説明

外装部品付電線および該外装部品付電線を有するワイヤハーネス

【課題】ワイヤハーネスを構成する電線の外周面の周方向の移動が規制された外装部品付電線、および、前記外装部品付電線を有するワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】外装部品付電線2は、パネルの取付孔と係合可能に形成された係止部18と、前記パネルに配索される電線束3が載置される載置部14と、を備えた外装部品5が、前記電線束3に束ねられる電線6に一体成形されている。前記載置部14には、前記載置部14に前記電線束3が載置された際に、前記電線束3の外周面4上を周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネスが配索されるパネルの取付孔に係合する外装部品が電線に一体成形された外装部品付電線、および、前記外装部品付電線を有するワイヤハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等には、種々の電子機器と電装品とが搭載されている。前記電子機器や電装品には、バッテリなどの電源等からの電力や制御装置からの制御信号などを伝えるワイヤハーネスがコネクタやターミナルを介して電気的に接続されている。
【0003】
ワイヤハーネスは、自動車等の車体を構成するパネルに配索されている。ワイヤハーネスには、前記パネルに設けられた取付孔に係合する外装部品としての配線用クリップ、ワイヤハーネス用チューブ、ワイヤハーネス用プロテクタ等が設けられている。外装部品としての配線用クリップ、および、前記配線用クリップを有するワイヤハーネスとして、種々提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−315164号公報
【特許文献2】特開2005−26178号公報
【特許文献3】特開2006−14569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に記載の配線用クリップには、前記配線用クリップに集束された電線の外周面の周方向に該配線用クリップが移動するのを規制する手段が設けられていない。このため、前記配線用クリップが取り付けられた前記電線束にテープ等を捲回してワイヤハーネスを形成した時に、前記テープ等の捲回によって、前記配線用クリップの取付位置が前記電線束の外周面の周方向に移動する。さらに、前記ワイヤハーネスを前記パネルに配索した時に、前記パネルに配索された前記ワイヤハーネスの前記電線束にねじりモーメントが生じると、前記電線束が捻れる。
【0006】
本発明は、ワイヤハーネスを構成する電線の外周面の周方向の移動が規制された外装部品付電線、および、前記外装部品付電線を有するワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、パネルの取付孔と係合可能に形成された係止部と、前記パネルに配索される電線束が載置される載置部と、を備えた外装部品が、前記電線束に束ねられる電線に一体成形された外装部品付電線において、前記載置部には、前記載置部に前記電線束が載置された際に、前記電線束の外周面上を周方向に前記載置部が移動するのを規制する規制突起が設けられていることを特徴とする外装部品付電線である。
【0008】
請求項2に記載された発明は、前記規制突起には、前記規制突起の先端に設けられ、前記先端に向かって先細りされた先細部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外装部品付電線である。
【0009】
請求項3に記載された発明は、前記規制突起は、前記載置部から立設された壁部と、前記壁部に直交する方向に延長された押圧部と、が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の外装部品付電線である。
【0010】
請求項4に記載された発明は、前記載置部には、前記載置部の中央部に前記規制突起が立設され、前記載置部の両側部に前記規制突起に対向すると共に前記電線束を抱持する抱持片がそれぞれ立設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外装部品付電線である。
【0011】
請求項5に記載された発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の外装部品付電線と、電線束と、を有することを特徴とするワイヤハーネスである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載された発明によれば、電線束に前記外装部品付電線が組み付けられた時に、載置部に設けられた規制突起によって、前記電線束の外周面の周方向に前記外装部品付電線が移動するのが規制される。
【0013】
請求項2に記載された発明によれば、電線束に前記外装部品付電線が組み付けられた時に、先細部を介して規制突起が前記電線束にくい込んで該電線内に侵入するため、前記電線束の外周面の周方向に前記外装部品付電線が移動するのが規制される。
【0014】
請求項3に記載された発明によれば、電線束と前記外装部品付電線とからなるワイヤハーネスがパネルに配索される時に、作業員がワイヤハーネスを押圧する押圧力がT字形状に形成された規制突起を介して係止部に伝達されるため、作業員が前記外装部品付電線の係止部を取付孔に押し込む際の押圧力が軽減される。
