説明

外因パラメータのみのサラウンドビューカメラ自動較正

【課題】複数のカメラを備えているカメラシステムを較正する方法を提供すること。
【解決手段】所定の固有較正を有する複数のカメラを備えているカメラシステムを較正する方法であって、カメラは、車両などの物体に備え付けられ、物体の周囲をカバーする、方法は、(a)既知の寸法だけ間隔を空けて置かれ、物体の周囲およびカメラの視野内における単一の平面に位置を定められる一セットのマーカの位置を決めるステップと、(b)カメラのためのそれぞれのセットのマーカからカメラの外因パラメータを計算するステップと、(c)複数のカメラのうちのその他のカメラの各々に対してステップ(a)および(b)を繰り返すステップとを包含する、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、所定の固有較正を有する複数のカメラを備えているカメラシステムを較正する方法に関し、カメラは、車両などの物体に備え付けられ、物体の周囲をカバーする。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
車両などの現代の物体において、物体のすぐ近くの周囲についての情報を得るという要求が増えている。例えば、車両に関して、運転者は、しばしば駐車距離を制御するセンサより以上の情報を望む。そのような情報は、知らない空間か、狭い空間かもしくは囲まれた空間において、または他の事情により車両を出る運転者も乗客(いる場合)も運転者を支援することが難しい場合、特に有用であり得る。そのような場合、コントロールディスプレイ上に提示され、鳥瞰透視図で車両およびその周囲の両方を示す、実質的に全体の画像を提供することがしばしば望まれる。そのような画像は、通常、駐車距離を感知し制御するためにしばしば用いられるような超音波センサからは得られ得ない。代わりに、そのような画像を得るために、カメラがしばしば用いられる。得られた映像は、通常、運転者または車両を制御する人に容易に見えるコントロールディスプレイにデジタルで提示され得る。この明瞭な全体像は、次いで、囲まれた空間においてでさえ運転者が自分の頭を回すことすらしないで、正確に車両または物体を操縦することを可能にする。そのような情報は、オフロード通路などの起伏の多い地形においてでさえミリメートルの精度を表示し得、岩、木、丸太、および他の障害物を回避し得る。そのような情報はまた、トレーラーと共に運転する場合も特に有用であり得る。従って、花用平鉢、壁などによるひっかき傷は、実質的に回避され得る。システムは、車両が低速で移動しているときでさえ、昼間および夜間の両方において、また、狭い運転状況において他の車両または非移動品目のいずれかとの接触を回避するために有用であり得る。
【0003】
そのような情報はまた、部分的にまたは完全にさえリモートコントロール下にある物体に対して有用であり得る。
【0004】
典型的には、実質的に360度に近い周囲の環境のビューを得るために、少なくとも2つのカメラが必要である。そのようなカメラは、車両のサイドミラーに備え付けられ得る。これらのカメラから得られる自動車およびその環境についてのデータは、中央コンピュータによって処理され得る。
【0005】
さらにカメラは、物体の他の位置においてカメラシステムに組み込まれ得、従って例えば、車両に対して交差して動く往来を監視するように働き得る。重要な問題は、盲点/暗影、すなわち、システムのどのカメラによってもカバーされない、車両の周囲の点を回避することである。
【0006】
そのような全体画像を提供するカメラシステムの重要な局面は、システムの較正である。
【0007】
カメラ較正のための単純なモデルは、Tsaiによるモデルであり、Tsaiによるモデルは、ピンホールカメラまたは同様に透視投影のピンホールモデルを適用し、これらは、基本パラメータのいくつかを説明するように働き得る。
【0008】
Tsaiのカメラモデルは、透視投影のピンホールモデルに基づく。3D世界座標においてある点の位置が与えられるとすると、モデルは、2D画素座標において点の映像の位置を予測する。Tsaiのモデルは、5つの内部(internal)(固有または内部(interior)とも呼ばれる)パラメータと、6つの外部パラメータとを含む11のパラメータを有する。
【0009】
内部パラメータは、ピンホールカメラの有効焦点距離を示すfと、1次(1st order)ラジアルレンズディストーション係数を示すkと、ラジアルレンズディストーションの中心の座標を示すCx、Cyと、カメラのセンサ平面を有するカメラ座標フレームのZ軸の穿孔点と、フレームグラバ水平走査線リサンプリングによる任意の不確定性を説明するスケールファクタを示すsxとを含む。
【0010】
外部(external)(外因または外部(exterior)とも呼ばれる)パラメータは、世界座標フレームとカメラ座標フレームとの間の変換に対する回転角(オイラー角)を示すRx、Ry、Rzと、世界座標フレームとカメラ座標フレームとの間の変換に対する平行移動の構成要素を示すTx、Ty、Tzとを含む。指標x、y、およびzは、1、2、3として同義に表わされ得る。
【0011】
内部パラメータは、カメラが映像を形成する仕方を説明し、一方、外部パラメータは、世界座標フレームにおいてカメラの位置および配向を説明する。モデルに対する較正データは、(通常、mmの単位で与えられる)特徴点の3D(x、y、z)世界座標と、(典型的には、画素の単位で与えられる)映像における特徴点の対応する2D座標(Xf、Yf)とからなる。較正の2つの形式が可能である。すなわち、同一平面上の較正において、較正点は、3Dの単一平面にあり、一方、非同一平面上において較正点は、3D体積を占める。基本較正アルゴリズムの説明は、例えば、非特許文献1および2において与えられる。
