説明

学習システム、学習端末、学習プログラム

【課題】 各学習者が学習素材の教材化に用いた教材化情報を学習者間で共用し、個々の学習者の教材化作業の負担を軽減する。
【解決手段】 外部のWEBサーバ20から外国語音声と対応するテキストを含む学習素材を記憶部45に記憶し、画面に表示した状態で、学習者がテキストの一部の文字列を指定して、伏字化、部分再生範囲の設定、設問の作成等の教材化をしたときの教材化情報を学習素材特定情報や管理情報とともに教材変換情報として外部の語学学習支援サーバ10に転送して蓄積しておく。新たな教材で学習したいとき、語学学習支援サーバ10から他の学習者がアップした教材変換情報をダウンロードし、学習素材特定情報を用いて別途学習素材を入手し、教材変換情報を用いて教材化し、学習者に提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習システム、学習端末、学習プログラムに係り、とくにネットワーク上で配信されたニュース、論文、映画、物語、歌や、記録媒体に記録されて配布された歌、映画、物語などの学習対象の素材を学習者が学習し易いように教材化する場合に好適な学習システム、学習端末、学習プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば英語等の外国語のリスニング力、スピーキング力を向上するためには、ネイティブスピーカの発音を聞く(リスニング)、聞きながら後追いで発音する(シャドーイング)、ネイティブスピーカの発音を聞きながらテキストを声を出して読む(パラレルリーディング)などの学習法を大量に実行することが有効であることが知られている。従来は、カセットテープ、CD等にネイティブスピーカによる外国語音声を録音しておき、テープレコーダ、CDプレーヤにより再生させて上記の学習を行うようにしていた。しかしながら、学習素材である外国語音声が記録媒体に単に記録されているだけなので、聞き取りにくい部分を繰り返し学習したい場合、頭だし、ポーズ、再生、停止という操作を繰り返さなければならず操作が面倒で時間も掛かっていた。
近年、英文センテンスを予め複数の要素に分け、各要素の音声データと区切りのポーズデータを記録媒体に記録しておき、要素間を一時停止しながら各要素を順に再生可能とした学習装置が提案されている(特許文献1)。
けれども、上記した学習装置では学習素材である英文センテンスがリスニングし易いように要素分けされて教材化されているが、教材が限定されており、学習量が乏しい問題がある。また、要素の区切りが固定されており、ユーザが英文センテンスの途中の所望範囲を指定して再生できない問題がある。また、各要素の再生順序も固定されており、1つの要素を繰り返し再生できない問題もある。
【0003】
【特許文献1】特開2004−302171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、学習者が学習対象とする種々の素材を学習者が学習し易いように教材化することのできる学習システム、学習端末、学習プログラムを提供することを、その目的とする。
また、学習者が学習対象の素材を教材化するために作成した教材化情報を他の学習者と共用して、学習者が種々の素材を一々教材化する作業をしなくても、豊富な教材を利用可能な学習システム、学習端末、学習プログラムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る学習システムの1つの態様では、1または複数の学習端末と、学習支援装置を含み、各学習端末は、学習素材データに対し、教材化操作を行なう教材化操作手段と、教材化操作手段の操作に従い、教材化情報を作成する教材化情報作成手段と、学習素材データと教材化情報を用いて教材データを作成する教材作成手段と、学習者に教材を提示する教材提示手段と、教材化情報を含む教材変換情報を外部の学習支援装置との間で送受する転送手段と、を備え、学習支援装置は、教材変換情報を蓄積する蓄積手段と、外部の学習端末から転送された教材変換情報を蓄積手段に蓄積したり、外部の学習端末からの要求に従い、蓄積した教材変換情報のリストまたは教材変換情報を転送する転送手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係る学習システムの他の1つの態様では、外部から学習素材データを取得する学習素材取得手段を備えたこと、を特徴としている。
本発明に係る学習システムの更に他の1つの態様では、記録媒体に記録された学習素材データを読み取る学習素材読み取り手段を備えたこと、を特徴としている。
本発明に係る学習システムの他の1つの態様では、教材変換情報には学習素材特定情報を含むこと、を特徴とするしている。
本発明に係る学習システムの他の1つの態様では、教材変換情報には学習素材特定情報を含み、学習素材取得手段は、外部の学習支援装置から転送された教材変換情報中の学習素材特定情報を用いて、外部から学習素材データを取得するようにしたこと、を特徴としている。
本発明に係る学習システムの他の1つの態様では、学習端末は、教材に対し学習者が学習操作をする学習操作手段と、学習操作に応答した出力を行なう学習操作応答手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係る学習システムの他の1つの態様では、学習素材データは音声データを含み、教材化には、音声データの全体または一部に対する補足情報の付加、音声データの全体または一部に対する設問の設定、1または複数の部分再生範囲の設定の内、少なくとも1つを含むこと、を特徴としている。
本発明に係る学習システムの他の1つの態様では、学習素材データはテキストデータを含み、教材化には、テキストの一部の変更、テキストの全体または一部に対する補足情報の付加、テキストの全体または一部に対する設問の設定の内、少なくとも1つを含むこと、を特徴としている。
【0006】
本発明に係る学習端末の1つの態様では、学習素材データに対し、教材化操作を行なう教材化操作手段と、教材化操作手段の操作に従い、教材化情報を作成する教材化情報作成手段と、学習素材データと教材化情報を用いて教材データを作成する教材作成手段と、学習者に教材を提示する教材提示手段と、教材化情報を含む教材変換情報を外部の学習支援装置との間で送受する転送手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係る学習端末の他の1つの態様では、教材変換情報には学習素材特定情報を含むこと、を特徴とするしている。
本発明に係る学習端末の更に他の1つの態様では、教材変換情報には学習素材特定情報を含み、学習素材取得手段は、外部の学習支援装置から転送された教材変換情報中の学習素材特定情報を用いて、外部から学習素材データを取得するようにしたこと、を特徴としている。
本発明に係る学習端末の他の1つの態様では、学習端末は、教材に対し学習者が学習操作をする学習操作手段と、学習操作に応答した出力を行なう学習操作応答手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係る学習端末の他の1つの態様では、学習素材データは音声データを含み、教材化には、音声データの全体または一部に対する補足情報の付加、音声データの全体または一部に対する設問の設定、1または複数の部分再生範囲の設定の内、少なくとも1つを含むこと、を特徴としている。
本発明に係る学習端末の他の1つの態様では、学習素材データはテキストデータを含み、教材化には、テキストの一部の変更、テキストの全体または一部に対する補足情報の付加、テキストの全体または一部に対する設問の設定の内、少なくとも1つを含むこと、を特徴としている。
本発明に係る学習端末の他の1つの態様では、教材化情報を含む教材変換情報を外部の学習支援装置から取得する教材化情報取得手段と、学習素材データと教材化情報を用いて教材データを作成する教材作成手段と、学習者に教材を提示する教材提示手段と、を備えたことを特徴としいる。
【0007】
本発明に係る学習プログラムの1つの態様では、学習素材データに対する教材化操作に従い、教材化情報を作成する処理と、学習素材データと教材化情報を用いて教材データを作成する処理と、学習者に教材を提示する処理と、教材化情報を含む教材変換情報を外部の学習支援装置との間で送受する処理と、を実行することを特徴としている。
