説明

家電情報蓄積サーバ

【課題】ネットワークに接続された家電機器の状態、動作履歴等に関するデータを簡単に蓄積することができ、データが要求された場合には短い処理時間でレスポンス可能な家電情報蓄積サーバを提供する。
【解決手段】家電情報蓄積サーバは、家電機器が出力したデータを受信する通信部と、前記通信部が受信したデータを蓄積するストレージ部と、前記ストレージ部に蓄積されたデータからデータベースを生成または更新するデータベース生成部と、前記データベース生成部の生成したデータベースを保存するデータベース保存部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、家電機器に係る情報を蓄積する家電情報蓄積サーバに関する。
に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク技術を利用して家庭用電器製品(以降、家電機器と略称する場合がある)の監視・制御を行うことについては従来から研究が進められており、様々な仕様やアーキテクチャが提案されている。例えば、ECHONET規格では家電やセンサ等の各種機器が使用する通信プロトコルを変換して宅内ネットワークに接続し、家庭内に設けられたコントローラで集中的に監視・制御するとともに、コントローラをゲートウェイとして外部ネットワークとの通信を行う仕様が規定されている(例えば特許文献1又は2を参照)。
【0003】
類似した位置付けの技術であるDLNA仕様は、UPnPをベースとした通信手順により宅内の家電間を接続することによりコンテンツデータの共有や相互に遠隔操作する機能を実現するものである。なお、映像信号、音声信号および制御信号を一括して取り扱うHDMI標準規格のCECを利用することによっても家電機器間で各種信号を共有することが可能であり、一部メーカの機器同士では実現されているが、これは主にレコーダとテレビとを接続するようなケースで限定的に使用されるものである。
【0004】
一方、一部のテレビやHDDレコーダでは、ブロードバンドルータを介してインターネットに接続し、インターネット上の動画配信サービスサーバから動画の配信サービスを受けることが行われている。
また、高齢者の家に設置された電気ポットやガスの使用状況をサーバに登録し、使用状況をメールで通知したり、端末で閲覧させたりすることにより、ポットやガスが使用されている状況を離れて住んでいる家族に知らせることで、高齢者の生活をモニターする見守りサービスも実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3929733号公報
【特許文献2】特許第4578258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来における家電機器のネットワーク化は、宅内ネットワークに接続された複数の家電機器を相互に制御または連携させ、サービスを提供しているサーバと家電機器とを通信させてサービスを実現することを想定したものであった。また、家電機器をインターネットに接続することにより提供される動画配信サービスや見守りサービスは、家電機器とサーバとの双方を特定のサービス実現のために作り込むことにより実現されるものであり、汎用的なサービスのプラットフォームを提供するものではなかった。
【0007】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ネットワークに接続された多種多様な家電機器の状態および/または動作履歴等に関するデータを簡単に蓄積することができるとともに、特定の家電機器についてデータが要求された場合には短いレスポンス時間で応答することが可能な家電情報蓄積サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、家電機器の状態や動作の履歴等のデータをインターネット上のサーバに蓄積し、これを端末上のアプリケーションや外部のWebサーバ等から利用可能な構成とすることで、家電機器の状態や動作の履歴を利用して多種多様なサービスを実現可能であることに想定し、種々の検討を行った。その結果、家電機器の情報を蓄積するサーバで汎用的なサービスのプラットフォームを実現するには、下記の要件が求められるという知見を得た。
【0009】
(1)データのフォーマット・形式に関わらず蓄積できること。
家電機器によって機器が取り得る状態は様々であり、また動作履歴として出力可能な情報も多種多様であるため、それらを含むデータのフォーマット・形式は一意には定められない。このため、各種家電機器からのデータを蓄積可能なサーバとするには、サーバ側で蓄積するデータ型式を規定するのではなく、家電機器が出力したデータをそのまま蓄積することが望ましい。
【0010】
(2)家電機器との通信が短時間で完了すること。
通信処理に長時間を要し、その間に新たな通信ができなくなること、または、操作できなくなることは家電機器では好ましくないため、サーバと家電機器との通信は短時間で完了することが望ましい。
【0011】
(3)外部からデータを要求された場合にレスポンス良く反応できること。
アプリケーションや外部Webサーバからの要求に対してレスポンス時間が長いとサービスとしての品質が悪くなるため、レスポンス良く反応できることが望ましい。
【0012】
この発明は以上の点に着目してなされたもので、前記目的を達成するために以下のような手段を講じている。
第1の態様は、家電機器が出力したデータを受信する通信部と、前記通信部が受信したデータを蓄積するストレージ部と、前記ストレージ部に蓄積されたデータをもとに予め定義されたテーブルフォーマットに従いデータベースを生成または更新するデータベース生成部と、前記データベース生成部により生成されたデータベースを保存するデータベース保存部とを具備することを特徴とする。
