説明

圧着端子組付け方法および端子圧着方法並びに端子圧着設備

【課題】自動化により、サイクルタイムの向上および品質の向上を図った端子圧着設備を提供する。
【解決手段】コンデンサを順次送り出し、各リード部を所定長さに切断する電気部品供給ステーション11と、コンデンサの一方のリード部が切断された状態で吸着して保持する吸引パイプ22を備え、他方のリード部の切断によりコンデンサを吸着状態で順次搬送する吸着搬送手段16と、吸引パイプ22により搬送されたコンデンサの他方のリード部に、内導体端子の圧着部を圧着する内導体圧着ステーション12と、吸引パイプ22により搬送されるコンデンサのリード部に圧着された内導体端子を、外導体端子の接続部内に装着された絶縁材からなるホルダ部材の装着孔に挿入して装着する内導体装着ステーション13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電線に圧着される圧着端子の組付け方法およびその圧着端子の端子圧着方法並びにその実施に適した端子圧着設備に関する。
【背景技術】
【0002】
同軸電線に接続される圧着端子として、外導体端子内に内導体端子を保持すると共に、その内導体端子にコンデンサを圧着接続したものが提案されている。この圧着端子と同軸電線との圧着接続は、外導体端子の圧着部を同軸電線の外部導体および外皮層に圧着し、さらに、別途共圧着端子を用いて同軸電線の内部導体とコンデンサのリードとを圧着することによってなされる。
【0003】
例えば、そのような圧着端子の圧着手順としては、図12ないし図17に示されるように、手作業で、同軸電線1を調尺して切断機で切断し、その端末部を皮剥装置により絶縁材層としての外皮層1aや内皮層1bの皮剥を行い、外部導体としての編組層1cや内部導体としての中心導体1dを所定長さ露出させる。
【0004】
一方、手作業により、コンデンサ2の一方に突出するリード部2aを、端子圧着機にセットされた内導体端子3の圧着部3aに位置合わせして、セットし、圧着部3aをリード部2aに圧着する。
【0005】
その後、手作業により、端子圧着機に、この内導体端子3が接続されたコンデンサ2の他方に突出するリード部2bと、同軸電線1の中心導体1dとを、位置合わせしてセットし、共圧着端子4で圧着する。
【0006】
次に、このコンデンサ2および内導体端子3が接続された同軸電線1における内導体端子3およびコンデンサ2を、手作業により、外導体端子5に軸方向から挿入していき、内導体端子3を外導体端子5の接続部5a内に装着された絶縁材からなるホルダ部材6の装着孔6aに挿入して装着し、外皮層1aおよび編組層1cを、圧着部5bの第1圧着片5cおよび第2圧着片5dの位置に位置合わせする。
【0007】
この外導体端子5が端末部に装着された同軸電線1における外導体端子5部分を端子圧着機にセットし、外導体端子5の第1圧着片5cおよび第2圧着片5dをそれぞれ圧着すれば、圧着工程が終了する。
【0008】
そして、それぞれの処理後は、目視の確認により処理状態の良否の検査を行っていた。
【0009】
なお、同軸電線に接続される端子を開示する先行技術としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
【0010】
【特許文献1】特開2001−176566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記のような圧着端子と同軸電線とを圧着接続する圧着手順によれば、各作業機器間の手作業による所定のワークの移動作業や位置決め作業が多く、またワークも小さいため、手間がかかり、サイクルタイムが長くなる欠点があると共に、端子圧着機に対して、手作業によりセットするため、安定した精度が得難く、製品の品質上も問題があった。
【0012】
そこで、本発明は、自動化により、サイクルタイムの向上および品質の向上を図った圧着端子組付け方法および端子圧着方法並びに端子圧着設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するための圧着端子組付け方法の技術的手段は、圧着部を有する外導体端子に内導体端子と電気部品とを組込んだ圧着端子組付け方法であって、順次送り出されてくる前記電気部品の両側にそれぞれ突出配置されたリード部の一方を所定長さに切断した後、吸着手段により電気部品を吸引により吸着状態とする電気部品吸着工程と、前記電気部品の吸着状態で、他方の前記リード部を所定長さに切断する他方切断工程と、前記他方の前記リード部の切断後、前記吸着手段により吸着された前記電気部品を、内導体圧着機に搬送して、前記内導体端子の圧着部を前記他方のリード部に圧着する内導体圧着工程と、前記内導体端子の圧着後、前記吸着手段により吸着された前記電気部品を、前記外導体端子が所定姿勢で配置された内導体挿入ユニットに搬送し、前記他方のリード部に圧着接続されている内導体端子を、外導体端子の接続部内に装着された絶縁材からなるホルダ部材の装着孔に挿入して装着する内導体装着工程と、前記内導体端子の装着後、前記吸着手段による吸引を解除して、吸引手段を退避させる吸引手段退避工程と、を備える点にある。
