説明

外部格納装置からコンテンツの提供を受けるデジタルコンテンツ提供装置およびその方法

【課題】外部格納装置からコンテンツの提供を受け、該当コンテンツに対するメタデータを生成し、販売時に要求される仕様にコンテンツを変換するデジタルコンテンツ提供装置およびその方法を提供する。
【解決手段】外部格納装置を認識する装置認識部、外部格納装置に格納されているコンテンツファイルを検索するコンテンツ検索部、コンテンツファイルを調べ、コンテンツファイルから代表画面を抽出する代表画面抽出部、およびコンテンツファイルに対してコンテンツ名、サービスタイプ、再生時間、解像度、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面のファイル名、販売価格のうちのいずれか一つ以上の情報を含むメタデータを生成するメタデータ生成部を備える。該デジタルコンテンツ提供装置を管理する販売者だけでなく、一般人も、自分が保有している多様なコンテンツを該デジタルコンテンツ提供装置にアップロードできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部格納装置からコンテンツの提供を受けるデジタルコンテンツ提供装置およびその方法に関する。より詳しくは、外部格納装置からコンテンツの提供を受け、該当コンテンツに対するメタデータを生成し、販売時に要求される仕様にコンテンツを変換して格納するデジタルコンテンツ提供装置およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の代表的な個人用携帯通信装備の携帯電話には各種付加機能が多様な形態で搭載されている。携帯電話は、すでに高画素カメラフォン、DMB(Digital Mutimedia Broadcasting)受信などの機能を備えており、特別に既存のスマートフォンなどが有していたファイルビューアーやテキストビューアーをすでに搭載している実情である。また、動画プレーヤー、MP3プレーヤー機能を搭載した携帯電話はすでに広く使用する代表的な携帯用端末になった。そして、最近PMP(Portable Multimedia Player)は、本来の動画および音楽の再生、テキストビューアー、ナビゲーション機能以外に、HSDPAモデムまたは無線ランデバイスのような無線通信装置とソフトウェアであるインターネットブラウザ(browser)を搭載し、インターネットに無線接続する機能を有するようになった。最近アップル社から市場に発表されたアイポッドタッチ(i−Pod touch)なども、多様な動画および音楽の再生機能、スライドショー機能などを有しており、独自の無線ラン機能をもってインターネットに接続し、オンライン上でデジタルコンテンツを購入することができる機能を提供している。
【0003】
一方、前述した多様な携帯用端末は、多様な技術的進化過程を経ながら大衆に急速に普及されている。このような傾向に応じて、現在オンライン上で販売されている多様な映画、ドラマ、ミュージックビデオ、電子本(e−book)等のようなマルチメディアコンテンツをオフライン上で携帯用端末に提供または販売するためのデジタルコンテンツ提供装置が開発されている。
【0004】
前述したデジタルコンテンツ提供装置は、ユーザが集まっている室内または室外に設置され、ユーザの要求に応じて既に格納されている有線データ網を用いて中央サーバから該当デジタルコンテンツの伝送を受け、携帯用端末に伝送し、これによる課金を行う装置である。このようなデジタルコンテンツ提供装置は、別途のパケット使用料なしにユーザの携帯用端末にコンテンツデータを提供する。そのため、ユーザは既存の移動通信会社の無線インターネットサービスを通じてデジタルコンテンツの提供を受けることに比べて、はるかに安価な費用で所望の場所で便利にデジタルコンテンツの提供を受けることが可能になる。
【0005】
コンテンツ提供装置においてユーザがコンテンツを購入しようとする場合のコンテンツ購買過程を詳察すると、次の通りである。まずユーザは、自分が保有している携帯用端末に関する情報(例えば、モデル名)を入力しなければならない。これは、ユーザ端末の機種がユーザ別に多様であるためであり、ユーザのモバイル端末に適するようにユーザが選択したコンテンツを変換して提供するためである。例えば、携帯電話の場合、メーカーまたはモデル(model)によってLCD画面の解像度が800*600、640*480、320*240等と非常に多様である。
【0006】
コンテンツ提供装置からコンテンツをダウンロードし、ユーザのモバイル端末で円滑に再生させるためには、提供されるコンテンツをそれぞれの端末に適するようにトランスコーディングなどの変換過程を経なければならない。このような過程を経なければ、ダウンロードされたコンテンツによってユーザのモバイル端末がリセット(reset)されるか、システムがダウンする致命的な問題が発生するようになる。実際にコンテンツを変換するために用いられるトランスコーディング技術は、多様な入力変数、広範囲な動画コーデックの使用、DRM(Digital Right Management)技術などによって、技術的に非常に複雑である。
