油はアクチュエータに流れてアクチュエータを作動できる。油圧作動油の流れ通路は、油圧源からの油圧作動油は、第1油圧源外面穴P11から弁本体20に進入して、第1駆動外面穴A11を経由して弁本体20から流出して、アクチュエータに流入して前記アクチュエータを作動して、前記アクチュエータ内の油圧作動油は、第2駆動外面穴B11から弁本体20に進入して、第2油槽外面穴T12を経由して弁本体20から流出して、油槽に戻る。
【0025】
図12乃至図14を参照する。図12は本発明の実施例1の作動を示す模式図であって、弁芯30が第3角度に旋回された状態を示す。図13は図12における13-13線の断面図である。図14は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30が第3角度に旋回され、且つ弁本体20が展開された状態を示す。図14に示すように、弁本体20が回転せず(0度)、弁芯30が反時計方向に120度に旋回されて、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。弁芯30が第3角度(-120度)に旋回されたときには、第1油槽内面穴T21が第1油槽外面穴T11と連通し、第1駆動内面穴A21が第1駆動外面穴A11と連通し、第2油圧源内面穴P22が第2油圧源外面穴P12と連通し、第3駆動内面穴B21が第2駆動外面穴B11と連通する。このとき、油圧源からの油圧作動油はアクチュエータに流れてアクチュエータを作動できる。油圧作動油の流れ通路は、油圧源からの油圧作動油は、第2油圧源外面穴P12から弁本体20に進入して、第2駆動外面穴B11を経由して弁本体20から流出して、アクチュエータに流入して前記アクチュエータを作動して、前記アクチュエータ内の油圧作動油は、第1駆動外面穴A11から弁本体20に進入して、第1油槽外面穴T11を経由して弁本体20から流出して、油槽に戻る。
【0026】
このような構成によれば、弁本体20と弁芯30の加工が容易となり、油圧作動油の内部漏れ量及び圧力ロスを減少でき、そして油圧作動油の通路が設けられるブロックに合せて利用することが必要ないため、液圧システムの体積を減少でき、液圧システムの重量を減少することもできる。
【0027】
特に、本発明は、ステッピングモータ、又はサーボモータにより、弁本体20に対して弁芯30を予定の角度に旋回して、互いに連通する外面穴と内面穴を一部に重ねることができるため、油圧作動油の流量を制御できる。図15を参照する。図15は本発明の実施例1を示す模式図であって、弁芯30の内面穴と弁本体20の内面穴が一部に重ねて流量を制御する状態を示す。図15に示すように、弁本体20が回転せず(0度)、弁芯30が特定角度に旋回されて、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。第1油槽内面穴T21が第1油槽外面穴T11と一部に連通し、第1駆動内面穴A21が第1駆動外面穴A11と一部に連通し、第2油圧源内面穴P22が第2油圧源外面穴P12と一部に連通し、第3駆動内面穴B21が第2駆動外面穴B11と一部に連通する。このように、油圧作動油の流量を制御できる。
【実施例2】
【0028】
図18を参照する。本実施例の回転式液圧弁は、弁本体40と、弁本体40に回転可能に設けられる弁芯30と、から構成され、その構成及び効果は実施例1の回転式液圧弁と同じであるため、説明を省略した。
【0029】
本実施例の回転式液圧弁の実施例1の回転式液圧弁と相違する点は、弁本体40に三つの回転空間41が設けられ、回転空間41には、弁芯30をそれぞれ組付けられることにある。これにより、一つの回転式液圧弁で複数のアクチュエータを制御できる。
【実施例3】
【0030】
図19乃至図22を参照する。本実施例の回転式液圧弁は、弁本体20と、弁本体20に回転可能に設けられる弁芯30と、から構成され、その構成及び効果は実施例1の回転式液圧弁と同じであるため、説明を省略した。
【0031】
本実施例の回転式液圧弁の実施例1の回転式液圧弁と相違する点は、弁芯30は、更に、互いに連通する、複数の第1圧力バランス穴301と、複数の第2圧力バランス穴302と、を有し、弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、第1圧力バランス穴301のうちの一つが第1油圧源外面穴P11と連通し、第2圧力バランス穴302のうちの一つが第2油圧源外面穴P12と連通することにある。このように、弁本体20の回転空間21において、弁芯30は圧力のバランスを保持可能であり、弁本体20の第1油圧源外面穴P11と第2油圧源外面穴P12とに流入する油圧作動油の圧力が大きすぎることにより、弁芯30が回転空間21内に回転不能となることを回避できる。
【0032】
同じように、弁芯30が第1角度、第2角度及び第3角度に旋回されていないときには、第1圧力バランス穴301のうちの一つが第1油圧源外面穴P11と連通し、第2圧力バランス穴302のうちの一つが第2油圧源外面穴P12と連通する。このように、上記と同じ効果を達成できる。
【0033】
本発明は、ユーザのニーズによって異なるニュートラルポジション機能を有する回転式液圧弁を設計することができる。すなわち、弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、異なるニュートラルポジション機能を達成できる。
