説明

容器の主要な移動路を複数の2次的な移動路に分離する容器搬送装置

本発明は、ボトルタイプ(2)の容器を搬送する装置に関する。複数の運搬アーム(5)を含むボトル(2)を搬送する1次車輪(3p)と、1次車輪(3p)によって供給されるボトル(2)を、その各々が搬送できる少なくとも2つの2次搬送車輪(3s)と、1次車輪(3p)の運搬アーム(5)によって掴まれるボトル(2)の搬送路の接線方向の1点において、各2次車輪(3s)の運搬アーム(5)のクランプによって掴まれるボトル(2)の搬送路とを備えており、1次車輪(3p)によって搬送されるボトル(2)の主要な移動路は、2次搬送車輪(3s)によって各々搬送されるボトル(2)の少なくとも2つの2次的な移動路に分離されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、上流である容器処理機械の出口において供給される容器の主要な移動路を、下流に配置される複数の機械に各々向けられた複数の容器の2次的な移動路に分離して、ボトルタイプの容器を搬送する装置に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、ボトル等の搬出される容器を、周辺に配置される複数の搬出ステーションからなる円形搬出コンベヤの出口において搬送することに適用される。
【0003】
円形搬出コンベヤの出口における搬出動作の後、搬出されるボトルは例えば、充填機、または他の場所へそれを移動するパレタイザといった他の処理機械へ搬送されなければならない。
【0004】
搬出機械の生産速度の観点から、このような機械の出口において、特には順路決めコンベヤにおけるボトルが混雑する問題を防ぐため、ある場合には、低い生産速度である下流処理機械の連続的な供給を可能にするため、このような機械の出口において移動路を分離する必要がある。
【0005】
ボトルタイプの容器を分離し、運搬する装置の一実施形態が、文献FR2801045に記載されている。しかしながら、この装置はまた、そのネックにおいて、ボトルをガイドする部分を備えているため、ボトルは摩擦による問題を発生させやすい。
【0006】
さらなる実施形態は、文献WO2005037685に記載されているが、パレット化取り付けの一部として、搬出機械からのボトルの移動路を分離するシステムを開示している。このシステムは、形成されたボトルを処理するために搬出機械と関連付けられた降ろし車輪を備える。そして、この降ろし車輪は、場合によっては、上記ボトルを1つまたは2つのエンドレスチェーン型クランプを備えているコンベヤに供給する。上記コンベヤは、順にベルトコンベヤまたはニューマチック・コンベヤの入口においてボトルを配置する複数の中間車輪を有する。
【0007】
この構成では、降ろし車輪および種々の中間車輪はボトルのボディを掴む。すなわち、ボトルとして成形されたばかりのボトルの一部が搬出機械から搬出される。ボトルのこの部分、すなわちボディは相対的に柔軟であり、特にリムと、ネックのねじ込み部分との間に位置している勝手にいじれないリング受けゾーンによってボトルを掴むクランプを備えるチェインコンベヤに運搬される。
【0008】
さらに、この構成では、ある種類のボトルから他の種類へと素早く切り替えること、すなわち、ボディが異なるフォーマットと次元的特長を有する複数種類のボトルとを搬送すること(例えば、1リットルの容量の容器を2リットルの容量の容器に変更すること)は容易ではない。
【0009】
それゆえ、本発明は、特にボトルまたは容器のボディの次元的特長に対して何らかの干渉または調節を必要としない正確な独自の搬送装置を用いることによって、この種類のボトルの移動路の処理と関連する従来技術の問題を解決することを提案する。
【0010】
本発明に係る搬送システムはまた、ボトルの巡回を単純化することができ、搬出機械の出口と最終コンベヤとの間のこのボトル搬送における信頼性を確保することができる。実に、高速で行われるこの搬送は、ボトルにおける遠心沈降と関連する振動動作を誘発し、この動きは掴みクランプにおいてボトルのネック位置の正確さを低下させる。これにより、ボトルの搬送中における問題を引き起こしやすい。
【0011】
これらの振動問題を改善するために、本発明はまた、ボトル掴みアームにおけるクランプシステムの特定の構成を提供する。
【0012】
同様に、空気圧コンベヤタイプまたは他の順路決め部材へのボトルの最終的な運搬は、例えば文献FR2781470に記載されているように、ボトルが、圧縮空気が供給されるケーソンの壁に形成された方向ポートからの空気の吹き付けによって、クランプの形態の支持部材によって捕捉される運搬システムから、そのネックにおいて、リムの下におけるガイドのみによって比較的自然に押し出される搬送システムへと切り替えられる。
