説明

外部機器接続システム、接続ハーネスの接続確認方法

【課題】専用の信号線を追加することなく、外部機器を接続しない状態でも外部機器からの配線の接続に異常がないことを確認することを目的とする。
【解決手段】電子機器10の機器側コネクタ40は、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続されたか否かを検知するため、接続検知端子43が設けられ、通常時においては例えば接地端子41GNDと非導通とされ、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続されたときに、接続検知端子43と接地端子41GNDとを導通させる。また、終端コネクタ52はUSBハーネス30Bの始端コネクタ51またはハーネス側コネクタ55が接続されたか否かを検知する為、通常時においては電源端子52Vと接地端子52Sとが導通し、USBハーネス30Bの始端コネクタ51またはハーネス側コネクタ55が接続されたときに非導通となるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部機器接続システム、接続ハーネスの接続確認方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カー・ナビゲーション装置などをはじめとした各種電子機器に外部機器等を接続するには、様々な接続手法があるが、その一つに、USB(Universal Serial Bus)接続がある。
USB接続の場合、外部機器を接続すれば、USBハーネスの電源線とGND(接地)線との電圧変化を検出することで、接続が正しくなされたか否かを検出することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−113436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外部機器を接続しない状態において、USBハーネスが正常に接合されているか否かを確認することはできなかった。
【0005】
また、外部機器を接続した状態においても、USBハーネスの電源線とGND線との電圧変化を検出するために専用の信号線が必要であり、これがコスト低減の妨げとなっていた。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、専用の信号線を追加することなく、外部機器を接続しない状態においても、外部機器からの配線の接続に異常がないことを確認することのできる外部機器接続システム、接続ハーネスの接続確認方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもとになされた本発明の外部機器接続システムは、外部機器を接続する機器側コネクタを備えた電子機器と、電子機器と外部機器とを接続するため、一端に第一のコネクタを有し、他端に第二のコネクタを有した接続ハーネスとを備え、機器側コネクタは、第一のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第一の検知機構を有し、第二のコネクタは、当該第二のコネクタに対する他のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第二の検知機構を有することを特徴とする。
ここで、第一の検知機構は、電子機器から電源電圧が供給される接続検知端子と、接地端子とを、機器側コネクタに対する第一のコネクタの接続の有無に応じて互いに接続・開放させる構成とすることができる。
また、第二の検知機構は、電子機器から出力される電源電圧が流れるハーネス側電源端子と、ハーネス側接地端子とを、第二のコネクタに対する他のコネクタの接続の有無に応じて互いに接続・開放させる構成とすることができる。
【0007】
このような構成によれば、第一の検知機構により、機器側コネクタに接続ハーネスの第一のコネクタが接続されているか否かを、その出力信号により検知することができる。また、第二の検知機構により、接続ハーネスの第二のコネクタに、外部機器側の他のコネクタが接続されているか否かを、その出力信号により検知できる。したがって、第一の検知機構と第二の検知機構の出力信号から、機器側コネクタに接続ハーネスが正しく接続され、さらに接続ハーネスに外部機器側が正しく接続されているか否かを検知できる。
このとき、第一の検知機構と第二の検知機構からの出力信号を電子機器の外部に出力させ、電子機器に接続した診断装置等により正しい接続が行われているかどうかを検知することもできるが、電子機器は、第一の検知機構からの出力信号と、第二の検知機構からの出力信号とに基づき、機器側コネクタに接続ハーネスが正しく接続されているか否かを検出する診断回路をさらに備えるようにするのが好ましい。
