説明

定量分配器

【課題】 液体ないしペースト状の物質の定量分配器を、特に栓部品に関して有利に構成する。
【解決手段】 本発明は、貯蔵容器(3)およびポンプ室(21)を備えた、液体ないしペースト状の物質(M)の定量分配器(1)に関するもので、ポンプ室(21)は少なくとも1つのバルブ(29)および貯蔵容器(3)に対して移動することができる排出キャップ(5)を有し、排出キャップの移動により物質(M)を排出することができ、この場合さらに排出キャップ(5)に排出開口部(37)を有する排出ダクト(47)が形成され、この排出開口部(37)は遠ざけることができるが失われることがないよう、排出キャップ(5)に保持される栓部品により閉じることができる。特に、閉止部品に関して有利に構成されるこのような液体ないしペースト状の物質の定量分配器を提供するため、閉止部品に排出ダクト区間(42)を形成し、固定された閉止棒(45)と共同作用する滑動部品(35)とすることを提案している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵容器およびポンプ室を備えた、液体ないしペースト状の物質の定量分配器に関するもので、ポンプ室は少なくとも1つのバルブおよび貯蔵容器に対して移動することができる排出キャップを有し、排出キャップの移動により物質を排出することができ、この場合さらに排出キャップに排出開口部を有する排出ダクトが形成され、この排出開口部は遠ざけることができるが失われることがないよう排出キャップに保持される栓部品により閉じることができる。
【背景技術】
【0002】
話題とする種類の定量分配器は、すでに種々の構成が既知である。単に例として、特許文献1または特許文献2の開示内容を参照すること。
【0003】
この種の分配器は、共通して排出開口部上の外側にある栓部品を開口位置に移動させるために円運動かまたはほぼ円運動を行う。対応する反対の移動は排出開口部を閉じる場合に実施する。これによって事情によっては物質の中断が生ずる。
【特許文献1】欧州特許第214106号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第10222375号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の技術の現状から、本発明は、このような液体ないしペースト状の物質の定量分配器を、特に栓部品に関して有利に構成するという課題を設定した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は先ず本質的に請求項1の対象物によって解決され、栓部品を排出ダクト区間が形成された固定された閉止棒と共同作用する滑動部品とすることに重点を置いている。固定された閉止棒を設け、かつ栓部品を滑動部品として形成することにより、閉止棒は栓として機能し、例えば同時に滑動部品に形成される排出開口部は、滑動部を品分配器から離す操作に応じて解放されるので、ペースト状の物質例えばスキンクリームなどは紐状に排出開口部から排出することができる。対応して分配器中に存在する物質の圧力が前提となる。円形に形成さることが好ましい排出開口部は、円形に形成さることが好ましい排出ダクト区間に対して直径が小さいので、滑動部品の解放位置でペースト状の物質の紐状の排出が達成される。対応する反対の分配器に向う滑動部品の動作の場合は、排出開口部に閉止棒の端部が挿入され、この場合栓のように排出開口部に差し込まれ、縁によって排出開口部を確実に塞ぐことが好ましい。基本的に排出開口部は閉止棒の自由端で開放され、その場合効果を向上させるため軽く円錐状にすることが好ましい。排出開口部の縦断面もこれに応じて適合させる。滑動部品を分配器に向って操作する場合は、閉止棒を取り囲む排出ダクト区間を通って、排出ダクト区間に存在する物質が分配器内部に移動する。数ミリメータの範囲に形成される滑動部品の直線的な移動路は、分配器から離れた開放位置ならびに分配器に向う閉鎖位置で、分配器の垂直な軸に対して横方向に調整される。
【0006】
このような種類の分配器は、種々の粘度の物質に適している。水のような液体でも、非常に高い粘度の物質であってもよい。
【0007】
以下の特徴は、上記に説明した構成の対象物に関するものであるが、基本的にそれらと無関係な意味も持っている。
【0008】