【0015】
請求項4に記載された発明によれば、外装部品付電線は、前記外装部品付電線に組み付けられた電線束が抱持片と規制突起との間に抱持されるため、前記電線束に組み付けられた前記外装部品の揺動を抑制する。
【0016】
請求項5に記載された発明によれば、外装部品付電線の載置部に設けられた規制突起によって、電線束が、前記電線束の外周面の周方向に移動するのが規制される。このため、パネルに配索されたワイヤハーネスの前記電線束にねじれモーメントが発生しても、前記電線束の捻れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの斜視図である。
【図2】図1に示すワイヤハーネスのX−X矢視断面図である。
【図3】図1に示すワイヤハーネスの配線用クリップ付電線の斜視図である。
【図4】図3に示す配線用クリップ付電線の側面図である。
【図5】図3に示す配線用クリップ付電線の平面図である。
【図6】図3に示す配線用クリップ付電線を成形する金型の要部断面図である。
【図7】図6に示す金型の下型の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかるワイヤハーネスの配線用クリップ付電線を示す図である。(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかるワイヤハーネスの配線用クリップ付電線を示す図である。(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図10】配線用クリップ付電線の第1の変形例を示す正面図である。
【図11】配線用クリップ付電線の第2の変形例を示す正面図である。(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図12】配線用クリップ付電線の第3の変形例を示す斜視図である。
【図13】配線用クリップ付電線の第4の変形例を示す斜視図である。
【図14】配線用クリップ付電線の第5の変形例を示す斜視図である。
【図15】配線用クリップ付電線の第6の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図1〜図15を参照して説明する。
【0019】
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス1は、図1に示すように、電線束3と、外装部品付電線としての配線用クリップ付電線2とを有している。ワイヤハーネス1は、前記電線束3と前記配線用クリップ付電線2とがワイヤハーネス用テープ9によって捲回されて形成されている。
【0020】
電線束3は、図2に示すように、複数本の電線10からなる。電線10は、導電性の芯線11と、絶縁性の被覆部12とを有している。芯線11は、複数本の導線が撚られて形成されている。導線は、導電性の金属からなる。被覆部12は、前記芯線11を被覆しており、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなる。なお、芯線11は、一本の導線から構成されても良い。
【0021】
配線用クリップ付電線2は、図3に示すように、電線6と外装部品としての配線用クリップ5とを有している。なお、外装部品は、ワイヤハーネス用プロテクタ、ワイヤハーネス用チューブ等でも良い。
【0022】
電線6は、図2に示すように、導電性の芯線7と、絶縁性の被覆部8とを有している。芯線7は、複数本の導線が撚られて形成されている。芯線7を構成する導線は、導電性の金属からなる。被覆部8は、前記芯線7を被覆している。このため、電線6の外表面は、被覆部8の外表面となる。なお、芯線7は、一本の導線から構成されても良い。
【0023】
配線用クリップ5は、図4に示すように、前記電線束3が載置される載置部14と、パネルの取付孔に係合可能に形成された係止部18とを備えている。配線用クリップ5は、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0024】
載置部14の上面には、前記電線6が固定される固定部15と、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16と、が設けられている。載置部14の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20とが設けられている。
【0025】
載置部14は、図3〜図5に示すように、前記押圧部20の外形よりも幅広に形成されている。これにより、電線束3が押圧部20に接触するのを防止すると共に、パネルの表面に前記載置部14の縁部が当接して該載置部14が大きく揺動するのを抑制する。固定部15は、図3に示すように、電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。固定部15は、電線6に一体的に形成されている。
【0026】