本発明に係る学習プログラムの他の1つの態様では、外部から学習素材データを取得する処理を含むこと、を特徴としている。
本発明に係る学習プログラムの更に他の1つの態様では、記録媒体に記録された学習素材データを読み取る処理を含むこと、を特徴としている。
本発明に係る学習プログラムの他の1つの態様では、教材変換情報には学習素材特定情報を含み、学習素材を取得する処理は、外部の学習支援装置から転送された教材変換情報中の学習素材特定情報を用いて、外部から学習素材データを取得する処理を含むこと、を特徴としている。
する請求項22記載の学習プログラム。
本発明に係る学習プログラムの他の1つの態様では、教材に対し学習者がした学習操作に応答した出力を行なう処理を含むこと、を特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ニュース、解説、論文、映画、物語等の学習素材を学習し易いように教材化して学習することができる。
また、多数の学習者の各々が、学習対象の素材を教材化するために作成した教材化情報を他の学習者と共用して、学習者が種々の素材を一々教材化する作業をしなくても、豊富な教材を利用可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の最良の形態を実施例に基づき説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は本発明の一つの実施例に係る語学学習システムの構成を示すブロック図である。
1、2、3・・は学習者A、B、C・・がリスニング、シャドーイング、パラレルリーディング等の語学学習を行う語学学習端末、10は語学学習を支援する語学学習支援サーバ、21、22・・は一般のWEB(ウェッブ)サーバであり、これらはインターネット30を介して接続されて双方向に通信可能になっている。
語学学習端末1、2、3・・は学習者A、B、C・・が所持するパソコンまたは学校の教室に設置されたパソコンで構成されており、学習素材としての外国語音声データ(外国語音声付動画データを含む。以下、同様)、または外国語音声データと対応する外国語テキストを用いてリスニング、シャドーイング、パラレルリーディング等の語学学習を行う。外国語の学習素材は例えばCD、DVDなどの記録媒体に記録された歌、映画、物語などであっても良く、或いはインターネット30を介して外部のWEBサーバなどから取得したニュース、解説、論文、歌、映画、物語などであっても良い。語学学習端末1、2、3、・・では、外国語音声データに対し1または複数の部分再生範囲を設定しておき、所望の部分再生範囲を選択して部分再生可能としたり、外国語音声データに対する補足情報(メモ書き)を入力しておき、あとで呼び出して確認可能とするなどの教材化や、ユーザがマイク入力した音声の録音・再生を行なうことができるようになっている。
更に、語学学習端末1、2、3、・・では学習素材が外国語音声データに対応する外国語テキストを含む場合に、外国語テキストの一部に対する伏字/空白/下線付/強調の変更をしたり、部分再生範囲の設定、補足情報の付加、設問作成などの教材化を行なうこともできるようになっている。また、学習者が設定したり、入力したりした部分再生範囲、補足情報、外国語テキストの一部に対する変更、設問等の教材化情報を、学習素材特定情報(URLアドレス、記録媒体識別情報など)や、日時、学習者の入力したタイトル、コメント、プロフィールなどの管理情報とともに教材変換情報として外部の語学学習支援サーバ10に転送(アップロード)して蓄積させておき(ここでは学習素材自体や、教材化後の教材自体は転送しないものとする)、自身または他の学習者が語学学習支援サーバ10から転送(ダウンロード)させ、別途入手した学習素材データを教材変換情報を用いて教材に変換させて再利用したり、語学学習支援サーバ10に対し補足情報等の情報検索をしたりできるようになっている。
【0011】
語学学習端末1の内、40は学習画面を表示する表示部、41はCD、DVDの再生、WEBコンテンツ(WEBページ、外国語音声データを含む)の取り込み、外国語音声データの再生、部分再生範囲の設定、部分再生、補足情報の入力、テキストの一部に対する変更、設問作成、マイク入力したユーザ音声の録音・再生、語学学習支援サーバ10との間の教材変換情報の送受、語学学習支援サーバ10に対する情報検索等を行なうための各種操作をする操作部であり、図示しないキーボードとマウスを含む。42は学習者が音声入力を行うマイク、43は外国語音声データの再生音またはユーザ音声の録音データの再生音を出力するスピーカ、44はCD、DVD等の光ディスクの読み取りを行なうディスク読み取り部である。45は記憶部であり、語学学習プログラムソフトが記憶されている。語学学習プログラムソフトは、CD−ROM等のプログラム記録媒体から読み出して記憶部45に記憶させても良く、或いはネットワーク経由で語学学習プログラムソフトを提供するWEBサーバからダウンロードして記憶させても良い。記憶部45には語学学習プログラムを記憶したプログラム記憶域45A、インターネット30を介して取り込んだWEBコンテンツ(WEBページ、外国語音声データを含む)等の学習素材を記憶する学習素材記憶域45B、学習者が外国語音声データに対し設定した部分再生範囲、外国語音声データに対し付加した補足情報、再生条件等を含む音声教材化情報を記憶する音声教材化情報記憶域45C、ユーザ音声の録音データを記憶するユーザ音声録音データ記憶域45D、テキストの一部に対して付加した補足情報、変更情報、設問、部分再生範囲等を記憶するテキスト教材化情報記憶域45E、各種データを一時記憶する作業域45Fなどを有している。記憶部45の記憶域の構成を図2に示す。
【0012】
46は記憶部45に記憶された語学学習プログラムに基づき語学学習のための各種処理を実行する本体部である。本体部46は、大別して、CD/DVDに記録されたり、一般のWEBサーバ20、21・・から入手した外国語の歌、映画、ニュース、解説、論文、物語等の外国語の素材をそのままの形で学習者に表示や音声で提示(プレゼンテーション)する処理、学習者の教材化操作に従い、外国語音声に対する部分再生範囲・再生条件の設定、補足情報の付加、テキストに対する文字変更、補足情報の付加、部分再生範囲の設定、設問作成等の教材化情報作成処理、学習素材を教材化し、学習し易い形で学習者に提示する処理、学習者が教材に対して行なった学習操作に従い、所望の部分再生範囲の部分再生、補足情報・設問の呼び出し、設問に対する解答の正誤判定等の応答をする処理、学習者の音声入力に対する録再処理、テキストの一部の文字列や外国語音声の再生ポイント(再生タイム)を検索キーとした情報検索処理、学習素材を教材化するための教材変換情報を外部の語学学習支援サーバ10との間で送受する転送処理等を行う。
他の語学学習端末2、3、・・も語学学習端末1と同様に構成されている。
【0013】
一方、語学学習支援サーバ10はサーバコンピュータで構成されている。語学学習支援サーバ10の内、50は語学学習支援プログラムが記憶された記憶部であり、語学学習端末の側から転送された教材変換情報も記憶される。51は本体部であり、語学学習端末の側から転送された教材変換情報を記憶部50に蓄積したり、語学学習端末からの要求に従い教材変換情報またはそのリストを要求元に転送したり、語学学習端末からの要求に従い教材変換情報群に対し情報検索を行い、結果を要求元に返送したりする。
【0014】
図3乃至図16は各語学学習端末1、2、・・の本体部の動作を示すフローチャートであり、この内、図3乃至図10はメイン処理を示す。図11は部分再生範囲設定処理、図12と図13は部分再生処理、図14と図15はユーザ音声録音・再生処理、図16はテキスト教材学習処理であり、これらはメイン処理と平行して実行される。図17は部分再生範囲の設定方法の説明図、図18と図19は音声教材化情報記憶域45Cに記憶される部分再生範囲設定情報の説明図、図20乃至図68は画面表示例を示す説明図であり、以下、これらの図を参照して語学学習システムの動作を説明する。
