説明

塵埃分別回収装置

【課題】コンパクトで耐久性に優れ、経済性が高く、後処理及び保守点検が容易な鋳物廃砂回収装置を提案する。
【解決手段】本発明に係る鋳物廃砂回収装置は、吸引分別槽と、該吸引分別槽にバグフィルター式の集塵槽を介して連通された吸引装置と、前記吸引分別槽の下部に連接された回収槽と、を有する鋳物廃砂回収装置であって、前記吸引分別槽は、その吸引口に対向して設けられた衝突壁と、吸引の風路方向と垂直又は前傾方向に並設された風路規制板と、を有してなる。この場合、風路規制板は、風受部と風穴部とを有し、相隣る風路規制板においてはそれぞれの風受部と風穴部とが対向するように並設されているのがよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バグフィルター式の集塵機を利用した塵埃分別回収装置に係り、特に鋳物廃砂を回収するのに好適に用いることができる塵埃分別回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バグフィルターを利用した集塵機は、経済性が高く、後処理及び保守点検が容易である等の理由から粉塵、ゴミ、塵埃等の清掃・回収に広く使用されている。このような集塵機は、一般に微細な粉塵やゴミの清掃・回収に使用されるものであり、比較的大きなゴミ、塵埃等を処理対象とする場合はバグフィルターの損傷が問題になるため、専用の処理装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に、バグフィルターの負担を軽減するため、粉塵を微粉体と粗粉体に分離し、フィルターでは微粉体を回収するようにした集塵機が提案されている。すなわち、ハウジング内にバッフルプレートにより区画される粗粉体集塵用の第1処理室と、微粉体集塵用の第2処理室を形成するとともに、ハウジングの底部を前記第1処理室の下方に位置する粗粉体排出用の第1ホッパーと、第2処理室の下方に位置する微粉体排出用の第2ホッパーとに形成した集塵機が提案されている。
【0004】
また、特許文献2に、図9に示すような、ダストボックス80の上部側壁81の吸引口86から集塵ホース87を延設し、該集塵ホース87により工場内のダストを収集して前記ダストボックス80で粗ゴミを分離収集し、粉塵は前記ダストボックス80の上壁82の排出口89を経てバグフィルター型集塵機に収集するように構成したダストボックス80であって、前記集塵ホース87に繋がるダストボックス80の吸引口86に対向して、ダストボックス80の上壁82から下方に向けて衝突画壁85を延設し、以て、吸引口86が位置する一次分離室83と排出口89が位置する二次分離室84とを形成し、前記衝突画壁85の下方に、迂回流路90を形成してある、ダストボックス80が提案されている。
【0005】
【特許文献1】実公平7-17370号公報
【特許文献2】特開2001-170428号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このような従来装置を鋳物廃砂の回収装置として使用するには問題がある。すなわち、特許文献1に提案された集塵機は、工場内の床等に堆積する粉塵の回収を目的としており、特許文献2に提案されたダストボックスは、鋳造工場おける砂、スケール等の粗ダストの回収を目的とするものであるが、いわゆるゴミとして鋳造工場の床や各種機器の上に堆積する砂、スケール等の粗ダストの回収を目的とするものである。したがって、特許文献1又は2に提案された装置により鋳物廃砂を回収するには、バグフィルターの負担が大きく損傷のおそれがあるので、そのような従来装置を鋳物廃砂回収装置として使用するのは難しいという問題がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、コンパクトで耐久性に優れ、経済性が高く、後処理及び保守点検が容易な、粉塵、ゴミ、塵埃、籾殻等の回収、特に鋳物砂を回収するのに好適に用いられる塵埃分別回収装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る塵埃分別回収装置は、吸引分別槽と、該吸引分別槽にバグフィルター式の集塵槽を介して連通された吸引装置と、前記吸引分別槽の下部に連接された回収槽と、を有する塵埃分別回収装置であって、前記吸引分別槽は、その吸引口に対向して設けられた衝突板と、吸引の風路方向と垂直又は前傾方向に並設された風路規制板と、を有してなる。
【0009】
