説明

容器入りデコレーション用スポンジケーキ

【課題】スポンジケーキに飾りつけを行う際に、作業台として良好に機能する容器を有する容器入りデコレーション用スポンジケーキが望まれていた。
【構成】丸型のデコレーション用スポンジケーキ2を収容する容器1は、略円形の底板3と、側壁4と、フランジ5とを有する。側壁4は、θ=15〜30度の範囲で上方が外広がりとなった傾斜面となっている。容器1をうつ伏せにした状態において、底板3の裏面には載置平面11が形成されている。載置平面11は、スポンジケーキ2を乗せて、デコレーション作業をすることのできる平面である。側壁4の外周面には、突部13が設けられ、突部13に指を掛けてスポンジケーキ2が乗せられた容器1を回転させ、デコレーション作業を容易に行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、容器入りのデコレーション用スポンジケーキに関し、特に、容器の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
クリスマスケーキやバースデーケーキに代表されるデコレーションケーキを家庭で作る場合、まず、ケーキのベースを成すスポンジケーキ(スポンジ台)を焼かなければならない。スポンジケーキを焼くための技術および手間のために、多くの人は、家庭での自作のデコレーションケーキ作りを断念している。
そこで、近年、予め焼き上げたスポンジケーキが販売されており、デコレーションケーキ作りをしたい人は、このスポンジケーキを購入し、スポンジケーキに対して好みの飾りつけを行って自作のデコレーションケーキを作り上げることができる。(たとえば非特許文献1に記載のホームページ参照)
【非特許文献1】http://www.sunlavieen.co.jp/index.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来販売されている上記デコレーション用のスポンジケーキを購入して、手作りのデコレーションケーキを作ろうとした場合、大きめの皿やまな板等の上に、スポンジケーキを置いて、スポンジケーキに対して飾りつけを行うことになるが、これら大皿やまな板は、スポンジケーキに飾りつけを行う際の作業台として使い勝手が良いとは言えなかった。
【0004】
そこでこの発明は、デコレーション用スポンジケーキを容器に入れて販売し、その容器を、購入されるまでの流通過程においてはスポンジケーキを保護すると共に、購入後はスポンジケーキに飾りつけを行う際の作業台として好適に使用することのできるものにすれば、ユーザに対しより楽しいデコレーションケーキ作りの機会を提供できるであろうとの考えのもとになされたものである。
【0005】
この発明は、流通過程においてデコレーション用のスポンジケーキを確実に保護することができ、かつ、購入後、スポンジケーキに飾りつけを行う際に、作業台として良好に機能する容器を有する容器入りデコレーション用スポンジケーキを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、丸型のデコレーション用スポンジケーキ、および、そのスポンジケーキを収容する容器を含み、上記容器は、平面視が略円形の底板と、上記底板の周囲から立上がり、その高さが上記スポンジケーキとほぼ等しい高さの側壁であって、垂直方向に対して15〜30度の範囲内で上方に向かって外広がりに傾斜している側壁と、上記側壁の上端から外方へ略水平に張り出し、その外縁が平面視で角が丸まった四角形状をしたフランジとを含み、上記四角形状をしたフランジの四隅に対応して、容器内側から見て外方へ膨らんだ、側壁が外方へ押し広げられて形成された高さ方向に細長い膨出空間が形成されており、上記底板の裏面には、上記スポンジケーキを取り出した後、容器をうつ伏せにした状態において、取り出した上記スポンジケーキを乗せるための載置平面が形成されており、上記側壁の外面には、周方向に略90度の間隔をあけて、上記スポンジケーキを載置平面に乗せた状態で容器を回転させるときに手を掛けるための突部が形成されていることを特徴とする、容器入りデコレーション用スポンジケーキである。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記載置平面および側壁の外面には、載置平面の中央から放射状に周方向に均等間隔で延びたケーキカット用のガイドラインが形成されていることを特徴とする、請求項1記載の容器入りデコレーション用スポンジケーキである。
