説明

回転電機のステータ及びその製造方法

【課題】専用設備を用いることなく、容易に組み付けることができ、量産性に優れた回転電機のステータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ステータ10は、ステータコア21と複数のコイルバー25とで構成されるステータコア組立体20と、ベースプレート31L、31Rと複数のコネクトコイル40とで構成されて、ステータコア組立体20の両側に配置される一対のベースプレート組立体30L、30Rと、から構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車、ハイブリッド自動車等に搭載される回転電機のステータ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ステータコアのティースに巻線を巻回してコイルを制作した回転電機のステータが知られている。また、他の回転電機のステータとして、セグメントコイルを用いてU字状に成形した電気導体よりなる複数のセグメントを、ステータコアのスロットへ挿入した後、脚部分を曲げ、セグメントの端部同士を接合してコイルを構成するようにしたステータも知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−158840号公報
【特許文献2】米国特許第6894417号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ステータコアのティースに巻線を巻回することでコイルを製作する従来の回転電機では、巻線機やインサータなどの高価な専用装置を用いる必要があった。
【0005】
また、特許文献1、2に記載の回転電機のステータは、電気導体のU字成形加工、脚部の曲げ加工、及び端部同士の接合(溶接)加工によってコイルが形成される。電気導体は、コイルの巻数分、及び極対数分が必要であり、巻数、極対数の増加に伴って成形加工、曲げ加工、接合加工に要する工数が増大し、しかもこれらの加工は一ヶ所ずつ行われるため、生産効率上の観点から改善の余地があった。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、専用設備を用いることなく組み付けることができ、量産性に優れた回転電機のステータ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
複数のスロット(例えば、後述の実施形態におけるスロット23)を有するステータコア(例えば、後述の実施形態におけるステータコア21)と、
セグメント化された複数相のコイル(例えば、後述の実施形態におけるコイル50)と、を備えた回転電機のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ10)であって、
前記ステータコアの両側には、一対のベースプレート(例えば、後述の実施形態におけるベースプレート31L、31R)が設けられ、
前記セグメント化された複数相のコイルは、前記ステータコアの複数のスロットにそれぞれ挿入され、略直線状に延びる複数のコイルバー(例えば、後述の実施形態におけるコイルバー25)と、前記各ベースプレートにそれぞれ配置され、同相の前記コイルバー同士を接続して渡り部を構成する複数のコネクトコイル(例えば、後述の実施形態におけるコネクトコイル40)と、を有し、
前記ステータコアと前記複数のコイルバーとは、ステータコア組立体(例えば、後述の実施形態におけるステータコア組立体20)を構成し、
前記ベースプレートと前記複数のコネクトコイルとは、ベースプレート組立体(例えば、後述の実施形態におけるベースプレート組立体30L、30R)を構成し、
前記ステータコア組立体と、前記ステータコア組立体の両側に配置されるベースプレート組立体により構成されることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記複数のコイルバーと、前記複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入若しくはかしめにより接続されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記複数のコイルバーと、前記複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入及びかしめにより接続されることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3の構成に加えて、
前記各コイルバーの両端部には、テーパー部(例えば、後述の実施形態におけるテーパー部26b)が形成されると共に、前記コイルバーに接続されるコネクトコイルには、テーパー部と嵌合可能なテーパー孔(例えば、後述の実施形態における結合孔43a、44a)が形成され、
前記複数のコイルバーと前記複数のコネクトコイルとは、圧入により前記各テーパー部と前記各テーパー孔とを嵌合させた後、前記各テーパー部の先端を押し潰してかしめることで、同時にそれぞれ接合されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項の構成に加えて、