【0013】
それゆえ、積極支持システムから相対支持搬送システムへの切り替えはまた、正確さと、要求される全ての効率とを実現しつつこれらの搬送システムを切り替えるために、クランプにおけるいくつかの特定の構成を必要とする。
【0014】
第一側面によると、本発明は、クランプを用いて、例えば供給部材とコンベヤタイプ順路決め部材との間でボトルタイプ容器を搬送および運搬する装置に関し、上記装置は、
星型に配置されるアームに支持されるクランプを備えて、回転する1次入口車輪と、
上記1次入口車輪と上記順路決め部材との間に位置し、接線速度が上記1次車輪の接線速度と等しい平坦クランプが設けられる運搬手段とを備え、
上記1次入口車輪は、リムの下のボトルを、上記リムの下に直接位置するリングにおいて掴む平坦クランプの複数のグループを含み、クランプの各グループは、上記供給部材における上記ボトルを保持する手段、および、上記運搬手段の上記クランプを備えており、
上記運搬手段は複数の2次車輪からなり、2次車輪の数は、上記1次入口車輪に分配されるクランプのグループの数と対応し、各2次車輪は、プレートにおいて星型に配置されるアームによって支持されるクランプと、上記1次車輪の対応するクランプ、および順路決め部材に配置された処理部材の開閉と同期して、上記クランプの開閉を行う制御機構とを有する。
【0015】
本発明に係る装置は、ボトルの特定部分と接触しているクランプ、すなわち、ネック、リム、および上記リムの真下に位置するリングからなるゾーンとともに動作する。ボトルにおけるこのゾーンは、多くのボトルに共通の耐久力がある安定した部分である。これによって、ボトル運搬操作の信頼性を確実にすることができ、特に、初期のボトル移動路を複数の移動路に分離するこれらの動作のためのボトル運搬操作の信頼性を確実にすることができる。また、上記操作には高い正確さが要求される。
【0016】
本発明によると、種々の車輪におけるクランプの制御手段は、対応する1次および2次車輪の軸上に中央がくる固定プレートの周辺に形成されるカム溝を進むための適切なローラからなる。
【0017】
また、本発明によれば、1次入口車輪は、クランプを操作するカム溝を含む複数の積層プレートと関連付けられており、各プレートは、供給部材におけるボトルを保持する手段、および、種々の2次車輪のクランプに同期して上記クランプの開閉を行うクランプのグループと関連付けられる。
【0018】
本発明のさらなる構成によれば、種々の車輪のクランプは、そのアームの少なくとも1つに備えられた場合、上記車輪の軸と平行である正確な位置において上記ネックの軸を保持するためにボトルのネックの高さに沿って伸びる調節手段を有しており、これらの手段は上記ネックと係合し、その遠心沈降によるボトルの振動を妨げることができるように補足的に配置される。
【0019】
また、本発明によると、1次入口車輪のクランプについて、ネック調節手段は、クランプの上流アームの内側部分に配置される接合部からなり、上記接合部は、はっきりと分離した垂直の支持部を設けるように、また、クランプおよび接合部の両方のアームからなるアセンブリにおいて上記ネックのある種の埋め込みを行うように、上記ネックの上方外形の少なくとも一部を成形するために形成されている。
【0020】
また、本発明によると、2次車輪のクランプについて、上記クランプの両方のアーム各々は、その上面に、ネックの上方外形の一部を形成するために成形された追加的厚さを有しており、活性保持位置において、ネックの上記上方部を部分的に包むある種のU字顎部を形成し、上記追加的厚さとともに、上記アームはまた、ボトルの振動を妨げるある種の埋め込みを形成し、車輪の間または車輪から任意の順路決め部材までの運搬の間、ボトルを固定する。
【0021】
本発明のさらなる構成によると、例えば空気圧コンベヤ型順路決め部材を運搬する場合、上記部材の供給車輪のクランプにおける下流アームは、平坦留め金の形態の延長部分を有しており、上記留め金は、ボトルのネックをガイドし、上記空気圧コンベヤの入口に押し込むように構成されており、圧縮空気が循環するケーソンのポートからのパルス状気流によって効率的に処理されるコンベヤのゾーンにおいてこれを押し進めるようにする。
【0022】
ボトルを複数の処理部位に運搬するためには、本発明に係る搬送および分配装置は、1次入口車輪に分配されるクランプのグループの数、および2次車輪の数と等しい多くの空気圧コンベヤを有する。
【0023】
