説明

固定容量型コンプレッサの制御装置

【課題】簡易であり、廉価に製造でき、堅牢、コンパクトで、自動車の暖房、換気、および/または空調のユニットに容易に組み付けることができ、コンプレッサの駆動に必要なエネルギを節約しうる固定容量型コンプレッサの制御装置を提供する。
【解決手段】気流3が通過するエバポレータ12が接続された固定容量型コンプレッサ9を制御する制御装置13において、前記コンプレッサ9およびエバポレータ12は、空調ループ8を構成し、前記制御装置13は、測定するゲージ15、16と、流体FR、Aの特性Cである測定値VMを、前記特性Cの少なくとも2つの閾値VSmin、VSmaxと比較する比較手段14とを有し、前記制御装置13は、気流3の上流温度T2を測定して、前記特性Cの閾値VSmin、VSmaxを決定するための情報項目18を供給する上流温度ゲージ20を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の暖房、換気、および/または空調のユニットの分野に関する。本発明の対象は、固定容量型コンプレッサの起動を制御する制御装置である。本発明の他の対象は、上記のコンプレッサを有する空調ループである。本発明のさらなる対象は、上記の空調ループを有する暖房、換気、および/または空調のユニット、並びに、前記制御装置の作動方法である。
【背景技術】
【0002】
自動車には、通常、車室内の空気の空熱パラメータを変更するため、暖房、換気、および/または空調のユニットが備え付けられている。このようなユニットは、R134a等の未臨界流体、またはR744等の超臨界流体である冷媒が循環する空調ループを有する。空調ループは、少なくとも、コンプレッサ、コンデンサまたはガス冷却器、膨張器、およびエバポレータを有する。また、空調ループは、内部熱交換器を備えていることもある。気流は、エバポレータを通過することにより、車室内に供給される前に冷却される。
【0003】
コンプレッサは、掃引容積が一定の固定容量型コンプレッサである。制御手段は、エバポレータを通過した気流の測定温度と、前記測定温度を2つのセットポイント温度と比較した結果とに従い、コンプレッサの起動を制御する。より具体的には、コンプレッサは、エバポレータの出口側の気流の測定温度が、第1セットポイント温度より高いときに起動し、前記出口側の気流の測定温度が、第1セットポイント温度よりも低く設定されている第2セットポイント温度より低いときに停止する。
【0004】
このようなユニットにおける一般的な問題は、一定であり、かつ、空調ループの使用条件の如何なる変化に対しても影響を受けることのない前記セットポイント温度により、コンプレッサの起動または停止が決定されるという事実にある。ある環境下では、特に、自動車のユーザが望む適温に速やかに改善するため、および/または必要なときだけ、コンプレッサを使用してエネルギを節約するため、コンプレッサの起動および/または停止をより柔軟に行うことが望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第1の目的は、構成が簡単であり、廉価に製造でき、堅牢、コンパクトで、自動車の暖房、換気、および/または空調のユニットに容易に組み込むことができ、コンプレッサの駆動に必要なエネルギを節約しうる固定容量型コンプレッサの制御装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、車室内の空気の温度条件に関して、速やかに適温にすることのできる上記の制御装置を備えた空調ループを提供することにある。本発明の第3の目的は、簡易であり、廉価に実施することができ、消費電力が少ない上記の空調ループを有する車両の暖房、換気、および/または空調のユニットを提供することにある。本発明の第4の目的は、容易に実施することのできる上記の空調ループの使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の制御装置は、ある流れ方向に気流が通過するエバポレータが接続された固定容量型コンプレッサの制御装置である。前記コンプレッサおよび前記エバポレータは、自動車の暖房、換気、および/または空調のユニットの空調ループを構成している。前記制御装置は、流体FR、Aの特性Cである測定値VMを測定するゲージと、流体FR、Aの特性Cである測定値VMを、前記特性Cの少なくとも2つの閾値VSmin、VSmaxと比較する比較手段とを有する。
