説明

回転検出スイッチ、回転検出方法及び電子機器

【課題】本発明は、磨耗による劣化の発生が抑制された回転検出スイッチを提供することを目的とする。また、本発明は、回転ダイヤル部における磨耗による劣化が抑制された電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】携帯電話機1は、第1部材としての筐体と、回転ダイヤル部41と、回転ダイヤル部41側に光を放射するLED131と、回転ダイヤル部41に配置されLED131からの光を透過させると共に光の性質を変化させる光透過部Aと、光透過部Aとは異なる変化のさせ方で光の性質を変化させる光透過部Bと、筐体に配置され光透過部A及び/又は光透過部Bからの光を感知可能なセンサ133a、133b、133cと、133a、133b、センサ133cにより感知された光の性質に基づいて回転ダイヤル部41の回転を検出する回転検出部72と、を備える回転検出スイッチを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転検出スイッチ、回転検出方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器としての携帯電話機において、回転ダイヤルを有するものが市場に流通している。回転ダイヤルを有する携帯電話機1は、所定の回転検出手段により回転ダイヤルの回転量や回転ダイヤルの回転位置を検出して、回転量や回転位置に対応して割り当てられている所定のアプリケーションを選択して起動させる。このような携帯電話機1において、ユーザは、回転ダイヤルを回転させることで簡易に所望のアプリケーションを選択し、起動させることができる。
【0003】
ここで、回転ダイヤルの回転を検出する回転検出手段として、例えば、エンコーダパターンを回転軸に接触させて回転ダイヤルの回転を検出する回転スイッチ(ローラ・スイッチ)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−236859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の回転検出手段は、エンコーダパターンが回転軸に接触する。従って、この接触によって回転ダイヤルをスムーズに回転させることが困難になるおそれがあった。
【0005】
本発明は、回転がスムーズに行われる回転検出スイッチを提供することを目的とする。
また、本発明は、回転ダイヤル部における回転がスムーズな電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1部材と、前記第1部材に対して相対的に回転可能な第2部材と、前記第2部材に向けて光を放射する放射部と、前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に光の性質を変化させる第1光透過部と、前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に前記第1光透過部とは異なる変化のさせ方で光の性質を変化させる第2光透過部と、前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方から透過される光を感知可能な感知部と、前記感知部により感知された光の性質に基づいて前記第2部材の回転を検出する回転検出部と、を備える回転検出スイッチに関する。
【0007】
また、前記第1光透過部と、前記第2光透過部とは、前記第2部材の回転方向に並んで配置され、前記第2部材が回転された場合、前記放射部から放射された光は、前記第1光透過部とは前記第2光透過部との少なくとも一方を介して前記感知部に感知され、前記回転検出部は、第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方を介して前記感知部により感知された光の性質に基づいて前記第2部材の回転を検出することが好ましい。
【0008】
また、前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部からの光の一部を前記感知部に向けて反射させることが好ましい。
【0009】
また、前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部により放射された光の強度を変更することが可能であることが好ましい。
【0010】
また、前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部により放射された光の偏光角を変更することが可能であることが好ましい。
【0011】
また、前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部により放射された光の波長分布を変更することが可能であることが好ましい。
【0012】
また、前記放射部は、可視光を放射可能であり、前記第2部材における表面には、可視光を透過させる窓部により形成されるマークが形成され、前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部からの光を前記窓部へ導光することが好ましい。
【0013】
本発明は、第1部材と、前記第1部材に対して相対的に回転可能な第2部材とを有する回転検出スイッチにおける回転検出方法であって、前記第2部材側に放射部の光を放射するステップと、放射部からの光であって、前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に光の性質を変化させる第1光透過部と、前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に前記第1光透過部とは異なる変化のさせ方で光の性質を変化させる第2光透過部との少なくとも一方を透過した光を感知部で感知するステップと、前記感知部により感知された光の性質に基づいて回転検出部により前記第2部材の回転を検出するステップと、を含む回転検出方法に関する。
【0014】