【0007】
従って、コンテンツ提供装置は、それぞれ異なるハードウェアおよびソフトウェアの仕様を有するユーザのモバイル端末に対応するために必ずユーザ端末に関する端末情報(例えば、モデル名)を把握していなければならない。このとき、ユーザ端末のモデル名に対応するハードウェアおよびソフトウェアの仕様は、あらかじめ把握して知っていると仮定する。
【0008】
一方、最近市場に発表される携帯用端末は、個人の楽しみのためのエンターテイメントの用途だけでなく、学校と塾などの講義コンテンツを見ながら、予習をしたり復習をするための学習の用途で広く用いられている。既に塾通りでは告示、資格証、外国語の学習のために独自に製作した動画コンテンツをCD、DVD、USBなどの格納媒体に格納し、販売するのが一般化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国特許公開2006−0068457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、デジタルコンテンツ提供装置を通じてコンテンツを販売しようとする者が、外部格納装置に格納している自分のコンテンツをデジタルコンテンツ提供装置に容易にアップロードできるようにすることを目的とする。すなわち、コンテンツが格納されている外部格納装置を本発明のデジタルコンテンツに連結すると、該当コンテンツに対するメタデータを生成し、販売時に要求される仕様にコンテンツを変換して格納することにより、外部格納装置に格納されているコンテンツをデジタルコンテンツ提供装置に容易にアップロードできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のデジタルコンテンツ提供装置は、外部格納装置を認識する装置認識部;前記外部格納装置に格納されているコンテンツファイルを検索するコンテンツ検索部;前記コンテンツファイルの種類を把握して代表画面の抽出が可能であるかを判断し、代表画面の抽出が可能な場合、前記コンテンツファイルから代表画面を抽出する代表画面抽出部;および前記コンテンツファイルに対するメタデータを生成するメタデータ生成部を備え、前記メタデータは、コンテンツ名、サービスタイプ、再生時間、解像度、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面のファイル名、販売価格のうちのいずれか一つ以上の情報を含むことを特徴とする。
【0012】
前記メタデータ生成部は、前記コンテンツファイルの識別情報を用いて中央サーバに前記コンテンツファイルに対するメタデータを要請し、前記中央サーバから前記コンテンツファイルに対するメタデータを受信することを特徴とする。
【0013】
前記メタデータ生成部は、前記コンテンツファイルの識別情報をユーザから入力を受けることを特徴とする。
【0014】
前記メタデータ生成部は、前記メタデータを生成するために必要な情報の入力をユーザに要請し、それによる情報の入力を受けて前記メタデータを生成することを特徴とする。
【0015】
上記代表画面抽出部は、前記コンテンツファイルが動画ファイルの場合、複数の代表画面を抽出し、ユーザ選択の入力を受け、前記複数の代表画面のうちの一つを前記コンテンツファイルに対する代表画面に設定することを特徴とする。
【0016】
本発明のデジタルコンテンツ提供装置は、前記コンテンツファイルを設定されたフォーマットに変換するコンテンツ変換部;および前記コンテンツ変換部で変換されたコンテンツファイルを格納するコンテンツ格納部をさらに含むことを特徴とする。
【0017】
前記装置認識部は、前記外部格納装置が有効な外部格納装置であるかを確認するために前記外部格納装置に格納されている保安キーをチェックすることを特徴とする。
【0018】
本発明のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法は、連結された外部格納装置を認識するステップ;前記外部格納装置に格納されているコンテンツファイルを検索するステップ;検索されたコンテンツファイルの種類を把握し、代表画面の抽出が可能であるかを判断するステップ;代表画面の抽出が可能な場合、前記コンテンツファイルから代表画面を抽出して格納するステップ;および前記コンテンツファイルに対するメタデータを生成して格納するステップを含むすることを特徴とする。
【0019】
前記メタデータは、コンテンツ名、サービスタイプ、再生時間、解像度、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面のファイル名、販売価格のうちのいずれか一つ以上の情報を含むことを特徴とする。
【0020】
前記コンテンツファイルに対するメタデータを生成して格納するステップは、前記コンテンツファイルの識別情報を用いて中央サーバに前記コンテンツファイルに対するメタデータを要請するステップ;および前記中央サーバから前記コンテンツファイルに対するメタデータを受信するステップを含むことを特徴とする。
【0021】