規制突起16は、図3に示すように、前記固定部15の長手方向に沿って立設されている。規制突起16には、先端に先細部17が設けられている。規制突起16は、図2に示すように、前記電線束3を構成する電線10と電線10との間に介挿されている。このため、前記電線束3に沿って配線用クリップ付電線2が布線されたときに、前記規制突起16が電線10と電線10との間にくい込む。よって、規制突起16によって、配線用クリップ5が前記電線束3の外周面4の周方向に移動するのが規制されている。
【0027】
なお、規制突起16は、前記規制突起16が前記電線束3の外周面4に食い込んで、前記電線束3の電線10の間に介挿されるものであれば良いので、前記電線束3の外周面4を突き抜ける長さに形成されたもの、前記載置部14に複数個立設されたもの、基端部側が膨出されたもの等でも良い。
【0028】
先細部17は、前記規制突起16の先端に設けられ、前記先端が先細りされて形成されている。先細部17は、本一実施形態においては、円弧状に形成されている。このため、先細部17は、前記電線束3の外周面4に前記規制突起16を食い込ませ易くする。なお、先細部17は、前述の円弧状の他に、前記規制突起16が基端側から先端側に向かって縮小する錐状など、前記規制突起16の先端側が縮小する形状のものでも良い。
【0029】
係止部18は、図4に示すように、前記載置部14の下面から立設された支柱22,23と、一対の係止片24,25とからなる。支柱22,23は、前記載置部14の下面に直交する方向に沿って延長されている。一対の係止片24,25は、支柱22,23の先端から基端側へ延長されると共に、前記基端側に向かうに従って徐々に互いに離れるように傾斜している。一対の係止片24,25の揺動方向が、前記電線6の長手方向に平行となる向きに設けられている。このため、前記電線6の長手方向に作用する振動が抑えられる。
【0030】
押圧部20は、図3および図4に示すように、下方に向かって順次拡開されると共に下方が開口された円錐形状に形成されている。押圧部20の縁端は、前記一対の係止片24,25のそれぞれの自由端が形成されている位置よりも下方に設けられている。
【0031】
このため、係止部18が前記パネルの前記取付孔内に侵入すると、一対の係止片24,25のそれぞれの自由端が互いに近接する方向に弾性変形する。その後、係止部18が前記取付孔を挿通すると、一対の係止片24,25のそれぞれの自由端が弾性回復力によって互いに離間する方向に変位する。そして、一対の係止片24,25のそれぞれの自由端が前記取付孔の周縁に当接し、係止部18が前記取付孔に係止する。このとき、押圧部20の縁端が前記パネルを押圧し、係止部18の係止力が向上し、前記係止部18と前記取付孔とが確実に係止する。
【0032】
配線用クリップ付電線2が成形される金型60は、図6に示すように、水平割金型であって、上型61と下型62とから構成されている。上型61と下型62とには、前記電線6の外形に沿って形成された線条キャビティ64と、前記電線6に取り付けられた配線用クリップ5の外形に沿って形成されたクリップ用キャビティ63と、がそれぞれ設けられている。下型62は、図7に示すように、線条キャビティ64とクリップ用キャビティ63とがそれぞれ上向きに形成されている。線条キャビティ64は、図7に示すように、上型61と下型62との両端から電線6を外部に導出させる導出口65,66がそれぞれ設けられている。なお、金型60は、垂直割金型であっても良い。
【0033】
なお、金型60は、クリップ用キャビティ63が線条キャビティ64上に複数個設けられていても良い。この場合の金型60は、複数個のクリップ用キャビティ63が、電線束3に配線用クリップ付電線2を組み付けて形成されたワイヤハーネス1がパネルに取り付けられる時に、複数個の配線用クリップ5が前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置に配置される。即ち、複数個の配線用クリップ5は、電線6に対する相対的な位置が前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置に設けられる。
【0034】
本発明でいう、複数個の配線用クリップ5が、電線2に対する相対的な位置がパネルの取付孔に係合可能となる位置に設けられているとは、線条キャビティ64に対してワイヤハーネス1の設計時の相対的な位置に保たれたクリップ用キャビティ63内に溶融した樹脂を射出成形して得られた配線用クリップ付電線2において、複数個の配線用クリップ5の電線2に対する相対的な位置が、射出成形時に生じる誤差を除くと、設計時に定められた位置となっていることをいう。
【0035】
金型60によって成形された配線用クリップ付電線2は、布線板に設けられた結き具上に布線された電線束3の長手方向に沿って組み付けられ、図1に示すように、前記配線用クリップ付電線2の電線6と電線束3とがワイヤハーネス用テープ9で捲回されて固定される。そして、配線用クリップ付電線2を有するワイヤハーネス1が製造される。
【0036】
上述の一実施形態にかかるワイヤハーネス1は、パネルの取付孔と係合可能に形成された係止部18と、前記パネルに配索される電線束3が載置される載置部14と、前記電線束3の長手方向に沿って布線される電線6と、を備えた配線用クリップ付電線2と、前記電線束3とからなる。さらに、前記載置部14には、前記載置部14に前記電線束3が載置された際に、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16が設けられている。