【0013】
上記構成において、前記通信部は、前記受信されたデータが前記ストレージ部に保存されると、前記家電機器との間の通信を終了することが望ましい。また、前記データベース生成部は、前記受信されたデータが前記ストレージ部に保存された後、前記通信部とは非同期に前記データベースの生成または更新処理を行うことが望ましい。また、外部からのデータ要求に応じて、前記データベース保存部に保存されたデータベースからデータを抽出して応答するデータ取得部をさらに具備することが望ましい。
【0014】
さらに、前記通信部は、前記家電機器にアダプタおよびモデムが接続されている場合に、当該アダプタおよびモデムとの間で通信を行うことにより、前記家電機器が出力したデータを受信する構成とすることができる。この場合、前記通信部は、家電機器が出力したデータとともに前記アダプタの識別信号を受信する構成とすることができる。また、前記ストレージ部は、前記識別信号をタグとして前記家電機器が出力したデータを管理する構成とすることができる。また、前記データベース生成部は、前記ストレージ部に保存されたデータから前記識別信号ごとにデータベースを生成する構成とすることができる。
【0015】
さらにまた、前記通信部は、さらに、家電機器が出力したデータ形式にかかる識別信号、または、家電機器の製品種別にかかる識別信号を受信する構成とすることができる。この場合、前記ストレージ部は、前記データ形式にかかる識別信号、または、前記製品種別にかかる識別信号をタグとして、前記家電機器が出力したデータを管理する構成とすることができる。また、前記データベース生成部は、前記データ形式にかかる識別信号、または、前記製品種別にかかる識別信号ごとに、当該識別信号に対応したテーブルフォーマットに従いデータベースを生成する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0016】
この発明に係る家電情報蓄積サーバによれば、ネットワークに接続された家電機器の状態および/または動作履歴等に関するデータを蓄積するとともに、外部サーバが使用するデータを機器ごとに抽出してなるデータベースを保持するので、蓄積したデータを利用しやすい形態で外部サーバに提供することが可能となる。
【0017】
すなわち、本発明の家電情報蓄積サーバは、家電機器および/または家電機器に接続された通信アダプタから送信されたデータをそのままストレージ部に保存するので、ネットワークに接続された多種多様な家電機器の状態および/または動作履歴等に関するデータをフォーマットに関わらず蓄積して保存することができる。この際、受信したデータに変換等の処理を施すことなく保存するので、迅速にデータの保存を終了することができ、その通知を家電機器等に送信することで短時間のうちに通信処理を終了することが可能である。
【0018】
しかし、ストレージ部に保存されているデータは各種家電機器等が送信した生データが混在した状態であるため、外部サーバ等から特定機器についてデータ要求がなされてからデータ抽出を行うと、データ抽出の処理に時間を要してレスポンスが著しく劣化するおそれがある。
このため、本発明に係る家電情報蓄積サーバでは、データベース生成部が予めストレージ部に保存されているデータからデータベースを生成してデータベース保存部に保存しておく。これにより、外部サーバ等からデータ要求がなされた場合には検索性に優れたデータベースからデータ取得することができ、ストレージ部全体からデータ抽出する必要はなくなるのでレスポンス時間は短縮され、汎用的かつパフォーマンスの高いサービスのプラットフォームを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】家電情報蓄積サーバを利用した情報サービスシステムの一例を示す図である。
【図2】家電情報蓄積サーバの機能ブロック図である。
【図3】ストレージ部に保存された情報の態様を示す概略図である。
【図4】家電機器が出力するデータの一例を示した図である。
【図5】データベースのテーブル定義を製品種別毎に示したもので、(a)はヘルスメータ、(b)はHDDレコーダ、(c)はテレビ、(d)はポット、(e)はエアコンについてのテーブル定義の一例である。
【図6】サービスサーバの機能ブロック図である。
【図7】家電機器が出力した情報を家電情報蓄積サーバに蓄積する動作の手順と内容を示すフローチャートである。
【図8】端末装置が家電機器の出力した情報に基づくサービスを受ける動作の手順と内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
図1は、家電情報蓄積サーバを利用した情報サービスシステムの一実施形態を示す図である。この情報サービスシステムは、各種家電機器が出力する動作履歴、操作履歴、測定結果、及び自機の状態等のデータを家電情報蓄積サーバに蓄積し、この蓄積されたデータを利用して、サービスサーバから端末装置に対し所定の情報サービスを提供するものである。
【0021】
図1に示すように、この情報サービスシステム100は、主として、家電機器110を含む宅内機器を、移動体通信網120及びインターネット130を介して家電情報蓄積サーバ140及びサービスサーバ150に接続可能にしたものである。以下、その各構成について詳細に説明する。
【0022】
家電機器110の種類に限定はなく、冷蔵庫、掃除機、食器洗浄機、洗濯機、エアコン、各種照明器具および調理器具(炊飯器、電子レンジ、電気ポット等)等の白物家電、HDDレコーダ、テレビ等のオーディオビジュアル機器、美容器具、ならびに健康器具のいずれであっても構わない。ただし、家電機器110には当該家電機器としての機能に加えて、その動作履歴、操作履歴、測定結果及び自機の状態等を表すデータを出力する機能が追加されており、当該データ出力を行うインターフェイスにはアダプタ111を介してモデム112が接続されている。
