説明

対象物を特定するための装置、殊に位置決定装置または材料識別装置

本発明は、誘導センサ(8)と、該誘導センサ(8)の位相情報を評価するための制御ユニット(10)と、指示手段(4,4a〜4d)とを備えている、対象物(14,16)を特定するための装置から出発している。指示手段(4,4a〜4d)は対象物(14,16)の特性を示すように構成されておりかつ制御ユニット(10)は位相情報に依存して指示手段(4,4a〜4d)をドライブ制御するように設定されていることが提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来技術
本発明は、請求項1の上位概念記載の装置から出発している。
【0002】
強磁性物体と非強磁性物体とを区別することができる誘導センサを用いて、隠れている対象物、例えば壁中の水管を決定するための材料検査装置もしくは位置決定装置は公知である。このために位置決定装置は隠している物体、例えば壁に沿ってガイドされ、かつ位置決定装置は壁中の対象物のおおよその位置(ポジションおよび姿勢を含む有様)を示す。
【0003】
本発明は、誘導センサ、位相情報を評価するための制御ユニットおよび指示手段を備えている、隠れている対象物を特定するための装置から出発している。
【0004】
指示手段が対象物の特性を示すように構成されておりかつ制御ユニットが位相情報に依存して指示手段をドライブ制御するようになっていることが提案される。位相情報の評価により、検査される対象物の特性に関する情報を得え、得た情報を指示手段により操作者に転送することができるようになる。これにより操作者は、特性、例えばジオメトリー(幾何学模様)および/または材料またはその他の指示された特性から隠れている対象物の種類を推定する可能性が得られる。有利には特性はジオメトリック情報であり、この場合指示手段は対象物のジオメトリック情報を示すように構成されている。
【0005】
位相情報は第1のセンサユニット、例えば受信機コイルの信号の、第2のセンサユニット、例えば送信コイルに対する位相角度とすることができる。指示手段はそれぞれ1つのシンボルに割り当てられている複数の指示エレメント、例えば光エレメントによって特性を指示することができる。情報に応じて、一方または他方の指示エレメントが発光する。制御ユニットによる指示手段のドライブ制御は有利には、これにより操作者が対象物の特性に関する推定を得られるように行われる。ジオメトリック情報は有利には、対象物の横断面形状に対する情報であり、その際長く延びた物体、例えばパイプまたはロッドの場合、長手方向に対する横断面のことである。
【0006】
本発明により、誘導センサに対して付加的に、高周波センサ、例えばラジオセンサ、レーダセンサまたはマイクロ波センサを有していると特別有利である。高周波センサを用いて、隠している物体中の隠れている対象物の位置を特別正確に捕捉検出することができ、かつ誘導センサにより、隠れている対象物の形状および場合によっては材料を識別することができる。このようにして操作者は包括的な情報を使用することができる。
【0007】
有利にはジオメトリック情報から操作者は、対象物が中空体であるのかまたは中実材料から成っているのかどうかを推測することができる。これにより例えば傷つきやすい水管と傷つきにくい鉄筋コンクリートとの区別が可能である。有利にはジオメトリック情報から操作者は、対象物が中空体であるのかまたは中実材料から成っているのかどうかの情報をじかにかつ直接得ることができる。
【0008】
指示手段がジオメトリック情報を指示するための複数のイメージフィールドを有していれば、ジオメトリック情報を操作者は簡単かつ一義的に読み取ることができる。イメージフィールドは制御ユニットによって目立たせる、例えば発光させるシンボルまたは指示領域または類似のものであってよい。
【0009】
本発明の別の形態において誘導センサは送信コイルおよび受信コイルの信号を補償するための磁気的な補償手段を有している。このようないわゆる磁気補償により、センサ磁界に対象物が入り込むことによる非常に僅かな位相変化を識別することができる。補償手段は有利には補償コイルを有している。
【0010】
この場合誘導センサの高い感度は、補償コイルと受信コイルとの間に送信コイルが配置されているときに実現することができる。これにより受信コイルおよび補償コイルは相互に比較的広く離間しているので、誘導センサの磁界の空間的な不均一性が補償コイルと受信コイルの信号間で特別明瞭に生じる。この場合受信コイルは有利には、対象物に非常に接近して配置されているもしくはそれが送信コイルおよび補償コイルに対する相対的に、隠れている対象物の検知が設定されている領域の方向に配置されている。
【0011】