【0037】
このため、ワイヤハーネス1は、電線束3に配線用クリップ付電線2を組み付け、ワイヤハーネス用テープ9で前記電線束3と前記配線用クリップ付電線2を捲回した時に、前記電線束3に規制突起16がくい込むため、前記ワイヤハーネス用テープ9の捲回によって前記配線用クリップ5が前記電線束3の外周面4の周方向に移動するのを規制する。
【0038】
また、ワイヤハーネス1は、パネルに前記ワイヤハーネス1が取り付けられた時に、前記ワイヤハーネス1にねじれモーメントが発生した場合、電線束3に規制突起16がくい込んでいるため、電線束3がねじれるのを防止する。
【0039】
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかるワイヤハーネスの第2の実施形態について、図8を参照して説明する。なお、前述した実施形態と同一部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
ワイヤハーネス1Aは、図8に示すように、電線束3と配線用クリップ付電線2Aとを有している。ワイヤハーネス1Aは、前記電線束3と前記配線用クリップ付電線2とが図示しないワイヤハーネス用テープによって捲回されて形成されている。
【0041】
配線用クリップ付電線2Aは、電線6と配線用クリップ5Aとを有している。配線用クリップ5Aは、薄板状に形成され電線束3が載置される載置部14と、前記パネルの取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。配線用クリップ5Aは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0042】
前記載置部14の上面には、前記電線6が固定される固定部15と、前記電線束3の外周面3の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16とが設けられている。前記載置部14の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記パネルの前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20と、が設けられている。固定部15は、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の略円柱形状に形成されている。
【0043】
規制突起16は、前記載置部14から立設された壁部16aと、前記壁部16aの先端から該壁部16aに直交する方向に延長された幅広部31とが形成され、前記規制突起16の長手方向に対する横断面がT字形状に形成されている。このため、作業員がワイヤハーネス1Aを押圧する押圧力が前記幅広部31を介して係止部18に伝達されるため、配線用クリップ5Aを前記パネルの取付孔に押し込む際の作業員の押圧力が過剰となることが防止される。
【0044】
規制突起16は、前記幅広部31が、作業員がワイヤハーネス1Aを押圧する押圧力を受け止めると共に該押圧力を係止部18に伝達させるためである。従って、規制突起16は、横断面の形状が、前述のT字形状の他に、基端側と先端側とが膨出して幅広に形成されたエ字形状、前記幅広部31から前記壁が突出した十字形状のもの等でも良い。また、規制突起16が前記電線束3内に埋設されるものでも良い。
【0045】
上述の第2の実施形態にかかるワイヤハーネス1Aは、パネルの取付孔と係合可能に形成された係止部18と、前記パネルに配索される電線束3が載置される載置部14と、前記電線束3の長手方向に沿って布線される電線6と、を備えた配線用クリップ付電線2と、前記電線束3とからなる。さらに、前記載置部14には、前記載置部14に前記電線束3が載置された際に、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16が設けられている。そして、前記規制突起16は、前記載置部14から立設された壁部16aと、前記壁部16aに直交する方向に延長された幅広部31と、が形成されている。
【0046】
このため、ワイヤハーネス1Aは、電線束3に配線用クリップ付電線2Aを組み付け、ワイヤハーネス用テープ9で前記電線束3と前記配線用クリップ付電線2Aを捲回した時に、前記電線束3に規制突起16がくい込むため、前記ワイヤハーネス用テープ9の捲回によって前記配線用クリップ5Aが前記電線束3の外周面4の周方向に移動するのを規制する。
【0047】
また、ワイヤハーネス1Aは、前記ワイヤハーネス1Aがパネルの取付孔に押圧されて取り付けられる時に、作業員が電線束3を押圧する押圧力が規制突起16の幅広部31を介して配線用クリップ5Aに伝達されるため、作業員が電線束3を押圧する押圧力が軽減される。
【0048】
また、ワイヤハーネス1Aは、規制突起16が電線束3の外周面4から突出しているため、作業員が目視で配線用クリップ5Aの位置を確認できる。よって、パネルの取付孔にワイヤハーネス1Aを取り付ける作業の作業効率が向上する。
【0049】
(第3の実施形態)
次に、本発明にかかるワイヤハーネスの第3の実施形態について、図9を参照して説明する。なお、前述した実施形態と同一部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0050】