【0007】
本発明の制御装置は、前記流れ方向におけるエバポレータの上流に配設され、気流の上流温度T2を測定して、前記特性Cの閾値VSmin、VSmaxを決定するために、前記制御装置で考慮される情報項目を供給する上流温度ゲージを有する。
【0008】
これらの構成により、閾値VSmin、VSmaxは、エバポレータの上流で測定した前記気流の上流温度T2に関する情報項目から決定され、前記情報項目の関数として変更することができる。これにより、閾値VSmin、VSmaxは、エバポレータの熱荷重特性の関数として決定される。
【0009】
前記制御装置は、前記測定値VMを測定するゲージおよび上流温度ゲージを動作させるための電源を接続する手段を備えたスタンドアローンの装置とすると有利である。
【0010】
このような構成により、前記制御装置は、他の制御装置から独立したものとなり、前記ユニットの比較的任意な位置に取り付けることができるという利点が得られる。より具体的には、前記制御装置は、前記ユニットを構成し、内部で空気が循環するハウジングに容易に取り付けられる簡易なハウジング内に保持させることができる。
【0011】
比較手段は、オペアンプから構成されているのが好ましい。
【0012】
比較手段には、気流の上流温度T2に関する情報項目から前記特性Cの2つの閾値VSmin、VSmaxを決定する決定手段が接続されているのが好ましい。
【0013】
本発明の自動車の暖房、換気、および/または空調のユニットにおける空調ループは、前記制御装置を備えているという点で特徴的である。
【0014】
流体FR、Aは、例えば、気流を形成する空気Aであり、特性Cは、エバポレータを通過した気流の流れ方向におけるエバポレータの下流で測定した気流の下流温度T1であり、閾値VSmin、VSmaxは、それぞれ、前記下流温度T1の最小値T1min、および最大値T1maxである。
【0015】
流体FRは、例えば、前記空調ループを循環する冷媒FRであり、特性Cは、エバポレータ内の前記冷媒FRの圧力Pであり、閾値VSmin、VSmaxは、それぞれ、前記圧力Pの最小値Pmin、最大値Pmaxである。
【0016】
本発明の暖房、換気、および/または空調のユニットは、空調ループを有するという点で特徴的である。
【0017】
前記ユニットは、ユニットの一部を構成するハウジング内に気流を導く入口フラップを有する。
【0018】
上流温度ゲージは、例えば、前記ユニットの気流の流れ方向における前記フラップの下流に配置されている。
【0019】
上流温度ゲージは、例えば、前記ユニットの気流の流れ方向おける前記フラップの上流に配置されている。
【0020】
このような制御装置を作動させる本発明の方法は、エバポレータの上流から取得した気流の上流温度T2に係る前記情報項目の関数として、前記閾値VSmin、VSmaxを決定するステップを有することを特徴とする。
【0021】
前記決定ステップは、
− 特性Cの測定値VMが、最大の閾値VSmaxよりも大きい場合に、コンプレッサを起動するステップ、または、
− 特性Cの測定値VMが、最小の閾値VSminよりも小さい場合に、コンプレッサを停止するステップであると有利である。
【0022】
添付の図面を参照して、本発明の異なる実施形態に関する説明を読むことにより、本発明とその効果について、よく理解することができると思う。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る空調ループを含む暖房、換気、および/または空調のユニットの略図である。
【図2】図1に示した空調ループを使用する方法を説明する略図である。
【図3】図2で説明した方法を実施した結果を示す略図である。