請求項3記載の発明は、デコレーション用スポンジケーキ、および、そのスポンジケーキを収容する容器を含み、上記容器は、底板と、上記底板の周囲から立上がり、その高さが上記スポンジケーキとほぼ等しい高さの側壁であって、垂直方向に対して15〜30度の範囲内で上方に向かって外広がりに傾斜している側壁と、上記側壁の上端から外方へ略水平に張り出したフランジとを含み、上記底板の裏面には、上記スポンジケーキを取り出した後、容器をうつ伏せにした状態において、取り出した上記スポンジケーキを乗せるための載置平面が形成されており、上記側壁の外面には、周方向に所定の間隔をあけて、上記スポンジケーキを載置平面に乗せた状態で容器を回転させるときに手を掛けるための突部が形成されていることを特徴とする、容器入りデコレーション用スポンジケーキである。
【0008】
請求項4記載の発明は、上記容器は、重量が170g/m2 〜240g/m2 で、発泡倍率が8〜12倍の発泡ポリスチレンシートを用いて、シート成形により形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の容器入りデコレーション用スポンジケーキである。
請求項5記載の発明は、デコレーション用スポンジケーキを収容するための容器であって、底板と、上記底板の周囲から立上がり、その高さが上記スポンジケーキとほぼ等しい高さの側壁であって、垂直方向に対して15〜30度の範囲内で上方に向かって外広がりに傾斜している側壁と、上記側壁の上端から外方へ略水平に張り出したフランジとを含み、上記底板の裏面には、上記スポンジケーキを取り出した後、容器をうつ伏せにした状態において、取り出した上記スポンジケーキを乗せるための載置平面が形成されており、上記側壁の外面には、周方向に所定の間隔をあけて、上記スポンジケーキを載置平面に乗せた状態で容器を回転させるときに手を掛けるための突部が形成されていることを特徴とする、デコレーション用スポンジケーキを収容するための容器である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、容器は、平面視が略丸型の底板および底板周囲から立上がり、スポンジケーキとほぼ等しい高さの側壁とにより構成されているので、この容器内に収容された丸型のスポンジケーキは、回りが容器で守られており、流通時に押し潰されたり、型が崩れる等の事態が生じない。
容器の側壁は、垂直方向に対して15〜30度の範囲内で傾斜しているので、側壁内面とその中に収容されたスポンジケーキの側面との間に適度な空間があり、容器に対するスポンジケーキの出し入れがし易い。また、側壁の傾斜は、垂直方向に対して15〜30度の範囲内であるから、スポンジケーキを収容する前の容器は積み重ね高さが高くなり過ぎずに積み上げることができ、スポンジケーキを収容する前に、容器が場所をとり過ぎたりすることがない。また、側壁の傾斜は30度を超えていないので、容器内でスポンジケーキが動いたり型崩れする心配もない。
【0010】
さらに、容器は、フランジによって平面視で四角形状に形成されているので、スポンジケーキを収容して流通する際に、円形の容器に比べて梱包がし易く、かつ、梱包箱内等での収まりもよいので、流通時にスポンジケーキが型崩れするのをよりよく防止している。 また、側壁に高さ方向に形成された細長い膨出空間は、スポンジケーキを容器から取り出す際に指などを入れることができ、より一層スポンジケーキを取り出し易くされている。
【0011】
そして容器は、うつ伏せにした状態において、底板裏面がスポンジケーキの載置平面となっているから、ここにスポンジケーキを乗せることができ、飾りつけ作業を安心して行える。
スポンジケーキへの飾りつけの際、容器側壁外面に形成された突部に手を掛けて、容器全体を回転させ、その上に乗ったスポンジケーキを回転させることにより、スポンジケーキに対する飾りつけ作業をより良好に行うことができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、完成したデコレーションケーキを切り分ける際に、ケーキカット用のガイドラインを目安に切り分けることができ、切り分けられたケーキの大きさが不揃いになることを防止できる。
請求項3の発明も、請求項1と同様の作用効果を有し、特に、請求項3の発明は、スポンジケーキが丸型でない場合において有効である。
【0013】
請求項4の発明によれば、スポンジケーキを収容するための容器として、発泡ポリスチレンシートを用いて、軽く、しかも必要十分な強度を有する容器を作ることができる。