【0034】
図23を参照する。図23は本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がM型であることを示し、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。すなわち、弁芯30は、更に、第1駆動内面穴A21と連通する、第3油圧源内面穴P23と、第3油槽内面穴T23と、を含む。弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、第3油圧源内面穴P23が第1油圧源外面穴P11と連通し、第3油槽内面穴T23が第1油槽外面穴T11と連通する。
【0035】
図24を参照する。図24は本発明を示す模式図であって、回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能がYP型であることを示し、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。すなわち、弁芯30は、更に、第1駆動内面穴A21と連通する、第5駆動内面穴A23と、第4油槽内面穴T24と、第3駆動内面穴B21と連通する、第6駆動内面穴B23と、第5油槽内面穴T25と、を含む。弁芯30が第1角度(0度)に旋回されたときには、第5駆動内面穴A23が第1駆動外面穴A11と連通し、第4油槽内面穴T24が第1油槽外面穴T11と連通し、第6駆動内面穴B23が第2駆動外面穴B11と連通し、第5油槽内面穴T25が第2油槽外面穴T12と連通する。
【0036】
もちろん、本発明の回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能は他の複数の形態を有する。すなわち、弁芯は、更に、複数の駆動内面穴と、複数の油圧源内面穴と、複数の油槽内面穴と、を含む。前記弁芯が第1角度に旋回されたときには、前記各駆動内面穴、前記各油圧源内面穴及び前記各油槽内面穴は、それぞれ前記弁本体の前記各油圧源外面穴、前記各油槽外面穴及び前記各駆動外面穴と連通し、又は連通しない。これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作をすることができる。
【0037】
図25乃至図34を参照する。図25乃至図34に示すのは、本発明の回転式液圧弁のニュートラルポジションの機能が別のM型、H型、K型、P型、D型、J型、N型、C型、Y型及びPY型であり、内面穴と外面穴が連通状態にある場合には、当該穴が黒く塗られた。もちろん、本発明はこれらに限定されない。
【実施例4】
【0038】
図35を参照する。本実施例では、弁本体20は、弁本体20aと、螺子20cにより弁本体20aの底端に締結される弁蓋20bと、から構成される。弁芯30は回転空間21に回転可能に設けられる。
【実施例5】
【0039】
図36を参照する。本実施例の回転式液圧弁は弁座50を含む。弁座50は、複数の収容空間51と、収容空間51を閉鎖する上蓋52と、を有する。各収容空間51は本発明の回転式液圧弁を収容可能である。弁座50には、本発明の回転式液圧弁の弁本体20の各外面穴と連通可能な貫通孔53が設けられる。このように、複数のアクチュエータを制御できる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、液圧弁に適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
11:弁本体、12:弁芯、13:油圧源、14:液圧弁、15:油圧シリンダー、20,40:弁本体、20a:弁本体、20b:弁蓋、20c:螺子、21,41:回転空間、28:通路、30:弁芯、31:軸部、50:弁座、51:収容空間、52:上蓋、53:貫通孔、111:スライド空間、112:P開口、113:T開口、114:B開口、115:A開口、151:前進口、152:後退口、301:第1圧力バランス穴、302:第2圧力バランス穴、311:被制御部、A11:第1駆動外面穴、A21:第1駆動内面穴、A22:第2駆動内面穴、A23:第5駆動内面穴、B11:第2駆動外面穴、B21:第3駆動内面穴、B22:第4駆動内面穴、B23:第6駆動内面穴、P11:第1油圧源外面穴、P12:第2油圧源外面穴、P21:第1油圧源内面穴、P22:第2油圧源内面穴、P23:第3油圧源内面穴、T11:第1油槽外面穴、T12:第2油槽外面穴、T21:第1油槽内面穴、T22:第2油槽内面穴、T23:第3油槽内面穴、T24:第4油槽内面穴、T25:第5油槽内面穴。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転空間と、外部及び前記回転空間と連通する、第1油圧源外面穴と、第2油圧源外面穴と、第1油槽外面穴と、第2油槽外面穴と、第1駆動外面穴と、第2駆動外面穴と、を少なくとも有する弁本体と、