【0012】
カメラを較正する別の方法は、非特許文献3において考察される。
【0013】
カメラのシステムは、しばしば固定の位置に提供されるマーカを用いることによって較正される。そのような較正に対して、車両などの物体は固定の位置に動かされる。車両は、さらに固定の配向を有する。両方の要件は、かなり困難で時間のかかる作業である。この較正アプローチはまた、全較正セットアップが正確に転送されなければならないかまたはコピー/複製されなければならない、現場を離れた実演において行うこともかなり困難である。いずれの場合においても、マーカ位置および物体に対するマーカの相対的位置は、できるだけ正確に保たれるべきである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0014】
【非特許文献1】「An Efficient and Accurate Camera Calibration Technique for 3D Machine Vision」、Roger Y.Tsai、Proceedings of IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition、Miami Beach、FL、1986、ページ364〜374
【非特許文献2】「A versatile Camera Calibration Technique for High−Accuracy 3D Machine Vision Metrology Using Off−the−Shelf TV Cameras and Lenses」、Roger Y.Tsai、IEEE Journal of Robotics and Automation、Vol.RA−3、No.4、August 1987、ページ323〜344
【非特許文献3】「A flexible new technique for camera calibration」、Z.Zhang、IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence、Vol.22、No.11、ページ1330〜1334、2000
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
(発明の概要)
本発明は、カメラシステムを較正するために上記の問題に対するソリューションを提供する。特に、本ソリューションに従ってカメラシステムを較正する方法は、カメラシステムのすべてのカメラの外因パラメータを提供することによって、較正を非常に順応性のあるようにし、移動可能にし、実施することを容易にする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、所定の固有較正を有する複数のカメラを備えているカメラシステムを較正する方法を提供し、カメラは、車両などの物体に備え付けられ、物体の周囲をカバーし、方法は、(a)既知の寸法だけ間隔を空けて置かれ、物体の周囲およびカメラの視野内における単一の平面に位置を定められる一セットのマーカの位置を決めるステップと、次いで(b)カメラのためのそれぞれのセットのマーカからカメラの外因パラメータを計算するステップと、次いで(c)複数のカメラのうちのその他のカメラの各々に対して上記ステップ(a)および(b)を繰り返すステップとを包含する。
【0017】
既知の方法によって提供される既知の固有較正を考慮に入れて、本発明に従う方法は、外因パラメータに焦点を合わせる。上記のステップによって、典型的には、複数のカメラのすべては、単一の平面、すなわち同一平面に点を提供することが仮定される、チェッカーボードなどの一セットのマーカを用いることによって較正され得る。これらのボードは典型的には正方形であり得、ボードは実質的に平らであり得る。
【0018】
各カメラに対する固有カメラパラメータは固有較正から既知であるので、このことは、回転パラメータおよび平行移動パラメータなどの外因パラメータを決定するための基礎を提供する。一セットのマーカは、典型的には外因パラメータを決定するために用いられる線形方程式の任意のシステム(または線形システム)において未知の点の数よりはるかに多い多数の点を提供するので、任意の線形システムセットアップは、最適化が適用され得るように複合要因によって決定される。
【0019】
上記に説明された方法において、各カメラの視野は、各カメラに隣接する複数のカメラのうちの少なくとも1つと少なくとも部分的にオーバーラップし得る。カメラシステムにおいて用いられるカメラの視野のオーバーラップは、カメラシステムの異なるすなわち独立した複数のカメラによって見られる対応する映像点を提供する利点を提供する。単一の平面内の一セットの複数のマーカ、その寸法および拡張は、通常周知であるので、オーバーラップは、較正の誤差の減少すなわちカメラパラメータの正確な決定にさらに寄与する。
【0020】
上記に説明される方法において、一セットのマーカは、隣接するカメラの視野のオーバーラップする領域において選択され得る。一セットのマーカは、典型的には、隣接するカメラのオーバーラップ領域において選ばれる。例えば、1つの平面内に位置を定められるカメラに対して、この平面は、各カメラの左右の隣接平面をいい、可能であれば各カメラに対して対応する点を提供する。