更に、装置は誘導センサの信号を補償するための電気的な補償手段を含んでいることが提案される。この電気的な補償手段は磁気的な補償手段に対して択一的におよび殊に付加的に装置内に存在しているようにするとよい。これにより誘導センサの特別高い測定精度を実現することができる。このことは、装置が誘導センサの他に誘導信号を妨害する金属アンテナを備えている高周波センサを有しているようにすれがば特別有利である。電気的な補償により、この種の妨害は少なくともほぼ補償されることができる。補償は有利には、適当なノードに補償電圧を印加することによって行われる。
【0012】
装置に不都合に作用する温度変動の測定精度は、電気的な補償手段が信号の零調整のための調整回路を有しているようにすれば少なくともほぼ補償されるようにすることができる。
【0013】
制御ユニットが誘導センサの信号をデジタル補正できるように準備されている場合には、誘導センサの高い測定分解能を実現することができる。デジタル補償は、ソフトウェアにより、殊に同期検波器を用いて特別簡単に実施することができる。
【0014】
位相情報の評価は、位相情報が位相角を有しかつ制御ユニットのデータフィールドに位相角領域が格納されておりかつ制御ユニットが位相角がどの位相角領域にあるかに依存して指示手段をドライブ制御するように準備されていると特別簡単、安価にかつ信頼性を以て実現することができる。この場合制御ユニットは殊に、指示手段のドライブ制御のためのアンシャープなロジック(曖昧な論理部)を使用するように用意されており、にも拘わらずこれにより全部が一義的でない位相情報を別の情報を取り入れることによって高い確率でジオメトリック情報に割り当てることができる。アンシャープなロジックとして、ニューラルネットワークおよび/またはいわゆるファジィロジックが特別適している。
【0015】
本発明の有利な使用において装置は特性識別装置として、殊に隠れている対象物を特定するための位置決定装置としておよび/または材料検査装置として実現されている。開かれたまたは隠れている対象物の特性を、殊にジオメトリックな形状および/またはその材料を調べることができる。
【0016】
図面
さらなる利点は以下の図面の説明から明らかとなる。図面には本発明の実施例が示されている。図面、明細書および請求項は多数の特徴および組み合わせを含むものである。
当業者であればこれらの特徴を単独でも考慮し、またそれらの特徴を更に有意に組み合わせるであろう。
【0017】
その際:
図1は壁に配置されている位置決定装置を略示し、
図2は誘導センサおよびアンテナエレメントを備えた位置決定装置のセンサユニットを示し、
図3は誘導センサの3つのコイルおよび制御ユニットとの相互接続を示し、
図4は制御ユニットに格納されている位相角領域を線図にて示しかつ
図5〜図8は位置決定装置に対する4つの種々異なっている指示手段を示している。
【0018】
図1には、指示手段4、4部構成の高周波アンテナエレメントによって略示されている高周波センサ6,同様に略示されているだけの誘導センサ8および制御ユニット10を備えている、位置決定装置として実現されている測定装置2が示されている。高周波センサ6、誘導センサ8および制御ユニット10はケーシング12に収容されている。ケーシングは誘導センサの側とは反対の方の側の端部に手持ち領域を有しておりかつ誘導センサ8の領域において手持ち領域に比べて厚くなったセンサ領域を有している。センサ領域およびセンサ領域とも高周波センサ6および誘導センサ8は、測定装置2の外部において手持ち領域とは対向している側にある測定領域が設けられており、該測定領域において壁18中の対象物14および16を識別することができる。図示の実施例において対象物14は銅管でありかつ対象物16はプレストレスコンクリートから製造された壁18の鉄筋である。
【0019】
図2には、高周波センサ6の、薄板から実現されているアンテナエレメント20および誘導センサ8の3つのコイルが残りのケーシング12とは分離された状態において示されている。3つのコイルは送信コイル22、受信コイル26および補償コイル24である。3つのコイルは非金属の材料、例えば合成樹脂から実現されている内側のケーシング28を中心にガイドされている。ケーシングの内側にはアンテナエレメント20が配置されている。内側のケーシング28はプリント基板30に固定されている。3つのコイルは分離プレート32により上下方向に相互に分離されている。導線34により3つのコイルは、図3に図示されている制御ユニット10もしくはノード36に接続されている。
【0020】
図3から分かるように、受信機コイル26および補償コイル24はノード36に接続されており、一方送信コイル22は制御ユニット10の図示されていない送信モジュールに接続されている。同じくノード36には、電気的な補償を実施するための補償手段38が接続されている。付加的に補正ユニット40がノード36に接続されている。補正ユニット40はデジタル補償のために設けられておりかつ前置接続されているA/D変換器42を有している。更に、制御ユニット10はファジィネットワークの形のアンシャープなロジック44を有している。アンシャープなロジック44には高周波評価ユニット46および操作者により情報を入力するための入力手段48が接続されている。アンシャープなロジック44には指示手段4も接続されている。
