説明

外部電極型ランプ点灯装置および外部電極型ランプを備えたバックライト装置

【課題】 消費電力が少なく、画像の明暗に応じて出力を制御できる、外部電極型ランプ点灯装置および外部電極型ランプを備えたバックライト装置を提供すること。
【解決手段】 発光管の外部に管軸に沿って配置された一対の外部電極を有する外部電極型ランプと、当該外部電極型ランプを点灯させる点灯回路を備えた外部電極型ランプ点灯装置において、
前記外部電極型ランプの外部電極の少なくとも一方の電極が管軸方向に分割され、前記点灯回路は、出力の電圧値を可変する電力供給部と出力のデューティー比を可変するインバータ部とよりなる駆動回路が、分割された外部電極ごとに別個独立に接続され、各駆動回路のインバータ部に共通する信号を入力するインバータ部制御回路が設けられ、該信号により点灯回路の出力の動作周期が設定されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置などのバックライト装置の光源として用いられる外部電極型ランプ点灯装置および外部電極型ランプを備えるバックライト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置のバックライト装置の光源として、発光管の外表面に一対の帯状の外部電極を配設され、高周波電圧が印加されて点灯する外部電極型ランプが提案されている。外部電極型ランプを複数並べて点灯することによって、面状に照射している。
【0003】
図7(a)は、例えば特許文献1記載の従来の外部電極型ランプを示す断面図、図7(b)はZ−Z’線断面図であり、図8は従来の外部電極型ランプを備えたバックライト装置である。
図7(a)において、外部電極型ランプ8は、透光性の誘電材料よりなる発光管81を備え、発光管81の外表面上に、発光管81を挟んで離間する一対の帯状の外部電極83、84が、発光管81の管軸方向に沿って配設されている。発光管81の内面には蛍光体が全域にわたって塗布されており、内部には、Xeガスなどの希ガスが封入されている。
外部電極83、84間に高周波電圧が印加されると、誘電材料である発光管81を介して放電空間S内にエキシマ放電が発生し、このエキシマ放電により発生した真空紫外光によって蛍光体が励起されて可視光に変換するため、発光管81の外部に可視光が出射される。
【0004】
図8において、バックライト装置800は、箱状のケーシング95内に複数の外部電極型ランプ8が互いに平行に並んで配置されており、外部電極型ランプ8の背面およびケーシング95内側壁面には反射シート91が設けられている。さらに反射シート91の背面には不図示の電源が配置されており、各々の外部電極型ランプ8に電力を供給できる。
外部電極型ランプ8の光出射側には、光を面状にして出射するための拡散板92と、拡散シート93と、指向性制御シート94とが重ねられて配置される。以上により、外部電極型ランプを備えたバックライト装置は液晶表示装置に適した面状の可視光源を提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−243415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、薄型テレビ等の大型液晶表示装置への省エネルギー化の要求が高まり、光源である外部電極型ランプにも消費電力が少ないことが求められている。バックライトは表示される画面の全面に一定の明るさを供給するものであり、画像の明暗は液晶パネルの動作によって制御される。したがって、画像が暗い場合であっても不必要に照明を提供して電力を消費している。また、ランプごとに点灯状態を制御するとしても、ランプ軸方向に対する調光ができないため、複数並列に並んだ1方向のみしか調光ができない。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、消費電力が少なく、画像の明暗に応じて出力を制御できる、外部電極型ランプ点灯装置および外部電極型ランプを備えたバックライト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願第1の発明は、発光管の外部に管軸に沿って配置された一対の外部電極を有する外部電極型ランプと、当該外部電極型ランプを点灯させる点灯回路を備えた外部電極型ランプ点灯装置において、
前記外部電極型ランプの外部電極の少なくとも一方の電極が管軸方向に分割され、前記点灯回路は、出力の電圧値を可変する電力供給部と出力のデューティー比を可変するインバータ部とよりなる駆動回路が、分割された外部電極ごとに別個独立に接続され、各駆動回路のインバータ部に共通する信号を入力するインバータ部制御回路が設けられ、該信号により点灯回路の出力の動作周期が設定されることを特徴とする。