または、搬出機械の出口における主要ボトルのより大きな分離を可能にするために、例えば、本発明に係る搬送および分配装置は、上記メインコースの移動を分離する複数の段階を備える。
【0024】
供給部材から下流に配置され、上記ボトルを1次車輪の第1の組に分配する主要な入口車輪を備える第1分離段階と、
各々が、上記第1の組の各1次車輪の出口に配置され、種々のボトル順路決め部材に供給を行う2次車輪からなる、複数の第2分離段階とを有する。
【0025】
その第二側面によると、本発明は、ボトルの主要な移動路を、複数の2次的な移動路に分離するボトルを搬送する方法に関係し、上記方法は少なくとも以下の工程を有する。
【0026】
順路決め部材からボトルを掴む工程であって、上記掴む工程は、そのリムの下から行われ、上記リムの真下に位置するリング状ゾーンにおいて行われ、回転1次入口車輪において星型に配置されるアームによって支持されるクランプによって行われる工程と、
上記1次車輪によって掴まれるボトルのグループを、2次搬送車輪によって支持される運搬アームの端部において配置されるクランプまで運搬する工程であって、上記2次車輪の上記クランプは、上記リムと、ネックに設けられたネジ切りとの間に配置されるリング状ゾーンにおいて、そのリムの上の上記ボトルを掴む工程と、
ボトルの各グループを、例えば、ガイドの間の上記リムの下のボトルを処理するのに適切な空気圧コンベヤ型順路決め部材へ運搬する工程とを有する。
【0027】
本発明はここで、以下の図面に基づいて、発明の範囲を限定することなく単に例示的に説明する。
【0028】
〔図面の簡単な説明〕
〔図1〕
1次車輪によって搬送される主要ボトル移動路を2つのボトル移動路に分離する発明に係るボトル搬送および分配装置の実施形態の透視図である。
〔図2〕
ボトルを他のクランプに運搬するための、1次車輪に搭載されたクランプが設けられたアームの実施形態の部分透視図である。
〔図3〕
種々の2次車輪に適合され、クランプが、1次車輪のクランプによって搬送されるボトルを処理する、クランプが設けられた実施形態の部分透視図である。
〔図4〕
ボトルを1つのクランプから他のクランプへ搬送し、ボトルを、その圧縮空気推進システムにおいて示される空気圧型コンベヤの入口へ導入することからなる操作を示す拡大透視図である。
〔図5〕
上記2次車輪のクランプによって搬送されるボトルを受け取るために適切な空気圧型コンベヤの入口を示す図である。
〔図6〕
特にクランプの各グループの制御カムを示す、図1の部分を拡大した詳細図である。
〔図7〕
主要ボトル移動路を4つの2次的な移動路に分離する発明に係るボトル搬送および分配装置の追加的な実施形態の透視図である。
【0029】
図1は、ボトルタイプ2の容器を搬送および運搬する装置1の第1実施形態の透視図であり、上記装置がギアのように同期して回転する複数の車輪3を備える様子を示す。
【0030】
この装置1は、以降1次搬送車輪3pと称する第1車輪を備える。この車輪3pは、略垂直の回転軸を有し、1つの矢印で示される供給部材4によって接線方向に供給が行われ、供給部材4は、例えば、図示しない搬出機械を降ろす手段と接続されている。上記第一車輪3pは次に、図1に示すように移動路分離装置の場合はいつでも、以降第二車輪3sと呼ばれる複数の車輪3に搬送し接線方向に供給を行う。
【0031】
これらの種々の車輪3は、例えば、円形プレート状で示され、その周辺にはアーム5が星型に一定間隔で取り付けられている。それらは、同期してモータおよびそれ自体が知られている図示しない駆動手段によって回転される。
【0032】
各アーム5は、ボトルが処理されるとき、ボトルを掴み、搬送し、離すための操縦手段と係合するクランプ6を備える。
【0033】
図1に示す例では、2次車輪3sによって搬送されるボトル2の最終的な処理はまた、搬送型順路決め部材7および特に、以下に図4を参照して詳述する空気圧型コンベヤ7によって接線方向に行われる。
【0034】
それゆえ、この搬送装置1は、第一ボトル2の移動路を、例えば搬出機械から、寸法能力に応じて、2,3またはそれ以上の複数のボトル移動路に変換することができ、低い速度で上記ボトルを用意する機械に供給を行う。
【0035】
上記1次移動路におけるこの分離を行うため、装置1は供給される2次車輪3sの数と対応するクランプ6の多くのグループを含む1次車輪3pを備え、各2次車輪3sは、順路決め部材7に直接供給を行う。
【0036】
図1に示される装置1は、1次車輪3pと、2つの2次車輪3sとを備え、第1の2次車輪3s1は1つのコンベヤ7.1に供給を行い、第2の2次車輪3s2は他のコンベヤ7.2に供給を行う。
【0037】
実際、上記1次車輪におけるクランプ6p1および6p2のグループの数は、供給が行われるコンベヤ7の数と等しい。
