説明

射出成形機のノズルタッチ制御装置

【課題】ノズルタッチ力を正確に制御するとともに、万一ノズルタッチに異常が発生した場合には異常を的確に検出し、さらに異常による成形不具合や機械の故障を未然に防止することができる射出成形機のノズルタッチ制御装置を提供すること。
【解決手段】ノズル2の先端が金型(固定側金型46b)の当接する前の状態1から、ノズル前後進用サーボモータ214を駆動(モータ回転)することにより、射出ユニット39を金型46方向に前進させると共にノズル2の先端も金型46方向に前進し、ノズル2の先端が金型(固定側金型46b)の射出ユニット39側の面にノズルタッチし、ノズル2の先端が金型46にタッチすると弾性部材(バネ35)が縮み始め、近接スイッチ38は弾性部材であるバネ35が縮み始めると反応する位置に設置されていることから、近接スイッチ38の反応によってノズル2が固定側金型46bにタッチしたことを検出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形機においてサーボモータによって射出ユニットを前進させ、所定のノズルタッチ力を発生させる制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形機は型締部と射出部を備え、樹脂の排出時以外の通常の射出成形動作では、通常、射出部のノズルは固定側金型に当接し、金型に対して所定のノズルタッチ力が発生した状態が維持される。しかしながら、ノズルを金型にタッチさせたまま連続成形運転を行うとノズル先端部の熱が金型に奪われるため、計量工程終了後にノズルを金型から離すスプルブレイクと呼ばれる動作が行われる。スプルブレイクには、ノズルの後退によってスプルをノズルと金型の間で切断し、金型が開いて成形品を取り出す際に成形品が金型から抜けやすくなるという効果もある。スプルブレイク動作を行なった場合には次回の成形サイクルで再びノズルを前進させる必要がある。
ノズルタッチ力を発生させるノズルタッチ機構にはバネなどの弾性部材が設けられており、弾性部材の伸びを制御することにより所望のノズルタッチ力を発生させることができる。特許文献1では弾性部材の変形量を制御することによって所定のノズルタッチ力が発生することが開示されている。また、特許文献2にはノズルタッチ力に対応する位置にサーボモータを位置決めすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−351133号公報
【特許文献2】特開平5−200784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サーボモータと弾性部材を使用したノズルタッチ機構でノズルタッチを行う場合には、弾性部材の正確な変形量の制御によりノズルタッチ力を正確に制御できるという特長がある。しかしながら、金型やノズルに問題が発生した場合には、異常を検出できなかったり成形不良や故障を発生させてしまう場合がある。以下に図2と図3を用いて詳述する。
図2(a)はノズルタッチ前の状態、図2(b)は正常時のノズルタッチ完了状態、図2(c)は金型が変形した場合のノズルタッチ完了状態、図2(d)は樹脂漏れがある場合のノズルタッチ完了状態を説明する図である。同様に、図3(a)はノズルタッチ前の状態、図3(b)は正常時のノズルタッチ完了状態、図3(c)は金型が変形した場合のノズルタッチ完了状態、図3(d)は樹脂漏れがある場合のノズルタッチ完了状態を説明する図である。
【0005】
成形作業が正常に行われている状態でのノズルタッチ位置をP1、弾性部材(バネ35)の長さをL1とした場合(図2(b)参照)、弾性部材の変形量を制御する装置で成形中に金型46が変形すると、弾性部材(バネ35)の長さL1は変わらないものの、ノズルタッチ位置はP1より大きいP2となる(図2(c)参照)。一方、ノズル2の先端から樹脂50が漏れノズル2と金型46の間に挟まった場合には、同じくL1は変化しないものの、ノズルタッチ値はP1より小さいP3となる(図2(d)参照)。このように特許文献1に開示される技術のように弾性部材の変形量を制御するのみでは、成形中の異常に気付かないという問題がある。
【0006】
一方、成形作業が正常に行われている状態でのノズルタッチ位置をP1、弾性部材(バネ35)の長さをL1とした場合(図3(b)参照)、ノズル前後進用サーボモータ214を位置決めしてノズルタッチさせる制御を行う場合に金型46が変形すると、ノズル前後進用サーボモータ214の位置P1は変わらないものの、弾性部材(バネ35)の長さはL1より長いL2となり、ノズルタッチ力が低下する(図3(c)参照)。一方、ノズル2の先端から樹脂50が漏れノズル2と金型46の間に挟まった場合には、同じくP1は変化しないものの、弾性部材(バネ35)の長さはL1より短いL3となりノズルタッチ力が上昇する(図3(d)参照)。これらのノズルタッチ力の変動は成形不良や機構部への過大な負荷をもたらし故障の原因となる。
【0007】
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、ノズルタッチ力を正確に制御するとともに、万一ノズルタッチに異常が発生した場合には異常を的確に検出し、さらに異常による成形不具合や機械の故障を未然に防止することができる射出成形機のノズルタッチ制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の請求項1に係る発明は、金型にノズルタッチするために射出ユニットを前進させる位置検出器を備えたサーボモータと、前記サーボモータの回転運動を直線運動に変換する伝達機構と、前記伝達機構に接続されノズルタッチ力を発生させるための弾性部材と、ノズルの前進によって前記弾性部材が変形し始めたことを検出する検出部と、前記検出部が弾性部材の変形を検出した際の前記サーボモータの位置を表示する表示部とを備えたことを特徴とする射出成形機のノズルタッチ制御装置である。