【0023】
アダプタ111は、中央処理ユニット(Central Processing Unit;CPU)とメモリを含んだマイクロコントローラを内蔵しており、当該マイクロコントローラには家電機器110のデータ出力インターフェイスおよびモデム112のインターフェイスが接続されている。マイクロコントローラのメモリは、ROM若しくはFlashROMと、RAMとから構成される。このROM若しくはFlashROMには、モデム112を制御するためのデバイスドライバと、TCP/IPプロトコルによる通信を実現するためのプロトコルスタックと、リソースを管理して基本機能を提供するRTOSと、これらのプログラムを利用して後述する通信シーケンスを実現するための主制御プログラムが格納されている。また、マイクロコントローラのRAMは、各種プログラムの実行時にヒープエリア及びスタックアエリア等として利用される。マイクロコントローラのCPUは、ROMに格納された各種プログラムを、RAMを利用して実行することにより所定の機能を実現する。
【0024】
モデム112は、アダプタ111から入力される制御信号に応じて、移動体通信網120に対し基地局121,122を介して無線接続され、アダプタ111に通信機能を提供する。
【0025】
ここで、アダプタ111の主制御プログラムについてより詳細な説明を行う。主制御プログラムには、アダプタ111のID文字列、家電機器110が属する製品種別、家電機器110が出力するデータ形式、後述する家電情報蓄積サーバ140にログインするために必要なアドレス、ポート番号、ログインID文字列及びパスワード等の各種情報が組み込まれている。主制御プログラムは、デバイスドライバを使用してモデム112を制御することにより、アダプタ111を後述する移動体通信網120に接続し、プロトコルスタックおよび各種情報を使用して家電情報蓄積サーバ140にログインする。そして、家電機器110から出力されたデータを、当該データに必要な情報を付加したのち送信する機能を実現する。本実施形態では、アダプタ111のID文字列、家電機器110が属する製品種別、および家電機器110が出力するデータ形式を、タグ情報として付加して送信する。
【0026】
上記のように、本実施形態では家電機器110に通信機能を提供するアダプタ111およびモデム112を外付けし、アダプタ111がモデム112を制御して通信を行う構成としたので、家電機器110に通信のためのハードウェアおよびソフトウェアを追加して組み込む必要はない。このため既存の家電機器に入出力インターフェイスから動作履歴、操作履歴、測定結果及び自機の状態等のデータを出力する機能を追加すれば、本実施形態の情報サービスシステムに適用することが可能である。
【0027】
ただし、図1に示したようにアダプタ111およびモデム112を外付けにすることは必須ではなく、これらに相当する構成を家電機器110に内蔵させる構成としてもよいし、アダプタ111を設けずに家電機器110の制御部に通信機能を実装する構成とすることも可能である。
【0028】
移動体通信網120は、所定の無線通信方式により移動体通信を実現するネットワークであり、回線交換方式による通話機能に加えてパケット交換方式によるデータ通信機能をモデム112および後述する端末装置160に提供する。移動体通信網120には複数の基地局121,122が設けられており、これらの基地局121,122に対し上記モデム112や端末装置160が無線接続される。移動体通信網120とインターネット130との間はゲートウェイ123を介して接続される。モデム112および端末装置160は、上記基地局121,122を介して移動体通信網120に接続されてパケット交換方式により通信を行うことができ、さらにゲートウェイ123を介してインターネット130に接続されて、後述する家電情報蓄積サーバ140およびサービスサーバ150との間でデータの送受を行うことが可能である。
【0029】
インターネット130は、インターネットプロトコルにより通信可能に接続されたコンピュータネットワークの集合である。インターネットには無数のサーバコンピュータ、端末が接続されており、これらの間でデータ、プログラムをやり取りすることによりWeb、メール、FTP、ファイル共有等の各種サービスが実現され、広く利用される。また、近時においてはクラウドコンピューティング技術により複数のサーバコンピュータを利用してサービスを提供するサーバシステムを仮想的に構築することも行われている。
【0030】
家電情報蓄積サーバ140は、このようなインターネット130に接続されたサーバシステムであり、サーバコンピュータ上にサーバプログラムを実装することにより構成されたものであっても良いし、クラウドコンピューティング技術により仮想的に構築されたものであっても構わない。図2は本実施形態における家電情報蓄積サーバ140の機能ブロック図である。図2に示されるように、家電情報蓄積サーバ140は、主として、ストレージ部141、データベース保存部142、データ受信部143、データベース生成部144、データ要求受付部145、データ取得部146およびデータ送信部147とから構成されている。
【0031】
データ受信部143は、アダプタ111からのログイン要求を受け付けてパスワードによる認証を行い、正当性が確認されたアダプタ111から送信された家電機器110の出力データを受け付けるものである。データ受信部143が受け付けた家電機器110の出力データは、そのままストレージ部141に保存される。ストレージ部141に保存されたデータは、アダプタ111によって当該データに付与されたタグ(アダプタIDおよび製品種別)によって管理される。
すなわち、アダプタIDタグを利用することで特定のアダプタ111に接続された家電機器110から出力されたデータを抽出することができ、また製品種別タグを利用することで特定製品種別に係る家電機器110から出力されたデータを抽出することができる。
