説明

容器洗浄機

【課題】高い洗浄能力を維持しつつ洗浄水の使用量を飛躍的に低減できる容器洗浄機を提供する。
【解決手段】倒立状態で移動する筒状容器Cの内面に洗浄水を噴射して洗浄する容器洗浄機において、加圧気体と洗浄水とを混合して扇形パターンの気水混合ミストを筒状容器Cの内面に噴射する複数の2流体ノズル2と、洗浄水のみを筒状容器の内面に噴射する1流体ノズル3とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器洗浄機に係り、特にビール、アルコール飲料、清涼飲料等の飲料を充填する飲料缶等の筒状容器を洗浄する洗浄機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ビールや清涼飲料などを充填するために飲料缶が多用されている。飲料缶にはアルミ缶、スチール缶、ブリキ缶などがあるが、特にアルミ缶は、軽量であり輸送費節減が可能であること、飲料の風味を長く保つことができること、リサイクル性に優れること等の理由から、需要が拡大している。これらの飲料缶(缶容器)は、ビール等の飲料を充填する前に、缶内面をリンサーと呼ばれる洗浄機で洗浄される。この洗浄機(リンサー)は、洗浄対象の缶容器を囲むように上下左右に配置されて缶容器の移動を案内するための棒状のガイドレールと、下側のガイドレールに沿って所定のピッチで配置されて移動する缶容器の内面に清浄な洗浄水を吹き付ける複数の洗浄ノズルとを備えている。また、洗浄機は、洗浄ノズルから噴射される洗浄水により缶容器が上側のガイドレールに押される押圧力とのバランスを取るために液体を缶容器の底面に吹き付ける複数のバランス用ノズルと、缶容器の外面に液体を吹き付けて缶容器に推進力を付与するための複数の推進用ノズルとを備えている。
【0003】
上述のように構成された洗浄機において、缶容器は、隣接した缶容器が連なった状態で上下左右のガイドレールに案内されつつ移動し、この移動中に、所定のピッチで配置された複数の洗浄ノズルから洗浄水を缶内面に吹き付けて洗浄を行っている。洗浄機は、洗浄能力を高めるために、標準タイプのもので14個程度の洗浄ノズルを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭63−82989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の洗浄機(リンサー)にあっては、洗浄ノズルは、洗浄水を所定の水圧で噴出する1流体ノズルを採用している。この1流体ノズルは、洗浄水を被洗浄物に吹き付ける際に被洗浄物に加わる打力によって被洗浄物に付着した異物を除去して洗い流すものであるため、所望の洗浄能力を得るためには、比較的多量の洗浄水を必要とする。洗浄機(リンサー)は、多数(14個程度)の洗浄ノズルを備えているため、洗浄機全体で使用される洗浄水が多量になる。
【0006】
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、高い洗浄能力を維持しつつ洗浄水の使用量を飛躍的に低減できる容器洗浄機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明者らは、洗浄水を被洗浄物に吹き付ける際に被洗浄物に加わる打力を弱めることなく、洗浄水の消費量を少なくできる可能性がある洗浄ノズルについて研究を重ねた結果、洗浄ノズルに2流体ノズルを適用することを着想し、更に、被洗浄物を洗い流す洗浄効果が高い1流体ノズルを併用することを試みたものである。
【0008】
次に、本発明の容器洗浄機の基本概念を図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、本発明の容器洗浄機(リンサー)の基本構成を示す模式図である。図1に示すように、洗浄水供給配管1が配置されており、洗浄水供給配管1には複数の2流体ノズル2と単一の1流体ノズル3とが設置されている。2流体ノズル2は、缶容器等の筒状容器C(図1では一つの筒状容器のみ示す)の進行方向の上流側から下流側に向かって所定のピッチで配置されており、2流体ノズルの個数は、例えば、12個に設定されている。これらの2流体ノズル2には、エア配管4からチューブ5を介して所定圧力の圧縮エアが供給されるようになっている。1流体ノズル3は、2流体ノズル群の下流側に少なくとも1個配置されている。そして、筒状容器Cを囲むように上下左右に筒状容器Cの移動を案内するための棒状のガイドレール6が配置されている(図1では上下のガイドレールのみ図示)。洗浄水供給配管1、エア配管4およびガイドレール6は水平面に対して所定の角度(α)で傾斜して配置されている。