【0021】
複数のカメラのうちの少なくとも1つに対して上記に説明されるような方法において、それぞれのセットのマーカは、それぞれのカメラの外因パラメータが原点を参照し得るように原点を含み得る。従って基準点としての世界座標系の原点が、導入され得る。
【0022】
上記に説明されるような方法は、(c)において得られたその他のカメラの外因パラメータに対して複数のカメラの各々に対して第2のセットの外因パラメータを計算するステップ(d)をさらに包含し得る。これらの追加のステップによって、カメラの較正は、隣接するカメラに対してテストされ得る。すなわち、カメラの外因パラメータは、その隣接するカメラのうちの1つに対して表わされ得る。しかしながら、これらのパラメータはまた、上記カメラの別の隣接するカメラに対して提供され得る。このことは、次いで、すべてのカメラに対してうまく継続させられ得、さらなる最適化に適している一セットの等式を得る。
【0023】
上記に説明されるような方法は、原点に対してその他のカメラの各々に対して第3のセットの外因パラメータを推定するステップ(e)をさらに包含し得る。基準点として既に上記に示されたように、原点は、原点に対して1つのカメラから見たような任意の他のカメラの外因パラメータを表す可能性を提供し、それによって、後の最適化において用いられるさらなる情報に対して可能性を提供する。
【0024】
上記に説明されるような方法は、複数のセットの外因パラメータを最適化するステップ(f)をさらに包含し得る。測定値のノイズがなく、上記の推定される外因パラメータは正確である。しかしながら、各測定は通常、例えばノイズによるいくらかの不確実性を伴うので、最適化ステップは必要である。典型的には、最小化問題は、平均最小2乗法を用いて、パラメータの推定値を最小限にし得る。そのような方法は、Levenberg−Marquardtアルゴリズムを用いることによって実装され得、Levenberg−Marquardtアルゴリズムは、Newton−Gaussと最急降下法とを組み合わせる。
【0025】
上記に説明されるような方法において、最適化は、典型的には、ステップ(e)の推定結果を用いる再投影の誤差を最小限にする。すなわち、選ばれた一セットのマーカの再投影は、通常、最小限の誤差をもたらす。
【0026】
上記に説明されるような方法において、最適化は、典型的には、ステップ(d)の結果間の相違を最小限にする。これは、上記に考察されたように、最小化法に対するさらなる制約として用いられ得、従ってこれは、最小化問題における自由パラメータの数を減少させ、方法の集中を改善する。
【0027】
上記に説明されるような方法において、最適化は、各カメラの前部の既知の位置において追加のセットのマーカを用いることによってさらに制約され得る。これらは、最小限問題のパラメータにおける限度を提供する追加の情報であり、問題の集中をさらに改善する。さらに、最小2乗法の代わりに最適化問題に最大可能性アプローチを適用することも可能であり得る。
【0028】
上記に説明されるような方法において、カメラの投影面に垂直なひずみは、典型的には多項式によって近似される。従ってカメラのひずみは、多項式近似によって、すなわち関数近似を敏速に用いて近似され得る。この点において、例えばスプラインなどの異なる関数によってひずみに近似することも可能であり得る。
【0029】
上記に説明されるような方法において、カメラは魚眼カメラである。通常、120°以上であり得る大開き角度を有する直線カメラは、用いるのに非常に複雑で、備え付けるのに費用がかかる。魚眼カメラを用いることは、典型的には、頑丈で、十分に扱い易いセットのカメラを提供する可能性を提供する。典型的には、上記カメラの水平開き角度は、175°以上である。そのようなカメラはまた、次いで隣接するカメラを少なくとも部分的に見る可能性を提供し得、このことは、外因パラメータを較正するためにさらに豊富な情報を提供する。
【0030】
上記に説明されるような方法において、カメラは、物体の少なくとも1つの対称軸に対して対称に配置され得る。物体において、特に車両に関して、そのようなカメラは、車両の左および右のミラーに備え付けられ得る。さらに少なくともカメラは、車両の前部および/または後部に備え付けられ得る。より大きい物体に対して、物体のルーフのリム近くなど、カメラのための追加または他の位置が選ばれ得る。
【0031】
上記に説明される方法において、カメラの数は4であり得る。これは、いくつかの車両製造業者に対して現在採用されているSurround−Viewシステムなどのシステムにおいて用いられ得るカメラの選択である。
【0032】
本発明に従って、コンピュータ上で実行される場合、上記請求項のうちの一項の方法のステップを実行するコンピュータ実行可能命令を有する少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能媒体を含むコンピュータプログラム製品がさらに提供される。すなわち、本発明は、上記に説明された方法に従って、カメラシステムを較正するように適合されるコンピュータプログラム製品または装置を提供し得る。上記装置は、上記に説明された方法に従って上記に説明されたカメラシステムを較正する手段を含み得る。
【0033】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
所定の固有較正を有する複数のカメラを備えているカメラシステムを較正する方法であって、該カメラは、車両などの物体に備え付けられ、該物体の周囲をカバーする、該方法は、