また、本願第2の発明は、本願第1の発明において、前記電力供給部に入力される電力供給部制御回路が駆動回路ごとに別個独立に設けられ、当該駆動回路の出力電圧を別々の大きさにできることを特徴とする。
また、本願第3の発明は、請求項1または請求項2に記載の外部電極型ランプ点灯装置を複数並べて配置されていることを特徴とする外部電極型ランプを備えたバックライト装置。
【発明の効果】
【0009】
本願第1の発明に係る外部電極型ランプ点灯装置によれば、管軸方向に沿って複数に分割されて配置された電極の各々に独立に高周波電力を給電可能な駆動回路をそれぞれ別個独立に接続することにより、各電極間に対して異なる給電をすることができるので、消費電力が少なく、画像の明暗に応じて出力を制御できる。さらに、各駆動回路のインバータ部に共通に入力して出力の動作周期が設定されるので、隣り合う外部電極に入力される高周波電圧の位相がほぼ等しくなる。各外部電極に供給される高周波電圧の位相が互いに同期するので、軸方向に隣り合う外部電極での沿面放電を発生しにくくできる。
【0010】
本願第2の発明に係る外部電極型ランプ点灯装置によれば、電力供給部制御回路が駆動回路ごとに別個独立に設けられ、当該駆動回路の出力電圧を別々の大きさにできるので、軸方向に複数並ぶ各外部電極に接続する駆動回路の電圧値を調整することができ、外部電極型ランプの軸方向にも画像の明暗に応じて出力を制御して調光できる。
【0011】
本願第3の発明にかかる外部電極型ランプを備えたバックライト装置によれば、本発明の外部電極型ランプ点灯装置を複数並べて配置することによって、各外部電極型ランプに入力される各インバータ部制御回路からの信号を調整することにより、バックライト装置の一方向の調光が可能となる。また、各外部電極に接続する駆動回路ごとに電力供給制御回路からの信号を調整することにより、外部電極型ランプの軸方向にも調光でき、バックライト装置の他方向の調光も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の外部電極型ランプの断面図
【図2】外部電極型ランプの点灯回路を説明するための回路図
【図3】図2に示す外部電極型ランプの点灯回路のタイミングチャート
【図4】インバータ部22の他の実施形態を示す回路図
【図5】インバータ部22の他の実施形態を示す回路図
【図6】本発明の外部電極型ランプを備えるバックライト装置の構成図
【図7】従来の外部電極型ランプを示す断面図
【図8】従来の外部電極型ランプを備えるバックライト装置の構成図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1(a)は、本発明の外部電極型ランプ1の断面図であり、(b)はA−A’線断面図である。
図1において、外部電極型ランプ1は、ガラスなど透光性の誘電材料よりなる発光管11を備え、発光管11の外表面上に、発光管11を挟んで一対の帯状の外部電極13a、13b、13cおよび14が発光管11の管軸方向に沿って配設されている。発光管11の内面には可視光を発光する蛍光体が全域にわたって塗布された蛍光体層12が形成されている。
【0014】
これらの外部電極13、14は、導電性のものであれば特に制限されるものではなく、例えば、金、銀、ニッケル、カーボン、金パラジウム、銀パラジウム、白金、アルミニウムなどを好適に用いることができ、発光管11の外表面にテープ状金属を貼付したり、導電性ペーストをスクリーン印刷して焼成したりすることにより実現でき、ガラスペーストを焼成した保護膜により被覆されている。
発光管11を構成するガラスは、例えばバリウムガラスであり、他にはコバールガラス、タングステンガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウ珪酸ガラス、アルミノケイ酸ガラスなどを用いてもよい。
発光管11の内部に封入される希ガスは、例えばキセノン、クリプトン、アルゴン、ネオンまたはそれらの混合ガスなどであり、1.3〜40KPa程度封入される。
【0015】
発光管11の内面に塗布される蛍光体12は、例えば、可視光発光する蛍光体としては、赤色蛍光体がユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y:Eu)または(Y,Gd)BO:Eu、緑色蛍光体がセリウム・テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体(LaPO:Ce,Tb)、青色の蛍光体がユーロピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体(BaMgAl1017:Eu)である。