滑動部品は排出キャップの上側から操作することができると好ましい。それに基づいて滑動部品を滑動させる操作指は、同時に排出キャップを下側に押すことに使用することもできる。これに関して実際に分配器全体の片手操作が可能である。本発明の実用的な構成は、滑動部品は上側に滑動操作区間を備え、その断面は前垂れ区間の内面が滑動操作区間と180°よりも小さな角度で接続するよう、角度を持って前垂れ区間に延びている。滑動操作区間と前垂れ区間が接続する角度は、滑動部品の縦断面に関して180°よりも小さい。具体的に滑動部品は縦断面がほぼL字形に形成され、L字脚部に滑動操作区間がL字腕木部に前垂れ区間が形成される。接続角度は90°ないし100°の範囲にすると好都合である。滑り防止対策として、滑動操作区間の上側に操作指のため隆起した操作区間に形成される突起を設けることを提案する。突起は例えば矢印の指示などで、使用者に目視で分配器または滑動操作区間の機能の説明を行うようにすることもできる。滑動部品は排出開口部の下側に前垂れ区間を形成し、軽く凹面に形成した前垂れ区間の外側壁によって、排出開口部から押し出された紐状の物質を簡単に取り出すことができると好都合である。滑動操作区間が分配器の中心を越えて延びていると、操作的に好都合であることが実際に証明された。これによって例えば操作指による操作区間の快適な取り扱いができる。本発明により、滑動部品は1つまたは2つの側面区間を有し前垂れ区間ならびに滑動操作区間に角度を持って接続される。滑動部品は互いに配置される2つの等しい側面区間を設けることが好ましい。これによって滑動部品はほぼU字形に形成される断面を示し、側面区間はU字の脚部を形成する。このような構成により、滑動部品はほぼヘルメット形に形成され、外側に向いた前垂れ区間は基本的にヘルメットのバイザを形成する。滑動部品は排出キャップに被せるように配置することが好ましい。これに関し、滑動部品は側面区間のそれぞれ内側の壁に互いに向かい合う案内レールを設け、滑動部品の案内のため排出キャップに形成される収納部と共同作用させることを提案する。滑動部品の紛失を防止する処置は、それぞれの収納部にストッパ区間を設け、滑動部品の開放位置で案内レールの対応する対抗ストッパと共同作用させることによって達成される。滑動部品はその閉止位置に押し付けておくこともできる。動作後自動的に閉止位置に戻すこともできる。1つの変形として開放位置への滑動部品の滑動が、例えば対応して荷重を与えたばねによる圧力のしきい値の超過によって初めて達成される。これは自動的に単独で、意図した滑動移動を必要とせず、分配器が発生する圧力によって行うこともできる。滑動部品の動作の場合に、閉止棒と滑動部品の排出開口部の間の最適な共同作用を達成するため,本発明においては、閉止棒が排出キャップにおいて排出ダクトの軸方向のほぼ中心に延び、排出ダクトは滑動部品の排出ダクト区間ならびに閉止棒を取り囲む。排出キャップから形成される排出ダクトは、再びキャップに固定された円筒区間の内部に延び、円筒区間は同時に閉止棒に結合される。
【0009】
以下本発明を、実施例のみを描写した添付図面によって詳細に説明する。
【発明の効果】
【0010】
定量分配器の有利な栓部品が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
先ず図1および2について図示し説明するのは、例えばスキンクリームなどのペースト状の物質を排出するための分配器1である。
【0012】
ほぼ円筒形に形成され円形の断面を有する分配器1は、貯蔵空間2を形成する貯蔵容器3を備えている。貯蔵空間2は中心に分配器の軸vの周りに位置する追随ピストン4が配置される。貯蔵空間2の内部周囲面をポンプにより駆動されて気密に滑動する追随ピストン4は、普通の方法で貯蔵空間2に貯蔵される物質Mと共同作用する。更に分配器1は同時にポンプ頭部に形成される排出キャップ5を備え、分配する物質Mを取り出すため伸縮自在に分配器に配置される。
【0013】
これに関連して、排出キャップ5は貯蔵容器3の頸部に固定配置されるアダプタ6と伸縮して共同作業する。このため排出キャップ5はその下側範囲が周方向に直径を広げ、断面を段状に形成した内壁区間7を設け、フライパン上の空洞8を形成したアダプタ6の内壁により、排出キャップ5のポンプ駆動時に案内される。この場合図面から分かるように、空洞8の直径は排出キャップ5の壁区間7の直径よりも僅かに大きな寸法としている。排出キャップ5をアダプタ6の空洞8内で軸方向に固定するため、空洞8の開口縁9は空洞の内側に向けて小さくし、内壁区間7の段10と共同作用させて封鎖する。
【0014】
貯蔵容器3およびアダプタ6の間の結合は、係合または固定嵌合によって行われる。これに関し、貯蔵容器3の頸部に嵌合壁11を形成することによって周方向に直径を低減させることを提案する。この嵌合壁11の上に、アダプタ6をアダプタ6に形成したリング溝12に固定するように差し込む。このためリング溝12は、周方向に溝の内側に突き出した係合突起13を有し嵌合壁11に対応して共同作用する。