上記発明において、衝突板の前面部に風路を遮り空気の流動を抑える淀み空間部を設けるのがよい。また、風路規制板は、風受部と風穴部とを有し、相隣る風路規制板においてはそれぞれの風受部と風穴部とが対向するように並設されているのがよく、風受部は、風路の上流方向に開いた凹状又はV字状に形成されてなるのがよい。
【0010】
吸引分別槽の衝突板は、弾性部材で覆われているのがよい。また、回収槽の上面部に大形の塵埃を捕獲回収する捕獲手段を設けるのがよく、捕獲手段は目開きの異なる捕獲手段を回収槽の上面部に複数段設けて分別回収できるようにするのがよい。また、捕獲手段は、流体の流通可能な部材、金網、パンチングメタル、小穴を明けた板又は濾紙からなるものを用いることができる。
【0011】
さらに、本発明に係る塵埃分別回収装置は、回収槽に脱着可能な回収ホッパーを備えた回収台車を有するのがよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る塵埃分別回収装置は、コンパクトで耐久性に優れ、経済性が高く、後処理及び保守点検を容易に行うことができる。また、粉塵、ゴミ、塵埃、籾殻、鋳物砂等種々のものを効率よく分別して回収することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明に係る塵埃分別回収装置の実施の態様を図面に基づき、鋳物廃砂を回収する場合を例にとって説明する。図1は、本発明に係る塵埃分別回収装置のレイアウト図である。本塵埃分別回収装置は、図1に示すように、吸引分別槽10と、吸引分別槽10にバグフィルター式の集塵槽50を介して連通された吸引装置60と、吸引分別槽10の下部に連接された回収槽30と、を有する。吸引分別槽10と集塵槽50とは配管55で連通され、集塵槽50と吸引装置60とは、配管56で連通されている。
【0014】
そして、吸引装置60の作動により、吸引分別槽10に連結されたホース18に吸引力を生じ、この吸引力により、鋳物砂、鋳バリ、鉄片、中子片等を含む鋳物廃砂70が吸引分別槽10内に吸引されるようになっている。吸引された鋳物廃砂70のうち、鋳物砂は回収槽30から回収され、鋳バリ等の不要物は、以下に説明する捕獲手段19により回収され、吸引分別槽10において分別された微細な粉塵はさらに集塵槽50に吸引され、集塵槽50に設けられたバグフィルターにより回収されるようになっている。
【0015】
図2〜3に吸引分別槽10の詳細を示す。図2は、吸引分別槽10の正面断面図であり、図3は図2のAA断面図である。吸引分別槽10は、本体11、衝突板15、並列された風路規制板21及び捕獲手段19からなる。本体11は、底部が開口された箱状をしており、ホース18に連結される吸引口13、配管55に連結される塵排出口14及び本体11を下方の回収槽30に連接する下枠12を有する。図2において、矢印Wは、吸引装置60により生ずる吸引力の方向(風路方向)を示す。
【0016】
衝突板15は、図2又は3に示すように、吸引口13に対向する位置に設けられ、ホース18に吸引され吸引口13から流入する鋳物廃砂が慣性力で突き当たって崩壊し、また、鋳物砂、鋳バリ、鉄片、中子片等が分離・分別されるようになっている。このため、吸引口13から衝突板15までの距離は、所定の吸引力に対し、鋳物廃砂が崩壊・分離しやすい飛行距離になるように定めるのがよい。また、衝突板15は鋳物廃砂により強い打撃力を受け、鋳バリ等の金属片による損傷も受けるので、その表面は弾性がありかつ交換容易な弾性部材に覆われているのがよい。弾性部材は、例えば、ナイロン製樹脂板を使用することができる。
【0017】
衝突板15の前面部には、図3に示すように、風路方向Wの空気の流動を抑える淀み空間部16が設けられている。この淀み空間部16を設けることにより鋳物廃砂の回収効率を高めることができる。淀み空間部16の容積、厚さ等は、処理すべき鋳物廃砂の量や処理速度等の装置仕様により定められる。
【0018】
風路規制板21は、図2及び3に示すように、吸引分別槽10内に並設されて設けられている。本例の場合は、風路規制板21A、21Bが二段に並設されており、その風路規制板21(21A、21B)は、図4に示すように、凹形形状をした多数のミゾ形鋼が上枠23及び下枠24に等間隔に取り付けられた構造をしている。これにより、ミゾ形鋼により形成される面部27及び壁部28により風受部26が構成され、相隣るミゾ形鋼の間に形成される空間部により風穴部29が構成される(図4、図5(b))。この風受部26と風穴部29とは、相隣る風路規制板21(21A、21B)においてそれぞれの風受部26と風穴部29とが対向するようになっている。すなわち、風路規制板21Aの風受部26は風路規制板21Bの風穴部29と対向するようになっており、風路規制板21Aの風受部26と風路規制板21Bの風受部26、または、風路規制板21Aの風穴部29と風路規制板21Bの風穴部29とは対向しないようになっている。なお、風受部26の形状はV字状の形状であってもよい。