【0038】
上記1次車輪3pにおけるクランプ6p1の数および上記2次車輪3sにおけるクランプ6sの数は特に、設置場所において種々の車輪を収容する上で利用可能な空間に基づいて決定される。
【0039】
車輪3p〜3sの対は、ギアと同様に動作する。それらは、1つのクランプがボトルを掴むまさにその瞬間に、他方のクランプがボトルを放すように、クランプ対の各々において完全な同期を得るために、その接線における厳密に同一の円周速度で動作する。
【0040】
種々の車輪は、例えば、チェーンまたは歯型ベルト伝達によって駆動される。
【0041】
図2および図3は、これらの運搬を行うために用いられる両方のクランプシステム6の詳細な描写である。これら2つのクランプシステムについて、以下に詳述するように、1つはそのリムの下でボトル2を掴むように構成され、他方は上記リムの上でボトル2を掴むように構成されているので、これらは異なって製造される。
【0042】
一般に、ボトル2はネック8と、ネック8の基部に位置するリム9からなる上方部を有する。リム9のいずれの側にもリング状ゾーンが見うけられ、平坦クランプのアームと係合できる。
【0043】
各クランプ6は従来から2つのヒンジ付きアーム10および11からなり、その端部はボトル2をかかえるための顎部の形態に構成される。これら2つのアーム10および11は、カム溝と係合するローラ12を有する制御システムによって同時に操作され、ローラ12は、旋回し、2つのアーム10および11の旋回によって分離および接近する引き金となる適切なレバーアームの端部に取り付けられている。
【0044】
ローラ12は、固定されるプレート13の外周に設けられるカム溝において移動することに適している。上記プレートについては、以降、適切な図面を参照して詳述する。このプレート13は、車輪3pまたは車輪3psの軸を中心とし、これら車輪3pおよび車輪3sの回転プレートと関連付けられ、略平行に構成され、そこに、運搬アーム5およびクランプ6が取り付けられている。
【0045】
または、固定されたプレート13の内側周辺にカム溝を設けることも可能である。
【0046】
ボトル2は、アーム10および11の薄片状である顎部によって掴まれる。その運搬の間にボトル2の保持状態を向上するため、アーム10および11は、以降詳述する追加的調節手段を備える。
【0047】
図2では、1次車輪3pのクランプシステム6を示すことによって、2つのローラ12の存在を示す。1つは実線によって示され、他方は破線によって示される。
【0048】
破線によって示されるローラ12p1は、クランプ、特に図1および図6に示すクランプ6p1のグループのうちの1つと関連付けられ、一方、実線で示されるもう一方のローラ12p2は、クランプ6p2のグループと関連付けられる。
【0049】
先に述べたボトル2の追加的調節手段は、クランプ6pのアームのうちの1つ、特にアーム11pにおいて構成される、すなわち、車輪3pの回転方向に基づいて上流にあるアームにおいて構成される。これらの調節手段は、クランプ6pにおけるボトル2の位置合わせをする穴に対して、車輪3pの中央に向かって配置される接合部14からなる。この接合部14は、ネック8の上方部、すなわち、搬送の間のボトル2の遠心沈降における効果の下で上記車輪3pの中央に向かって動く傾向のある部分と接触する。
【0050】
この接合部14はネック8に向かってアーム11の上に突き出ており、接合部とアームの頂点との間にはギャップが残っており、ネック8に対するその活性接触表面は、ネック8の周囲の上方部の約1/6から1/8を覆うように部分的にシリンダ形状をなす。
【0051】
この接合部14の存在によって、ボトル2のネック8は、略垂直方向に搬送アーム5のクランプ6によって堅く保持され、そのため、それを車輪の間で搬送し運搬する間に傾いたり旋回したりする動きの影響を受けずに済む。
【0052】
同様に、同じ理由で、調節手段は図3に示すクランプ6sに配置され、特に各アーム10および11上に配置される。これらの調節手段は、ネック8の上方部を包むために、各アーム10および11各々の追加的厚さの上に形成される2つの顎部15および15’の形状で形成される。これらの顎部15および15’は、ネック8をその周囲の少なくとも半分は覆うように包み、上記ネックの周りの活性位置にU型を形作る。
【0053】
クランプ6pおよび6sが接線方向に揃えられる間、接合部14および顎部15、15’は、上記クランプの間のいかなる障害を避けるための十分な隙間を有してネック8の周りに係合する。
【0054】