請求項2に係る発明は、正常なノズルタッチにおいて前記検出部が弾性部材の変形を検出した際の前記サーボモータの位置を検出し基準位置として記憶する記憶部と、現在のノズルタッチにおいて前記検出部が弾性部材の変形を検出した際の前記サーボモータの位置と前記基準位置との差が所定量を越えた場合には警告を発することを特徴とする請求項1記載の射出成形機のノズルタッチ制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記弾性部材が変形したことを検出する検出部は、弾性部材が変形し始めたら反応する近接スイッチであることを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の射出成形機のノズルタッチ制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記弾性部材が変形したことを検出する検出部は、ノズルの前進中に前記サーボモータの負荷が所定値以上になったことによって検出することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の射出成形機のノズルタッチ制御装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、ノズルタッチ力を正確に制御するとともに、万一ノズルタッチに異常が発生した場合には異常を的確に検出し、さらに異常による成形不具合や機械の故障を未然に防止することができる射出成形機のノズルタッチ制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態を説明するシステム構成図である。
【図2】弾性部材の変形量を制御した場合を説明する図である。
【図3】サーボモータの位置を制御した場合を説明する図である。
【図4】本発明によるノズルタッチ動作の流れを説明する図である。
【図5】本発明による射出成形機の操作画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、従来技術の説明した構成と同一または類似する構成については同じ符号を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態を説明するシステム構成図である。
射出成形機Mは、機台M3上に型締部M1、および射出部M2を備えている。射出部M2は樹脂材料(ペレット)を加熱溶融し、当該溶融樹脂を金型46のキャビティ内に射出するものである。射出シリンダ1の先端にはノズル2が取り付けられ、射出シリンダ1内には、スクリュ3が挿通されている。射出シリンダ1の側部には樹脂材料(図示せず)を射出シリンダ1内に供給するためのホッパ4が取り付けられている。
【0012】
まず、型締部M1を説明する。型締部M1は主に金型46(46a,46b)の開閉を行うものである。型締部M1は、固定側金型46bを取り付ける固定プラテン42、可動側金型46aを固定側金型46bに対向するように取り付ける可動プラテン41、可動プラテン41を射出部M2方向に前後進させる金型開閉用サーボモータ114、金型開閉用サーボモータ114の回転位置・速度を検出する位置・速度検出器116、リアプラテン40、トグルリンク43、ボールネジ44、クロスヘッド45を備えている。
【0013】
金型開閉用サーボモータ114の回転駆動はベルトなどによって構成された伝達機構118を介してボールネジ44に伝達される。型締部M1はその他に、リアプラテン40と固定プラテン42とを連結し、可動プラテン41をガイドして固定プラテン42に対して前後進させる複数本の図示しないタイバーを備えている。トグルリンク43は、金型開閉用サーボモータ114によって回転駆動されるボールネジ44に取り付けられたクロスヘッド45を固定プラテン42方向に進退させることによって、可動プラテン41を固定プラテン42方向に前後進させる。
【0014】
型締部M1は、金型開閉用サーボモータ114の駆動によって可動プラテン41が固定プラテン42方向に前進し型閉じが行われ、可動側金型46aと固定側金型46bが接触した後も更に可動プラテン41を固定プラテン42方向に前進させて所定の型締め力を発生させる。そして、可動プラテン41をリアプラテン40方向へ後退させることによって型開きが行われる。
【0015】
次に、射出部M2を説明する。射出部M2は、固定プラテン42に取り付けられた固定側金型46bにノズル2を圧接(ノズルタッチ)するために、射出部M2を型締部M1側に前進させるためのノズルタッチ駆動装置を備えている。ノズルタッチ駆動装置は、機台M3に取り付けられたノズル前後進用サーボモータ214、ノズル前後進用サーボモータ214の回転位置・速度を検出する位置・速度検出器216、一端をノズル前後進用サーボモータ214の負荷軸に連結され他端を固定プラテン42に回転自在に支持されたボールネジ34、ボールネジ34に螺合されたナット33、射出部M2の射出ユニット39の下部に固定された第1の受圧板36、ナット33に取り付けられた第2の受圧板37、第1の受圧板36と第2の受圧板37の間隔を測定しバネ35の長さを検出するセンサ(図示せず)を備えている。
【0016】
射出ユニット39内には、スクリュ3をその軸周りに回転させるスクリュ回転用サーボモータ(図示せず)、その軸方向に前後進させるスクリュ前後進用サーボモータ(図示せず)、射出シリンダ1内の樹脂圧を測定するための樹脂圧力センサ(図示せず)などが配設されている。射出ユニット39内の構造は本発明に関連しないので、詳細な説明を省略する。
【0017】
ノズルタッチ駆動装置は、ノズル前後進用サーボモータ214を回転駆動しボールネジ34を回転させることによって、ナット33を固定プラテン42に対して前後進させる。
ノズル2が金型46の固定側金型46bにタッチしたことを検出する手段として近接スイッチ38を用いる。近接スイッチ38を弾性部材であるバネ35が縮み始めると反応する位置に設置しておき、近接スイッチ38の反応によってノズル2が固定側金型46bにタッチしたことを検出することができる。