【0015】
さらに詳細が分かるように、排出キャップ5は排出キャップ5に固定され、中央の分配器の軸vの周りに配置される中間部品14を取り囲み、排出キャップ5および中間部品14の固定は係合結合15によって行われる。段状に形成された中間部品14の頸部16は、排出キャップ5の上の範囲に配置され円形に形成された受け入れ開口部17に突き出し、開口部の内壁は頸部16の外側の壁と気密に共同作用する。受け入れ開口部17の縁の正面18は、頸部16の根元に対応して適合させた段19に平面的に支えられる。この部分および係合結合15によって中間部品14は、排出キャップ5の内部の分配器の軸vの周りに固定されるので、中間部品14は排出キャップ5のポンプ駆動およびそれに伴う排出キャップ5の軸方向の変位に同時に追随する。
【0016】
さらに排出キャップ5の内部に、中間部品14と共同作用し中央の分配器の軸vの周りに位置するポンプ蛇腹20が配置される。排出キャップ5をポンプ方向rに動作させると、ポンプ蛇腹20は普通の方法で力を蓄積しながら押し潰され、排出キャップ5に必要な復元力を準備する。
【0017】
さらに詳細として、フレキシブルなポンプ蛇腹20はポンプ室21を備えている。ポンプ蛇腹20は垂直断面がジグザグに形成され、一方水平断面は基本的に円形に形成される。これは適合する軟質の柔軟な樹脂の樹脂射出部品であることが好ましい。ポンプ室21の内部のポンプ蛇腹20の脚部に一体に中央に配置される入口バルブ22が設けられ,その軸方向下側に配置され入口開口部23を形成する共同作用部分が、アダプタ6の底24に形成される。それに加えて底24は貯蔵空間の天井を形成する。
【0018】
更に詳細を述べると、アダプタ6は底24から突き出した支持台25を形成し、その内部にポンプ蛇腹20の脚部Fが収納され、円形に形成された支持台25の内壁と共同作用する。この範囲でポンプ蛇腹20はもはや蛇腹状に形成されず、塊状の壁で支持台25を覆う部分は強化された三角形の断面を有している。
【0019】
支持台25に取り囲まれたポンプ蛇腹20またはその脚部Fは底24に載っている。この場合脚部Fならびにポンプ蛇腹20の入口バルブ22は同心的に底24の入口開口部23に配置される。入口開口部23の出口側には2つの同心的なリング26および27が延び出している。リング27の外面は入口バルブ22の同心的な唇状体28と気密に共同作用する。
【0020】
排出キャップ5の上部に分配器の軸vと同心に配置される出口バルブ29があり、軟質の柔軟な樹脂で形成される。出口バルブ29は、漏斗状に形成され中間部品14の軸方向の延びるダクト30に支えられる。ダクト30の円筒形の外側壁によって、中間部品14は同心的に配置され円形に形成された第2のアダプタ32の保持区間31に固定される。アダプタ32は保持区間31を取り囲み直径を拡げたカラー33によって、カラー33および対応する中間部品14の対応する支え面の間に、ポンプ蛇腹20が上部のカラー34を挟み込んで固定するよう、中間部品14と共同作用する。
【0021】
ポンプ室21に部分的に軸方向に突き出したアダプタ32ならびに中間部品14のダクト30は、詳細には記載されていないがそれぞれ軸方向に分配する物質M用の通過開口部を備えている。
【0022】
図面から更に分かるように、排出キャップ5の上側に分配器の軸vの横方向に向いて直線的に移動することができる滑動部品35が配置される。滑動部品35の空間的な構成は、滑動部品35が動作していない位置はほぼ排出キャップ5の外側の形状に一致している(特に図14ないし16参照)。
【0023】
図10から分かるように、本発明により滑動部品35はほぼヘルメット上に形成され、空想的に考えられるヘルメットのバイザは外側に向いた前垂れ部分36として機能する。この前垂れ部分36の上方に滑動部品35は横軸uの周りに配置された排出開口部37を備え、円形断面であることが好ましい。滑動部品35全体の横断面はほぼU字形に形成され、逆に縦断面はL字形に形成され、前垂れ部分36および排出開口部37はL字形の腕木に形成される。長く延びたL字形の脚部の外側面には、滑動部品35全体の滑動操作区間38が形成される。操作例えば滑動操作区間38の指による操作を容易にするめため、滑動操作区間38に滑動部品35の変位方向に横向きの突起39を設けることを提案する。これは図示するように別々のリブ、または円形または楕円形に形成してもよい。すでに述べたように、滑動部品35はU字形の断面を有している。U字形の脚部は2つが互いに向かい合い、滑動操作区間38から角状に突き出す側面区間40を形成する。