外部電極13b4間に高周波電圧が印加されると、誘電材料である発光管11を介して放電空間S内にエキシマ放電が発生し、このエキシマ放電により発生した真空紫外光によって蛍光体12が励起されて発光管11の外部に可視光が出射される。
【0016】
外部電極13a、13b、13cはいずれも高電圧側に接続された同極性となる電極であるが、管軸方向で互いに離間するように分割されて配置されている。これに対し異極性となる外部電極14は、外部電極13a、13b、13cに対して共有の接地電極である。これらを合せて一対の外部電極13、14と呼ぶ。なお、外部電極14は、管軸方向に複数に分割して配設してもよい。外部電極13a、13b、13cは軸方向に互いに2〜10mm程度離間している。
【0017】
このように、本発明の外部電極型ランプ1においては、一方の外部電極13a、13b、13cが管軸方向に沿って、複数に分割されて配置されている。この複数の外部電極13a、13b、13cの各々に独立に高周波電力を給電可能な駆動回路をそれぞれ別個独立に接続することにより、各電極間に対して異なる給電をすることができる。
しかも、外部電極13bに電圧を印加したときは、外部電極13bと外部電極14との間のみで放電が行われるため、外部電極13cなどの他の電極が配設されている領域では放電が生じない。
すなわち、外部電極対ごとに発光できるので、外部電極13bと外部電極14の間で発光させて、外部電極13cと外部電極14の間で発光させないということが可能となる。
【0018】
続いて、外部電極型ランプ1の点灯回路2について説明する。図2は、外部電極型ランプ1の点灯回路2を説明するための回路図である。
各外部電極13a、13b、13cと外部電極14間での放電により発光する点灯領域LD1、LD2、LD3ごとに別個独立の駆動回路21a、21b、21cが接続される。各駆動回路21a、21b、21cには、インバータ部22と電力供給部26とが構成され、外部電極13a、13b、13cに1300〜1800V0−Pの電圧を印加する。電力供給部26は昇圧回路であり、DC電源から供給された直流電圧の大きさを調整してインバータ部22へ供給している。インバータ部22では、対をなして動作する2以上のスイッチング素子25a、25bとトランス23とにより構成され、スイッチング素子25a、25bによって直流電圧を交流電圧に変換し、トランス23によって昇圧して各外部電極13a、13b、13cへ点灯電力として供給している。
【0019】
電力供給部26は、主要な素子としてスイッチ27とダイオードとコイルとコンデンサなどを備えて構成される。図中では、動作を説明するために必要な素子のみについて表示する。スイッチ27のONタイミングを操作することによって、DC電源から供給された直流電圧の大きさを調整することができる。スイッチ27がONのときにエネルギーを蓄え、OFFになったときに電圧を出力する。コイルが磁気飽和しない範囲で、スイッチ27のON時間を長くすることによって、より多くのエネルギーを蓄えて電力供給部26から高電圧を出力することができる。スイッチ27のON時間を調整することにより、電力供給部26から0〜100V程度の範囲の電圧を出力することができる。
【0020】
インバータ部22は、スイッチング素子25a、25bを交互に動作させることによって直流電圧を交流電圧に変換している。インバータ部22から50kHz〜70kHz程度の交流電圧を出力する。また、スイッチング素子25a、25bを交互に動作させる期間と、スイッチング素子25a、25bを動作させない期間とを設けることによって外部電極型ランプ1を間欠動作させて調光ができる。デューティー調光は100Hz〜1kHzのタイミングで行い、20〜100%の範囲で行うことができる。スイッチング素子25a、25bを動作させない期間を長く設けることによって、外部電極型ランプ1の点灯回路2の出力を抑えることができる。
【0021】
画像信号処理回路30から、電力供給部26のスイッチ27のONタイミングを操作する電力供給部制御回路31a、31b、31cと、インバータ部22のスイッチング素子25a、25bのONタイミングを操作するインバータ部制御回路32が接続される。電力供給制御回路31a、31b、31cは、外部電極13a、13b、13cに接続する駆動回路21a、21b、21cごとに別個独立に設けられ、電力供給制御回路31a、31b、31cから出力される信号はそれぞれの電力供給部26から出力される直流電圧の大きさを別々の大きさに調整できるようになっている。インバータ部制御回路32は、外部電極型ランプ1の点灯回路2に対して1つ設けられ、各インバータ部22の一方のスイッチング素子25aに共通して入力される信号と、他方のスイッチング素子25bに共通して入力される信号とを出力する。このようにして各インバータ部22の交互に動作するスイッチング素子25a、25bのON/OFFタイミングが揃うようになっている。
