説明

基板をコーティングするための装置

本発明は、蒸気分配器(3)によって基板(4)をコーティングするための装置に関する。この蒸気分配器(3)は、入口(5)を介して蒸発器るつぼ(7)と接続されている。少なくとも1つのバルブ(13)がるつぼ(7)と入口(5)の間に配置されている。蒸発器るつぼ(7)は、真空バルブ(11)によって排気又は注入可能なチャンバ(12)内に位置している。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は請求項1の前提項に係る基板をコーティングするための装置(アレンジメント)に関する。
【0002】
硫化カドミウム又は硫化亜鉛カドミウムで基板をコーティングする、又はOLED物質で基板をコーティングするための装置は既知である(US4,401,052、DE102 24 908 A1、EP1 357 200 A1)。ここで、基板をコーティングする材料は蒸発器で蒸発される。
【0003】
しかしながら、これらの装置によって、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の群に属する材料は、全く蒸発しない。なぜなら、これらの金属は非常に反応性が高く、ガラス及び水と化合物を形成するからである。アルカリ金属及びアルカリ土類金属の中でも、リチウムは単に非常にゆっくり放電する電池及びアキュムレータの製造に対しては適しているので、特に興味深い。
【0004】
現代のリチウム電池は1991年に初めて市場に登場した。それらにおいては、グラファイト(Li)のアノードと層状酸化物(Li1−x)のカソードの間でLiイオンを交換し、Tは遷移金属−コバルト、ニッケル、時にはマンガンである。3.8Vの平均電圧では、エネルギー密度は約180Whkg−1であり、これはかなり古い鉛蓄電池のおよそ5倍である。
【0005】
Li電池の分野における最新の開発は、ナノ材料の使用を含んでいる。さらに、酸素カソードとリチウムアノードを含むリチウム酸素電池が研究されている(M.Armand and J.−M.Tarascon: Building Better Batteries,Nature,Vol.451,7 Febr.2008,pp.652−657)。
【0006】
また、リチウム電池は薄層電池として生産されている(WO02/099910A1、1頁、17−20行)。薄層の成膜はスパッタリングで行われている。イオンのスパッタリングの間に、例えばオルト燐酸リチウムが基板上に堆積する。反応性スパッタリングを介して、LiONの電解質層を成膜できる。
【0007】
また、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition、プラズマCVD)によって基板上にSiO及びリチウムの薄層を成膜することも知られている(US 6 177 142 B1)。
【0008】
さらに、Li−Co−Oで基板をコーティングすることが知られており、これは電子ビーム蒸発器が使用されている(JP2003−234100)。
【0009】
基板上にリチウム又はリチウム合金の薄層を作るための別の既知の装置においては、るつぼ中に配置されたリチウムが真空下で蒸発する(JP2002−206160)。
【0010】
最後に、真空又は減圧された状態が形成されて、昇華又は蒸発した膜形成材料が基板上の膜内に形成される膜形成チャンバを有する膜形成装置内で使用される膜形成源は既知である(EP1 584 705A)。この膜形成源はさらに、基板の膜形成面に向かって膜形成材料を放電するための膜形成チャンバ内に配置された放電出口と、膜形成チャンバの外側に配置された材料収納部と、膜形成材料を含む材料容器を含んでいる。膜形成源には、気密性が高く放電出口を材料収納部に連通させている放電通路も提供されている。
【0011】
本発明は、コーティング材料が化学的に反応性の高いアルカリ金属及びアルカリ土類金属の群の要素である可能性のある基板をもコーティングするための装置を提供するという問題を対象とする。
【発明の開示】
【0012】
この問題は請求項1の構成によって解決される。
【0013】
本発明で得られる利点は、特にリスク無しで容易に蒸発器るつぼを補充又は交換できることを含む。これは、例えばリチウムのような非常に反応性の高い材料が蒸発する場合は特に重要であり、これらは接触してはいけなく、通常の大気、酸素、水にさらしてもいけないからである。
【0014】
従って、本発明は蒸気分配器による基板のコーティングのための装置に関する。この蒸気分配器は供給システムを介して蒸発器るつぼに接続されている。るつぼと供給システムの間には、少なくとも1つのバルブが配置されている。蒸発器るつぼは、ガス供給源及び真空ポンプによって真空バルブを介して排気又は注入可能なチャンバ内に配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施形態の例が図に示されており、以下に更なる詳細を記載する。図面は、以下について示している。
