報償を積み上げる選択ゲームを有するゲーム・デバイス
プレーヤに複数の選択肢から1つ以上を選択させるゲーム・デバイスを提供する。選定された選択肢の各々に関連付けられている選択肢群を明示し、選定された選択肢を除去するか、あるいは関連付けられた選択肢群において得られる最低格付け又は未占有位置に配置する。占有位置に基づくオファーをプレーヤに提供する。プレーヤがオファーを保持する場合、オファーをプレーヤに与え、選択ゲームは終了する。プレーヤがオファーを拒絶し、プレーヤには少なくとも1回のオファーが残っている場合、選定された選択肢の少なくとも1つの位置を別の位置に変更即ち移動させる。選定された位置を変更即ち移動させた後でも、当該選択肢群の他のいずれの位置が占有され得る前に、各選択肢群で得られる最低格付け又は未占有位置を占有しなければならない。選定された選択の変更位置と関連付けられた報償即ち値に基づいて、他のオファーをプレーヤに提供し、受け入れさせるか又は拒絶させる。オファーが受け入れられるか、又はプレーヤには少なくとも1回の新しいオファーが残っていない場合、オファーをプレーヤに与え、選択ゲームは終了する。オファーが拒絶され、プレーヤには少なくとも1回のオファーが残っている場合、ゲーム・デバイスは、前述のように、再度選定された選択肢の位置を変更即ち移動させる。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ゲーム・デバイスの製造業者は、できるだけ多くの楽しみ及び興奮を与えるゲーム・デバイスを製作しようと躍起になっている。ゲーム・デバイスの主ゲーム即ち基本ゲームに伴う報償に加えて、潜在的に大きな報償又はクレジットを勝ち取る好機をプレーヤが有する副ゲーム即ちボーナス・ゲームを提供することは、プレーヤの楽しみや興奮を高める1つの方法である。
【0002】
一般に、ボーナス・ゲームを有するゲーム・デバイスは、基本ゲームの間に起こるトリガ(誘起)・イベント(triggering event)を用いる。トリガ・イベントは、一時的に基本ゲームのプレーを停止又は休止して、ボーナス・ゲームである、第2の異なるゲームにプレーヤが入ることができるようにする。プレーヤは、ボーナス・ゲームをプレーし、報償を受け取り、そして基本ゲームに戻ると考えられる。
【0003】
既知のボーナス・ゲームの1つでは、プレーヤは多数の報償のオファーを受け入れるか又は辞退することが可能になっている。TOP DOLLAR(登録商標)ゲーム・デバイスは、本願の譲受人が製造し流通させているが、これはプレーヤに3つのオファー(offer)及び最終的報償を与える。あるオファーが与えられると、プレーヤは、受入ボタン又は拒絶ボタンをそれぞれ押すことによって、それを受け入れるか又は拒絶することができる。プレーヤがオファーを受け入れると、プレーヤは、受け入れたボーナス額を受け取り、ボーナス・ラウンドは終了する。プレーヤがオファーを辞退すると、ゲームは別のオファーをプレーヤに生成する。プレーヤが3つの以前のオファーを拒絶すると、プレーヤには自動的に最後に選択されたオファーが与えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この既知のオファー/受入ゲームでは、プレーヤがオファーを拒絶すると、プレーヤは、更に高い金額の報償を求めて、現在の又は保証されている報償を危険に晒すことになる。ゲームは、代わりに、低い報償を与える可能性もある。このように、ゲームはプレーヤに対して危険性を創出する。プレーヤが異なる危険性に基づく選択肢から選択することを可能にし、次いで、プレーヤが選択した選択肢からの報償又はオファーを蓄積することを可能にすることによって、プレーヤに興奮や楽しみを与える。したがって、プレーヤが選択肢に重み付けし、これらの選択肢を選択する結果を利用して、プレーヤが報償又はオファーを蓄積することを可能にするオファー/受入ゲームを提供することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一般的には、ゲーム・デバイスに関し、更に特定すれば、報償をつみ上げる選択ゲームを有するゲーム・デバイスに関する。本発明の一実施形態では、選択ゲームの開始時に、ゲーム・デバイスは、複数の選択肢と、複数の選択肢群とを与える。各選択肢には、複数の選択肢群の1つが関連付けられている。各選択肢群には値又は変更子が関連付けられている。一実施形態では、各選択肢群は、1つ以上のエレメント即ち位置を含む。一実施形態では、各選択肢群は、当該選択肢群と関連付けられている選択肢の数と同じ数のエレメント即ち位置を含む。
【0006】
各選択肢群における各エレメント即ち位置には、格付けが関連付けられている。即ち、各選択肢群のエレメント即ち位置は、1から当該選択肢群における位置即ちエレメントの数まで格付けされている。値又は変更子には各格付けが関連付けられており、一実施形態では、格付けが高い程、関連する値又は変更子も大きくなる。このように、各選択肢群における各エレメント即ち位置は、(当該位置の選択肢群と関連付けられた値又は変更子と、選択肢群内の位置の格付けと関連付けられた値又は変更子とに基づいて)値即ち報償と関連付けられている。以下で更に詳しく説明するが、各位置と関連付けられた値即ち報償は、オファー成分(offer component)であり、他のオファー成分と組み合わされて、オファーを形成する。一実施形態では、選択肢群は、格子構成の行又は列として配列される。一実施形態では、格子の各列は選択肢群を表し、格子の各行は異なる格付けを表す。この実施形態では、最も低い行は最低の格付けを表し、格付けは、行が高くなる毎に順次高くなっていく。別の実施形態では、格子の各行は、選択肢群を表し、格子の各列は異なる格付けを表す。
【0007】
本発明の選択ゲームの一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤに複数の選択肢から1つ以上を選定させる。選定された選択肢の各々と関連付けられている選択肢群を明示し、関連する選択肢群のエレメント即ち位置の1つを占有するように、選定された選択肢を移動、配置、又は表示する。占有された位置と関連付けられた値即ち報償をプレーヤに明示する。この実施形態では、選定された選択肢は、関連する選択肢群において得られる最低格付け又は未占有位置に配置される。例えば、プレーヤが3つの選択肢を選択し、プレーヤが選定した選択肢の内の2つが明示され、同じ第1選択肢群と関連付けられる場合、最初に選定された選択肢は、関連する第1選択肢群の最低格付け位置に移動する。即ち、最初に選定された選択肢は既に最低格付け位置を占有しているので、2番目に選定された選択肢が、関連する選択肢群で得られる2番目に低い格付け又は未占有位置に配置される、即ち、置かれる。
【0008】
この実施形態では、格付けの各々と関連付けられている値即ち報償は、格付けが高くなる程増加するので、2回目に選定された選択肢が占有する位置と関連付けられた値即ち報償は、最初に選定された選択肢が占有する位置と関連付けられた値即ち報償よりも大きくなる。言い換えると、ある選択肢群においてプレーヤが選定された選択肢によって積み上げる占有位置を増やす程、プレーヤに与えられる報償も大きくなる。
【0009】
代替実施形態では、選定された選択肢と関連付けられた選択肢群で得られる最低格付けに選定された各選択肢を配置即ち置く代わりに、各選択肢と、選択肢群の1つの位置と関連付ける。この実施形態では、選定された選択肢は、関連付けられた位置に配置される。別の実施形態では、ゲーム・デバイスは、1つの選択肢群の位置の1つに、選定された各選択肢をランダムに置く。この実施形態では、選定された各選択肢は、選択肢群と関連付けられても、付けられなくてもよい。
【0010】
プレーヤが選定した選択肢の各々が、選定された選択肢が関連付けられた選択肢群の位置の1つに配置された即ち置かれた後、占有された位置に基づくオファーをプレーヤに提供する。各位置は報償即ち値(即ち、選択肢群と関連付けられた値と組み合わせた格付けの値)と関連付けられているので、オファーは、選定された選択肢が占有する位置の各々と関連付けられた報償即ち値に基づく。
【0011】
ゲーム・デバイスは、プレーヤに、オファーを保持するか又はオファーを拒絶させることができる。プレーヤがオファーを保持する場合、オファーをプレーヤに与え、選択ゲームは終了する。プレーヤがオファーを拒絶し、プレーヤには少なくとも1回のオファーが残っている場合、選定された選択肢の少なくとも1つの位置を別の位置に変更即ち移動させる。一実施形態では、複数の選定された選択肢の位置を別の位置に変更即ち移動させる。別の実施形態では、選定された選択肢の位置を別の位置に変更又は移動させる。
【0012】
一実施形態では、選定された各選択肢の位置は、選定された選択肢が初期状態において関連付けられたのと同じ選択肢群内の別の位置に変更即ち移動させる。別の実施形態では、各位置には1つ以上の変更位置が関連付けられており、選定された選択肢の位置は、現在占有する位置と関連付けられている変更位置の1つに変更即ち移動させることができる。別の実施形態では、選定された各選択肢の位置は、任意の選択肢群における他の任意の位置に変更即ち移動させることができる。尚、選定された各選択肢を、得られる最低格付け又は未占有位置に配置する即ち置く実施形態では、選定された選択肢を変更即ち移動させた後であっても、該選択肢群の他の任意の位置が占有され得る前に、各選択肢群で得られる最低格付け又は未占有位置を占有させなければならない。例えば、選定された選択肢の位置を、他に占有された位置がない選択肢群に変更即ち移動させる場合、変更即ち移動し選定された選択肢は、新たな選択肢群で得られる最低格付け又は未占有位置に配置即ち置かなければならない。
【0013】
選定された選択肢の変更位置と関連付けられた報償即ち値に基づく別のオファーがプレーヤに提供され、受け入れるか又は拒絶することができる。オファーが受け入れられるか、又はプレーヤには少なくとも1回の新たなオファーが残っていない場合、オファーをプレーヤに与え、選択ゲームは終了する。オファーが拒絶され、プレーヤには少なくも1回の新たなオファーが残っている場合、ゲーム・デバイスは、前述のように、再度選定された選択肢の位置を変更即ち移動させる。次いで、プレーヤがオファーを受け入れるか、新たな残りのオファーがなくなるまで、選択ゲームは前述のように続けられる。
【0014】
本発明は、オファー及び受け入れを提示し、ゲーム・デバイスは、プレーヤに、1つ以上の格付け位置の1つ以上の選択肢の占有を再配列即ち再配置させ、プレーヤに提供される各オファーは、1つ以上の選択肢が現在占有している位置に基づく。
【0015】
更に、本発明の選択ゲームは、プレーヤに選択肢(option)に重み付けさせ、これらの選択肢を選択する結果を利用し、プレーヤが報償即ちオファーを蓄積することができる、オファー及び受け入れゲームを提供する。
【0016】
本発明の更に別の特徴及び利点は、以下の本発明の詳細な説明及び図面に記載されており、これら記載から明白となるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
これより図面を参照する。本発明のゲーム・デバイスの2つの実施形態が、ゲーム・デバイス10a及びゲーム・デバイス10bとしてそれぞれ、図1A及び図1Bに示されている。ゲーム・デバイス10a及び/又はゲーム・デバイス10bを、ここでは全体的にゲーム・デバイス10と呼ぶ。
【0018】
ゲーム・デバイス10は、一実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、支持構造、筐体、又はキャビネットを有し、複数のディスプレイ、入力部、制御部、及び従来のゲーム・マシンのその他の構造を支持する。これは、プレーヤが起立又は着座しながら操作できるように構成されている。ゲーム・デバイスは、床又はスタンド上に位置付けることもでき、あるいはパブ・スタイル又はテーブル・トップ・ゲーム(図示せず)として構成することもでき、この場合プレーヤは着座しながら操作できることが好ましい。更に、ゲーム・デバイス10は、図1A及び図1Bに示すような異なる設計に例示するように、キャビネット及びディスプレイ構成が変化するように製作することもできる。
【0019】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイスは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラに基づくプラットフォーム、適宜の集積回路、又は1つ以上の特定用途集積回路(ASIC)のような、少なくとも1つのプロセッサ12を含む。プロセッサは、少なくとも1つのデータ記憶即ちメモリ・デバイス14と通信し、あるいはアクセスし、信号を交換するように動作可能である。一実施形態では、プロセッサ及びメモリ・デバイスは、ゲーム・デバイスのキャビネット内部に位置する。メモリ・デバイスは、ゲーム・デバイスを制御するためにプロセッサが実行可能なプログラム・コード及び命令を格納する。また、メモリ・デバイスは、画像データ、イベント・データ、プレーヤ入力データ、乱数又は疑似乱数発生器、支払い表データ、あるいはゲーム・デバイスのゲームに関するその他の動作データ、情報、及び適用可能なゲーム・ルールも格納する。別の実施形態では、メモリ・デバイスはランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。一実施形態では、メモリ・デバイスはリード・オンリ・メモリ(ROM)を含む。更に別の実施形態では、メモリ・デバイスは、フラッシュ・メモリ及び/又はEEPROM(電気的消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)を含む。別の適した磁気、光学及び/又は半導体メモリの任意のものを、本発明のゲーム・デバイスと共に使用することができる。
【0020】
一実施形態では、プログラム・コード及び前述の動作データの一部又は全てを、取り外し可能即ち着脱可能なメモリ・デバイスに格納することができる。該メモリ・デバイスは、適宜のカートリッジ、ディスク又はCD ROMを含むがこれらに限定されない。プレーヤは、デスクトップ、ラップトップ・パーソナル・コンピュータ、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、又はその他のコンピュータ化したプラットフォームにおいて、このような着脱可能なメモリ・デバイスを用いることができる。プロセッサ及びメモリ・デバイスをここでは纏めて、「コンピュータ」又は「コントローラ」と呼ぶ。
【0021】
一実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム・デバイスは、確率データに基づいて報償及び/又はその他のゲーム成果をランダムに発生する。即ち、各報償又はその他のゲーム成果は確率と関連付けられており、ゲーム・デバイスは、関連する確率に基づいて、プレーヤに与える報償又はその他のゲーム成果を発生する。一実施形態では、ゲーム・デバイスはランダムに又は確率計算に基づいて成果を発生するので、ゲーム・デバイスがプレーヤに任意特定の報償又はその他のゲーム成果を確実に与えるものではない。
【0022】
別の実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム・デバイスは、所定の又は有限の報償又はその他のゲーム成果のセット又はプールを採用する。この実施形態では、各報償又はその他のゲーム成果をプレーヤに与えると、ゲーム・デバイスは与えた報償又はその他のゲーム成果を所定のセット又はプールから除去する。一旦セット又はプールから除去されると、その特定の与えられた報償又はその他のゲーム成果を再度プレーヤに与えることはできない。この種の実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレー・サイクルの間、授与可能な報償又はその他のゲーム成果の全てをプレーヤに与え、そして、指定された実際の勝ち取る量及び失う金額を保証する。
【0023】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイス10は、プロセッサが制御する1つ以上のディスプレイ・デバイスを含む。ディスプレイ・デバイスは、好ましくは、ゲーム・デバイスのキャビネットに接続されているか、又は取り付けられている。図1Aに示す実施形態は、主ゲームを表示する中央ディスプレイ・デバイス16を含む。このディスプレイ・デバイスは、主ゲームに付随する適宜の副ゲームであれば任意のゲームを表示することができ、更に主又は副ゲームに関する情報も表示することができる。図1Bに示す代替実施形態は、中央ディスプレイ・デバイス16及び上方ディスプレイ・デバイス18を含む。上方ディスプレイ・デバイスは、主ゲーム、主ゲームに付随する任意の適宜の副ゲーム及び/又は主又は副ゲームに関する情報を表示することができる。図1A及び図1Bに見られるように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤの現在のクレジット数、現金、差引残高、又は同等物を表示する、クレジット・ディスプレイ20を含む。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤの賭けた額を表示する賭け額ディスプレイ22を含む。
【0024】
ディスプレイ・デバイスは、限定するものではないが、モニタ、テレビジョン・ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)に基づくディスプレイ、あるいは、その他の適宜の電子的デバイス又は表示機構であれば任意のものを使用することができる。一実施形態では、以下で更に詳しく説明するが、ディスプレイ・デバイスは、タッチ・スクリーン・コントローラが連動するタッチ・スクリーンを含む。ディスプレイ・デバイスは、正方形、長方形、細長長方形のような、適した形状であればいずれでもよい。
【0025】
ゲーム・デバイスのディスプレイ・デバイスは、機械式、仮想又はビデオ・リール及びホイール、動的発光、人、キャラクタ、場所、物及びカードの面、トーナメント広告、プロモーション等のビデオ画像及び画像のような、物体の動きのあらゆる仮想表現又は展示のような、多数のゲーム又はその他の適した画像、シンボル及び指標を表示するように構成されている。
【0026】
一代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス上又はこれによって表示されるシンボル、画像及び指標は機械的形態でもよい。即ち、ディスプレイ・デバイスは、適宜の電気機械式デバイスを含むことができ、該電気機械式デバイスは、少なくとも1つ好ましくは複数のゲーム又はその他の適した画像、シンボル又は指標を表示するように構成された、1つ以上の機械的回転可能ホイール、リール又はダイスのような、好ましくは1つ以上の機械的な物体を移動させるものである。
【0027】
図2Aに示すように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プロセッサと通信する少なくとも1つの支払い受入部24を含む。図1A及び図1Bに示すように、支払い受入部は、硬貨スロット26、及び支払い、ノート又は紙幣受入部28を含むことができ、プレーヤは、金銭、硬貨又はトークンを挿入することができる。プレーヤは、硬貨スロットに硬貨を入れることができ、あるいは紙幣、チケット又はバウチャを支払い、銀行券(note)即ち紙幣受入部に入れることができる。他の実施形態では、クレジット・カード、デビット・カード、データ・カード又はクレジット・スリップのリーダ及び承認器のようなデバイスを用いて、支払いを受け入れることもできる。一実施形態では、プレーヤは、ゲーム・デバイスのカード・リーダに識別カードを挿入することができる。一実施形態では、識別カードは、プログラムされたマイクロチップ、又はプレーヤの識別、クレジット合計、及びその他の関連情報をコード化された磁気帯を有するスマート・カードである。一実施形態では、金銭は、電子資金転送によってゲーム・デバイスに転送することができる。プレーヤがゲーム・デバイスに金銭を投入すると、プロセッサは投入された金額を判断し、前述のように、対応する量をクレジット又は他の適したディスプレイ上に表示する。
【0028】
図1A、図1B及び図2Aに示すように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、少なくとも1つ好ましくは複数の、プロセッサと通信する入力デバイス30を含む。入力デバイスは、プレーヤがプロセッサによって読み込まれる入力信号を発生することができるデバイスであれば任意のものを使用することができる。一実施形態では、ゲーム・デバイスにしかるべき金額を投入した後、入力デバイスは、プル・アーム32又はプレー・ボタン34のようなゲーム・アクティブ(活性化)・デバイスであり、ゲーム・デバイスにおいていずれの主ゲーム又はイベントのシーケンスを開始するためにプレーヤによって用いられる。プレー・ボタンは、ベット(bet)1ボタン、最大ベット・ボタン、ベット・リピートボタンのような、適宜のプレー起動部を使用可能である。一実施形態では、しかるべく金銭を投入すると、ゲーム・デバイスは自動的にゲーム・プレーを開始する。別の実施形態では、プレーヤがプレー・ボタンの1つを留める(engage)と、ゲーム・デバイスは自動的にゲーム・プレーを起動する。
【0029】
図1A及び図1Bに示すように、一実施形態では、1つの入力デバイスはベット1ボタン36である。プレーヤは、ベット1ボタンを押下することによって、賭けを行う。プレーヤは、プレーヤがベット1ボタン24を押す毎に、1クレジットずつ賭け金を増やすことができる。プレーヤがベット1ボタンを押すと、クレジット・ディスプレイに示されるクレジット数が好ましくは1だけ減少し、賭け金ディスプレイに示すクレジット数が好ましくは1だけ増加する。別の実施形態では、1つの入力デバイスは最大ベットボタン(図示せず)であり、プレーヤは、ゲーム・デバイスに付随するゲームに許されている最大の賭け額を賭けることができる。