【図4】図1に示した空調ループに含まれるコンプレッサを制御する手段の一実施形態の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1において、自動車には、車室内の空気の空熱パラメータを変更するための暖房、換気、および/または空調のユニット1が備え付けられている。一般的に、ユニット1は、気流3が車室内に供給される前に循環するハウジング2を有する。より具体的には、ハウジング2は、気流3をハウジング2内に導入する空気入口4と、気流3を車室内に導入する空気出口5とを備えている。気流3は、ハウジング2内において、空気入口4から空気出口5に向かって流れ方向6に流れる。空気入口4には、空気導入フラップ7が配設されている。空気導入フラップ7は、空気をハウジング2内へ導入しうる開位置と、導入を阻止する閉位置との間で動作可能である。
【0025】
車両の内部に導入される前に気流3の温度を変更するため、前記ユニット1は、同等に選択可能な未臨界または超臨界の冷媒FRが循環する空調ループ8を有する。空調ループ8は、冷媒を圧縮するコンプレッサ9と、冷媒の熱を外部に放出するコンデンサ(またはガス冷却器)10と、冷媒を膨張させる膨張器11と、通過する前記気流3を冷却するエバポレータ12とを有する。また、空調ループ8は、図1に示していない内部熱交換器を備えていることもある。特に、図1は、未臨界の冷媒FRが循環する空調ループ8を示す。このような空調ループ8において、冷媒FRは、コンプレッサ9からコンデンサ10、膨張器11、エバポレータ12を介して、最後にコンプレッサ9に戻るように循環する。なお、本発明は、超臨界の冷媒FRを循環させる空調ループ8にも適用しうる。
【0026】
コンプレッサ9は、掃引容積が一定の固定容量型コンプレッサである。コンプレッサ9は、その起動および/または停止を決定する制御装置13に接続されている。制御装置13は、制御を行うため、図2に示すように、流体FR、Aの特性Cである測定値VMと2つの閾値VSmin、VSmaxとを比較する比較手段14を有する。前記閾値VSmin、VSmaxは、それぞれ、流体FR、Aの特性Cの最小値および最大値である。閾値VSmaxは、最小の閾値VSminよりも大きい。コンプレッサ9は、前記特性Cの測定値VMが、最大の前記閾値VSmaxよりも大きいときにONとなる。また、コンプレッサ9は、前記特性Cの測定値VMが、最小の前記閾値VSminよりも小さいときにOFFとなる。
【0027】
第1の選択的な実施形態では、前記流体FR、Aは、エバポレータ12を通過する気流3を形成する空気Aである。前記流体FR、Aの特性Cは、エバポレータ12を通過する気流3の流れ方向6において、エバポレータ12の下流で測定した気流3の下流温度T1である。また、2つの閾値VSmin、VSmaxは、それぞれ、気流3の最小下流温度T1min、最大下流温度T1maxである。この場合、前記下流温度T1は、下流温度ゲージ15によって測定される。下流温度ゲージ15は、英語の頭文字でCTNとして知られる負の温度係数を有する抵抗素子、または熱機械計測装置のようなものである。
【0028】
第2の選択的な実施形態では、前記流体FR、Aは、空調ループ8を循環する冷媒FRから構成される。前記流体FR、Aの特性Cは、エバポレータ12内で測定した冷媒FRの圧力Pである。また、2つの閾値VSmin、VSmaxは、それぞれ、冷媒FRの最小圧力Pmin、最大圧力Pmaxである。この場合、冷媒FRの圧力Pは、変換器のような圧力ゲージ16、または圧力スイッチの何れかで測定される。
【0029】
公知技術では、閾値VSmin、VSmaxは、空調ループ8の使用条件、特に、エバポレータ12における熱荷重特性に関わりなく一定値に固定されている。
【0030】
本発明は、この不具合に対処すべく、特にコンプレッサ9の動作に必要なエネルギをセーブするため、情報項目18の関数として閾値VSmin、VSmaxを変更することのできる決定手段17を有する制御装置13を提供するものである。
【0031】
前記情報項目18は、エバポレータ12を通過する気流3の流れ方向6において、エバポレータ12の上流で測定された気流3の上流温度T2に関する情報である。前記上流温度T2は、負の温度係数を有するCTN抵抗素子のような上流温度ゲージ20によって測定される。第1実施形態では、上流温度ゲージ20は、空気入口フラップ7の下流側に配設されている。一方、第2実施形態では、上流温度ゲージ20は、空気入口フラップ7の上流側に配設されている。第2実施形態の場合、自動車に通常装備されている外部温度ゲージを、上流温度ゲージ20として使用できるので、追加費用を要することがなく有利である。