【0009】
図2(a),(b)は、本発明の容器洗浄機における2流体ノズル2を示す図であり、図2(a)は2流体ノズルの形態を示す模式図であり、図2(b)は2流体ノズルの噴射形状を示す模式図である。図2(a)に示すように、2流体ノズル2には洗浄水と圧縮エアとが供給される。2流体ノズル2に供給された洗浄水と圧縮エアとは気水混合室で気水混合され、ノズル先端の噴口から気水混合ミスト(霧状の水粒子)が噴射される。図2(b)に示すように、2流体ノズル2の噴口から噴射される噴射形状は、円錐形パターン(上図)または扇型パターン(下図)である。噴射形状が円錐形パターンの場合には噴射面は円形になり、噴射形状が扇形パターンの場合には噴射面は細長い矩形になる。本発明においては、噴霧面積が小さく、単位面積当たりの噴霧打力が高く、洗浄能力を高めることができる扇形の噴射形状の2流体ノズルを使用することが好ましい。このように、本発明の2流体ノズルは、洗浄水と圧縮エアとを気水混合することにより洗浄水を気水混合ミスト(霧状の水粒子)にするため、洗浄水の使用水量を抑えることができる。また、洗浄水と圧縮エアとの気水混合により洗浄水の水圧に圧縮エアのエア圧が付加された霧状の水粒子が形成されるため、高い打力を得ることができる。本発明において使用される2流体ノズルと1流体ノズルは、市販の製品を適宜使用することができる。2流体ノズルは、噴霧量が0.5〜2.0L/minの能力を有するものを使用できる。2流体ノズルに供給される加圧気体と洗浄水の圧力は製品の規格・仕様に基づき適宜設定されるが、おおむね0.1MPaから0.3MPaの範囲である。節水効果と洗浄力を両立するために、加圧気体の圧力に対する洗浄水の水圧の比を、1〜2(水圧/気体圧力)の間に設定することが好ましい。
【0010】
図1および図2に示すように構成された容器洗浄機において、缶容器等の筒状容器Cは、ガイドレール6に案内されつつ移動し、この移動中に、所定のピッチで配置された複数の2流体ノズル2から気水混合ミスト(霧状の水粒子)を容器内面に吹き付けて洗浄を行う。そして、最後に1流体ノズル3から多量の洗浄水を容器内面に吹き付けて容器内面をすすぎ洗いする。
【0011】
図3(a),(b)は、図1に示すように、2流体ノズル群に1流体ノズルを追加した構成による効果を検証した結果を示すグラフである。
図3(a)は2流体ノズルの個数(横軸)と汚れ残留率(%)(縦軸)との関係を示すグラフである。ここで、汚れ残留率(%)とは、擬似的に筒状容器に付着させた汚れが洗浄後にどれだけ残っているかの割合を云う。したがって、汚れ残留率が低いほど洗浄能力が高いことを意味する。図3(a)の上の折れ線に示すように、2流体ノズルの個数を4個から8個に増やした場合、汚れ残留率は55%から35%に減少し、さらに12個に増やした場合、汚れ残留率(%)は24%に減少している。図3(a)に示すように、1流体ノズルを14個用いた従来型レベルでは、汚れ残留率が20%以下であったのに対し、2流体ノズルを12個用いた場合でも汚れ残留率は24%であり、2流体ノズル単独では従来と同等の高い洗浄能力は得られなかった。
【0012】
そこで、図1に示すように2流体ノズル群の下流側に1流体ノズルを1個追加したところ、図3(a)の下の直線に示すように、2流体ノズルが8個の場合、汚れ残留率が35%から27%に減少し、2流体ノズルが12個の場合、汚れ残留率が24%から13%に減少した。この実験結果から2流体ノズル群に1流体ノズルを1個追加することで洗浄能力が飛躍的に向上することが検証された。そして、12個の2流体ノズルからなる2流体ノズル群に1流体ノズルを1個追加することにより、汚れ残留率は13%になり、従来型レベルと同等又はそれ以上の洗浄能力を確保できることが検証された。
【0013】
図3(b)は、1流体ノズルを14個用いた従来標準型の容器洗浄機(リンサー)の洗浄水使用量と、12個の2流体ノズルと1個の1流体ノズルを用いた本発明の容器洗浄機(リンサー)の洗浄水使用量とを比較した結果を示すグラフである。図3(b)に示すように、従来標準型の容器洗浄機においては洗浄水使用量が77L/minであるのに対し、本発明の容器洗浄機においては23L/minである。すなわち、本発明の容器洗浄機は、従来標準型の容器洗浄機に比べて洗浄水使用量が約70%減少している。
このように、本発明の容器洗浄機は、従来型の容器洗浄機と比較して、同等の洗浄能力を確保することができ、洗浄水の使用量を約70%削減することができる。また、本発明の容器洗浄機におけるノズルの総個数は、例えば、13個であり、洗浄機の全長を従来型と同等に抑えることができる。
【0014】