前記コンテンツファイルの識別情報を用いて中央サーバに前記コンテンツファイルに対するメタデータを要請するステップは、前記コンテンツファイルの識別情報をユーザから入力を受けることを特徴とする。
【0022】
前記コンテンツファイルから代表画面を抽出して格納するステップは、前記コンテンツファイルが動画ファイルの場合、複数の代表画面を抽出し、ユーザ選択の入力を受けて複数の代表画面のうち一つを前記コンテンツファイルに対する代表画面に設定することを特徴とする。
【0023】
本発明のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法は、前記コンテンツファイルを設定されたフォーマットに変換するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0024】
前記連結された外部格納装置を認識するステップは、前記外部格納装置が有効な外部格納装置であるかを確認するために前記外部格納装置に格納されている保安キーをチェックすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明により、次のような効果が得られる。
デジタルコンテンツ提供装置を通じてコンテンツを販売しようとする者が、外部格納装置に格納されている自分のコンテンツをデジタルコンテンツ提供装置に容易にアップロードできるようになる。従って、デジタルコンテンツ提供装置を管理する販売者だけでなく、一般人も、自分が保有している多様なコンテンツを本発明のデジタルコンテンツ提供装置にアップロードできるようになり、購買者は、オフラインを通じて多様なデジタルコンテンツの提供を受けるようになる。また、本発明によれば、学校、塾、教習所、公共機関などで事業者がコンテンツ提供装置を使って独自に獲得したコンテンツを販売できる有効な方法を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る外部格納装置からコンテンツの提供を受けるデジタルコンテンツ提供装置を概略的に説明するための図である。
【図2】本発明に係るデジタルコンテンツ提供装置の構成および機能を具体的に説明するための図である。
【図3】本発明に適用されるメタデータ構造の一例である。
【図4】本発明に係るデジタルコンテンツ提供装置が外部格納装置に格納されているコンテンツファイルに対するメタデータを生成し、販売時に要求される仕様にコンテンツを変換して格納する過程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明を添付の図面を参照しながら、詳しく説明すれば以下の通りである。ここで、繰り返される説明、本発明の要旨を不要かつ不明瞭にしえる公知機能、および構成についての詳細な説明は省略する。本発明の実施形態は、当業界において通常の知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状および大きさなどは、より明確な説明のために誇張されることがある。
【0028】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態についてより詳しく説明する。
図1は、本発明に係る外部格納装置からコンテンツの提供を受けるデジタルコンテンツ提供装置(以下、コンテンツ提供装置)を概略的に説明するための図である。
【0029】
先に、図1を参照すれば、本発明に係るコンテンツ提供装置100は、外部格納装置20が連結すると、外部格納装置を認識し、格納されているコンテンツファイルを検索する。そして、検索されたコンテンツファイルに対してそれぞれのメタデータを生成し、販売時に要求される仕様にコンテンツ変換して格納する。そして、ユーザからの要請に応じてユーザ端末10に変換されたコンテンツを提供する。コンテンツ提供装置100に関する詳しい説明は、図2を参照してより詳しく後述する。
【0030】
外部格納装置20は、コンテンツ提供装置100にアップロードするコンテンツを格納している。外部格納装置20は、外付け型ハードラック、外付け型ハード、ハードディスク、USB格納装置、IEEE1394格納装置、CD/DVD、ブルーレイディスクなどになることができる。
【0031】
そして、中央サーバ30は、本発明のコンテンツ提供装置100に接続され、コンテンツをダウンロードするユーザの端末情報、コンテンツ購買履歴、関心コンテンツなどの顧客管理情報を格納し、コンテンツ全体の使用統計を管理する。また、中央サーバ30は、コンテンツ提供装置100にアップデートされるコンテンツの内訳、現在格納されているコンテンツの種類および容量などを管理し、多様なコンテンツファイルに対するメタデータを格納して管理する。ここで、中央サーバ30が格納して管理するコンテンツファイルに対するメタデータには、コンテンツ名、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面、販売価格などが含まれ得る。そして、中央サーバ30は、コンテンツ提供装置100の各部を制御および管理する。
【0032】
課金サーバ40は、ユーザが購入したコンテンツに対して課金を行う部分であって、現金、カード、E−マネー、携帯電話決済など既に存在する多様な方法によって課金を行う。