【0008】
ここで、第一の検知機構、第二の検知機構における出力信号のON/OFFは、どのように設定しても良いが、第一の検知機構は、機器側コネクタに第一のコネクタが非接続のときに出力信号がONとなり、第二の検知機構は、第二のコネクタに他のコネクタが接続されたときに出力信号がONとなるようにするのが好ましい。
【0009】
また、電子機器の電源と機器側コネクタとの間に、過電流保護素子を備えるのが好ましい。
【0010】
このような接続ハーネスは、いかなる方式であっても良いが、USB接続方式である場合に本発明は特に有効である。
【0011】
本発明は、外部機器を接続する機器側コネクタを備えた電子機器に、一端に第一のコネクタを有し、他端に第二のコネクタを有した接続ハーネスを接続するときに、接続の異常の有無を診断する方法であって、機器側コネクタに、第一のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第一の検知機構を備えるとともに、第二のコネクタに、当該第二のコネクタに対する他のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第二の検知機構を有し、電子機器は、第一の検知機構からの出力信号と、第二の検知機構からの出力信号とに基づき、機器側コネクタに接続ハーネスが正しく接続されているか否かを検出することを特徴とする接続ハーネスの接続確認方法とすることもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電子機器の機器側コネクタに設けた第一の検知機構と、接続ハーネスの第二のコネクタに備えた第二の検知機構の出力信号から、機器側コネクタに接続ハーネスが正しく接続され、さらに接続ハーネスに外部機器側が正しく接続されているか否かを検知できる。これにより、専用の信号線を追加することなく、外部機器を接続しない状態においても、外部機器からの配線の接続に異常がないことを確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る電子機器に外部機器を接続するためのシステム構成を示す図である。
【図2】電子機器の構成、接続ハーネスの始端側コネクタおよび終端側コネクタの構成を示す図である。
【図3】接続ハーネスの終端側コネクタの構成を示す断面図である。
【図4】電子機器に接続ハーネスを接続していくときの流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態における外部機器接続システムにおいては、カー・ナビゲーション装置等をはじめとする電子機器10に、外部機器を接続するための外部コネクタ20を設ける場合、電子機器10と外部コネクタ20との間を、一本以上(本実施形態では2本としたが、これに限らず、1本のみ、あるいは3本以上としても良い。)のUSBハーネス(接続ハーネス)30A、30Bで接続するものとする。
【0015】
このため、電子機器10には、その内部に設けられた制御回路に電気的に接続された機器側コネクタ40が、電子機器10の筺体11の外部に一部が露出するよう設けられている。
【0016】
USBハーネス30A、30Bは、それぞれ、信号線31D+、31D−と、電源線31Vと、接地線31GNDとからなる4本の配線を有し、これら4本の配線は、シールド部32により被覆され、シールド部32は被覆内部にシールド接地線31Sを有している。
【0017】
USBハーネス30A、30Bは、それぞれ、その一端に設けられた始端コネクタ(第一のコネクタ)51と、他端に設けられた終端コネクタ(第二のコネクタ)52と、を有する。
そして、USBハーネス30Aにおいては、始端コネクタ51が機器側コネクタ40に接続され、USBハーネス30Bにおいては、始端コネクタ51が、USBハーネス30Aの終端コネクタ52に接続されている。
【0018】
また、図2に示すように、USBハーネス30A,30Bの始端コネクタ51は、信号線31D+、31D−、電源線31V、接地線31GND、シールド接地線31Sに電気的に接続される、信号端子51D+、51D−、電源端子51V、接地端子51GND、シールド接地端子51Sを有している。
【0019】
一方、USBハーネス30A、30Bの終端コネクタ52は、それぞれ、信号線31D+、31D−、電源線31V、接地線31GND、シールド接地線31Sに電気的に接続される、信号端子52D+、52D−、電源端子(ケーブル側電源端子)52V、接地端子52GND、シールド接地端子(ケーブル側接地端子)52Sを有している。