前記複数のコネクトコイルは、少なくとも一部が前記ステータコアを軸方向に投影した領域内に配置されることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、
複数のスロット(例えば、後述の実施形態におけるスロット23)を有するステータコア(例えば、後述の実施形態におけるステータコア21)と、
セグメント化された複数相のコイル(例えば、後述の実施形態におけるコイル50)と、
前記ステータコアの両側に設けられる一対のベースプレート(例えば、後述の実施形態におけるベースプレート31L、31R)と、を備え、
前記セグメント化された複数相のコイルは、前記ステータコアの複数のスロットにそれぞれ挿入され、略直線状に延びる複数のコイルバー(例えば、後述の実施形態におけるコイルバー25)と、前記各ベースプレートにそれぞれ配置され、同相の前記コイルバー同士を接続して渡り部を構成する複数のコネクトコイル(例えば、後述の実施形態におけるコネクトコイル40)と、を有する回転電機のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ10)の製造方法であって、
前記ステータコアの各スロットに前記コイルバーを挿入して、ステータコア組立体(例えば、後述の実施形態におけるステータコア組立体20)を形成する工程と、
前記ベースプレートに、前記コネクトコイルを配置してベースプレート組立体(例えば、後述の実施形態におけるベースプレート組立体30L、30R)を形成する工程と、
前記ステータコア組立体の軸方向両側に、前記ベースプレート組立体を組み付ける組み付け工程と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項6の構成に加えて、
前記組み付け工程において、前記ステータコア組立体の複数のコイルバーと前記ベースプレート組立体の複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入若しくはかしめにより接続されることを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項6の構成に加えて、
前記組み付け工程において、前記ステータコア組立体の複数のコイルバーと前記ベースプレート組立体の複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入及びかしめにより接続されることを特徴とする。
【0015】
請求項9に係る発明は、請求項8の構成に加えて、
前記各コイルバーの両端部には、テーパー部が形成されると共に、前記コイルバーに接続されるコネクトコイルには、テーパー部(例えば、後述の実施形態におけるテーパー部26b)と嵌合可能なテーパー孔(例えば、後述の実施形態における結合孔43a、44a)が形成され、
前記組み付け工程において、前記複数のコイルバーと前記複数のコネクトコイルとは、圧入により前記各テーパー部と前記各テーパー孔とを嵌合させた後、前記各テーパー部の先端を押し潰してかしめることで、同時にそれぞれ接合されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、従来のステータのようにステータコアに巻線を巻回する必要がなく、巻線機やインサータなどの高価な専用装置を用いることなくステータを製造することができ、設備費を抑制することができる。また、一ヶ所ごとにU字成形加工、脚部分の曲げ加工、及び端部同士の接合加工が行われる従来のU字型セグメントによるコイル成形と比較して、複数のコイルバーとコネクトコイルとを一括して同時に接合することができ、容易にステータを製造することができる。
【0017】
請求項2及び3の発明によれば、複数のコイルバーと複数のコネクトコイルとを一回の組付工程で接続することができ、生産効率が大幅に向上する。
【0018】
請求項4の発明によれば、複数のコイルバーと複数のコネクトコイルとのセンタリングを容易に行うことができるとともに、かしめによる各接続を同時に行うことができ、生産効率が大幅に向上する。
【0019】
請求項5の発明によれば、ステータの径方向の小型化が可能となる。
【0020】
請求項6の発明によれば、従来のステータの製造工程を大幅に簡素化することができ、容易且つ極めて効率的にステータを製造することができる。
【0021】
請求項7及び8の発明によれば、複数のコイルバーと複数のコネクトコイルとを一回の組付工程で接続することができ、生産効率が大幅に向上する。
【0022】
請求項9の発明によれば、複数のコイルバーと複数のコネクトコイルとのセンタリングを容易に行うことができるとともに、かしめによる各接続を同時に行うことができ、生産効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る回転電機のステータの斜視図である。
【図2】図1に示すステータの分解斜視図である。
【図3】(a)は図2に示す一方のベースプレート組立体の分解斜視図、(b)は他方のベースプレート組立体の分解斜視図である。