【0030】
一実施形態では、1つの入力ボタンは払戻ボタン38である。プレーヤは、払戻ボタンを押し、現金の支払い又は残りのクレジット数に対応する支払いの他の適した形態での払い戻しを、受け取ることができる。一実施形態では、プレーヤが払い戻しを受けるとき、プレーヤは硬貨払戻トレイ40において硬貨を受けることができる。一実施形態では、プレーヤが払い戻しを受けるとき、プレーヤはチケット又はクレジット・スリップのような他の払戻機構を受け取ることができ、これらは会計によって償還可能であり、あるいはプレーヤの電子的記録可能識別カードに繰り入れられる。
【0031】
一実施形態では、前述のようにそして図2Aに示すように、1つの入力デバイスは、タッチ・スクリーン・コントローラ44と結合されているタッチ・スクリーン42、又はプレーヤにディスプレイ上の画像との双方向処理を可能にする、他の接触感応ディスプレイ・オーバーレイである。タッチ・スクリーン及びタッチ・スクリーン・コントローラは、ビデオ・コントローラ46に接続されている。プレーヤは、判断を行い、しかるべき位置でタッチ・スクリーンに接触することによって、信号をゲーム・デバイスに入力することができる。
【0032】
更に、ゲーム・デバイスは、外部ビデオ源、拡張バス、ゲーム又はその他のディスプレイ、SCSIポートあるいはキー・パッドのような、外部周辺機器とのプロセッサの通信を可能にする複数の通信ポートを含むことができる。
【0033】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイスは、プロセッサと共に機能する1つ以上のサウンド・カード48によって制御される音響発生デバイスを含む。一実施形態では、音響発生デバイスは、少なくとも1つ好ましくは複数のスピーカ50、あるいは主及び/又は副ゲームあるいはアトラクション(誘惑)モードのようなゲーム・デバイスの他のモードのために音楽を演奏するというように、サウンドを発生するその他のサウンド発生ハードウェア及びソフトウェアを含む。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、1つ以上のディスプレイ・デバイス上に表示される魅力的なマルチメディア画像と結合されたダイナミック・サウンドを発生して、オーディオ・ビジュアル表現を提示するか、又はフルモーション・ビデオをサウンドと共に表示して、プレーヤをゲーム・デバイスに惹き付ける。休止期間中、ゲーム・デバイスは一連のオーディオ及び/又はビジュアル誘惑メッセージを表示して、潜在的なプレーヤをゲーム・デバイスに惹き付けることができる。ビデオは、適当な情報であればいずれでも提供するようにカスタム化することもできる。
【0034】
一実施形態では、ゲーム・マシンは、プロセッサと通信する(及び、プロセッサによって制御することができる)カメラのような、プレーヤ又はその他のセンサを含むことができ、ゲーム・デバイスを活発に用いているプレーヤの画像、及び/又はゲーム・デバイスの周囲区域の画像を取り込むように、選択的に配置されている。一実施形態では、カメラは、静止画像又は動画(例えば、ビデオ)を選択的に取り込むように構成することができ、アナログ、ディジタル、又はその他の適したフォーマットのいずれでも画像を取り込むように構成することができる。ディスプレイ・デバイスは、カメラが取り込んだ画像を表示し、更にゲームの視覚可能な示威行為を、分割画面又はピクチャ・イン・ピクチャ様式で表示することができる。例えば、カメラは、プレーヤの画像を取り込むことができ、この画像を主要及び/又は副ゲームの中に、画像、シンボル又は指標として組み込むことができる。
【0035】
ゲーム・デバイスは、適宜の賭博主ゲーム即ち基本ゲームであれば任意のものを組み込むことができる。本発明のゲーム・マシン即ちデバイスは、従来のゲーム・マシン即ちデバイスの構造の一部又は全てを含むことができる。主ゲーム即ち基本ゲームは、適したリール型ゲーム、カード・ゲーム、数値ゲーム、又はプレーヤが行った賭けからゲームの活性化時の確率データに基づいてランダムな成果を生成する電子又は電気機械形態での表現に適したその他の偶然のゲームであれば、任意のものを備えることができる。即ち、ビデオ・ポーカ・ゲーム、ビデオ・ブラックジャック・ゲーム、ビデオ・キーノ、ビンゴ、あるいはその他のあらゆる適した主即ち基本ゲームのような、異なる主ゲームである賭博ゲームを本発明に組み入れることができる。
【0036】
一実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、基本即ち主ゲームは、1つ以上のペイライン52を有するスロット・ゲームとすることができる。ペイラインは、水平、垂直、円形、対角線、傾斜、又はこれらのいずれの組み合わせでもよい。この実施形態では、ゲーム・デバイスは少なくとも1つ、好ましくは3〜5のリールというような複数のリール54を、機械的回転リールによる電気機械的形態、又はシミュレーションによるリール及びその移動によるビデオ形態のいずれかで表示する。一実施形態では、電気機械式スロット・マシンは、複数の隣接する回転可能なホイールを含み、これらを組み合わせて、適宜形式の電子ディスプレイと動作的に結合することができる。別の実施形態では、リールをビデオ形態とする場合、複数のシミュレーションによるビデオ・リールを、前述のように、1つ以上のディスプレイ・デバイス上に表示する。各リールは、ベル、ハート、果物、数値、文字、バー、又はゲーム・デバイスに関連するテーマに対応することが好ましいその他の画像というような、複数の指標を表示する。この実施形態では、ゲーム・デバイスは、主ゲームのリールがスピンを停止したときに、アクティブ・ペイ・ライン上に指定した種類及び/又は構成の指標又はシンボルが現れるか、あるいはそれ以外で勝利の組み合わせ(winning pattern)又はパターンが生じた場合に、賞品を授与する。
【0037】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームは、ポーカ・ゲームとすることができ、その場合、ゲーム・デバイスは、プレーヤに従来のビデオ・ポーカのゲームをプレーさせ、最初に5枚のカードを全て表向きにして、52枚のカードの仮想的な積み重ね(deck)から配ることができる。カードは、従来のカード・ゲームにおけると同じように配ることができ、あるいはゲーム・デバイスの場合、所定数のカードからランダムにカードを選択することもできる。プレーヤが引きたい場合、プレーヤは、関係する保持ボタンを押下するか、あるいはタッチ・スクリーン上の対応するエリアに触れる等により、1つ以上の入力デバイスを用いることによって保持するカードを選択する。プレーヤが配るボタンを押下した後、ゲーム・デバイスのプロセッサは、表示から不要のカード即ち破棄するカードを除去し、積み重ねにある残りのカードから代わりのカードを配る。これにより、最終的な5枚の持ち札が得られる。ゲーム・デバイスのプロセッサは、最終的な5枚の持ち札を、従来のポーカ持ち札格付けを利用した支払い表と比較して、勝利の持ち札を判断する。勝利の持ち札に基づいた報償、及び賭けたクレジットがプレーヤに与えられる。
【0038】
別の実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームは、ビデオ・ポーカの多重持ち札バージョンであってもよい。この実施形態では、プレーヤには少なくとも2組分の持ち札のカードが配られる。このような実施形態の1つでは、配られた持ち札における全てのカードは同じカードである。一実施形態では、カードの各持ち札は、それ自体のカードの積み重ねと関連付けられている。プレーヤは、カードを選択し、主持ち札に保持する。主持ち札に保持されているカードは、カードの他の持ち札においても保持される。残りの保持されていないカードは、表示されている各持ち札から取り出し、ランダムに配られるカードと置き換えられる。代わりのカードは、各持ち札毎に独立してランダムに配られるので、代わりのカードは通常持ち札毎に異なる。次いで、ポーカの持ち札格付けを、持ち札毎に決定し、プレーヤに報償を与える。
【0039】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームは、キーノ・ゲームとしてもよく、その場合、ゲーム・デバイスは、複数の選択可能な指標又は数値を少なくとも1つのディスプレイ・デバイス上に表示する。この実施形態では、プレーヤは、少なくとも1つの好ましくは複数の選択可能な指標又は数値を、入力デバイス又はタッチ・スクリーンを用いることによって選択する。すると、ゲーム・デバイスは、一連の引いた数値を表示し、プレーヤが選択した数値とゲーム・デバイスが引いた数値との間で一致がある場合には、その量を判定する。プレーヤには、判定した一致量に基づいて、報償がある場合には与えられる。
【0040】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームにおいてクレジットを勝ち取ることに加えて、ゲーム・デバイスは、ボーナス即ち副ゲームあるいはボーナス又は副ラウンドにおいてクレジットを勝ち取る好機をプレーヤに与えることもできる。ボーナス即ち副ゲームによって、プレーヤは基本即ち主ゲームにおいて賞品又は払戻があれば、これに加えて、ボーナス賞品又は払戻を得ることができる。一般に、ボーナス即ち副ゲームは、基本即ち主ゲームよりも遥かに高いレベルのプレーヤの興奮を生む。何故なら、これは基本ゲーム即ち主ゲームよりも大きな勝利の期待を与え、基本ゲーム即ち主ゲームよりも魅力的な又は普通でない特徴を伴うからである。
【0041】
一実施形態では、ボーナス・ゲーム即ち副ゲームは、適宜のゲームであれば任意の種類でもよく、基本ゲーム即ち主ゲームと同様でも完全に異なってもよい。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤがトリガ・イベント、資格付与条件、又は基本即ち主ゲームにおいて指定された他のゲーム・イベントを達成したときに、プロセッサに自動的にボーナス・ラウンドを開始させるプログラム・コードを含む。一実施形態では、トリガ・イベント又は資格付与条件は、主ゲームにおいて選択された成果、あるいは、図1A及び図1Bに見られる主スロット・ゲームの実施形態においてペイラインに沿った3つの隣接するリール上に現れる数値7のような、主ゲームにおけるディスプレイ・デバイス上の1つ以上の指標の特定の配列とすることができる。別の実施形態では、トリガ・イベント又は資格付与条件は、ある量のゲーム・プレー(ゲーム数、クレジット数、時間量)を超過することによって、ゲーム・プレーの間に指定した数のポイントを稼ぐことによって、又はランダムな報償として、誘起することができる。
【0042】
一実施形態では、プレーヤがボーナス・ゲームの資格を得たならば、プレーヤはその後基本ゲーム即ち主ゲームに戻ってゲームを継続することができるようにすることによって、ボーナス・ゲームへの参加を強化することもできる。つまり、プレーヤが得る、ボーナス・シンボルのようなボーナス資格付与イベント毎に、所与の数のボーナス・ゲーム賭けポイント又はクレジットを「ボーナス・メータ」に蓄積することができる。ボーナス・メータは、最終的なボーナス・ゲームへの参加に向けて、ボーナス賭けクレジット又はエントリを生じるようにプログラムされている。主ゲームにおいて多数のボーナス付与イベントが生じた場合、授与されるボーナス賭けクレジットの数が算術的又は幾何学的に増加するようにしてもよい。一実施形態では、余分なボーナス賭けクレジットをボーナス・ゲーム中に償還し、ボーナス・ゲームのプレーを延ばすこともできる。
【0043】
一実施形態では、ボーナス・ゲームのための別個の参加費用又は購入を採用する必要はない。即ち、プレーヤは、ボーナス・ゲームへのエントリを購入しなくてもよい。プレーヤは、主ゲームのプレーでエントリを勝ち取る即ち獲得しなければならず、これによって主ゲームをプレーする気にさせる。別の実施形態では、例えば、プレーヤが他の指定されたアクションを通じてボーナス・ゲームの参加資格を得ることに失敗した場合には、ボーナス即ち副ゲームの参加資格は、単純なプレーヤによる「購入」(buy in)によって得ることもできる。
【0044】
一実施形態では、図2Bに示すように、1つ以上の本発明のゲーム・デバイス10をデータ・ネットワークすなわち遠隔通信リンク58に接続し、各ゲーム・デバイスの機能の一部又は全てを、中央サーバ又はコントローラのような、中央位置56において設けることもできる。更に具体的には、各ゲーム・デバイスのプロセッサは、個々のゲーム・デバイスと中央サーバ・コントローラとの間の信号伝達をし易くするように設計することができる。
【0045】
一実施形態では、プレーヤに与えられるゲームの成果は、中央サーバ・コントローラによって決定され、本発明のゲーム・デバイスにおいてプレーヤに与えられる。この実施形態では、複数のこのようなゲーム・デバイスの各々が中央サーバ即ちコントローラと通信する。プレーヤがゲーム・デバイスの1つでゲーム・プレーを開始したとき、起動されたゲーム・デバイスはゲーム成果要求を、中央サーバ即ちコントローラに伝達する。
【0046】
一実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、確率データに基づいて主ゲームに対してランダムにゲーム成果を発生する。別の実施形態では、中央サーバ即ちコントローラが、確率データに基づいて、副ゲームに対してゲーム成果をランダムに発生する。別の実施形態では、中央サーバ即ちコントローラが、確率データに基づいて、主ゲーム及び副ゲーム双方に対してゲーム成果をランダムに発生する。この実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、ゲーム・デバイスのプロセッサ及びメモリ・デバイスと同様、プログラム・コード又はその他のデータを格納し利用することができる。
【0047】
代替実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、所定のゲーム成果の1つ以上の所定のプール又はセットを保持している。この実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、ゲーム成果のセット又はプールから所定のゲーム成果を独立して選択する。中央サーバ即ちコントローラは、選択したゲーム成果に、使用したことのフラグ又は印を付ける。一旦ゲーム成果に使用したというフラグを立てたなら、これはセット又はプールからのそれ以上の選択を禁止され、他の賭けの際に中央コントローラ即ちサーバによって選択することはできない。与えられるゲーム成果は、主ゲームの成果、副ゲームの成果、主要及び副ゲームの成果、又は無料ゲームのような一連のゲーム成果を含むことができる。
【0048】
中央サーバ即ちコントローラは、発生又は選択したゲーム成果を、起動されているゲーム・デバイスに伝達する。ゲーム・デバイスは、発生又は選択されたゲーム成果を受信し、ゲーム成果をプレーヤに与える。代替実施形態では、スロット・マシンのリール・シンボルの組み合わせ、又はカード・ゲームにおいて配られたカードの持ち札のような、発生又は選択したゲーム成果をどのようにプレーヤに提示又は表示すべきかが、中央サーバ即ちコントローラによって決定され、起動されているゲーム・デバイスに伝達し、プレーヤに提示又は表示する。中央の生成又は制御は、ゲーム・センタ又はその他のエンティティがしかるべき記録を維持し、ゲームを制御し、詐欺や電子的又はその他の誤りの低減及び/又は防止し、勝利損失揮発性(win-loss volatility)を低減又は根絶する等において、補助することができる。
【0049】
別の実施形態では、本発明の1つ以上のゲーム・デバイスは、監視の目的のためにのみ中央サーバ又はコントローラと通信する。即ち、各個々のゲーム・デバイスはランダムに、プレーヤに与えるゲーム成果を発生し、中央サーバ又はコントローラは、複数のゲーム・デバイス上で行われている活動及びイベントを監視する。一実施形態では、ゲーム・ネットワークは、中央サーバ又はコントローラに動作可能に結合されているリアル・タイム又はオンライン会計及びゲーム情報システムを含む。この実施形態の会計及びゲーム情報システムは、プレーヤの特徴を格納するプレーヤ・データベース、プレーヤを追跡するプレーヤ追跡モジュール、及び自動カジノ・トランザクションを行うクレジット・システムを含む。
【0050】
本発明の複数のゲーム・デバイスを、データ・ネットワークに結合することができる。一実施形態では、データ・ネットワークはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)であり、例えば、ゲーム・センタ又はゲーム・センタの一部におけるように、1つ以上のゲーム・デバイスは互いに、そしてオンサイト中央サーバに近接している。別の実施形態では、データ・ネットワークは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)であり、1つ以上のゲーム・デバイスは、少なくとも1つのオフサイト中央サーバ即ちコントローラと通信する。この実施形態では、複数のゲーム・デバイスが、ゲーム・センタの異なる部分に、又はオフサイト中央サーバ・コントローラの異なるゲーム・センタ内に配置することができる。このように、WANは、都市又は州のような、同じ地理的区域内にあるゲーム・センタ内に配置されたオフサイト中央サーバ又はコントローラ、オフサイト・ゲーム・デバイスを含む。本発明のWANゲーム・システムは、実質的に前述のLANゲーム・システムと同一であってもよいが、各システムのゲーム・デバイスの数は、互いに対して変えることができる。
【0051】
別の実施形態では、データ・ネットワークはインターネット又はイントラネットである。この実施形態では、ゲーム・デバイスの動作は、少なくとも1つのインターネット・ブラウザによって、ゲーム・デバイスにおいて見ることができる。この実施形態では、ゲーム・デバイスの動作及びクレジットの蓄積は、従来の電話又はその他のデータ伝送線、ディジタル信号線(DSL)、T−1線、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ワイヤレス・ゲートウェイ、又はその他の適した接続を介した中央サーバ又はコントローラ(インターネット/イントラネット・サーバ又はウェブサーバ)への接続のみで行うことができる。この実施形態では、プレーヤは、インターネット接続及びコンピュータ、又はその他のインターネット設備が使用可能であればいずれの場所からでも、インターネット・ゲーム・ページにアクセスすることができる。近年におけるコンピュータ数ならびにインターネット接続の数及び速度の拡大により、増々増加しつつある遠隔サイトからプレーヤがプレーする機会が増加している。尚、ディジタル・ワイヤレス通信の帯域幅拡大が、このような技術を、本発明による通信の一部又は全部に、特にこのような通信が暗号化される場合に、適切であると考えられる。データ電送速度が高い程、表示及びプレーヤとの双方向処理の洗練化及び応答を高めるために有用であると言える。
【0052】
別の実施形態では、1箇所以上のゲーム・サイトにおける複数のゲーム・デバイスをネットワーク状にして、当技術分野では公知の漸進構成(progressive configuration)で中央サーバに接続することができる。この場合、基本ゲーム即ち主ゲームを起動する各賭けの一部を、ボーナス即ち副イベントの報償に割り当てることができる。一実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータを、種々の互いに離れたゲーム・サイトにおける複数の中央サーバに結合して、多重サイト・リンク漸進自動ゲーム・システムを設ける。一実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータが、例えば、1つの都市又は1つの州内に存在している異なる都市の異なる場所を含む、異なる地理的場所にある多数の建物全体に分散されているゲーム・デバイスを担当する。
【0053】
一実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータは、システムの動作及び制御全体のために維持される。この実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータは、漸進ゲーム・システム全体を監視し、全ての漸進ジャックポットを計算するマスタである。全ての関与するゲーム・サイトは、ホスト・サイト・コンピュータに報告を行い、ここから情報を受信する。各中央サーバ・コンピュータは、ゲーム・デバイスのハードウェア及びソフトウェアとホスト・サイト・コンピュータとの間の全てのデータ通信を担当する。
【0054】
報償積み上げゲーム選択
これより図3Aを参照すると、本発明の一実施形態では、ゲーム・デバイスは、画面即ちディスプレイ100を備えており、これによって、プレーヤが1つ以上のオファー(offer)を得るための選択を行うことができ、更にプレーヤに1つ以上のオファーを提示することができる。本発明の一実施形態では、ゲーム・デバイスは、選択肢群「A」、「B」及び「C」120、122、124とそれぞれ示す、複数の選択肢群を備えている。この実施形態は3つの選択肢群を含むが、本発明によれば、適宜の数であればいくつの選択肢群でも実施可能である。一実施形態では、各選択肢群には、ある値又は変更子(modifier)が関連付けられている。この場合、選択肢群「A」120は、25の値128と関連付けられており、選択肢群「B」122は10の値130と関連付けられており、選択肢群「C」は5の値132と関連付けられている。
【0055】
一実施形態では、各選択肢群と関連付けられる値即ち変更子は、選択ゲームが開始される毎にランダムに決定される。別の実施形態では、各選択肢群と関連付けられる値即ち変更子は、ある範囲の値即ち変更子から選択される。別の実施形態では、確率が各値即ち変更子と関連付けら得ており、各値即ち変更子は、その関連付けられた確率に基づいて、選択肢群と関連付けられるように選択される。