【0033】
コンテンツサーバ50は、オンラインを通じて多様なマルチメディアコンテンツをコンテンツ提供装置100に伝送し、コンテンツ提供装置100は、コンテンツサーバ50からマルチメディアコンテンツを受信し、コンテンツ格納部に格納されているコンテンツをアップデートする。
【0034】
図2は、本発明に係るデジタルコンテンツ提供装置の構成および機能を具体的に説明するための図である。
本発明に係るデジタルコンテンツ提供装置100は、端末接続部110、端末情報把握部112、制御部120、外部格納装置接続部130、装置認識部132、コンテンツ格納部140、相互作用部150、ネットワーク接続部160を備える。
【0035】
図2を参照すれば、端末接続部110は、ユーザ端末10に備えられているシリアル通信ポート、USBポート、ブルートゥース通信モジュールなどと有線または無線で接続し、ユーザが要請するコンテンツをユーザ端末10に伝送し、コンテンツ提供装置100がユーザ端末10と通信を行うことができるようにする。
【0036】
端末情報把握部112は、コンテンツを再生あるいは実行するユーザ端末10の仕様に関する情報を要求して端末の情報を把握する。このとき、ユーザ端末10の仕様は、ユーザ端末10にあらかじめ入力されていると仮定し、ユーザ端末10に内蔵されている仕様情報伝送ボタンを押圧することで、本発明に係るコンテンツ提供装置100とユーザ端末に関する情報を含むメッセージの交換が行われる。メッセージ交換方法は、赤外線通信、無線伝送など公知となった多様な無線伝送技術を用いることができる。
【0037】
あるいは本発明に係るコンテンツ提供装置100で提供するケーブルのような手段にユーザ端末10が連結され、このケーブルを介して端末情報把握部112はユーザ端末10に接続し、ユーザ端末10に関する情報を得ることもできる。この連結用ケーブルを介してユーザの所望のコンテンツがコンテンツ提供装置100からユーザ端末10に伝送されることもできる。
【0038】
他の方法としては、端末情報把握部112が、相互作用部150が提供するユーザインターフェースを通じてユーザが直接自分の端末10に関する仕様を入力するようにすることもできる。
【0039】
前述したようにして得られる端末情報は、ユーザ端末10がサポートするイメージ圧縮フォーマット、ユーザ端末10の余裕格納スペースの大きさ、ユーザ端末10の画面情報、ユーザ端末10がサポートする文書の種類、ユーザ端末10がサポートする動画圧縮形式、ユーザ端末10のメインメモリの大きさ、ユーザ端末10のCPU情報、ユーザ端末10が搭載しているプラットフォームとライブラリーバージョン情報、およびユーザ端末10が搭載しているライブラリーの種類を含む。その例の一つが表1のような情報である。
【0040】
【表1】

【0041】
外部格納装置接続部130は、外部格納装置20が本発明に係るコンテンツ提供装置100に接続してコンテンツをアップロードできるようにする手段である。外部格納装置接続部130は、外付け型ハードラック接続装置、外付け型ハード接続装置、ハードディスク接続装置、USB格納装置、IEEE1394格納装置接続装置、CD/DVDドライブ、ブルーレイドライブなどになることができる。
【0042】
装置認識部132は、外部格納装置20が外部格納装置接続部130に連結されると、これを感知して本発明のコンテンツ提供装置100のシステムドライブ体系に連結させる部分であって、これは、本発明のコンテンツ提供装置100に用いられるオペレーティングシステムの機能を用いれば具現が可能である。さらに、装置認識部132は、外部格納装置20が有効な外部格納装置20であるかを確認するために外部格納装置20に格納されている保安キーをチェックすることもできる。
【0043】
コンテンツ格納部140は、多様なマルチメディアコンテンツを格納する。コンテンツ格納部140に格納されるコンテンツは、原本コンテンツファイルであってもよく、多様なユーザ端末に適するように多様な形態に変換されたコンテンツファイルであってもよい。コンテンツ格納部140は、後述する制御部120のコンテンツ変換部124で変換されたコンテンツファイルの入力を受け、制御部120のメタデータ生成部128および代表画面抽出部126で生成したそれぞれのコンテンツファイルに対するメタデータおよび代表画面を共に格納する。例えば、コンテンツ格納部140には、動画、イメージ、MP3ファイル、文書などが格納され得る。
【0044】
ネットワーク接続部160は、本発明のコンテンツ提供装置100が中央サーバ30、課金サーバ40、およびコンテンツサーバ50と連結され、通信を遂行できるようにする。
【0045】