【0014】
また、上記課題を解決するための端子圧着方法の技術的手段は、前記圧着端子組付け方法により組付けられた前記圧着端子に、2つの導体を有する電線を圧着接続する端子圧着方法であって、前記電線における前記2つの導体が露出された状態で、端子圧着機に所定姿勢で配置された前記圧着端子の上方よりセットし、一方の前記導体に前記外導体端子の前記圧着部を圧着し、他方の前記導体と前記電気部品の前記一方のリード部とを共圧着端子で圧着する点にある。
【0015】
さらに、上記課題を解決するための端子圧着設備の技術的手段は、圧着部を有する外導体端子に内導体端子と電気部品とを組込んだ圧着端子を製造する端子圧着設備であって、所定間隔で配置された両側にそれぞれ突出配置されたリード部を有する前記電気部品を順次送り出し、前記各リード部を所定長さに切断する電気部品供給ステーションと、前記電気部品供給ステーションで、前記電気部品の一方の前記リード部が切断された状態で電気部品を解除操作自在な吸引により吸着して保持する吸着手段を備え、他方の前記リード部の切断により電気部品を吸着状態で順次搬送する吸着搬送手段と、前記吸着手段により吸着された状態で搬送された前記電気部品の前記他方のリード部に、前記内導体端子の圧着部を圧着する内導体圧着機が備えられた内導体圧着ステーションと、前記吸着手段により吸着された状態で搬送される前記電気部品の前記他方のリード部に圧着された前記内導体端子を、前記外導体端子の接続部内に装着された絶縁材からなるホルダ部材の装着孔に挿入して装着する内導体装着ステーションと、を備える点にある。
【0016】
また、前記内導体端子が装着された前記外導体端子に、前記2つの導体が露出された状態の前記電線がセットされて、一方の前記導体に前記外導体端子の前記圧着部を圧着し、他方の前記導体と前記電気部品の前記一方のリード部とを共圧着端子で圧着する外導体圧着ステーションをさらに備える構造としてもよい。
【0017】
さらに、前記電気部品における切断された前記他方の前記リード部を撮像手段により撮像し、画像処理によりその他方のリード部の長さの良否を判定する検査装置と、前記内導体端子の圧着部と前記他方のリード部との圧着位置を撮像手段により撮像し、画像処理により前記圧着位置の良否を判定する検査装置と、前記内導体端子の圧着部と前記他方のリード部との圧着状態を撮像手段により撮像し、画像処理により前記圧着状態の良否を判定する検査装置と、前記外導体端子の前記接続部内に前記内導体端子を装着した状態で、前記電気部品の前記一方の前記リード部を撮像手段により撮像し、画像処理によりその一方のリード部の長さおよび姿勢の良否を判定する検査装置と、を備える構造としてもよい。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の圧着端子組付け方法によれば、順次送り出されてくる電気部品の両側にそれぞれ突出配置されたリード部の一方を所定長さに切断した後、吸着手段により電気部品を吸引により吸着状態とする電気部品吸着工程と、電気部品の吸着状態で、他方のリード部を所定長さに切断する他方切断工程と、他方のリード部の切断後、吸着手段により吸着された電気部品を、内導体圧着機に搬送して、内導体端子の圧着部を他方のリード部に圧着する内導体圧着工程と、内導体端子の圧着後、吸着手段により吸着された電気部品を、外導体端子が所定姿勢で配置された内導体挿入ユニットに搬送し、他方のリード部に圧着接続されている内導体端子を、外導体端子の接続部内に装着された絶縁材からなるホルダ部材の装着孔に挿入して装着する内導体装着工程と、内導体端子の装着後、吸着手段による吸引を解除して、吸引手段を退避させる吸引手段退避工程と、を備える方法であり、外導体端子に内導体端子と電気部品を組込んだ一連の圧着端子の組付けが自動的に行えるため、サイクルタイムの向上が図れると共に、位置決め精度が向上し、製品の品質向上が図れる利点がある。
【0019】
また、請求項2に記載の端子圧着方法によれば、圧着端子組付け方法により組付けられた圧着端子に、2つの導体を有する電線を圧着接続するに際して、電線における2つの導体が露出された状態で、端子圧着機に所定姿勢で配置された圧着端子の上方よりセットし、一方の導体に外導体端子の圧着部を圧着し、他方の導体と電気部品の一方のリード部とを共圧着端子で圧着する方法であり、上記同様の利点を有すると共に、圧着部の上方から露出された導体をセットするため、前述のように外導体端子に対して軸方向から挿入する場合と比較して、圧着部と編組層等の導体との接触摺動が有効に防止でき、編組層のばらけ等の問題も有効に回避できる。
【0020】