近接スイッチ38の出力信号は入出力用インタフェース27を介してサーボCPU15に入力される。近接スイッチ38により検出されたノズルタッチした時のノズル前後進用サーボモータ214の回転位置・速度を検出する位置・速度検出器216により取得されるノズル位置の位置データがノズルタッチ位置データとしてRAM14に格納される。なお、ノズル前後進用サーボモータ214を回転駆動しボールネジ34を回転させることによって、ナット33を固定プラテン42に対して前後進させる構成は、請求項1の「サーボモータの回転運動を直線運動に変換する伝達機構」に対応する。
【0018】
ノズル2が固定側金型46bにタッチしたことを検出し、検出したノズル2にタッチした位置から所定のノズルタッチ力になるまで、ナット33の前後進によって第1の受圧板36と第2の受圧板37の間隔を調整し、バネ35の弾性力を調節する。図1に示されるバネ35のような弾性体を収縮させることによりノズル押し付け力を発生させる場合は、バネ35の長さを図示しないセンサで測定しノズル押し付け力を求めることができる。これにより、ノズル2の固定型金型46bへのノズル押し付け力(ノズルタッチ力)を発生させることができる。
【0019】
なお、弾性部材であるバネ35が変形し始めたことを検出する手段としては近接スイッチ38による検出の他に、ノズル2の前進中にノズル前後進用サーボモータ214の負荷が所定値以上に上昇したことを検出しても良い。負荷が所定値以上に上昇したかは、例えばノズル前後進用サーボモータ214の駆動電流を監視することによって行うことができる。
【0020】
射出成形機Mの数値制御装置は、数値制御用のマイクロプロセッサであるCNCCPU20、プログラマブルマシンコントローラ用のマイクロプロセッサであるPMCCPU17、及びサーボ制御用のマイクロプロセッサであるサーボCPU15を有し、バス26を介して、相互の入出力を選択するようにすることにより各マイクロプロセッサ間で情報伝達が行えるように構成されている。
【0021】
サーボCPU15には、位置ループ、速度ループ、電流ループの処理を行うサーボ制御専用の制御プログラムを格納したROM13およびデータの一時記憶に用いられるRAM14が接続されている。サーボCPU15には、サーボCPU15からの指令に基づいて駆動制御される、金型開閉用サーボモータ114とノズル前後進用サーボモータ214が接続されている。各サーボモータ114,214に取り付けられた位置・速度検出器116,216からの出力信号がサーボCPU15に帰還されるように接続されている。各サーボモータ114,214の回転位置は、位置・速度検出器116,216からの位置のフィードバック信号に基づいてサーボCPU15により算出され、RAM14に設けられる各現在位置レジスタに更新記憶される。本発明の実施形態においては、RAM14には正常なノズルタッチ位置のデータと現在のノズルタッチ位置のデータも格納される。
【0022】
PMCCPU17には射出成形機Mのシーケンス動作を制御するシーケンスプログラム等を記憶したROM18および演算データの一時記憶等に用いられるRAM19が接続され、CNCCPU20には、射出成形機Mを全体的に制御する自動運転プログラムなどの各種プログラムを記憶したROM21および演算データの一時記憶に用いられるRAM22が接続されている。
【0023】
成形データ保存用RAM23は、不揮発性メモリであって、射出成形作業に関する成形条件と各種設定値、パラメータ、マクロ変数等を記憶する成形データ保存用のメモリである。LCD/MDIユニット(手動データ入力装置)25は、液晶表示装置(LCD)と各種データを入力するための手動データ入力装置を備えている。液晶表示装置(LCD)はLCD表示回路24によって表示制御される。LCD/MDIユニット25はLCD表示回路24を介してバス26に接続され、機能メニューの選択および各種データの入力操作が行える。また、数値データ入力用のテンキーおよび各種のファンクションキー等が設けられている。LCD/MDIユニット25を用いて予め設定するノズルタッチ力を射出成形機Mに設定することができる。本発明の実施形態では、近接スイッチ38で検出された弾性部材であるバネ35が変形し始めた位置(現在のノズルタッチ位置)を正常時のノズルタッチ位置と共にLCD/MDIユニット25の表示画面に表示する。
【0024】
図4は本発明によるノズルタッチの動作順序について説明した図である。本発明では状態2においてノズル2が金型46にタッチしたことを検出するとともに、その際のノズル前後進用サーボモータ214の位置を検出する。
状態1は、ノズル2の先端が金型(固定側金型46b)の当接する前の状態(ノズルタッチ前の状態)を図示したものである。この状態1から、ノズル前後進用サーボモータ214を駆動(モータ回転)することにより、射出ユニット39を金型46方向に前進させる。それと共にノズル2の先端も金型46方向に前進し、ノズル2の先端が金型(固定側金型46b)の射出ユニット39側の面に当接する(ノズルタッチ状態)。ノズル2の先端が金型46にタッチすると弾性部材(バネ35)が縮み始める。近接スイッチ38は弾性部材であるバネ35が縮み始めると反応する位置に設置されていることから、近接スイッチ38の反応によってノズル2が固定側金型46bにタッチしたことを検出することができる(状態2)。そして、所定のノズルタッチ力が発生した段階でノズルタッチ完了となる(状態3)。
【0025】
そして検出されたノズルタッチ位置を射出成形機MのLCD/MDIユニット25の液晶表示装置の表示画面に図5に示されるように表示することによって、ノズルタッチが正常に行われているかどうかを判別できるようにする。正常かどうかについての判断は画面に現在のノズルタッチ位置を表示しても良いし、正常時のノズルタッチ位置を基準位置として記憶(例えば、RAM14に記憶)しておき、現在のノズルタッチ位置が基準位置から所定量ずれた場合には、射出成形機Mの設けられた図示しない警告灯や警報発生手段を用いて警告を表示するようにしても良い。なお、請求項1ではサーボモータ(実施形態ではノズル前後進用サーボモータ214)の位置はノズル2の位置に対応する。
【符号の説明】
【0026】
1 射出シリンダ
2 ノズル
3 スクリュ
4 ホッパ