図4は、クランプ6pおよび6s上に配置される調節手段におけるこの係合を示す。ボトル2が車輪3pおよび3sの軸PおよびSの各々に対して揃えられるちょうどその瞬間に、ボトルはリム9の下および上のクランプ6pおよび6sのアーム10および11の顎部にとりこまれ、ネック8は、接合部14と顎部15および15’からなるケージの種類において調節される。
【0055】
図4はまた、外側周辺で、適切な時間に対応するクランプ6sのアームを操作するためのローラ12sのカム溝を形成するプレート13を示す。このプレート13sは固定され、車輪3sの軸Sを中心とする。
【0056】
カムのプロフィールは、1次車輪3pによって搬送されるボトル2を処理することと、車輪3sと関連付けられる順路決め部材の入口におけるボトルの解放とを可能にするように構成され、上記順路決め部材は例えば空気圧コンベヤ7からなる。
【0057】
空気圧コンベヤは、ボトル2を押すための圧縮空気供給ケーソンを有さない、図4に示すものである。このケーソンは図5においては別個にそのままで示してある。
【0058】
ボトル2はクランプ6sによってコンベヤ7の入口まで搬送される。この空気圧コンベヤ7は、ネックの下においてボトル2をガイドするための2つのレール21および22からなる。すなわち、ボトルはリム9によって2つのレール21および22に載っており、直径がネック8の直径と等しいリングの形態で存在するリム9の下に位置するゾーンへガイドされる。
【0059】
レール21は、車輪3sの側部に位置するレール22に関連して若干外側に位置する。このレール21は、内側レール22の入口24から見て上流に位置する入口23を有する。入口24は、車輪3sの半径に実質的に配置され、この半径は、図5に示すように、ガイドレール21および22に垂直である。
【0060】
また図5では、圧縮空気が循環するケーソン25の構成は、ボトルの搬送を可能にする。この空気圧搬送システムは、上記でも述べた文献FR2781470に詳述されている。それは、ボトル2のネック8が間を通過する側壁26を備える。これらの側壁26は、側壁26において分離した多数のポート27を備え、シリンダ2の動きの方向に向けられる気流を形成する。
【0061】
クランプ6sによって運ばれるボトル2は、ケーソン25の入口に設けられるスロット28に進入し、クランプ6sの通過が可能となる。
【0062】
ケーソン25におけるこの進入では、ボトル2は、他のステーションおよび/または他の機械への配送を担う全体の気流をすぐに受けるわけではない。また、ボトル2をクランプ6sでガイドする効果を拡大するために、後者は、その下流アーム11の端部において構成された、留め金29の形態の延長部分を備える。これは特に図3および図4に示される。この留め金29は、斜めに切り取られたものである。上から見ると、それはアーム11pの端部に位置する三角形を形成し、その外側はアーム11sの外側から伸びる。それは最終起動力をネック8およびボトル2にガイドし与え、両壁26によって形成される通路の入口にそれが到達するようにする。
【0063】
留め金29と、クランプ6pのアーム11に位置する止め具14との間のいかなる障害も避けるために、接合部14およびアーム11pの間のギャップ30が設けられ、それは特に図2に示される。
【0064】
コンベヤ7におけるボトルの動きのスピードは、搬出機械の出口におけるボトルのスピードより著しく遅い。減速要因は、コンベヤの数に依存し、したがって、1次車輪3pに配置されるクランプ6pのグループの数に依存する。
【0065】
図1は、上記スピードが搬送装置1の入口と出口との間において2つに分離される例を示す。この実施形態はまた、図6においてより詳細に拡大して示し、クランプ6pの2つのセットと、クランプ6pを制御し操作する手段とともに、ボトルの2つのグループを保持する1次車輪3pを表す。
【0066】
ボトル2の2つのグループは、車輪3pにおいて分配され、クランプ6pは上で特定したようにクランプの2つのセットに分離される。この2つのセットは、クランプ6p1の第1セットと、クランプ6p2の第2セットである。上記セットは、星型に配置され、角度的にオフセットされ、同数のクランプ6pを有する。
【0067】
図6においてクランプ6p1の第1セットは、プレート13p1と関連付けられ、その周辺は、ローラ12p1によって種々のクランプを操作するためにカムの形態に構成される。カムのプロフィールは、供給部材4によって搬送されるものからの2つのボトルのうち1つを処理するようにし、2次車輪3sにおける対応するクランプ6sによって処理されるときにそれを解放することができるようにする。
【0068】