さらに、請求項3に記載の端子圧着設備によれば、所定間隔で配置された両側にそれぞれ突出配置されたリード部を有する電気部品を順次送り出し、各リード部を所定長さに切断する電気部品供給ステーションと、電気部品供給ステーションで、電気部品の一方のリード部が切断された状態で電気部品を解除操作自在な吸引により吸着して保持する吸着手段を備え、他方のリード部の切断により電気部品を吸着状態で順次搬送する吸着搬送手段と、吸着手段により吸着された状態で搬送された電気部品の他方のリード部に、内導体端子の圧着部を圧着する内導体圧着機が備えられた内導体圧着ステーションと、吸着手段により吸着された状態で搬送される電気部品の他方のリード部に圧着された内導体端子を、外導体端子の接続部内に装着された絶縁材からなるホルダ部材の装着孔に挿入して装着する内導体装着ステーションと、を備える構造とされており、外導体端子に内導体端子と電気部品を組込んだ一連の圧着端子の製造が自動的に行えるため、サイクルタイムの向上が図れると共に、位置決め精度が向上し、製品の品質向上が図れる利点がある。
【0021】
また、請求項4に記載の端子圧着設備によれば、内導体端子が装着された外導体端子に、2つの導体が露出された状態の電線がセットされて、一方の導体に外導体端子の圧着部を圧着し、他方の導体と電気部品の一方のリード部とを共圧着端子で圧着する外導体圧着ステーションをさらに備える構造とされているため、請求項3と同様の利点を有すると共に、圧着部の上方から露出された導体をセットすることができるため、前述のように外導体端子に対して軸方向から挿入する場合と比較して、圧着部と編組層等の導体との接触摺動が有効に防止でき、編組層のばらけ等の問題も有効に回避できる。
【0022】
さらに、請求項5に記載の端子圧着設備によれば、電気部品における切断された他方のリード部を撮像手段により撮像し、画像処理によりその他方のリード部の長さの良否を判定する検査装置と、内導体端子の圧着部と他方のリード部との圧着位置を撮像手段により撮像し、画像処理により圧着位置の良否を判定する検査装置と、内導体端子の圧着部と他方のリード部との圧着状態を撮像手段により撮像し、画像処理により圧着状態の良否を判定する検査装置と、外導体端子の接続部内に内導体端子を装着した状態で、電気部品の一方のリード部を撮像手段により撮像し、画像処理によりその一方のリード部の長さおよび姿勢の良否を判定する検査装置と、を備える構造とされているため、前述のように目視により検査する場合と比較して、検査の精度が向上し、不良品の発生が有効に防止でき、製品の品質がより一層、向上できる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は端子圧着設備全体の概略説明図を示しており、電気部品供給ステーション11と、内導体圧着ステーション12と、内導体装着ステーション13と、外導体圧着ステーション14と、製品検査ステーション15と、電気部品供給ステーション11,内導体圧着ステーション12,内導体装着ステーション13間にわたって所定のワークを搬送する吸着搬送手段16とを、主構成として備えた設備とされている。
【0024】
前記電気部品供給ステーション11においては、図2に示されるように、電気部品の一例としてのコンデンサ18が所定の状態で順次送り出されるように構成されている。即ち、本実施形態においては、コンデンサ18の両側にそれぞれ突出配置された各リード部18a,18bがそれぞれテープ材19に貼着等により等間隔で取付けられており、1ピッチ毎に所定方向Pに間欠送りされてくる構造とされている。
【0025】
そして、順次送り出されてくるコンデンサ18は、第1カット位置Aで、一方のリード部18aが把持解除操作自在なクランプ体20aによりクランプされた状態とされ、このクランプ状態でカッター体21aにより所定長さ位置で切断(一方切断工程)されるように構成されている。
【0026】
また、コンデンサ18の送り出し方向Pにおける第1カット位置Aの1ピッチ下流側には、第2カット位置Bが設けられており、第2カット位置Bでは、前記切断された一方のリード部18aに対し、予め、仮想線で示される待機位置Cで待機している吸着搬送手段16における吸引パイプ22が、移動して一方のリード部18aにその軸方向より套嵌されるように構成されている。
【0027】
この吸引パイプ22は、一方のリード部18aより大径で、コンデンサ18自体より小径の内径を有するパイプ体とされ、その他端側は真空ポンプ等の吸引装置に接続されており、吸引解除操作自在に構成されている。そして、吸引パイプ22が吸引状態で一方のリード部18aに対してその軸方向より套嵌されることにより、コンデンサ18が吸引パイプ22に吸着されて保持(電気部品吸着工程)される構造とされている。
【0028】
そして、この吸引パイプ22の吸引によるコンデンサ18の保持状態で、さらに他方のリード部18bが把持解除操作自在なクランプ体20bによりクランプされた状態とされ、このクランプ状態でカッター体21bにより所定長さ位置で切断(他方切断工程)されるように構成されている。このカッター体21bによって他方のリード部18bが切断された状態においては、このコンデンサ18はテープ材19より完全に切り離されて、吸引パイプ22に吸着されて保持された状態となっている。
