説明

宅内ケーブル用ユニット成端箱及び分電盤

【課題】 省スペース化を実現するとともに、外観及び接続性を向上させ、さらに分岐装置同士の熱的問題を解消する。
【解決手段】 開示される宅内ケーブル用ユニット成端箱1では、筐体内に信号伝送形態の異なる複数のケーブルに対応する光接続箱21、分配器24及び電話端子台26を備えている。光接続箱21、分配器24及び電話端子台26は、層状に配置されている。即ち、上層部1aが電話端子台26により構成されているとともに、下層部1bが光接続箱21及び分配器24により構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅内ケーブル用ユニット成端箱及び分電盤に関し、特に、テレビ用同軸ケーブル、電話用ケーブル(電話線)又は構内ネットワーク(LAN: Local Area Network)用ケーブル等の信号伝送形態の異なる複数のケーブルを一本のケーブルとして集合させた複合ケーブルを用いて配線するのに好適な宅内ケーブル用ユニット成端箱及びこの宅内ケーブル用ユニット成端箱を備えた分電盤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、マルチメディア通信関係の発展が目覚ましく、複数の部署や企業が入っているビル、集合住宅や一般家庭等の宅内において、各階や各部屋にテレビ、電話、コンピュータの機器が設置され、さらに、一つの部屋の中でこれらの機器が複数箇所に設置されるようになってきている。従来は、テレビ用同軸ケーブル、電話用ケーブル及びLAN用ケーブル等がそれぞれ個別に配線されていたが、ケーブルからの分岐や配線作業が大変であるとともに、配線関係が入り乱れ、配線について問題が生じた場合には、その問題箇所の切り分けや特定に時間がかかり、迅速な対応処置がとれない状況となるおそれがあった。
【0003】
そこで、上記状況を改善するために、最近では、テレビ用同軸ケーブル、電話用ケーブル又はLAN用ケーブル等の各種ケーブルを一本のケーブルとして集合させた複合ケーブルを用いて宅内配線が行われるようになってきている。このような複合ケーブルを用いた分岐配線ユニットには、従来、以下に示すものがあった。即ち、この分岐配線ユニットは、ユニット筐体内に信号伝送形態の異なる複数のケーブルに対応する複数の分岐装置を備え、分岐装置のイン側及びアウト側の双方に複数のケーブルを集合した複合ケーブルを接続して分岐配線する構成をとっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−217795号公報 (請求項1,[0014]〜[0029]、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の分岐配線ユニットでは、ユニット筐体内に、テレビ用同軸ケーブルが接続される分配器、電話用ケーブルが接続されるチャンプコネクタ(電話端子台)及びLAN用ケーブルが接続されるハブがいずれも平面的(二次元的)に配設されている。この従来の分岐配線ユニットは、部屋数が多数の集合住宅の場合には、上記特許文献1の段落[0026]及び[0027]に記載されているように、従来の分岐配線ユニットを縦続接続したり、配線用複合ケーブルの後段に他の分岐接続ユニットを接続したりする必要がある。従って、省スペース化を図ることができないとともに、外観が見栄えがしないという問題がある。
【0006】
また、上記した従来の分岐配線ユニットでは、ユニット筐体のサイズに余裕がないため、分岐装置の交換又は追加あるいは配線の切替等のメンテナンスの点で問題がある。さらに、分岐装置の中には、商用電源を必要とするものと必要としないものとがあるが、上記した従来の分岐配線ユニットでは、これらの分岐装置が同一のユニット筐体内に収容されているため、分岐装置同士の発熱又は輻射熱による影響を受けやすいという問題もある。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような課題を解決することができる宅内ケーブル用ユニット成端箱及び分電盤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る宅内ケーブル用ユニット成端箱は、筐体内に信号伝送形態の異なる複数のケーブルに対応する複数の分岐装置を備え、前記複数の分岐装置は、層状に配置されていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱に係り、前記複数の分岐装置は、仕切部材により仕切られて層状に配置されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱に係り、前記複数の分岐装置は、電源を必要としない分岐装置のみからなることを特徴としている。