【0021】
位置決定の測定を実施するために位置決定装置はまず一度は、測定領域は壁18からもしくは測定すべき対象物14,16に対して十分に離れているように保持される。それから較正測定を実施することができる。この測定は測定装置2を操作者がスイッチオンしたときに手動でかまたは制御ユニットにより自動的にスタートされるようにすることができる。図示の実施例においてスイッチオン後、高周波センサ6によって対象物14,16が探される。対象物が識別されると、較正測定が制御ユニット10によってスタートされかつ、対象物14,16が制御ユニット10により高周波センサ6との関連において識別されるまでの間維持される。択一的に、較正測定はスイッチオン後に制御ユニット10によってスタートされかつ制御ユニット10が誘導センサ8との関連において対象物を識別するまでの間維持されるようにしてもよい。識別は、予め設定されたしきい値変化より高速に変化する時間的に高速に変化する測定信号によってトリガされるようにするとよい。
【0022】
較正測定を実施するために制御ユニット10もしくはその送信ユニットによって周期的な交番する場(交番フィールド)が送信信号として送信コイル22に供給され、送信コイル22がこれにより交番磁界を生成する。この交番磁場は磁束を生成する。磁束は受信機コイル26並びに補償コイル24を流れかつこれら2つのコイル26,24において電圧の形の受信機信号もしくは補償信号が誘導される。受信機信号もしくは補償信号は送信コイル22の交番フィールドと周波数が同じだが、位相は多少シフトしている。受信機信号も補償信号もノード36に加わりかつそこで相互に減算されるので、これらは殆ど正確な同相性により実質的に相殺される。
【0023】
しかしアンテナエレメント20は磁界中に不均一性を生成するので、受信機信号の、補償信号による磁気的な補償は通例完全ではなくかつ不都合な大きさの差信号が残る。この差信号がノード36においてできるだけ殆ど取り除かれるように、補償手段38から差信号に相応する負の補償信号がノード36に供給されるので、全体の信号はノード36においてできるだけ消失する。このために補償手段38はマイクロコントローラを有している。これはデジタル信号をD/A変換器に供給しかつD/A変換器が補償電圧の形の補償信号を送出する。マイクロコントローラは較正測定の期間に補償信号を連続的に追従調整して、温度の影響ができるだけ取り除かれるようにする。本来の測定の期間は追従調整されない。
【0024】
ノード36に加わる残留信号の零化が一層改善されるようにするために、残留信号はA/D変換器42に供給され、そこでデジタル化されかつデジタル補正ユニット40においてソフトウェアによって実現された同期検波器によって整流される。その際デジタル信号は数学的に、相応の信号を補償手段38に供給しかつ調整において考慮することによって、オフセットの可変の減算によって零にセットすることができる。この減算も較正測定の期間にダイナミックに追従調整することができる。このようにして、識別されるべき対象物14,16が存在しない場合の測定信号の、零への非常に申し分のない補償が実現される。
【0025】
それから測定を実施するために測定装置2は例えば壁18に沿ってガイドされるので、対象物14,16は測定領域に達する。ここで測定装置は、受信機コイル26が対象物14,16に最も近くに配置されておりかつ補償コイル24が対象物14,16から最も遠いところにあるように保持されている。対象物14,16は制御ユニット10によって識別されかつ較正測定はストップされる。対象物14,16は受信機コイル26並び補償コイル24の領域における磁束に異なった影響を与えるので、デジタル補正ユニット40にオフセットにより除去されるべき残留信号の他に測定信号が加わり、この測定信号は送信信号に対して相対的である評価可能な位相角を有している。測定信号は同期検波器によって整流され、その際同期検波器の出力側に測定信号の実数部と虚数部が加わり、これらから位相角度を導出することができる。同期検波器は周期的に整流された信号によって動作し、その際同期検波器を整流しかつ積分する周期の数が測定信号の分解能を決定する。こうして測定信号の長い測定および整流により、測定信号の実数部および虚数部の高い分解能を実現することができる。実数部および虚数部から、ロジック44において測定信号の位相角が求められる。
【0026】
