固形腫瘍に治療剤を送達するための脂質製剤
本発明は、一つまたは複数の活性剤または治療剤を含む新規な血清安定脂質粒子、該脂質粒子の製造方法、ならびに該脂質粒子を送達および/または投与する方法を提供する。さらに詳細には、本発明は、核酸(例えば一つまたは複数の干渉RNA分子)を含む血清安定核酸-脂質粒子(SNALP)、SNALPを製造する方法、ならびに(例えば癌の治療のために)SNALPを送達および/または投与する方法を提供する。特定の態様では、本発明は、固形腫瘍を優先的に標的とする腫瘍指向性脂質粒子を提供する。本発明の腫瘍指向性製剤は、核酸などの搭載物(payload)を、非癌性細胞と比べて優先的に固形腫瘍の細胞に送達することができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、核酸-脂質粒子:
(a)核酸;
(b)該粒子中に存在する総脂質の約50mol%〜約65mol%を構成する陽イオン性脂質;
(c)該粒子中に存在する総脂質の約25mol%〜約45mol%を構成する非陽イオン性脂質;および
(d)粒子中に存在する総脂質の約5mol%〜約10mol%を構成する、粒子の凝集を阻害する結合脂質。
【請求項2】
前記核酸が、干渉RNAを含む、請求項1記載の核酸-脂質粒子。
【請求項3】
前記干渉RNAが、siRNAを含む、請求項2記載の核酸-脂質粒子。
【請求項4】
前記siRNAが、約19〜約25ヌクレオチド長の二本鎖領域を含む、請求項3記載の核酸-脂質粒子。
【請求項5】
前記siRNAの二本鎖領域中のヌクレオチドの一つまたは複数が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項3記載の核酸-脂質粒子。
【請求項6】
前記修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチドを含む、請求項5記載の核酸-脂質粒子。
【請求項7】
前記二本鎖領域中の前記ヌクレオチドの約50%未満が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項5記載の核酸-脂質粒子。
【請求項8】
前記siRNAが、該siRNAの一方または両方の鎖に3'オーバーハングを含む、請求項3〜7のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項9】
前記一方または両方の鎖の前記3'オーバーハング中のヌクレオチドの一つまたは複数が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項8記載の核酸-脂質粒子。
【請求項10】
前記修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチドを含む、請求項9記載の核酸-脂質粒子。
【請求項11】
前記siRNAが、細胞増殖性障害に関連する遺伝子の発現をサイレンシングする、請求項3〜10のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項12】
前記siRNAが、ポロ様キナーゼ1(PLK-1)遺伝子の発現をサイレンシングする、請求項11記載の核酸-脂質粒子。
【請求項13】
前記siRNAが、配列5'-UAUUUAAGGAGGGUGAUCU-3'を含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項14】
配列5'-AGAUCACCCUCCUUAAAUA-3'を含むセンス鎖をさらに含む、請求項13記載の核酸-脂質粒子。
【請求項15】
前記siRNAが、少なくとも一つの2'-O-メチル(2OMe)ヌクレオチドを含む、請求項13または14記載の核酸-脂質粒子。
【請求項16】
前記siRNAが、該siRNAの一方または両方の鎖に3'オーバーハングを含む、請求項13〜15のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項17】
前記アンチセンス鎖が、5'-UC-3'オーバーハングを含み、前記センス鎖が、5'-UU-3'オーバーハングを含む、請求項16記載の核酸-脂質粒子。
【請求項18】
一方または両方の鎖の3'オーバーハング中のヌクレオチドの一つまたは複数が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項16または17記載の核酸-脂質粒子。
【請求項19】
前記修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチドを含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項20】
前記siRNAが、表2に示されるアンチセンス鎖配列のうち一つを含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項21】
前記siRNAが、表2に示されるアンチセンス鎖配列のうち一つの少なくとも15個の連続ヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項22】
前記siRNAが、表2に示されるアンチセンス鎖配列のうち一つのヌクレオチド1〜19を含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項23】
表1に示されるセンス鎖配列のうち一つを含むセンス鎖をさらに含む、請求項20〜22のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項24】
表1に示されるセンス鎖配列のうち一つの少なくとも15個の連続ヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む、請求項20〜22のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項25】
