説明

圧延機のロール面取り方法

【課題】本発明の目的は、加工精度に優れ、設備費も安価な面取り方法の提供にある。
【解決手段】本発明に係る圧延機のロール面取り方法は、カリバー、フランジ及びこのカリバーとフランジとの間に位置する接合部を有するロール12が、複数取り付けられた圧延機4を位置決めする工程と、圧延機4の圧延孔の中心を通り圧延方向に平行な圧延軸L1上に、バイト34のセンターを一致させてバイトホルダー32にバイト34を固定する工程と、複数のロール12を回転させつつ、バイト34を複数のロール12に同時に圧延軸方向に押し当ててロール12の接合部の面取りをする工程と、を含む。3ロール式の圧延機4では、バイト34が、3つのロール12の回転軸に平行な平面上で、三辺がそれぞれ対向するロール12の回転軸に平行であり、かつ、その中心が圧延軸上である正三角形の形状である。この正三角形の三辺がそれぞれ対向する接合部を面取りする刃部である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧延機のロールの面取り方法に関する。詳細には、本発明は、カリバーとロールフランジとの間に位置する接合部の面取り方法に関する。
【背景技術】
【0002】
棒鋼及び線材の製造方法として、圧延による方法が広く知られている。この製造方法では、まず精錬、造塊、分塊圧延等の工程を経て、ビレットが得られる。このビレットは、加熱炉によって加熱される。次に、このビレットに熱間圧延が施される。通常は、パラレルに並べられた粗列圧延機、中間列圧延機、仕上列圧延機及びサイジング圧延機による多段圧延が施される。この熱間圧延によってビレットは徐々に細径化し且つ長尺化して、棒鋼及び線材が得られる。
【0003】
棒鋼及び線材の圧延機として、複数のロールにより圧延する圧延機が知られている。この圧延機は、ハウジングの内部に、複数のロールを備えている。このロールは円板形状であり、各ロールの円周先端部に圧延のための溝がある。この溝がカリバーである。複数のロールのカリバーの組み合わせにより圧延孔が形成される。このロールは、圧延孔を中心に互いに等間隔で放射状に配置されている。このカリバーの両端から軸方向外向きに延びるロールフランジが形成されている。このカリバーとロールフランジとの間には接合部が位置している。
【0004】
ロールは棒鋼及び線材の圧延に使用するためカリバーは摩耗したり肌荒れする。摩耗が所定の量を超えたり、肌荒れが所定の基準を超えると、ロールは修正加工される。ロールは、カリバーとロールフランジとを切削加工されて、ロールとして再生される。
【0005】
圧延工程では、カリバーとロールフランジと間に位置する接合部付近に過充満による疵が生じることがある。この疵は、後工程の圧延で他のカリバーにより圧延されて、滑らかな面になる。カリバーとロールフランジと間に位置する接合部が鋭いエッジとなっていると、圧延では修正できない疵が発生し、被圧延材に疵として残る。この疵が製品としての品質を低下させ、使用に支障を来すこともある。カリバーとロールフランジとを切削加工する際には、接合部には面取り加工が施される。
【0006】
従来、ロールの切削加工では、圧延機のハウジングからロールが取り外され、ロール単体として切削加工されていた。この加工方法ではロール単体として高い精度の加工ができる。しかし、ロールをロール圧延機から取り外し、切削加工後に取り付けをする手間がかかり、作業効率が低下する。
【0007】
一方、圧延機を治具に位置決めし、圧延機に取り付けた状態でロールを切削加工する方法が特開平9−94701号公報に記載されている。この方法では、圧延機が治具台に位置決め固定される。測定装置によりロールの形状が測定され、その測定結果を基にNC制御装置により、ロールが切削加工される。この方法は、ロールを取り外したり取り付けたりの手間が不要である。圧延機に取り付けた状態で各ロールの位置が測定されロールが加工されるため、この方法は加工精度が優れている。
【特許文献1】特開平9−94701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
圧延機に取り付けた状態でロールを切削加工する方法は、高価な測定装置と制御装置とが必要であり、設備費が高くなる。本発明の目的は、高価な測定装置と制御装置とを必要とせず、設備費が安価であり、加工精度に優れた面取り方法の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る圧延機のロール面取り方法は、