前記弁本体の前記回転空間に回転可能に設けられ、軸部と、前記軸部の軸方向に沿って延びて前記回転空間に突出する被制御部と、前記軸部に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴と、第1油槽内面穴と、第1駆動内面穴と、第2駆動内面穴と、前記軸部に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴と、第2油槽内面穴と、第3駆動内面穴と、第4駆動内面穴と、を含み、前記弁本体に対して少なくとも三つの角度に旋回でき、これにより、前記弁本体の各外面穴が前記弁芯の各内面穴と連通し、又は連通しないようにすることができ、油圧作動油を予定方向に流させ可能である少なくとも一つの弁芯と、
を備えることを特徴とする回転式液圧弁。
【請求項2】
前記弁芯が第2角度に旋回されたときには、前記第1油圧源内面穴が前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第2駆動内面穴が前記第1駆動外面穴と連通し、前記第2油槽内面穴が前記第2油槽外面穴と連通し、前記第4駆動内面穴が前記第2駆動外面穴と連通し、前記弁芯が第3角度に旋回されたときには、前記第1油槽内面穴が前記第1油槽外面穴と連通し、前記第1駆動内面穴が前記第1駆動外面穴と連通し、前記第2油圧源内面穴が前記第2油圧源外面穴と連通し、前記第3駆動内面穴が前記第2駆動外面穴と連通することを特徴とする、請求項1に記載の回転式液圧弁。
【請求項3】
前記弁芯が第1角度に旋回されたときには、前記弁芯の各内面穴が前記弁本体の各外面穴と連通しないことを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【請求項4】
前記弁芯は、更に、互いに連通する、複数の第1圧力バランス穴と、複数の第2圧力バランス穴と、を有し、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記第1圧力バランス穴のうちの一つが前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第2圧力バランス穴のうちの一つが前記第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする、請求項3に記載の回転式液圧弁。
【請求項5】
前記弁芯が前記第1角度、前記第2角度及び前記第3角度に旋回されていないときには、前記第1圧力バランス穴のうちの一つが前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第2圧力バランス穴のうちの一つが前記第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする、請求項4に記載の回転式液圧弁。
【請求項6】
前記弁芯は、更に、前記第1駆動内面穴と連通する、第3油圧源内面穴と、第3油槽内面穴と、を含み、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記第3油圧源内面穴が前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第3油槽内面穴が前記第1油槽外面穴と連通することを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【請求項7】
前記弁芯は、更に、前記第1駆動内面穴と連通する、第5駆動内面穴と、第4油槽内面穴と、前記第3駆動内面穴と連通する、第6駆動内面穴と、第5油槽内面穴と、を含み、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記第5駆動内面穴が前記第1駆動外面穴と連通し、前記第4油槽内面穴が前記第1油槽外面穴と連通し、前記第6駆動内面穴が前記第2駆動外面穴と連通し、前記第5油槽内面穴が前記第2油槽外面穴と連通することを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【請求項8】
前記弁本体の前記第1油圧源外面穴と前記第2油圧源外面穴は、互いに連通せず、同じ油圧源と連接することを特徴とする、請求項1に記載の回転式液圧弁。
【請求項9】
前記弁本体の前記第1油圧源外面穴と前記第2油圧源外面穴は、その間に通路が設けられ、互いに連通することを特徴とする、請求項1に記載の回転式液圧弁。
【請求項10】
前記弁芯は、更に、複数の駆動内面穴と、複数の油圧源内面穴と、複数の油槽内面穴と、を含み、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記各駆動内面穴、前記各油圧源内面穴及び前記各油槽内面穴は、それぞれ前記弁本体の前記各油圧源外面穴、前記各油槽外面穴及び前記各駆動外面穴と連通し、又は連通せず、これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作をすることができることを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【請求項1】
回転空間と、外部及び前記回転空間と連通する、第1油圧源外面穴と、第2油圧源外面穴と、第1油槽外面穴と、第2油槽外面穴と、第1駆動外面穴と、第2駆動外面穴と、を少なくとも有する弁本体と、