【図4】コイルバーの斜視図である。
【図5】図1に示すステータの縦断面図であり、図6のA−A線断面図である。
【図6】図3(a)に示す一方のベースプレート組立体の正面図である。
【図7】図3(a)に示す一方のベースプレート組立体の裏面図である。
【図8】ダブルスロットタイプのセグメント化された複数相のコイルの斜視図である。
【図9】図8に示す複数相のコイルから1相分のコイルを抜き出して示す斜視図である。
【図10】複数相のコイルの構成を示す模式図である。
【図11】(a)は、図6の部分拡大図であり、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図12】(a)はコイルバーとコネクトコイルとが、かしめ加工により接合される状態を示す模式図、(b)は端部が半球状に形成されたコイルバーがコネクトコイルに圧入されて接合される状態を示す模式図、(c)は端部が半円状に形成された断面矩形のコイルバーがコネクトコイルの孔に圧入されて接合される状態を示す模式図である。
【図13】ベースプレート組立体の側面に冷却プレートが配設されたステータの斜視図である。
【図14】図13に示す冷却プレートを備えるステータの要部縦断面図である。
【図15】シングルスロットタイプコイルの1相分のコイルを示す斜視図である。
【図16】トリプルスロットタイプコイルの1相分のコイルを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【0025】
図1、図2及び図5に示すように、本実施形態の回転電機のステータ10は、ステータコア組立体20と、一対のベースプレート組立体30L、30Rと、を備え、ベースプレート組立体30L、30Rが、ステータコア組立体20の両側に配置されて組み付けられている。ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとの間には、例えば、シリコンシートなどの絶縁シート65が配置され、ステータコア組立体20とベースプレート組立体30L、30Rとを絶縁している。
【0026】
ステータコア組立体20は、ステータコア21と、複数(図に示す実施形態では48個)のコイルバー25と、を備える。
【0027】
ステータコア21は、例えば、プレス抜きされた複数枚の珪素鋼板が積層されて構成され、その径方向内側に、48個のティース22と、隣接するティース22,22間に形成される48個のスロット23とを備える。スロット23は、ステータコア21の軸方向に貫通して形成され、軸方向から見てステータコア21の径方向に長い略長円形状に形成され、開口部24がステータコア21の内周面に開口している。
【0028】
コイルバー25は、図4も参照して、同一形状及び同一長さを有する外径側コイルバー26と内径側コイルバー27とが、後述するコネクトコイル40の厚さ分だけ軸方向にずらされて並列配置され、両端を除く周囲が射出成形された樹脂などの絶縁材28で被覆されて一体に形成されている。具体的に、外径側コイルバー26及び内径側コイルバー27の長さは、ステータコア21の軸方向長さとコネクトコイル40の3枚分の厚さの和と略等しい長さに設定され、それぞれの両端には、コネクトコイル40の厚さと略等しい長さの小径部26a、27aが形成されている。
【0029】
外径側コイルバー26及び内径側コイルバー27からなる複数(図に示す実施形態では48個)のコイルバー25は、図5に示すように、外径側コイルバー26が径方向外方となるようにステータコア21の径方向に並べられて、ステータコア21の48個のスロット23にそれぞれ挿入されてステータコア21の周方向に並べられ、ステータコア組立体20を構成する。
【0030】
外径側コイルバー26は、ステータコア21の一方の端面21a(図5においては左端面)からコネクトコイル40の略2枚分の厚さだけ小径部26aが突出し、他方の端面21b(図5においては右端面)からコネクトコイル40の略1枚分の厚さだけ、小径部26aが突出して、スロット23に挿入されている。
【0031】
また、内径側コイルバー27は、ステータコア21の一方の端面21aからコネクトコイルの略1枚分の厚さだけ、小径部27aが突出し、他方の端面21bからコネクトコイルの略2枚分の厚さだけ小径部26aが突出してスロット23に挿入されている。外径側コイルバー26及び内径側コイルバー27と、ステータコア21のスロット23と、の間には、両コイルバー26、27を被覆する絶縁材28が介在してステータコア21との絶縁が確保されている。従って、外径側コイルバー26と内径側コイルバー27とは、互いの両端部の軸方向位置が異なるように、軸方向にずらした状態で絶縁材28によって被覆される。
【0032】
外径側コイルバー26及び内径側コイルバー27を被覆する絶縁材28は、スロット23よりも僅かに大きな略同一形状を有しており、圧入によってスロット23へ容易に固定できる。また、外径側コイルバー26及び内径側コイルバー27は、従来の巻回された巻線からなるコイルと比較して太いので、スロット23への占積率が向上する効果も有する。
【0033】