本発明は、筐体と、前記筐体に対して相対的に回転可能な回転ダイヤル部と、前記回転ダイヤル部に向けて光を放射する放射部と、前記回転ダイヤル部に配置され前記放射部からの光を透過させると共に光の性質を変化させる第1光透過部と、前記回転ダイヤル部に配置され前記放射部からの光を透過させると共に前記第1光透過部とは異なる変化のさせ方で光の性質を変化させる第2光透過部と、前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方からの光を感知可能な感知部と、前記感知部により感知された光の性質に基づいて前記回転ダイヤル部の回転を検出する回転検出部と、を備える電子機器に関する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、回転がスムーズに行われる回転検出スイッチを提供することができる。
また、本発明によれば、回転ダイヤル部における回転がスムーズな電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、図1から図9により、携帯電話機1における構成について説明する。
図1は、本発明に係る携帯電話機の一例である携帯電話機1の外観図を示す。図2は、回転ダイヤル部付近の拡大図を示す。図3は、回転ダイヤル部の機能を示す図である。図4は、回転ダイヤル部における回転を検出する検出構造を説明する図である。図5は、図4における回転ダイヤル部及び検出機構を矢印E方向から見た図である。図6は、光透過部Aの構造を説明する断面図である。図7は、光透過部Bの構造を説明する断面図である。図8は、メール機能を選択した場合における光透過部の組み合わせを説明する図である。図9は、カレンダ機能を選択した場合における光透過部の組み合わせを説明する図である。
【0017】
携帯電話機1は、図1に示すように、第1表面部10を有する操作部側筐体2と第2表面部20を有する表示部側筐体3と、を備える。操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、連結部4に配置され開閉軸を中心に開閉可能なヒンジ機構4Aを介して連結される。
【0018】
携帯電話機1は、ヒンジ機構4Aを介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2における第1表面部10と表示部側筐体3における第2表面部20とが互いに離間した開状態と、操作部側筐体2における第1表面部10と操作部側筐体2における第2表面部20とが互いに対向して近接配置された閉状態とに開閉軸を中心に開閉可能に構成される。携帯電話機1における開閉状態は、操作部側筐体2に配置される不図示の磁石と、操作部側筐体2に配置される不図示のホール素子とにより構成される開閉センサにより検出される。
また、携帯電話機1は、ヒンジ機構4Aと略同軸に設定された回転軸Zを中心に回転可能に取り付けられた回転ダイヤル部41が配置される。
【0019】
連結部4は、操作部側筐体2の一部と、表示部側筐体3の一部とにより構成される。連結部4を構成する操作部側筐体2の一部は、図1に示すように、開状態及において外部に露出する露出部120を有する。露出部120には、後述する回転ダイヤル部41の回転量に対する目印となる目印42が形成される。目印部としての目印42は、回転ダイヤル部41の回転量に対する目印となる。
【0020】
操作部側筐体2は、第1表面部10Aと第1裏面部10Bとを有する。操作部側筐体2における第1表面部10Aには、操作部11と、使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12とが配置される。操作部側筐体2における第1裏面部10Bには、被写体を撮像するCCD(Charge Coupled Device)カメラ等により構成される不図示の撮像部と、一定の光量を出力する不図示の発光部とが形成される。
【0021】
操作部11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能(アプリケーション)を動作させるためのキー、オフフックキーや、オンフックキーを含む機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、ボリュームコントロール等を行うコントロールボタン16と、から構成される。
ここで、携帯電話機1には、所定の機能(アプリケーション)を選択する操作部材として上述の機能設定操作ボタン13のほか、後に詳述する回転ダイヤル部41が配置される。
【0022】
また、操作部側筐体2は、キー構造部と、キー基板と、ケース体と、基準電位パターン層及び携帯電話機用のRF(Radio Frequency)モジュール等の各種電子部品を備える回路基板と、アンテナ部と、充電池80と、後述する回転ダイヤル部41における回転量を検出するために用いられる放射部としてのLED131と、感知部としての第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133c(図4及び図5参照)と、を収容する。
【0023】
表示部側筐体3における第2表面部20には、各種情報を表示するための第1表示部としてのディスプレイ21と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部22と、が配置される。
【0024】
ディスプレイ21は、トップ画面として通信・通話待受画像を表示する。また、ディスプレイ21は、機能の内容を示す画像を含むメニュー画像が表示可能に構成される。
メニュー画像は、目印42の横に並ぶ選択位置Sに配置された後述のアイコンIに対応する機能(アプリケーション)の内容を示す画像(文字を含む)を含んで構成される。メニュー画像は、開状態において操作部11及びディスプレイ21側から見た回転ダイヤル部41における機能表示部41Bの表示態様と類似して構成される。本実施形態においては、メニュー画像は、アプリケーションに対応する機能の名称(略称)を含んで構成される。メニュー画像は、機能表示部41BにおけるアイコンIと同様(例えば、相似)の画像を含んで構成されていてもよい。