図4は、2流体ノズルと1流体ノズルを併設する場合に1流体ノズルの位置と洗浄能力との関係を示すグラフである。ここでは、従来型の1流体ノズルを14個使用する洗浄方法にあわせて、ノズルの総数を14個使用して洗浄能力を比較している。図中、左側の棒グラフは2流体ノズルのみを14個配置した場合の汚れ残留率(%)を示し、真ん中の棒グラフは13個の2流体ノズルからなる2流体ノズル群の下流側に1流体ノズルを1個追加した場合の汚れ残留率を示し、右側の棒グラフは12個の2流体ノズルからなる2流体ノズル群の途中に1流体ノズルを1個追加し、さらに2流体ノズル群の下流側に1流体ノズルを1個追加した場合の汚れ残留率を示している。
図4に示すように、2流体ノズルのみの場合(左側の棒グラフ)には汚れ残留率が56%であったのに対し、2流体ノズル群の下流側に1流体ノズルを1個追加した場合(真ん中の棒グラフ)、汚れ残留率は45%に低下している。すなわち、2流体ノズル群の下流側に1流体ノズルを1個追加した場合、洗浄能力が飛躍的に向上している。また、2流体ノズル群の途中に1流体ノズルを追加した場合、たとえ最後に1流体ノズルを追加したとしても、汚れ残留率は68%となり、洗浄能力は大幅に悪化している。
【0015】
以上の実験結果から、次の結論が得られた。
(1)2流体ノズル群の最後に1流体ノズルを追加することにより洗浄能力が向上する。これは、2流体ノズルにより洗浄が終わった後に、1流体ノズルから多量の洗浄水を筒状容器に噴射することにより、2流体ノズルの洗浄作用により既に容器内面から脱離していた汚れを多量の洗浄水によりすすぎ洗いできるためであると推測される。
(2)2流体ノズル群の途中に1流体ノズルを追加することにより洗浄能力が低下する。これは、1流体ノズルから噴射された大量の洗浄水の排出流のために、後段の2流体ノズルから噴射された気水混合ミスト(霧状の水粒子)が容器内面に充分に到達できないためであると推測される。すなわち、1流体ノズルの後段に配置された2流体ノズルの洗浄への寄与が低下するものと推測される。
【0016】
図1乃至図4を参照して説明した本発明の基本概念から明らかなように、本発明の容器洗浄機は、倒立状態で移動する筒状容器の内面に洗浄水を噴射して洗浄する容器洗浄機において、加圧気体と洗浄水とを混合して扇形パターンの気水混合ミストを筒状容器の内面に噴射する複数の2流体ノズルを備え、該複数の2流体ノズルの後段に、洗浄水のみを筒状容器の内面に噴射する1流体ノズルを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の好ましい態様によれば、前記複数の2流体ノズルおよび前記1流体ノズルは、筒状容器の移動方向に沿って間隔をおいて配置され、前記複数の2流体ノズルは8個以上であり、前記1流体ノズルは少なくとも1個であることを特徴とする。好ましくは、複数の2流体ノズルは少なくとも12個である。1流体ノズルの数は好ましくは1個であるが、必ずしもこれに限定されない。節水効果が減殺されない範囲において、1流体ノズルの数を増やすことができる。
【0018】
本発明の好ましい態様によれば、前記2流体ノズルに供給する洗浄水の水圧は0.1MPa〜0.3MPaであり、前記2流体ノズルに供給する加圧気体の圧力は0.1MPa〜0.3MPaであることを特徴とする。さらに好ましくは前記2流体ノズルに供給する洗浄水の水圧は0.27MPa〜0.28MPaであり、前記2流体ノズルに供給する加圧気体の圧力は0.19MPa〜0.23MPaである。
本発明によれば、1流体ノズルのみを所定数使用した従来型の容器洗浄機と同等の汚れ残留率を確保することができる。すなわち、上記圧力範囲の2流体ノズルを用いた本発明の容器洗浄機は従来型の容器洗浄機と同等の洗浄能力を確保することができる。
【0019】
本発明の好ましい態様によれば、前記2流体ノズルにおける、加圧気体の圧力に対する洗浄水の水圧の比が、1〜2であることを特徴とする。
本発明によれば、加圧気体の圧力に対する洗浄水の水圧の比を1〜2とすることにより、節水効果と洗浄力を両立させることができる。
【0020】
本発明の好ましい態様によれば、前記複数の2流体ノズルの個々のノズルの噴射面角度は、筒状容器の進行方向に対して直交する方向、進行方向と同一方向、進行方向に対して±45°傾斜した方向の4方向を含むように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、筒状容器の進行方向に対する複数のノズルの個々のノズルの噴射面角度を45°きざみで配置することができ、筒状容器の内面を全面に亘って洗浄することができる。したがって、洗浄むらがない良好な洗浄効果が得られる。
【0021】