位相角に対象物のジオメトリックな情報を割り当てすることができるように、ロジックにおいて例えば1次元のデータフィールドが格納されている。これは図4にグラフィック表示で示されている。図4において−45°のところに示されている、測定信号の位相各50は−25°乃至−65°に達する位相各領域52の真ん中にある。この位相各領域52にジオメトリックな情報として、図5に示されているように管横断面が割り当てられている。
【0027】
図5は測定装置2の指示手段4aの一形態を示す。2つの円54上に、円54の中心点から出ている2つの直線に基づいて位相角50が図示されている。この場合位相角50はラインの位置およびラインの長さによる測定信号の強さにより示されている。弱い測定信号をよりよく識別できるようにするために、右側の円54のラインは10倍長めに示されている。図5に図示の例から、操作者は、測定信号の強度が非常に僅かでありかつ位相角50は−45°であることを読み取れる。位相各領域52にはグラフィック的に記号CCuおよび管横断面シンボルが割り当てられている。これらから操作者は、測定信号によって相関される対象物14がカッパーパイプ(銅管)であることを見てとることができる。
【0028】
ロジック44に格納されているデータフィールドにはその他の位相各領域56,58,60,62,64が格納されており、その際位相各領域56,58,60は−図5から読み取れるように−中実のアイアンロッド、アイアンパイプおよびカッパーロッドに割り当てられている。操作者が指示部4aで簡単に読み取ることができるこの割り当てはロジック44のプログラミングの前に例えば経験的に求められた。2つの位相角領域62,64はジオメトリックな情報または材料に割り当てられていない。これら2つの位相角領域62,64における測定信号にはジオメトリックな情報を割り当てることはできない。
【0029】
図6は、精細な分解能を有する指示部66を備えたより煩雑でかつ操作者には操作しやすい指示手段4bを示している。指示部66には測定装置の表示68および壁18の表示70,72,74および対象物14,16がシンボリックに示されている。測定装置2が壁18に沿ってガイドされる動きは矢印76に基づいて示されている。測定装置2によってまだ捕捉検出されていない領域は細かい平行線によって示されている。指示部66上のイメージから操作者は直接、対象物14,16がパイプ(表示72)であるのかまたは中実材料、例えば鉄筋(表示74)であるのかまたはケーブルであるのかを推測することができる。この指示を可能にするために位相角50は制御ユニット10によって表示72,74に変換され、その際位相角50から求められた材料は細長い指示部80において2つのシンボル82,84によって表示72,74の直接下方に指示されておりかつ操作者はそこから、対象物14がカッパーパイプでありかつ対象物16がアイアンロッドであることを識別することができる。
【0030】
位相角50が一義的でなくかつ位相角領域52,56,58,60内の真ん中にあるような測定においてもジオメトリックな情報を位相角50に一義的に対応付けることができるようにするために、ロジック44のファジィネットワークは高周波評価ユニット46および入力手段48に接続されている。このようにして測定された位相角50を用いた高周波評価ユニットからの評価結果はファジィネットワークにおいてジオメトリックな情報の一義的な情報に処理されることができる。例えば位相角が50°を中心とした領域にありかつ高周波評価ユニットから、捕捉検出された対象物は高い確率で鉄製の対象物であるという結果が得られると、パイプのジオメトリックな情報が出力されるようにすることができる。しかし測定の前または測定の期間に、パイプは存在していないという情報が入力されると、ジオメトリックな情報として中実ロッドがそれはカッパーであるという情報と結び付けられて出力される。
【0031】
非常に簡単化された測定結果を支持する別の指示手段4cが図7に示されている。例えば2つの対象物がカッパーパイプおよび細いカッパーロッドの形において求められたとすれば、ジオメトリックな情報は引き続いて処理されかつシンボル86,88を用いて、それが水管および電気ケーブルであることが出力される。2つの矢印90,92を用いて、対象物の、測定装置2に対するおおよその位置が指示される。
【0032】
別の指示手段4dは制御ユニット10によって個別にドライブ制御可能である10個の発光フィールド94,96を有している。発光フィールド94はそれぞれ材料情報をラベル表示しておりかつ発光フィールド96はジオメトリックな情報をシンボリックにラベル表示している。測定装置2が壁18に沿ってガイドされかつ対象物が矢印98の方向において測定装置2によって識別されると、位相角50から−および場合によっては高周波評価ユニット46および入力手段48からの別の情報から−対象物のジオメトリックな情報および材料が求められる。コンクリ壁に鉄筋が識別されると、例えば2つの左側の発光フィールド94,96および矢印98が発光する。円形の横断面を有するパイプ(空洞管)が識別されると、真ん中の発光フィールド96およびプラスティック(Pl.)を指示している右側の第2の発光フィールド94が発光する。中空体の場合には真ん中の発光フィールド94(O)が発光する。壁18に四角形体が識別されると、右から2番目の発光フィールド96が発光する。材料および/またはそのジオメトリックな情報がはっきりしない対象物が識別されると、右側の発光フィールド94および/または右側の発光フィールド96が発光する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】壁に配置されている位置決定装置の略図