前記弁本体の前記回転空間に回転可能に設けられ、軸部と、前記軸部の軸方向に沿って延びて前記回転空間に突出する被制御部と、前記軸部に設けられて互いに連通する、第1油圧源内面穴と、第1油槽内面穴と、第1駆動内面穴と、第2駆動内面穴と、前記軸部に設けられて互いに連通する、第2油圧源内面穴と、第2油槽内面穴と、第3駆動内面穴と、第4駆動内面穴と、を含み、前記弁本体に対して少なくとも三つの角度に旋回でき、これにより、前記弁本体の各外面穴が前記弁芯の各内面穴と連通し、又は連通しないようにすることができ、油圧作動油を予定方向に流させ可能である少なくとも一つの弁芯と、
を備えることを特徴とする回転式液圧弁。
【請求項2】
前記弁芯が第2角度に旋回されたときには、前記第1油圧源内面穴が前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第2駆動内面穴が前記第1駆動外面穴と連通し、前記第2油槽内面穴が前記第2油槽外面穴と連通し、前記第4駆動内面穴が前記第2駆動外面穴と連通し、前記弁芯が第3角度に旋回されたときには、前記第1油槽内面穴が前記第1油槽外面穴と連通し、前記第1駆動内面穴が前記第1駆動外面穴と連通し、前記第2油圧源内面穴が前記第2油圧源外面穴と連通し、前記第3駆動内面穴が前記第2駆動外面穴と連通することを特徴とする、請求項1に記載の回転式液圧弁。
【請求項3】
前記弁芯が第1角度に旋回されたときには、前記弁芯の各内面穴が前記弁本体の各外面穴と連通しないことを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【請求項4】
前記弁芯は、更に、互いに連通する、複数の第1圧力バランス穴と、複数の第2圧力バランス穴と、を有し、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記第1圧力バランス穴のうちの一つが前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第2圧力バランス穴のうちの一つが前記第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする、請求項3に記載の回転式液圧弁。
【請求項5】
前記弁芯が前記第1角度、前記第2角度及び前記第3角度に旋回されていないときには、前記第1圧力バランス穴のうちの一つが前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第2圧力バランス穴のうちの一つが前記第2油圧源外面穴と連通することを特徴とする、請求項4に記載の回転式液圧弁。
【請求項6】
前記弁芯は、更に、前記第1駆動内面穴と連通する、第3油圧源内面穴と、第3油槽内面穴と、を含み、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記第3油圧源内面穴が前記第1油圧源外面穴と連通し、前記第3油槽内面穴が前記第1油槽外面穴と連通することを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【請求項7】
前記弁芯は、更に、前記第1駆動内面穴と連通する、第5駆動内面穴と、第4油槽内面穴と、前記第3駆動内面穴と連通する、第6駆動内面穴と、第5油槽内面穴と、を含み、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記第5駆動内面穴が前記第1駆動外面穴と連通し、前記第4油槽内面穴が前記第1油槽外面穴と連通し、前記第6駆動内面穴が前記第2駆動外面穴と連通し、前記第5油槽内面穴が前記第2油槽外面穴と連通することを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【請求項8】
前記弁本体の前記第1油圧源外面穴と前記第2油圧源外面穴は、互いに連通せず、同じ油圧源と連接することを特徴とする、請求項1に記載の回転式液圧弁。
【請求項9】
前記弁本体の前記第1油圧源外面穴と前記第2油圧源外面穴は、その間に通路が設けられ、互いに連通することを特徴とする、請求項1に記載の回転式液圧弁。
【請求項10】
前記弁芯は、更に、複数の駆動内面穴と、複数の油圧源内面穴と、複数の油槽内面穴と、を含み、前記弁芯が前記第1角度に旋回されたときには、前記各駆動内面穴、前記各油圧源内面穴及び前記各油槽内面穴は、それぞれ前記弁本体の前記各油圧源外面穴、前記各油槽外面穴及び前記各駆動外面穴と連通し、又は連通せず、これにより、油圧作動油を予定の方向に流させて、アクチュエータを制御して予定の動作をすることができることを特徴とする、請求項2に記載の回転式液圧弁。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【公開番号】特開2013−113393(P2013−113393A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261101(P2011−261101)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(511290581)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(511290581)
【Fターム(参考)】
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