同様に、クランプ6p2の第2セットは、プレート13p2とともに動作し、その周辺にはカムプロフィールが設けられ、種々のクランプ6p2を操作し、供給部材4によって搬送されるものから1つおきのボトルを処理し、続いて適切なコンベヤ7においてボトル2を解放する。
【0069】
一般的には、本発明はまた、ボトル2のメインコースの移動をボトル2の複数の2次的な移動に分離することを可能にする容器搬送方法に関し、本発明に係る方法は、少なくとも以下の工程を有する。
【0070】
1次搬送車輪3pの運搬アーム5のクランプ6によってボトル2を掴む工程と、
1次搬送車輪3pによって掴まれるボトル2の一部を、2次搬送車輪3sの運搬アーム5によって支持されるクランプ6まで運搬する工程と、
1次搬送車輪3pによって掴まれるボトル2のさらなる一部を、さらなる2次搬送車輪15の運搬アーム5によって支持されるクランプまで運搬する工程とを有する。
【0071】
より具体的には、本発明に係る方法は、以下の工程を有する。
【0072】
ボトル搬出機械または運搬アーム搬送車輪等の、ボトルの移動路を供給するアセンブリの出口において、1次搬送車輪3pに取り付けられる運搬アーム5pによって支持される複数のクランプ6pによって、ボトルを掴む工程と、
1次車輪3pの運搬アーム5pのクランプ6pによって保持されるボトル2における第12次搬送車輪3sに属する運搬アーム5sによって支持されるクランプ6sを閉じる工程であって、ボトル2は第12次車輪3sのクランプ6sによって掴まれ、1次車輪3pによって搬送されるボトル2の移動路の一部分は、これによって第12次車輪3sに運搬されることが可能である工程と、
1次搬送車輪3pの運搬アーム5pのクランプ6pによって保持されるボトル2に接する第22次搬送車輪3sに属する運搬アーム5sのクランプ6sを閉じ、1次車輪3pの運搬アーム5pのクランプ6pを開ける工程であって、ボトル2は第22次車輪3sの運搬アーム5sのクランプ6sによって掴まれ、1次車輪3pによって搬送されるボトル2の移動路の一部分はこれによって、第22次車輪3sに運搬される工程とを有する。
【0073】
このように、2次車輪3sによって運搬されるボトルをさらに分離したい場合、本発明に係る方法は、搬送車輪の少なくとも1つによって搬送されるボトルの移動路を他の搬送車輪に運搬する工程をさらに有する。
【0074】
または、2次車輪3sによって搬送されるボトルの移動路をこれ以上分離したくない場合、本発明に係る方法は、少なくとも1つの2次車輪によって掴まれるボトルを空気圧コンベヤ7に運搬する工程を有してもよい。
【0075】
優先的に、上記方法は運搬アーム5のクランプ6pを、リム9を有する少なくとも1つの搬送されるボトル2のリム9の下を掴む、またはリム9の上の容器2のネック8を掴むことによって、堅く接続する工程を含む。
【0076】
または、上記方法は、車輪3の下において構成される固定プレート13の外周部に形成されるカム溝における運搬アーム5に属するローラ12のベアリングを介して、運搬アーム5のクランプ6の形態における放射状の端部の開閉を制御する工程を有する。
【0077】
図7は、本発明の一般的原則を応用する装置であって、ボトル2の主要な移動路を4つの2次的な移動に分離することを可能にする装置の透視図を示す。
【0078】
この実施形態によると、上流搬送車輪4’の出口においてボトル2を掴み、2つの他の主要車輪3p、3p’のボトル2を運搬する(図1に示す実施形態と同様に)ために適切な主要車輪3aが設けられる。
【0079】
図1に示す第1実施形態に加えて、2組、2つずつの上流搬送車輪3s1、3s2、3s’1、3s’2が設けられ、車輪3s1、3s2、3s’1、3s’2の各々の組は、2つの1次車輪3p、3p’の1つによって掴まれるボトルを掴むために適切であり、これによって、各1次車輪3p、3p’によって掴まれるボトル2の移動路は順に、2つの2次的な移動に分離される。
【0080】
下流搬送車輪3s1、3s2、3s’1、3s’2のこれらの組によって掴まれるボトル2の種々のグループは各々、図1に示すタイプの空気コンベヤ7.1、7.2および7’.1、7’.2に運搬されるこれらの下流搬送車輪3s1、3s2、3s’1、3s’2に対応する。
【0081】
または、空気コンベヤ7、7’のかわりに、下流搬送車輪3s1、3s2、3s’1、3s’2によって掴まれるボトル2の移動路をさらに分離するために運搬アーム搬送車輪の他の組を挿入することができ、これによって8つの2次的な移動路が形成される。
【0082】