ワイヤハーネス1Bは、図9に示すように、電線束3と配線用クリップ付電線2Bとを有している。ワイヤハーネス1Bは、前記電線束3と前記配線用クリップ付電線2とが図示しないワイヤハーネス用テープによって捲回されて形成されている。
【0051】
配線用クリップ付電線2Bは、電線6と配線用クリップ5Bとを有している。配線用クリップ5Bは、前記電線束3が載置され薄板状に形成された載置部14と、前記パネルの前記取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。配線用クリップ5Bは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0052】
載置部14の上面には、前記電線6が固定される固定部15と、前記電線束3の外周面4の周方向に前記配線用クリップ5Bが移動するのを規制する規制突起16と、前記電線束3を抱持する抱持片32,32とが設けられている。載置部14の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20と、が設けられている。固定部15は、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。
【0053】
規制突起16は、前記載置部14の中央部に壁部16aが立設されると共に、前記壁部16aが電線束3の外周面4から突出して形成されている。規制突起16は、前記壁部16aの基端部側と自由端部とがそれぞれ膨出されて形成されている。規制突起16の前記自由端側には、幅広部31が設けられている。
【0054】
抱持片32,32は、前記載置部14の両側部に立設されると共に、前記規制突起16の長手方向に平行に設けられている。抱持片32,32の自由端側には、前記抱持片32,32によって抱持された電線束3の取り外しを防止する膨出部33,33がそれぞれ設けられている。
【0055】
上述の第3の実施形態にかかるワイヤハーネス1Bは、配線用クリップ5Bが電線6に一体成形された配線用クリップ付電線2Bと、電線束3と、を有している。前記配線用クリップ5には、前記電線束3の外周面4の周方向に前記配線用クリップ5が移動するのを規制する規制突起16が設けられている。さらに、前記載置部14には、前記載置部14に前記電線束3が載置された際に、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16が設けられている。そして、前記載置部14には、前記載置部14の中央部に前記規制突起16が設けられると共に、前記載置部14の両側部のそれぞれに前記電線束3を抱持する抱持片32,32が設けられていることを特徴とする外装部品付電線。
【0056】
このため、ワイヤハーネス1Bは、一方の電線束3が一方の抱持片32に抱持され、他方の電線束3が他方の抱持片32に抱持されるため、配線用クリップ5Bが前記電線束3の外周面4の周方向に移動するのをより強く規制する。
【0057】
また、一方の電線束3が一方の抱持片32に抱持され、他方の電線束3が他方の抱持片32に抱持されるため、配線用クリップ5Bが前記電線束3に発生したねじれモーメントによって揺動したり、前記配線用クリップ5が前記電線束3に対して傾斜したりするのを防止する。
【0058】
また、ワイヤハーネス1Bは、規制突起16が電線束3の外周面4から突出しているため、作業員が目視で配線用クリップ5Bの位置を確認できる。よって、パネルの取付孔にワイヤハーネス1Bを取り付ける作業の作業効率が向上する。
【0059】
次に、本発明にかかるワイヤハーネスの配線用クリップ付電線の一変形例について、図10〜図15を参照して説明する。なお、前述した実施形態と同一部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】
(配線用クリップ付電線の第1の変形例)
配線用クリップ付電線2Cは、図10に示すように、電線6と配線用クリップ5Cとを有している。配線用クリップ5Cは、電線束3が載置され薄板状に形成された載置部14と、前記パネルの前記取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。配線用クリップ5Cは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0061】
載置部14の上面には、前記電線6が固定される固定部15と、前記電線束3の外周面4の周方向に前記配線用クリップ5Cが移動するのを規制する規制突起16とが設けられている。載置部14の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20と、が設けられている。
【0062】
固定部15は、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の略円柱形状に形成されている。規制突起16は、電線束3の外周面4の近傍にまで延長されて形成されている。規制突起16には、先端に円弧形状の先細部17が設けられている。
【0063】
このため、ワイヤハーネス1Cは、規制突起16が電線束3の外周面4から目視できるため、パネルの取付孔にワイヤハーネス1Cを取り付ける作業の作業効率が向上する。また、規制突起16を作業者が押圧できるため、ワイヤハーネス1Cの取り付けにかかる押圧力が過剰となることが防止される。