表1に示されるセンス鎖配列のうち一つのヌクレオチド1〜19を含むセンス鎖をさらに含む、請求項20〜22のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項26】
siRNAが、表6に示されるsiRNA配列のうち一つから成る、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項27】
前記陽イオン性脂質が、1,2-ジリノレイルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLinDMA)、1,2-ジリノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLenDMA)、1,2-ジ-γ-リノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(γ-DLenDMA)、2,2-ジリノレイル-4-(2-ジメチルアミノエチル)-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-C2-DMA)、2,2-ジリノレイル-4-ジメチルアミノメチル-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-DMA)、またはそれらの混合物を含む、請求項1〜26のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項28】
前記陽イオン性脂質が、粒子中に存在する総脂質の約50mol%〜約60mol%を構成する、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項29】
前記非陽イオン性脂質が、リン脂質である、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項30】
前記非陽イオン性脂質が、リン脂質とコレステロールまたはコレステロール誘導体との混合物を含む、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項31】
前記リン脂質が、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項29または30記載の核酸-脂質粒子。
【請求項32】
前記リン脂質が、前記粒子中に存在する総脂質の約5mol%〜約10mol%を構成する、請求項30記載の核酸-脂質粒子。
【請求項33】
前記コレステロールが、前記粒子中に存在する総脂質の約25mol%〜約35mol%を構成する、請求項30記載の核酸-脂質粒子。
【請求項34】
前記非陽イオン性脂質が、DPPCとコレステロールとの混合物である、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項35】
前記非陽イオン性脂質が、コレステロールまたはコレステロール誘導体である、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項36】
前記コレステロールが、前記粒子中に存在する総脂質の約30mol%〜約40mol%を構成する、請求項35記載の核酸-脂質粒子。
【請求項37】
粒子の凝集を阻害する前記結合脂質が、ポリエチレングリコール(PEG)-脂質コンジュゲートを含む、請求項1〜36のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項38】
前記PEGが、約550ダルトン〜約1000ダルトンの平均分子量を有する、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項39】
前記PEGが、約750ダルトンの平均分子量を有する、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項40】
前記PEG-脂質コンジュゲートが、PEG-ジアシルグリセロール(PEG-DAG)コンジュゲート、PEGジアルキルオキシプロピル(PEG-DAA)コンジュゲート、PEG-リン脂質コンジュゲート、PEG-セラミド(PEG-Cer)コンジュゲート、およびそれらの混合物からなる群より選択されるメンバーである、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項41】
前記PEG-脂質コンジュゲートが、PEG-DAAコンジュゲートを含む、請求項40記載の核酸-脂質粒子。
【請求項42】
前記PEG-DAAコンジュゲートが、PEG-ジミリスチルオキシプロピル(PEG-DMA)コンジュゲートを含む、請求項41記載の核酸-脂質粒子。
【請求項43】
粒子の凝集を阻害する前記結合脂質が、前記粒子中に存在する総脂質の約6mol%〜約8mol%を構成する、請求項1〜42のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項44】
約54mol%の陽イオン性脂質、約7mol%のリン脂質、約32mol%のコレステロールまたはその誘導体、および約7mol%のPEG-脂質コンジュゲートを含む、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項45】
約58mol%の陽イオン性脂質、約35mol%のコレステロールまたはその誘導体、および約7mol%のPEG-脂質コンジュゲートを含む、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項46】
前記核酸が、前記核酸-脂質粒子に完全に封入されている、請求項1記載の核酸-脂質粒子。