本発明の好ましい態様によれば、前記複数の2流体ノズルの個々のノズルの噴射面角度を順次変えて配列し、この順次変えた配列を筒状容器の進行方向に沿って複数回繰り返すようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、複数の2流体ノズルの個々のノズルの噴射面角度を順次変え、この順次変えた配列を筒状容器の進行方向に沿って複数回繰り返すことにより、筒状容器の内面を全面に亘って繰り返して複数回洗浄することができる。したがって、缶内面に強固に付着した汚れをも除去することができる。
【0022】
本発明の好ましい態様によれば、前記1流体ノズルから噴射される洗浄水は、円錐形、扇形、円柱型のいずれかのパターンであることを特徴とする。
【0023】
本発明の好ましい態様によれば、筒状容器を洗浄した後の洗浄済みの液体を回収し、回収した液体を噴射して筒状容器を推進させることを特徴とする。
本発明によれば、2流体ノズルおよび1流体ノズルから洗浄水を缶容器の内面に噴射して洗浄した後の液体を回収し、回収した液体を筒状容器の推進のために再利用するようにしている。そのため、新たな洗浄水は、2流体ノズルおよび1流体ノズルに供給する洗浄水のみであり、洗浄水の使用量を低減することができる。
【0024】
本発明の好ましい態様によれば、筒状容器を洗浄した後の洗浄済みの液体を回収し、回収した液体を洗浄時の筒状容器の洗浄側と反対側から噴射して筒状容器の位置を保持することを特徴とする。
本発明によれば、2流体ノズルおよび1流体ノズルから洗浄水を缶容器の内面に噴射して洗浄した後の液体を回収し、回収した液体を筒状容器の位置の保持のために再利用するようにしている。そのため、新たな洗浄水は、2流体ノズルおよび1流体ノズルに供給する洗浄水のみであり、洗浄水の使用量を低減することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
(1)本発明の容器洗浄機は従来型の容器洗浄機と同等の洗浄能力を確保することができる。
(2)本発明の容器洗浄機は洗浄水の使用量を飛躍的に低減できる。
(3)本発明の容器洗浄機はノズル個数が従来型の容器洗浄機と概略同一であるため、容器洗浄機の全長を従来型の容器洗浄機と同等に抑えることができる。したがって、既設の容器洗浄機を本発明の容器洗浄機に容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、本発明の容器洗浄機(リンサー)の基本構成を示す模式図である。
【図2】図2(a),(b)は、本発明の容器洗浄機における2流体ノズル2を示す図であり、図2(a)は2流体ノズルの形態を示す模式図であり、図2(b)は2流体ノズルの噴射形状を示す模式図である。
【図3】図3(a),(b)は、図1に示すように、2流体ノズル群に1流体ノズルを追加した構成による効果を検証した結果を示すグラフであり、図3(a)は2流体ノズルの個数(横軸)と汚れ残留率(%)(縦軸)との関係を示すグラフであり、図3(b)は、1流体ノズルを14個用いた従来標準型の容器洗浄機(リンサー)の洗浄水使用量と、12個の2流体ノズルと1個の1流体ノズルを用いた本発明の容器洗浄機(リンサー)の洗浄水使用量とを比較した結果を示すグラフである。
【図4】図4は、2流体ノズルと1流体ノズルを併設する場合に1流体ノズルの位置と洗浄能力との関係を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明に係る容器洗浄機(リンサー)が設置されている缶ライン工程図である。
【図6】図6は、本発明に係る容器洗浄機(リンサー)の実施形態を示す模式的立面図である。
【図7】図7は、図6のVII矢視図である。
【図8】図8は、缶容器の周囲に配置されたノズル群を示す模式図である。
【図9】図9(a),(b)は、12個の2流体ノズルからなる2流体ノズル群に1個の1流体ノズルを追加して洗浄した場合の、洗浄効果と2流体ノズルにおける水圧の関係を示す図である。
【図10】図10(a)、(b)は、12個の2流体ノズルからなる2流体ノズル群に1個の1流体ノズルを追加して洗浄した場合の、洗浄効果と2流体ノズルにおける空気(エア)圧の関係を示す図である。
【図11】図11(a),(b)は、2流体ノズルからの気水混合ミスト(霧状の水粒子)の広がり方を示す図と、洗浄対象となる缶容器の進行方向に対してノズル噴射面のなす角度をそれぞれ示す図である。
【図12】図12は、2流体ノズルの噴射面角度と被洗浄面となる缶容器内部の噴霧分布を調べるための試験1〜試験6までの結果を缶容器上方から内面を撮影した写真を示す図である。
