説明

多地点通話システム、音量調整装置、携帯端末装置及びそれらに用いる音量調整方法並びにそのプログラム

【課題】 ダイナミックに音量調整し、一定の音量で聞くことが可能な音量調整装置を提供する。
【解決手段】 話者音量係数テーブル13には話者識別IDと音声係数の情報とが対応させられて記憶されている。話者識別部11は受信したパケットからフロアコントロール情報を基に話者別IDを抽出するか、またはRTPパケットとしてRTPバッファに出力する。音量制御部12は記録媒体14の制御プログラム14aを実行することで、現在の話者識別IDを記録し、その話者識別IDに該当する音量係数を話者音量係数テーブル13から読出して音量制御情報として出力する。この場合、音量制御部12は音量ボタンの押下情報から該当する音量係数を増加/減少させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多地点通話システム、音量調整装置、携帯端末装置及びそれらに用いる音量調整方法並びにそのプログラムに関し、特に多地点間会議装置等の多地点通話システムにおける受信側の音量調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の多地点通話システムに用いられる端末装置においては、送信端末が変更され、話者によって音量が著しく代わっても適切に調整する有効な手段がないので、エンドユーザがそれぞれ気をつけて話す必要がある。
【0003】
そこで、従来の多地点通話システムでは、複数の人が使う、主に家庭用の電話機において、話者を抽出/特定し、その話者に該当するテーブル(Tabel)に予め設定されている情報(音量情報や話速情報)を使い、その電話機の音量や話速等の特性を変える方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、例えば、小さな音が聞き取りにくく、細かい操作が苦手な老人の方が電話に出るたびに、音量を上げるような操作をしなくてもよいという特徴がある。
【0004】
また、従来の多地点通話システムでは、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報端末において、予め設定した音声信号の増幅/減衰率を通話相手と対応付けて音声管理情報記憶手段に記憶し、音量を調整しようとする方法が提案されている。但し、音声管理情報は予め何らかの方法で設定され、情報端末間でネットワークを介して相互に交換することを特徴としている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、従来の多地点通話システムでは、多地点TV(テレビ)会議システムに接続される音声入力端末において、音声調整手段を入力側に持たせ、予め設定されている相手端末の適性音量と自端末の入力音量との差を調整し、適性音量をネットワークに出力することを特徴としている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2000−312247号公報
【特許文献2】特開2001−094604号公報
【特許文献3】特開平09−149133号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来の多地点通信システムでは、上記の特許文献1の技術を用いる場合、多地点で複数の人との同時に電話をすると、相手の人の声の大きさ/周囲の騒音等によって、ダイナミックに音量調整し、一定の音量で聞くことができるようにすることができない。
【0008】
また、従来の多地点通信システムでは、上記の特許文献2の技術を用いる場合、上記と同様、多地点で複数の人との同時に電話をすると、相手の人の声の大きさ/周囲の騒音等によって、ダイナミックに音量調整し、一定の音量で聞くことができるようにすることができない。
【0009】
さらに、従来の多地点通信システムでは、上記の特許文献3の技術を用いる場合、固定的に端末が特定の場所に設置され、一定の環境で使用されるTV会議システムの端末には有効であるが、相手の人の声の大きさ/周囲の騒音等によって、ダイナミックに音量調整し、一定の音量で聞くことができるようにすることができない。
【0010】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、ダイナミックに音量調整することができ、一定の音量で聞くことができる多地点通話システム、音量調整装置、携帯端末装置及びそれらに用いる音量調整方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による多地点通話システムは、複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムであって、
前記複数の携帯端末装置のいずれかが、前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する識別手段と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理する記憶管理手段と、前記識別手段で識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する調整手段とを備えている。
【0012】
本発明による音量調整装置は、複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムにおいて前記携帯端末装置で受信した音声パケットの音量を調整する音量調整装置であって、
前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する識別手段と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理する記憶管理手段と、前記識別手段で識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように前記受信した音声パケットの音量を調整する調整手段とを備えている。
【0013】
本発明による携帯端末装置は、話者権を持つ携帯端末装置から他の端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムにおいて受信した音声パケットの音声を出力する携帯端末装置であって、
前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する識別手段と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理する記憶管理手段と、前記識別手段で識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する調整手段とを備えている。