ここで、USBハーネス30A、30Bの終端コネクタ52は、さらに、USBハーネス30Bの始端コネクタ51、または後述のハーネス側コネクタ55の接続の有無を検出するため、電源端子52Vとシールド接地端子52Sは、USBハーネス30Bの始端コネクタ51、または後述のハーネス側コネクタ55が接続されていないときには互いに導通するようになっている。
これには、図3(a)に示すように、終端コネクタ52に接続されるUSBハーネス30Bの始端コネクタ51、または後述のハーネス側コネクタ55には、始端コネクタ51の絶縁ハウジング56の一部として形成された絶縁隔壁部材56aが設けられている。そして、図3(b)に示すように、終端コネクタ52に、始端コネクタ51またはハーネス側コネクタ55が接続されたときに、絶縁隔壁部材56aが電源端子52Vとシールド接地端子52Sとの間に挿入されて非接続とされる。これにより第二の検知機構が構成される。
【0020】
図1に示したように、外部コネクタ20は、終端基板21に実装されている。終端基板21には、USBハーネス30Bの終端コネクタ52に接続されるハーネス側コネクタ55が実装され、このハーネス側コネクタ55と外部コネクタ20とは、終端基板21の電気回路を介して電気的に接続されている。
ハーネス側コネクタ55は、USBハーネス30Bの信号線31D+、31D−、電源線31V、接地線31GND、シールド接地線31Sのそれぞれに電気的に接続される複数の端子を有している。
【0021】
また、図2に示したように、機器側コネクタ40は、USBハーネス30Aの信号線31D+、31D−、電源線31V、接地線31GND、シールド接地線31Sに電気的に接続される、信号端子41D+、41D−、電源端子41V、接地端子41GND、シールド接地端子(接地端子)41Sを有している。
さらに、機器側コネクタ40は、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続されたか否かを検知するための接続検知端子(第一の検知機構)43が設けられている。この接続検知端子43には、電源線31Vから検知用電源電圧が供給される。尚、この電源電圧は診断回路16にとって適切な電圧であればよい。例えば、マイコンのポート回路はプルアップ抵抗をつける場合が多い為、マイコン電源(大抵は3.3V程度)を使用してもよい。
【0022】
ここで、機器側コネクタ40に接続されるUSBハーネス30Aの始端コネクタ51には、短絡部材57が設けられている。
接続検知端子43は、通常時においては例えば接地端子41GNDと非導通とされている。そして、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続されたときに、短絡部材57が接続検知端子43と接地端子41GNDとを導通させる。
【0023】
図1に示したように、電子機器10には、電源電圧を供給する電源回路12と、過電流保護素子13と、電源回路12から供給される電源電圧を検出する電源電圧検出回路14と、接続検知端子43における電圧を検出することで機器側コネクタ40に対する始端コネクタ51の接続の有無を検出する接続検知回路15と、電源電圧検出回路14および接続検知回路15の出力信号に基づいた診断を行う診断回路16と、を備えている。
【0024】
ここで、過電流保護素子13は、何らかの原因により、異常な接続が行われた場合に、電源回路12に過大な電流を流れるのを阻止する。このような過電流保護素子13としては、過大電流を阻止した後にも、その機能を維持できるよう、自己復帰型のものを用いるのが好ましい。
【0025】
このような構成においては、図4(a)に示すように、機器側コネクタ40になにも接続されていない状態においては、電源電圧検出回路14では、電源回路12から供給される電源電圧(例えば5V)を検出する(この状態を信号ONとする)。一方、接続検知回路15では、接続検知端子43は、接地端子41GNDと非導通とされているので、検出される信号はONとなっている。
そして、診断回路16では、電源電圧検出回路14がON、接続検知回路15でONの場合、「ハーネスが未接続である」との判定結果を示す信号を出力する。
表1に、出力信号の一覧を示す。
【0026】
【表1】

【0027】
また、図4(b)に示すように、機器側コネクタ40に、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続された状態では、電源回路12から電源電圧が供給される系統は、図3(a)に示したように、USBハーネス30Aの終端コネクタ52において、電源端子52Vとシールド接地端子52Sは、USBハーネス30Bの始端コネクタ51が接続されていない状態のため、互いに導通している。したがって、電源電圧検出回路14では、電源回路12から供給される電源電圧を検出しない(信号OFF)。