(a)既知の寸法だけ間隔を空けて置かれ、該物体の該周囲およびカメラの視野内における単一の平面に位置を定められる一セットのマーカの位置を決めるステップと、
(b)該カメラのための該それぞれのセットのマーカから該カメラの外因パラメータを計算するステップと、
(c)該複数のカメラのうちのその他のカメラの各々に対してステップ(a)および(b)を繰り返すステップと
を包含する、方法。
(項目2)
各カメラの上記視野は、各カメラの隣接するカメラのうちの少なくとも1つと少なくとも部分的にオーバーラップする、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目3)
上記一セットのマーカは、隣接するカメラの上記視野の上記オーバーラップする領域において選択される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目4)
上記複数のカメラのうちの少なくとも1つに対して、上記それぞれのセットのマーカは、上記それぞれのカメラの上記外因パラメータが原点を参照するように該原点を含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目5)
ステップ(c)において得られた上記その他のカメラの上記外因パラメータに対して上記複数のカメラの各々に対して第2のセットの外因パラメータを計算するステップ(d)をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目6)
上記原点に対して上記その他のカメラの各々に対して第3のセットの外因パラメータを推定するステップ(e)をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目7)
上記セットの外因パラメータを最適化するステップ(f)をさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目8)
上記最適化は、ステップ(e)の上記推定結果を用いる上記セットのマーカにおける再投影の誤差を最小限にする、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目9)
上記最適化は、ステップ(d)の結果間の相違を最小限にする、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目10)
上記最適化は、各カメラの前部の既知の位置において追加のセットのマーカを用いることによってさらに制約される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
カメラの投影面に垂直なひずみは、多項式によって近似される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目12)
上記カメラは、魚眼カメラである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
上記カメラは、上記物体の少なくとも1つの対称軸に対して対称に配置される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目14)
上記カメラの数は、4つである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目15)
コンピュータ上で実行される場合、上記項目のいずれかのステップを実行するコンピュータ実行可能命令を有する少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能媒体を含むコンピュータプログラム製品。
【0034】
(摘要)
所定の固有較正を有する複数のカメラを備えているカメラシステムを較正する方法であり、カメラは、車両などの物体に備え付けられ、物体の周囲をカバーし、方法は、既知の寸法だけ間隔を空けて置かれ、物体の周囲およびカメラの視野内における単一の平面に位置を定められる一セットのマーカの位置を決めるステップと、次いでカメラのためのそれぞれのセットのマーカからカメラの外因パラメータを計算するステップと、複数のカメラのうちのその他のカメラの各々に対してステップを繰り返すステップとを包含する。
【0035】
本発明の上記および他の局面、特徴および利点は、添付の図面と関連して解される場合、以下の詳細な説明からより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に従って較正され得るカメラシステムの構成。
【図2】本発明に従って較正され得るカメラシステムのカメラの捕捉。
【図3】本発明に従うカメラシステムの外因パラメータを較正する方法の概略図。
【図4】車両の周囲を見る最大6台のカメラから構成されるカメラシステムの一実施例。
【発明を実施するための形態】
【0037】
(詳細な説明)
以下において、4つのカメラを有するカメラシステムが考察される。カメラの数は決して限定することとして理解されるべきではなく、単に説明の目的のために選ばれることとして理解されるべきであり、カメラの数は、カメラシステムの特定の用途に従って異なるシステムおよび異なる目的のために変化し得る。
【0038】