【0014】
本発明による音量調整方法は、複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムに用いられる音量調整方法であって、前記複数の携帯端末装置のいずれかが、前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する処理と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理手段に記憶管理する処理と、その識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する処理とを実行している。
【0015】
本発明による音量調整方法のプログラムは、複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムに用いられる音量調整方法であって、前記複数の携帯端末装置のいずれかのコンピュータに、前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する処理と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理手段に記憶管理する処理と、その識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する処理とを実行させている。
【0016】
すなわち、本発明の多地点通話システムは、音量調整装置内において、受信した音声パケットの送信元の情報と、エンドユーザの操作によって送信元の情報とを記憶し、音声の音量を調整する手段の構成を提供するものである。
【0017】
より具体的に説明すると、本発明の多地点通話システムでは、音量調整装置が、受信したパケットから、話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を取り出してそれを基に話者別ID(識別情報)を抽出する話者識別手段と、現在の話者識別IDを記録して該当する音量係数を音量制御情報として出力する出力手段と、音量ボタン押下情報から該当する音量係数を増加/減少させる手段とを持ち、話者識別IDと音声係数の情報とを記憶する手段とから構成されることを特徴としている。
【0018】
ここで、フロアコントロール情報とは、PoC(Push−to−Talk over Cellular)システムにおいて話者権をコントロールするために用いられており、PoCサーバから各携帯端末に、どの端末が話者権を持っているかという情報を通知するためのものである。
【0019】
また、本発明の多地点通話システムでは、複数の送信先から音声パケットが送られるような利用をシーンで各音声パケットの音量を、エンドユーザの音量調整の操作に合わせて送信先毎の音量を調整し、エンドユーザが一定の音量になるようエンドユーザに直感的な手段を提供することが可能となる。
【0020】
これによって、本発明の多地点通話システムでは、音量調整装置において、ダイナミックに音量調整することが可能となり、エンドユーザが一定の音量で聞くことが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、ダイナミックに音量調整することができ、一定の音量で聞くことができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による音量調整装置の構成を示すブロック図1である。図1において、音量調整装置1は話者識別部11と、音量制御部12と、話者音量係数テーブル13と、音量制御部12が実行する制御プログラム14aを保持する記録媒体14とから構成されている。
【0023】
話者識別部11は受信したパケットから、話者権をコントロールするためのフロアコントロール(Floor Control)情報を取り出してそれを基に話者別IDを抽出する。音量制御部12は記録媒体14の制御プログラム14aを実行することで、現在の話者識別IDを記録し、その話者識別IDに該当する音量係数を音量制御情報として出力する。この場合、音量制御部12は図示せぬ音量ボタンの押下情報から該当する音量係数を増加/減少させる。
【0024】
ここで、フロアコントロール情報とは、PoC(Push−to−Talk over Cellular)システムにおいて話者権をコントロールするために用いられており、PoCサーバから各携帯端末に、どの端末が話者権を持っているかという情報を通知するためのものである[“Push−to−talk over Cellular(PoC);7.5 Floor Control”(Architecture V1.1.0(2003−08))参照]。
【0025】
話者音量係数テーブル13は話者識別ID(UE#1,UE#2,UE#3,・・・)と、音声係数の情報(0.nn,0.xn,0.zy)とを対応させて記憶している。
【0026】
図2は図1の話者識別部11の動作を示すフローチャートであり、図3及び図4は図1の音量制御部12の動作を示すフローチャートである。これら図1〜図4を参照して本発明の一実施例による音量調整装置1の動作について説明する。尚、図3及び図4に示す処理は音量制御部12が記録媒体14の制御プログラム14aを実行することで実現される。
【0027】
話者識別部11は処理をスタートした後に、パケットを取得し(図2ステップS1)、取得したパケットがフロアコントロール情報かどうかを判断する(図2ステップS2)。
【0028】
話者識別部11はパケットがフロアコントロール情報の場合、そのフロアコントロール情報を基に話者識別IDを抽出し(図2ステップS4)、抽出した話者識別IDを音量制御部12へ出力する(図2ステップS5)。また、話者識別部11はパケットがフロアコントロール情報でない場合、RTP(Real−time Transport Protocol)受信バッファ(図示せず)へ出力する。話者識別部11は上記の処理が終わりかどうかを判断し(図2ステップS6)、処理が終わりであれば、上記の処理を終わる。
【0029】
次に、音声制御部12は処理をスタートすると、話者識別IDを取得すると(図3ステップS11)、話者音量係数テーブル13からその話者識別IDに相当する音声係数を取得し(図3ステップS12)、取得した音声係数を基に音声制御情報を出力する(図3ステップS13)。その後に、音声制御部12は処理が終わりかどうかを判断し(図3ステップS14)、処理が終わりであれば、上記の処理を終わる。