掴まれたボトル2は、コンベヤ7をガイドするレール21、22に載るのに適切なリム9を用いて、空気コンベヤ7、7’に運搬されるので、ボトル2をコンベヤに分配する搬送車輪3s1、3s2、3s’1、3s’2が、図3に示すタイプの運搬アーム5を有する必要がある、すなわち、そのネック8によってボトル2を掴んで、ガイドを行うレール21、22にリム9を配置することができるようにする必要がある。
【0083】
この理由により、1次車輪3p、3p’が、図2に示すタイプの運搬アーム5を有する必要があり、すなわち、リム9の下の容器2を掴み、続いて、主要車輪3aが図3に示すタイプの運搬アーム5を有する必要があり、そのネック8においてボトル2を掴む。
【0084】
このように、搬出機械の出口においてボトル2がそのリム9の下から掴むことができない場合を考えれば、リム9の下からボトル2を掴むための主要車輪3aから見て上流に搬送車輪4’を追加することが必要である。上流搬送車輪4’はこのため、図2に示すタイプの運搬アーム5を有する。
【0085】
さらに、この実施形態によると、1次車輪3p、3p’は、ボトル2を第1車輪3sまたは第2下流車輪3sに運搬する運搬アーム5を制御する運搬アーム5によって支持されるクランプのローラのための2つのカム溝を規定する2つの固定プレート13p1、13p2、および13p’1、13p’2を有する。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】1次車輪によって搬送される主要ボトル移動路を2つのボトル移動路に分離する発明に係るボトル搬送および分配装置の実施形態の透視図である。
【図2】ボトルを他のクランプに運搬するための、1次車輪に搭載されたクランプが設けられたアームの実施形態の部分透視図である。
【図3】種々の2次車輪に適合され、クランプが、1次車輪のクランプによって搬送されるボトルを処理する、クランプの設けられた実施形態の部分透視図である。
【図4】ボトルを1つのクランプから他のクランプへ搬送し、ボトルを、その圧縮空気推進システムにおいて示される空気圧型コンベヤの入口へ導入することからなる操作を示す拡大透視図である。
【図5】上記2次車輪のクランプによって搬送されるボトルを受け取るために適切な空気圧型コンベヤの入口を示す図である。
【図6】特にクランプの各グループの制御カムを示す、図1の部分を拡大した詳細図である。
【図7】主要ボトル移動路を4つの2次的な移動路に分離する発明に係るボトル搬送および分配装置の追加の実施形態の透視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルタイプの供給部材(4)と順路決め部材との間においてクランプ(6)を用いて上記ボトルタイプの容器を搬送する装置であって、
星型に配置されるアーム(5)に支持されるクランプ(6)が設けられており、回転する1次入口車輪(3p)と、
上記1次入口車輪(3p)と上記順路決め部材(4)との間に配置されており、接線速度が上記1次車輪(3p)の接線速度と等しい平坦クランプ(6)が備えつけられている運搬手段とを備えており、
上記装置は、リム(9)の下において上記ボトル(2)を掴む平坦クランプ(6p)の複数のグループを有する1次車輪(3p)を備えており、上記クランプ(6p)のグループは、上記供給部材(4)における上記ボトル(2)を保持する手段、および、上記運搬手段の上記クランプ(6)に同期して上記クランプの開閉を行う制御機構に関連付けられており、
上記運搬手段は複数の2次車輪(3s)からなり、上記2次車輪(3s)の数は、上記1次車輪(3p)に分配されるクランプ(6p)のグループの数と対応しており、各2次車輪(3s)は、
プレート上に星型に配置されるアーム(5s)によって支持されるクランプ(6s)と、
上記1次車輪(3p)の対応するクランプ(6p)およびコンベヤ(7)状である上記順路決め部材に配置された操縦手段の開閉と同期して、上記クランプ(6s)の開閉を制御する機構とを備えていることを特徴とする装置。
【請求項2】
上記種々の車輪(3)の上記クランプ(6)の制御手段は、対応する上記車輪(3)の軸の中央に配置される固定プレート(13)の外周に形成されるカム溝を進むに適しているローラ(12)からなることを特徴とする請求項1に記載のボトル(2)タイプ容器を搬送する装置。
【請求項3】
上記1次車輪(3p)は、複数の積層されたカムプレート(13)に関連付けられており、各プレートは、上記供給部材(4)における上記ボトル(2)を保持する手段、および、種々の上記2次車輪(3s)の上記クランプ(6s)に同期して上記クランプの開閉を行うクランプ(6p)のグループと関連付けられていることを特徴とする請求項2に記載のボトル(2)タイプ容器を搬送する装置。
【請求項4】