【請求項47】
請求項1記載の核酸-脂質粒子および薬学的に許容されうる担体を含む、薬学的組成物。
【請求項48】
細胞を請求項1〜46のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子と接触させる工程を含む、該細胞に核酸を導入するための方法。
【請求項49】
前記細胞が固形腫瘍中にある、請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記固形腫瘍が哺乳動物中にある、請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記哺乳動物がヒトである、請求項50記載の方法。
【請求項52】
哺乳動物に請求項1〜46のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子を投与する工程を含む、固形腫瘍への核酸のインビボ送達のための方法。
【請求項53】
前記粒子が全身経路を介して投与される、請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記核酸が、他の組織に比べて前記固形腫瘍に優先的に送達される、請求項52記載の方法。
【請求項55】
前記固形腫瘍が、肝臓腫瘍または肝臓外部に位置する腫瘍である、請求項52記載の方法。
【請求項56】
前記粒子が、前記固形腫瘍の大きさおよび/または体積を減少させる、請求項52記載の方法。
【請求項57】
前記哺乳動物がヒトである、請求項52記載の方法。
【請求項58】
前記核酸が、細胞増殖性障害に関連する遺伝子の発現をサイレンシングする干渉RNAである、請求項52記載の方法。
【請求項59】
前記干渉RNAが、ポロ様キナーゼ1(PLK-1)遺伝子の発現をサイレンシングする、請求項58記載の方法。
【請求項60】
前記干渉RNAが、該干渉RNAを投与されていない対照哺乳動物におけるPLK-1の発現レベルに比べて、試験哺乳動物におけるPLK-1の発現を少なくとも50%、60%、70%、80%、または90%サイレンシングする、請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記試験哺乳動物および前記対照哺乳動物がどちらもマウスである、請求項60記載の方法。
【請求項62】
それを必要とする哺乳動物において細胞増殖性障害を治療するための方法であって、該哺乳動物に請求項1〜46のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
【請求項63】
前記細胞増殖性障害が癌である、請求項62記載の方法。
【請求項64】
前記哺乳動物がヒトである、請求項62記載の方法。
【請求項1】
以下を含む、核酸-脂質粒子:
(a)核酸;
(b)該粒子中に存在する総脂質の約50mol%〜約65mol%を構成する陽イオン性脂質;
(c)該粒子中に存在する総脂質の約25mol%〜約45mol%を構成する非陽イオン性脂質;および
(d)粒子中に存在する総脂質の約5mol%〜約10mol%を構成する、粒子の凝集を阻害する結合脂質。
【請求項2】
前記核酸が、干渉RNAを含む、請求項1記載の核酸-脂質粒子。
【請求項3】
前記干渉RNAが、siRNAを含む、請求項2記載の核酸-脂質粒子。
【請求項4】
前記siRNAが、約19〜約25ヌクレオチド長の二本鎖領域を含む、請求項3記載の核酸-脂質粒子。
【請求項5】
前記siRNAの二本鎖領域中のヌクレオチドの一つまたは複数が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項3記載の核酸-脂質粒子。
【請求項6】
前記修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチドを含む、請求項5記載の核酸-脂質粒子。
【請求項7】
前記二本鎖領域中の前記ヌクレオチドの約50%未満が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項5記載の核酸-脂質粒子。
【請求項8】
前記siRNAが、該siRNAの一方または両方の鎖に3'オーバーハングを含む、請求項3〜7のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項9】
前記一方または両方の鎖の前記3'オーバーハング中のヌクレオチドの一つまたは複数が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項8記載の核酸-脂質粒子。
【請求項10】
前記修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチドを含む、請求項9記載の核酸-脂質粒子。
【請求項11】
前記siRNAが、細胞増殖性障害に関連する遺伝子の発現をサイレンシングする、請求項3〜10のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項12】
前記siRNAが、ポロ様キナーゼ1(PLK-1)遺伝子の発現をサイレンシングする、請求項11記載の核酸-脂質粒子。
【請求項13】
前記siRNAが、配列5'-UAUUUAAGGAGGGUGAUCU-3'を含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項14】
配列5'-AGAUCACCCUCCUUAAAUA-3'を含むセンス鎖をさらに含む、請求項13記載の核酸-脂質粒子。
【請求項15】
前記siRNAが、少なくとも一つの2'-O-メチル(2OMe)ヌクレオチドを含む、請求項13または14記載の核酸-脂質粒子。
【請求項16】