ステータコア組立体20の両側にそれぞれ配置されるベースプレート組立体30L、30Rは、図1から図7に示すように、ベースプレート31L、31Rと、複数のコネクトコイル40と、を備える。なお、ベースプレート組立体30Rは、後述する接続端子部を備えない点、溝及びコネクトコイルの形状を除き、その他の構成はベースプレート組立体30Lと同一であるので、以後、主にベースプレート組立体30Lについて説明する。
【0034】
ベースプレート31Lは、図6及び図7に示すように、絶縁性を有する樹脂(非磁性材)によって成形され、ステータコア21と略等しい内外径を有する略円環状部材であり、図中上方部分には径方向外方に扇状に延びる展開部31aが設けられている。展開部31aには、外部機器などに接続するための接続端子部が形成される。
【0035】
ベースプレート31Lの内径側には、ステータコア21のスロット23に挿入された各コイルバー25の外径側コイルバー26及び内径側コイルバー27にそれぞれ対応して、48対の外径側貫通孔32及び内径側貫通孔33が、ベースプレート31Lを貫通して形成されている。
【0036】
対となる外径側貫通孔32と内径側貫通孔33とは、ベースプレート31Lの中心Oから径方向に延びる同一の直線L上に位置し、更に、この直線L上、且つベースプレート31Lの外径側には、外周側孔34が形成されてベースプレート31Lの外側面35と内側面36(図5参照)とを連通する。また、展開部31aが形成される円周方向位置では、外周側孔34の位置より更に径方向外方で展開部31aに位置する12個の接続端子接合孔39が形成されている。
【0037】
図5から図7に示すように、ベースプレート31Lの外側面35と内側面36には、それぞれ外側面35及び内側面36に開口する断面略コの字型の複数(48個)の外側面溝37及び内側面溝38が、インボリュート曲線に沿って円周方向に近接して形成されている。互いに隣接する各外側面溝37間、及び各内側面溝38間は、ベースプレート31Lから立設する壁31bによって隔離され、また、軸方向において対向する外側面溝37と内側面溝38とは隔壁31cによって隔離され、それぞれ電気的に絶縁される。
また、ベースプレート31Lは、後述する外側コネクトコイル41と内側コネクトコイル42の厚さに対応する外側面溝37と内側面溝38との各溝深さと、隔壁31cの厚さとの合計に略等しい軸方向幅に設定される。
【0038】
ベースプレート組立体30Lでは、図6に示すように、ベースプレート31Lの各外側面溝37は、正面視において、外径側貫通孔32と、この外径側貫通孔32から時計方向に3個分離間した外径側貫通孔32を通る直線L上に形成される外周側孔34とを接続するように、インボリュート曲線に沿って湾曲して形成されている。但し、複数の外側面溝37の内、展開部31aに向かって延びる12個の外側面溝37aは、外径側貫通孔32から時計方向に3個分離間した外径側貫通孔32を通る直線L上までインボリュート状に延びた後、径方向に屈曲して接続端子接合孔39に接続する。
【0039】
また、図7に示すように、ベースプレート31Lの各内側面溝38は、正面視において、内径側貫通孔33と、この内径側貫通孔33から時計方向に(図6側から見て反時計方向に)3個分離間した内径側貫通孔33を通る直線L上に形成される外周側孔34とを、外径側貫通孔32を避けて屈曲しながら接続するように形成されている。但し、複数の内側面溝38の内、展開部31aに向かって延びる12個の内側面溝38aは、内径側貫通孔33から時計方向に(図6側から見て反時計方向に)3個分離間した内径側貫通孔33を通る直線L上まで同様に屈曲して延びた後、径方向に屈曲して接続端子接合孔39に接続する。
【0040】
即ち、図6に示すように、時計方向(又は反時計方向)に6個離間して位置する外径側貫通孔32と内径側貫通孔33とは、外側面溝37及び内側面溝38が共通に連続する外周側孔34を介して接続されている。また、共通の接続端子接合孔39に接続する一対の外側面溝37aと内側面溝38aとは、時計方向(又は反時計方向)に6個離間する外径側貫通孔32と内径側貫通孔33とを接続している。
【0041】
なお、ベースプレート組立体30Rでは、ベースプレート31Rの各外側面溝37は、上述したベースプレート31Lの各内側面溝38と同様の形状を有し、ベースプレート31Rの各内側面溝38は、上述したベースプレート31Lの各外側面溝37と同様の形状を有する。
【0042】
コネクトコイル40は、銅などの導電材料によって板状に形成されており、外側面溝37、37aにそれぞれ挿入される外側コネクトコイル41(41a、41b)と、内側面溝38、38aにそれぞれ挿入される内側コネクトコイル42(42a、42b)と、に分けることができる。なお、ここで言う外側コネクトコイル41とは、ステータコア組立体20とベースプレート組立体30とが組み付けられたとき、ステータ10の軸方向外側となるコネクトコイル40のことであり、内側コネクトコイル42とは、ステータ10の軸方向内側となるコネクトコイル40のことである。
【0043】