(1)カリバー、フランジ及びこのカリバーとフランジの間に位置する接合部を有するロールが複数取り付けられた圧延機を、位置決めする工程と、
(2)この圧延機の圧延孔の中心を通り圧延方向に平行な圧延軸上に、バイトのセンターを一致させてバイトホルダーにバイトを固定する工程と、
(3)複数のロールを回転させつつ、バイトを複数のロールに同時に圧延軸方向に押し当てて接合部の面取りをする工程と、を含む。
【0010】
上記圧延機が3個のロールを放射状にかつ等間隔に取り付けた3ロール式の圧延機である場合には、バイトは、3個のロールの回転軸に平行な平面上で三辺がそれぞれ対向するロールの回転軸に平行であり、かつ、その中心が圧延軸上にある正三角形の形状である。この正三角形の三辺はそれぞれ対向する接合部を面取りする刃部である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るロール圧延機のロール面取り方法は、ロールが圧延機に取り付けられた状態でロールの面取り加工がされるので、作業効率に優れている。面取り加工に用いるバイト形状とそのバイトによる切削方法とを工夫することで、高価な測定装置と制御装置とを用いる必要が無く、精度の高い加工ができる。更に、各ロールの接合部を同時に加工することで、従来のように一箇所ずつ面取り加工するよりも加工時間が短縮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0013】
図1は、本発明の一の実施形態に係るロール面取り方法に使用される切削装置2の模式的側面図である。図1は、図2のI−I線に沿った断面図である。図2は、その切削装置2の模式的正面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。この切削装置2は、治具6、送り装置7、加工ヘッド8及び駆動装置10を備えている。この図1と図2とでは、切削装置2に面取り加工される圧延機4が取り付けられた状態を示している。
【0014】
図3は、図1の切削装置2に取り付けられた圧延機4の構造図である。圧延機4は3個のロール12を備えた3ロール式の圧延機である。各ロール12にはカリバー14とロールフランジ16との間に接合部18が位置している。3個のロール12がハウジング20に配置されている。この3個のロール12のカリバー14により圧延孔21が形成されている。3個のロール12は、圧延孔21を中心に放射状に配置されている。3個のロール12は互いに等間隔に配置されている。被圧延材である棒鋼及び線材がこの圧延孔21を通ることにより、圧延成形される。
【0015】
この圧延機4では、一のロール12が回転軸22と共に回転可能に支持され、この回転軸22にはロール12の両側に共に回転するベベルギア23が取り付けられている。他の2つのロール12は一のロール12側にベベルギア23が取り付けられこのベベルギア23と共に回転可能に支持されている。図1及び図2に示す基準面24、26と基準ピン28とは圧延機4の圧延工程における設置基準である。図1に示した直線L1は、圧延孔21の中心を通り、被圧延材の圧延方向と平行な直線である。この直線L1は圧延軸である。
【0016】
治具6に、圧延機4が位置決め固定される。この治具6は、圧延機4の基準面24、26と基準ピン28とを基準に圧延機4を位置決めする。治具6の位置決め基準は圧延工程における設置基準と同じである。治具6により、圧延機4は後述する送り装置7の送り方向と前述した圧延軸とが平行になる位置で固定される。圧延機4は、図示しない油圧シリンダーとクランプ工具とによって固定される。クランプ工具による固定はボルトによる固定でもよい。
【0017】
送り装置7は圧延軸方向に移動可能である。送り装置7の送り方向は圧延軸に平行である。この送り装置7は、手動の送り装置である。送り装置7は、油圧シリンダーによる送り装置であってもよいし、NCモータとボールネジとによる送り装置であってもよい。面取り加工中に送り装置の送り方向の切込量を微増減する手動ハンドルを備えていることが好ましい。一軸方向の送り加工のため、手動で複数のロール12の面取り量を容易に微調整できる。
【0018】