【0064】
(配線用クリップ付電線の第2の変形例)
配線用クリップ付電線2Dは、図11に示すように、電線6と配線用クリップ5Dとを有している。配線用クリップ5Dは、電線束3が載置され薄板状に形成された載置部14と、パネルの前記取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。配線用クリップ5Dは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0065】
載置部14の上面には、前記電線6が固定されると共に、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16が設けられている。載置部14の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20と、が設けられている。
【0066】
規制突起16は、壁部16aが電線束3の外周面4の近傍にまで延長されて形成されている。規制突起16は、前記壁部16aの基端部側と自由端部側とが膨出して形成されている。規制突起16には、前記壁部16aの自由端部側に前記電線6が固定される固定部15が設けられている。固定部15は、電線6に一体的に形成されている。
【0067】
このため、ワイヤハーネス1Dは、規制突起16が電線束3の外周面4から目視できるため、パネルの取付孔にワイヤハーネス1Dを取り付ける作業の作業効率が向上する。また、規制突起16を作業者が押圧できるため、ワイヤハーネス1Dの取り付けにかかる押圧力が軽減される。
【0068】
(配線用クリップ付電線の第3の変形例)
配線用クリップ付電線2Eは、図12に示すように、電線6と配線用クリップ5Eとを有している。配線用クリップ5Eは、電線束3が載置され薄板状に形成された載置部14と、パネルの取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。配線用クリップ5Eは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0069】
載置部14の上面には、前記電線6が固定される固定部15と、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16とが設けられている。載置部14の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20とが設けられている。規制突起16には、先端に円弧形状の先細部17が設けられている。
【0070】
図12(A)に示す配線用クリップ付電線2Eは、前記固定部15の長手方向の両端部には、前記電線6が露出される露出部27,27がそれぞれ設けられている。規制突起16は、前記固定部15の全長に亘って設けられている。規制突起16は、前記電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。
【0071】
図12(B)に示す配線用クリップ付電線2Eは、前記固定部15の長手方向の両端部に、規制突起16がそれぞれ設けられている。固定部15は、前記電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。固定部15の前記両端部には、前記電線6が露出される露出部27,27がそれぞれ設けられている。規制突起16には、前記電線6に当接する突起部28が設けられている。
【0072】
このため、配線用クリップ付電線2Eが電線束3に組み付けられた時に、規制突起16が前記電線束3にくい込むため、前記電線束3の外周面4の周方向に前記配線用クリップ2Eが移動するのが規制される。
【0073】
(配線用クリップ付電線の第4の変形例)
配線用クリップ付電線2Fは、図13に示すように、電線6と配線用クリップ5Fとを有している。配線用クリップ5Fは、電線束3が載置され平面L字形状の薄板状に形成された載置部14と、パネルの取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。配線用クリップ5Fは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0074】
載置部14には、前記電線束3がワイヤハーネス用テープ9によって捲回される時に、前記ワイヤハーネス用テープ9が接着される接着部19と、前記接着部19と前記係止部18とが離間されるオフセット部37とが設けられている。
【0075】
載置部14の接着部19の上面には、前記電線6が固定される固定部15と、前記電線束3の外周面4の周方向に前記配線用クリップ5Fが移動するのを規制する規制突起16とが設けられている。載置部14のオフセット部37の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20とが設けられている。
【0076】
図13(A)に示す配線用クリップ付電線2Fは、固定部15が、前記接着部19の全長に亘って設けられている。固定部15は、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。規制突起16は、前記オフセット部37の幅と略同一幅に形成されている。