以上のように、この発明によれば、製造時および流通過程において商品の品質を阻害することなく、家庭で手軽にデコレーションケーキ作りを楽しむことのできる容器入りデコレーション用スポンジケーキを提供することができる。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、デコレーション用スポンジケーキを入れるために好適な容器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下には、図面を参照して、この発明の好ましい実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る容器入りデコレーション用スポンジケーキの構成を示す斜視図であり、容器1からスポンジケーキ2が取り出された状態で表わされている。
【0016】
デコレーション用スポンジケーキ2は丸型で、手作りケースのベースとして用いられるものであり、たとえば大きさは6号(直径18cm)で、高さh1 は約6cmである。スポンジケーキ2の原材料は、たとえば、タマゴ、砂糖、小麦粉、水飴、食用植物油脂、牛乳、食品加工油脂、食塩、膨張剤、香料、乳化剤である。
容器1は、底板3と、側壁4と、フランジ5とを有している。底板3は、平面視が、スポンジケーキ2の形状に合わせて略円形をしている。そして底板3の周縁部から側壁4が斜め上方に立上がっている。
【0017】
図2および図3は、それぞれ、図1におけるA−AおよびB−Bに沿った容器1の断面図である。図1〜図3を参照して説明を続ける。
側壁4の高さh2 は、スポンジケーキの高さh1 とほぼ等しくなっている。また、側壁4は、垂直方向に対してθ=15〜30度の範囲で、上方に向かって外広がりに傾斜している。側壁4を、この実施形態のように、上方が外広がりとなった傾斜面とすることにより、容器1に対するスポンジケーキ2の出し入れが容易になる。しかも、容器1の取り扱いが便利になる。より具体的には、容器1は、側壁4が上方に向かって開いているから、スポンジケーキ2を収容する前の段階で、容器1が積み重ねて置かれた場合に、その積み重ね高さが高くなり過ぎず、しかも一定の高さの範囲で、容器1を比較的多く重ねることができる。従って、容器1の流通時および保管時に、容器1が場所をとり過ぎるなどの不都合がなくなる。
【0018】
また、側壁4の傾斜角度θは、θ=15〜30度の範囲であるから、側壁4とスポンジケーキ2との間の隙間が大きくなり過ぎず、スポンジケーキ2が容器1内で動き、型崩れすることはない。
フランジ5は、側壁4の上端から外方へ略水平に張り出している。フランジ5の形状は、平面視で、その外縁が角が丸くなった四角形状をしている。すなわち、容器1は、その底板3は平面視で略円形をしているが、容器1の上端を形成するフランジ5は、その外形が四角形状となっている。これにより、フランジ5の外縁が容器1の横方向の大きさを規定しており、四角形状というフランジ5によって、容器1はスポンジケーキ2を収容した状態において、梱包箱内に隙間を空けずに隣接して詰め易く、取り扱いが便利になるという利点がある。
【0019】
フランジ5の四隅6に対応して、膨出空間10が形成されている。膨出空間10は、容器1の内側から見て、外方へ膨らんだ空間であり、この空間10は側壁4の高さ方向に延びた細長い空間となっている。膨出空間10は、スポンジケーキ2を取り出す際に、指等を入れることにより、スポンジケーキ2をより取り出し易くするという機能を有する。
図4は、容器1をうつ伏せにした状態において、当該容器1を真上から見た図である。底板3の裏面には、スポンジケーキを乗せるための載置平面11が形成されている。載置平面11は、スポンジケーキ2の大きさに対応した円形の平面である。載置平面11の外周縁を取り囲むように、底板3の外周面には、わずかに盛り上がった囲い畝12が形成されている。載置平面11が囲い畝12で取り囲まれていることにより、スポンジケーキ2が載置平面11に乗せられたとき、載置平面11上でスポンジケーキ2が横ずれ等することが防止できる。なお、囲い畝12を形成しない構成であってもよい。
【0020】
側壁4の外周面には、上述した膨出空間10に対応して、4つの突部13が形成されている。この突部13は、側壁4の外周面において、側壁4の高さ方向に延びている。突部13は、うつ伏せにした容器1を回す際に、指先を掛けて容器1を回し易いものである。突部13は、側壁4の外表面から5〜30mmの高さだけ突出しているのが好ましい。5mm以下の高さでは、突部13に指が掛かりにくく、30mm以上の高さでは、容器1を製造する際に、深絞りになり、容器1の成形に支障をきたすからである。
【0021】
なお、容器1をうつ伏せにした状態では、下端に位置するフランジ5が外方へ張り出しており、うつ伏せにされた容器1は安定した状態で座る。