【0056】
各選択肢群は、1つ以上のエレメント即ち位置126を含む。各選択肢群における各エレメント即ち位置は、異なる格付けと関連付けられているか、あるいは当該選択肢群における第1即ち最低位置から当該選択肢群における最終即ち最高位置まで格付けされている。各格付けは、値即ち変更子と関連付けられており、格付けが高い程、関連する値即ち変更子が大きくなる。この場合、第1即ち最低格付け134は、5の変更子と関連付けられており、第2即ち中間格付け136は10の変更子と関連付けられており、第3即ち最高格付けは15の変更子と関連付けられている。
【0057】
一実施形態では、各格付けと関連付けられる値即ち変更子は、選択ゲームが開始される毎にランダムに決定される。別の実施形態では、各格付けと関連付けられる値即ち変更子は、予め決められている。別の実施形態では、各格付けと関連付けられる値即ち変更子は、ある範囲の値即ち変更子から選択される。別の実施形態では、確率が各値即ち変更子と関連付けられ、各値即ち変更子は、その関連付けられた確率に基づいて、ある格付けと関連付けられるように選択される。
【0058】
各選択肢群の各位置は、値即ち報償と関連付けられている。即ち、各位置は選択肢群(値即ち変更子と関連付けられている)に含まれ、各位置は当該選択肢群(値即ち変更子と関連付けられている)内の格付けと関連付けられているので、各位置は、これら関連付けられた値に基づいた値即ち報償と関連付けられている。以下で更に詳しく説明するが、各位置と関連付けられている値即ち報償は、オファー成分(offer component)であり、他のオファー成分と組み合わせて、1つのオファーを形成することもできる。
【0059】
一実施形態では、選択肢群及び格付けは、格子構成の行及び列に配列されている。一実施形態では、格子の各列は選択肢群を表し、格子の各行は異なる格付けを表す。この実施形態では、最低の行は最低の格付けを表し、行が上に行く程格付けは順次高くなる。この実施形態では、構成の各位置と関連付けられた報償又は値は、列(即ち、選択肢群)の値、及びその位置が格子上で位置する行(即ち、格付け)に基づく。別の実施形態では、格子の各行は、選択肢群を表し、格子の各列は異なる格付けを表す。本発明は、図3Aに示すような正方形又は矩形状の格子には限定されない。種々の異なる格子形状を利用して、本発明の楽しみ及び娯楽の目的を促進し高めることができる。
【0060】
一実施形態では、ゲーム・デバイスは、数値102、104、106、108、110、112、114、116及び118として表される複数の選択肢を備えている。一実施形態では、各選択肢は、最初にある選択肢群と関連付けられる。一実施形態では、各選択肢と最初に関連付けられている選択肢群は、隠蔽されているか、あるいはプレーヤには明示されていない。一実施形態では、各選択肢群と関連付けられる選択肢の数は、位置と同じ数であり、又はエレメントがその選択肢群に含まれる。本発明は9つの選択肢を含むが、適した数であればいずれの選択肢でも、本発明に応じて実施することができる。別の実施形態では、各選択肢は、最初は選択肢群と関連付けられていない。この実施形態では、各プレーヤの行った選択は、選択がプレーヤによって選定(pick)される即ち選択されるときに、選択肢群と関連付けられている。
【0061】
また、ゲーム・デバイスは、プレーヤにある数、この場合は3回の選定機会を与え、残り選定回数ディスプレイ140に表示される。選択肢の選定回数は、予め決めておいても、ランダムに決定してもよい。あるいは、選定回数は、基本ゲームのプレー中に決定しても、賭けた金額に基づいて決定しても、又はその他のいずれかの適した方法で決定してもよい。また、ゲーム・デバイスは、ボーナス・オファー・ディスプレイ144を備えており、現在明示されている全ての報償の総量を表示し、これらはオファーを形成する。これについては、以下で更に詳しく説明する。
【0062】
図3Aに示すように、ゲーム・デバイスは、プレーヤに複数の選択肢から1つ以上を選定させる。「選択肢を選定して下さい」というような適切なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイによって提示することが好ましい。代替実施形態では、ゲーム・デバイスは複数の選択肢から1つ以上を選定する。
【0063】
図3Bに示すように、プレーヤは、強調されている選択肢108を選定し、最初に選択肢群「B」122と関連付けられていることが明示される。プレーヤが選定した選択肢は、関連する選択肢群の位置に移動即ち配置される。この実施形態では、プレーヤが選定した選択肢は、関連付けられた選択肢群において得ることができる最も低い格付け又は占有されていない位置に移動即ち配置される。この場合、選定された選択肢が選択肢群「B」に関連付けられていると、選定された選択肢は、関連付けられている選択肢群の最も低い格付け位置(即ち、一番下の行)に移動即ち配置される。尚、選定された選択肢が既に最低の位置を占めている場合、選定された選択肢は、関連付けられている選択肢群で2番目に低い格付け位置(即ち、下から2番目の行)に配置即ち置かれる。
【0064】
選定された選択肢が現在占有している位置と関連付けられている50の報償142が、プレーヤに明示される。尚、50の報償は、格子上の列の位置(即ち、選定された選択の関連付けられた選択肢群)と関連付けられている10の値130と、格子上の行の位置(即ち、現在占有されている位置の格付け)と関連付けられている5の変更子134とに基づくことは認められるであろう。ボーナス・オファー・ディスプレイ144は、現在明示されている報償全ての総額である、50のオファー量を表示する。残り選定回数ディスプレイ140は、その後1だけ減少し、この選定を反映する。「あなたの選択肢は選択肢群Bからです。」、「あなたの選択肢の位置には50の値があります。」、及び「別の選択肢を選定してください。」というような適宜のメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。
【0065】
図3B及び図3Cに見られるように、プレーヤは、少なくとも1つの選択肢の選定が残されているので、ゲーム・デバイスは、プレーヤに別の選択肢を選定させる。図3Cに示すように、プレーヤは強調されている選択肢116を選定する。これは最初の選択肢群「A」120と関連付けられていることが明示される。続いて、残り選定回数ディスプレイ140が1減少して、この選定を反映する。前述のように、プレーヤが選定した選択肢は、関連する選択肢群の最も低い格付けの位置(即ち、一番下の行)に置かれる、即ち、配置される。この位置に関連付けられた125の値即ち報償146(この位置の選択肢群の値と、位置の格付けの値とに基づく)が、プレーヤに明示される。ボーナス・オファー・ディスプレイ144が更新され、現在明示されている報償全ての全オファー額に基づいて、175のオファー報償を表示する。「あなたの選択肢は選択肢群Aからです。」、「あなたの選択肢の位置には125の値があります。」、及び「別の選択肢を選定してください。」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。
【0066】
図3C及び図3Dに見られるように、プレーヤには少なくとも1回の選択肢の選定が残っているので、ゲーム・デバイスはプレーヤに別の選択肢を選定させる。残り選定回数ディスプレイ140は1減少し、この選定を反映する。図3Dに示すように、プレーヤは強調されている選択肢104を選定し、これは最初に選択肢群「B」120と関連付けられていることが明示される。前述のように、プレーヤが選定した選択肢は、関連付けられた選択肢群の直接の、即ち、下から2番目の格付け位置(即ち、中央の行)に置かれる、即ち、配置される。即ち、以前に選定された選択肢108が既に最も低い格付けの位置を占有しているので、現在選定している選択肢104は、次に低い格付け位置に移動即ち位置付けられる。尚、この実施形態では、各位置の格付けが高くなるに連れて、各格付けと関連付けられた変更子が増大するので、プレーヤが取得する変更子が増大し、したがって選定した選択肢を次々に積み重ねる、即ち、積み上げていくに連れて、報償が大きくなる。この位置と関連付けられている100の値即ち報償146が、プレーヤに明示される。ボーナス・オファー・ディスプレイ144が更新され、現在明示されている報償全ての総額に基づく175のオファー報償を表示する。「あなたの選択肢は選択肢群Bからです。」、及び「あなたの選択肢の位置には100の値があります。」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。
【0067】
図3Eに示すように、一実施形態では、プレーヤに少なくとも1回の選択肢の選定が残っていないとき、そしてプレーヤが選定した選択肢の各々が、選定された選択肢の関連付けられた選択肢群内で得られる最低の又は占有されていない格付け位置に配置即ち置かれた後、ゲーム・デバイスは、選定されていない各選択肢と関連付けられた選択肢群を明示する。
【0068】
更に図3Eに示すように、ボーナス・オファー額に表示される額が、プレーヤに提供される。ゲーム・デバイスは、受入オファー(ACCEPT OFFER)・セレクタ150及び拒絶オファー・セレクタ又は振り混ぜ(SHAKE IT UP)セレクタとして示されている再配列入力152のいずれかを用いて、提供された額を受け入れるか、又は拒絶する。ゲーム・デバイスは、プレーヤに残っているオファーの数を与える。これは、オファー数、即ち、「振り混ぜ」残り(Number of Shake Ups Remaining)ディスプレイ154に表示される。この数は、プレーヤがオファーを拒絶し、後続のオファーを受け入れることができる回数を表す。この実施形態では、残りのオファー数は1である。代替実施形態では、残りのオファー数は、予め決めておいても、ランダムに決定してもよい。あるいは、残りのオファー数は、基本ゲームのプレー中に決定しても、賭けた金額に基づいて決定しても、その他のいずれかの適した方法で決定してもよい。
【0069】
図3Fに示すように、強調した拒絶オファー・セレクタ152で示されるように、プレーヤはオファーを拒絶した。プレーヤが拒絶したので、ゲーム・デバイスは、選定された選択肢が現在占有している位置から、複数の選定されている選択肢の内少なくとも1つを変更即ち移動させる。この場合、ゲーム・デバイスは、選定された選択肢108を、選択肢群「A」120内の位置に移動させた。前述のように、プレーヤの選定した選択肢は、関連付けられた選択肢群の中間即ち2番目に低い格付けの位置(即ち、中央の行)に移動即ち配置される。即ち、以前に選定された選択肢116が既に最も低い格付けの位置を占有しているので、移動即ち変更される選択肢104は、次に低い得られる格付け位置に移動即ち配置される。選定された選択肢104が新たに占有した位置と関連付けられた250の報償即ち値156がプレーヤに明示される。
【0070】
更に、図3Fに示すように、選定された選択肢108が別の選択肢群の別の位置に移動したので、選択肢群「B」122の最低格付け位置は未占有となる。したがって、選定された選択肢104は、以前には選択肢群「B」の2番目に低い格付け位置(即ち、中央の行)を占めていたが、選択肢群「B」の最も低い格付けの未占有位置(即ち、一番下の行)に移動即ち再配置される。即ち、一実施形態では、選択肢群の低い方の格付け位置の各々を最初に占有した後でなければ、選択肢群の高い方の格付け位置を占有することができない。選定した選択肢104が新たに占有した位置と関連付けられている50の報償即ち値158が、プレーヤに明示される。別の実施形態では、同じ選択肢群における低い方の格付け位置が未占有になっても、1つ以上の選定された選択肢はその最初の位置に留まる。
【0071】
図3Fに見られるように、ボーナス・オファー・ディスプレイ144を更新し、425のオファー額を表示する。これは、選定された選択肢の現在の位置と関連付けられている、明示された報償の総額である。尚、このボーナス・オファーは、移動した選択肢が新たに占有した位置と関連付けられた値の加算だけでなく、移動した選択肢の以前に占有していた位置と関連付けられた値の除去即ち減少も表す。ボーナス・オファー・ディスプレイに表示される額は、前述のように、ゲーム・デバイスがプレーヤに受け入れさせる又は拒絶させる、後続のオファーを形成する。続いて、残りオファー・ディスプレイ154が1減少し、この後続のオファーを反映する。「あなたの選択肢をAに移動しました」及び「あなたの選択肢の新たな位置には、250の値があります」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて、提示することが好ましい。
【0072】
一実施形態では、選定された各選択肢の位置は、選定された選択肢が最初に関連付けられたのと同じ選択肢群内の別の位置に変更即ち移動することができる。別の実施形態では、1つ以上の位置は、各々、1つ以上の変更した位置と関連付けられる。この実施形態では、ある位置が現在占有されており、その位置を占有する選択肢が別の位置に移動即ち変更された場合、この選択肢は、現在占有されている位置と関連付けられた変更位置の1つに変更即ち移動する。例えば、第1選択肢が第1選択肢群の最低格付け位置を現在占有しており、第1選択肢群の最低格付け位置が第2選択肢群の最高格付け位置と関連付けられている場合で、次に第1選択肢を別の位置に変更即ち移動した場合、第1選択肢は第2選択肢群の関連する最高格付け位置に変更即ち移動する。別の実施形態では、選定された各選択肢の位置は、選択肢群のいずれにおける他のいずれの位置にでも変更即ち移動することができる。尚、選定された各選択肢が関連する選択肢群の最低格付け位置に配置される、即ち、置かれる実施形態では、選定された選択肢を変更即ち移動させた後であっても、当該選択肢群の他のいずれの位置が占有される前に、各選択肢群の最低格付け位置が占有されなければならない。
【0073】
図3Gに示すように、プレーヤにオファーが残っていない場合、プレーヤは、強調された「オファー受入」セレクタ152によって示されるように、後続のオファーを受け入れる選択をしなければならない。したがって、後続のオファーがプレーヤに与えられ、選択ゲームは終了する。「あなたのボーナス・オファーは425です」及び「ボーナス・ゲーム終了」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。別の実施形態では、プレーヤに少なくとも1つのオファー154が残っている場合、プレーヤはこのオファーを拒絶することができ、ゲーム・デバイスは、前述のように、少なくとも1つの選択肢を、占有位置から別の位置に移動即ち再配置することができる。
【0074】
代替実施形態では、各選択肢を、選択肢群の1つの特定位置と関連付ける。この実施形態では、選定された選択肢を、関連付けた位置に配置する。尚、各選択肢は選択肢群の特定の位置に関連付けられているので、選定した各選択肢は、選定された選択肢が関連付けられた選択肢群の最低格付けの未占有位置を自動的に占有することはない。更に、この実施形態では、プレーヤがオファーを拒絶して、選定された選択肢の1つを別の位置に移動即ち再配置した場合、選定された選択肢は、選定された選択肢が変更された選択肢群の最低格付けの未占有位置を自動的に占有することはない。別の実施形態では、選定された各選択肢が、選定された選択肢が最初に関連付けられた選択肢群の最低格付けの未占有位置を占有しないが、プレーヤがオファーを拒絶し、選定した選択肢を移動させた場合、前述のように、選定された選択肢は、当該選定された選択肢を移動した選択肢群の最低格付けの未占有位置を占有する。
【0075】
代替実施形態では、各選択肢群は、値即ち変更子と関連付けられていない。この実施形態では、各選択肢が値即ち変更子と関連付けられている。選択肢を移動即ち変更した場合、この移動させた選択肢と関連付けられている値は、選択肢を移動させた位置の格付けと関連付けられた値即ち選択肢だけ変更される。この実施形態では、選択肢を別の選択肢群における別の位置に移動させたが、この別の位置に同じ格付けが関連付けられている場合、プレーヤのオファーは変更即ち変化しない。別の実施形態では、各選択肢群にはある値が関連付けられるが、各格付けには値即ち変更子が関連付けられない。この実施形態では、選択肢を移動即ち変更すると、プレーヤのオファーは、選択肢が現在占有している位置の選択肢群のみに基づいて変更即ち変化する。この実施形態では、選択肢が選択肢群の最高格付け位置、又は選択肢群の最低格付け位置を占有する場合、プレーヤのオファーは、その位置の選択肢群と関連付けられた値だけ変更即ち変化する。
【0076】
別の実施形態では、各格付けが値と関連付けられている。この実施形態では、各選択肢群と関連付けられた1つよりも多い位置が占有されているので、プレーヤのオファーは、占有されている位置の各々の格付けと関連付けられた値だけ増加する。
【0077】
代替実施形態では、プレーヤがオファーを拒絶すると、選定された選択肢の少なくとも1つが、その現在占有している位置から除去され(即ち、オファー格子から除去される)、プレーヤに、除去された選択肢と置き換えるために、残りの選定されていない選択肢から少なくとも1つを選定させる。選定された選択肢は、前述のように選定された選択肢と関連付けられている選択肢群において得ることができる最低格付け位置を占有するように移動、配置され、又は表示される。
【0078】
ここに記載した現時点における好適な実施形態に対する種々の変更や修正は、当業者には明白であることは言うまでもない。このような変更や修正は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、そしてその意図する利点を損なうことなく可能である。したがって、このような変更や修正は、添付した特許請求の範囲によって包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1A】本発明ゲーム・デバイスの一実施形態の前側斜視図である。
【図1B】本発明ゲーム・デバイスの別の実施形態の前側斜視図である。
【図2A】本発明のゲーム・デバイスの一実施形態の電子構成の模式ブロック図である。
【図2B】中央コントローラと通信する複数のゲーム端末を示す模式ブロック図である。
【図3A】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3B】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3C】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3D】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3E】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3F】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3G】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【背景技術】
【0001】
ゲーム・デバイスの製造業者は、できるだけ多くの楽しみ及び興奮を与えるゲーム・デバイスを製作しようと躍起になっている。ゲーム・デバイスの主ゲーム即ち基本ゲームに伴う報償に加えて、潜在的に大きな報償又はクレジットを勝ち取る好機をプレーヤが有する副ゲーム即ちボーナス・ゲームを提供することは、プレーヤの楽しみや興奮を高める1つの方法である。
【0002】
一般に、ボーナス・ゲームを有するゲーム・デバイスは、基本ゲームの間に起こるトリガ(誘起)・イベント(triggering event)を用いる。トリガ・イベントは、一時的に基本ゲームのプレーを停止又は休止して、ボーナス・ゲームである、第2の異なるゲームにプレーヤが入ることができるようにする。プレーヤは、ボーナス・ゲームをプレーし、報償を受け取り、そして基本ゲームに戻ると考えられる。
【0003】
既知のボーナス・ゲームの1つでは、プレーヤは多数の報償のオファーを受け入れるか又は辞退することが可能になっている。TOP DOLLAR(登録商標)ゲーム・デバイスは、本願の譲受人が製造し流通させているが、これはプレーヤに3つのオファー(offer)及び最終的報償を与える。あるオファーが与えられると、プレーヤは、受入ボタン又は拒絶ボタンをそれぞれ押すことによって、それを受け入れるか又は拒絶することができる。プレーヤがオファーを受け入れると、プレーヤは、受け入れたボーナス額を受け取り、ボーナス・ラウンドは終了する。プレーヤがオファーを辞退すると、ゲームは別のオファーをプレーヤに生成する。プレーヤが3つの以前のオファーを拒絶すると、プレーヤには自動的に最後に選択されたオファーが与えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この既知のオファー/受入ゲームでは、プレーヤがオファーを拒絶すると、プレーヤは、更に高い金額の報償を求めて、現在の又は保証されている報償を危険に晒すことになる。ゲームは、代わりに、低い報償を与える可能性もある。このように、ゲームはプレーヤに対して危険性を創出する。プレーヤが異なる危険性に基づく選択肢から選択することを可能にし、次いで、プレーヤが選択した選択肢からの報償又はオファーを蓄積することを可能にすることによって、プレーヤに興奮や楽しみを与える。したがって、プレーヤが選択肢に重み付けし、これらの選択肢を選択する結果を利用して、プレーヤが報償又はオファーを蓄積することを可能にするオファー/受入ゲームを提供することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一般的には、ゲーム・デバイスに関し、更に特定すれば、報償をつみ上げる選択ゲームを有するゲーム・デバイスに関する。本発明の一実施形態では、選択ゲームの開始時に、ゲーム・デバイスは、複数の選択肢と、複数の選択肢群とを与える。各選択肢には、複数の選択肢群の1つが関連付けられている。各選択肢群には値又は変更子が関連付けられている。一実施形態では、各選択肢群は、1つ以上のエレメント即ち位置を含む。一実施形態では、各選択肢群は、当該選択肢群と関連付けられている選択肢の数と同じ数のエレメント即ち位置を含む。