<学習画面の表示>
たとえば学習者Aが語学学習端末1で語学学習プログラムを立ち上げると、本体部46は表示部40の画面に図20の如く語学学習画面40Aを表示させる(図3のステップS100)。H1は学習者が各種操作を行う操作領域であり、外国語音声データに対する部分再生範囲の設定情報も表示される。H2は学習対象表示領域であり、学習素材のWEBページ(外国語テキストを含む)または文字の変更や補足情報呼び出しボタン、設問呼び出しボタン、プレイボタンを貼り付けて教材化したWEBページが表示されたり、CD/DVDのプレーヤ画面、各種情報入力または情報表示用のウインドウが表示される。
【0015】
操作領域H1において、61はURLアドレスを入力するURL窓、62はWEBページの取り込みを指示する更新ボタン、63はCD/DVDモードをオンするCD/DVDボタン、64は各種メニューを呼び出すメニューボタンである。PPは部分再生範囲設定領域であり、ここでは、一例として8組の区切りポイントを指定し、この区切りポイントの中から部分再生範囲の境界を選択することで部分再生範囲の設定が可能となっている。71〜78は区切りポイントの位置を1/100秒単位で示す区切りポイントタイムであり、最初は全て00分00秒00が初期表示される。81〜88は部分再生範囲の境界の設定/解除をするチェックボックス群、91〜98は各区切りポイントに対し補足情報の入力/表示を指示するメモ書きボタン群、101〜108と111〜118は区切りポイント以降の外国語音声データの部分再生と停止を指示する再生ボタン群と停止ボタン群、121〜128は区切りポイントのタイムから一定時間ΔT(例えば、1/10秒)を減算して前方へ調整する前方ボタン、131〜138は区切りポイントのタイムに一定時間加算して後方へ調整する後方ボタン、141〜148は指定済の区切りポイントを削除する削除ボタンである。
150は外国語音声データの再生中に区切りポイントを指定する区切りボタン、151は部分再生範囲のリピート設定をオン/オフするチェックボックス、152は外国語音声データの再生中にテンキーで指定された秒単位分だけ遡って再生するプレイバック設定をオン/オフするチェックボックス、153は外国語音声データの再生速度を50%〜100%(100%は通常の再生速度)の間で可変設定するスライドバー、160はマイク入力の録音を指示する録音ボタン、161はマイク入力の録音データの再生を指示する再生ボタン、162はマイク入力の録音または再生の停止を指示する停止ボタン、163はクイック録再ボタンであり、押されている間マイク入力を録音し、離されると録音データを再生する。
【0016】
(1)インターネットを通じて入手した学習素材を利用する場合
<WEBページの取り込み>
例えば、或るニュースサイトがWEBサーバ20から配信している外国語音声データと対応するテキストデータを含む外国語ニュースを学習素材としたい場合、URL窓61にニュースサイトに該当するURLアドレスを入力し、更新ボタン62を押してWEBページ閲覧操作を行なう。本体部46はインターネット30を介してWEBサーバ20からWEBページデータを取得し、記憶部45の学習素材記憶域45Bに記憶し、学習対象表示領域H2にWEBページを表示させる。表示されたWEBページのニュースリストから所望ニュースを選択すると、本体部46はWEBサーバ20から所望ニュースのテキストと対応する外国語音声データのリンクを含むWEBページデータを取得し、学習素材記憶域45Bに記憶して図21の如く表示させる(ステップS101、S102)。なお、図21の符号170、171、172はWEBページの上スクロールボタン、下スクロールボタン、スクロールバーである。
【0017】
<外国語音声データの再生と保存(または録音)>
図21の符号200が外国語音声データへのリンク、符号201が本文のテキストであり、リンク200をマウスクリックして再生(または保存)を指示すると、本体部46はWEBサーバ20から外国語音声データをダウンロードしながら作業域45Fに記憶させていき、平行して再生を開始する。そして、ダウンロードが完了したら学習素材記憶域45Bに保存させる(ステップS103、S104)。若し、ストリーミング配信などのため、保存できない場合は、再生した外国語音声データを録音して保存する。なお、本体部46はリンク200のクリックを待たずに、WEBページにリンクされた音声データが存在する場合に自動で再生と保存を行なうようにしても良い。
【0018】
<外国語音声データの教材化>
学習素材が外国語音声データを含む場合、1または複数の部分再生範囲を設定したり、補足情報を付加したりして学習者Aが学習し易い教材に変換して提示させることができる。
−外国語音声データの再生と区切りポイントの指定−
保存(録音)後、WEBページの同じリンク200がマウスクリック操作で再生指示されたとき、本体部46は、記憶部45に保存(録音)された外国語音声データを再生する(ステップS103、S104)。再生中に学習者Aがリスニング、シャドーイング等の学習単位(文単位、文節単位など)に分けたい所望の区切りタイミング毎に区切りボタン150を押し、区切りポイントを指定する。本体部46は、区切りボタン150が押された時点の再生タイム(この再生タイムデータは外国語音声データに付属している)を区切りポイントとして音声教材化情報記憶域45Cに登録していき、画面の部分再生範囲設定領域PPに上から再生タイム順に再生タイムを表示して指定された区切りポイントを表示していく(図11のステップS200〜S202)。例えば、図17(1)の如く、外国語音声データの全長が3分20秒有り、t1=00分04秒03の個所で1つ目の区切りポイントを指定し(符号BP1参照)、t2=00分10秒15の個所で2つ目の区切りポイントを指定し(符号BP2参照)、t3=00分18秒46の個所で3つ目の区切りポイントを指定し(符号BP3参照)、t4=00分25秒03の個所で4つ目の区切りポイントを指定し(符号BP4参照)、t5=00分29秒27の個所で5つ目の区切りポイントを指定し(符号BP5参照)、t6=00分31秒52の個所で6つ目の区切りポイントを指定し(符号BP6参照)、t7=00分33秒13の個所で7つ目の区切りポイントを指定したとき(符号BP7参照)、画面の部分再生範囲設定領域PPの表示は図22の如くなり(図17(1)参照)、音声教材化情報記憶域45Cの記憶内容は図18(1)の如くなる。6つ目の区切りポイントを削除したい場合、対応する削除ボタン146を押すと、00分31秒52の区切りポイントが削除され、7つ目が6つ目に繰り上がり(図17(2)参照)、図23の如く表示状態に変わり、音声教材化情報記憶域45Cの記憶内容は図18(2)の如くなる(ステップS203、S204)。
【0019】
−区切りポイントの調整−
指定した例えば2番目の00分10秒15の区切りポイントが所望の正しい再生タイムか確認したい場合、対応する再生ボタン102を押す。すると、本体部46は外国語音声データの00分10秒15の位置から最後までを再生する(図12のステップS226、S227)。途中で停止させたい場合、停止ボタン122を押すと本体部46は再生を停止させる(ステップS228、S229、S232)。なお、後述するように、プレイバック設定がオンされているとき、テンキーを押して、指定した秒数だけ戻った位置から再生させることができる(ステップS230、S231)。学習者Aは再生された音声を聞いて所望位置か確認し、若し、少し前にずらしたい場合、前方ボタン122を1回押す。すると本体部46は1/10秒だけ再生タイムを減少させるので(図11のステップS205、S206)。図17(2)の符号F参照)、再度再生ボタン122を押し、再生させて所望位置か確認する。もう少し前にずらしたい場合、再度前方ボタン122を押すと1/10秒だけ減少する。若し、後ろにずらしたい場合は、後方ボタン132を1回押すごとに1/10秒単位で再生タイムを増大させることができる(図17(2)の符号B参照)。他の区切りポイントについても同様に調整することができる。
【0020】
−区切りポイントに対する補足情報の付加−