【0022】
タイミングチャートを用いて、本発明の外部電極型ランプ1の点灯回路2の動作を説明する。図3は、図2に示す外部電極型ランプ1の点灯回路2のタイミングチャートである。
Aは点灯領域LD1の駆動回路21aの電力供給部26のスイッチ27に入力される電力供給部制御回路31aから出力される信号である。Bは点灯領域LD2の駆動回路21bの電力供給部26のスイッチ27に入力される電力供給部制御回路31bから出力される信号である。Cは点灯領域LD3の駆動回路21cの電力供給部26のスイッチ27に入力される電力供給部制御回路31cから出力される信号である。ここで、A,B,CのON時間の長さは、模式的なもので、コイルの容量により、同じタイミング内で、複数回のON/OFFを行うことがある。Dは点灯領域LD1、LD2、LD3のそれぞれの駆動回路21a、21b、21cに共通して入力されるインバータ部22の一方のスイッチング素子25aへのインバータ部制御回路32から出力される信号である。Eは点灯領域LD1、LD2、LD3のそれぞれの駆動回路21a、21b、21cに共通して入力されるインバータ部22の他方のスイッチング素子25bへのインバータ部制御回路32から出力される信号である。Fは点灯領域LD1の駆動回路21aの出力波形である。Gは点灯領域LD2の駆動回路21bの出力波形である。Hは点灯領域LD3の駆動回路21cの出力波形である。
【0023】
A〜Cより点灯領域LD2の駆動回路21bの電力供給部制御回路31bから出力される信号のON時間が最も長く、点灯領域LD3の駆動回路21cの電力供給部制御回路31cから出力される信号のON時間が最も短いことがわかる。これに対応して、点灯領域LD2の駆動回路21bの出力波形Gの電圧が最も高く、点灯領域LD3の駆動回路21cの出力波形Hの電圧が最も低くなっている。なお、F、G、Hに記載される破線は最大電圧を示す。
【0024】
これより、電力供給部制御回路31bから出力される信号のON時間を長くして、スイッチ27のONタイミングを長くとると、点灯領域LD2の出力が大きくなり明るい画像を映し出し、電力供給部制御回路31cから出力される信号のON時間を短くして、スイッチ27のONタイミングを短くすると、点灯領域LD3の出力が小さくなり暗い画像を映し出すことがわかる。電力供給部制御回路31a、31b、31cから出力される信号のON時間を調整することにより、スイッチ27のONタイミングを調整して、各駆動回路21a、21b、21cに接続する外部電極13a、13b、13cの出力を別々の大きさにできる。これにより、外部電極型ランプ1の軸方向にも画像の明暗に応じて出力を制御して調光できるようになる。
【0025】
D、Eのインバータ部制御回路32から出力される信号が駆動回路21a、21b、21cに共通して入力されるため、インバータ部制御回路32から出力される信号に対応して動作する点灯領域LD1、LD2、LD3の出力波形の位相が揃う。具体的にいうと、点灯領域LD1の出力波形F、点灯領域LD2の出力波形G、点灯領域LD3の出力波形Hの位相が揃っている。言及するまでもないが、点灯領域LD1の出力波形F、点灯領域LD2の出力波形G、点灯領域LD3の出力波形Hは、振幅の大きさはそれぞれ異なっている。
【0026】
1つのインバータ部制御回路32から各インバータ部22のスイッチング素子25a、25bにONタイミング信号が入力されることにより、インバータ部制御回路32から同一の信号が各インバータ部22に入力されるため、隣り合う外部電極13a、13b、13cに入力される高周波電圧の位相がほぼ等しくなる。各外部電極13a、13b、13cに供給される高周波電圧の位相が互いに同期するので、軸方向に隣り合う外部電極13a、13b、13cでの沿面放電を発生しにくくできる。
【0027】
各駆動回路21a、21b、21cに対応して電力供給制御回路31a、31b、31cを設けることによって、各電力供給部26の電力供給部制御回路31a、31b、31cから出力される信号によりスイッチ27のON時間を調整して、各インバータ部22に供給される電圧をそれぞれ別々の大きさにすることができる。そのため、軸方向に複数並ぶ各外部電極13a、13b、13cに接続する駆動回路21a、21b、21cの電圧値を調整することができ、外部電極型ランプ1の軸方向にも画像の明暗に応じて出力を制御して調光できる。