【0006】
各選択肢群における各エレメント即ち位置には、格付けが関連付けられている。即ち、各選択肢群のエレメント即ち位置は、1から当該選択肢群における位置即ちエレメントの数まで格付けされている。値又は変更子には各格付けが関連付けられており、一実施形態では、格付けが高い程、関連する値又は変更子も大きくなる。このように、各選択肢群における各エレメント即ち位置は、(当該位置の選択肢群と関連付けられた値又は変更子と、選択肢群内の位置の格付けと関連付けられた値又は変更子とに基づいて)値即ち報償と関連付けられている。以下で更に詳しく説明するが、各位置と関連付けられた値即ち報償は、オファー成分(offer component)であり、他のオファー成分と組み合わされて、オファーを形成する。一実施形態では、選択肢群は、格子構成の行又は列として配列される。一実施形態では、格子の各列は選択肢群を表し、格子の各行は異なる格付けを表す。この実施形態では、最も低い行は最低の格付けを表し、格付けは、行が高くなる毎に順次高くなっていく。別の実施形態では、格子の各行は、選択肢群を表し、格子の各列は異なる格付けを表す。
【0007】
本発明の選択ゲームの一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤに複数の選択肢から1つ以上を選定させる。選定された選択肢の各々と関連付けられている選択肢群を明示し、関連する選択肢群のエレメント即ち位置の1つを占有するように、選定された選択肢を移動、配置、又は表示する。占有された位置と関連付けられた値即ち報償をプレーヤに明示する。この実施形態では、選定された選択肢は、関連する選択肢群において得られる最低格付け又は未占有位置に配置される。例えば、プレーヤが3つの選択肢を選択し、プレーヤが選定した選択肢の内の2つが明示され、同じ第1選択肢群と関連付けられる場合、最初に選定された選択肢は、関連する第1選択肢群の最低格付け位置に移動する。即ち、最初に選定された選択肢は既に最低格付け位置を占有しているので、2番目に選定された選択肢が、関連する選択肢群で得られる2番目に低い格付け又は未占有位置に配置される、即ち、置かれる。
【0008】
この実施形態では、格付けの各々と関連付けられている値即ち報償は、格付けが高くなる程増加するので、2回目に選定された選択肢が占有する位置と関連付けられた値即ち報償は、最初に選定された選択肢が占有する位置と関連付けられた値即ち報償よりも大きくなる。言い換えると、ある選択肢群においてプレーヤが選定された選択肢によって積み上げる占有位置を増やす程、プレーヤに与えられる報償も大きくなる。
【0009】
代替実施形態では、選定された選択肢と関連付けられた選択肢群で得られる最低格付けに選定された各選択肢を配置即ち置く代わりに、各選択肢と、選択肢群の1つの位置と関連付ける。この実施形態では、選定された選択肢は、関連付けられた位置に配置される。別の実施形態では、ゲーム・デバイスは、1つの選択肢群の位置の1つに、選定された各選択肢をランダムに置く。この実施形態では、選定された各選択肢は、選択肢群と関連付けられても、付けられなくてもよい。
【0010】
プレーヤが選定した選択肢の各々が、選定された選択肢が関連付けられた選択肢群の位置の1つに配置された即ち置かれた後、占有された位置に基づくオファーをプレーヤに提供する。各位置は報償即ち値(即ち、選択肢群と関連付けられた値と組み合わせた格付けの値)と関連付けられているので、オファーは、選定された選択肢が占有する位置の各々と関連付けられた報償即ち値に基づく。
【0011】
ゲーム・デバイスは、プレーヤに、オファーを保持するか又はオファーを拒絶させることができる。プレーヤがオファーを保持する場合、オファーをプレーヤに与え、選択ゲームは終了する。プレーヤがオファーを拒絶し、プレーヤには少なくとも1回のオファーが残っている場合、選定された選択肢の少なくとも1つの位置を別の位置に変更即ち移動させる。一実施形態では、複数の選定された選択肢の位置を別の位置に変更即ち移動させる。別の実施形態では、選定された選択肢の位置を別の位置に変更又は移動させる。
【0012】
一実施形態では、選定された各選択肢の位置は、選定された選択肢が初期状態において関連付けられたのと同じ選択肢群内の別の位置に変更即ち移動させる。別の実施形態では、各位置には1つ以上の変更位置が関連付けられており、選定された選択肢の位置は、現在占有する位置と関連付けられている変更位置の1つに変更即ち移動させることができる。別の実施形態では、選定された各選択肢の位置は、任意の選択肢群における他の任意の位置に変更即ち移動させることができる。尚、選定された各選択肢を、得られる最低格付け又は未占有位置に配置する即ち置く実施形態では、選定された選択肢を変更即ち移動させた後であっても、該選択肢群の他の任意の位置が占有され得る前に、各選択肢群で得られる最低格付け又は未占有位置を占有させなければならない。例えば、選定された選択肢の位置を、他に占有された位置がない選択肢群に変更即ち移動させる場合、変更即ち移動し選定された選択肢は、新たな選択肢群で得られる最低格付け又は未占有位置に配置即ち置かなければならない。
【0013】
選定された選択肢の変更位置と関連付けられた報償即ち値に基づく別のオファーがプレーヤに提供され、受け入れるか又は拒絶することができる。オファーが受け入れられるか、又はプレーヤには少なくとも1回の新たなオファーが残っていない場合、オファーをプレーヤに与え、選択ゲームは終了する。オファーが拒絶され、プレーヤには少なくも1回の新たなオファーが残っている場合、ゲーム・デバイスは、前述のように、再度選定された選択肢の位置を変更即ち移動させる。次いで、プレーヤがオファーを受け入れるか、新たな残りのオファーがなくなるまで、選択ゲームは前述のように続けられる。
【0014】
本発明は、オファー及び受け入れを提示し、ゲーム・デバイスは、プレーヤに、1つ以上の格付け位置の1つ以上の選択肢の占有を再配列即ち再配置させ、プレーヤに提供される各オファーは、1つ以上の選択肢が現在占有している位置に基づく。
【0015】
更に、本発明の選択ゲームは、プレーヤに選択肢(option)に重み付けさせ、これらの選択肢を選択する結果を利用し、プレーヤが報償即ちオファーを蓄積することができる、オファー及び受け入れゲームを提供する。
【0016】
本発明の更に別の特徴及び利点は、以下の本発明の詳細な説明及び図面に記載されており、これら記載から明白となるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
これより図面を参照する。本発明のゲーム・デバイスの2つの実施形態が、ゲーム・デバイス10a及びゲーム・デバイス10bとしてそれぞれ、図1A及び図1Bに示されている。ゲーム・デバイス10a及び/又はゲーム・デバイス10bを、ここでは全体的にゲーム・デバイス10と呼ぶ。
【0018】
ゲーム・デバイス10は、一実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、支持構造、筐体、又はキャビネットを有し、複数のディスプレイ、入力部、制御部、及び従来のゲーム・マシンのその他の構造を支持する。これは、プレーヤが起立又は着座しながら操作できるように構成されている。ゲーム・デバイスは、床又はスタンド上に位置付けることもでき、あるいはパブ・スタイル又はテーブル・トップ・ゲーム(図示せず)として構成することもでき、この場合プレーヤは着座しながら操作できることが好ましい。更に、ゲーム・デバイス10は、図1A及び図1Bに示すような異なる設計に例示するように、キャビネット及びディスプレイ構成が変化するように製作することもできる。
【0019】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイスは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラに基づくプラットフォーム、適宜の集積回路、又は1つ以上の特定用途集積回路(ASIC)のような、少なくとも1つのプロセッサ12を含む。プロセッサは、少なくとも1つのデータ記憶即ちメモリ・デバイス14と通信し、あるいはアクセスし、信号を交換するように動作可能である。一実施形態では、プロセッサ及びメモリ・デバイスは、ゲーム・デバイスのキャビネット内部に位置する。メモリ・デバイスは、ゲーム・デバイスを制御するためにプロセッサが実行可能なプログラム・コード及び命令を格納する。また、メモリ・デバイスは、画像データ、イベント・データ、プレーヤ入力データ、乱数又は疑似乱数発生器、支払い表データ、あるいはゲーム・デバイスのゲームに関するその他の動作データ、情報、及び適用可能なゲーム・ルールも格納する。別の実施形態では、メモリ・デバイスはランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。一実施形態では、メモリ・デバイスはリード・オンリ・メモリ(ROM)を含む。更に別の実施形態では、メモリ・デバイスは、フラッシュ・メモリ及び/又はEEPROM(電気的消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)を含む。別の適した磁気、光学及び/又は半導体メモリの任意のものを、本発明のゲーム・デバイスと共に使用することができる。
【0020】
一実施形態では、プログラム・コード及び前述の動作データの一部又は全てを、取り外し可能即ち着脱可能なメモリ・デバイスに格納することができる。該メモリ・デバイスは、適宜のカートリッジ、ディスク又はCD ROMを含むがこれらに限定されない。プレーヤは、デスクトップ、ラップトップ・パーソナル・コンピュータ、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、又はその他のコンピュータ化したプラットフォームにおいて、このような着脱可能なメモリ・デバイスを用いることができる。プロセッサ及びメモリ・デバイスをここでは纏めて、「コンピュータ」又は「コントローラ」と呼ぶ。
【0021】
一実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム・デバイスは、確率データに基づいて報償及び/又はその他のゲーム成果をランダムに発生する。即ち、各報償又はその他のゲーム成果は確率と関連付けられており、ゲーム・デバイスは、関連する確率に基づいて、プレーヤに与える報償又はその他のゲーム成果を発生する。一実施形態では、ゲーム・デバイスはランダムに又は確率計算に基づいて成果を発生するので、ゲーム・デバイスがプレーヤに任意特定の報償又はその他のゲーム成果を確実に与えるものではない。
【0022】
別の実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム・デバイスは、所定の又は有限の報償又はその他のゲーム成果のセット又はプールを採用する。この実施形態では、各報償又はその他のゲーム成果をプレーヤに与えると、ゲーム・デバイスは与えた報償又はその他のゲーム成果を所定のセット又はプールから除去する。一旦セット又はプールから除去されると、その特定の与えられた報償又はその他のゲーム成果を再度プレーヤに与えることはできない。この種の実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレー・サイクルの間、授与可能な報償又はその他のゲーム成果の全てをプレーヤに与え、そして、指定された実際の勝ち取る量及び失う金額を保証する。
【0023】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイス10は、プロセッサが制御する1つ以上のディスプレイ・デバイスを含む。ディスプレイ・デバイスは、好ましくは、ゲーム・デバイスのキャビネットに接続されているか、又は取り付けられている。図1Aに示す実施形態は、主ゲームを表示する中央ディスプレイ・デバイス16を含む。このディスプレイ・デバイスは、主ゲームに付随する適宜の副ゲームであれば任意のゲームを表示することができ、更に主又は副ゲームに関する情報も表示することができる。図1Bに示す代替実施形態は、中央ディスプレイ・デバイス16及び上方ディスプレイ・デバイス18を含む。上方ディスプレイ・デバイスは、主ゲーム、主ゲームに付随する任意の適宜の副ゲーム及び/又は主又は副ゲームに関する情報を表示することができる。図1A及び図1Bに見られるように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤの現在のクレジット数、現金、差引残高、又は同等物を表示する、クレジット・ディスプレイ20を含む。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤの賭けた額を表示する賭け額ディスプレイ22を含む。
【0024】
ディスプレイ・デバイスは、限定するものではないが、モニタ、テレビジョン・ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)に基づくディスプレイ、あるいは、その他の適宜の電子的デバイス又は表示機構であれば任意のものを使用することができる。一実施形態では、以下で更に詳しく説明するが、ディスプレイ・デバイスは、タッチ・スクリーン・コントローラが連動するタッチ・スクリーンを含む。ディスプレイ・デバイスは、正方形、長方形、細長長方形のような、適した形状であればいずれでもよい。
【0025】
ゲーム・デバイスのディスプレイ・デバイスは、機械式、仮想又はビデオ・リール及びホイール、動的発光、人、キャラクタ、場所、物及びカードの面、トーナメント広告、プロモーション等のビデオ画像及び画像のような、物体の動きのあらゆる仮想表現又は展示のような、多数のゲーム又はその他の適した画像、シンボル及び指標を表示するように構成されている。
【0026】
一代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス上又はこれによって表示されるシンボル、画像及び指標は機械的形態でもよい。即ち、ディスプレイ・デバイスは、適宜の電気機械式デバイスを含むことができ、該電気機械式デバイスは、少なくとも1つ好ましくは複数のゲーム又はその他の適した画像、シンボル又は指標を表示するように構成された、1つ以上の機械的回転可能ホイール、リール又はダイスのような、好ましくは1つ以上の機械的な物体を移動させるものである。
【0027】
図2Aに示すように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プロセッサと通信する少なくとも1つの支払い受入部24を含む。図1A及び図1Bに示すように、支払い受入部は、硬貨スロット26、及び支払い、ノート又は紙幣受入部28を含むことができ、プレーヤは、金銭、硬貨又はトークンを挿入することができる。プレーヤは、硬貨スロットに硬貨を入れることができ、あるいは紙幣、チケット又はバウチャを支払い、銀行券(note)即ち紙幣受入部に入れることができる。他の実施形態では、クレジット・カード、デビット・カード、データ・カード又はクレジット・スリップのリーダ及び承認器のようなデバイスを用いて、支払いを受け入れることもできる。一実施形態では、プレーヤは、ゲーム・デバイスのカード・リーダに識別カードを挿入することができる。一実施形態では、識別カードは、プログラムされたマイクロチップ、又はプレーヤの識別、クレジット合計、及びその他の関連情報をコード化された磁気帯を有するスマート・カードである。一実施形態では、金銭は、電子資金転送によってゲーム・デバイスに転送することができる。プレーヤがゲーム・デバイスに金銭を投入すると、プロセッサは投入された金額を判断し、前述のように、対応する量をクレジット又は他の適したディスプレイ上に表示する。
【0028】
図1A、図1B及び図2Aに示すように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、少なくとも1つ好ましくは複数の、プロセッサと通信する入力デバイス30を含む。入力デバイスは、プレーヤがプロセッサによって読み込まれる入力信号を発生することができるデバイスであれば任意のものを使用することができる。一実施形態では、ゲーム・デバイスにしかるべき金額を投入した後、入力デバイスは、プル・アーム32又はプレー・ボタン34のようなゲーム・アクティブ(活性化)・デバイスであり、ゲーム・デバイスにおいていずれの主ゲーム又はイベントのシーケンスを開始するためにプレーヤによって用いられる。プレー・ボタンは、ベット(bet)1ボタン、最大ベット・ボタン、ベット・リピートボタンのような、適宜のプレー起動部を使用可能である。一実施形態では、しかるべく金銭を投入すると、ゲーム・デバイスは自動的にゲーム・プレーを開始する。別の実施形態では、プレーヤがプレー・ボタンの1つを留める(engage)と、ゲーム・デバイスは自動的にゲーム・プレーを起動する。
【0029】
図1A及び図1Bに示すように、一実施形態では、1つの入力デバイスはベット1ボタン36である。プレーヤは、ベット1ボタンを押下することによって、賭けを行う。プレーヤは、プレーヤがベット1ボタン24を押す毎に、1クレジットずつ賭け金を増やすことができる。プレーヤがベット1ボタンを押すと、クレジット・ディスプレイに示されるクレジット数が好ましくは1だけ減少し、賭け金ディスプレイに示すクレジット数が好ましくは1だけ増加する。別の実施形態では、1つの入力デバイスは最大ベットボタン(図示せず)であり、プレーヤは、ゲーム・デバイスに付随するゲームに許されている最大の賭け額を賭けることができる。
【0030】
一実施形態では、1つの入力ボタンは払戻ボタン38である。プレーヤは、払戻ボタンを押し、現金の支払い又は残りのクレジット数に対応する支払いの他の適した形態での払い戻しを、受け取ることができる。一実施形態では、プレーヤが払い戻しを受けるとき、プレーヤは硬貨払戻トレイ40において硬貨を受けることができる。一実施形態では、プレーヤが払い戻しを受けるとき、プレーヤはチケット又はクレジット・スリップのような他の払戻機構を受け取ることができ、これらは会計によって償還可能であり、あるいはプレーヤの電子的記録可能識別カードに繰り入れられる。
【0031】
一実施形態では、前述のようにそして図2Aに示すように、1つの入力デバイスは、タッチ・スクリーン・コントローラ44と結合されているタッチ・スクリーン42、又はプレーヤにディスプレイ上の画像との双方向処理を可能にする、他の接触感応ディスプレイ・オーバーレイである。タッチ・スクリーン及びタッチ・スクリーン・コントローラは、ビデオ・コントローラ46に接続されている。プレーヤは、判断を行い、しかるべき位置でタッチ・スクリーンに接触することによって、信号をゲーム・デバイスに入力することができる。
【0032】
更に、ゲーム・デバイスは、外部ビデオ源、拡張バス、ゲーム又はその他のディスプレイ、SCSIポートあるいはキー・パッドのような、外部周辺機器とのプロセッサの通信を可能にする複数の通信ポートを含むことができる。
【0033】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイスは、プロセッサと共に機能する1つ以上のサウンド・カード48によって制御される音響発生デバイスを含む。一実施形態では、音響発生デバイスは、少なくとも1つ好ましくは複数のスピーカ50、あるいは主及び/又は副ゲームあるいはアトラクション(誘惑)モードのようなゲーム・デバイスの他のモードのために音楽を演奏するというように、サウンドを発生するその他のサウンド発生ハードウェア及びソフトウェアを含む。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、1つ以上のディスプレイ・デバイス上に表示される魅力的なマルチメディア画像と結合されたダイナミック・サウンドを発生して、オーディオ・ビジュアル表現を提示するか、又はフルモーション・ビデオをサウンドと共に表示して、プレーヤをゲーム・デバイスに惹き付ける。休止期間中、ゲーム・デバイスは一連のオーディオ及び/又はビジュアル誘惑メッセージを表示して、潜在的なプレーヤをゲーム・デバイスに惹き付けることができる。ビデオは、適当な情報であればいずれでも提供するようにカスタム化することもできる。
【0034】
一実施形態では、ゲーム・マシンは、プロセッサと通信する(及び、プロセッサによって制御することができる)カメラのような、プレーヤ又はその他のセンサを含むことができ、ゲーム・デバイスを活発に用いているプレーヤの画像、及び/又はゲーム・デバイスの周囲区域の画像を取り込むように、選択的に配置されている。一実施形態では、カメラは、静止画像又は動画(例えば、ビデオ)を選択的に取り込むように構成することができ、アナログ、ディジタル、又はその他の適したフォーマットのいずれでも画像を取り込むように構成することができる。ディスプレイ・デバイスは、カメラが取り込んだ画像を表示し、更にゲームの視覚可能な示威行為を、分割画面又はピクチャ・イン・ピクチャ様式で表示することができる。例えば、カメラは、プレーヤの画像を取り込むことができ、この画像を主要及び/又は副ゲームの中に、画像、シンボル又は指標として組み込むことができる。
【0035】
ゲーム・デバイスは、適宜の賭博主ゲーム即ち基本ゲームであれば任意のものを組み込むことができる。本発明のゲーム・マシン即ちデバイスは、従来のゲーム・マシン即ちデバイスの構造の一部又は全てを含むことができる。主ゲーム即ち基本ゲームは、適したリール型ゲーム、カード・ゲーム、数値ゲーム、又はプレーヤが行った賭けからゲームの活性化時の確率データに基づいてランダムな成果を生成する電子又は電気機械形態での表現に適したその他の偶然のゲームであれば、任意のものを備えることができる。即ち、ビデオ・ポーカ・ゲーム、ビデオ・ブラックジャック・ゲーム、ビデオ・キーノ、ビンゴ、あるいはその他のあらゆる適した主即ち基本ゲームのような、異なる主ゲームである賭博ゲームを本発明に組み入れることができる。