前記siRNAが、該siRNAの一方または両方の鎖に3'オーバーハングを含む、請求項13〜15のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項17】
前記アンチセンス鎖が、5'-UC-3'オーバーハングを含み、前記センス鎖が、5'-UU-3'オーバーハングを含む、請求項16記載の核酸-脂質粒子。
【請求項18】
一方または両方の鎖の3'オーバーハング中のヌクレオチドの一つまたは複数が、修飾ヌクレオチドを含む、請求項16または17記載の核酸-脂質粒子。
【請求項19】
前記修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチドを含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項20】
前記siRNAが、表2に示されるアンチセンス鎖配列のうち一つを含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項21】
前記siRNAが、表2に示されるアンチセンス鎖配列のうち一つの少なくとも15個の連続ヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項22】
前記siRNAが、表2に示されるアンチセンス鎖配列のうち一つのヌクレオチド1〜19を含むアンチセンス鎖を含む、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項23】
表1に示されるセンス鎖配列のうち一つを含むセンス鎖をさらに含む、請求項20〜22のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項24】
表1に示されるセンス鎖配列のうち一つの少なくとも15個の連続ヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む、請求項20〜22のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項25】
表1に示されるセンス鎖配列のうち一つのヌクレオチド1〜19を含むセンス鎖をさらに含む、請求項20〜22のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項26】
siRNAが、表6に示されるsiRNA配列のうち一つから成る、請求項12記載の核酸-脂質粒子。
【請求項27】
前記陽イオン性脂質が、1,2-ジリノレイルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLinDMA)、1,2-ジリノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLenDMA)、1,2-ジ-γ-リノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(γ-DLenDMA)、2,2-ジリノレイル-4-(2-ジメチルアミノエチル)-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-C2-DMA)、2,2-ジリノレイル-4-ジメチルアミノメチル-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-DMA)、またはそれらの混合物を含む、請求項1〜26のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項28】
前記陽イオン性脂質が、粒子中に存在する総脂質の約50mol%〜約60mol%を構成する、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項29】
前記非陽イオン性脂質が、リン脂質である、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項30】
前記非陽イオン性脂質が、リン脂質とコレステロールまたはコレステロール誘導体との混合物を含む、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項31】
前記リン脂質が、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項29または30記載の核酸-脂質粒子。
【請求項32】
前記リン脂質が、前記粒子中に存在する総脂質の約5mol%〜約10mol%を構成する、請求項30記載の核酸-脂質粒子。
【請求項33】
前記コレステロールが、前記粒子中に存在する総脂質の約25mol%〜約35mol%を構成する、請求項30記載の核酸-脂質粒子。
【請求項34】
前記非陽イオン性脂質が、DPPCとコレステロールとの混合物である、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項35】
前記非陽イオン性脂質が、コレステロールまたはコレステロール誘導体である、請求項1〜27のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項36】
前記コレステロールが、前記粒子中に存在する総脂質の約30mol%〜約40mol%を構成する、請求項35記載の核酸-脂質粒子。
【請求項37】
粒子の凝集を阻害する前記結合脂質が、ポリエチレングリコール(PEG)-脂質コンジュゲートを含む、請求項1〜36のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項38】
前記PEGが、約550ダルトン〜約1000ダルトンの平均分子量を有する、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項39】
前記PEGが、約750ダルトンの平均分子量を有する、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項40】