【0032】
例えば、この第1実施形態は、エバポレータ12の上流で測定された気流3の上流温度T2に関する前記情報項目18の関数として、次の値T1maxおよびT1minを提供するものである。

【0033】
この例では、値T1maxおよびT1minが式(R)の関係を満たすので有意義である。
T1max−T1min=3℃ (R)
【0034】
図3は、本発明方法における空調ループ8による結果を示す。この場合、エバポレータ12の上流で測定された気流3の上流温度T2の測定値の関数として、様々な値T1maxおよびT1minが得られる。
【0035】
図4は、前記制御装置13の1つの好適な実施形態を示す。本発明を発案した設計者は、簡易かつ廉価な制御装置13の実施形態を提案している。制御装置13は、ユニット1の比較的任意な位置に取り付けられる簡単なハウジング21の内部に収容することができる。本発明による制御装置13は、ユニット1を構成する他の機器および/または制御手段から独立したスタンドアローンの装置である。制御装置13は、他の機器および/または制御手段によって引き起こされるいかなる外乱や機能不良の影響を受けることがなく、その使用および取り付けの点で極めて便利である。この独立性および簡易性は、制御装置13に対して他の既存の制御装置とは明らかに異なる優位性をもたらす。既存の制御装置は、非常に複雑で、多くの機能が組み込まれ、不具合から発生する煩わしさを回避することができない。
【0036】
下流温度ゲージ15および上流温度ゲージ20は、バッテリ端子22と電源のアース端子23との間に挿入されている。電位差Ubattは、バッテリ端子22とアース端子23との間に与えられる。第1の抵抗R1は、下流温度ゲージ15とバッテリ端子22との間に挿入されている。一方、第2の抵抗R2は、上流温度ゲージ20とバッテリ端子22との間に挿入されている。上流温度ゲージ20は、閾値VSmin、VSmaxを適応する決定手段17に供給される上流電圧UT2を生成する。閾値VSmin、VSmaxは、この例の場合、それぞれ、気流3の最小の下流温度T1min、最大の下流温度T1maxである。
【0037】
決定手段17は、第3の抵抗R3を介して、閾値VSmin、VSmaxにそれぞれ対応する参照電圧値Umin、Umaxをオペアンプ14(比較手段14)の第1入力端子24に供給する。オペアンプ14の第2入力端子25には、電圧Umと電圧Umin、Umaxとを比較し、コンプレッサ9の制御インタフェース26に指示電圧Uiを供給するため、測定値VMに対応する電圧Umが供給される。制御インタフェース26は、コンプレッサ9を起動するか停止するかを決定するコンプレッサ電圧Ucを生成する。
【0038】
この制御装置13は、エバポレータ12の上流で測定された気流3の上流温度T2に係る情報項目18に基づき、コンプレッサ9の起動および/または停止の両方の制御に対する最大の信頼性および安定性を与える可能な限り単純な構造を備えている。前記情報項目18は、エバポレータ12の熱荷重を表わす。この結果、ユニット1は、現在の正確かつ繰り返し更新される気流3の空熱パラメータ、冷媒FRに係るパラメータ、および/またはエバポレータ12の運転条件特性に従い、快適な温度状態を提供する。
【符号の説明】
【0039】
1 ユニット
2 ハウジング
3 気流
4 空気出口
5 空気出口
6 流れ方向
7 空気導入フラップ
8 空調ループ
9 コンプレッサ
10 コンデンサ
11 膨張器
12 エバポレータ
13 制御装置
14 比較手段
15 下流温度ゲージ
16 圧力ゲージ
17 決定手段
18 情報項目
20 上流温度ゲージ
21 ハウジング
22 バッテリ端子
23 アース端子
24 第1入力端子
25 第2入力端子
26 制御インタフェース
A 空気
C 特性
FR 冷媒
P 圧力
T1 下流温度
T2 上流温度
VM 測定値
VS 閾値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流れ方向(6)に気流(3)が通過するエバポレータ(12)が接続された固定容量型コンプレッサ(9)の制御装置(13)であって、