【0029】
このコンデンサ18の切り離し後、吸引パイプ22は、内導体圧着ステーション12に対向する第1供給位置Dまで移動操作されて停止されるように制御されている。そして、この吸引パイプ22の移動に伴って、吸引状態で保持されているコンデンサ18も第1供給位置Dに搬送される。
【0030】
この第1供給位置Dでは、第2カット位置Bで切断された他方のリード部18bの切断部分に対応する検査領域Eを撮像するCCDカメラ等からなる第1の撮像手段(図示省略)が配置されており、この検査領域Eを撮像し、その画像データに基づく画像処理によりその他方のリード部18bの長さが許容範囲に含まれるかどうかの良否の判定を行う第1の検査装置(図示省略)が備えられている。
【0031】
そして、この第1の検査装置による判定が不良の場合には、エラーとして適宜、排除される。また、第1の検査装置による判定が良の場合には、次工程である内導体圧着ステーション12にコンデンサ18が供給される。
【0032】
内導体圧着ステーション12では、端子圧着機としての内導体圧着機が備えられており、図3に示されるような接続部24aと圧着部24bとを備えた内導体端子24が、連鎖状の形態で内導体圧着機に順次供給されるように構成されている。
【0033】
この連鎖状内導体端子24は、複数の内導体端子24が圧着部24b側で内導体端子用連鎖帯25に所定間隔をあけて並列状に連結された構造とされている。なお、内導体端子用連鎖帯25には、所定間隔で送り孔25aが複数形成されており、この送り孔25aを利用して、適宜送り機構等で連鎖状内導体端子24の送り込みがなされる構造とされている。また、本実施形態では、接続部24aはその外形が四角筒状に構成されている。
【0034】
そして、内導体圧着機における所定の圧着位置に送り込まれた内導体端子24の圧着部24bに対して、第1供給位置Dにおける吸引パイプ22の移動制御により、その先端部に吸着されているコンデンサ18の他方のリード部18bが所定の対応する位置に搬送される。
【0035】
その後、内導体圧着機の圧着駆動により、コンデンサ18の他方のリード部18bに圧着部24bが圧着されると共に、その圧着された内導体端子24が内導体端子用連鎖帯25から切り離され(内導体圧着工程)、ここに、コンデンサ18の一方のリード部18aに内導体端子24が連結された状態が得られる。
【0036】
この内導体端子24の圧着処理後、吸引パイプ22は一旦、第1供給位置Dに戻される。この際、吸引パイプ22の吸引作用により、吸着状態で保持されたコンデンサ18と共に内導体端子24も第1供給位置Dに移動操作される。
【0037】
そして、この第1供給位置Dでは、前記第1の撮像手段により、前述同様、検査領域Eを撮像することにより、他方のリード部18bと内導体端子24の圧着位置部分を撮像し、その画像データに基づく画像処理によりその圧着位置が許容範囲に含まれるかどうかの良否の判定も前記第1の検査装置により行うように構成されている。
【0038】
そして、この第1の検査装置による判定が不良の場合には、エラーとして適宜、排除される。また、第1の検査装置による判定が良の場合には、図5に示されるように、次工程である内導体装着ステーション13に対向する第2供給位置Fに、吸引パイプ22が移動操作されて停止されるように制御されている。この吸引パイプ22の第2供給位置F位置への移動により、内導体端子24が圧着されたコンデンサ18が第2供給位置Fに供給される。
【0039】
この第2供給位置Fでは、内導体圧着ステーション12で圧着された他方のリード部18bと内導体端子24の圧着部24bとの圧着部分に対応する検査領域Gを撮像するCCDカメラ等からなる第2の撮像手段(図示省略)が配置されており、この検査領域Gを撮像し、その画像データに基づく画像処理によりその圧着部分の圧着状態が良好かどうかの良否の判定を行う第2の検査装置(図示省略)が備えられている。
【0040】
そして、この第2の検査装置による判定が不良の場合には、エラーとして適宜、排除される。また、第2の検査装置による判定が良の場合には、次工程である内導体装着ステーション13に内導体端子24とコンデンサ18が供給される。
【0041】
内導体装着ステーション13では、外導体端子27が連鎖状の形態で所定の供給方向Qに沿って順次送り出され、第2供給位置Fに対向する内導体装着位置Hに外導体端子27が順次供給されるように構成されている。この外導体端子27は、図6にも示されるように、接続部27aと端子中間部27bと圧着部27cとが直線状に連設された構成とされており、複数の外導体端子27が圧着部27c側で外導体端子用連鎖帯28に所定間隔をあけて並列状に連結された連鎖状の構造とされている。
【0042】
なお、この外導体端子用連鎖帯28には、所定間隔で送り孔28aが複数形成されており、この送り孔28aを利用して、適宜送り機構等で供給方向Qに沿って順次送り込みがなされる構造とされている。
【0043】