【図13】図13は、2流体ノズルの噴射面角度と被洗浄面となる缶容器内部の噴霧分布を調べるための試験7〜試験9までの結果を缶容器上方から内面を撮影した写真及び缶開口部近傍を斜めから撮影した写真を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る容器洗浄機の実施形態を図5乃至図13を参照して説明する。図5乃至図13において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。実施形態の説明においては、ビールや清涼飲料等を充填するための筒状容器を缶容器として説明する。
【0028】
図5は、本発明に係る容器洗浄機(リンサー)が設置されている缶ライン工程図である。図5に示すように、製缶メーカーより納入された缶容器を缶容器デパレタイザーに供給し、缶容器デパレタイザーにおいてパレット上に段積みされている缶容器を1段ずつばらし、缶容器コンベアに送り出す。缶容器コンベアは、搬送機能と整列機能とを有し、多数の缶容器を正立状態で搬送している間に1列に整列させ、整列した缶容器を連続的に本発明の容器洗浄機(リンサー)に搬送する。リンサーの入口において缶容器を正立状態から倒立状態に反転させ、反転後に缶内面をエアで洗浄した後に洗浄水で洗浄し、その後水切りをする。そして、リンサーの出口において缶容器を倒立状態から正立状態に戻す。リンサーで汚れが除去されて清浄になった缶容器をフィラーに供給し、フィラーにおいて缶容器にビール等の飲料を充填する。飲料が充填された缶容器をシーマーに送り、シーマーにおいて缶蓋を缶容器に巻き締め、缶容器を密封する。
【0029】
図6は、本発明に係る容器洗浄機(リンサー)の実施形態を示す模式的立面図である。図6に示す容器洗浄機は、図1に示す容器洗浄機の構成に、上流側にエア洗浄を行うエア洗浄部を加え、下流側に水切り工程を行う水切り部を加えたものである。すなわち、容器洗浄機(リンサー)は、最上流側に、圧縮エアを缶容器Cの缶内面に噴射するための複数のエアノズル11を有したエア配管12を備えたエア洗浄部を備え、中央部に、複数の2流体ノズル2と単一の1流体ノズル3とを有した洗浄水供給配管1を備えるとともに2流体ノズル2に圧縮エアを供給するエア配管4を備えた水洗浄部を備え、最下流側に、缶容器Cの内面から洗浄水を排出する水切り工程を実施する水切り部を備えている。容器洗浄機の中央部にある水洗浄部は、図1に示した構成と同一のものである。洗浄水供給配管1、エア配管4およびガイドレール6は水平面に対して所定の角度(α)で傾斜して配置されている。
【0030】
図6に示す構成の容器洗浄機において、缶容器Cは、隣接した缶容器が連なった状態で上下左右のガイドレール6に案内されつつ移動し、この移動中に、エア洗浄部において缶容器Cの内面にエアノズル11から圧縮エアを噴射して洗浄するエア洗浄工程を実施し、水洗浄部において所定のピッチで配置された複数の2流体ノズル2から気水混合ミスト(霧状の水粒子)を缶内面に吹き付けて洗浄を行った後に1流体ノズル3から洗浄水を缶内面に吹き付けて缶内面をすすぎ洗いする水洗浄工程を実施する。その後、水切り部において缶容器Cの内面から洗浄水を排出する水切り工程を実施する。
【0031】
図7は、図6のVII矢視図である。図7に示すように、缶容器Cを囲むように上下左右に缶の移動を案内するための棒状のガイドレール6が配置されている。
【0032】
図8は、缶容器Cの周囲に配置されたノズル群を示す模式図である。図8に示すように、容器洗浄機は、2流体ノズル2および1流体ノズル3から噴射される洗浄水により缶容器Cが上側ガイドレールに押される押圧力とのバランスをとるために液体を缶容器Cの底面に吹き付ける複数のバランス用ノズル13を備えている。また、容器洗浄機は、缶容器Cの外面に液体を吹き付けて缶容器Cに推進力を付与するための複数の推進用ノズル14を備えている。本実施形態においては、2流体ノズル2および1流体ノズル3から洗浄水を缶容器Cの内面に噴射して洗浄した後の水を回収し、回収した水をバランス用ノズル13および推進用ノズル14に供給して再利用するようにしている。そのため、新たな洗浄水は、2流体ノズル2および1流体ノズル3に供給する洗浄水のみであり、洗浄水の使用量を低減することができる。2流体ノズル2を活用することにより、新たな洗浄水の使用量が従来に比べて飛躍的に減少することは、図3を参照して説明したとおりである。
なお、洗浄用ノズルと缶容器との距離は、ノズルの噴射面角度並びにガイドレール(図7)の介在を考慮し、水もしくは気水混合ミストが缶容器内部に十分到達するように調整することができる。
【0033】