前記コンプレッサ(9)およびエバポレータ(12)は、自動車の暖房、換気、および/または空調のユニット(1)の空調ループ(8)を構成し、前記制御装置(13)は、流体FR、Aの特性Cである測定値VMを測定するゲージ(15、16)と、流体FR、Aの特性Cである測定値VMを、前記特性Cの少なくとも2つの閾値VSmin、VSmaxと比較する比較手段(14)とを備え、前記制御装置(13)は、前記流れ方向(6)におけるエバポレータ(12)の上流に配設され、気流(3)の上流温度T2を測定して、前記特性Cの閾値VSmin、VSmaxを決定するための情報項目(18)を提供する上流温度ゲージ(20)を備えることを特徴とする固定容量型コンプレッサの制御装置。
【請求項2】
前記制御装置(13)は、測定値VMを測定するゲージ(15、16)、および上流温度を測定するゲージ(20)を動作させるための電源を接続する手段(22、23)を備えたスタンドアローンの装置であることを特徴とする請求項1記載の固定容量型コンプレッサの制御装置。
【請求項3】
前記比較手段(14)は、オペアンプから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の固定容量型コンプレッサの制御装置。
【請求項4】
前記比較手段(14)には、気流(3)の上流温度T2に関する情報項目(18)から前記特性Cの2つの閾値VSmin、VSmaxを決定する決定手段(17)が接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定容量型コンプレッサ制御装置。
【請求項5】
自動車の暖房、換気、および/または空調のユニット(1)における空調ループ(8)であって、
前記空調ループ(8)は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置(13)を有することを特徴とする空調ループ。
【請求項6】
流体Aは、気流(3)を形成する空気Aから構成され、特性Cは、エバポレータ(12)を通過した気流(3)の流れ方向(6)におけるエバポレータ(12)の下流で測定した気流の下流温度T1であり、閾値VSmin、VSmaxは、それぞれ、前記下流温度T1の最小値T1min、最大値T1maxであることを特徴とする請求項5記載の空調ループ。
【請求項7】
流体FRは、前記空調ループ(8)を循環する冷媒FRから構成され、特性Cは、エバポレータ(12)内の前記冷媒FRの圧力Pであり、閾値VSmin、VSmaxは、それぞれ、前記圧力Pの最小値Pmin、最大値Pmaxであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調ループ。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の空調ループ(8)を備える暖房、換気、および/または空調のユニット(1)。
【請求項9】
前記ユニット(1)は、ユニット(1)の一部を構成するハウジング(2)内に気流(3)を導く入口フラップ(7)を有することを特徴とする請求項8記載のユニット。
【請求項10】
上流温度ゲージ(20)は、前記ユニット(1)の気流(3)の流れ方向(6)における前記フラップ(7)の下流に配置されていることを特徴とする請求項9記載のユニット。
【請求項11】
上流温度ゲージ(20)は、前記ユニット(1)の気流(3)の流れ方向(6)における前記フラップ(7)の上流に配置されていることを特徴とする請求項9記載のユニット。
【請求項12】
エバポレータ(12)の上流から取得した気流(3)の上流温度T2に係る前記情報項目(18)の関数として、前記閾値VSmin、VSmaxを決定するステップを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置の作動方法。
【請求項13】
前記決定ステップに続いて、
− 特性Cの測定値VMが最大の閾値VSmaxよりも大きい場合に、コンプレッサを起動するステップ、または、
− 特性Cの測定値VMが最小の閾値VSmimよりも小さい場合に、コンプレッサを停止するステップ
を含むことを特徴とする請求項12記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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