外側コネクトコイル41aは、図6に示すように、外側面溝37と同一形状のインボリュート曲線に沿って形成されており、その両端部には、結合孔43a、43bが形成されている。結合孔43aは、外径側コイルバー26の小径部26aと略等しい直径を有し、結合孔43bは、後述する外側コネクトコイル41aと内側コネクトコイル42aとを接続する接続ピン45と略等しい直径を有する。また、外側コネクトコイル41bは、外側面溝37aと同一形状に湾曲して形成されており、その両端部には、結合孔43aと、接続端子孔43cが形成されている。
【0044】
内側コネクトコイル42aは、図7に示すように、内側面溝38と同一形状のインボリュート曲線に沿って形成されており、その両端部には、結合孔44a、44bが形成されている。結合孔44aは、内径側コイルバー27の小径部27aと略等しい直径を有し、結合孔44bは、接続ピン45と略等しい直径を有する。また、内側コネクトコイル42bは、内側面溝38aと同一形状に湾曲して形成されており、その両端部には、結合孔44aと、接続端子孔44cが形成されている。
【0045】
従って、ベースプレート31Lの接続端子接合孔39の部分を除いて、各外径側コイルバー26にそれぞれ接続される内側コネクトコイル42aと外側コネクトコイル41a、41bは、インボリュート曲線に沿って形成され、各内径側コイルバー27にそれぞれ接続される内側コネクトコイル42a,42bと外側コネクトコイル41aは、インボリュート曲線に沿って形成されるとともに、該インボリュート曲線の内径側において内径側貫通孔33から外径側貫通孔32を迂回するように径方向外方に延びる。
【0046】
外側コネクトコイル41a、41bは外側面溝37、37aにそれぞれ挿入され、また、内側コネクトコイル42a、42bは内側面溝38、38aにそれぞれ挿入されている。そして、各外周側孔34には、銅、アルミニウムなどからなる導電性の接続ピン45が挿入されて外側コネクトコイル41aと内側コネクトコイル42aとを電気的に接続する。
【0047】
これにより、時計方向(又は反時計方向)に6個離間して位置する外側コネクトコイル41aの結合孔43aと、内側コネクトコイル42aの結合孔44aとが、外側コネクトコイル41a、接続ピン45、及び内側コネクトコイル42aを介して電気的に接続された状態でベースプレート組立体30L、30Rが構成される。
なお、本実施形態のような接続ピン45を設ける代わりに、外側コネクトコイル41aと内側コネクトコイル42aのいずれか一方を接続ピン45と同等形状の突出部を一体に形成し、外側コネクトコイル41aと内側コネクトコイル42aの他方に設けられた結合孔43b、44bに挿入することで、外側コネクトコイル41aと内側コネクトコイル42aとを電気的に接続してもよい。
【0048】
このように構成された一対のベースプレート組立体30L、30Rは、ステータコア組立体20の両側の所定位置に位置決めして配置して組み付けられる。図5に示すように、ステータコア21の一方の端面21a側(図中左側)に配置されたベースプレート組立体30Lにおいて、外径側コイルバー26の小径部26aが、外側コネクトコイル41a、41bの結合孔43aに挿入されると共に、内径側コイルバー27の小径部27aが、内側コネクトコイル42a、42bの結合孔44aに挿入された後、それぞれかしめられて固定される。即ち、外側コネクトコイル41a、41b及び内側コネクトコイル42a、42bは、同相(例えば、U相)のコイルバー25同士を接続してコイル50の渡り部を構成する。
【0049】
また、ステータコア21の他方の端面21b側(図中右側)に配置されたベースプレート組立体30Rにおいては、外径側コイルバー26の小径部26aが、内側コネクトコイル42aの結合孔44aに挿入されると共に、内径側コイルバー27の小径部27aが、外側コネクトコイル41aの結合孔43aに挿入された後、それぞれかしめられて固定される。即ち、外側コネクトコイル41a、41b及び内側コネクトコイル42a、42bは、同相(例えば、U相)のコイルバー25同士を接続してコイル50の渡り部を構成する。
【0050】
従って、同一スロット23に配置された外径側コイルバー26及び内径側コイルバー27に関して、外径側コイルバー26の一端側(図中左側)で接続された外側コネクトコイル41aは、径方向外方、且つ、時計回りに延びて同相の内側コネクトコイル42aに接続され、外径側コイルバー26の他端側(図中右側)で接続された内側コネクトコイル42aは、径方向外方、且つ、反時計回りに延びて同相の外側コネクトコイル41aに接続される。また、内径側コイルバー27の一端側(図中左側)で接続された内側コネクトコイルは、径方向外方、且つ、反時計回りに延びて同相の外側コネクトコイル41aに接続され、内径側コイルバー27の他端側(図中右側)で接続された外側コネクトコイル41aは、径方向外方、且つ、時計回りに延びて同相の内側コネクトコイル42aに接続される。
【0051】