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱に係り、前記筐体の壁面には、前記複数のケーブルが挿通される貫通孔、前記複数のケーブルの端末に取り付けられたプラグが嵌合するコネクタ又は前記複数のケーブルを固定するためのケーブル固定部のいずれかが設けられていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項5記載の発明に係る分電盤は、請求項1乃至4のいずれかに記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱と、前記宅内ケーブル用ユニット成端箱の内部に収容されない他の複数の分岐装置と、前記宅内ケーブル用ユニット成端箱と前記他の複数の分岐装置とを接続する複数のケーブルとを備えていることを特徴としている。
【0013】
また、請求項6記載の発明は、請求項5に記載の分電盤に係り、前記他の複数の分岐装置は、電源を必要とする分岐装置からなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、省スペース化を実現することができるとともに、外観及び接続性が向上し、さらに分岐装置同士の熱的問題を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る宅内ケーブル用ユニット成端箱1の一部内部構成を示す概略斜視図、図2は、図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱1を構成する下層部1bの内部構成を示す概略平面図、図3は、図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱1を構成する上層部1aの内部構成を示す概略平面図である。
【0016】
また、図4は、図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱1の外部構成を示す図であり、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は右側面図、(e)は正面図である。図5は、図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱1を備えた情報分電盤2の構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施の形態1に係る情報分電盤2は、部屋数が最大8室の集合住宅に設定可能であるものとする。この宅内ケーブル用ユニット成端箱1は、外部からは、図5に示すように、複合ケーブル10を介して、テレビに関する光信号、インターネットに関する光信号及び電話に関する電気信号が供給されるものとする。即ち、複合ケーブル10は、テレビに関する光信号及びインターネットに関する光信号をそれぞれ伝送する光ファイバケーブル(幹線)11と、電話に関する電気信号を伝送する電話用ケーブル(幹線)12とから構成されている。
【0018】
上記情報分電盤2は、図5に示すように、光接続箱21と、OE変換器22及び23と、分配器24と、LAN機器25と、電話端子台26とを有している。これらの構成要素のうち、光接続箱21、分配器24及び電話端子台26は、宅内ケーブル用ユニット成端箱1を構成している。また、これらの構成要素のうち、OE変換器22及び23並びにLAN機器25には、図示しないが、100Vの商用電源がそれぞれ供給されている。
【0019】
光接続箱21は、入力側の光ファイバケーブル(幹線)11を出力側の光ファイバケーブル13及び14に分岐する。即ち、光接続箱21は、光ファイバケーブル(幹線)11を介して伝送されたテレビに関する光信号を光ファイバケーブル13を介してOE変換器22に伝送するとともに、光ファイバケーブル(幹線)11を介して伝送されたインターネットに関する光信号を光ファイバケーブル14を介してOE変換器23に伝送する。なお、光接続箱21の基本的な構成については、例えば、特開2006−138886号公報を参照されたい。
【0020】
OE変換器22は、光接続箱21とは光ファイバケーブル13を介して接続され、分配器24とはテレビ用同軸ケーブル15を介して接続されている。OE変換器22は、光ファイバケーブル13を介して伝送されたテレビに関する光信号を電気信号に変換し、この電気信号をテレビ用同軸ケーブル15を介して分配器24に伝送する。OE変換器23は、光接続箱21とは光ファイバケーブル14を介して接続され、LAN機器25とはLAN用ケーブル16を介して接続されている。OE変換器23は、光ファイバケーブル14を介して伝送されたインターネットに関する光信号を電気信号に変換し、この電気信号をLAN用ケーブル16を介してLAN機器25に伝送する。