例えば、1つ目の区切りポイント00分04秒03に対して、注意事項、類語、訳等の補足情報を付加したい場合、メモ書きボタン91を押すと、本体部46は学習対象表示領域H2に図24の如くメモ書きウィンドウMWを表示させるので(図11のステップS207、S208)、文字入力し、終了ボタンmw1を押すと音声教材化情報記憶域45Cに区切りポイント00分04秒03に対応付けて登録し、メモ書きウィンドウMWを閉じる(ステップS209〜S212)。再度、メモ書きボタン91を押すことで補足情報を確認することができ、メモ書きウィンドウMWの編集ボタンmw2を押すことで編集もできる。他の区切りポイントについても同様に補足情報を付加することができる。
【0021】
−部分再生範囲の境界の指定/解除−
区切りポイントが図23の状態にあるとして、学習者Aが1つ目の00分04秒03から3つ目の00分18秒46までを1つの部分再生範囲として設定したい場合(図17(3)の符号P1参照)、境界にあたる1つ目と3つ目の区切りポイントのチェックボックス71と73をマウスクリックしてチェックを入れる。すると、本体部46は音声教材化情報記憶域45Cの1つ目と3つ目の区切りポイントに境界フラグを立てて1つ目の部分再生範囲の境界であることを登録し、1つ目から3つ目までに部分再生範囲番号を登録して、1つ目の部分再生範囲の設定を行なう。部分再生番号は各部分再生範囲に対し、再生タイムの小さい方から昇順で付される。1つ目から3つ目までの区切りポイントの部分再生範囲番号は1となる(図18(3)参照)。そして、部分再生範囲設定領域70に、図25の如く00分04秒03から00分18秒46までの区切りポイント間に部分再生番号を付した部分再生ボタンP1を表示する(図11のステップS213、S214)。同様に、3つ目の00分18秒46から5つ目の00分29秒27までを1つの部分再生範囲として設定したい場合(図17(3)の符号P2参照)、前側の境界はチェック済なので後側の境界にあたる5つ目の区切りポイントのチェックボックス75をマウスクリックしてチェックを入れる。すると、本体部46は音声教材化情報記憶域45Cの5つ目の区切りポイントに境界フラグを立てて2つ目の部分再生範囲の境界であることを登録し、3つ目から5つ目までに部分再生範囲番号2を登録して、2つ目の部分再生範囲の設定を行ない(図19(1)参照)、部分再生ボタンP2を表示する(図26参照)。
更に、5つ目の00分29秒27から6つ目の00分33秒13までを1つの部分再生範囲として設定したい場合(図17(3)の符号P3参照)、前側の境界はチェック済なので後側の境界にあたる6つ目の区切りポイントのチェックボックス76をマウスクリックしてチェックを入れる。すると、本体部46は音声教材化情報記憶域45Cの6つ目の区切りポイントに境界フラグを立てて3つ目の部分再生範囲の境界であることを登録し、5つ目と6つ目に部分再生範囲番号3を登録して、3つ目の部分再生範囲の設定を行ない(図18(2)参照)、部分再生ボタンP3を表示する(図27参照)。3つ目の部分再生範囲を削除したい場合、チェックボックス76をマウスクリックしてチェックを外すと、本体部46はチェックボックス76のチェックと部分再生ボタンP3を消し、音声教材化情報記憶域45Cの6つ目の区切りポイントの境界フラグを落として3つ目の部分再生範囲の境界指定を解除し、5つ目と6つ目に部分再生範囲番号3を削除して、3つ目の部分再生範囲の設定解除を行なう(ステップS213、S214、図17(4)、(図19(3)、図26参照)。
【0022】
−再生条件の設定−
再生速度を遅くしたい場合、スライドバー153を左方へ移動し、速くしたい場合は右方へ移動する。本体部46はスライドバー153の位置に応じた速度設定をする(図12のステップS220、S221)。部分再生時にリピートさせたい場合、学習者Aはチェックボックス151をマウスクリックしてチェックを入れる。すると本体部46はリピート設定をオンする(ステップS222、S223)。更に、部分再生時にプレイバックさせたい場合、学習者Aはチェックボックス152をマウスクリックしてチェックを入れる(図28参照)。すると本体部46はプレイバック設定をオンする(ステップS224、S225)。これらの再生条件も音声教材化情報記憶域45Cに登録される。
【0023】
<教材化した外国語音声データの学習>
−部分再生−
例えば、00分04秒03から00分18秒46までの1つ目の部分再生範囲を部分再生させたい場合、図28の画面において、部分再生ボタンP1を押してリスニング、シャドーイング、パラレルリーディング等の学習操作をする。すると、本体部46は学習操作に応答して、外国語音声データの00分04秒03から00分18秒46までを設定速度で部分再生させる(図13のステップS240、S241)。これにより、所望の部分範囲のリスニング等が可能となる。事前にリピート設定をオンしておけば、本体部46は00分18秒46まで来ると00分04秒03に戻って再生させるので、繰り返し学習することができる。また、例えば00分10秒26の時点で3秒だけ前に戻った位置から再生させたい場合、事前にプレイバック設定をオンしておけば、00分10秒26の時点で学習者Aがテンキーで3を押すと、本体部46は3秒だけ戻った00分07秒26に戻って再生させるので、直前の再生部分を聞きなおしたい場合に便利である(ステップS244、S245)。部分再生を停止させたい場合、今回の部分再生範囲に対応する停止ボタン111、112、113のいずれかを押せば本体部46は部分再生を停止させる(ステップS242、S243、S246)。部分再生ボタンP2を押せば、00分18秒46から00分29秒27までの2つ目の部分再生範囲を部分再生させることができる。
【0024】
<学習者の音声の録音・再生>
学習者Aがシャドーイング等で発声した自分の発音が正しいか確認したい場合は、録音ボタン160を押してから部分再生ボタンを押して発音し、発音が終った時点で停止ボタン162を押すと、本体部46は部分再生と平行してマイク入力された学習者の音声を録音し、ユーザ音声録音データ記憶域45Dに記録する(図14のステップS250〜S253)。再生ボタン161を押すと、本体部46は録音データを再生するので、学習者Aは自分の発音をチェックすることができる(ステップS254〜S256)。録音データの最後まで再生するか停止ボタン162が押されると再生を停止する(ステップS257〜S259)。
クイック録再ボタン163を押しながら発音すると、本体部46はクイック録再ボタン163が押されている間、学習者Aの音声を録音し(図15のステップS260、S261)、離されると直ちに録音を停止し再生を開始するので、停止操作、再生操作をする手間が省ける(ステップS262〜S264)。録音データの最後まで再生するか停止ボタン162を押すと再生を停止する(ステップS265〜S267)。
【0025】
<テキストの教材化>
学習素材が外国語音声データに対応するテキストデータを含む場合、テキストの一部の文字列(単語、熟語、文節、文、段落など文字数は任意である)に対し、伏字、空白、下線付、強調などの文字変更、注意書き、解説、類語等の補足情報の付加、部分再生範囲の設定、設問作成の内の任意の1または複数の教材化をし、学習者が学習し易いような教材に変換して提示させることができる。
−文字列の入力−
まず、メニューボタン64を押すと、本体部46は学習対象表示領域H2に図29(1)の如くメニューウインドウNWを表示する。nw1〜nw4はメニュー選択ボタンである。メニュー選択ボタンnw1を押して「テキスト教材化」を選択する。すると、本体部46は図29(2)の如くテキスト教材化ウインドウTWを表示させる(図3のステップS105、S106、S107、図5のステップS300)。学習者Aが例えば、再生タイム00分29秒27から00分33秒13までの部分再生範囲に相当する「Last week,we told how the convention discussed the difficult issue of slavery.」の部分について伏字化し、注意書き、解説等の補足情報を付加するとともに、部分再生範囲の設定と設問作成を行いたい場合、対象文字列入力欄tw1に上記文字列を入力すると、本体部46は作業域45Fに記憶するとともに表示する(ステップS301、S302)。