また、本実施形態では、接続部27aは、前部側の略筒状部分27dと後部側の半円筒部分27eとを有している。そして接続部27aには、絶縁材としての樹脂で成形されたホルダ部材29が装着されており、このホルダ部材29の略筒状部分27dに対応する部分では、嵌合状に装着される略筒状に構成され、その中心部には、接続部27aの軸方向に沿って、内導体端子24が挿入されて装着される四角の装着孔29aが形成されている。また、ホルダ部材29の半円筒部分27eに対応する部分では、その上半部が開放状とされた半筒状に構成され、コンデンサ18を収容するための空間が形成された構成とされている。
【0044】
さらに、外導体端子27の圧着部27cは、断面略U字状の圧着片27f,27gを外導体端子27の軸方向に沿って2箇所に有している。そして、端子中間部27b側の第1圧着片27fは、同軸電線1のうち編組層1cの露出部分に圧着可能に形成され、端部側の第2圧着片27gは外皮層1aの端部部分に圧着可能に形成されている。
【0045】
また、端子中間部27bは、両側に一対の側片27hを有しており、その上方は開放状とされ、その底部には適宜大きさの矩形の開口部27kが形成されている。そして、一対の側片27h間に、図9や図10に示されるような共圧着端子31を用いてコンデンサ18のリード部18aと同軸電線1の中心導体1dとを接続するための空間が形成されている。なお、この共圧着端子31は開口部27kを通じてその空間に供給され、図示省略の端子圧着機により、リード部18aと中心導体1dとを圧着し、互いに接続する構成とされている。
【0046】
さらに、内導体装着ステーション13においては、第2供給位置Fと内導体装着位置Hとの相互間に位置して、図5や図7に示されるような内導体ガイド体33が配設されている。
【0047】
内導体ガイド体33は、第2供給位置Fに搬送された内導体端子24と対向する位置に、ガイド孔33aが形成されており、このガイド孔33aは、内導体装着位置H側に配置された内導体端子24の外形よりも僅かに大きい四角形の姿勢規制孔部33bと、該姿勢規制孔部33bの第2供給位置F側の端縁より漸次テーパ状に拡開する姿勢ガイド孔部33cとを、第2供給位置Fから内導体装着位置Hへの挿入経路に沿って備えている。
【0048】
そして、第2供給位置Fに搬送された内導体端子24を、内導体装着位置Hに配置された外導体端子27におけるホルダ部材29の装着孔29aに挿入する搬送時において、内導体端子24が内導体ガイド体33のガイド孔33aを通過する際、内導体端子24の姿勢が姿勢ガイド孔部33cによって漸次所定の姿勢に矯正ガイドされていき、姿勢規制孔部33bを通過する際には、装着孔29aの挿入に適した所定の姿勢となるように構成されている。
【0049】
また、内導体ガイド体33は、ガイド孔33aを分割状とする1対の内導体ガイド33d,33eからなり、図5の仮想線で示されるように、内導体ガイド33d,33eは互いに接離操作自在に構成されている。
【0050】
そして、図5に示されるように、内導体装着位置Hに外導体端子27が配置され、第2供給位置Fに内導体端子24およびコンデンサ18が搬送され、内導体ガイド33d,33eが互いに接触した状態で、吸引パイプ22の内導体装着位置H方向への移動制御により、その先端部に吸着されている内導体端子24およびコンデンサ18が、外導体端子27のホルダ部材29における装着孔29aに向けて搬送されていく。
【0051】
この搬送時に、内導体端子24の姿勢の向きに歪みが生じていれば、内導体ガイド体33のガイド孔33aによって装着孔29aの挿入に適した所定の姿勢となるように矯正されていく。なお、内導体ガイド体33は内導体端子24の通過後、両内導体ガイド33d,33eが離隔操作される制御としてもよく、その後の挿入操作に支障がなければ、接触状態で維持される制御であってもよい。
【0052】
その後、吸引パイプ22の移動によって、所定の姿勢となった内導体端子24が装着孔29a方向に搬送され、装着孔29a内に内導体端子24が順次挿入されていき、最終的に、図8に示されるように、内導体端子24が装着孔29a内に挿入されて装着された状態が得られる(内導体装着工程)。なお、この装着孔29aに対する内導体端子24の装着状態においては、ホルダ部材29と内導体端子24とが適宜係止手段により抜止め状態に係止されている。そして、装着孔29aに対する内導体端子24の装着後、吸引パイプ22の吸引が解除され、その吸引解除状態で、吸引パイプ22は退避して第2供給位置Fに戻される(吸引手段退避工程)。
【0053】
ここに、図8に示されるように、外導体端子27における略筒状部分27dのホルダ部材29内に内導体端子24が嵌合状に装着され、半円筒部分27eにおけるホルダ部材29上にコンデンサ18が配置され、コンデンサ18の一方のリード部18aが、端子中間部27bの対向する側片27h間に、片持ち状で突出した状態の圧着端子35が得られる。
【0054】