【0077】
図13(B)に示す配線用クリップ付電線2Fは、固定部15が、前記接着部19に設けられている。固定部15は、前記オフセット部37の幅と略同一幅に形成されている。固定部15は、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の略円柱形状に形成されている。規制突起16は、前記固定部15から立設されている。規制突起16は、前記固定部15の全長に亘って形成されている。
【0078】
このため、パネルに配索されるワイヤハーネスの所要形態が、前記パネルの取付孔から偏倚している場合であっても、前記ワイヤハーネスをその所要形態で前記パネルに取り付けることができる。
【0079】
また、配線用クリップ付電線2Fと電線束3とがワイヤハーネス用テープ9によって捲回され、前記ワイヤハーネス用テープ9と配線用クリップ5とが接着されるため、前記配線用クリップ付電線2Fと電線束3との固定が強固となる。
【0080】
また、接着部19に設けられた規制突起16が当該接着部19の縁端部に立設されているため、電線6と前記接着部19とをワイヤハーネス用テープ等で捲回した際のズレを更に防止できる。
【0081】
(配線用クリップ付電線の第5の変形例)
配線用クリップ付電線2Gは、図14に示すように、電線6と、二個の配線用クリップ5G,5Gとを有している。二個の配線用クリップ5G,5Gは、前記電線6が固定される固定部15を介して連結されている。二個の配線用クリップ5G,5Gは、前記電線6に対する相対的な位置が前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置に設けられている。なお、前記固定部15を介して、二個よりも多くの配線用クリップ付電線5Gを、前記電線6に対する相対的な位置が前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置に設けても良い。
【0082】
配線用クリップ5Gは、電線束3が載置され薄板状に形成された載置部14と、パネルの取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。配線用クリップ5Gは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0083】
載置部14の上面には、前記電線6が固定される固定部15が設けられている。載置部14の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20とが設けられている。固定部15には、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16が二個設けられている。
【0084】
図12(A)に示す配線用クリップ付電線2Gは、固定部15が、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。
【0085】
図12(B)に示す配線用クリップ付電線2Gは、固定部15が、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。固定部15には、前記電線6の一部が露出される露出部35が複数設けられている。
【0086】
図12(C)に示す配線用クリップ付電線2Gは、固定部15が、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。固定部15には、前記電線6の一部が露出される露出部35が設けられている。
【0087】
図12(D)に示す配線用クリップ付電線2Gは、固定部15が、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。固定部15には、前記電線6の一部が露出される露出部35が設けられている。露出部35は、前記固定部15の延長方向に平行する方向に形成されていると共に、前記二個の規制突起16,16同士の間に形成されている。露出部35によって、前記固定部15が、断面略十字形状に形成されている。
【0088】
このため、電線6に対する二個の配線用クリップ5G,5Gの相対的な位置が、前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置になるため、二個の配線用クリップ5G,5Gの間隔を前記取付孔に対応して調整する調整作業が不要となる。よって、ワイヤハーネスの製造工程における作業効率が向上する。
【0089】
(配線用クリップ付電線の第6の変形例)
配線用クリップ付電線2Hは、図15に示すように、電線6と、二個の配線用クリップ5H,5Hとを有している。二個の配線用クリップ5H,5Hは、前記電線6が固定される固定部15を介して連結されている。二個の配線用クリップ5H,5Hは、前記電線6に対する相対的な位置が前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置に設けられている。なお、前記固定部15を介して、二個よりも多くの配線用クリップ付電線5Hを、前記電線6に対する相対的な位置が前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置に設けても良い。