制御部120は、本発明を具現するために前記各部を制御する。より詳しくは、制御部120は、ユーザが選択(要請)したコンテンツがコンテンツ格納部140に格納されているかを判断する。判断の結果、ユーザが選択したコンテンツがコンテンツ格納部140に格納されている場合、制御部120は、コンテンツ変換部124を通じてユーザが選択したコンテンツを変換し、ユーザ端末10に提供する。判断の結果、ユーザが選択したコンテンツがコンテンツ格納部140に格納されていない場合、制御部120は、コンテンツサーバ50にコンテンツの原本を要請し、これをネットワーク接続部160を通じて受信し、コンテンツ格納部140に格納する。そして、コンテンツ変換部124を通じてユーザ端末に適するように変換し、ユーザ端末に提供する。
【0046】
一方、制御部120は、コンテンツ変換部124、コンテンツ検索部122、代表画面抽出部126、およびメタデータ生成部128を備える。図2では、コンテンツ変換部124、コンテンツ検索部122、代表画面抽出部126、およびメタデータ生成部128が制御部120に含まれる構成で説明したが、前記各部は、制御部120と別途に具現されることもできることはもちろんである。
【0047】
コンテンツ変換部124は、ユーザが選択したコンテンツファイルをコンテンツ格納部140から抽出し、ユーザ端末の機種に適するように変換してユーザ端末10に提供する。
【0048】
また、コンテンツ変換部124は、外部格納装置20に格納されている新たなコンテンツファイルをユーザ端末の機種に適するように(すなわち、販売時に要求される仕様に)変換し、コンテンツ格納部140に格納する。
【0049】
より詳しくは、コンテンツ変換部124には、イメージ変換部(図示せず)、文書変換部(図示せず)、動画変換部(図示せず)が備えられており、ユーザ端末で動作するアプリケーションを変換するためのコンパイラ/リンカー(図示せず)が備えられている。
【0050】
イメージ変換部は、ユーザ端末10がサポートするイメージ圧縮フォーマット、ユーザ端末の余裕格納スペースの大きさ、ユーザ端末の画面情報などの情報をの入力を受け、これを用いてコンテンツ格納部140に格納されているイメージをユーザ端末に最適化された形態に変換する。
【0051】
文書変換部は、ユーザ端末10がサポートする文書の種類、ユーザ端末の余裕格納スペースの大きさ、ユーザ端末の画面情報などの入力を受け、これを用いてコンテンツ格納部140に格納されている文書をユーザ端末に最適化された形態に変換する。
【0052】
動画変換部は、ユーザ端末10がサポートする動画圧縮形式、ユーザ端末の余裕格納スペースの大きさ、ユーザ端末の画面情報、ユーザ端末のメインメモリの大きさ、およびCPU情報などの入力を受け、これを用いてコンテンツ格納部140に格納されている動画をユーザ端末に最適化された形態に変換する。
【0053】
そして、コンパイラ/リンカーは、ユーザ端末10に搭載されているプラットフォームとライブラリーバージョン情報、搭載されたライブラリーの種類、ユーザ端末のメールメモリの大きさ、およびCPU情報、ユーザ端末の画面情報などの入力を受け、これを用いてコンテンツ格納部140に格納されているコンテンツを再びビルド(build)する動作を行う。
【0054】
コンテンツ検索部122は、外部格納装置20に格納されているコンテンツファイルを検索する。また、コンテンツ検索部122は、コンテンツ格納部140に格納されているコンテンツに関する情報を管理するためのコンテンツテーブル(content table)を用いてコンテンツ格納部140に格納されたコンテンツを管理する。
【0055】
コンテンツ検索部122は、コンテンツテーブルを用いて外部格納装置20に格納されているコンテンツファイルとコンテンツ格納部140に格納されているコンテンツファイルとを比較し、新たなコンテンツファイルがあるかを検索する。検索の結果、コンテンツ格納部140に格納されていない新たなコンテンツファイルの場合にだけ、コンテンツ変換部124を通じてコンテンツファイルを変換する。
【0056】
代表画面抽出部126は、コンテンツ検索部122を通じて検索されたコンテンツファイルの種類を把握し、代表画面の抽出が可能であるかを判断し、代表画面の抽出が可能な場合、該当コンテンツファイルから代表画面(例えば、スクリーンショット)を抽出する。このとき、コンテンツファイルで代表画面の抽出が可能なファイルには、MPEG4、AVI、JPEGなどがあり得る。例えば、代表画面抽出部126は、コンテンツファイルが動画の場合、設定されたサンプリング時間間隔で代表画面を抽出する。代表画面抽出部126は、コンテンツファイルに対する代表画面が多数抽出される場合、相互作用部150を通じてユーザにユーザ選択を要請し、それによるユーザ選択の入力を受け、一つの代表画面を該当コンテンツファイルに対する代表画面に設定する。前記代表画面は、ユーザがコンテンツの購買時に購入しようとするコンテンツに関する概略の情報を得るためにユーザに表示されるイメージであって、一般のビットマップイメージ形式(例えば、BMP、PNG、JPEGなど)で格納され得る。
【0057】
前述したところによれば、従来にコンテンツをアップロードするためにそれぞれのコンテンツファイルに対して代表画面を製作し、いちいちコンテンツファイルに対する代表画面を設定しなければならなかった、わずらわしい過程を最小化できるようになる。従って、本発明によれば、コンテンツを販売しようとする者が外部格納装置20に格納している自分のコンテンツをコンテンツ提供装置100に容易にアップロードできるようになる。また、コンテンツ提供装置を管理する販売者だけでなく、一般人も、自分が保有している多様なコンテンツを本発明のコンテンツ提供装置100に容易にアップロードできるようになる。