容器1には、さらに、ケーキカット用のガイドライン14が形成されている。この実施形態では、ガイドライン14は底板3、側壁4および突部13に凸条または凹条が付けられることにより形成されている。ガイドライン14は、載置平面11の中央を中心に、周方向に均等間隔で、放射状に延びた8本のラインを有している。そして各ラインの先端は、側壁4および凸部13の高さ方向半分程度にまで延びている。
【0022】
これらガイドライン14は、載置平面11上に置かれたスポンジケーキ2にデコレーションが施され、デコレーションケーキが完成した後、当該ケーキを切り分ける際の切る位置の目安となるものである。
この実施形態では、上述したように、底板3、側壁4および突部13自体に凸条または凹条を形成してガイドライン14を形成したので、容器1の内側にもガイドライン14に対応した直線が現れているが(図1参照)、ガイドライン14は、容器1の外側、すなわち載置平面11および側壁4の外表面にのみ表示された、凹条または凸条を伴わない表示だけによって形成されていてもよい。
【0023】
次に、容器1の構成材料について説明をする。容器1は、非発泡ポリスチレン、発泡ポリスチレン、非発泡ポリプロピレン、発泡ポリプロピレン、非発泡ポリエチレン、発泡ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性プラスチック、より好ましくは、安価で腰強度の強い発泡ポリスチレンをシート成形することにより形成することができる。
【0024】
発泡ポリスチレンを材料とする場合、発泡ポリスチレンシートの重量は、170g/m2 〜240g/m2 とし、その発泡倍率を8〜12倍とするのがよい。また、発泡ポリスチレンシートは、単体でもよいが、片面または両面にフィルムをラミネートしたものであってもよい。発泡ポリスチレンシートの重量が170g/m2 未満であれば、シートの両面にフィルムをラミネートしても、容器1の強度が不十分となり、スポンジケーキ2を収容した状態および載置平面11にスポンジケーキ2を乗せた状態において、スポンジケーキ2の重量に耐えられない恐れがある。一方、上記発泡ポリスチレンシートの重量が240g/m2 を超えたものにした場合は、容器1の原価価格が高価になり過ぎるので、実用的ではない。
【0025】
図5A〜Fは、この発明の一実施形態に係る容器入りデコレーション用スポンジケーキを用いたデコレーションケーキの作り方の手順を説明するための概要図である。
容器入りデコレーション用スポンジケーキは、ポリエチレン,ポリアミド等でできたバリア製の袋20で包装された状態で販売されている。(図5A)
購入者は、包装袋20を開封し、包装袋20から容器1を取り出す。容器1にはスポンジケーキ2が入っている。(図5B)
次いで、容器1からスポンジケーキ2を取り出す。その際、容器1の側壁4の上方とスポンジケーキ2との間には隙間があるから(図5B参照)、スポンジケーキ1を型崩れすることなく容器1から取り出せる。取り出しは、容器1を逆さにして、スポンジケーキ2を手で受け止めて取り出してもよい。(図5C)
次に、容器1をうつ伏せにしてテーブルの上等に乗せ、うつ伏せにした容器1の底板3の裏面に形成された載置平面11にスポンジケーキ2を置く。(図5D)そしてスポンジケーキ2に対して生クリーム等のデコレーションを施す。(図5E)その際、スポンジケーキ2は容器1の載置平面11上に安定して乗せられているので、デコレーション等の作業がし易い。また、スポンジケーキ2の周面に満遍なく生クリーム等をデコレーションするために、スポンジケーキ1が乗った容器1を、上述した突部13に指を掛ける等により回転させ易く、デコレーション作業が容易である。
【0026】
その後、完成したデコレーションケーキをガイドライン14に沿って切り分ける。(図5F)容器1は、スポンジケーキ2を乗せるのに十分な強度を有し、しかも切り分ける際にも押し潰されない強度を備えている。従って、容器1は、デコレーション作業および切り分け作業において何ら支障をきたすことはない。
この実施形態では、丸型のデコレーション用スポンジケーキを例にとって説明したが、スポンジケーキは丸型に限らず、平面視が他の形状、たとえば角型やハート型等であってもよい。その場合、デコレーション用スポンジケーキを収容する容器も、底板の形状をスポンジケーキの形状と合わせた形状にするのが好ましい。
【0027】
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の一実施形態に係る容器入りデコレーション用スポンジケーキの構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−Aに沿った容器の断面図である。