【0028】
なお、図2の実施例ではインバータ部22としてハーフブリッジ回路を示したが、プッシュプル回路方式、フルブリッジ回路方式でも構成できる。図4に示すように、フルブリッジ回路では4つのスイッチング素子251a、252a、251b、252bを備えるので、スイッチング素子251aとスイッチング素子252aのペアとスイッチング素子251bとスイッチング素子252bのペアとを交互に動作させる。スイッチング素子251aとスイッチング素子252aのペアに一方のインバータ部制御回路からの信号が入力され、スイッチング素子251bとスイッチング素子252bのペアに他方のインバータ部制御回路からの信号が入力される。
【0029】
また、トランス23も1つだけでなく、2つ設けることもできる。図5に示す回路には、ハーフブリッジ回路にトランス23を2つ配置した例を示す。
【0030】
図6は、本発明の外部電極型ランプを備えるバックライト装置4の構成図である。
バックライト装置4は、例えば、管軸方向に3分割された外部電極13a、13b、13cを有する外部電極型ランプ1を並列に配置して構成される。外部電極型ランプ1に対して1つのインバータ部制御回路32から出力される信号が決められ、動作させる期間と動作させない期間とを設けることによって、外部電極型ランプ1全体の調光をしている。また、隣接する複数本のランプの分割電極に、並行して電力供給することにより、面での発光領域を制御することができる。外部電極型ランプ1を縦方向に並べて、各外部電極型ランプ1に入力される各インバータ部制御回路32から出力される信号を調整することにより、各外部電極型ランプ1の出力を調整でき、バックライト装置4の縦方向の調光が可能となる。
【0031】
外部電極型ランプ1の各外部電極13a、13b、13cに接続する駆動回路21a、21b、21cごとに電力供給制御回路31a、31b、31cが別個独立に設けられているので、各電力給電部26のエネルギーを蓄える量を変えて、出力の電圧をそれぞれ別々の大きさにすることができる。軸方向に複数並ぶ各外部電極13a、13b、13cに接続する駆動回路21a、21b、21cの電圧値を調整することができ、外部電極型ランプ1の軸方向にも画像の明暗に応じて出力を制御して調光できるので、バックライト装置4の横方向の調光も可能となる。
【符号の説明】
【0032】
1 外部電極型ランプ
11 発光管
12 蛍光体層
13a、13b、13c、14 外部電極
2 点灯回路
21a、21b、21c 駆動回路
22 インバータ部
23 トランス
25a、25b スイッチング素子
26 電力供給部
27 スイッチ
30 画像信号処理回路
31a、31b、31c 電力供給部制御回路
32 インバータ部制御回路
4 バックライト装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光管の外部に管軸に沿って配置された一対の外部電極を有する外部電極型ランプと、
当該外部電極型ランプを点灯させる点灯回路を備えた外部電極型ランプ点灯装置において、
前記外部電極型ランプの外部電極の少なくとも一方の電極が管軸方向に分割され、
前記点灯回路は、出力の電圧値を可変する電力供給部と出力のデューティー比を可変するインバータ部とよりなる駆動回路が、分割された外部電極ごとに別個独立に接続され、
各駆動回路のインバータ部に共通する信号を入力するインバータ部制御回路が設けられ、該信号により点灯回路の出力の動作周期が設定されることを特徴とする外部電極型ランプ点灯装置。
【請求項2】
前記電力供給部に入力される電力供給部制御回路が駆動回路ごとに別個独立に設けられ、当該駆動回路の出力電圧を別々の大きさにできることを特徴とする請求項1に記載の外部電極型ランプ点灯装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の外部電極型ランプ点灯装置を複数並べて配置されていることを特徴とする外部電極型ランプを備えたバックライト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−40172(P2011−40172A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−183618(P2009−183618)
【出願日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】