【0058】
メタデータ生成部128は、コンテンツ検索部122を通じて検索されたコンテンツファイル各々に対するメタデータを生成する。図3は、メタデータ生成部128を通じて生成されるメタデータ構造の一例である。メタデータには、コンテンツ名、サービスタイプ、再生時間、解像度、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面のファイル名、販売価格などが含まれる。
【0059】
メタデータ生成部128は、多様な方法を通じて外部格納装置20に格納されている一つ以上のコンテンツファイル各々に対してメタデータを生成することができる。
【0060】
まず、メタデータ生成部128は、外部格納装置20に格納されているコンテンツファイルに識別情報(例えば、タグ情報)が含まれている場合、前記コンテンツファイルの識別情報をネットワーク接続部160を通じて中央サーバ30に伝送し、中央サーバ30では、該当識別情報を有するコンテンツファイルのメタデータを抽出する。そして、抽出されたメタデータをメタデータ生成部128に伝送する。メタデータ生成部128は、中央サーバから伝送されたメタデータを用いて図3でのような構造を有するメタデータを生成する。このとき、追加的にユーザ入力を通じて欠落したり、誤った内容を修正できるようにするのが好ましい。メタデータ生成部128は、前記コンテンツファイルの識別情報の入力をユーザから受けることもできる。
【0061】
一方、前述したところを達成するために、中央サーバ30は、多様なコンテンツファイルに対するメタデータを格納して管理する。
【0062】
他の方法としては、メタデータ生成部128は、相互作用部150を通じてユーザにメタデータを構成するために必要な情報の入力を要請し、それによる情報の入力をユーザから受け、図3に示すようなメタデータを生成することもできる。
【0063】
一方、MP3ファイルのID3タグのようにコンテンツファイルにメタデータを生成するために必要な情報が含まれている場合、メタデータ生成部128は、これを活用してメタデータを生成することもできる。
【0064】
図4は、本発明に係るデジタルコンテンツ提供装置が外部格納装置に格納されているコンテンツファイルに対するメタデータを生成し、販売時に要求される仕様にコンテンツを変換し、格納する過程を説明するための図である。
【0065】
まず、外部格納装置が本発明に係るコンテンツ提供装置に連結されると、これを感知して外部格納装置を認識する(S10)。このとき、外部格納装置が有効な外部格納装置であるかを確認するために、外部格納装置に格納されている保安キーをチェックすることもできる。
【0066】
次に、外部格納装置に格納されているコンテンツファイルを検索する(S20)。S20ステップでコンテンツの検索時、格納されているコンテンツに関する情報を管理するためのコンテンツテーブルを用いて格納されているコンテンツを検索する。
【0067】
S20ステップで検索されたコンテンツファイルの種類を把握し、代表画面の抽出が可能であるかを判断する(S40)。このとき、コンテンツファイルにおいて代表画面の抽出が可能なファイルには、MPEG4、AVI、JPEGなどがあり得る。
【0068】
代表画面の抽出が可能な場合、該当コンテンツファイルから代表画面(例えば、スクリーンショット)を抽出する(S50)。例えば、コンテンツファイルが動画の場合、設定されたサンプリング時間間隔で代表画面を抽出する。コンテンツファイルに対する代表画面が多数抽出される場合、ユーザにユーザ選択を要請し、それによるユーザ選択の入力を受け、一つの代表画面を該当コンテンツファイルに対する代表画面に設定する(S60)。ここで代表画面は、ユーザがコンテンツの購買時に購入しようとするコンテンツに関する概略の情報を得るためにユーザに表示されるイメージであって、一般のビットマップイメージ形式で格納される。
【0069】
次に、S20ステップで検索されたコンテンツファイル各々に対するメタデータを生成する(S70)。メタデータには、コンテンツ名、サービスタイプ、再生時間、解像度、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面のファイル名、販売価格などが含まれる。
【0070】
S70ステップでは多様な方法を通じてコンテンツファイル各々に対してメタデータを生成することができる。まず、外部格納装置に格納されているコンテンツファイルに識別情報(例えば、タグ情報)が含まれている場合、前記コンテンツファイルの識別情報を中央サーバに伝送し、中央サーバから該当識別情報を有するコンテンツファイルのメタデータの伝送を受け、図3のような構造を有するメタデータを生成する。このとき、追加的にユーザの入力を通じて欠落したり、誤った内容を修正することができる。
【0071】