【0036】
一実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、基本即ち主ゲームは、1つ以上のペイライン52を有するスロット・ゲームとすることができる。ペイラインは、水平、垂直、円形、対角線、傾斜、又はこれらのいずれの組み合わせでもよい。この実施形態では、ゲーム・デバイスは少なくとも1つ、好ましくは3〜5のリールというような複数のリール54を、機械的回転リールによる電気機械的形態、又はシミュレーションによるリール及びその移動によるビデオ形態のいずれかで表示する。一実施形態では、電気機械式スロット・マシンは、複数の隣接する回転可能なホイールを含み、これらを組み合わせて、適宜形式の電子ディスプレイと動作的に結合することができる。別の実施形態では、リールをビデオ形態とする場合、複数のシミュレーションによるビデオ・リールを、前述のように、1つ以上のディスプレイ・デバイス上に表示する。各リールは、ベル、ハート、果物、数値、文字、バー、又はゲーム・デバイスに関連するテーマに対応することが好ましいその他の画像というような、複数の指標を表示する。この実施形態では、ゲーム・デバイスは、主ゲームのリールがスピンを停止したときに、アクティブ・ペイ・ライン上に指定した種類及び/又は構成の指標又はシンボルが現れるか、あるいはそれ以外で勝利の組み合わせ(winning pattern)又はパターンが生じた場合に、賞品を授与する。
【0037】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームは、ポーカ・ゲームとすることができ、その場合、ゲーム・デバイスは、プレーヤに従来のビデオ・ポーカのゲームをプレーさせ、最初に5枚のカードを全て表向きにして、52枚のカードの仮想的な積み重ね(deck)から配ることができる。カードは、従来のカード・ゲームにおけると同じように配ることができ、あるいはゲーム・デバイスの場合、所定数のカードからランダムにカードを選択することもできる。プレーヤが引きたい場合、プレーヤは、関係する保持ボタンを押下するか、あるいはタッチ・スクリーン上の対応するエリアに触れる等により、1つ以上の入力デバイスを用いることによって保持するカードを選択する。プレーヤが配るボタンを押下した後、ゲーム・デバイスのプロセッサは、表示から不要のカード即ち破棄するカードを除去し、積み重ねにある残りのカードから代わりのカードを配る。これにより、最終的な5枚の持ち札が得られる。ゲーム・デバイスのプロセッサは、最終的な5枚の持ち札を、従来のポーカ持ち札格付けを利用した支払い表と比較して、勝利の持ち札を判断する。勝利の持ち札に基づいた報償、及び賭けたクレジットがプレーヤに与えられる。
【0038】
別の実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームは、ビデオ・ポーカの多重持ち札バージョンであってもよい。この実施形態では、プレーヤには少なくとも2組分の持ち札のカードが配られる。このような実施形態の1つでは、配られた持ち札における全てのカードは同じカードである。一実施形態では、カードの各持ち札は、それ自体のカードの積み重ねと関連付けられている。プレーヤは、カードを選択し、主持ち札に保持する。主持ち札に保持されているカードは、カードの他の持ち札においても保持される。残りの保持されていないカードは、表示されている各持ち札から取り出し、ランダムに配られるカードと置き換えられる。代わりのカードは、各持ち札毎に独立してランダムに配られるので、代わりのカードは通常持ち札毎に異なる。次いで、ポーカの持ち札格付けを、持ち札毎に決定し、プレーヤに報償を与える。
【0039】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームは、キーノ・ゲームとしてもよく、その場合、ゲーム・デバイスは、複数の選択可能な指標又は数値を少なくとも1つのディスプレイ・デバイス上に表示する。この実施形態では、プレーヤは、少なくとも1つの好ましくは複数の選択可能な指標又は数値を、入力デバイス又はタッチ・スクリーンを用いることによって選択する。すると、ゲーム・デバイスは、一連の引いた数値を表示し、プレーヤが選択した数値とゲーム・デバイスが引いた数値との間で一致がある場合には、その量を判定する。プレーヤには、判定した一致量に基づいて、報償がある場合には与えられる。
【0040】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームにおいてクレジットを勝ち取ることに加えて、ゲーム・デバイスは、ボーナス即ち副ゲームあるいはボーナス又は副ラウンドにおいてクレジットを勝ち取る好機をプレーヤに与えることもできる。ボーナス即ち副ゲームによって、プレーヤは基本即ち主ゲームにおいて賞品又は払戻があれば、これに加えて、ボーナス賞品又は払戻を得ることができる。一般に、ボーナス即ち副ゲームは、基本即ち主ゲームよりも遥かに高いレベルのプレーヤの興奮を生む。何故なら、これは基本ゲーム即ち主ゲームよりも大きな勝利の期待を与え、基本ゲーム即ち主ゲームよりも魅力的な又は普通でない特徴を伴うからである。
【0041】
一実施形態では、ボーナス・ゲーム即ち副ゲームは、適宜のゲームであれば任意の種類でもよく、基本ゲーム即ち主ゲームと同様でも完全に異なってもよい。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤがトリガ・イベント、資格付与条件、又は基本即ち主ゲームにおいて指定された他のゲーム・イベントを達成したときに、プロセッサに自動的にボーナス・ラウンドを開始させるプログラム・コードを含む。一実施形態では、トリガ・イベント又は資格付与条件は、主ゲームにおいて選択された成果、あるいは、図1A及び図1Bに見られる主スロット・ゲームの実施形態においてペイラインに沿った3つの隣接するリール上に現れる数値7のような、主ゲームにおけるディスプレイ・デバイス上の1つ以上の指標の特定の配列とすることができる。別の実施形態では、トリガ・イベント又は資格付与条件は、ある量のゲーム・プレー(ゲーム数、クレジット数、時間量)を超過することによって、ゲーム・プレーの間に指定した数のポイントを稼ぐことによって、又はランダムな報償として、誘起することができる。
【0042】
一実施形態では、プレーヤがボーナス・ゲームの資格を得たならば、プレーヤはその後基本ゲーム即ち主ゲームに戻ってゲームを継続することができるようにすることによって、ボーナス・ゲームへの参加を強化することもできる。つまり、プレーヤが得る、ボーナス・シンボルのようなボーナス資格付与イベント毎に、所与の数のボーナス・ゲーム賭けポイント又はクレジットを「ボーナス・メータ」に蓄積することができる。ボーナス・メータは、最終的なボーナス・ゲームへの参加に向けて、ボーナス賭けクレジット又はエントリを生じるようにプログラムされている。主ゲームにおいて多数のボーナス付与イベントが生じた場合、授与されるボーナス賭けクレジットの数が算術的又は幾何学的に増加するようにしてもよい。一実施形態では、余分なボーナス賭けクレジットをボーナス・ゲーム中に償還し、ボーナス・ゲームのプレーを延ばすこともできる。
【0043】
一実施形態では、ボーナス・ゲームのための別個の参加費用又は購入を採用する必要はない。即ち、プレーヤは、ボーナス・ゲームへのエントリを購入しなくてもよい。プレーヤは、主ゲームのプレーでエントリを勝ち取る即ち獲得しなければならず、これによって主ゲームをプレーする気にさせる。別の実施形態では、例えば、プレーヤが他の指定されたアクションを通じてボーナス・ゲームの参加資格を得ることに失敗した場合には、ボーナス即ち副ゲームの参加資格は、単純なプレーヤによる「購入」(buy in)によって得ることもできる。
【0044】
一実施形態では、図2Bに示すように、1つ以上の本発明のゲーム・デバイス10をデータ・ネットワークすなわち遠隔通信リンク58に接続し、各ゲーム・デバイスの機能の一部又は全てを、中央サーバ又はコントローラのような、中央位置56において設けることもできる。更に具体的には、各ゲーム・デバイスのプロセッサは、個々のゲーム・デバイスと中央サーバ・コントローラとの間の信号伝達をし易くするように設計することができる。
【0045】
一実施形態では、プレーヤに与えられるゲームの成果は、中央サーバ・コントローラによって決定され、本発明のゲーム・デバイスにおいてプレーヤに与えられる。この実施形態では、複数のこのようなゲーム・デバイスの各々が中央サーバ即ちコントローラと通信する。プレーヤがゲーム・デバイスの1つでゲーム・プレーを開始したとき、起動されたゲーム・デバイスはゲーム成果要求を、中央サーバ即ちコントローラに伝達する。
【0046】
一実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、確率データに基づいて主ゲームに対してランダムにゲーム成果を発生する。別の実施形態では、中央サーバ即ちコントローラが、確率データに基づいて、副ゲームに対してゲーム成果をランダムに発生する。別の実施形態では、中央サーバ即ちコントローラが、確率データに基づいて、主ゲーム及び副ゲーム双方に対してゲーム成果をランダムに発生する。この実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、ゲーム・デバイスのプロセッサ及びメモリ・デバイスと同様、プログラム・コード又はその他のデータを格納し利用することができる。
【0047】
代替実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、所定のゲーム成果の1つ以上の所定のプール又はセットを保持している。この実施形態では、中央サーバ即ちコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、ゲーム成果のセット又はプールから所定のゲーム成果を独立して選択する。中央サーバ即ちコントローラは、選択したゲーム成果に、使用したことのフラグ又は印を付ける。一旦ゲーム成果に使用したというフラグを立てたなら、これはセット又はプールからのそれ以上の選択を禁止され、他の賭けの際に中央コントローラ即ちサーバによって選択することはできない。与えられるゲーム成果は、主ゲームの成果、副ゲームの成果、主要及び副ゲームの成果、又は無料ゲームのような一連のゲーム成果を含むことができる。
【0048】
中央サーバ即ちコントローラは、発生又は選択したゲーム成果を、起動されているゲーム・デバイスに伝達する。ゲーム・デバイスは、発生又は選択されたゲーム成果を受信し、ゲーム成果をプレーヤに与える。代替実施形態では、スロット・マシンのリール・シンボルの組み合わせ、又はカード・ゲームにおいて配られたカードの持ち札のような、発生又は選択したゲーム成果をどのようにプレーヤに提示又は表示すべきかが、中央サーバ即ちコントローラによって決定され、起動されているゲーム・デバイスに伝達し、プレーヤに提示又は表示する。中央の生成又は制御は、ゲーム・センタ又はその他のエンティティがしかるべき記録を維持し、ゲームを制御し、詐欺や電子的又はその他の誤りの低減及び/又は防止し、勝利損失揮発性(win-loss volatility)を低減又は根絶する等において、補助することができる。
【0049】
別の実施形態では、本発明の1つ以上のゲーム・デバイスは、監視の目的のためにのみ中央サーバ又はコントローラと通信する。即ち、各個々のゲーム・デバイスはランダムに、プレーヤに与えるゲーム成果を発生し、中央サーバ又はコントローラは、複数のゲーム・デバイス上で行われている活動及びイベントを監視する。一実施形態では、ゲーム・ネットワークは、中央サーバ又はコントローラに動作可能に結合されているリアル・タイム又はオンライン会計及びゲーム情報システムを含む。この実施形態の会計及びゲーム情報システムは、プレーヤの特徴を格納するプレーヤ・データベース、プレーヤを追跡するプレーヤ追跡モジュール、及び自動カジノ・トランザクションを行うクレジット・システムを含む。
【0050】
本発明の複数のゲーム・デバイスを、データ・ネットワークに結合することができる。一実施形態では、データ・ネットワークはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)であり、例えば、ゲーム・センタ又はゲーム・センタの一部におけるように、1つ以上のゲーム・デバイスは互いに、そしてオンサイト中央サーバに近接している。別の実施形態では、データ・ネットワークは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)であり、1つ以上のゲーム・デバイスは、少なくとも1つのオフサイト中央サーバ即ちコントローラと通信する。この実施形態では、複数のゲーム・デバイスが、ゲーム・センタの異なる部分に、又はオフサイト中央サーバ・コントローラの異なるゲーム・センタ内に配置することができる。このように、WANは、都市又は州のような、同じ地理的区域内にあるゲーム・センタ内に配置されたオフサイト中央サーバ又はコントローラ、オフサイト・ゲーム・デバイスを含む。本発明のWANゲーム・システムは、実質的に前述のLANゲーム・システムと同一であってもよいが、各システムのゲーム・デバイスの数は、互いに対して変えることができる。
【0051】
別の実施形態では、データ・ネットワークはインターネット又はイントラネットである。この実施形態では、ゲーム・デバイスの動作は、少なくとも1つのインターネット・ブラウザによって、ゲーム・デバイスにおいて見ることができる。この実施形態では、ゲーム・デバイスの動作及びクレジットの蓄積は、従来の電話又はその他のデータ伝送線、ディジタル信号線(DSL)、T−1線、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ワイヤレス・ゲートウェイ、又はその他の適した接続を介した中央サーバ又はコントローラ(インターネット/イントラネット・サーバ又はウェブサーバ)への接続のみで行うことができる。この実施形態では、プレーヤは、インターネット接続及びコンピュータ、又はその他のインターネット設備が使用可能であればいずれの場所からでも、インターネット・ゲーム・ページにアクセスすることができる。近年におけるコンピュータ数ならびにインターネット接続の数及び速度の拡大により、増々増加しつつある遠隔サイトからプレーヤがプレーする機会が増加している。尚、ディジタル・ワイヤレス通信の帯域幅拡大が、このような技術を、本発明による通信の一部又は全部に、特にこのような通信が暗号化される場合に、適切であると考えられる。データ電送速度が高い程、表示及びプレーヤとの双方向処理の洗練化及び応答を高めるために有用であると言える。
【0052】
別の実施形態では、1箇所以上のゲーム・サイトにおける複数のゲーム・デバイスをネットワーク状にして、当技術分野では公知の漸進構成(progressive configuration)で中央サーバに接続することができる。この場合、基本ゲーム即ち主ゲームを起動する各賭けの一部を、ボーナス即ち副イベントの報償に割り当てることができる。一実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータを、種々の互いに離れたゲーム・サイトにおける複数の中央サーバに結合して、多重サイト・リンク漸進自動ゲーム・システムを設ける。一実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータが、例えば、1つの都市又は1つの州内に存在している異なる都市の異なる場所を含む、異なる地理的場所にある多数の建物全体に分散されているゲーム・デバイスを担当する。
【0053】
一実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータは、システムの動作及び制御全体のために維持される。この実施形態では、ホスト・サイト・コンピュータは、漸進ゲーム・システム全体を監視し、全ての漸進ジャックポットを計算するマスタである。全ての関与するゲーム・サイトは、ホスト・サイト・コンピュータに報告を行い、ここから情報を受信する。各中央サーバ・コンピュータは、ゲーム・デバイスのハードウェア及びソフトウェアとホスト・サイト・コンピュータとの間の全てのデータ通信を担当する。
【0054】
報償積み上げゲーム選択
これより図3Aを参照すると、本発明の一実施形態では、ゲーム・デバイスは、画面即ちディスプレイ100を備えており、これによって、プレーヤが1つ以上のオファー(offer)を得るための選択を行うことができ、更にプレーヤに1つ以上のオファーを提示することができる。本発明の一実施形態では、ゲーム・デバイスは、選択肢群「A」、「B」及び「C」120、122、124とそれぞれ示す、複数の選択肢群を備えている。この実施形態は3つの選択肢群を含むが、本発明によれば、適宜の数であればいくつの選択肢群でも実施可能である。一実施形態では、各選択肢群には、ある値又は変更子(modifier)が関連付けられている。この場合、選択肢群「A」120は、25の値128と関連付けられており、選択肢群「B」122は10の値130と関連付けられており、選択肢群「C」は5の値132と関連付けられている。
【0055】
一実施形態では、各選択肢群と関連付けられる値即ち変更子は、選択ゲームが開始される毎にランダムに決定される。別の実施形態では、各選択肢群と関連付けられる値即ち変更子は、ある範囲の値即ち変更子から選択される。別の実施形態では、確率が各値即ち変更子と関連付けら得ており、各値即ち変更子は、その関連付けられた確率に基づいて、選択肢群と関連付けられるように選択される。
【0056】
各選択肢群は、1つ以上のエレメント即ち位置126を含む。各選択肢群における各エレメント即ち位置は、異なる格付けと関連付けられているか、あるいは当該選択肢群における第1即ち最低位置から当該選択肢群における最終即ち最高位置まで格付けされている。各格付けは、値即ち変更子と関連付けられており、格付けが高い程、関連する値即ち変更子が大きくなる。この場合、第1即ち最低格付け134は、5の変更子と関連付けられており、第2即ち中間格付け136は10の変更子と関連付けられており、第3即ち最高格付けは15の変更子と関連付けられている。
【0057】
一実施形態では、各格付けと関連付けられる値即ち変更子は、選択ゲームが開始される毎にランダムに決定される。別の実施形態では、各格付けと関連付けられる値即ち変更子は、予め決められている。別の実施形態では、各格付けと関連付けられる値即ち変更子は、ある範囲の値即ち変更子から選択される。別の実施形態では、確率が各値即ち変更子と関連付けられ、各値即ち変更子は、その関連付けられた確率に基づいて、ある格付けと関連付けられるように選択される。
【0058】
各選択肢群の各位置は、値即ち報償と関連付けられている。即ち、各位置は選択肢群(値即ち変更子と関連付けられている)に含まれ、各位置は当該選択肢群(値即ち変更子と関連付けられている)内の格付けと関連付けられているので、各位置は、これら関連付けられた値に基づいた値即ち報償と関連付けられている。以下で更に詳しく説明するが、各位置と関連付けられている値即ち報償は、オファー成分(offer component)であり、他のオファー成分と組み合わせて、1つのオファーを形成することもできる。
【0059】
一実施形態では、選択肢群及び格付けは、格子構成の行及び列に配列されている。一実施形態では、格子の各列は選択肢群を表し、格子の各行は異なる格付けを表す。この実施形態では、最低の行は最低の格付けを表し、行が上に行く程格付けは順次高くなる。この実施形態では、構成の各位置と関連付けられた報償又は値は、列(即ち、選択肢群)の値、及びその位置が格子上で位置する行(即ち、格付け)に基づく。別の実施形態では、格子の各行は、選択肢群を表し、格子の各列は異なる格付けを表す。本発明は、図3Aに示すような正方形又は矩形状の格子には限定されない。種々の異なる格子形状を利用して、本発明の楽しみ及び娯楽の目的を促進し高めることができる。
【0060】
一実施形態では、ゲーム・デバイスは、数値102、104、106、108、110、112、114、116及び118として表される複数の選択肢を備えている。一実施形態では、各選択肢は、最初にある選択肢群と関連付けられる。一実施形態では、各選択肢と最初に関連付けられている選択肢群は、隠蔽されているか、あるいはプレーヤには明示されていない。一実施形態では、各選択肢群と関連付けられる選択肢の数は、位置と同じ数であり、又はエレメントがその選択肢群に含まれる。本発明は9つの選択肢を含むが、適した数であればいずれの選択肢でも、本発明に応じて実施することができる。別の実施形態では、各選択肢は、最初は選択肢群と関連付けられていない。この実施形態では、各プレーヤの行った選択は、選択がプレーヤによって選定(pick)される即ち選択されるときに、選択肢群と関連付けられている。
【0061】
また、ゲーム・デバイスは、プレーヤにある数、この場合は3回の選定機会を与え、残り選定回数ディスプレイ140に表示される。選択肢の選定回数は、予め決めておいても、ランダムに決定してもよい。あるいは、選定回数は、基本ゲームのプレー中に決定しても、賭けた金額に基づいて決定しても、又はその他のいずれかの適した方法で決定してもよい。また、ゲーム・デバイスは、ボーナス・オファー・ディスプレイ144を備えており、現在明示されている全ての報償の総量を表示し、これらはオファーを形成する。これについては、以下で更に詳しく説明する。
【0062】
図3Aに示すように、ゲーム・デバイスは、プレーヤに複数の選択肢から1つ以上を選定させる。「選択肢を選定して下さい」というような適切なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイによって提示することが好ましい。代替実施形態では、ゲーム・デバイスは複数の選択肢から1つ以上を選定する。
【0063】