加工ヘッド8は、送り装置7に固定されている。加工ヘッド8は、送り装置7により圧延軸に平行な方向に移動可能である。加工ヘッド8は刃物台9、バイトホルダー32及びバイト34を有している。刃物台9には、バイトホルダー32が固定されている。加工ヘッド8は、バイトホルダー32の位置調整装置を備えている。この位置調整装置は、圧延軸に直交する平面上で水平方向と鉛直方向とにバイトホルダー32の位置を調整する。この調整装置としては例えば、ネジ式送り装置がある。
【0019】
図4(a)は図1の切削装置2のバイトホルダー32の拡大正面図であり、図4(b)はその拡大側面の断面図である。バイトホルダー32は刃物台9(図1参照)から突き出されている。この突き出し部分は圧延軸に垂直な断面形状が円形である。その円形の中心が圧延軸上にあるように取り付けてある。この断面形状は正方形や多角形であってもよい。バイトホルダー32の先端にはバイト34が回止めされてネジ33で固定されている。バイト34は3つのロール12の回転軸22に平行な平面上で略正三角形の形状である。この発明ではこの略正三角形の形状を正三角形の形状としている。この正三角形の形状の中心は圧延軸上にある。このバイト34のセンターは圧延軸上にある。この正三角形の三辺は、バイト34の刃部35である。この三辺は、それぞれ対向して切削加工するロール12の回転軸22に平行である。各刃部35は、切削加工する接合部18までの圧延軸方向の距離が互いに等しくなっている。
【0020】
駆動装置10は、駆動用モータとこの駆動用モータにより回転する駆動軸38とを備えている。駆動装置10は駆動軸38の位置調整機構を備えている。この位置調整機構は、駆動軸と直交する平面上で水平方向と鉛直方向とに駆動軸38の位置を調整する。この位置調整機構で駆動軸38と回転軸22とは軸位置合わせがされる。駆動装置10は油圧シリンダーを備えている。油圧シリンダーにより回転軸22に向かって駆動軸38が送られ、回転軸22と駆動軸38とが連結される。駆動軸38が回転すると、これに連結された回転軸22が回転する。この回転軸22の回転により回転軸22に取り付けた一のロール12が回転する。他の2個のロール12はベベルギア23を介して回転する。
【0021】
図5(a)は、図1の切削装置2の使用状態が示された模式的正面図であり、図5(b)はその側面図である。図5(a)及び(b)はバイト34がロール12の接合部18の面取りをする概念図である。図6は、図5の面取り加工の部分拡大図である。図5(b)に示すように、3個のロール12は圧延孔からバイト34に向かって同じ向きに回転させられる。この3個のロールは同じ回転数で回転させられる。3個のロール12を回転させつつ、送り装置7によって加工ヘッド8がロール12方向に送られる。バイト34の三辺の刃部35がそれぞれ対向するロール12の接合部18に押しつけられ、面取り加工がなされる。3個のロール12の接合部18が同時に面取り加工される。面取り加工では、圧延軸方向の送り量を微調節することで、3個のロール12の面取り量が同時に同じ量で微調整される。
【0022】
図6でバイト34は二点鎖線で示されている。点線の円で示す六カ所が接合部18の当接部36である。3個のロール12が回転しているので、接合部18はロール12の全周にわたって面取り加工される。六カ所の同時面取り加工によりバイト34は各ロール12から反力を受ける。いずれかのロール12にバイト34が強く押し当てられるとその反力が大きくなる。反力が大きくなると他のロール12からの反力と釣り合う位置にバイト34を移動させようとする力が働く。バイトホルダー32が弾性変形して各ロール12からの反力が釣り合う位置にバイト34が移動する。各ロール12はほぼ均一に面取り加工が施される。バイトホルダー32の弾性変形を利用してバイト34の位置調整の機能を達成する。この観点から、このバイトホルダー32の突き出し部分の断面形状は円形が好ましく、その円形の中心が圧延軸上にあることが好ましい。ロール12の切削に用いるため、バイトホルダー32の材質は超硬合金が好ましい。具体的には、WC−Co系、WC−TiC−Co系又はWC−TiC−TaC−Co系合金である。
【0023】
図7は、本発明の他の実施形態に係るロール面取り方法の様子が示された正面図である。図7は4個のロール12を備えた4ロール式の圧延機の加工部分拡大図である。4ロール式の圧延機であることと、バイトの形状が異なる他は、一の実施形態と同じである。
【0024】
4ロール式の圧延機では、4個のロール12がハウジングに配置される。この4個のロール12のカリバー14により圧延孔21が形成されている。4個のロール12は、圧延孔21を中心に放射状に配置されている。4個のロール12は互いに等間隔に配置されている。一のロール12の回転軸が駆動軸38に連結されている。他の3個のロール12はこの一のロール12からベベルギア23を介して回転可能にそれぞれの回転軸に支持されている。