【0025】
ここで、カメラ機能を動作させるアプリケーションが起動している場合、ディスプレイ21には、撮像部17により撮像される画像が表示可能に構成される。メール機能を動作させるアプリケーションが起動されている場合、ディスプレイ21には、受信された電子メールの一覧やメール作成画面が表示可能に構成される。カレンダ機能を動作させるアプリケーションが起動されている場合、ディスプレイ21には、各月のカレンダ画面やスケジュール画面が表示可能に構成される。ツール機能を動作させるアプリケーションが起動されている場合、ディスプレイ21には、複数のツール機能を示すアイコンが表示可能に構成される。テレビ機能を動作させるアプリケーションが起動されている場合、ディスプレイ21には、受信した放送信号のうち選択されたチャンネルに対応する放送信号に基づいた映像を表示可能に構成される。メモ帳機能を動作させるアプリケーションが起動されている場合、ディスプレイ21には、文字入力が可能な入力画面が表示可能に構成される。アドレス帳機能を動作させるアプリケーションが起動されている場合、ディスプレイ21には、不図示のメモリに記憶される複数のアドレス情報が表示可能に構成される。これらのアプリケーションは、オンフックキー(終話キー)の押下で終了することが可能である。
【0026】
上述のアプリケーションが終了された場合、ディスプレイ21は、トップ画面としての通信・通話の待受画面を表示する。そして、後述する制御部74は、電話機能を使用可能なアプリケーションを動作させている。そして、操作部11は、数字を入力する機能が割り当てられた入力操作ボタン14が押下されることで発呼すべき電話番号の入力を受け付ける。
【0027】
表示部側筐体3における第2裏面20B(第2表面20Aと反対側の面)には、各種情報を表示するための不図示のサブディスプレイが配置される。
【0028】
サブディスプレイは、ディスプレイ21と同様に上述の各種機能を動作させるアプリケーションに基づく画像が表示される。具体的には、開状態の場合にはディスプレイ21にアプリケーションに基づく画像が表示され、閉状態の場合にはサブディスプレイにアプリケーションに基づく画像が表示される。
【0029】
サブディスプレイは、ディスプレイ21に比べて画面が小さいので、ディスプレイ21に表示される画像の一部や、相似(小さくした)画像が表示される。また、サブディスプレイ23には、各種機能のうち携帯電話機1が閉状態の場合では起動されない機能を動作させるアプリケーションに基づく画像は表示されないように構成される。
【0030】
ここで、ディスプレイ21及びサブディスプレイそれぞれは、液晶パネルと、液晶パネルを駆動する駆動回路と、液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とを有して構成される。
【0031】
回転ダイヤル部41は、回転軸Zを中心として回転可能に配置される。具体的には、回転ダイヤル部41は、筐体の一部である連結部4における幅方向Xにヒンジ機構4Aと略同軸の回転軸Zを中心として回転可能に取り付けられる。回転ダイヤル部41は、図1及び図2に示すように、携帯電話機1が開状態において、操作部11及びディスプレイ21を見ながら回転操作が可能に配置される。また、回転ダイヤル部41は携帯電話機1が閉状態において、サブディスプレイを見ながら回転操作が可能に配置される。
【0032】
図1及び図2に示すように、第2部材としての回転ダイヤル部41は、当接部41Aと、機能表示部41Bとを備える。
当接部41Aは、回転ダイヤル部41における側面であって、該回転ダイヤル部41が取り付けられた状態で幅方向Xにおける端部側に配置される部分に形成される。当接部41Aは、表面に凹凸が形成され回転ダイヤル部41を回転動作させやすいように構成される。
【0033】
機能表示部41Bは、回転ダイヤル部41における側面であって、該回転ダイヤル部41が取り付けられた状態で当接部41Aよりも幅方向Xにおける中央側に配置される部分に形成される。機能表示部41Bには、表面に機能を示す記号又絵であるアイコンI(指標)が表示される。機能表示部41Bには、図3に示すように、回転方向に所定角度(例えば、45度)ごとに機能を示すアイコンIが表示される。
【0034】
具体的には、機能表示部41Bには、標準位置(通話機能に対応)としてのニュートラルを示す丸印のアイコンIaが表示される。また、機能表示部41Bには、45度(ニュートラルを基準とした場合の回転a方向の角度を示す。以下同様である。)の位置に形成されるカメラ機能を示すカメラのアイコンIbが表示される。また、機能表示部41Bには、90度の位置に形成されたメール機能を示す手紙のアイコンIcが表示される。また、機能表示部41Bには、135度に形成されたカレンダ機能を示すカレンダのアイコンIdが表示される。また、機能表示部41Bには、180度の位置に形成されたツール機能を示す工具のアイコンIeが表示される。また、機能表示部41Bには、225度の位置に形成されたテレビ機能を示すテレビのアイコンIfが表示される。また、機能表示部41Bには、270度の位置に形成されメモ帳機能を示すペンのアイコンIgが表示される。また、機能表示部41Bには、315度の位置に形成されアドレス機能を示す手帳のアイコンIhが表示される。
【0035】
機能表示部41Bは、回転操作が加えられた当接部41Aの回転にともなって回転される。携帯電話機1が開状態における操作部11及びディスプレイ21側に表示されるアイコンIは、当接部41Aによる回転にともなって変更される。更には、連結部4の外面であって携帯電話機1が開状態において操作部11及びディスプレイ21側を向く位置に形成される目印42と幅方向Xに並んだ位置である選択位置Sに配置されるアイコンIは、回転ダイヤル部41の回転にともなって変更される。
ここで、本実施形態において、標準位置とは、機能表示部41Bにおける丸印のアイコンIaが選択位置Sに配置された状態をいう。
【0036】