図3Bに示すように、プレーヤは、強調されている選択肢108を選定し、最初に選択肢群「B」122と関連付けられていることが明示される。プレーヤが選定した選択肢は、関連する選択肢群の位置に移動即ち配置される。この実施形態では、プレーヤが選定した選択肢は、関連付けられた選択肢群において得ることができる最も低い格付け又は占有されていない位置に移動即ち配置される。この場合、選定された選択肢が選択肢群「B」に関連付けられていると、選定された選択肢は、関連付けられている選択肢群の最も低い格付け位置(即ち、一番下の行)に移動即ち配置される。尚、選定された選択肢が既に最低の位置を占めている場合、選定された選択肢は、関連付けられている選択肢群で2番目に低い格付け位置(即ち、下から2番目の行)に配置即ち置かれる。
【0064】
選定された選択肢が現在占有している位置と関連付けられている50の報償142が、プレーヤに明示される。尚、50の報償は、格子上の列の位置(即ち、選定された選択の関連付けられた選択肢群)と関連付けられている10の値130と、格子上の行の位置(即ち、現在占有されている位置の格付け)と関連付けられている5の変更子134とに基づくことは認められるであろう。ボーナス・オファー・ディスプレイ144は、現在明示されている報償全ての総額である、50のオファー量を表示する。残り選定回数ディスプレイ140は、その後1だけ減少し、この選定を反映する。「あなたの選択肢は選択肢群Bからです。」、「あなたの選択肢の位置には50の値があります。」、及び「別の選択肢を選定してください。」というような適宜のメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。
【0065】
図3B及び図3Cに見られるように、プレーヤは、少なくとも1つの選択肢の選定が残されているので、ゲーム・デバイスは、プレーヤに別の選択肢を選定させる。図3Cに示すように、プレーヤは強調されている選択肢116を選定する。これは最初の選択肢群「A」120と関連付けられていることが明示される。続いて、残り選定回数ディスプレイ140が1減少して、この選定を反映する。前述のように、プレーヤが選定した選択肢は、関連する選択肢群の最も低い格付けの位置(即ち、一番下の行)に置かれる、即ち、配置される。この位置に関連付けられた125の値即ち報償146(この位置の選択肢群の値と、位置の格付けの値とに基づく)が、プレーヤに明示される。ボーナス・オファー・ディスプレイ144が更新され、現在明示されている報償全ての全オファー額に基づいて、175のオファー報償を表示する。「あなたの選択肢は選択肢群Aからです。」、「あなたの選択肢の位置には125の値があります。」、及び「別の選択肢を選定してください。」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。
【0066】
図3C及び図3Dに見られるように、プレーヤには少なくとも1回の選択肢の選定が残っているので、ゲーム・デバイスはプレーヤに別の選択肢を選定させる。残り選定回数ディスプレイ140は1減少し、この選定を反映する。図3Dに示すように、プレーヤは強調されている選択肢104を選定し、これは最初に選択肢群「B」120と関連付けられていることが明示される。前述のように、プレーヤが選定した選択肢は、関連付けられた選択肢群の直接の、即ち、下から2番目の格付け位置(即ち、中央の行)に置かれる、即ち、配置される。即ち、以前に選定された選択肢108が既に最も低い格付けの位置を占有しているので、現在選定している選択肢104は、次に低い格付け位置に移動即ち位置付けられる。尚、この実施形態では、各位置の格付けが高くなるに連れて、各格付けと関連付けられた変更子が増大するので、プレーヤが取得する変更子が増大し、したがって選定した選択肢を次々に積み重ねる、即ち、積み上げていくに連れて、報償が大きくなる。この位置と関連付けられている100の値即ち報償146が、プレーヤに明示される。ボーナス・オファー・ディスプレイ144が更新され、現在明示されている報償全ての総額に基づく175のオファー報償を表示する。「あなたの選択肢は選択肢群Bからです。」、及び「あなたの選択肢の位置には100の値があります。」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。
【0067】
図3Eに示すように、一実施形態では、プレーヤに少なくとも1回の選択肢の選定が残っていないとき、そしてプレーヤが選定した選択肢の各々が、選定された選択肢の関連付けられた選択肢群内で得られる最低の又は占有されていない格付け位置に配置即ち置かれた後、ゲーム・デバイスは、選定されていない各選択肢と関連付けられた選択肢群を明示する。
【0068】
更に図3Eに示すように、ボーナス・オファー額に表示される額が、プレーヤに提供される。ゲーム・デバイスは、受入オファー(ACCEPT OFFER)・セレクタ150及び拒絶オファー・セレクタ又は振り混ぜ(SHAKE IT UP)セレクタとして示されている再配列入力152のいずれかを用いて、提供された額を受け入れるか、又は拒絶する。ゲーム・デバイスは、プレーヤに残っているオファーの数を与える。これは、オファー数、即ち、「振り混ぜ」残り(Number of Shake Ups Remaining)ディスプレイ154に表示される。この数は、プレーヤがオファーを拒絶し、後続のオファーを受け入れることができる回数を表す。この実施形態では、残りのオファー数は1である。代替実施形態では、残りのオファー数は、予め決めておいても、ランダムに決定してもよい。あるいは、残りのオファー数は、基本ゲームのプレー中に決定しても、賭けた金額に基づいて決定しても、その他のいずれかの適した方法で決定してもよい。
【0069】
図3Fに示すように、強調した拒絶オファー・セレクタ152で示されるように、プレーヤはオファーを拒絶した。プレーヤが拒絶したので、ゲーム・デバイスは、選定された選択肢が現在占有している位置から、複数の選定されている選択肢の内少なくとも1つを変更即ち移動させる。この場合、ゲーム・デバイスは、選定された選択肢108を、選択肢群「A」120内の位置に移動させた。前述のように、プレーヤの選定した選択肢は、関連付けられた選択肢群の中間即ち2番目に低い格付けの位置(即ち、中央の行)に移動即ち配置される。即ち、以前に選定された選択肢116が既に最も低い格付けの位置を占有しているので、移動即ち変更される選択肢104は、次に低い得られる格付け位置に移動即ち配置される。選定された選択肢104が新たに占有した位置と関連付けられた250の報償即ち値156がプレーヤに明示される。
【0070】
更に、図3Fに示すように、選定された選択肢108が別の選択肢群の別の位置に移動したので、選択肢群「B」122の最低格付け位置は未占有となる。したがって、選定された選択肢104は、以前には選択肢群「B」の2番目に低い格付け位置(即ち、中央の行)を占めていたが、選択肢群「B」の最も低い格付けの未占有位置(即ち、一番下の行)に移動即ち再配置される。即ち、一実施形態では、選択肢群の低い方の格付け位置の各々を最初に占有した後でなければ、選択肢群の高い方の格付け位置を占有することができない。選定した選択肢104が新たに占有した位置と関連付けられている50の報償即ち値158が、プレーヤに明示される。別の実施形態では、同じ選択肢群における低い方の格付け位置が未占有になっても、1つ以上の選定された選択肢はその最初の位置に留まる。
【0071】
図3Fに見られるように、ボーナス・オファー・ディスプレイ144を更新し、425のオファー額を表示する。これは、選定された選択肢の現在の位置と関連付けられている、明示された報償の総額である。尚、このボーナス・オファーは、移動した選択肢が新たに占有した位置と関連付けられた値の加算だけでなく、移動した選択肢の以前に占有していた位置と関連付けられた値の除去即ち減少も表す。ボーナス・オファー・ディスプレイに表示される額は、前述のように、ゲーム・デバイスがプレーヤに受け入れさせる又は拒絶させる、後続のオファーを形成する。続いて、残りオファー・ディスプレイ154が1減少し、この後続のオファーを反映する。「あなたの選択肢をAに移動しました」及び「あなたの選択肢の新たな位置には、250の値があります」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて、提示することが好ましい。
【0072】
一実施形態では、選定された各選択肢の位置は、選定された選択肢が最初に関連付けられたのと同じ選択肢群内の別の位置に変更即ち移動することができる。別の実施形態では、1つ以上の位置は、各々、1つ以上の変更した位置と関連付けられる。この実施形態では、ある位置が現在占有されており、その位置を占有する選択肢が別の位置に移動即ち変更された場合、この選択肢は、現在占有されている位置と関連付けられた変更位置の1つに変更即ち移動する。例えば、第1選択肢が第1選択肢群の最低格付け位置を現在占有しており、第1選択肢群の最低格付け位置が第2選択肢群の最高格付け位置と関連付けられている場合で、次に第1選択肢を別の位置に変更即ち移動した場合、第1選択肢は第2選択肢群の関連する最高格付け位置に変更即ち移動する。別の実施形態では、選定された各選択肢の位置は、選択肢群のいずれにおける他のいずれの位置にでも変更即ち移動することができる。尚、選定された各選択肢が関連する選択肢群の最低格付け位置に配置される、即ち、置かれる実施形態では、選定された選択肢を変更即ち移動させた後であっても、当該選択肢群の他のいずれの位置が占有される前に、各選択肢群の最低格付け位置が占有されなければならない。
【0073】
図3Gに示すように、プレーヤにオファーが残っていない場合、プレーヤは、強調された「オファー受入」セレクタ152によって示されるように、後続のオファーを受け入れる選択をしなければならない。したがって、後続のオファーがプレーヤに与えられ、選択ゲームは終了する。「あなたのボーナス・オファーは425です」及び「ボーナス・ゲーム終了」というような適当なメッセージをプレーヤに視覚的に、あるいは適したオーディオ又はオーディオビジュアル・ディスプレイを通じて提示することが好ましい。別の実施形態では、プレーヤに少なくとも1つのオファー154が残っている場合、プレーヤはこのオファーを拒絶することができ、ゲーム・デバイスは、前述のように、少なくとも1つの選択肢を、占有位置から別の位置に移動即ち再配置することができる。
【0074】
代替実施形態では、各選択肢を、選択肢群の1つの特定位置と関連付ける。この実施形態では、選定された選択肢を、関連付けた位置に配置する。尚、各選択肢は選択肢群の特定の位置に関連付けられているので、選定した各選択肢は、選定された選択肢が関連付けられた選択肢群の最低格付けの未占有位置を自動的に占有することはない。更に、この実施形態では、プレーヤがオファーを拒絶して、選定された選択肢の1つを別の位置に移動即ち再配置した場合、選定された選択肢は、選定された選択肢が変更された選択肢群の最低格付けの未占有位置を自動的に占有することはない。別の実施形態では、選定された各選択肢が、選定された選択肢が最初に関連付けられた選択肢群の最低格付けの未占有位置を占有しないが、プレーヤがオファーを拒絶し、選定した選択肢を移動させた場合、前述のように、選定された選択肢は、当該選定された選択肢を移動した選択肢群の最低格付けの未占有位置を占有する。
【0075】
代替実施形態では、各選択肢群は、値即ち変更子と関連付けられていない。この実施形態では、各選択肢が値即ち変更子と関連付けられている。選択肢を移動即ち変更した場合、この移動させた選択肢と関連付けられている値は、選択肢を移動させた位置の格付けと関連付けられた値即ち選択肢だけ変更される。この実施形態では、選択肢を別の選択肢群における別の位置に移動させたが、この別の位置に同じ格付けが関連付けられている場合、プレーヤのオファーは変更即ち変化しない。別の実施形態では、各選択肢群にはある値が関連付けられるが、各格付けには値即ち変更子が関連付けられない。この実施形態では、選択肢を移動即ち変更すると、プレーヤのオファーは、選択肢が現在占有している位置の選択肢群のみに基づいて変更即ち変化する。この実施形態では、選択肢が選択肢群の最高格付け位置、又は選択肢群の最低格付け位置を占有する場合、プレーヤのオファーは、その位置の選択肢群と関連付けられた値だけ変更即ち変化する。
【0076】
別の実施形態では、各格付けが値と関連付けられている。この実施形態では、各選択肢群と関連付けられた1つよりも多い位置が占有されているので、プレーヤのオファーは、占有されている位置の各々の格付けと関連付けられた値だけ増加する。
【0077】
代替実施形態では、プレーヤがオファーを拒絶すると、選定された選択肢の少なくとも1つが、その現在占有している位置から除去され(即ち、オファー格子から除去される)、プレーヤに、除去された選択肢と置き換えるために、残りの選定されていない選択肢から少なくとも1つを選定させる。選定された選択肢は、前述のように選定された選択肢と関連付けられている選択肢群において得ることができる最低格付け位置を占有するように移動、配置され、又は表示される。
【0078】
ここに記載した現時点における好適な実施形態に対する種々の変更や修正は、当業者には明白であることは言うまでもない。このような変更や修正は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、そしてその意図する利点を損なうことなく可能である。したがって、このような変更や修正は、添付した特許請求の範囲によって包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1A】本発明ゲーム・デバイスの一実施形態の前側斜視図である。
【図1B】本発明ゲーム・デバイスの別の実施形態の前側斜視図である。
【図2A】本発明のゲーム・デバイスの一実施形態の電子構成の模式ブロック図である。
【図2B】中央コントローラと通信する複数のゲーム端末を示す模式ブロック図である。
【図3A】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3B】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3C】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3D】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3E】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3F】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【図3G】オファーを得て、別のオファーのためにこのオファーを拒絶するプレーヤを示す、本発明の一実施形態の正面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム・デバイスであって、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、かつ、複数の前記選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
複数の選択肢であって、各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている、選択肢と、
複数の報償であって、各々が前記位置の1つと関連付けられている、報償と、
ディスプレイ・デバイスと、
前記ディスプレイ・デバイスとともに動作可能なプロセッサであって、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することを可能にし、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている前記選択肢群の内最も低い格付けの未占有位置に、各前記選定された選択を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた前記報償に基づいて、オファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れるか又は拒絶することを可能にし、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れた場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの関連づけられた選択肢群を、前記選択肢群の異なる1つに変更し、前記選定した選択肢の少なくとも1つを、前記異なる選択肢群の最も低い格付けの未占有位置に再配置し、
(h)プレーヤが前記報償を拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々が現在占有している位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成する
ように動作するプロセッサと
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項2】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項3】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、該選択し群と初期状態において関連付けられた選択肢と同じ数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項4】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、当該位置には大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項5】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤに複数の前記選択肢を選定することを可能にするように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項6】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の関連する選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項7】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の関連する選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項8】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、選定されない各選択肢と関連付けられた選択肢群を明示するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項9】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤによる賭けの際に動作可能な主ゲームと、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている複数の選択肢と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
前記主ゲームと関連付けられているトリガ・イベントと
を備え、該トリガ・イベントの発生後に、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することができ、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた前記選択肢群の最も低い非占有位置に、各前記選定された選択肢を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、オファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れるか、又は拒絶することができ、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの関連する選択肢群を、前記選択肢群の異なる1つに変更し、前記湖となる選択肢群の最低格付けの未占有位置に前記選定された選択を再配置し、前記選定された選択肢の少なくとも1つの変更の後に、前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、後続のオファーを形成する
ことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項10】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項11】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、該選択肢群と初期状態において関連付けられた選択肢と同じ数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項12】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、該位置に大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項13】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤより複数の前記選択肢を選定可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項14】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢に関連する選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項15】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々に関連する選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項16】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、選定されない各選択肢に関連付けられた選択肢群を明示することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項17】