−補足情報の付加、文字変更種別の選択−
続いて、補足情報入力欄tw2に補足情報を入力すると、本体部46は作業域45Fに記憶するとともに表示する(ステップS303、S304)。また、文字変更の種別として、伏字のチェックボックスtw3にチェックを入れると、本体部46は作業域45Fに記憶するとともにチェック個所を表示する(ステップS305、306)。なお、空白、下線付、強調のいずれかに変更したい場合は、チェックボックスtw4〜tw6の内の該当すものにチェックを入れる。
【0026】
−部分再生範囲の設定−
再生開始タイム入力欄tw7に00分29秒27、再生終了タイム入力欄tw8に00分33秒13を入力すると、本体部46は作業域45Fに記憶するとともに再生開始タイムと再生終了タイムを表示し(ステップS307、S308、図6のステップS310、S311)、テスト再生ボタンtw9を押すと、再生開始タイムから再生終了タイムまで外国語音声データを再生するので、正しくタイム入力できたか確認することができる(ステップS312〜S314)。若し、再生開始タイムを前方(後方)に修正したい場合、前方調整ボタンtw10(後方調整ボタンtw11)を押すたびに1/10秒単位で調整でき、再生終了タイムを前方(後方)に修正したい場合、前方調整ボタンtw12(後方調整ボタンtw13)を押すたびに1/10秒単位で調整できる(ステップS315〜S317、S318〜S320)。
【0027】
−設問の作成−
設問を作成しない場合は終了ボタンtw14を押せば良いが、作成する場合は設問作成ボタンtw15を押すと、本体部46は図30の如く設問作成ウインドウQWを表示する(図7のステップS330)。ディクテーション問題または3択問題のいずれかを作成可能であり、ディクテーション問題の場合はチェックボックスtw16をクリックしてチェックを入れる。本体部46はディクテーション問題が選択されたことを作業域45Fに記憶し、チェックボックスtw16にチェック表示をする(ステップS332、S333)。なお、ディクテーション問題の正解は先の対象文字列入力欄tw1の入力とされる。3択問題の場合、チェックボックスtw17にチェックを入れ、選択枝入力欄tw18〜tw20に選択枝を入力する。本体部46は3択問題が選択されたことと選択枝の内容を作業域45Fに記憶するとともに表示する(ステップS334、S335、S336)。最後に、3つのチェックボックスtw21〜tw23の中から正解にチェックを入れる。本体部46は作業域45Fに正解の番号を記憶し、チェック表示をする(ステップS334、S335、S336)。
【0028】
<教材変換>
設問の作成が終わり、終了ボタンtw24を押すと、本体部46は設問作成ウインドウQWを閉じ、今回、作業域45Fに記憶した一連の情報を1組のテキスト教材化情報としてテキスト教材化情報記憶域45Eに記憶する。そして、学習素材記憶域45Bに記憶された学習素材としてのWEBページデータ(テキストデータを含む)を、テキスト教材化情報を用いて教材に変換し、学習対象表示領域H2に表示させる(ステップS337〜S340)。具体的には、図31の如く、指定された文字列を伏字とし(符号202参照)、補足情報があるときは補足情報呼び出し用のコメントボタン203を伏字の近傍に他のボタンに重ならないように表示し、部分再生範囲が設定されているときは、部分再生ボタン204を伏字の近傍に他のボタンに重ならないように表示し、設問が作成されているときは設問呼び出し用の設問ボタン205を伏字の近傍に他のボタンに重ならないように表示する。
全く同様にして、例えば、「for purposes of representation in Congress.
」の文字列について下線付、補足情報の追加、部分再生範囲の設定、設問作成からなる2組目のテキスト教材化情報が追加登録されると、本体部46はWEBページデータを、2組目のテキスト教材化情報を用いて教材に変換し、表示させる。図32の如く、指定された文字列に下線付がされ(符号206参照)、コメントボタン207、部分再生ボタン208、設問ボタン209が追加表示される。1組目の対象文字列に関するボタン群には「1」、2組目の対象文字列に関するボタン群には「2」が付られけて対象文字列が区別される。
【0029】
<教材学習>
−部分再生−
学習者Aが図32の伏字部分についてリスニングしたい場合、部分再生ボタン204を押して学習操作をすると、本体部46は学習操作に応答して該当する再生開始タイムから再生終了タイムまで再生条件に従い外国語音声データの再生を行う(図16のステップS354、S355)。
−設問の呼び出し−
学習者Aが今回リスニングした部分について設問に解答したい場合、設問ボタン205を押して学習操作をする。すると、本体部46は応答して伏字部分に対応付けて作成された設問を図33(1)の如く設問ウインドウQWAに表示する(ステップS356、S357)。学習者Aが解答欄qw1にディクテーションの解答を入力し、判定ボタンqw2を押すと、本体部46は応答して正解と比較して正誤判定し、結果を判定結果表示欄qw3に表示する(ステップS358、S359)。終了ボタンqw4が押されると、設問ウインドウQWAを閉じる(ステップS360、S361)。若し、3択問題が作成されていたときは、設問ウインドウQWAには図33(2)の如く3択問題を表示する。チェックボックスqw4〜qw6の内、正解と思うものにチェックを入れ、判定ボタンqw7を押すと、本体部46は登録された正解と比較して正誤判定を行い、結果を判定結果表示欄qw8に表示する。
【0030】
−補足情報の呼び出し−
学習者Aが今回リスニングした伏字部分の補足情報を確認したい場合、コメントボタン203を押して学習操作をすると、本体部46は応答して伏字部分に対応付けて入力された補足情報をコメントウインドウCWに表示する(図34(1)参照)。確認後、終了ボタンcwを押すと本体部46はコメントウインドウCWを閉じる(図16のステップS350〜S353)。
【0031】
<教材化情報の共用>
学習者Aが今回、学習素材(外国語音声データと対応するテキストデータを含む)を学習し易いように教材化した教材について、後で再び学習したい場合、或いは、他の学習者に提供したい場合、外部の語学学習支援サーバに転送(アップロード)して蓄積させておく。
−アップロード−
WEBページが表示された状態で、メニューボタン64を押すと、本体部46は図29(1)の如くメニューウインドウNWを表示する。学習者Aが「教材変換情報アップロード」を選択すると、本体部46は図34(2)の如くアップロードウインドウUWを表示する(図3のステップS107、図8のステップS370)。学習者Aが教材タイトル欄uw1、コメント欄uw2、学習素材タイトル欄uw3、プロフィールのハンドルネーム欄uw4、性別欄uw5、語学力欄uw6の各管理情報項目を入力し(ステップS371、372)、アップロードボタンuw8を押してアップロードを指示すると、本体部46は音声教材化情報記憶域45Cとテキスト教材化情報記憶域45Eに記憶された教材化情報に、学習者Aが入力した管理情報、日時、学習素材記憶域45Bに記憶されたWEBページのURLアドレスと外国語音声データのURLアドレス(学習素材特定情報)を付属させて教材変換情報として、インターネット30を介して外部の語学学習支援サーバ10へ転送する(ステップS372、S373)。アップロード後、終了ボタンuw9を押すと本体部46はアップロードウインドウUWを閉じる(ステップS374、S375)。
語学学習端末1から教材変換情報を入力した語学学習支援サーバ10は記憶部50に記憶する。語学学習支援サーバ10は語学学習端末1または他の語学学習端末から教材変換情報を入力する度に、記憶部50に追加して記憶し、蓄積する。
【0032】
−ダウンロード−