上記種々の車輪(3)のクランプ(6)は、アーム(10,11)の少なくとも1つをそこに設けており、ネック(8)の軸と上記ボトルとを、上記車輪(3)の軸に平行な位置において保持するように、上記ボトル(2)の上記ネック(8)の高さに沿って伸びる調節手段を備えており、上記調節手段は上記ネック(8)の周りに係合するように補足的に構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のボトル(2)タイプ容器を搬送する装置。
【請求項5】
上記1次車輪(3p)の上記クランプ(6p)に適合する、上記クランプ(6p)の上記上流アーム(11p)の内側部分に構成される接合部(14)からなる上記ネック(8)調節手段を備えており、上記接合部(14)は、上記ネック(8)の上方部における外形の少なくとも一部を成形するように、上記アーム(11p)の上方に形成されることを特徴とする請求項4に記載のボトル(2)タイプ容器を搬送する装置。
【請求項6】
上記2次車輪(3s)の上記クランプ(6s)に適合する、上記クランプ(6s)の両アーム(10,11)各々は、その上面に、上記ネック(8)の上記上方部における外形の一部を成形するように形成された顎状部(15、15’)の追加的な厚さを有することを特徴とする請求項4または5のいずれか1項に記載のボトル(2)タイプ容器を搬送する装置。
【請求項7】
空気圧コンベヤ型のコンベヤ(7)に運搬する場合において、上記コンベヤ(7)に供給する上記2次車輪(3s)の上記クランプ(6s)の下流アームは、平坦留め金(29)状の延長部を備えており、上記留め金は、上記ボトル(2)の上記ネック(8)を上記コンベヤ(7)の入口(28)に導いて押し込むことによって、圧縮空気が循環するケーソン(25)の側壁(26)に設けられたポート(27)から移動する圧縮空気によって、効率的に処理される上記コンベヤのゾーンにおいて、上記ボトル(2)の上記ネック(8)を押し進めることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のボトル(2)タイプ容器を搬送する装置。
【請求項8】
上記1次車輪(3p)に分配される上記クランプ(6p)のグループの数、および上記2次車輪(3s)の数と等しい複数の空気圧コンベヤ(7)を備えていることを特徴とする請求項7に記載のボトル(2)タイプ容器を搬送する装置。
【請求項9】
上記ボトル(2)の主要な移動路を分離する段階であって、
上記供給部材(4’)から下流に配置されており、上記ボトル(2)を1次車輪(3p)の第1の組に分配する主要入口車輪(3a)を備えている第1分離段階と、
各々が各1次車輪(3p)の出口に配置されており、上記ボトルの順路を決める種々のコンベヤ(7)タイプ部材に供給する2次車輪(3s)からなる複数の第2分離段階との複数の段階を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のボトルタイプ容器を搬送する装置。
【請求項10】
ボトルの主要な移動路を、ボトルの複数の2次的な移動路に分離するボトル(2)タイプ容器を搬送する方法であって、
上記ボトルのリム(9)の下から、回転する1次車輪(3p)において星型に配置されるアーム(5)に支持されるクランプ(6)を用いて、順路決め部材(4)から上記ボトル(2)を掴む工程と、
上記1次車輪(3p)によって掴まれる上記ボトル(2)のグループを、上記2次搬送車輪(3s)に支持される運搬アーム(5s)の端部において構成されており、上記リム(9)の上方において上記ボトルを掴むクランプ(6s)まで運搬する工程と、
ボトル(2)の各グループを、例えば上記リム(9)の下において上記ボトル(2)を操縦するのに適切な空気圧コンベヤ(7)型の順路決め部材まで運搬する工程とを少なくとも含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−535143(P2010−535143A)
【公表日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−518724(P2010−518724)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【国際出願番号】PCT/FR2008/051439
【国際公開番号】WO2009/024715
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(504102770)シデル パルティシパション (46)
【氏名又は名称原語表記】SIDEL PARTICIPATIONS
【Fターム(参考)】