前記PEG-脂質コンジュゲートが、PEG-ジアシルグリセロール(PEG-DAG)コンジュゲート、PEGジアルキルオキシプロピル(PEG-DAA)コンジュゲート、PEG-リン脂質コンジュゲート、PEG-セラミド(PEG-Cer)コンジュゲート、およびそれらの混合物からなる群より選択されるメンバーである、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項41】
前記PEG-脂質コンジュゲートが、PEG-DAAコンジュゲートを含む、請求項40記載の核酸-脂質粒子。
【請求項42】
前記PEG-DAAコンジュゲートが、PEG-ジミリスチルオキシプロピル(PEG-DMA)コンジュゲートを含む、請求項41記載の核酸-脂質粒子。
【請求項43】
粒子の凝集を阻害する前記結合脂質が、前記粒子中に存在する総脂質の約6mol%〜約8mol%を構成する、請求項1〜42のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子。
【請求項44】
約54mol%の陽イオン性脂質、約7mol%のリン脂質、約32mol%のコレステロールまたはその誘導体、および約7mol%のPEG-脂質コンジュゲートを含む、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項45】
約58mol%の陽イオン性脂質、約35mol%のコレステロールまたはその誘導体、および約7mol%のPEG-脂質コンジュゲートを含む、請求項37記載の核酸-脂質粒子。
【請求項46】
前記核酸が、前記核酸-脂質粒子に完全に封入されている、請求項1記載の核酸-脂質粒子。
【請求項47】
請求項1記載の核酸-脂質粒子および薬学的に許容されうる担体を含む、薬学的組成物。
【請求項48】
細胞を請求項1〜46のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子と接触させる工程を含む、該細胞に核酸を導入するための方法。
【請求項49】
前記細胞が固形腫瘍中にある、請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記固形腫瘍が哺乳動物中にある、請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記哺乳動物がヒトである、請求項50記載の方法。
【請求項52】
哺乳動物に請求項1〜46のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子を投与する工程を含む、固形腫瘍への核酸のインビボ送達のための方法。
【請求項53】
前記粒子が全身経路を介して投与される、請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記核酸が、他の組織に比べて前記固形腫瘍に優先的に送達される、請求項52記載の方法。
【請求項55】
前記固形腫瘍が、肝臓腫瘍または肝臓外部に位置する腫瘍である、請求項52記載の方法。
【請求項56】
前記粒子が、前記固形腫瘍の大きさおよび/または体積を減少させる、請求項52記載の方法。
【請求項57】
前記哺乳動物がヒトである、請求項52記載の方法。
【請求項58】
前記核酸が、細胞増殖性障害に関連する遺伝子の発現をサイレンシングする干渉RNAである、請求項52記載の方法。
【請求項59】
前記干渉RNAが、ポロ様キナーゼ1(PLK-1)遺伝子の発現をサイレンシングする、請求項58記載の方法。
【請求項60】
前記干渉RNAが、該干渉RNAを投与されていない対照哺乳動物におけるPLK-1の発現レベルに比べて、試験哺乳動物におけるPLK-1の発現を少なくとも50%、60%、70%、80%、または90%サイレンシングする、請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記試験哺乳動物および前記対照哺乳動物がどちらもマウスである、請求項60記載の方法。
【請求項62】
それを必要とする哺乳動物において細胞増殖性障害を治療するための方法であって、該哺乳動物に請求項1〜46のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子の治療的有効量を投与する工程を含む、方法。
【請求項63】
前記細胞増殖性障害が癌である、請求項62記載の方法。
【請求項64】
前記哺乳動物がヒトである、請求項62記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−531469(P2012−531469A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518706(P2012−518706)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001030
【国際公開番号】WO2011/000107
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(510179098)プロチバ バイオセラピューティクス インコーポレイティッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001030
【国際公開番号】WO2011/000107
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(510179098)プロチバ バイオセラピューティクス インコーポレイティッド (4)
【Fターム(参考)】
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