回転ダイヤル部41における連結部4側には、連結部4に形成された不図示の挿通部に挿入される回転軸部45(図5参照)が形成される。回転ダイヤル部41における連結部4側の面である裏面41Cには、円周方向において各機能を示すアイコンIに対応した位置に後述の光透過部A、Bが形成される。
【0037】
回転ダイヤル部41は、回転軸Zがヒンジ機構4Aの開閉軸と同軸になるよう操作部側筐体2に取り付けられる。回転ダイヤル部41は、操作部側筐体2における露出部120に隣接する位置に取り付けられる。つまり、回転ダイヤル部41は、露出部120に配置された目印42と隣接して配置される。
【0038】
目印42は、操作部側筐体2の一部であって連結部4を構成する部分に形成される。具体的には、目印42は、連結部4における露出部120に形成される。目印42は、携帯電話機1が開状態においても、閉状態においても外部から視認可能に露出される。つまり、開状態でも閉状態でも露出する位置に複数の指標(アイコンI)のいずれかを指し示す目印42が配されている。
【0039】
また、回転ダイヤル部41も同様に、開状態においても、閉状態においても外部から視認可能に露出される。これにより、ユーザは、開状態及び閉状態において、外部から目印42及び目印42と並んで選択位置Sに配置されるアイコンIを視認することができる。また、ユーザは、開状態及び閉状態において、外部から目印42及び目印42と並んで選択位置Sに配置されるアイコンIを見ながら機能を変更することができる。
【0040】
ここで、図4から図9により、回転ダイヤル部41における回転を検出する回転検出機構130について説明する。
図4及び図5に示すように、回転検出機構130は、放射部としてのLED131と、感知部としての第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cと、光透過部A、Bとを有する。
【0041】
ここで、光透過部は、透光部と、導光部とを有して構成される。透光部は、光を屈曲又は散乱させる物質を含んだ光透過性の部分であり、LED131からの光を屈曲又は散乱させて後述の導光部に入光させる。導光部には、透光部からの光を感知部としてのセンサ側に反射させる導光部TAと、透光部からの光をセンサ側に実質的に反射させない導光部TBとがある。そして、第1光透過部としての光透過部Aは、導光部TAを含む光透過部である(図6参照)。また、第2光透過部としての光透過部Bは、導光部TBを含む光透過部である(図7参照)。
【0042】
図4に示すように、LED131と、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cとは、筐体(第1部材)としての操作部側筐体2及び表示部側筐体3の少なくとも一方に収容配置される。具体的には、LED131と、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cとは、連結部4に収容配置される。また、図5に示すように、LED131は、基板140における一方の面に実装され、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cは、基板140における他方に実装される。
【0043】
図5から図9に示すように、LED131は、透光部135に近接して配置される。LED131は、透光部135に対して光を放射する。LED131は、回転ダイヤル部41の直径方向において、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cよりも外側に配置される。
【0044】
第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれは、導光部137a、137b、137cそれぞれに近接して配置される。第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれは、フォトダイオード等により構成される。第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれは、導光部137a、137b、137cそれぞれから出光した光(L5)の強さを検出する。第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cは、回転ダイヤル部41の直径方向において、LED131よりも内側に配置される。
【0045】
光透過部を構成する透光部135は、LED131に近接して配置される。透光部135は、回転ダイヤル部41の直径方向において、後述の導光部137a、137b、137cよりも外側に積層配置される。透光部135は、光を屈曲又は散乱させる物質を含んで構成される光透過性を有する部分(例えば、半透明)である。
【0046】
図6から図9に示すように、透光部135におけるLED131側と反対側に所定距離だけ離間した位置には、マークとしてのアイコンIが形成される。アイコンIは、機能を示す絵の形状に沿って光透過性の部材で形成され可視光を透過部させる窓部を配置して形成されている。透光部135は、LED131からの光をアイコンIまで導くと共に、アイコンIの近傍でLED131からの光を屈曲又は散乱させ、窓部から外部に光を透過させ外部対してアイコンIを光らせる。
【0047】
また、透光部135は、LED131からの光を屈折又は散乱させて一部の光を導光部137a、137b、137cに入光させる。
【0048】
導光部137a、137b、137cそれぞれは、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれに近接して配置される。後述の導光部137a、137b、137cは、回転ダイヤル部41の直径方向において、透光部135よりも内側に積層配置される。導光部137a、137b、137cは、回転ダイヤル部41における回転方向に並んで配置される。導光部137a、137b、137cそれぞれは、光透過性の高い部材により構成され、透光部135からの光を好適に透過させる。
【0049】