【0032】
データベース生成部144は、ストレージ部141から特定アダプタID、特定データ形式または特定製品種別に係るデータを抽出し、予め定められたテーブル定義に従いデータベースを生成してデータベース保存部142に保存する機能を有する。またデータベースが生成済みでデータベース保存部142に保存されている場合には、保存済みのデータベースとストレージ部141に追加して保存されたデータとから、データベースを更新する処理を行う。
【0033】
データベース生成部144が生成するデータベースのテーブル定義は、データ形式もしくは製品種別毎に定義されており、テーブル定義を追加することにより新たなデータ形式または製品種別のデータに対応することができる。また、テーブル定義を差し替えることにより生成されるデータベースの構成を追加変更することも可能である。データベース保存部142は、データベース生成部144が生成または更新したデータベースをデータ取得部146から参照可能な状態で保存する部である。
【0034】
データ要求受付部145は、後述するサービスサーバ150から送信されるログイン要求を認証し、正当性が確認されたサービスサーバ150からのデータ要求を受け付ける部である。サービスサーバ150からのデータ要求を受け付けたデータ要求受付部145は、データ取得部146を呼び出すとともに取得すべきデータの情報を引き渡す部である。
【0035】
データ取得部146は、データ要求受付部145から渡された取得すべきデータの情報に基づいて、データベース保存部142からデータを抽出するデータベースを特定し、取得すべきデータを抽出してデータ送信部147に引き渡す部である。データ送信部147は、データ取得部146の取得したデータをサービスサーバ150に送信する部である。
【0036】
このように、本実施形態における家電情報蓄積サーバ140は、家電機器110が出力したデータをそのままストレージ部141に保存するので、多種多様な家電機器が出力する様々な動作履歴、操作履歴、測定結果及び自機の状態等のデータをそのまま蓄積することができる。したがって、家電機器110側でサーバが対応しているデータの形式に合わせる必要がなく、自由なサービス設計が可能である。
【0037】
その一方で家電情報蓄積サーバ140は、アダプタID、製品種別および/またはデータ形式毎に、家電機器110が出力したデータからデータベースを生成してこれを保持するので、外部のサーバからデータの要求があった場合には検索性および参照性に優れたデータベースから速やかにデータを呼び出してレスポンスすることができる。
【0038】
また、ストレージ部141に家電機器100が出力したデータを一次情報として保存しているので、サービスを開始した後でデータベースの形式を変更/追加したい場合にはデータベースのテーブル定義を変更/追加した上で改めてデータベースを生成すればデータベースの変更/追加にも容易に対応することができる。
【0039】
図3は、ストレージ部141が各種の家電機器が出力したデータを蓄積している状態を示す図面である。図3の面取りされた矩形は、それぞれヘルスメータ、HDDレコーダ、ポット、テレビ、エアコンの動作ログを示している。矩形の大きさは各データのサイズに対応しており、データは家電情報蓄積サーバ140が受信した順に格納されている。図3は、ヘルスメータ動作ログ、体重計動作ログ、HDDレコーダ動作ログ、テレビ動作ログ、ポット動作ログ・・・の順にデータが蓄積されている状態を示している。
【0040】
図4は、図3に示した家電機器の出力したデータの構成を示す図面である。家電の出力データは、例えば図4に示された要素の16進データから構成することができる。図3に示されるようにストレージ部141には、各種家電機器の出力したデータが混在した状態で格納される。
【0041】
図5は、上記のようにストレージ部141に格納されたデータから、データベース生成部144が生成するデータベースのテーブル定義を製品種別毎に示したものであり、(a)はヘルスメータ、(b)はHDDレコーダ、(c)はテレビ、(d)はポット、(e)はエアコンについてのテーブル定義の一例である。このような製品種別毎のデータベースからデータ取得部146は要求されたデータを抽出する。なお、ここでは製品種別毎のデータベースを示したが、製品種別に代えて家電機器110の出力するデータ形式毎のデータベースについても略同様のテーブル定義を使用することができる。また、アダプタID毎にデータベースを生成する場合は、製品種別またはデータ形式に対応したテーブル定義を利用してデータベースを生成することができる。
【0042】
サービスサーバ150は、家電情報蓄積サーバ140に蓄積されたデータに基づいて端末装置160に情報サービスを提供するサーバである。本実施形態におけるサービスサーバ150は、蓄積されたデータに基づいてWebページを生成する構成となっている。図6は、本実施形態におけるサービスサーバ150の機能ブロック図である。
【0043】
図6に示すようにサービスサーバ150は、主として、認証情報保持部151と、家電リスト保持部152と、コンテンツ保持部153と、端末装置通信部154と、ログイン認証部155と、家電リスト抽出部156と、家電情報蓄積サーバ通信部157と、ページ生成部158とを備えている。
【0044】
端末装置通信部154は、インターネット130および移動体通信網120を介して後述する端末装置160と通信を行うためのもので、端末装置160からのアクセスを受け付けて情報の送受信を行う。ログイン認証部155は、端末通信部154が端末装置160からのログイン要求を受け付けた場合に、当該ログイン要求にかかるサービスIDおよびパスワードを認証情報保持部151に保存された内容と照合することにより認証を行うものである。