他の方法としては、ユーザに必要な情報の入力を要請し、それによる情報の入力をユーザから受け、図3の構造を有するメタデータを生成することもできる。
【0072】
また、MP3ファイルのID3タグのようにコンテンツファイルにメタデータを生成するために必要な情報が含まれている場合、これを活用してメタデータを生成することもできる。
【0073】
次に、格納されているコンテンツファイルと比較し、新たなコンテンツファイルであるかを判断する。判断の結果、格納されていない新たなコンテンツファイルであれば、コンテンツファイルを変換する(S80)。S80ステップで変換されたコンテンツファイルは、メタデータとともに格納され(S90)、最終的にコンテンツテーブルを更新することで過程を終了する(S100)。
【0074】
前述したところによれば、従来にコンテンツをアップロードするためにそれぞれのコンテンツファイルに対して代表画面を製作し、いちいちコンテンツファイルに対する代表画面を設定しなければならなかった、わずらわしい過程を最小化できるようになる。また、コンテンツ提供装置にアップロードしようとするそれぞれのコンテンツファイルに対するメタデータを容易に生成し、販売時に要求される仕様にコンテンツを変換して格納するため、学校、塾、教習所、公共機関などでコンテンツ提供装置を運用する事業者が独自に獲得したコンテンツを便利な方法でアップロードできるようになる。それだけでなく、一般人も、自分が保有している多様なコンテンツを容易にアップロードできるようになる。
【0075】
本発明の一部ステップは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードで具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータ・システムによって読み込むことができるデータが格納されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、CD−RW、磁気テープ、フロッピーディスク、HDD、光ディスク、光磁気格納装置などがあり、また、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークを通じて連結されたコンピュータ・システムに分散し、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードで格納されて実行されることができる。
【0076】
以上のように図面と明細書で最適の実施形態が開示された。ここで特定の用語が使われたが、これは単に本発明を説明するための目的で使われたものであって、意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使われたわけではない。従って、本技術分野の通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形および均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するだろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められなければならないだろう。
【符号の説明】
【0077】
10:ユーザ端末
20:外部格納装置
30:中央サーバ
40:課金サーバ
50:コンテンツサーバ
100:コンテンツ提供装置
110:端末接続部
112:端末情報把握部
120:制御部
122:コンテンツ検索部
124:コンテンツ変換部
126:代表画面抽出部
128:メタデータ生成部
130:外部格納装置接続部
132:装置認識部
140:コンテンツ格納部
150:相互作用部
160:ネットワーク接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルコンテンツ提供装置であって、
外部格納装置を認識する装置認識部;
前記外部格納装置に格納されているコンテンツファイルを検索するコンテンツ検索部;
前記コンテンツファイルを調べ、代表画面の抽出が可能であるかを判断し、代表画面の抽出が可能である場合、前記コンテンツファイルから代表画面を抽出する代表画面抽出部;および
前記コンテンツファイルに対してコンテンツ名、サービスタイプ、再生時間、解像度、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面のファイル名、販売価格のうちのいずれか一つ以上の情報を含むメタデータを生成するメタデータ生成部を含むことを特徴とするデジタルコンテンツ提供装置。
【請求項2】
前記メタデータ生成部は、
前記コンテンツファイルの識別情報を用いて中央サーバに前記コンテンツファイルに対するメタデータを要請し、前記中央サーバから前記コンテンツファイルに対するメタデータを受信することを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ提供装置。
【請求項3】
前記メタデータ生成部は、
前記コンテンツファイルの識別情報の入力をユーザから受けることを特徴とする、請求項2に記載のデジタルコンテンツ提供装置。
【請求項4】