【0016】
【図1】分離バルブが閉じた状態の蒸気供給システムである。
【図2】分離バルブが開いた状態のPIDコントローラを有する図1による蒸気供給システムである。
【図3】2つの分離バルブを有する蒸気供給システムである。
【図4】分離バルブが閉じており、蒸発器るつぼが横に移動している図3による蒸気供給システムである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は真空チャンバ用蒸気供給システム1を示している。真空チャンバの中で、チャンバ壁2だけは明らかである。DE102 24 908A1の図1〜3において、このような真空チャンバは詳細に示されている。
【0018】
蒸気供給システム1は、垂直に指向される蒸発器チューブ3を含み、その反対側にコーティングされる基板4が配置されている。数本の直線的に垂直に配置された蒸発器ノズルを備えた蒸発器チューブ3は、蒸発器チューブ3に対して直角に向けられた入口チューブ5に接続される。従って、この蒸発器チューブ3は蒸気分配器として機能する。蒸発器チューブ3に平行に、入口チューブ5に直角に、筒状の蒸発器るつぼ7が提供され、これはるつぼハウジング8内に位置している。例えばリチウムのような反応性の高い物質が蒸発するならば、るつぼ7は例えばステンレス鋼、チタン又はモリブデンで作られる。蒸発器るつぼ7の下方には、ピストン10を有するシリンダ9が位置している。図1ではその下位にある蒸発器るつぼ7は、ピストン10によって上下動可能である。真空バルブ11はピストン10に対して横方向に提供されており、それを介して、るつぼチャンバ12は排気又は例えば保護ガスを注入できる。
【0019】
しかしながら、るつぼ7だけが反応性の高い物質にさらされるのではないので、蒸気供給システム全体がこれらの反応性の高い物質に対して不活性な材料で作られなければならないのは明らかである。
【0020】
このるつぼチャンバ12の中に、るつぼチャンバ12の安定化に貢献するリニアガイド31が位置している。このリニアガイド31上には、蒸発器るつぼ7に接続された案内要素32が配置されている。リニアガイド31に沿って案内要素32を移動することによって、蒸発器るつぼ7もリニアガイド31に沿って、すなわち矢印33及び34の向きに移動する。
【0021】
閉じた状態で図1に示される分離バルブ13の補助によって、るつぼ7と共にるつぼチャンバ12は入口チューブ5から分離することができる。この分離バルブ13はスペーサリング25上に配置される。入口チューブ5は下方へ指向された接続フィッティング14を含んでいる。図1には更に、加熱ジャケット15を見ることができる。接続フィッティング14は、ピストン17の末端部16によって閉じることができる。更に、この接続フィッティング14は、蒸発器るつぼ7の上部18が締結可能な帽形部19を含む。ピストン17は、ピストン17を移動可能にしているシリンダと接続している。シリンダ35は空圧制御シリンダであることが可能である。
【0022】
更にピストン10上に配置されている把持装置36が、るつぼチャンバ12の内部にあることは明らかである。熱電対44は、耐真空パワーフィードスルー50から把持装置36の周りをらせん状に巻かれており、るつぼ7の底部に位置する刻み目51で終わる。 熱電対44によって、蒸発器るつぼ7の底部の温度を測定可能である。一方をパワーフィードスルー50に、他方を把持装置36に固定された熱電対44のらせん状の巻線によって、下位から高位置までるつぼ7を必要なだけ持ち上げることが可能である。これは図2で示されている。それに加えて、ピストン10によって熱電対44は矢印33及び34の向きにそれぞれ動かすことができる。
【0023】
図1においてグローブボックス40の壁6も明らかであり、それは蒸発器るつぼ7及び蒸発器チャンバ12を取り囲んでいる。これによって、保護ガスのもとで蒸発器るつぼ7を交換したり、又は材料でそれを満たすことが可能となる。例えば、保護ガスとしてアルゴンを用いることが可能である。図1はグローブボックス40を単に部分的及び図式的に示している。
【0024】
図1はさらに、蒸発器るつぼ7内の圧力を測定するための圧力計ヘッド38を示している。蒸発器るつぼ7内の圧力が目標値に到達すると、図1に示されていない制御器によって分離バルブ13は開けられるか又は閉じられる。
【0025】
図1にセグメントとしてのみ示されている冷却手段ポート37も明らかである。この冷却手段ポート37は、例えばHOのような冷却手段用の、図1には図示されない供給ユニットに接続されている。もしも必要であるならば、ハウジング41をこの冷却手段で冷却する。図1に図示されない要素、例えばゴム製の配管を介して冷却手段ポート37は、供給ユニットに接続することができる。もしも冷却手段がHOであるならば、供給ユニットは従来の水接続が可能である。