【0045】
家電リスト抽出部156は、サービスサーバ140にログインした端末装置160から登録された家電の一覧である家電リストを要求された場合に、家電リスト保持部151に保存されているリストを取得して端末装置通信部154を介して端末装置160へ送信するものである。
【0046】
家電情報蓄積サーバ通信部157は、端末装置160からの要求に応じて、あるいは非同期に家電情報蓄積サーバ140と通信して情報の送受信を行うためのものである。
【0047】
ページ生成部158は、家電情報蓄積サーバ通信部157が家電情報蓄積サーバ140から取得した情報に基づいて端末装置160に送信するページ画面を、コンテンツ保持部153が保持するコンテンツを利用して生成するものである。このページ生成部158により生成されたページ画面は、端末装置通信部154を介して端末装置160に送信され、端末装置160のディスプレイに表示される。
【0048】
認証情報保持部151は、サービス提供を受けるユーザについてサービスIDおよびパスワードを登録し保持するためのものである。家電リスト保持部152は、サービスを受けるユーザが登録している家電製品のリストをアダプタIDとともに保持するものである。コンテンツ保持部153は、ページ生成部158がページ生成する際に、その要素として利用するコンテンツを保持するものである。
【0049】
サービスサーバ150は、このような構成により家電情報蓄積サーバ140に蓄積された情報に基づいてページ画面を生成し、端末装置160に配信するサービスを実施する。例えば、家電機器110としてヘルスメータを使用した場合には、家電情報蓄積サーバ140に蓄積されたユーザの体重、体脂肪率等のデータを利用して、これらをグラフ化して表示するサービスを提供することができる。また、別途ユーザから体重等の管理目標を受け付けて、目標との乖離度をグラフィカルに表示するサービスとしてもよい。さらに、ユーザの体重、体脂肪率等のデータから肥満度等を算出し、それに応じて健康管理上のメッセージを表示するサービス、および/または、ユーザの状態に応じたサプリメント、健康器具、スポーツジム、保険等の広告を併せて配信するサービスとしてもよい。
【0050】
また、家電機器110としてHDDレコーダまたはテレビを使用した場合には、家電情報蓄積サーバ140に蓄積されたユーザの視聴タイトルの情報に基づいて、視聴済みタイトルのリストをジャンル毎に分類してリストを構成するサービスとすることができる。また、ユーザが視聴したタイトルの感想及びレビューを含むWebサイトまたはSNSコミュニティ、さらには同じタイトルを視聴したSNSユーザのリストを作成して配信するサービスとすることができる。
【0051】
さらに、ユーザの視聴したタイトルの情報に基づいて当該ユーザが嗜好する番組の傾向を分析し、当該傾向に含まれる別タイトルの放送またはオンデマンド配信、DVD等および関連商品の販売またはレンタル等の広告を併せて配信しても構わない。さらにまた、家電情報蓄積サーバ140から他ユーザのデータを取得して利用可能な場合には、同じ番組を視聴したユーザの視聴済みタイトルから未視聴のタイトルを抽出し、ユーザに視聴を勧める構成としてもよい。
【0052】
さらに、家電機器110としてポットを使用している場合には、家電情報蓄積サーバ140に蓄積されたポットの動作履歴を利用して、既存の見守りサービスと同様のサービスを構成することができる。また、図4および図5に示したように湯量の値を蓄積している場合には、一日の消費湯量を監視することによりポット使用者の体調を監視することも可能である。
【0053】
さらにまた、家電機器110としてエアコンを使用している場合には、家電情報蓄積サーバ140に蓄積されたエアコンの動作/予約の履歴に基づいて、毎日の動作履歴を室内温度の実測値とともにグラフィカルに表示するサービスを構成することができる。この場合には、さらにサービスサーバ150を外部の情報提供サーバと通信可能な構成とすることにより天候情報を提供するサーバから気温情報を取得して、家電情報蓄積サーバ140の動作履歴や予約内容にムダがないか判定するサービスとすることも可能である。
【0054】
前述した通り、家電情報蓄積サーバ140は複数の家電機器110から送信されたデータを蓄積することが可能であり、また情報サービスシステム100は家電情報蓄積サーバ140およびサービスサーバ150を複数備えた構成としても良い。また、複数のサービスサーバ150が複数の家電情報蓄積サーバ140と情報をやり取りしてユーザにサービスを提供する構成とすることもできる。また、家電情報蓄積サーバ140およびサービスサーバ150は、いずれもクラウドコンピューティング技術により複数のサーバからなるサーバ群上に仮想的に構築されたものであっても構わない。
【0055】
端末装置160は、移動体通信網120に接続してパケット通信方式による通信でゲートウェイ123を介してインターネット130に接続されたサービスサーバ150と通信する機能を有し、サービスサーバ150から受信した情報をディスプレイに表示してユーザに提供し、あるいはさらにユーザの操作を入力として受け付けるものである。このような端末装置160としては、フィーチャーフォン、スマートフォン、タブレット型端末等の移動体通信端末を使用することができる。
【0056】
以下、上記のように構成された情報サービスシステム100において、家電機器100が出力した情報をアダプタ111を経由して家電情報蓄積サーバ140に蓄積する際の動作について図7のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0057】