【図2】誘導センサおよびアンテナエレメントを備えた位置決定装置のセンサユニットを示す略図
【図3】誘導センサの3つのコイルおよび制御ユニットとの相互接続を示す略図
【図4】制御ユニットに格納されている位相角領域を示す線図
【図5】位置決定装置に対する指示手段の一例を示す略図
【図6】位置決定装置に対する指示手段の別の例を示す略図
【図7】位置決定装置に対する指示手段の簡単な例を示す略図
【図8】位置決定装置に対する指示手段の更に別の例を示す略図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導センサ(8)と、該誘導センサ(8)の位相情報を評価するための制御ユニット(10)と、指示手段(4,4a〜4d)とを備えている、対象物(14,16)を特定するための装置において、
前記指示手段(4,4a〜4d)は対象物(14,16)の特性を示すように構成されておりかつ前記制御ユニット(10)は前記位相情報に依存して前記指示手段(4,4a〜4d)をドライブ制御するように設定されている
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記指示手段(4,4a〜4d)は対象物(14,16)のジオメトリックな情報を示すように構成されている
請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記ジオメトリック情報から操作者は、対象物(14,16)が中空体であるのかまたは中実材料から成っているのかどうかを推測する
請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記誘導センサ(8)は送信コイル(22)および受信機コイル(26)の信号を補償するための磁気的な補償手段を有している
請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
【請求項5】
前記磁気的な補償手段は補償コイル(24)を有しておりかつ送信コイル(22)は前記補償コイル(24)と受信機コイル(26)との間に配置されている
請求項4記載の位置決定装置。
【請求項6】
前記誘導センサ(8)の信号を補償するための電気的な補償手段(38)を備えている
請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
【請求項7】
前記電気的な補償手段(38)は信号の零調整のための調整回路を有している
請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記制御ユニット(10)は前記誘導センサ(8)の信号をデジタル補正するようになっている
請求項1から7までのいずれか1項記載の装置。
【請求項9】
位相情報は位相角(50)を含んでおりかつ前記制御ユニット(10)のデータフィールドにおいて位相角領域(52,56,58,60)が格納されておりかつ前記制御ユニット(10)は該位相角(50)がどの位相角領域(52,56,58,60)があるかに依存して指示手段(4,4a〜4d)をドライブ制御するようになっている
請求項1から8までのいずれか1項記載の装置。
【請求項10】
前記制御ユニット(10)はアンシャープなロジックを使用するために前記指示手段(4,4a〜4d)をドライブ制御するようになっている
請求項9記載の装置。
【請求項11】
隠れている対象物を特定するための位置決定装置としておよび/または材料検査装置として構成されている
請求項1から10までのいずれか1項記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−520965(P2009−520965A)
【公表日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−546397(P2008−546397)
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【国際出願番号】PCT/EP2006/069764
【国際公開番号】WO2007/074085
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】