図1は、4つのカメラから構成されるカメラシステムを有する物体1を描く。カメラは、前部カメラを示す2F、後方/後部カメラを示す2B、左カメラを示す2L、および右カメラを示す2Rとして表わされる。物体1は、実質的に直方体として描かれる。カメラ2F、2B、2L、および2Rは、黒点として描かれ、黒点は、例えば車両である物体1を表わす直方体の長軸ALおよび短軸ARに対して対称的に配置される。図1において、カメラ2F、2B、2L、および2Rは、それらが実質的に同じ高さ、または図1において垂直軸を表わすzにおける実質的に同じ位置にあるように位置を決められる。図1は、−8000mm〜8000mmのミリメートル単位でのx軸と、−5000mm〜5000mmのy軸とを描く。z軸は、ミリメートル単位で0〜5000mmの範囲を示す。これらの範囲が単に例示的目的のために選ばれ、他の範囲が用いられ得ることは理解されるべきである。
【0039】
カメラシステムのカメラ2F、2B、2L、および2Rは、超広角カメラなどの大開き角度(opening angle)を有する。これらのカメラ2F、2B、2L、および2Rの開き角度は、例えば120°より大きい場合がある。これらのカメラの水平開き角度は、175°以上であり得る。あるいは、カメラは、物体の全周囲をできるだけ多くカバーするために、物体1の周囲に対して対称的に位置を決められ得る。等高線CLは、図1において破線で描かれる。例えば車両などの物体1の構造的局面のために、側面方向を見るために物体1の側面にこれらのカメラを備え付けることはより厄介となり得る。従って、カメラ2F、2B、2L、および2Rは、物体1の側面の十分なビューおよびカバーを提供するために、車両のミラー(図示されていない)など、物体1の最も外側の左および右の点に備え付けられ得る。
【0040】
カメラ2F、2B、2L、および2Rの投影空間は図1に示され、図1において、距離はミリメートル単位で示される。物体1のボウル形投影表面の底部は、底部の点が実質的に平面にのみ与えられるように平らである。
【0041】
図2は、魚眼カメラなどの4つのカメラで見られるように、チェッカーテストボード4の一実施例を示し、ここで、これらのカメラによるビューは、3F(前部)、3B(後方/後部)、3L(左)、および3R(右)として表わされる。図2のビューを生成するカメラは、図1に示されるように、カメラ2F、2B、2L、および2Rに対応し得る。図2のカメラの各々は、例えば、複数のカメラの少なくとも2つのビュー平面におけるチェッカーテストボードを示す。
【0042】
図1のカメラに関して、例えば、カメラ2F(前部)および2R(右)は、図2に示されるように、ビュー3Fおよび3Rにおけるチェッカーボード4などのテストボードを見る。すなわち同じボード4は、少なくとも2つのカメラの各々によって見られる。
【0043】
図1および図2に描かれるセットアップに対して、較正の方法は、後に説明される。この実施例においてカメラの数が4であるが、カメラの数が変化し得、より少ないかまたはより多いカメラが選ばれ得ることは再び強調されるべきである。上記に説明されたように、以下において較正の方法は、図1に描かれるように4つのカメラ2F、2B、2L、および2Rを有するカメラシステムに関する。これらのカメラ2F、2B、2L、および2Rは、図2に関して考察されたようにビュー3F、3B、3Lおよび3Rを生成し得る。
【0044】
各カメラ、ここではカメラシステムの2F、2B、2L、および2Rに対する固有較正が、既知であり、適切な較正方法によって達成されたと仮定すると、外因パラメータの決定は、固有パラメータの較正から分離すると仮定される。回転パラメータおよび平行移動パラメータである外因パラメータは、ここで、例えば図2に見られるようにチェッカーボード4などの一セットのテストマーカを示す単一の平面から引き出し可能であり、一セットのマーカに対する唯一の要件はそれらの寸法が既知であるべきことである。すなわち、一セットのテストマーカの外側サイズは既知であるべきであり、テストマーカ間の距離は既知であるべきである。典型的には、テストマーカは、実質的に平らな平面に位置を定められる。チェッカーボード4に対して、そのサイズは、既知であるべきであり、ボードの黒と白の正方形または長方形のサイズは、既知であるべきである。
【0045】
典型的には、図2のカメラ2F、2B、2L、および2Rなどの魚眼様カメラは、異なるマッピング機構を有する。各カメラのカメラ挙動を説明する特定のカメラ応答関数は、得るのが困難であり得る。従って、ひずみは、多項式またはスプラインなどの適切な近似関数によって近似させられ得る。
【0046】
以下において、平行移動行列Tは、カメラへのパターン/一セットのマーカの平行移動に対する外因パラメータを説明し、さらに回転行列Rは、オイラー角などの回転外因パラメータを説明する。外部パターン座標系において、点は、X=[X,Y,Z,1]’として説明される。以下の説明の全体にわたり、複数の成分を有するベクトルの記号は、例えば[x,y,z]として表わされる。転置ベクトルは、[x,y,z]’または[x,y,z]として表わされ得る。魚眼カメラのうちの1つの映像によって見られるように、点の投影X=[X,Y,Z,1]は、x=[x,y,z]’として説明される。ここで、上記に考察されたように、zは、それぞれのカメラのひずみの多項式近位などの近似によって、
z=a+ad+a…+a
として与えられ、ここでdは映像中心に対する投影点の距離を表わし、nは近似のために選ばれた多項式の次数を表わす。
【0047】
以下において、Hは射影行列を表わし、それに対して、Hおよびxは共線的であるので、Hとxとのクロス乗積は0であることに注意することは重要である。Hは、
【0048】
【数1】