【0019】
また、風路規制板21は、図2に示すように、衝突板15に向かっていくらか前屈み状態に取り付けられている。すなわち、吸引の風路方向に対して前傾方向に設けられている。これにより、衝突板15に衝突した鋳物廃砂が、さらに風路規制板21に衝突するとき下方に落下しやすくなる。この風路規制板21は、風路方向に対し、垂直方向から45°未満の前屈み状態にすることができる。通常の鋳物廃砂の場合は、垂直方向から15°以内(0〜15°)の前屈み状態にするのが好ましい。なお、風路規制板21は本体11に脱着可能に取り付けられるようになっているのがよい。これにより保守点検を容易にすることができる。
【0020】
捕獲手段19は、吸引口15及び衝突板15の下方で、回収槽30の上面部に設けられている。捕獲手段19は、回収槽30の上面部に設けられておれば足りるが、衝突板15に衝突した後、捕獲手段19により捕獲された回収物の風路規制板21への再流出を防止する観点からは、吸引分別槽10の中ほど程度の位置に設けるのがよい。
【0021】
捕獲手段19は、吸引口15から流入し又衝突板15に衝突した鋳物廃砂のうち、衝突板15にまで届かないような重いもの、衝突板15に衝突しても崩壊しなかった粗大な鋳物砂、鋳バリ、鉄片、中子片等の不要物を除去することができ、回収槽30により回収される鋳物廃砂の品質を高めることができる。捕獲手段19は、例えば、吸引口15及び衝突板15の下方に配設された金網、パンチングメタル、小穴を明けた板等により構成することができる。また、捕獲手段19は、小さな物でも鋳バリ等の金属片を確実に除去するため、磁性を有する金網により構成することもできる。
【0022】
このような吸引分別槽10により、吸引分別槽10の下方に連接される回収槽30には鋳物廃砂70のうち所定の大きさの鋳物砂が回収されるようになる。回収槽30は、鋳物砂を回収するホッパー31と、鋳物砂を外部に排出するための排出口33を有する。排出口33は、図1に示すように、必要に応じ排出口33A、33Bを設けることができる。
【0023】
集塵槽50は、公知のバグフィルター式の集塵槽を使用することができる。吸引装置60は、例えば、公知のモータ及び吸引ファンから構成される吸引装置を使用することができる。
【0024】
本塵埃分別回収装置の作用について説明する。ホース18から吸引された鋳物廃砂70は、吸引口13から吸引分別槽10に流入する。図5は、吸引分別槽10に流入した鋳物廃砂の吸引分別槽10内の様子を示す模式図である。図5において、矢印aは吸引口13から流入した鋳物廃砂がその慣性力で飛翔する方向を示し、矢印Wは風路方向を示す。矢印bは、吸引力により生ずる空気の流れ(風路)を示す。
【0025】
吸引分別槽10内に流入した鋳物廃砂70のうち重量があり衝突板15まで届かないような重いものは、落下して捕獲手段19により捕獲される。鋳物廃砂70のうちある程度の重量があるものは矢印aの方向に飛翔して衝突板15に衝突する。衝突したもののうち、吸引力に吸引されないような重さのものは落下し、捕獲手段19を素通りして回収槽30に回収される。これに対し、吸引力に吸引される程度の重さのもの(粉体)は風路bに従って流動する。
【0026】
風路bに従って流動した粉体は、その一部が、先ず、風路規制板21Aの風受部26により捕獲され、面部27又は壁部28に沿って下方に流動して回収槽30に回収される。風受部26は、面部27と、面部27と壁部28とで構成され風路bの上流方向に開いた凹状に形成されているので、面部27に受け入れられた粉体を確実に保持し、面部27に沿って落下させるようにすることができる。
【0027】
つぎに、風路bに従って流動した粉体の他の一部は、風路規制板21Aの風穴部29を通って下流側に並設された風路規制板21Bにいたる。このとき、風路規制板21Aの風穴部29を通過した粉体は、風路規制板21Bの風受部26に対向するようになっているので、その多くが風路規制板21Bの風受部26により捕獲され面部27又は壁部28に沿って下方に流動して回収槽30に回収される。さらに、風路規制板21Bの風穴部29を通って下流側に流動した一部の粉体は、その多くがさらに下流側に並設された風路規制板21Aにより捕獲され面部27又は壁部28に沿って下方に流動して回収槽30に回収される。なお、鋳物廃砂70のうち衝突板15に届かないような細かな粉末も存在するが、そのような粉末は吸引力に従って流動する上述の粉末と同様に取り扱うことができる。