前記メタデータ生成部は、
前記メタデータを生成するために必要な情報の入力をユーザに要請し、それによる情報の入力を受けて前記メタデータを生成することを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ提供装置。
【請求項5】
前記代表画面抽出部は、
前記コンテンツファイルが動画ファイルの場合、複数の代表画面を抽出し、ユーザ選択の入力を受けて前記複数の代表画面のうちの一つを前記コンテンツファイルに対する代表画面に設定することを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ提供装置。
【請求項6】
前記コンテンツファイルを設定されたフォーマットに変換するコンテンツ変換部;および
前記コンテンツ変換部で変換されたコンテンツファイルを格納するコンテンツ格納部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ提供装置。
【請求項7】
前記装置認識部は、
前記外部格納装置が有効な外部格納装置であるかを確認するために前記外部格納装置に格納されている保安キーをチェックすることを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ提供装置。
【請求項8】
デジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法であって、
連結された外部格納装置を認識するステップ;
前記外部格納装置に格納されたコンテンツファイルを検索するステップ;
検索されたコンテンツファイルを調べ、代表画面の抽出が可能であるかを判断するステップ;
代表画面の抽出が可能な場合、前記コンテンツファイルから代表画面を抽出して格納するステップ;および
前記コンテンツファイルに対するメタデータを生成して格納するステップを含むことを特徴とする、デジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法。
【請求項9】
前記メタデータは、
コンテンツ名、サービスタイプ、再生時間、解像度、再生時に必要なライブラリー、あらすじ、配布条件、製作者、代表画面のファイル名、販売価格のうちのいずれか一つ以上の情報を含むことを特徴とする、請求項8に記載のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法。
【請求項10】
前記コンテンツファイルに対するメタデータを生成して格納するステップは、
前記コンテンツファイルの識別情報を用いて中央サーバに前記コンテンツファイルに対するメタデータを要請するステップ;および
前記中央サーバから前記コンテンツファイルに対するメタデータを受信するステップを含むことを特徴とする、請求項8に記載のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法。
【請求項11】
前記コンテンツファイルの識別情報を用いて中央サーバに前記コンテンツファイルに対するメタデータを要請するステップは、
前記コンテンツファイルの識別情報の入力をユーザから受けることを特徴とする、 請求項10に記載のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法。
【請求項12】
前記コンテンツファイルから代表画面を抽出して格納するステップは、
前記コンテンツファイルが動画ファイルの場合、複数の代表画面を抽出し、ユーザ選択の入力を受けて複数の代表画面のうちの一つを前記コンテンツファイルに対する代表画面に設定することを特徴とする、請求項8に記載のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法。
【請求項13】
前記コンテンツファイルを設定されたフォーマットに変換するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法。
【請求項14】
前記連結された外部格納装置を認識するステップは、
前記外部格納装置が有効な外部格納装置であるかを確認するために前記外部格納装置に格納されている保安キーをチェックすることを特徴とする、請求項8に記載のデジタルコンテンツ提供装置において外部格納装置からコンテンツの提供を受ける方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−129083(P2010−129083A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232281(P2009−232281)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(596180076)韓國電子通信研究院 (733)
【氏名又は名称原語表記】Electronics and Telecommunications Research Institute
【住所又は居所原語表記】161 Kajong−dong, Yusong−gu, Taejon korea
【Fターム(参考)】