一方、この状態において、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続されたので、短絡部材57が接続検知端子43と接地端子41GNDとが導通しているため、接続検知回路15では、出力信号はOFFとなる。
そして、診断回路16では、電源電圧検出回路14がOFF、接続検知回路15でOFFの場合、「ハーネス接続異常(すべてのハーネスが接続されていない状態)である」との判定結果を示す信号を出力する。
【0028】
さらに、図4(c)に示すように、USBハーネス30Aの終端コネクタ52に、USBハーネス30Bの始端コネクタ51が接続された状態においては、USBハーネス30Aの終端コネクタ52では、図3(b)に示すように、絶縁隔壁部材56aが第二の検知機構としての電源端子52Vとシールド接地端子52Sとの間に挿入されて非接続とされるが、USBハーネス30Bの終端コネクタ52では、電源端子52Vとシールド接地端子52Sは、ハーネス側コネクタ55が接続されていない状態のため、互いに導通している。
また、この状態において、機器側コネクタ40においては、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続されているので、短絡部材57が接続検知端子43と接地端子41GNDとの双方に接触し、接続検知端子43と接地端子41GNDとが導通しているため、接続検知回路15では、出力信号はOFFとなる。
したがって、上記と同様、電源電圧検出回路14では出力信号がOFF、接続検知回路15では出力信号がOFFとなるので、診断回路16では「ハーネス接続異常(すべてのハーネスが接続されていない状態)である」との判定結果を示す信号を出力する。
【0029】
そして、USBハーネス30Bの終端コネクタ52に、終端基板21のハーネス側コネクタ55が接続されると、図3(b)に示すように、絶縁隔壁部材56aが電源端子52Vとシールド接地端子52Sとの間に挿入されて非接続とされる。したがって、電源電圧検出回路14では、電源回路12から供給される電源電圧を正常に検出する(信号ON)。
一方、この状態において、機器側コネクタ40においては、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が接続されているので、短絡部材57が接続検知端子43と接地端子41GNDとの双方に接触し、接続検知端子43と接地端子41GNDとが導通しているため、接続検知回路15では、出力信号はOFFとなる。
そして、診断回路16では、電源電圧検出回路14がON、接続検知回路15でOFFの場合、「ハーネス接続が正常(すべてのハーネスが正しく接続された状態)である」との判定結果を示す信号を出力する。
【0030】
このようにして、外部コネクタ20に外部機器を接続しない状態においても、電子機器10に対して、USBハーネス30A、30B、終端基板21の全てが正常に接続されたか否かを検出することができる。
また、接続の異常を検出するために、専用の信号線を設ける必要がなく、機器側コネクタ40、USBハーネス30A、30Bの終端コネクタ52に、接続が正常か否かを検出するための機構を設けるのみでよい。
【0031】
さらに、接続が正常に行われた場合には、回路に不要な抵抗成分を持たないため、外部機器側に電圧降下を生じさせない。これによって、輻射等のノイズが生じるのも防ぐことができる。
【0032】
また、何らかの原因により、異常な接続が行われた場合にも、過電流保護素子13が設けられているため、上記のように接続の異常を検出しつつも、電源回路12に負荷をかけることがない。
【0033】
さらに、機器側コネクタ40においては、USBハーネス30Aの始端コネクタ51が正しく接続された場合に出力信号がOFFとなり、USBハーネス30A、30Bの終端コネクタ52においては、USBハーネス30Bの始端コネクタ51や終端基板21のハーネス側コネクタ55が正しく接続された場合には出力信号がONとなる。
このように、機器側コネクタ40と終端コネクタ52とで、正しく接続された場合の信号の出力ロジックを反転させた。これにより、機器側コネクタ40に接続を行わない場合には、機器側で不要な電流が流れるのを防ぐようにした。これにより、電子機器10における消費電力を抑えることができる。
【0034】
なお、上記実施の形態では、機器側コネクタ40、始端コネクタ51、終端コネクタ52、ハーネス側コネクタ55の構成を説明したが、具体的な構造や形状、構成は、適宜変更することが可能である。
また上記実施形態では、2本のUSBハーネス30A、30Bを接続する構成としたが、これは1本のみでも良いし、3本以上を接続しても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