前垂れ部分36の背面および滑動操作区間38の床とそれぞれ角度を持って接続する側面区間40は、その内側壁2完全に等しい対抗して配置される案内レール41が設けられる。この案内レール41は横軸uを囲んで配置され、前垂れ部分36の背面に形成される滑動部品35の排出ダクト区間42の両側の側面に並ぶかまたは取り囲む。この排出ダクト区間42の中心に、前垂れ部分36の上部に形成される排出開口部37が開口する。排出ダクト区間42の内部に向いた縦方向は、滑動操作区間38の縦方向と平行に延びる。案内レール41によって、滑動部品35は馬乗り状に排出キャップ5上を直線的に移動することができるよう取り付けられる。これに関してほぼ段状に整形された排出キャップ5の組み込み部分43は、滑動部品35の壁の厚さに対応して適合させる。馬乗り状に配置された滑動部品35は、その案内レール41がそれに対応して排出キャップ5に形成され、横軸uの両側に配置される収納部44に噛み合う。収納部44は外側から排出キャップ5に形成される。収納部は内側に向って開放されていても閉じられていてもよい。内側に向って閉じられている方が好ましい。滑動部品35を紛失することがないように排出キャップ5に固定するため、収納部44に滑動部品35の最大開放位置に適応して設けたストッパ面41’が案内レール41と共同作用をする、引き出し防止ストッパ44’を設けることを提案する。
【0024】
図1ないし3からさらに詳細を知ることができ、排出キャップ5に被せた滑動部品35は、排出キャップの上部範囲に位置し排出キャップと一体に配置された閉止棒45と共同作用する。横軸uの周囲に軸方向に配置される閉止棒45は、排出キャップ5に形成された切り株状の円筒区間46の内部に延び、排出キャップ5に必要な排出ダクト47を形成する。排出ダクト47は内部で分配器の軸vと同心的に配置される受け入れ開口部17に開口し、ここに中間部品14の頸部16も受け止められる。受け入れ開口部17の天井からリブ48が受け入れ開口部17に突き出し、リブ48は同心的に分配器の軸vの周りに位置し、開口部17の周方向に均等に配分される。
【0025】
図示されているように、排出ダクト区間42は円筒区間46内に形成される排出キャップ5の排出ダクト47に案内されるように挿入されている。滑動部品35の閉止状態で、分配器から離れる方向を向き先が細くなるように形成された閉止棒45の自由端は、滑動部品35の排出開口部37に裏側から気密に挿入される。排出開口部37の縦断面は、先が細くなるように形成された閉止棒の自由端部に適合している。
【0026】
ポンプが動作した後の復元移動の場合、図1および3に示されるように排出キャップ5は排出位置にあり、貯蔵空間2から物質Mは矢印に従ってポンプ室21に流れる。アダプタ6およびアダプタ32はさらに、操作した場合物質Mを出口バルブ29に流すよう記入した矢印に対応する開放通路を形成する。全体が軟質なバルブとして形成した出口バルブ29はリング状の縁49で気密を保ち圧力の作用によってrの方向に持ち上げられ、一方上部は排出キャップ5または受け入れ開口部17の内側に形成されたリブ48によって支えられる。物質Mを取り出すため、滑動部品35を操作指によって分配器から離れて横軸uと同軸の開放位置に直線的に滑らせる。これによって物質Mは軸方向を向いたダクト30およびそれと横方向に位置する排出キャップ5の排出ダクト47を通って流れ、閉止棒45の周りを排出開口部37の方向に滑動し、その後ここから紐状に排出される。
【0027】
物質Mを取り出した後、滑動部品35は逆の順序で分配器に向って滑動し、閉止棒45は再び排出開口部37に気密に挿入される。
【0028】
排出キャップ5を保護するため、排出キャップ5は閉鎖カバーが被せられ係合結合50’によって分配器1に保持される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】滑動部品が閉止位置にある分配器を部分的に断面とした図で、閉鎖カバーは図示されていない。
【図2】滑動部品が開放位置にある図1に相当する図である。
【図3】図1に相当する技術的な図で、閉鎖カバーが図示されている。
【図4】図3の対象物の線IV−IVに沿った断面図である。
【図5】図3の線V−Vに沿った排出キャップの断面図で、図4の断面に対して排出開口部の方向にずらし、閉鎖カバーは図示されていない。
【図6】図4の線VI−VIに沿った、滑動部品の閉止状態の排出キャップの偏心した縦断面図である。
【図7】図6に対応するがやや変位させた図4の線VII−VIIに沿った断面の、滑動部品の開放状態の図である。
【図8】上から見た滑動部品である。
【図9】下から見た滑動部品である。
【図10】滑動部品の排出キャップへの組み込みの俯瞰図である。
【図11】図8の対象物の線XI−XIに沿った断面図である。