ゲーム・デバイスであって、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が、複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
複数の選択肢と、
ディスプレイ・デバイスと、
前記ディスプレイ・デバイスと共同して動作可能なプロセッサであって、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することができるようにし、
(b)選定された各選択肢を前記選択肢群の1つの異なる格付け位置と関連付け
(c)選定された各選択肢を、前記選定された選択肢と関連付けられている格付け位置に配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の格付け位置と関連付けられた報償に基づいてオファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れるか又は拒絶することができるようにし、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択の少なくとも1つの選択肢群を、前記選択肢群の内湖となる1つに変更し、前記選定した選択肢を前記湖となる選択肢群で得られる最低格付けの位置に再配置し、
(h)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられた報償に基づいて後続のオファーを形成する
よう構成されたプロセッサと
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項18】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項19】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、該位置には大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項20】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤに複数の前記選択肢を選定することを可能にするように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項21】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項22】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項23】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤによる賭けの際に動作可能な主ゲームと、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が前記格付け位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
複数の選択肢と、
前記主ゲームと関連付けられているトリガ・イベントと
を備え、該トリガ・イベントの発生後に、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することができ、
(b)各選定された選択肢を前記選択肢群の1つの異なる格付け位置と関連付け、
(c)選定された各選択肢を、当該選定された選択肢と関連付けられた格付け位置に配置し、
(c)前記選定された選択肢の各々の格付け位置と関連付けられた報償に基づいて、オファーを形成し、
(d)プレーヤは前記オファーを受け入れるか、又は拒絶することができ、
(e)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの関連する選択肢群を、前記選択肢群の異なる1つに変更し、前記異なる選択肢群の最低格付けの未占有位置に前記選定された選択を再配置し、前記選定された選択肢の少なくとも1つの変更の後に、前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、後続のオファーを形成する
ことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項24】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項25】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、該位置には大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項26】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが複数の前記選択肢を選定することを可能にすることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項27】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項28】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の関連する選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項29】
ゲーム・デバイスであって、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、複数の前記選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている複数の選択肢と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
ディスプレイ・デバイスと、
前記ディスプレイ・デバイスと共同して動作可能なプロセッサであって、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することを可能にし、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている前記選択肢群の内最も低い格付けの未占有位置に、各前記選定された選択を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた前記報償に基づいてオファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れる又は拒絶することを可能にし、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの位置を、別の未占有位置に変更し、
(h)前記選定された選択肢の各々が現在占有している位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成する、
よう構成されたプロセッサと
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項30】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項31】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤに前記選択肢の少なくとも1つを選定することを可能にするように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項32】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の関連する格付け位置を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項33】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の格付け位置を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項34】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤによる賭けの際に動作可能な主ゲームと、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている複数の選択肢と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
前記主ゲームと関連付けられているトリガ・イベントと
を備え、該トリガ・イベントの発生後に、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することを可能にし、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた前記選択肢群の最も低い非占有位置に、各前記選定された選択肢を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、オファーを形成し、
(e)プレーヤは前記オファーを受け入れるか、又は拒絶することができ、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの位置を、別の未占有位置変更し、前記選定された選択肢の少なくとも1つの変更の後に、前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、後続のオファーを形成することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項35】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項36】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが複数の前記選択肢を選定することを可能にすることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項37】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の格付け位置変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項38】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の格付け位置を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項39】
ゲーム・デバイスの動作方法であって、
(a)プレーヤに複数の選択肢から少なくとも1つを選定させるステップであって、前記選択肢の各々が、初期状態において複数の異なる選択肢群の1つと関連付けられている、ステップと、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群で得られる最低格付け位置に、選定された各選択肢を配置するステップであって、前記格付け位置には報償が関連付けられている、ステップと、
(c)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられている報償に基づいて、初期オファーを形成するステップと、
(d)プレーヤが前記初期オファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(e)プレーヤが前記初期オファーを受け入れる場合、前記補ファーをプレーヤに与えるステップと、
(f)プレーヤが前記初期オファーを拒絶した場合、
(i)前記選定された選択肢の少なくとも1つの前記選択肢群を、前記選択肢群の内異なる1つに変更するステップと、
(ii)前記選定された選択肢の変更された異なる選択肢群において得られる最低格付け位置に、前記選定された選択肢を再配置するステップと、
(iii)前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成するステップと、
(iv)プレーヤに前記後続のオファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(v)プレーヤが前記後続のオファーを受け入れる場合、該後続のオファーをプレーヤに与えるステップと、
(vi)プレーヤが前記後続のオファーを拒絶し、該後続のオファーが最後のオファーでない場合、ステップ(i)〜(v)を繰り返すステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項40】
請求項39記載の方法において、該方法は、データ・ネットワークを通じてプレーヤに供給されることを特徴とする方法。
【請求項41】
請求項40記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項42】
ゲーム・デバイスの動作方法であって、
(a)プレーヤに複数の選択肢から少なくとも1つを選定させるステップであって、前記選択肢の各々が、初期状態において複数の異なる選択肢群の1つと関連付けられている、ステップと、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた格付け位置に、選定された各選択肢を配置するステップと、
(c)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられている報償に基づいて、初期オファーを形成するステップと、
(d)プレーヤが前記初期オファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(e)プレーヤが前記初期オファーを受け入れる場合、前記補ファーをプレーヤに与えるステップと、
(f)プレーヤが前記初期オファーを拒絶した場合、
(i)前記選定された選択肢の少なくとも1つの前記選択肢群を、前記選択肢群の内異なる1つに変更するステップと、
(ii)前記選定された選択肢の変更された異なる選択肢群において得られる最低格付け位置に、前記選定された選択肢を再配置するステップと、
(iii)前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成するステップと、
(iv)プレーヤに前記後続のオファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(v)プレーヤが前記後続のオファーを受け入れる場合、該後続のオファーをプレーヤに与えるステップと、
(vi)プレーヤが前記後続のオファーを拒絶し、該後続のオファーが最後のオファーでない場合、ステップ(i)〜(v)を繰り返すステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項43】
請求項42記載の方法において、該方法は、データ・ネットワークを通じてプレーヤに供給されることを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項42記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項45】
ゲーム・デバイスの動作方法であって、
(a)プレーヤに複数の選択肢から少なくとも1つを選定させるステップであって、前記選択肢の各々が、初期状態において複数の異なる選択肢群の1つと関連付けられている、ステップと、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群で得られる最低格付け位置に、選定された各選択肢を配置するステップであって、前記格付け位置には報償が関連付けられている、ステップと、
(c)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられている報償に基づいて、初期オファーを形成するステップと、
(d)プレーヤが前記初期オファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(e)プレーヤが前記初期オファーを受け入れる場合、前記補ファーをプレーヤに与えるステップと、
(f)プレーヤが前記初期オファーを拒絶した場合、
(i)前記選定された選択肢の少なくとも1つの位置を、別の未占有位置に変更するステップと、
(ii)前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成するステップと、
(iii)プレーヤに前記後続のオファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(iv)プレーヤが前記後続のオファーを受け入れる場合、該後続のオファーをプレーヤに与えるステップと、
(v)プレーヤが前記後続のオファーを拒絶し、該後続のオファーが最後のオファーでない場合、ステップ(i)〜(iv)を繰り返すステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項46】
請求項45記載の方法において、該方法は、データ・ネットワークを通じてプレーヤに供給されることを特徴とする方法。
【請求項47】
請求項46記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項1】
ゲーム・デバイスであって、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、かつ、複数の前記選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
複数の選択肢であって、各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている、選択肢と、
複数の報償であって、各々が前記位置の1つと関連付けられている、報償と、
ディスプレイ・デバイスと、
前記ディスプレイ・デバイスとともに動作可能なプロセッサであって、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することを可能にし、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている前記選択肢群の内最も低い格付けの未占有位置に、各前記選定された選択を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた前記報償に基づいて、オファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れるか又は拒絶することを可能にし、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れた場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの関連づけられた選択肢群を、前記選択肢群の異なる1つに変更し、前記選定した選択肢の少なくとも1つを、前記異なる選択肢群の最も低い格付けの未占有位置に再配置し、
(h)プレーヤが前記報償を拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々が現在占有している位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成する
ように動作するプロセッサと
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項2】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項3】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、該選択し群と初期状態において関連付けられた選択肢と同じ数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項4】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、当該位置には大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項5】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤに複数の前記選択肢を選定することを可能にするように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項6】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の関連する選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項7】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の関連する選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項8】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、選定されない各選択肢と関連付けられた選択肢群を明示するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項9】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤによる賭けの際に動作可能な主ゲームと、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている複数の選択肢と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