図9(a),(b)は、12個の2流体ノズル2からなる2流体ノズル群に1個の1流体ノズルを追加して洗浄した場合の、洗浄効果と2流体ノズルにおける水圧の関係を示す図である。
図9(a)は、2流体ノズルにおける空気(エア)圧を一定にした場合の水圧、汚れ残留率、汚れ洗浄量等を示すデータであり、図9(b)は、図9(a)のデータをもとに水圧と汚れ洗浄量及び水圧と汚れ残留率との関係を示したグラフである。
【0034】
図9(a)には、エア圧を0.2MPaと一定にし、2流体ノズルにおける設定水圧(MPa)を0.15MPaから0.24MPaまで0.01MPaずつ増やした場合の実測水圧(MPa)、汚れ残留率(%)、汚れ洗浄量(mg)、水流量(L/min)、水流量当たりの汚れ洗浄量(mg/(L/min))をそれぞれデータ1からデータ10として示している。ここで、水流量当たりの汚れ洗浄量は、汚れ洗浄量(mg)を水流量(L/min)で除した値である。汚れ残留率(%)は、擬似的に缶容器に付着させた汚れが洗浄後にどれだけ残っているかを示す。
【0035】
図9(b)のグラフでは、図9(a)のデータをもとに水圧と汚れ洗浄量及び水圧と汚れ残留率との関係を示しているが、横軸の水圧として、上段には実測水圧を、下段には設定水圧を示し、右縦軸には汚れ残留率を、左縦軸には水流量当たりの汚れ洗浄量を示している。図9(b)のグラフのうち、下の折れ線グラフは、水流量当たりの汚れ洗浄量と2流体ノズルの水圧との関係を示し、ほぼ横ばいのグラフとなっているが、上の折れ線グラフは、汚れ残留率と2流体ノズルの水圧との関係を示し、水圧が増加するにつれて汚れ残留率が減少する傾向が見られる。
【0036】
図9(a)及び図9(b)から明らかなように、1流体ノズルのみを14個使用し多量の洗浄水を用いた場合と同等の汚れ残留率にするには、データ6からデータ10が望ましく、2流体ノズルの実測水圧は0.27MPa〜0.28MPa(2流体ノズルの設定水圧は0.20MPa〜0.24MPa)が好ましいことがわかる。水圧/エア圧の値は1.35〜1.40であった。
【0037】
図10(a)、(b)は、12個の2流体ノズル2からなる2流体ノズル群に1個の1流体ノズルを追加して洗浄した場合の、洗浄効果と2流体ノズルにおける空気(エア)圧の関係を示す図である。
図10(a)は、2流体ノズルにおける設定水圧を一定にした場合のエア圧、汚れ残留率、汚れ洗浄量等を示すデータであり、図10(b)は、図10(a)のデータをもとにエア圧と汚れ洗浄量及びエア圧と汚れ残留率との関係を示したグラフである。
【0038】
図10(a)には、設定水圧を0.2MPaと一定にし、2流体ノズルにおけるエア圧(MPa)を0.15MPaから0.25MPaまで0.01MPaずつ増やした場合の実測水圧(MPa)、汚れ残留率(%)、汚れ洗浄量(mg)、水流量(L/min)、水流量当たりの汚れ洗浄量(mg/(L/min))をそれぞれデータ1からデータ10として示している。データ9とデータ10とではエア圧差は0.02MPaとなっている。汚れ残留率(%)は、擬似的に空缶容器に付着させた汚れが洗浄後にどれだけ残っているかを示す。なお、エア圧0.24MPaでは汚れ残留率および汚れ洗浄量の値をとらなかったのでデータとして採用していない。
【0039】
図10(b)のグラフでは、図10(a)のデータをもとにエア圧と汚れ洗浄量及びエア圧と汚れ残留率との関係を示しているが、横軸の上段は実測水圧を、下段はエア圧を示し、右縦軸には汚れ残留率を、左縦軸には水流量当たりの汚れ洗浄量を示している。図10(b)のグラフのうち、下の折れ線グラフは、水流量当たりの汚れ洗浄量と2流体ノズルのエア圧との関係を示し、エア圧が増加するにつれてわずかに水流量当たりの汚れ洗浄量も増加する傾向がみられるが、エア圧がある値より高くなるとかえって水流量当たりの汚れ洗浄量が減少する。一方、上の折れ線グラフは、汚れ残留率と2流体ノズルのエア圧との関係を示し、エア圧が増加するにつれて汚れ残留率が減少し、エア圧がある値になった後は、ほぼ横ばいの汚れ残留率を示し、エア圧がある値より高くなるとかえって汚れ残留率が増加する傾向が見られる。
【0040】
図10(a)及び図10(b)から明らかなように、1流体ノズルのみを14個使用し多量の洗浄水を用いた場合と同等の汚れ残留率にするには、データ5からデータ9が望ましく、2流体ノズルのエア圧は0.19MPa〜0.23MPaが好ましいことがわかる。水圧/エア圧の値は1.22〜1.42であった。
【0041】
図11(a),(b)は、2流体ノズルからの気水混合ミスト(霧状の水粒子)の広がり方を示す図と、洗浄対象となる缶容器の進行方向に対してノズル噴射面のなす角度(噴射面角度)をそれぞれ示す図である。