【0028】
このようにして、風路bに従って流動した粉体の多くは回収槽30に回収され、粉体のうち微細な粉末が吸引分別槽10の塵排出口14から集塵槽50に流動し、しかもその量は少ない。これにより、集塵槽50のバグフィルターの負荷を軽減し、損傷を防止してその使用寿命を長くすることができる。なお、粉体が風路bに従って滑らかに流動し、できるだけ多くの粉体が回収槽30による回収されるようにするためには、風路規制板21の風受部26と風穴部29との面積比、並設される風路規制板21間の間隔S(図5)、並設される風路規制板21の段数等を塵埃分別回収装置の仕様に基づいて最適に定める必要がある。
【0029】
以上本発明に係る塵埃分別回収装置について説明した。本塵埃分別回収装置は、経済性が高く、後処理及び保守点検が容易なバグフィルター式の集塵機の特徴を有するとともに、バグフィルターへの負荷を小さくすることができ、鋳物砂を効率よく回収できる。また、吸引分別槽及び回収槽部分をコンパクトに構成することができ、保守点検を容易に行うことができる。しかしながら、本塵埃分別回収装置は上記の実施例に限らない。
【0030】
以上本発明に係る塵埃分別回収装置について説明した。本塵埃分別回収装置は、経済性が高く、後処理及び保守点検が容易なバグフィルター式の集塵機の特徴を有するとともに、バグフィルターへの負荷を小さくすることができ、鋳物砂を効率よく回収できる。また、吸引分別槽及び回収槽部分をコンパクトに構成することができ、保守点検を容易に行うことができる。しかしながら、本塵埃分別回収装置は上記の実施例に限らない。例えば、図6に示すように、回収槽30の上面部に二段の捕獲手段を設けることができる。
【0031】
この例の捕獲手段19は、捕獲手段19Aが目の粗い(目開きの大きい)金網から構成され、捕獲手段19Bが目開きの比較的小さな金網から構成されている。また、これらの金網は捕獲物が回収されやすいように、回収口20(20A、20B)に向かって下方に傾斜して設けられている。これにより鋳物廃砂を分別して回収することができる。すなわち、廃棄しなければならないようなものを捕獲手段19Aにより回収し、再生鋳物砂としての使用は難しいが再利用できる鋳物砂を捕獲手段19Bにより回収し、再生鋳物砂として使用可能なものを回収槽30から回収するようにすることができる。なお、捕獲手段19の段数は必要に応じて増やせばよい。また、上記捕獲手段19Aに磁性を付与して鋳バリ等の金属片を確実に除去するようにしてもよい。さらに、捕獲手段19は、空気等の流体の流通可能な部材、例えば濾紙等からなるものを用いることもできる。
【0032】
また、捕獲手段19は、図7に示すように、その構造を水平部分19aに加えて垂直部分19bをも有する構造とすることができる。これにより、捕獲手段19の水平部分19aにおいて一旦捕獲されたものが跳ね返って回収槽30に脱落するのを防止することができ、また、比較的比重が軽く風路方向に流動しやすい不要物を確実に捕獲するようにすることができる。さらに、捕獲手段19の水平部分19aと垂直部分19bの目開きの大きさを異なるものとすることができる。これにより、上述の効果を発揮させるとともに吸引力の低下の防止を図るようにすることができる。
【0033】
さらに、ホース18の先端部を分岐し、各分岐に開閉バルブを設けて、いずれかの分岐部から鋳物廃砂を回収できるようにすることができる。また、ホース18端をパイプラインに連結し、パイプラインの必要個所にホースを連結してそのホースから鋳物廃砂を回収できるようにすることもできる。さらに、塵埃分別回収装置の処理能力が大きい場合は、図1に示す回収槽30の排出口33Aに吸引パイプを連結して鋳物砂が連続排出されるようにすることができる。一方、処理能力が小さい場合は、図8に説明する回収台車を用いることにより、回収槽30に回収された鋳物砂を効率的にバッチ処理することができる。
【0034】
図8に示す回収台車40は、回収槽30の下方に開口する排出口33B(図1)から排出される鋳物砂を受ける回収ホッパー41、回収ホッパー41内の鋳物砂のレベルを検知するセンサ46及び回収ホッパー41内の鋳物砂を吸引・排出することができる排出装置42を有する。そして、それらは、一体で移動可能なように台車45に取り付けられている。