【図12】図8の対象物の線XII−XIIに沿った断面図である。
【図13】図3の対象物の線XIII−XIIIに沿った断面図である。
【図14】閉鎖カバーのない分配器の外観の俯瞰図である。
【図15】図14の側面図である。
【図16】図14の斜め前からの図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵容器(3)およびポンプ室(21)を備え、ポンプ室(21)は少なくとも1つのバルブ(29)および貯蔵容器(3)に対して移動することができる排出キャップ(5)を有し、排出キャップの移動により物質(M)を排出することができ、この場合さらに排出キャップ(5)に排出開口部(37)を有する排出ダクト(47)が形成され、この排出開口部(37)は遠ざけることができるが失われることがないよう、排出キャップ(5)に保持される栓部品により閉じることができる、液体ないしペースト状の物質(M)の定量分配器(1)において、
閉止部品は排出ダクト区間(42)が形成され、固定された閉止棒(45)と共同作用する滑動部品(35)であることを特徴とする分配器。
【請求項2】
特に、滑動部品(35)は排出キャップ(5)の上側から操作できることを特徴とする請求項1に記載する分配器。
【請求項3】
特に、滑動部品(35)は上側に滑動操作区間(38)を有し、滑動操作区間の断面は角度を持って前垂れ区間(36)に延び、前垂れ区間(36)の内面は滑動操作区間(38)に180°より小さな角度で接続していることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載する分配器。
【請求項4】
特に、滑動部品(35)内の前垂れ区間(36)に排出開口部(37)が形成されることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載する分配器。
【請求項5】
特に、滑動操作区間(38)が中央部の中心を越えて延びていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載する分配器。
【請求項6】
特に、滑動部品(35)は1つまたは2つの側面区間(40)を有し、角度を持って前垂れ区間(36)ならびに滑動操作区間(38)に延びていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載する分配器。
【請求項7】
特に、滑動部品(35)は側面区間(40)に配置される案内レールを備え、滑動部品(35)を案内するため排出キャップ(5)の収納部(44)と共同作用することを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載する分配器。
【請求項8】
特に、滑動部品(35)が閉止位置に押し付けられていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載する分配器。
【請求項9】
特に、閉止棒(45)が排出ダクト(47)のほぼ軸方向の中心に延びていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載する分配器。
【請求項10】
特に、排出ダクト(47)がキャップに固定された円筒区間(46)の内部に延びていることを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載する分配器。
【請求項11】
特に、閉止棒(45)が円筒区間(46)に結合されていることを特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載する分配器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−39133(P2007−39133A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−198864(P2006−198864)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【出願人】(591282685)メガプラスト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (2)
【氏名又は名称原語表記】Megaplast GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Im Oberdorf 29 78052 VS−Pfaffenweiler, B.R.Deutschland
【Fターム(参考)】