図2において説明したように、2流体ノズルからの気水混合ミスト(霧状の水粒子)は円錐状に広がるものと扇形状に広がるもの等があるが、ここでは扇形状に広がるノズルを使用する。図11(a)に示すように、扇形状に広がった気水混合ミスト(霧状の水粒子)は被噴射面に対して細長い矩形状の噴射面Sであたり、缶容器の内面を洗浄する。この噴射面Sの長手方向と缶容器の進行方向とのなす角度を噴射面角度という。
【0042】
缶容器の進行方向に対して、2流体ノズルからの気水混合ミスト(霧状の水粒子)の噴射面のなす角度は0°から360°まで無数に考えられるが、ここでは0°、45°、90°、135°の4種類の角度を考える。図11(b)において、缶容器の進行方向に対して2流体ノズルからの気水混合ミスト(霧状の水粒子)の噴射面のなす角度θを左から90°、0°、45°、135°で示している。
2流体ノズルを使用して少量の水で効率よく洗浄するためには、缶容器進行方向に対するこの噴射面角度が重要になってくる。2流体ノズル群と1流体ノズルとを使用して缶容器を洗浄する際に、2流体ノズルの噴射面角度を90°、0°、45°、135°に設定した4個の2流体ノズルを3組使用する。最後の1流体ノズルの噴射角度は90°とする。
【0043】
次に、2流体ノズルの噴射面角度と被洗浄面となる缶容器内部の噴霧分布を調べるための試験を説明し、その結果を図12及び図13に示す。
2流体ノズルを使用し缶容器内部の全面にわたって効率よく噴霧するためには、どのようなノズルの噴射面角度が最適かを調べるために、以下のような条件で試験を行った。
缶容器の内面全体に感水試験紙を貼り付ける。ここで使用する感水試験紙は、感水前すなわち水が付着する前の状態では黄色を呈し、感水後すなわち水が付着した後は青色を呈する試験紙である。洗浄機(リンサー)を運転し、缶容器を導入部から推進ノズルを使わずに自重のみで缶容器を進行させる。2流体ノズルから噴霧された水の分布を感水試験紙の色の変化で確認する。
2流体ノズルの種類、洗浄条件などは次の通りである。
ノズル種類:2流体扇形
ノズル数:1個の場合(試験1〜4)、2個の場合(試験5、6)、4個の場合(試験7、8、9)
ノズルピッチ:80mm
洗浄水圧:0.2MPa(設定値)
洗浄エア圧:0.2MPa
缶容器の回転:なし
噴射面角度(缶容器の進行方向を0°とする):試験1〜試験9の9通り
すなわち、試験1:90°、試験2:0°、試験3:45°、試験4:135°、試験5:90°と0°の組み合わせ、試験6:45°と135°の組み合わせ、試験7:90°と0°の組み合わせを2組、試験8:45°と135°の組み合わせを2組、試験9:90°と0°と45°と135°の組み合わせである。
【0044】
図12は、上記の試験1〜試験6までの結果を缶容器上方から内面を撮影した写真を示す図である。感水試験紙は上述したように濡れていない場合が黄色で濡れると青色に変化するが、白黒では判別しにくいので、写真上に点線で概略黄色で示されている部分と青色に変化している部分とを分けて示している。
図中の矢印は缶容器の進行方向を示し、進行方向に対して反時計回りに1個の2流体ノズルをそれぞれ90°、0°、45°、135°の噴射面角度に設定した2流体ノズルで噴霧した場合の噴霧分布をそれぞれ試験1から試験4で示している。試験1の結果から明らかなように、噴射面角度が90°の場合には、缶容器の進行方向の前後側に黄色の部分が残っており、噴霧が薄いことがわかる。試験2の結果から、噴射面角度が0°の場合には、缶容器の進行方向に直交する左右側面側に黄色の部分が残っており、ほとんど噴霧されていないことがわかる。試験2の結果から、噴射面角度が45°及び135°の場合には、それぞれ缶容器の進行方向の斜め前方側及び斜め後方側に黄色の部分が残っており、噴霧が薄いことがわかる。
【0045】
次に、2個の2流体ノズルを使用し、噴射面角度を進行方向に対して時計回りに90°と0°に設置した場合と、45°と135°に設置した場合の噴霧分布をそれぞれ試験5及び試験6に示す。試験5及び試験6の結果からわかるように、2個の2流体ノズルを使用し、噴射面角度を90°と0°、45°と135°にそれぞれ設置した場合も、黄色の部分が残っており噴射量のむらがあることがわかる。
【0046】
さらに、4個の2流体ノズルを使用し、噴射面角度を進行方向に対して反時計回りに90°と0°に設置したノズルを2組使用した場合と、45°と135°に設置したノズルを2組使用した場合と、90°、0°、45°、135°に設置した場合の噴霧分布をそれぞれ試験7〜試験9として行った。