そして、これら一連の動作の繰り返しにより、外導体端子27に内導体端子24とコンデンサ18が組込まれた圧着端子35が連鎖状として順次組付けられていく。
【0055】
そして、内導体装着位置Hでは、この片持ち状の一方のリード部18aの突出部分に対応する検査領域Kを撮像するCCDカメラ等からなる第3の撮像手段(図示省略)が配置されており、この検査領域Kを撮像し、その画像データに基づく画像処理によりその一方のリード部18aの長さおよび姿勢が許容範囲に含まれるかどうかの良否の判定を行う第3の検査装置(図示省略)が備えられている。なお、本実施形態では、前記第1の撮像手段がこの検査領域Kに予め移動して撮像し、前記良否の判定を行うように制御されている。即ち、第1の撮像手段および第1の検査装置を、第3の撮像手段および第3の検査装置に兼用する構成とされている。
【0056】
そして、この第3の検査装置による判定が不良の場合には、エラーとして適宜、排除される。また、第3の検査装置による判定が良の場合には、次工程である外導体圧着ステーション14に、圧着端子35が順次、供給されていく。
【0057】
また、第2供給位置Fに戻された吸引パイプ22は、その後、初期位置の待機位置Cに戻され、前述同様にして、次のコンデンサ18の搬送が行われる。
【0058】
外導体圧着ステーション14では、外導体端子27や共圧着端子31を圧着するための端子圧着機が備えられており、内導体装着ステーション13から順次供給されてくる連鎖状外導体端子27と並行して、図9に示されるように、連鎖状となった前記共圧着端子31も順次供給されるように構成されている。
【0059】
この連鎖状共圧着端子31は、断面略U字状の半円筒状に形成された複数の共圧着端子31が、その一端部側で共圧着端子用連鎖帯37に所定間隔をあけて並列状に連結された連鎖状の構造とされている。そして、この共圧着端子用連鎖帯37には、所定間隔で送り孔37aが複数形成されており、この送り孔37aを利用して、図10に示されるように、適宜送り機構等で供給方向Rに沿って順次送り込みがなされる構造とされている。
【0060】
そして、外導体圧着ステーション14における端子圧着位置Lに供給された圧着端子35の開口部27kに対応する下方位置に、前記共圧着端子31が順次、供給されるように構成されている。
【0061】
この端子圧着位置Lに圧着端子35が所定姿勢で供給されると共に、共圧着端子31が供給された状態で、前述同様、手作業等により所定長さに調尺して皮剥を行い、外部導体としての編組層1cや内部導体としての中心導体1dを所定長さ露出させた同軸電線1を、図10に示されるように、圧着端子35の上方よりセットする。即ち、外皮層1aの端部が第2圧着片27gに対応する上方位置に配置して、降ろせば、第2圧着片27g位置に外皮層1a端部がセットされ、第1圧着片27f位置に露出された編組層1cがセットされ、リード部18aに対応する位置に露出された中心導体1dがセットされる。
【0062】
この圧着端子35に対する同軸電線1のセット状態で、端子圧着機を圧着駆動させることにより、図11に示されるように、共圧着端子31でリード部18aと中心導体1dとが圧着されると共にその共圧着端子31は共圧着端子用連鎖帯37から切り離され、外導体端子27の第1圧着片27fおよび第2圧着片27gはそれぞれ編組層1cおよび外皮層1aに圧着されると共に外導体端子用連鎖帯28から切り離された状態が得られ、ここに、同軸電線1の端部に圧着端子35が圧着された状態が得られる(端子圧着工程)。
【0063】
そして、端子圧着処理後、製品検査ステーション15に備えられたCCDカメラ等からなる第4の撮像手段(図示省略)により、第1圧着片27f、第2圧着片27gおよび共圧着端子31による圧着部分を撮像し、その画像データに基づく画像処理によりその圧着部分の圧着状態が良好かどうかの良否の判定を第4の検査装置(図示省略)により行う構成とされている。なお、この端子圧着処理後の各圧着部分の外観検査を、目視により行う方法であってもよい。また、各検査装置における画像処理による良否の判定方法としては、公知の画像処理による方法を適宜採用すればよい。
【0064】
本実施形態は以上のように構成されており、圧着端子35の組付けに際しては、電気部品供給ステーション11において、順次送り出されてくるコンデンサ18の一方のリード部18aの所定長さに切断(一方切断工程)後、吸引パイプ22が吸引状態で套嵌されて、コンデンサ18が吸着状態で保持され(電気部品吸着工程)、この状態で、他方のリード部18bが所定長さに切断され(他方切断工程)、次工程に自動搬送される。
【0065】
そして、内導体圧着ステーション12では、吸引パイプ22の移動制御により、吸着されているコンデンサ18の他方のリード部18bに、内導体端子24の圧着部24bが圧着される(内導体圧着工程)。
【0066】
その後、コンデンサ18の一方のリード部18aに内導体端子24が連結された状態で、吸引パイプ22により次工程の内導体装着ステーション13に自動搬送される。
【0067】