導光部137は、透光部135からの光を第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133c側に反射させる導光部TAと、透光部135からの光を実質的に第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133c側に反射させない導光部TBとを有する。上述の通り、導光部TAを含む光透過部が第1光透過部としての光透過部A(図6参照)であり、導光部TBを含む光透過部が第2光透過部としての光透過部B(図7参照)である。
【0050】
ここで、1つの透光部135に対して、3つの導光部137a、137b、137cが積層配置される。つまり、1つの透光部135からの光が3つの導光部137a、137b、137cに入光されるように構成される。
【0051】
図6に示すように、光透過部Aは、透光部135と、導光部TA(137a)とを有して構成される。導光部TAは、第1センサ133a(出光側)と反対側の端部が所定角度(例えば、45度)で傾いた傾斜部139Aを有する。導光部TAが傾斜部139Aを有するので、光透過部Aは、LED131からの光の一部を第1センサ133aに出光させることができる。
【0052】
具体的には、LED131から放射された光L1は、透光部135に入光される。透光部135の内部を進む光L2うち一部の光L3は、導光部TA(137a)に入光される。また、透光部135の内部を進む光L2うち一部の光L2aは、窓部から外部に透過して外部に対してアイコンIを光らせる。導光部TA(137a)に入光された光L3の一部は、傾斜部139Aにより第1センサ133a側(筐体側)に反射される。そして、導光部TA(137a)から出光された光L5は、第1センサ133aに受光される。
【0053】
図7に示すように、光透過部Bは、透光部135と、導光部TB(137a)とを有して構成される。導光部TBは、第1センサ133a(出光側)と反対側の端部が垂直な壁部139Bを有する。導光部TBが上述の傾斜部139Aを有しないので、光透過部Aは、LED131からの光の一部を第1センサ133aに実質的に出光させない(若しくは、出光される光が弱い)。
【0054】
具体的には、LED131から放射された光L1は、透光部135に入光される。透光部135の内部を進む光L2うち一部の光L3は、導光部TB(137a)に入光される。また、透光部135の内部を進む光L2うち一部の光L2aは、窓部から外部に透過して外部に対してアイコンIを光らせる。
【0055】
導光部TB(137a)に入光された光L3は、壁部139B等により反射されるが、第1センサ133a側に指向性を有して反射されることはない。つまり、導光部TB(137a)からは実質的には光は出光されず、第1センサ133aには所定以上の強さの光は受光されない。
【0056】
ここで、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれにより受光された光の強さ(性質)に応じて、後述の回転検出部72により、回転ダイヤル部41における回転位置及び該回転位置に割り当てられた機能(アプリケーション)が検出される。
【0057】
具体的には、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれに近接して配置される光透過部(導光部)の組み合わせにより、回転検出部72は、回転ダイヤル部41における回転位置及び該回転位置に割り当てられた機能(アプリケーション)を検出する。ここで、図8及び図9により、具体例をあげて説明する。
【0058】
図8に示すように、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれは、光透過部B、光透過部A、光透過部Bそれぞれから出光した光を受光する。この場合、後述の回転検出部72は、後述の記憶部100のテーブル110を参照して、回転角度が90度であり、メール機能(No.3)が選択されたことを検出する。
【0059】
また、図9に示すように、第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cそれぞれは、光透過部A、光透過部A、光透過部Bそれぞれから出光した光を受光する。この場合、後述の回転検出部72は、後述の記憶部100のテーブル110を参照して、回転角度が135度であり、カレンダ機能(No.3)が選択されたことを検出する。
【0060】
次いで、図10及び図11により、携帯電話機1における機能的な構成について説明する。
図10は、携帯電話機1の機能を示す機能ブロック図である。図11は、記憶部100に記憶されるテーブル110である。
図10に示すように、携帯電話機1は、所定の情報を表示するディスプレイ21と、ユーザの操作により回転される回転ダイヤル部41と、外部の端末と通信を行う通信部60と、所定の処理を行う処理部70と、所定容量を有する充電池80と、充電池80から供給される電源電圧を所定の電圧に変換し変換後の電圧を通信部60や処理部70等に供給する電源回路部90と、記憶部100と、を備える。
【0061】
通信部60は、所定の使用周波数帯により外部装置と通信を行うメインアンテナ61と、変調処理又は復調処理等の信号処理を行う通信処理部62と、を備える。
【0062】
メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置(基地局)と通信を行う。なお、所定の使用周波数帯は、800MHzとは異なる周波数帯であってもよい。また、メインアンテナ61は、所定の使用周波数帯の他に、第2の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であってもよいし、更に、第3の使用周波数帯以上にも対応できる複数バンド対応型により構成されていてもよい。
【0063】
通信処理部62は、メインアンテナ61によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を処理部70に供給し、一方、処理部70から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ61を介して外部装置(基地局)に送信する。