【図3】図1におけるB−Bに沿った容器の断面図である。
【図4】容器をうつ伏せにした状態において、当該容器を真上から見た図である。
【図5】この発明の一実施形態に係る容器入りデコレーション用スポンジケーキを用いたデコレーションケーキの作り方の手順を説明するための概要図である。
【符号の説明】
【0029】
1 容器
2 デコレーション用スポンジケーキ
3 底板
4 側壁
5 フランジ
6 フランジの隅
10 膨出空間
11 載置平面
12 囲い畝
13 突部
14 ガイドライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
丸型のデコレーション用スポンジケーキ、および、そのスポンジケーキを収容する容器を含み、
上記容器は、
平面視が略円形の底板と、
上記底板の周囲から立上がり、その高さが上記スポンジケーキとほぼ等しい高さの側壁であって、垂直方向に対して15〜30度の範囲内で上方に向かって外広がりに傾斜している側壁と、
上記側壁の上端から外方へ略水平に張り出し、その外縁が平面視で角が丸まった四角形状をしたフランジとを含み、
上記四角形状をしたフランジの四隅に対応して、容器内側から見て外方へ膨らんだ、側壁が外方へ押し広げられて形成された高さ方向に細長い膨出空間が形成されており、
上記底板の裏面には、上記スポンジケーキを取り出した後、容器をうつ伏せにした状態において、取り出した上記スポンジケーキを乗せるための載置平面が形成されており、
上記側壁の外面には、周方向に略90度の間隔をあけて、上記スポンジケーキを載置平面に乗せた状態で容器を回転させるときに手を掛けるための突部が形成されていることを特徴とする、容器入りデコレーション用スポンジケーキ。
【請求項2】
上記載置平面および側壁の外面には、載置平面の中央から放射状に周方向に均等間隔で延びたケーキカット用のガイドラインが形成されていることを特徴とする、請求項1記載の容器入りデコレーション用スポンジケーキ。
【請求項3】
デコレーション用スポンジケーキ、および、そのスポンジケーキを収容する容器を含み、
上記容器は、
底板と、
上記底板の周囲から立上がり、その高さが上記スポンジケーキとほぼ等しい高さの側壁であって、垂直方向に対して15〜30度の範囲内で上方に向かって外広がりに傾斜している側壁と、
上記側壁の上端から外方へ略水平に張り出したフランジとを含み、
上記底板の裏面には、上記スポンジケーキを取り出した後、容器をうつ伏せにした状態において、取り出した上記スポンジケーキを乗せるための載置平面が形成されており、
上記側壁の外面には、周方向に所定の間隔をあけて、上記スポンジケーキを載置平面に乗せた状態で容器を回転させるときに手を掛けるための突部が形成されていることを特徴とする、容器入りデコレーション用スポンジケーキ。
【請求項4】
上記容器は、重量が170g/m2 〜240g/m2 で、発泡倍率が8〜12倍の発泡ポリスチレンシートを用いて、シート成形により形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の容器入りデコレーション用スポンジケーキ。
【請求項5】
デコレーション用スポンジケーキを収容するための容器であって、
底板と、
上記底板の周囲から立上がり、その高さが上記スポンジケーキとほぼ等しい高さの側壁であって、垂直方向に対して15〜30度の範囲内で上方に向かって外広がりに傾斜している側壁と、
上記側壁の上端から外方へ略水平に張り出したフランジとを含み、
上記底板の裏面には、上記スポンジケーキを取り出した後、容器をうつ伏せにした状態において、取り出した上記スポンジケーキを乗せるための載置平面が形成されており、
上記側壁の外面には、周方向に所定の間隔をあけて、上記スポンジケーキを載置平面に乗せた状態で容器を回転させるときに手を掛けるための突部が形成されていることを特徴とする、デコレーション用スポンジケーキを収容するための容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−96371(P2006−96371A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−282146(P2004−282146)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(399059278)株式会社サンラヴィアン (2)
【出願人】(000239138)株式会社エフピコ (98)
【Fターム(参考)】