【0025】
バイト40は4個のロール12の回転軸に平行な平面上で略正方形の形状である。この発明ではこの略正方形の形状を正方形(正四角形)の形状としている。この正方形の形状の中心は圧延軸上にある。このバイト40のセンターは圧延軸上にある。この正方形の四辺は、バイト40の刃部42である。この四辺は、それぞれ対向して切削加工するロール12の回転軸に平行である。各刃部42は、切削加工する接合部18までの圧延軸方向の距離が互いに等しくなっている。
【0026】
4個のロール12は圧延孔21からバイト40に向かって同じ向きに回転させられる。この4個のロール12は同じ回転数で回転させられる。4個のロール12を回転させつつ、送り装置7によって加工ヘッド8がロール12方向に送られる。バイト40の四辺の刃部42がそれぞれ対向するロール12の接合部18に押しつけられ、面取り加工がなされる。4個のロール12の接合部18が同時に面取り加工される。
【0027】
図7でバイト40は二点鎖線で示されている。点線の円で示す八カ所が接合部18の当接部36である。接合部18はロール12の全周にわたって面取り加工される。八カ所の同時面取り加工によりバイト40は各ロール12から反力を受ける。いずれかのロール12にバイト40が強く押し当てられるとその反力が大きくなる。反力が大きくなると他のロール12からの反力と釣り合う位置にバイト40を移動させようとする力が働く。バイトホルダーが弾性変形して各ロール12からの反力が釣り合う位置にバイト40が移動する。各ロール12はほぼ均一に面取り加工が施される。
【0028】
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るロール面取り方法の様子が示された正面図である。図8は2個のロール12を備えた2ロール式の圧延機の加工部分拡大図である。2ロール式の圧延機であることと、バイトの形状が異なる他は、一の実施形態と同じである。
【0029】
2ロール式の圧延機では、2個のロール12がハウジングに配置され、この2個のロール12のカリバー14により圧延孔21が形成されている。2個のロール12は、圧延孔21を中心に互いに対向して配置されている。2個のロール12は圧延孔の中心に対して放射状かつ等間隔で取り付けられている。一のロール12の回転軸が駆動軸38に連結されている。他のロール12はこの一のロール12からギアを介して回転可能に回転軸に支持されている。
【0030】
バイト44は2個のロール12の回転軸に平行な平面上で2つの辺がそれぞれ対向するロール12の回転軸に平行な二辺を備える形状である。この二辺はそれぞれ対向するロール12の刃部46である。この刃部46は、切削加工する接合部18までの圧延軸方向の距離が互いに等しくなっている。
【0031】
2個のロール12は圧延孔21からバイト44に向かって同じ向きに回転させられる。この2個のロール12は同じ回転数で回転させられる。2個のロール12を回転させつつ、送り装置7によって加工ヘッド8がロール12方向に送られる。バイト44の二辺の刃部46がそれぞれ対向するロール12の接合部18に押しつけられ、面取り加工がなされる。2個のロール12の接合部18が同時に面取り加工される。
【0032】
図8でバイト44は二点鎖線で示されている。点線の円で示す四カ所が接合部18の当接部36である。面取り加工はロール12の接合部18の全周にわたる。四カ所の同時面取り加工によりバイト44は各ロール12から反力を受ける。どちらかのロール12にバイト44が強く押し当てられるとその反力が大きくなる。反力が大きくなると他のロール12からの反力と釣り合う位置にバイト44を移動させようとする力が働く。バイトホルダーが弾性変形して各ロール12からの反力が釣り合う位置にバイト44が移動する。各ロール12はほぼ均一に面取り加工が施される。
【0033】