【0064】
電源回路部90は、充電池80から供給される電源電圧を所定の電圧値に変圧し、変圧後の電源電圧を通信部60や処理部70等に供給する。
【0065】
記憶部100は、処理部70にて実行される多数のプログラム及びパラメータや各種テーブル等が記憶される。
具体的には、記憶部100は、制御部74にて起動、終了、中断等がなされる多数のアプリケーションプログラムや、これら複数のアプリケーションにて使用されるパラメータ、複数のアプリケーションプログラムを動作させるためのOSプログラムの他、回転検出部72にて検出される回転量(カウント数)と複数のアプリケーションとの対応関係を示すテーブルや、図11に示す各センサに近接して配置される光透過部のタイプと選択される機能や回転角度との対応関係を示すテーブル110を記憶している。
なお、複数のアプリケーションプログラムには、基準アプリケーション、ミュージック・プレーヤー、カメラ、メール等の携帯電話機1が有するアプリケーションごとのアプリケーションプログラムが含まれる。
【0066】
処理部70は、回転ダイヤル部41の回転(位置、量)に応じて各種機能に対する起動処理を行う。
ここで、処理部70の構成と動作について説明する。
処理部70は、回転ダイヤル部41の回転を検出する回転検出部72と、回転検出部72により検出された回転に応じた機能を動作させる所定のアプリケーションを起動し、当該起動した所定のアプリケーションに対応する表示画面をディスプレイ21に表示するよう制御する制御部74と、を備える。
【0067】
回転検出部72は、上述の通り、回転検出機構130を構成する各センサ133a、133b、133cにおける検出結果に基づいて、記憶部100に記憶されるテーブル(図11参照)を参照して、回転ダイヤル部41の回転角度(回転位置)及び選択された機能(アプリケーション)を検出する。
【0068】
図5及び図11を用いて具体的に説明すると、角度が0度のときは、第1センサ133aは導光部TBと、第2センサ133bは導光部TBと、第3センサ133cは導光部TBと対向するように配置される。また、角度が45度のときは、第1センサ133aは導光部TAと、第2センサ133bは導光部TBと、第3センサ133cは導光部TBと対向するように配置される。また、角度が90度のときは、第1センサ133aは導光部TBと、第2センサ133bは導光部TAと、第3センサ133cは導光部TBと対向するように配置される。また、角度が135度のときは、第1センサ133aは導光部TAと、第2センサ133bは導光部TAと、第3センサ133cは導光部TBと対向するように配置される。また、角度が180度のときは、第1センサ133aは導光部TBと、第2センサ133bは導光部TBと、第3センサ133cは導光部TAと対向するように配置される。また、角度が225度のときは、第1センサ133aは導光部TAと、第2センサ133bは導光部TBと、第3センサ133cは導光部TAと対向するように配置される。また、角度が270度のときは、第1センサ133aは導光部TBと、第2センサ133bは導光部TAと、第3センサ133cは導光部TAと対向するように配置される。また、角度が315度のときは、第1センサ133aは導光部TAと、第2センサ133bは導光部TAと、第3センサ133cは導光部TAと対向するように配置される。
【0069】
制御部74は、回転検出部72により検出された回転角度(位置)に対応して起動可能な状態になっているアプリケーションを起動させる。制御部74は、回転検出部72により回転角度(位置)が検出されると、複数の指標(アイコンI)のうち、目印42によりさし示される指標(アイコンI)に対応する所定のアプリケーションを起動させる。
【0070】
制御部74は、回転ダイヤル部41の回転が生じる都度、記憶部100のアプリケーション対応関係のテーブル110を参照し、選択されたアプリケーションを特定する。
【0071】
続けて、図12により、本実施形態における携帯電話機1の動作について説明する。
図12は、携帯電話機1の動作を説明するフローチャートである。
【0072】
ユーザは、回転ダイヤル部41を回転するため回転ダイヤル部41における当接部41Aに指を置く。そして、ユーザは、目印42を選択位置Sの目印として、選択位置Sに所定の機能を示すアイコンIが配置されるよう回転ダイヤル部41を回転移動させる(ST1)。
【0073】
回転ダイヤル部41が回転され所定のアイコンIが選択位置Sに配置された状態で、LED131は、光透過部を構成する透光部135に光L1を照射(放射)させる(ST2)。LED131からの光L1は、透光部135の内部を光L2として進む。そして、光L2における一部の光L2aは、窓部から外部に透過して外部に対してアイコンIを光らせる。また、光L2における一部の光L3は、導光部137a、137b、137cに入光される。ここで、光透過部が光透過部Aである場合、光L3の一部が傾斜部139Aに反射されて各センサ133a、133b、133c側に向かう。また、光透過部が光透過部Bである場合、光L3の全部又は一部は、各センサ133a、133b、133c側に指向性を有して向かうことはない。
【0074】
各センサ133a、133b、133cは、上述の光透過部A又は光透過部Bからの光を受光する(ST3)。各センサ133a、133b、133cは、受光した光の情報を回転検出部72に出力する。
【0075】
回転検出部72は、各センサ133a、133b、133cからの受光情報に基づいて、テーブル110を参照して、回転ダイヤル部41の回転角度及び割り当てられた機能を動作するアプリケーションを検出する(ST4)。
【0076】
制御部74は、回転検出部72により検出された機能を動作するアプリケーションを起動させる(ST5)。
【0077】
制御部74は、起動されるアプリケーションに基づく画像をディスプレイ21に表示させる(ST6)。例えば、カメラ機能を動作させるアプリケーションに基づく画像として、撮像部17を介して撮像可能な被写体の画像をディスプレイ21に表示することができる。