図13は、上記の試験7〜試験9までの結果を缶容器上方から内面を撮影した写真及び缶開口部近傍を斜めから撮影した写真を示す図である。写真上に点線で概略黄色で示されている部分と青色に変化している部分とを分けて示している。
【0047】
試験7及び試験8の結果からわかるように、部分的に大きく噴霧されていない箇所(下段の図の点線部参照)が見られた。4個の2流体ノズルを使用し、噴射面角度を進行方向に対して90°、0°、45°、135°に設置した場合の試験9の結果からは、ほぼ全面にわたって噴霧されていることが確認された。
上記の試験結果から、4個の2流体ノズルを使用し、噴射面角度を進行方向に対して反時計回りに90°、0°、45°、135°に設置して使用すると良好な噴霧(噴射)がなされることがわかった。本実施例では噴射面角度を缶容器の進行方向に対して反時計回りに90°、0°、45°、135°となるように設置したが、これらの4種類の噴射面角度を組み合わせて設置する他の順列としてもよい。例えば、進行方向に対して反時計回りに90°、0°、135°、45°となるような順列または0°、90°、135°、45°となるような順列等に設置してもよい。
【0048】
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0049】
1 洗浄水供給配管
2 2流体ノズル
3 1流体ノズル
4 エア配管
5 チューブ
6 ガイドレール
11 エアノズル
13 バランス用ノズル
14 推進用ノズル
C 缶容器
Ce 容器首部の下端
Cm 缶口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
倒立状態で移動する筒状容器の内面に洗浄水を噴射して洗浄する容器洗浄機において、加圧気体と洗浄水とを混合して扇形パターンの気水混合ミストを筒状容器の内面に噴射する複数の2流体ノズルを備え、該複数の2流体ノズルの後段に、洗浄水のみを筒状容器の内面に噴射する1流体ノズルを備えたことを特徴とする容器洗浄機。
【請求項2】
前記複数の2流体ノズルおよび前記1流体ノズルは、筒状容器の移動方向に沿って間隔をおいて配置され、前記複数の2流体ノズルは8個以上であり、前記1流体ノズルは少なくとも1個であることを特徴とする請求項1記載の容器洗浄機。
【請求項3】
前記2流体ノズルに供給する洗浄水の水圧は0.1MPa〜0.3MPaであり、前記2流体ノズルに供給する加圧気体の圧力は0.1MPa〜0.3MPaであることを特徴とする請求項1または2記載の容器洗浄機。
【請求項4】
前記2流体ノズルにおける、加圧気体の圧力に対する洗浄水の水圧の比が、1〜2であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の容器洗浄機。
【請求項5】
前記複数の2流体ノズルの個々のノズルの噴射面角度は、筒状容器の進行方向に対して直交する方向、進行方向と同一方向、進行方向に対して±45°傾斜した方向の4方向を含むように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の容器洗浄機。
【請求項6】
前記複数の2流体ノズルの個々のノズルの噴射面角度を順次変えて配列し、この順次変えた配列を筒状容器の進行方向に沿って複数回繰り返すようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の容器洗浄機。
【請求項7】
前記1流体ノズルから噴射される洗浄水は、円錐形、扇形、円柱型のいずれかのパターンであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の容器洗浄機。
【請求項8】
筒状容器を洗浄した後の洗浄済みの液体を回収し、回収した液体を噴射して筒状容器を推進させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の容器洗浄機。
【請求項9】
筒状容器を洗浄した後の洗浄済みの液体を回収し、回収した液体を洗浄時の筒状容器の洗浄側と反対側から噴射して筒状容器の位置を保持することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の容器洗浄機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−86113(P2012−86113A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232774(P2010−232774)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(307027577)麒麟麦酒株式会社 (350)
【Fターム(参考)】