【0021】
分配器24は、テレビ用同軸ケーブル15を介してOE変換器22から伝送されたテレビに関する電気信号を分配する。即ち、分配器24は、テレビ用同軸ケーブル15を介して伝送されたテレビに関する電気信号をテレビ用同軸ケーブル17〜17を介して集合住宅を構成する各部屋(各居室)に伝送する。LAN機器25は、例えば、ハブ(hub)等からなり、LAN用ケーブル16を介してOE変換器23から伝送されたインターネットに関する電気信号を分岐する。即ち、LAN機器25は、LAN用ケーブル16を介して伝送されたインターネットに関する電気信号をLAN用ケーブル18〜18を介して集合住宅を構成する各部屋(各居室)に伝送する。電話端子台26は、電話用ケーブル(幹線)12を介して外部との間で伝送される電話に関する電気信号を分岐する。即ち、電話端子台26は、電話用ケーブル(幹線)12を介して伝送される電話に関する電気信号を電話用ケーブル19〜19を介して集合住宅を構成する各部屋(各居室)に伝送する。
【0022】
各テレビ用同軸ケーブル17〜17、各LAN用ケーブル18〜18及び電話用ケーブル19〜19は、それぞれ対応する部屋ごとに、一本の複合ケーブル20〜20に集合されて各部屋のそれぞれの居室に配線されている。なお、テレビ用同軸ケーブル17〜17、LAN用ケーブル18〜18、電話用ケーブル19〜19及び複合ケーブル20〜20をそれぞれ総称するときは、単に、テレビ用同軸ケーブル17、LAN用ケーブル18、電話用ケーブル19及び複合ケーブル20と称する。図6は、テレビ用同軸ケーブル17、LAN用ケーブル18及び電話用ケーブル19から構成される複合ケーブル20の構成の一例を示す断面図である。
【0023】
本実施の形態1に係る宅内ケーブル用ユニット成端箱1は、図1〜図4に示すように、筐体31内部において、上層部1aと下層部1bの2層で構成されている。筐体31は、上ケース32と下ケース33とから構成されている。上層部1aと下層部1bとは、仕切板34及び4本の支柱35により仕切られている。仕切板34及び4本の支柱35は、取り外し可能に構成されている。なお、図1では、3本の支柱35だけを示している。仕切板34の上面には、上層部1aを構成する電話端子台26が、例えば、ねじ等により固定されている。一方、下ケース33の上面には、下層部1bを構成する光接続箱21及び分配器24が、例えば、ねじ等により固定されている。
【0024】
下ケース33の正面には、図4(e)に示すように、7本の複合ケーブル20〜20が挿通される7個の貫通孔33aがそれぞれ穿設されている。なお、図1では、1個の貫通孔33a及び1本の複合ケーブル20だけをそれぞれ示している。また、下ケース33の背面には、図4(a)に示すように、光ファイバケーブル(幹線)11、電話用ケーブル(幹線)12及びテレビ用同軸ケーブル15がそれぞれ挿通される貫通孔33bが穿設されている。
【0025】
一方、上ケース32の右側面には、図4(d)に示すように、RJ−45コネクタ等のLANモジュラージャックコネクタ36が7個並列して取り付けられているとともに、TELモジュラージャックコネクタ37が2個並列して取り付けられている。さらに、上ケース32の右側面には、図4(d)に示すように、2個のTELモジュラージャックコネクタ37に隣接して、2個の光アダプタ38が上下2段に取り付けられている。
【0026】
7個のLANモジュラージャックコネクタ36は、各複合ケーブル20〜20をそれぞれ構成するLAN用ケーブル18〜18とLAN機器25とを接続するために設けられている。また、2個のTELモジュラージャックコネクタ37は、必要に応じて、電話端子台26と外部に設けられているLAN機器25とを接続するために設けられている。
さらに、2個の光アダプタ38は、光接続箱21と外部に設けられているOE変換器22及び23とをそれぞれ接続するために設けられている。
【0027】
図7は、図5に示す情報分電盤2における各構成要素の配線状態を示す概念図である。この情報分電盤2は、木材や金属等からなる板状部材41の上面に、宅内ケーブル用ユニット成端箱1、OE変換器22及び23、LAN機器25並びにこれらの間を接続する光ファイバケーブル13及び14、テレビ用同軸ケーブル15、LAN用ケーブル16及び18〜18が取り付けられている。
【0028】
このように、本発明の実施の形態1によれば、宅内ケーブル用ユニット成端箱1は、筐体31内部において、仕切板34及び4本の支柱35により仕切られた上層部1aと下層部1bの2層で構成されている。上層部1aは電話端子台26により構成され、下層部1bは光接続箱21及び分配器24により構成されている。そして、複合ケーブル10、光ファイバケーブル(幹線)11、電話用ケーブル(幹線)12、テレビ用同軸ケーブル15及び17〜17、LAN用ケーブル18〜18並びに電話用ケーブル19〜19を筐体31内部に収容及び成端している。