10…電子機器、12…電源回路、13…過電流保護素子、14…電源電圧検出回路、15…接続検知回路、16…診断回路、20…外部コネクタ、21…終端基板、30A、30B…USBハーネス(接続ハーネス)、31S…シールド接地線、31V…電源線、40…機器側コネクタ、41S…シールド接地端子(接地端子)、41V…電源端子、43…接続検知端子(第一の検知機構)、51…始端コネクタ(第一のコネクタ)、52…終端コネクタ(第二のコネクタ)、52S…シールド接地端子(ケーブル側接地端子)、52V…電源端子(ケーブル側電源端子)、55…ハーネス側コネクタ、56…絶縁ハウジング、56a…絶縁隔壁部材、57…短絡部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器を接続する機器側コネクタを備えた電子機器と、
前記電子機器と前記外部機器とを接続するため、一端に第一のコネクタを有し、他端に第二のコネクタを有した接続ハーネスとを備え、
前記機器側コネクタは、前記第一のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第一の検知機構を有し、
前記第二のコネクタは、当該第二のコネクタに対する他のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第二の検知機構を有することを特徴とする外部機器接続システム。
【請求項2】
前記第一の検知機構は、前記電子機器から電源電圧が供給される接続検知端子と、接地端子とを、前記機器側コネクタに対する前記第一のコネクタの接続の有無に応じて互いに接続・開放させることを特徴とする請求項1に記載の外部機器接続システム。
【請求項3】
前記第二の検知機構は、前記電子機器から出力される電源電圧が流れるハーネス側電源端子と、ハーネス側接地端子とを、前記第二のコネクタに対する前記他のコネクタの接続の有無に応じて互いに接続・開放させることを特徴とする請求項2に記載の外部機器接続システム。
【請求項4】
前記第一の検知機構は、前記機器側コネクタに前記第一のコネクタが非接続のときに前記出力信号がONとなり、
前記第二の検知機構は、前記第二のコネクタに前記他のコネクタが接続されたときに前記出力信号がONとなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の外部機器接続システム。
【請求項5】
前記電子機器は、前記第一の検知機構からの出力信号と、前記第二の検知機構からの出力信号とに基づき、前記機器側コネクタに前記接続ハーネスが正しく接続されているか否かを検出する診断回路をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の外部機器接続システム。
【請求項6】
前記電子機器の電源と前記機器側コネクタとの間に、過電流保護素子を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の外部機器接続システム。
【請求項7】
前記接続ハーネスはUSB(Universal Serial Bus)接続方式であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の外部機器接続システム。
【請求項8】
外部機器を接続する機器側コネクタを備えた電子機器に、一端に第一のコネクタを有し、他端に第二のコネクタを有した接続ハーネスを接続するときに、接続の異常の有無を診断する方法であって、
前記機器側コネクタに、前記第一のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第一の検知機構を備えるとともに、前記第二のコネクタに、当該第二のコネクタに対する他のコネクタの接続の有無に応じて出力信号をON/OFFさせる第二の検知機構を有し、
前記電子機器は、前記第一の検知機構からの出力信号と、前記第二の検知機構からの出力信号とに基づき、前記機器側コネクタに前記接続ハーネスが正しく接続されているか否かを検出することを特徴とする接続ハーネスの接続確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−150959(P2012−150959A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−8046(P2011−8046)
【出願日】平成23年1月18日(2011.1.18)
【出願人】(000227995)タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 (340)
【Fターム(参考)】