この動作は、まずユーザが家電機器110を使用するところから開始される(ステップST101)。家電機器110は、ユーザによる使用をトリガとして、ユーザが家電機器を使用した履歴情報をアダプタ111に出力する(ステップST102)。なお、ここではユーザによる使用をトリガとする場合を示すが、家電機器110がタイマを内蔵している場合には、タイマを利用して周期的に履歴情報を出力する構成とすることもできる。
【0058】
家電機器110が出力した履歴情報はアダプタ111によって受け付けられ(ステップST103)、アダプタ111は家電機器110から出力された履歴情報からサーバに送信するデータを生成する(ステップST104)。ここでは、例えば図4に示した構成の家電機器110の出力データに、アダプタ111に割り付けられたアダプタID、出力データの形式および/または家電機器110の製品種別をタグ情報として追加することにより、サーバに送信するデータを生成する。
【0059】
続いて、アダプタ111はデバイスドライバを利用してモデム112に対してコマンドを送信し、通信開始を指示する(ステップST105)。通信開始を指示されたモデム112は、基地局121を介して移動体通信網120にパケット通信モードで接続する。次にアダプタ111は、上記ステップST104で生成されたデータをモデム112を利用して家電情報蓄積サーバ140に送信する。このとき、アダプタ111はマイクロコントローラのプロトコルスタックを利用して、ゲートウェイ123を介して家電情報蓄積サーバ140とIPプロトコルを利用した通信を行う。
【0060】
アダプタ111から送信されたデータを受信する家電情報蓄積サーバ140では、ステップST109〜ST114を行う第1のタスクと、ステップST115およびST116を行う第2のタスクとが並行して処理を実行することにより以下の動作が行われる。
【0061】
すなわち、まず第1のタスクにおいて、データ受信部143にてアダプタ111から送信されたデータを受信し(ステップST109)、受信完了したかを判断して(ステップST110)、受信完了していないと判断した場合は受信を継続する。
【0062】
一方、ステップST110で受信完了したと判断した場合には、受信したデータをストレージ部141に保存する(ステップST111)。このとき保存されるデータは、家電機器110が出力したデータであり、アダプタ111が追加したアダプタID、データ形式、および/または製品種別はデータを管理するためのタグとして利用される。つまり、アダプタIDまたは家電機器110の製品種別を指定することにより、ストレージ部141に保存された当該アダプタIDまたは製品種別にかかるデータにアクセスすることが可能である。
【0063】
続いてデータの保存が完了したかを判断し(ステップST112)、保存完了していなければデータ保存を継続する。一方、データ保存が完了している場合には、第2のタスクに保存完了したことを通知する(ステップST113)。
【0064】
第1のタスクからデータを保存完了したことの通知を受けた第2のタスクでは、第1のタスクとは非同期に、データベース生成部144が受信したデータに関連するデータベースを生成または更新する処理が行われ(ステップST114)、更新済みデータベースがデータベース保存部142に保存される(ステップST115)。
【0065】
以上の動作により家電機器110が出力したデータは家電情報蓄積サーバ140のストレージ部141に蓄積保存され、また、外部から呼び出し容易なデータベースの状態として保存される。
【0066】
その一方で、第1のタスクは、第2のタスクに保存完了したことを通知した後、アダプタ111に対して受信完了を通知する(ステップST114)。この通知を受けたアダプタ111は、家電情報蓄積サーバ140から通信完了の通知を受けると(ステップST107)、モデム112にコマンドを発行して通信完了を指示し(ステップST108)、モデム112はこれに応じて移動体通信網との通信を完了する。
【0067】
次に、情報サービスシステム100において、サービスサーバ150が家電情報蓄積サーバ140に蓄積されたデータに基づいてサービス情報を端末装置160に提供する動作を、図8のシーケンス図を参照しながら説明する。
この動作は、まず端末装置160上でクライアント・アプリケーション(本実施形態ではブラウザ)が起動されることから開始される(ステップST201)。起動されたクライアントアプリは、IDおよびパスワードを送信して、サービスサーバ150に対してログイン要求を行う(ステップST202)。
【0068】
端末装置160からのログイン要求を受けたサービスサーバ150は、端末装置160から送信されたIDおよびパスワードを、ログイン認証部155により認証情報保持部151の保持するIDおよびパスワードと照合することによりログイン認証を行い(ステップST203)、認証結果を端末装置160に通知する(ステップST204)。サービスサーバ150は、端末装置160の正当性が確認された場合に当該端末装置160のログインを許可し、正当性が確認できなかった場合には端末装置160のログインを拒絶する。
【0069】
端末装置160は、サービスサーバ150により自装置160の正当性が認められなかった場合には、ステップST202に戻ってIDおよびパスワードの再入力を求めた上でサービスサーバ150に対して再度ログイン要求を行う。一方、サービスサーバ150により端末装置160の正当性が確認された場合に、端末装置160はサービスサーバ150に対して登録済み家電リストを要求する(ステップST206)。ここで、登録済み家電リストとは、家電情報蓄積サーバ140に蓄積された情報を利用したサービスを受けるために、端末装置160のユーザがサービスサーバ150に登録した家電機器の一覧であり、端末装置160のIDごとに家電リスト保持部152に保存されている。
【0070】