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るロール面取り方法の様子が示された正面図である。図9は他の2ロール式の圧延機の加工部分拡大図である。このロールフランジ16は軸方向外側がほぼロール12の回転軸に平行な面となっている点で前述の2ロール式の圧延機と異なるが、他は同じである。この2ロール式の圧延機では、バイト48は2個のロール12の回転軸に平行な平面上で菱形形状であり、その各辺が刃部50である。この菱形の中心は圧延軸上にある。各刃部50は、切削加工する接合部までの圧延軸方向の距離が互いに等しくなっている。このバイト48で加工することにより、ロールフランジ16の切削が回避される。2ロール式の圧延機では、菱形の各辺が刃部であるバイト48を用いると、ロールフランジ16の形状にかかわらず面取り加工が支障なく可能となる。
【0034】
この発明は2ロール式の圧延機、3ロール式の圧延機、4ロール式の圧延機、更に5ロール以上の多ロール式の圧延機で実施できる。N個(Nは3以上の整数)のロールが圧延孔の中心に対して放射状にかつ等間隔に取り付けられたNロール式の圧延機では、バイトは、N個のロールの回転軸に平行な平面上でN個の辺がそれぞれ対向するロールの回転軸に平行である正N角形の形状である。この正N角形の中心が圧延軸上にある。この正N角形のN個の辺がそれぞれ刃部である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、複数のロールを備えた種々の圧延機に適用されうる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るロール面取り方法に使用される切削装置の模式的側面図である。
【図2】図2は、図1の切削装置の模式的正面図である。
【図3】図3は、図1の切削装置に取り付けられた圧延機の構造図である。
【図4】図4(a)は図1の切削装置のバイトホルダーの拡大正面図であり、図4(b)はその拡大側面の断面図である。
【図5】図5(a)は図1の切削装置の使用状態が示された模式的正面図であり、図5(b)はその側面図である。
【図6】図6は、図5の面取りの加工部分拡大図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施形態に係るロール面取り方法の様子が示された正面図である。
【図8】図8は、本発明のさらに他の実施形態に係るロール面取り方法の様子が示された正面図である。
【図9】図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るロール面取り方法の様子が示された正面図である。
【符号の説明】
【0037】
2・・・ロール切削装置
4・・・圧延機
6・・・治具
7・・・送り装置
8・・・加工ヘッド
9・・・刃物台
10・・・駆動装置
12・・・ロール
14・・・カリバー
16・・・ロールフランジ
18・・・接合部
20・・・ハウジング
21・・・圧延孔
22・・・回転軸
23・・・ベベルギア
24・・・基準面
26・・・基準面
28・・・基準ピン
32・・・バイトホルダー
33・・・ネジ
34・・・バイト
35・・・刃部
36・・・当接部
38・・・駆動軸
40・・・バイト
42・・・刃部
44・・・バイト
46・・・刃部
48・・・バイト
50・・・刃部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カリバー、フランジ及びこのカリバーとフランジの間に位置する接合部を有するロールが複数取り付けられた圧延機を、位置決めする工程と、
この圧延機の圧延孔の中心を通り圧延方向に平行な圧延軸上に、バイトのセンターを一致させてバイトホルダーにバイトを固定する工程と、
複数のロールを回転させつつ、バイトを複数のロールに同時に圧延軸方向に押し当てて接合部の面取りをする工程と、を含む圧延機のロール面取り方法。
【請求項2】
上記圧延機が3個のロールを放射状にかつ等間隔に取り付けた3ロール式の圧延機であり、
上記バイトが、3個のロールの回転軸に平行な平面上で三辺がそれぞれ対向するロールの回転軸に平行であり、かつ、その中心が圧延軸上にある正三角形の形状であり、この正三角形の三辺がそれぞれ対向する接合部を面取りする刃部である請求項1に記載の圧延機のロール面取り方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−296239(P2008−296239A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−144333(P2007−144333)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000180070)山陽特殊製鋼株式会社 (601)
【Fターム(参考)】