【0030】
また、音声制御部12は処理をスタートすると、音量ボタンの押下情報を取得し(図4ステップS21)、その音量ボタンの押下情報からボタンの種類(UP/DOWN)を判断する(図4ステップS22)。
【0031】
音声制御部12はボタンの種類がUPの場合、話者音量係数テーブル13においてカレントの話者識別ID(現在の話者識別ID)に相当する音量係数をインクリメントする(図4ステップS23)。
【0032】
さらに、音声制御部12はボタンの種類をDownと判断した場合、話者音量係数テーブル13においてカレントの話者識別IDに相当する音量係数をデクリメントする(図4ステップS24)。音声制御部12は上記の処理が終わりかどうかを判断し(図4ステップS25)、処理が終わりであれば、上記の処理を終わる。
【0033】
このように、本実施例では、音量調整装置1に、受信したパケットからフロアコントロール情報を基に話者別IDを話者識別部11で抽出し、音量制御部12が現在の話者識別IDを記録して話者音量係数テーブル13から該当する音量係数を読出し、音量制御情報として出力するとともに、音量ボタンの押下情報から該当する音量係数を増加/減少させることによって、ダイナミックに音量調整することができ、エンドユーザが一定の音量で聞くことができる。
【0034】
また、本実施例では、複数の送信先から音声パケットが送られるような利用シーンで各音声パケットの音量を、エンドユーザの音量調整の操作に合わせて送信先毎の音量を調整し、エンドユーザが一定の音量になるようエンドユーザに直感的な手段を提供することができる。
【0035】
これによって、本発明の多地点通話システムでは、音量調整装置において、ダイナミックに音量調整することが可能となり、エンドユーザが一定の音量で聞くことができる。
【0036】
図5は本発明の一実施例による音量調整装置を含む携帯端末の構成を示すブロック図であり、図6は本発明の一実施例による多地点通話システムの構成を示すブロック図である。尚、図6に示す本発明の一実施例による多地点通話システムはPoC(Push−to−Talk over Cellular)システムである。
【0037】
図5において、携帯端末2はマイク21と、サウンドドライバ22と、PCM(Pulse Code Modulation)23,31と、エンコーダ24と、圧縮データバッファ25,33と、パケット組立部26と、送信バッファ27と、通信プロトコル群(Protocol stack)28と、スピーカ29と、アンプ30と、デコーダ32と、パケット分解部34と、受信バッファ35と、話者識別部36と、音量制御部37と、話者別音量係数テーブル38と、音量ボタン39とから構成されている。
【0038】
上記の携帯端末2においては、話者識別部36、音量制御部37、話者別音量係数テーブル38が上記の話者識別部11、音量制御部12、話者別音量係数テーブル13と同様の構成となっており、本発明の一実施例による音量調整装置1の動作と同様である。
【0039】
マイク21で取得された音声はサウンドドライバ22でPCMデータに変換され、予め指定されているCODEC(coder/decoder)で圧縮されて圧縮データバッファ25に格納される。この圧縮データはパケット組立部26にてパケットに形に組立てられ、送信バッファ27及び通信プロトコル群28を介してネットワーク100[図6のPoCサーバ3]に出力される。
【0040】
また、図6に示すPoCサーバ3からのパケットはネットワーク100から通信プロトコル群28を介して入力され、話者識別部36で話者識別が行われるか、またはRTPパケットとして受信バッファ35に転送される。
【0041】
受信バッファ35に転送されたRTPパケットはパケット分解部34で分解されて圧縮データバッファ33に格納される。圧縮データバッファ33に格納されたデータはデコーダ32でPCMデータに戻され、サウンドドライバ22とアンプ30を経由してスピーカ29から音声として出力される。
【0042】
この時、音量制御部37は話者識別部36で抽出された話者識別IDからカレントの話者に応じた音量係数を話者音量係数テーブル13から読出し、その音量係数を制御情報としてデコーダ32に与え、PCMデータに戻す時に音量の増減を加減する。また、音量制御部37はエンドユーザが音量ボタン39にて音量の調整を行った場合、その調整した内容を話者別音量係数テーブル38に反映する。
【0043】
ここで、図6に示すPoCシステムでは、パケット網を用い、1対多人数の通話を行うことができる。但し、二人以上が同時に話すことはできず、話かけたい人が現在話している人の話が終わるのを待ち、話者権をとってから話すことになる。
【0044】
PoC端末(UE#1〜UE#n)におけるPoCの使い方は、トランシーバの使用方法と似ている。発言者が専用のPoCキーを押下して継続状態にすることによって話者権を持ち、発言した音声データが他のPoC端末へと送られる。他のPoC端末では発言することができず、音声受信のみとなる。
【0045】
話者権保持者が専用のPoCキーを解放することによって、話者権が解放され、解放後、最初に専用のPoCキーが押下されたPoC端末が話者権を獲得し、そのPoC端末を通しての発言が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施例による音量調整装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の話者識別部の動作を示すフローチャートである。
【図3】図1の音量制御部の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1の音量制御部の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例による音量調整装置を含む携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例による多地点通話システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0047】
1 音量調整装置
2 携帯端末
3 PoCサーバ
11,36 話者識別部
12,36 音量制御部
13,38 話者別音量係数テーブル
14 記録媒体
14a 制御プログラム
21 マイク
22 サウンドドライバ
23,31 PCM
24 エンコーダ
25,33 圧縮データバッファ
26 パケット組立部
27 送信バッファ
28 通信プロトコル群