学習者Aが先に自身でアップした教材変換情報を利用して学習をしたい場合、学習ソフト立ち上げ後、メニューボタン64を押して表示される図35(1)の如くメニューウインドウNWまたはWEBページ表示状態でメニューボタンを押して表示される図29(1)の如くメニューウインドウNWから「教材変換情報ダウンロード」を選択すると、本体部46は外部の語学学習支援サーバ10に対し、教材変換情報のリストを要求する。要求を受けた語学学習支援サーバ10は、記憶部50に記憶された各教材変換情報の管理情報のリストを作成して返送し、リストを入力した本体部46は作業域45Fに記憶し、最初の1頁分をリスト表示ウインドウLWに表示させる(図3のステップS107、図9のステップS380、図65(2)参照)。次頁ボタンlw1が押される度に次頁のリストを表示し、前頁ボタンlwが押される度に、前頁のリストを表示する。教材タイトル、学習素材タイトル、コメント、語学力等の学習者(教材化情報作成者)のプロフィールを参考にして自身の興味、語学力等から所望の教材変換情報が見付かれば、対応するダウンロードボタンdliを押す。本体部46はダウンロードボタンにリンク付けされた所望の教材変換情報のURLアドレスやリスト番号を用いて教材変換情報の要求をし、該要求を受けた語学学習支援サーバ10は、記憶部50から該当する教材変換情報を読み出し、要求元の語学学習端末1に転送する。本体部46は、一旦作業域45Fに記憶させたのち、音声教材化情報を音声教材化情報記憶域45Cに記憶させ、テキスト教材化情報をテキスト教材化情報記憶域45Eに記憶させる(ステップS382)。
【0033】
−学習素材の取得−
次に、学習素材特定情報の1つであるWEBページのURLアドレスをURL窓61に表示し、インターネット経由で該当するWEBページデータを取り込んで学習素材記憶域45Bに記憶する。そして、WEBページデータ中でリンクされた外国語音声データの再生と保存(または録音)を行なう(ステップS383、S384)。学習素材特定情報の1つである外国語音声データの所在を示すURLアドレスを用いて外国語音声データの再生と保存(または録音)を行なっても良い)。なお、WEBページデータの取り込みは更新ボタン62が押されたあと行なうようにしても良く、外国語音声データの再生と保存(または録音)も、表示されたWEBページのリンクがクリックされたあと行なうようにしても良い。
【0034】
−教材変換−
次に、本体部46は、音声教材化情報を参照して部分再生範囲設定領域PPに区切りポイントと部分再生範囲を自動設定し、テキスト教材化情報を参照してWEBページデータを教材化(教材に変換)し、文字の変更、メモ書きボタン、部分再生ボタン、設問ボタンを付加したWEBページを表示させる(ステップS385)。これにより、学習者Aは先に自身で教材化した内容で学習を進めることができる。なお、この学習素材の教材変換を、学習者Aの教材化指示操作がされたあと行なうようにしても良い。
全く同様にして、教材変換情報のリストから他人の作成した教材変換情報を選択してダンウロードすることで、学習者Aは他人が作成した教材変換情報を利用し、他の学習素材を教材化して学習を進めることもでき、豊富な教材を用いて効率的にリスニング等の学習を進めることができる。このことは、他の学習者においても同様である。
【0035】
<情報検索>
学習者AがWEBサーバから取り込んだ学習素材について情報検索したい場合、メニューボタン64を押して表示させたメニューウインドウNWから「情報検索」を選択する(図29(1)参照)。すると、本体部46は図36の如く情報検索ウインドウIWを表示させ(図3のステップS107、図10のステップS390)、学習者Aが検索キーとして或る文字列を入力し、検索ボタンiw1を押すと、本体部46は学習素材特定情報(WEBページのURLアドレス、外国語音声データのURLアドレス)と検索キーを語学学習支援サーバ10へ転送して検索要求を行なう。語学学習支援サーバ10は記憶部50に蓄積された各教材変換情報の中から学習素材特定情報が同じで、検索キーの文字列と同じ文字列に補足情報の付加されたテキスト教材化情報を検索し、あれば検索キーの文字列と同じ文字列に対応付けられた補足情報を要求元に返信する。補足情報の転送を受けた本体部46は情報検索ウインドウIWの検索結果表示欄iw2に表示する(ステップS391、S392、S393)。これにより、学習者Aは同じ学習素材に付加した他人の注意書き、解説等を知ることができる。終了ボタンiw3を押すと、本体部46は情報検索ウインドウIWを閉じる(ステップS394、S395)。
再生ポイント(=再生タイム)を検索キーとして入力した場合、語学学習支援サーバ10は、記憶部50に蓄積された各教材変換情報の中から学習素材特定情報が同じで、設定された部分再生範囲に検索キーの再生タイムを含み、かつ補足情報の付加されたテキスト教材化情報または、学習素材特定情報が同じで検索キーの再生タイムに近く、かつ補足情報の付加された区切りポイントを含む音声教材化情報を検索し、あれば補足情報を返信する。これにより、再生ポイントを検索キーとして用いることもできる。
【0036】
(2)CDまたはDVDを学習素材とする場合
以上は、WEB上の外国語音声データと対応するテキストを学習素材とした場合であるが、この実施例では、外国語の歌、映画、物語等が記録されたCDまたはDVDを学習素材とする場合にも、1または複数の部分再生範囲を設定して教材化することができる。
<部分再生範囲の設定>
表示部40の画面に図20の如く語学学習画面40Aが表示された状態で、ディスク読み取り部44にCDまたはDVDをセットし、CD/DVDボタン63を押すと、本体部46は学習対象表示領域H2に図37の如くプレーヤ画面PLを表示する(図3のステップS108、図4のステップS400)。プレーヤ画面PLの再生ボタン300を押すと本体部46はCD/DVDを再生させ、停止ボタン301を押すと停止させる。一時停止ボタン302を押すと一時停止させ、一時停止状態で再生ボタン300を押すと一時停止を解除し、再生を再開する(ステップS401、S402)。
なお、DVDに記録されたデータが外国語音声付動画データの場合、動画をプレーヤ画面PLに表示させる。
前述したWEB上から取得した学習素材の場合と同様に、再生中に、区切りボタン150を押して複数の区切りポイントを指定し、チェックボックス81〜88にチェックを入れて部分再生範囲の境界を指定することで、1または複数の部分再生範囲の設定を行うことができる(図11参照)。そして、所望の部分再生範囲の部分再生を指示することで、部分再生させることができる(図12、図13参照)。これにより、CD/DVDを学習素材として、任意の所望範囲について簡単にリスニング等の学習を行なうことができる。
区切りポイントへのメモ書き、区切りポイントの調整、再生条件の変更設定、学習者の音声の録音・再生についても前述したWEB上から取得した学習素材の場合と同様に行なうことができる(図11、図12と図13、図14と図15参照)。
【0037】
また、CD/DVDに対する音声教材化情報である部分再生範囲設定情報も語学学習支援サーバ10にアップして、後で自身または他の学習者がダウンロードして利用できる。
<教材化情報の共用>
学習者Aが今回、CD/DVDを学習し易いように教材化した教材について、後で再び学習したい場合、或いは、他の学習者に提供したい場合、外部の語学学習支援サーバ10に転送(アップロード)して蓄積させておく。
−アップロード−
CD/DVDモード下でメニューボタン64を押すと、本体部46は図38の如くメニューウインドウNWを表示する。学習者Aが「教材変換情報アップロード」を選択すると、本体部46は図34(2)の如くアップロードウインドウUWを表示する(図4のステップS403、S404、図8のステップS370)。学習者Aがタイトル欄uw1、コメント欄uw2、学習素材タイトル欄uw3、プロフィールのハンドルネーム欄uw4、性別欄uw5、語学力欄uw6の各管理情報項目を入力し、アップロードボタンuw8を押してアップロードを指示すると、本体部46は音声教材化情報記憶域45Cに記憶された教材化情報に、学習者Aが入力した管理情報、日時、CD/DVDから読み出したディスク識別情報(学習素材特定情報)を付属させて教材変換情報として、インターネット30を介して外部の語学学習支援サーバ10へ転送する。アップロード後、終了ボタンuw9を押すと本体部46はアップロードウインドウUWを閉じ、図4のステップS401へ戻る(ステップS371〜S375)。