このようにステータ10は、ステータコア組立体20の両側に一対のベースプレート組立体30L、30Rを組みつけることで構成され、これによりセグメント化されたコイル50が、同一構造を有する各相4つのコイルループ(U相コイル50U、V相コイル50V、及びW相コイル50W)を形成する。この各相4つのコイルループ(U相コイル50U、V相コイル50V、及びW相コイル50W)は、2つのコイルループを1組として2組のU相コイル50U、2つのV相コイル50V、及び2つのW相コイル50Wが、反時計方向にこの順で波巻きされる(図8及び図10参照)。なお、1つのスロット23内に配置される、絶縁材28で被覆された外径側コイルバー26と内径側コイルバー27は、1組を構成する2つのコイルループからなっている。図8は、理解を容易にするためステータからセグメント化された複数相(UVW相)のコイルを抜き出して示す斜視図、図9は、更に一相分(例えば、U相)のコイルを抜き出して示す斜視図、図10は、複数相のコイルの構成を示す模式図、図11(a)は図6の部分拡大図であり、図11(b)は(a)のB−B線断面図である。
【0052】
また、このように構成されたステータ10では、外側コネクトコイル41a、41bと内側コネクトコイル42a、42bとが、ステータコア21を軸方向に投影した領域内に配置されると共に、軸方向に異なる位置に配置される。
【0053】
図11(a)に示すベースプレート組立体30LのB−B線断面では、図11(b)に示すように、ベースプレート31Lの外側面において、U相の外径側コイルバー26の小径部26aの径方向外方に2つのV相の外側コネクトコイル41bと1つのW相の外側コネクトコイル41bが径方向内側からこの順に並んでおり、ベースプレート31Lの内側面において、1つのU相の内側コネクトコイル42bと2つのW相の内側コネクトコイル42bが径方向内側からこの順に並んでいる。従って、図11(a)から明らかなように、各内側コネクトコイル42a、42bが、他相の外側コネクトコイル41a、41bと軸方向で対向し、また各外側コネクトコイル41a、41bが、他相の内側コネクトコイル42a、42bと軸方向で対向している。
【0054】
また、ステータ10の軸方向外側に配置される複数の外側コネクトコイル41a、41bの外側面は、ベースプレート31L、31Rの端面と面一となっている。
【0055】
また、図5に示すように、コイル50は、ステータコア21の一方の端面21a側においては、外径側コイルバー26に接続する外側コネクトコイル41a、41bが軸方向外側に位置し、一方、ステータコア21の他方の端面21b側においては、内径側コイルバー27に接続する外側コネクトコイル41aが軸方向外側に位置してステータ10が組み付けられる。
【0056】
図12は、コイルバーとコネクトコイルとの接続構造を示す概念図であり、以下では外径側コイルバー26を例に説明するが、内径側コイルバー27についても同様に適用することができる。図12(a)に示す外径側コイルバー26は、その両端部に先端に向かった先細テーパー状のテーパー部26bが形成されると共に、外側コネクトコイル41a、41bの結合孔43aと内側コネクトコイル42aの結合孔44aは、外径側コイルバー26と略等しい勾配を有するテーパー孔となっている。外径側コイルバー26とコネクトコイル40は、ステータコア21にベースプレート31L、31Rを組み付け、ばね64の弾性力を介して治具の押圧部材61によって外径側コイルバー26に対しコネクトコイル40を軸方向に押圧することで、外径側コイルバー26の両テーパー部26bに、コネクトコイル40の結合孔43a、44aを嵌合させる。そして、パンチ62により外径側コイルバー26の両端部を押し潰してかしめることで、コイルバー26とコネクトコイル40とを固定する。
【0057】
このとき、外径側コイルバー26とコネクトコイル40との嵌合部は、テーパー状に形成されているので、外径側コイルバー26とコネクトコイル40との間に多少芯ずれがあっても、押圧部材61の押圧により外径側コイルバー26とコネクトコイル40とがセンタリングされて、テーパー部26bで確実に接合して導通する。また、複数ヶ所(本実施形態においては96か所)の接合を1回のプレス工程で行うことができ、効率的に接合加工を行うことができ、生産効率が大幅に向上する。なお、コイルバー25とコネクトコイル40とは、必ずしも圧入及びかしめにより接続する必要はなく、圧入若しくはかしめにより接続すればよい。以下では、圧入による接続ついて説明する。
【0058】
図12(b)に示す外径側コイルバー26は、両端部が半球状に形成されると共に、コネクトコイル40の結合孔43a、44aが半球状凹部となっており、外径側コイルバー26の半球状両端部が、コネクトコイル40の結合孔43a、44aに圧入されて外径側コイルバー26とコネクトコイル40とが接合する。この構造においても、外径側コイルバー26とコネクトコイル40とはセンタリングにより芯合わせが可能である。また、複数ヶ所の接合を1回のプレス工程で行うことができ、極めて効率的に接合することができる。
【0059】
図12(c)に示す外径側コイルバー26は、断面矩形に形成されており、その両端部は半円状に形成されている。また、コネクトコイル40の結合孔43a、44aも、同様の半円状凹部となっており、この半円状凹部の結合孔43a、44aに外径側コイルバー26の端部を圧入することで接合される。なお、本実施形態の外径側コイルバー26は、断面矩形に形成されてスロット23に近似する角型形状であるので、スロット23の占積率を高めることも可能である。
【0060】