【0026】
図2は図1と同じ装置を示している。しかしながら、蒸発器るつぼ7がピストン10によって持ち上げられ、厳密に言えば蒸発器るつぼ7の最上部18が接続フィッティング14の最下部19に挿入されるだけの距離を持ち上げられる。接続フィッティング14の下部が帽形形状を満たしている一方、蒸発器るつぼ7の上部18はここで球面に形成されている。ここで分離バルブ13が開けられる。
【0027】
蒸発器るつぼ7を取り囲むるつぼ加熱システムが20に示される。このるつぼ加熱システム20はPIDコントローラ21に接続されており、次いでレート取得器22に接続されている。このレート取得器22は、例えば振動水晶又は発光分光器のような測定装置23を備えることが可能である。この測定装置23は蒸発器チューブ3から基板4に達する材料の蒸発速度を取得する。このため蒸発器チューブ3には、基板4上のコーティングレートに比例する速度信号を生成する特殊ノズル24が提供される。このノズル24を通して、蒸気が測定装置23に流れる。このように、るつぼ加熱システム20はコーティングレートの関数として調整可能である。PIDコントローラ21に公称値を設定することもできる。PIDコントローラの代わりに、別のコントローラを提供することもできる。PIDコントローラはPDコントローラとIコントローラの並列回路を含むコントローラの一般的な基本形を含んでおり、それは外乱の早期検知、調整逸脱の迅速な修正と削除といった特性を兼ね備えている。もしも調整されたプロセスがデッドタイムを含んでいるならば、そのD成分のためPIDコントローラを利用することはできない。
【0028】
垂直に直線的な配置された穴を通して蒸発器チューブ3を出る蒸気は、矢印26によって象徴的に示されている。穴は、高い蒸発速度と均一なコーティングが達成されるようにレイアウトされている。例えば、それらは1mm〜4mmの直径と、5mm〜30mmの距離を有している。基板4のマージン領域内における層の厚みの減少を補正するために、穴又はノズル穴をここに互いにより近接して、例えば互いに半分の距離で配置することが可能である。また、円筒穴の代わりに、細長い穴又は他の形状の開口も考えられる。
【0029】
図3は図1と同じ装置を示しているが、2つの分離バルブ13と27は両方とも閉じている。保護ガスのもと、2つの分離バルブ13と27によって、蒸発器るつぼ7をより良好に交換することができる。上側の分離バルブ13はコーティングチャンバ28を大気圧29から分離し、一方、下側の分離バルブ27は保護ガスで充満させることが可能なるつぼチャンバ8を大気圧29から分離する。この分離バルブ27はスペーサリング25上に配置される。
【0030】
分離バルブ27のハウジングは耐真空性を持つように作られなければならないが、バルブのゲートはガスに対する耐拡散性を持つことが必要とされるだけである。るつぼ7を大気圧へ戻した後は周囲の空気に対して圧力差が存在しないので、バルブ27のゲートはいかなる真空力も吸収する必要がない。
【0031】
図3の表示の中で、蒸発器るつぼ7はその下位に位置している。真空バルブ11を介して、るつぼチャンバ12は、別々に排気したり又は例えば保護ガスを注入したりできる。真空バルブ11のガス供給源及び真空ポンプへの接続は示されていない。真空ポンプのみならずガス供給源は、例えばT型部品、及びバルブ11に通じるフレキシブルな波形の配管をもつ適切に配置されたバルブを介して任意に接続することが可能である。るつぼチャンバ12から蒸発器るつぼ7を取り除くために、チャンバは大気へ戻される。蒸発器るつぼ7はグローブボックス40内にそれぞれ補充されるか又は交換されることが可能である。ここでは、グローブボックス40は例えばアルゴンのような保護ガスのもとにある。
【0032】
図4に示された中で、蒸発器るつぼ7はレール30に沿って蒸発チャンバから離れた位置にもたらされる。これは矢印39の向きに蒸発器チャンバ12を移動させることによって起きる。この位置で蒸発器るつぼ7が交換又は補充されることが望ましい。ここで上側の分離バルブ13は、蒸発器チャンバが真空下にあり続けるように閉じられている。これによって、真空は破られない。
【0033】
るつぼ7の交換又はそれの補充は、バルブ27が開いた状態でのみ可能であることが理解される。したがって、蒸発器るつぼ7は保護ガスで満たされたグローブボックス40によって取り囲まれなければならない。
【0034】
図4に示されるように、蒸発器るつぼ7はその下位に位置している。真空バルブ11を介して、真空チャンバとは独立して、るつぼチャンバ12は排気又は注入が可能である。 るつぼチャンバ12と共に蒸発器るつぼ7は、グローブボックス40の中に導入される。ここで、蒸発器るつぼ7は、取り除かれて新しい蒸発器るつぼに取り替えられるか、又は補充される。