【0035】
また、風路規制板21は、風受部26と風穴部29を有するものであればよく、風穴部29は上述のように矩形でなく円形にすることもできる。風受部26は、面部27と壁部28とから構成されるものでなく、面部27のみから構成されるようにすることもできる。
【0036】
さらに、本発明に係る塵埃分別回収装置は、上述の鋳物廃砂の回収に限らず、例えば、籾殻の回収、工場内のゴミ、塵埃、あるいは粉塵等の回収等においてもそれらの回収物を効果的に分別して回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る塵埃分別回収装置のレイアウト図である。
【図2】図1の吸引分別槽の正面断面図である。
【図3】図2のAA断面図である。
【図4】風路規制板の斜視図である。
【図5】吸引分別槽内の吸引された鋳物廃砂の挙動を説明する説明図である。
【図6】複数段の捕獲手段を設けた実施例の説明図である。
【図7】他の構造の捕獲手段を有する例の説明図である。
【図8】回収台車を有する塵埃分別回収装置の例の説明図である。
【図9】従来例の説明図である。
【符号の説明】
【0038】
10 吸引分別槽
11 本体
12 下枠
13 吸引口
14 塵排出口
15 衝突板
16 淀み空間部
18 ホース
19、19A、19B 捕獲手段
20、20A、20B 回収口
21、21A、21B 風路規制板
23 上枠
24 下枠
26 風受部
27 面部
28 壁部
29 風穴部
30 回収槽
31 ホッパー
33、33A、33B 排出口
40 回収台車
41 回収ホッパー
42 排出装置
45 台車
46 センサ
50 集塵槽
55、56 配管
60 吸引装置
70 鋳物廃砂

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引分別槽と、該吸引分別槽にバグフィルター式の集塵槽を介して連通された吸引装置と、前記吸引分別槽の下部に連接された回収槽と、を有する塵埃分別回収装置であって、
前記吸引分別槽は、その吸引口に対向して設けられた衝突板と、吸引の風路方向と垂直又は前傾方向に並設された風路規制板と、を有する塵埃分別回収装置。
【請求項2】
衝突板の前面部に風路を遮り空気の流動を抑える淀み空間部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の塵埃分別回収装置。
【請求項3】
風路規制板は、風受部と風穴部とを有し、相隣る風路規制板においてはそれぞれの風受部と風穴部とが対向するように並設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塵埃分別回収装置。
【請求項4】
風受部は、風路の上流方向に開いた凹状又はV字状に形成されてなることを特徴とする請求項3に記載の塵埃分別回収装置。
【請求項5】
衝突板は、弾性部材で覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の塵埃分別回収装置。
【請求項6】
回収槽の上面部に大形の塵埃を捕獲回収する捕獲手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の塵埃分別回収装置。
【請求項7】
目開きの異なる捕獲手段を回収槽の上面部に複数段設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の塵埃分別回収装置。
【請求項8】
捕獲手段は、流体の流通可能な部材、金網、パンチングメタル、小穴を明けた板又は濾紙からなるものであることを特徴とする請求項6又は7に記載の塵埃分別回収装置。
【請求項9】
さらに、回収槽に脱着可能な回収ホッパーを備えた回収台車を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の塵埃分別回収装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−307532(P2007−307532A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142109(P2006−142109)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(504136568)国立大学法人広島大学 (924)
【出願人】(501286510)株式会社メンテック (8)
【Fターム(参考)】