【0078】
続けて、ユーザは、機能終了キー(例えば、終話キー、オンフックキー)を押下して起動されたアプリケーションを終了させる(ST7)。機能終了キーが押下され起動されていたアプリケーションが終了された場合、例えば、カメラ機能に関する表示が終了され、ディスプレイ21には、トップ画面としての通信・通話の待受画面が表示される。
【0079】
本実施形態によれば、回転ダイヤル部41を直接操作することにより、一定条件下において、回転ダイヤル部41に割り当てられている各種機能を直接的に起動させることができ、従来のようにメインメニューを経由する必要がなく、簡易に所望するアプリケーションを起動することができる。
【0080】
また、本実施形態によれば、回転検出に光を用いるため、回転がスムーズに行われる回転検出スイッチを提供することができる。この場合、第1部材は、操作部側筐体2及び/又は表示部側筐体3であり、第2部材は、回転ダイヤル部41である。また、回転ダイヤル部における回転検出に光を用いるため、回転がスムーズに行われる電子機器を提供することができる。
【0081】
また、本実施形態によれば、3つのセンサにより光透過部からの光を受光しているので、スイッチングのための情報量が多い。
【0082】
また、回転検出機構130の構造が単純であるので、コストを安くすることができる。
【0083】
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、携帯電話機1について説明しているが、これに限定されず、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)ナビゲーション装置等であってもよい。
【0084】
また、本実施形態においては、連結部4により折り畳み可能な携帯電話機1の説明をしているが、このような折り畳み式ではなく、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転(ターン)式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが1つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)でもよい。また、携帯電話機1は、開閉及び回転可能ないわゆる2軸ヒンジタイプであってもよい。
【0085】
また、本実施形態において、回転ダイヤル部41は、ヒンジ機構4Aにおける開閉軸と略同軸の回転軸Zを中心に回転可能に構成されるが、これに限定されず、ユーザの操作によって回転自在な構成であればよい。例えば、回転ダイヤル部41は、回転軸Zと直交する所定の回転軸を中心に回転可能に構成してもよい。
【0086】
また、本実施形態において、回転ダイヤル部41により選択可能な機能は上述の通りであるが、これに限定されず、例えば、ユーザ自身が頻繁に使用するメニューを登録可能な構成であってもよいし、また、所望のWebアドレスを登録しておき、当該Webアドレスを回転ダイヤル部41により選択することによって、Webブラウザが起動して当該WebアドレスのWebページを閲覧できるような構成であってもよい。また、メニューの数も上述した数(7つ)に限定されるものではない。
【0087】
また、本実施形態によれば、各センサ133a、133b、133cは、光透過部Aにおける導光部TAからそのまま出光した光を受光しているが、これに限定されず、例えば、図13に示すように、波長選択フィルターやPL(Polarized Light:偏光)フィルター等の光学フィルターを介して出光された光を受光するように構成してもよい。つまり、図13に示すように、導光部TAにおける出光部に光学フィルター150を配置するようにしてもよい。
【0088】
また、本実施形態によれば、透光部135から屈曲又は散乱した光L3は、導光部における全長にわたって該導光部に入光するように構成されるが、これに限定されず、図14に示すように、LED131側から所定距離だけ反射部151を形成して、傾斜部139A近傍からだけ入光するように構成してもよい。
【0089】
また、本実施形態において、LED131と各センサ133a、133b、133cとが同じ側(同じ筐体、第1部材)に配置されているが、これに限定されず、図15に示すように、LED131と各センサ133a、133b、133cとが回転ダイヤル部41を挟んで向かいあうように配置されていてもよい。この場合、第1部材に相当する部分160がLED131側だけでなく、各センサ133a、133b、133c側にも配置される。この場合、透光部の配置、形状や機能について上述の実施形態に限定されない。
【0090】
また、LED131から放射される光は、可視光に限定されない。
【0091】
また、図15に示すように、LED131と第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cとが回転ダイヤル部41を挟むように配置されていてもよい。この場合、導光部TA、TBは、入射された光の偏光及び波長分布の少なくとも一方を変えて第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cへ伝える。第1センサ133a、第2センサ133b、第3センサ133cは、偏光の度合いや波長分布の違いに基づいて回転検出を行う。
【0092】
また、本実施形態において導光部TAに形成される傾斜部139Aの角度を45度にしているが、これに限定されず、例えば、45度、60度、75度、90度の4種類が存在するようにしてもよい。この場合、例えば、3つのセンサを用いたとすると、傾斜部の角度ごとに反射した光の強度が異なるので、64通りの検出が可能となるこれにより、回転ダイヤル部41において更に小さい回転角度ごとにアプリケーションを割り当てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に係る携帯電話機の一例である携帯電話機1の外観図を示す。
【図2】回転ダイヤル部付近の拡大図を示す。