そして、内導体装着ステーション13では、吸引パイプ22の移動制御により、吸着されている内導体端子24が、外導体端子27におけるホルダ部材29の装着孔29a内に挿入されて装着され(内導体装着工程)、その装着後、吸引パイプ22の吸引が解除され、その吸引解除状態で、吸引パイプ22は退避して第2供給位置Fに戻される(吸引手段退避工程)。ここに、圧着端子35の組付けがなされる。
【0068】
その後、圧着端子35は外導体圧着ステーション14に送り出され、外導体圧着ステーション14では、共圧着端子31が供給されると共に所望状態に皮剥された同軸電線1が供給されて、圧着処理され、リード部18aと中心導体1dとが共圧着端子31により圧着されて接続され、外導体端子27の第1圧着片27fおよび第2圧着片27gはそれぞれ編組層1cおよび外皮層1aに圧着接続および圧着され、同軸電線1の端部に圧着端子35が圧着接続された状態が得られる(端子圧着工程)。
【0069】
以上のように、外導体端子27に内導体端子24とコンデンサ18を組込む一連の圧着端子35の組付けが、吸引パイプ22による自動の搬送制御により自動的に行えるため、サイクルタイムの向上が図れ、生産性に優れ、コスト低減が図れると共に、位置決め精度が向上し、製品の品質向上が図れる利点がある。
【0070】
また、細かい部品である内導体端子24とコンデンサ18のリード部18bとの圧着も自動に行え、手作業のように手を近付ける必要がなく、安全性が向上する。
【0071】
さらに、外導体圧着ステーション14の位置まで、順次組み付けられた圧着端子35が搬送されるため、作業者は外導体圧着ステーション14の位置にいればよく、各ステーション11,12,13,14,間にわたって移動する必要がない。
【0072】
また、各検査領域E,G,Kにおいて、それぞれの処理状況を画像処理により検査する方式であり、目視により検査する場合と比較して、検査の精度が向上し、不良品の発生が有効に防止でき、製品の品質がより一層、向上できる利点がある。
【0073】
さらに、圧着端子35と同軸電線1との圧着に際して、同軸電線1を上方からセットすることが可能となり、外導体端子27に対して軸方向から挿入する場合と比較して、圧着部27cと編組層1cとの接触摺動が有効に防止でき、編組層1cのばらけ等の問題が有効に回避できる。
【0074】
また、内導体装着ステーション13において、内導体装着位置Hと第2供給位置Fとの間に、内導体ガイド体33を配置しているため、外導体端子27の接続部27aに装着されたホルダ部材29の装着孔29aに対する内導体端子24の挿入に際して、内導体端子24の姿勢が所定の姿勢に矯正でき、内導体装着工程が円滑になされる利点がある。
【0075】
また、吸着手段として、一方のリード部18aに套嵌できる吸引パイプ22を採用しているため、コンデンサ18等の吸着状態が安定し、良好に搬送作業が行える。
【0076】
なお、上記実施形態においては、内導体装着ステーション13と外導体圧着ステーション14とを並設した構造とされているが、内導体装着ステーション13で組付けられた連鎖状の圧着端子35を巻取等により収容し、その収容された連鎖状圧着端子35を用いて、別途位置に配設された外導体圧着ステーション14で、同軸電線1に対する圧着端子35の圧着処理を行う構成としてもよい。
【0077】
また、同軸電線1において、編組層1cの内周囲または外周囲またはその双方にアルミ箔等の導電性箔が設けられていてもよく、さらには、2つの導体は必ずしも同心円状に配設される必要はなく、2つの導体が並列状に配置される電線であってもよい。さらに、2つの導体とは別にさらに他の導体を備えた電線であってもよい。即ち、加工対象としては、少なくとも2つの導体を有する電線全てが対象となる。
【0078】
さらに、電気部品として、コンデンサ18を用いた構造を示しているが、必要とされる電気的特性に応じて、抵抗部品や整流素子部品等、一対のリード部品を有する各種電気部品を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施形態に係る端子圧着設備の概略説明図である。
【図2】電気部品供給ステーションの概略説明図である。
【図3】連鎖状内導体端子を示す平面図である。
【図4】コンデンサのリード部に対する内導体端子の圧着後説明図である。
【図5】内導体装着ステーションの概略説明図である。
【図6】連鎖状外導体端子を示す平面図である。
【図7】内導体ガイド体の概略斜視図である。
【図8】圧着端子の組付け状態説明図である。
【図9】連鎖状共圧着端子を示す平面図である。
【図10】外導体圧着ステーションでの説明図である。
【図11】圧着処理後の平面図である。
【図12】圧着端子の圧着手順説明図である。
【図13】圧着端子の圧着手順説明図である。
【図14】圧着端子の圧着手順説明図である。
【図15】圧着端子の圧着手順説明図である。
【図16】圧着端子の圧着手順説明図である。
【図17】圧着端子の圧着手順説明図である。
【符号の説明】
【0080】
1 同軸電線