【0029】
従って、宅内ケーブル用ユニット成端箱1の狭いスペースに各種ケーブルを収容及び成端することができるとともに、光接続箱21、分配器24及び電話端子台26が平面的(二次元的)ではなく、三次元的に設置することができる。これにより、スペースの有効活用が可能となる。
【0030】
また、本発明の実施の形態1によれば、宅内ケーブル用ユニット成端箱1には、隣接するOE変換器22及び23並びにLAN機器25等の装置と接続するために、LANモジュラージャックコネクタ36、TELモジュラージャックコネクタ37及び光アダプタ38が設けられている。また、宅内ケーブル用ユニット成端箱1には、複合ケーブル20〜20が挿通される貫通孔33aがそれぞれ穿設されている。
【0031】
従って、複雑な配線が宅内ケーブル用ユニット成端箱1の内部に集約されるため、外観が向上するとともに、隣接するOE変換器22及び23並びにLAN機器25等の装置との接続及び接続変更が単純化、簡略化されるため、成端作業に手間及び時間がかからない。この結果、トータルのコストダウンを図ることができる。
【0032】
さらに、本発明の実施の形態1によれば、宅内ケーブル用ユニット成端箱1には、商用電源を必要としない光接続箱21、分配器24及び電話端子台26だけが収容され、商用電源を必要とするOE変換器22及び23並びにLAN機器25は、光接続箱21、分配器24及び電話端子台26とは分離された板状部材41の上面に取り付けられている。
【0033】
従って、図8に示すような、情報分電盤を構成するすべての装置及びすべてのケーブルを同一の板状部材51の上面に実装する場合と比較して、装置同士の発熱又は輻射熱による影響を軽減でき、装置及び配線の信頼性が向上するとともに、装置の交換又は追加等のメンテナンスに柔軟に対応することができる。図8において、図5の各部に対応する部分には同一の符号を付けている。なお、図8では、LAN機器25と電話端子台26の間の接続は必要に応じて行われるので、ケーブルを2点鎖線で示している。
【0034】
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、宅内ケーブル用ユニット成端箱1は、筐体31内部において、仕切板34及び4本の支柱35により上層部1aと下層部1bとに仕切られる例を示したが、これに限定されない。上層部1aと下層部1bとは、例えば、図9に示すような断面略コ字状を呈する仕切部材61により仕切るように構成しても良い。このように構成すれば、上述した実施の形態1と略同様の効果を得ることができる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述の各実施の形態では、上層部1aを電話端子台26により構成するとともに、下層部1bを光接続箱21及び分配器24により構成する例を示したが、これに限定されない。要するに、光接続箱21、分配器24及び電話端子台26を三次元的(層状)に設置すれば良いのであるから、これらの少なくとも1個により上層部1aを構成するとともに、他の装置により下層部1bを構成するようにすれば良い。
【0036】
また、上述の各実施の形態では、宅内ケーブル用ユニット成端箱1を構成する筐体31の壁面にLANモジュラージャックコネクタ36、TELモジュラージャックコネクタ37及び光アダプタ38を設ける例を示したが、これに限定されない。例えば、宅内ケーブル用ユニット成端箱1の内部に収容された各装置と、宅内ケーブル用ユニット成端箱1の外部に設置された各装置とを接続するための各種ケーブルが挿通される貫通孔だけを形成したり、これら各種ケーブルをクランプするケーブルクランプ等の対応するケーブルを固定するためのケーブル固定部を設けても良い。一方、貫通孔33a及び33bに換えて、複合ケーブル20の端末に取り付けられたプラグ等が接続されるコネクタ又は複合ケーブル20が挿通されるケーブルクランプ等のケーブル固定部を設けても良い。この場合、貫通孔33a及び33bも含めた上記貫通孔、各種コネクタ及びケーブル固定部においては、各種ケーブルに関してそれぞれ所定の張力特性を確保する必要がある。
【0037】
また、上述の各実施の形態では、宅内ケーブル用ユニット成端箱1及び情報分電盤2には、配電線に接続された電力用ケーブルを収容及び成端する点については言及していない。しかし、複合ケーブルの中には、電力用ケーブルが含まれているものがある。従って、本発明は、このような複合ケーブルを用いる場合にも適用することができる。この場合、情報分電盤の上位概念として、単に、「分電盤」と呼ぶことができる。
【0038】