端末装置160からの要求に応じて、サービスサーバ150は要求元の端末装置160のIDをキーに、家電リスト抽出部156により登録済み家電リストを取得し、端末装置通信部154から端末装置160に送信する(ステップST207)。登録済み家電リストを受信した端末装置160は、その一覧をディスプレイに表示するとともに(ステップST208)、当該一覧から情報サービスを受ける対象とする家電を選択するためのUIをなしてユーザの選択に供する。
【0071】
なお、本実施形態では家電リストから家電機器を選択することにより、当該家電機器の出力データを利用したサービスを選択する場合を示したが、情報サービスリストから所望のサービスを選択する態様とすることも可能である。この場合には、サービスサーバ150にて端末装置160の利用可能なサービスリストを保持し、端末装置150に送信して表示させることによりUIをなし、ユーザの選択に供することになる。
【0072】
端末装置160は、家電リストから家電機器を選択するユーザ操作を受け付けると、どの家電機器が選択されたかをサービスサーバ150に対して通知する(ステップST209)。この通知を端末装置通信部154で受信したサービスサーバ150は、選択された家電機器の履歴情報を利用したサービスを開始する(ステップST210)。
【0073】
サービスを開始したサービスサーバ150は、まず家電情報蓄積サーバ通信部157から家電情報蓄積サーバ140に対して選択された家電の情報を、対応するアダプタIDを指定して要求する(ステップST211)。
【0074】
この要求をデータ要求受付部145で受けた家電情報蓄積サーバ140は、データ取得部146によりデータベース保存部142に保存されたデータベースから、上記選択された家電機器に対応するデータを取得し、このデータをデータ送信部147からサービスサーバ160に送信する(ステップST212)。このとき家電情報蓄積サーバ140は、データベースの全てをサービスサーバ150に送信する必要はなく、サービスサーバ150が指定するデータのみを送信するようにしても構わないし、前回送信した以降に蓄積されたデータを送信する構成としてもよい。
【0075】
サービスサーバ150は、家電情報蓄積サーバ通信部157により家電情報蓄積サーバ140からデータを受信すると、受信したデータに基づいてページ生成部158が端末装置160のディスプレイに表示する画面にかかるHTMLページを生成し(ステップST214)、端末装置通信部154から端末装置160に送信する(ステップST215)。サービスサーバからHTMLページを受信した端末装置160は、クライアント・アプリケーションにより当該HTMLページをレンダリングしてディスプレイに表示し、ユーザに家電機器の履歴情報に基づいた情報サービスを提供する(ステップST215)。
【0076】
したがってこの実施形態によれば、家電情報蓄積サーバ140は受け取ったデータの形式を制限することなく、そのままストレージ部141に保存するので、家電機器110が出力した様々な構成のデータをそのまま蓄積することができる。また、家電情報蓄積サーバ140は、家電機器110の出力したデータをストレージ部141に保存した段階でアダプタ111に通信終了を通知するので、家電機器110側を速やかに通信処理から解放することができる。さらに、家電情報蓄積サーバ140は、家電機器110の出力したデータをストレージ部141に保存した後にデータベースを生成または更新し、生成または更新済みのデータベースを利用してサービスサーバ150からのデータ要求に応答するので、短いレスポンス時間でサービスサーバ150からのデータ要求に応えることが可能である。
【0077】
すなわち、ネットワークに接続された多種多様な家電機器の状態および/または動作履歴等に関するデータを簡単に蓄積することができるとともに、特定の家電機器についてデータが要求された場合には、短い処理時間でレスポンスすることができる家電情報蓄積サーバを提供することができる。したがって、本発明によれば、家電機器の情報を蓄積するサーバを用いて汎用的かつパフォーマンスに優れたサービスのプラットフォームを実現することが可能となる。
【0078】
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、種々変形が可能である。例えばアダプタ111にモデム112ではなく有線または無線LANモジュールを接続した構成とし、移動体通信網120ではなく公衆LANに接続する構成としてもよい。また、家電機器110が出力するデータの構成および家電情報蓄積サーバ140が保存するデータベースのデータ形式は、図4および図5に示したものに限定されない。さらに、上記実施形態では家電機器110の出力したデータがストレージ部141に保存されたことを契機としてデータベースの生成または更新を行う場合を示したが、このような処理もタイマを利用して周期的に行う構成としても構わない。
【0079】
さらにまた、サービスサーバ150が端末装置160に送信するデータはHTMLデータに限られず、専用のクライアントアプリで表示するためのXMLデータや専用データであっても構わない。その場合には端末装置160に当該データに対応したクライアントアプリをインストールして使用する。
【0080】
さらにまた、家電情報蓄積サーバ140が家電機器110の出力したデータから生成するデータベースは、所定の統計処理を施した数値を含むものであっても構わない。例えば同じ製品種別に属する家電機器について蓄積されたデータについての平均値、個々の家電機器のデータが前記平均値から乖離している程度を評価する数値等を求め、これらをデータベースの要素とする構成としてもよい。
【0081】
さらにまた、上記実施形態ではアダプタ111がモデム112を介して移動体通信網120に接続する場合を示したが、アダプタ111は端末装置を介して移動体通信網120に接続する構成としてもよい。この場合、アダプタ111と端末装置との間は近距離無線通信、赤外線通信、NFC等で接続する構成とすることができる。