によって与えられる。
【0049】
以下に対して、Z=0であること、すなわちそれぞれの点が外部パターン座標系のXY平面に位置を決められることが仮定される。この仮定の下で、以下の等式が得られ得る。
【0050】
【数2】

本出願人は、zに対するひずみの近似を考慮に入れて、等式(2)から以下の線形系を引き出す。
【0051】
【数3】

開始するために、テストボードに位置を定められるすべての点に対して最後の2つの等式のみが考慮され、以下の定義を用いて
【0052】
【数5】

、最後の2つの等式から
【0053】
【数4】

が得られ得る。
【0054】
チェッカーボードなどの一セットのマーカからの点の数は、通常、未知の点の数よりはるかに多いので、
【0055】
【数6】

などの最小2乗規範によって線形系を解くことが可能である。
【0056】
さらに、回転行列Rの列が正規直交であることは注意されるべきである。従って、回転行列Rの残りの成分は、独自に決定される。
【0057】
従って、システム内において外因の回転および平行移動パラメータは、Tを除いて決定される。
【0058】
以下において、T3に対して解くために、回転パラメータRおよび平行移動パラメータTに対して上記で得られた式を考慮に入れ、(3)の最初の2つの式が用いられる。次いで以下の式が得られる。
【0059】
【数7】

ここで、以下の省略が用いられる。
【0060】
【数8】

ここで、指標jは、テストボード上の点、すなわち較正に用いられるテストセットのマーカを表わす。
【0061】
等式(6)に関して、複合要因によって決定された線形系が得られる。この系は、Moor−Penrose一般逆行列(以下、単に一般逆行列)を用いることによって解かれ得、一般逆行列は、線形等式の系に対して(最小2乗などの)最良適合を計算する。これはまた次いで、複数の解を有する線形等式の系に対する最小(ユークリッド)ノルム解に役立つ。入力が実数または複素数であるすべての行列に対して一般逆行列が定義されかつ固有であることは注意されるべきである。一般逆行列は、特異値分解(SVD)を用いて実装され得る。
【0062】
に対して解いて、
【数9】

【0063】
が得られ、これから、回転行列Rおよび平行移動行列Tのすべてのパラメータがここで決定された。すなわち、図1および図2のカメラの各々および各特定のテストボードに対する外因パラメータが得られた。
【0064】
次いで、第1のカメラの外因パラメータに対して(おおざっぱにいうと、第1のカメラに対して)第2のカメラの外因パラメータ(おおざっぱにいうと、第2のカメラ)を表わすことが可能である。例えば、図1および図2に示されるように、第1のカメラが前部カメラであり第2のカメラが右カメラである場合、RBoard1LおよびRBoard1Rは、カメラ1に対するボードの左回転行列および右回転行列を表わす。対応する平行移動パラメータは、それぞれTBoard1LおよびTBoard1Rとして表わされる。第2のカメラは、次いで第1のカメラに対する第2のカメラの位置において表わされ得る。すなわち、
【0065】
【数10】

上記のスキーム内において、カメラ2のパラメータは、カメラ1に対して表わされた。このスキームに続いて、図1および図2における後部カメラである、第3のカメラすなわちカメラ3は、カメラ2に対して表わされ得る。さらに、図1および図2における左側の第4のカメラすなわちカメラ4は、カメラ1に対して表わされ得る。
【0066】
ここで、2つの異なる方法でカメラ1に対するカメラ3(後方)の外因パラメータを表わすことが可能である。中間結果として第2のカメラのパラメータを用い得るかまたは同様に、中間結果して第4のカメラのパラメータを用い得るかのいずれかである。これらの2つの選択肢は、以下の2つの式によって表わされ得る。
【0067】
【数11】