【0035】
蒸発材料でるつぼ7を満たした後、分離バルブ27は閉じられ、るつぼチャンバ12は排気される。次に、るつぼチャンバ12と蒸発器るつぼ7は、レール30に沿って矢印42の向きに移動することによって、それらの後方位置に移動して戻る。分離バルブ13と27が互いに耐真空性を保って接続され、るつぼチャンバ12が排気された後に、分離バルブ13、27を開けることができる。その後、蒸発器るつぼ7は、矢印33の向きに移動することによって上方位置にもたらされる。
【0036】
図示されない更なる実施形態の例によると、グローブボックス40はコーティング設備から離れて間隔を置いて配置することが可能である。この場合、保護ガスのもとにあるるつぼ7は、スペーサリング25及び図示されない適当な施錠機構と共に、図4に示される引き出し位置内で閉じられたバルブ27によって、るつぼチャンバ12から取り除かれ、つまりレール30から持ち上げられる。この施錠機構はスペーサリング25上に、又はスペーサリング25上に固定されたフランジの上にるつぼ7を固定する。このように、離れて位置するグローブボックス40に閉じた状態のるつぼ7を搬送することができる。ここで、るつぼ7は任意に掃除して、再び補充し、バルブ27で閉じることができる。
【0037】
上述のプロセスは、ガラス基板のコーティングのために利用可能である。しかしながら、それらを利用して、直径200mm又は300mmのシリコンウェハをコーティングすることもでき、基板キャリアは1枚又は数枚のウェハを備えることができる。しかしながら、基板キャリアは図4に図示されていない。キャリア上に配置される全ての基板を均一にコーティングするためのコーティング可能な基板の必要高さhは、蒸発器チューブ3の長さを介して適合させることができる。
【0038】
更に、人工材料又は金属でできたフレキシブルな基板も、例えば、EP1 589 130 A1の図3に示されるように、設備内に利用可能である。この既知の設備において、蒸気分配器チューブと蒸気出口ノズルのみが、敷板に水平に及び平行に配置される必要がある。
【0039】
EP1 357 200A1に記載されているように、1つのるつぼの代わりに数個のるつぼが提供され、相互接続されていてもよいことが理解される。
【0040】
ここに記載された実施形態によって達成された結果と実質的に同じ結果を達成するために、多様な変形形態及び代替形態が本発明とその利用及びその構成においてなされてもよいことを当業者は容易に認めることができる。従って、本発明を開示された例示的な形態に制限することは意図していない。特許請求の範囲に表現されているように、多くの変形形態、修正形態、及び代替構造が、開示された本発明の範囲及び精神に含まれる。
【符号の説明】
【0041】
1 蒸気供給システム
2 壁
3 蒸発器チューブ
4 基板
5 入口チューブ
6 壁
7 蒸発器るつぼ
8 るつぼハウジング
9 シリンダ
10 ピストン
11 真空バルブ
12 るつぼチャンバ
13 分離バルブ
14 接続フィッティング
15 加熱ジャケット
16 端部
17 ピストン
18 部位
19 部位
20 るつぼ加熱システム
21 PIDコントローラ
22 レート取得器
23 測定装置
24 ノズル
25 スペーサリング
26 矢印
27 分離バルブ
28 コーティングチャンバ
29 大気圧
30 レール
31 リニアガイド
32 案内要素
33 矢印
34 矢印
35 シリンダ
36 把持装置
37 冷却手段ポート
38 圧力計ヘッド
39 矢印
40 グローブボックス
41 ハウジング
42 矢印
44 熱電対
50 フィードスルー
51 刻み目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口(5)を介して蒸発器るつぼ(7)と接続可能な蒸気分配器(3)による基板(4)のコーティングのための装置であって、
前記るつぼ(7)と前記入口(5)の間に少なくとも1つのバルブ(13)が配置され、真空バルブ(11)によって排気することができるチャンバ(12)内に蒸発器るつぼ(7)が位置し、
分離チャンバ(40)が前記蒸発器るつぼ(7)を補充する又は交換するために設けられることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記蒸気分配器(3)は直線型蒸気分配器であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記蒸発器るつぼ(7)は前記入口(5)へ向かって及び前記入口(5)から離れる方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記るつぼ(7)と前記入口(5)の間に提供される前記バルブ(13)は前記入口(5)と接続していることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記るつぼチャンバ(12)に接続している第2のバルブ(27)が提供されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記第2のバルブ(27)は前記蒸発器るつぼ(7)及び前記チャンバ(12)と共に移動可能であることを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項7】