29 スピーカ
30 アンプ
32 デコーダ
34 パケット分解部
35 受信バッファ
39 音量ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムであって、
前記複数の携帯端末装置のいずれかが、前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する識別手段と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理する記憶管理手段と、前記識別手段で識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する調整手段とを有することを特徴とする多地点通話システム。
【請求項2】
前記識別手段は、前記フロアコントロール情報から前記携帯端末装置を識別する話者別識別情報を抽出し、
前記記憶管理手段は、前記話者別識別情報とその話者別識別情報に該当する音量係数とを対応付けて記憶し、
前記調整手段は、前記音量係数を音量制御情報として出力することを特徴とする請求項1記載の多地点通話システム。
【請求項3】
前記複数の携帯端末装置のいずれかが、前記音量調整の操作に用いる音量ボタンの押下情報から該当する音量係数を増減させる手段を含むことを特徴とする請求項2記載の多地点通話システム。
【請求項4】
複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムにおいて前記携帯端末装置で受信した音声パケットの音量を調整する音量調整装置であって、
前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する識別手段と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理する記憶管理手段と、前記識別手段で識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように前記受信した音声パケットの音量を調整する調整手段とを有することを特徴とする音量調整装置。
【請求項5】
前記識別手段は、前記フロアコントロール情報から前記携帯端末装置を識別する話者別識別情報を抽出し、
前記記憶管理手段は、前記話者別識別情報とその話者別識別情報に該当する音量係数とを対応付けて記憶し、
前記調整手段は、前記音量係数を音量制御情報として出力することを特徴とする請求項4記載の音量調整装置。
【請求項6】
前記音量調整の操作に用いる音量ボタンの押下情報から該当する音量係数を増減させる手段を含むことを特徴とする請求項5記載の音量調整装置。
【請求項7】
話者権を持つ携帯端末装置から他の端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムにおいて受信した音声パケットの音声を出力する携帯端末装置であって、
前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する識別手段と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理する記憶管理手段と、前記識別手段で識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する調整手段とを有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
前記識別手段は、前記フロアコントロール情報から前記端末装置を識別する話者別識別情報を抽出し、
前記記憶管理手段は、前記話者別識別情報とその話者別識別情報に該当する音量係数とを対応付けて記憶し、
前記調整手段は、前記音量係数を音量制御情報として出力することを特徴とする請求項7記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記音量調整の操作に用いる音量ボタンの押下情報から該当する音量係数を増減させる手段を含むことを特徴とする請求項8記載の携帯端末装置。
【請求項10】
複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムに用いられる音量調整方法であって、前記複数の携帯端末装置のいずれかが、前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する処理と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理手段に記憶管理する処理と、その識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する処理とを実行することを特徴とする音声調整方法。
【請求項11】
前記携帯端末装置を識別する際に、前記フロアコントロール情報から前記携帯端末装置を識別する話者別識別情報を抽出し、
前記記憶管理手段に前記話者単位に音量を記憶する際に、前記話者別識別情報とその話者別識別情報に該当する音量係数とを対応付けて記憶し、
前記自端末からの音量を調整する際に、前記音量係数を音量制御情報として出力することを特徴とする請求項10記載の音声調整方法。
【請求項12】
前記複数の携帯端末装置のいずれかが、前記音量調整の操作に用いる音量ボタンの押下情報から該当する音量係数を増減させる処理を実行することを特徴とする請求項11記載の音声調整方法。
【請求項13】
複数の携帯端末装置間において、話者権を持つ携帯端末装置から他の携帯端末装置に音声送信が行われるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を用いる多地点通話システムに用いられる音量調整方法であって、前記複数の携帯端末装置のいずれかのコンピュータに、前記話者権をコントロールするためのフロアコントロール情報を基に前記話者権を持つ携帯端末装置を識別する処理と、外部からの音量調整の操作を基に話者単位に音量を記憶管理手段に記憶管理する処理と、その識別された携帯端末装置に対応する音量を前記記憶管理手段から検索して当該音量となるように自端末からの音量を調整する処理とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−140542(P2006−140542A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−325782(P2004−325782)
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】