【0090】
配線用クリップ5Hは、電線束3が載置され平面L字形状の薄板状に形成された載置部14と、パネルの取付孔に係合可能に形成された係止部18とを有している。載置部14には、前記電線束3に捲回されるワイヤハーネス用テープ9が接着される接着部19と、前記接着部19と前記係止部18とが離間されるオフセット部37とが設けられている。配線用クリップ5Hは、可撓性を有するポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で構成されている。
【0091】
載置部14の接着部19の上面には、前記電線6が固定される固定部15が設けられている。固定部15は、前記オフセット部37の幅と略同一幅に形成されている。固定部15には、前記電線束3の外周面4の周方向に前記載置部14が移動するのを規制する規制突起16が設けられている。規制突起16は、前記固定部15の全長に亘って設けられている。
【0092】
載置部14のオフセット部37の下面には、前記係止部18と、前記係止部18が前記取付孔に係止されると前記パネルを押圧する押圧部20とが設けられている。
【0093】
図12(A)に示す配線用クリップ付電線2Hは、二個の配線用クリップ5H,5Hを連結する固定部15が、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。
【0094】
図12(B)に示す配線用クリップ付電線2Hは、二個の配線用クリップ5H,5Hを連結する固定部15が、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。固定部15には、前記載置部14と前記固定部15とに一体的に形成された接着部19が設けられている。
【0095】
図12(C)に示す配線用クリップ付電線2Hは、二個の配線用クリップ5H,5Hを連結する固定部15が、電線6に一体的に形成されると共に、前記電線6の外形よりも肉厚の円柱形状に形成されている。固定部15には、電線6が露出される露出部35が設けられている。固定部15には、前記載置部14と前記固定部15とに一体的に形成された接着部19が設けられている。
【0096】
このため、電線6に対する二個の配線用クリップ5H,5Hの相対的な位置が、前記パネルの前記取付孔に係合可能となる位置になるため、二個の配線用クリップ5H,5Hの間隔を前記取付孔に対応して調整する調整作業が不要となる。よって、ワイヤハーネスの製造工程における作業効率が向上する。
【0097】
また、パネルに配索されるワイヤハーネスの所要形態が、前記パネルの取付孔から偏倚している場合であっても、前記ワイヤハーネスをその所要形態で前記パネルに取り付けることができる。
【0098】
なお、前述した実施形態および変形例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態および変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0099】
1 ワイヤハーネス
2 配線用クリップ付電線(外装部品付電線)
3 電線束
4 外周面
5 配線用クリップ(外装部品)
6 電線
14 載置部
16 規制突起
16a 壁部
17 先細部
31 幅広部
32 抱持片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルの取付孔と係合可能に形成された係止部と、前記パネルに配索される電線束が載置される載置部と、を備えた外装部品が、前記電線束に束ねられる電線に一体成形された外装部品付電線において、
前記載置部には、前記載置部に前記電線束が載置された際に、前記電線束の外周面上を周方向に前記載置部が移動するのを規制する規制突起が設けられていることを特徴とする外装部品付電線。
【請求項2】
前記規制突起には、前記規制突起の先端に設けられ、前記先端に向かって先細りされた先細部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外装部品付電線。
【請求項3】
前記規制突起は、前記載置部から立設された壁部と、前記壁部に直交する方向に延長された押圧部と、が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の外装部品付電線。
【請求項4】
前記載置部には、前記載置部の中央部に前記規制突起が立設され、前記載置部の両側部に前記規制突起に対向すると共に前記電線束を抱持する抱持片がそれぞれ立設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外装部品付電線。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の外装部品付電線と、電線束と、を有することを特徴とするワイヤハーネス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−170278(P2012−170278A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30750(P2011−30750)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】