図13はベースプレート組立体の側面に冷却プレートが配設されたステータの斜視図、図14はステータの要部縦断面図である。図13及び図14に示すステータ10は、一対の冷却プレート60が、ステータ10の両側面に設けられたベースプレート組立体30に接触して配置されている。冷却プレート60は、内部に冷媒を循環させるための冷媒通路63が形成され、不図示の冷媒供給装置から圧送される冷媒を例えば、矢印C方向(図13参照)に循環させることで、一対の冷却プレート60が接触するステータ10の外側コネクトコイル41a、41b(渡り部)を介してステータ10を積極的に冷却することができる。
【0061】
また、外側コネクトコイル41a、41bの側面が平面であるので、外側コネクトコイル41a、41bは冷却プレート60と面接触する。そのため、従来の巻線が巻回されたコイルと比較して冷却プレート60との接触面積、即ち、伝熱面積が大きく、効率的に冷却することができる。
【0062】
また、コイル50は、ステータコア21の一方の端面21a側においては、外径側コイルバー26に接続する外側コネクトコイル41a、41bが軸方向外側に位置し、一方、ステータコア21の他方の端面21b側においては、内径側コイルバー27に接続する外側コネクトコイル41aが軸方向外側に位置するので、外側コネクトコイル41a、41bを介して外径側コイルバー26、及び内径側コイルバー27を均等に冷却して、コイルの熱分布が抑制される。更に、ATF油などをコイルに噴射して冷却する油冷却の場合に懸念される、コイルや絶縁材に及ぼす油の影響がなく、信頼性、耐久性が向上する。
【0063】
以上説明したように、本実施形態に係るステータ10によれば、ステータコア21と複数のコイルバー25とで構成されるステータコア組立体20と、ベースプレート31L、31Rと複数のコネクトコイル40とで構成されて、ステータコア組立体20の両側に配置される一対のベースプレート組立体30L、30Rと、から構成されるので、従来のステータのようにステータコアに巻線を巻回する必要がなく、巻線機やインサータなどの高価な専用装置を用いることなくステータ10を製造することができ、設備費を抑制することができる。また、一ヶ所ごとにU字成形加工、脚部分の曲げ加工、及び端部同士の接合加工が行われる従来のU字型セグメントによるコイル成形と比較して、複数のコイルバー25とコネクトコイル40とを一括して同時に接合することができ、容易にステータ10を製造することができる。
【0064】
また、複数のコイルバー25と複数のコネクトコイル40とが、圧入若しくはかしめ、又は、圧入及びかしめにより接続されるので、複数のコイルバー25とコネクトコイル40とを一回の組付工程で接続することができ、生産効率が大幅に向上する。
【0065】
更に、複数のコネクトコイル40は、ステータコア21を軸方向に投影した領域内に配置されるので、ステータ10の径方向の小型化が可能となる。
【0066】
また、ステータコア21の各スロット23にコイルバー25を挿入してステータコア組立体20を形成する工程と、ベースプレート31L、31Rにコネクトコイル40を配置してベースプレート組立体30L、30Rを形成する工程と、ステータコア組立体20の軸方向両側にベースプレート組立体30L、30Rを組み付ける組み付け工程と、によりステータ10が製造されるので、従来のステータ10の製造工程を大幅に簡素化することができ、容易且つ極めて効率的にステータ10を製造することができる。
【0067】
また、組み付け工程において、ステータコア組立体20の複数のコイルバー25とベースプレート組立体30L、30Rの複数のコネクトコイル40とは、互いの端部同士が圧入若しくはかしめ、又は、圧入及びかしめにより接続されるので、複数のコイルバーとコネクトコイルとを一回の組付工程で接続することができ、生産効率が大幅に向上する。
【0068】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、接続端子接合孔39を12個形成したが、これに限らず、接続端子接合孔39を6個形成し、隣り合う同相のコネクトコイル同士を接続してもよい。
また、一対のベースプレート組立体30L、30Rの軸方向外側に絶縁性のカバーを配置してもよく、樹脂等で被覆してもよい。
【0069】
なお、本発明のステータ10は、上記したダブルスロットタイプに限定されず、図15に1相分のコイル形状を示すシングルスロットタイプのステータ、或いは図16に1相分のコイル形状を示すトリプルスロットタイプのステータとすることもできる。3相8極波巻きステータにおいて、シングルスロットタイプのステータの場合、ステータコア21のスロット数は24個であり、トリプルスロットタイプのステータの場合、ステータコア21のスロット数は72個となる。いずれのステータも、ダブルスロットタイプのステータ10と同様の構造を有するので説明は省略する。
【符号の説明】
【0070】
10 回転電機のステータ
20 ステータコア組立体
21 ステータコア
23 スロット
25 コイルバー
26 外径側コイルバー
27 内径側コイルバー
28 絶縁材
30L、30R ベースプレート組立体
31L、31R ベースプレート
32 外径側貫通孔