【図3】回転ダイヤル部の機能を示す図である。
【図4】回転ダイヤル部における回転を検出する検出構造を説明する図である。
【図5】図4における回転ダイヤル部及び検出機構を矢印E方向から見た図である。
【図6】光透過部Aの構造を説明する断面図である。
【図7】光透過部Bの構造を説明する断面図である。
【図8】メール機能を選択した場合における光透過部の組み合わせを説明する図である。
【図9】カレンダ機能を選択した場合における光透過部の組み合わせを説明する図である。
【図10】携帯電話機1の機能を示す機能ブロック図である。
【図11】記憶部100に記憶されるテーブル110である。
【図12】携帯電話機1の動作を説明するフローチャートである。
【図13】光透過部Aにおける他の実施形態の構造を説明する断面図である。
【図14】光透過部Aにおける他の実施形態の構造を説明する断面図である。
【図15】回転ダイヤル部における回転を検出する検出構造における他の実施形態を説明する図である。
【符号の説明】
【0094】
1 携帯電話機
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
4 連結部
21 ディスプレイ
41 回転ダイヤル部
42 目印
70 処理部
72 回転検出部
74 制御部
100 記憶部
110 テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材と、
前記第1部材に対して相対的に回転可能な第2部材と、
前記第2部材に向けて光を放射する放射部と、
前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に光の性質を変化させる第1光透過部と、
前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に前記第1光透過部とは異なる変化のさせ方で光の性質を変化させる第2光透過部と、
前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方から透過される光を感知可能な感知部と、
前記感知部により感知された光の性質に基づいて前記第2部材の回転を検出する回転検出部と、を備える
回転検出スイッチ。
【請求項2】
前記第1光透過部と、前記第2光透過部とは、前記第2部材の回転方向に並んで配置され、
前記第2部材が回転された場合、
前記放射部から放射された光は、前記第1光透過部とは前記第2光透過部との少なくとも一方を介して前記感知部に感知され、
前記回転検出部は、第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方を介して前記感知部により感知された光の性質に基づいて前記第2部材の回転を検出する
請求項1に記載の回転検出スイッチ。
【請求項3】
前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部からの光の一部を前記感知部に向けて反射させる
請求項1又は2に記載の回転検出スイッチ。
【請求項4】
前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部により放射された光の強度を変更することが可能である
請求項1から3のいずれかに記載の回転検出スイッチ。
【請求項5】
前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部により放射された光の偏光角を変更することが可能である
請求項1から4のいずれかに記載の回転検出スイッチ。
【請求項6】
前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部により放射された光の波長分布を変更することが可能である
請求項1から5のいずれかに記載の回転検出スイッチ。
【請求項7】
前記放射部は、可視光を放射可能であり、
前記第2部材における表面には、可視光を透過させる窓部により形成されるマークが形成され、
前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方は、前記放射部からの光を前記窓部へ導光する
請求項1から6のいずれかに記載の回転検出スイッチ。
【請求項8】
第1部材と、前記第1部材に対して相対的に回転可能な第2部材とを有する回転検出スイッチにおける回転検出方法であって、
前記第2部材側に放射部の光を放射するステップと、
放射部からの光であって、
前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に光の性質を変化させる第1光透過部と、前記第2部材に配置され前記放射部からの光を透過させると共に前記第1光透過部とは異なる変化のさせ方で光の性質を変化させる第2光透過部との少なくとも一方を透過した光を感知部で感知するステップと、
前記感知部により感知された光の性質に基づいて回転検出部により前記第2部材の回転を検出するステップと、を含む
回転検出方法。
【請求項9】
筐体と、
前記筐体に対して相対的に回転可能な回転ダイヤル部と、
前記回転ダイヤル部に向けて光を放射する放射部と、
前記回転ダイヤル部に配置され前記放射部からの光を透過させると共に光の性質を変化させる第1光透過部と、
前記回転ダイヤル部に配置され前記放射部からの光を透過させると共に前記第1光透過部とは異なる変化のさせ方で光の性質を変化させる第2光透過部と、
前記第1光透過部と前記第2光透過部との少なくとも一方からの光を感知可能な感知部と、
前記感知部により感知された光の性質に基づいて前記回転ダイヤル部の回転を検出する回転検出部と、を備える
電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−10006(P2010−10006A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169687(P2008−169687)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】