【0082】
さらにまた、上記実施形態では特に限定を行わなかったが、アダプタ111が家電機器110の出力するデータにデータ形式タグを付加し、家電情報蓄積サーバ140がデータ形式タグに基づいてデータを解釈し、データ形式に対応したテーブル定義によりデータベースを生成する構成とした場合、家電機器110が出力するデータは製品種別による限定を受けず、より自由度の高いサービスを構築することが可能となる。
【0083】
また、アダプタ111が家電機器の出力したデータのデータ形式を把握し、データ形式に応じたデータ形式タグを付加することにより、同一の家電機器が状態等に応じて異なるデータ形式でデータを出力する構成とすることもできる。また、アダプタ111が別途把握した家電機器の状態等に応じたデータ形式タグを付加する構成としてもよい。アダプタ111に対してネットワーク側から制御信号またはプログラムを送信することで、アダプタ111の付与するデータ形式タグを変更することも可能である。このようなデータ形式タグは、製品種別タグと併用してもよいし、製品種別タグに代えて使用しても構わない。
【0084】
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0085】
100…情報サービスシステム、110…家電機器、120…移動体通信網、130…インターネット、140…家電情報蓄積サーバ、150…サービスサーバ、111…アダプタ、112…モデム、121,122…基地局、123…ゲートウェイ、141…ストレージ部、142…データベース保存部、143…データ受信部、144…データベース生成部、145…データ要求受付部、146…データ取得部146、147…データ送信部、151…認証情報保持部、152…家電リスト保持部、153…コンテンツ保持部、154…端末装置通信部、155…ログイン認証部、156…家電リスト抽出部、157…家電情報蓄積サーバ通信部、158…ページ生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器が出力したデータを受信する通信部と、
前記通信部が受信したデータを蓄積するストレージ部と、
前記ストレージ部に蓄積されたデータをもとに予め定義されたテーブルフォーマットに従いデータベースを生成または更新するデータベース生成部と、
前記データベース生成部により生成又は更新されたデータベースを保存するデータベース保存部と
を具備する家電情報蓄積サーバ。
【請求項2】
前記通信部は、前記受信されたデータが前記ストレージ部に保存されると前記家電機器との間の通信を終了することを特徴とする請求項1に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項3】
前記データベース生成部は、前記受信されたデータが前記ストレージ部に保存された後、前記通信部とは非同期に前記データベースの生成または更新処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項4】
外部からのデータ要求に応じて、前記データベース保存部に保存されたデータベースからデータを抽出して応答するデータ取得部を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項5】
前記通信部は、前記家電機器にアダプタおよびモデムが接続されている場合に、当該アダプタおよびモデムとの間で通信を行うことにより、前記家電機器が出力したデータを受信することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項6】
前記通信部は、前記家電機器が出力したデータとともに前記アダプタの識別信号を受信することを特徴とする請求項5に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項7】
前記ストレージ部は、前記アダプタの識別信号をタグとして、前記家電機器が出力したデータを蓄積し管理することを特徴とする請求項6に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項8】
前記データベース生成部は、前記ストレージ部に保存されたデータをもとに、前記アダプタの識別信号ごとに前記データベースを生成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項9】
前記通信部は、さらに、家電機器が出力したデータ形式に係る識別信号、または家電機器の製品種別に係る識別信号を受信することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項10】
前記ストレージ部は、前記受信されたデータ形式に係る識別信号、または前記製品種別に係る識別信号をタグとして、前記家電機器が出力したデータを蓄積し管理することを特徴とする請求項9に記載の家電情報蓄積サーバ。
【請求項11】
前記データベース生成部は、前記受信されたデータ形式に係る識別信号、または前記製品種別に係る識別信号ごとに、当該識別信号に対応したテーブルフォーマットに従いデータベースを生成することを特徴とする請求項9または10に記載の家電情報蓄積サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−90125(P2013−90125A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228667(P2011−228667)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(394020376)ガイアホールディングス株式会社 (51)
【Fターム(参考)】