蒸発速度を測定する測定装置(23)が提供され、この測定装置(23)は前記蒸発器るつぼ(7)を加熱する加熱システム(20)を調節するレギュレータ(21)と接続されていることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記基板(4)は真空チャンバ内に位置することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記蒸発器るつぼ(7)は真空チャンバの外側に位置することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記蒸気分配器(3)は少なくとも1つのノズル(24)を含み、前記少なくとも1つのノズルを通して蒸気が測定装置(23)上へ流れることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項11】
前記るつぼ(7)のみならず前記蒸気供給システム(1)は蒸発する材料と化学的に反応しない材料でできていることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記移動はレール(30)に沿って起こることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項13】
前記チャンバ(40)はグローブボックス(40)であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項14】
前記レギュレータ(21)はPIDコントローラであることを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項15】
前記直線型蒸気分配器(3)は、少なくとも1つの線上に配置され、約1〜4mmの直径をもついくつかの開口を有することを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項16】
前記分離バルブ(27)によって閉じられた前記るつぼ(7)は前記レール(30)から取り除くことが可能であることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項17】
前記開口は穴であることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項18】
前記開口はスリットであることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項19】
前記開口は前記蒸気分配器(3)のマージン領域に互いにより近接して配置されることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項20】
前記基板はシリコン又はガラス又は人工材料又は金属でできていることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれか1項記載の装置によるコーティングされた基板の製造方法。
【請求項22】
リチウム電池製造のための請求項21記載の前記コーティングされた基板のアプリケーション。
【請求項23】
入口(5)を介して蒸発器るつぼ(7)と接続可能な蒸気分配器(3)による基板(4)のコーティングのための装置であって、
前記るつぼ(7)と前記入口(5)の間に少なくとも1つのバルブ(13)が配置され、真空バルブ(11)によって排気することができるチャンバ内に蒸発器るつぼ(7)が位置し、
前記るつぼチャンバ(12)に接続している第2のバルブ(13)が設けられることを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−522118(P2011−522118A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510916(P2011−510916)
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【国際出願番号】PCT/EP2009/054218
【国際公開番号】WO2009/144072
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】