【0068】
【数12】

全体の基準点を得るために、前部カメラすなわちカメラ1の外因パラメータは、典型的にはカメラの前の地上に一セットのテストマーカすなわち較正ボードを配置することによって決定され得る。地上の前の較正ボードのこの位置は、ボードの中間軸が車両の前部の中間、従って較正の中間開始点とおおよそ一致するように選ばれる。従ってボードは、自動車の軸に沿って自動車と実質的に平行になるように選ばれる。この方法で、自動車に対する前部カメラ外因較正が達成される。この較正は、非常に雑で、近似であるが、後の較正の開始点を簡易にかつ容易に実現し、提供する。
【0069】
一セットのテストマーカすなわちボードの寸法は、事前に決められ、既知であり、上記の方法のための入力として用いられ得る。従って、第1のカメラのための外因パラメータは、全体の基準点に対して得られる。
【0070】
残りの3つのカメラのパラメータ、すなわち、この実施例において、方法を限定することなく、後方カメラ3、左カメラ4および右カメラ2は、ここで原点に対して表わされ得、原点は基準点に対し、すなわち、
【0071】
【数13】

である。
【0072】
このようにして、カメラシステムのすべてのカメラ、すなわちここではカメラ1〜4に対する外因パラメータの推定値が得られる。推定値のこれらの値は、カメラノイズおよびひずみがなく正確であり、理想的なシナリオと言える。しかしながら、カメラノイズもひずみも無視することができないので、各カメラから得られた測定値は、最適化手順のための入力として用いられる。
【0073】
最適化は、例えば、Newton−Gaussと最急降下法との組み合わせであるLevenberg−Marquardtアルゴリズムを用いる平均最小2乗法を用いて行われ得る。
【0074】
最適化内において、さらなる制約が考慮に入れられ得る。推定された結果を用いる、較正ボードに対する再投影は、最小限の誤差を提供すべきである。さらに、等式(10)および(11)、すなわち上記の2つの異なる方法によって計算されるカメラパラメータは、同じ結果をもたらすべきである。各カメラの前、通常地上に位置を定められる追加のボードが用いられ得、その結果、地上にあるこれらの点は、最適化問題に対するさらなる制約を提供し得る。
【0075】
図3は、本発明に従うカメラシステムの外因パラメータを較正する方法の概略図を示す。カメラシステムは、図1および図2に関して描かれ考察されたようなカメラシステムを再び参照し得る。
【0076】
ステップ200において、物体の周囲およびカメラの視野において既知の寸法だけ間隔を空けて置かれ、単一の平面に位置を定められる一セットのマーカの位置を決める。ステップ210において、方法は、カメラに対するそれぞれ一セットのマーカからカメラの外因パラメータを計算することに関する。ステップ220において、ステップ200および210が複数のカメラのうちのその他のカメラの各々に対して繰り返される。ステップ230において、220で得られたその他のカメラの外因パラメータ関する複数のカメラの各々に対する第2のセットの外因パラメータが計算される。ステップ240において、原点に関するその他のカメラの各々に対する第3のセットの外因パラメータに対する推定値が提供される。ステップ250において、ステップ240の一セットの外因パラメータが最適化される。ステップ250の最適化は、253各カメラの前部の既知の位置において追加のセットのマーカを用いることによる240、255制約の推定結果を用いて一セットのマーカにおける再投影の誤差を最小限にすることの1つ以上、および257異なるカメラに対する230の結果間の相違を最小限にすることを考慮に入れ得る。ステップ300において、結果は、カメラシステムを制御する制御システムの出力ユニットに出力される。
【0077】
上記に説明された方法は、コンピュータプログラム製品を表し得る制御システムまたは制御ユニットにおいて実装され得る。方法は、上記の制御システムに含まれるハードディスク、フラッシュディスク、フラッシュメモリまたは任意の他の現代のメモリユニットなどの少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能媒体に格納され得る。従ってメモリは、制御ユニットなどのコンピュータ上で実行される場合、上記の請求項うちの1つの方法のステップを実行するコンピュータ実行可能命令を有し得る。これらのコンピュータ実行可能命令は、例えば、C++などのオブジェクト指向コンピュータ言語で符号化され得る。
【0078】
カメラシステムから得られたデータは、物体の制御ユニットによって有利に考慮に入れられ得る。制御ユニットは、通常、車両の運転者に容易に見える適切なディスプレイにデータの映像を提供し得る。得られた結果はまた、物体の速度を制御する速度制御システムと組み合わされ得る。物体の視界、速度、近辺、近くの物体の速度の変化のうちの1つ以上に関する所定の閾値は、考慮に入れられ得、物体を制御する運転者または人に、自身の決定を支援するために信号で伝えられ得る。
【0079】
図4は、さらなる実施例を示す。車両10は、6つのカメラを有するカメラシステムが装備され、6つのカメラは、前を示す11F、後方/後を示す11B、右を示す11R、左を示す11L、車両の前左を見るカメラを示す11FL、車両の前右を見るカメラを示す11FR、車両の後方左を見るカメラを示す11BL、およびカメラの後方右を見るカメラを示す11BRである。カメラ11F、11B、11L、11R、11FL、11FR、11BLおよび11BRのセットは、車両10の周囲を実質的にカバーする。図1および図2に示されるカメラシステムと同様に、これらのカメラは、視野のオーバーラップを有する。
【0080】