語学学習端末1から教材変換情報を入力した語学学習支援サーバ10は記憶部50に記憶する。語学学習支援サーバ10は語学学習端末1または他の語学学習端末から教材変換情報を入力する度に、記憶部50に追加して記憶し、蓄積する。
【0038】
−ダウンロード−
学習者Aが先に自身でアップした教材変換情報を利用して所望のCD/DVDを用いて学習をしたい場合、学習ソフト立ち上げ、所望の学習素材の記録されたCD/DVDをセットし、CD/DVDボタン63を押してプレーヤ画面PLを表示させた状態で、メニューボタン64を押して表示される図38の如くメニューウインドウNWから「教材変換情報ダウンロード」を選択すると、本体部46は外部の語学学習支援サーバ10に対し、教材変換情報のリストを要求する(ステップS404、図9のステップS380)。要求を受けた語学学習支援サーバ10は、記憶部50に記憶された各教材変換情報の管理情報のリストを作成して返送し、リストを入力した本体部46は作業域45Fに記憶し、リスト表示ウインドウLWに表示させる(図35(2)参照)。所望の教材変換情報に対応するダウンロードボタンdliを押すと、本体部46は教材変換情報の要求をし、該要求を受けた語学学習支援サーバ10は、記憶部50から該当する教材変換情報を読み出し、要求元の語学学習端末1に転送する。本体部46は、一旦作業域45Fに記憶させたのち、音声教材化情報を音声教材化情報記憶域45Cに記憶させる(ステップS381、S382)。
【0039】
−教材変換−
次に、本体部46は、音声教材化情報を参照して部分再生範囲設定領域PPに区切りポイントと部分再生範囲を自動設定することで教材変換を行なう(ステップS385)。これにより、学習者Aは先に自身で教材化した状態で学習を進めることができる。なお、この学習素材の教材変換を、学習者Aの教材化指示操作がされたあと行なうようにしても良い。
全く同様にして、教材変換情報のリストから他人の作成した教材変換情報を選択してダンウロードすることで、学習者Aは他人が作成した教材変換情報を利用し、他の学習素材を教材化して学習を進めることもでき、豊富な教材を用いて効率的にリスニング等の学習を進めることができる。このことは、他の学習者においても同様である。
【0040】
<情報検索>
学習者Aが学習素材としているCD/DVDについて情報検索したい場合、メニューボタン64を押して表示させたメニューウインドウNWから「情報検索」を選択する(図38参照)。すると、本体部46は図36の如く情報検索ウインドウIWを表示させ(ステップS404、図10のステップS390)、学習者Aが検索キーとして再生タイムを入力し、検索ボタンiw1を押すと、本体部46は学習素材特定情報(ディスク識別情報)と検索キーを語学学習支援サーバ10へ転送して検索要求を行なう。語学学習支援サーバ10は記憶部50に蓄積された各教材変換情報の中から学習素材特定情報が同じで、検索キーの再生タイムに近くかつ補足情報の付加された区切りポイントを含む音声教材化情報を検索し、あれば補足情報を返信する。補足情報の転送を受けた本体部46は情報検索ウインドウIWの検索結果表示欄iw2に表示する(ステップS391〜S393)20。これにより、学習者Aは同じ学習素材に付加した他人の注意書き、解説等を知ることができる。終了ボタンiw3を押すと、本体部46は情報検索ウインドウIWを閉じる(ステップS394、S395)。これにより、CD/DVDに対し再生タイムを検索キーとして用いることができる。
【0041】
この実施例によれば、WEB上の外国語音声データを含むニュース、解説、物語、歌、映画等、またはCD/DVDの記録媒体から読み出した外国語音声データを含む歌、映画、物語等、種々の素材をリスニング、シャドーイング等の学習対象とできるため、豊富な学習量を実現できる。そして、各学習素材の外国語音声データをそのまま再生させるのでなく、1または複数の任意の部分再生範囲を設定し、所望の部分再生範囲を選択して部分再生可能とする所謂教材化を行なえるようにしたので、重要な個所や難解な個所等の学習者がとくに必要とする部分を集中的に効率良く学習することができる。再生速度を可変設定したり、リピート設定のオン・オフができるので、学習者の語学力、学習法に適った学習を進めることができる。
また、学習者の音声の録音・再生ができるので、自身の発音をチェックすることもできる。
また、学習素材が外国語音声データに対応するテキストデータを含む場合に、テキストを表示してパラレルリーディングを可能とすることができる。また、単にテキストを読むだけでなく、重要な個所や難解な個所に伏字、空白、下線付、強調等の変更を加えたり、ディクテーション等の設問を設けたり、注意書き、解説、類語、訳語等の補足情報を付加したり、部分再生範囲を設定したりして教材化できるので、重要な個所や難解な個所がどこであるか一目で判るとともに、補足情報を参照して学習素材への興味や理解を深めたり、設問に答えることで学習への集中力を高めたりでき、多彩で効率的な学習を可能とできる。
更に、多数の学習者の各々が、種々の学習素材を種々の形に教材化するために作成した教材変換情報を外部の学習支援サーバに蓄積する一方、多数の学習者が自由にダウンロードし、別途取得した学習素材を教材化できるようにしたので、学習者が種々の学習素材を一々教材化する作業をしなくても、豊富な教材を利用可能となり、学習支援サーバには外国語音声データを含む素材自体や教材自体を蓄積しなくて良いので、記憶容量や通信容量の負担も少ない。
また、学習素材に関して学習支援サーバに対し情報検索し、他の学習者が付加した補足情報があれば参照することもできるので、学習能率が向上する。
【0042】
なお、上記した実施例では、リスニング、シャドーイング等の語学学習を例に挙げたが、国語、社会等の他の教科の学習にも適用することができる。
また、テキストの一部について、補足情報の付加、設問設定ができるようにしたが、テキスト全体について補足情報の付加、設問設定をできるようにしても良い。また、区切りポイントに対し補足情報を付加できるようにしたが、部分再生範囲に対し補足情報を付加できるようにしたり、外国語音声データ全体について、補足情報の付加、設問設定をできるようにしても良い。
また、CD/DVDから読み出した音声データまたは音声付動画データを一旦記憶部に記憶させておき、記憶部から読み出して再生するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、家庭または学校等でコンピュータを用いてインターネット上の一般のウェブサーバから取得したり、CDやDVDなどの記録媒体から読み出した日本語、英語、ドイツ語、フランス語、中国語等の種々の言語の歌、映画、ニュース、解説、物語等、種々多様な学習素材を学び易い教材に変換し、語学その他の学科の学習を効率的に行なう学習装置、学習システム、学習プログラムなどに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る語学学習システムの構成を示すブロック図である(実施例1)。
【図2】図1の記憶部の記憶域の構成を示す説明図である。
【図3】語学学習端末の本体部のメイン処理を示すフローチャートである。
【図4】語学学習端末の本体部のメイン処理を示すフローチャートである。
【図5】語学学習端末の本体部のメイン処理の内、テキスト教材化処理を示すフローチャートである。
【図6】語学学習端末の本体部のメイン処理の内、テキスト教材化処理を示すフローチャートである。
【図7】語学学習端末の本体部のメイン処理の内、テキスト教材化処理を示すフローチャートである。
【図8】語学学習端末の本体部のメイン処理の内、教材変換情報のアップロード処理を示すフローチャートである。
【図9】語学学習端末の本体部のメイン処理の内、教材変換情報のダウンロード処理を示すフローチャートである。
【図10】語学学習端末の本体部のメイン処理の内、情報検索処理を示すフローチャートである。
【図11】語学学習端末の本体部による部分再生範囲設定処理を示すフローチャートである。
【図12】語学学習端末の本体部による部分再生処理を示すフローチャートである。
【図13】語学学習端末の本体部による部分再生処理を示すフローチャートである。