前記主ゲームと関連付けられているトリガ・イベントと
を備え、該トリガ・イベントの発生後に、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することができ、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた前記選択肢群の最も低い非占有位置に、各前記選定された選択肢を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、オファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れるか、又は拒絶することができ、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの関連する選択肢群を、前記選択肢群の異なる1つに変更し、前記湖となる選択肢群の最低格付けの未占有位置に前記選定された選択を再配置し、前記選定された選択肢の少なくとも1つの変更の後に、前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、後続のオファーを形成する
ことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項10】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項11】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、該選択肢群と初期状態において関連付けられた選択肢と同じ数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項12】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、該位置に大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項13】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤより複数の前記選択肢を選定可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項14】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢に関連する選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項15】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々に関連する選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項16】
請求項9記載のゲーム・デバイスにおいて、選定されない各選択肢に関連付けられた選択肢群を明示することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項17】
ゲーム・デバイスであって、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が、複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
複数の選択肢と、
ディスプレイ・デバイスと、
前記ディスプレイ・デバイスと共同して動作可能なプロセッサであって、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することができるようにし、
(b)選定された各選択肢を前記選択肢群の1つの異なる格付け位置と関連付け
(c)選定された各選択肢を、前記選定された選択肢と関連付けられている格付け位置に配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の格付け位置と関連付けられた報償に基づいてオファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れるか又は拒絶することができるようにし、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択の少なくとも1つの選択肢群を、前記選択肢群の内湖となる1つに変更し、前記選定した選択肢を前記湖となる選択肢群で得られる最低格付けの位置に再配置し、
(h)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられた報償に基づいて後続のオファーを形成する
よう構成されたプロセッサと
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項18】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項19】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、該位置には大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項20】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤに複数の前記選択肢を選定することを可能にするように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項21】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項22】
請求項17記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の選択肢群を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項23】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤによる賭けの際に動作可能な主ゲームと、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が前記格付け位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
複数の選択肢と、
前記主ゲームと関連付けられているトリガ・イベントと
を備え、該トリガ・イベントの発生後に、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することができ、
(b)各選定された選択肢を前記選択肢群の1つの異なる格付け位置と関連付け、
(c)選定された各選択肢を、当該選定された選択肢と関連付けられた格付け位置に配置し、
(c)前記選定された選択肢の各々の格付け位置と関連付けられた報償に基づいて、オファーを形成し、
(d)プレーヤは前記オファーを受け入れるか、又は拒絶することができ、
(e)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの関連する選択肢群を、前記選択肢群の異なる1つに変更し、前記異なる選択肢群の最低格付けの未占有位置に前記選定された選択を再配置し、前記選定された選択肢の少なくとも1つの変更の後に、前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、後続のオファーを形成する
ことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項24】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項25】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、前記位置の格付けが高い程、該位置には大きな報償が関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項26】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが複数の前記選択肢を選定することを可能にすることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項27】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項28】
請求項23記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の関連する選択肢群を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項29】
ゲーム・デバイスであって、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、複数の前記選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている複数の選択肢と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
ディスプレイ・デバイスと、
前記ディスプレイ・デバイスと共同して動作可能なプロセッサであって、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することを可能にし、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられている前記選択肢群の内最も低い格付けの未占有位置に、各前記選定された選択を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた前記報償に基づいてオファーを形成し、
(e)プレーヤが前記オファーを受け入れる又は拒絶することを可能にし、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの位置を、別の未占有位置に変更し、
(h)前記選定された選択肢の各々が現在占有している位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成する、
よう構成されたプロセッサと
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項30】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項31】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤに前記選択肢の少なくとも1つを選定することを可能にするように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項32】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の関連する格付け位置を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項33】
請求項29記載のゲーム・デバイスにおいて、前記プロセッサは、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の格付け位置を変更するように動作可能であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項34】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤによる賭けの際に動作可能な主ゲームと、
複数の異なる選択肢群であって、各選択肢群が少なくとも1つの格付け位置を含み、少なくとも1つの選択肢群が複数の格付け位置を含む、選択肢群と、
各々が初期状態において前記選択肢群の1つと関連付けられている複数の選択肢と、
各々が前記位置の1つと関連付けられている複数の報償と、
前記主ゲームと関連付けられているトリガ・イベントと
を備え、該トリガ・イベントの発生後に、
(a)プレーヤが前記選択肢から少なくとも1つを選定することを可能にし、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群を明示し、
(c)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた前記選択肢群の最も低い非占有位置に、各前記選定された選択肢を配置し、
(d)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、オファーを形成し、
(e)プレーヤは前記オファーを受け入れるか、又は拒絶することができ、
(f)プレーヤが前記オファーを受け入れる場合、前記オファーをプレーヤに与え、
(g)プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の少なくとも1つの位置を、別の未占有位置変更し、前記選定された選択肢の少なくとも1つの変更の後に、前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられた報償に基づいて、後続のオファーを形成することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項35】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、各選択肢群は、複数の格付け位置を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項36】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが複数の前記選択肢を選定することを可能にすることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項37】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、複数の前記選定された選択肢の格付け位置変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項38】
請求項34記載のゲーム・デバイスにおいて、プレーヤが前記オファーを拒絶した場合、前記選定された選択肢の各々の格付け位置を変更することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項39】
ゲーム・デバイスの動作方法であって、
(a)プレーヤに複数の選択肢から少なくとも1つを選定させるステップであって、前記選択肢の各々が、初期状態において複数の異なる選択肢群の1つと関連付けられている、ステップと、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群で得られる最低格付け位置に、選定された各選択肢を配置するステップであって、前記格付け位置には報償が関連付けられている、ステップと、
(c)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられている報償に基づいて、初期オファーを形成するステップと、
(d)プレーヤが前記初期オファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(e)プレーヤが前記初期オファーを受け入れる場合、前記補ファーをプレーヤに与えるステップと、
(f)プレーヤが前記初期オファーを拒絶した場合、
(i)前記選定された選択肢の少なくとも1つの前記選択肢群を、前記選択肢群の内異なる1つに変更するステップと、
(ii)前記選定された選択肢の変更された異なる選択肢群において得られる最低格付け位置に、前記選定された選択肢を再配置するステップと、
(iii)前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成するステップと、
(iv)プレーヤに前記後続のオファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(v)プレーヤが前記後続のオファーを受け入れる場合、該後続のオファーをプレーヤに与えるステップと、
(vi)プレーヤが前記後続のオファーを拒絶し、該後続のオファーが最後のオファーでない場合、ステップ(i)〜(v)を繰り返すステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項40】
請求項39記載の方法において、該方法は、データ・ネットワークを通じてプレーヤに供給されることを特徴とする方法。
【請求項41】
請求項40記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項42】
ゲーム・デバイスの動作方法であって、
(a)プレーヤに複数の選択肢から少なくとも1つを選定させるステップであって、前記選択肢の各々が、初期状態において複数の異なる選択肢群の1つと関連付けられている、ステップと、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた格付け位置に、選定された各選択肢を配置するステップと、
(c)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられている報償に基づいて、初期オファーを形成するステップと、
(d)プレーヤが前記初期オファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(e)プレーヤが前記初期オファーを受け入れる場合、前記補ファーをプレーヤに与えるステップと、
(f)プレーヤが前記初期オファーを拒絶した場合、
(i)前記選定された選択肢の少なくとも1つの前記選択肢群を、前記選択肢群の内異なる1つに変更するステップと、
(ii)前記選定された選択肢の変更された異なる選択肢群において得られる最低格付け位置に、前記選定された選択肢を再配置するステップと、
(iii)前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成するステップと、
(iv)プレーヤに前記後続のオファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(v)プレーヤが前記後続のオファーを受け入れる場合、該後続のオファーをプレーヤに与えるステップと、
(vi)プレーヤが前記後続のオファーを拒絶し、該後続のオファーが最後のオファーでない場合、ステップ(i)〜(v)を繰り返すステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項43】
請求項42記載の方法において、該方法は、データ・ネットワークを通じてプレーヤに供給されることを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項42記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項45】
ゲーム・デバイスの動作方法であって、
(a)プレーヤに複数の選択肢から少なくとも1つを選定させるステップであって、前記選択肢の各々が、初期状態において複数の異なる選択肢群の1つと関連付けられている、ステップと、
(b)前記選定された選択肢が初期状態において関連付けられた選択肢群で得られる最低格付け位置に、選定された各選択肢を配置するステップであって、前記格付け位置には報償が関連付けられている、ステップと、
(c)前記選定された選択肢の各々の位置と関連付けられている報償に基づいて、初期オファーを形成するステップと、
(d)プレーヤが前記初期オファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(e)プレーヤが前記初期オファーを受け入れる場合、前記補ファーをプレーヤに与えるステップと、
(f)プレーヤが前記初期オファーを拒絶した場合、
(i)前記選定された選択肢の少なくとも1つの位置を、別の未占有位置に変更するステップと、
(ii)前記選定された選択肢の各々が現在占有する位置と関連付けられている報償に基づいて、後続のオファーを形成するステップと、
(iii)プレーヤに前記後続のオファーを受け入れさせるか、又は拒絶させるステップと、
(iv)プレーヤが前記後続のオファーを受け入れる場合、該後続のオファーをプレーヤに与えるステップと、
(v)プレーヤが前記後続のオファーを拒絶し、該後続のオファーが最後のオファーでない場合、ステップ(i)〜(iv)を繰り返すステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項46】
請求項45記載の方法において、該方法は、データ・ネットワークを通じてプレーヤに供給されることを特徴とする方法。
【請求項47】
請求項46記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【公表番号】特表2007−503254(P2007−503254A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524678(P2006−524678)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/025358
【国際公開番号】WO2005/023385
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(592123897)アイジーティー (44)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/025358
【国際公開番号】WO2005/023385
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(592123897)アイジーティー (44)
【Fターム(参考)】
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