また、上述の各実施の形態では、複合ケーブル10及び20〜20を用いる例を示したが、これに限定されない。本発明は、宅内ケーブル用ユニット成端箱1の筐体31内にテレビ用同軸ケーブル、電話用ケーブル及びLAN用ケーブル等の信号伝送形態の異なる複数のケーブルに対応する複数の分岐装置を備え、複数の分岐装置を層状に配置することに特徴があるのである。従って、本発明は、上記信号伝送形態の異なる複数のケーブルが集合されることなく個別に、宅内ケーブル用ユニット成端箱1の筐体31内に収容及び成端される場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態1に係る宅内ケーブル用ユニット成端箱の一部内部構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱の下層部の内部構成を示す概略平面図である。
【図3】図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱の上層部の内部構成を示す概略平面図である。
【図4】図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱の外部構成を示す図であり、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は右側面図、(e)は正面図である。
【図5】図1に示す宅内ケーブル用ユニット成端箱を備えた情報分電盤の構成を示すブロック図である。
【図6】複合ケーブルの構成の一例を示す断面図である。
【図7】図5に示す情報分電盤における各構成要素の配線状態を示す概念図である。
【図8】従来の情報分電盤における各構成要素の配線状態を示す概念図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る宅内ケーブル用ユニット成端箱に用いられる仕切部材の外観構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
1 宅内ケーブル用ユニット成端箱
1a 上層部
1b 下層部
2 情報分電盤
10,20〜20 複合ケーブル
11 光ファイバケーブル(幹線)
12 電話用ケーブル(幹線)
13,14 光ファイバケーブル
15,17〜17 テレビ用同軸ケーブル
16,18〜18 LAN用ケーブル
19〜19 電話用ケーブル
21 光接続箱(分岐装置)
22,23 OE変換器(分岐装置)
24 分配器(分岐装置)
25 LAN機器(分岐装置)
26 電話端子台(分岐装置)
31 筐体
32 上ケース
33 下ケース
33a,33b 貫通孔
34 仕切板
35 支柱
36 LANモジュラージャックコネクタ
37 TELモジュラージャックコネクタ
38 光アダプタ
41,51 板状部材
61 仕切部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内に信号伝送形態の異なる複数のケーブルに対応する複数の分岐装置を備え、前記複数の分岐装置は、層状に配置されている
ことを特徴とする宅内ケーブル用ユニット成端箱。
【請求項2】
前記複数の分岐装置は、仕切部材により仕切られて層状に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱。
【請求項3】
前記複数の分岐装置は、電源を必要としない分岐装置のみからなる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱。
【請求項4】
前記筐体の壁面には、前記複数のケーブルが挿通される貫通孔、前記複数のケーブルの端末に取り付けられたプラグが嵌合するコネクタ又は前記複数のケーブルを固定するためのケーブル固定部のいずれかが設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の宅内ケーブル用ユニット成端箱と、
前記宅内ケーブル用ユニット成端箱の内部に収容されない他の複数の分岐装置と、
前記宅内ケーブル用ユニット成端箱と前記他の複数の分岐装置とを接続する複数のケーブルと
を備えていることを特徴とする分電盤。
【請求項6】
前記他の複数の分岐装置は、電源を必要とする分岐装置からなる
ことを特徴とする請求項5に記載の分電盤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−167577(P2008−167577A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−354033(P2006−354033)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】