【図14】語学学習端末の本体部によるユーザ音声の録音・再生処理を示すフローチャートである。
【図15】語学学習端末の本体部によるユーザ音声の録音・再生処理を示すフローチャートである。
【図16】語学学習端末の本体部によるテキスト教材学習処理を示すフローチャートである。
【図17】部分再生範囲の設定方法を示す説明図である。
【図18】音声教材化情報記憶域に記憶される部分再生範囲設定情報の説明図である。
【図19】音声教材化情報記憶域に記憶される部分再生範囲設定情報の説明図である。
【図20】画面表示例を示す説明図である。
【図21】画面表示例を示す説明図である。
【図22】画面表示例を示す説明図である。
【図23】画面表示例を示す説明図である。
【図24】画面表示例を示す説明図である。
【図25】画面表示例を示す説明図である。
【図26】画面表示例を示す説明図である。
【図27】画面表示例を示す説明図である。
【図28】画面表示例を示す説明図である。
【図29】画面表示例を示す説明図である。
【図30】画面表示例を示す説明図である。
【図31】画面表示例を示す説明図である。
【図32】画面表示例を示す説明図である。
【図33】画面表示例を示す説明図である。
【図34】画面表示例を示す説明図である。
【図35】画面表示例を示す説明図である。
【図36】画面表示例を示す説明図である。
【図37】画面表示例を示す説明図である。
【図38】画面表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1、2、3・・ 語学学習端末
10 語学学習支援サーバ
20、21、・・ WEBサーバ
30 インターネット
40 表示部
41 操作部
42 マイク
43 スピーカ
44 ディスク読み取り部
45、50 記憶部
46、51 本体部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数の学習端末と、学習支援装置を含み、
各学習端末は、
学習素材データに対し、教材化操作を行なう教材化操作手段と、
教材化操作手段の操作に従い、教材化情報を作成する教材化情報作成手段と、
学習素材データと教材化情報を用いて教材データを作成する教材作成手段と、 学習者に教材を提示する教材提示手段と、
教材化情報を含む教材変換情報を外部の学習支援装置との間で送受する転送手段と、
を備え、
学習支援装置は、
教材変換情報を蓄積する蓄積手段と、
外部の学習端末から転送された教材変換情報を蓄積手段に蓄積したり、外部の学習端末からの要求に従い、蓄積した教材変換情報のリストまたは教材変換情報を転送する転送手段と、
を備えたこと、
を特徴とする学習システム。
【請求項2】
外部から学習素材データを取得する学習素材取得手段を備えたこと、
を特徴とする請求項1記載の学習システム。
【請求項3】
記録媒体に記録された学習素材データを読み取る学習素材読み取り手段を備えたこと、
を特徴とする請求項1記載の学習システム。
【請求項4】
教材変換情報には学習素材特定情報を含むこと、
を特徴とする請求項1記載の学習システム。
【請求項5】
教材変換情報には学習素材特定情報を含み、
学習素材取得手段は、外部の学習支援装置から転送された教材変換情報中の学習素材特定情報を用いて、外部から学習素材データを取得するようにしたこと、
を特徴とする請求項2記載の学習システム。
【請求項6】
学習端末は、
教材に対し学習者が学習操作をする学習操作手段と、
学習操作に応答した出力を行なう学習操作応答手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の学習システム。
【請求項7】
学習素材データは音声データを含み、
教材化には、音声データの全体または一部に対する補足情報の付加、音声データの全体または一部に対する設問の設定、1または複数の部分再生範囲の設定の内、少なくとも1つを含むこと、
を特徴とする請求項1または6記載の学習システム。
【請求項8】
学習素材データはテキストデータを含み、
教材化には、テキストの一部の変更、テキストの全体または一部に対する補足情報の付加、テキストの全体または一部に対する設問の設定の内、少なくとも1つを含むこと、
を特徴とする請求項1または6記載の学習システム。
【請求項9】
請求項1記載の学習端末。
【請求項10】
外部から学習素材データを取得する学習素材取得手段を備えたこと、
を特徴とする請求項9記載の学習端末。
【請求項11】
記録媒体に記録された学習素材データを読み取る学習素材読み取り手段を備えたこと、
を特徴とする請求項9記載の学習端末。
【請求項12】
教材変換情報には学習素材特定情報を含み、
学習素材取得手段は、外部の学習支援装置から転送された教材変換情報中の学習素材特定情報を用いて、外部から学習素材データを取得するようにしたこと、
を特徴とする請求項9記載の学習端末。
【請求項13】
教材に対し学習者が学習操作をする学習操作手段と、
学習操作に応答した出力を行なう学習操作応答手段と、
を備えたことを特徴とする請求項9記載の学習端末。
【請求項14】
学習素材データは音声データを含み、
教材化には、音声データの全体または一部に対する補足情報の付加、音声データの全体または一部に対する設問の設定、1または複数の部分再生範囲の設定の内、少なくとも1つを含むこと、
を特徴とする請求項9または13記載の学習端末。
【請求項15】
学習素材データはテキストデータを含み、
教材化には、テキストの一部の変更、テキストの全体または一部に対する補足情報の付加、テキストの全体または一部に対する設問の設定の内、少なくとも1つを含むこと、
を特徴とする請求項9または13記載の学習端末。
【請求項16】
教材化情報を含む教材変換情報を外部の学習支援装置から取得する教材化情報取得手段と、
学習素材データと教材化情報を用いて教材データを作成する教材作成手段と、
学習者に教材を提示する教材提示手段と、
を備えた学習端末。
【請求項17】
外部から学習素材データを取得する学習素材取得手段を備えたこと、
を特徴とする請求項16記載の学習端末。
【請求項18】
記録媒体に記録された学習素材データを読み取る学習素材読み取り手段を備えたこと、
を特徴とする請求項16記載の学習端末。
【請求項19】
教材変換情報には学習素材特定情報を含み、
学習素材取得手段は、外部の学習支援装置から転送された教材変換情報中の学習素材特定情報を用いて、外部から学習素材データを取得するようにしたこと、
を特徴とする請求項17記載の学習端末。
【請求項20】
教材に対し学習者が学習操作をする学習操作手段と、
学習操作に応答した出力を行なう学習操作応答手段と、
を備えたことを特徴とする請求項16記載の学習端末。
【請求項21】
学習素材データに対する教材化操作に従い、教材化情報を作成する処理と、
学習素材データと教材化情報を用いて教材データを作成する処理と、
学習者に教材を提示する処理と、
教材化情報を含む教材変換情報を外部の学習支援装置との間で送受する処理と、
を実行することを特徴とする学習プログラム。
【請求項22】
外部から学習素材データを取得する処理を含むこと、
を特徴とする請求項21記載の学習プログラム。
【請求項23】
記録媒体に記録された学習素材データを読み取る処理を含むこと、
を特徴とする請求項21記載の学習プログラム。
【請求項24】
教材変換情報には学習素材特定情報を含み、
学習素材を取得する処理は、外部の学習支援装置から転送された教材変換情報中の学習素材特定情報を用いて、外部から学習素材データを取得する処理を含むこと、
を特徴とする請求項22記載の学習プログラム。
【請求項25】
教材に対し学習者がした学習操作に応答した出力を行なう処理を含むこと、
を特徴とする請求項21記載の学習プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公開番号】特開2010−2787(P2010−2787A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−162630(P2008−162630)
【出願日】平成20年6月21日(2008.6.21)
【出願人】(504090617)
【出願人】(508088144)
【Fターム(参考)】