10 サーボアンプ
12 サーボアンプ
13 ROM
14 RAM
15 サーボCPU

17 PMCCPU
18 ROM
19 RAM
20 CNCCPU
21 ROM
22 RAM
23 成形データ保存用RAM
24 LCD表示回路
25 LCD/MDIユニット
26 バス
27 入出力用インタフェース

33 ナット
34 ボールネジ
35 バネ
36 第1の受圧板
37 第2の受圧板
38 近接スイッチ
39 射出ユニット
40 リアプラテン
41 可動プラテン
42 固定プラテン
43 トグルリンク
44 ボールネジ
45 クロスヘッド
46 金型
46a 可動側金型
46b 固定側金型

50 樹脂

114 金型開閉用サーボモータ
116 位置・速度検出器
118 伝達機構

214 ノズル前後進用サーボモータ
216 位置・速度検出器

M 射出成形機
1 型締部
2 射出部
3 機台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型にノズルタッチするために射出ユニットを前進させる位置検出器を備えたサーボモータと、
前記サーボモータの回転運動を直線運動に変換する伝達機構と、
前記伝達機構に接続されノズルタッチ力を発生させるための弾性部材と、
ノズルの前進によって前記弾性部材が変形し始めたことを検出する検出部と、
前記検出部が弾性部材の変形を検出した際の前記サーボモータの位置を表示する表示部とを備えたことを特徴とする射出成形機のノズルタッチ制御装置。
【請求項2】
正常なノズルタッチにおいて前記検出部が弾性部材の変形を検出した際の前記サーボモータの位置を検出し基準位置として記憶する記憶部と、
現在のノズルタッチにおいて前記検出部が弾性部材の変形を検出した際の前記サーボモータの位置と前記基準位置との差が所定量を越えた場合には警告を発することを特徴とする請求項1記載の射出成形機のノズルタッチ制御装置。
【請求項3】
前記弾性部材が変形したことを検出する検出部は、弾性部材が変形し始めたら反応する近接スイッチであることを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の射出成形機のノズルタッチ制御装置。
【請求項4】
前記弾性部材が変形したことを検出する検出部は、ノズルの前進中に前記サーボモータの負荷が所定値以上になったことによって検出することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の射出成形機のノズルタッチ制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−56516(P2013−56516A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−197542(P2011−197542)
【出願日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(390008235)ファナック株式会社 (1,110)
【Fターム(参考)】