1a 外皮層
1b 内皮層
1c 編組層
1d 中心導体
11 電気部品供給ステーション
12 内導体圧着ステーション
13 内導体装着ステーション
14 外導体圧着ステーション
15 製品検査ステーション
16 吸着搬送手段
18 コンデンサ
18a 一方のリード部
18b 他方のリード部
22 吸引パイプ
24 内導体端子
24a 接続部
24b 圧着部
27 外導体端子
27a 接続部
27c 圧着部
29 ホルダ部材
29a 装着孔
31 共圧着端子
35 圧着端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧着部を有する外導体端子に内導体端子と電気部品とを組込んだ圧着端子組付け方法であって、
順次送り出されてくる前記電気部品の両側にそれぞれ突出配置されたリード部の一方を所定長さに切断した後、吸着手段により電気部品を吸引により吸着状態とする電気部品吸着工程と、
前記電気部品の吸着状態で、他方の前記リード部を所定長さに切断する他方切断工程と、
前記他方の前記リード部の切断後、前記吸着手段により吸着された前記電気部品を、内導体圧着機に搬送して、前記内導体端子の圧着部を前記他方のリード部に圧着する内導体圧着工程と、
前記内導体端子の圧着後、前記吸着手段により吸着された前記電気部品を、前記外導体端子が所定姿勢で配置された内導体挿入ユニットに搬送し、前記他方のリード部に圧着接続されている内導体端子を、外導体端子の接続部内に装着された絶縁材からなるホルダ部材の装着孔に挿入して装着する内導体装着工程と、
前記内導体端子の装着後、前記吸着手段による吸引を解除して、吸引手段を退避させる吸引手段退避工程と、
を備えることを特徴とする圧着端子組付け方法。
【請求項2】
請求項1に記載の圧着端子組付け方法により組付けられた前記圧着端子に、2つの導体を有する電線を圧着接続する端子圧着方法であって、
前記電線における前記2つの導体が露出された状態で、端子圧着機に所定姿勢で配置された前記圧着端子の上方よりセットし、一方の前記導体に前記外導体端子の前記圧着部を圧着し、他方の前記導体と前記電気部品の前記一方のリード部とを共圧着端子で圧着することを特徴とする端子圧着方法。
【請求項3】
圧着部を有する外導体端子に内導体端子と電気部品とを組込んだ圧着端子を製造する端子圧着設備であって、
所定間隔で配置された両側にそれぞれ突出配置されたリード部を有する前記電気部品を順次送り出し、前記各リード部を所定長さに切断する電気部品供給ステーションと、
前記電気部品供給ステーションで、前記電気部品の一方の前記リード部が切断された状態で電気部品を解除操作自在な吸引により吸着して保持する吸着手段を備え、他方の前記リード部の切断により電気部品を吸着状態で順次搬送する吸着搬送手段と、
前記吸着手段により吸着された状態で搬送された前記電気部品の前記他方のリード部に、前記内導体端子の圧着部を圧着する内導体圧着機が備えられた内導体圧着ステーションと、
前記吸着手段により吸着された状態で搬送される前記電気部品の前記他方のリード部に圧着された前記内導体端子を、前記外導体端子の接続部内に装着された絶縁材からなるホルダ部材の装着孔に挿入して装着する内導体装着ステーションと、
を備えることを特徴とする端子圧着設備。
【請求項4】
請求項3に記載の端子圧着設備であって、
前記内導体端子が装着された前記外導体端子に、前記2つの導体が露出された状態の前記電線がセットされて、一方の前記導体に前記外導体端子の前記圧着部を圧着し、他方の前記導体と前記電気部品の前記一方のリード部とを共圧着端子で圧着する外導体圧着ステーションをさらに備えることを特徴とする端子圧着設備。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の端子圧着設備であって、
前記電気部品における切断された前記他方の前記リード部を撮像手段により撮像し、画像処理によりその他方のリード部の長さの良否を判定する検査装置と、
前記内導体端子の圧着部と前記他方のリード部との圧着位置を撮像手段により撮像し、画像処理により前記圧着位置の良否を判定する検査装置と、
前記内導体端子の圧着部と前記他方のリード部との圧着状態を撮像手段により撮像し、画像処理により前記圧着状態の良否を判定する検査装置と、
前記外導体端子の前記接続部内に前記内導体端子を装着した状態で、前記電気部品の前記一方の前記リード部を撮像手段により撮像し、画像処理によりその一方のリード部の長さおよび姿勢の良否を判定する検査装置と、
を備えることを特徴とする端子圧着設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−171619(P2008−171619A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2218(P2007−2218)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】