カメラシステムから得られたデータをパターン認識ユニットと組み合わせることがさらに可能であり、パターン認識ユニットは、得られたデータを人、動物のシルエット、またはさらに熱放射源のシルエットなどの所定のパターンと比較することが可能である。このことは、夜間に物体を安全に導くのに十分な視界を提供するために特に重要であり得る。
【0081】
周囲の視知覚のためのカメラの数および赤外線、すなわち周囲の熱知覚のためのさらなるカメラの数が、種々であり、またはこれらのカメラが車両のヘッドライト外の領域をカバーするために、異なる主方向に向けられることがさらに可能であり得る。
【0082】
カメラが道路標識または交通信号灯または警告標識、特に、これらのさらなる情報が考慮に入れられるように、運転者の視野にないこれらのものなどの交通情報を自動記録し得ることがさらに可能であり得る。
【0083】
本発明は、本発明の特定の好ましい実施形態に関して示され、説明されたが、形式および細部における様々な変更が添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明において行われ得ることは当業者によって理解される。
【符号の説明】
【0084】
1 物体
4 チェッカーボード
10 車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の固有較正を有する複数のカメラを備えているカメラシステムを較正する方法であって、該カメラは、車両などの物体に備え付けられ、該物体の周囲をカバーする、該方法は、
(a)既知の寸法だけ間隔を空けて置かれ、該物体の該周囲およびカメラの視野内における単一の平面に位置を定められる一セットのマーカの位置を決めるステップと、
(b)該カメラのための該それぞれのセットのマーカから該カメラの外因パラメータを計算するステップと、
(c)該複数のカメラのうちのその他のカメラの各々に対してステップ(a)および(b)を繰り返すステップと
を包含する、方法。
【請求項2】
各カメラの前記視野は、各カメラの隣接するカメラのうちの少なくとも1つと少なくとも部分的にオーバーラップする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記一セットのマーカは、隣接するカメラの前記視野の前記オーバーラップする領域において選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のカメラのうちの少なくとも1つに対して、前記それぞれのセットのマーカは、前記それぞれのカメラの前記外因パラメータが原点を参照するように該原点を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ステップ(c)において得られた前記その他のカメラの前記外因パラメータに対して前記複数のカメラの各々に対して第2のセットの外因パラメータを計算するステップ(d)をさらに包含する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記原点に対して前記その他のカメラの各々に対して第3のセットの外因パラメータを推定するステップ(e)をさらに包含する、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記セットの外因パラメータを最適化するステップ(f)をさらに包含する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記最適化は、ステップ(e)の前記推定結果を用いる前記セットのマーカにおける再投影の誤差を最小限にする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記最適化は、ステップ(d)の結果間の相違を最小限にする、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記最適化は、各カメラの前部の既知の位置において追加のセットのマーカを用いることによってさらに制約される、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
カメラの投影面に垂直なひずみは、多項式によって近似される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記カメラは、魚眼カメラである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記カメラは、前記物体の少なくとも1つの対称軸に対して対称に配置される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記カメラの数は、4つである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータ上で実行される場合、請求項1〜14のうちの一項の方法のステップを実行するコンピュータ実行可能命令を有する少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能媒体を含むコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−239157(P2012−239157A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−34805(P2012−34805)
【出願日】平成24年2月21日(2012.2.21)
【出願人】(504147933)ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー (165)
【Fターム(参考)】