33 内径側貫通孔
35 外側面
36 内側面
37、37a 外側面溝(溝)
38、38a 内側面溝(溝)
40 コネクトコイル(渡り部)
41、41a、41b 外側コネクトコイル(渡り部)
42、42a、42b 内側コネクトコイル(渡り部)
50 コイル
50U U相コイル
50V V相コイル
50W W相コイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスロットを有するステータコアと、
セグメント化された複数相のコイルと、を備えた回転電機のステータであって、
前記ステータコアの両側には、一対のベースプレートが設けられ、
前記セグメント化された複数相のコイルは、前記ステータコアの複数のスロットにそれぞれ挿入され、略直線状に延びる複数のコイルバーと、前記各ベースプレートにそれぞれ配置され、同相の前記コイルバー同士を接続して渡り部を構成する複数のコネクトコイルと、を有し、
前記ステータコアと前記複数のコイルバーとは、ステータコア組立体を構成し、
前記ベースプレートと前記複数のコネクトコイルとは、ベースプレート組立体を構成し、
前記ステータコア組立体と、前記ステータコア組立体の両側に配置されるベースプレート組立体により構成されることを特徴とする回転電機のステータ。
【請求項2】
前記複数のコイルバーと、前記複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入若しくはかしめにより接続されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
【請求項3】
前記複数のコイルバーと、前記複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入及びかしめにより接続されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
【請求項4】
前記各コイルバーの両端部には、テーパー部が形成されると共に、前記コイルバーに接続されるコネクトコイルには、テーパー部と嵌合可能なテーパー孔が形成され、
前記複数のコイルバーと前記複数のコネクトコイルとは、圧入により前記各テーパー部と前記各テーパー孔とを嵌合させた後、前記各テーパー部の先端を押し潰してかしめることで、同時にそれぞれ接合されることを特徴とする請求項3に記載の回転電機のステータ。
【請求項5】
前記複数のコネクトコイルは、少なくとも一部が前記ステータコアを軸方向に投影した領域内に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
【請求項6】
複数のスロットを有するステータコアと、
セグメント化されたコイルと、
前記ステータコアの両側に設けられる一対のベースプレートと、を備え、
前記セグメント化された複数相のコイルは、前記ステータコアの複数のスロットにそれぞれ挿入され、略直線状に延びる複数のコイルバーと、前記各ベースプレートにそれぞれ配置され、同相の前記コイルバー同士を接続して渡り部を構成する複数のコネクトコイルと、を有する回転電機のステータの製造方法であって、
前記ステータコアの各スロットに前記コイルバーを挿入して、ステータコア組立体を形成する工程と、
前記ベースプレートに、前記コネクトコイルを配置してベースプレート組立体を形成する工程と、
前記ステータコア組立体の軸方向両側に、前記ベースプレート組立体を組み付ける組み付け工程と、を備えることを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
【請求項7】
前記組み付け工程において、前記ステータコア組立体の複数のコイルバーと前記ベースプレート組立体の複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入若しくはかしめにより接続されることを特徴とする請求項6に記載の回転電機のステータの製造方法。
【請求項8】
前記組み付け工程において、前記ステータコア組立体の複数のコイルバーと前記ベースプレート組立体の複数のコネクトコイルとは、互いの端部同士が圧入及びかしめにより接続されることを特徴とする請求項6に記載の回転電機のステータの製造方法。
【請求項9】
前記各コイルバーの両端部には、テーパー部が形成されると共に、前記コイルバーに接続されるコネクトコイルには、テーパー部と嵌合可能なテーパー孔が形成され、
前記組み付け工程において、前記複数のコイルバーと前記複数のコネクトコイルとは、圧入により前記各テーパー部と前記各テーパー孔とを嵌合させた後、前記各テーパー部の先端を押し潰してかしめることで、同時にそれぞれ接合されることを特徴とする請求項8に記載の回転電機のステータの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−27172(P2013−27172A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160218(P2011−160218)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】